JP2010190498A - プラスチックフィルムシート状太陽熱集熱システム - Google Patents

プラスチックフィルムシート状太陽熱集熱システム Download PDF

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Abstract

【課題】非稼働時に落水することができ、熱膨張を吸収し、且つ構造が簡単で、設置が容易で安価に製造でき、太陽熱集熱効率が良い実用的なプラスチックフィルムシート状太陽熱集熱システムを提供する
【解決手段】太陽熱集熱器に水を供給する揚水ポンプと、流量を調節するための流量調節弁と、太陽熱を吸収し水を加温する太陽熱集熱器と、加温された水を貯蔵する貯湯槽と、からなる太陽熱集熱システムに於いて、前記太陽熱集熱器は、プラスチックフィルムのシームレスチューブを平たく押しつぶして袋帯状の2枚重ねシートとし、前記袋帯状の2枚重ねシートの中間部分の上下のフィルム間を部分的に融着し、水が薄層状になって流れるように配備した袋帯状集熱ユニットの両端を、上部ヘッダーパイプと下部ヘッダーパイプとの間に設けられた複数対の相互に対向するヘッダーパイプ継手に水密に融着してなる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、太陽熱集熱器に係り、より詳しくは、プラスチックフィルムを用いて形成した太陽熱集熱器を用いて水を加熱するプラスチックフィルムシート状太陽熱集熱システムに関する。
地球温暖化対策の一環として太陽熱利用の拡大が推奨されている。太陽熱の直接的な利用方法の一つとして、太陽熱によって水を温めてそのエネルギーを利用する太陽熱集熱器がある。
従来の強制循環型太陽熱集熱システムは、例えば太陽熱を吸収し水を加温する太陽熱集熱器と、貯湯槽と、揚水管と、揚水ポンプと、太陽熱集熱器で加温された水を貯湯槽に供給する戻りパイプと、を含んで構成され、太陽光を透明な外板を透過させて集熱板を加熱し、中の水を熱媒として用いて収集した太陽エネルギーを、例えばそのまま温水として利用し、或は暖房その他の種々の用途に使用するものである。従来の太陽熱集熱器は金属製やプラスチック製の浅い容器をガラスで覆った堅固なものであり、重量が大きく、高価なものであったため設備投資が高くつき、灯油、ガス等を燃料とするボイラーよりエネルギー単価が高くつくものであった。
太陽熱集熱器の性能はJIS A 4112「太陽集熱器」(非特許文献1を参照)に規定され、その試験方法はJIS A 4125「太陽集熱器の集熱性能試験方法」(非特許文献2を参照)に記載されている。
新しい太陽熱温水器として、透明なプラスチックを用いた太陽熱集熱器が開示されている(例えば特許文献1参照)。しかし、開示されている装置はキャンプなどに使う携帯用のものであり、長期使用できる実用的なものではない。また、透明で大型のプラスチック板は高価なものである。
プラスチック製の熱交換器を用いた太陽熱温水器が報告されている(例えば特許文献2を参照)。しかし、プラスチックは熱伝導率が低いので太陽熱集熱器としての性能は満足いくものではなかった。
太陽熱集熱器は、非稼働時に内部に水が残っていると、冬季は水が凍って太陽熱集熱器が破裂するので、非稼働時には内部を排水しなければならない。又、内部が凍らないようにするために不凍液を使用すると高価になる。更に、プラスチックは金属よりも熱膨張率が大きく、プラスチック製の太陽熱集熱器は、冷却された非稼働時から、稼働して加熱されると熱膨張するので、プラスチック製の太陽熱集熱器はこの膨張を吸収する装置が必要である。
特開平5−79706 特開2007−64589
JIS A 4112−1995「太陽集熱器」 JIS A 4125−2000「太陽集熱器の集熱性能試験方法」
本発明は、非稼働時に落水し、熱膨張を吸収し、且つ構造が簡単で、安価に製造でき、設置が容易で、太陽熱集熱効率が良い実用的なプラスチックフィルムシート状太陽熱集熱システムを提供することを目的とする。
かかる目的を達成するための本発明のプラスチックフィルムシート状太陽熱集熱システムは、
太陽熱を吸収し水を加温する太陽熱集熱器と、貯湯槽に貯留された水を揚水管を通じて太陽熱集熱器に供給する揚水ポンプと、水の流量を調節する流量調節弁と、太陽熱集熱器で加温された水を貯湯槽に供給する戻りパイプと、を含んで構成される太陽熱集熱システムに於いて、
