JP2010190891A - 担体およびその製造方法並びに抽出操作器具 - Google Patents
担体およびその製造方法並びに抽出操作器具 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010190891A JP2010190891A JP2010010755A JP2010010755A JP2010190891A JP 2010190891 A JP2010190891 A JP 2010190891A JP 2010010755 A JP2010010755 A JP 2010010755A JP 2010010755 A JP2010010755 A JP 2010010755A JP 2010190891 A JP2010190891 A JP 2010190891A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- carboxylic acid
- carrier
- ligand
- containing polymer
- porous membrane
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Abandoned
Links
Images
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07K—PEPTIDES
- C07K17/00—Carrier-bound or immobilised peptides; Preparation thereof
- C07K17/02—Peptides being immobilised on, or in, an organic carrier
- C07K17/06—Peptides being immobilised on, or in, an organic carrier attached to the carrier via a bridging agent
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12N—MICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
- C12N11/00—Carrier-bound or immobilised enzymes; Carrier-bound or immobilised microbial cells; Preparation thereof
- C12N11/02—Enzymes or microbial cells immobilised on or in an organic carrier
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Genetics & Genomics (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Wood Science & Technology (AREA)
- Zoology (AREA)
- Biotechnology (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Microbiology (AREA)
- Biomedical Technology (AREA)
- Biophysics (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
Abstract
【解決手段】多孔性膜表面に重合反応開始点となるハロゲン基を配した後に、金属錯体を触媒とする制御ラジカル重合を行うことによりカルボン酸含有重合体を多孔性膜にグラフトさせるか、あるいは、カルボン酸含有重合体をハロゲン化有機物を開始剤として、金属錯体を触媒とする制御ラジカル重合により製造した後に、この製造したカルボン酸含有重合体を多孔性膜にグラフトさせることにより、多孔性膜にカルボン酸含有重合体を配置し、配位子の密度が1.0×1016個/mm3以上の担体を製造する。
【選択図】図2
Description
前記多孔性膜の表面にカルボン酸含有重合体を有し、前記配位子が前記カルボン酸含有重合体のカルボン酸と結合していることが好ましい。
前記重合体は数平均分子量が1×104から1×106であって、分子量分布が2.0以下であることが好ましい。
前記配位子に金属イオンが固定され、該金属イオンに生理活性物質が固定されていることが好ましい。
前記生理活性物質が前記金属イオンに配位結合する官能基を複数有し、該官能基がイミダゾール基であることが好ましい。
本発明の担体は、抽出操作器具として好適に用いられる。
(1)支持体(多孔性膜)
多孔性膜は、水に不溶性で、かつ物理的刺激によってカルボン酸を有する低分子もしくは高分子有機化合物をグラフトできる材質のものであればよく、例えば、セルロース、アシル化セルロース、アガロース、デキストラン、ポリアクリルアミド、ポリアクリロニトリル、ポリビニリデンフルオライド、ポリビニリデンクロライド、ポリテトラフルオロエチレン、ポリスルホン、ポリスルホンエーテル、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリ(メタ)アクリル酸メチル、ポリ(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエーテルエーテルケトンなどの既知高分子多孔性材料を用いることができる。
