以下、本発明における実施の形態図面に基づいて説明する。ここで、実施の形態1から実施の形態7までは、CPU内に設けられたカウンタを用いて実現する態様を示す。また、実施の形態8では、カウンタブロックを用いて実現する態様をそれぞれ示す。
〔実施の形態1〕 まず、カウンタのカウント値を規則的に変化させているとき、所定のタイミングで当たり値自体を変化させる実施の形態1について、図1〜図6を参照しながら説明する。ここで、図1にはパチンコ機の外観を正面図で示す。図2には、第1の制御部の構成をブロック図で示す。図3には第1のメイン処理を、図4には大当たり判別処理を、図5には第1のカウント処理(カウント処理Pa)をそれぞれフローチャートで示す。図6には、カウント値および当たり値の経時的な変化をタイムチャートで示す。これらの図において、共通する要素には同一符号を付している。
図1において、パチンコ機10の遊技盤面12上には、複合装置14、第1種始動口18、大入賞口20等が適宜に配置して設けられている。複合装置14には、ゲートセンサ38、普通図柄表示器40、特別図柄表示器42等が設けられている。第1種始動口18は後述する特定領域の一つであって、通常の入賞口と同様に作用して賞球(賞品球とも呼ぶ)を払い出す。ゲートはパチンコ球(遊技球)の通過をゲートセンサ38が検出するだけであり、賞球は払い出さない。普通図柄表示器40は、普通図柄(例えば英数字や記号等)を表示する。この普通図柄はパチンコ球がゲートを通過したときに変動が始まり、その後に停止する。特別図柄表示器42は、特別図柄(例えば絵柄や英数字、記号等)を表示する。この特別図柄は第1種始動口18にパチンコ球が入賞したときに変動が始まり、その後に停止する。
また、第1種始動口18は、始動口センサ34が設けられている。この始動口センサ34は、第1種始動口18に入賞したパチンコ球を検出すると、入賞信号を出力する。大入賞口20には蓋20aが備えられており、この蓋20aはソレノイド32によって開閉される。また、大入賞口20には特別領域としてVゾーン20bが設けられている。このVゾーン20bにパチンコ球が一定の時期に入賞すれば、大当たり遊技状態を一定制限(例えば16回)内で継続することができる。遊技盤面12以外では、賞球を含むパチンコ球を一時的に貯留する下皿26と、効果音や音楽等を出すスピーカ28と、遊技者の手がハンドル22に触れているか否かを検出するタッチセンサ24と、そのハンドル22を操作してパチンコ球を打ち出すための発射モータ21と、ガラス枠17の開放を検出する金枠センサ36とが設けられている。スピーカ28は賞球の受皿である上皿30の内部に設けられ、タッチセンサ24や金枠センサ36はそれぞれ所定の位置に設けられている。また、ランプ類16にはLEDや電球等が用いられており、パチンコ機10の遊技内容等に合わせて適切な位置に配置される。
次にメイン制御部100について、図2を参照しながら説明する。このメイン制御部100は、CPU(プロセッサ)110,ROM102,RAM104,発振器101,入力処理回路108,出力処理回路112,表示制御回路114,通信制御回路116等によって構成されている。発振器101はほぼ一定の周期でパルス信号を出力し、CPU110の動作を司る。CPU110は、ROM102に記録されている遊技制御プログラムを実行してパチンコ機10を制御する。上記遊技制御プログラムには、後述する当たり判別処理等を実現するためのプログラムが含まれる。このROM102はEPROMが用いられるが、EEPROMやフラッシュメモリ等を用いてもよい。RAM104には、各種データあるいは入出力信号が格納される。このRAM104にはDRAMが用いられるが、SRAMやフラッシュメモリ等の不揮発性メモリを用いてもよい。カウンタ111は、CPU110内(例えばレジスタやバッファ)に設けられている。
入力処理回路108は、始動口センサ34やゲートセンサ38から送られた入賞信号を受けて、メイン制御部100内で処理可能なデータ形式に変換し、バス118を介してCPU110やRAM104にデータ等を送る。出力処理回路112はCPU110からバス118を介して送られた作動データを受けて、ランプ類16やソレノイド32等のようにパチンコ機10に備えられている各種の作動装置を作動させる。表示制御回路114はCPU110からバス118を介して送られた表示データを受けて、普通図柄表示器40や特別図柄表示器42に対して、文字,図柄,画像等を表示するための制御を行う。通信制御回路116は、枠制御部200(あるいはホールコンピュータ300)との間においてデータを送受信するための回路である。枠制御部200はメイン制御部100と同様にCPUを中心に構成されており、その構成は公知であるので詳細な説明を省略する。なお、枠制御部200は、パチンコ遊技を行うために必要なパチンコ球の発射や賞球の払い出し等を制御し、効果音や音楽等をスピーカ28から出し、あるいは金枠センサ36による扉開放の検査等を所定のタイミングで行う。また、上記各構成要素は、いずれもバス118に互いに結合されている。
次に、メイン制御部100内で行われるカウント処理について、図3〜図5を参照しながら説明する。このカウント処理は、カウンタのカウント値をカウントアップする場合と、カウントダウンする場合と、その両方を混在させる場合とがある。ここでは簡単のために、カウントアップする場合について説明する。そのため、開始値Cmin は下限値に、終了値Cmax は上限値にそれぞれ相当する。なお、必要に応じて図2を参照する。
まず図3に示すメイン処理において、図2に示す発振器101から出力されるパルス信号を受けて、CPU110内に設けられたカウンタ111のカウント値Cを1だけカウントアップする〔ステップS10〕。そして、パチンコ遊技のための遊技処理を行う〔ステップS12〕。この遊技処理には、パチンコ球がゲートセンサ38を通過すると行われる普通図柄表示器40の変動処理、パチンコ球が第1種始動口18に入賞すると行われる特別図柄表示器42の変動処理、パチンコ球が入賞すると行われる賞球の払い出し処理等のように、パチンコ遊技を実現するための各種処理が行われる。そのうちの一つに大当たり判別処理があり、図4を参照しながら説明する。この大当たり判別処理は、大当たりかはずれかを判別するための処理を行う。
図4において、第1種始動口18にパチンコ球が入賞したか否かを判別する〔ステップS30〕。もし、パチンコ球が入賞したときは(YES)、カウンタ111を参照してカウント値Cを取得するとともに〔ステップS32〕、RAM104(あるいはROM102)に格納されている大当たり値を取得する〔ステップS34〕。そして、大当たりか否かを判別する〔ステップS36〕。具体的には、ステップS32,34で取得したカウント値Cと大当たり値とが一致しているか否かで判別する。もし、一致しているときには(YES)、大当たり処理を行う〔ステップS38〕。大当たり処理としては、特別図柄表示器42に大当たり図柄を表示するとともに、所定期間かつ所定回数を限度として大入賞口20の蓋20aを開く。こうして、遊技者は多くの賞球を得ることができる。一方、第1種始動口18にパチンコ球が入賞していないとき(ステップS30のNO)や、大当たりでないとき(ステップS36のNO)には、その後は何もせずに大当たり処理を終了する。
