JP2010176608A - 描画処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】鳥瞰表現時の文字列を高い視認性で表現する。
【解決手段】描画処理装置(10)は、描画命令群を発行可能なCPU(300)と、上記描画命令群に従って、平面地図を3次元空間に配置し、視点と上記視点を基準とする見下ろし角及び視野角とに基づいて鳥瞰地図を形成可能な描画制御部(100)とを含む。上記描画制御部には、投影面がx方向の座標及びy方向の座標で表現される2次元平面とされ、3次元空間における視点から描画対象までの距離に応じてy方向の描画位置が決定されるとき、投影面がy方向の任意位置で分割された領域に応じて適用される文字データの参照先ベースアドレス及び文字データサイズを設定可能な制御レジスタ部を設ける。上記制御レジスタ部に設定された情報に基づいて描画処理を行うことで、鳥瞰表現時の文字列を高い視認性で表現し、DL方式におけるCPUでの負荷を低減する。
【選択図】図1

Description

本発明は、描画処理技術、さらには鳥瞰地図の描画を可能とする描画装置に関する。
目的地までの経路誘導を可能とするカーナビゲーション装置では、一度に表示できる範囲を拡大するとともに、臨場感のある地図表示を可能とするため、鳥瞰地図表示が行われる。ここで、鳥瞰地図とは、上空から車両の進行方向に向けて斜めに見下ろしたように表示された地図を指す。この鳥瞰地図に文字列を表示する場合、遠近感や自車位置付近の情報をより見易く表現するために手前側(画面下側)に配置される文字は大きく、奥側(画面上側)に配置される文字は小さく描かれることが望ましい。
特許文献1によれば、鳥瞰地図表示を可能とするナビゲーション装置が示されている。このナビゲーション装置は、鳥瞰図を表示手段に表示する地図表示制御手段と、前記鳥瞰図の奥行き方向の表示位置に対応して、前記情報指標を前記表示手段上に表示させるか否かを示す表示制御情報を各前記情報指標毎に記憶する記憶手段と、前記情報指標の前記表示手段上への表示を制御する指標表示制御手段とを備える。そして前記表示制御情報は、鳥瞰図を前記奥行き方向に分割した分割領域毎に前記情報指標を前記表示手段上に表示させるか否かを示すように設定される。さらに各前記分割領域について、前記鳥瞰図の奥になるに従って表示される前記情報指標の数が少なくなるように設定される(特許文献1の段落00031〜0037、段落0120〜0143、図10)。
特開平11−311527号公報
特許文献1記載のナビゲーション装置によれば、システムコントローラ内にCPU(中央処理装置)が配置され、このCPUによって上記地図表示制御手段及び上記指標表示制御手段が形成される(特許文献1の第0073段落)。つまり、上記地図表示制御手段及び上記指標表示制御手段の各機能は、CPUが所定プログラムを実行することで機能的に実現されている。上記CPUでは、ナビゲーション装置において上記地図表示制御や上記指標表示制御以外の演算処理も行われるため、上記CPUの負荷は大きくならざるを得ない。
カーナビゲーション装置に搭載される描画処理装置において、より多くの情報を高速に描画するためグラフィックス・プロセッシング・ユニット(以下、「GPU」という)を搭載するのが望ましい。GPUにジオメトリ演算機能を搭載すれば、鳥瞰地図を表現する場合、透視投影に必要なジオメトリ演算処理を頂点毎に実施する必要があるものの、本処理機能をGPU側に持たせることができるため、ジオメトリ演算処理速度の向上やCPUの負荷低減の面で有利となる。
カーナビゲーション装置で表現される文字列の描画手法としては、非表示領域に準備された文字データ(ビットマップデータ)を表示領域へピクセル転送することで行われるが、文字列はその情報の特性上可読性を最も重視される傾向にある。このため、例えば、(1)正立表示、(2)文字の背景は地図を表示(背景透過)、(3)鳥瞰地図の場合は配置位置に応じて段階的にサイズを変化(3〜4段階)、(4)文字列同士が重なった場合は最も手前に配置される文字列を優先して表示、などの処理が必要となる。