太陽熱集熱器は、パネルの上部に設けられたプラスチック製の上部ヘッダーパイプと、パネルの下部に、水を流すための傾斜を持って設けられたプラスチック製の下部ヘッダーパイプと、複数対の、上部ヘッダーパイプと下部ヘッダーパイプとの間に設けられ相互に対向するヘッダーパイプ継手と、相互に対向するヘッダーパイプ継手を水密に連結する複数の暗色のプラスチックフィルム製の袋帯状集熱ユニットと、を有することを特徴とする。
また、本発明の袋帯状集熱ユニットは、プラスチックフィルムのシームレスチューブを平たく押しつぶして袋帯状の2枚重ねシートとし、袋帯状の2枚重ねシートの両端を互いに対向するヘッダーパイプ継手に水密に融着し、袋帯状の2枚重ねシートの中間部分を集熱部分とする。集熱部分は上下のフィルム間を部分的に融着し、水が薄層状になって流れるように配備することが好ましい。
また本発明は、上部ヘッダーパイプにの最高位置より位置に開口するエア抜き管をもうけるのがよい。これにより揚水ポンプが停止した場合に、太陽熱集熱器中の水を貯湯槽に落水させ、又、揚水ポンプの稼働時に、太陽熱集熱器にヘッド圧を付与するために十分な長さを有するエア抜き管を上部ヘッダーパイプに垂設することが好ましい。
また本発明は、上部ヘッダーパイプの上流側の末端部は、固定装置によってパネルに固定され、上部ヘッダーパイプの下流側は、複数個所に於いて、太陽熱集熱器の熱膨張時に水平移動が可能な保持装置に保持され、下部ヘッダーパイプは、上部ヘッダーパイプの上流側の末端部に対応する一側でパネルに固定され、他側は袋帯状集熱ユニットによって上部ヘッダーパイプに吊着されることが好ましい。
本発明のプラスチックフィルムシート状太陽熱集熱システムは、上部ヘッダーパイプと下部ヘッダーパイプとの間に設けられ相互に対向するヘッダーパイプ継手と、相互に対抗するヘッダーパイプ継手を水密に連結する複数の暗色のプラスチックフィルム製の袋帯状集熱ユニットと、を有する。太陽熱集熱器がプラスチックパイプとプラスチックシートから構成されているので軽量であり、構造が簡単で、安価に製造することができる。また容易に大型化することができる。
本発明の太陽熱集熱器は、プラスチックシートを使用し、プラスチックシートに太陽熱を吸収させてプラスシチックシートの温度を上昇させ、その熱で水を効率よく温めることができる。
プラスチックの熱伝導率は銅と比較すると1/1700であり、プラスチック製太陽熱集熱器は、材料の厚さが集熱効率に直接影響する。従来のプラスチック製の太陽熱集熱器は、厚さ1.5mmのパイプをヘッダー管に熱融着して集熱しているが、本発明の太陽熱集熱器はプラスチックフィルムを使用して集熱効率を上げることができる。例えば、本発明の1実施例によれば、単位面積当たりの集熱量がJIS基準値の1.7倍を有する太陽熱集熱器を、容易且つ安価に製造できた。
上部ヘッダーパイプにエア抜き管を付けたことによって、揚水ポンプの稼働時に、太陽熱集熱器にヘッド圧を付与し、集熱ユニットに均一に水を流下させ、揚水ポンプが停止した場合に、太陽熱集熱器中の水を貯湯槽に自然落水させて凍結を防ぐことができる。従って、寒冷地においても不凍液や熱交換器を使用せずに太陽熱集熱器を設置することができる。
太陽熱集熱器は、大型になると温度差によって熱膨張する。本発明の太陽熱集熱器は、上部ヘッダーパイプの上流側端末部と、対応する下部ヘッダーパイプの下流側とを固定装置で固定し、上部ヘッダーパイプの下流側と下部ヘッダーパイプの上流側とを移動可能に配備したので、熱膨張による影響を受けなくなった。
従来の太陽熱集熱器は、重く堅牢なものであったので、工場で製造したものをそのまま運搬しなければならず、集熱面積が2〜3m以上の太陽熱集熱器を設置するのには困難が伴った。本発明の太陽熱集熱器は、工場で製造した後、上部ヘッダーパイプ12と下部ヘッダーパイプ13に袋帯状集熱ユニット16を巻きつけて出荷し、設置現場で展伸すればよいので、組付け時の材料の輸送と工事が容易になり、太陽熱集熱器の大型化が可能になった。例えば、本発明の1実施例によれば、集熱面積が24mである太陽熱集熱器を、容易且つ安価に製造できた。
