JP2010178157A - 基地局装置とその処理方法、移動通信システムとその処理方法 - Google Patents

基地局装置とその処理方法、移動通信システムとその処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】EUTRANの移動通信システムの資源及び有線資源を効率的に利用することのできる、基地局装置を提供する。
【解決手段】e−NodeB4が、マルチキャスト送信された送信データを受信し、MBMSのサービスによるデータ送信の指示を検出する。するとe−NodeB4は、データ送信の指示の検出に基づいて、当該指示により特定される端末(UE)5であって、自装置との通信範囲に位置する配信先の1つまたは複数の端末(UE)5に対してMBMSのサービスによる無線のデータ送信処理を行う、1つのPDCP(Packet Data Convergence Protocol)エンティティを起動する。そして、指示により特定される端末(UE)5へ、PDCPを用いて、無線により送信データを送信処理する。
【選択図】図1

Description

MBMS(Multimedia Broadcast/Multicast Service)のサービスを提供する基地局装置とその処理方法、移動通信システムとその処理方法に関する。
3GPP規格で規定される移動通信システム全体をUMTS(Universal Mobile Telecommunications System)と呼ぶが、このUMTSは、大きく分けて、(1)コアネットワーク、(2)無線アクセスネットワーク、(3)端末の各ノード(領域)に分けて構成される。そして、無線アクセスネットワークはUTRAN(Universal Mobile Telecommunications network Terrestrial Radio Access network)と称される。またUTRANの中には、ノードB(Node−B)、RNC(Radio Network Controller;無線ネットワーク制御装置)と呼ばれる論理ノードがあり、ノードBは無線基地局装置に相当する論理的な概念であり、またRNCは、RRC(Radio Resource Control;無線リソース制御)、RLC(Radio Link Control;無線リンク制御)、MAC(Medium Access Control;媒体アクセス制御)などのレイヤ2、レイヤ3の無線プロトコル機能を有している。
また3GPPでは、UTRAN等のネットワーク資源を効率的に使用して、大容量の動画像等のコンテンツデータを、無線端末に配信する技術としてMBMS(Multimedia Broadcast/Multicast Service)技術の標準化作業を行っている。
図4はUTMSの通信ネットワークシステムの構成を示す図である。
図5はUTMSにおけるUTRANと端末間の通信ネットワークシステムの構成を示す図である。
図6はUTRANと端末間の通信接続の概要を示す図である。
図4で示すように、UTMSの通信ネットワークシステムは、コアネットワーク(CN)とUTRANと端末(UE)の各ノードが接続されている。そして、コアネットワーク(CN)は、MBMSサービスを用いるコンテンツ配信サービスのための入り口として機能し、MBMS配信の制御等を行うBM−SC(Broadcast-Multicast Service Center)、GGSN(Gateway GPRS(General Packet Radio Service) Support Node)、SGSN(Serving GPRS Support Node)を有し、UTRANはRNCとNode−Bを有している。
ここで、図5で示すように、MBMSのサービスを提供するUTMSの通信ネットワークシステムでは、端末(UE)に対してMBMSのサービスを提供する場合、UTRAN内のRNC(Radio Network Controller;無線ネットワーク制御装置)が、そのMBMSの1つのサービスごとに、当該MBMSのサービスを提供する先の端末(UE)を収容するNode−B数だけ、重複したPDCP(Packet Data Convergence Protocol)のエンティティを起動し、当該PDCPの各エンティティが、送信データを送信先となる1つのNode−Bそれぞれに対して送信する。
