JP2010187267A - 移動無線通信システムおよびアクセスゲートウェイ - Google Patents

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Abstract

【課題】制御メッセージ処理用のC−AGWと、データパケット処理用の複数のU−AGWとからなるアクセスゲートウェイ(AGW)において、U−AGW負荷を分散し、オーバーヘッドを低減する。
【解決手段】移動局ハンドオーバのためのトンネル設定要求が発生した時、C−AGWが、複数のU−AGWの中から、最小負荷状態にある新U−AGWを検索し、上記移動局用のトンネル終端点を新U−AGWに変更した場合の該新U−AGWの負荷状態を推定し、該推定負荷状態が所定の条件を満たした場合は、上記新U−AGWを上記移動局用のトンネル終端点として指定し、上記推定負荷状態が所定の条件を満たさない場合は、現行U−AGWのアドレスを上記トンネル終端点として指定する。基地局とU−AGWとの間にデータパケット転送用のトンネルが形成される移動無線通信。
【選択図】図1

Description

本発明は、移動無線通信システムに関し、更に詳しくは、複数の無線基地局を収容したアクセス網とコア網との間にアクセスゲートウェイ(AGW:Access Gateway)を備えた移動無線通信システムに関する。
無線アクセスネットワークでは、IETF(Internet Engineering Task Force)のモバイルIP(Mobile Internet Protocol)を用いて、無線基地局(BS:Base Station)とアクセスゲートウェイ(AGW)との間にトンネルを設定し、該トンネルを通して制御メッセージやユーザデータが伝送されている。モバイルIPのトンネルは、BSとGWとの間で、例えば、PMIP(Proxy Mobile IP)の登録要求(RRQ:Registration Request)メッセージや、登録要求応答(RRP:Registration Replay)メッセージを交信することによって設定される。RRQメッセージとRRPメッセージのフォーマットは、例えば、IETF RFC3344(非特許文献1)の3.1節、3.2節に開示されている。
一方、3GPP2(3rd Generation Partnership Project 2)のUMB(Ultra Mobile Broadband)/CAN(Converged Access Network)等の無線アクセスネットワークでは、制御メッセージを扱う制御プレーンと、ユーザデータを扱うユーザプレーンとの分離が進められている。例えば、3GPP2 X.S0054−100−0 v1.0(非特許文献2)の4.4節、4.6節には、UMB/CANにおいて、データ経路とシグナリング経路をAGWで分離することが開示されている。
図3は、従来の無線アクセスネットワークの1例を示す。
コア網1には、モバイルIPのホームエージェント(HA:Home Agent)2と、ユーザ認証、アクセス認可および課金を行うAAA(Authentication Authorization and Accounting)サーバ3が接続されている。無線基地局(BS:Base Station)10(10A、10B、・・・10N)は、アクセスゲートウェイAGW4を介して、コア網に接続される。7は、セッション制御装置(SRNC:Session Reference Network Controller)、20(20A、20B、・・・)は移動局を示している。
AGW4は、制御メッセージ(制御パケット)を処理する制御用AGWユニット5と、ユーザデータ(ユーザパケット)を処理するユーザデータ用AGWユニット6とからなっている。以下の説明では、制御用AGWユニット5をC−AGW(Control plane AGW)、ユーザデータ用AGWユニット6をU−AGW(User plane AGW)と言う。上記無線アクセスネットワークでは、制御パケットは、破線で示すように、C−AGW5を経由して転送され、ユーザパケットは、実線で示すように、U−AGW6を経由して転送される。
図4は、図3に示した無線アクセスネットワークにおいて、例えば、AT20Aをコア網1に接続する際に、BS10AとAGW4と間に、ユーザデータ転送用のトンネルを設定する場合の通信シーケンスの1例を示す。
AT20Aから接続要求が発行されると、BS10A、SRNC7、C−AGW5を経由して、AAAサーバ3とAT20Aとの間でアクセス認証手順が実行される(SQ10a、SQ10b、SQ10c)。このとき、C−AGW5からBS10Aに、C−AGW5のIPアドレスがAGW−IDとして通知され(SQ11)、AT20AからC−AGW5に、認証対象となるAT20Aの識別子(ATID)が通知される(SQ12)。
AT20Aのアクセス認証が完了すると、AT20AとBS10Aとの間で、無線接続のためのコンフィグレーション(SQ14a、SQ14b)を実行した後、BS10AからC−AGW5に、AT20Aの識別子(ATID)を含むユーザデータ用トンネルの設定要求メッセージ、ここでは、PMIP RRQメッセージが送信される(SQ15)。AGW4が、同一のATに対して複数トンネルの設定を許容できるシステム構成の場合、BS10Aは、上記PMIP RRQメッセージに、最初のトンネル設定であることを示す制御情報(「Primary」)を付加する。
C−AGW5は、PMIP RRQメッセージを受信すると、応答メッセージ、本例では、PMIP RRPメッセージをBS10Aに送信する(SQ16)。PMIP RRPメッセージは、トンネルの終端を示す情報(「Endpoint」)として、U−AGW6のIPアドレスを含んでいる。BS10Aは、C−AGW5からPMIP RRPメッセージを受信すると、「Endpoint」で指定されたU−AGW6との間にトンネルを設定する(SQ18)。これによって、AT20Aは、コア網1に接続された通信相手との間で、BS10AとU−AGW6との間に設定されたトンネルを通して、ユーザデータを通信可能な状態となる(SQ19a、SQ19b、SQ19c)。
IETF RFC3344 3GPP2 X.S0054−100−0 v1.0
図3に示した無線アクセスネットワークのように、AGW4に含まれるU−AGW6が1つの場合、C−AGW5は、BSから受信した全てのトンネル設定要求に対して、Endpointで同一のU−AGWを指定した応答メッセージを返送すればよかった。
しかしながら、AGW4が、C−AGWと複数のU−AGWで構成された場合、C−AGW5は、BSからトンネル設定要求を受信した時、各U−AGWの負荷状態を考慮して、ATに最適なU−AGWを割り当てる必要がある。非特許文献2には、複数のU−AGWを備えたAGW4におけるATへのU−AGW割り当て方法については、開示されていない。
また、UMB(Ultra Mobile Broadband)のような広帯域の移動無線通信システムにおいては、高速度で高効率のデータ伝送を実現するために、ATの移動に伴った木目細かいハンドオーバ制御が必要となってきている。UMBシステムでは、例えば、AT20およびBS10において、ATからBSに向かう上り方向の無線伝搬路状態と、BSからATに向かう下り方向の無線伝搬路状態を監視しておき、上り、下りの各方向で伝搬路の状態が最良となるBSにATが接続されるように、BSの切替え制御が行われる。
この場合、伝搬路の状態によっては、同一ATについて、短期間に頻繁にBS間ハンドオーバが発生し、結果的に無駄な制御手順が実行される可能性がある。また、BSとAGW間のトンネル設定には一定の時間を必要となるため、BS間のハンドオーバ条件が頻繁に発生した場合、BSとAGWが、これらのハンドオーバに追随するには限界がある。
本発明の目的は、基地局からトンネル設定要求が発生した時、複数のU−AGWの中から選択された最適なU−AGWを割当て可能な移動無線通信システムおよびアクセスゲートウェイ(AGW)を提供することにある。
本発明の他の目的は、基地局からトンネル設定要求が発生した時、複数のU−AGWの負荷が分散するように、トンネル設定要求元にU−AGWを割当て可能な移動無線通信システムおよびアクセスゲートウェイ(AGW)を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、移動局と無線通信するための複数の基地局と、コア網に接続されるアクセスゲートウェイ(AGW)とからなり、各基地局とAGWとの間にデータパケット転送用のトンネルが形成される移動無線通信システムにおいて、
