JP2010183752A - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】2個以上のコンデンサが直列接続された平滑コンデンサに過大な電圧が印加されてコンデンサの破損や破損に伴う発火を防止することができる電力変換装置を提供することを目的とする。
【解決手段】直列に接続されたコンデンサ2a,2bに印加される電圧のうちの少なくとも1個のコンデンサに印加される電圧が予め定めた所定値を越えるか、あるいは、コンデンサ2a,2bに印加される電圧の比率が予め定めた所定比率から所定の値以上に変化したときに、充電抵抗5に並列に接続された短絡用スイッチ6をオフさせる。
【選択図】図1

Description

この発明は、交流電圧を直流電圧に変換するコンバータ部と、2個以上のコンデンサを直列に接続した平滑コンデンサと、前記平滑コンデンサで平滑された直流電圧を交流電圧に変換するインバータ部とを備えた電力変換装置に関する。
一般に、誘導電動機や同期電動機等の交流電動機を駆動する場合、コンバータ部とインバータ部との間に平滑コンデンサを備えた電力変換装置が用いられる。通常、平滑コンデンサとしては電解コンデンサが用いられるが、電解コンデンサ単体の電圧耐量よりも高い直流中間電圧を持つ電力変換装置の場合、2個以上の電解コンデンサを直列に接続して耐圧を確保している(例えば、特許文献1)。
これと同様の従来技術を図14に示す。
図14において、1は交流電源からの交流電圧を整流するダイオードよりなる三相ブリッジ構成のコンバータ部、2は直流母線間に接続されてコンバータ部1の出力を平滑する平滑コンデンサであり、必要な耐圧を得るために第1コンデンサ2aと第2コンデンサ2bとを直列接続して構成している。なお、図では2個のコンデンサ2a,2bを直列接続しているが、3個以上のコンデンサを直列接続するようにしてもよい。また、3a,3bは各コンデンサの電圧のアンバランスを防止するために、コンデンサ2a,2bにそれぞれ並列に接続したバランス抵抗である。4は平滑コンデンサ2の両端の平滑された直流電圧を入力として所望の周波数と電圧とをもつ交流電圧に変換するインバータ部であり、IGBT等のスイッチング素子と還流用ダイオードとの逆並列回路を三相ブリッジ接続したものである。5はコンバータ部1と平滑コンデンサ2との間に接続された充電抵抗、6は充電抵抗5に並列に接続され充電抵抗5の両端を短絡する短絡用スイッチ、7はコンバータ部1の入力側に設けられた電源投入スイッチである。
このような構成において、電源側端子R,S,Tに商用交流電源(不図示)が接続されるとともに、負荷側端子U,V,Wに交流電動機等の負荷(不図示)が接続される。電力変換装置の起動時に電源投入スイッチ7がオンされると、交流電源の交流電圧はコンバータ部1により整流されて平滑コンデンサ2を充電するが、電源投入直後は平滑コンデンサ2に電荷が充電されていないので大きな突入電流が流れる。これを防ぐために充電抵抗5および短絡スイッチ6からなる初期充電回路を設けている。図15に示すように、電力変換装置を起動させるときは、まず短絡用スイッチ6をオフにしておき、電源投入スイッチ7をオンすることにより平滑コンデンサ2に充電抵抗5を介して抑制された充電電流が流れ、この充電電流により平滑コンデンサ2の両端電圧が所定の電圧Vdcに達すると、短絡用スイッチ6をオンして充電抵抗5を短絡することにより大きな突入電流が流れるのを抑制している。
特開2001-333592号公報
上記従来技術では、各コンデンサの電圧のアンバランスを防止するために、コンデンサ2a,2bにそれぞれ並列にバランス抵抗3a,3bを接続しているが、このバランス抵抗3a,3bの断線や、コンデンサ2a,2bの劣化等により各コンデンサの電圧分担が崩れると、健全な特定のコンデンサに過大な電圧が印加されて健全なコンデンサまでもが破損することになる。その結果、最悪の場合には爆発や発火を招く可能性があるのに加えて、他の周辺機器へ被害が拡大する可能性もある。
