JP2010192376A - 燃料電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池に使用される仕切り部のセラミックス繊維が排燃料や排空気の通過に伴って分離飛散するのを防止すると共に、燃料電池セルが多数備わっていても仕切り部を燃料電池セルに簡単に取り付けることができ、発電効率の安定化を図ることの可能な燃料電池を提供する。
【解決手段】燃料電池セル2が配置される発電室と、発電室の上部に固定される上部室と、発電室と上部室を仕切る仕切り部18〜22と、を備える燃料電池であって、仕切り部18〜22は繊維状物質を有する仕切り部本体と、仕切り部本体に接する燃料通過防止部を備え、仕切り部本体は燃料電池セルと接する燃料電池セル配置部を備え、仕切り部本体を介して燃料通過防止部は燃料電池セルと離間配置される。
【選択図】図3

Description

本発明は例えば家庭で消費される電力を供給するために都市ガス等を利用して発明する燃料電池に関し、特に仕切り部により発電室と上部室を仕切った燃料電池に関する。
この種の燃料電池は、燃料電池容器の内部に、燃料電池セル集合体を配し、この燃料電池セル集合体側を発電室、燃料電池セル集合体より上部を燃焼室としている。この燃料電池セル集合体は、異なった成分のセラミックス材料を空気極、電解質及び燃料極として積層して作られた燃料電池セルの複数を電気的に接続して集合体としたものである。そして、発電室と燃焼室との間には通気機能を有する仕切り部を取り付けて両室間を仕切っている。仕切り部としては繊維状のセラミックスが用いられている。
燃料は、燃料電池セル集合体の下方に位置する燃料分散室から供給されて各燃料電池セルの外表面である燃料極に接触する。一方、酸化剤として空気は、燃料電池セルの内部に挿入された導入管を通じて燃料電池セルの底部に供給され、燃料電池セルの内表面である空気極に接触する。
この構成により、燃料電池セルの外側では燃料が燃料極に接触しながら上方に移動し、燃料電池セルの内側では空気が空気極に接触しながら上方に移動するため、この両者の移動時に電解質を介して電気化学反応が起こり、発電が行なわれる。この発電の際に生成された水蒸気及び未反応燃料(排燃料)と未反応空気(排空気)は、通気機能を有する仕切り部を通って燃焼室に入って混合され、着火燃焼後に排ガス配管から排出される。
上記の発電時、繊維状物質のセラミックスで作成された仕切り部から分離した繊維、例えば数μm〜数10μmの大きさのアルミナ純度の高いアルミナシリカの結晶体が、仕切り部を通過して燃焼室に流入する排燃料によって燃焼室に送り込まれて飛散し、仕切り部の繊維状物質の密度ばらつきが大きくなって燃焼室内の燃焼バランスを乱すことになる。また、仕切り部から分離した繊維が仕切り部の排燃料排出穴を塞ぎ、発電室内における燃料分布を不均一にする。このため、燃料電池全体の発電効率が低下する虞がある。
そこで、従来、仕切り部から分離した繊維の飛散を防止するために、例えば特許文献1にはセラミックスからなる多孔質部材の表面を緻密質セラミックスで被覆したものを仕切り部として用いる燃料電池が開示されている。
また、特許文献2にもアルミナ繊維などのセラミックスを仕切り部として用いる燃料電池が開示されている。
特許第3420487号公報 特開2004−119297号公報
上記特許文献1に開示された燃料電池は、セラミックスからなる多孔質部材の表面を緻密質セラミックスで被覆したものを仕切り部としているため、仕切り部から分離飛散したセラミックス繊維の燃焼室への飛散は防止できる。しかしながら、この仕切り部は表面をバインダで固めているため固くなっており、仕切り部の製造時点で柔らかいシート状の形態をもはや有していない。
一方、燃料電池セルは、その製造時における空気極の焼成によってセル一端開口部の真円度が出難い。また、製造時における空気極の焼成によって燃料電池セルの長さ1m当たり1mm〜2mm程度のセル軸線とのズレが生じてしまう。
上述のように緻密質セラミックスで被覆した仕切り部は表面が緻密で硬く、従来のフェルト状の柔らかい仕切り部と異なり、仕切り部に形成されたセル端部挿入穴の寸法関係が一義的に定まっている。一方、燃料電池セルは、上述したように端部開口部の中心がセル軸線からずれていたり、セル端部開口部が真円をなさず楕円状となっていることが見受けられる。
