JP2010183282A - 無線通信モジュール及びgsmマルチバンド無線通信モジュール - Google Patents

無線通信モジュール及びgsmマルチバンド無線通信モジュール Download PDF

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Abstract

【課題】搭載する装置によらず所定の周波数帯で高い放射効率が得られる小型の無線通信モジュール及びGSMマルチバンド無線通信モジュールを提供する。
【解決手段】無線通信モジュール100は、無線通信を行うための通信機能を有する高周波回路やアンテナ等の無線通信部を1つのモジュールとして一体化したものであり、モジュール筺体101の内部にモジュール基板110が収納されている。また、モジュール筺体101の外周面に面状導体120が配置されており、接続端子115側の端部には接地端121と励振素子123が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、所定の装置に接続することで無線通信を行う無線通信モジュール及びGSMマルチバンド無線通信モジュールに関するものである。
携帯電話などの携帯通信端末の開発では、高速通信のニーズに対応して第2世代から第3世代へと実用化が進められ、さらに次の世代に向けた開発も進められている。現在、第3世代であるWCDMA方式の携帯電話の普及がすでに進んでいるが、一方で第2世代のGSM方式の人口カバー率も依然として非常に高い。そのため、第3世代の携帯通信端末に対しても、GSM方式に対応可能な後方互換性が求められており、現在普及している第3世代の携帯通信端末は、その両方に対応したGSM/WCDMAマルチバンド仕様のものが主流となっている。GSM方式では、通信地域によって使用する周波数帯が異なっていることから、どの周波数帯にも対応できるように、マルチバンド対応とする必要がある。具体的には、GSM方式では900MHz帯、1800MHz帯及び1900MHz帯の3つの周波数帯が使用されており、GSMトリプルバンド対応とする必要がある。
また、携帯通信端末の進展とともに、無線通信を行うための高周波回路やアンテナ等からなる無線通信部の設計がますます複雑で困難になってきており、膨大なノウハウと開発リソースが必要となって開発者に大きな負担となっている。無線通信部の設計を困難にする要因として、携帯通信端末の小型化の要求や高機能化に伴って、無線通信部の配置スペースが極めて制約されてきたことがあげられる。また、無線通信部は、その周囲に配置される部品等によって特性が大きく変化する等の周囲の影響を受け易く、機種が変わる度に設計を行う必要がある。
無線通信部の設計改善策の一例として、PHS方式では、機器開発コストの低減を目指して無線通信部を集約し、これを別個の小型モジュールとする開発、実用化が進められている(特許文献1)。特許文献1に記載の無線通信モジュールを図8に示す。同図に示す無線通信モジュール900は、寸法が42mm×26mm程度の大きさを有しており、アンテナ素子901を無線通信モジュール900の先端部に配置している。無線通信部を独立させた無線通信モジュール900と、そのモジュールを搭載できるスロット902を備えた装置903の開発が進められ、すでに実用化が行われている。
また、携帯電話以外の無線通信端末の一例として、例えば特許文献2には、ストレージ機能を有するメモリモジュールに無線通信手段を搭載した小型モジュールの発明が記載されている。特許文献2に記載の無線通信モジュールを図9に示す。同図に示す無線通信モジュール910でもアンテナ素子911が端部に配置され、続いてRFモジュール912、ベースバンドLSI913、メモリ素子914が順に配列されており、厚さ3.5mm以下の筺体915に実装されている。ここでは、無線通信手段としてBluetoothに代表される近距離通信が用いられ、ホスト機器と着脱自在に接続できるように構成されている。このように、従来通信機能を持たなかった装置に無線通信モジュールを組み込むことによって、通信機能を利用して新たな価値を実現する装置の提案、実用化が進んでいる。
特開2008−118711号公報 特開2001−143032号公報
第3世代の無線通信端末がGSMトリプルバンドにも容易に対応できるように、PHS方式と同様に、GSMトリプルバンドの無線通信部を独立させてモジュール化し、これを第3世代の無線通信端末等に着脱できるようにする方法が考えられる。このようなGSM対応の無線通信モジュールが実現できれば、第3世代通信端末の開発だけでなく、さらにはMIMO対応となる3.9世代等の今後の通信端末に対しても、その開発負荷の大幅な軽減につなげることができる。
