JP2010176245A - 情報入力装置および情報処理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザに適した触感を付与することが可能な情報入力装置を提供する。
【解決手段】この情報入力装置1は、ユーザにより回転操作可能な触感付与部12と、ユーザに触感を付与するための回転力を触感付与部12に発生させるアクチュエータ121と、触感付与部12が回転操作された際の回転速度データに基づいてユーザを識別する識別部111cと、識別部111cによって識別されたユーザに対応するオフセット電圧をアクチュエータ121に出力する力制御部111aとを備える。
【選択図】図4

Description

この発明は、情報入力装置および情報処理システムに関し、特に、ユーザに触感を付与するアクチュエータを備える情報入力装置および情報処理システムに関するものである。
従来、ユーザに触感を付与するアクチュエータを備える情報入力装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、ユーザが手で把持する固定部と、固定部の両端部に設けられた関節部と、関節部により固定部と接続される一対の力覚提示部(触感付与部)とを備える力覚提示装置(情報入力装置)が開示されている。この力覚提示装置では、ユーザが力覚提示部を固定部に対して回転操作することが可能に構成されている。また、ユーザにより力覚提示部が回転操作される際、力覚提示部に設けられたアクチュエータによって、操作された方向とは反対の方向に一定の大きさの反力(触感)が発生するように構成されている。これにより、力覚提示装置が操作される際に、ユーザに触感を付与することが可能である。
特開2008−123061号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された力覚提示装置では、力覚提示装置を操作するユーザの個人的な特徴を識別することなく、力覚提示部に一定の大きさの反力が発生するように構成されているため、回転操作時の力が強いユーザと力の弱いユーザとでは、力の強いユーザにとっては感触が弱く感じられる一方、力の弱いユーザにとっては感触が強く感じられるという不都合がある。このため、ユーザに適した触感を付与することが困難であるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、ユーザに適した触感を付与することが可能な情報入力装置を提供することである。
課題を解決するための手段および発明の効果
この発明の第1の局面による情報入力装置は、ユーザにより回転操作可能な操作部と、ユーザに触感を付与するための回転力を操作部に発生させるアクチュエータと、操作部が回転操作された際の回転力の指標となるデータに基づいてユーザを識別する識別部と、識別部によって識別されたユーザに対応する回転力制御信号をアクチュエータに出力する力制御部とを備える。
この第1の局面による情報入力装置では、上記のように、ユーザに触感を付与するための回転力を操作部に発生させるアクチュエータと、操作部が回転操作された際の回転力の指標となるデータに基づいてユーザを識別する識別部と、識別部によって識別されたユーザに対応する回転力制御信号をアクチュエータに出力する力制御部とを備えることによって、識別部により識別されたユーザに対応する回転力制御信号が出力されるので、ユーザに対応するようにアクチュエータを駆動させることができる。これにより、ユーザに適した触感を付与することができる。
上記第1の局面による情報入力装置において、好ましくは、操作部がユーザにより回転操作された際の回転力の指標となるデータは、操作部の回転速度に基づくデータ、または、操作部の回転角度に基づくデータの少なくとも一方である。このように構成すれば、回転速度データまたは回転角度データの少なくとも一方に基づいて、容易に、識別部によりユーザを識別することができる。
上記第1の局面による情報入力装置において、好ましくは、ユーザに対応する回転力の指標となるデータが記憶された記憶部をさらに備え、識別部は、操作部が回転操作された際の回転力の指標となるデータと、記憶部に記憶されているユーザに対応する複数の回転力の指標となるデータとを比較することにより、ユーザを識別するように構成されている。このように構成すれば、記憶部に記憶されているユーザに対応する回転力の指標となるデータを参照して、容易に、ユーザを識別することができる。
この場合、好ましくは、記憶部には、ユーザに対応する回転力の指標となるデータに加えて、ユーザに対応する回転力制御信号の情報も記憶されており、識別部により、ユーザにより操作部が回転操作された際の回転力の指標となるデータと、記憶部に記憶されているユーザに対応する回転力の指標となるデータとが一致または近似すると識別された場合に、力制御部は、識別部によって識別されたユーザに対応する回転力制御信号をアクチュエータに出力するように構成されている。このように構成すれば、容易に、識別されたユーザに対応するようにアクチュエータを駆動させることができる。
上記ユーザに対応する回転力の指標となるデータおよび回転力制御信号が記憶された記憶部を備えた情報入力装置において、好ましくは、記憶部には、ユーザに対応しないとともに、操作部が回転操作された際の回転力の指標となる基準回転力データと、基準回転力データに対応する基準回転力制御信号の情報とがさらに記憶されており、識別部により操作部が回転操作された際の回転力の指標となるデータと記憶部に記憶されている複数のユーザの各々に対応する複数の回転力の指標となるデータとが一致せず、かつ、近似しないと識別された場合に、力制御部は、操作部が回転操作された際の回転力の指標となるデータと一致または近似する記憶部に記憶された基準回転力データに対応する基準回転力制御信号をアクチュエータに出力するように構成されている。このように構成すれば、ユーザに対応する回転力の指標となるデータが記憶部に記憶されていない場合には、基準回転力制御信号がアクチュエータに出力されて標準的な回転力でアクチュエータを駆動させることができる。
上記ユーザに対応する回転力の指標となるデータおよび回転力制御信号が記憶された記憶部を備えた情報入力装置において、好ましくは、記憶部には、操作部が回転操作された際の回転力の指標となるデータと回転力制御信号の情報とがユーザ毎に対応付けられた個人識別用データテーブルが記憶されている。このように構成すれば、識別部は、個人識別用データテーブルを参照して、容易に、ユーザを識別することができる。
