JP2010166205A - 画像記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】事故の原因を分析するうえで正確な情報を提供し得る画像記録装置を提供する。
【解決手段】撮像部1は、カメラ11,12により撮像された一対の画像データを、保存部4に出力する。トリガ部3は、車両等の変化を検出し、トリガ信号を生成する。パラメータ算出部2は、トリガ部3により生成されたトリガ信号を受け付けて、撮像部1のカメラパラメータを算出する。保存部4は、トリガ信号を受け付けて、当該トリガ信号の受付時刻を含む所定の画像保存期間に、撮像部1により撮像された画像データを、パラメータ算出部2により算出されたカメラパラメータと対応付けて保存する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両に搭載される画像記録装置に関するものである。
近年、自動車業界では自動車の安全性を高める動きが活発化しており、画像センサやレーダ等を利用した危険回避システムの研究が進められている。このような危険回避システムは、画像センサやレーダ等により車両の周辺情報を測定し、この測定結果から車両の周囲に存在する物体の距離を算出し、この距離に基づいて車両の周囲に存在する物体が当該車両に衝突する危険性を予測する。
一方で、タクシー業界では、ドライブレコーダの導入が進んでいる。ドライブレコーダは、事故発生前後の映像を保存し、事故発生後の事故解析に用いられる。例えば、車両同士の衝突事故時にドライブレコーダに記録された映像を見れば、自己に責任があるのか、それとも他者に責任があるのかを或る程度見極めることができる。
しかしながら、ドライブレコーダに記録された映像を見ても、責任の所在を明確にすることは困難であり、両者に過失があるとされることが多い。そのため、両者のうちどちらがどの程度悪いのかを定量的に示す情報をドライブレコーダから引き出すことができれば、事故の責任の所在を明確にするうえで非常に有用となる。
そこで、車両に搭載された複数のカメラにより車両の周囲の画像データを撮像し、ドライブレコーダに記録することが考えられる。これにより、事故の発生後にドライブレコーダに記録された画像データから事故に関連する車両の周囲の物体の距離を得ることが可能となり、事故の責任の所在を明確化するうえで有効な情報を提供することが可能となる。
例えば、特許文献1には、二眼式光学系のデジタル電子カメラを利用して、交通事故の事故状況に関する画像データを正確に記録することを目的とする事故監視システムが開示されている。この事故監視システムでは、二眼式のデジタル電子カメラで自動車の前方が撮像され、撮像された画像データがメモリカードに記録される。そして、メモリカードの記録容量が一杯になったとき、最も古い画像データが最新の画像データで上書きされる。そして、運転中に急ブレーキが踏まれると、急ブレーキ状態センサにより緊急信号が出力され、急ブレーキ発生時点がメモリカードに記録される。そして、急ブレーキ発生時点から所定枚数の画像データが撮像されたとき、デジタル電子カメラによる撮像が終了される。
車両の周囲の物体の距離を算出する場合、複数のカメラ同士の相対的な位置関係等を示すカメラパラメータが用いられる。事故が発生すると、車両に搭載されたカメラを支持する支持部材等が変形するため、複数のカメラ同士の相対的な位置関係等が変化してカメラパラメータも変化する。
そのため、事故後に車両の周囲に存在する物体の距離を正確に求めるためには、事故直前又は直後のカメラパラメータを用いる必要がある。
特開平6−96384号公報
しかしながら、特許文献1に示す事故監視システムでは、事故の前後でカメラパラメータが変化することが全く考慮されていない。そのため、事故の直前又は直後に車両の周囲に存在する物体の距離を正確に求めることは困難である。
本発明の目的は、事故の原因を分析するうえで正確な情報を提供し得る画像記録装置を提供することである。
(1)本発明の一局面による画像記録装置は、車両に搭載された画像記録装置であって、撮像タイミングが同期され、所定時間間隔で複数対の画像データを撮影する撮像部と、前記車両の変化及び前記車両の周囲の環境の変化のうち少なくともいずれか一方の変化を検出し、トリガ信号を生成するトリガ部と、前記トリガ信号を受け付けて、前記撮像部のカメラパラメータを算出するパラメータ算出部と、前記トリガ信号を受け付けて、当該トリガ信号の受付時刻を含む所定の画像保存期間に、前記撮像部により撮像された画像データを、前記パラメータ算出部により算出されたカメラパラメータと対応付けて保存する保存部とを備えることを特徴とする。
この構成によれば、事故が発生する等して車両が変化すると、トリガ信号が生成される。このトリガ信号の発生を受け付けて、撮像部のカメラパラメータが算出される。また、このトリガ信号の発生を受け付けて、このトリガ信号の発生時刻を含む所定の画像保存期間において、撮像部により撮像された画像データと算出されたカメラパラメータとが対応付けられて保存部に保存される。
そのため、事故の発生により撮像部のカメラパラメータが変化しても、変化直前又は直後のカメラパラメータを得ることができる。これにより、事故発生の直前又は直後の画像データに対応するカメラパラメータを用いて車両の周囲に存在する物体の距離を算出することが可能となり、事故を解析する上で正確な情報を提供することができる。
(2)前記保存部は、前記複数の撮像部により撮像された画像データを時系列に保存すると共に、空き領域がなくなった場合、保存時刻の古い画像データから順番に新しい画像データを上書する時系列保存部と、前記画像保存期間に前記時系列保存部に保存された画像データが上書きされることを禁止する管理部とを備えることが好ましい。
この構成によれば、撮像部により撮像された画像データは、時系列保存部により時系列で保存される。また、時系列保存部に空き領域がなくなった場合、古い画像データから順番に新しい画像データが上書きされる。また、画像保存期間に時系列保存部により保存された画像データは上書きが禁止される。これにより、事故発生後の画像保存期間の画像データのみならず、事故発生前の画像保存期間の画像データも確実に保存することが可能となる。
(3)前記保存部は、前記撮像部により撮像された画像データを時系列に保存すると共に、空き領域がなくなった場合、保存時刻の古い画像データから順番に新しい画像データを上書する第1の時系列保存部と、前記トリガ信号を受け付けて、当該トリガ信号を受け付けた後の前記画像保存期間に前記撮像部により撮像された画像データを時系列に保存する第2の時系列保存部とを備え、前記第1の時系列保存部は、前記トリガ信号を受け付けると、当該トリガ信号を受け付ける前の前記画像保存期間に保存した画像データを前記第2の時系列保存部に書き込むことが好ましい。