しかしながら、GSM方式では、使用周波数が1900MHz帯のPHS方式に比べて大幅に低周波側(長波長側)の900MHz帯を含むことから、これにも対応可能な小型の無線通信モジュールを実現するのが極めて困難になる。無線通信モジュールとしては、40×20mm程度の寸法のモジュールにする必要があると想定されるが、これに対し900MHz帯の中心波長は約333mmと大幅に長い。このような長波長で使用するアンテナを大幅に小型化すると、狭帯域化や放射効率の低下を余儀なくされるばかりでなく、共振させることさえ困難になる。
また、GSM対応の無線通信モジュールを共通化させるためには、これを搭載する装置側のさまざまな構成の違いによって、無線通信特性が大きな影響を受けないようにする必要がある。無線通信モジュール側で外部からの影響を低減できないと、これを搭載する装置側で無線通信モジュールにできるだけ影響を与えないように調整する必要が生じてしまう。その結果、開発負荷を低減するといった目的を達成できなくなってしまう。
そこで、本発明は上記問題を解決するためになされたものであり、搭載する装置によらず所定の周波数帯で高い放射効率が得られる小型の無線通信モジュール及びGSMマルチバンド無線通信モジュールを提供することを目的とする。
本発明の無線通信モジュールの第1の態様は、装置用基板と装置側接続端子とを備える装置に搭載可能な無線通信モジュールであって、少なくとも無線通信機能を有するモジュール回路と、モジュールグランドと、前記装置側接続端子に接続可能な接続端子と、を備え、前記モジュール回路と前記モジュールグランドを表面または内部に配置し、前記接続端子を一方の端部に配置して外部に露出させたモジュール基板と、前記接続端子を除く前記モジュール基板を内部に収納するモジュール筺体と、前記モジュール基板より大きな面積を有し、一端が前記接続端子側で前記モジュールグランドに接続されて接地端をなし、該接地端から前記接続端子と反対側に布設され、さらに前記モジュール筺体の端部近傍で折り返されて少なくとも前記モジュール基板を上下から取り囲み、他端が開放されて開放端をなす面状導体と、前記モジュール基板に設けられた給電点に接続されて前記面状導体を励振する励振素子と、を備え、前記装置に搭載されて前記接続端子が前記装置側接続端子に接続されている状態では、前記開放端が前記モジュール基板の前記装置用基板と反対側に位置していることを特徴とする。
本発明の無線通信モジュールの他の態様は、前記面状導体は、前記モジュール基板の外表面を覆って前記モジュール筺体の内部に配置されていることを特徴とする。
本発明の無線通信モジュールの他の態様は、前記面状導体は、前記モジュール筺体の外表面に配置されていることを特徴とする。
本発明の無線通信モジュールの他の態様は、前記励振素子は導体で形成されたバネを有し、該バネの一端が前記モジュール基板の前記接続端子側に設けられた前記給電点に接続され、他端が前記面状導体に接触給電することで前記面状導体を励振していることを特徴とする。
本発明の無線通信モジュールの他の態様は、前記励振素子は導体で形成された微小素子を有し、該微小素子が前記モジュール基板の前記接続端子と反対側に設けられた前記給電点に接続されて前記面状導体に非接触給電することで前記面状導体を励振していることを特徴とする。
本発明の無線通信モジュールの他の態様は、前記励振素子は、前記モジュール基板の基材よりも高い比誘電率を有する誘電体をさらに有していることを特徴とする。
本発明のGSMマルチバンド無線通信モジュールの第1の態様は、2以上のGSM周波数帯で使用され、装置用基板と装置側接続端子と所定のスロットとを備える装置に搭載されることで、該装置を移動通信端末として動作させるGSMマルチバンド無線通信モジュールであって、少なくともGSM無線通信機能を有するモジュール回路と、モジュールグランドと、前記スロットに着脱可能に挿入して接続される接続端子と、を備え、前記モジュール回路と前記モジュールグランドを表面または内部に配置し、前記接続端子を一方の端部に配置して外部に露出させたモジュール基板と、前記接続端子を除く前記モジュール基板を内部に収納するモジュール筺体と、前記モジュール基板より大きな面積を有し、一端が前記接続端子側で前記モジュールグランドに接続されて接地端をなし、該接地端から前記接続端子と反対側に布設され、さらに前記モジュール筺体の端部近傍で折り返されて少なくとも前記モジュール基板を上下から取り囲み、他端が開放されて開放端をなす面状導体と、前記モジュール基板に設けられた給電点に接続されて前記面状導体を励振する励振素子と、を備え、前記スロットに挿入されて前記接続端子が装置側接続端子に接続されている状態では、前記開放端が前記モジュール基板の前記装置用基板と反対側に位置しており、前記モジュールグランドが前記接続端子を介して前記装置用基板に備えられた装置用グランドに接続されることで、前記面状導体が前記2以上のGSM周波数帯で動作するアンテナ素子となっていることを特徴とする。