そのため、緻密質セラミックスで被覆した仕切り部の挿入穴に燃料電池セルを挿入して組み付けることが難しく、最悪入らない場合もあり、極めて作業性が悪くなっている。この傾向は、発電容量を増大するために多数の燃料電池セルを用いて全体の構成を大型化すると特に顕著となる。
また、この作業時に燃料電池セルを仕切り部の挿入穴に無理やり挿入しようとすると、仕切り部の表面の緻密質セラミックス(バインダ)が剥がれ、その剥がれたバインダが発電室に入ることがある。このバインダが燃料電池セルに付着すると、燃料電池セルの性能劣化を招くと共に、発電室内における燃料の均等な分散を阻害する虞がある。剥がれたバインダが燃焼室に入ると燃焼バランスを阻害し、発電効率の低下を招く虞がある。しかも、仕切り部のバインダが剥がれると、この仕切り部は、初期の目的であるセラミックス繊維の分離飛散を防止することもできなくなる虞もある。
また、特許文献2に開示された燃料電池は、アルミナ繊維などのセラミックスを仕切り部として用いるが、このセラミックス繊維の分離を防止することとは異なる観点の構成を有している。
本発明の目的は、燃料電池に使用される仕切り部のセラミックス繊維が排燃料や排空気の通過に伴って分離飛散するのを防止すると共に、燃料電池セルが多数備わっていても仕切り部を燃料電池セルに簡単に取り付けることができ、発電効率の安定化を図ることの可能な燃料電池を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の係る燃料電池は、
燃料電池セルが配置される発電室と、前記発電室の上部に固定される上部室と、前記発電室と前記上部室を仕切る仕切り部と、を備える燃料電池であって、
前記仕切り部は、繊維状物質を有する仕切り部本体と、前記仕切り部本体に接する燃料通過防止部を備え、前記仕切り部本体は燃料電池セルと接する燃料電池セル配置部を備え、
前記燃料通過防止部は、前記燃料電池セルと離間配置されることを特徴としている。
本発明によると、燃料電池に使用される仕切り部のセラミックス繊維が排燃料や排空気の通過に伴って分離飛散するのを防止すると共に、燃料電池セルが多数備わっていても仕切り部を燃料電池セルに簡単に取り付けることができ、発電効率の安定化を図ることの可能な燃料電池を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る燃料電池を示す斜視図である。 図1のII−II線に沿った縦断拡大図である。 燃料電池セルの上端部を組み付け支持する仕切り部の拡大断面図である。
本発明を実施するための最良の形態を説明するのに先立って、本発明の作用及び効果について説明する。
本発明の係る燃料電池は、燃料電池セルが配置される発電室と、発電室の上部に固定される上部室と、発電室と上部室を仕切る仕切り部と、を備える燃料電池であって、仕切り部は、繊維状物質を有する仕切り部本体と、仕切り部本体に接する燃料通過防止部を備え、仕切り部本体は燃料電池セルと接する燃料電池セル配置部を備え、燃料通過防止部は、燃料電池セルと離間配置されるようになっている。
本発明に係る燃料電池によれば、従来の燃料電池に用いる仕切り部の課題を全て解決することができる。具体的には以下の通りとなる。
本発明によると、発電室と上部室とを仕切る仕切り部として、繊維状物質を有する仕切り部本体と、仕切り部本体に接する燃料通過防止部を設け、仕切り部本体は燃料電池セルと接するセル配置部を備え、燃料通過防止部は燃料電池セルと離間配置されている。
この構成によれば、仕切り部本体は繊維状物質からなり柔軟性を有するので、燃料電池セルの製造時における焼成によって寸法上の誤差が生じても、仕切り部本体に設けたセル挿入穴(セル配置部)に燃料電池セルを挿入する際に支障が生じず、この作業時に仕切り部本体を損傷することもない。
また、燃料通過防止部に仕切り部本体の繊維状物質の飛散を防止するために例えば金属板を用いても、この金属板が燃料電池セルに接触することなく、燃料電池セルに悪影響を与えずに繊維状物質の分離飛散を防止する。この結果、燃料電池セルの発電性能が悪化することがなく、発電効率が安定した燃料電池の運転が可能となる。
