JP2010164276A - 冷凍冷蔵システム、その制御装置及び制御方法 - Google Patents

冷凍冷蔵システム、その制御装置及び制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010164276A
JP2010164276A JP2009008781A JP2009008781A JP2010164276A JP 2010164276 A JP2010164276 A JP 2010164276A JP 2009008781 A JP2009008781 A JP 2009008781A JP 2009008781 A JP2009008781 A JP 2009008781A JP 2010164276 A JP2010164276 A JP 2010164276A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compressor
opening
electric expansion
expansion valve
valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009008781A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5384124B2 (ja
Inventor
Yoshiaki Ogawa
善朗 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikoki Corp
Original Assignee
Fujikoki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikoki Corp filed Critical Fujikoki Corp
Priority to JP2009008781A priority Critical patent/JP5384124B2/ja
Priority to US12/689,168 priority patent/US9459029B2/en
Publication of JP2010164276A publication Critical patent/JP2010164276A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5384124B2 publication Critical patent/JP5384124B2/ja
Priority to US15/243,756 priority patent/US20170003059A1/en
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)

Abstract

【課題】圧縮機のオン/オフを頻繁に切り換える場合であっても、電動式膨張弁を駆動させる駆動信号の駆動パルス数が多大になるのを防止し、電動式膨張弁の長寿命化を図ったり、ひいては、冷凍冷蔵システム自体の信頼性を向上させる。
【解決手段】圧縮機2、凝縮器3、電動式膨張弁5及び蒸発器6が配管12を通じて順次に接続され、庫内温度Tisに応じて圧縮機2の運転停止を切り換える冷凍冷蔵システム1であって、凝縮器3と蒸発器6の間に配置され、それらの間の冷媒流路12aを開閉する電磁弁4を備え、圧縮機2の運転を停止するときに、電磁弁4を閉じるとともに、電動式膨張弁5の開度を圧縮機2の運転を停止したときの開度で維持し、圧縮機2の運転を再開するときに、電磁弁4を開くとともに、電動式膨張弁5の開度制御を圧縮機2の運転を停止したときの開度から開始する。
【選択図】図4