この構成によれば、事故発生前の画像保存期間に撮像された画像データは第1の時系列保存部43に保存される。そして、事故が発生し、トリガ信号が出力されると、トリガ信号が出力されるまでの画像保存期間に第1の時系列保存期間に保存された画像データは、第1の時系列保存部から第2の時系列保存部に書き込まれる。
また、トリガ信号が発生してから画像保存期間が終了するまでに撮像部により撮像された画像データは第2の時系列保存部に保存される。そのため、事故の解析に重要となる画像保存期間内に撮像された画像データを確実に保存することができる。
(4)前記管理部は、前記パラメータ算出部からカメラパラメータが入力されると、前記画像保存期間が終了するまでパラメータ算出部にカメラパラメータの算出を要求し、前記パラメータ算出部から新たなカメラパラメータが入力されると、当該新たなカメラパラメータと、当該新たなカメラパラメータの入力以後に前記撮像部により撮像された画像データとを対応付けることが好ましい。
この構成によれば、画像保存期間中、カメラパラメータが繰り返し算出され、撮像された画像データは最新のカメラパラメータと対応付けられる。そのため、事故発生から事故終了までに漸次変化するカメラパラメータを追跡することができ、より正確に車両の周囲に存在する物体の距離を算出することができる。
本発明によれば、事故の発生により撮像部のカメラパラメータが変化しても、変化直前又は直後のカメラパラメータを得ることができる。これにより、事故直前又は直後の画像データに対応するカメラパラメータを用いて自車両の周囲に存在する物体の距離を算出することが可能となり、事故を解析する上で正確な情報を提供することができる。
本発明の実施の形態1による画像記録装置の全体構成を示すブロック図である。 撮像部の設置状況を示す図である。 計測器として歪みゲージを採用した場合の歪みゲージの配置を示す図である。 計測器として温度センサを採用した場合の温度センサの配置を示す図である。 ステレオ法の説明図である。 保存部の詳細な構成を示すブロック部である。 時系列保存テーブルのデータ構造を示した図である。 パラメータ保存テーブルのデータ構造を示す図である。 対応付けテーブルのデータ構造を示す図である。 本発明の実施の形態1による画像記録装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2による画像記録装置の全体構成を示すブロック図である。 第1の時系列保存テーブルのデータ構造を示した図である。 第2の時系列保存テーブルのデータ構造を示した図である。 本発明の第2の実施の形態2による対応付けテーブルのデータ構造を示した図である。 本発明の実施の形態2による画像記録装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3による画像記録装置の全体構成を示すブロック図である。 図16に示す保存部の詳細な構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態3による対応付けテーブルのデータ構造を示した図である。 本発明の実施の形態3による画像記録装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態4による画像記録装置の全体構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態4による画像記録装置の撮像部の設置箇所を示す図である。 撮像部により撮像された一対の画像データを示す図である。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1による画像記録装置について説明する。本画像記録装置は、例えば自動車等の車両に搭載されたドライブレコーダである。図1は、本発明の実施の形態1による画像記録装置の全体構成を示すブロック図である。本画像記録装置は、撮像部1、パラメータ算出部2、トリガ部3、及び保存部4を備えている。
撮像部1は、複数台(例えば2台)のカメラ11,12を備えている。カメラ11,12は、撮像タイミングが同期され、所定のフレームレートで画像データを撮影する。また、撮像部1は、カメラ11,12により撮像された一対の画像データを保存部4に出力する。また、撮像部1は、後述のトリガ部3が車両の変化等を判定する際、例えば路面の凹凸を識別するのに必要な画像データをトリガ部3に出力する。なお、本実施の形態では、カメラ11,12は、例えば所定のフレームレート(例えば1/30、1/60秒等)で動画像を撮像するビデオカメラが採用されている。
図2(a)、(b)は、撮像部1の設置状況を示す図である。撮像部1は、カメラ11,12と、ベース部13とにより構成され、一体型にモジュール化されている。カメラ11,12はそれぞれ例えば六面体の筐体111,121を備えている。ベース部13は、例えば円柱状の部材により構成され、長手方向が水平方向と平行であって光軸と直交し、カメラ11とカメラ12とを繋ぐ。カメラ11、12は、光軸が車両の進行方向を向くように配置されている。
そして、事故が発生すると、衝撃によってベース部13が図2(b)に示すように変形し、カメラ11、12の姿勢が変化したり、カメラ11とカメラ12との距離が変化したりする。
なお、撮像部1は、車両に搭載されるため、設置スペースや製造コストの観点から小型、かつ軽量な一体型モジュールが採用されている。そのため、カメラ11、12自体のハード構成部材は低質量(低モーメント)であると考えられ、事故での衝撃による変形は考えなくても良い。つまり、本実施の形態では、事故により主にベース部13が変形することを想定している。
トリガ部3は、車両の変化及び車両の周囲の環境の変化のうち少なくともいずれか一方の変化を検出し、画像データの保存タイミングを決定するためのトリガ信号を生成し、パラメータ算出部2及び保存部4に出力する。ここで、車両の変化としては、例えば車両が周囲の物体と衝突することにより発生する車両の変化、すなわち、事故の発生による車両の変化が想定されている。また、車両の周囲の環境の変化としては、例えば前方に路肩やガードレールが存在する等の路面状況の大きな変化が想定されている。
そして、トリガ部3は、例えば「特開2008-2910 ドライブ記録装置およびドライブ記録方法」に記載されているように、自己の車両に搭載された加速度センサから出力される出力信号、自己の車両に搭載された速度センサから出力される出力信号、及び撮像部1により撮像された画像データから車両の変化又は車両の周囲の環境の変化を判定すればよい。また、トリガ部3は、加速度センサから出力される出力信号のパターンのみから車両の変化又は周囲の環境の変化を判定してもよい。
