JP2010164730A - 電気光学パネルの製造方法 - Google Patents

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JP2010164730A JP2009006330A JP2009006330A JP2010164730A JP 2010164730 A JP2010164730 A JP 2010164730A JP 2009006330 A JP2009006330 A JP 2009006330A JP 2009006330 A JP2009006330 A JP 2009006330A JP 2010164730 A JP2010164730 A JP 2010164730A
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Takenori Hirota
武徳 廣田
Koichi Takemura
晃一 竹村
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Abstract

【課題】ODF法を用いて形成される液晶パネル等の電気光学パネルを製造する際の外周
シール部の液ダレによる悪影響を好適に抑制する。
【解決手段】電気光学パネル(1)の製造方法は、複数のメインシール部(52)を囲む
ように第1大型基板(210)上におけるパネル形成領域(80)の周辺領域に、第1外
周シール部(63)を形成する第1シール形成工程と、第2大型基板(220)上におけ
るパネル形成領域(80)の周辺領域に、第2外周シール部(64)を形成する第2シー
ル形成工程と、第1大型基板と第2大型基板とを相互に貼り合わせる貼合工程とを備える

【選択図】図9

Description

本発明は、例えば、液晶滴下貼り合わせ方式(One Drop Filling:ODF法)によって
製造される液晶パネル等の電気光学パネルを製造可能な電気光学パネルの製造方法の技術
分野に関する。
この種の電気光学パネルの一例である液晶パネルを製造する際には、種々の電極や薄膜
トランジスタアレイ、及び各種駆動回路等が設けられた素子基板と素子基板と対向する対
向基板のいずれか一方の基板にシール材料からなるメインシール部が形成され、一対の基
板のいずれか一方の基板に液晶材料を滴下した後に、素子基板と対向基板とを真空下で貼
り合わせることによって貼り合わせ基板を形成する液晶滴下貼り合わせ方式(ODF法)
が用いられる場合がある。ODF法によれば、液晶材料をパネル内に封じ込め、且つ2枚
の基板を相互に強固に接着することを目的として、ディスペンサー等の供給手段を用いて
基板にメインシール部を枠状に形成し、当該枠状に形成されたメインシール部を硬化させ
る。より具体的には、例えば、UV光等の光を未硬化のメインシール部に照射することに
よって、当該メインシール部を硬化させる。また、液晶パネル等の電気光学パネルを製造
する際には、外周シール部を介して一対の大型基板を貼り合せた後、当該貼り合わせ基板
を複数の部分に分離(多面取り)し、当該大型基板より小さいサイズを有する複数の液晶
パネルを並行して製造することも可能である。
特開平8−106101号公報
しかしながら、ODF法を用いた一般的な電気光学パネルの製造方法では、電気光学パ
ネルが形成されるパネル形成領域全体を囲うように形成される外周シール部は、一対の大
型基板のうちの一方の基板にのみ形成される。ここで、一対の大型基板を貼り合わせる前
の段階では、個々の電気光学パネルの電気光学物質封止領域を囲うように形成されるメイ
ンシール部がプリベークによってある程度硬化される一方で、外周シール部は硬化されな
い。つまり、一対の大型基板を貼り合わせる前の段階では、メインシール部の粘性が高い
一方で、外周シール部の粘性は低い。このため、一対の大型基板を実際に貼り合わせる段
階で、外周シール部に液ダレ等が発生し、所定の高さを維持することができなくなってい
る場合がある。言い換えれば、液ダレ等によって、外周シール部の高さが、メインシール
部の高さよりも低くなってしまう場合がある。この場合、外周シール部が一対の大型基板
の双方に確実に密着しなくなってしまいかねない。これは、適切な差圧が得られず、その
結果所望のセルギャップが得られないという技術的な問題点にもつながる。
本発明は上記問題点等に鑑みてなされたものであり、例えば、ODF法を用いて形成さ
れる液晶パネル等の電気光学パネルを製造する際の外周シール部の液ダレによる悪影響を
好適に抑制する電気光学パネルの製造方法を提供することを課題とする。
本発明の電気光学パネルの製造方法は、第1大型基板上のパネル形成領域を構成する複
数の領域の夫々に枠状に形成された複数のメインシール部の夫々によって囲まれた領域の
各々に電気光学物質を滴下した後、前記囲まれた領域の各々において前記第1大型基板及
び第2大型基板間に前記電気光学物質が封止されるように記第1大型基板及び前記第2大
型基板を相互に貼り合わせることによって、複数の電気光学パネルを製造する電気光学パ
ネルの製造方法であって、前記複数のメインシール部を囲むように前記第1大型基板上に
おける前記パネル形成領域の周辺領域に、第1外周シール部を形成する第1シール形成工
程と、前記第2大型基板上における前記パネル形成領域の周辺領域に、第2外周シール部
を形成する第2シール形成工程と、前記第1大型基板と前記第2大型基板とを相互に貼り
合わせる貼合工程とを備える。
本発明の電気光学パネルの製造方法によれば、第1大型基板及び第2大型基板の夫々は
、例えば、ガラス等の透明材料から構成されており、そのサイズは、最終的に製造される
電気光学パネルより大きい。本発明の電気光学パネルの製造方法によれば、例えば、第1