この場合、好ましくは、ユーザ登録の受付を行うユーザ登録受付手段をさらに備え、ユーザ登録受付手段により所定のユーザのユーザ登録が受け付けられた際に、所定のユーザにより操作部が回転操作された際の回転力の指標となるデータが個人識別用データテーブルに設定されるように構成されている。このように構成すれば、個人識別用データテーブルに対して、容易に、ユーザ情報を設定登録することができる。
上記個人識別用データテーブルを備えた情報入力装置において、好ましくは、個人識別用データテーブルに加えて、操作部が回転操作された際の回転力の指標となる基準回転力データとアクチュエータに出力される基準回転力制御信号の情報とが対応付けられた基準制御用テーブルが記憶されており、記憶部の個人識別用データテーブルに記憶された回転力制御信号は、オフセット信号であり、力制御部は、識別部により所定のユーザが識別された場合に、所定のユーザにより回転操作された際の回転力の指標となるデータに対応する基準制御用テーブルの基準回転力制御信号と、所定のユーザに対応する個人識別用データテーブルのオフセット信号とを足し合わせた信号をアクチュエータに出力するように構成されている。このように構成すれば、標準的に設定された基準制御用テーブルの基準回転力制御信号を基準として、ユーザごとに設定された個人識別用データテーブルのオフセット信号(基準に対するユーザごとのずれ量)を足し合わせることにより、容易に、ユーザに対応するようにアクチュエータを駆動させることができる。
この場合、好ましくは、基準回転力制御信号およびオフセット信号は、力制御部がアクチュエータに出力する電圧信号である。このように構成すれば、力制御部から出力された電圧信号によりアクチュエータを駆動させることができるので、出力電圧に応じた触感をユーザに付与することができる。
上記ユーザに対応する回転力の指標となるデータおよび回転力制御信号が記憶された記憶部を備えた情報入力装置において、好ましくは、識別部により所定のユーザが識別された後に、操作部が所定の時間操作されていないと判断された場合には、識別された所定のユーザに対応する回転力制御信号の情報がリセットされるように構成されている。このように構成すれば、所定のユーザが識別された後、所定の時間操作がされない場合には、所定のユーザの操作は行われないと判断して自動的にリセットされるので、手動でリセットする必要がなくなる。これにより、情報入力装置の操作が煩雑になるのを抑制することができる。
上記第1の局面による情報入力装置において、好ましくは、操作状態であることまたは所定の処理の少なくとも一方をユーザに知らせるための報知部をさらに備える。このように構成すれば、たとえば、操作状態から所定の時間経過してリセット処理が行われた場合には、報知部による報知が行われるので、ユーザは、リセットされたことを容易に認識することができる。
この発明の第2の局面による情報処理システムは、ユーザにより回転操作可能な操作部と、ユーザに触感を付与するための回転力を操作部に発生させるアクチュエータと、操作部がユーザにより回転操作された際の回転力の指標となるデータに基づいてユーザを識別する識別部と、識別部によって識別されたユーザに対応する回転力制御信号をアクチュエータに出力する力制御部と、データの送受信が可能な第1通信部とを含む、情報入力装置と、情報入力装置の第1通信部との間でデータの送受信が可能な第2通信部と、前記情報入力装置から受信したデータに基づいた画像を表示する表示部とを含む、電子機器とを備える。
この第2の局面による情報処理システムでは、上記のように構成することにより、情報入力装置の識別部により識別されたユーザに対応する回転力制御信号が出力されるので、ユーザに対応するようにアクチュエータを駆動させることができる。その結果、情報入力装置においてユーザに適した触感を付与することができる。また、情報入力装置の第1通信部と電子機器の第2通信部との間でデータの送受信を行うことにより、たとえば、情報入力装置のユーザ登録を行う際に、ユーザ登録の内容を電子機器の表示部に表示させることができる。
本発明の第1実施形態による情報入力装置および電子機器を含む情報処理システムの構成を説明するためのブロック図である。 本発明の第1実施形態による情報入力装置の構成を説明するための図である。 本発明の第1実施形態による情報入力装置の把持方法および触感の発生方向を説明するための図である。 本発明の第1実施形態による制御パターンテーブルの内容を説明するための図である。 本発明の第1実施形態による個人識別用データテーブルの内容を説明するための図である。 本発明の第1実施形態による回転検出部の出力波形を説明するための図である。 本発明の第1実施形態による情報入力装置の制御部の制御動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の第1実施形態による情報入力装置の新規ユーザ登録(設定)の制御動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の第1実施形態による個人識別用データテーブルに新規ユーザが登録された状態を説明するための図である。 本発明の第1実施形態による個人識別用データテーブルの新規ユーザの名前の変更を説明するための図である。 本発明の第2実施形態による情報入力装置および電子機器を含む情報処理システムの構成を説明するためのブロック図である。 本発明の第2実施形態による基準制御パターンテーブルの内容を説明するための図である。 本発明の第2実施形態による個人識別用データテーブルの内容を説明するための図である。 本発明の第2実施形態による情報入力装置の制御部による制御動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の第1および第2実施形態による情報入力装置をリモートコントローラに適用した例を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1〜図6を参照して、本発明の第1実施形態による情報入力装置1および情報入力装置1を含む情報処理システム100の構成について説明する。
図1に示すように、情報処理システム100は、リモートコントローラなどに適用される情報入力装置1と、テレビジョン装置やDVDプレイヤーなどの表示部を含む電子機器2とから構成されている。
図1および図2に示すように、情報入力装置1は、ユーザが把持するための固定部11と、ユーザにより回転操作が可能な触感付与部12と、固定部11および触感付与部12を接続する関節部13とから構成されている。なお、触感付与部12は、本発明の「操作部」の一例である。
固定部11内には、MPU(Micro Processing Unit)からなる制御部111、メモリ112、LED113、ユーザ登録ボタン114および電圧値増加ボタン115が配置されている。なお、メモリ112は、本発明の「記憶部」の一例であり、LED113は、「報知部」の一例である。