従って鳥瞰地図での文字列は、文字列の前後判定を行うために深度バッファを備えたGPUにて文字列を配置する専用領域に対して文字データをピクセル転送し、地図描画領域との重ね合わせを表示処理にて透過合成することで実現することが必要とされる。
しかし、上記の手法によれば、地図の描画領域と文字の描画領域を分ける必要(メモリ及び表示リソースの消費)があり、また文字列が透視投影処理にて直線的に遠近拡縮し、特に縮小時はデータが間引かれることによって文字の視認性が損なわれる虞れがある。例えば近年のGPUでは、透視投影の遠近拡縮によって発生する視認性の低下を防ぐため、ピクセル転送を透視投影の遠近拡縮に影響されずに等倍で行うことができるものもあるが、遠近感が損なわれることとなる。従って視認性を優先する場合、たとえジオメトリ演算機能を搭載したGPUであっても文字列を配置する位置を予めCPU演算にて求め、配置位置に応じて予め幾段階に準備された参照文字データを選別し、ピクセル転送処理のみをアクセラレーションするという手法を用いることもある。しかしその手法では、処理性能の低下やCPUの負荷増大を招く。特に描画内容をコマンド化し、GPUがこのコマンド群(描画命令群)を解釈しながら描画処理を行うコマンドリスト(以下「DL」という)方式のGPUの場合、上記処理性能の低下やCPUの負荷増大は顕著に現れる。つまり、DL方式のGPUの最大のメリットはDLを数フレームの間再利用できる点にあるが、文字列描画のようにフレーム毎にCPU処理を介在させ描画内容を調整する必要がある場合は、DLをフレーム毎に更新しなければならないことになり、その結果、CPUの負荷が大幅に増大し、CPUの処理性能を劣化させることが考えられる。
本発明の目的は、鳥瞰表現時の文字列を高い視認性で表現でき、しかも、DL方式におけるCPUでの負荷を低減するための技術を提供することにある。
本発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記の通りである。
すなわち、描画処理装置は、描画命令群を発行可能なCPUと、上記CPUからの描画命令群に従って、平面地図を3次元空間に配置し、視点と上記視点を基準とする見下ろし角及び視野角とに基づいて上記平面地図を投影面に描画した鳥瞰地図を形成可能な描画制御部とを含む。上記描画制御部は、投影面がx方向の座標及びy方向の座標で表現される2次元平面とされ、3次元空間における視点から描画対象までの距離に応じてy方向の描画位置が決定されるとき、上記投影面がy方向の任意位置で分割された領域に応じて適用される文字データの参照先ベースアドレス及び文字データサイズを設定可能な制御レジスタ部を含む。そして上記描画制御部は、上記制御レジスタ部に設定された情報に基づいて描画処理を行う。
上記投影面がy方向の任意位置で分割された領域に応じて適用される文字データの参照先ベースアドレスを変更できるため、上記制御レジスタ部の参照データを原型のまま使用することができ、それによって文字列の視認性の劣化を防ぐことができる。
DL方式のメリットはDLを数フレームの間再利用できる点にある。フレーム毎にCPUによる処理を介在させて、描画内容を調整する場合のように、文字列描画処理の一部にCPUによる処理を含む場合、DLをフレーム毎に更新しなければならないから、その分、CPUの負荷が増大する。しかし、上記のように、上記描画制御部に対して描画命令群を発行した後は、上記制御レジスタ部の設定情報に従って上記描画制御部により描画処理が行われ、文字列描画処理自体にCPUによる処理が不要とされるため、CPUの負荷を低減することができる。
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記のとおりである。
すなわち、鳥瞰表現時の文字列を高い視認性で表現でき、しかも、DL方式におけるCPUでの負荷を低減することができる。
