JP2010183018A - 半導体装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】オン抵抗の増大を抑制しつつ、ゲート抵抗を低減して高速スイッチング化が図れる半導体装置を提供する。
【解決手段】本発明の半導体装置は、半導体層10におけるソース領域14が設けられた表面上に設けられソース領域14と接続された第1の主電極40と、ベース領域13に対して絶縁膜17を介して対向し第1の方向Xに延在するゲート電極16と、ゲート電極16と接続され半導体層10の表面上で第1の方向Xに交差して設けられた第1のゲート配線31と、第1のゲート配線31上に設けられ第1のゲート配線31と接続されたゲートコンタクト部32と、第1のゲート配線31上に設けられ、ゲートコンタクト部32を介して第1のゲート配線31と接続され、第1のゲート配線31よりも幅が広く且つ低抵抗な材料からなる第2のゲート配線32とを備えている。
【選択図】図3
【解決手段】本発明の半導体装置は、半導体層10におけるソース領域14が設けられた表面上に設けられソース領域14と接続された第1の主電極40と、ベース領域13に対して絶縁膜17を介して対向し第1の方向Xに延在するゲート電極16と、ゲート電極16と接続され半導体層10の表面上で第1の方向Xに交差して設けられた第1のゲート配線31と、第1のゲート配線31上に設けられ第1のゲート配線31と接続されたゲートコンタクト部32と、第1のゲート配線31上に設けられ、ゲートコンタクト部32を介して第1のゲート配線31と接続され、第1のゲート配線31よりも幅が広く且つ低抵抗な材料からなる第2のゲート配線32とを備えている。
【選択図】図3
Description
本発明は、半導体装置に関する。
例えば電源用スイッチングデバイスにおいて、トレンチゲート構造は単位面積のオン抵抗が低いことからよく用いられている。そのトレンチゲート構造のデバイスにおいて、例えば特許文献1には、ストライプ状にゲート電極を形成し、その延在方向に対して垂直な方向に多結晶シリコンのゲート引回配線を形成した構造が開示されている。
ゲート引回配線にはゲート電流が集中するため低抵抗であることが望まれる。ゲート引回配線の幅を広げれば低抵抗化できる。しかし、従来、トランジスタを構成する他の要素との配置制約などから、ゲート引回配線の直下にはトランジスタが形成されず、ゲート引回配線の幅を大きくすればするほどチップ内における無効エリアが増え、オン抵抗の増大をまねいてしまう。すなわち、ゲート抵抗とオン抵抗とはトレードオフ関係にある。
本発明は、オン抵抗の増大を抑制しつつ、ゲート抵抗を低減して高速スイッチング化が図れる半導体装置を提供する。
本発明の一態様によれば、第1導電型の第1の半導体領域と、前記第1の半導体領域上に設けられた第2導電型の第2の半導体領域と、前記第2の半導体領域の表層部に選択的に設けられた第1導電型の第3の半導体領域とを有する半導体層と、前記半導体層における前記第3の半導体領域が設けられた表面上に設けられ、前記第3の半導体領域と接続された第1の主電極と、前記半導体層における前記表面の反対側の裏面に設けられた第2の主電極と、前記第2の半導体領域における前記第1の半導体領域と前記第3の半導体領域との間の部分に絶縁膜を介して対向し、第1の方向に延在するゲート電極と、前記ゲート電極と接続され、前記半導体層の前記表面上で前記第1の方向に交差して設けられた第1のゲート配線と、前記第1のゲート配線上に設けられ、前記第1のゲート配線と接続されたゲートコンタクト部と、前記第1のゲート配線上に設けられ、前記ゲートコンタクト部を介して前記第1のゲート配線と接続され、前記第1のゲート配線よりも幅が広く且つ低抵抗な材料からなる第2のゲート配線と、を備えたことを特徴とする半導体装置が提供される。
本発明によれば、オン抵抗の増大を抑制しつつ、ゲート抵抗を低減して高速スイッチング化が図れる半導体装置が提供される。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態では第1導電型をN型、第2導電型をP型として説明するが、第1導電型をP型、第2導電型をN型としても本発明は適用可能である。
図1は、本発明の実施形態に係る半導体装置における主要要素の平面位置関係を例示する模式図である。この図1は、リードフレームや基板などへの実装前の半導体チップ1を示す。
図2は、図1におけるA−A断面に対応する模式断面図である。
図3は、図1におけるB−B断面に対応する模式断面図である。