配位子を所望の密度で結合できるようにするため、多孔性膜には配位子の足場となる有機化合物を結合させることが好ましく、膜面近傍で親水性の配位子を高密度で結合させるという観点からは、カルボン酸を含有する重合体を用いることが好ましい。
多孔性膜にカルボン酸を結合させる手法として、従来公知の重合反応や、ゾルゲル反応などを用いることができ、得られた担体性能が大きく損なわれない範囲で適当に選択することが可能である。しかし、従来公知の重合反応では、分子量分布が成り行きであって、制御が不充分であり、生理活性物質の捕捉効率を上げる配位子の高密度化の効果が得られにくくなる。このため、多孔性膜の微細な孔内の表面においても分子量分布に大きな差違が無い、カルボン酸含有重合体を存在させる手法をとることが好ましい。このようなカルボン酸重合体を多孔性膜に結合するためには、制御ラジカル重合を用いることができる。
制御ラジカル重合とは、通常のラジカル重合とは異なり、ポリマーの分子量、モノマー残基序列、次元構造などを任意に制御できる重合であり、例えばポリマー成長末端が化学変換可能な活性を有するリビングラジカル重合が好適に挙げられる。リビングラジカル重合としては、例えば、原子移動ラジカル重合(ATRP)(J.Wangら、Macromolecules,1995年、28巻、7901頁 K. Matyjaszewski, J. Xia. Chem. Rev., 101, 2921-2990, 2001参照)、ニトロキシドを介するラジカル重合(NMP)(C.J.Hawkerら、Macromolecules,1996年、29巻、5245頁参照)、硫黄類化合物経由可逆付加チェイントランスファーラジカル重合(RAFT)(A.Ajayaghoshら、Macromolecules,1998年、31巻、1436頁参照)などが好適に挙げられる。
重合反応開始点となるハライドを多孔性膜の孔内部にまで一様に配しておく処理方法としては、既知の合成手法を利用することができるが、例として以下の手法が挙げられる。膜に対して、電子線やプラズマなどの物理刺激を照射してから速やかに水やポリエチレングリコール、水蒸気、酸素雰囲気下に曝すことによって、表面に水酸基を形成させ、その後に、既知のハロゲン化試薬(塩化メタンスルホニル,塩化チオニル,臭化チオニル)を用いてクロライドやブロマイドに変換する方法、あるいはハロゲン化試薬の代わりにハロゲン化アルキルトリメトキシシシランを用いたゾルゲル反応によるハロゲン化する方法、または、ハロゲン蒸気雰囲気下で物理刺激照射によりハロゲン化する方法などを挙げることができる。
活性末端を持つ重合体をグラフト重合する方法としては、上記の多孔性膜に配したハロゲン基の代わりに、ハロゲン化有機物を開始剤に用いて、先にカルボン酸含有重合体を得た後、塩基性条件下で、多孔性膜表面に配した水酸基(上記第1の製造方法に記載したと同様に、膜に対して、電子線やプラズマなどの物理刺激を照射してから水やポリエチレングリコール、水蒸気、酸素雰囲気下に曝すことによって、表面に水酸基を形成)とハロゲン基末端を持つカルボン酸含有重合体とで共有結合を形成させるという既知の合成を用いることにより、膜の最表面や細孔表面に、カルボン酸含有重合体を配した多孔性膜を得ることができる。
(3−1)配位子
配位子は、カルボン酸含有重合体と縮合できるアミノ基、水酸基、メルカプト基を有し、連結基を介して金属と錯形成できる化合物であればよく、各種キレート剤を用いることができる。
配位子が、生理活性物質を固定化する官能基の他に、エステル化あるいはアミド化できる水酸基もしくはアミノ基を有する場合には、カルボン酸含有重合体を有する多孔性膜表面上において、縮合剤を用いてエステル化あるいはアミド化することにより、配位子を配置することができる。
N-ヒドロキシイミド類は単独でも使用できるが、カルボジイミド類と併用がより好ましく、併用されるN-ヒドロキシイミド類としては、N-ヒドロキシサクシンイミド、N-ヒドロキシ-3-スルホサクシンイミドなどが挙げられる。
用いる塩基の量としては結合配位子量に対して0.1モル%以上10000モル%以下が好ましく、より好ましくは100モル%以上1000モル%以下、さらには300モル%以上500モル%以下であることが好ましい。
配位子密度は以下のようにして求めることができる。実際に測定を行って求める場合は、支持体上に配位子を結合した後、金属イオンを付与し、支持体上に固定された金属イオンの数をICP分析装置などで求め、この金属イオンの数と配位子が結合している部分の支持体の面積から、単位面積あたりの配位子の数を求めることができる。計算によって求める場合は、配位子の体積をCHEM3D(CambridgeSoft社製)などの計算ソフトを使用して求めることで、単位面積あたりの配位子の数を求めることができる。配位子の体積を計算ソフトで求めた場合、例えばNTAであれば0.3nm3程度と見積もられるので3.3×1018個/mm3よりも高い密度では理論上配位子を結合することは困難である。なお、配位子密度は固定化した生理活性物質を除去後、金属イオンの数を測定することによって求めることもできる。
金属イオンは、不飽和金属錯体を形成する金属イオンであればよく、得られる金属錯体の安定性の観点からは遷移金属イオンが好ましく、具体的には、Ni(II)、Cu(I)、Cu(II)、Co(II)、Co(III)、Fe(II)、Fe(III)、Ga(III)のいずれかのイオンから選択することができるが、Hisタグタンパクの吸着量を最適にする目的の場合には、Cu(II)であることが好ましい。
(5−1)生理活性物質