また、セラミックスからなる多孔質部材の表面を緻密質セラミックスで被覆した仕切り部であって表面全体をバインダで固めた仕切り部を利用する必要がないので、燃料電池セルの端部がセル軸線からずれていたりセル端部開口部が真円をなさず楕円形状となっていても、仕切り部に形成されたセル挿入穴(セル配置部)に燃料電池セルを無理なく挿入することができる。即ち、緻密質セラミックスで被覆した仕切り部本体のセル挿入穴(セル配置部)に燃料電池セルを挿入して組み付ける際の作業性の悪さを回避することができる。この効果は、発電容量を増大するために多数の燃料電池セルを用いて全体の構成を大型化する場合に特に顕著となる。
また、このような多孔質部材の表面を緻密質セラミックスで被覆した仕切り部の挿入穴を燃料電池セルの端部を無理に挿入しようとすると、仕切り部の表面の緻密質セラミックス(バインダ)が剥がれ、その剥がれたバインダが発電室に入ることがある。このバインダが燃料電池セルに付着すると、燃料電池セルの性能劣化を招くと共に、発電室内における燃料の均等な分散を阻害する。そして、剥がれたバインダが燃焼室に入ると燃焼バランスを阻害し、発電効率の低下を招く。しかしながら、本発明によると仕切り部がこのような構成をとっていないので、従来例における仕切り部のバインダが剥離することによるデメリットを回避することができる。
好ましくは、仕切り部本体が、燃料電池の設置状態で燃料電池セルの排空気排出側端面から上に仕切り本体上部を備え、仕切り本体上部の上に燃料通過防止部が配置されているのが良い。
この構成によれば、仕切り部から剥離した繊維が発電室から上部室へ移動して上部室内で拡散することも防止できる。この結果、排燃料と排空気以外の不純物が燃焼室に流入しないため、燃焼バランスが損なわれることが無く、発電効率の安定した運転が可能となる。
また、燃料電池セルの空気極製造時の焼成等によって寸法上ばらついたり、端部開口部が真円をなさないことで仕切り部本体のセル挿入穴(セル配置部)との間に隙間が生じ、この隙間を通って燃料が燃焼室に流出しようとしても、燃料電池セルの排空気排出側端面より上側に位置する燃料通過防止部でこの流出を阻止することができる。その結果、発電室から燃焼室へ燃料が漏出し、流入しても少量で済む。
また、燃料電池セルの端面から燃料通過防止部の間が離れているため、燃焼室で燃焼が生じて温度上昇しても、この温度上昇は燃料電池セルには影響しない。
以下、本発明の一実施形態に係る燃料電池について図面に基づき説明する。図1は本発明の一実施形態に係る燃料電池を示す斜視図である。特に図1は発電部を示し、この発電部の上部には例えば燃焼室としての上部室が形成されているが、図1では図示を省略している。
本発明の一実施形態に係る燃料電池1は、同図に示すように、複数の燃料電池セル2を電気的かつ構造的に接続したセルユニット(セル集合体)10と、セルユニット10が収容配置されセルユニット挿入開口を有した燃料電池容器50とを備えると共に、セルユニット10によって発電した電気を燃料電池容器50の外部に取り出す陽極側電気取り出し部71及び陰極側電気取り出し部72を備えている。
以下、これらの各構成要素について詳細に説明する。図1に示す燃料電池容器50は、フェライト系ステンレス鋼でできた4枚の側板と、同じくフェライト系ステンレス鋼でできた1枚の底板の各縁部を溶接接合して作られており、上部がセルユニット挿入開口51として開口した箱体形状を有している。なお、各側板に形成されたリブ52は、燃料電池作動時に発生する熱応力により燃料電池容器50の変形を防ぐ役目を果たしている。
図1における手前側の側板上部より下方にロッド挿通部61,62が所定間隔隔てて平行に突出形成されており、このロッド挿通部61,62に陽極側電気取り出し部71と陰極側電気取り出し部72を挿通収容している。
4枚の側板の周囲は、図1に一部を除いて示すように、シリカ系の断熱材40で覆われている。燃料電池容器50のセルユニット下端部と底板との間には、ここでは詳細には示さないが、燃料を充填させる燃料分散室が形成され、燃料が供給されるようになっている。なお、この燃料は、都市ガス等を改質して得られる水素リッチの改質ガスである。