図4は、図1におけるC−C断面に対応する模式断面図である。
図5は、図1におけるD−D断面に対応する模式断面図である。
図2は、図1におけるA−A断面に対応する模式断面図である。
図3は、図1におけるB−B断面に対応する模式断面図である。
図4は、図1におけるC−C断面に対応する模式断面図である。
図5は、図1におけるD−D断面に対応する模式断面図である。
半導体チップ1は、半導体層10の表裏面のそれぞれに設けられた第1の主電極40と第2の主電極22との間を結ぶ縦方向に電流経路が形成される縦型デバイスである。MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field Effect Transistor)においては、第1の主電極40はソース電極として機能し、第2の主電極22はドレイン電極として機能する。例えば図2に示すように、半導体層10は、N+型のドレイン層(または基板)11、N−型のドリフト層12、P型のベース領域13、N+型のソース領域14、P+型のベースコンタクト領域15を有し、例えばこれらの材質はいずれもシリコンである。
ドレイン層11上にドリフト層12が設けられ、ドリフト層12上にベース領域13が設けられ、ベース領域13の表層部に、ソース領域14とベースコンタクト領域15とが選択的に設けられている。
半導体チップ1はトレンチゲート構造を有し、半導体層10の表面側にトレンチが形成され、そのトレンチ内に絶縁膜17を介してゲート電極16が設けられている。トレンチゲートは隣り合うソース領域14間に位置し、ベース領域13を貫通してドリフト層12まで達している。ゲート電極16の側面部は、絶縁膜17を介してソース領域14とドリフト層12との間のベース領域13に対向している。
ゲート電極16、ソース領域14およびベースコンタクト領域15は、例えばストライプ状の平面パターンで形成され、図1におけるX方向(第1の方向)に延在している。
半導体層10の表面上には第1の主電極40が設けられている。第1の主電極40は、ソース領域14及びベースコンタクト領域15と直接あるいはコンタクト層を介してオーミック接触して設けられた第1電極部21と、この第1電極部21上に設けられた第2電極部41a、41bとを有する。
第1電極部21は、例えばスパッタ法で形成されたアルミニウムまたはアルミニウムを主体とする合金からなる。第2電極部41a、41bは、例えばめっき法で形成された銅または銅を主体とする合金からなる。
半導体層10の裏面であるドレイン層11の裏面には第2の主電極22が設けられている。第2の主電極22は、ドレイン層11と直接あるいはコンタクト層を介してオーミック接触している。
第2の主電極22の方が第1の主電極40よりも高電位とされた状態で、ゲート電極16に、後述するゲート配線を介して所定のゲート電圧が印加されると、ベース領域13におけるゲート電極16に対向する部分にチャネル(反転層)が形成され、ドレイン層11、ドリフト層12、チャネルおよびソース領域14を介して第2の主電極22と第1の主電極40間の縦方向に電流が流れ、このトレンチゲートMOSFETがオン状態とされる。また、ゲート電極16に所定のゲート電圧以下の電圧を印加した場合、ベース領域13におけるゲート電極16に対向する部分にチャネル(反転層)が形成されないため、第2の主電極22と第1の主電極40間の縦方向に電流が流れず、このトレンチゲートMOSFETがオフ状態となる。ドリフト層12はオフ状態において、第1の主電極40に対して第2の主電極22に高電位が印加された場合、ベース領域13からドリフト層12へ空乏層がのび、ドリフト層12が空乏化することで電界を緩和しアバランシェ降伏する電圧を大きくする働きをする。
次に、ゲート電極16と接続されたゲート配線について説明する。
図1に示すように、複数のゲート電極16がX方向(第1の方向)に延在して形成されている。そのX方向に対して交差する方向(図1の例ではX方向に対して直交するY方向(第2の方向))に、第1のゲート配線31が延在している。
ゲート電極16は、例えばCVD(chemical vapor deposition)法でトレンチ内に多結晶シリコンを埋め込むことで形成され、このときにトレンチ開口端よりも上方の半導体層10表面上における第1のゲート配線31を形成する部分にも多結晶シリコンを形成することで第1のゲート配線31を形成する。
