JP2010177871A - 無線基地局及び通信制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】各無線端末からの信号の衝突を防止する。
【解決手段】無線基地局1は、無線端末2A乃至2Dに割り当てられた上りタイムスロットを用いて、当該無線端末2A乃至2Dから伝送される複数の信号を受信する。次に、無線基地局1は、受信した複数の信号の時間位置を検出する。更に、無線基地局1は、受信した複数の信号のうち、時間位置が重複している2つ以上の信号が存在する場合に、それら時間位置が重複している2つ以上の信号の送信元の無線端末の少なくともいずれかにおける上り方向の通信方式を、他の無線端末による上り方向の通信が行われていないタイミングで上り方向の通信を行う方式に決定し、その通信方式の情報を送信する。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の無線端末との間で信号を伝送する無線基地局、及び、当該無線基地局における通信制御方法に関する。
複数の無線端末と無線基地局との間で時分割複信(TDD)及び時分割多重(TDMA)により通信を行う無線通信システムでは、各無線端末と無線基地局との距離は無線端末毎に異なる。このため、各無線端末に異なるタイムスロットを割り当てられているにもかかわらず、距離の違いにより発生する伝搬遅延によって、無線基地局が、各無線端末からのバースト信号を同時に受信してしまう場合がある。
このようなバースト信号の同時受信(衝突)を防止するために、例えば特許文献1及び特許文献2に記載された技術では、無線基地局が各無線端末へ衝突防止のための制御信号を送信する。各無線端末は、受信した制御信号に基づいて、バースト信号の送信タイミングを強制的に調整する。このような制御は、タイムアライメント制御と称される。
特開2001−169343号公報 特開2002−77087号公報
しかしながら、無線端末が、無線基地局に対して遠方から近傍へ移動すると、上述のようなタイムアライメント制御を行っても、無線基地局によって受信されるバースト信号の時間位置(受信ウィンドウ)が、タイムスロットの前側に外れる場合がある。また、無線端末が、無線基地局に対して近傍から遠方へ移動すると、上述のようなタイムアライメント制御を行っても、無線基地局によって受信されるバースト信号の受信ウィンドウ)が、タイムスロットの後側に外れる場合がある。
このように、無線基地局における受信タイミングが極度に遅延したバースト信号と、極度に進んだバースト信号とが混在する場合、これらの信号の衝突が発生し、正常な復調が困難となる。
特に、PHS(Personal Handy Phone System)の無線通信システムでは、マクロセル化に伴い、無線端末と無線基地局との距離の変化が大きいため、上述した信号の衝突が生じやすい。
上記問題点に鑑み、本発明は、各無線端末からの信号の衝突を防止する無線基地局及び通信制御方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明は以下のような特徴を有している。まず、本発明の第1の側面は、複数の無線端末(無線端末2A乃至2D)との間で信号を伝送する無線基地局(無線基地局1)であって、前記複数の無線端末に割り当てられたTDMAの通信方式における上りタイムスロットを用いて伝送される複数の信号を受信する受信部(受信処理部152)と、前記受信部により受信された前記複数の信号の時間位置を検出する時間位置検出部(ユニークワード検出部156及び通信方式決定部158)と、前記受信部により受信された前記複数の信号のうち、前記時間位置が重複している2つ以上の信号が存在する場合に、前記時間位置が重複している2つ以上の信号の送信元の前記無線端末の少なくともいずれかにおける上り方向の通信方式を、CSMAの通信方式に決定する決定部(通信方式決定部158)と、前記決定部により決定された前記通信方式を、前記時間位置が重複している2つ以上の信号の送信元の前記無線端末の少なくともいずれかに送信する送信部(無線端末送信制御部160)とを備えることを要旨とする。