Description

本発明は、冷凍・冷蔵ショーケース等に用いる冷凍冷蔵システム、その制御装置及び制御方法に関し、特に、制御対象温度に応じて圧縮機の運転停止を切り換える冷凍冷蔵システム等に関する。
一般に、食料品の保冷や陳列等に用いる冷凍・冷蔵ショーケースにおいては、庫内温度の高低に応じて圧縮機のオン/オフを切り換えるとともに、その切り換え動作を庫内温度の変化に追従して繰り返すことで、庫内温度を一定温に維持するように制御している。
圧縮機の運転停止の切り換えは、庫内温度が所定のオン設定温度以上になるのに応じて圧縮機を運転し、庫内温度がオン設定温度より低いオフ設定温度以下になるのに応じて圧縮機の運転を停止するように行われる。このときのオン設定温度とオフ設定温度との間の温度差は、ディファレンシャルと呼ばれ、圧縮機の頻繁なオン/オフ動作(ハンチング)を避けるために設けられている。
また、庫内冷却時の冷房能力を安定させ、効率のよい運転を行うなどの目的で、冷凍サイクル内を循環する冷媒の流量調整を行うが、その際の調整を高精度に行うため、冷媒の流量調整弁には、パルスモータ等を使用した電動式膨張弁が多用されている。電動式膨張弁を用いた冷凍サイクルにおいては、蒸発器の冷媒過熱度を検出して設定過熱度と比較し、その差に応じてPID制御等により電動式膨張弁の開度を調節して通過冷媒の流量制御を行っている。
ところで、上記の如く、圧縮機のオン/オフを切り換える場合には、それに伴って電動式膨張弁の開閉を制御する必要があるが、その際の制御方法の1つとして、例えば、特許文献1には、圧縮機を停止するに際して、電動式膨張弁の開度を一旦全閉にし、所定時間後に全開にして冷凍サイクルのガスバランスをとるとともに、圧縮機を起動する際には、電動式膨張弁の開度を初期開度(予め設定した基準開度)、又は記憶開度(圧縮機を停止する直前の開度)に設定する技術が記載されている。
尚、特許文献1に記載の技術は、室温調整用の空気調和機を対象としたものであるため、電動式膨張弁を全開にしてガスバランスをとるが、冷凍・冷蔵ショーケースにおいては、庫内温度が上昇するのを避ける目的から、圧縮機を停止させた際のガスバランスをとらないのが一般的である。このため、上記技術を冷凍・冷蔵ショーケース用の制御に適用した場合には、圧縮機を停止する際に電動式膨張弁の開度を全閉にし、圧縮機を起動する際に初期開度又は記憶開度に設定することになる。
実公平2−3093号公報
しかし、上記のように、圧縮機のオン/オフに応じて電動式膨張弁の開度を全閉と初期開度(又は記憶開度)の間で切り換えた場合には、圧縮機のオン/オフを切り換える都度、大きな操作量で電動式膨張弁の開度を変更することになる。
加えて、冷凍・冷蔵ショーケースにおいては、圧縮機のオン/オフの切り換え回数が比較的に多く、5分程度の間隔でオン/オフを繰り返すといった激しい切り換え動作を要求される場合も少なくない。こうした場合、圧縮機のオン/オフの切り換え回数は、1時間当たりで10回以上に及ぶことになり、電動式膨張弁の駆動頻度を著しく高めることになる。
また、電動式膨張弁は、摺動部分を有する機械部品であるため、駆動頻度が高くなる程、摺動部分の摩耗等が進んで寿命が短くなり、その耐久寿命は、パルスモータに与える駆動パルスのパルス数によって規定されるのが一般的である。このため、上記のような開度の変更を行って、パルスモータに与える駆動パルス数を大幅に増加させた場合には、耐久寿命として規定された残パルス数を急速に消費し、電動式膨張弁の短命化を招くことになる。その結果、電動式膨張弁の頻繁な交換を強いることになり、ひいては、冷凍・冷蔵ショーケースの信頼性を低下させるという問題が生じる。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、圧縮機のオン/オフを頻繁に切り換える場合であっても、電動式膨張弁を駆動させる駆動信号の駆動パルス数が多大になるのを防止し、電動式膨張弁の長寿命化を図ったり、ひいては、冷凍冷蔵システム自体の信頼性を向上させることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、圧縮機、凝縮器、電動式膨張弁及び蒸発器が順次に接続され、制御対象温度に応じて前記圧縮機の運転停止を切り換える冷凍冷蔵システムであって、前記凝縮器と前記蒸発器の間に配置され、それらの間の冷媒流路を開閉する電磁弁を備え、前記圧縮機の運転を停止するときに、前記電磁弁を閉じるとともに、前記電動式膨張弁の開度を該圧縮機の運転を停止したときの開度で維持し、前記圧縮機の運転を再開するときに、前記電磁弁を開くとともに、前記電動式膨張弁の開度制御を前記圧縮機の運転を停止したときの開度から開始することを特徴とする。
