JP2010162964A - 自転車用ペダルのカント調整機構。 - Google Patents
自転車用ペダルのカント調整機構。 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】重量増加を抑え、製作のコストも抑え、使用者の金銭的負担も抑えて、クリートを使用して自転車靴をペダルに固定する自転車用ペダルを使用した時に、カント調整を可能にすることである。
【解決手段】クリートを使用して自転車靴をペダルに固定する自転車用ペダルを使用した時に、カント調製をするために、自転車靴の裏面とペダル軸の間の構成部品に角度を付ける。
具体的には、クリートの上面と下面に角度を付ける。または、ペダルの踏み面に角度を付ける。
さらに、角度の付いたスペーサを自転車靴の裏面とクリートの間に入れる。またはペダルの踏み面に取り付ける。
【選択図】図1
【解決手段】クリートを使用して自転車靴をペダルに固定する自転車用ペダルを使用した時に、カント調製をするために、自転車靴の裏面とペダル軸の間の構成部品に角度を付ける。
具体的には、クリートの上面と下面に角度を付ける。または、ペダルの踏み面に角度を付ける。
さらに、角度の付いたスペーサを自転車靴の裏面とクリートの間に入れる。またはペダルの踏み面に取り付ける。
【選択図】図1
Description
本発明は、クリートを使用して自転車靴をペダルに固定する自転車用ペダルを使用した時の、カント調整機構である。
スポーツ用の自転車を快適に乗るためには、クリートを使用してペダルに固定する自転車靴とそれに対応したペダルを使用することが、一般的である。
このようなペダルには、ステップイン式(特許文献1参照)や、クリップイン式、トウクリップ式などがある。
しかしながら、これらのペダルは足がペダルに強制的に固定されてしまうため、図7、図8に示すように、人体の正面から見た時に足の裏と地面が平行でない人の場合、膝や足首に負担がかかってしまう。
このようなペダルには、ステップイン式(特許文献1参照)や、クリップイン式、トウクリップ式などがある。
しかしながら、これらのペダルは足がペダルに強制的に固定されてしまうため、図7、図8に示すように、人体の正面から見た時に足の裏と地面が平行でない人の場合、膝や足首に負担がかかってしまう。
図7は自然な状態で、足の裏23の親指側に、地面24に対し隙間25がある場合である。
この症状は、図9に示すO脚30の人に多くみられる。
図8は自然な状態で、足の裏23の小指側に、地面24に対し隙間26がある場合である。
この症状は、図10に示すX脚31の人に多くみられる。
このように地面に対し足の裏に隙間25,26がある人が前記ペダルを使用すると、隙間25,26がなくなる方向に足がねじれるため、足首や膝に負担がかかり故障の原因となる。
この症状は、図9に示すO脚30の人に多くみられる。
図8は自然な状態で、足の裏23の小指側に、地面24に対し隙間26がある場合である。
この症状は、図10に示すX脚31の人に多くみられる。
このように地面に対し足の裏に隙間25,26がある人が前記ペダルを使用すると、隙間25,26がなくなる方向に足がねじれるため、足首や膝に負担がかかり故障の原因となる。
そのため、ペダルに自転車靴を固定した時に、ペダル軸に対し、自転車靴の裏面に傾斜が付くようにして、自然な状態で足の裏と自転車靴の底面が密着するようにするように調製する必要がある。このような調製機構を、カント調整機構と呼ぶ。
スキー靴などは、一般的に特許文献2に示されるようなカント調製機構がついている。
しかしながら、スキー靴の場合、靴の高さが足首の上まで長くなっているハイカットの形状である。自転車靴は軽量で靴の高さが足首辺りまでしかない、ローカットの形状である。そのため、前記スキー靴のカント調整方法を自転車用靴に取り入れた場合、重量増加などの問題点がある。
自転車を快適に乗るためには、自転車及び付属品、さらには人体の軽量化が必要なことは自明である。そのため、自転車用靴の重量増加は快適な走行を妨げることになる。
しかしながら、スキー靴の場合、靴の高さが足首の上まで長くなっているハイカットの形状である。自転車靴は軽量で靴の高さが足首辺りまでしかない、ローカットの形状である。そのため、前記スキー靴のカント調整方法を自転車用靴に取り入れた場合、重量増加などの問題点がある。
自転車を快適に乗るためには、自転車及び付属品、さらには人体の軽量化が必要なことは自明である。そのため、自転車用靴の重量増加は快適な走行を妨げることになる。
また、自転車靴のカント調整方法として、図11に示すような、自転車靴5の中に入れるインソール27でカント調製を行う場合もある。インソール27でカント調製を行う場合、カントの調整量が大きくなると、自転車靴5の中で足が圧迫されてしまう問題がある。