生理活性物質は、例えば免疫タンパク質、酵素、微生物、核酸、低分子有機化合物、非免疫タンパク質、免疫グロブリン結合性タンパク質、糖結合性タンパク質、糖を認識する糖鎖、脂肪酸もしくは脂肪酸エステル、あるいは配位子結合能を有するポリペプチドもしくはオリゴペプチドなどが挙げられる。これらの生理活性物質は、金属イオンへの配位結合により基板上に固定されるものであり、金属イオンに対して配位可能な官能基を有する、即ち、金属配位能を有するものであればよい。このような金属配位能は、強い配位力を持つ配位子を共有結合することによって容易に付与することができる。
生理活性物質の固定化は、生理活性物質を含む水溶液を、担体に接触させることにより、行うことができる。生理活性物質が含窒素複素環基を有する場合、生理活性物質の含窒素複素環が金属イオンに配位結合し、錯体を形成することによって固定化される。
担体を適宜加工して、抽出操作器具に設置することにより、抽出器具として用いることができる。抽出器具の具体的用途としては、His−Tagタンパクを捕集検知するバイオセンサー、特定のHis−Tagタンパクにのみ効率的に固相反応を進行させるバイオリアクター(例えばバイオリアクター技術、1988年、(株)シーエムシー、バイオチップとバイオセンサー、2006年、共立出版(株))に適用することができる。バイオセンサーとは最も広義に解釈され、生体分子間の相互作用を電気的信号等の信号に変換して、対象となる物質を測定・検出するセンサーであり、バイオリアクターとは、酵素、菌体、細胞、オルガネラなどの生体触媒による生化学的反応を利用して、有用物質の生産、エネルギーの発生、環境汚染物質の分解などに応用する反応器を意味する。
以下に本発明の担体についての実施例を示す。
(担体基盤A-1cの作製)
RDI社製「ダイナミトロン5MeV―150kW」を用いて、ミリポア社の「デュラポア」に電子線(被曝線量200kGy)を照射した後に水蒸気に10分間曝した。その後、窒素雰囲気で満たしたガラス製容器の中に、上記の処理で得られた多孔性膜と、脱水テトラヒドロフラン30部、攪拌磁石子を加えて、氷水浴で10℃以下に冷却条件で、マグネティックスターラーで攪拌しながら、塩化メタンスルホニル5部を滴下した。さらにその後、その容器を窒素気流下で温度70℃に4h攪拌操作を行ってから、容器内から取り出した試験片をメタノールに浸漬させ、氷冷条件下で、ヒドロキシアンモニウム水溶液を徐々に添加して、中和操作を行った。これを超純水で洗浄して、担体基盤A-1cを得た。
N-〔2-Hydroxyethyl〕phthalimide(アルドリッチ製)4.7部とピリジン2部をテトラヒドロフラン30部を入れたフラスコを氷冷しながら、2-bromoisobutyrylbromide(アルドリッチ製)5.5部を徐々に滴下した。16時間攪拌して得られた反応液を、ヘキサン100部で希釈して、希塩酸とイオン交換水で洗浄した。油相を硫酸ナトリウムで乾燥して、含水固体をろ別したあとの有機相の溶媒を減圧溜去した。得られたシロップをカラムクロマトグラフィーで精製し、ハロゲン化有機物の開始剤を得た。
上記開始剤0.5部、ヒドロキシエチルメタクリレート15部、メタノール15部、塩化第一銅0.083部、臭化第二銅0.05部、ビピリジン0.3部、と共に脱気処理した後、マグネティックスターラーで1.5時間攪拌した。テトラヒドロフランを加えて重合体を溶解した後、n−ヘキサン500部に投入して再沈殿させた。得られた樹脂の一部はテトラヒドロフランに溶解し、ゲルパーミエイションクロマトグラフィー(GPC)によって、ポリスチレンを標準物質とした分子量を測定した。その後、定法に従い、ヒドラジン一水和物を用いてフタルイミドの脱保護を行い、アミノ末端ヒドロキシメタクリレートを得た。
続いて、ガラス製容器の中に、担体基盤A-1cとテトラヒドロフラン30部、トリエチルアミン0.12部、攪拌磁石子を加えて、室温にて、マグネティックスターラーで攪拌しながら、上記で得られたアミノ末端ヒドロキシメタクリレートのテトラヒドロフラン溶液を滴下した。24時間攪拌した後、得られた多孔性膜をエタノール、超純水、アセトンの順に洗浄して、担体基盤A-1bを得た。
担体基盤A-1bを無水コハク酸11部、ジメチルアミノピリジンを0.5部、テトラヒドロフラン100部と共にガラス容器内に入れて、55℃3h攪拌した。得られた担体基盤をエタノール、超純水、アセトンの順に洗浄し、担体基盤A-1aを得た。
担体基盤A-1aに、ジメチルスルホキシド(DMSO)1部、EDC[1-(3-Dimethylaminopropyl)-3-ethylcarbodiimide塩酸塩]0.02部およびNHS[N-Hydroxysuccinimide]0.2部から成る混合液を、くまなく滴下した。30分間室温で静置したのち、余分な溶液を除去してから、DMSOで一回洗浄した。得られた試料に0.1mmolのAB-NTA(同仁化学製)をジメチルスルホキシド1mlに添加した液を12時間反応させた。溶液を除去、超純水で1回洗浄して、担体A−1を得た。
実施例1の(担体A−1の作製)工程において、NHSのかわりに、N−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HO−Bt[1-hydroxybenzotriazole])を使用した以外は実施例1と同様の操作を行って担体A−2を得た。
実施例1の(担体A−1の作製)工程において、EDC 0.02部とNHS 0.2部のかわりに、EDC 0.2部とNHS 0.4部を用い、ジメチルスルホキシドに代えて、1,8‐ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセン‐7(DBU)の6%ジメチルスルホキシド溶液を用いた他は、実施例1と同様の操作を行って担体A−3を得た。