このような無線基地局は、各無線端末から受信した信号の時間位置が重複している場合、すなわち、信号の衝突が発生した場合には、当該衝突が発生した信号の送信元の無線端末の少なくともいずれかにおける上り方向の通信方式を、CSMA(Carrier Sense Multiple Access)の通信方式に決定する。これにより、衝突が発生した信号の送信元の無線端末における上り方向の信号の送信タイミングが、それまでとは異なるようになり、衝突を防止することが可能となる。
本発明の第2の側面は、前記決定部は、前記時間位置が重複している2つ以上の信号のうち、遅延が生じている信号の送信元の前記無線端末における上り方向の通信方式を、前記CSMAの通信方式に決定し、前記送信部は、前記決定部により決定された前記通信方式を、前記遅延が生じている信号の送信元の前記無線端末に送信することを要旨とする。
本発明の第3の側面は、前記決定部は、前記時間位置が重複している2つ以上の信号のうち、遅延が生じている信号以外の信号の送信元の前記無線端末における上り方向の通信方式を、前記CSMAの通信方式に決定し、前記送信部は、前記決定部により決定された前記通信方式を、前記遅延が生じている信号以外の信号の送信元の前記無線端末に送信することを要旨とする。
本発明の第4の側面は、前記時間位置検出部は、前記複数の信号に対応するデータに含まれるユニークワードの時間位置を検出することを要旨とする。
ユニークワードの時間位置を検出することにより、2つの信号に対応するデータに含まれるユニークワードの時間位置の差に基づいて、当該2つの信号の時間位置が重複しているか否かを判定可能となる。また、伝搬環境の悪化等により、無線基地局が、信号全体に対応するデータを取得することができない場合であっても、少なくともユニークワードを取得することができれば、2つの信号の時間位置が重複しているか否かを判定可能となる。
本発明の第5の側面は、前記受信部により受信された前記複数の信号の受信品質を測定する測定部(受信品質測定部154)を有し、前記決定部は、前記測定部により測定された前記受信品質が所定レベル未満に劣化した場合に、前記時間位置が重複している2つ以上の信号の送信元の前記無線端末の少なくともいずれかにおける上り方向の通信方式を、前記CSMAの通信方式に決定することを要旨とする。
信号に衝突が生じていても、受信品質が良好である場合には、当該信号の伝送の送信元の無線端末の通信方式を、CSMAの通信方式にする必要がない。したがって、受信品質が劣化している場合にのみ、通信方式を決定することで、処理負担を軽減することができる。
本発明の第6の側面は、複数の無線端末との間で信号を伝送する無線基地局における通信制御方法であって、前記無線基地局が、前記複数の無線端末に割り当てられたTDMAの通信方式における上りタイムスロットを用いて伝送される複数の信号を受信するステップと、前記無線基地局が、受信された前記複数の信号の時間位置を検出するステップと、前記無線基地局が、受信された前記複数の信号のうち、前記時間位置が重複している2つ以上の信号が存在する場合に、前記時間位置が重複している2つ以上の信号の送信元の前記無線端末の少なくともいずれかにおける上り方向の通信方式を、CSMAの通信方式に決定するステップと、前記無線基地局が、決定された前記通信方式を、前記時間位置が重複している2つ以上の信号の送信元の前記無線端末の少なくともいずれかに送信するステップとを備えることを要旨とする。
本発明によれば、無線基地局において、複数の無線端末の移動に伴う各無線端末からの信号の衝突を防止することが可能となる。
本発明の実施形態に係る無線通信システムの全体概略構成図である。 本発明の実施形態に係るフレームの構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る無線基地局の概略構成図である。 本発明の実施形態に係る、無線基地局における制御部及び無線通信部の機能ブロック構成図である。 本発明の実施形態に係る無線基地局の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る受信データの構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る上りタイムスロットと受信ウィンドウとの対応関係の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る上り方向の通信方式決定の一例を示す図である。