そして、本発明によれば、凝縮器と蒸発器の間に電磁弁を設けた上で、圧縮機の運転を停止するときには、電磁弁を閉じるとともに、電動式膨張弁の開度を圧縮機の運転を停止したときの開度で維持し、圧縮機の運転を再開するときには、電磁弁を開くとともに、電動式膨張弁の開度制御を圧縮機の運転を停止したときの開度から開始するため、圧縮機の運転を停止したときの庫内温度の上昇を防止しながら、圧縮機を停止した際の電動式膨張弁の全閉動作、及び圧縮機を起動した際の電動式膨張弁の開弁動作を不要とすることができる。このため、圧縮機のオン/オフを切り換える都度、電動式膨張弁の開度を大きく変更する必要がなくなり、駆動パルス数の消費量を大幅に削減することができる。従って、電動式膨張弁の長寿命化を図ることが可能になり、ひいては、冷凍冷蔵システムの信頼性を向上させることが可能になる。
また、本発明は、圧縮機、凝縮器、電動式膨張弁及び蒸発器が順次に接続された冷凍サイクルと、前記凝縮器と前記蒸発器の間に配置され、それらの間の冷媒流路を開閉する電磁弁とを有し、制御対象温度に応じて前記圧縮機の運転停止を切り換える冷凍冷蔵システムの動作を制御する制御装置であって、前記圧縮機の運転を停止するときに、前記電磁弁を閉じるとともに、前記電動式膨張弁の開度を該圧縮機の運転を停止したときの開度で維持し、前記圧縮機の運転を再開するときに、前記電磁弁を開くとともに、前記電動式膨張弁の開度制御を前記圧縮機の運転を停止したときの開度から開始することを特徴とする。
本発明によれば、前記発明と同様に、圧縮機のオン/オフを頻繁に切り換える場合であっても、電動式膨張弁を駆動させる駆動信号の駆動パルス数が多大になるのを防止し、電動式膨張弁の長寿命化を図ったり、ひいては、冷凍冷蔵システム自体の信頼性を向上させることが可能になる。
上記冷凍冷蔵システムの制御装置において、制御対象温度に応じて前記圧縮機の運転停止を切り換えるとともに、前記電磁弁の開閉を制御する第1の制御部と、前記蒸発器の冷媒過熱度に応じて前記電動式膨張弁の開度を制御する第2の制御部とを備え、該第2の制御部が、前記電磁弁の開閉状態を監視し、該電磁弁が閉じられるのに応じて前記開度制御のための駆動信号の出力を停止することができる。
上記冷凍冷蔵システムの制御装置において、前記第1の制御部が、前記制御対象温度が所定の温度に設定された第1の設定値以上となったときに前記圧縮機を運転し、前記制御対象温度が前記第1の設定値より温度が低い第2の設定値以下になったときに前記圧縮機の運転を停止することができる。
上記冷凍冷蔵システムの制御装置において、前記冷凍冷蔵システムを、食料品を保冷するための冷凍・冷蔵ショーケースに用い、前記制御対象の温度を該冷凍・冷蔵ショーケースの庫内温度とすることができる。
さらに、本発明は、圧縮機、凝縮器、電動式膨張弁及び蒸発器が順次に接続された冷凍サイクルと、前記凝縮器と前記蒸発器の間に配置され、それらの間の冷媒流路を開閉する電磁弁とを有し、制御対象温度に応じて前記圧縮機の運転停止を切り換える冷凍冷蔵システムの動作を制御する制御方法であって、前記圧縮機の運転を停止するときに、前記電磁弁を閉じるとともに、前記電動式膨張弁の開度を該圧縮機の運転を停止したときの開度で維持し、前記圧縮機の運転を再開するときに、前記電磁弁を開くとともに、前記電動式膨張弁の開度制御を前記圧縮機の運転を停止したときの開度から開始することを特徴とする。
以上のように、本発明によれば、圧縮機のオン/オフを頻繁に切り換える場合であっても、電動式膨張弁を駆動させる駆動信号の駆動パルス数が多大になるのを防止し、電動式膨張弁の長寿命化を図ったり、ひいては、冷凍冷蔵システム自体の信頼性を向上させることが可能になる。
本発明にかかる冷凍冷蔵システムの一実施の形態を示す構成図である。 図1に示す温度制御部の制御動作を説明するためのフローチャートである。 図1に示す過熱度制御部の制御動作を説明するためのフローチャートである。 圧縮機のオン/オフを切り換えた際の電磁弁及び電動式膨張弁の動作例を示すタイミング図である。