本発明は、2個以上のコンデンサが直列接続された平滑コンデンサに過大な電圧が印加されてコンデンサの破損や破損に伴う発火を防止することができる電力変換装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、交流電圧を直流電圧に変換するコンバータ部と、2個以上のコンデンサを直列に接続した平滑コンデンサと、前記コンバータ部と前記平滑コンデンサとの間に接続された充電抵抗と、該充電抵抗の両端を短絡する短絡用スイッチと、前記平滑コンデンサで平滑された直流電圧を交流電圧に変換するインバータ部とを備えた電力変換装置において、前記直列に接続された各コンデンサに印加される電圧のうち、少なくとも1個のコンデンサに印加される電圧が予め定めた所定値を越えたとき、あるいは、前記直列に接続された各コンデンサに印加される電圧の比率が予め定めた所定比率から所定の値以上に変化したとき、前記短絡用スイッチをオフするものとする。
また、上記において、前記充電抵抗と直列にヒューズを接続するものとする。
また、上記において、インバータ部の上下アームを構成する半導体スイッチをオンするものとする。
また、交流電圧を直流電圧に変換するコンバータ部と、2個以上のコンデンサを直列に接続した平滑コンデンサと、前記平滑コンデンサで平滑された直流電圧を交流電圧に変換するインバータ部とを備えた電力変換装置において、前記直列に接続された各コンデンサに印加される電圧のうち、少なくとも1個のコンデンサに印加される電圧が予め定めた所定値を越えたとき、あるいは、前記直列に接続された各コンデンサに印加される電圧の比率が予め定めた所定比率から所定の値以上に変化したとき、異常信号を出力するものとする。
また、上記において、異常信号が出力されたとき、コンバータ部の入力側に設けられた電源投入スイッチをオフするものとする。
また、交流電圧を直流電圧に変換するコンバータ部と、2個以上のコンデンサを直列に接続した平滑コンデンサと、前記平滑コンデンサで平滑された直流電圧を交流電圧に変換するインバータ部とを備えた電力変換装置において、前記コンバータ部をダイオードとサイリスタの混合ブリッジまたはサイリスタブリッジで構成し、前記直列に接続された各コンデンサに印加される電圧のうち、少なくとも1個のコンデンサに印加される電圧が予め定めた所定値を越えたとき、あるいは、前記直列に接続された各コンデンサに印加される電圧の比率が予め定めた所定比率から所定の値以上に変化したとき、前記サイリスタを遮断するものとする。
この発明によれば、直列に接続された各コンデンサに印加される電圧のうち、少なくとも1個のコンデンサに印加される電圧が予め定めた所定値を越えたとき、あるいは、直列に接続された各コンデンサに印加される電圧の比率が予め定めた所定比率から所定の値以上に変化したときに、短絡用スイッチをオフすることにより、過電圧によるコンデンサの破損時に流れる電流を抑制してコンデンサ破損時の発火等の被害を防止することができる。
また、直列に接続された各コンデンサに印加される電圧のうち、少なくとも1個のコンデンサに印加される電圧が予め定めた所定値を越えたとき、あるいは、直列に接続された各コンデンサに印加される電圧の比率が予め定めた所定比率から所定の値以上に変化したときに、異常信号を出力し、この信号により入力電源を遮断することにより、コンデンサの破損、または破損時の過大電流を防止することができる。
さらに、直列に接続された各コンデンサに印加される電圧のうち、少なくとも1個のコンデンサに印加される電圧が予め定めた所定値を越えたとき、あるいは、直列に接続された各コンデンサに印加される電圧の比率が予め定めた所定比率から所定の値以上に変化したときに、コンバータ部を構成するサイリスタを遮断することにより、コンデンサの破損、または破損時の過大電流を防止することができる。
この発明の第1の実施の形態を示す回路図 この発明の第1の実施の形態の動作を示すフローチャート この発明の第2の実施の形態の動作を示すフローチャート この発明の第3の実施の形態を示す回路図 この発明の第4の実施の形態を示す回路図 この発明の第4の実施の形態の動作を示すフローチャート この発明の第5の実施の形態の動作を示すフローチャート この発明の第6の実施の形態を示す回路図 この発明の第6の実施の形態の動作を示すフローチャート この発明の第7の実施の形態の動作を示すフローチャート この発明の第8の実施の形態を示す回路図 この発明の第8の実施の形態の動作を示すフローチャート この発明の第9の実施の形態の動作を示すフローチャート 従来の電力変換装置の回路図 従来の電力変換装置の動作説明図
図1はこの発明の第1の実施の形態を示す電力変換装置の回路図であり、この図において図14と同一部材については同一の符号を付してその説明を省略する。