本発明のGSMマルチバンド無線通信モジュールの他の態様は、前記面状導体には、前記2以上のGSM周波数帯のそれぞれで所定の放射特性が得られるように調整された切欠き部が形成されていることを特徴とする。
本発明のGSMマルチバンド無線通信モジュールの他の態様は、前記面状導体は、前記モジュール基板の外表面を覆って前記モジュール筺体の内部に配置されていることを特徴とする。
本発明のGSMマルチバンド無線通信モジュールの他の態様は、前記面状導体は、前記モジュール筺体の外表面に配置されていることを特徴とする。
本発明のGSMマルチバンド無線通信モジュールの他の態様は、前記励振素子は導体で形成されたバネを有し、該バネの一端が前記モジュール基板の前記接続端子側に設けられた前記給電点に接続され、他端が前記面状導体に接触給電することで前記面状導体を励振していることを特徴とする。
本発明のGSMマルチバンド無線通信モジュールの他の態様は、前記励振素子は導体で形成された微小素子を有し、該微小素子が前記モジュール基板の前記接続端子と反対側に設けられた前記給電点に接続されて前記面状導体に非接触給電することで前記面状導体を励振していることを特徴とする。
本発明のGSMマルチバンド無線通信モジュールの他の態様は、前記励振素子は、前記モジュール基板の基材よりも高い比誘電率を有する誘電体をさらに有していることを特徴とする。
以上説明したように本発明によれば、大きな面積の面状導体でアンテナ素子を形成することで、搭載する装置によらず所定の周波数帯で高い放射効率が得られる小型の無線通信モジュール及びGSMマルチバンド無線通信モジュールを提供することが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係る無線通信モジュールの概略構成を示す斜視図及び断面図である。 第1の実施形態のモジュール基板の詳細構成を示す斜視図である。 無線通信モジュールを接続する装置を示す斜視図である。 第2の実施形態の無線通信モジュールの概略構成を示す斜視図である。 第3の実施形態の無線通信モジュールの概略構成に用いられるモジュール基板の構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るGSMマルチバンド無線通信モジュールの概略構成を示す斜視図である。 アンテナ特性の一例を示すグラフである。 従来の無線通信モジュールを示す平面図である。 従来の別の無線通信モジュールを示す平面図である。
本発明の好ましい実施の形態における無線通信モジュール及びGSMマルチバンド無線通信モジュールについて、図面を参照して詳細に説明する。同一機能を有する各構成部については、図示及び説明簡略化のため、同一符号を付して示す。
本発明の第1の実施形態に係る無線通信モジュールを図1を用いて説明する。図1は、本実施形態の無線通信モジュール100の概略構成を示しており、(a)は上面からみた斜視図、(b)は底面から見た斜視図、(c)は断面図、をそれぞれ示している。(c)の断面図は、(a)の斜視図におけるAA’線での断面図である。無線通信モジュール100は、無線通信を行うための通信機能を有する高周波回路やアンテナ等からなる無線通信部を1つのモジュールとして一体化したものであり、モジュール筺体101の内部にモジュール基板110が収納されている。
本実施形態では、モジュール筺体101の外周面に面状導体120を配置している。このように、無線通信モジュール100の最外周面であるモジュール筺体101の外周に面状導体120を配置することにより、面状導体120の面積をモジュール内で最大限に大きくすることができる。
モジュール基板110の詳細な構成を図2に示す。図2は、モジュール基板110の詳細構成を示す上面から見た斜視図であり、内部に収納されている素子や底面に配置されている接続端子115等を破線で示している。モジュール基板110は、誘電体で形成された基材111の表面または内部に、無線通信に必要な信号処理等を行うモジュール回路112と、モジュールグランド113と、給電点114とを収納している。
以下の説明では、モジュール筺体101及びモジュール基板110の外周面について、図1(c)の断面図における上側の面を上面、下側の面を下面、右側の側面を右側面、左側の側面を左側面と称することとする。モジュール基板110は、上記の構成に加えて、下面左側には接続端子115を備えている。モジュール回路112と給電点114及び接続端子115との間には、適宜配線パターン等が配索されているが、図1,2ではこれを省略している。
モジュール筺体101は、モジュール基板110を内部に収納することで、接続端子115以外を外部から絶縁している。モジュール筺体101には、接続端子115の反対側の端部に緩衝材102が取り付けられているが、これは無線通信モジュール100を接続対象の装置に着脱するときに把持する部分であり、ラバー材等で形成することができる。