図3に戻って、ステップS12の遊技処理を終えた後、最初にステップS10を実行し始めてからインターバルΔt(例えば4ミリ秒間)を経過するまで〔ステップS16〕、カウント処理Paを実行する〔ステップS14〕。このカウント処理Paはフリーカウンタ105のカウント値Nをカウントアップするための処理であって、図5を参照しながら説明する。図5において、まずカウント値Nを1だけ加算する〔ステップS40〕。具体的には、N=N+1の演算を行う。この演算の結果、カウント値Nが終了値Nmax に達したか否かを判別する〔ステップS44〕。具体的には、N≧Nmaxを満たすか否かで判別する。もし、カウント値Nが終了値Nmaxに達したならば(YES)、そのカウント値Nを開始値Nmin で初期化する〔ステップS46〕。具体的には、N=Nmin の代入を行う。一方、カウント値Nが終了値Nmaxに達していないときは(NO)は、何もせずにカウント処理Paを終了する。なお、上記ステップS40に代えて、あるいはそのステップS40に加えて、図4に示すステップS32の場合と同様にフリーカウンタ105のカウント値Nに基づいてデータテーブルTB2を参照して変化値Xを取得し、その変化値Xをカウント値Nに加算してもよい〔ステップS42〕。具体的には、N=N+Xの演算を行う。この変化値Xには、カウント値を増やす増分値と、カウント値を減らす減分値とを含む。また、データテーブルTB2にはカウント値Nと変化値Xとの対応関係が規定され、以下に示すデータテーブルTB4,TB6等でも同様である。この場合に変化値Xはどのような値でもよいが、素数とするときにはカウント値Cの変化が多様化する点でより望ましい。このステップS42の実行によって、カウンタ111のカウント値Cを大きく変化させることができる。
再び図3に戻って、ステップS16においてインターバルΔtが経過すると、ステップS10においてカウントアップされたカウント値Cが終了値Cmaxに達したか否かを判別する〔ステップS18〕。具体的には、C≧Cmax を満たすか否かで判別する。もし、カウント値Cが終了値Cmaxに達したならば(YES)、そのカウント値Cを開始値Cmin で初期化するとともに〔ステップS20〕、大当たり値Hitをフリーカウンタ105のカウント値Nで変更し〔ステップS22〕、ステップS10に戻る。具体的には、C=CminおよびHit=Nの代入を行う。このとき、カウント値Cを初期化する値は開始値Cmin に限らず、他の任意の値であってもよい。この処理の場合では、開始値Cmin は下限値に、終了値Cmaxは上限値にそれぞれ相当する。一方、ステップS18においてカウント値Cが終了値Cmax に達していないときは(NO)、何もせずにステップS10に戻る。こうして、ステップS10からステップS22までの処理が繰り返し実行される。このとき、カウンタ111のカウント値Cは、開始値Cminから終了値Cmax までの範囲内で循環して増加方向に変化する。また、カウント値Cが開始値Cmin に達するごとに大当たり値Hitが変化する。その変化する値は、カウント値Cが開始値Cminか
ら終了値Cmax に達するまでに、どれだけステップS14が実行されるかによって変わる。この様子を図6を参照しながら説明する。
ここで、図6,図8等のタイムチャートにおいて、実線の細線で示す変化パターンP10,P14等はカウント値Cの変化パターンである。なお、カウント値Cは、実際には図面の右上円内に示すように、インターバルΔtごとに階段状に変化するものである。各タイムチャートでは全体の変化パターンを分かりやすくするために、カウント値Cの変化を斜め線分で示す。また、実線の太線で示す変化パターンP12,P16等は大当たり値Hitの変化パターンである。
図3に示すメイン処理を実行すると、大当たり値Hitは例えば図6において太線で示す変化パターンP12のように変化する。すなわち、時刻t0から大当たり値H10であるが、カウント値Cが終了値Cmaxに達する時刻t12では大当たり値H12に変化する。時刻t12以降も同様に、カウント値Cが終了値Cmaxに達するごとに大当たり値Hitは変化する。一方、カウンタ111のカウント値Cは、細線で示す変化パターンP10のように変化する。すなわち、時刻t0において開始値Cminから増加し、時刻t12には終了値Cmaxに達して開始値Cmin に初期化される。そして、時刻t12以降も同様に繰り返して変化する。この例では、カウント値Cが大当たり値Hitと一致するのは、時刻t10,時刻t14等である。このときの当たり間隔は上記時刻t10から時刻t14までの期間等に相当し、従来のカウント周期とは必ずしも一致しない。
上記実施の形態1によれば、発振器101から出力されるパルス信号を受けて、カウンタ111のカウント値Cを開始値Cmin から終了値Cmax に達するまで繰り返し変化させている。また、変化パターンP12における当たり間隔は、例えば時刻t10から時刻t14までの期間にほぼ等しく、それ以降は大当たり値Hitの値によって変化する。その結果、カウント値Cが大当たり値Hitになってから次回の大当たり値Hitになるまでの期間の長さは少なくとも1回異なることになり、少なくとも1回は他の当たり間隔と異なる。そして、第1種始動口18に入賞(所定の遊技条件成立)し、「大当たり」によって特別図柄表示器42に大当たり図柄が表示されると、大入賞口20の蓋20aを開くことによりパチンコ機10の遊技状態を切り換える。そのため、従来のカウント周期に合わせてパチンコ球を発射して第1種始動口18に入賞させるタイミング等のタイミングを図っても、カウント値Cを大当たり値Hitと一致させて「大当たり」にするのは困難である。すなわち、不正をしようとする遊技者が意図するような遊技状態(この例では大当たり状態である。以下、同様である。)には切り換わらない。また、カウント値Cが終了値Cmaxに達するごと(所定のタイミング)に大当たり値Hitが変化してゆくので、当たり間隔も変化する。こうした変化がいつ、どれだけ変化するのかは遊技者には分からない。したがって、不正遊技を防止することができる。
なお、以下に示すように応用してもよい。これらの場合は、いずれも不正遊技を防止することができる。(a1)当たり間隔の長さを他の当たり間隔と比べて1回だけ異ならせ、その後は他の当たり間隔の長さで変化させてもよい。この場合であっても、当たり間隔がどれだけ変化したのかは遊技者には分からない。(a2)特定条件を所定のタイミング(例えばカウント値Cが開始値Cmin であるときから所定期間経過後)で成立させてもよい。この場合であっても、フリーカウンタ105のカウント値Nによっては当たり間隔がどれだけ変化したのかは遊技者には分からない。(a3)特定条件を不定のタイミングで成立させる場合には、フリーカウンタ105のカウント値Nに代えて、ROM102(あるいはRAM104)に予め格納される所定値をカウント値Cに加算(あるいは減算)してもよい。この場合であっても、カウント値Cがどれだけ通常の変化とは異なる変化をするのかは分からない。そのため、当たり間隔がどれだけ変化したのかは遊技者には分からない。
〔実施の形態2〕 次に、開始値から終了値に達するカウント値の変化を一時的に一定値となるとき、所定のタイミングで当たり値自体を変化させる実施の形態2について、図7,図8を参照しながら説明する。ここで、図7には、第2のメイン処理をフローチャートで示す。図8には、カウント値と大当たり値との経時的な変化をタイムチャートで示す。なお、パチンコ機10やメイン制御部100の構成やそれらの動作等は上記実施の形態1と同様であるので、その説明を省略する。また、図3に示すステップと同一のステップには同一符号を付して、その説明を省略する。したがって、実施の形態2では実施の形態1と異なる点について説明する。