本発明にかかる描画処理装置の構成例ブロック図である。 鳥瞰地図作成の原理説明図である。 描画命令群と文字列描画命令フォーマットとの関係説明図である。 制御レジスタに設定される情報の説明図である。 文字列を包括する矩形領域を求める演算式の説明図である。 配置情報バッファ領域の更新説明図である。 文字データ領域の参照先となる矩形領域を求める演算式の説明図である。 画素演算処理部での2回目の処理の説明図である。
1.実施の形態の概要
先ず、本願において開示される発明の代表的な実施の形態について概要を説明する。代表的な実施の形態についての概要説明で括弧を付して参照する図面中の参照符号はそれが付された構成要素の概念に含まれるものを例示するに過ぎない。
〔1〕鳥瞰地図は、例えば図2に示されるように、xy座標で表現される平面地図21を3次元空間に配置し、視点位置、見下ろし角及び視野角に基づいて透視投影座標変換(投影面22への描画)を行うことで実現できる。ここで透視投影後の結果(鳥瞰図)は、3次元空間において視点から遠い位置に配置された描画対象は投影面(22)の高い位置に配置され、3次元空間において視点から近い位置に配置された描画対象は投影面(22)の低い位置に配置される。本発明は、この透視投影後のY方向の配置位置(Y座標)によって文字列のサイズを変更するために、参照する文字データの参照先ベースアドレスを指定されたサイズの文字が格納された領域の先頭アドレス(ベースアドレス)に変更でき、且つ配置情報を使用して文字列同士の重なりを識別可能とすることで、地図描画領域へ直接文字列を配置できる。
まず本発明では描画面(投影面)をY方向の任意位置で分割でき、この分割された領域単位に領域範囲や文字データの参照先ベースアドレス、文字データのサイズを指定できるものとする。この情報を参照することで、ジオメトリ演算処理後の文字列を各領域単位に抽出することが可能となり、描画時に各領域単位に指定されたパラメータを適用することで配置位置に応じて参照する文字データの参照領域を変更することができる。
文字列同士の重なり処理(前後判定)については配置情報バッファ領域を用いることで実現する。配置情報バッファ領域は描画面と座標系が同一の、各文字列を包括する矩形の配置情報を記憶する領域であり、この配置情報を適切の更新することでどちらの文字列がより前面にあるべきかを判断する。本方式の文字列描画では、文字列描画を示すコマンドは繰り返して処理し易くするため、開始と終了を示すコマンドによって挟み、一度目の処理で配置情報バッファ領域の更新を、二度目の処理にてこの配置情報バッファ領域のデータをマスクデータとして参照描画するものとする。
以上により、カーナビにおける鳥瞰表現時の文字列を高い視認性で表現でき、かつCPUでの処理を介在させることなく、地図面と同一の領域に描画できるDL方式の描画処理を実現できる。
〔2〕このような描画処理を実現するため、本発明の代表的な実施の形態に係る描画処理装置(10)は、予め設定されたプログラムを実行可能なCPU(300)を含む。そして上記CPUからの描画命令群に従って、平面地図を3次元空間に配置し、視点と上記視点を基準とする見下ろし角及び視野角とに基づいて上記平面地図を投影面に描画した鳥瞰地図を形成可能にされる。さらに上記投影面がX方向及びそれに直交するY方向の座標で表現される2次元平面とされ、上記3次元空間における上記視点から描画対象までの距離に応じて上記投影面におけるY方向の描画位置が決定されるとき、描画制御部(100)を有する。この描画制御部(100)は、上記投影面がY方向の任意位置で分割された領域に応じて適用される文字データの参照先ベースアドレス及び文字データサイズを上記CPUによって設定可能な制御レジスタ部(101)を含み、上記制御レジスタ部に設定された情報に基づいて描画処理を行う。
上記の構成によれば、上記投影面がY方向の任意位置で分割された領域に応じて適用される文字データの参照先ベースアドレス及び文字データサイズを設定可能な制御レジスタ部(101)を含み、上記制御レジスタ部に設定された情報に基づいて描画処理が行われる。このため、手前側(画面下側)に配置される文字を大きく、奥側(画面上側)に配置される文字を小さく描くことができ、それにより、鳥瞰表現時の文字列を高い視認性で表現できる。