次に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。尚、以下の説明においては、本発明にかかる冷凍冷蔵システムを、食料品の保冷や陳列等に用いる冷凍・冷蔵ショーケースに適用した場合を例にとって説明する。
図1は、本発明にかかる冷凍冷蔵システムの一実施の形態を示し、このシステム1は、圧縮機2と、凝縮器3と、凝縮器用ファン3aと、電磁弁4と、電動式膨張弁5と、蒸発器6と、蒸発器用ファン6aと、入口温度センサ7と、出口温度センサ8と、庫内温度センサ9と、温度制御部10と、過熱度制御部11とを備える。
圧縮機2、凝縮器3、電磁弁4、電動式膨張弁5及び蒸発器6は、配管12で接続され、これらの間を冷媒が循環する。ここで、配管12を流れる冷媒の流量は、電動式膨張弁5の弁開度を調整することにより制御する。
圧縮機2は、蒸発器6より供給された低圧の気体の状態にある冷媒を圧縮し、高圧の気体に変換して配管12を介して凝縮器3に供給する。
凝縮器3は、圧縮機2から供給された高圧気体状態の冷媒を凝縮し、高圧液体状態の冷媒に変換して凝縮熱を奪い、奪った熱を凝縮器用ファン3aの送風によって外部に放出する。
電磁弁4は、凝縮器3と蒸発器6の間の冷媒流路12aを開閉するための弁であり、蒸発器6への冷媒の流入の有無を切り換えるために設けられる。この電磁弁4は、温度制御部10から出力される電磁弁駆動信号SVに従って動作し、電磁弁駆動信号SVの電圧レベルに応じて開閉する。
電動式膨張弁5は、凝縮器3から供給された高圧液体状態の冷媒を低圧状態に変化させる。この電動式膨張弁5は、過熱度制御部11からの電動弁駆動信号EVに従って駆動されるパルスモータ(不図示)を内蔵し、電動弁駆動信号EVのパルス数に応じた回転角度でパルスモータが回転することにより電動式膨張弁5の弁開度を調整する。
蒸発器6は、低圧の液体状態にある冷媒を蒸発(気化)させるために備えられ、冷媒は、蒸発することにより周囲より気化熱を奪い、加熱される。この際、奪われた熱によって蒸発器6周辺の空気が冷却され、その冷却された空気が蒸発器用ファン6aの送風によって放出されることにより、冷凍・冷蔵ショーケースの庫内温度の調節が行われる。
入口温度センサ7、出口温度センサ8及び庫内温度センサ9は、各々、蒸発器6の入口の冷媒(液体状態での冷媒)の温度Tin、蒸発器6の出口での冷媒(気体状態の冷媒)の温度Tout、冷凍・冷蔵ショーケースの庫内温度Tisを検出する。これら入口温度センサ7〜庫内温度センサ9には、例えば、サーミスタを用いることが一般的である。
温度制御部10は、圧縮機2の運転の有無を制御して冷凍・冷蔵ショーケースの庫内温度を調整するための制御回路であり、例えば、マイクロコンピュータ及び周辺回路(いずれも不図示)から構成される。この温度制御部10は、庫内温度センサ9によって検出された庫内温度Tisと、予め設定されたオン設定温度Ton及びオフ設定温度Toffとを対比し、その結果に基づいて圧縮機2の運転の有無を制御する。尚、オン設定温度Ton及びオフ設定温度Toffは、従来と同様のものであり、それらの間には、ディファレンシャルと呼ばれる温度差が設定される。
また、温度制御部10は、圧縮機2の運転状態に合わせて電磁弁4の開閉を制御する機能も有し、電磁弁4の開閉制御は、電磁弁駆動信号SVを通じて行われる。この電磁弁駆動信号SVは、圧縮機2の運転期間中は電磁弁4を開弁させる電圧レベル(例えば、AC200V)に設定され、一方、圧縮機2の停止期間中は電磁弁4を閉弁させる電圧レベル(例えば、0V)に設定される。
過熱度制御部11は、電動式膨張弁5の弁開度を制御するための制御回路であり、温度制御部10と同様、例えば、マイクロコンピュータ及び周辺回路から構成される。この過熱度制御部11は、蒸発器6での冷媒の過熱度Tsh(出口温度センサ8の検出温度Tout−入口温度センサ7の検出温度Tin)に基づき、PID制御によって電動式膨張弁5の弁開度を求め、求めた弁開度に対応する電動弁駆動信号EVを電動式膨張弁5のパルスモータに出力する。