図7に示すメイン処理において、図3に示すメイン処理と異なる点は以下の通りである。すなわち図7において、まず最初に、特定条件が成立したか否かを判別する〔ステップS50〕。もし、特定条件が成立しないときは(NO)、カウンタ111のカウント値Cを1だけカウントアップする〔ステップS10〕。その後、遊技処理を行うためにステップS12に進む。一方、特定条件が成立すると(YES)、何もせずにステップS12に進む。
図7に示すメイン処理を実行すると、大当たり値Hitは例えば図8において太線で示す変化パターンP16のように変化する。すなわち、時刻t0から大当たり値H14であるが、カウント値Cが終了値Cmaxに達する時刻t26では大当たり値H16に変化する。時刻t26以降も同様に、カウント値Cが終了値Cmaxに達するごとに大当たり値Hitは変化する。一方、カウンタ111のカウント値Cは、細線で示す変化パターンP14のように変化する。すなわち、時刻t0において開始値Cminから増加し、時刻t22から時刻t24までは特定条件が成立しているためにカウント値Cの変化が一時的に一定値となる。その後、カウント値Cは再び増加し、時刻t26に終了値Cmaxに達して開始値Cmin に初期化される。そして、時刻t26以降も同様に繰り返して変化する。なお、一時的に一定値となる状態は特定条件が成立していることが条件となるため(図7のステップS50)、カウント値Cが開始値Cminから終了値Cmax に達するまでの間に何回発生するかは分からない。すなわち、一時的に一定値とならないときもあり、1回または複数回発生するときもある。この例では、カウント値Cが大当たり値Hitと一致するのは、時刻t20,t28等である。このときの当たり間隔は上記時刻t20から時刻t28までの期間等に相当し、従来のカウント周期とは必ずしも一致しない。
上記実施の形態2によれば、発振器101から出力されるパルス信号を受けて、カウンタ111のカウント値Cを開始値Cmin から終了値Cmax に達するまで一時的に一定値としながら繰り返し変化させている。また、変化パターンP16における当たり間隔は上記時刻t20から時刻t28までの期間にほぼ等しく、それ以降は大当たり値Hitの値によって変化する。その結果、カウント値Cが大当たり値Hitになってから次回の大当たり値Hitになるまでの期間の長さは少なくとも1回異なることになり、少なくとも1回は他の当たり間隔と異なる。そして、第1種始動口18に入賞(所定の遊技条件成立)し、「大当たり」によって特別図柄表示器42に大当たり図柄が表示されると、大入賞口20の蓋20aを開くことによりパチンコ機10の遊技状態を切り換える。そのため、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
〔実施の形態3〕 次に、開始値から終了値に達するまでの間にカウント値の変化方向を一時的に変えるとき、所定のタイミングで当たり値自体を変化させる実施の形態3について、図9,図10を参照しながら説明する。ここで、図9には、第3のメイン処理をフローチャートで示す。図10には、カウント値と大当たり値との経時的な変化をタイムチャートで示す。なお、パチンコ機10やメイン制御部100の構成やそれらの動作等は上記実施の形態1と同様であるので、その説明を省略する。また、図3に示すステップと同一のステップには同一符号を付して、その説明を省略する。したがって、実施の形態3では実施の形態1と異なる点について説明する。
図9に示すメイン処理において、図3に示すメイン処理と異なる点は以下の通りである。すなわち図9において、まず最初に、特定条件が成立したか否かを判別する〔ステップS50〕。もし、特定条件が成立すると(YES)、カウンタ111のカウント値Cを増減する変化値Xの符号を反転し〔ステップS52〕、カウント値Cのカウントアップを行うためにステップS10aに進む。一方、特定条件が成立しないときには(NO)、何もせずにステップS10aに進む。なお、変化値Xは、+1または−1の値である。そして、ステップS10aでは、カウンタ111のカウント値Cを変化値Xだけカウントアップする。
図9に示すメイン処理を実行すると、大当たり値Hitは例えば図10において太線で示す変化パターンP20のように変化する。すなわち、時刻t0から大当たり値H18であるが、カウント値Cが終了値Cmaxに達する時刻t36では大当たり値H20に変化する。時刻t36以降も同様に、カウント値Cが終了値Cmax に達するごとに大当たり値Hitは変化する。一方、カウンタ111のカウント値Cは、細線で示す変化パターンP18のように変化する。すなわち、時刻t0において開始値Cminから増加し、時刻t32,t34においてそれぞれ特定条件が成立しているために変化値Xの符号が反転している。そのため、時刻t32以降はカウント値Cが減少し、時刻t34以降は再びカウント値Cが増加している。その後、時刻t36に終了値Cmaxに達してカウント値Cは開始値Cmin に初期化される。そして、時刻t36以降も同様に繰り返して変化する。なお、変化値Xの符号は特定条件が成立するごとに反転するため(図9のステップS50,S52)、カウント値Cが開始値Cminから終了値Cmax に達するまでの間に何回発生するかは分からない。そのため、カウント値Cが減少するか増加するかは特定条件が成立する回数によって変わる。この例では、カウント値Cが大当たり値Hitと一致するのは、時刻t30,t38等である。このときの当たり間隔は上記時刻t30から時刻t38までの期間等に相当し、従来のカウント周期とは必ずしも一致しない。
上記実施の形態3によれば、発振器101から出力されるパルス信号を受けて、カウンタ111のカウント値Cを開始値Cmin から終了値Cmax に達するまで特定条件の成立回数に応じて変化方向を切り換える。また、変化パターンP20における当たり間隔は上記時刻t30から時刻t38までの期間にほぼ等しく、それ以降は大当たり値Hitの値によって変化する。その結果、カウント値Cが大当たり値Hitになってから次回の大当たり値Hitになるまでの期間の長さは少なくとも1回異なることになり、少なくとも1回は他の当たり間隔と異なる。そして、第1種始動口18に入賞(所定の遊技条件成立)し、「大当たり」によって特別図柄表示器42に大当たり図柄が表示されると、大入賞口20の蓋20aを開くことによりパチンコ機10の遊技状態を切り換える。そのため、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
〔実施の形態4〕 次に、開始値および/または終了値を変更するとき、所定のタイミングで当たり値自体を変化させる実施の形態4について、図11,図12を参照しながら説明する。ここで、図11には、第4のメイン処理をフローチャートで示す。図12には、カウント値と大当たり値との経時的な変化をタイムチャートで示す。なお、パチンコ機10やメイン制御部100の構成やそれらの動作等は上記実施の形態1と同様であるので、その説明を省略する。また、図3に示すステップと同一のステップには同一符号を付して、その説明を省略する。したがって、実施の形態4では実
施の形態1と異なる点について説明する。
図11に示すメイン処理において、図3に示すメイン処理と異なる点は以下の通りである。すなわち、図11のステップS22によって大当たり値Hitを変更した後、カウント値Nに基づいてデータテーブルTB4を参照して変化値Xを取得し、その変化値Xに従って開始値Cmin および/または終了値Cmaxを変更する〔ステップS24〕。具体的には、Cmin =Cmin +X,Cmin =Cmin −X,Cmax =Cmax +X,Cmax=Cmax −Xのうち少なくとも一つの代入を行う。ステップS24を実行した後は、ステップS10に戻って処理を繰り返す。