次に、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。具体的には、(1)無線通信システムの構成、(2)無線基地局の動作、(3)作用・効果、(4)その他の実施形態について説明する。以下の実施形態における図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
(1)無線通信システムの構成
まず、本発明の実施形態に係る無線通信システムの構成について、(1.1)無線通信システムの全体概略構成、(1.2)無線基地局の構成の順に説明する。
(1.1)無線通信システムの全体概略構成
図1は、本発明の実施形態に係る無線通信システム10の全体概略構成図である。
図1に示すように、無線通信システム10は、PHSの無線通信システムである。この無線通信システム10は、無線基地局1と、無線端末2A、無線端末2B、無線端末2C及び無線端末2Dとを含む。図1において、無線端末2A乃至2Dは、無線基地局1が提供するセル3に在圏している。無線基地局1と、無線端末2A乃至2Dとは、当初、TDD及びTDMAの通信方式により信号を伝送する。
無線基地局1は、無線端末2A乃至2Dとの通信に先立って、これら無線端末2A乃至2Dに対して、フレーム内のタイムスロットを割り当てる。
図2は、フレームの構成を示す図である。図2に示すように、フレームは、下り方向(無線基地局1から無線端末2A乃至2Dに向かう方向)の通信に用いられる下り時間帯と、当該下り時間帯に続く、上り方向(無線端末2A乃至2Dから無線基地局1に向かう方向)の通信に用いられる上り時間帯とからなり、下り時間帯が4つの下りタイムスロットD1乃至D4に分割され、上り時間帯が4つの上りタイムスロットU1乃至U4に分割されている。
初期状態においては、無線基地局1は、無線端末2Aに対して、下りタイムスロットD1及び上りタイムスロットU1を割り当て、無線端末2Bに対して、下りタイムスロットD2及び上りタイムスロットU2を割り当てる。また、無線基地局1は、無線端末2Cに対して、下りタイムスロットD3及び上りタイムスロットU3を割り当て、無線端末2Dに対して、下りタイムスロットD4及び上りタイムスロットU4を割り当てる。無線端末2A乃至2Dは、割り当てられた下りタイムスロットを用いて、無線基地局1からの信号を受信し、割り当てられた上りタイムスロットを用いて、無線基地局1へ信号を送信する。
(1.2)無線基地局の構成
次に、無線基地局1の構成について、(1.2.1)無線基地局の概略構成、(1.2.2)無線基地局の詳細構成の順に説明する。
(1.2.1)無線基地局の概略構成
図3は、無線基地局1の概略構成図である。図3に示すように、無線基地局1は、制御部102、記憶部103、有線通信部104、無線通信部106及びアンテナ108を含む。
制御部102は、例えばCPUによって構成され、無線基地局1が具備する各種機能を制御する。記憶部103は、例えばメモリによって構成され、無線基地局1における制御などに用いられる各種情報を記憶する。
有線通信部104は、図示しない上位のネットワークにおけるゲートウェイサーバ等との間で通信を行う。無線通信部106は、RF回路、ベースバンド回路等を含み、変調及び復調、符号化及び復号等を行い、アンテナ108を介して無線信号の送信及び受信を行う。
(1.2.2)無線基地局の詳細構成
次に、無線基地局1の詳細構成、具体的には、制御部102及び無線通信部106の機能ブロック構成について説明する。図4は、無線基地局1の制御部102及び無線通信部106の機能ブロック構成図である。
図4に示すように、無線通信部106は、受信処理部152、受信品質測定部154及びユニークワード検出部156を含む。また、制御部102は、通信方式決定部158及び無線端末送信制御部160を含む。