また、過熱度制御部11は、電磁弁駆動信号SVの電圧レベルを監視して電磁弁4の開閉を検知し、電磁弁4の開閉に合わせて電動式膨張弁5への電動弁駆動信号EVの出力の有無を切り換える機能も有する。
次に、上記構成を有する冷凍冷蔵システム1の動作について説明する。ここでは、先ず、温度制御部10が行う制御動作について、図1、図2を参照しながら説明する。尚、制御動作中、温度制御部10は、タイマ(不図示)等を用いつつ、所定期間(例えば、10秒)毎に図2に示すルーチンを実行する。
処理を開始すると、温度制御部10は、図2に示すように、先ず、庫内温度センサ9によって検出された庫内温度Tisを取り込み(ステップS1)、庫内温度Tisがオン設定温度Ton以上であるか否かを判定する(ステップS2)。このとき、例えば、庫内温度Tisが上昇傾向にあり、庫内温度Tisがオン設定温度Ton以上となっている場合には(ステップS2:Yes)、圧縮機2を起動する(ステップS3)。これと併行して、電磁弁4を開弁し、凝縮器3と蒸発器6の間の冷媒流路12aを開放する(ステップS4)。これにより、蒸発器6用のファン6aから冷風を放出させ、庫内を冷却して庫内温度Tisを低下させる。
その後、庫内温度Tisが徐々に低下し、庫内温度センサ9の検出温度Tisがオン設定温度Tonより低くなった場合には(ステップS2:No)、その温度Tisがオフ設定温度Toff以下にまで達しているか否かを判定する(ステップS5)。その結果、庫内温度Tisがオフ設定温度Toffよりも高い場合には(ステップS5:No)、その時点での圧縮機2の運転状態(稼働させている状態)を維持し、庫内温度Tisを引き続き低下させる(ステップS6)。このとき、電磁弁4についても、その時点での開閉状態(開弁している状態)を維持し、冷媒流路12aを開放し続ける(ステップS7)。
そして、庫内温度Tisが十分に低下し、庫内温度センサ9の検出温度Tisがオフ設定温度Toff以下となった場合には(ステップS5:Yes)、圧縮機2の運転を停止するとともに、電磁弁4を閉じて冷媒流路12aを閉鎖する(ステップS8、S9)。これにより、庫内の冷却を停止し、庫内温度Tisを緩やかに上昇させる。
以後、上記のステップS1〜S9の動作を10秒間隔で繰り返し、庫内温度Tisが再びオン設定温度Ton以上となれば、圧縮機2の運転及び電磁弁4の開弁を再開して庫内温度Tisを低下させる。
次に、過熱度制御部11が行う制御動作について、図1、図3を参照しながら説明する。尚、過熱度制御部11は、温度制御部10の動作に同期して動作し、温度制御部10と同様、例えば、10秒間隔で図3に示すルーチンを実行する。
処理を開始すると、過熱度制御部11は、図3に示すように、先ず、温度制御部10から出力される電磁弁駆動信号SVを参照し、電磁弁4が開かれているか否かを判定する(ステップS11)。判定の結果、電磁弁4が開かれていた場合には(ステップS11:Yes)、蒸発器6の入口の冷媒温度Tin 、出口の冷媒温度Toutを各々取り込み(ステップS12、S13)、現在の過熱度Tsh=Tout−Tinを算出する(ステップS14)。
次いで、設定過熱度(過熱度Tshの目標値)Tsと、現在の過熱度Tshとの偏差e(t)=Ts−Tshを算出し(ステップS15)、過去一連の偏差e、比例帯PB、積分時間Ti、微分時間Tdに基づき、次式に従って、PID(比例・積分・微分)演算で今回の弁開度の操作量m(t)を算出する(ステップS16)。ここで、Kpは、比例ゲインである。
Figure 2010164276
これにより、電動式膨張弁5が到達すべき弁の目標開度が導出され、過熱度制御部11は、電動式膨張弁5の開度が目標開度となるように駆動パルス数を設定するとともに、電動式膨張弁5に電動弁駆動信号EVを出力して電動式膨張弁5の開度を増減する(ステップS17)。
一方、上記ステップS11の判定の結果、電磁弁4が閉じられていた場合には(ステップS11:No)、何らの処理も実行せず、電動式膨張弁5の開度変更等は行わない。
次に、圧縮機2のオン/オフを切り換えた際の電磁弁4及び電動式膨張弁5の動作例について、図4を中心に、図1〜図3を参照しながら説明する。