図11に示すメイン処理を実行する場合のステップS24において、Cmax =Cmax+Xを実行した例を図12(A)に、Cmin =Cmin −Xを実行した例を図12(B)にそれぞれ示す。図12(A)に示す例では、大当たり値Hitは太線で示す変化パターンP24のように変化する。すなわち、時刻t0から大当たり値H22であるが、カウント値Cが終了値Cmaxに達する時刻t42では大当たり値H24に変化する。時刻t42以降も同様に、カウント値Cが終了値Cmax に達するごとに大当たり値Hitは変化する。一方、カウンタ111のカウント値Cは、細線で示す変化パターンP22のように変化する。すなわち、時刻t0において開始値Cminから増加し、時刻t42には終了値Cmax +Xに達して開始値Cmin に初期化される。そして、時刻t42以降も同様に繰り返して変化する。この例では、カウント値Cが大当たり値Hitと一致するのは、時刻t40,t44等である。このときの当たり間隔は上記時刻t40から時刻t44までの期間等に相当し、従来のカウント周期とは必ずしも一致しない。
図12(B)に示す例では、大当たり値Hitは太線で示す変化パターンP28のように変化する。すなわち、時刻t0から大当たり値H26であるが、カウント値Cが終了値Cmaxに達する時刻t52では大当たり値H28に変化する。時刻t52以降も同様に、カウント値Cが終了値Cmax に達するごとに大当たり値Hitは変化する。一方、カウンタ111のカウント値Cは、細線で示す変化パターンP26のように変化する。すなわち、時刻t0において開始値Cmin−Nから増加し、時刻t52には終了値Cmax に達して開始値Cmin−Nに初期化される。そして、時刻t52以降も同様に繰り返して変化する。この例では、カウント値Cが大当たり値Hitと一致するのは、時刻t50,t54等である。このときの当たり間隔は上記時刻t50から時刻t54までの期間等に相当し、従来のカウント周期とは必ずしも一致しない。
上記実施の形態4によれば、発振器101から出力されるパルス信号を受けて、カウンタ111のカウント値Cを開始値および/または終了値を変更して変化させる。また、変化パターンP24,P28における当たり間隔は、大当たり値Hitの値によって変化する。その結果、カウント値Cが大当たり値Hitになってから次回の大当たり値Hitになるまでの期間の長さは少なくとも1回異なることになり、少なくとも1回は他の当たり間隔と異なる。そして、第1種始動口18に入賞(所定の遊技条件成立)し、「大当たり」によって特別図柄表示器42に大当たり図柄が表示されると、大入賞口20の蓋20aを開くことによりパチンコ機10の遊技状態を切り換える。そのため、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。また、開始値および/または終了値を変更するか否か、変更する場合には+Xとするか−Xとするかによって当たり間隔も変化する。そのため、当たり間隔を多様化させることができる。
〔実施の形態5〕 次に、開始値から終了値に達するまでの間にカウント値を少なくとも1回大きく変化させるとき、所定のタイミングで当たり値自体を変化させる実施の形態5について、図13,図14を参照しながら説明する。ここで、図13には、第5のメイン処理をフローチャートで示す。図14には、カウント値と大当たり値との経時的な変化をタイムチャートで示す。なお、パチンコ機10やメイン制御部100の構成やそれらの動作等は上記実施の形態1と同様であるので、その説明を省略する。また、図3に示すステップと同一のステップには同一符号を付して、その説明を省略する。したがって、実施の形態5では実施の形態1と異なる点について説明する。
図13に示すメイン処理において、図3に示すメイン処理と異なる点は以下の通りである。すなわち図13において、まず最初に、特定条件が成立したか否かを判別する〔ステップS50〕。もし、特定条件が成立すると(YES)、カウンタ111のカウント値Cを1だけカウントアップする〔ステップS10〕。その後、遊技処理を行うためにステップS12に進む。一方、特定条件が成立しないときには(NO)、カウント値Nに基づいてデータテーブルTB6を参照して変化値Xを取得し、その変化値Xに従ってカウント値Cをカウントアップする〔ステップS10a〕。その後、遊技処理を行うためにステップS12に進む。
図13に示すメイン処理を実行すると、大当たり値Hitは例えば図14において太線で示す変化パターンP32のように変化する。すなわち、時刻t0から大当たり値H30であるが、カウント値Cが終了値Cmaxに達する時刻t74では大当たり値H32に変化する。時刻t74以降も同様に、カウント値Cが終了値Cmax に達するごとに大当たり値Hitは変化する。一方、カウンタ111のカウント値Cは、細線で示す変化パターンP30のように変化する。すなわち、時刻t0において開始値Cminから増加し、時刻t72においてそれぞれ特定条件が成立しているためにカウント値Cが大きく変化している。その後、時刻t74に終了値Cmax に達してカウント値Cは開始値Cminに初期化される。そして、時刻t74以降も同様に繰り返して変化する。なお、特定条件が成立したときに変化する幅は変化値Xによるため(図13のステップS10a)、カウント値Cが開始値Cminから終了値Cmax に達するまでの期間も変化する。この例では、カウント値Cが大当たり値Hitと一致するのは、時刻t70,t76等である。このときの当たり間隔は上記時刻t70から時刻t76までの期間等に相当し、従来のカウント周期とは必ずしも一致しない。
上記実施の形態5によれば、発振器101から出力されるパルス信号を受けて、カウンタ111のカウント値Cを開始値Cmin から終了値Cmax に達するまで特定条件の成立回数に応じて値を大きく変化させる。また、変化パターンP32における当たり間隔は上記時刻t70から時刻t76までの期間にほぼ等しく、それ以降は大当たり値Hitの値や変化値Xによって変化する。その結果、カウント値Cが大当たり値Hitになってから次回の大当たり値Hitになるまでの期間の長さは少なくとも1回異なることになり、少なくとも1回は他の当たり間隔と異なる。そして、第1種始動口18に入賞(所定の遊技条件成立)し、「大当たり」によって特別図柄表示器42に大当たり図柄が表示されると、大入賞口20の蓋20aを開くことによりパチンコ機10の遊技状態を切り換える。そのため、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
〔実施の形態6〕 次に、カウント値の変化値(変化率)を変えるとき、所定のタイミングで当たり値自体を変化させる実施の形態6について、図15,図16を参照しながら説明する。ここで、図15には、第6のメイン処理をフローチャートで示す。図16には、カウント値と大当たり値との経時的な変化をタイムチャートで示す。なお、パチンコ機10やメイン制御部100の構成やそれらの動作等は上記実施の形態1と同様であるので、その説明を省略する。また、図3に示すステップと同一のステップには同一符号を付して、その説明を省略する。したがって、実施の形態6では実施の形態1と異なる点について説明する。
図15に示すメイン処理において、図3に示すメイン処理と異なる点は以下の通りである。すなわち、図3のステップS10に代えて、変化値Xに基づいてカウント値Cをカウントアップする〔ステップS10a〕。この変化値Xは、ステップS22の後に行われるステップS26において変更される。具体的には、カウント値Nに基づいてデータテーブルTB8を参照して増減値Yを取得し、その増減値Yに従って変化値Xを変更する〔ステップS26〕。具体的には、X=Yの代入を行う。