無線通信部106内の受信処理部152は、無線端末2A乃至2Dのそれぞれに割り当てられた、TDMAの通信方式における上りタイムスロットを介して、当該無線端末2A乃至2Dから送信された各信号を受信する。更に、受信処理部152は、受信した各信号を受信品質測定部154へ出力する。
また、受信処理部152は、入力した各信号の復調及び復号を行って受信データを生成し、その都度、当該受信データをユニークワード検出部154と、制御部102内の受信品質測定部156へ出力する。
無線通信部106内の受信品質測定部154は、受信した信号の受信品質を測定する。
具体的には、受信品質測定部154は、受信処理部152からの各信号を入力する。更に、受信品質測定部154は、入力した各信号の受信品質である、受信信号強度(RSSI: Received Signal Strength Indicator)を測定する。あるいは、受信品質測定部154は、入力した各受信データの受信品質である、フレームエラーレート(FER:Flame Error Rate)を測定する。受信品質測定部154は、測定した受信品質を、対応する受信データとともにユニークワード検出部156へ出力する。また、受信品質測定部154は、測定した受信品質を、無線端末送信制御部160へ出力する。
無線通信部106内のユニークワード検出部156は、受信品質と、当該受信品質に対応する受信データとを入力する。更に、ユニークワード検出部156は、入力した受信品質のいずれかが、予め定められた所定レベル未満に劣化しているか否かを判定する。受信品質が、予め定められた所定レベル未満に劣化している場合、ユニークワード検出部156は、入力した各受信データに含まれる同期データである、ユニークワードの時間位置を検出する。更に、ユニークワード検出部156は、検出した各ユニークワードの時間位置を、制御部102内の通信方式決定部158へ出力する。
制御部102内の通信方式決定部158は、各ユニークワードの時間位置を入力する。更に、通信方式決定部158は、連続する2つの受信データに含まれるユニークワードの時間位置の差が所定範囲内であるか否かを判定する。
連続する2つの受信データに含まれるユニークワードの時間位置の差が所定範囲内である場合、通信方式決定部158は、当該連続する2つのデータに対応する信号が衝突していると見なす。次に、通信方式決定部158は、信号の衝突を防止するために、無線端末2A乃至2Dのうち、衝突が生じた信号の送信元の無線端末の少なくともいずれかにおける上り方向の通信方式を、他の無線端末による上り方向の通信が行われていないタイミングで上り方向の通信を行う方式である、CSMAに決定する。
更に、通信方式決定部158は、決定した通信方式がCSMAであることを示す通信方式情報を、無線端末送信制御部160へ出力する。
無線端末送信制御部160は、受信品質測定部154からの受信品質を入力するとともに、通信方式決定部158からの通信方式情報を入力する。次に、無線端末送信制御部160は、受信品質に応じて、当該受信品質に対応する信号の送信元である無線端末2A乃至2D毎に、送信電力、変調方式及び周波数帯域幅を制御するための制御情報を生成する。
更に、無線端末送信制御部160は、制御情報と、通信方式情報とを、無線通信部106及びアンテナ108を介して、対応する無線端末2A乃至2Dへ送信する。
(2)無線基地局の動作
次に、無線基地局1の動作を説明する。図5は、無線基地局1の動作を示すフローチャートである。なお、以下では、初期状態において、無線基地局1は、無線端末2Aに対して、図2に示すフレーム内の下りタイムスロットD1及び上りタイムスロットU1を割り当て、無線端末2Bに対して、図2に示すフレーム内の下りタイムスロットD2及び上りタイムスロットU2を割り当てているものとする。また、初期状態において、無線基地局1は、無線端末2Cに対して、図2に示すフレーム内の下りタイムスロットD3及び上りタイムスロットU3を割り当て、無線端末2Dに対して、図2に示すフレーム内の下りタイムスロットD4及び上りタイムスロットU4を割り当てているものとする。