すなわち、第1のゲート配線31は、図3、4に示すように、ゲート電極16と同材料で一体に設けられ、ゲート電極16との交差部分でゲート電極16と接続されている。図1におけるD−D断面を表す図5に示すように、第1のゲート配線31は絶縁膜17を介してベース領域13上に設けられ、Y方向(第2の方向)に延在している。
第1のゲート配線31をベース領域13上に設けず、ドリフト層12上に形成する場合、ゲート−ドレイン間の容量が大きくなる。ゲート−ドレイン間容量はスイッチング時間やスイッチング損失に影響するパラメータであり、ゲート−ドレイン間容量が小さいほどスイッチング時間を短く、かつ、スイッチング損失を小さくできることは一般的に知られている。したがって、第1のゲート配線31をベース領域13上に設けることで、ゲート−ドレイン間の容量を小さくでき、スイッチング時間を短く、かつ、スイッチング損失を小さくできる。スイッチング時間やスイッチング損失を小さくする必要のない用途には、第1のゲート配線31をドリフト層12上に設けてもよい。
また、第1のゲート配線31は、図1に示すように、半導体チップ1の外縁部分(終端部)にも枠状の平面パターンで形成されている。第1のゲート配線31はゲート電極16と同じ多結晶シリコンからなるが、第1のゲート配線31を金属シリサイド化させて低抵抗化させてもよい。
第1のゲート配線31をベース領域13上に設けず、ドリフト層12上に形成する場合、ゲート−ドレイン間の容量が大きくなる。ゲート−ドレイン間容量はスイッチング時間やスイッチング損失に影響するパラメータであり、ゲート−ドレイン間容量が小さいほどスイッチング時間を短く、かつ、スイッチング損失を小さくできることは一般的に知られている。したがって、第1のゲート配線31をベース領域13上に設けることで、ゲート−ドレイン間の容量を小さくでき、スイッチング時間を短く、かつ、スイッチング損失を小さくできる。スイッチング時間やスイッチング損失を小さくする必要のない用途には、第1のゲート配線31をドリフト層12上に設けてもよい。
また、第1のゲート配線31は、図1に示すように、半導体チップ1の外縁部分(終端部)にも枠状の平面パターンで形成されている。第1のゲート配線31はゲート電極16と同じ多結晶シリコンからなるが、第1のゲート配線31を金属シリサイド化させて低抵抗化させてもよい。
第1のゲート配線31とゲート電極16との交差箇所における任意の箇所には、ゲートコンタクト部32が設けられている。図1に示すように、第1のゲート配線31とゲート電極16との交差箇所においてゲートコンタクト部32をY方向に一つおきに形成している。また、X方向についても、第1のゲート配線31とゲート電極16との交差箇所においてゲートコンタクト部32を一つおきに形成している。ゲートコンタクト部32の断面図を図3に示す。
ゲート電極16上には絶縁層23、24が設けられ、これら絶縁層23、24によってゲート電極16及び第1のゲート配線31と、第1の主電極40の第1電極部21とが絶縁分離されている。ゲートコンタクト部32は第1のゲート配線31上に設けられている。
ゲートコンタクト部32が設けられていない箇所では、図4に示すように第1のゲート配線31の上面は絶縁層24で覆われている。ゲートコンタクト部32が設けられた箇所では、図3に示すように絶縁層24の一部が開口されゲートコンタクト部32が第1のゲート配線31の上面に接している。ゲートコンタクト部32の横には第1の主電極40の第1電極部21が位置するが、この第1電極部21とゲートコンタクト部32とは絶縁層35によって絶縁分離されている。
図3に示されるゲートコンタクト部32が設けられている箇所の第1のゲート配線31の幅L1は、ゲートコンタクト部32を安定的に形成するために、図4に示されるゲートコンタクト部32が設けられていない箇所の第1のゲート配線31の幅L2より大きい。
したがって、図1に示すように第1のゲート配線31とゲート電極16との交差箇所においてゲートコンタクト部32を一つおきに形成することで、第1のゲート配線31とゲート電極16との交差箇所すべてにゲートコンタクト部32を形成する場合に比べて、素子が有効に動作する領域を増やすことができる。
図3に示されるゲートコンタクト部32が設けられている箇所の第1のゲート配線31の幅L1は、ゲートコンタクト部32を安定的に形成するために、図4に示されるゲートコンタクト部32が設けられていない箇所の第1のゲート配線31の幅L2より大きい。
したがって、図1に示すように第1のゲート配線31とゲート電極16との交差箇所においてゲートコンタクト部32を一つおきに形成することで、第1のゲート配線31とゲート電極16との交差箇所すべてにゲートコンタクト部32を形成する場合に比べて、素子が有効に動作する領域を増やすことができる。
