JP2010185699A - 車載用電子機器 - Google Patents

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和広 加藤
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大輔 平田
Kosaku Nomura
幸作 野村
Keisuke Yamane
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Abstract

【課題】目的地として指定した駐車場が事件多発エリア内にあるとき、ユーザに対し、防犯対策上有効な駐車位置を案内することができる車載用電子機器を提供する。
【解決手段】目的地の指定を行う入力手段12と、事件多発エリア記憶手段15と、駐車場データ記憶手段18と、報知手段13、17と、制御手段10と、を備えた車載用電子機器において、事件多発エリア記憶手段15には、各エリアの事件発生率が記憶され、駐車場データ記憶手段18には、各駐車場において該駐車場が接する道路に関する接道属性を含む駐車場データが記憶され、制御手段10は、目的地として指定された駐車場が位置するエリアの事件発生率が予め設定された所定値以上である場合には、駐車場データに基づいて所定の接道属性を有する駐車場を検索し、該当する駐車場が検索された場合、報知手段を介して該駐車場案内情報を提示する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車載用電子機器に関するものであり、特に、予め記憶された事件多発エリアデータと、駐車場データとに基づき、目的地としての駐車場が事件多発エリア内にあるとき、ユーザに対し、代替可能な駐車場を検索し、防犯対策上有効な代替の駐車場を案内できるようにした車載用電子機器に関するものである。
尚、本出願において「事件」とは、車両自体の盗難、車両の車載備品や積載貨物の盗難(いわゆる車上荒らし)、タイヤや塗装への傷付け等のイタズラ、その他車両に関連して作為的に発生するあらゆる不都合な事態を意味する。
最近ではナビゲーション装置、音楽プレーヤ、DVDプレーヤ、アナログ放送やデジタル放送に対応したテレビジョン受信機など各種の電子機器が小型化され、車載用電子機器として提供されている。
これらの車載用電子機器は、例えば、ナビゲーション装置のように車両のダッシュボードに取付けて用いられるものもあり、更に最近では内蔵電源やAC電源接続手段などを備え、車両から取り外して外部に携帯し、携帯機器あるいは家庭内でも使用できる車載用/携帯用兼用の電子機器も提供されている。このように車両からの取り外しが容易な車載用電子機器は盗難の対象となりやすい。そこで、車載用電子機器が盗難にあった場合の対処方法として種々の提案がなされている。
例えば、下記の特許文献1(特開2004−355241号公報)には車両用通信ECUおよびその盗難監視方法の発明が開示されている。この特許文献1に開示された技術は、車載用機器が無線機を通じて外部との間で通信を行う装置に関するものであり、車載用機器の車両への取り付け状態を検出するセンサーを設け、このセンサーによって盗難のような異常な取り外しを監視するようにしたものである。そして、センサーにより異常な取り外しが検出されると、無線機を通じて管理センターにその旨が報知されるようになっている。同時に、当該無線機を使用不能にロックするようになっている。
また、特許文献2(特許第3565125号公報)には、自車の進行方向の所定範囲内に事故多発区間がある場合に警告を行う事故多発区間警報発生装置が開示されている。この特許文献2に開示された技術は、過去に事故が多発している道路区間を、区間の両端および区間内にある交差点などの中間点を緯度、経度で表し、事故多発区間ごとに整理した事故多発区間情報として予め記憶しておき、自車の進行方向の所定範囲内に事故多発区間の両端および中間点のうち少なくとも2点が含まれているか否かを判定し、少なくとも2点が含まれていると判定されたときに事故多発区間への接近を知らせる警告を発するようになっている。
特開2004−355241号公報(段落[0018]〜段落[0020]、段落[0029]〜段落[0037]) 特許第3565125号公報(段落[0012]、段落[0014]、段落[0016]〜段落[0025])