なお、MBMSのサービスを提供するUTMS内のUTRANとUEとの間では、図6で示すようなリンクが張られる。つまり、図6のPHYは、各種の無線伝送技術を用いて伝送サービスを上位レイヤに提供するリンクである。PHYはトランスポートチャネルを介して上位レイヤのMACにリンクされる。また送信データはMAC(Medium Access Control;媒体アクセス制御)とPHYとの間にトランスポートチャネルを介して伝えられる。
また、MAC(Medium Access Control;媒体アクセス制御)は、無線リソースの割当と再割当のためのMACパラメータを提供するリンクである。MACは論理チャネルを介して上位レイヤとしてのRLC(Radio Link Control;無線リンク制御)に連結される。論理チャネルは、データタイプにしたがって、制御チャネルまたはトラフィックチャネルとして分類される。一般に、制御チャネルはC−Planeの情報を伝送する時に使われて、トラフィックチャネルはU−Planeの情報を伝送するのに使われる。
また、RLC(Radio Link Control;無線リンク制御)は、データの送達確認機能を提供する。上位レイヤからSDU(Service Data Unit)を渡され、RLCの処理能力に合せるためにデータサイズが調節され、RLC SDUの分割と結合を実施する。RLC SDUはPDU(Protocol Data Unit)としてMAC(Medium Access Control;媒体アクセス制御)に伝えられ、PCI(Protocol Contorol Information)がRLC SDUに付加される。RLCバッファは上位レイヤから伝えられるRLC SDUまたはRLC PDUを格納するためにRLCに存在する。
また、PDCPは、RLCの上に位置し、無線インターフェースを介してネットワークプロトコルを介して伝えられるデータを效率よく伝送するプロトコルによるリンクである。ROHC等によってPDCPは有線ネットワークで利用されるヘッダ情報を除去しデータのみを効率良く無線区間に伝送する。
しかしながら、このようにRNCが複数のPDCPエンティティを起動して、MBMSのサービスによる送信データを、MBMSのサービス提供先の端末を収容する各Node−Bへ送信すると、RNCは1つの無線回線毎に1つのPDCPエンティティを使用するためUTRANのシステム資源及び有線資源を消費することによりPoint to Pointのサービス遅延を増加させるという問題がある。なお、UTRANにおける関連技術として、PDCPエンティティを、アクセスゲートウェイに有する技術が開示されている。
特開2007−336490号公報
ここで、3GPPでは次の世代(第4世代)の移動通信システムについての標準化作業を行っているが、その第4世代の移動通信システムに移行するまでの間、UTRANの機能拡張を検討している。そしてこのUTRANの機能拡張を行った無線アクセスネットワークをEUTRAN(Evolved Universal Mobile Telecommunications network Terrestrial Radio Access network)と呼ぶ。EUTRANでは、上述のRNCのような無線ネットワーク制御装置において、MBMSの1つのサービスごとに、当該MBMSのサービスを提供する先の端末(UE)を収容するNode−B数だけ、重複したPDCP(Packet Data Convergence Protocol)のエンティティを起動すると、上記と同様の問題が発生するため、その問題の解消が求められている。
そこで、この発明は、EUTRANの移動通信システムの資源及び有線資源を効率的に利用することのできる、基地局装置とその処理方法、移動通信システムとその処理方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は、MBMS(Multimedia Broadcast/Multicast Service)のサービスを提供する移動通信システム内の、端末に対して無線により前記MBMSのサービスによる送信データを無線送信する基地局装置であって、前記MBMSのサービスによるデータ送信の指示を検出するデータ配信検出手段と、前記データ送信の指示の検出に基づいて、当該指示により特定される端末であって自装置との通信範囲に位置する配信先の1つまたは複数の前記端末に対して前記MBMSのサービスによる無線のデータ送信処理を行う、1つのPDCP(Packet Data Convergence Protocol)処理手段を起動するPDCP起動手段と、前記指示により特定される端末へ、無線により前記送信データを送信処理する前記PDCP処理手段と、を備えることを特徴とする基地局装置である。