ゲートコンタクト部32および第1の主電極40の第1電極部21は、同材料(例えばアルミニウムまたはアルミニウムを主体とする合金)からなり、同じプロセス(例えばスパッタ法)で同時に形成される。
第1のゲート配線31上には、図1に示すように、第1のゲート配線31と同様な平面パターンで第2のゲート配線33が形成されている。すなわち、第2のゲート配線33は、ゲート電極16の延在方向であるX方向(第1の方向)に交差する方向(図1に示す例ではX方向に対して直交するY方向(第2の方向))に延在し、且つ半導体チップ1の外縁部分(終端部)にも枠状の平面パターンで形成されている。ただし、第2のゲート配線33の方が第1のゲート配線31よりも幅が広い。
図3に示すように、第2のゲート配線33はゲートコンタクト部32の上面に接している。したがって、ゲート電極16は、第1のゲート配線31とゲートコンタクト部32を介して第2のゲート配線33と電気的に接続されている。
第2のゲート配線33は、第1のゲート配線31及びゲートコンタクト部32よりも低抵抗な材料(例えば銅または銅を主体とする合金)からなり、例えばめっき法で形成される。
第2のゲート配線33は、第1の主電極40の第1電極部21よりも上方に設けられ、図3に示すように、その幅方向の両端部が第1電極部21の上方に若干重なる位置にまで張り出している。
第2のゲート配線33と、第1の主電極40の第2電極部41aとは、同材料(例えば銅または銅を主体とする合金)であり、同じプロセス(例えばめっき法)で同時に形成される。第2のゲート配線33に対して、第1の主電極40の第1電極部21及び第2電極部41a、41bは、絶縁層35により絶縁分離されている。
第1の主電極40の第2電極部41a、41bの厚さは、ゲートコンタクト部32上の第2のゲート配線33の厚さよりも厚い。さらには、第1のゲート配線31とゲートコンタクト部32と第2のゲート配線33とを合わせた厚さよりも、第1電極部21及び第2電極部41a、41bを含めた第1の主電極40全体の厚さの方が厚い。
図1に示すように、半導体チップ1におけるある四隅部分の第2のゲート配線33はライン状ではなく比較的広めの面積で形成され、その上にゲートパッド51が設けられている。ゲートパッド51は、第1の主電極40における最上層の第2電極部41bと同材料(例えば銅または銅を主体とする合金)であり、同じプロセス(例えばめっき法)で同時に形成される。
図6(a)に、半導体チップ1の実装例を示す。半導体チップ1は、第1の主電極40及びゲートパッド51を上方に向けた状態でフレーム61上に実装される。半導体チップ1の裏面に形成された第2の主電極22は、フレーム61と接続される。半導体チップ1の第1の主電極40の第2電極部41bは、ワイヤ65を介してリード62と接続される。ゲートパッド51は、ワイヤ64を介してリード63と接続される。ワイヤ64、65は、例えば金、銅からなる。
通常、ゲートパッド51の下は素子を配置しない。これは、ゲートパッドにボンディングワイヤーを接続する際、ゲートパッド下に物理的ダメージが入る場合があるからである。この物理的ダメージがあると、例えばゲートとソース間のリーク電流の原因となり得る。本実施形態では、第1の主電極40の第2電極部41bが厚く、ゲートパッド51にボンディングワイヤーを接続する際、ゲートパッド51下にダメージが入りにくい。したがって、ゲートパッド51下に素子を配置することができ、素子の有効面積を大きくすることができる。
通常、ゲートパッド51の下は素子を配置しない。これは、ゲートパッドにボンディングワイヤーを接続する際、ゲートパッド下に物理的ダメージが入る場合があるからである。この物理的ダメージがあると、例えばゲートとソース間のリーク電流の原因となり得る。本実施形態では、第1の主電極40の第2電極部41bが厚く、ゲートパッド51にボンディングワイヤーを接続する際、ゲートパッド51下にダメージが入りにくい。したがって、ゲートパッド51下に素子を配置することができ、素子の有効面積を大きくすることができる。
また、半導体チップ1の第1の主電極40の第2電極部41bと、リード62とをワイヤボンディングではなく、図6(b)に示すように、板状電極66により接続してもよい。これにより、第2電極部41bとリード62との間の抵抗をより低減することができる。第2のゲート配線33上には図3に示すように絶縁層35が形成されているため、第2のゲート配線33上に板状電極66を設けても板状電極66と第2のゲート配線33とがショートすることはない。