また、一般的にCPUでの処理を伴う場合、フレーム毎に文字列描画を行う部分の描画命令群を更新する必要があるが、上記の構成によれば、この描画命令群を更新する処理が描画命令群全体を更新するまで不要となるため、1フレームの更新に要する時間を短縮することができ、また、CPUでの処理負荷を低減することができる。
〔3〕上記描画制御部は、上記CPUから発行された描画命令群を解釈して実行可能なハードウェアアクセラレータとすることができる。
〔4〕上記描画制御部(100)は、上記CPUから与えられた描画命令群を解釈するための描画命令解釈部(103)を含む。描画命令群は、文字列描画の開始を示す文字列描画開始命令と、文字列描画の終了を示す文字列描画終了命令と、上記文字列描画開始命令と上記文字列描画終了命令との間に配置された文字列描画命令とを含む。
〔5〕上記描画制御部(100)には、上記文字列描画命令で指定される配置座標を入力として行列演算を行い、画素を配置する座標を求めるためのジオメトリ演算処理部(104)を設けることができる。さらに上記描画制御部(100)には、上記ジオメトリ演算処理部で算出されたY方向の座標値に応じて、参照する文字データの参照先ベースアドレス及び文字データのサイズを決定するための領域判定部(105)と、上記領域判定部での決定に基づいて、実際に描画する画素を生成するための画素演算処理部(106)とを設けることができる。
〔6〕鳥瞰地図描画画面において文字列の同士の重なりを判定するための配置情報を記憶可能な配置情報バッファ領域(203)を設けることができる。
〔7〕上記描画制御部(100)は、上記ジオメトリ演算処理部で算出されたy方向の座標値に対応する文字データの参照先から文字データを参照し、上記配置情報バッファ領域の配置情報に基づいて描画先領域への配置画素を生成するように構成することができる。
2.実施の形態の詳細
実施の形態について更に詳述する。
図1には、本発明にかかる描画処理装置の構成例が示される。
描画処理装置10は、例えば目的地までの経路誘導を可能とするナビゲーションシステムに適用されるもので、このナビゲーションシステムで表示される鳥瞰地図の描画を行う。鳥瞰地図は、例えば図2に示されるように、xy座標で表現される平面地図21を、xyz座標で示される3次元空間に配置し、視点位置、見下ろし角及び視野角に基づいて透視投影座標変換(投影面22への描画)を行うことで実現できる。投影面22はXY座標で示される。
描画処理装置10は、特に制限されないが、描画制御部100、メモリ部200、CPU300を含み、それらがバス500によって、互いに信号のやり取り可能に結合されている。上記描画処理装置10で描画された鳥瞰地図は、表示部400で表示される。表示部400は、液晶表示パネルや、それを駆動するための回路を含んで成る。特に制限されないが、上記描画制御部100、CPU300、及び表示部400の一部は、公知の半導体集積回路製造技術により、単結晶シリコン基板などの一つの半導体基板に形成される。
上記描画制御部100は、特に制限されないが、GPU(グラフィックス・プロセッシング・ユニット)などのハードウェアアクセラレータとされ、次のように構成される。
すなわち上記描画制御部100は、各種制御情報が保持される制御レジスタ部101、描画命令を取り込むための描画命令入力部102、取り込まれた描画命令を解釈するための描画命令解釈部103を含む。上記描画制御部100は、鳥瞰地図形成のために指定された行列式に従ってジオメトリ演算を行うジオメトリ演算処理部104、文字データのベースアドレス及び文字データのサイズを決定する領域判定部105、描画する画素を演算する画素演算部106、及び上記画素演算部106で求められた画素を出力する画素出力部107を含む。
上記メモリ部200は、特に制限されないが、上記CPU300が所定プログラムを実行することで与えられる描画命令群(DL)が格納される描画命令群領域201、文字データが格納される文字データ領域202、配置情報が格納される配置情報バッファ領域203、及び画素データが格納される描画領域204を含む。描画命令群領域201に保持された描画命令は、描画命令入力部102を介して描画命令解釈部103に伝達される。