また本発明は、MBMS(Multimedia Broadcast/Multicast Service)のサービスを提供する移動通信システムであって、前記EUTRANにおけるMBMS装置が、サービス提供対象の端末を収容する基地局装置に対して前記MBMSのサービスを提供に伴う送信データをマルチキャスト送信するマルチキャスト送信手段を備え、前記EUTRANにおける基地局装置が、前記マルチキャスト送信された前記送信データを受信する送信データ受信手段と、前記MBMSのサービスによるデータ送信の指示を検出するデータ配信検出手段と、前記データ送信の指示の検出に基づいて、当該指示により特定される端末であって自装置との通信範囲に位置する配信先の1つまたは複数の前記端末に対して前記MBMSのサービスによる無線のデータ送信処理を行う、1つのPDCP(Packet Data Convergence Protocol)処理手段を起動するPDCP起動手段と、前記指示により特定される端末へ、無線により前記送信データを送信処理する前記PDCP処理手段と、を備えることを特徴とする移動通信システムである。
また本発明は、MBMS(Multimedia Broadcast/Multicast Service)のサービスを提供する移動通信システム内の、端末に対して無線により前記MBMSのサービスによる送信データを無線送信する基地局装置における処理方法であって、前記基地局装置のデータ配信検出手段が、前記MBMSのサービスによるデータ送信の指示を検出し、前記基地局装置のPDCP(Packet Data Convergence Protocol)起動手段が、前記データ送信の指示の検出に基づいて、当該指示により特定される端末であって自装置との通信範囲に位置する配信先の1つまたは複数の前記端末に対して前記MBMSのサービスによる無線のデータ送信処理を行う、1つのPDCP処理手段を起動し、前記基地局装置の前記PDCP処理手段が、前記指示により特定される端末へ、無線により前記送信データを送信処理することを特徴とする処理方法である。
また本発明は、MBMS(Multimedia Broadcast/Multicast Service)のサービスを提供する移動通信システムにおける処理方法であって、前記EUTRANにおけるMBMS装置のマルチキャスト送信手段が、サービス提供対象の端末を収容する基地局装置に対して前記MBMSのサービスを提供に伴う送信データをマルチキャスト送信し、前記EUTRANにおける基地局装置の送信データ受信手段が、前記マルチキャスト送信された前記送信データを受信し、前記基地局装置のデータ配信検出手段が、前記MBMSのサービスによるデータ送信の指示を検出し、前記基地局装置のPDCP(Packet Data Convergence Protocol)起動手段が、前記データ送信の指示の検出に基づいて、当該指示により特定される端末であって自装置との通信範囲に位置する配信先の1つまたは複数の前記端末に対して前記MBMSのサービスによる無線のデータ送信処理を行う、1つのPDCP処理手段を起動し、前記基地局装置の前記PDCP処理手段が、前記指示により特定される端末へ、無線により前記送信データを送信処理することを特徴とする処理方法である。
本発明によれば、移動通信システムのEUTRANにおけるMBMSのサービスについて、MBMSデータをヘッダ圧縮して伝送するPDCPの処理機能を、e−NodeB4が備える。ここで、e−NodeB4は、データ送信の指示の検出に基づいて、当該指示により特定される端末(UE)5であって、自装置との通信範囲に位置する配信先の1つまたは複数の端末(UE)5に対してMBMSのサービスによる無線のデータ送信処理を行う、1つのPDCP(Packet Data Convergence Protocol)エンティティを起動する。
したがって、第2MBMS装置3では、複数のPDCPエンティティを起動させることはなく、IP処理部によるIPマルチキャストのMBMSデータの送信だけを行わせることができるので、第1MBMS装置2と第2MBMS装置3の資源を他の用途に有効活用することができる。