実施例3の1,8‐ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセン‐7の6%ジメチルスルホキシド溶液の代わりに、1,5‐ジアザビシクロ[4.3.0]ノネン‐5(DBN)の6%ジメチルスルホキシド溶液を用いた他は、実施例3と同様の操作を行って担体A−4を得た。
実施例1の(担体A−1の作製)工程において、0.1mmolのAB-NTA(同仁化学製)の代わりに0.4mmolのイミノジ酢酸(有機合成薬品工業製,IDA)を用いた他は同様の操作を行って担体A−5を得た。
実施例1の(重合体の合成)工程において、ヒドロキシエチルメタクリレート15部の代わりに、グリシジルメタクリレート15部、ジビニルベンゼン0.5部を用いて重合体を合成し、実施例1の(カルボン酸含有担体基盤の作製)の工程において、無水コハク酸11部の代わりにγ―アミノ酪酸11部を用いてカルボン酸含有担体基盤を作製した他は、実施例1と同様の操作を行って担体A−6を得た。
実施例1の(担体A−1の作製)工程において、0.1mmolのAB-NTA(同仁化学製)をジメチルスルホキシド1mlに添加した液の代わりに、0.1mmolのAB-NTA(同仁化学製)を超純水1mlに添加した水溶液を用いた以外は、実施例1と同様の操作を行って担体B−1を得た。
実施例3のAB-NTAを溶解させる溶媒として、ジメチルスルホキシドの代わりに超純水を用いた他は、実施例3と同様の操作を行って担体B−2を得た。
実施例1の(重合体の合成)工程において、ハロゲン化有機物開始剤0.5部、ヒドロキシエチルメタクリレート15部、メタノール15部、塩化第一銅0.083部、臭化第二銅0.05部、ビピリジン0.3部の代わりに、グリシジルメタクリレート15部、ジビニルベンゼン0.5部、重合開始剤V-50 0.45部、イオン交換水300部を用いて、70 ℃で15時間重合を行った。キャッピング剤として、2−メルカプトエチルアミン0.02部を加えて、アミノ末端のポリグリシジルメタクリレートを得たこと、実施例1の(担体A−1の作製)において、ジメチルスルホキシドの代わりに超純水を用いたことの他には、実施例1と同様にして担体B−3を得た。
実施例1〜5、比較例1および2の担体の作製において、AB-NTAを結合した後に、0.1mol/lのCuCl2水溶液を添加し、10分後に溶液を除去し、超純水で2回洗浄した。50mMのEDTA水溶液5mlで2度抽出を行った。この抽出液を合わせてICP分析装置で測定してCuの数を検出し、このCuの数とウエル底面積(38mm2)から配位子数を換算し、配位子密度を求めた。
実施例1〜5、比較例1および2の担体作製後、それぞれの担体に、1mmol/lのCuCl2水溶液を多孔性膜に結合しているAB-NTAの数に対して充分過剰な量を添加し、3分後に溶液を除去して、超純水で2回洗浄した。次に2.5ug/mlのHis6-p38 MAP Kinase α(CALBIOCHEM社製)を充分過剰な量添加し、15分後に溶液を除去し、200μMのイミダゾール水溶液で洗浄した。
実施例1〜5、比較例1および2の担体作製後、それぞれの担体に1mM MgCl2 1μl、1mM ATP 0.6μl、0.27M Myelin Basic Protein 35μl、TBSバッファー13μlを加え、室温で1時間反応させた。その後、溶液を回収して、Kinase-Glo(promega社)を50μl添加し、室温で10分静置し、発光量をLAS-3000(富士フイルム株式会社製)により測定し、比較例2の発光量を1とした相対値により比活性を評価した。
結果を表1に示す。
Claims (11)
- 支持体に結合された配位子を有する担体であって、前記支持体が平均孔径30nm以上1mm以下の多孔性膜であり、かつ前記配位子の密度が1.0×1016個/mm3以上であることを特徴とする担体。
- 前記多孔性膜の表面にカルボン酸含有重合体を有し、前記配位子が前記カルボン酸含有重合体のカルボン酸と結合していることを特徴とする請求項1記載の担体。
- 前記重合体の数平均分子量が1×104から1×106であって、分子量分布が2.0以下であることを特徴とする請求項1または2記載の担体。
- 前記配位子がニトリロトリ酢酸誘導体であることを特徴とする請求項1、2または3記載の担体。
- 前記配位子に金属イオンが固定され、該金属イオンに生理活性物質が固定されていることを特徴とする請求項1〜4いずれか1項記載の担体。
- 前記生理活性物質が前記金属イオンに配位結合する官能基を複数有し、該官能基がイミダゾール基であることを特徴とする請求項5記載の担体。
- 請求項1〜6記載の担体を備えてなることを特徴とする抽出操作器具。
- 多孔性膜と、該多孔性膜の表面に配置されたカルボン酸含有重合体と、該カルボン酸含有重合体に結合した配位子とを有する担体の製造方法であって、前記多孔性膜表面に重合反応開始点となるハロゲン基を配した後に、金属錯体を触媒とする制御ラジカル重合を行うことによりカルボン酸含有重合体を前記多孔性膜にグラフトさせることを特徴とする担体の製造方法。
- 多孔性膜と、該多孔性膜の表面に配置されたカルボン酸含有重合体と、該カルボン酸含有重合体に結合した配位子とを有する担体の製造方法であって、前記カルボン酸含有重合体を、ハロゲン化有機物を開始剤として、金属錯体を触媒とする制御ラジカル重合により製造した後に、該製造したカルボン酸含有重合体を前記多孔性膜にグラフトさせることを特徴とする担体の製造方法。
- 前記配位子と前記カルボン酸含有重合体のカルボン酸との結合を、縮合剤を用いた縮合反応により行うことを特徴とする請求項8または9記載の担体の製造方法。