大型基板と第2大型基板とを貼り合わせて形成される大型の貼り合せ基板から複数の電気
光学パネルを分離(多面取り)可能なODF法を採用している。「パネル形成領域」とは
、第1大型基板上及び第2大型基板上において複数の電気光学パネルが形成される領域全
体をいう。「パネル形成領域を構成する複数の領域」の「複数の領域」とは、第1大型基
板及び第2大型基板のうち複数の電気光学パネルの夫々を構成する基板部分が占める領域
をいう。複数のメインシール部は、例えば、ディスペンサーから吐出されたシール材を第
1及び第2大型基板の少なくとも一方の上に塗布する描画法を用いて、複数の領域の夫々
に枠状に形成されている。液晶等の電気光学物質は、枠状に形成されたメインシール部で
囲まれた領域に滴下される。
本発明の電気光学パネルの製造方法によれば、特に、第1シール形成工程において、第
1大型基板上におけるパネル形成領域の周辺領域に、第1外周シール部が形成される。同
様に、第2シール形成工程において、第2大型基板上におけるパネル形成領域の周辺領域
に、第2外周シール部が形成される。つまり、本発明の電気光学パネルの製造方法によれ
ば、第1大型基板及び第2大型基板の双方に、外周シール部(つまり、第1外周シール部
及び第2外周シール部)が形成される。尚、第1シール形成工程及び第2シール形成工程
の夫々は、典型的には、例えば第1大型基板と第2大型基板とが貼り合わせられる前に行
われる。
このような第1外周シール部及び第2外周シール部は、第1大型基板及び第2大型基板
が相互に貼り合わせられた後には、第1大型基板及び前記第2大型基板間に介在し、且つ
複数のメインシール部を囲むように形成されている。このような第1外周シール部及び第
2外周シール部は、例えば、電気光学パネルの製造プロセス上、第1大型基板及び第2大
型基板、並びに第1外周シール部及び第2外周シール部で囲まれた空間の密閉性を高める
機能を担っている。したがって、第1外周シール部及び第2外周シール部は、電気光学パ
ネルの製造プロセス上必要とされるシール部であり、最終的には電気光学パネルの一部を
構成しない。このため、第1シール形成工程及び第2シール形成工程においては、第1外
周シール部及び第2外周シール部は、第1大型基板及び第2大型基板、並びに第1外周シ
ール部及び第2外周シール部で囲まれた空間の密閉性を高めることができるような位置に
形成されることが好ましい。
その後、貼合工程において、第1外周シール部が形成された第1大型基板と第2外周シ
ール部が形成された第2大型基板とが貼り合せられる。その後、第1大型基板と第2大型
基板とを貼り合わせて形成される大型の貼り合わせ基板を複数の領域の夫々毎に相互に分
離することによって、貼り合せ基板から複数の電気光学パネルの夫々が相互に並行して製
造される。
このように、本発明の電気光学パネルの製造方法によれば、第1大型基板及び第2大型
基板の双方に、外周シール部(つまり、第1外周シール部及び第2外周シール部)が形成
される。仮に、第1大型基板及び第2大型基板の一方にのみ外周シール部が形成されると
すれば、外周シール部に液ダレ等が発生してしまった場合には、外周シール部の高さが、
メインシール部の高さよりも低くなってしまい、その結果、外周シール部が第1大型基板
及び第2大型基板の双方に確実に密着しなくなるという不都合が生じかねない。しかるに
、本発明によれば、第1外周シール部及び第2外周シール部の少なくとも一方に液ダレが
生じたとしても(つまり、第1外周シール部及び第2外周シール部の少なくとも一方の高
さが、メインシール部の高さよりも低くなってしまったとしても)、第1外周シール部と
第2外周シール部とが密着しなくなることは殆どなくなる。このため、第1外周シール部
及び第2外周シール部の双方から構成される外周シール部が第1大型基板及び第2大型基
板の双方に密着しなくなる不都合は殆ど生じなくなる。このため、第1外周シール部及び
第2外周シール部は、第1大型基板及び第2大型基板、並びに第1外周シール部及び第2
外周シール部で囲まれた空間の密閉性を確実に維持することができる。従って、電気光学
パネルを好適に製造することができる。
本発明の電気光学パネルの製造方法の一の態様では、前記第1シール形成工程は、前記
第1外周シール部の一部と前記第2外周シールの一部とが前記第1大型基板の法線方向に
沿って重なるように前記第1外周シール部を形成する。
この態様によれば、第1外周シール部と第2外周シール部とを確実に密着させることが
できる。このため、第1外周シール部及び第2外周シール部の双方から構成される外周シ
ール部を、第1大型基板及び第2大型基板の双方に確実に密着させることができる。この
ため、第1外周シール部及び第2外周シール部は、第1大型基板及び第2大型基板、並び
に第1外周シール部及び第2外周シール部で囲まれた空間の密閉性を確実に維持すること
ができる。従って、電気光学パネルを好適に製造することができる。
本発明の電気光学パネルの製造方法の他の態様では、前記第2シール形成工程は、前記
第2外周シール部の一部と前記第1外周シールの一部とが前記第2大型基板の法線方向に
沿って重なるように前記第2外周シール部を形成する。
この態様によれば、第1外周シール部と第2外周シール部とを確実に密着させることが
できる。このため、第1外周シール部及び第2外周シール部の双方から構成される外周シ
ール部を、第1大型基板及び第2大型基板の双方に確実に密着させることができる。この
ため、第1外周シール部及び第2外周シール部は、第1大型基板及び第2大型基板、並び
に第1外周シール部及び第2外周シール部で囲まれた空間の密閉性を確実に維持すること
ができる。従って、電気光学パネルを好適に製造することができる。
本発明の電気光学パネルの製造方法の他の態様では、前記第1シール形成部は、少なく