制御部111には、力制御部111a、演算部111b、識別部111c、制御信号生成部111dおよびタイマ111eが設けられている。
力制御部111aは、識別部111cによりユーザが識別された場合には、識別部111cによって識別されたユーザに対応するオフセット電圧(回転力制御信号)と、後述する基準制御パターンテーブル112aに設定されている回転速度データに対応する基準出力電圧とを足し合わせた電圧をアクチュエータ121に出力するとともに、識別部111cによりユーザが識別されない場合には、基準制御パターンテーブル112aに設定されている基準出力電圧をアクチュエータ121に出力する機能を有している。
演算部111bは、触感付与部12の回転量に応じたパルス信号から触感付与部12の回転角度を求め、回転角度の時間的変化(単位時間当たりの回転角度変化量)から回転速度を算出するように構成されている。
識別部111cは、触感付与部12がユーザにより回転操作された際の回転速度データ(回転力の指標となるデータ)に基づいてユーザを識別する機能を有している。具体的には、識別部111cは、触感付与部12の回転により発生したパルス信号(図6参照)から触感付与部12の回転角度を求め、回転角度の時間的変化から回転速度を求める。
制御信号生成部111dは、制御信号を生成して、後述する赤外線通信部123に出力する機能を有している。なお、赤外線通信部123は、本発明の「第1通信部」の一例である。これにより、情報入力装置1のデータを電子機器2などの外部装置に送信することが可能なように構成されている。タイマ111eは、情報入力装置1の操作時間を計測するように構成されている。
メモリ112には、基準制御パターンテーブル112aおよび個人識別用データテーブル112bが記憶されている。なお、基準制御パターンテーブル112aは、本発明の「基準制御用テーブル」の一例である。
基準制御パターンテーブル112aは、図4に示すように、複数の回転速度データと、アクチュエータ121へ印加する複数の基準出力電圧とが対応付けられている。この基準出力電圧は、ユーザに付与する触感の基準となる標準的な電圧値である。
個人識別用データテーブル112bは、触感付与部12が回転操作された際の回転速度データと、複数のユーザに対応する複数のオフセット電圧(回転力制御信号)情報とが対応付けられたテーブルである。具体的には、回転検出部122で検出した回転速度が「20」または「20」に近似する値である場合、識別部111cは、個人識別用データテーブル112bに基づいて、操作中のユーザは「父」であると識別するように構成されている。なお、個人識別用データテーブル112bには、第1実施形態では、特定小集団を家族としたデータが設定されるように構成されており、識別部111cは、家族を構成する個人を識別するように構成されている。
固定部11の外表面には、図2に示すように、LED113、ユーザ登録ボタン114および電圧値増加ボタン115が設けられている。
LED113は、点灯、または、点滅、または点灯から消灯への変化により、情報入力装置1の操作状態であることまたは所定の処理(リセット処理を行ったこと、ユーザ登録処理中)をユーザに報知する機能を有している。ユーザ登録ボタン114および電圧値増加ボタン115は、ユーザが押下可能なプッシュスイッチにより構成されている。
また、触感付与部12内には、アクチュエータ121、回転検出部122および赤外線通信部123が配置されている。
アクチュエータ121は、ユーザに触感を付与するための回転力を、触感付与部12(図2参照)に発生させる機能を有しており、DCモータにより構成されている。
回転検出部122は、ロータリセンサ(エンコーダ)により構成されており、アクチュエータ121の回転軸121aに設けられている。この回転検出部122は、触感付与部12の回転により発生するパルス信号(図6参照)に基づいて触感付与部12の回転速度の検出を行っている。
また、図3に示すように、情報入力装置1の固定部11は、ユーザの手により把持されることを想定しているため、把持しやすいように、触感付与部12よりも長く形成されている。また、ユーザの手200の親指200a、または、親指200aおよび人差し指200bで回転させやすいように、触感付与部12は、固定部11よりも小さく形成されている。また、固定部11と触感付与部12とは、関節部13により接続されている。また、情報入力装置1の固定部11と触感付与部12の一部分とがユーザにより把持されるように構成されている。このように、ユーザに把持された状態で、矢印A方向に情報入力装置1を回転させた際には、触感付与部12に矢印B方向のトルクを発生させることによりユーザに触感を付与することが可能である。なお、触感付与部12は、360度を超えて回転させることも可能である。
ここで、第1実施形態では、ユーザが触感付与部12を回転操作する際の力の強さは、回転速度に比例するという考え方に基づいている。すなわち、力の強い人は、触感付与部12をより速く回転させ、力の弱い人は、触感付与部12をより遅く回転させるという考えに基づいている。この考え方に基づき、複数のユーザの各々を識別する際、触感付与部12の回転速度を測定し、測定された回転速度からユーザを識別することが可能となる。これにより、識別されたユーザに対応する負荷(回転トルク)が適切に選択されて触感付与部12に加えられるので、ユーザは、回転操作時の触感を得ることが可能となる。
また、図1に示すように、情報入力装置1は、テレビジョン装置やDVDプレイヤーなどの表示部23を含む電子機器(AV機器)2と赤外線通信を行うことが可能である。電子機器2には、表示部23に加えて、制御部21および赤外線通信部22が設けられている。なお、赤外線通信部22は、本発明の「第2通信部」の一例である。制御部21は、赤外線通信部22に赤外線通信を行うための制御信号を出力するとともに、表示部23に画像を表示する制御信号を出力する機能を有している。赤外線通信部22は、情報入力装置1の赤外線通信部123と赤外線通信を行うことが可能である。表示部23は、制御部21の制御信号に基づいて、画像(たとえば、音量などのゲージ画像)を表示することが可能である。
次に、図2、図4、図5および図7を参照して、本発明の第1実施形態による情報入力装置1の制御部111の制御動作について説明する。