図6に示す実装後、図7に示すようにモールド樹脂70の封入工程が行われ、半導体チップは保護される。
図6に示す実装後、図7に示すようにモールド樹脂70の封入工程が行われ、半導体チップは保護される。
以上説明した本実施形態では、ゲート電極16と同材料(例えば多結晶シリコン)で同工程で形成された第1のゲート配線31の上方に、多結晶シリコンよりも低抵抗な金属材料(例えば銅を含む金属材料)からなる第2のゲート配線33を設けることで、ゲート抵抗の低減を図れる。
第1のゲート配線31をゲート電極16と同時に形成することで効率的なプロセスとなる。しかし、ゲート電極16の材料はしきい値等のトランジスタ特性を考慮して選択され、よって第1のゲート配線31の材料選択の自由度は低く低抵抗化に制約がある。また、第1のゲート配線31の幅をあまり広げると、ソース領域14及びベースコンタクト領域15表面に接して設けられている第1の主電極40の第1電極部21と干渉してしまう。この干渉を回避するために第1電極部21の面積すなわちソース領域14及びベースコンタクト領域15の面積を狭めると、チップサイズを変えない場合素子の有効領域が狭くなりオン抵抗の増大をまねく。したがって、第1のゲート配線31の幅を広くすることによるゲート抵抗の低減にも制約がある。
これに対して前述した第2のゲート配線33はゲート電極16と同時に形成されるものではないため、低抵抗化だけを考慮して材料選択を行え、例えば本実施形態では銅または銅を主体とする合金で第2のゲート配線33を形成している。さらに、第2のゲート配線33は、ソース領域14及びベースコンタクト領域15とのコンタクトのために設けられた第1の主電極40の第1電極部21よりも上方に設けられているため、幅を広げて横方向に張り出させても第1電極部21と接触することがなく、第1のゲート配線31よりも幅を大きくして形成することが可能である。このように、第2のゲート配線33は、材料及び幅の両観点から低抵抗化を図れ、結果としてゲート配線全体の低抵抗化を図れる。この結果、ゲート電極16に電荷を高速に充放電させることができ、スイッチング速度の高速化を図れる。しかも、素子有効面積の縮小をまねかないため、オン抵抗の増大も抑制できる。
また、素子サイズが大きくなるとMOSチャネル領域に比べて相対的に第1の主電極40(ソース配線)における配線抵抗が無視できなくなる。これに対して本実施形態では、ソース領域14及びベースコンタクト領域15にコンタクトする例えばアルミニウムからなる第1電極部21の上に、これより低抵抗な材料(例えば銅)で且つ厚い第2電極部41a、41bを設けることで、図6(a)におけるワイヤ65と接続されている部分、あるいは図6(b)における板状電極66と接続されている部分までの配線抵抗を低減でき、このソース抵抗の低減によりオン抵抗の低減を図れる。
また、第1電極部21直上の第2電極部41aは第2のゲート配線33と同時に形成され、最上層の第2電極部41bはゲートパッド51と同時に形成されるため効率的なプロセスとなる。
なお、ゲートパッド51以外の部分の第2のゲート配線33上には導電材は設けられず、ゲートパッド51以外の部分における第1のゲート配線31上の金属部分の厚さは、第1の主電極40よりも薄くなっている。一般に、ゲート抵抗はソース抵抗ほどには低抵抗化は要求されず、かえって第2のゲート配線33上にも導電材を設けるとその部分におけるソース−ゲート間の寄生容量が大きくなる。これに対して、図3に示すように、第1の主電極40の第2電極部41a、41bの厚さよりも第2のゲート配線33の厚さを薄くすることで、ソース−ゲート間の寄生容量の増大を抑えて、より少ない電力でオンオフのスイッチングを行える。
以上説明したように本実施形態によれば、素子の有効面積を減らさずにゲート抵抗を低減でき、またソース抵抗も低減できる。これにより、ゲート抵抗とオン抵抗とのトレードオフ関係を改善することができる。
図8は本発明の他の実施形態に係る半導体装置における主要要素の平面位置関係を例示する模式図である。図9は図8におけるE−E断面に対応する模式断面図である。また、図10(a)は同実施形態における半導体チップの実装例を、図10(b)はモールド樹脂70によるパッケージング例を示す。なお、前述した実施形態と同じ要素については同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