とも一つの前記第1外周シール部の一部と前記第2外周シールの一部とが前記第1大型基
板の法線方向に沿って重なるように2つ以上の前記第1外周シール部を形成する。
この態様によれば、複数の第1外周シール部を第1大型基板上に形成した場合であって
も、少なくとも1つの第1外周シール部と第2外周シール部とを確実に密着させることが
できる。このため、第1外周シール部及び第2外周シール部の双方から構成される外周シ
ール部を、第1大型基板及び第2大型基板の双方に確実に密着させることができる。この
ため、第1外周シール部及び第2外周シール部は、第1大型基板及び第2大型基板、並び
に第1外周シール部及び第2外周シール部で囲まれた空間の密閉性を確実に維持すること
ができる。従って、電気光学パネルを好適に製造することができる。
本発明の電気光学パネルの製造方法の他の態様では、前記第2シール形成部は、少なく
とも一つの前記第2外周シール部の一部と前記第1外周シールの一部とが前記第2大型基
板の法線方向に沿って重なるように2つ以上の前記第2外周シール部を形成する。
この態様によれば、複数の第2外周シール部を第2大型基板上に形成した場合であって
も、第1外周シール部と少なくとも1つの第2外周シール部とを確実に密着させることが
できる。このため、第1外周シール部及び第2外周シール部の双方から構成される外周シ
ール部を、第1大型基板及び第2大型基板の双方に確実に密着させることができる。この
ため、第1外周シール部及び第2外周シール部は、第1大型基板及び第2大型基板、並び
に第1外周シール部及び第2外周シール部で囲まれた空間の密閉性を確実に維持すること
ができる。従って、電気光学パネルを好適に製造することができる。
本発明の電気光学パネルの製造方法の他の態様では、前記第1シール形成工程は、前記
第1外周シール部と前記第2外周シールとが前記第1大型基板の法線方向に沿って同一位
置に形成されるように前記第1外周シール部を形成する。
この態様によれば、第1外周シール部と第2外周シール部とを確実に密着させることが
できる。このため、第1外周シール部及び第2外周シール部の双方から構成される外周シ
ール部を、第1大型基板及び第2大型基板の双方に確実に密着させることができる。この
ため、第1外周シール部及び第2外周シール部は、第1大型基板及び第2大型基板、並び
に第1外周シール部及び第2外周シール部で囲まれた空間の密閉性を確実に維持すること
ができる。従って、電気光学パネルを好適に製造することができる。
本発明の電気光学パネルの製造方法の他の態様では、前記第2シール形成工程は、前記
第2外周シール部と前記第1外周シールとが前記第2大型基板の法線方向に沿って同一位
置に形成されるように前記第2外周シール部を形成する。
この態様によれば、第1外周シール部と第2外周シール部とを確実に密着させることが
できる。このため、第1外周シール部及び第2外周シール部の双方から構成される外周シ
ール部を、第1大型基板及び第2大型基板の双方に確実に密着させることができる。この
ため、第1外周シール部及び第2外周シール部は、第1大型基板及び第2大型基板、並び
に第1外周シール部及び第2外周シール部で囲まれた空間の密閉性を確実に維持すること
ができる。従って、電気光学パネルを好適に製造することができる。
本発明の電気光学パネルの製造方法の他の態様では、前記第1シール形成部は、少なく
とも一つの前記第1外周シール部と前記第2外周シールの一部とが前記第1大型基板の法
線方向に沿って同一位置に形成されるように2つ以上の前記第1外周シール部を形成する
この態様によれば、複数の第1外周シール部を第1大型基板上に形成した場合であって
も、少なくとも1つの第1外周シール部と第2外周シール部とを確実に密着させることが
できる。このため、第1外周シール部及び第2外周シール部の双方から構成される外周シ
ール部を、第1大型基板及び第2大型基板の双方に確実に密着させることができる。この
ため、第1外周シール部及び第2外周シール部は、第1大型基板及び第2大型基板、並び
に第1外周シール部及び第2外周シール部で囲まれた空間の密閉性を確実に維持すること
ができる。従って、電気光学パネルを好適に製造することができる。
本発明の電気光学パネルの製造方法の他の態様では、前記第2シール形成部は、少なく
とも一つの前記第2外周シール部と前記第1外周シールの一部とが前記第2大型基板の法
線方向に沿って同一位置に形成されるように2つ以上の前記第2外周シール部を形成する
この態様によれば、複数の第2外周シール部を第2大型基板上に形成した場合であって
も、第1外周シール部と少なくとも1つの第2外周シール部とを確実に密着させることが
できる。このため、第1外周シール部及び第2外周シール部の双方から構成される外周シ
ール部を、第1大型基板及び第2大型基板の双方に確実に密着させることができる。この
ため、第1外周シール部及び第2外周シール部は、第1大型基板及び第2大型基板、並び
に第1外周シール部及び第2外周シール部で囲まれた空間の密閉性を確実に維持すること
ができる。従って、電気光学パネルを好適に製造することができる。
本発明のこのような作用及び他の利得は次に説明する実施形態から明らかにされる。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る電気光学パネルの製造方法の実施形態を説明
する。本実施形態では、ODF法を応用して製造される液晶パネルの製造方法を例に挙げ
る。
<1:電気光学パネル>
はじめに、図1から図3を参照しながら、本実施形態に係る液晶パネルの構成を説明す
る。図1は、本実施形態に係る液晶パネルを対向基板側から見た平面図であり、図2は、