パラメータ算出部2は、トリガ部3により生成されたトリガ信号を受け付けて、撮像部1のカメラパラメータを算出する。ここで、カメラパラメータには、内部パラメータと外部パラメータとが存在する。内部パラメータは、カメラ11,12の焦点距離、カメラ11,12の1画素のサイズ等のカメラ11,12の内部の特性を示すパラメータである。外部パラメータは、カメラ11,12の相対的な位置関係等のカメラ11,12の外部の特性を示すパラメータである。外部パラメータとしては、カメラ11,12間の距離、カメラ11,12のそれぞれの姿勢等が採用される。したがって、本実施の形態では、カメラパラメータとして、衝突等によって大きな変化が予測される外部パラメータを採用する。
図5に示すように、自己の車両の進行方向をz方向、鉛直上向きをy方向、水平面においてカメラ11及び12を結ぶ直線の方向をx方向とすると、カメラ11,12の姿勢は、例えばx,y,z軸回りのカメラ11,12のそれぞれの回転角θ、φ、ψにより表される。なお、ステレオ法を用いて自己の車両の周囲に存在する物体OBまでの距離を算出する場合、カメラ11,12間の距離が支配的なパラメータとなる。よって、本実施の形態では、少なくとも、カメラ11,12間の距離をカメラパラメータとして採用する。
ここで、パラメータ算出部2は、カメラ11,12の外部パラメータの変化を検出するための計測器からの検出信号を用いてカメラパラメータを算出し、保存部4のパラメータ保存部41(図6参照)に出力する。
図3(a)、(b)は、計測器として歪みゲージを採用した場合の歪みゲージの配置を示す図である。図3(a)、(b)の例では、計測器は、4個の歪みゲージ21〜24により構成されている。但し、歪みゲージ24は図示を省略している。歪みゲージ21〜24は、ベース部13の断面外周を4等分するように、アーチ211,221,231,241を介してベース部13の表面に取り付けられている。アーチ211〜241は、それぞれ、帯状であり、長手方向がベース部13の長手方向を向くように、両端がベース部13の両端付近に取り付けられている。そして、歪みゲージ21〜24は、それぞれアーチ211〜241の頂部に取り付けられている。
ここで、アーチ211は頂部が鉛直方向(+y方向)を向くようにベース部13に取り付けられ、アーチ221は頂部が車両の進行方向(+z方向)を向くようにベース部13に取り付けられ、アーチ231は頂部が鉛直下方向(−y方向)を向くようにベース部13に取り付けられ、アーチ241は頂部が車両の進行方向とは反対方向(−z方向)を向くようにベース部13に取り付けられている。
アーチ211〜241を介して歪みゲージ21〜24をベース部13に取り付ける手法は、例えば特開2004−294185号公報に開示されており、本実施の形態では、この公報に開示された手法を採用すればよい。
なお、図3(a)、(b)では、4つの歪みゲージ21〜24をベース部13に取り付けたが、これに限定されず、1〜3個、又は5個以上の歪みゲージをベース部13に取り付けても良い。歪みゲージの取り付け個数を増大させるにつれて、カメラパラメータを高精度に算出することが可能となる。
そして、事故が発生すると、図3(b)に示すように、ベース部13が変形し、歪みゲージ21〜24は、それぞれ、ベース部13がどの程度歪んだかを示す検出信号をパラメータ算出部2に出力する。これにより、パラメータ算出部2は、カメラ11、12間の距離の変化、カメラ11,12のそれぞれの姿勢の変化が分かり、撮像部1のカメラパラメータを算出することができる。
具体的には、パラメータ算出部2は、歪みゲージ21〜24から出力された検出信号から予め定められた演算式を用いて、カメラパラメータを構成する上記の回転角θ、φ、ψと、カメラ11、12間の距離とを算出する。
なお、計測部として歪みゲージに代えて温度センサを採用してもよい。図4は計測器として温度センサを採用した場合の温度センサの配置を示す図である。この場合、カメラ11とカメラ12との間には複数本(例えば3本)のベース部131,132,133が設けられている。ベース部131〜133は、それぞれ、同一寸法を有している。温度センサ25,26,27は、それぞれ、ベース部131〜133の長手方向のほぼ中央に取り付けられている。
温度変化によってベース部131〜133はそれぞれ膨張するが、このときベース部131〜133の温度変化を温度センサ25〜27により測定すれば、ベース部131〜133のそれぞれの膨張率を測定することができる。そして、この膨張率からカメラ11、12のそれぞれの姿勢の変化及びカメラ11、12間の距離の変化を知ることができる。
そこで、パラメータ算出部2は、温度センサ25〜27から出力される検出信号から事故の発生の前後におけるベース部131〜133のそれぞれの温度変化を求め、この温度変化からカメラパラメータを算出することが可能となる。具体的には、パラメータ算出部2は、所定時間間隔で温度センサ25〜27から出力される検出信号を用いてベース部131〜133の温度変化を求め、この温度変化が規定値より大きい場合、この温度変化から予め定められた演算式を用いてベース部131〜133のそれぞれの膨張率を求める。そして、この膨張率から予め定められた演算式を用いて、カメラパラメータを構成する上記の回転角θ、φ、ψと、カメラ11、12間の距離を算出すればよい。
図1に戻り、保存部4は、トリガ信号を受け付けて、当該トリガ信号の受付時刻を含む所定の画像保存期間に、撮像部1により撮像された画像データを、パラメータ算出部2により算出されたカメラパラメータと対応付けて保存する。これにより、画像データと、画像データに対応するカメラパラメータとを用いて、車両の周囲に存在する物体の距離を算出することができ、物体の距離を正確に算出することができる。
なお、図1に示すパラメータ算出部2、トリガ部3、及び保存部4は、CPU、書き換え可能なROM、及びRAM等を備えるコンピュータにより構成し、CPUがプログラムを実行することで実現させてもよいし、専用のハードウエア回路により構成してもよい。
図5は、ステレオ法の説明図である。図5に示すように、カメラ11,12は、光軸がz方向と平行になるように配置されている。また、カメラ11,12は、それぞれ撮像センサ11s,12sを備えている。撮像センサ11s,12sは、例えばCCD、CMOS等の2次元の撮像センサであり、受光面がz方向と直交するx−y平面に平行となるように配置されている。また、カメラ11,12は、撮像センサ11s,12sのz方向の位置が同一位置となるように、所定の基線長Lだけ離間してx方向に沿って並設されている。