図15に示すメイン処理を実行すると、大当たり値Hitは例えば図16において太線で示す変化パターンP36のように変化する。すなわち、時刻t0から大当たり値H34であるが、カウント値Cが終了値Cmaxに達する時刻t82では大当たり値H36に変化する。時刻t82以降も同様に、カウント値Cが終了値Cmax に達するごとに大当たり値Hitは変化する。一方、カウンタ111のカウント値Cは、細線で示す変化パターンP34のように変化する。すなわち、時刻t0において開始値Cminから増加(変化値X>1)し、時刻t82に終了値Cmax に達してカウント値Cは開始値Cmin に初期化される。その後も同様に増加(0<変化値X<1)する。こうして、時刻t82以降も同様に繰り返して変化する。なお、変化値Xの大きさによって開始値Cminから終了値Cmax に達するまでの期間が変化する。この例では、カウント値Cが大当たり値Hitと一致するのは、時刻t80,t84等である。このときの当たり間隔は上記時刻t80から時刻t84までの期間等に相当し、従来のカウント周期とは必ずしも一致しない。
上記実施の形態6によれば、発振器101から出力されるパルス信号を受けて、カウンタ111のカウント値Cを開始値Cmin から終了値Cmax に達するまでに変化させる変化値X(変化率)を変化させる。また、変化パターンP36における当たり間隔は上記時刻t80から時刻t84までの期間にほぼ等しく、それ以降は大当たり値Hitの値や変化値Xによって変化する。その結果、カウント値Cが大当たり値Hitになってから次回の大当たり値Hitになるまでの期間の長さは少なくとも1回異なることになり、少なくとも1回は他の当たり間隔と異なる。そして、第1種始動口18に入賞(所定の遊技条件成立)し、「大当たり」によって特別図柄表示器42に大当たり図柄が表示されると、大入賞口20の蓋20aを開くことによりパチンコ機10の遊技状態を切り換える。そのため、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
〔実施の形態7〕 次に、不定のタイミングで当たり値自体を変化させる実施の形態7について、図17,図18を参照しながら説明する。ここで、図17には、第7のメイン処理をフローチャートで示す。図18には、カウント値と大当たり値との経時的な変化をタイムチャートで示す。実施の形態7では、実施の形態1のカウント値Cの変化の場合について説明する。なお、パチンコ機10やメイン制御部100の構成やそれらの動作等は上記実施の形態1と同様であるので、その説明を省略する。また、図3に示すステップと同一のステップには同一符号を付して、その説明を省略する。したがって、実施の形態7では実施の形態1と異なる点について説明する。
図17に示すメイン処理において、図3に示すメイン処理と異なる点は以下の通りである。すなわち図17において、ステップS14とステップS16との間に、CPU110内に設けられたカウンタ111aのカウント値Hを1だけカウントアップする〔ステップS60〕。このカウンタ111aは、カウンタ111と同様に開始値Hmin と終了値Hmaxとの間でカウント値Hを変化させる。そして、ステップS16とステップS18との間に、ステップS62,S64,S66を実行する。すなわち、カウント値Hが終了値Hmaxに達したか否かを判別し〔ステップS62〕、カウント値Hが終了値Hmax に達したならば(YES)、そのカウント値Hを開始値Hmin で初期化するとともに〔ステップS64〕、大当たり値Hitをフリーカウンタ105のカウント値
Nで変更する〔ステップS66〕。具体的には、H=HminおよびHit=Nの代入を行う。一方、カウント値Hが終了値Hmax に達しないときは(NO)、何もせずにステップS18に進む。このとき、カウント値Hを初期化する値は開始値Hminに限らず、他の任意の値であってもよい。この処理の場合では、開始値Hmin は下限値に、終了値Hmax は上限値にそれぞれ相当する。
図17に示すメイン処理を実行すると、大当たり値Hitは例えば図18において太線で示す変化パターンP38のように変化する。すなわち、時刻t0から大当たり値H38であるが、カウント値Hが終了値Hmaxに最初に達する時刻t92では大当たり値H40に変化する。その後、カウント値Hが終了値Hmax に2回目に達する時刻t98では大当たり値H42に変化する。時刻t98以降も同様に、カウント値Hが終了値Hmaxに達するごとに大当たり値Hitは変化する。一方、カウンタ111のカウント値Cは、図6で示す変化パターンP10と同様に変化する。この例では、カウント値Cが大当たり値Hitと一致するのは、時刻t90,t96等である。このときの当たり間隔は上記時刻t90から時刻t96までの期間や、時刻t96から時刻t100までの期間等に相当し、従来のカウント周期とは必ずしも一致しない。
上記実施の形態7によれば、発振器101から出力されるパルス信号を受けて、カウンタ111のカウント値Cを開始値Cmin から終了値Cmax に達するまでに変化させるとともに、カウンタ111aのカウント値Hを開始値Hmin から終了値Hmax に達するまでに変化させる。また、変化パターンP38における当たり間隔は上記時刻t90から時刻t96までの期間等にほぼ等しく、それ以降は大当たり値Hitの値等によって変化する。その結果、不定のタイミングで大当たり値Hit(当たり値)を変化させることになり、少なくとも1回は他の当たり間隔と異なる。そして、第1種始動口18に入賞(所定の遊技条件成立)し、「大当たり」によって特別図柄表示器42に大当たり図柄が表示されると、大入賞口20の蓋20aを開くことによりパチンコ機10の遊技状態を切り換える。そのため、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。なお、実施の形態7は、実施の形態2〜実施の形態6のカウント値Cの変化の場合についても同様に適用することができる。
〔実施の形態8〕 次に、カウンタブロックを用いて本発明を実現する実施の形態8について、図19〜図23を参照しながら説明する。ここで、図19には、第2の制御部の構成をブロック図で示す。図20には、カウンタブロックの構成を示す。図21には、発振器の構成を示す。具体的には、図21(A)には水晶振動子を用いた発振器を、図21(B)には抵抗やコンデンサ等を用いた発振器を、図21(C)にはインバータを用いた発振器をそれぞれ示す。図22には第2のカウント処理(カウント処理Pb)を、図23には第8のメイン処理をそれぞれフローチャートで示す。なお、パチンコ機10の構成やそれらの動作等は上記実施の形態1と同様であるので、その説明を省略する。また、図3に示すステップと同一のステップには同一符号を付して、その説明を省略する。したがって、実施の形態8では実施の形態1と異なる点について説明する。
図19に示すメイン制御部100は、図2に示すメイン制御部100に代わるものである。図2と異なるのは、カウンタをカウンタブロック106で実現している点である。このカウンタブロック106の構成を図20に示す。この図20において、カウンタブロック106は、カウンタ107c,比較器107d,設定レジスタ107eによって構成されている。発振器107aの構成例等については後述する。カウンタ107cは発振器107aから出力されたパルス信号を受けて、カウント値Mをカウントアップする。また、カウンタ107cは、設定レジスタ107eから出力されたクリア信号を受けて、カウンタを開始値Mmin で初期化する。さらに、カウンタ107cは、CPU110からバス118を介して出力された読出信号を受けて、そのときのカウント値Mをバス118を介して送る。設定レジスタ107eは、CPU110(あるいは枠制御部200やホールコンピュータ300等)からバス118を通じて設定された設定値を一時的に記録(記憶)する。この設定値は、具体的には終了値Mmaxに相当する。比較器107dは、カウンタ107cのカウント値Mと設定レジスタ107eの設定値とが一致したときにクリア信号を出力し、一致しないときには何も出力しない。