タイミングt1において、庫内温度Tisがオン設定温度Ton以上になると、圧縮機2が起動されるとともに、電磁弁4が開かれて冷媒流路12aが開放される。また、電磁弁4の開弁に応答して、PID演算に基づく電動式膨張弁5の開度調整が開始され、冷凍サイクル内を循環する冷媒の流量が調整される。これら圧縮機2の運転、電磁弁4の開弁及び電動式膨張弁5の開度調整は、庫内温度Tisがオン設定温度Ton以下となっても、オフ設定温度Toffを上回っている期間は継続的に実行される。
そして、庫内の温度が低下し、タイミングt2において、庫内温度Tisがオフ設定温度Toffに達すると、圧縮機2の運転が停止されるとともに、電磁弁4が閉じられて冷媒流路12aが閉鎖される。また、電磁弁4の閉弁に応答して、電動式膨張弁5への電動弁駆動信号EVの出力が停止され(駆動パルス数をゼロの状態とする)、電動式膨張弁5の開度調整が中断される。その結果、電動式膨張弁5の開度は、開度調整が停止された際の開度のままとなり、以後、開度調整が再開されるまで、その状態が維持される。
その後、庫内の温度が上昇し、タイミングt3において、庫内温度Tisが再びオン設定温度Tonに達すると、圧縮機2の運転が再開されるとともに、電磁弁4が開かれる。このとき、電動式膨張弁5の開度調整も再開されるが、再開時点での電動式膨張弁5の開度は、開度調整を停止した際の開度(タイミングt2時点での開度)になっているため、圧縮機2の運転を再開した後の電動式膨張弁5の開度の増減は、開度調整を停止した際の開度を始点として開始されることになる。
このため、上記の際の電動式膨張弁5の操作量は、PID演算により導出される目標開度から開度調整を停止した時点での開度を差し引いたものとなり、従来のように全閉の状態から目標開度に遷移させる場合に比べて、電動式膨張弁5の操作量を格段に小さくすることができる。従って、電動弁駆動信号EVの駆動パルス数を少なく留めることができ、圧縮機2のオン/オフ切り換えに伴う駆動パルス数の消費量を大幅に削減することが可能になる。
以上のように、本実施の形態によれば、凝縮器3と蒸発器6の間に電磁弁4を設けた上で、圧縮機2の運転を停止するときには、電磁弁4を閉じるとともに、電動式膨張弁5の開度を圧縮機2の運転を停止したときの開度で維持し、圧縮機2の運転を再開するときには、電磁弁4を開くとともに、電動式膨張弁5の開度制御を圧縮機2の運転を停止したときの開度から開始するため、圧縮機2の運転を停止したときの庫内温度の上昇を防止しながら、圧縮機2を停止した際の電動式膨張弁5の全閉動作、及び圧縮機2を起動した際の電動式膨張弁5の開弁動作を不要とすることができる。
このため、圧縮機2のオン/オフを切り換える都度、電動式膨張弁5の開度を大きく変更する必要がなくなり、駆動パルス数の消費量を大幅に削減することができる。従って、電動式膨張弁5の長寿命化を図ることが可能になり、ひいては、冷凍・冷蔵ショーケースの信頼性を向上させることが可能になる。
尚、上記実施の形態においては、電磁弁4を電動式膨張弁5の上流側(凝縮器3と電動式膨張弁5の間)に設けるが、電磁弁4の配置位置は、凝縮器3と蒸発器6の間であれば、特に限定されるものではなく、電磁弁4を電動式膨張弁5の下流側(電動式膨張弁5と蒸発器6の間)に設けることもできる。
また、上記実施の形態においては、説明の便宜上、温度制御部10と過熱度制御部11を別々の制御部として構成したが、これらを一体化して単一のマイクロコンピュータ等から構成することもできる。その場合、温度制御部10から過熱度制御部11に向けての電磁弁4の開閉を示す情報(電磁弁駆動信号SV)の伝達は、マイクロコンピュータの内部処理で行うようにすればよい。
さらに、上記実施の形態においては、電磁弁駆動信号SVを過熱度制御部11に出力することで、電磁弁4の開閉状態を過熱度制御部11に伝達するが、必ずしも電磁弁駆動信号SVを用いる必要はなく、電磁弁4の開閉状態を示す信号であれば、他の信号を過熱度制御部11に出力するようにしてもよい。
また、上記実施の形態においては、電動式膨張弁5の開度をPID制御する場合を例にとって説明したが、制御方法は、P(比例)制御でも、PI(比例積分)制御、PD(比例微分)制御であってもよい。
1 冷凍冷蔵システム
2 圧縮機
3 凝縮器
3a 凝縮器用ファン
4 電磁弁
5 電動式膨張弁
6 蒸発器
6a 蒸発器用ファン
7 入口温度センサ
8 出口温度センサ
9 庫内温度センサ
10 温度制御部
11 過熱度制御部
12 配管
12a 冷媒流路