本実施形態による移動通信システムの構成を示すブロック図である。 本実施形態による移動通信システムの機能ブロック図である。 本実施形態の移動通信システムにおけるプロトコルスタック図である。 UTMSの通信ネットワークシステムの構成を示す図である。 UTMSにおけるUTRANと端末間の通信ネットワークシステムの構成を示す図である。 UTRANと端末間の通信接続の概要を示す図である。
以下、本発明の一実施形態による移動通信システムを図面を参照して説明する。
図1は同実施形態による移動通信システムの構成を示すブロック図である。
この図は、無線アクセスネットワークに、EUTRAN(Evolved Universal Mobile Telecommunications network Terrestrial Radio Access network)の仕組みを備えた移動通信システムを示したものであり、このEUTRANの仕組みを備えた移動通信システムは、EPC(Evolved Packet Core)側に、eBM−SC(Evolved Broadcast-Multicast Service Center)1と、第1MBMS装置2と、第2MBMS装置3とを有し、EUTRAN側には第1MBMS装置2と第2MBMS装置3とにより管理されるe−NodeB4を有し、e−NodeB4には端末(UE)5が接続される構成となっている。EUTRANは、UTRANを機能拡張したものであり、上述したUTRANの構成とは少々構成が異なっている。
なお、e−NodeB4は、端末(UE)5の物理レイヤから伝送されたアップリンク情報を受信し、上位ノードから受信したダウンリンクデータを端末(UE)5に伝送し、端末(UE)5を、EUTRANに連結するアクセスポイントとして作用する。また、e−NodeB4は、無線リソースの割り当てと管理とを担当し、EPC(Evolved Packet Core)に連結するアクセスポイントとして動作する。また、e−NodeB4は、特定の端末(UE)5に対する無線リソースを管理し、一つのセル(通信範囲をカバーする領域)内の、複数の端末(UE)5に対する共通リソースを管理する処理を行う。
また第1MBMS装置2は、EUTRANへのMBMSベアラのセッションを制御し、複数のEUTRANに対するセッション制御メッセージを、EUTRANとの間のM3インターフェースにより送信する。また第1MBMS装置2は、第2MBMS装置3からMBMSサービスの制御メッセージと、IPマルチキャストアドレスとを、MBMSデータでSmインターフェースを介して受付ける。
また第2MBMS装置3は、eBM−SC1との間でU−PlaneはSGi−mbインターフェースを介して、またC−PlaneはSGmbインターフェースを介して受け付け、MBMSベアラを利用する処理部に提供する。また第2MBMS装置3は、MBMSデータを、EUTRANと第2MBMS装置3との間のM1インターフェースを介して送信する。
図2は本実施形態の移動通信システムの機能ブロック図である。
この図が示すように、eBM−SC1または第1MBMS装置2または第2MBMS装置3は、e−NodeB4との間のセッションをIPにより送受信するIP処理部を備ええ、またe−NodeB4はIPにより受信したデータをPDCP(Packet Data Convergence Protocol)エンティティ(処理部)により端末(UE)5へ送信するPDCP処理部を備える。
ここで、PDCPは、ビット誤りに対する耐性を高めたヘッダ圧縮アルゴリズムであるROHC(robust checksum-based header compression)等によって、有線ネットワークで利用されるヘッダ情報を除去し、データのみを効率良く無線区間に伝送するプロトコルである。したがって、このPDCPによりデータを送信する処理部を、e−NodeB4に備える。これにより、eBM−SC1,MBMSデータを送信する第2MBMS装置3には、PDCPの下位レイヤであるRLC(Radio Link Control;無線リンク制御)を行う処理部と、MAC(Medium Access Control;媒体アクセス制御)を行う処理部とが不要になり、eBM−SC1と、第1MBMS装置2または第2MBMS装置3の間は、IPプロトコルによって処理できることとなる。