無線端末2A乃至2Dは、それぞれ割り当てられた上りタイムスロットを用いて、無線基地局1に対して信号を送信している。ステップS101において、無線基地局1内の無線通信部106は、無線端末2A乃至2Dから送信され、アンテナ108によって受信された4つの信号を入力する。次に、無線通信部106は、入力した各信号について、受信品質を測定する。更に、無線通信部106は、測定した各受信品質の何れかが、予め定められた所定値未満に劣化したか否かを判定する。
測定した受信品質の何れかが所定値未満に劣化した場合、ステップS102において、無線通信部106は、各信号を復調及び符号化して得られる受信データに含まれるユニークワード(UW)の時間位置を検出する。ここで、ユニークワードの時間位置は、当該ユニークワードの検出時刻を示す。
図6は、受信データの構成を示す図である。図6に示す受信データは、240ビットのビット長を有する。この受信データは、先頭から順に、4ビット長の過渡応答用ランプタイム(R)、2ビット長のスタートシンボル(SS)、6ビット長のプリアンプル(PR)、16ビット長のユニークワード(UW)、180ビット長の情報、16ビット長のCRC(Cyclic Redundancy Check)、16ビット長のガードにより構成されている。
再び、図5に戻って説明する。ステップS103において、無線通信部106は、連続する2つの信号に対応する受信データに含まれるユニークワードの時間位置の差が、予め定められた所定値以内であるか否かを判定する。
ここで、所定値は、連続する2つの信号の時間位置(受信ウィンドウ)が重複する場合における、これら連続する2つの信号に対応する受信データに含まれるユニークワードの時間位置の差の最大値である。
したがって、連続する2つの信号に対応する受信データに含まれるユニークワードの時間位置の差が、所定値以内の場合には、連続する2つの信号の受信ウィンドウは重複し、信号の衝突が生じていることになる。一方、連続する2つの信号に対応する受信データに含まれるユニークワードの時間位置の差が、所定値を超える場合には、連続する2つの信号の受信ウィンドウは重複せず、信号の衝突は生じていないことになる。
例えば、図7及び図8では、連続する2つの信号に対応する受信ウィンドウは、受信ウィンドウ#1と受信ウィンドウ#2、受信ウィンドウ#2と受信ウィンドウ#3、受信ウィンドウ#3と受信ウィンドウ#4の3組存在する。
図7では、受信ウィンドウ#1と受信ウィンドウ#2に対応する2つのユニークワードの時間位置の差は、所定値を超えており、受信ウィンドウ#1と受信ウィンドウ#2は重複していない。また、受信ウィンドウ#2と受信ウィンドウ#3に対応する2つのユニークワードの時間位置の差は、所定値を超えており、受信ウィンドウ#2と受信ウィンドウ#3は重複しておらず、受信ウィンドウ#3と受信ウィンドウ#4に対応する2つのユニークワードの時間位置の差は、所定値を超えており、受信ウィンドウ#3と受信ウィンドウ#4は重複していない。
一方、図8(a)では、受信ウィンドウ#2と受信ウィンドウ#3に対応する2つのユニークワードの時間位置の差は、所定値を超えており、受信ウィンドウ#2と受信ウィンドウ#3は重複していない。また、受信ウィンドウ#3と受信ウィンドウ#4に対応する2つのユニークワードの時間位置の差は、所定値を超えており、受信ウィンドウ#3と受信ウィンドウ#4は重複していない。一方、受信ウィンドウ#1と受信ウィンドウ#2に対応する2つのユニークワードの時間位置の差は、所定値以内であり、受信ウィンドウ#1と受信ウィンドウ#2は重複している。
再び、図5に戻って説明する。ステップS103において、連続する2つの信号に対応する受信データに含まれるユニークワードの時間位置の差が、予め定められた所定値を超えると判定された場合、すなわち、受信ウィンドウが重複しておらず、信号の衝突が生じていない場合、ステップS104において、制御部102は、各受信品質に応じて、当該受信品質に対応する信号の送信元である無線端末2A乃至2D毎に、送信電力、変調方式及び周波数帯域幅を制御するための制御情報を生成する。