図1のII−II’断面図であり、図3は、本実施形態に係る液晶パネルの画像表示領域
10aにおける回路構成を示した回路図である。
図1及び図2において、液晶パネル1は、TFTアレイ基板10、対向基板20、シー
ル部52、及び複数の端子102を備えている。
液晶パネル1では、平面形状が各々矩形状であり、且つ相互に重なるTFTアレイ基板
10及び対向基板20が互いに向い合うように対向配置されている。TFTアレイ基板1
0と対向基板20との間に、本発明の「電気光学物質」の一例である液晶からなる液晶層
50が封入されている。TFTアレイ基板10及び対向基板20は、画像表示領域10a
の周囲に位置する領域の一部であるシール領域に設けられたシール部52により相互に接
着されている。液晶層50は、液晶パネル1の駆動時において、画像信号に応じて画像の
コントラスト及び液晶パネル1の透過率が可変となるように構成されている。
TFTアレイ基板10は、画素スイッチング用TFT等の各種素子、及び配線がガラス
基板等の透明な基板本体に形成されてなる。TFTアレイ基板10及び対向基板20の夫
々は、シール部52によって一対の大型基板を相互に貼り合せた後、一対の大型基板から
なる貼り合せ基板を、形成すべき液晶パネル1のサイズに対応する基板部分毎に分離する
ことによって形成されている。TFTアレイ基板10及び対向基板20の夫々における液
晶層50に臨む面には配向膜が形成されており、画像信号に応じて各画素部における液晶
の配向状態が制御される。
シール部52は、本発明の「メインシール部」の一例であり、平面的に見て、TFTア
レイ基板10上の画像表示領域10aを囲むように枠状に形成されている。シール部52
は、両基板を貼り合わせるための、例えば、エポキシ樹脂等のシール材で構成されており
、熱硬化性、若しくは光及び熱の両方によって硬化可能なシール材で構成されている。シ
ール部52中には、TFTアレイ基板10と対向基板20との間隔(基板間ギャップ)を
所定値とするためのグラスファイバ或いはガラスビーズ等のギャップ材が散布されていて
もよい。
図1において、シール部52は、液晶パネル1の製造プロセスにおいて、例えば、印刷
、或いは一筆書き(即ち、ディスペンサーを用いた塗布方法)でシール材を塗布した後、
当該塗布されたシール材を硬化させることによって形成されている。より具体的には、例
えば、シール部52の外形は、複数の液晶パネル1が相互に分離される前、即ち、相互に
貼り合わせられる一対の大型基板を液晶パネル1毎に分離する前に、例えば、一対の大型
基板の一方の大型基板における各液晶パネル1となるべき基板部分に対応する領域毎にシ
ール材を枠状に描画することによって形成されている。
このように枠状に形成された未硬化のシール部52で囲まれた領域、即ち液晶パネル1
の完成後に画像表示領域10aとなる領域に液晶が滴下された後、一対の大型基板間に液
晶を封止するようにこれら一対の大型基板が未硬化のシール部52を介して相互に貼り合
わせられる。その後、熱処理によってシール部52を硬化させ、液晶パネル1となるべき
複数の基板部分間の各々に液晶が封止される。即ち、液晶パネル1は、後述するように、
液晶滴下法(ODF法)を応用して製造されている。液晶パネル1は、液晶が封止された
後、相互に貼り合わせられた一対の大型基板を液晶パネル1毎に分離(ブレイク)するこ
とによって形成される。
シール部52が配置されたシール領域の内側に並行して、画像表示領域10aの額縁領
域を規定する遮光性の額縁遮光膜53が、対向基板20側に設けられている。但し、この
ような額縁遮光膜53の一部又は全部は、対向基板20上において、電極より上層側に配
置されて形成されてもよいし、TFTアレイ基板10側に内蔵遮光膜として形成されても
よい。
複数の端子102は、TFTアレイ基板10の基板面を規定する4辺のうち1辺に沿っ
て延び、且つ画像表示領域10aの外側に延びる領域においてシール部52に重ならない
ように形成されており、画像表示領域10aを構成する画素部と、FPC(Flexible Pri
nted Circuit)、或いは該FPCに搭載されたIC等の外部回路とを相互に電気的に接続
する。
液晶パネル1は、画像表示領域10aの周辺に位置する領域のうち、シール部52が配
置されたシール領域の外側に位置する領域に形成され、且つ画像信号を画素部に供給する
データ線駆動回路101と、シール部52の内側の領域に形成され、且つ各画素部の動作
をスイッチング制御する走査信号を供給する走査線駆動回路102とを備えている。但し
、データ線駆動回路101が、シール部52が配置されたシール領域の内側に位置する領
域に形成されてもよく、データ線駆動回路101の一部が、シール部52が配置されたシ
ール領域に形成されてもよい。さらに、走査線駆動回路102についても同様にシール領
域の外側に位置する領域に形成されてもよく、一部がシール領域に形成されてもよい。
図2において、TFTアレイ基板10上には、画素スイッチング用のTFT(Thin Fil
m Transistor)や走査線、データ線等の配線が形成された後の画素電極9a上に、配向膜
16が形成されている。他方、詳細な構成については省略するが、液晶パネル1において
、対向基板20に形成された対向電極21が、画素電極9aと対向するように配置されて
おり、その上(図中下側)に配向膜22が形成されている。尚、TFTアレイ基板10及
び対向基板20としては、ガラス基板、石英、プラスチック基板、或いはシリコン基板等
の各種基板を使用可能である。尚、画像表示領域10aを構成し、且つマトリクス状に配
列された複数の画素部の夫々において光が透過する領域は、画像表示領域10aに格子状
に形成された、所謂ブラックマトリクスと称される遮光膜23によって規定されている。