無線通信モジュール100は、面状導体120を用いてアンテナを形成するのを特徴としている。面状導体120は、モジュール筺体101より大きな面積を有しており、モジュール筺体101の外周面を覆うように配置されている。面状導体120をこのように配置することで、その面積をモジュール筺体101の面積の2倍程度まで大きくすることができ、過度な小型化を行うことなく900MHz程度の低周波帯に対しても良好な特性を有するアンテナを面状導体120で形成することが可能となる。
面状導体120の一端には、モジュール基板110の下面左の接続端子115側で給電点114に接続される励振素子123と、モジュールグランド113に接続される接地端121が設けられている。面状導体120は、モジュール筺体101の下面に沿って接地端121から右側(接続端子150と反対側)に布設され、モジュール筺体101の右側面で折り返されてモジュール筺体101の上面に布設されている。さらに、面状導体120の他端は、モジュール筺体101の上面左側で開放されて開放端122をなしている。このように、面状導体120をモジュール筺体101の両面に略平行に配置することで、面状導体120の面積を大きくすることができる。
本実施形態の励振素子123は、面状導体120側に設けられており、接地用端子121と同じ側の一端に設けられている。本実施形態では、励振素子123を給電点114に直接接触させて給電するようにしている。励振素子123は、給電点114との接触性を高めるために、導体で形成されたバネの構造としている。励振素子123の一端を面状導体120に接続し、他端をバネ力で給電点114に安定的に接触させることで、面状導体120への給電を安定的に行って励振させることが可能となっている。本実施形態では、励振素子123を板バネ構造としているが、これに限らず例えばコイルバネ等の構造に形成することも可能である。
次に、上記のように構成された本実施形態の無線通信モジュール100を接続するための所定の接続受部を備え、無線通信モジュール100を搭載して無線通信を行う装置について説明する。接続受部として、例えば無線通信モジュール100を接続端子115側から挿入して接続可能なスロットを用いることができる。無線通信モジュール100と接続可能な装置の一例を図3に示す。図3は、装置10に無線通信モジュール100を接続する前後の状態を示す斜視図であり、(a)は無線通信モジュール100を接続する前の状態、(b)は接続した後の状態、をそれぞれ示している。
装置10には、装置用筺体15の一端に無線通信モジュール100を着脱可能に挿入して接続するスロット11が設けられている。装置用筺体15の内部には、装置用基板12が設けられており、その一端のスロット11側に装置側接続端子13が設けられている。図3では、装置用筺体15を透過してその内部を示している。さらに、装置用基板12のスロット11が設けられている側の面(図3では上面)には、装置用グランド14が設けられている。装置用基板12は、装置の主要な機能を実現する回路等を内蔵している。また、装置用筺体15は、内部に収納している装置用基板12を外部から絶縁している。
上記のような構成の装置10に無線通信モジュール100を接続する場合、接続端子115が装置用基板12側となり、面状導体120の開放端122がその反対側となるようにして、無線通信モジュール100をスロット11に挿入する。これにより、無線通信モジュール100側の接続端子115と装置側接続端子13とが接続される。接続端子115と装置側接続端子13とが接続されると、モジュールグランド113と装置用グランド14とが接続されるように構成されている。これにより、面状導体120は、それより大きな面積の装置用グランド14と平行に配置されることになり、励振素子114からの給電により、接地端121を接地点とする逆F型のアンテナ素子として動作するようになる。
本実施形態の無線通信モジュール100では、モジュール筺体101の外表面のほぼ全面を用いることで、大きな面積の面状導体120を配置することができ、低周波帯での共振を実現するとともに、小型化による狭帯域化、低放射効率化を回避することができる。また、面状導体120を折り返してモジュール筺体101の上面及び下面を取り囲むように配置することにより、使用周波数帯での広帯域化を実現することができる。面状導体120を用いたアンテナ動作では、主に開放端122付近の磁流が放射源となり、かつ電界強度の高い領域がモジュール基板110の面状導体120で囲まれた部分に集中する。電界強度の高い領域が面状導体120で囲まれていることから、無線通信モジュール100を搭載する装置10の形状や内部の構造等による影響を低減して安定した放射特性を実現することができる。