図1に示す実施の形態では、判定回路10を新たに設け、その他の構成は図14と同一である。なお、ゲート駆動回路20はインバータ部4を制御するものであり、インバータ部4を構成するIGBT等のスイッチング素子に対してゲート信号を供給する。
このような構成において、直流母線電圧V1を検出するとともに、2個の直列に接続されたコンデンサのうちの負極の直流母線に接続された第2コンデンサ2bの電圧V2を検出し、正極の直流母線に接続された第1コンデンサ2aの電圧はV1−V2で演算している。
以下、図2に示すフローチャートに従って第1の実施の形態を説明する。
電力変換装置の通常の運転時において、判定回路10では、まずステップS21として第2コンデンサ2bの両端の電圧V2が予め定めた所定値より大きいかどうかを判断する。ここで、本実施の形態では、第1コンデンサ2aと第2コンデンサ2bとは同一容量であり、同様に第1抵抗3aと第2抵抗3bも同一抵抗値であることから、コンデンサ2a,2bの耐圧設計を直流中間電圧の半分で考えている。
ステップS21の上記判断の結果、第2コンデンサ2bの電圧V2が所定値よりも大きい場合(ステップS21;Yes)はステップS23に進み、第2コンデンサ2bの電圧V2が所定値以下の場合(ステップS21;No)はステップS22に進む。また、ステップS22として、判定回路10ではV1−V2の演算を行い、第1コンデンサ2aの両端の電圧V1−V2が予め定めた所定値より大きいかどうかを判断し、その結果、第1コンデンサ2aの電圧V1−V2が所定値よりも大きい場合(ステップS22;Yes)はステップS23に進み、第1コンデンサ2aの電圧V1−V2が所定値以下の場合(ステップS22;No)はステップS21に戻り、ステップS21,S22の判定を繰り返す。
一方、バランス抵抗3a,3bの断線時や、コンデンサ2a,2bの劣化等により、少なくとも1個のコンデンサの電圧が所定値を超える場合(ステップS21;YesまたはステップS22;Yes)はステップS23に進み、短絡用スイッチ6をオフさせる。これにより、コンデンサに過大な電圧が加わり大きく破損することを防止できる。
次に、図3に示すフローチャートに従って第2の実施の形態を説明する。
電力変換装置の通常の運転時において、判定回路10では、まずステップS31として、第2コンデンサ2bの両端の電圧V2と第1コンデンサ2aの両端の電圧V1−V2との比率を演算し、この比率が予め定めた所定範囲から外れているかどうかを判断する。その結果、第2コンデンサ2bの両端の電圧V2と第1コンデンサ2aの両端の電圧V1−V2との比率が所定範囲内の場合(ステップS31;No)はステップS31の判定を繰り返す。一方、バランス抵抗3a,3bの断線時や、コンデンサ2a,2bの劣化等によりコンデンサ2a,2bに印加される電圧バランスが崩れると、第2コンデンサ2bの両端の電圧V2と第1コンデンサ2aの両端の電圧V1−V2との比率が所定範囲から外れる。この場合(ステップS31;Yes)はステップS32に進み、短絡用スイッチ6をオフさせることにより、コンデンサに過大な電圧が加わり大きく破損することを防止できる。
なお、上記第1の実施の形態および第2の実施の形態の両判定条件を組み合わせて、直列に接続されたコンデンサ2a,2bに印加される電圧のうちの少なくとも1個のコンデンサに印加される電圧が予め定めた所定値を越え、かつ、コンデンサ2a,2bに印加される電圧の比率が予め定めた所定比率から所定の値以上に変化したときに、短絡用スイッチ6をオフするようにしてもよい。
図4はこの発明の第3の実施の形態を示す電力変換装置の回路図であり、この図において図1と同一部材については同一の符号を付してその説明を省略する。
図4に示す実施の形態では、充電抵抗5に直列にヒューズ8を挿入したものであり、その他の構成は図1と同一であり、また、その動作も図2,3に示すフローチャートと同一である。
第3の実施の形態によれば、第1あるいは第2の実施の形態と同一手順により短絡用スイッチ6をオフさせた後、大きな破損の前にヒューズ8を断線させることにより、コンデンサの破損または破損時の過大電流を防止することができる。
図5はこの発明の第4の実施の形態を示す電力変換装置の回路図であり、この図において図1と同一部材については同一の符号を付してその説明を省略する。