次に、図3を参照しながら、液晶パネル1の画像表示領域10aにおける回路構成を説
明する。
図3において、液晶パネル1の画像表示領域10aを構成するマトリクス状に形成され
た複数の画素部72の夫々は、画素電極9a、TFT30、及び液晶素子50aを備えて
いる。TFT30は、画素電極9aに電気的に接続されており、液晶パネル1の動作時に
画素電極9aをスイッチング制御し、当該制御に応じて液晶素子50aを駆動する。画像
信号が供給されるデータ線6aは、TFT30のソースに電気的に接続されている。デー
タ線6aに書き込む画像信号S1、S2、・・・、Snは、この順に線順次に供給しても
構わないし、相隣接する複数のデータ線6a同士に対して、グループ毎に供給するように
してもよい。
TFT30のゲートに走査線3aが電気的に接続されており、液晶パネル1は、所定の
タイミングで、走査線3aにパルス的に走査信号G1、G2、・・・、Gmを、この順に
線順次で印加するように構成されている。画素電極9aは、TFT30のドレインに電気
的に接続されており、スイッチング素子であるTFT30を一定期間だけそのスイッチを
閉じることにより、データ線6aから供給される画像信号S1、S2、・・・、Snが所
定のタイミングで書き込まれる。画素電極9aを介して液晶に書き込まれた所定レベルの
画像信号S1、S2、・・・、Snは、対向基板に形成された対向電極との間で一定期間
保持される。
液晶層50に含まれる液晶は、印加される電圧レベルにより分子集合の配向や秩序が変
化することにより、光を変調し、階調表示を可能とする。ノーマリーホワイトモードであ
れば、各画素部の単位で印加された電圧に応じて入射光及び反射光に対する透過率が減少
し、ノーマリーブラックモードであれば、各画素部の単位で印加された電圧に応じて入射
光及び反射光に対する透過率が増加され、全体として液晶パネル1からは画像信号に応じ
たコントラストをもつ光が出射される。保持容量70は、画像信号がリークすることを防
ぐために、画素電極9a及び対向電極21間に形成される液晶素子と並列に付加されてい
る。
<2:電気光学パネルの製造方法>
次に、図4から図9を参照しながら、本実施形態に係る液晶パネルの製造方法を説明す
る。図4は、本実施形態に係る液晶パネルの製造方法の主要な工程を順に示したフローチ
ャートである。図5は、第1大型基板の外観を示した平面図であり、図6は、第2大型基
板の外観を示した平面図であり、図7は、図5及び図6のVI−VI’断面図であり、図
8は、外周シール部の詳細な形成位置を示す断面図であり、図9は、第1大型基板と第2
大型基板とを貼り合わせるときの外周シール部の様子を示す断面図である。
尚、本実施形態に係る液晶パネルの製造方法は、液晶層及び当該液晶層を挟持する2枚
の大型基板からなる貼り合せ基板を複数の基板部分に分離することによって複数の液晶パ
ネル1を並行して製造可能な液晶パネルの製造方法であり、液晶滴下法(ODF法)をそ
の工程に含んでいる。
以下で説明する液晶パネルの製造方法は、上述の液晶パネル1を製造する製造方法であ
るため、上述の液晶パネル1について既に説明した部分の詳細な説明を省略する。また、
各工程で使用する参照符号は、図5から図9に示した各部に付した参照符号である。
図4において、TFTアレイ基板10となるべき複数の基板部分からなる第1大型基板
210の基板面のうち液晶に臨む側の面に形成された配向膜16にラビング処理を施し、
洗浄する(ステップS10)。尚、当該第1大型基板210には、画素電極9a、画素ス
イッチングTFT30等の各種素子、並びにデータ線駆動回路101及び走査線駆動回路
102等の各回路部がTFTアレイ基板10となるべき基板部分に作り込まれている。
次に、第1大型基板210にデガス(加熱処理)を施した(ステップS11)後、TF
Tアレイ基板10となるべき複数の基板部分からなる第1大型基板210上のパネル形成
領域80において、当該複数の基板部分の夫々に対応する複数の領域81の夫々にシール
材を塗布する(ステップS12)。これにより、未硬化のシール部52が形成される。次
に、未硬化のシール部52をプリベークする(ステップS13)。尚、ステップS13が
終了した段階で、シール部52は、完全に硬化されていない。次に、パネル形成領域80
を囲むように、光硬化性を有するシール材を第1大型基板210に塗布することによって
、ダミーシール部分61及び第1外周シール部分63を形成する(ステップS14)。次
に、プリベークされたシール部52で囲まれた領域に液晶を滴下する(ステップS15)
一方、ステップS10からS15と並行して、対向基板20となるべき複数の基板部分
からなり、且つラビング処理が施された第2大型基板220にも、洗浄処理(ステップS
20)を施し、デガス(加熱処理)(ステップS21)を施す。次に、TFTアレイ基板
10及び対向基板20の夫々となるべき複数の基板部分の夫々を電気的に相互に接続する
導通材を第2大型基板220に塗布し(ステップS22)、当該導通材をプリベークする
(ステップS23)。但し、ステップS22及びステップS23の工程は、TN(ツイス
ト・ネマティック)、ECB(複屈折電界効果)、VA(垂直配向)などの縦電界を用い
る液晶パネルを製造する際に必要とされる工程であり、IPS(イン・プレーン・スイチ
ッチング)及びFFS(フリンジ・フィールド・スイッチング)などの横電界を用いる液
晶パネルを製造する際には必ずしも行われなくともよい。次に、パネル形成領域80を囲
むように、光硬化性を有するシール材を第2大型基板220に塗布することによって、第
2外周シール部分64を形成する(ステップS24)。
次に、ステップS10からステップS15までの工程を経た第1大型基板210と、ス