自転車靴の底面に傾斜を付ける方法も考えられるが、傾斜角度が異なる靴を複数準備しなければならないため、製造コストの増加につながり、また使用者も複数の自転車靴を購入する必要があると言う問題点がある。
自転車を快適に乗るために、重量増加を抑え、製作のコストも抑え、使用者の金銭的負担も抑えて、クリートを使用して自転車靴をペダルに固定する自転車用ペダルを使用した時に、カント調整を可能にすることである。
クリートを使用して自転車靴をペダルに固定する自転車用ペダルを使用した時に、カント調製をするために、自転車靴の裏面とペダル軸の間の構成部品に角度を付ける。
具体的には、クリートで行う方法と、ペダルで行う方法がある。また、クリートで行う方法と、ペダルで行う方法の両方の手段において、スペーサを使用する方法がある。
具体的には、クリートで行う方法と、ペダルで行う方法がある。また、クリートで行う方法と、ペダルで行う方法の両方の手段において、スペーサを使用する方法がある。
請求項1に係わる発明は、クリートで行う方法である。
従来のクリートは固定面と踏面が平行であるが、本発明のクリートは、クリートの固定面と踏面に角度を付ける。
なお、前記クリートに角度を付ける方向は、前方から見た時に角度が付く方向である。
カント調製時には、角度が異なるクリートを複数準備して、その中から最適なクリートを選ぶ。
従来のクリートは固定面と踏面が平行であるが、本発明のクリートは、クリートの固定面と踏面に角度を付ける。
なお、前記クリートに角度を付ける方向は、前方から見た時に角度が付く方向である。
カント調製時には、角度が異なるクリートを複数準備して、その中から最適なクリートを選ぶ。
請求項2に係わる発明は、ペダルで行う方法である。
従来のペダルは、ペダル軸に対し、ペダルの踏面が平行であるが、本発明のペダルは、ペダル軸に対し、ペダルの踏面に角度を付ける。
カント調製時には、角度の異なるペダルを複数準備し、最適なペダルを選ぶ。
従来のペダルは、ペダル軸に対し、ペダルの踏面が平行であるが、本発明のペダルは、ペダル軸に対し、ペダルの踏面に角度を付ける。
カント調製時には、角度の異なるペダルを複数準備し、最適なペダルを選ぶ。
請求項3に係わる発明は、自転車靴とクリートの間にスペーサを入れる方法である。
スペーサの上面と下面に角度を付ける。
なお、前記スペーサに角度を付ける方向は、前方から見た時に角度が付く方向である。
前記スペーサを、クリートと自転車靴の間に入れて、クリートを固定することで、カント調製ができる。
カント調製時には、角度の異なるスペーサを複数準備し、最適なスペーサを選ぶ。
スペーサの上面と下面に角度を付ける。
なお、前記スペーサに角度を付ける方向は、前方から見た時に角度が付く方向である。
前記スペーサを、クリートと自転車靴の間に入れて、クリートを固定することで、カント調製ができる。
カント調製時には、角度の異なるスペーサを複数準備し、最適なスペーサを選ぶ。
請求項4に係わる発明は、ペダルにスペーサを取り付けて使用する方法である。
スペーサの上面と下面に角度を付ける。
前記スペーサを、ペダルの踏面に固定する。
カント調製時には、角度の異なるスペーサを複数準備し、最適なスペーサを選ぶ。
スペーサの上面と下面に角度を付ける。
前記スペーサを、ペダルの踏面に固定する。
カント調製時には、角度の異なるスペーサを複数準備し、最適なスペーサを選ぶ。
重量増加を抑え、製作のコストも抑え、使用者の金銭的負担も抑えて、クリートを使用して自転車靴をペダルに固定するペダルを使用した時に、カント調整を可能にする。
図1は第1の実施例(請求項1)の説明図である。
クリート1の固定面2と踏面3に角度4を付ける。
なお、クリート1を自転車靴5に取り付ける方法は図示していないが、ボルトによる固定や、スナップフィットなど、あらゆる締結方法が含まれる。
角度4がカント調製角度になる。
カント調製時には、角度4が異なる複数のクリート1から、最適なクリート1を選ぶ。
クリート1の固定面2と踏面3に角度4を付ける。
なお、クリート1を自転車靴5に取り付ける方法は図示していないが、ボルトによる固定や、スナップフィットなど、あらゆる締結方法が含まれる。
角度4がカント調製角度になる。
カント調製時には、角度4が異なる複数のクリート1から、最適なクリート1を選ぶ。
図5は第1の実施例のクリート1を使用して、ペダル28に自転車靴を固定した図である。
図2は第2の実施例(請求項2)の説明図である。
ペダル軸6の中心7に対し、ペダル10の踏面8に角度9を付ける。
カント調製時には、角度9が異なる複数のペダル10から、最適なペダル10を選ぶ。