Claims (6)

  1. 圧縮機、凝縮器、電動式膨張弁及び蒸発器が順次に接続され、制御対象温度に応じて前記圧縮機の運転停止を切り換える冷凍冷蔵システムであって、
    前記凝縮器と前記蒸発器の間に配置され、それらの間の冷媒流路を開閉する電磁弁を備え、
    前記圧縮機の運転を停止するときに、前記電磁弁を閉じるとともに、前記電動式膨張弁の開度を該圧縮機の運転を停止したときの開度で維持し、前記圧縮機の運転を再開するときに、前記電磁弁を開くとともに、前記電動式膨張弁の開度制御を前記圧縮機の運転を停止したときの開度から開始することを特徴とする冷凍冷蔵システム。
  2. 圧縮機、凝縮器、電動式膨張弁及び蒸発器が順次に接続された冷凍サイクルと、前記凝縮器と前記蒸発器の間に配置され、それらの間の冷媒流路を開閉する電磁弁とを有し、制御対象温度に応じて前記圧縮機の運転停止を切り換える冷凍冷蔵システムの動作を制御する制御装置であって、
    前記圧縮機の運転を停止するときに、前記電磁弁を閉じるとともに、前記電動式膨張弁の開度を該圧縮機の運転を停止したときの開度で維持し、前記圧縮機の運転を再開するときに、前記電磁弁を開くとともに、前記電動式膨張弁の開度制御を前記圧縮機の運転を停止したときの開度から開始することを特徴とする冷凍冷蔵システムの制御装置。
  3. 制御対象温度に応じて前記圧縮機の運転停止を切り換えるとともに、前記電磁弁の開閉を制御する第1の制御部と、
    前記蒸発器の冷媒過熱度に応じて前記電動式膨張弁の開度を制御する第2の制御部とを備え、
    該第2の制御部は、前記電磁弁の開閉状態を監視し、該電磁弁が閉じられるのに応じて前記開度制御のための駆動信号の出力を停止することを特徴とする請求項2に記載の冷凍冷蔵システムの制御装置。
  4. 前記第1の制御部は、前記制御対象温度が所定の温度に設定された第1の設定値以上となったときに前記圧縮機を運転し、前記制御対象温度が前記第1の設定値より温度が低い第2の設定値以下になったときに前記圧縮機の運転を停止することを特徴とする請求項3に記載の冷凍冷蔵システムの制御装置。
  5. 前記冷凍冷蔵システムが食料品を保冷するための冷凍・冷蔵ショーケースに用いられ、前記制御対象の温度が該冷凍・冷蔵ショーケースの庫内温度であることを特徴とする請求項2、3又は4に記載の冷凍冷蔵システムの制御装置。
  6. 圧縮機、凝縮器、電動式膨張弁及び蒸発器が順次に接続された冷凍サイクルと、前記凝縮器と前記蒸発器の間に配置され、それらの間の冷媒流路を開閉する電磁弁とを有し、制御対象温度に応じて前記圧縮機の運転停止を切り換える冷凍冷蔵システムの動作を制御する制御方法であって、
    前記圧縮機の運転を停止するときに、前記電磁弁を閉じるとともに、前記電動式膨張弁の開度を該圧縮機の運転を停止したときの開度で維持し、
    前記圧縮機の運転を再開するときに、前記電磁弁を開くとともに、前記電動式膨張弁の開度制御を前記圧縮機の運転を停止したときの開度から開始することを特徴とする冷凍冷蔵システムの制御方法。
JP2009008781A 2009-01-19 2009-01-19 冷凍冷蔵システム、その制御装置及び制御方法 Active JP5384124B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009008781A JP5384124B2 (ja) 2009-01-19 2009-01-19 冷凍冷蔵システム、その制御装置及び制御方法
US12/689,168 US9459029B2 (en) 2009-01-19 2010-01-18 Valve controller, valve controlling method, refrigeration and cold storage system, device and method for controlling the system
US15/243,756 US20170003059A1 (en) 2009-01-19 2016-08-22 Valve Controller, Valve Controlling Method, Refrigeration And Cold Storage System, Device And Method For Controlling The System