上記AGWが、アクセス網を介して上記複数の基地局と制御メッセージを交信する制御用のアクセスゲートウェイ部(C−AGW)と、上記アクセス網を介して上記複数の基地局とデータパケットを交信するデータ転送用の複数のアクセスゲートウェイ部(U−AGW)とからなり、上記C−AGWが、
上記複数のU−AGWのアドレスと対応づけて、各U−AGWの負荷状態情報を示す第1の管理テーブルと、
上記何れかの基地局から、移動局識別子を含むトンネル設定要求メッセージを受信したとき、上記第1の管理テーブルから最小負荷状態にある新U−AGWのアドレスを検索し、該新U−AGWのアドレスをトンネル終端点として指定した応答メッセージを上記基地局に返送する制御部とを有し、
上記トンネル設定要求メッセージが、上記移動局識別子をもつ移動局のハンドオーバ先となる基地局から送信されたものであった時、上記制御部が、上記移動局用のトンネル終端点を現行U−AGWから上記新U−AGWに変更した場合の該新U−AGWの負荷状態を推定し、該推定負荷状態が所定の条件を満たした場合は、上記新U−AGWのアドレスを上記トンネル終端点として指定し、上記推定負荷状態が所定の条件を満たさない場合は、上記現行U−AGWのアドレスを上記トンネル終端点として指定して、上記応答メッセージを上記基地局に返送することを特徴とする。
例えば、現行U−AGWの負荷をL1、新U−AGWの負荷をL2とし、トンネル設定の要求元移動局が占める負荷をΔLで表した場合、新U−AGWは、現時点で最小負荷状態となっているため、L1>L2の関係にある。トンネル終端点を現行U−AGWから新U−AGWに切替えた場合、現行U−AGWの負荷は、L1から「L1−ΔL」に変化し、新U−AGWの負荷が、L2から「L2+ΔL」に変化する。
ここで、「L2+ΔL」が、トンネル終端点切替え後の新U−AGWの推定負荷状態であり、条件L1>「L2+ΔL」が成立した場合、トンネル終端点を新U−AGWに切替えることによって、新U−AGWと現行U−AGWの負荷量の差分を現在値よりも小さくでき、負荷分散効果が得られる。もし、L1≦「L2+ΔL」の場合、トンネル終端点切替え後の新U−AGWと現行U−AGWの負荷量の差分が、現在値よりも大きくなるため、トンネル終端点の切替えが、U−AGWの負荷分散に逆効果となる。
更に詳述すると、本発明では、アクセスゲートウェイのC−AGWが、移動局の識別子と対応づけて、トンネルの終端点となる基地局およびU−AGWのアドレスを示す複数のテーブルエントリからなる第2の管理テーブルを有し、
上記C−AGWの制御部が、何れかの基地局からトンネル設定要求メッセージを受信したとき、上記第2の管理テーブルから、上記トンネル設定要求メッセージが示す移動局識別子と対応する既存トンネルの終端点となる基地局と現行U−AGWのアドレスを示す目的テーブルエントリを検索し、上記第2の管理テーブルに目的テーブルエントリが未登録の場合は、上記第2の管理テーブルに、上記移動局識別子と対応づけて、上記基地局のアドレスと上記新U−AGWのアドレスを示す新たなテーブルエントリを登録し、上記新U−AGWのアドレスをトンネル終端点として指定した応答メッセージを上記基地局に返送し、上記第2の管理テーブルに目的テーブルエントリが登録済みの場合、上記新U−AGWの推定負荷状態と上記第1の管理テーブルが示す現行U−AGWの負荷状態から、上記所定の条件が満たされるか否かを判定することを特徴とする。
尚、新U−AGWの推定負荷状態が上記所定の条件を満たさなかった場合、上C−AGWの制御部が、上記第2の管理テーブルに登録されている目的テーブルエントリの基地局アドレスを、上記トンネル設定要求メッセージの送信元基地局のアドレスに書き換える。
また、上記トンネル設定要求メッセージが、上記移動局識別子をもつ移動局が使用中の第1のトンネルと共存すべき第2のトンネルの設定要求であった場合、上記C−AGWの制御部が、上記第2の管理テーブルに、上記トンネル設定要求メッセージが示す移動局識別子と対応づけて、該トンネル設定要求メッセージの送信元基地局のアドレスと、上記応答メッセージでトンネル終端点として指定したU−AGWのアドレスとを示す新たなテーブルエントリを登録する。
本発明の1実施例では、アクセスゲートウェイのC−AGWが、上記移動局の識別子と対応づけて、該移動局に保証すべき通信品質情報を示す複数のテーブルエントリからなる第3の管理テーブルを有し、
上記C−AGWの制御部が、上記第3の管理テーブルから上記トンネル設定要求メッセージが示す移動局識別子と対応する通信品質情報を検索し、該通信品質情報と、上記第1の管理テーブルが示す新U−AGWの負荷状態情報とに基づいて、トンネル終端点変更後の新U−AGWの負荷状態を推定する。
本発明の1実施例では、アクセスゲートウェイのC−AGWの制御部が、上記複数のU−AGWから定期的に収集した負荷状態情報を上記第1の管理テーブルに記憶する。本発明の他の実施例では、アクセスゲートウェイのC−AGWの制御部が、上記第2、第3の管理テーブルに基づいて、上記第1の管理テーブルに記憶される各U−AGWの負荷状態情報を更新する。
本発明によれば、移動局ハンドオーバのために移動先基地局からトンネル設定要求が発生した時、C−AGWが、複数のU−AGWの中から、最小負荷状態にある新U−AGWを検索し、上記移動局用のトンネル終端点を現行U−AGWから新U−AGWに変更した場合の該新U−AGWの負荷状態を推定し、該推定負荷状態が所定の条件を満たした場合は、上記新U−AGWを上記移動局用のトンネル終端点として指定し、上記推定負荷状態が所定の条件を満たさない場合は、上記現行U−AGWのアドレスを上記トンネル終端点として指定している。
従って、本発明によれば、負荷分散効果がない場合は、トンネル終端点の切替えが抑制され、移動先基地局に対して、移動元基地局が形成していたトンネルの終端点と同一のU−AGWを割当てることができるため、移動局と無線接続される基地局が切り替わった場合でも、上記移動局の送受信パケットを同一のU−AGWで継続的に転送することが可能となる。
本発明が適用される移動無線通信システムの1例を示す図。 図1に示した移動無線通信システムにおけるBS10、SRNC7、AGW4、HA2、AAAサーバ3の論理的な接続関係を示した図。 従来の無線アクセスネットワークの1例を示す図。 図3に示した無線アクセスネットワークにおけるユーザデータ転送用トンネルの設定シーケンスを説明するための図。 BS10からC−AGW5に送信されるトンネル設定要求メッセージの1例を示すフォーマット図。 C−AGW5からBS10に返送される応答メッセージの1例を示すフォーマット図。 AAAサーバ3からC−AGW5に送信されるユーザQoSプロフィール(User QoS Profile)メッセージのフォーマット図。 C−AGW5の1実施例を示すブロック構成図。 U−AGW6の1実施例を示すブロック構成図。 C−AGW5のメモリ53に形成されるU−AGW状態テーブル57の1実施例を示す図。 C−AGW5のメモリ53に形成されるQoS情報テーブル58の1実施例を示す図。 C−AGW5のメモリ53に形成されるU−AGWアドレステーブル59の1実施例を示す図。 本発明のC−AGW5の機能を説明するための通信シーケンス図。 C−AGW5の制御部51が実行するRRQ受信処理ルーチン200の1実施例を示すフローチャート。 本発明のC−AGW5の機能を説明するための通信シーケンス図。 本発明が適用される移動無線通信システムの第2実施例を示す図。 第2実施例における通信シーケンス図。
以下、本発明の実施例について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明が適用される移動無線通信システムの1例を示す。
図示した移動無線通信システムは、セッション制御装置(SRNC)7および複数の無線基地局10(10A、10B、・・・10N)を収容したアクセス網8と、ホームエージェントHA2とAAAサーバ3を含むコア網1との間に、複数のU−AGW6(6−1〜6−m)を備えたAGW4が配置されている。これらのU−AGW6(6−1〜6−m)は、AGW内バス40によってC−AGW5に接続されている。
図2は、図1に示したBS10、SRNC7、AGW4、HA2、AAAサーバ3の論理的な接続関係を示している。本発明の移動無線通信システムでは、制御メッセージ(制御パケット)は、破線で示すように、C−AGW5によって処理され、ユーザデータ(ユーザパケット)は、実線で示すように、複数のU−AGW6−1〜6−mで分散処理される。