図5に示す実施の形態では、図1の判定回路10に代えて判定回路50を設けたものであり、その他の構成は図1と同一である。
以下、図6に示すフローチャートに従って第4の実施の形態を説明する。
電力変換装置の通常の運転時において、判定回路50では、まずステップS61として第2コンデンサ2bの両端の電圧V2が予め定めた所定値より大きいかどうかを判断する。その結果、第2コンデンサ2bの電圧V2が所定値よりも大きい場合(ステップS61;Yes)はステップS63に進み、第2コンデンサ2bの電圧V2が所定値以下の場合(ステップS61;No)はステップS62に進む。また、ステップS62として、判定回路50ではV1−V2の演算を行い、第1コンデンサ2aの両端の電圧V1−V2が予め定めた所定値より大きいかどうかを判断し、その結果、第1コンデンサ2aの電圧V1−V2が所定値よりも大きい場合(ステップS62;Yes)はステップS63に進み、第1コンデンサ2aの電圧V1−V2が所定値以下の場合(ステップS62;No)はステップS61に戻り、ステップS61,S62の判定を繰り返す。
一方、バランス抵抗3a,3bの断線時や、コンデンサ2a,2bの劣化等により、少なくとも1個のコンデンサの電圧が所定値を超える場合(ステップS61;YesまたはステップS62;Yes)はステップS63に進み、短絡用スイッチ6をオフさせる。その後、ステップS64として判定回路50からゲート駆動回路20にアーム短絡信号を与え、ゲート駆動回路20からインバータ部4の上下アームを構成する全てのスイッチ素子に対してオン信号を供給し、インバータ部4の全相スイッチ素子を短絡させる。この結果、充電抵抗5に過大な電流が流れ充電抵抗5が断線する。このようにインバータ部4の全相スイッチ素子を短絡させて故意に充電抵抗5を断線させることにより、大きな破損を防止する。
次に、図7に示すフローチャートに従って第5の実施の形態を説明する。
電力変換装置の通常の運転時において、判定回路50では、まずステップS71として、第2コンデンサ2bの両端の電圧V2と第1コンデンサ2aの両端の電圧V1−V2との比率を演算し、この比率が予め定めた所定範囲から外れているかどうかを判断する。その結果、第2コンデンサ2bの両端の電圧V2と第1コンデンサ2aの両端の電圧V1−V2との比率が所定範囲内の場合(ステップS71;No)はステップS71の判定を繰り返す。一方、バランス抵抗3a,3bの断線時や、コンデンサ2a,2bの劣化等によりコンデンサ2a,2bに印加される電圧バランスが崩れると、第2コンデンサ2bの両端の電圧V2と第1コンデンサ2aの両端の電圧V1−V2との比率が所定範囲から外れる。この場合(ステップS71;Yes)はステップS72に進み、短絡用スイッチ6をオフさせる。その後、ステップS73として判定回路50からゲート駆動回路20にアーム短絡信号を与え、ゲート駆動回路20からインバータ部4の上下アームを構成する全てのスイッチ素子に対してオン信号を供給し、インバータ部4の全相スイッチ素子を短絡させる。この結果、充電抵抗5に過大な電流が流れ充電抵抗5が断線する。このようにインバータ部4の全相スイッチ素子を短絡させて故意に充電抵抗5を断線させることにより、大きな破損を防止する。
なお、上記第4の実施の形態および第5の実施の形態の両判定条件を組み合わせて、直列に接続されたコンデンサ2a,2bに印加される電圧のうちの少なくとも1個のコンデンサに印加される電圧が予め定めた所定値を越え、かつ、コンデンサ2a,2bに印加される電圧の比率が予め定めた所定比率から所定の値以上に変化したときに、インバータ部4の全相スイッチ素子を短絡させるようにしてもよい。
また、第4の実施の形態および第5の実施の形態では、第3の実施の形態と同様に充電抵抗5に直列にヒューズ8を挿入してもよい。
図8はこの発明の第6の実施の形態を示す電力変換装置の回路図であり、この図において図1と同一部材については同一の符号を付してその説明を省略する。
図8に示す実施の形態では、図1の判定回路10に代えて判定回路80を設けたものであり、その他の構成は図1と同一である。
以下、図9に示すフローチャートに従って第6の実施の形態を説明する。