- 前記配位子と前記カルボン酸含有重合体のカルボン酸との結合の際に、アプロティックな極性溶媒を用いることを特徴とする請求項10記載の担体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010010755A JP2010190891A (ja) | 2009-01-22 | 2010-01-21 | 担体およびその製造方法並びに抽出操作器具 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009011701 | 2009-01-22 | ||
JP2010010755A JP2010190891A (ja) | 2009-01-22 | 2010-01-21 | 担体およびその製造方法並びに抽出操作器具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010190891A true JP2010190891A (ja) | 2010-09-02 |
Family
ID=42356041
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010010755A Abandoned JP2010190891A (ja) | 2009-01-22 | 2010-01-21 | 担体およびその製造方法並びに抽出操作器具 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010190891A (ja) |
WO (1) | WO2010084996A1 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3100050B1 (en) * | 2014-01-31 | 2019-08-28 | Enginzyme AB | Immobilized proteins and use thereof |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2772010B2 (ja) * | 1989-01-13 | 1998-07-02 | 日本原子力研究所 | イミノジ酢酸基を有するキレート樹脂吸着剤の製造方法 |
AUPP856399A0 (en) * | 1999-02-08 | 1999-03-04 | Australian Membrane And Biotechnology Research Institute | Improved compounds for protein binding |
JP3677197B2 (ja) * | 2000-07-07 | 2005-07-27 | 日本原子力研究所 | 分離機能性繊維シート及びフィルタ |
-
2010
- 2010-01-21 JP JP2010010755A patent/JP2010190891A/ja not_active Abandoned
- 2010-01-22 WO PCT/JP2010/051181 patent/WO2010084996A1/en active Application Filing
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2010084996A1 (en) | 2010-07-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Liu et al. | A review on the use of ionic liquids in preparation of molecularly imprinted polymers for applications in solid-phase extraction | |
Ding et al. | Integrating ionic liquids with molecular imprinting technology for biorecognition and biosensing: A review | |
Ogata et al. | Direct observation of amorphous precursor phases in the nucleation of protein–metal–organic frameworks | |
Bonnefoy et al. | Enantiopure peptide-functionalized metal–organic frameworks | |
Nasef et al. | Radiation-grafted copolymers for separation and purification purposes: Status, challenges and future directions | |
Thordarson et al. | Well-defined protein–polymer conjugates—synthesis and potential applications | |
Baydemir et al. | Supermacroporous poly (hydroxyethyl methacrylate) based cryogel with embedded bilirubin imprinted particles | |
Anderson et al. | Catalysts immobilized on organic polymeric monolithic supports: from molecular heterogeneous catalysis to biocatalysis | |