図7に示すように、ステップS101において、情報入力装置1の触感付与部12が回転されたか否かが判断される。触感付与部12が回転されていない場合には、触感付与部12が回転されるまでこの判断が繰り返される。ステップS101において、触感付与部12が回転されたと判断された場合には、ステップS102において、LED113(図2参照)が点灯される。このLED113の点灯により、LED113の点灯中は、操作状態であることがユーザに報知される。そして、ステップS103において、回転速度データが検出される。この回転速度データの検出は、触感付与部12の回転量に応じたパルス信号が、回転検出部122から制御部111の演算部111bへ出力され、パルス信号から触感付与部12の回転角度を求め、回転角度の時間的変化(単位時間当たりの回転角度変化量)から回転速度を算出することにより行われる。
ここで、第1実施形態では、ステップS104において、算出された回転速度データと、個人識別用データテーブル112b(図5参照)に予めユーザ登録することにより設定されている複数のユーザに対応する回転速度データとを比較する。
そして、第1実施形態では、ステップS105において、算出された回転速度データに対応するユーザが個人識別用データテーブル112bに設定されているか否かが判断される。ステップS105において、算出された回転速度データに対応するユーザが個人識別用データテーブル112bに設定されていると判断された場合には、ステップS106において、個人識別用データテーブル112bからユーザに対応するオフセット電圧(V1)が読み出される。たとえば、算出された回転速度データが「20」の場合、図5に示した個人識別用データテーブル112bから「父」であると識別される。このとき、算出した回転速度データと、個人識別用データテーブル112bに設定されている回転速度データとが、一致するかまたは近似の関係(近似範囲内)であればよい。たとえば、算出された回転速度データが「19」の場合、「父」に対応付けられている回転速度データ「20」の±2の範囲(近似範囲)である「18〜22」に対応するので、操作中のユーザが「父」であると識別される。このとき、オフセット電圧として、「父」に対応付けられた「1.0V」が個人識別用データテーブル112bから読み出される。
また、第1実施形態では、ステップS105において、算出した回転速度データと、個人識別用データテーブル112bに設定されている回転速度データとが、一致せず、かつ、近似の関係(近似範囲内)でもない(対応するユーザが設定されていない)と判断された場合には、ステップS107において、未登録ユーザ用のデフォルト値(0V)が読み出され、オフセット電圧値(基準電圧に対するオフセット量)が0Vに決定される。
次に、ステップS108において、情報入力装置1の操作時間が計測される。操作時間の計測は、制御部111に実装されているタイマ111eにより行われる。そして、ステップS109において、ユーザの操作が一定時間(30分間)以内に操作されたか否かを判断する。
情報入力装置1が所定の時間(30分)以内に操作されていないと判断された場合には、第1実施形態では、ステップS110において、操作中のユーザ情報および操作中のユーザに対応するオフセット電圧がリセット(初期化)される。そして、ステップS111において、LED113を消灯させる。このLED113が点灯から消灯に切り替わることにより、ユーザにオフセット電圧がリセットされたことを報知することが可能になる。その後、再度ステップS101以降の制御動作が行われる。このように、30分以内に操作されていないと判断された場合には、再度ユーザの識別が必要になる。これは、情報入力装置1をAV機器を操作するためのリモートコントローラなどに適用することを想定しているため、30分以上経過してから操作が行われた場合には、異なるユーザにより操作されている可能性が高いことを考慮したものである。
また、ステップS109において、30分以内に操作されたと判断された場合には、ステップS112において、算出された回転速度データと、基準制御パターンテーブル112a(図4参照)の回転速度データとを比較する。次に、基準制御パターンテーブル112aの設定されている回転速度データに最も近い基準出力電圧(V2)を検索する。そして、回転速度データに対応付けられている基準出力電圧をアクチュエータ121へ出力する基準出力電圧として決定する。たとえば、回転速度データが「20」の場合、基準出力電圧は、図4に示すように、回転速度「20」に対応付けられている「1.0V」に決定される。
第1実施形態では、ステップS113において、力制御部111aは、ステップS112で決定した基準出力電圧(V2)と、ステップS106またはステップS107で決定したオフセット電圧(V1)とを足し合わせた電圧(V1+V2)をアクチュエータ121に出力する。これにより、情報入力装置1を操作しているユーザに合わせた触感が出力される。
次に、図1および図8〜図10を参照して、本発明の第1実施形態の新規ユーザの登録(設定)の制御動作について説明する。
図8に示すように、ステップS201において、ユーザ登録ボタン114(図1および図2参照)が押下されたか否かが判断される。ユーザ登録ボタン114が押下されていないと判断された場合には、ユーザ登録ボタン114が押下されるまでこの判断が繰り返される。ユーザ登録ボタン114が押下されたと判断された場合には、ステップS202において、LED113を点滅させる。このLED113の点滅により、ユーザ登録処理中であることをユーザに報知することが可能である。
次に、ステップS203において、情報入力装置1の触感付与部12が回転されたか否かが判断される。触感付与部12が回転されていない場合には、触感付与部12が回転されるまでこの判断が繰り返される。ステップS203において、触感付与部12が回転されたと判断された場合には、ステップS204において、回転速度が検出される。ステップS205において、算出された回転速度データと、個人識別用データテーブル112bに設定されている複数のユーザに対応する回転速度データとを比較する。
そして、ステップS206において、算出された回転速度データに対応するユーザが個人識別用データテーブル112bに設定されているか否かが判断される。ステップS206において、対応するユーザが設定されていないと判断された場合には、ステップS207において、図9に示すように、個人識別用データテーブル112bに操作中のユーザが「新規ユーザ」として登録される。次に、ステップS208において、算出された回転速度データが個人識別用データテーブル112bに仮設定される。
次に、ステップS209において、算出した回転速度データと、基準制御パターンテーブル112aに設定されている回転速度データとを比較し、基準制御パターンテーブル112aに設定されている回転速度データに最も近い基準出力電圧(V2)をアクチュエータ121へ出力する。これにより、ユーザが触感付与部12を回転操作した際の回転量に対応した標準的な触感が出力される。