電力変換装置の通常の運転時において、判定回路80では、まずステップS91として第2コンデンサ2bの両端の電圧V2が予め定めた所定値より大きいかどうかを判断する。その結果、第2コンデンサ2bの電圧V2が所定値よりも大きい場合(ステップS91;Yes)はステップS93に進み、第2コンデンサ2bの電圧V2が所定値以下の場合(ステップS91;No)はステップS92に進む。また、ステップS92として、判定回路80ではV1−V2の演算を行い、第1コンデンサ2aの両端の電圧V1−V2が予め定めた所定値より大きいかどうかを判断し、その結果、第1コンデンサ2aの電圧V1−V2が所定値よりも大きい場合(ステップS92;Yes)はステップS93に進み、第1コンデンサ2aの電圧V1−V2が所定値以下の場合(ステップS92;No)はステップS91に戻り、ステップS91,S92の判定を繰り返す。
一方、バランス抵抗3a,3bの断線時や、コンデンサ2a,2bの劣化等により、少なくとも1個のコンデンサの電圧が所定値を超える場合(ステップS91;YesまたはステップS92;Yes)はステップS93に進み、異常信号を外部に出力する。シーケンス回路(不図示)では、この異常信号を受けて電源投入スイッチ7をオフして入力電源を遮断する(ステップS94)。これにより、コンデンサの破損または破損時の過大電流を防止できる。
次に、図10に示すフローチャートに従って第7の実施の形態を説明する。
電力変換装置の通常の運転時において、判定回路80では、まずステップS101として、第2コンデンサ2bの両端の電圧V2と第1コンデンサ2aの両端の電圧V1−V2との比率を演算し、この比率が予め定めた所定範囲から外れているかどうかを判断する。その結果、第2コンデンサ2bの両端の電圧V2と第1コンデンサ2aの両端の電圧V1−V2との比率が所定範囲内の場合(ステップS101;No)はステップS101の判定を繰り返す。一方、バランス抵抗3a,3bの断線時や、コンデンサ2a,2bの劣化等によりコンデンサ2a,2bに印加される電圧バランスが崩れると、第2コンデンサ2bの両端の電圧V2と第1コンデンサ2aの両端の電圧V1−V2との比率が所定範囲から外れる。この場合(ステップS101;Yes)はステップS102に進み、異常信号を外部に出力する。シーケンス回路(不図示)では、この異常信号を受けて電源投入スイッチ7をオフして入力電源を遮断する(ステップS103)。これにより、コンデンサの破損または破損時の過大電流を防止できる。
なお、上記第6の実施の形態および第7の実施の形態の両判定条件を組み合わせて、直列に接続されたコンデンサ2a,2bに印加される電圧のうちの少なくとも1個のコンデンサに印加される電圧が予め定めた所定値を越え、かつ、コンデンサ2a,2bに印加される電圧の比率が予め定めた所定比率から所定の値以上に変化したときに、異常信号を外部に出力して電源投入スイッチ7をオフするようにしてもよい。
図11はこの発明の第8の実施の形態を示す電力変換装置の回路図であり、この図において図1と同一部材については同一の符号を付してその説明を省略する。
図11においては、図1の判定回路10に代えて判定回路110を設けている。さらに、コンバータ部11は、ダイオードとサイリスタとの混合ブリッジ回路であり、上アームをサイリスタT1,T3,T5で構成するとともに、下アームをダイオードD2,D4,D6で構成し、サイリスタ駆動回路111によりサイリスタT1,T3,T5の点弧タイミングを制御している。また、この実施の形態においては、充電抵抗5および短絡スイッチ6からなる初期充電回路を省略しており、電力変換装置の起動時にはサイリスタT1,T3,T5の点弧タイミングを制御して起動時に突入電流が流れるのを抑制し、平滑コンデンサ2への初期充電が完了するとサイリスタT1,T3,T5を全点弧してダイオードとして動作させている。
なお、この実施の形態では、上アームをサイリスタで構成して下アームをダイオードで構成しているが、上アームをダイオードで構成して下アームをサイリスタで構成するようにしてもよいし、上下アーム全てをサイリスタで構成するようにしてもよい。また、サイリスタは別の半導体スイッチに変更することも可能である。
以下、図12に示すフローチャートに従って第8の実施の形態を説明する。