しかしながら、上記特許文献1に開示された車載用電子機器においては、車載用電子機器の車両への取り付け状態を検出するセンサーを設け、センサーが盗難時の異常な取り外しを検出し、この検出出力を無線機を通じて外部の管理センターへ送信するものであり、車載用電子機器の盗難を発見するために車載用電子機器本体とは別途でセンサーを設けなければならずコストが高くなり、また外部の管理センターとの通信を行なわなくてはならないため、例えば通信障害が生じた場合などに盗難を発見することができなくなるという問題があった。
また、上記特許文献2に開示された事故多発区間警報発生装置においては、自車の進行方向の所定範囲内に事故多発区間の両端および中間点のうち少なくとも2点が含まれているか否かを判定し、少なくとも2点が含まれていると判定されたとき事故多発区間への接近を知らせる警告を発するようになっている。しかし、盗難に関しては、運転中に自車の進行方向の所定範囲にそのような事件の多発区間が存在したとしても区間走行中はドライバーが居ることからあまり問題とはならない。すなわち、盗難において一番注意しなければならないのは、車両を停車させ、運転者が車両から離れたときである。つまり、盗難に関しては車両を停車させた時点での警告が求められるのだが、引用文献2では走行中の事故を警告の対象としているため、停車状態を検出する術がなく、盗難に対する警告を発することできないという問題があった。
本願発明者等は、上記の問題を解消すべく種々検討を重ねた結果、車載用電子機器に、車両の現在位置を検出する現在位置検出機能と、盗難多発エリアのデータと、車両の現在位置を判別するエリア判別機能と、車両の停車を検出する車両状態検出機能と、警告機能を設けることで、特別に外部との通信を必要とせずに、車両が盗難多発エリア内で停車したことを検出すると盗難注意を促す警告を発することができる車載用電子機器を発明し、特願2007−283500として出願した。
しかし、盗難をはじめとする作為的事件が特に発生しやすい「駐車場」に焦点を当てて考察すると、更に解決すべき課題が幾つか知見された。
一つには、駐車場を利用する際には、単に警告を発するのではなく、防犯上有効な対策として具体的に周辺に事件発生率が低い駐車場があれば、目的地として設定された駐車場に変えてその駐車場を案内する駐車位置案内情報が提供されることが好ましい。しかしながら、多くの駐車場において盗難等が発生する可能性があることは誰しもがある程度認識しているはずであり、目的施設に近い駐車場があるならば、多少の盗難リスクがあることを知ってもなおそこに止めたいと欲するのが一般ユーザの心理と考えられる。すなわち、盗難等を回避するための実用的かつ現実的な方法は、盗難多発エリアに位置しない駐車場を新たに検索することではなく、盗難多発エリアであることを知った上で、少しでも盗難被害に遭う可能性が低い駐車場を選択できることにあると言える。
そのような駐車場案内情報は、駐車場に接道する道路の属性情報によってその都度選択的に提供されるのが好ましい。一般的に幅員の広い道路に接した駐車場は、車両や人通りが多く防犯対策上有効と考えられるからである。これに対して幅員の狭い道路に接した駐車場は車両や人通りが少なく、相対的に盗難等の被害に遭遇する可能性が増すと考えられるからである。
本発明は、これらの課題に対応して、事件多発エリア内に位置した駐車場を利用する際に、適切な警告を報知するとともに、防犯対策上有効な近隣の駐車場を提示して案内できるようにした車載用電子機器を提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するために、本願の請求項1にかかる発明は、
目的地の指定を行う入力手段と、事件多発エリア記憶手段と、駐車場データ記憶手段と、報知手段と、制御手段と、を備えた車載用電子機器において、
前記事件多発エリア記憶手段には、各エリアの事件発生率が記憶され、
前記駐車場データ記憶手段には、各駐車場において、該駐車場に接する道路に関する接道属性を含む駐車場データが記憶され、
前記制御手段は、目的地として指定された駐車場が位置するエリアの事件発生率が予め設定された所定値以上であるとき、前記駐車場データに基づいて所定の接道属性を有する駐車場を検索し、該当する駐車場を検索した場合、前記報知手段を介して該駐車場に関する駐車場案内情報を提示することを特徴とする。