燃料分散室の上面には、図示しない分散板が載せられている。分散板には、燃料電池容器50に挿入収容されるセルユニット10の隣接する燃料電池セル間の隙間に対応する位置に大きめの燃料供給穴が形成されていると共に、それ以外の部分に小さめの燃料供給穴が形成されている。そして、これらの燃料供給穴を介してセルユニット10の隣接する燃料電池セル同士の隙間に燃料を効率良く供給するようになっている。
一つのセルユニット10には細長い燃料電池セル2が3本×6本の合計18本、端面視マトリックス状に配置され、フレームで保持されることで各燃料電池セル同士が電気的に接続されると共に、構造的に1つのセルユニット10を構成している。
なお、これらの燃料電池セル2は互いに電気的に直列接続され、一方の極がセルユニット10の所定箇所から一方のユニット集電板上の接続板に電気的に接続され、他方の極がセルユニット10の所定箇所から他方のユニット集電板上の接続板に電気的に接続されようになっている。
フレームは、各燃料電池セルの両端を端面視マトリックス状に束ねて固定する保持板と、保持板の上下長手方向に延在する部分の外側に備わったユニット集電板を備えている。ユニット集電板は、保持板の燃料電池セル長手方向に延在する部分の外側であって保持板との間に絶縁材を介在させた状態で配置されているので、電気的に直列接続された燃料電池セル2の両端部は、接続板を介してユニット集電板に電気的に接続されている。ユニット集電板と保持板は絶縁材を介してこれらと電気的に接続された状態になっている。なお、導電部材からなる接続板は、ユニット集電板の幅方向一方の端部において長手方向に延在形成され、接続板を介して各セルユニット同士を電気的に直列に接続するようになっている。
セルユニット10を構成する個々の燃料電池セル2は、支持体を兼ねた細長い有底円筒体形状の空気極と、空気極の表面を覆う電解質と、電解質の表面を覆う燃料極とから構成されている。空気極は、ランタン(La)とマンガン(Mn)の酸化物にストロンチウム(Sr)を含有した材質でできており、押出成形で作られている。また、空気極は、支持体を兼ねるために厚さ約2mm程度の細長い有底円筒体形状をなし、その下端部が徐々に縮径し、端面略U字状をなす底部が備わっている。
なお、空気極の上端開口部からは空気極の外径よりもかなり小さい外径を有する空気供給パイプが空気極の底部近傍まで挿通されるようになっている。これによって、空気極の内部に空気(酸素)を十分供給することができる。
電解質は、スカンジア安定化ジルコニア(ScSZ)でできており、空気極の外側面をディッピングする(浸漬する)ことで形成されている。
燃料極は、金属のニッケル(Ni)にイットリア安定化ジルコニア(YSZ)を混ぜてできており、電解質の形成後にテープ状の燃料極素材を巻き付けて焼成することで形成されている。
また、燃料電池セル2の長手方向ほぼ中央部には、インターコネクタ(図示せず)が突出形成されている。インターコネクタは、ランタン(La)とクロム(Cr)の酸化物にカルシウム(Ca)を混ぜた材質でできており、空気極と導通し電解質及び燃料極とは非導通の状態でセル周方向外側に突出形成され、その先端面が隣接する燃料電池セル2の燃料極にニッケルフォームを介して電気的に接続されるようになっている。これによって、セルユニット内の全ての燃料電池セル2を電気的に直列接続し、個々の燃料電池セル2の発電量を合計した発電量がセルユニット単体の発電量となるようにしている。
本実施形態では、3つのセルユニット10を並列に並べて1つのセルブロック100とし、このセルブロック100を合計4つ、セルユニット挿入開口51から燃料電池容器50内に挿入収容している。ここで、各セルユニット10同士は上述した隣接するセルユニット10のユニット集電板同士を幅が狭く細長の金属導体からなるユニット接続板で電気的に接続することで、セルユニット同士が電気的に直列接続されている。
4つのセルブロック同士も上述のユニット接続板(図示せず)よりも幅広でユニット接続板と同等の長さを有する金属導体からなる図示しないブロック接続板で電気的に接続することで、セルブロック同士が電気的に直列接続されている。