撮像センサ11s,12sの画素数及び1画素の水平方向、垂直方向のサイズ大きさは等しいものとする。fは、カメラ11,12の焦点距離を示している。この場合、撮影センサ11s,12s上の視差(ずれ画素数)をd(=d1+d2)とし、物体OBのx,y,z座標で表されるカメラ座標系における位置をX,Y,Zとすると、Zは式(1)により求めることができる。但し、μは1画素の水平及び垂直方向のサイズを示している。
Z=(L×f)/(μ×d) (1)
また、X,Yは式(2)により求めることができる。但し、(x,y)は撮像センサ11sにおける物体OBの2次元座標を示している。
X=μ・x・(Z/f) (2)
Y=μ・y・(Z・f) (3)
なお、式(1)〜(3)による計算は、カメラ11,12が図5のように配置されていることが前提となる。しかしながら、実際にハードウエアを製造する際、図5のように正確にカメラ11,12を配置するためにはカメラ11,12の位置調整を厳密に行うことが必要となり、コストが嵩む。また、今回課題としているように、事故によりカメラパラメータが変化することも想定される。そこで、式(1)〜(3)の演算を行う前に並行化処理を行う。なお、並行化処理の詳細については、「http://www.tom.comm.waseda.ac.jp/~kondou-kousuke/misc/bachelor.pdf “第2章 カメラ工学とエピポーラ幾何”」や、「3次元ビジョン ISBN4-320-08522-1“第2章、第5章、第7章“」に開示されているため、本実施の形態では、これらの文献に開示された手法を採用すればよい。
よって、事故によりカメラパラメータが変化すると、式(1)に示すL及び光軸が変化する、或いは、並行化処理を精度良く行うことができなくなり、物体OBの位置を正確に求めることができなくなる。そこで、本画像記録装置では、事故が発生したときにカメラパラメータを算出し、このカメラパラメータと画像データとを対応づけて保存している。
図6は、保存部4の詳細な構成を示すブロック部である。保存部4は、パラメータ保存部41、管理部42、及び時系列保存部43を備えている。
時系列保存部43は、例えばリングバッファ構造の時系列保存テーブルを備え、撮像部1により撮像された画像データを時系列に保存すると共に、時系列保存テーブルの空き領域がなくなった場合、保存時刻の古い画像データから順番に新しい画像データを上書する。
図7は、時系列保存テーブルのデータ構造を示した図である。図7に示すように時系列保存テーブルは、N個のレコードを含む。各レコードは、「インデックス」、「上書き可否」、「カメラ1の画像」、及び「カメラ2の画像」の欄を備えている。
「インデックス」の欄には、例えば「1,2,3,・・・,N」というように、「カメラ1の画像」及び「カメラ2の画像」の欄に格納される一対の画像データを特定するためのインデックスが格納されている。「上書き可否」の欄には、対応する「カメラ1の画像」及び「カメラ2の画像」の欄に保存された画像データを新たな画像データで上書きして良いか否かを示す情報が格納されている。図7の例では、上書きが可能を示す情報は、「○」印で表され、上書き禁止を示す情報は、「×」印で表されている。
「カメラ1の画像」の欄には、カメラ11により撮像された1枚の画像データが格納される。「カメラ2の画像」の欄には、カメラ12により撮像された1枚の画像データが格納される。なお、同一レコードにおいて、「カメラ1の画像」の欄に格納された画像データと、「カメラ2の画像」の欄に格納された画像データとは、カメラ11,12により同一タイミングで撮像された画像データである。
時系列保存部43は、カメラ11,12から一対の画像データが入力されると、この一対の画像データを、まず、インデックスが「1」のレコードに保存し、次の一対の画像データが入力されると、この一対の画像データをインデックスが「2」のレコードに保存するというように、カメラ11,12から順次出力される一対の画像データを、インデックスの若いレコードから順番に保存していく。
そして、時系列保存部43は、インデックスが「N」のレコードに一対の画像データを保存すると、次の一対の画像データをインデックスが「1」のレコードに上書きする。そして、以後入力される画像データをインデックスが「2」以降のレコードに順次上書き保存する。
図7の例では、時系列保存部43は、インデックスが「4」のレコードに画像データを保存すると、インデックスが「5」、「6」、・・・のレコードは上書きが禁止されているため、次の一対の画像データを、上書きが許可されたレコードのうち、インデックスが最も若いレコードに格納する。
また、時系列保存部43は、レコードに画像データを保存する毎に、画像データを保存したレコードのインデックスを管理部42に通知する。
パラメータ保存部41は、例えばリングバッファ構造のパラメータ保存テーブルを備え、このパラメータ保存テーブルにパラメータ算出部2により算出されたカメラパラメータを保存する。
図8は、パラメータ保存テーブルのデータ構造を示す図である。図8に示すように、パラメータ保存テーブルは、M個のレコードを含む。各レコードは、「インデックス」及び「カメラパラメータ」の欄を備えている。
「インデックス」の欄には、例えば「1,2,3,・・・,M」というように、「カメラパラメータ」の欄に格納されるカメラパラメータを特定するためのインデックスが格納されている。「カメラパラメータ」の欄には、パラメータ算出部2により算出されたカメラパラメータが格納される。
図6に戻り、パラメータ保存部41は、パラメータ算出部2からカメラパラメータが入力されると、このカメラパラメータを、まず、インデックスが「1」のレコードに保存し、次のカメラパラメータが入力されると、このカメラパラメータをインデックスが「2」のレコードに保存するというように、パラメータ算出部2から出力されるカメラパラメータを、インデックスの若いレコードから順番に保存していく。そして、パラメータ保存部41は、カメラパラメータを保存する毎に、カメラパラメータを保存したレコードのインデックスを管理部42に通知する。
管理部42は、画像データとカメラパラメータとを対応付ける対応付けテーブルを備えている。そして、管理部42は、トリガ信号を受け付けると、当該トリガ信号の受付時刻を含む所定の画像保存期間に、撮像部1により撮像された画像データが格納された時系列保存部43のレコードのインデックスと、当該画像保存期間に算出されたカメラパラメータが格納されたパラメータ保存テーブルのレコードのインデックスとを対応付けテーブルに書き込む。
図9は、対応付けテーブルのデータ構造を示す図である。対応付けテーブルは、L個のレコードを含む。各レコードは、「インデックス」、「カメラパラメータインデックス」、及び「画像データインデックス」の欄を含む。