本実施形態では、第1の主電極40における最上層の第2電極部41bに対してワイヤボンディングするのではなく、図10(a)に示すように下層の第2電極部41aに対してワイヤ65を接続している。なお、最上層の第2電極部41bの上面より、ワイヤ65の最上部は低くなるようにする。
そして、モールド樹脂70を封入した後、そのモールド樹脂70の表面を研磨し、図10(b)に示すように、ソース領域に存在する最上層の第2電極部41bの表面(上面)をモールド樹脂70から露出させる。
このように第2電極部41bの表面がパッケージ外雰囲気に触れるようにすることで、図7のようにモールド樹脂70で完全に覆われている場合に比べて効率的に放熱することができる。効率的に放熱できることで、チップの温度上昇を抑えることができ、信頼性の改善や、キャリアの移動度を高く維持できることでオン抵抗を改善することができる。また、第2電極部41bの表面に放熱板を取り付けることで、より放熱性を高めてチップの温度上昇を抑えることができる。
また、ワイヤボンディング部以外のソース領域14及びベースコンタクト領域15に対しては、低抵抗な材料(例えば銅)で且つ厚い第2電極部41a、41bを大部分に設けているため、前述した実施形態に対して大幅な配線抵抗の上昇にはならない。
第2電極部41aは最上層の第2電極部41bに比べて薄いため、ゲートパッド51にボンディングワイヤーを接続する際、ゲートパッド51下に物理的ダメージが及ぶことが懸念され、ゲートパッド51の下は素子を配置しないほうが望ましい。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明は、それらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
上記実施形態では半導体材料としてシリコンを用いた例を説明したが、これに限らず、例えば、シリコンカーバイト(SiC)、窒化ガリウム(GaN)など他の半導体材料を用いてもよい。また、本発明は、MOSFETに限らず、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)にも適用可能である。
1…半導体チップ、10…半導体層、11…ドレイン層、12…ドリフト層、13…ベース領域、14…ソース領域、15…ベースコンタクト領域、16…ゲート電極、21…第1の主電極の第1電極部、22…第2の主電極、31…第1のゲート配線、32…ゲートコンタクト部、33…第2のゲート配線、40…第1の主電極、41a,41b…第1の主電極の第2電極部、51…ゲートパッド
Claims (5)
- 第1導電型の第1の半導体領域と、前記第1の半導体領域上に設けられた第2導電型の第2の半導体領域と、前記第2の半導体領域の表層部に選択的に設けられた第1導電型の第3の半導体領域とを有する半導体層と、
前記半導体層における前記第3の半導体領域が設けられた表面上に設けられ、前記第3の半導体領域と接続された第1の主電極と、
前記半導体層における前記表面の反対側の裏面に設けられた第2の主電極と、
前記第2の半導体領域における前記第1の半導体領域と前記第3の半導体領域との間の部分に絶縁膜を介して対向し、第1の方向に延在するゲート電極と、
前記ゲート電極と接続され、前記半導体層の前記表面上で前記第1の方向に交差して設けられた第1のゲート配線と、
前記第1のゲート配線上に設けられ、前記第1のゲート配線と接続されたゲートコンタクト部と、
前記第1のゲート配線上に設けられ、前記ゲートコンタクト部を介して前記第1のゲート配線と接続され、前記第1のゲート配線よりも幅が広く且つ低抵抗な材料からなる第2のゲート配線と、
を備えたことを特徴とする半導体装置。 - 前記第2のゲート配線は銅を含む材料からなることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
- 前記第1の主電極は、前記第3の半導体領域に接して前記半導体層の表面上に設けられた第1電極部と、前記第1電極部上に設けられ前記第1電極部よりも低抵抗な材料からなる第2電極部とを有することを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
- 前記第2電極部は銅を含む材料からなることを特徴とする請求項3記載の半導体装置。
- 前記第1の主電極における前記第2電極部の厚さは、前記第2のゲート配線の厚さよりも厚いことを特徴とする請求項3または4に記載の半導体装置。
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