本発明の一実施形態に係るプラスチックフィルムシート状太陽熱集熱システムの概略を示す模式図である。 (A)は本発明の1実施例に係る袋帯状集熱ユニットの正面図であり、(B)は(A)のa、a断面図である。 (A)は本発明の一実施形態に係るプラスチックフィルムシート状太陽熱集熱機を示す概観正面図であり、(B)は(A)の側面図である。
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に記載する。この記載は本発明を説明するためのものであって、この記載によって本発明の技術範囲を限定するものではなく、本発明の技術範囲から逸脱しない範囲内で、多様に変更して実施することが可能である。
図1は本発明の一実施形態に係るプラスチックフィルムシート状太陽熱集熱システムの概略を示す模式図である。
図1に示すように、本発明のプラスチックフィルムシート状太陽熱集熱システム1は、太陽熱を吸収して水を加温する太陽熱集熱器2と、貯湯槽4に貯留された水を揚水管7を通じて太陽熱集熱器2に供給する揚水ポンプ6と、水の流量を調節する流量調節弁19と、太陽熱集熱器2で加温された水を貯湯槽4に供給する戻りパイプ14と、を含んで構成される。水は揚水ポンプ6により貯湯槽4の下部より太陽熱集熱器2の上部に給水され、自然落下して貯湯槽4に戻る機構である。熱媒として用いる水の水質は特に限定されないが、例えば水道水や地下水を貯湯槽に貯水して用いることが好ましい。
貯湯槽4に水を供給するための給水栓及び/又は温水を取り出すための温水栓を設けることができる。
太陽熱集熱器2は、例えば、所定の傾斜を有するパネル11に配設された装置であって、上部にプラスチックパイプである上部ヘッダーパイプ12が設けられ、下部にプラスチックパイプである下部ヘッダーパイプ13が水を流すための傾斜を持って設けられる。水を流すための傾斜とは、例えば1/50〜1/100の傾斜である。
上部ヘッダーパイプ12と下部ヘッダーパイプ13との間に相互に対向するように複数のヘッダーパイプ継手20が突設され、複数のプラスチックフィルム製の袋帯状集熱ユニット16が水密に連結される。
袋帯状集熱ユニット16の材質は、耐用温度が110℃以上であり、太陽光線を吸収し、紫外線で劣化せず、耐水性のあるプラスチックフィルムであることが好ましい。
図2の(A)は本発明の1実施例に係る袋帯状集熱ユニットの正面図であり、図2の(B)は(A)のa−a断面図である。
図2(A)に示すように、袋帯状集熱ユニット16は、インフレーション成型法で製造された熱可塑性プラスチックのシームレスチューブを押しつぶして袋帯状の2枚重ねのシートにし、図2の(A)及び(B)に示すように袋帯状の2枚重ねシートの中間部分の上下のフィルム間を部分的に上下に融着して、水が薄層状に流れるように配備したものである。
2枚重ねシートの中間部分の上下のフィルム間を部分的に上下に融着する方法は、水が薄層状に流れるように配備したものであれば形状は任意であるが、例えば、図1、2に示すように、所定の間隔を持って並べられた多数のドット状の融着部を有する形態や、後述する図3に示す多数の線状の融着部を有する形態や、袋帯状集熱ユニット16側端から一定間隔で所定位置までの線状の融着部を交互に形成して水が蛇行状態で流通する流路を形成した形態(図示しない)を例示することができる。
図2(A)に示すように、袋帯状のチューブと嵌合するような口径のヘッダーパイプ継手20を上部ヘッダーパイプ12と下部ヘッダーパイプ13とに対向するようにバット融着して設け、ヘッダーパイプ継手20を加熱して表面を融解させ、袋帯状のチューブを熱融着して冠着することによって、ヘッダーパイプ継手20と袋帯状集熱ユニット16とを水密に融着することができる。ここで、バット融着とは、融着する双方の樹脂の表面をヒーターで暖めて融解し、突き合わせて圧力を加えることにより接続する方法である。
上部ヘッダーパイプ12に、揚水ポンプ6が停止した場合に太陽熱集熱器2中の水を貯湯槽4に落水させ、又揚水ポンプ6の稼働時に、太陽熱集熱器2にヘッド圧を付与するための所定の長さを有するエア抜き管15を垂設することが好ましい。
上部ヘッダーパイプ12の上流側末端部は、固定装置17によってパネル11に固定され、下流側は複数個所に於いて伸縮時の水平移動が可能な保持装置18に保持されることが好ましい。
下部ヘッダーパイプ13は、上部ヘッダーパイプ12に設けられた固定装置17の下方で固定装置17によってパネル11に固定され、他側は袋帯状集熱ユニットによって上部ヘッダーパイプに吊着され、伸縮時の水平移動が可能に設置されることが好ましい。