次に、各部の詳細について説明する。
上記制御レジスタ部101は、描画領域をY方向の任意の位置で分割するため、分割された領域の範囲、文字データの参照先ベースアドレス及び文字データのサイズを領域毎に指定できるレジスタを含む。これらのレジスタは、バス500を介してCPU300によって設定される。
上記描画命令入力部102は、CPU300からの起動要求を受け、描画する図形を指示するための描画命令を取り込む手段である。描画命令は、描画命令群(DL)としてメモリ部300の描画命令群領域201に蓄えられ、描画起動指示を開始合図として、このDLをメモリ部200より取り込まれる。
描画命令入力部102によって取り込まれた描画命令は、描画命令解釈部103で解釈されることで、実際に描画する図形形状や制御内容が特定される。例えば描画命令が文字列描画を行う描画命令であれば、描画命令解釈部103では、指定された描画命令が文字列描画であることをここで識別するものとする。上記文字列描画命令群は、図3に示されるように、複数の文字列描画命令が、文字列描画開始を示す命令(文字列描画開始命令)と、文字列描画終了を示す命令(文字列描画終了命令)とで挟まれる。本構成とすることにより、文字列描画の開始と終了を明確にすることができ、後述する文字列描画の繰り返し処理の際の識別を容易に行うことができる。
文字列描画命令フォーマットは、特に制限されないが、図3に示されるように、命令コード、配置座標(xy座標)、文字データの参照先オフセット(参照先配置番号)及び文字列の文字数を含む各情報で構成され、1命令が1文字列に対応される。
ジオメトリ演算処理部104は、各描画命令で指定される配置座標を入力として、4×4の行列演算を行い、実際に画素を配置するXY座標を求めるものである。この行列式はCPU300により任意に指定できるものとする。
描画命令が文字列描画の場合、ジオメトリ演算処理部104で算出されたXY座標のY値に応じて、参照する文字データのベースアドレス及び文字データのサイズが領域判定部105で決定される。これらの決定は、制御レジスタ部101に設定されている各種制御情報、例えば指定される各領域の範囲、参照する文字データのベースアドレス及び文字データのサイズに基づいて行われる。制御レジスタ部101には、図4に示されるように、領域情報と、範囲と、文字データ領域ベースアドレスと、文字サイズとの関係が設定されており、ジオメトリ演算部104でのY値演算結果に従って、対応する情報が読み出されるようになっている。例えば図4に示される例によれば、ジオメトリ演算部104でのY値の演算結果が180の場合、各領域の範囲情報から領域2が選択され、文字データ領域ベースアドレス:0x10001000、文字サイズ:16が使用されることとなる。
画素演算処理部106は、実際に描画する画素を生成するための演算処理を行う。その演算処理が文字列描画の場合、文字列命令処理を繰り返し処理することで、以下のように処理が2回に分けて行われる。
上記画素演算処理部106での第1回目の処理では、文字列同士の重なりを識別するための配置情報バッファ領域203の更新が行われる。配置情報バッファ領域203は、描画領域204と座標系が同一の各文字列の配置情報を記憶する領域である。配置情報バッファ領域203の内容は描画命令が文字列描画開始命令のタイミングで全てYの最大値で初期化され、領域判定部105及び画素演算部106にて算出される各文字列を包括する矩形領域が算出され、それに対応するデータが、ジオメトリ演算処理部104で算出されるY値で更新されるものとする。また、文字列を包括する矩形領域の演算式は、図5に示されるようになり、当該矩形領域の左上隅X座標、左上隅Y座標、幅、高さが求めされる。「*」は乗算を意味する。文字列描画命令で指定されるXY座標は文字列の中心座標に対応する。また、配置情報バッファ領域203を更新する場合は、図6に示されるように、予めこれから更新する矩形領域が求められ(1)、その矩形領域のデータが配置情報バッファ領域203から読み出され(2)、書き込み値が読み出し値より小さいデータのみが更新され(3)、配置データが配置情報バッファ領域203に書き込まれる。こうすることで、既に配置情報バッファ領域203のデータが更新され、かつそのデータがより手前に配置される文字列の配置情報である場合、そのデータが上書きされることを防ぐことができる。