本実施例では、後述するように、C−AGW5が、各U−AGW6の負荷状態を示すU−AGW状態テーブルと、アクセス認証された移動局(AT)の識別子ATIDと対応づけて、ユーザQoSプロフィール情報を記憶するQoS情報テーブルと、ATIDと対応づけて、トンネルの両端となる基地局(BS)およびU−AGWのアドレスを記憶するU−AGWアドレステーブルと備えている。QoS情報テーブルには、ユーザQoSプロフィール情報として、例えば、各ATに保証すべき優先度、最大帯域幅などを示すQoS情報と、各ATに許容された最大CPU占有率などの情報が記憶される。
C−AGW5は、BS10から、AT識別子(ATID)を含むトンネル設定要求メッセージを受信したとき、U−AGWアドレステーブルに上記ATIDをもつテーブルエントリが登録されているか否かを判定する。もし、上記ATIDに該当するテーブルエントリが未登録の場合、C−AGW5は、U−AGW状態テーブルを参照して、各U−AGWの負荷状態を判定し、U−AGW6−1〜U−AGW6−mに負荷分散するように、トンネル終端となるべき最適なU−AGWのアドレスを選択して、これを要求元BSに通知する。
図2において、AT20Aが送受信するユーザパケットは、BS10AとU−AGW6−1との間に設定されたトンネル9Aを経由して転送される。AT20Bが送受信するユーザパケットは、BS10BとU−AGW6−2との間に設定されたトンネル9B、AT20Cが送受信するユーザパケットは、BS10NとU−AGW6−mとの間に設定されたトンネル9Cを経由する。
ここで、矢印で示すように、AT20Aが、BS10Aの通信圏内から破線20Aで示したBS10Bの通信圏内に移動した場合を想定する。トンネル9Aの設定時に、U−AGWアドレステーブルには、AT20A用のテーブルエントリが既に登録済みとなっている。本実施例では、C−AGW5は、BS10BからAT20A用のトンネル設定要求を受信したとき、U−AGW状態テーブルから、最小負荷状態にあるU−AGWのアドレスを検索し、U−AGWアドレステーブルから、AT20Aの識別子と対応するU−AGW6−1のアドレスを検索する。
AT20Aの識別子と対応するU−AGWのアドレスが、U−AGWアドレステーブルに未登録の場合は、C−AGW5は、BS10Bに対して、U−AGW状態テーブルから検索した最小負荷状態にある新U−AGWのアドレスをトンネル終端アドレスとして通知する。新U−AGWとして、例えば、U−AGW6−1が選択された場合、BS10BとU−AGW6−2との間に、AT20A用の新たなトンネル9A(1)が設定される。新U−AGWとして、U−AGW6−2が選択された場合は、BS10BとU−AGW6−2との間に、AT20A用の新たなトンネル9A(2)が設定される。
一方、今回のハンドオーバのように、AT20Aの識別子と対応するU−AGW6−1のアドレスが、U−AGWアドレステーブルに既に登録済の状態で、新U−AGWとして、例えば、U−AGW6−2が選択された場合、C−AGW5は、U−AGW状態テーブルを参照して、AT20A用のトンネルの終端を現行U−AGW6−1から新U−AGW6−2に切り替えた場合のU−AGW6−1、6−2の負荷状態の変化を推定する。
C−AGW5は、切替え後の負荷状態が予め決められたU−AGW切替え条件を満たしていた場合にのみ、新U−AGW6−2のアドレスをトンネル終端アドレスとしてBS10Bに通知する。切替え後の負荷状態がU−AGW切替え条件を満たしていなければ、C−AGW5は、現行U−AGW6−1のアドレスをトンネル終端アドレスとしてBS10Bに通知する。この場合、BS10BとU−AGW6−1との間に、AT20A用の新たなトンネル9A(1)が設定され、AT20Aの送受信パケットが、従前と同じU−AGW6−1によって転送制御される。
図5は、各基地局(BS)10からC−AGW5に送信されるトンネル設定要求メッセージの1例として、PMIP(Proxy Mobile IP)のRRQ(Registration Request)メッセージ80のフォーマットを示す。
RRQメッセージ80は、メッセージ本体81と、拡張(Extension)部82とからなっている。メッセージ本体81は、非特許文献1の3.3節に記載されたRegistration RequestメッセージからExtension部分を除いたものであり、このメッセージがRRQメッセージであることを示すメッセージタイプ81aと、IPアドレス等を含むその他の情報81bとからなっている。拡張(Extension)部82は、移動局識別子(ATID)83、トンネルの種類を示すバインディングタイプ(Binding Type)84、その他の情報85からなっている。
バインディングタイプ84は、RRQメッセージ80によって設定要求されたトンネルが、ATID83で特定された移動局にとって最初のトンネル(「Primary」)か、上り方向用として設定される2本目以降のトンネルか(「RL(Reverse Link) Only」)かの区別を表す。その他の情報85には、例えば、ATが要求するサービスクラス等の情報が含まれる。
図6は、C−AGW5が、RRQメッセージ80に対する応答メッセージとしてBS10に返送するPMIPのRRPメッセージ90のフォーマットを示す。
RRPメッセージは、メッセージ本体91と、拡張(Extension)部92とからなっている。メッセージ本体91は、非特許文献1の3.4節に記載されたRegistration ReplayメッセージからExtension部分を除いたものであり、このメッセージがRRPメッセージであることを示すメッセージタイプ91aと、IPアドレス等を含むその他の情報91bとからなっている。拡張(Extension)部92は、移動局識別子(ATID)93、トンネル終端点(Tunnel Endpoint)94、その他の情報95からなっている。トンネル終端点(Tunnel Endpoint)94には、C−AGW5が選択したU−AGW6−1〜U−AGW6−mのうちの何れかのU−AGWのIPアドレスが設定される。
図7は、AAAサーバ3からC−AGW5に送信されるユーザQoSプロフィール(User QoS Profile)メッセージ70のフォーマットを示す。
User QoS Profileメッセージは、制御情報部71と、移動局識別子(ATID)72と、ATID72で特定されたATに保証された通信サービス品質(QoS)を示すユーザQoSプロフィール73とからなっている。
制御情報部71には、このメッセージ70がユーザQoSプロフィールメッセージであることを示すメッセージタイプと、その他の情報が含まれる。ユーザQoSプロフィール73には、例えば、通信サービスの優先度74、ATで使用可能な最大帯域(BW)75、その他の情報76が含まれる。
図8は、C−AGW5の1実施例を示すブロック構成図である。
C−AGW5は、制御部(プロセッサ)51と、制御部51が実行するプロトコル処理ルーチン、その他の制御プログラムが格納されたプログラムメモリ52と、データメモリ53と、コア網1に接続されるネットワークインタフェース(NW−INF)54−1およびアクセス網8に接続されるネットワークインタフェース(NW−INF)54−2と、AGW内バス40に接続されるAGWインタフェース(AGW−INF)55と、ユーザインタフェース56と、これらの要素を相互接続する内部バス50とからなる。データメモリ53には、U−AGW状態テーブル57、QoS情報テーブル58、U−AGWアドレステーブル59、その他のデータ記憶領域が形成されている。
図9は、U−AGW6の1実施例を示すブロック構成図である。
U−AGW6は、制御部(プロセッサ)61と、制御部61が実行する各種の制御プログラムが格納されたプログラムメモリ62と、データメモリ63と、コア網1に接続されるネットワークインタフェース(NW−INF)64−1およびアクセス網8に接続されるネットワークインタフェース(NW−INF)64−2と、AGW内バス40に接続されるAGWインタフェース(AGW−INF)65と、これらの要素を相互接続する内部バス60とからなっている。
プログラムメモリ62には、U−AGW6の負荷状態を計測して、C−AGW5に定期的に通知するための制御プログラムが記憶されている。また、データメモリ63には、送受信パケットを一時的に格納するためのバッファ領域(送信バッファ領域と受信バッファ領域)64が形成されている。尚、アクセス網8に接続されるネットワークインタフェース(NW−INF)64−2は、同一AGW4内の他のU−AGWのNW−INF64−2と共に、AGW4に付随して設けられたパケットスイッチを介して、アクセス網8に接続してもよい。
図10は、C−AGW5のメモリ53に形成されるU−AGW状態テーブル57の1実施例を示す。