下部ヘッダーパイプ13の上流側末端部は封止され、下流側末端部は戻りパイプを介して貯湯槽4に連結されることが好ましい。
本発明のプラスチックフィルムシート状太陽熱集熱システム1は、太陽熱集熱器2に高温側温度センサー21を備え、貯湯槽4に低温側温度センサー22を備え、更に図示しない制御装置を備えることが好ましい。
次に、図1を参照して本発明の1実施形態に係るプラスチックフィルムシート状太陽熱集熱システム1の動作を説明する。
太陽熱集熱器2に太陽光が当たり、太陽光は透過フィルム26を通って袋帯状集熱ユニット16を加熱し、太陽熱集熱器2に設けた高温側温度センサー21と貯湯槽4に設けた低温側温度センサー22との温度差が所定温度以上になると、図示しない制御基板が揚水ポンプ6を始動する。揚水ポンプ6を始動する温度差は任意に決めることができるが、好ましい例として、高温側温度センサー21と低温側温度センサー22との温度差が4〜10℃以上とすることができる。
水は貯湯槽4の下部から、揚水管7を通って上部ヘッダーパイプ12に送られる。上部ヘッダーパイプ12に垂設されたエア抜き管15は、揚水ポンプが停止した場合に太陽熱集熱器2内部の水を貯湯槽4に排水し、外気温度に関係なく太陽熱集熱器2内部に水が残らないようにする。
揚水ポンプ6から供給された水は、上部ヘッダーパイプ12のエア抜き管15の中間まで上昇するように、水量を流量調節弁19で調節されることが好ましい。
エア抜き管15の中の水面24が上昇するにつれて、太陽熱集熱器2内部のヘッド圧が上昇し、ヘッド圧が上昇するにつれて水の流量が太陽熱集熱器を流れる水の流量が増加する。水面24が所定の高さに到達すると、太陽熱集熱器2内部のヘッド圧が均一になって各袋帯状集熱ユニットを流れる水の水量が均一になる。
水は上部ヘッダーパイプ12の下流に向けて等間隔に設けられたヘッダーパイプ継手20によって略均等に分流され、袋帯状集熱ユニット16を通りながら太陽熱によって加温され、対向する下部ヘッダーパイプ13に設けられたヘッダーパイプ継手20を通り、下部ヘッダーパイプ13から戻りパイプ14を介して貯湯槽4に戻される。
太陽が陰り、太陽熱集熱器2に設けた高温側温度センサー21と貯湯槽4に設けた低温側温度センサー22との温度差が所定の温度、例えば2℃〜4℃以下になった場合、制御基板が揚水ポンプ6を停止するように設定することができる。揚水ポンプ6を停止することによって、エア抜き管15から空気が入って、太陽熱集熱器2中の水が貯湯槽4に流れ落ちて排水され、太陽熱集熱器2の凍結を防止することができる。
図3(A)は本発明の一実施形態に係るプラスチックフィルムシート状太陽熱集熱システムを示す概観正面図であり、(B)は側面図である。
本実施形態のプラスチックフィルムシート状太陽熱集熱システム50は、例えば農業用ビニルハウスの暖房に用いる大型の太陽熱暖房機であって、図3(B)に示すように、耐食加工した直径48.6mmの金属パイプを三角形に組んで複数個並設した支持手段51に太陽熱集熱器2を懸架し、支持手段51内部に形成された空間に貯湯槽4を設置した。
図3(A)に示すように、中央に揚水管7を立ち上げ、上部ヘッダーパイプ12を両側の振り分ける構造にした。これによって、下部ヘッダーパイプ13を傾斜させるために生じる集熱面積の減少を防ぎ、袋帯状集熱ユニット16の面積を大きくすることができた。
太陽熱集熱器2より低い位置に貯湯槽4を設置し、貯湯槽4の下部と上部ヘッダーパイプ12との間に揚水ポンプ6と流量調節弁19とを取り付け、上部ヘッダーパイプ12にエア抜き管15を垂設した。
太陽熱集熱器2は、幅5cmで長さ2.8mのインフレーション成型した厚さ0.2〜0.26mmの黒色のフィラーの入った熱可塑性汎用樹脂のフィルム製の袋帯状集熱ユニット16を上部ヘッダーパイプ12と下部ヘッダーパイプ13との間に融着し、太陽熱集熱器2の表面は厚さ100μmのポリテトラフロロエチレンフィルム製の透過フィルム26で覆い、背部は厚さ15mmの繊維補強されたFRPハニカムサンドイッチパネルで覆い更にアルミ箔で覆った厚さ20mmの発泡スチレンの断熱材25を内側に張りパネル11として用いて、縦3m、横9mの太陽熱集熱器2を製造した。温められた温水は戻りパイプ14を介して貯湯槽4へ到達した。水の流量は揚水ポンプ6に設けた流量調節弁19で調節した。