また、本願の請求項2にかかる発明は、請求項1にかかる発明において、前記事件多発エリア記憶手段には、前記駐車場毎の事件発生率が記憶され、
前記制御手段は、目的地として指定された駐車場の事件発生率が予め設定された所定値以上である場合に、前記報知手段を介して前記駐車場案内情報を掲示することを特徴とする。
また、本願の請求項3にかかる発明は、請求項1または2にかかる発明において、前記駐車場データには、各駐車場毎に、該駐車場に接する道路の種別および/または道路の幅員を含む接道属性情報が記憶され、
前記制御手段は、前記駐車場データに基づいて、道路幅員が所定の幅員以上の駐車場を検索し、前記報知手段を介して該駐車場に関する駐車場案内情報を提示することを特徴とする。
請求項1にかかる発明においては、前記事件多発エリア記憶手段には、各エリアの事件発生率が記憶され、前記駐車場データ記憶手段には、各駐車場において、該駐車場に接する道路に関する接道属性を含む駐車場データが記憶され、前記制御手段は、目的地として指定された駐車場が位置するエリアの事件発生率が予め設定された所定値以上であるとき、前記駐車場データに基づいて所定の接道属性を有する駐車場を検索し、該当する駐車場を検索した場合、前記報知手段を介して該駐車場に関する駐車場案内情報を提示する。
従って、目的地として指定された駐車場が位置するエリアの事件発生率が、予め設定された所定値以上である場合に、制御手段が周辺の駐車場の接道属性に基づいて、より幅員の広い道路に接する駐車場があれば、該駐車場を防犯対策上有効な駐車場として音声報知手段、表示手段等の報知手段を通じて提供することができるようになる。
請求項2にかかる発明においては、請求項1にかかる発明において、事件多発エリア記憶手段には、前記駐車場毎の事件発生率が記憶され、前記制御手段は、目的地として指定された駐車場の事件発生率が予め設定された所定値以上である場合に、前記報知手段を介して前記駐車場案内情報を掲示する。
従って、駐車場毎に設定された事件発生率に応じて、前記駐車場案内情報の報知可否を決定するようにすることで、個々の駐車場に対応したきめ細かな駐車場案内を行うことも可能となる。
請求項3にかかる発明においては、請求項1又は2にかかる発明において、駐車場データ記憶手段には、各駐車場毎に、該駐車場に接する道路の種別および/または道路の幅員を含む接道属性情報が記憶され、前記制御手段は、前記駐車場データに基づいて、道路幅員が所定の幅員以上の駐車場を検索し、前記報知手段を介して該駐車場に関する前記駐車場案内情報を提示する。
従って、目的地として指定された駐車場の事件発生率または該駐車場が位置するエリアの事件発生率が、予め設定された所定値以上である場合に、制御手段が周辺の駐車場の接道属性に基づいて、より幅員の広い道路に接する駐車場があれば、該駐車場を防犯対策上有効な駐車場として音声報知手段、表示手段等の報知手段を通じて提供することができるようになる。
本発明のナビゲーション装置の要部構成を示すブロック図である。 地図上の盗難多発エリアを示した図である。 盗難多発エリアデータの内容を示した図である。 事件多発エリア記憶手段に記憶されるデータ内容の一例を示す図であり、図4Aは、行政単位で盗難多発エリアのデータを記憶した例を示す図であり、図4Bは、駐車場単位で盗難発生率を記憶した例を示す図である。 図5Aは、駐車場データ記憶手段に記憶される駐車場データの内容の一例を示す図であり、図5Bは、駐車位置案内情報の内容の一例を示す図である。 本発明の第1実施形態のナビゲーション装置における制御手段の制御動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の具体例を実施例および図面を用いて詳細に説明する。但し、以下に示す実施例は、本発明の技術的思想を具体化するための車載用ナビゲーション装置を例示するものであって、本発明をこの車載用ナビゲーション装置に特定することを意図するものではなく、以下の実施形態に例示する車載用ナビゲーション装置におけるナビゲーション機能を持たない他の車載用電子機器等、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態のものも等しく適応し得るものである。
図1は、本発明の実施例にかかる車載用ナビゲーション装置の要部の構成を示すブロック図である。