図8には、画素演算処理部106での第2回目の処理が示される。
画素演算処理部106の第2回目の処理では、画素演算部106で矩形領域が算出され(1)、文字データ領域202から文字データが読み出され(2)、配置情報バッファ領域203から配置データが読み出される(3)。そして、描画領域204から画素データが読み出され(4)、それに基づいて、実際に描画する画素データが生成され(5)、それが描画領域204に配置される。配置情報バッファ領域203及び描画領域204の矩形領域は、上で述べた配置情報バッファ領域203のデータ更新処理と同様の手順にて求めることができる。例えば文字データ領域202の参照先となる矩形領域については、領域判定部105で適用を決定した文字データ領域ベースアドレスを領域の先頭として、図7に示される演算式によって、上記矩形領域の左上隅X座標、左上隅Y座標、幅、高さが求められることで、文字データ領域202の参照先となる矩形領域が求められる。
描画領域204に配置される画素データは、配置情報バッファ領域203から読み出されたデータを基に、文字データ領域202から読み込んだデータを使用するか、描画領域204から読み込んだデータを使用するかを判断して決定される。具体的には、配置情報バッファ領域203から読み込んだデータとジオメトリ演算処理部104で算出された文字列を配置するXY座標のY値を比較し、このY値と一致したデータの部分は文字データ領域202から読み込んだデータで描画し、一致しなかった部分は描画領域204から読み込んだデータで描画する。つまりこれは、配置情報データと前記Y値が一致しなかった部分は、より手前に配置されるべき文字列があることを意味し、この部分を描画領域204から読み込んだデータで描き戻すことで、文字列同士の重なりを適切に処理することができる。尚、文字列描画時に任意色透過が指定されなかった場合と、指定された場合とで、生成される画素データが異なる。文字列は地図上に配置される関係上、文字の軌跡以外の背景を透過する場合が想定される。任意色透過が指定された場合は、文字データ領域202のデータを配置すると判断した後で、そのデータが透過色と一致するか否かの判定を行い、一致する場合には、対応する画素が文字データから描画先画素データに置き換えられる。このようにして画素演算部106で生成された画素データは、画素出力部107を介して描画領域へ配置される。
この実施の形態によれば、以下の作用効果を得ることができる。
(1)表示部400に表示される画像の1フレームの更新に要する時間は、CPU300でのDL作成時間と、描画制御部100での描画処理時間とを合計したものである。CPU400での処理を伴う場合、フレーム毎に文字列描画を行う部分のDLを更新する必要がある。しかし上記の実施形態によれば、このDLを更新する処理がDL全体を更新するまで不要(通常、DL方式のGPUでは数フレームの間DLを再利用する)となるため、カーナビゲーション装置の1フレームの更新に要する時間を短縮することができ、また、CPU300での負荷を低減することができる。
(2)文字の配置位置によって参照する文字データのベースアドレスを変更できるため、参照データを原型のまま使用することができ、文字列の視認性の劣化を防ぐことができる。
(3)描画演算部106での演算処理では、文字列を地図描画面と同一の領域に描画できるため、文字列描画専用の領域を持つ必要がなくなり、その分、使用メモリサイズを低減することができる。
(4)制御レジスタ部101を描画制御部100内に配置したことにより、領域判定部105から制御レジスタ部101内の設定情報の参照を高速に行うことができる。これにより、描画制御部100での描画の高速化を図ることができる。
以上本発明者によってなされた発明を具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