ここで、図5を用いて説明した上述のUTRANにおいては、RNC(Radio Network Controller;無線ネットワーク制御装置)において、MBMSの1つのサービスごとに、当該MBMSのサービスを提供する先の端末(UE)を収容するNode−B数だけ、重複したPDCP(Packet Data Convergence Protocol)のエンティティを起動した。そして、当該PDCPの各エンティティが、MBMSの送信データを送信先となる1つのNode−Bそれぞれに対して送信した。そして、これと同様に、本実施形態によるEUTRANにおいても、RNC(Radio Network Controller;無線ネットワーク制御装置)のMBMSデータの送信機能を有する第1MBMS装置2や第2MBMS装置3に備えることもできる。しかしながら、第1MBMS装置2や、MBMSデータの送信機能を有する第2MBMS装置3にPDCPの処理機能を備えないようにし、e−NodeB4に備えることによって、第1MBMS装置2や第2MBMS装置3では、複数のPDCPエンティティを起動させることはなく、IP処理部によるIPマルチキャストのMBMSデータの送信だけを行わせることができるので、第1MBMS装置2と第2MBMS装置3の資源を他の用途に有効活用することができる。
以上により、eBM−SC1と、MBMS装置(第1MBMS装置2,第2MBMS装置3)において、システム資源を効率的に使用することができ、また、MBMSサービスの提供先の端末(UE)5は複数のe−NodeB4に分散されていることにより、e−NodeB4それぞれで起動されるPDCPエンティティの数も、MBMS装置(第1MBMS装置2,第2MBMS装置3)内で起動されるPDCPエンティティの数より少なくなるため、これにより、多くのMBMSサービスを要求された場合でもサービス遅延なく処理できることが可能となる。
なお、EUTRANにおけるMBMSサービスは、MBMS制御情報を端末(UE)5に伝送するためのMCCHと、MBMSデータを端末(UE)5に伝送するためのMTCHの2つの論理チャネルからなる。一つのMCCHは各セル内に存在し、一つのMTCHは特定のセル内の特定MBMSのサービス毎に対して存在する。論理チャネルの全てはMCHとPMCHにマッピングされる。
図3は、本実施形態の移動通信システムにおけるプロトコルスタック図である。
この図では、MBMS装置(第1MBMS装置2,第2MBMS装置3)と、e−NodeB4との間の有線インターフェースプロトコルのアーキテクチャを示している。この図より、有線インターフェースプロトコルにおいては、L1(物理層)、L2(データリンク層)、L3(ネットワーク層)から構成され、ユーザデータ情報及びシグナルリング情報がパケットにより伝送される。
また、e−NodeB4において、IP31は、受信したパケットを転送先に送信する処理を行う。ここで、パケットは、ソースアドレスとデスティネーションアドレス等の情報を持つIPヘッダと、通信データを格納するペイロードとで構成される。このペイロード部分には、TCPやUDP等のL4(トランスポート層)に対応するデータが格納されており、通信データの種別によって使い分けられる。MBMSデータはこのL4(トラン
スポート層)で伝送される。e−NodeB4は、有線インターフェースプロトコルによってMBMSデータを受信し、e−NodeB4内の無線インターフェースプロトコルの処理部にMBMSデータを渡す。
また端末5(UE)と、e−NodeB4との間の無線インターフェースプロトコルのアーキテクチャについて説明する。端末5(UE)と、e−NodeB4との間においける無線インターフェースプロトコルは、L1(物理層)、L2(データリンク層)、L3(ネットワーク層)から構成される。無線インターフェースプロトコルはユーザデータ情報を伝送するためのU−Plane、シグナルリング情報を伝送するためのC−Planeから構成される。ここで、U−Planeは音声信号またはパケット信号などを伝送し、MBMSデータもこれに該当する。C−Planeはユーザデータを伝送するための設定を各端末5(UE)に伝送する。
また、このプロトコルスタック図において、PDCP40は無線インターフェースプロトコルの最上位レイヤでRLC(Radio Link Control;無線リンク制御)の上に位置する。PDCP40は、無線インターフェースを介して、ネットワークプロトコルにより受信したデータを效率よく伝送するため、ROHC等によって、有線ネットワークで利用されるヘッダ情報を除去し、データのみ無線区間に伝送する。MBMSデータはこのPDCPによって処理され、下位レイヤのRLC(Radio Link Control;無線リンク制御)へSDU(Service Data Unit)として渡される。