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009008781A JP5384124B2 (ja) 2009-01-19 2009-01-19 冷凍冷蔵システム、その制御装置及び制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010164276A true JP2010164276A (ja) 2010-07-29
JP5384124B2 JP5384124B2 (ja) 2014-01-08

Family

ID=42580582

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009008781A Active JP5384124B2 (ja) 2009-01-19 2009-01-19 冷凍冷蔵システム、その制御装置及び制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5384124B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016210383A (ja) * 2015-05-13 2016-12-15 三菱電機株式会社 車両用空調装置
CN115943833A (zh) * 2023-01-13 2023-04-11 电子科技大学 一种农业智能温室的综合供能系统及方法

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0310179U (ja) * 1989-06-16 1991-01-30
JPH10220936A (ja) * 1997-02-10 1998-08-21 Mitsubishi Electric Corp 冷凍装置
JPH11237126A (ja) * 1998-02-20 1999-08-31 Hitachi Ltd Hfc系冷媒対応冷凍装置
JP2004183957A (ja) * 2002-12-02 2004-07-02 Tgk Co Ltd 冷凍システムおよびその運転方法
JP2005030679A (ja) * 2003-07-14 2005-02-03 Mitsubishi Electric Corp 冷凍空調装置及び冷凍空調装置の制御方法
JP2005061760A (ja) * 2003-08-19 2005-03-10 Hoshizaki Electric Co Ltd 冷凍回路
JP2006170497A (ja) * 2004-12-14 2006-06-29 Takenaka Komuten Co Ltd 冷媒自然循環式冷房システム

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0310179U (ja) * 1989-06-16 1991-01-30
JPH10220936A (ja) * 1997-02-10 1998-08-21 Mitsubishi Electric Corp 冷凍装置
JPH11237126A (ja) * 1998-02-20 1999-08-31 Hitachi Ltd Hfc系冷媒対応冷凍装置
JP2004183957A (ja) * 2002-12-02 2004-07-02 Tgk Co Ltd 冷凍システムおよびその運転方法
JP2005030679A (ja) * 2003-07-14 2005-02-03 Mitsubishi Electric Corp 冷凍空調装置及び冷凍空調装置の制御方法
JP2005061760A (ja) * 2003-08-19 2005-03-10 Hoshizaki Electric Co Ltd 冷凍回路
JP2006170497A (ja) * 2004-12-14 2006-06-29 Takenaka Komuten Co Ltd 冷媒自然循環式冷房システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016210383A (ja) * 2015-05-13 2016-12-15 三菱電機株式会社 車両用空調装置
CN115943833A (zh) * 2023-01-13 2023-04-11 电子科技大学 一种农业智能温室的综合供能系统及方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5384124B2 (ja) 2014-01-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20140208783A1 (en) Refrigerator
US11067324B2 (en) Refrigerator and control method therefor
US20130025304A1 (en) Loading and unloading of compressors in a cooling system
WO2005052468A1 (ja) 冷蔵庫
US11268751B2 (en) Refrigerator and method for controlling the same
US11371768B2 (en) Refrigerator and method for controlling the same
KR101517248B1 (ko) 냉장고의 제어 방법
EP3480539A1 (en) Refrigerator and method for controlling the same
US11732948B2 (en) Method for controlling refrigerator to alternately cool two storage compartments
KR20180061762A (ko) 냉장고 및 그의 제어방법
JP2008138914A (ja) 冷凍装置、及び冷凍機油の戻し方法
JP5384124B2 (ja) 冷凍冷蔵システム、その制御装置及び制御方法
KR20180107573A (ko) 냉장고 및 그의 제어방법
KR100471063B1 (ko) 냉장고 및 그 제어방법
JP4474800B2 (ja) 冷凍装置、及び冷凍システム
JP2016080304A (ja) 冷却庫の制御装置及び制御方法
US11879681B2 (en) Method for controlling refrigerator
JP2017194221A (ja) 膨張弁制御装置及び膨張弁制御方法
JP3903237B2 (ja) 保冷庫
JP2005214510A (ja) 冷蔵庫
KR20070114426A (ko) 냉장고 및 그 제어 방법
JP2010169329A (ja) 弁制御装置及び弁制御方法
JPH11182945A (ja) 冷凍装置
JPH04194564A (ja) 冷凍冷蔵庫
JP5657299B2 (ja) 冷凍装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111220

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130110

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130115

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130314

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130910

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131002

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5384124

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250