テップS20からステップS24までの工程を経た第2大型基板220を真空中で相互に
貼り合わせることによって、貼り合せ基板230を形成する(ステップS30)。次に、
貼り合せ基板230に対してUV光等を照射する(ステップS32)。次に、貼り合せ基
板230を加熱することによって、未硬化のシール部52を熱硬化させる(ステップS3
3)。加熱工程(ステップS33)によれば、真空中における貼り合せ工程(ステップS
30)の後に、貼り合せ基板230を大気中に曝したとしても、第1外周シール部分63
及び第2外周シール部分64の内側の領域の密閉性を確保できる。加えて、光照射工程(
ステップS32)において貼り合せ基板230を大気中に曝した後、未硬化のシール部5
2を熱硬化させることによって、貼り合せ基板230の内部及び外部の夫々における気圧
の気圧差に応じて未硬化のシール部52が変形し、第1大型基板210及び第2大型基板
220間の基板間ギャップが最終的に製造されるべき液晶パネル1における適切、且つ均
一な基板間ギャップに設定可能になる。加えて、加熱工程(ステップS33)によれば、
液晶の配向状態を熱エネルギーによって等方的にすることが可能になる。
次に、貼り合せ基板230を液晶パネル1に対応する複数の基板部分毎にスクライブし
、且つブレイクすることによって複数の液晶パネル1を相互に分離する(ステップS34
)。次に、相互に分離された複数の液晶パネル1を洗浄する(ステップS35)。
尚、ステップS14が、本発明の「第1シール形成工程」の一具体例を構成しており、
ステップS24が、本発明の「第2シール形成工程」の一具体例を構成しており、ステッ
プS30が、本発明の「貼合工程」の一具体例を構成している。
ここで、図5から図8を参照しながら、第1外周シール部分63が形成された第1大型
基板210及び第2外周シール部分64が形成された第2大型基板220の夫々の構成を
詳細に説明する。
図5及び図7に示すように、第1大型基板210は、未硬化のシール部52、ダミーシ
ール部分61、第1外周シール部分63、及び液晶層50を備えて構成されている。また
、図6及び図7に示すように、第2大型基板220は、第2外周シール部分64を備えて
構成されている。
第1大型基板210及び第2大型基板220の夫々は、例えば、ガラス等の透明材料を
構成されており、そのサイズは、最終的に製造される液晶パネル1より大きい。
未硬化のシール部52は、第1大型基板210上のパネル形成領域80を構成し、図5
中X方向及びY方向の夫々に沿ってマトリクス状に配列された複数の領域81の夫々に形
成されており、複数の領域81の夫々において平面的に見て枠状に形成されている。パネ
ル形成領域80は、第1大型基板210上において複数の液晶パネル1が形成される領域
全体であり、パネル形成領域80を構成する複数の領域81は、第1大型基板210及び
第2大型基板220のうち複数の液晶パネル1の夫々を構成する基板部分が占める領域で
ある。
より具体的には、第1大型基板210上で図5中X方向及びY方向に延び、且つ相互に
交差する複数の第1外形線250X及び複数の第2外形線250Yによって囲まれた第1
大型基板210上の複数の領域81を占める基板部分が、最終的にTFTアレイ基板10
となり、第2大型基板220のうち複数の領域81に重なる基板部分が最終的に対向基板
20になる。第1外形線250X及び第2外形線250Yは、第1大型基板210及び2
20、並びに、これら基板間に形成された液晶層50を含んで構成される貼り合せ基板2
30のうち最終的に複数の液晶パネル1となるべき部分、即ち、第1大型基板210上に
おいて液晶パネル1となるべき複数の領域81を規定するために製造プロセス上便宜的に
設定される仮想的な線である。貼り合せ基板230から複数の液晶パネル1を相互に分離
する際には、第1外形線250X及び第2外形線250Yで貼り合せ基板230がスクラ
イブされ、且つブレイクされる。
複数の未硬化のシール部52は、例えば、ディスペンサーから吐出されたシール材を第
1大型基板210上に塗布する描画法を用いて複数の領域81の夫々に枠状に形成されて
いる。液晶は、枠状に形成された未硬化のシール部52で囲まれた領域に滴下されている
。液晶層50は、第1大型基板210及び第2大型基板220が相互に貼り合わせられた
段階でこれら基板間に封止される。
ダミーシール部分61は、第1大型基板210のパネル形成領域80の周辺に延びる周
辺領域82において、パネル形成領域80を囲むように各々枠状に形成されている。
第1外周シール部分63は、本発明の「第1外周シール部」の一具体例を構成しており
、第1大型基板210のパネル形成領域80の周辺に延びる周辺領域82において、パネ
ル形成領域80及びダミーシール部分61を囲むように各々枠状に形成されている。特に
、第1外周シール部分63は、第1大型基板210と第2大型基板220とを貼り合わせ
た後に、第1大型基板210及び第2大型基板220と第1外周シール部分63とによっ
て囲まれる領域の密閉性を確保するために、閉ループ状に形成されている。
第2外周シール部分64は、本発明の「第2外周シール部」の一具体例を構成しており
、第2大型基板220のパネル形成領域80の周辺に延びる周辺領域82において、パネ
ル形成領域80を囲むように各々枠状に形成されている。特に、第2外周シール部分64
は、第1大型基板210と第2大型基板220とを貼り合わせた後に、第1大型基板21
0及び第2大型基板220と第2外周シール部分64とによって囲まれる領域の密閉性を
確保するために、閉ループ状に形成されている。
尚、ダミーシール部分61、第1外周シール部分63及び第2外周シール部分64の夫
々は、光硬化性を有するシール材であり、真空中で第1大型基板210及び第2大型基板