電力変換装置の通常の運転時において、判定回路110では、まずステップS121として第2コンデンサ2bの両端の電圧V2が予め定めた所定値より大きいかどうかを判断する。その結果、第2コンデンサ2bの電圧V2が所定値よりも大きい場合(ステップS121;Yes)はステップS123に進み、第2コンデンサ2bの電圧V2が所定値以下の場合(ステップS121;No)はステップS122に進む。また、ステップS122として、判定回路110ではV1−V2の演算を行い、第1コンデンサ2aの両端の電圧V1−V2が予め定めた所定値より大きいかどうかを判断し、その結果、第1コンデンサ2aの電圧V1−V2が所定値よりも大きい場合(ステップS122;Yes)はステップS123に進み、第1コンデンサ2aの電圧V1−V2が所定値以下の場合(ステップS122;No)はステップS121に戻り、ステップS121,S122の判定を繰り返す。
一方、バランス抵抗3a,3bの断線時や、コンデンサ2a,2bの劣化等により、少なくとも1個のコンデンサの電圧が所定値を超える場合(ステップS121;YesまたはステップS122;Yes)はステップS123に進み、サイリスタ駆動回路111によりサイリスタT1,T3,T5に遮断信号を与える。これにより、コンデンサの破損または破損時の過大電流を防止できる。
次に、図13に示すフローチャートに従って第9の実施の形態を説明する。
電力変換装置の通常の運転時において、判定回路110では、まずステップS131として、第2コンデンサ2bの両端の電圧V2と第1コンデンサ2aの両端の電圧V1−V2との比率を演算し、この比率が予め定めた所定範囲から外れているかどうかを判断する。その結果、第2コンデンサ2bの両端の電圧V2と第1コンデンサ2aの両端の電圧V1−V2との比率が所定範囲内の場合(ステップS131;No)はステップS131の判定を繰り返す。一方、バランス抵抗3a,3bの断線時や、コンデンサ2a,2bの劣化等によりコンデンサ2a,2bに印加される電圧バランスが崩れると、第2コンデンサ2bの両端の電圧V2と第1コンデンサ2aの両端の電圧V1−V2との比率が所定範囲から外れる。この場合(ステップS131;Yes)はステップS132に進み、サイリスタ駆動回路111によりサイリスタT1,T3,T5に遮断信号を与える。これにより、コンデンサの破損または破損時の過大電流を防止できる。
なお、上記第8の実施の形態および第9の実施の形態の両判定条件を組み合わせて、直列に接続されたコンデンサ2a,2bに印加される電圧のうちの少なくとも1個のコンデンサに印加される電圧が予め定めた所定値を越え、かつ、コンデンサ2a,2bに印加される電圧の比率が予め定めた所定比率から所定の値以上に変化したときに、サイリスタT1,T3,T5に遮断信号を与えるようにしてもよい。
1・・・コンバータ部
2・・・平滑コンデンサ
3a,3b・・・バランス抵抗
4・・・インバータ部
5・・・充電抵抗
6・・・短絡用スイッチ
7・・・電源投入スイッチ
8・・・ヒューズ
10,50,80,110・・・判定回路
20・・・ゲート駆動回路

Claims (12)

  1. 交流電圧を直流電圧に変換するコンバータ部と、2個以上のコンデンサを直列に接続した平滑コンデンサと、前記コンバータ部と前記平滑コンデンサとの間に接続された充電抵抗と、該充電抵抗の両端を短絡する短絡用スイッチと、前記平滑コンデンサで平滑された直流電圧を交流電圧に変換するインバータ部とを備えた電力変換装置において、
    前記直列に接続された各コンデンサに印加される電圧のうち、少なくとも1個のコンデンサに印加される電圧が予め定めた所定値を越えたとき、前記短絡用スイッチをオフすることを特徴とする電力変換装置。
  2. 交流電圧を直流電圧に変換するコンバータ部と、2個以上のコンデンサを直列に接続した平滑コンデンサと、前記コンバータ部と前記平滑コンデンサとの間に接続された充電抵抗と、該充電抵抗の両端を短絡する短絡用スイッチと、前記平滑コンデンサで平滑された直流電圧を交流電圧に変換するインバータ部とを備えた電力変換装置において、
    前記直列に接続された各コンデンサに印加される電圧の比率が予め定めた所定比率から所定の値以上に変化したとき、前記短絡用スイッチをオフすることを特徴とする電力変換装置。
  3. 交流電圧を直流電圧に変換するコンバータ部と、2個以上のコンデンサを直列に接続した平滑コンデンサと、前記コンバータ部と前記平滑コンデンサとの間に接続された充電抵抗と、該充電抵抗の両端を短絡する短絡用スイッチと、前記平滑コンデンサで平滑された直流電圧を交流電圧に変換するインバータ部とを備えた電力変換装置において、