U−AGW状態テーブル57は、C−AGW5の接続されたU−AGW6−1〜6−mと対応する複数のテーブルエントリからなる。各テーブルエントリには、U−AGWアドレス571と対応付けて、U−AGWの負荷状態情報として、例えば、CPU使用率572と、バッファ使用率573と、その他の情報574を含む。バッファ使用率573は、U−AGWの受信バッファ領域で処理待ち状態となっているユーザパケット数に応じて変化する。その他の情報574としては、例えば、U−AGWの通信帯域や帯域使用率が含まれる。
図11は、C−AGW5のメモリ53に形成されるQoS情報テーブル58の1実施例を示す。
QoS情報テーブル58は、移動局識別子(ATID)581とユーザQoSプロフィール582との関係を示す複数のテーブルエントリからなっている。ユーザQoSプロフィール582は、例えば、ATID581で特定された移動局に対する通信サービスまたはリソース割当ての優先度582Aと、上記移動局で使用可能な最大帯域(BW)582Bと、通信サービスクラス(Allowed Service Class)582Cと、該移動局に許容される最大CPU占有率582Dを示している。通信サービスクラスは、事前の契約によってATユーザに保証された通信サービスクラス、例えば、データ通信、音声通信、動画通信などのサービスクラスの指定情報が記憶される。
図12は、C−AGW5のメモリ53に形成されるU−AGWアドレステーブル59の1実施例を示す。
U−AGWアドレステーブル59は、移動局識別子(ATID)591と対応付けて、U−AGWアドレス592と、基地局(BS)アドレス593と、バインディングタイプ594を示す複数のテーブルエントリからなっている。
U−AGWアドレス592とBSアドレス593は、それぞれユーザパケットの転送トンネルの終端となるU−AGWおよび基地局のIPアドレスを示している。また、バインディングタイプ594は、BSアドレス593が示す基地局とU−AGWアドレス592が示すU−AGWとの間に設定されたトンネルが、ATID591をもつ移動局用の唯一のトンネルの場合は「Primary」、既存のトンネルと共存する2本目以降のトンネルの場合は「RL Only」が記憶される。
尚、バインディングタイプは、例えば、基地局の上位装置として、移動局のセッション状態を管理する管理装置を設置しておき、各基地局が、上記管理装置から送られる制御情報に従って、新たなトンネルを「Primary」にすべきか「RL Only」にすべきかを判定すればよい。
図12において、例えば、テーブルエントリEN1は、IPアドレス「IP10A」をもつ基地局10Aと、IPアドレス「IP6-1」をもつU−AGW6−1との間に設定されたトンネル(図2のトンネル9A)が、AT20Aにとって最初のトンネルであることを示している。また、テーブルエントリEN2は、IPアドレス「IP10B」をもつ基地局10Bと、IPアドレス「IP6-2」をもつU−AGW6−2との間に設定されたトンネル(図2のトンネル9B)が、AT20Bにとって最初のトンネルであることを示している。
図13は、本発明の移動無線通信システムにおいて、基地局10とU−AGW6との間にユーザデータ転送用のトンネルを設定する場合の通信シーケンスの第1実施例を示す。
ここでは、図2に示した無線アクセスネットワークにおいて、図4と同様、AT20Aをコア網1に接続する場合の通信シーケンスについて説明する。但し、図4で説明した従来と同じシーケンス部分には、図4と同一の符号を適用することによって、説明を簡略化する。
本実施例では、各U−AGW6(6−1〜6−m)は、負荷状態を示すCPU使用率、バッファ使用率、その他のリソースパラメータ値を定期的に測定し、これらの状態情報をU−AGW状態通知メッセージでC−AGW5に通知している(SQ01)。U−AGW6からC−UAG5へのU−AGW状態通知メッセージの送信は、定期的に繰り返されるが、図13では、簡単化のために、SQ01で代表させている。C−UAG5は、U−AGW6からU−AGW状態通知メッセージを受信すると、U−AGW状態テーブル57において、上記U−AGW状態通知メッセージの送信元アドレス(U−AGWアドレス)と対応するテーブルエントリの負荷状態情報(CPU使用率572、バッファ使用率573、その他574)を更新する。
図13に示した移動局(AT)20Aのアクセス認証手順SQ10a〜SQ10cにおいて、AAAサーバ3は、AT20Aのアクセス認証(ユーザ認証を含む)に成功すると、C−AGW5に対して、AT20Aに許容された優先度、最大BW、サービスクラス、最大CPU占有率などを含むユーザQoSプロフィールをUser QoS profileメッセージを送信する(SQ13)。
C−AGW5の制御部51は、AAAサーバ3からUser QoS profileメッセージを受信すると、図示しないユーザQoSプロフィール受信ルーチンを実行し、図13のステップSQ12でAT20Aから通知されたAT識別子(ATID)が、QoS情報テーブル58にATID581として登録済みか否かをチェックする。
AT20AのATIDがQoS情報テーブル58に未登録の場合、制御部51は、該ATIDと、AAAサーバ3から通知されたユーザQoSプロフィールとの対応関係を示す新たなテーブルエントリをQoS情報テーブル58に追加する。AT20AのATIDが、QoS情報テーブル58にATID581として既に登録済みの場合、制御部51は、QoS情報テーブル58を更新することなく、ユーザQoSプロフィール受信ルーチンを終了する。
BS10Aは、ATユーザのアクセス認証が完了すると、AT20Aを無線チャネルで接続するためのコンフィグレーションを実行(SQ14a、SQ14b)した後、C−AGW5に、AT20Aの識別子(ATID)83とバインディングタイプ84とを含む図5に示したユーザデータ転送用のトンネル設定要求(PMIP RRQ)メッセージ80を送信する(SQ15)。
C−AGW5の制御部51は、上記トンネル設定要求(PMIP RRQ)メッセージ80を受信すると、U−AGW状態テーブル57を参照して、AT20Aに割り当てるべきU−AGWとして、U−AGW6−1〜6−mの中で最小負荷状態にあるU−AGW(この例では、U−AGW6−1)を選択し、該U−AGWのIPアドレスをトンネル終端点(Endpoint)94として含む図6に示した応答(PMIP RRP)メッセージ90をBA10Aに返送する(SQ16)。このとき、C−AGW5の制御部51は、上記PMIP RRQメッセージが示すATID93と対応付けて、トンネル終端点となるU−AGW6−1のIPアドレスと、PMIP RRQメッセージの送信元基地局のIPアドレスと、上記PMIP RRQメッセージ80が示すバインディングタイプ84とを示す新たなテーブルエントリをメモリ53のU−AGWアドレステーブル59に記録する。
図14は、トンネル設定要求(PMIP RRQ)メッセージを受信したとき、C−AGW5の制御部51が実行するRRQ受信処理ルーチン200の1実施例を示す。
RRQ受信処理ルーチン200において、制御部51は、U−AGW状態テーブル57が示すCPU使用率572、バッファ使用率573、その他の情報574に基いて、現時点で最小負荷状態にあるU−AGW(アドレス)を選択する(ステップ201)。ここでは、U−AGW6−1が、最小負荷状態のU−AGWとして選択されたと仮定する。
制御部51は、次に、受信したPMIP RRQメッセージ80が示す要求元ATID83が、U−AGWアドレステーブル59にATID591として登録済みか否かをチェックする(ステップ202)。ここでは、要求元ATID83が、U−AGWアドレステーブル59には未登録の状態にあり、PMIP RRQメッセージ80が、基地局10AからC−AGW5に送信された場合を想定する。
この場合、制御部51は、AT20Aに対して、ステップ201で選択した新U−AGW(この例では、U−AGW6−1)を割当て(211)、U−AGWアドレステーブル59に、上記PMIP RRQメッセージ80が示す要求元ATID83およびバインディングタイプ84と、U−AGW6−1のIPアドレスと、PMIP RRQメッセージ80の送信元基地局のIPアドレスとの対応関係を示す新たなテーブルエントリEN−1を追加し(212)、PMIP RRQメッセージの送信元基地局10Aに、トンネル終端点(Endpoint)94として上記U−AGW6−1のIPアドレス(「IP6-1」)を含む応答(PMIP RRP)メッセージ90を返送して(213、図13のSQ16)、このルーチンを終了する。