220が相互に貼り合わせられた段階、即ち、ステップS30の段階では、未硬化の状態
である。また、ダミーシール部分61、第1外周シール部分63及び第2外周シール部分
64は、後述するスクライブ・ブレイク工程によって液晶パネル1が相互に分離された際
には、各液晶パネル1に残存しないシール部分である。
このように、本実施形態では、外周シール部分が第1大型基板210及び第2大型基板
220の双方に形成される。つまり、本実施形態では、第1外周シール部分63を第1大
型基板210上に形成し且つ第2外周シール部分64を第2大型基板220上に形成しな
い又は第2外周シール部分64を第2大型基板220上に形成し且つ第1外周シール部分
63を第1大型基板210上に形成しないことに代えて、第1外周シール部分63を第1
大型基板210上に形成し且つ第2外周シール部分64を第2大型基板220上に形成し
ている。
このとき、図8(a)に示すように、第1大型基板210又は第2大型基板220の法
線方向に沿って第1外周シール部分63と第2外周シール部分64とが同一の位置に配置
されるように、第1外周シール部分63及び第2外周シール部分64の夫々が形成されて
もよい。言い換えれば、第1大型基板210又は第2大型基板220の法線方向に沿って
第1外周シール部分63の全体と第2外周シール部分64の全体とが重なるように、第1
外周シール部分63及び第2外周シール部分64の夫々が形成されてもよい。
或いは、図8(b)に示すように、第1大型基板210又は第2大型基板220の法線
方向に沿って第1外周シール部分63の一部と第2外周シール部分64の一部とが重なる
ように、第1外周シール部分63及び第2外周シール部分64の夫々が形成されてもよい
。言い換えれば、第1大型基板210又は第2大型基板220の法線方向に沿って第1外
周シール部分63の一部と第2外周シール部分64の一部とが重なり且つ第1外周シール
部分63の他の一部と第2外周シール部分64の他の一部とが重ならないように、第1外
周シール部分63及び第2外周シール部分64の夫々が形成されてもよい。
いずれにせよ、第1大型基板210及び第2大型基板220が相互に貼り合わせられた
段階で第1外周シール部分63(或いは、その一部)と第2外周シール部分64(或いは
、その一部)とが相互に密着するような位置に、第1外周シール部分63及び第2外周シ
ール部分64の夫々が形成されることが好ましい。言い換えれば、第1大型基板210及
び第2大型基板220が相互に貼り合わせられた段階で第1大型基板210及び第2大型
基板220と第1外周シール部分63及び第2外周シール部分64とによって囲まれる領
域の密閉性を確保することができるような位置に、第1外周シール部分63及び第2外周
シール部分64の夫々が形成されることが好ましい。
ここで、第1外周シール部分63を第1大型基板210上に形成し且つ第2外周シール
部分64を第2大型基板220上に形成することの効果について、図9を参照して説明す
る。
図4を参照して説明したように、第1大型基板210及び第2大型基板220が相互に
貼り合わせられた段階では、シール部52がプリベークされている一方で、第1外周シー
ル部63及び第2外周シール部64の夫々はプリベークされていない。このため、第1大
型基板210及び第2大型基板220が相互に貼り合わせられた段階では、シール部52
の粘性は相対的に高い一方で、第1外周シール部63及び第2外周シール部64の夫々の
粘性は相対的には低くなっている。従って、図9(a)に示すように、第1外周シール部
63及び第2外周シール部64の夫々に液ダレが生ずることで、第1外周シール部63及
び第2外周シール部64の高さが、シール部52の高さよりも低くなってしまいかねない
。このような場合であっても、本実施形態では、第1外周シール部分63を第1大型基板
210上に形成し且つ第2外周シール部分64を第2大型基板220上に形成しているた
め、第1外周シール部63と第2外周シール部64とが確実に密着することができる。そ
の結果、第1大型基板210及び第2大型基板220と第1外周シール部分63及び第2
外周シール部分64とによって囲まれる領域の密閉性を確実に確保することができる。
一方で、図9(b)に示すように、仮に第1外周シール部分63を第1大型基板210
上に形成し且つ第2外周シール部分64を第2大型基板220上に形成しない場合には、
第1外周シール部分63に生ずる液ダレに起因した高さの不足により、第1外周シール部
63が第2大型基板220に密着しないという不都合が生じてしまう。この場合、第1大
型基板210及び第2大型基板220と第1外周シール部分63とによって囲まれる領域
の密閉性を確実に確保することができない。これでは、第1大型基板210及び第2大型
基板220間の基板間ギャップを所望値にすることができなくなってしまう。
しかるに、本実施形態では、第1大型基板210及び第2大型基板220と第1外周シ
ール部分63及び第2外周シール部分64とによって囲まれる領域の密閉性を確実に確保
することができるため、第1大型基板210及び第2大型基板220間の基板間ギャップ
を所望値にすることができるという実用上大変有利な効果を享受することができる。この
ため、より一層高品位の液晶パネル1を製造可能である。
尚、上述の実施形態では、第1大型基板210上に1本の第1外周シール部分63を形
成し且つ第2大型基板220上に1本の第2外周シール部分64を形成する例について説
明しているしかしながら、第1大型基板210上に2本以上の第1外周シール部分63を
形成してもよいし、これに加えて又は代えて第2大型基板220上に2本以上の第2外周
シール部分64を形成してもよい。この場合、第1大型基板210及び第2大型基板22