また、RLC(Radio Link Control;無線リンク制御)30は、データの送達確認機能を提供する。上位レイヤからMBMSデータをSDU(Service Data Unit)として渡され、RLC(Radio Link Control;無線リンク制御)の処理能力に合せるためにデータサイズが調節され、また、RLC SDUの分割と結合を実施する。RLC SDUはPDUとしてMACに伝えられ、PCI(Protocol Contorol Information)がRLC SDUに付加される。RLCバッファは上位レイヤから伝えられるRLC SDUまたはRLC PDUを格納するためにRLCに存在する。
MAC(Medium Access Control;媒体アクセス制御)20は無線リソースの割当と再割当のためのMACパラメータを提供する。MACは論理チャネルを介して上位レイヤとしてのRLC(Radio Link Control;無線リンク制御)に連結される。論理チャネルは、データタイプにしたがって、制御チャネルまたはトラフィックチャネルとして分類される。一般に、制御チャネルはC−Planeの情報を伝送する時に使われて、トラフィックチャネルはU−Planeの情報を伝送するのに使われる。
PHY10は各種の無線伝送技術を用いて伝送サービスを上位レイヤに提供する。PHYはトランスポートチャネルを介して上位レイヤのMACにリンクされる。データはMACとPHYとの間にトランスポートチャネルを介して伝えられる。
次に、PDCPを起動するe−NodeB4の処理について説明する。
まず、EUTRANにおける第2MBMS装置3が、サービス提供対象の端末(UE)5を収容するe−NodeB4に対してMBMSのサービスを提供に伴う送信データをマルチキャスト送信する。そして、EUTRANにおけるe−NodeB4が、マルチキャスト送信された送信データを受信し、MBMSのサービスによるデータ送信の指示を検出する。するとe−NodeB4は、データ送信の指示の検出に基づいて、当該指示により特定される端末(UE)5であって、自装置との通信範囲に位置する配信先の1つまたは複数の端末(UE)5に対してMBMSのサービスによる無線のデータ送信処理を行う、1つのPDCP(Packet Data Convergence Protocol)エンティティを起動する。そして、指示により特定される端末(UE)5へ、PDCPを用いて、無線により送信データを送信処理する。
以上、本実施形態における移動通信システムについて説明したが、上述のEUTRANの仕組みによれば、移動通信システムのEUTRANにおけるMBMSのサービスについて、MBMSデータをヘッダ圧縮して伝送するPDCPの処理機能を、e−NodeB4が備える。ここで、e−NodeB4は、データ送信の指示の検出に基づいて、当該指示により特定される端末(UE)5であって、自装置との通信範囲に位置する配信先の1つまたは複数の端末(UE)5に対してMBMSのサービスによる無線のデータ送信処理を行う、1つのPDCP(Packet Data Convergence Protocol)エンティティを起動する。
したがって、第2MBMS装置3では、複数のPDCPエンティティを起動させることはなく、IP処理部によるIPマルチキャストのMBMSデータの送信だけを行わせることができるので、第1MBMS装置2と第2MBMS装置3の資源を他の用途に有効活用することができる。
なお、上述の各装置は内部に、コンピュータシステムを有している。そして、上述した各処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
1・・・eBM−SC
2・・・第1MBMS装置
3・・・第2MBMS装置
4・・・e−NodeB
5・・・端末(UE)

Claims (5)

  1. MBMS(Multimedia Broadcast/Multicast Service)のサービスを提供する移動通信システム内の、端末に対して無線により前記MBMSのサービスによる送信データを無線送信する基地局装置であって、
    前記MBMSのサービスによるデータ送信の指示を検出するデータ配信検出手段と、
    前記データ送信の指示の検出に基づいて、当該指示により特定される端末であって自装置との通信範囲に位置する配信先の1つまたは複数の前記端末に対して前記MBMSのサービスによる無線のデータ送信処理を行う、1つのPDCP(Packet Data Convergence Protocol)処理手段を起動するPDCP起動手段と、