次に、ステップS210において、ユーザ登録ボタン114が押下されたか否かが判断される。なお、ユーザ登録ボタン114は、本発明の「ユーザ登録受付手段」の一例である。このステップS210では、ユーザが付与された触感に満足しているかどうかの確認が行われる。そして、ユーザ登録ボタン114が押下されていない(触感に不満足である)と判断された場合には、ステップS211において、電圧値増加ボタン115が押下されたか否かの判断が行われる。電圧値増加ボタン115が押下されていないと判断された場合には、この判断が繰り返される。
また、ステップS211において、電圧値増加ボタン115が押下されたと判断された場合には、ステップS212において、オフセット電圧を0.1V増加させるとともに、0.1V増加されたオフセット電圧値(V1)が個人識別用データテーブル112bに仮設定される。このように、オフセット電圧値を増加させることにより、ユーザに付与される触感を大きくすることが可能である。そして、再度、ステップS203〜ステップS205の制御動作が行われる。
そして、ステップS206において、算出された回転速度データに対応するユーザが個人識別用データテーブル112bに仮設定されていると判断された場合には、ステップS213において、個人識別用データテーブル112bからユーザに対応して仮設定された(ステップS211およびステップS212で増加された)オフセット電圧(V1)を読み出すとともに、識別されたユーザが操作中のユーザとして設定される。このとき、算出した回転速度データと、個人識別用データテーブル112bに仮設定されている回転速度データとは一致するかまたは近似の関係であればよい。
ステップS214において、算出した回転速度データと、基準制御パターンテーブル112aに仮設定されている回転速度データとを比較し、仮設定されている回転速度データに最も近い基準出力電圧(V2)を検索する。そして、回転速度データに対応付けられている基準出力電圧(電圧)がアクチュエータ121へ出力される標準的な基準出力電圧として設定される。
ステップS215において、力制御部111aは、ステップS213で設定したステップS211およびステップS212で増加されたオフセット電圧(V1)と、ステップS214で設定した基準電圧(V2)とを足し合わせた電圧(V1+V2)をアクチュエータ121へ出力する。これにより、増加されたオフセット電圧に対応して大きくなった触感が得られる。
そして、ステップS210において、大きくなった触感に対してユーザがユーザ登録ボタン114を押下した(触感に満足)か否かが判断され、ユーザ登録ボタン114が押下されていない場合には、まだユーザは触感に満足していないと判断して、ステップS211、ステップS212およびステップS203〜ステップS206、ステップS213〜ステップS215の触感増加処理(オフセット電圧増加処理)が行われる。つまり、電圧値増加ボタン115を押下するごとにユーザが受ける触感が大きくなる。そして、新規ユーザが満足する触感に達するまでオフセット電圧を増加させることにより、所望の触感に調整することが可能である。そして、ステップS210において、ユーザ登録ボタン114が押下されたと判断された場合(触感に満足した場合)には、ステップS216において、個人識別用データテーブル112bに仮決定されている回転速度データと、オフセット電圧値とが個人識別用データテーブル112bの新規ユーザに対応するデータとして正式に設定登録される。次に、ステップS217において、LED113を消灯させる。これにより、新規ユーザ登録状態が解除されたことを視覚的に表示することが可能である。
また、第1実施形態においては、図10に示すように、電子機器2の表示部23にユーザ一覧を表示させて新規ユーザの個人名(名称)を変更することが可能である。具体的には、図1に示すように、情報入力装置1の赤外線通信部123と、電子機器2の赤外線通信部22との間で赤外線通信(IR通信)を行うことにより、図10に示すように、個人識別用データテーブル112bの内容を電子機器2の表示部23に表示させることが可能である。この状態において、情報入力装置1や電子機器2に接続されるキーボードなど(図示せず)を操作することにより、「新規ユーザ」という個人名を「叔母」などの個人名に変更することが可能である。
第1実施形態では、上記のように、ユーザに触感を付与するための回転力を触感付与部12に発生させるアクチュエータ121と、触感付与部12が回転操作された際の触感付与部12の回転速度データに基づいてユーザを識別する識別部111cと、識別部111cによって識別されたユーザに対応するオフセット電圧をアクチュエータ121に出力する力制御部111aとを備えることによって、識別部111cにより識別されたユーザに対応するオフセット電圧が出力されるので、ユーザに対応するようにアクチュエータ121を動作させることができる。これにより、ユーザに適した触感を付与することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、識別部111cを、触感付与部12が操作された際の回転速度データと、個人識別用データテーブル112bに記憶されている複数のユーザの各々に対応する複数の回転速度データとを比較することにより複数のユーザの各々を識別するように構成することによって、個人識別用データテーブル112bに記憶されているユーザに対応する複数の回転速度データに従って、容易に、ユーザを識別することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、識別部111cにより、ユーザにより触感付与部12が操作された際の回転速度データと、個人識別用データテーブル112bに設定されているユーザに対応する回転速度データとが一致または近似すると識別された場合に、力制御部111aは、識別部111cによって識別されたユーザに対応するオフセット電圧をアクチュエータ121に出力するように構成することによって、容易に、識別されたユーザに対応するようにアクチュエータ121を駆動させることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、識別部111cにより、触感付与部12が操作された際の回転速度データと、個人識別用データテーブル112bに記憶されている複数のユーザの各々に対応する複数の回転速度データとが一致せず、かつ、近似しないと識別された場合に力制御部111aは、触感付与部12が回転操作された際の回転速度データと一