ステップS105において、制御部102は、無線端末2A乃至2D毎の制御情報を、無線通信部106及びアンテナ108を介して、対応する無線端末2A乃至2Dへ送信する。無線端末2A乃至2Dは、制御情報を受信する。更に、無線端末2A乃至2Dは、制御情報に基づいて、送信電力、変調方式及び周波数帯域幅を変更する。
一方、連続する2つの信号に対応する受信データに含まれるユニークワードの時間位置の差が、予め定められた所定値以内である場合(ステップS103において肯定判断の場合)、すなわち、受信ウィンドウが重複し、信号の衝突が生じている場合、ステップS111において、制御部102は、衝突している信号の送信元の無線端末の少なくともいずれかにおける上り方向の通信方式を、他の無線端末による上り方向の通信が行われていないタイミングで上り方向の通信を行う方式である、CSMAに決定する。更に、制御部102は、決定した上り方向の通信方式がCSMAであることを示す通信方式情報を生成する。
通信方式の決定の対象となる無線端末の選択方法としては、2つの方法が考えられる。第1の方法では、2つの受信ウィンドウが重複している場合、制御部102は、これら重複している2つの受信ウィンドウに対応する2つの信号の送信元の無線端末のうち、遅延が生じている信号の送信元の無線端末について、上り方向の通信方式をCSMAに決定する。
例えば、図8(a)では、上りタイムスロットU1を用いて伝送された信号の受信ウィンドウ#1と、上りタイムスロットU2を用いて伝送された信号の受信ウィンドウ#2とが重複している。この場合、先に受信された前方の信号である受信ウィンドウ#1に対応する信号が遅延しているため、制御部102は、当該受信ウィンドウ#1に対応する信号の送信元である無線端末2Aについて、上りタイムスロットU1の割り当てを停止するとともに、上り方向の通信方式をCSMAに決定する。
一方、第2の方法では、2つの受信ウィンドウが重複している場合、制御部102は、これら重複している2つの受信ウィンドウに対応する2つの信号の送信元の無線端末のうち、遅延が生じている信号以外の信号の送信元の無線端末について、上り方向の通信方式をCSMAに決定する。
例えば、図8(a)では、先に受信された前方の信号である受信ウィンドウ#1に対応する信号が遅延しており、後に受信された後方の信号である受信ウィンドウ#2に対応する信号が遅延していない。この場合、制御部102は、当該受信ウィンドウ#2に対応する信号の送信元である無線端末2Bについて、上りタイムスロットU2の割り当てを停止するとともに、上り方向の通信方式をCSMAに決定する。
再び、図5に戻って説明する。ステップS112において、制御部102は、各受信品質に応じて、当該受信品質に対応する信号の送信元である無線端末2A乃至2D毎に、送信電力、変調方式及び周波数帯域幅を制御するための制御情報を生成する。
ステップS113において、制御部102は、無線端末2A乃至2D毎の制御情報を、無線通信部106及びアンテナ108を介して、対応する無線端末2A乃至2Dへ送信する。また、制御部102は、S111において選択した通信方式の決定の対象となる無線端末に対して、無線通信部106及びアンテナ108を介して、通信方式情報を送信する。
無線端末2A乃至2Dは、制御情報を受信した場合、当該制御情報に基づいて、送信電力、変調方式及び周波数帯域幅を変更し、無線基地局1に対して、信号を送信する。
また、無線端末2A乃至2Dは、通信方式情報を受信した場合、当該通信方式情報に基づいて、上り方向の通信方式をCSMAに変更し、他の無線端末による上り方向の通信が行われていないタイミングで上り方向の通信を行う。
例えば、図8(a)の例において、通信方式の決定の対象となる無線端末の選択方法として、上述した第1の方法が採用される場合には、制御部102は、選択した無線端末2Aへ通信方式情報を送信する。そして、通信方式情報を受信した無線端末2Aは、上り方向の通信方式をCSMAに変更する。この結果、図8(b)に示すように、無線端末2Aによる上り方向の信号の送信タイミングが早まり、受信ウィンドウ#1と受信ウィンドウ#2とが重複しなくなり、信号の衝突が防止される。