図示しない高温側温度センサー21と貯湯槽4に設けた低温側温度センサー22との温度差が7℃以上になった場合に、揚水ポンプ6の運転を開始し、4℃以下になった場合には揚水ポンプ6の運転を停止して太陽熱集熱器2の中の水を貯湯槽4に落水させた。
本実施例の集熱器に対し、JIS−4112−1995「太陽集熱器」に記載された項目の集熱性能、及びJIS−4125−2000「太陽集熱器の集熱性能試験方法」に記載された方法に準じて集熱性能試験を行った。
結果は、本実施例のプラスチックフィルムシート状太陽熱集熱システム50の集熱特性は、
y=−108.12x−0.1385x+0.7416
=0.9742
であった。
JIS−4112が規定する集熱量の計算値を表1に示す。
Figure 2010190498
JIS−4112が規定する太陽集熱装置の規格適合値は、日射量5814w・h/m、日の評価基準日射量の場合は、集熱量はΔθ=10Kの条件の時に2326w・h/m、日である。この条件に於ける本実施例のプラスチックフィルムシート状太陽熱集熱システム50の集熱量は、表1によれば3965w・h/m、日であり、JIS規格基準値の1.7倍であり、本実施形態によるプラスチックフィルムシート状太陽熱集熱装置はJIS規格に適合するものであった。
1 プラスチックフィルムシート状太陽熱集熱システム
2 太陽熱集熱器
4 貯湯槽
6 揚水ポンプ
7 揚水管
11 パネル
12 上部ヘッダーパイプ
13 下部ヘッダーパイプ
14 戻りパイプ
15 エア抜き管
16 袋帯状集熱ユニット
17 固定装置
18 保持装置
19 流量調節弁
20 ヘッダーパイプ継手
21 高温側温度センサー
22 低温側温度センサー
23 制御装置
24 水面
25 断熱材
26 透過フィルム
50 プラスチックフィルムシート状太陽熱集熱システム
51 支持手段

Claims (4)

  1. 太陽熱を吸収し水を加温する太陽熱集熱器と、水を揚水管を通じて前記太陽熱集熱器に供給する揚水ポンプと、水の流量を調節する流量調節弁と、前記太陽熱集熱器で加温された水を貯湯槽に供給する戻りパイプと、を含んで構成される太陽熱集熱システムであって、
    前記太陽熱集熱器は、パネルの上部に設けられたプラスチック製の上部ヘッダーパイプと、前記パネルの下部に、傾斜を持って設けられたプラスチック製の下部ヘッダーパイプと、複数対の、前記上部ヘッダーパイプと前記下部ヘッダーパイプとの間に設けられ相互に対向するヘッダーパイプ継手と、前記相互に対向するヘッダーパイプ継手を水密に連結する複数のプラスチックフィルム製の袋帯状集熱ユニットと、
    を有することを特徴とするプラスチックフィルムシート状太陽熱集熱システム。
  2. 前記袋帯状集熱ユニットは、プラスチックフィルムのシームレスチューブを平たく押しつぶして袋帯状の2枚重ねシートとし、前記袋帯状の2枚重ねシートの両端を前記互いに対向するヘッダーパイプ継手に水密に融着し、前記袋帯状の2枚重ねシートの中間部分の上下のフィルム間を部分的に融着し、水が薄層状になって流れるように配備したことを特徴とする請求項1記載のプラスチックフィルムシート状太陽熱集熱システム。
  3. 前記揚水ポンプが停止した場合に前記太陽熱集熱器中の水を前記貯湯槽に落水させ、前記揚水ポンプの稼働時に前記太陽熱集熱器にヘッド圧を付与するためのエア抜き管を前記上部ヘッダーパイプに垂設することを特徴とする請求項1又は2記載のプラスチックフィルムシート状太陽熱集熱システム
  4. 前記上部ヘッダーパイプの上流側は末端部が固定装置によって前記パネルに固定され、
    前記上部ヘッダーパイプの下流側は、複数個所に於いて、前記太陽熱集熱器の熱膨張時に水平移動が可能な保持装置に保持され、
    前記下部ヘッダーパイプは、前記上部ヘッダーパイプの上流側に対応する下流側で前記パネルに固定され、上流側は前記袋帯状集熱ユニットによって前記上部ヘッダーパイプに吊着されることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載のプラスチックフィルムシート状太陽熱集熱システム。
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