後述するATの基地局間ハンドオーバ時のように、PMIP RRQメッセージ90が示す要求元ATIDが、U−AGWアドレステーブル59にATID591として既に登録済みの場合、すなわち、PMIP RRQメッセージ90が、現在通信中のAT20Aの移動先基地局10Bから送信されていた場合は、制御部51は、ステップ201で選択した新U−AGWのアドレスと、U−AGWアドレステーブル59に要求元ATIDと対応づけて登録されている現行U−AGWのアドレスとを比較する(203)。新U−AGWのアドレスと現行U−AGWのアドレスとが一致した場合、制御部51は、AT20Aに対して、U−AGWアドレステーブル59が示す現行U−AGWのアドレスを割り当てる(206A)。
新U−AGWのアドレスと現行U−AGWのアドレスとが一致しない場合、例えば、現行U−AGWがU−AGW6−1で、新U−AGWがU−AGW6−2の場合、制御部51は、U−AGW状態テーブル57が示す新U−AGW6−2の現在の負荷状態情報と、QoS情報テーブル58が示す要求元AT20AのユーザQoSプロフィール情報とに基づいて、トンネル終端点を現行U−AGW6−1から新U−AGW6−2に切替えた場合の新U−AGW6−2の負荷状態を推定し(204)、これを現行U−AGW6−1の負荷状態と比較して、U−AGW切替え条件が成立するか否かを判定する(205)。
例えば、U−AGW状態テーブル57が示す現行U−AGW6−1の負荷をL1、新U−AGW6−1の負荷をL2とし、要求元ATが占める負荷をΔLで表した場合、新U−AGW6−1が最小負荷状態であったことから、現時点ではL1>L2の関係にある。要求元AT用のトンネル終端点を現行U−AGW6−1から新U−AGW6−2に切替えると、現行U−AGW6−1の負荷は、L1から「L1−ΔL」に変化し、新U−AGW6−2の負荷は、L2から「L2+ΔL」に変化する。
ここで、L1>「L2+ΔL」の場合、トンネル終端点を現行U−AGW6−1から新U−AGW6−2に切替えることによって、U−AGW6−1の負荷量とU−AGW602の負荷量の差分を現在よりも小さくできるため、U−AGWの切替えによって負荷分散効果が得られる。しかしながら、L1<「L2+ΔL」の場合、トンネル終端点を新U−AGW6−2に切替えることによって、現行U−AGW6−1の負荷量「L1−ΔL」と新U−AGW6−2の負荷量「L2+ΔL」との差分が、現状よりも拡大される。この場合は、トンネル終端点の切替えが負荷分散にとって逆効果となる。
ステップ205におけるU−AGW切替え条件は、現行U−AGW6−1の現在の負荷状態と、トンネル終端点切替え後の新U−AGW6−2の推定負荷状態から、トンネル終端点の切替えが負荷分散に寄与するか否かを判定するための計算式を意味している。新U−AGWは現時点で最小負荷状態にあり、必然的にL1≧L2が成り立っているため、負荷L1、L2、ΔLの間に「L1−L2>ΔL」の関係があれば、トンネル終端点の切替えが負荷分散に寄与することになる。
制御部51は、U−AGW切替え条件が成立しなければ、AT20Aに対して、U−AGWアドレステーブル59が示す現行U−AGWのアドレスを割り当て(206A)、U−AGW切替え条件が成立した場合にのみ、AT20Aに対して、ステップ201で選択した新U−AGWのアドレスを割り当てる(206B)。この後、制御部51は、PMIP RRQメッセージ80が示すバインディングタイプ84を判定する(207)。
バインディングタイプが「RL Only」となっていた場合、すなわち、図1に示した移動無線通信システムが、同一AT用として複数のトンネルを設定可能なシステム構成となっていた場合、制御部51は、U−AGWアドレステーブル59に、上記PMIP RRQメッセージ80が示す要求元ATID83およびバインディングタイプ84と、現行U−AGW6−1のIPアドレスと、PMIP RRQメッセージ80の送信元BS(BS10A)のIPアドレスとの対応関係を示す新たなテーブルエントリEN−1を追加し(212)、PMIP RRQメッセージの送信元基地局10Bに、トンネル終端点(Endpoint)94として、ステップ206Aまたは206Bで割り当てたU−AGWのIPアドレスを指定する応答(PMIP RRP)メッセージを返送して(213、図13のSQ16)、このルーチンを終了する。
PMIP RRQメッセージ80が示すバインディングタイプ84が「Primary」となっていた場合、制御部51は、U−AGWアドレステーブル59に登録済みのテーブルエントリのBSアドレス593をPMIP RRQメッセージ80の送信元基地局10Bのアドレスに書き換える(208)。この後、制御部51は、PMIP RRQメッセージの送信元基地局10Bに、トンネル終端点(Endpoint)94として、ステップ206Aまたは206Bで割当てたU−AGWのIPアドレスを指定する応答(PMIP RRP)メッセージ90を返送し(209)、ハンドオーバ前に使用されていた既存のトンネルを解放して(210)、このルーチンを終了する。
図13に戻って、BS10Aは、C−AGW5からPMIP RRPメッセージ90を受信すると、受信メッセージのトンネル終端点(Endpoint)94が示すC−AGW6−1のIPアドレス(「IP6-1」)に従って、U−AGW6−1との間にトンネルを設定する(SQ18)。これによって、AT20Aは、BS10AとU−AGW6−1を経由して、通信相手とユーザデータを通信できる状態となる(SQ19a、SQ19b、SQ19c)。
次に、図15を参照して、AT20Aが、図2に示した基地局(BS)10Aの通信圏内からBS10Bの通信圏内に移動した場合に実行されるハンドオーバの通信シーケンスについて説明する。但し、図15において、シーケンスSQ10a〜SQ19cは、図13と同一のため、説明は省略する。
基地局10AとU−AGW6−1との間に設定されたトンネルを介して通信相手装置と通信中であったAT20Aが、基地局10Bの通信圏内(サービスエリア)に移動したと仮定する。AT20Aは、基地局10A、基地局10Bからの受信信号(パイロット信号)の品質を定期的に測定するか、これらの基地局と制御情報を交信することによって、各基地局の無線伝搬路の状態を監視している。
AT20Aは、新たな基地局10Bとの間の無線伝搬路の状態が、基地局10Aとの間の無線伝搬路よりも良好になった時点で、基地局10Aから基地局10Bへのハンドオーバを開始する。AT20Aのハンドオーバは、基地局(BS10A、BS10Bへの)主導で実行されてもよい。
基地局10Bは、AT20Aからハンドオーバ要求を受信すると、SRNC7、C−AGW5を経由して、AAAサーバ2との間で、AT20Aのアクセス認証手順を実行する(SQ20a、SQ20b、SQ20c)。このとき、図13で詳述した最初のアクセス認証手順(SQ10a、SQ10b、SQ10c)と同様、C−AGW5から基地局10Bに、基地局10Bが収容されるC−AGW5のIPアドレスが通知され、AT20AからC−AGW5に、ATの識別子(ATID)が通知され、AAAサーバ3からC−AGW5に、上記ATIDと対応したユーザQoSプロフィールが通知される。
C−AGW5の制御部51は、AAAサーバ3からユーザQoSプロフィールを受信すると、前述したユーザQoSプロフィール受信処理ルーチンを実行する。今回は、QoS情報テーブル58において、AT20AのATIDと対応するテーブルエントリが既に登録済みとなっているため、QoS情報テーブル58の更新はない。
基地局10Bは、アクセス認証手順(SQ20a、SQ20b、SQ20c)が完了すると、AT20Aと無線チャネルで交信するためのコンフィグレーション(SQ24a、SQ24b)を実行した後、C−AGW5にトンネル設定要求(PMIP RRQ)メッセージ80を送信する(SQ25)。基地局10BからC−AGW5に送信されるPMIP RRQメッセージ80には、AT20Aの識別子(ATID)と、バインディングタイプ「Primary」が付加されている。
C−AGW5の制御部51は、基地局10BからPMIP RRQメッセージ80を受信すると、図14に示したRRQ受信処理ルーチン200を実行して、AT20Aに割り当てるべきU−AGWを選択する。今回は、AT20Aの識別子(ATID)と対応するテーブルエントリEN1が、既にU−AGWアドレステーブル59に登録済みとなっているため、制御部51は、ステップ203〜206A、206Bによって、要求元AT20AにU−AGW60−j(現行U−AGWまたは新U−AGW)を割り当て、U−AGWアドレステーブル59を更新(ステップ208)した後、トンネル終端点(Endpoint)94でU−AGW6−jのIPアドレスを指定した応答(PMIP RRP)メッセージ90を基地局10Bに返送する(ステップ209、図15のSQ26)。