「インデックス」の欄には、例えば「1、2、3、・・・、L」というように、各レコードを特定するための数値が格納される。
「カメラパラメータインデックス」の欄には、画像データとの対応付けの対象となるカメラパラメータを特定するためのインデックスが格納される。
「画像データインデックス」の欄には、カメラパラメータと対応付けられる画像データを特定するためのインデックスが格納される。
図9においては、インデックスが「1」のレコードは、「カメラパラメータインデックス」の欄に「2」が格納され、「画像データインデックス」の欄に「5、6、・・・、54」が格納されている。
これにより、パラメータ保存テーブルのインデックスが「2」のレコードに保存されたカメラパラメータと、時系列保存テーブルのインデックスが「5、6、・・・、54」のレコードに保存された画像データとが対応付けられる。
図6に戻り、管理部42は、画像保存期間に時系列保存部43に保存された画像データの上書きが禁止されるように時系列保存部43に指示する。そして、時系列保存部43は、管理部42からの上書き禁止の指示に従って、画像保存期間内に撮像された画像データが保存された時系列保存テーブルのレコードの「上書き可否」の欄に上書き禁止を示す情報を格納し、該当するレコードを上書き禁止にする。これにより、トリガ信号の受付時刻を含む画像保存期間内に撮像された画像データが上書きされることなく、時系列保存テーブルに保存されることになる。
図10は、実施の形態1による画像記録装置の動作を示すフローチャートである。撮像部1は、カメラ11、12により同一タイミングで撮像された車両前方の被写体の一対の画像データを時系列保存部43に出力する(ステップS1)。
次に、時系列保存部43は、撮像部1から順次出力される一対の画像データをインデックスの若いレコードから順番に時系列保存テーブルに保存する(ステップS2)。
次に、時系列保存部43は、図7に示すインデックスが「N」のレコードまで画像データを保存したか否か、すなわち、リングバッファの終端まで画像データを保存したか否かを判定する(ステップS3)。そして、リングバッファの終端まで画像データを保存した場合(ステップS3でYES)、時系列保存部43は、ステップS1で出力された一対の画像データを、インデックスが「1」のレコード、すなわち、リングバッファの先頭に上書きする(ステップS4)。
一方、時系列保存部43は、リングバッファの終端まで画像データを保存していない場合(ステップS3でNO)、処理をステップS5に進める。
すなわち、撮像部1により撮像された画像データは、インデックスが1のレコードから順番に時系列で時系列保存テーブルに保存される。また、画像データは、インデックスがNのレコードまで保存されると、インデックスが「1」のレコードから順番に保存される。これにより、最古の画像データは最新の画像データに上書きされる。
なお、時系列保存部43は、前回画像データを保存したレコードの次のレコードが上書き禁止にされている場合は、上書き禁止にされていないレコードであってインデックスが最も若いレコードに最新の画像データを格納する。これにより、画像保存期間に保存された画像データが新たな画像データにより上書きされることが防止される。
次に、管理部42は、トリガ部3から出力されたトリガ信号を受け付けると(ステップS5でYES)、画像保存期間に相当する時系列保存テーブルのレコードを上書き禁止にするように時系列保存部43に指示する(ステップS6)。
ここで、画像保存期間は、管理部42がトリガ信号の受付時刻より前の所定期間である前半期間と、受付時刻より後の後半期間とからなる。前半期間としては、例えば10秒程度が採用され、後半期間としては、例えば5秒程度が採用される。
したがって、管理部42は、トリガ信号の受付時刻において、最新の画像データが書き込まれるレコードを基準レコードとし、前半期間の先頭レコードから基準レコードよりインデックスが1つ前の前半期間の最終レコードまでの各レコードを上書き禁止にするように時系列保存部43に指示する。
次に、管理部42は、時系列保存テーブルの基準レコードが後半期間の先頭レコードとされて画像データが保存され、時系列保存部43から基準レコードのインデックスが通知されると、基準レコードを上書き禁止にするように時系列保存部43に指示する。
以後、管理部42は、時系列保存部43により画像保存期間の後半期間の最終のレコードに画像データが保存されるまで、時系列保存部43からインデックスの通知を受け付ける毎に通知を受け付けたインデックスのレコードを上書き禁止にするように時系列保存部43に指示する。
これにより、画像保存期間において、撮像部1に撮像された画像データを保存する時系列保存テーブルの各レコードが上書き禁止にされる。
次に、パラメータ算出部2は、カメラパラメータを算出する(ステップS7)。次に、パラメータ保存部41は、パラメータ算出部2により算出されたカメラパラメータを保存し(ステップS8)、カメラパラメータを保存したレコードのインデックスを管理部42に通知する。
次に、管理部42は、画像保存期間の先頭レコードから最終レコードまでの各レコードのインデックスを、対応付けテーブルに書き込む(ステップS9)。
ここで、管理部42は、トリガ信号を受け付けると、前半期間の先頭レコードから前半期間の最終レコードまでの各レコードのインデックスを対応付けテーブルに書き込む。
そして、管理部42は、時系列保存部43により基準レコードに画像データが保存され、時系列保存部43から基準レコードのインデックスが通知されると、通知されたインデックスを対応付けテーブルに書き込む。
以後、管理部42は、時系列保存部43により後半期間の最終レコードに画像データが保存されるまで、時系列保存部43からインデックスの通知を受け付ける毎に通知を受け付けたインデックスを対応付けテーブルに書き込む。
これにより、画像保存期間において、撮像部1に撮像された画像データを保存する時系列保存テーブルの各レコードのインデックスが対応付けテーブルに書き込まれる。
次に、管理部42は、ステップS7で受け付けたトリガ信号に対応するカメラパラメータのインデックスを、ステップS9でインデックスを書き込んだレコードと同一レコードに書き込み(ステップS10)、処理をステップS1に戻す。これにより、画像保存期間に保存された画像データとカメラパラメータとが対応付けられる。
ここで、管理部42は、画像保存期間の前半期間に撮像された画像データをトリガ信号の発生前のカメラパラメータに対応付け、後半期間に撮像された画像データをトリガ信号の発生後のカメラパラメータに対応付けてもよい。こうすることで、より正確にカメラパラメータと画像データとを対応付けることができる。