一方、図8(a)の例において、通信方式の決定の対象となる無線端末の選択方法として、上述した第2の方法が採用される場合には、制御部102は、選択した無線端末2Bへ通信方式情報を送信する。そして、通信方式情報を受信した無線端末2Bは、上り方向の通信方式をCSMAに変更する。この結果、図8(c)に示すように、無線端末2Bによる上り方向の信号の送信タイミングが遅くなり、受信ウィンドウ#1と受信ウィンドウ#2とが重複しなくなり、信号の衝突が防止される。
再び、図5に戻って説明する。ステップS114において、無線通信部106は、無線端末2A乃至2Dからの各信号を復調及び符号化して得られる受信データに含まれるユニークワードについて、当該受信データに対応する信号の伝送に用いられた上りタイムスロットの時間帯における時間位置を検出する。
更に、ステップS115において、無線通信部106は、連続する2つの受信データに含まれるユニークワードの時間位置の差が、予め定められた所定値以内であるか否かを判定する。
連続する2つの受信データに含まれるユニークワードの時間位置の差が、予め定められた所定値を超えると判定された場合、すなわち、受信ウィンドウが重複しておらず、信号の衝突が生じていない場合には、再び、ステップS101における受信品質が所定値未満に劣化したか否かの判定以降の動作が繰り返される。
一方、連続する2つの受信データに含まれるユニークワードの時間位置の差が、予め定められた所定値以内であると判定された場合、すなわち、受信ウィンドウが重複し、信号の衝突が生じている場合には、再び、ステップS111における、衝突している信号の送信元の無線端末の少なくとも何れかの上り方向の通信方式をCSMAに決定する処理と、通信方式情報を生成する処理以降の動作が繰り返される。
(3)作用・効果
本発明の実施形態に係る無線通信システム10において、無線端末2A乃至2Dは、自身に割り当てられた上りタイムスロットを用いて信号を送信する。無線基地局1は、この信号を受信し、復調及び復号によって受信データを取得する。更に、無線基地局1は、受信データに含まれるユニークワードの時間位置を検出し、連続する2つの受信データに含まれるユニークワードの時間位置の差が所定値以内である場合には、受信ウィンドウが重複し、信号の衝突が発生したと判断して、無線端末2A乃至2Dのうち、衝突が生じた信号の送信元の無線端末の少なくともいずれかの上り方向の通信方式をCSMAに決定し、当該無線端末へ通信方式情報を送信する。
更に、通信方式情報を受信した無線端末は、上り方向の通信方式をCSMAに変更して、信号の送信を行う。この結果、受信ウィンドウが重複しなくなり、信号の衝突が防止される。
また、無線基地局1は、重複している受信ウィンドウに対応する信号のうち、遅延が生じている信号の送信元の無線端末、あるいは、遅延が生じている信号以外の信号の送信元の無線端末についてのみ、上り方向の通信方式をCSMAに決定する。
上り方向の通信方式がCSMAとなる無線端末は、無線伝搬路を監視する必要があるため、消費電力が大きくなる。しかし、上述したように、上り方向の通信方式がCSMAとなる無線端末が限定されることにより、電力消費が大きくなる無線端末の数が抑えられる。
また、無線基地局1は、無線端末2A乃至2Dからの信号に対応する受信データに含まれるユニークワードの時間位置を検出し、ユニークワードの時間位置の差に基づいて、受信ウィンドウの重複、更には、信号の衝突を判定している。したがって、伝搬環境の悪化等により、無線基地局1が、信号全体に対応する受信データを取得することができない場合であっても、少なくともユニークワードを取得することができれば、受信ウィンドウが重複しているか否かを判定可能となる。
(4)その他の実施形態
上記のように、本発明は実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
上述した実施形態では、図2、図7乃至図9に示すように、上り時間帯が4つの上りタイムスロットに分割される場合を例に説明したが、更に多くの上りタイムスロットに分割される場合においても、同様に本発明を適用することができる。