0が相互に貼り合わせられた段階で少なくとも1本の第1外周シール部分63(或いは、
その一部)と少なくとも1本の第2外周シール部分64(或いは、その一部)とが相互に
密着するような位置に、2本以上の第1外周シール部分63及び2本以上の第2外周シー
ル部分64の夫々が形成される限りは、上述した各種効果を好適に享受することができる
本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から
読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更
を伴なう電気光学パネルの製造方法もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
本発明の一実施形態に係る液晶パネルの製造方法によって製造される液晶パネルの平面図である。 図1のII−II'断面図である。 本発明の一実施形態に係る液晶パネルの画像表示領域における回路構成を示した回路図である。 本実施形態に係る液晶パネルの製造方法の主要な工程を順に示したフローチャートである。 第1大型基板の外観を示した平面図である。 第2大型基板の外観を示した平面図である。 図5及び図6のVI−VI’断面図である。 外周シール部の詳細な形成位置を示す断面図である。 第1大型基板と第2大型基板とを貼り合わせるときの外周シール部の様子を示す断面図である。
1・・・液晶パネル、10・・・TFTアレイ基板、20・・・対向基板、52・・・
シール部、63・・・第1外周シール部分、64・・・第2外周シール部分、90・・・
マスク、210・・・第1大型基板、220・・・第2大型基板、230・・・貼り合せ
基板

Claims (9)

  1. 第1大型基板上のパネル形成領域を構成する複数の領域の夫々に枠状に形成された複数
    のメインシール部の夫々によって囲まれた領域の各々に電気光学物質を滴下した後、前記
    囲まれた領域の各々において前記第1大型基板及び第2大型基板間に前記電気光学物質が
    封止されるように前記第1大型基板及び前記第2大型基板を相互に貼り合わせることによ
    って、複数の電気光学パネルを製造する電気光学パネルの製造方法であって、
    前記複数のメインシール部を囲むように前記第1大型基板上における前記パネル形成領
    域の周辺領域に、第1外周シール部を形成する第1シール形成工程と、
    前記第2大型基板上における前記パネル形成領域の周辺領域に、第2外周シール部を形
    成する第2シール形成工程と、
    前記第1大型基板と前記第2大型基板とを相互に貼り合わせる貼合工程と
    を備えることを特徴とする電気光学パネルの製造方法。
  2. 前記第1シール形成工程は、前記第1外周シール部の一部と前記第2外周シールの一部
    とが前記第1大型基板の法線方向に沿って重なるように前記第1外周シール部を形成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電気光学パネルの製造方法。
  3. 前記第2シール形成工程は、前記第2外周シール部の一部と前記第1外周シールの一部
    とが前記第2大型基板の法線方向に沿って重なるように前記第2外周シール部を形成する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電気光学パネルの製造方法。
  4. 前記第1シール形成部は、少なくとも一つの前記第1外周シール部の一部と前記第2外
    周シールの一部とが前記第1大型基板の法線方向に沿って重なるように2つ以上の前記第
    1外周シール部を形成することを特徴とする請求項1に記載の電気光学パネルの製造方法
  5. 前記第2シール形成部は、少なくとも一つの前記第2外周シール部の一部と前記第1外
    周シールの一部とが前記第2大型基板の法線方向に沿って重なるように2つ以上の前記第
    2外周シール部を形成することを特徴とする請求項1又は4に記載の電気光学パネルの製
    造方法。
  6. 前記第1シール形成工程は、前記第1外周シール部と前記第2外周シールとが前記第1
    大型基板の法線方向に沿って同一位置に形成されるように前記第1外周シール部を形成す
    ることを特徴とする請求項1に記載の電気光学パネルの製造方法。
  7. 前記第2シール形成工程は、前記第2外周シール部と前記第1外周シールとが前記第2
    大型基板の法線方向に沿って同一位置に形成されるように前記第2外周シール部を形成す
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載の電気光学パネルの製造方法。
  8. 前記第1シール形成部は、少なくとも一つの前記第1外周シール部と前記第2外周シー
    ルの一部とが前記第1大型基板の法線方向に沿って同一位置に形成されるように2つ以上
    の前記第1外周シール部を形成することを特徴とする請求項1に記載の電気光学パネルの
    製造方法。
  9. 前記第2シール形成部は、少なくとも一つの前記第2外周シール部と前記第1外周シー
    ルの一部とが前記第2大型基板の法線方向に沿って同一位置に形成されるように2つ以上
    の前記第2外周シール部を形成することを特徴とする請求項1又は8に記載の電気光学パ
    ネルの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106353932A (zh) * 2016-11-07 2017-01-25 深圳市华星光电技术有限公司 液晶面板贴合方法

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