ここで、発振器107aを自励発振回路で構成した一例を図21に示す。ここで、図21(A)には水晶振動子を用いた発振器の回路構成を、図21(B)には抵抗およびコンデンサを用いた発振器の回路構成を、図21(C)にはインバータを多段接続した発振器の回路構成をそれぞれ示す。
図21(A)に示す発振器は、インバータ(NOT回路)Q10,Q12、抵抗R10、水晶振動子XL、コンデンサC10,C12によって構成されている。インバータQ10の両端には抵抗R10と水晶振動子XLとが並列に接続されており、さらにコンデンサC10,C12を介してそれぞれアースに接続されている。このインバータQ10にはインバータQ12が直列に接続されており、そのインバータQ12の出力側から周期的にパルス信号PLが出力される。この発振器では、パルス信号PLの周期は水晶振動子XLの発振周波数に依存する。なお、水晶振動子XLに代えて、セラミックス振動子等のような他の種類の振動子を用いてもよい。
図21(B)に示す発振器は、インバータQ14,Q16、抵抗R12、コンデンサC14によって構成されている。インバータQ14の両端には、抵抗R12が並列接続されている。また、アース側からコンデンサC14、インバータQ14、インバータQ16の順に直列に接続されている。インバータQ14に接続されていないコンデンサC14の片側はアースに接続され、インバータQ16の出力側から周期的にパルス信号PLが出力される。なお、コンデンサC14の容量値と抵抗R12の抵抗値とを掛けた値(=C14×R12)は時定数であり、出力されるパルス信号PLの周期にほぼ等しい。
図21(C)に示す発振器は、4つのインバータQ18,Q20,Q22,Q24によって構成されている。これらのインバータQ18,Q20,Q22,Q24は直列に接続されている。さらに、インバータQ22の出力側がインバータQ18の入力側に接続されて帰還ループをなしている。そして、インバータQ24の出力側から周期的にパルス信号PLが出力される。この例では、4段にインバータを接続して構成したが、多段(数十段から数百段)にインバータを接続することも可能である。各インバータでは入力されたパルス信号が出力されるまでに微小な時間で遅延し、この遅延時間Δdは多段接続されたインバータの数に比例する。したがって、インバータ段数nに遅延時間Δdを掛けた値(=n×Δd)は、出力されるパルス信号PLの周期にほぼ等しい。
上記構成をなすカウンタブロック106は、図22に示すカウント処理Pbの手順で処理される。図22において、まず発振器107aから出力されたパルス信号を受けたか否かを判別する〔ステップS70〕。もし、パルス信号を受けていないときは、何もせずにステップS80に進む。この場合には、カウンタ107cのカウント値Mは保持されたままになる。一方、パルス信号を受けたときは(ステップS70のYES)、CPU110から停止信号を受けたか否かを判別する〔ステップS72〕。もし、停止信号を受けたときは(YES)、ステップS80に進む。この場合もカウンタ107cのカウント値Mは保持されたままになる。一方、停止信号を受けていないときは(NO)、カウント値Mをカウントアップする〔ステップS74〕。具体的には、M=M+1の演算を行う。そして、カウント値Mが終了値Mmax に達したか否かを判別する〔ステップS76〕。具体的には、M≧Mmax を満たすか否かで判別する。もし、カウント値Mが終了値Mmaxに達したならば(YES)、そのカウント値Mを開始値Mminで初期化する〔ステップS78〕。具体的には、M=Mminの代入を行う。この開始値Mmin は、予めCPU110から直接カウンタ107cに設定しておく。なお、必要に応じて適時に開始値Mminの値を変更してもよい。一方、カウント値Mが終了値Mmax に達していないときは(ステップS76のNO)、何もせずに次のステップS80に進む。
次に、比較器107dからクリア信号を受けたか否かを判別する〔ステップS80〕。もし、クリア信号を受けていないときはステップS84に進む。この場合もカウンタ107cのカウント値Mは保持されたままになる。一方、クリア信号を受けたときは(YES)、ステップS78と同様にカウンタ107cのカウント値Mを開始値Mmin で初期化する〔ステップS82〕。そして、CPU110から読出信号を受けたか否かを判別する〔ステップS84〕。もし、読出信号を受けていないときはステップS70に戻る。一方、読出信号を受けたときは(YES)、バス118を介してCPU110にカウント値Mを送った後〔ステップS86〕、ステップS70に戻る。この処理内容によって、通常はステップS74によってカウント値Mがカウントアップされ、CPU110はカウンタ107cに読出信号を出力してカウント値Mを取得することができる。また、カウントアップを停止してカウント値Mを保持する場合には、カウンタ107cに停止信号を出力すればよい。さらに、カウンタ107cに開始値Mmin を、設定レジスタ107eに終了値Mmaxをそれぞれ設定し変更することもできる。そのため、適時に開始値Mmin および/または終了値Mmax を変更することができる。
そして、メイン制御部100においては、図23に示すメイン処理が実行される。このメイン処理が図3に示すメイン処理と異なる点は以下の通りである。まず、図3のステップS14に相当する処理はカウンタブロック106が行うため、不要となる。また、図23においてステップS20を実行した後、カウンタブロック106内のカウンタ107cのカウント値Mを取得し〔ステップS21〕、そのカウント値Mで大当たり値Hitを変更する〔ステップS22a〕。図23に示すメイン処理を実行すると、大当たり値Hitは例えば図6において太線で示す変化パターンP12と同様の変化をする。このとき当たり間隔はカウント値Mによって異なるため、従来のカウント周期とは必ずしも一致しない。
上記実施の形態8によれば、発振器101(発振器)から出力されるパルス信号を受けて、カウンタ111(カウンタ)のカウント値C(カウント値)を開始値Cmin (開始値)から終了値Cmax (終了値)に達するまで規則的に変化させている(図3参照)。また、発振器101よりも高速に動作する発振器107a(他の発振器)から出力されるパルス信号を受けて、カウンタ107c(他のカウンタ)のカウント値M(他のカウント値)を開始値Mmin(他の開始値)から終了値Mmax (他の終了値)に達するまで変化させている(図22参照)。そして、所定のタイミングで、カウンタ107cのカウント値Mに従ってカウンタ111のカウント値Cを変更している(図23に示すステップS22a)。特別図柄表示器42に大当たり図柄が表示されると(所定の遊技条件成立)、大入賞口20の蓋20aを開くことによりパチンコ機10の遊技状態を切り換える。ここで、発振器107aは図21に示す自励発振回路によって構成したので、パルス信号PL間の間隔はそれほど高い精度は得られず不均一になる。この傾向は精度の悪い発振器107aを用いるほど顕著になる。また、カウンタ107cを初期化する周期もまた不均一となる。そのため、図23に示すステップS21を実行して取得されるカウント値Mもまた不均一となる。さらには当たり間隔も不均一となるので、従来のカウント