制御手段10は、CPU(図示せず)およびRAM/ROM(図示せず)からなるプロセッサで構成され、RAM、ROMに記録された制御プログラムにしたがって車載用ナビゲーション装置の各部の動作を制御するものである。
現在位置検出手段11は、地球上空を周回している複数のGPS衛星から時刻情報を含む電波を受信するGPS受信機等で構成される。さらに、現在位置検出手段11は、距離センサーや、方位センサー、蛇角センサーなどからなる自立航法装置を用いることもできる。
入力手段12は、車載用ナビゲーション装置における操作入力や出発地、目的地の入力を行う各種キー、スイッチなどから構成される。
表示手段13は、地図画像や案内経路画像を表示してユーザが視認できるようにするためのものであり、液晶ディスプレイなどで構成される。なお、この表示手段13は、タッチセンサーを備えて入力手段として機能させてもよく、この場合は画面上に表示されたアイコンをユーザが触れることで選択入力が行われる。
地図記憶手段14には、所定の経度および緯度で区切った複数の矩形形状のメッシュデータや、道路の交差点や分岐点などの結節点をノードとする道路ノードデータと、それぞれのノード間を結ぶ経路をリンクとした道路リンクデータとを含む道路データが記憶されている。道路ノードデータには、道路ノード番号、位置座標、接続リンク本数、交差点名称などが含まれるほか、交差点等の案内地点に対応する案内ポイントおよび右折や左折、直進などを案内する誘導案内データも記憶されている。また、道路リンクデータには起点および終点となる道路ノード番号、道路種別、リンク長(リンクコスト)、所要時間、車線数、車道幅などが含まれる。道路リンクデータには、さらに、リンク属性として橋、トンネル、踏切、料金所などのデータが付与される。道路種別とは、高速道路や有料道路の別、および国道や都道府県道などの別を含む情報である。
更に、地図記憶手段14には、海岸線、湖沼、河川形状などの水系データ、行政境界データ、駐車場をはじめとする施設位置、施設形状、施設名称を含む施設データからなる背景データが記憶されている。
事件多発エリア記憶手段15には、その場所に車両を駐車させることにリスクを伴う各種事件の多発エリアデータが記憶されている。例えば、車両または車載用ナビゲーション装置の盗難が多発している盗難多発エリアや、タイヤや車体塗装へのイタズラが多発している破損多発エリア等が挙げられる。尚、本発明は、駐車場における盗難等被害の予防を目的としていることから、専ら監視の目があれば発生しにくい事件に重点を置いて各種事件の多発エリアデータが作成されている。
通信手段16は、例えば最寄りの警察本部のサーバと接続して最新の事件多発エリア情報を取得することができ、事件多発エリア記憶手段15のデータ内容を更新するのに使用される。尚、事件多発エリア情報は、ユーザ自らが入力手段12を介して入力することも可能である。
音声報知手段17は、経路案内における案内報知や、駐車場における駐車位置案内情報の報知等、車載用ナビゲーション装置における各種音声報知を行うものでありスピーカ等で構成される。
駐車場データ記憶手段18には、各地に存在する駐車場に関する駐車場データが記憶されている。この例では、駐車場データとして、駐車場の位置(緯度、経度)、盗難発生率、接道属性などが記憶される。その他、駐車可能台数、屋内、屋外、平置、機械式などの駐車場の構造データを備えていてもよい。また駐車場管理システムからリアルタイムに情報取得できる場合には、駐車スペースの空き、満車などの状態を記憶するように構成することもできる。
次に、事件多発エリアデータについて説明する。車両に関する事件の種別としては、車両自体の盗難の他、車内の物品の盗難(車上あらし)、アンテナなど車外に設置された物品の盗難、塗装やタイヤへのいたずらなどがある。以下の例では、事件多発エリアデータとして、盗難が多発するエリアについて作成された盗難多発データを例にとって説明をするが、本発明は車両に関する事件全般を対象とすることができる。
図2は地図記憶手段14に記憶された地図データ上の盗難多発エリアを示した図である。図2において、“a”は案内経路であり、“S”は出発地、“G”は目的地としての駐車場を示し、“b”は車両の現在位置、“c”及び“d”は盗難多発エリアを示している。
図2に示すように、地図記憶手段14に記憶されている地図データは、全体の地図を所定の経度および緯度で区画された複数の矩形状のメッシュデータで構成されており、各メッシュデータには、その区画に存在する道路ノードデータや道路リンクデータ等が含まれている。