なお、パラメータ保存部41及び対応付けテーブルのレコード数は、画像記録装置に記録させたいカメラパラメータの数に応じて適宜定めればよい。また、時系列保存テーブルのレコード数は、画像保存期間に相当するレコード数に比べて十分大きいことが好ましい。
また、本画像記録装置は入出力インターフェイスを備え、パラメータ保存部41、管理部42、及び時系列保存部43に保存したデータが、この入出力インターフェイスを介して外部の解析装置(例えばコンピュータ)に転送されると、管理部42は、時系列保存テーブルに書き込まれた上書き禁止を示す情報を上書き可能を示す情報に書き換えるように時系列保存部43に指示する。これにより、上書き禁止の設定が解除され、時系列保存テーブルを再度使用することが可能となる。
なお、本画像記録装置により保存されたデータが転送された解析装置は、管理部42に記憶された対応付けテーブルを参照することで、どのカメラパラメータにどの画像データが対応付けられているかを特定し、対応付けられたカメラパラメータと画像データとを用いて車両の周囲の物体の距離を算出する。
これにより、事故によりカメラパラメータが変化しても、変化する直前又は直後のカメラパラメータを用いて車両の周囲の物体の距離を正確に算出することが可能となり、事故の原因特定するうえで正確な情報を提供することが可能となる。
(実施の形態2)
図11は、本発明の実施の形態2による画像記録装置の全体構成を示すブロック図である。実施の形態2による画像記録装置は、第1及び第2の時系列保存部43,44を備えることを特徴とする。なお、本実施の形態において実施の形態1と同一のものは説明を省く。
第1の時系列保存部43は、実施の形態1の時系列保存部43と基本構成は同一であるが、トリガ信号を受け付け、当該トリガ信号を受け付ける前の前記画像保存期間(前半期間)に保存した画像データを第2の時系列保存部44に書き込む。
図12は、第1の時系列保存部43が記憶する第1の時系列保存テーブルのデータ構造を示した図である。図12に示すように第1の時系列保存テーブルは図7の時系列保存テーブルに対して「上書き可否」の欄が存在しない。それ以外の点は図7と同一である。
第2の時系列保存部44は、画像保存期間に撮像部1により撮像された画像データを時系列に保存する。図13は、第2の時系列保存部44が記憶する第2の時系列保存テーブルのデータ構造を示した図である。図13に示すように第2の時系列保存テーブルは、J個のレコードを含む。各レコードは更にK個のサブレコードを含む。各サブレコードは、「フレーム番号」、「カメラ1の画像」、及び「カメラ2の画像」の欄を備えている。
「インデックス」の欄には、「1、2、3、・・・、J」というように、1個のトリガ信号が生成される毎に画像保存期間に格納される一連の画像データを保存するレコードを特定するためのインデックスが格納される。図13では、J個のインデックスが格納されているため、時系列保存テーブルは、J回の事故の各画像保存期間に撮像された画像データを保存することができる。
「フレーム番号」の欄には、「1、2、3、・・・、K」というように、K個のサブレコードを特定するための番号、すなわち、「カメラ1の画像」及び「カメラ2の画像」の欄に格納される一対の画像データを特定するためのフレーム番号が格納されている。ここで、サブレコードの個数であるKとしては、例えば画像保存期間において撮像部1により撮像される画像データのフレーム数が採用される。
「カメラ1の画像」及び「カメラ2の画像」の欄は、図7に示す「カメラ1の画像」及び「カメラ2の画像」の欄と同一である。
ここで、第2の時系列保存部44は、トリガ信号を受け付け、当該トリガ信号を受け付けた後の画像保存期間(後半期間)に撮像部1により撮像された画像データについてはリアルタイムで第2の時系列保存テーブルに保存する。一方、前半期間に撮像部1により撮像された画像データは、第1の時系列保存部43によりリアルタイムで第1の時系列保存テーブルに保存され、トリガ信号が発生すると、第2の時系列保存部44に転送される。これにより、第2の時系列保存部44は、画像保存期間に撮像部1により撮像された画像データを保存することができる。また、第1及び第2の時系列保存部43、44は、画像データを保存する毎に、画像データを保存したレコードのインデックスを管理部42に通知する。
図14は、実施の形態2による管理部42が記憶する対応付けテーブルのデータ構造を示した図である。対応付けテーブルは、例えば「1、2、3、・・・、L」というように、L個のレコードを含む。各レコードは「インデックス」、「カメラパラメータインデックス」、及び「画像データインデックス」の欄を備える。
「インデックス」の欄には、例えば「1、2、3、・・・、L」というように、各レコードを特定するための数値が格納される。
「カメラパラメータインデックス」の欄には、画像データとの対応付けの対象となるカメラパラメータを特定するためのインデックスが格納される。
「画像データインデックス」の欄には、カメラパラメータと対応付けられる画像データが保存されたインデックス、すなわち、第2の時系列保存部44の「1」〜「J」のインデックスのうち、保存対象となる画像データが格納されたレコードのインデックスが格納される。
図15は、実施の形態2による画像記録装置の動作を示すフローチャートである。ステップS11は、図10のステップS1と同一である。ステップS12において、画像保存期間の後半期間である場合(ステップS12でYES)、第2の時系列保存部44は、撮像部1から順次出力される画像データを、一連の画像データの保存対象となる注目レコードを構成するサブレコードに順次保存し(ステップS14)、処理をステップS17に進める。
ここで、第2の時系列保存部44は、管理部42からトリガ信号が発生したことの通知を受け付けることでトリガ信号が発生したことを認識し、第2の時系列保存テーブルのインデックスが「K」の最終サブレコードに画像データを保存した場合に後半期間が終了したことを認識すればよい。
一方、後半期間でない場合(ステップS12でNO)、第1の時系列保存部43は、撮像部1から順次出力される画像データを第1の時系列保存テーブルの各レコードに順次保存する(ステップS13)。
ステップS15、S16は、図10に示すステップS3、S4と同一である。ステップS17において、管理部42は、トリガ部3からトリガ信号を受け付けた場合(ステップS17でYES)、第1の時系列保存部43にトリガ信号が発生したことを通知する。一方、管理部42は、トリガ部3からトリガ信号を受け付けていない場合(ステップS17でNO)、処理をステップS11に戻す。