図2は、図1のII−II線、即ちセルユニット10を構成する燃料電池セル2を6本並設した方向に沿った縦断拡大図である。図2では構成を簡略化して発明の理解を容易にするために、各セルユニット10が図1とは異なり、燃料電池セルを3本並設した構成を示している。発電室を構成するフレーム60の内部中間部には断熱材55が配置され、この断熱材55によって図2中においては燃料電池容器50内が左右の発電領域50A,50Bに区分けされている。
そして、フレーム60の内面には仕切りベース支柱15が設けられており、この仕切りベース支柱15の上端面には、燃料電池セルユニット挿入開口51を複数に区分けする仕切りベース構造体16が設けられている。そして、仕切りベース構造体16で区分けされた複数の開口をそれぞれ塞ぐように、仕切りベース構造体16の上面に別個独立した金属製の天板17、その上面に燃料電池セル2の上端部を挿入するセル挿入穴(燃料電池セル配置部)を有するセラミックス繊維製の燃料電池セル側面仕切り部本体(以下、「セル側面仕切り部本体」とする)18,19,20が該穴に燃料電池セル2の上端部を挿入させて配置されている。
そして、最上位の燃料電池セル側面仕切り部本体20の上面にセラミックス繊維製のセル開口端面上側仕切り部本体(以下、「セル開口端面上側仕切り部本体」)21,22が配置され、その上位のセル開口端面上側仕切り部本体22の上面に燃料通過防止部としての金属製の天板23が配置されている。天板23の上面周縁部には天板補強部材80の下端外向き鍔部80aが配置されている。
このように燃料通過防止部としてのステンレス鋼などの耐熱性金属でできた天板23が燃料電池セルの端面よりも上側に位置することで、天板23と燃料電池セル2とが直接接触することがなく、燃料電池セル2に不具合を生じさせることもない。
一方、発電室を構成するフレーム60の上端外向き鍔部60aの上面には、セラミックス繊維製のガスケット24と金属製のガスケット25が積層され、このガスケット25と天板補強部材80の下端外向き鍔部80aの上面を覆うようにセラミックス繊維製の十字ガスケット26が配置され、その十字ガスケット26の上面に金属製の十字ガスケット27が配置されている。そして、セラミックス繊維製のガスケット28を介して燃焼室を形成するフレーム90の下端外向き鍔部90aを配置して、発電室を構成するフレーム60の上端外向き鍔部60aとで上記積層された各ガスケットを押圧して、発電室及び燃焼室を外部雰囲気から密封(シール)している。
セル開口端面仕切り部21,22及び天板23には、燃料電池セル2の中心に空気導入管3を挿入する穴110が連通して形成されており、この穴径は空気導入管3より大きく、その隙間が排空気排出穴となる。また、燃料電池セル2の間の空間と燃焼室とを連通するように、セル側面仕切り部本体18,19,20、燃料電池セル開口端面仕切り部21,22及び天板23に連通して排燃料排出穴120が形成されている。
図3は、燃料電池セル2の上端部を組み付け支持する仕切り部の拡大断面図である。仕切り部は燃料電池セル2を挿入する挿入穴を有する3枚のセル側面仕切り部本体18,19,20と、この挿入穴と連通する小径の穴を有し、最上位のセル側面仕切り部本体20の上面に燃料電池セル2の上端面に接するようにセル開口端面上側仕切り部本体21,22を積層し、更に上位のセル開口端面上側仕切り部本体22の上面に載置した燃料通過防止部としての天板23とで構成されている。ここで、セル側面仕切り部本体18の下面に配置された天板17は燃料を燃料電池セルに均一かつ無駄なく接触させるための案内板の役目を果たしている。
なお、ステンレス鋼などの耐熱性金属でできた天板17は、本実施形態においては燃料の流れを制御する案内板としての役目を果たしているが、この用途に限らず繊維飛散防止板としての機能を果たすことも可能である。具体的には、セル側面仕切り部本体18の下面から繊維が分離して発電室内に飛散したり、排燃料と共に燃焼室内に入り込んで飛散するのを防止させることが可能である。この際、天板17と燃料電池セル2の外周面が接触しないように燃料電池セル2の製造時の寸法上のばらつきを考慮しながら両者の間隔を予め十分に確保しておき、両者が接触しないようにすることが必要となる。