致または近似する個人識別用データテーブル112bに設定されている回転速度データに対応するオフセット電圧(0V)をアクチュエータ121に出力するように構成することによって、ユーザに対応する触感付与部12が操作された際の回転速度データが個人識別用データテーブル112bに記憶されていない場合には、未登録ユーザ用のデフォルト値がアクチュエータ121に出力されて標準的な回転力でアクチュエータ121を駆動させることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、メモリ112に、触感付与部12が回転操作された際の回転速度データとオフセット電圧とがユーザ毎に対応付けられた個人識別用データテーブル112bを記憶させることによって、識別部111cは、個人識別用データテーブル112bを参照して、容易に、ユーザを識別することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、ユーザ登録が受け付けられた際に、所定のユーザにより触感付与部12が回転操作された際の回転速度データを個人識別用データテーブル112bに設定させるように構成することによって、個人識別用データテーブル112bに対して、容易に、ユーザ情報を設定登録することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、力制御部111aを、識別部111cにより所定のユーザが識別された場合に、所定のユーザにより回転操作された際の回転速度データに対応する基準制御パターンテーブル112aの基準出力電圧(V2)と、所定のユーザに対応する個人識別用データテーブル112bのオフセット電圧(V1)とを足し合わせた電圧(V1+V2)をアクチュエータ121に出力するように構成することによって、標準的に設定された基準制御パターンテーブル112aの基準電圧(V2)を基準として、ユーザごとに設定された個人識別用データテーブル112bのオフセット電圧(V1)(基準に対するユーザごとのずれ量)を足し合わせることにより、容易に、ユーザに対応するようにアクチュエータ121を駆動させることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、識別部111cにより所定のユーザが識別された後に、触感付与部12が所定の時間(30分間)操作されていないと判断された場合には、識別された所定のユーザに対応するオフセット電圧をリセットするように構成することによって、所定のユーザが識別された後、所定の時間操作がされない場合には、所定のユーザの操作は行われないと判断して自動的にリセットされるので、手動でリセットする必要がなくなる。これにより、情報入力装置1の操作が煩雑になるのを抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、操作状態であることまたは所定の処理(リセット処理を行ったこと、ユーザ登録処理中)をユーザに知らせるためのLED113を備えることによって、操作状態から所定の時間(30分間)経過してリセット処理が行われた場合には、LED113による報知が行われるので、ユーザは、リセットされたことを容易に認識することができる。
また、第1実施形態では、上記のように構成することにより、情報入力装置1の識別部111cにより識別されたユーザに対応するオフセット電圧が出力されるので、ユーザに対応するようにアクチュエータ121を駆動させることができる。その結果、情報入力装置1においてユーザに適した触感を付与することができる。また、情報入力装置1の赤外線通信部123と電子機器2の赤外線通信部22との間でデータの送受信を行うことにより、たとえば、情報入力装置1のユーザ登録を行う際に、ユーザ登録の内容を電子機器2の表示部23に表示させることができる。
(第2実施形態)
図11〜図13を参照して、本発明の第2実施形態では、第1実施形態とは異なり、算出した回転角度データに基づいてユーザに触感を付与する例について説明する。
第2実施形態による情報入力装置1aでは、図11に示すように、固定部11のメモリ112には、基準制御パターンテーブル112cおよび個人識別用データテーブル112dが記憶されている。
基準制御パターンテーブル112cは、図12に示すように、ユーザにより触感付与部12が回転操作された際の回転角度データと、基準出力電圧とが対応付けられている。この基準出力電圧は、ユーザへ付与する触感の基準となる標準的な電圧値である。
個人識別用データテーブル112dは、触感付与部12が回転操作された際の回転角度データと、複数のユーザに対応する複数のオフセット電圧(回転力制御信号)の情報とが対応付けられたテーブルである。具体的には、回転検出部122で検出した回転角度が「50」または「50」に近似する値の場合、識別部111cは、個人識別用データテーブル112dに基づいて、操作中のユーザは「父」であると識別するように構成されている。このとき、オフセット電圧は、「1.0V」に決定される。
次に、図12〜図14を参照して、本発明の第2実施形態による情報入力装置1の制御部111の制御動作について説明する。
第2実施形態による情報入力装置1の制御部111の制御動作では、上記した第1実施形態と同様のステップS101およびステップS102の制御動作が行われた後に、ステップS301において、回転角度データが検出される。この回転角度データは、触感付与部12の回転量に応じたパルス信号が、回転検出部122から制御部111の演算部111bへ出力され、算出される。
ここで、第2実施形態では、ステップS302において、算出された回転角度データと、個人識別用データテーブル112d(図13参照)に予めユーザ登録することにより設定されている複数のユーザに対応付けられている回転角度データとを比較する。
また、第2実施形態では、ステップS303において、算出された回転角度データに対応するユーザが個人識別用データテーブル112dに設定されているか否かが判断される。対応するユーザが個人識別用データテーブル112dに設定されていると判断された場合には、ステップS304において、個人識別用データテーブル112dからユーザに対応するオフセット電圧(V1a)が読み出される。たとえば、算出された回転角度データが「50」の場合、図13に示した個人識別用データテーブル112dから「父」であると識別される。このとき、算出した回転角度データと、個人識別用データテーブル112dに設定されている回転角度データとが、一致するかまたは近似の関係(近似範囲内)であればよい。たとえば、算出された回転角度データが「49」の場合、「父」に対応付けられている回転角度データ「50」の±2の範囲(近似範囲)である「48〜52」に対応するので、操作中のユーザが「父」であると識別される。このとき、オフセット電圧として、「父」に対応付けられた「1.0V」が個人識別用データテーブル112dから読み出される。そして、上記した第1実施形態と同様のステップS108およびステップS109の制御動作が行われる。