また、本実施形態における各メッシュデータは、アルファベットと数字を用いて識別され、図2における盗難多発エリアは、太線で囲まれたメッシュデータ(D5)・(E5)及び(A8)・(B8)となっている。
次に、図3を用いて盗難多発エリアデータの詳細について説明する。
盗難多発エリアデータは、地図記憶手段14に記憶された全てのメッシュデータに対応する各エリアが盗難多発エリアであるか否かを予め特定したデータであり、事件多発エリア記憶手段15に記憶されている。各メッシュデータの識別は、先述したようにアルファベットと数字を用いて行われる。
図3において盗難多発エリアであるメッシュデータには数字の“1”が設定されており、この例では先に説明したように(D5)・(E5)及び(A8)・(B8)が盗難多発エリアとされている。一方、盗難多発エリアではないメッシュデータには数字の“0”が設定されている。このように設定を行うことで、盗難多発エリアであるとして数字の“1”が設定されたメッシュデータに含まれる駐車場が目的地として指定された場合に、所定の警告や駐車位置案内が行われることになる。
なお、上記実施例では、盗難多発エリアのデータは、各メッシュデータ毎に盗難多発エリアであるか否かが設定されているものと説明したが、盗難多発エリアをメッシュデータ単位で設定するのではなく、行政単位で設定することも可能である。
図4Aは、鳥取県を例に挙げ、行政単位で盗難多発エリアのデータが記憶された場合のデータ内容の一例を示している。このデータは、県・市・町・番地まで細かく区分けされており、番地毎に盗難多発エリアであるか否かが設定されている。図中においては、鳥取市AAA町1番地、2番地が盗難多発エリアとして“1”が設定されている。また、この他にも倉吉市BBA町1番地、2番地、3番地、BBB町1番地も盗難多発エリアとして“1”が設定されている。この他の地域に関しては盗難多発エリアではないということで“0”が設定されている。
なお、上述の例では番地毎に盗難多発エリアであるか否かの設定を行っているがこれに限ることはなく、市毎、または町毎で盗難多発エリアの設定を行うようにしてもよい。
更に、上記の例では理解を容易とするために、メッシュデータに対応して数字の“0”または“1”を設定し、盗難多発エリアであるか否かのみが2値化データとして事件多発エリア記憶手段15に記憶されているものとしたが、実際には、盗難発生率の数値までが格納され、格納された発生率が予め設定された所定値を上回る場合には盗難多発エリアと判定され、下回る場合は盗難多発エリアではないと判定されるようにするのが好ましい。
尚、ここでいう『発生率』とは、例えば、1週間、1ヶ月間または1年間の平均発生件数による発生頻度、或いはそのような頻度を全国平均値で正規化した相対発生率など、事件発生リスクの大小を表す何らかの数値を意味する。また『発生率』との比較基準になる『所定値』は、事件多発エリア記憶手段15の一部やプログラムを記憶しているROMの一部に製造者側で予め記憶しておけばよいが、ユーザが入力手段12から適宜入力し、或いは変更できるようにしてもよい。
尚、上述の『盗難発生率』としては、更に、1年のうちの各月毎の、または季節毎の発生率、または1日のうちの時間帯毎の発生率、或いはその両方を設定することができ、『設定値』としては、車載用ナビゲーション装置を使用している時季、時間帯に応じた設定値を使うようにしてもよい。
更には、本発明が駐車場における防犯対策上有効な駐車位置案内に関するものであることから、駐車場毎の『盗難発生率』を設定するのが好ましい。
図4Bは、そのような場合の一例であり、全国の駐車場毎の盗難発生率が記憶された事件多発エリア記憶手段15のデータ内容の一例である。このデータには、地図記憶手段14に記憶された駐車場(施設データ)と対応づけるための駐車場名称と駐車場位置(例えば経度緯度情報)、並びに各駐車場に対応した『盗難発生率』とが記憶されている。この例では、同図中「黒丸」は『盗難発生率』が比較的高いことを意味し、白丸は比較的低いことを意味している。尚、この場合にも、実際には上述したように詳細な盗難発生率の数値を設定しておくのが好ましい。また、複数階で構成されるような大規模駐車場においては、階毎に盗難発生率が大きく異なるような場合も想定されるから、階単位で『盗難発生率』を設定することも可能である。