本実施形態の無線通信モジュール100は、携帯電話等の携帯端末に限らず、各種装置に接続受部(スロット11)を設けることで接続することができ、このような装置に無線通信機能を持たせることが可能となる。無線通信モジュール100は、接続受部に着脱可能に構成されていることから、各装置に個別に無線通信モジュール100を用意する必要はなく、これを適宜差し替えて用いることも可能である。
また、第3世代や第3.9世代以降の無線通信端末にスロット11を設けるように構成することにより、これらの無線通信端末がGSMトリプルバンド対応の無線通信モジュール100を用いてGSMトリプルバンドに容易に対応できるようにすることが可能となる。
本発明の第2の実施形態に係る無線通信モジュールを図4を用いて説明する。図4は、本実施形態の無線通信モジュールの概略構成を示す斜視図及び断面図であり、(a)は上面からみた斜視図、(b)は断面図、をそれぞれ示している。(b)の断面図は、(a)の斜視図におけるAA’線での断面図である。なお、図4(a)では、モジュール筺体201の内部をわかりやすくするために、モジュール筺体201を透過した斜視図としている。
本実施形態の無線通信モジュール200では、モジュール基板210の外周面に面状導体220が配置されており、モジュール基板210と面状導体220とが一体にモジュール筺体201の内部に収納されている。上記の第1の実施形態では、面状導体120をモジュール筺体101のさらに外周に布設しているのに対し、本実施形態では面状導体220をモジュール基板210とモジュール筺体201との間に布設している。これにより、面状導体220を、モジュール筺体201で保護するようにしている。また、面状導体220でモジュール基板210を覆うことにより、モジュール基板210が外部から電磁的な影響を受けるのを低減している。これにより、無線通信モジュール200を搭載する装置10の形状や内部の構造等による影響を低減して安定した放射特性を実現することができる。
本発明の第3の実施形態に係る無線通信モジュールを図5を用いて説明する。図5は、本実施形態の無線通信モジュールに用いられるモジュール基板310の構成を示す斜視図である。上記の無線通信モジュール100では、面状導体120に接続された励振素子123を給電点114に直接接触させて給電させるように構成していたが、面状導体と非接触に容量結合させて給電させることも可能である。本実施形態の無線通信モジュールでは、面状導体を励振素子で非接触容量結合給電させるために、第2の実施形態と同様に、モジュール基板310の外周面に面状導体220を配置する構成としている。
モジュール基板310では、面状導体220に給電する給電点を接続端子115と反対側の右側面側に設け、この給電点に接続された励振素子314で面状導体220を非接触容量結合で給電するようにしている。励振素子314は、面状導体220のモジュール基板310の下面に布設された部分と、基材311を挟んで所定の距離だけ離れて配置されており、励振素子314と面状導体220との間で容量結合が可能となっている。
励振素子314は、微小な導体を用いて形成することができるが、この導体を基材311よりも高い比誘電率を有する誘電体と組み合わせて形成することも可能である。励振素子314の導体と面状導体220との間に比誘電率の高い誘電体を配置することで、両者の間でより高い容量結合を行わせることができる。
本実施形態では、非接触容量結合給電を行う励振素子314を用いることで、広帯域化を図ることができる。
本発明のGSMマルチバンド無線通信モジュールの一実施形態を以下に説明する。本発明のGSMマルチバンド無線通信モジュールは、本発明の無線通信モジュールをGSMマルチバンドに対応するように構成したものである。GSMマルチバンドとして、900MHz帯、1800MHz帯及び1900MHz帯の3つの周波数帯があり、本実施形態のGSMマルチバンド無線通信モジュールは、このようなGSMマルチバンドで使用可能に構成されている。本実施形態のGSMマルチバンド無線通信モジュール400を上面からみた斜視図及び底面から見た斜視図を、それぞれ図6(a)、図6(b)に示す。
GSMマルチバンド無線通信モジュール400では、モジュール基板410がモジュール筺体401に収納され、面状導体420が、無線通信モジュール100と同様に、モジュール筺体401の外表面に布設されている。モジュール基板410は、モジュール基板110と同様に、表面または内部にモジュール回路112、モジュールグランド113、給電点114を備え、下面左側には接続端子115を備えている。また、面状導体420の接続端子115側の端部には、接地端421と励振素子423が設けられている。