制御部51は、PMIP RRPメッセージ90を送信した後、例えば、基地局10Aにトンネル解放メッセージを送信することによって、基地局10AとU−AGW6−1との間に設定されていたトンネル9Aを解放する(ステップ210、図15のSQ27)。トンネルの解放は、制御部51からU−AGW6−1に、AGW内バスを介してトンネル解放を指令し、U−AGW6−1から基地局10Aにトンネル解放メッセージを送信するようにしてもよい。尚、既存のトンネルは、例えば、タイマー制御によって、PMIP RRPメッセージが送信されてから所定時間が経過した時点で開放される。
基地局10Bは、C−AGW5から応答(PMIP RRP)メッセージ90を受信すると、トンネル終端点(Endpoint)で指定されたU−AGW6−j(例えば、U−AGW6−1)との間にトンネルを設定する(SQ28)。これによって、AT20Aは、基地局10BとU−AGW6−jを経由して、ユーザデータを通信できる状態となる(SQ29a、SQ29b、SQ29c)。
本実施例によれば、AT20Aのハンドオーバが発生したとき、C−AGW5が、現時点で最小負荷状態にある新U−AGWを選択し、トンネル終端点を新U−AGWに切替えた場合の新U−AGWの推定負荷がU−AGWの切替え条件を満たさない限り、AT20Aのハンドオーバ後のトンネル終端点として、ハンドオーバ前と同一のU−AGW6−1を割り当てるようになっているため、AGW4とコア網との間で経路変更を必要としない基地局間ハンドオーバを実現できる。
また、新U−AGWの推定負荷がU−AGWの切替え条件を満たした場合、トンネル終端点を新U−AGWに切替えることによって、新U−AGWの負荷量と現行U−AGWの負荷量の差分を現状よりも小さくできるため、トンネル終端点のきりかえの都度、U−AGW間の負荷分散を最適化することが可能となる。
図15の実施例では、AT20Aが、基地局(BS)10Aの通信圏内から基地局(BS)10Bの通信圏内に移動したとき、基地局10BとU−AGW6−jとの間に新たなトンネル(図2のトンネル9A(1)または9A(2))を設定し、基地局10AとU−AGW6−1との間に形成されていた既存のトンネル(図2のトンネル9A)を解放しているが、図14に示したRRQ受信処理ルーチン200によれば、トンネル設定要求(PMIP RRQ)メッセージ80のバインディングタイプ84がRL Onlyとなっていた場合、基地局10AとU−AGW6−1との間の既存のトンネルを残した状態で、基地局10BとU−AGW6−jとの間に新たなトンネルを設定できる。
実施例では、上り(Reverse Link)/下り(Forward Link)双方向の最初のトンネル(「primary」)9Aが設定された後は、AT20A用の新たなトンネル9A(1)または9A(2)として、上り方向(Reverse Link)トンネル(「RL only」)が設定されている。このようなトンネルの設定機能は、前述したUMB(Ultra Mobile Broadband)の無線システムに備わっている。
AT20Aが基地局10Bの通信圏内に移動した時、AT20Aを基地局10Aから基地局10Bに直ちにハンドオーバすると、AT20Aが基地局10Aの通信圏内に戻った時、逆に基地局10Bから10Aへのハンドオーバが発生する。基地局とU−AGWとの間のトンネル設定には、一定の時間を要するため、基地局間のハンドオーバが頻発すると、C−AGW5の負荷が増大する。しかしながら、ハンドオーバ発生の可能性が高い2つの基地局(図15ではBS10A、BS10B)が、AGW4との間に並列的にトンネル(9Aと、9A(1)または9A(2))を設定できるようにすれば、AT20Aが基地局10Aと基地局10Bとの境界付近でうろついた場合でも、基地局間ハンドオーバの発生によるC−AGW5の負荷の増加を防止できる。
本実施例では、基地局10Aを経由するAT20A用のトンネル9Aが存在している状態で、基地局10Bを経由するAT20A用の新たなトンネル9A(1)または9A(2)を設定するとき、C−AGW5の制御部51が、現時点で最小負荷状態にある新U−AGWを選択し、トンネル終端点切替え後の新U−AGWの負荷を推定して、推定負荷が所定の条件を満たさない限り、新たなトンネルの終端点として、現在のトンネルで終端点となっている現行U−AGWのアドレスを指定するようになっているため、AT20Aが移動しても、AGW4内では、AT20Aのデータパケットを同一U−AGWで継続的に転送処理できると言う利点がある。
U−AGWの切替え条件の判定では、L1、L2の値として、図10のU−AGW状態テーブル57が示すCPU使用率572に代えて、バッファ使用率573を使用してもよい。この場合、QoS情報テーブル58が示すAT20AのユーザQoSプロフィール、例えば、最大BWやサービスクラスから、AT20Aが占めるバッファ使用率の値ΔLを推定すればよい。L1、L2の値として、帯域使用率を使用してもよい。この場合、ユーザQoSプロフィールが示す最大BWの値をΔL、U−AGW状態テーブル57にその他の情報として含まれる帯域使用率をL1、L2として、トンネル終端点切替え後の負荷状態を推定すればよい。
制御部51は、AGW4が備えるU−AGW毎に、既に消費した通信リソースの推定値を計算し、これをUAG状態テーブル57に記憶して、消費リソースが最小のU−AGWを新U−AGWとして選択するようにしてもよい。U−AGW毎の消費リソースは、U−AGWアドレステーブル59とQoS情報テーブル58から求めることができる。
例えば、消費リソース量として、ATに保証された最大BWの合計値を採用する場合、制御部51は、U−AGWアドレステーブル59からATID591とU−AGWアドレス592の値を読み出し、QoS情報テーブル58からATID591と対応する最大BW582Bの値を検索し、検索された最大BWの値をU−AGWアドレスと対応する消費リソース量として、U−AGW状態テーブル57に累計すればよい。この場合、ハンドオーバされるATの最大BWの値をΔLとして、トンネル終端点切替え後の新U−AGWの負荷(L+ΔL)を推定し、この値と現行U−AGWの消費リソース量Lとに基づいて、U−AGWの切替え条件を判定すればよい。
制御部51は、U−AGW(IPアドレス)毎に、優先度582Aが最大優先度となっているATの数をカウントし、最大優先度をもつAT数を消費リソース量として、新U−AGWとして選択するようにしてもよい。また、制御部51は、各U−AGWから通知された図10に示した負荷状態情報と、上述したU−AGWアドレステーブル59とQoS情報テーブル58から求めたU−AGW毎の通信リソース量とを総合的に勘案して、最小負荷状態にある新U−AGWを選択するようにしてもよい。
AGW4を構成する複数U−AGWのうちの幾つかが、例えば、VoIP用データパケットの転送に最適化されていた場合、制御部51は、VoIP用のトンネル設定要求を受信したとき、ユーザQoSプロフィールが示すサービスクラス582Cを判定して、VoIP用の複数のU−AGWの中から、消費リソースの推定値が最小の新U−AGWを選択するようにしてもよい。ここで、VoIP用のU−AGWは、ハードウェアまたはソフトウェアの最適化によって実現される。
ハードウェアの最適化としては、例えば、データメモリ63の容量増加、制御部(プロセッサ)61の高速化、NW INF64の高速化などが挙げられる。また、ソフトウェアの最適化としては、例えば、プログラムメモリ62に格納されるソフトウェアの特殊化、サービス種類に応じた機能追加などが挙げられる。
図16は、本発明の他の実施例として、標準化団体である3GPPで標準化作業が進めている携帯電話の新たな通信規格3GPP LTE(3rd Generation Partnership Project Long Term Evolution)に準拠した移動無線通信システムへの応用例を示す。
LTE無線通信システムでは、移動局21(21A、21B、・・・)をUE(User Equipment)、基地局11(11A、11B、11C、・・・)をeNB(E-UTRAN Node B)、セッション制御装置70をMME(Mobility Management entity)と呼んでいる。
各eNB11は、アクセス網に所属するS−GW(Serving Gateway)4AとMME70に接続されている。S−GW:4Aは、パケットの転送制御とルーチング機能を備えたアクセスゲートウェイ(AGW)であり、アクセス網に所属するMME70と、コア網1に所属するP−GW(Public Data Network Gateway)4B、HSS(Home Subscriber Server)31およびPCRF(Policy and Charging Rules Function)32に接続されている。HSS31は、加入者情報を保持するノードであり、PCRF32は、ユーザの課金処理と認証処理を行うノードである。