また、第2実施形態では、ステップS303において、算出した回転角度データと個人識別用データテーブル112dに記憶されている回転角度データとが、一致せず、かつ、近似の関係(近似範囲内)でもない(対応するユーザが設定されていない)と判断された場合には、上記した第1実施形態と同様のステップS107およびステップS108の制御処理が行われる。
また、上記した第1実施形態と同様のステップS109において、ユーザの操作が一定時間(30分間)以内に操作されたか否かを判断する。30分以内に操作されていないと判断された場合には、上記した第1実施形態と同様のステップS110およびステップS111のリセット処理が行われる。
また、第2実施形態では、ステップS109において、30分以内に操作されたと判断された場合には、ステップS305において、算出された回転角度データと、基準制御パターンテーブル112cの回転角度データとを比較する。次に、基準制御パターンテーブル112cの回転角度データに最も近い基準出力電圧(V2a)を検索する。そして、回転角度データに対応付けられている基準電圧をアクチュエータ121へ出力する基準出力電圧として設定する。たとえば、回転角度データが「50」の場合、出力電圧は、図12に示すように、回転角度「50」に対応付けられている「0.50V」に決定される。
また、第2実施形態では、ステップS306において、力制御部111aは、ステップS305で決定した基準出力電圧(V2a)と、ステップS304またはステップS107で決定したオフセット電圧(V1a)とを足し合わせた電圧(V1a+V2a)をアクチュエータ121へ出力する。これにより、情報入力装置1を操作しているユーザに合わせた触感が出力される。
なお、第2実施形態のその他の構成および制御動作は、上記した第1実施形態の構成および制御動作と同様である。
第2実施形態では、上記のように、ユーザに触感を付与するための回転力を触感付与部12に発生させるアクチュエータ121と、触感付与部12が回転操作された際の触感付与部12の回転角度データに基づいてユーザを識別する識別部111cと、識別部111cによって識別されたユーザに対応するオフセット電圧をアクチュエータ121に出力する力制御部111aとを備えることによって、識別部111cにより識別されたユーザに対応するオフセット電圧が出力されるので、ユーザに対応するようにアクチュエータ121を動作させることができる。これにより、ユーザに適した触感を付与することができる。
なお、第2実施形態のその他の効果は、上記した第1実施形態の効果と同様である。
(第1実施形態および第2実施形態の適用例)
次に、図15を参照して、上記した第1および第2実施形態による情報入力装置1および1aをリモートコントローラ1bに適用した場合について説明する。
図15に示すように、テレビジョン装置からなる電子機器2aには、リモートコントローラ1bと赤外線通信を行うための赤外線通信部22、テレビジョン放送番組や録画番組を表示する表示部23、および、現在の音量および音量が変化する様子を視覚的に確認可能な音量表示部24が設けられている。
リモートコントローラ1bの触感付与部12を矢印A方向へ回転させると、回転角度に応じて音量が増加する。たとえば、触感付与部12を10度回転させると音量が一目盛り増加する。また、矢印B方向へ回転させると、回転角度に応じて音量が減少する。このとき、上記した第1実施形態または第2実施形態で説明したユーザに合わせた適切な触感が触感付与部12に付与される。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記第1および第2実施形態では、本発明の情報入力装置をリモートコントローラに適用する例を示したが、本発明はこれに限らず、触感を向上させることが有効な情報入力装置であれば、電子機器用のリモートコントローラ以外にも広く適用可能である。たとえば、情報入力装置をマウスなどのポインディングデバイスに適用可能である。
また、上記第1および第2実施形態では、本発明の電子機器の一例として、テレビジョン装置やDVDプレイヤーを示したが、本発明はこれに限らず、表示部を有するものであれば、テレビジョン装置やDVDプレイヤー以外の電子機器や電子機器以外でもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、回転力の指標となる回転速度データまたは回転角度データの少なくとも一方からユーザを識別する構成を示したが、本発明はこれに限らず、回転力の指標となるデータであれば、回転速度データまたは回転角度データ以外のデータによりユーザを識別してもよい。たとえば、回転力の指標となる回転力をトルクメータなどにより直接測定し、測定された回転力からユーザを識別するように構成してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、回転速度データまたは回転角度データの少なくとも一方からユーザを識別する構成を示したが、本発明はこれに限らず、回転速度データと回転角度データとの両方からユーザを識別するように構成してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、報知部の一例としてLEDを適用する例を示したが、本発明はこれに限らず、LCD(液晶表示装置)などを適用してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、回転力を検出する回転検出部の一例として、ロータリセンサ(エンコーダ)を適用する例を示したが、本発明はこれに限らず、トルクメータなどにより回転力を検出してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、情報入力装置を家族で使用することを想定して個人識別用データテーブルに家族の名前(データ)を記憶させる例を示したが、本発明はこれに限らず、家族以外の名前を記憶させてもよい。たとえば、友達や会社の社員などの名前を記憶させてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、触感付与部が所定の時間(30分間)操作されていないと判断された場合に、ユーザに対応するオフセット電圧をリセットするように構成する例を示したが、本発明はこれに限らず、30分間以外の時間が経過した際に、ユーザに対応するオフセット電圧をリセットするように構成してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、回転速度(角度)データが個人識別用データテーブルに設定されている回転速度(角度)データの±2の範囲内に対応すれば近傍していると判断する例を示したが、本発明はこれに限らず、回転速度(角度)データを個人識別用データテーブルに記憶されている回転速度(角度)データの±2以外の範囲内で近傍していると判断するようにしてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、アクチュエータの一例としてDCモータを適用する例を示したが、ACサーボモータ、超音波モータおよびステッピングモータなどのモータを適用してもよい。