US9149794B2 (en) | Formyl group-containing porous support, adsorbent using same, method for producing same, and method for producing the adsorbent | |
Mu et al. | Low cross-linked molecularly imprinted monolithic column prepared in molecular crowding conditions | |
JP2006288398A (ja) | 核酸分離方法および核酸分離用の固体基板 | |
Yuan et al. | A novel ionic liquid polymer material with high binding capacity for proteins | |
CN103260744A (zh) | 具有强阳离子交换基的温度响应性吸附剂、及其制造方法 | |
CN107129562B (zh) | 一种磁性纳晶纤维素枝接氧化石墨烯表面分子印迹聚合物 | |
Burridge et al. | Bioconjugates–From a specialized past to a diverse future | |
CN108003287B (zh) | 一种基于丙烯酰胺族金属螯合单体的蛋白亲和印迹水凝胶聚合物的制备方法 | |
Zhou et al. | Insertion of Hemin into Metal–Organic Frameworks: Mimicking Natural Peroxidase Microenvironment for the Rapid Ultrasensitive Detection of Uranium | |
CN108948413B (zh) | 波聚合制备胸腺五肽分子印迹水凝胶的方法 | |
Wijeratne et al. | Layer-by-layer deposition with polymers containing Nitrilotriacetate, a convenient route to fabricate metal-and protein-binding films | |
Arabzadeh et al. | Synthesis and characterization of molecularly imprinted polymers for selective solid-phase extraction of pseudoephedrine | |
Yang et al. | Molecularly imprinted polymers for the selective recognition of L‐phenylalanine based on 1‐buty‐3‐methylimidazolium ionic liquid | |
Aslıyüce et al. | Upgrading of bio‐separation and bioanalysis using synthetic polymers: Molecularly imprinted polymers (MIPs), cryogels, stimuli‐responsive polymers | |
Bayramoglu et al. | Effect of spacer-arm and Cu (II) ions on performance of l-histidine immobilized on poly (GMA/MMA) beads as an affinity ligand for separation and purification of IgG | |
Striegler | Designing selective sites in templated polymers utilizing coordinative bonds | |
Akpinar et al. | Biomimetic Mineralization of Large Enzymes Utilizing a Stable Zirconium-Based Metal-Organic Frameworks |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD15 | Notification of revocation of power of sub attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7435 Effective date: 20110426 |
|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20120702 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130205 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20131203 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A762 | Written abandonment of application |
Effective date: 20140107 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762 |