次に、第1の時系列保存部43は、画像保存期間の前半期間に撮像部1により撮像された画像データを第2の時系列保存テーブルに書き込む(ステップS18)。ここで、第1の時系列保存部43は、トリガ信号が発生したことの通知を管理部42から受け付けると、この受付時刻を基準とし、前半期間に撮像部1から出力された画像データが保存されたレコードを特定し、特定した各レコードに保存された画像データを、第2の時系列保存テーブルに時系列順に書き込む。
具体的には、第1の時系列保存部43は、前半期間の先頭レコードから最終レコードまでに格納された各画像データを、第2の時系列保存テーブルの注目レコードのインデックスが「1」のサブレコードから順番に書き込む。
なお、注目レコードは、第2の時系列保存部44により特定され、前回のトリガ信号の発生時に画像データが格納されたレコードの次のレコードが注目レコードとされる。
ステップS19、S20は図10のステップS7、S8と同一である。ステップS21において、管理部42は、第2の時系列保存テーブルの注目レコードのインデックスを対応付けテーブルに書き込む。
次に、管理部42は、ステップS20にてパラメータ保存部41に保存されたカメラパラメータのインデックスを、ステップS21で第2の時系列保存テーブルの注目レコードのインデックスが書き込まれた対応付けテーブルのレコードと同一のレコードに書き込む(ステップS22)。
図14の例では、インデックスが「1」のレコードにおいて、「カメラパラメータインデックス」の欄に「2」が書き込まれ、「画像データインデックス」の欄に「1」が書き込まれている。そのため、図8に示すパラメータ保存部41のインデックスが「2」のレコードに保存されたカメラパラメータと、図13に示す第2の時系列保存部44のインデックスが「1」のレコードに保存された画像データとが対応付けられる。
このように、本画像記録装置によれば、トリガ信号が発生する前の画像保存期間、すなわち、前半期間に撮像された画像データは第1の時系列保存部43に格納される。そして、トリガ信号が発生すると、前半期間に第1の時系列保存部43に保存された画像データは第1の時系列保存部43から第2の時系列保存部44に書き込まれる。
また、後半期間に撮像部1により撮像された画像データは第2の時系列保存部44に書き込まれる。そのため、事故の解析に重要となる画像保存期間内に撮像された画像データを確実に保存することができる。
なお、画像保存期間が終了した場合、第1の時系列保存部43は、撮像部1から順次出力される画像データを、例えば第1の時系列保存テーブルのインデックスが「1」のレコードから順次保存すればよい。そして、再度、トリガ信号が発生すると、第1の時系列保存部43は、上述したように前半期間に保存した画像データを第2の時系列保存テーブルに書き込めばよい。
そのため、保存部4は、複数の事故が発生してトリガ信号が複数出力された場合であっても、各画像保存期間に保存された画像データとカメラパラメータとを対応付けて保存することができる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3による画像記録装置は、1回のトリガ信号の発生に対してカメラパラメータを時系列的に繰り返し算出することを特徴とする。なお、本実施の形態において、実施の形態1、2と同一のものは説明を省略する。図16は、本発明の実施の形態3による画像記録装置の全体構成を示すブロック図である。
図1との相違点は、保存部4がカメラパラメータ算出要求をパラメータ算出部2に出力する点にある。
図17は、図16に示す保存部4の詳細な構成を示すブロック図である。管理部42は、パラメータ算出部2からカメラパラメータが入力されると、画像保存期間が終了するまでパラメータ算出部2にカメラパラメータ算出要求を出力し、パラメータ算出部2から新たなカメラパラメータが入力されると、当該新たなカメラパラメータと、当該新たなカメラパラメータの入力以後に撮像部1により撮像された画像データとを対応付ける。
図18は、管理部42が記憶する対応付けテーブルのデータ構造を示した図である。図18に示すように対応付けテーブルは、P個のレコードを含む。各レコードは、「インデックス」の欄及び「カメラパラメータインデックス」の欄を含む。「インデックス」の欄には、P個のレコードを特定するためのインデックスが格納されている。
「カメラパラメータインデックス」の欄には、図8に示すパラメータ保存部41に保存されたカメラパラメータのインデックスが格納されている。「画像データインデックス」の欄には、各カメラパラメータに対応付けられた画像データが格納されている。図18の例においては、トリガ信号が発生し、インデックスが「2」、「3」、・・・、「8」のカメラパラメータが算出され、インデックスが「2」のカメラパラメータには、インデックスが「5」〜「12」の画像データが対応付けられ、インデックスが「3」のカメラパラメータには、インデックスが「12」〜「21」の画像データが対応付けられている。
図19は、本発明の実施の形態3による画像記録装置の動作を示すフローチャートである。ステップS31〜S40の処理は、図10のステップS1〜S10と同一である。ステップS41において、管理部42は、カメラパラメータ算出要求をパラメータ算出部2に出力する。
次に、撮像部1は、一対の画像データを時系列保存部43に出力する(ステップS42)。次に、時系列保存部43は、撮像部1から順次出力される一対の画像データをインデックスの若いレコードから順番に時系列保存テーブルに保存する(ステップS43)。
次に、管理部42は、パラメータ算出部2から新たなカメラパラメータを受け付けると(ステップS44でYES)、新たなカメラパラメータと、新たなカメラパラメータを受け付けた以降に時系列保存テーブルに保存された画像データとを対応付ける(ステップS45)。
具体的には、管理部42は、パラメータ保存部41から新たなカメラパラメータを保存したレコードのインデックスが通知されると、このインデックスを対応付けテーブルに書き込む。
一方、管理部42は、新たなカメラパラメータを受け付けない場合(ステップS44でNO)、処理をステップS47に進める。
また、管理部42は、パラメータ保存部41からカメラパラメータのインデックスの通知を受け付けた後、時系列保存部43から画像データのインデックスが通知される毎に、通知された画像データのインデックスを、新たなカメラパラメータのインデックスを書き込んだ対応付けテーブルのレコードと同一レコードに書き込む。
以後、管理部42は、この処理を繰り返すことで、新たなカメラパラメータと、新たなカメラパラメータが算出された以降に撮像された画像データとを対応付ける。
ステップS46において、管理部42は、カメラパラメータ算出要求をパラメータ算出部2に出力する。