S−GW:4Aは、制御メッセージを処理するC−AGW5Aと、ユーザデータを転送する複数のU−AGW6A−1〜6A−nとからなる。C−AGW5Aは、第1実施例のC−AGW5と同様、U−AGW状態テーブル57と、QoS情報テーブル58と、U−AGWアドレステーブル59を備え、UE21のハンドオーバ時にU−AGWの切替え条件が成立した場合にのみ、トンネル終端点となるU−AGWを最小負荷状態にある新U−AGWに変更する。
P−GW:4Bは、サービスレベルに応じた課金処理機能と、各UE21へのIPアドレスの割当て機能を備えたゲートウェイであり、制御メッセージを処理するC−AGW5Bと、ユーザデータを転送する複数のU−AGW6B−1〜6B−nからなる。C−AGW5Aも、第1実施例のC−AGW5と同様、U−AGW状態テーブル57と、QoS情報テーブル58と、U−AGWアドレステーブル59を備え、UE21のハンドオーバ時にU−AGWの切替え条件が成立した場合にのみ、トンネル終端点となるU−AGWを最小負荷状態にある新U−AGWに変更する。
図17は、図16に示したLTE無線通信システムにおいて、UE21Aをコア網1に接続する際に、UE21A、eNB11A、S−GW4A、P−GW4Bの間にユーザデータ転送用のトンネルを設定する場合の通信シーケンスの1例を示す。
UE21Aは、サービス要求(Service Request)メッセージの送信に先立って、eNB11Aとの間にRRCコネクションを確立する(SQ31)。UE21Aが、eNB11AにService Requestメッセージを送信すると(SQ32a)、eNB11Aが、受信したService RequestメッセージをMME70に転送する(SQ32b)。
MME70はService Requestメッセージを受信すると、受信メッセージが示すユーザID(UE−ID)に対して、UE毎に異なる呼識別子(MME_UE_S1AP_ID)を割当て、これをUE21Aに通知する(SQ33)。この間に、S−GW4Aでは、U−AGW6A−1〜6A−mが、それぞれの負荷状態情報を定期的にC−AGW5Aに通知している(SQ01)。これと同様に、P−GW4Bでは、U−AGW6B−1〜6B−mが、それぞれの負荷状態情報を定期的にC−AGW5Bに通知している(SQ02)。
UE21Aは、MME_UE_S1AP_IDを受信すると、S−GW4AのC−AGW5Aを介して、HSS31との間で、アクセス認証手順を開始する(SQ34)。アクセス認証手順において、S−GW4AのC−AGW5Aは、U−AGW6A−1〜6A−mの負荷状態情報を参照して、UE21Aと接続すべきU−AGW、例えば、最小負荷状態にあるU−AGW6A−1を選択して、U−AGW6A−1のIPアドレスをUE21AのConnection PointとしてMME70に通知する(SQ35)。
一方、P−GW4Bでは、C−AGW5Bが、U−AGW6B−1〜6B−mの負荷状態情報を参照して、UE21Aに割り当てるべきU−AGW、例えば、最小負荷状態にあるU−AGW6B−1を選択する。上記U−AGW6B−1のIPアドレスは、UE21AのConnection Pointとして、C−AGW5BからS−GW4AのC−AGW5Aに通知される(SQ36)。
MME70は、S−GW4AからUE21AのConnection Pointを受信すると、Connection PointをeNodeBとMMEとの間のアプリケーションレイヤのプロトコルであるS1−AP(S1 Application Protocol)のInitial Context Setup Requestメッセージで、eNB11Aに通知する(SQ37)。eNB11Aは、UE21Aに対して、RRC Connection Configurationメッセージで、DRB(Data Radio Bearer)とSRB2(Signaling Radio Bearer)の確立を要求する(SQ38)。
RRC Connection Configurationメッセージを受信したUE21Aが、eNB11Aとの間に上り方向のトンネルを設定し(SQ39a)、eNB11Aが、U−AGW6A−1との間に上り方向のトンネルを設定し(SQ39b)、U−AGW6A−1が、U−AGW6B−1との間に上り方向のトンネルを設定する(SQ39a)ことによって、UE21Aは、上りデータ(Uplink Data)の送信が可能となる。
上り方向トンネルを設定したUE21Aは、eNB11Aに対して、RRC Connection Configuration Completeメッセージを送信する(SQ40)。eNB11Aは、RRC Connection Configuration Completeメッセージを受信すると、MME70に対して、eNB11AのIPアドレスを示すInitial Context Setup Completeメッセージを送信する(SQ41)。MME70は、Update Bearer Requestメッセージで、eNB11AのIPアドレスをS−GW4AのC−AGW5Aに通知する(SQ42)。C−AGW5Aは、MME70からUpdate Bearer Requestメッセージを受信すると、MME70に応答メッセージ(Update Bearer Response)を返信する(SQ44)。
尚、SQ39aで、U−AGW6A−1とU−AGW6B−1との間に上り方向のトンネルが設定されると、U−AGW6B−1が、U−AGW6A−1との間に下り方向のトンネルを設定し(SQ43a)、U−AGW6A−1が、eNB11Aとの間に下り方向のトンネルを設定し(SQ43b)、eNB11Aが、UE21Aとの間に下り方向のトンネルを設定する(SQ43c)。これによって、U−AGW6B−1からUE21Aに下り方向のデータ送信が可能になり、SQ45a〜SQ45cで示すように、UE21Aが、eNB11A、U−AGW6A−1、U−AGW6B−1間のトンネルを経由して、コア網1に接続された通信相手装置とデータを送受信することが可能となる。
UE21Aが、eNB11Aの通信圏内からeNB11Bの通信圏内に移動した場合、eNB11Bと、MME70、S−GW4A、P−GW4Bの間で図17と同様のシーケンスが実行され、C−AGW6A−1とC−AGW6B−1が、第1実施例と同様、U−AGW切替え条件を判定して、トンネルの終端点となるU−AGWを決定する。
以上の実施例から明らかなように、本発明によれば、C−AGWが、同一AGWに属した複数のU−AGWの中から最小負荷状態にある新U−AGWを選択し、AT(またはUE)ハンドオーバの発生時には、トンネル終端点切替え後の新U−AGWの推定負荷状態が所定の切替え条件を満たした場合にのみ、新U−AGWをハンドオーバ後のトンネル終端点に指定している。
本発明によれば、新U−AGWの推定負荷状態が切替え条件を満たさない限り、ハンドオーバ後の新たなトンネル終端点として現行U−AGWが指定されるため、ハンドオーバ後のATのパケット転送を同一U−AGWで継続的に実行できる。また、トンネル終端点を切替えた場合は、U−AGW間で最適な負荷分散を実現できる。
本発明は、実施例で示した3GPP2 UMBの無線通信システム、3GPP LTE無線通信システム以外の無線通信システム、例えば、WiMAXのような無線通信システムにも適用できる。
1:コア網、2:ホームエージェント(HA)、3:AAAサーバ、4:AGW、
5:C−AGW、6:U−AGW、7:SRNC、8:アクセス網、
10:基地局(BS)、20:移動局(AT)、51、61:制御部、
52、62:プログラムメモリ、53、63:データメモリ、
54、64:ネットワークインタフェース、55、65:AGWインタフェース、
56:ユーザインタフェース、57:U−AGW状態テーブル、
58:QoS情報テーブル、59:U−AGWアドレステーブル。

Claims (14)

  1. 移動局と無線通信するための複数の基地局と、コア網に接続されるアクセスゲートウェイ(AGW)とからなり、上記各基地局と上記AGWとの間にデータパケット転送用のトンネルが形成される移動無線通信システムにおいて、
    上記AGWが、アクセス網を介して上記複数の基地局と制御メッセージを交信する制御用のアクセスゲートウェイ部(C−AGW)と、上記アクセス網を介して上記複数の基地局とデータパケットを交信するデータ転送用の複数のアクセスゲートウェイ部(U−AGW)とからなり、上記C−AGWが、
    上記複数のU−AGWのアドレスと対応づけて、各U−AGWの負荷状態情報を示す第1の管理テーブルと、