次に、駐車場データ記憶手段18に記憶された駐車場データについて説明する。図5Aに示されるように、駐車場データには、地図記憶手段14に記憶された駐車場(施設データ)と対応づけるための駐車場名称と駐車場位置(例えば経度緯度情報)、並びに駐車場毎に盗難発生率と、当該駐車場に接する道路に関する接道属性の情報が記憶されている。接道属性とは、駐車場に接する道路の種別(国道、都道府県道、市区町村道、私道)とその幅員である。幅員の広い道路に接した駐車場は、車両や人通りが多く防犯対策上有効と考えられ、幅員の狭い道路に接した駐車場は車両や人通りが少なく、相対的に盗難等の被害に遭遇する可能性が増すと考えられる。従って、本実施例においては、目的地として指定された駐車場が盗難多発エリア内である場合、周辺の駐車場を検索し、接道属性に基づいて、より幅員の広い道路に接する駐車場があれば、該駐車場を防犯対策上有効な駐車場として音声報知手段17あるいは表示手段13等の報知手段を通じて提供することが可能とされている。
図5Bは、駐車場を案内する案内文の一例を示す図であり、案内文Aは「設定された駐車場付近では盗難が多発しています。近くに防犯上有利な駐車場があります。駐車場を変更しますか?」というものであり、幅の広い道路に接する防犯上有利な駐車場の存在を報知し、ユーザが案内された駐車場の何れかを選択した場合は、設定された目的地を選択された駐車場に変更する。また、案内文Bは、近くに防犯上有利な駐車場が検索されなかった場合の案内であり、「設定された駐車場付近では盗難が多発しています。駐車の際には、車内に貴重品を置かないようご注意下さい。」という警告を報知する。
次に、図6のフローチャートを用いて本発明の車載用ナビゲーション装置における制御手段10の制御動作を説明する。尚、本フローチャートにおいては、事故多発エリアデータとして図2〜図5に示した盗難多発エリアデータを用いた場合を例にとって説明を行う。また、本フローチャートでは、図2〜図4Aに示したエリア毎、行政区画毎の盗難発生率が記憶されている例ではなく、図4Bに示した駐車場毎の盗難発生率が記憶されており、駐車場データ記憶手段18に、図5Aに示される駐車場データが記憶されている例を基に説明する。なお、これらのデータは何れか一方のデータに両方のデータ総合的に記憶するものであってもよいことは言うまでもない。
図6のフローチャートに示されるように、車載用ナビゲーション装置の経路探索機能が起動され(ステップS101)、入力手段12を介してユーザにより目的地として駐車場が指定(設定)されると(ステップS102)、事件多発エリア記憶手段15に記憶された盗難多発エリアデータとステップS102において指定された駐車場の位置とを比較し、指定された駐車場の盗難発生率が所定値以上か否かを判断する(ステップS103)。
ステップS103の処理において、盗難発生率が所定値未満であると判定すると(ステップS103NO)、指定された駐車場を目的地として設定し、通常の誘導案内を開始する(ステップS111)。また、車両が目的地に到着すれば経路案内は終了する(ステップS110YES)。目的地到着でなければステップS110の判別処理を繰り返す。
一方、駐車場の盗難発生率が所定値以上であると判定すると(ステップS103YES)、指定された駐車場が盗難発生率の高い施設であることを表示手段13に表示警告すると共に、例えば「この駐車場は盗難が多発しています。別の駐車場を検索しますか」等の警告を表示手段13により文字表示、並びに音声報知手段17にて音声報知を行う(ステップS105)。
ユーザが最初に指定した駐車場を利用したいために、別の駐車場検索を拒否するための操作を、入力手段12を介して行うと(ステップS105NO)、指定された駐車場を目的地として設定し、通常の誘導案内を開始する(ステップS111)。その際は、図5Bに示す案内文B(設定された駐車場付近では盗難が多発しています。駐車の際には、車内に貴重品を置かないようご注意下さい。)が報知される。また、車両が目的地に到着すれば経路案内は終了する(ステップS110YES)。目的地到着でなければステップS110の判別処理を繰り返す。
一方、ステップS105において、ユーザが最初に指定した駐車場の利用にこだわらず、別の駐車場検索を行うための操作を、入力手段12を介して行うと(ステップS105YES)、最初に指定した駐車場の近くにある駐車場で、接道属性が防犯上有利な駐車場があるか検索する(ステップS106)。防犯上有利な接道属性の駐車場とは、駐車場に接する道路が所定の幅員以上の道路である場合をいう。接する道路の幅員が広い場合は車両や人通りが多いと考えられ、盗難などの事件が発生する可能性が小さいと考えられるからである。