    前記直列に接続された各コンデンサに印加される電圧のうち、少なくとも1個のコンデンサに印加される電圧が予め定めた所定値を越えるとともに、前記直列に接続された各コンデンサに印加される電圧の比率が予め定めた所定比率から所定の値以上に変化したとき、前記短絡用スイッチをオフすることを特徴とする電力変換装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の電力変換装置において、前記充電抵抗と直列にヒューズを接続することを特徴とする電力変換装置。
  5. 請求項1〜3のいずれかに記載の電力変換装置において、インバータ部の上下アームを構成する半導体スイッチをオンすることを特徴とする電力変換装置。
  6. 交流電圧を直流電圧に変換するコンバータ部と、2個以上のコンデンサを直列に接続した平滑コンデンサと、前記平滑コンデンサで平滑された直流電圧を交流電圧に変換するインバータ部とを備えた電力変換装置において、
    前記直列に接続された各コンデンサに印加される電圧のうち、少なくとも1個のコンデンサに印加される電圧が予め定めた所定値を越えたとき、異常信号を出力することを特徴とする電力変換装置。
  7. 交流電圧を直流電圧に変換するコンバータ部と、2個以上のコンデンサを直列に接続した平滑コンデンサと、前記平滑コンデンサで平滑された直流電圧を交流電圧に変換するインバータ部とを備えた電力変換装置において、
    前記直列に接続された各コンデンサに印加される電圧の比率が予め定めた所定比率から所定の値以上に変化したとき、異常信号を出力することを特徴とする電力変換装置。
  8. 交流電圧を直流電圧に変換するコンバータ部と、2個以上のコンデンサを直列に接続した平滑コンデンサと、前記平滑コンデンサで平滑された直流電圧を交流電圧に変換するインバータ部とを備えた電力変換装置において、
    前記直列に接続された各コンデンサに印加される電圧のうち、少なくとも1個のコンデンサに印加される電圧が予め定めた所定値を越えるとともに、前記直列に接続された各コンデンサに印加される電圧の比率が予め定めた所定比率から所定の値以上に変化したとき、異常信号を出力することを特徴とする電力変換装置。
  9. 請求項6〜8のいずれかに記載の電力変換装置において、異常信号が出力されたとき、コンバータ部の入力側に設けた電源投入スイッチをオフすることを特徴とする電力変換装置。
  10. 交流電圧を直流電圧に変換するコンバータ部と、2個以上のコンデンサを直列に接続した平滑コンデンサと、前記平滑コンデンサで平滑された直流電圧を交流電圧に変換するインバータ部とを備えた電力変換装置において、
    前記コンバータ部をダイオードとサイリスタの混合ブリッジまたはサイリスタブリッジで構成し、
    前記直列に接続された各コンデンサに印加される電圧のうち、少なくとも1個のコンデンサに印加される電圧が予め定めた所定値を越えたとき、前記サイリスタを遮断することを特徴とする電力変換装置。
  11. 交流電圧を直流電圧に変換するコンバータ部と、2個以上のコンデンサを直列に接続した平滑コンデンサと、前記平滑コンデンサで平滑された直流電圧を交流電圧に変換するインバータ部とを備えた電力変換装置において、
    前記コンバータ部をダイオードとサイリスタの混合ブリッジまたはサイリスタブリッジで構成し、
    前記直列に接続された各コンデンサに印加される電圧の比率が予め定めた所定比率から所定の値以上に変化したとき、前記サイリスタを遮断することを特徴とする電力変換装置。
  12. 交流電圧を直流電圧に変換するコンバータ部と、2個以上のコンデンサを直列に接続した平滑コンデンサと、前記平滑コンデンサで平滑された直流電圧を交流電圧に変換するインバータ部とを備えた電力変換装置において、
    前記コンバータ部をダイオードとサイリスタの混合ブリッジまたはサイリスタブリッジで構成し、
    前記直列に接続された各コンデンサに印加される電圧のうち、少なくとも1個のコンデンサに印加される電圧が予め定めた所定値を越えるとともに、前記直列に接続された各コンデンサに印加される電圧の比率が予め定めた所定比率から所定の値以上に変化したとき、前記サイリスタを遮断することを特徴とする電力変換装置。
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