周期に合わせてパチンコ球を発射して第1種始動口18に入賞させるタイミング等のタイミングを図っても、カウント値Cを大当たり値Hitと一致させて「大当たり」にするのは困難である。すなわち、不正をしようとする遊技者が意図するような遊技状態には切り換わらない。また、カウント値Cが終了値Cmaxに達するごと(所定のタイミング)に大当たり値Hitが変化してゆくので、当たり間隔も変化する。こうした変化がいつ、どれだけ変化するのかは遊技者には分からない。したがって、不正遊技を防止することができる。
なお、以下に示すように応用してもよい。これらの場合は、いずれも不正遊技を防止することができる。(b1)カウンタ107cは、図20に示す発振器107aに代えて、図2に示す発振器101から出力されるパルス信号を受けるようにしてもよい(図19および図20では二点鎖線で示す)。この場合、発振器101と発振器107aとの発振周波数は同一であってもよいし、異なっていてもよい。ただし、発振器107aが発振器101よりも高い周波数であるほうが望ましい。こうすると、当たり間隔を大幅に変えることができる。また、発振器101の構成を図21に示す3態様のいずれかとしてもよい。この場合には、パルス信号が不規則に変化しやすくなる。そのため、上述した実施の形態1から実施の形態7までの各形態において、当たり間隔も不規則になりやすくなる。こうして、当たり間隔を不規則に変えることができる。(b2)図20に示す発振器107a(発振器101)とカウンタ107cとの間には、発振器107a(発振器101)から出力されたパルス信号を分周して出力する分周器107bを設けてもよい。この分周器107bは、CPU110(あるいは枠制御部200やホールコンピュータ300等)からバス118を通じて設定された分周値に基づいてパルス信号の分周を行う。分周値を適当な時期に変更すると、当たり間隔も変わる。(b3)設定レジスタ107eに設定する設定値は、パチンコ機10相互間で異なる値に設定するのがより望ましい。例えば、CPU110の内部に記録されているID番号や製造番号等のようなデータに基づいて、上記設定値を特定する。こうすることによって、カウンタ107cを初期化する周期(すなわち、当たり間隔や当たり間隔)をパチンコ機10ごとに異ならせることができる。そのため体感器等の不正手段によって、あるパチンコ機でカウント周期が分かったとしても、他のパチンコ機のカウント周期は異なるためにタイミングを合わせることができない。したがって、他のパチンコ機では「当たり」になる可能性が極めて低く、不正遊技を最小限に抑えることができる。(b4)図21(A)や図21(B)に示す抵抗R10,R12やコンデンサC10,C12,C14は、精度の低いものを用いるのが望ましい。また、抵抗R10,R12にはカーボン抵抗器や金属被膜抵抗器が用いられる。これらの種類の抵抗器に代えて、周囲温度に応じて抵抗値が変化しやすいサーミスタを用いてもよい。また、コンデンサC10,C12,C14には、可変容量コンデンサを用いてもよい。こうすると、出力するパルス信号PLの周期をより不規則にしやすくなる。そのため、当たり間隔や当たり間隔がさらに不規則になる。したがって、不正遊技を行おうとする遊技者のタイミングを大きく外すことができるので、不正遊技を防止することができる。
〔他の実施の形態〕 上述した遊技機の制御装置において、他の部分の構造,形状,大きさ,材質,個数,配置および動作条件等については、上記実施の形態に限定されるものでない。例えば、上記実施の形態を応用した次の各形態を実施することもできる。
(1)実施の形態6では所定または不定のタイミングで変化値Xを変更した。この変化値Xを関数に基づいて所定のタイミング(例えばインターバルΔtごと)で変更するようにしてもよい。例えば、関数fを次式のように定義する。<数1>f=AeBx +C (eは自然対数、A,B,Cは定数、xは変数である)このとき、変数xとして与えるのは、カウント値Cである。その他、関数fは、多元多項式で表してもよい。こうした関数fに基づいて変化値Xを変更させると、例えば図24に示す変化パターンP40,44のようになる。この例では、時刻t0から時刻ta2までの1回目の周期では変化パターンP40で、時刻ta2から時刻ta6までの2回目の周期では変化パターンP44のように、異なる関数fに基づいて変化させている。また、大当たり値Hitは例えば太線で示す変化パターンP42のように変化するので、カウント値Cが大当たり値Hitと一致するのは時刻ta0,時刻ta4等である。こうして当たり間隔が変化するので、不正遊技を防止することができる。なお、同じ関数fに基づいて変化値Xを変更してもよい。また、データテーブルTB2,TB4等における対応関係を、上記関数fで求められる関係としてもよい。こうすれば毎回演算をする必要がなくなり、処理速度が向上する。
(2)上記の各実施の形態では、カウント値Cを開始値Cmin と終了値Cmaxとの範囲内(すなわち、Cmin≦C≦Cmax )で変化させた。この態様に限らず、開始値Cmin と終了値Cmax との範囲を超えて変化させてもよい。具体的には、上記関数fを適切に定めることによって実現できる。その一例を図25に変化パターンP46で示す。この例では、時刻tb2から時刻tb4までの間に、カウント値Cが終了値Cmaxよりも上回っている。また、大当たり値Hitは例えば太線で示す変化パターンP48のように変化するので、カウント値Cが大当たり値Hitと一致するのは時刻tb0,時刻tb8等である。この場合も当たり間隔も変化するので、不正遊技を防止することができる。
(3)上記実施の形態5では、特定条件が成立するときにカウント値Cをカウント値Nに基づいて増減し、そのカウント値Cが終了値Cmax に達する時期を制限していない(図14参照)。この形態に代えて、カウント値Cが終了値Cmaxに達する時期を一定周期に制限してもよい。その一例を図26に変化パターンP50,54で示す。この例では、時刻tc0,tc2,tc4,tc6,tc8,tcaにおいてそれぞれカウント値Cが大幅に減っており、時刻t0から時刻tc4までの期間に相当するカウント周期でカウント値Cが開始値Cminで初期化されている。この場合には、一定周期の間にカウント値Cが大当たり値Hitと一致する回数が変化するとともに、ある当たりから次の当たりになるまでの期間が変化する。その結果、所定または不定のタイミングで大当たり値Hit(当たり値)の数を変化させることになる。そのため、従来のカウント周期に合わせてパチンコ球を発射し、第1種始動口18に入賞させるタイミング等のタイミングを図っても、カウント値Cを大当たり値Hitと一致させて「大当たり」にするのは困難である。したがって、不正遊技を防止することができる。
(4)上記の各実施の形態では、請求項の記載における「当たり値」をいずれも大当たり値Hitとした。すなわち、パチンコ球が所定領域(第1種始動口18等)を入賞または通過したときにカウント値Cが大当たり値Hitするか否かによって、特別図柄表示器42に表示される特別図柄を変動し、停止させる態様について適用した。この態様に加えて(あるいは代えて)、「当たり値」を通常の当たり、すなわちパチンコ球が所定領域(第1種始動口18等)を入賞または通過したときにカウント値Cが大当たり値Hitするか否かによって、普通図柄表示器40に表示される普通図柄を変動し、停止させる態様について適用してもよい。この場合であっても、各実施の形態と同様に、パチンコ機10の不正遊技を防止することができる。(5)上記実施の形態1では、図2においてカウンタ111,111aをCPU110内にいずれも設けた。この形態に代えて、カウンタ111,111aのうちいずれか少なくとも一つのカウンタを記録・更新可能な記録媒体に格納してもよい。記録媒体としては、RAM104(図2では二点鎖線で示す)や、枠制御部200、ホールコンピュータ300、カード類(プリペイドカード,ICカード,紙カード等)、あるいは文字や記号等を印刷した印刷物等がある。この記録媒体に記録する態様は、分周値や関数f等についても適用できる。