本実施形態のGSMマルチバンド無線通信モジュール400では、例えば図3に示した装置10のスロット11に挿入したとき、面状導体420がGSMマルチバンド対応のアンテナ素子として動作するように、面状導体420に切欠き部424を形成している。切欠き部424は、面状導体420の一部を切欠いて形成されており、3つの使用周波数帯に対しそれぞれで良好なアンテナ特性が得られるように、その配置や形状等が最適に決定されている。
GSMの使用周波数帯のうち周波数が最も低い(波長が最も長い)900MHz帯では、中心波長が約333mmで、4分の1波長でも約83mmとなる。これに対し、GSMマルチバンド無線通信モジュール400は、その寸法を40×20mm程度に小型化することが要求される。このような小型のモジュールでは、900MHz帯対応のアンテナを幅方向に配置した1回の折返しを含む線状アンテナで形成しようとすると、たかだか40mm程度しかアンテナ長が確保できないため、良好なアンテナ特性を得ることはできない。
これに対し、面状導体420を用いる場合には、モジュール筺体401の両面で最大80mmの長さを確保することができ、さらに切欠き部424を適切に形成することで、使用周波数900MHz帯に対して良好なアンテナ特性が得られるようにすることができる。さらに、1800MHz帯及び1900MHz帯に対しても良好なアンテナ特性が得られるように、切欠き部424の配置や形状を最適化することができる。
上記のように構成されたGSMマルチバンド無線通信モジュール400を、図3に示したような装置10のスロット11に挿入することで、接続端子115と装置側接続端子13とが接続され、これによりモジュールグランド113が装置用グランド14に接続される。モジュールグランド113が装置用グランド14に接続されると、面状導体420がそれより大きな面積の装置用グランド14と平行に配置されて接地されることになり、GSMマルチバンド対応のアンテナ素子として動作するようになる。
本実施形態のGSMマルチバンド無線通信モジュール400について、そのアンテナ特性の一例を図7を用いて説明する。図7は、GSMマルチバンド無線通信モジュール400を装置10に搭載したときの、放射効率及びVSWRの一例を示すグラフである。同図において、直線50で示す放射効率20%のレベルは、従来のGSM対応のアンテナにおける最大放射効率を示すものである。また、放射効率及びVSWRをそれぞれ符号51、52で示している。従来のGSM対応の無線携帯端末では、その一角に小型アンテナを搭載しており、これを用いて実現できる放射高利率はたかだか20%程度であった。これに対し、本実施形態のGSMマルチバンド無線通信モジュール400では、900MHz帯、1800MHz帯及び1900MHz帯の各周波数帯近傍で高い放射効率が得られている。図7では、放射効率の高い周波数帯が所望の周波数帯から多少ずれているが、さらに調整を行うことにより好適な放射効率を得ることができる。
なお、本実施の形態における記述は、本発明に係る無線通信モジュール及びGSMマルチバンド無線通信モジュールの一例を示すものであり、これに限定されるものではない。本実施の形態における無線通信モジュール及びGSMマルチバンド無線通信モジュールの細部構成及び詳細な動作等に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
10 装置
11 スロット
12 装置用基板
13 装置側接続端子
14 装置用グランド
15 装置用筺体
100、200、900、910 無線通信モジュール
101、201、401 モジュール筺体
102 緩衝材
110、210、310、410 モジュール基板
111、311 基材
112 モジュール回路
113 モジュールグランド
114 給電点
115 接続端子
120、220、420 面状導体
121、421 接地端
122 開放端
123、314、423 励振素子
400 GSMマルチバンド無線通信モジュール
424 切欠き部


Claims (13)

  1. 装置用基板と装置側接続端子とを備える装置に搭載可能な無線通信モジュールであって、
    少なくとも無線通信機能を有するモジュール回路と、モジュールグランドと、前記装置側接続端子に接続可能な接続端子と、を備え、前記モジュール回路と前記モジュールグランドを表面または内部に配置し、前記接続端子を一方の端部に配置して外部に露出させたモジュール基板と、
    前記接続端子を除く前記モジュール基板を内部に収納するモジュール筺体と、
    前記モジュール基板より大きな面積を有し、一端が前記接続端子側で前記モジュールグランドに接続されて接地端をなし、該接地端から前記接続端子と反対側に布設され、さらに前記モジュール筺体の端部近傍で折り返されて少なくとも前記モジュール基板を上下から取り囲み、他端が開放されて開放端をなす面状導体と、