以上の説明では主として本発明者によってなされた発明をその背景となった利用分野であるナビゲーションシステムの描画処理装置に適用した場合について説明したが、本発明にかかる描画処理装置はナビゲーションシステム以外にも適用することができる。
10 描画処理装置
21 平面地図
22 投影面
100 描画制御部
101 制御レジスタ部
102 描画命令入力部
103 描画命令解釈部
104 ジオメトリ演算処理部
105 領域判定部
106 画素演算部
107 画素出力部
200 メモリ部
201 描画命令群領域
202 文字データ領域
203 配置情報バッファ領域
204 描画領域
300 CPU
400 表示部
500 バス

Claims (6)

  1. 描画処理の内容を示す描画命令群を発行可能なCPUと、
    上記CPUからの描画命令群に従って、平面地図を3次元空間に配置し、視点と上記視点を基準とする見下ろし角及び視野角とに基づいて上記平面地図を投影面に描画した鳥瞰地図を形成可能な描画制御部と、を含み、
    上記描画制御部は、上記投影面がX方向及びそれに直交するY方向の座標で表現される2次元平面とされ、上記3次元空間における上記視点から描画対象までの距離に応じて上記投影面におけるY方向の描画位置が決定されるとき、上記投影面がY方向の任意位置で分割された領域に応じて適用される文字データの参照先ベースアドレス及び文字データサイズを上記CPUによって設定可能な制御レジスタ部を含み、上記制御レジスタ部に設定された情報に基づいて描画処理を行うことを特徴とする描画処理装置。
  2. 上記描画制御部は、上記CPUから発行された描画命令群を解釈して実行可能なハードウェアアクセラレータとされる請求項1記載の描画処理装置。
  3. 上記CPUから発行され、上記描画制御部で解釈して実行される描画命令群は、文字列描画の開始を示す文字列描画開始命令と、
    文字列描画の終了を示す文字列描画終了命令と、
    上記文字列描画開始命令と上記文字列描画終了命令との間に配置され、文字列描画をするための文字列描画命令と、を含む請求項1記載の描画処理装置。
  4. 上記描画制御部は、上記文字列描画終了命令で指定される配置座標を入力として行列演算を行い、画素を配置する座標を求めるためのジオメトリ演算処理部と、
    上記ジオメトリ演算処理部で算出されたY方向の座標値に応じて、参照する文字データのベースアドレス及び文字データのサイズを決定するための領域判定部と、
    上記領域判定部での決定に基づいて、実際に描画する画素を生成するための画素演算処理部と、を含む請求項3記載の描画処理装置。
  5. 上記描画制御部において鳥瞰地図描画画面における文字列の同士の重なりを判定するための配置情報を記憶可能な配置情報バッファ領域を含む請求項1記載の描画処理装置。
  6. 上記描画制御部は、上記ジオメトリ演算処理部で算出されたy方向の座標値に対応する文字データの参照先から文字データを参照し、上記配置情報バッファ領域の配置情報に基づいて描画先領域への配置画素を生成する請求項4記載の描画処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014228363A (ja) * 2013-05-21 2014-12-08 株式会社ゼンリンデータコム 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
CN110794848A (zh) * 2019-11-27 2020-02-14 北京三快在线科技有限公司 一种无人车控制方法及装置
US11367238B2 (en) 2019-10-28 2022-06-21 Renesas Electronics Corporation Image processing device and image processing method

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