(6)上記の各実施の形態では、フリーカウンタ105のカウント値N等に基づいて大当たり値Hitを変化させている(例えば図3に示すステップS22)。このカウント値N等に代えて、枠制御部200やホールコンピュータ300等から通信回線を介してパチンコ機10に送られた値に基づいて大当たり値Hitを変化させるようにしてもよい。(7)上記の各実施の形態では、図22に示す処理を除いて本発明をソフトウェアで実現したが、ハードウェアで実現してもよい。例えば、ハードウェアロジック回路、ゲートアレイ、ECL回路、TTL回路等がある。さらには、ファームウェアにおけるマイクロプログラムによっても実現することができる。(8)上記の各実施の形態では、所定の遊技条件の成立を、パチンコ球が第1種始動口18(所定の領域)に入賞したとき、あるいは特別図柄表示器42に大当たり図柄が表示されたときとした。この態様に代えてあるいは加えて、他の態様としてもよい。他の態様としては、パチンコ球がゲートを通過するときや、普通図柄表示器40や特別図柄表示器42に予め定められた特別の図柄が表示されたとき等がある。こうした態様は一定の場合に限らず、パチンコ機10の種類やパチンコ遊技状態、あるいは日時等によって変えてもよい。なお、こうした変更は開始値,終了値,当たり値の数等に適用してもよい。
(9)上記の各実施の形態では、本発明をパチンコ機10に適用した。これに限らず、図柄が表示可能な図柄表示部(普通図柄表示器40および/または特別図柄表示器42)を備えており、その図柄表示部において図柄を変動した後に停止して表示された図柄が所定図柄と一致すると、当たりとして遊技者に特別の利益を提供する他の遊技機にも同様に適用することができる。他の遊技機としては、例えばアレンジボール機,スロットマシン機,テレビゲーム機等がある。(10)上記の各実施の形態では、本発明を1つの大当たり値Hitについて適用した。これに限らず、複数個の大当たり値Hitについても同様に適用することができる。この場合でも、大当たり値Hitの値を変更する前に「当たり」となったときから、その値を変更した後に「当たり」となったときまでの当たり間隔を変えることができる。そのため、従来のカウント周期に合わせてパチンコ球を発射し、第1種始動口18に入賞させるタイミング等のタイミングを図っても、カウント値Cを大当たり値Hitと一致させて「大当たり」にするのは困難である。また、上記当たり間隔の変化がいつ、どれだけ変化するのかは遊技者には分からない。したがって、不正遊技を防止することができる。
(他の発明の態様) 以上、本発明の実施の形態について説明したが、この実施の形態には特許請求の範囲に記載した発明の態様のみならず他の発明の態様を有するものである。この発明の態様を以下に列挙するとともに、必要に応じて関連説明を行う。
〔態様1〕請求項1〜請求項4に記載の遊技機の制御装置において、そのカウント値が開始値から終了値に達するまでの変化に要する期間の長さを少なくとも1回異ならせる遊技機の制御装置。〔態様1の関連説明〕 本態様によれば、カウンタのカウント値が開始値から終了値に達するまでの変化に要する期間(以下「遷移期間」と呼ぶ。)の長さを、少なくとも1回異ならせる。こうすると「当たり」になる間隔がより多様に変化するので、不正遊技を防止することができる。
〔態様2〕請求項1〜請求項4に記載の遊技機の制御装置において、カウンタのカウント値を開始値から終了値に達するまで不規則に変化させる遊技機の制御装置。〔態様2の関連説明〕 本態様によれば、カウンタのカウント値を不規則に変化させると、当たり間隔も変化するので、不正遊技を
防止することができる。
〔態様3〕請求項1〜請求項4に記載の遊技機の制御装置において、カウンタのカウント値を開始値から終了値に達するまで規則的に変化させ、所定または不定のタイミングに達すると、そのカウント値を規則的な変化とは異なる変化をさせる遊技機の制御装置。〔態様3の関連説明〕 本態様によれば、規則的に変化しているカウンタのカウント値を、所定または不定のタイミングで規則的な変化とは異なる変化をさせると、遷移期間の長さも伸び縮みする。こうすると当たり間隔が変化するので、不正遊技を防止することができる。
〔態様4〕請求項1〜請求項4に記載の遊技機の制御装置において、カウンタのカウント値を開始値から終了値に達するまで規則的に変化させ、所定または不定のタイミングに達すると、そのカウント値を所定または不定の期間だけ保持する遊技機の制御装置。〔態様4の関連説明〕 本態様によれば、規則的に変化しているカウンタのカウント値を、所定または不定のタイミングで所定または不定の期間だけ保持すると、遷移期間の長さも伸び縮みする。こうすると当たり間隔が変化するので、不正遊技を防止することができる。
〔態様5〕請求項1〜請求項4に記載の遊技機の制御装置において、カウンタのカウント値を開始値から終了値に達するまで規則的に変化させ、所定または不定のタイミングに達すると、そのカウント値を所定または不定の期間だけ変化方向を変えて変化させる遊技機の制御装置。〔態様5の関連説明〕 本態様によれば、規則的に変化しているカウンタのカウント値を、所定または不定のタイミングで所定または不定の期間だけ変化方向を変えて変化させると、遷移期間の長さも伸び縮みする。こうすると当たり間隔が変化するので、不正遊技を防止することができる。
〔態様6〕請求項1〜請求項4に記載の遊技機の制御装置において、カウンタのカウント値を開始値から終了値に達するまで変化させ、所定または不定のタイミングに達すると、その開始値および/または終了値を変化させる遊技機の制御装置。〔態様6の関連説明〕 本態様によれば、開始値から終了値までの範囲内で規則的に変化しているカウンタのカウント値を、所定または不定のタイミングで開始値および/または終了値を変化させると、遷移期間の長さも伸び縮みする。こうすると当たり間隔が変化するので、不正遊技を防止することができる。
〔態様7〕請求項1〜請求項4に記載の遊技機の制御装置において、変化値に基づいてカウンタのカウント値を開始値から終了値に達するまで規則的に変化させ、所定または不定のタイミングに達すると、その変化値を変更してそのカウント値を変化させる遊技機の制御装置。〔態様7の関連説明〕 本態様によれば、変化値に基づいて規則的に変化しているカウンタのカウント値を、所定または不定のタイミングでその変化値を変えると、遷移期間の長さも伸び縮みする。こうすると当たり間隔が変化するので、不正遊技を防止することができる。
〔態様8〕請求項1〜請求項4に記載の遊技機の制御装置において、発振器から出力される信号を受けて、カウンタのカウント値を開始値から終了値に達するまで規則的に変化させ、その発振器よりも高速に動作する他の発振器から出力される信号を受けて、他のカウンタの他のカウント値を他の開始値から他の終了値に達するまで変化させ、所定または不定のタイミングに達すると、その他のカウント値に基づいてカウント値を変更する遊技機の制御装置。〔態様8の関連説明〕 本態様によれば、カウンタのカウント値を、所定または不定のタイミングで他のカウンタの他のカウント値に変更すると、カウンタにおける遷移期間の長さも伸び縮みする。こうすると当たり間隔が変化するので、不正遊技を防止することができる。