    前記モジュール基板に設けられた給電点に接続されて前記面状導体を励振する励振素子と、を備え、
    前記装置に搭載されて前記接続端子が前記装置側接続端子に接続されている状態では、前記開放端が前記モジュール基板の前記装置用基板と反対側に位置している
    ことを特徴とする無線通信モジュール。
  2. 前記面状導体は、前記モジュール基板の外表面を覆って前記モジュール筺体の内部に配置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信モジュール。
  3. 前記面状導体は、前記モジュール筺体の外表面に配置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信モジュール。
  4. 前記励振素子は導体で形成されたバネを有し、該バネの一端が前記モジュール基板の前記接続端子側に設けられた前記給電点に接続され、他端が前記面状導体に接触給電することで前記面状導体を励振している
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の無線通信モジュール。
  5. 前記励振素子は導体で形成された微小素子を有し、該微小素子が前記モジュール基板の前記接続端子と反対側に設けられた前記給電点に接続されて前記面状導体に非接触給電することで前記面状導体を励振している
    ことを特徴とする請求項2に記載の無線通信モジュール。
  6. 前記励振素子は、前記モジュール基板の基材よりも高い比誘電率を有する誘電体をさらに有している
    ことを特徴とする請求項5に記載の無線通信モジュール。
  7. 2以上のGSM周波数帯で使用され、装置用基板と所定のスロットとを備える装置に搭載されることで、該装置を移動通信端末として動作させるGSMマルチバンド無線通信モジュールであって、
    少なくともGSM無線通信機能を有するモジュール回路と、モジュールグランドと、前記スロットに着脱可能に挿入して接続される接続端子と、を備え、前記モジュール回路と前記モジュールグランドを表面または内部に配置し、前記接続端子を一方の端部に配置して外部に露出させたモジュール基板と、
    前記接続端子を除く前記モジュール基板を内部に収納するモジュール筺体と、
    前記モジュール基板より大きな面積を有し、一端が前記接続端子側で前記モジュールグランドに接続されて接地端をなし、該接地端から前記接続端子と反対側に布設され、さらに前記モジュール筺体の端部近傍で折り返されて少なくとも前記モジュール基板を上下から取り囲み、他端が開放されて開放端をなす面状導体と、
    前記モジュール基板に設けられた給電点に接続されて前記面状導体を励振する励振素子と、を備え、
    前記スロットに挿入されて前記接続端子が装置側接続端子に接続されている状態では、前記開放端が前記モジュール基板の前記装置用基板と反対側に位置しており、前記モジュールグランドが前記接続端子を介して前記装置用基板に備えられた装置用グランドに接続されることで、前記面状導体が前記2以上のGSM周波数帯で動作するアンテナ素子となっている
    ことを特徴とするGSMマルチバンド無線通信モジュール。
  8. 前記面状導体には、前記2以上のGSM周波数帯のそれぞれで所定の放射特性が得られるように調整された切欠き部が形成されている
    ことを特徴とする請求項7に記載のGSMマルチバンド無線通信モジュール。
  9. 前記面状導体は、前記モジュール基板の外表面を覆って前記モジュール筺体の内部に配置されている
    ことを特徴とする請求項7または8に記載のGSMマルチバンド無線通信モジュール。
  10. 前記面状導体は、前記モジュール筺体の外表面に配置されている
    ことを特徴とする請求項7または8に記載のGSMマルチバンド無線通信モジュール。
  11. 前記励振素子は導体で形成されたバネを有し、該バネの一端が前記モジュール基板の前記接続端子側に設けられた前記給電点に接続され、他端が前記面状導体に接触給電することで前記面状導体を励振している
    ことを特徴とする請求項7乃至10のいずれか1項に記載のGSMマルチバンド無線通信モジュール。
  12. 前記励振素子は導体で形成された微小素子を有し、該微小素子が前記モジュール基板の前記接続端子と反対側に設けられた前記給電点に接続されて前記面状導体に非接触給電することで前記面状導体を励振している
    ことを特徴とする請求項9に記載のGSMマルチバンド無線通信モジュール。
  13. 前記励振素子は、前記モジュール基板の基材よりも高い比誘電率を有する誘電体をさらに有している
    ことを特徴とする請求項12に記載のGSMマルチバンド無線通信モジュール。
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