次に、画像保存期間が終了した場合(ステップS47でYES)、処理がステップS231に戻される。一方、画像保存期間が終了していない場合(ステップS47でNO)、処理がステップS42に戻される。
図19のフローチャートの処理を纏めると、主にステップS31〜S40の処理が繰り返され、図18に示すインデックスが「2」のカメラパラメータと、インデックスが「5」〜「12」の画像データとが対応付けられる。また、主にステップS42〜S47の処理が繰り返され、図18に示すインデックスが「3」、・・・、「8」のカメラパラメータのそれぞれと、インデックスが「13」〜「21」、・・・、「45」〜「54」の画像データとが対応付けられる。また、主にステップS31〜S47の処理が繰り返され、図18に示すインデックス「1」〜「P」のレコードにカメラパラメータのインデックスと画像データのインデックスが書き込まれる。
このように、本画像記録装置によれば、画像保存期間中、カメラパラメータが繰り返し算出され、撮像された画像データは最新のカメラパラメータと対応付けられる。そのため、事故発生から事故終了までに漸次変化するカメラパラメータを追跡することができ、より正確に車両の周囲に存在する物体の距離を算出することができる。
(実施の形態4)
実施の形態4による画像記録装置は、撮像部1により撮像された画像データを用いてカメラパラメータを算出することを特徴とする。なお、本実施の形態において、実施の形態1〜3と同一のものは説明を省略する。図20は、本発明の実施の形態4による画像記録装置の全体構成を示すブロック図である。図21は、本発明の実施の形態4による画像記録装置の撮像部1の設置箇所を示す図である。図22(a)、(b)は、撮像部1により撮像された一対の画像データを示す図である。図22(a)はカメラ11で撮像された画像データD1を示し、図22(b)はカメラ12で撮像された画像データD2を示している。
図21に示すように、撮像部1は、車両の例えばルームミラーの裏側に、受光面が車両の前方を向くように設置されている。具体的には、撮像部1を構成するカメラ11、12の画角内に車両のボンネットの先端中央部に立設されたエンブレムENが含まれるように撮像部1は配置されている。
図20に示すパラメータ算出部2は、カメラ11、12から同一タイミングで出力される画像データD1、D2を受け付ける。そして、パラメータ算出部2は、画像データD1、D2のそれぞれからエンブレムENの領域R1、R2を検出する。
ここで、パラメータ算出部2は、例えばパターンマッチングの手法を用いて領域R1、R2を検出すればよい。
そして、パラメータ算出部2は、領域R1、R2の視差Mを求める。ここで、視差Mは、例えば、領域R1の重心と領域R2の重心との画像データ上での2次元距離を採用することができる。そして、パラメータ算出部2は、算出した視差Mが基準視差MRに対してずれているか否かを判定する。なお、視差Mが基準視差MRに対してずれている場合は、カメラ11、12の姿勢及びカメラ11、12間の距離が変化しておりカメラパラメータが変化していると考えられる。
そして、パラメータ算出部2は、視差Mが基準視差MRに対してずれていると判定した場合、視差Mと基準視差MRとのずれ量を求め、このずれ量を用いて基準視差MRに対応するカメラパラメータを補正すればよい。なお、基準視差MRとしては、例えば、撮像部1の設置時においてパラメータ算出部2により算出された視差を採用すればよい。また、カメラパラメータを補正した場合は、補正後のカメラパラメータに対応する視差を基準視差MRとすればよい。
このように、実施の形態4による撮像装置によれば、画像処理によりカメラパラメータを補正することができる。
なお、本実施の形態では、エンブレムENの領域を検出するようにしたが、これに限定されず、エンブレム以外の例えばフェンダーマーカーや、サイドミラー等の物体の領域を検出して、カメラパラメータを補正するようにしてもよい。また、エンブレム、フェンダーマーカー、サイドミラー等の複数の物体の領域を画像データD1、D2から検出して、カメラパラメータを補正するようにしてもよい。この場合、物体の数が増えるため、カメラパラメータをより正確に補正することができる。
1 撮像部
2 パラメータ算出部
3 トリガ部
4 保存部
11,12 カメラ
11s,12s 撮影センサ
41 パラメータ保存部
42 管理部
43 時系列保存部 第1の時系列保存部
44 第2の時系列保存部

Claims (4)

  1. 車両に搭載された画像記録装置であって、
    撮像タイミングが同期され、所定時間間隔で複数対の画像データを撮影する撮像部と、
    前記車両の変化及び前記車両の周囲の環境の変化のうち少なくともいずれか一方の変化を検出し、トリガ信号を生成するトリガ部と、
    前記トリガ信号を受け付けて、前記撮像部のカメラパラメータを算出するパラメータ算出部と、
    前記トリガ信号を受け付けて、当該トリガ信号の受付時刻を含む所定の画像保存期間に、前記撮像部により撮像された画像データを、前記パラメータ算出部により算出されたカメラパラメータと対応付けて保存する保存部とを備えることを特徴とする画像記録装置。
  2. 前記保存部は、
    前記撮像部により撮像された画像データを時系列に保存すると共に、空き領域がなくなった場合、保存時刻の古い画像データから順番に新しい画像データを上書する時系列保存部と、
    前記画像保存期間に前記時系列保存部に保存された画像データが上書きされることを禁止する管理部とを備えることを特徴とする請求項1記載の画像記録装置。
  3. 前記保存部は、
    前記撮像部により撮像された画像データを時系列に保存すると共に、空き領域がなくなった場合、保存時刻の古い画像データから順番に新しい画像データを上書する第1の時系列保存部と、
    前記トリガ信号を受け付けて、当該トリガ信号を受け付けた後の前記画像保存期間に前記撮像部により撮像された画像データを時系列に保存する第2の時系列保存部とを備え、
    前記第1の時系列保存部は、前記トリガ信号を受け付けると、当該トリガ信号を受け付ける前の前記画像保存期間に保存した画像データを前記第2の時系列保存部に書き込むことを特徴とする請求項1記載の画像記録装置。
  4. 前記管理部は、前記パラメータ算出部からカメラパラメータが入力されると、前記画像保存期間が終了するまでパラメータ算出部にカメラパラメータの算出を要求し、前記パラメータ算出部から新たなカメラパラメータが入力されると、当該新たなカメラパラメータと、当該新たなカメラパラメータの入力以後に前記撮像部により撮像された画像データとを対応付けることを特徴とする請求項2記載の画像記録装置。
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