上記の実施例によれば、燃料電池セル2を挿入するセル側面仕切り部本体18,19,20はセラミックスの繊維状物質のみからなり柔軟性を有するので、空気極を焼成によって製造する燃料電池セル2の製造上の寸法誤差が生じても、燃料電池セル2をセル側面仕切り部本体18,19,20のセル挿入穴(燃料電池セル配置部)に容易に挿入することができ、燃料電池セルに対するセル側面仕切り部本体18,19,20の組み付け配置を容易に行うことができる。これは、燃料電池の大型化、即ち燃料電池セルの本数が増える場合において例えば一枚のセル側面仕切り部本体を燃料電池セルに備える際に効果が顕著になる。
また、仕切り部本体の最上位には燃料通過防止部としての天板23が載置されているため、仕切り部本体を構成するセラミックス繊維の一部が剥離飛散し難く、排燃料によって燃焼室に送られることもない。この結果、燃焼室に排燃料と排空気以外の不純物が流入しないため、燃焼バランスが損なわれることが無い。
また、仕切り部本体の破損した箇所から燃料が燃焼室に漏出することを抑制することができるため、燃焼室で燃焼が起こることで燃料電池セル近傍の温度を上昇させて発電性能が悪化させるのを防止することができ、発電効率が安定した運転が可能となる。
また、燃料電池セルの端面から上に燃料電池セル開口端面仕切り部21,22を備え、この上位の燃料電池セル開口端面仕切り部22の上面に燃料通過防止部としての天板23を接触配置させたので、燃料電池セル2の空気極の焼成時に寸法誤差が生じてセル側面仕切り部本体の燃料電池セルのセル挿入穴との間に隙間が生じ、この隙間を通って燃料が燃焼室に流出しようとしても、燃料電池セルの端面の上のセル開口端面上側仕切り部本体21,22と燃料通過防止部としての天板23で防止することができる。その結果、発電室から燃焼室へ燃料が漏出し流出してもこの流出量を最低限に抑えることができる。その上、燃料電池セルの端面から燃料通過防止部としての天板32の間が離れているため、燃焼室で燃焼が生じて温度上昇しても、この温度上昇が燃料電池セルに悪影響を及ぼすことはない。この結果、燃料電池セルの発電性能が悪化することがなく、発電効率が安定した運転が可能となる。
なお、上述の実施形態では、発電室の上に仕切り部を介して燃焼室が配置された形態を説明が、必ずしも上部室は燃焼室に限定されず、単なる排燃料と排空気の各排気室であってもかまわない。
2 燃料電池セル
3 空気導入管
10 セルユニット(セル集合体)
15 仕切りベース支柱
16 仕切りベース構造体
17 天板
18,19,20 (燃料電池)セル側面仕切り部本体
21,22 (燃料電池)セル開口端面上側仕切り部本体
23 天板
24,25 ガスケット
26,27 十字ガスケット
28 ガスケット
40 断熱材
50 燃料電池容器
50A,50B 発電領域
51 (燃料電池)セルユニット挿入開口
52 リブ
55 断熱材
60 (発電室を構成する)フレーム
60a 上端外向き鍔部
61,62 ロッド挿入部
71 陽極側電気取り出し部
72 陰極側電気取り出し部
80 天板補強部材
80a 下端外向き鍔部
90 フレーム
90a 下端外向き鍔部
100 セルブロック
110 穴
120 排燃料排出穴

Claims (2)

  1. 燃料電池セルが配置される発電室と、前記発電室の上部に固定される上部室と、前記発電室と前記上部室を仕切る仕切り部と、を備える燃料電池であって、
    前記仕切り部は、繊維状物質を有する仕切り部本体と、前記仕切り部本体に接する燃料通過防止部を備え、前記仕切り部本体は燃料電池セルと接する燃料電池セル配置部を備え、
    前記燃料通過防止部は、前記仕切り部本体を介して前記燃料電池セルと離間配置されることを特徴とする燃料電池。
  2. 前記仕切り部本体が、前記燃料電池の設置状態で前記燃料電池セルの排空気排出側端面から上に仕切り本体上部を備え、当該仕切り本体上部の上に燃料通過防止部が配置されることを特徴とする請求項1記載の燃料電池。
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