また、上述した実施形態では、2つの信号が衝突する場合について説明したが、3つ以上の信号が衝突する場合についても同様に本発明を適用することができる。
このように本発明は、ここでは記載していない様々な実施形態等を包含するということを理解すべきである。したがって、本発明はこの開示から妥当な特許請求の範囲の発明特定事項によってのみ限定されるものである。
本発明の無線基地局及び通信制御方法は、各無線端末からの信号の衝突を防止することができ、無線基地局及び通信制御方法として有用である。
1…無線基地局、2A〜2D…無線端末、3…セル、10…無線通信システム、102…制御部、103…記憶部、104…有線通信部、106…無線通信部、108…アンテナ、152…受信処理部、154…受信品質測定部、156…ユニークワード検出部、158…通信方式決定部、160…無線端末送信制御部

Claims (6)

  1. 複数の無線端末との間で信号を伝送する無線基地局であって、
    前記複数の無線端末に割り当てられたTDMAの通信方式における上りタイムスロットを用いて伝送される複数の信号を受信する受信部と、
    前記受信部により受信された前記複数の信号の時間位置を検出する時間位置検出部と、
    前記受信部により受信された前記複数の信号のうち、前記時間位置が重複している2つ以上の信号が存在する場合に、前記時間位置が重複している2つ以上の信号の送信元の前記無線端末の少なくともいずれかにおける上り方向の通信方式を、CSMAの通信方式に決定する決定部と、
    前記決定部により決定された前記通信方式を、前記時間位置が重複している2つ以上の信号の送信元の前記無線端末の少なくともいずれかに送信する送信部と
    を備える無線基地局。
  2. 前記決定部は、前記時間位置が重複している2つ以上の信号のうち、遅延が生じている信号の送信元の前記無線端末における上り方向の通信方式を、前記CSMAの通信方式に決定し、
    前記送信部は、前記決定部により決定された前記通信方式を、前記遅延が生じている信号の送信元の前記無線端末に送信する請求項1に記載の無線基地局。
  3. 前記決定部は、前記時間位置が重複している2つ以上の信号のうち、遅延が生じている信号以外の信号の送信元の前記無線端末における上り方向の通信方式を、前記CSMAの通信方式に決定し、
    前記送信部は、前記決定部により決定された前記通信方式を、前記遅延が生じている信号以外の信号の送信元の前記無線端末に送信する請求項1に記載の無線基地局。
  4. 前記時間位置検出部は、前記複数の信号に対応するデータに含まれるユニークワードの時間位置を検出する請求項1乃至3の何れかに記載の無線基地局。
  5. 前記受信部により受信された前記複数の信号の受信品質を測定する測定部を有し、
    前記決定部は、前記測定部により測定された前記受信品質が所定レベル未満に劣化した場合に、前記時間位置が重複している2つ以上の信号の送信元の前記無線端末の少なくともいずれかにおける上り方向の通信方式を、前記CSMAの通信方式に決定する請求項1乃至4の何れかに記載の無線基地局。
  6. 複数の無線端末との間で信号を伝送する無線基地局における通信制御方法であって、
    前記無線基地局が、前記複数の無線端末に割り当てられたTDMAの通信方式における上りタイムスロットを用いて伝送される複数の信号を受信するステップと、
    前記無線基地局が、受信された前記複数の信号の時間位置を検出するステップと、
    前記無線基地局が、受信された前記複数の信号のうち、前記時間位置が重複している2つ以上の信号が存在する場合に、前記時間位置が重複している2つ以上の信号の送信元の前記無線端末の少なくともいずれかにおける上り方向の通信方式を、CSMAの通信方式に決定するステップと、
    前記無線基地局が、決定された前記通信方式を、前記時間位置が重複している2つ以上の信号の送信元の前記無線端末の少なくともいずれかに送信するステップと
    を備える通信制御方法。
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