1、1a 情報入力装置
2、2a 電子機器
12 触感付与部(操作部)
22 赤外線通信部(第2通信部)
100 情報処理システム
111a 力制御部
111c 識別部
112 メモリ(記憶部)
112a、112c 基準制御パターンテーブル(基準制御用テーブル)
112b、112d 個人識別用データテーブル
113 LED(報知部)
121 アクチュエータ
123 赤外線通信部(第1通信部)

Claims (12)

  1. ユーザにより回転操作可能な操作部と、
    ユーザに触感を付与するための回転力を前記操作部に発生させるアクチュエータと、
    前記操作部がユーザにより回転操作された際の回転力の指標となるデータに基づいてユーザを識別する識別部と、
    前記識別部によって識別されたユーザに対応する回転力制御信号を前記アクチュエータに出力する力制御部とを備える、情報入力装置。
  2. 前記操作部がユーザにより回転操作された際の回転力の指標となるデータは、前記操作部の回転速度に基づくデータ、または、前記操作部の回転角度に基づくデータの少なくとも一方である、請求項1に記載の情報入力装置。
  3. ユーザに対応する前記回転力の指標となるデータが記憶された記憶部をさらに備え、
    前記識別部は、前記操作部が回転操作された際の回転力の指標となるデータと、前記記憶部に記憶されているユーザに対応する回転力の指標となるデータとを比較することにより、前記ユーザを識別するように構成されている、請求項1または2に記載の情報入力装置。
  4. 前記記憶部には、前記ユーザに対応する回転力の指標となるデータに加えて、前記ユーザに対応する回転力制御信号の情報も記憶されており、
    前記識別部により、ユーザにより前記操作部が回転操作された際の回転力の指標となるデータと、前記記憶部に記憶されている前記ユーザに対応する回転力の指標となるデータとが一致または近似すると識別された場合に、前記力制御部は、前記識別部によって識別されたユーザに対応する回転力制御信号を前記アクチュエータに出力するように構成されている、請求項3に記載の情報入力装置。
  5. 前記記憶部には、ユーザに対応しないとともに、前記操作部が回転操作された際の回転力の指標となる基準回転力データと、前記基準回転力データに対応する基準回転力制御信号の情報とがさらに記憶されており、
    前記識別部により前記操作部が回転操作された際の回転力の指標となるデータと前記記憶部に記憶されている前記複数のユーザの各々に対応する複数の回転力の指標となるデータとが一致せず、かつ、近似しないと識別された場合に、前記力制御部は、前記操作部が回転操作された際の回転力の指標となるデータと一致または近似する前記記憶部に記憶された基準回転力データに対応する前記基準回転力制御信号を前記アクチュエータに出力するように構成されている、請求項4に記載の情報入力装置。
  6. 前記記憶部には、前記操作部が回転操作された際の回転力の指標となるデータと前記回転力制御信号の情報とがユーザ毎に対応付けられた個人識別用データテーブルが記憶されている、請求項4または5に記載の情報入力装置。
  7. ユーザ登録の受付を行うユーザ登録受付手段をさらに備え、
    前記ユーザ登録受付手段により所定のユーザのユーザ登録が受け付けられた際に、前記所定のユーザにより前記操作部が回転操作された際の回転力の指標となるデータが前記個人識別用データテーブルに設定されるように構成されている、請求項6に記載の情報入力装置。
  8. 前記記憶部には、前記個人識別用データテーブルに加えて、前記操作部が回転操作された際の前記回転力の指標となる基準回転力データと前記アクチュエータに出力される基準回転力制御信号の情報とが対応付けられた基準制御用テーブルが記憶されており、
    前記記憶部の個人識別用データテーブルに記憶された回転力制御信号は、前記アクチュエータに出力されるオフセット信号であり、
    前記力制御部は、前記識別部により所定のユーザが識別された場合に、前記所定のユーザにより回転操作された際の前記回転力の指標となるデータに対応する前記基準制御用テーブルの基準回転力制御信号と、前記所定のユーザに対応する前記個人識別用データテーブルのオフセット信号とを足し合わせた信号を前記アクチュエータに出力するように構成されている、請求項6または7に記載の情報入力装置。
  9. 前記基準回転力制御信号および前記オフセット信号は、前記力制御部が前記アクチュエータに出力する電圧信号である、請求項8に記載の情報入力装置。
  10. 前記識別部により所定のユーザが識別された後に、前記操作部が所定の時間操作されていないと判断された場合には、前記識別された所定のユーザに対応する回転力制御信号の情報がリセットされるように構成されている、請求項4〜9のいずれか1項に記載の情報入力装置。
  11. 操作状態であることまたは所定の処理の少なくとも一方をユーザに知らせるための報知部をさらに備える、請求項1〜10のいずれか1項に記載の情報入力装置。
  12. ユーザにより回転操作可能な操作部と、ユーザに触感を付与するための回転力を前記操作部に発生させるアクチュエータと、前記操作部がユーザにより回転操作された際の回転力の指標となるデータに基づいてユーザを識別する識別部と、前記識別部によって識別されたユーザに対応する回転力制御信号を前記アクチュエータに出力する力制御部と、データの送受信が可能な第1通信部とを含む、情報入力装置と、
    前記情報入力装置の第1通信部との間でデータの送受信が可能な第2通信部と、前記情報入力装置から受信したデータに基づいた画像を表示する表示部とを含む、電子機器とを備える、情報処理システム。
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