    前記指示により特定される端末へ、無線により前記送信データを送信処理する前記PDCP処理手段と、
    を備えることを特徴とする基地局装置。
  2. MBMS(Multimedia Broadcast/Multicast Service)のサービスを提供する移動通信システムであって、
    前記EUTRANにおけるMBMS装置が、
    サービス提供対象の端末を収容する基地局装置に対して前記MBMSのサービスを提供に伴う送信データをマルチキャスト送信するマルチキャスト送信手段を備え、
    前記EUTRANにおける基地局装置が、
    前記マルチキャスト送信された前記送信データを受信する送信データ受信手段と、
    前記MBMSのサービスによるデータ送信の指示を検出するデータ配信検出手段と、
    前記データ送信の指示の検出に基づいて、当該指示により特定される端末であって自装置との通信範囲に位置する配信先の1つまたは複数の前記端末に対して前記MBMSのサービスによる無線のデータ送信処理を行う、1つのPDCP(Packet Data Convergence Protocol)処理手段を起動するPDCP起動手段と、
    前記指示により特定される端末へ、無線により前記送信データを送信処理する前記PDCP処理手段と、
    を備えることを特徴とするEUTRAN通信システム。
  3. 前記送信データを前記基地局装置から受信する前記端末とを備えることを特徴とする請求項2に記載のEUTRAN通信システム。
  4. MBMS(Multimedia Broadcast/Multicast Service)のサービスを提供する移動通信システム内の、端末に対して無線により前記MBMSのサービスによる送信データを無線送信する基地局装置における処理方法であって、
    前記基地局装置のデータ配信検出手段が、前記MBMSのサービスによるデータ送信の指示を検出し、
    前記基地局装置のPDCP(Packet Data Convergence Protocol)起動手段が、前記データ送信の指示の検出に基づいて、当該指示により特定される端末であって自装置との通信範囲に位置する配信先の1つまたは複数の前記端末に対して前記MBMSのサービスによる無線のデータ送信処理を行う、1つのPDCP処理手段を起動し、
    前記基地局装置の前記PDCP処理手段が、前記指示により特定される端末へ、無線により前記送信データを送信処理する
    ことを特徴とする処理方法。
  5. MBMS(Multimedia Broadcast/Multicast Service)のサービスを提供する移動通信システムにおける処理方法であって、
    前記EUTRANにおけるMBMS装置のマルチキャスト送信手段が、サービス提供対象の端末を収容する基地局装置に対して前記MBMSのサービスを提供に伴う送信データをマルチキャスト送信し、
    前記EUTRANにおける基地局装置の送信データ受信手段が、前記マルチキャスト送信された前記送信データを受信し、
    前記基地局装置のデータ配信検出手段が、前記MBMSのサービスによるデータ送信の指示を検出し、
    前記基地局装置のPDCP(Packet Data Convergence Protocol)起動手段が、前記データ送信の指示の検出に基づいて、当該指示により特定される端末であって自装置との通信範囲に位置する配信先の1つまたは複数の前記端末に対して前記MBMSのサービスによる無線のデータ送信処理を行う、1つのPDCP処理手段を起動し、
    前記基地局装置の前記PDCP処理手段が、前記指示により特定される端末へ、無線により前記送信データを送信処理する
    ことを特徴とする処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014515584A (ja) * 2011-05-27 2014-06-30 ノキア シーメンス ネットワークス オサケユキチュア 無線ネットワークにおけるl2ベースバンド処理の分配
KR20230167194A (ko) 2022-05-30 2023-12-08 (주)휴톰 수술 종류에 따라 장기 및 혈관에 대한 3d 모델을 생성하는 방법, 장치 및 프로그램

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