ステップS106の検索処理で、接道属性が防犯上有利な駐車場が検索されなかった場合は(ステップS106NO)、指定された駐車場を目的地として設定し、通常の誘導案内を開始する(ステップS111)。その際は、図5Bに示す案内文Bが報知される。また、車両が目的地に到着すれば経路案内は終了する(ステップS110YES)。目的地到着でなければステップS110の判別処理を繰り返す。
一方、ステップS106の検索処理で、接道属性が防犯上有利な駐車場が検索された場合は、該当する駐車場の一覧とともに、図5Bに示す案内文A(設定された駐車場付近では盗難が多発しています。近くに防犯上有利な駐車場があります。駐車場を変更しますか?)が報知され(ステップS107)、駐車場の変更がなされると(ステップS108YES)目的地を選択された駐車場に変更して経路案内を行う(ステップS109)。車両が目的地に到着すれば経路案内は終了する(ステップS110YES)。目的地到着でなければステップS110の判別処理を繰り返す。
目的地の変更がなされなかった場合(ステップS108NO)は、指定された駐車場を目的地として設定し、通常の誘導案内を開始する(ステップS111)。その際は、図5Bに示す案内文Bが報知される。また、車両が目的地に到着すれば経路案内は終了する(ステップS110YES)。目的地到着でなければステップS110の判別処理を繰り返す。
以上、説明したように、本発明によれば、事件多発エリア内に位置した駐車場を利用する際に、適切な警告を報知するとともに、防犯対策上有効な近隣の駐車場を提示して案内できるようになる。
なお、上記実施例においては、理解を容易とするため、事件多発エリア記憶手段15と駐車場データ記憶手段18とを設け、盗難多発エリアデータと駐車場データを別個に記憶させるものとしたが、これらは1つのデータベースに効率よく纏めることができるものであり、本発明の要旨を逸脱しない限りのデータ構成の組み替えや変更は当業者であれば適宜なし得る設計事項程度のものである。
本発明は、車載用ナビゲーション装置に限ることなく、例えば音楽プレーヤ、DVDプレーヤ、アナログ放送やデジタル放送に対応したテレビジョン受信機等、出発地から目的地までの誘導案内機能を持たない各種の車載用電子機器にも適用可能である。
10・・・制御手段
11・・・現在位置検出手段
12・・・入力手段
13・・・表示手段
14・・・地図記憶手段
15・・・事件多発エリア記憶手段
16・・・通信手段
17・・・音声報知手段
18・・・駐車場データ記憶手段

Claims (3)

  1. 目的地の指定を行う入力手段と、事件多発エリア記憶手段と、駐車場データ記憶手段と、報知手段と、制御手段と、を備えた車載用電子機器において、
    前記事件多発エリア記憶手段には、各エリアの事件発生率が記憶され、
    前記駐車場データ記憶手段には、各駐車場において、該駐車場に接する道路に関する接道属性を含む駐車場データが記憶され、
    前記制御手段は、目的地として指定された駐車場が位置するエリアの事件発生率が予め設定された所定値以上であるとき、前記駐車場データに基づいて所定の接道属性を有する駐車場を検索し、該当する駐車場を検索した場合、前記報知手段を介して該駐車場に関する駐車場案内情報を提示することを特徴とする車載用電子機器。
  2. 前記事件多発エリア記憶手段には、前記駐車場毎の事件発生率が記憶され、
    前記制御手段は、目的地として指定された駐車場の事件発生率が予め設定された所定値以上である場合に、前記報知手段を介して前記駐車場案内情報を掲示することを特徴とする請求項1に記載の車載用電子機器。
  3. 前記駐車場データには、各駐車場毎に、該駐車場に接する道路の種別および/または道路の幅員を含む接道属性情報が記憶され、
    前記制御手段は、前記駐車場データに基づいて、道路幅員が所定の幅員以上の駐車場を検索し、前記報知手段を介して該駐車場に関する駐車場案内情報を提示することを特徴とする請求項1又は2に記載の車載用電子機器。
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