    上記何れかの基地局から、移動局識別子を含むトンネル設定要求メッセージを受信したとき、上記第1の管理テーブルから最小負荷状態にある新U−AGWのアドレスを検索し、該新U−AGWのアドレスをトンネル終端点として指定した応答メッセージを上記基地局に返送する制御部とを有し、
    上記トンネル設定要求メッセージが、上記移動局識別子をもつ移動局のハンドオーバ先となる基地局から送信されたものであった時、上記制御部が、上記移動局用のトンネル終端点を現行U−AGWから上記新U−AGWに変更した場合の該新U−AGWの負荷状態を推定し、該推定負荷状態が所定の条件を満たした場合は、上記新U−AGWのアドレスを上記トンネル終端点として指定し、上記推定負荷状態が所定の条件を満たさない場合は、上記現行U−AGWのアドレスを上記トンネル終端点として指定して、上記応答メッセージを上記基地局に返送することを特徴とする移動無線通信システム。
  2. 前記C−AGWが、移動局の識別子と対応づけて、トンネルの終端点となる基地局およびU−AGWのアドレスを示す複数のテーブルエントリからなる第2の管理テーブルを有し、
    前記C−AGWの制御部が、前記何れかの基地局からトンネル設定要求メッセージを受信したとき、上記第2の管理テーブルから、上記トンネル設定要求メッセージが示す移動局識別子と対応する既存トンネルの終端点となる基地局と現行U−AGWのアドレスを示す目的テーブルエントリを検索し、上記第2の管理テーブルに目的テーブルエントリが未登録の場合は、上記第2の管理テーブルに、上記移動局識別子と対応づけて、上記基地局のアドレスと上記新U−AGWのアドレスを示す新たなテーブルエントリを登録し、上記新U−AGWのアドレスをトンネル終端点として指定した応答メッセージを上記基地局に返送し、上記第2の管理テーブルに目的テーブルエントリが登録済みの場合、前記新U−AGWの推定負荷状態と前記第1の管理テーブルが示す上記現行U−AGWの負荷状態から、前記所定の条件が満たされるか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の移動無線通信システム。
  3. 前記新U−AGWの推定負荷状態が前記所定の条件を満たさなかった場合、前記C−AGWの制御部が、前記第2の管理テーブルに登録されている前記目的テーブルエントリの基地局アドレスを、上記トンネル設定要求メッセージの送信元基地局のアドレスに書き換えることを特徴とする請求項2に記載の移動無線通信システム。
  4. 前記トンネル設定要求メッセージが、前記移動局識別子をもつ移動局が使用中の第1のトンネルと共存すべき第2のトンネルの設定要求であった場合、前記C−AGWの制御部が、前記第2の管理テーブルに、上記トンネル設定要求メッセージが示す移動局識別子と対応づけて、該トンネル設定要求メッセージの送信元基地局のアドレスと、前記応答メッセージでトンネル終端点として指定したU−AGWのアドレスとを示す新たなテーブルエントリを登録することを特徴とする請求項2に記載の移動無線通信システム。
  5. 前記C−AGWが、前記移動局の識別子と対応づけて、該移動局に保証すべき通信品質情報を示す複数のテーブルエントリからなる第3の管理テーブルを有し、
    前記C−AGWの制御部が、上記第3の管理テーブルから前記トンネル設定要求メッセージが示す移動局識別子と対応する通信品質情報を検索し、該通信品質情報と、前記第1の管理テーブルが示す前記新U−AGWの負荷状態情報とに基づいて、前記トンネル終端点変更後の前記新U−AGWの負荷状態を推定することを特徴とする請求項2に記載の移動無線通信システム。
  6. 前記C−AGWの制御部が、前記複数のU−AGWから定期的に収集した負荷状態情報を前記第1の管理テーブルに記憶することを特徴とする請求項5に記載の移動無線通信システム。
  7. 前記C−AGWの制御部が、前記第2の管理テーブルと第3の管理テーブルに基づいて、前記第1の管理テーブルに記憶される各U−AGWの負荷状態情報を更新することを特徴とする請求項5に記載の移動無線通信システム。
  8. 移動局と無線通信するための複数の基地局とコア網との間に配置されるアクセスゲートウェイ(AGW)であって、
    アクセス網を介して上記複数の基地局と制御メッセージを交信する制御用のアクセスゲートウェイ部(C−AGW)と、
    上記アクセス網を介して上記複数の基地局とデータパケットを交信するデータ転送用のアクセスゲートウェイ部(U−AGW)とからなり、
    上記C−AGWが、
    上記複数のU−AGWのアドレスと対応づけて、各U−AGWの負荷状態情報を示す第1の管理テーブルと、
    上記何れかの基地局から、移動局識別子を含むトンネル設定要求メッセージを受信したとき、上記第1の管理テーブルから最小負荷状態にある新U−AGWのアドレスを検索し、該新U−AGWのアドレスをトンネル終端点として指定した応答メッセージを上記基地局に返送する制御部とを有し、
    上記トンネル設定要求メッセージが、上記移動局識別子をもつ移動局のハンドオーバ先となる基地局から送信されたものであった時、上記制御部が、上記移動局用のトンネル終端点を現行U−AGWから上記新U−AGWに変更した場合の該新U−AGWの負荷状態を推定し、該推定負荷状態が所定の条件を満たした場合は、上記新U−AGWのアドレスを上記トンネル終端点として指定し、上記推定負荷状態が所定の条件を満たさない場合は、上記現行U−AGWのアドレスを上記トンネル終端点として指定して、上記応答メッセージを上記基地局に返送することを特徴とするアクセスゲートウェイ。
  9. 前記C−AGWが、移動局の識別子と対応づけて、トンネルの終端点となる基地局およびU−AGWのアドレスを示す複数のテーブルエントリからなる第2の管理テーブルを有し、
    前記C−AGWの制御部が、前記何れかの基地局からトンネル設定要求メッセージを受信したとき、上記第2の管理テーブルから、上記トンネル設定要求メッセージが示す移動局識別子と対応する既存トンネルの終端点となる基地局と現行U−AGWのアドレスを示す目的テーブルエントリを検索し、上記第2の管理テーブルに目的テーブルエントリが未登録の場合は、上記第2の管理テーブルに、上記移動局識別子と対応づけて、上記基地局のアドレスと上記新U−AGWのアドレスを示す新たなテーブルエントリを登録し、上記新U−AGWのアドレスをトンネル終端点として指定した応答メッセージを上記基地局に返送し、上記第2の管理テーブルに目的テーブルエントリが登録済みの場合、前記新U−AGWの推定負荷状態と前記第1の管理テーブルが示す上記現行U−AGWの負荷状態から、前記所定の条件が満たされるか否かを判定することを特徴とする請求項8に記載のアクセスゲートウェイ。
  10. 前記新U−AGWの推定負荷状態が前記所定の条件を満たさなかった場合、前記C−AGWの制御部が、前記第2の管理テーブルに登録されている前記目的テーブルエントリの基地局アドレスを、上記トンネル設定要求メッセージの送信元基地局のアドレスに書き換えることを特徴とする請求項9に記載のアクセスゲートウェイ。
  11. 前記トンネル設定要求メッセージが、前記移動局識別子をもつ移動局が使用中の第1のトンネルと共存すべき第2のトンネルの設定要求であった場合、前記C−AGWの制御部が、前記第2の管理テーブルに、上記トンネル設定要求メッセージが示す移動局識別子と対応づけて、該トンネル設定要求メッセージの送信元基地局のアドレスと、前記応答メッセージでトンネル終端点として指定したU−AGWのアドレスとを示す新たなテーブルエントリを登録することを特徴とする請求項9に記載のアクセスゲートウェイ。
  12. 前記C−AGWが、前記移動局の識別子と対応づけて、該移動局に保証すべき通信品質情報を示す複数のテーブルエントリからなる第3の管理テーブルを有し、
    前記C−AGWの制御部が、上記第3の管理テーブルから前記トンネル設定要求メッセージが示す移動局識別子と対応する通信品質情報を検索し、該通信品質情報と、前記第1の管理テーブルが示す前記新U−AGWの負荷状態情報とに基づいて、前記トンネル終端点変更後の前記新U−AGWの負荷状態を推定することを特徴とする請求項9に記載のアクセスゲートウェイ。
  13. 前記C−AGWの制御部が、前記複数のU−AGWから定期的に収集した負荷状態情報を前記第1の管理テーブルに記憶することを特徴とする請求項12に記載のアクセスゲートウェイ。
  14. 前記C−AGWの制御部が、前記第2の管理テーブルと第3の管理テーブルに基づいて、前記第1の管理テーブルに記憶される各U−AGWの負荷状態情報を更新することを特徴とする請求項12に記載のアクセスゲートウェイ。
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