ペダル軸6の中心7に対し、ペダル10の踏面8に角度9を付ける。
カント調製時には、角度9が異なる複数のペダル10から、最適なペダル10を選ぶ。
図6は第2の実施例のペダル10を使用して、ペダル10にクリート29を使用して自転車靴を固定した図である。
図3は第3の実施例(請求項3)の説明図である。
自転車用靴5とクリート11の間に、上面12と下面13に角度14の付いたスペーサ15を入れる。
これにより第1の実施例と同様に、クリート11の踏面16に角度を付けることができる。
カント調製時には、角度14が異なる複数のスペーサ15から、最適なスペーサ15を選ぶ。
自転車用靴5とクリート11の間に、上面12と下面13に角度14の付いたスペーサ15を入れる。
これにより第1の実施例と同様に、クリート11の踏面16に角度を付けることができる。
カント調製時には、角度14が異なる複数のスペーサ15から、最適なスペーサ15を選ぶ。
図4は第4の実施例(請求項4)の説明図である。
ペダル17の踏面18に、上面19と下面20に角度21の付いたスペーサ22を取り付ける。これにより、スペーサ22の上面19が踏面になり、第2の実施例と同様に、踏面に角度を付けることができる。
スペーサ22の取り付け方法は図示していないが、ボルトによる固定や、スナップフィットなど、あらゆる締結方法が含まれる。
カント調製時には、角度21が異なる複数のスペーサ22から、最適なスペーサ22を選ぶ。
ペダル17の踏面18に、上面19と下面20に角度21の付いたスペーサ22を取り付ける。これにより、スペーサ22の上面19が踏面になり、第2の実施例と同様に、踏面に角度を付けることができる。
スペーサ22の取り付け方法は図示していないが、ボルトによる固定や、スナップフィットなど、あらゆる締結方法が含まれる。
カント調製時には、角度21が異なる複数のスペーサ22から、最適なスペーサ22を選ぶ。
1 クリート
2 固定面
3 踏面
4 角度
5 自転車靴
6 ペダル軸
7 中心
8 踏面
9 角度
10 ペダル
11 クリート
12 上面
13 下面
14 角度
15 スペーサ
16 踏面
17 ペダル
18 踏面
19 上面
20 下面
21 角度
22 スペーサ
23 足の裏
24 地面
25 隙間
26 隙間
27 インソール
28 ペダル
29 クリート
30 O脚
31 X脚
2 固定面
3 踏面
4 角度
5 自転車靴
6 ペダル軸
7 中心
8 踏面
9 角度
10 ペダル
11 クリート
12 上面
13 下面
14 角度
15 スペーサ
16 踏面
17 ペダル
18 踏面
19 上面
20 下面
21 角度
22 スペーサ
23 足の裏
24 地面
25 隙間
26 隙間
27 インソール
28 ペダル
29 クリート
30 O脚
31 X脚
Claims (4)
- クリートの固定面と踏面に角度が付いているクリート。
- ペダルの踏面が、ペダル軸に対し角度が付いているペダル。
- 自転車靴とクリートの間に入れることが可能なスペーサで、スペーサの上面と下面に角度がついているスペーサ。
- ペダルに固定することが可能なスペーサで、スペーサの上面と下面に角度がついているスペーサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009005245A JP2010162964A (ja) | 2009-01-13 | 2009-01-13 | 自転車用ペダルのカント調整機構。 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009005245A JP2010162964A (ja) | 2009-01-13 | 2009-01-13 | 自転車用ペダルのカント調整機構。 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010162964A true JP2010162964A (ja) | 2010-07-29 |
Family
ID=42579501
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009005245A Pending JP2010162964A (ja) | 2009-01-13 | 2009-01-13 | 自転車用ペダルのカント調整機構。 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010162964A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012011221A1 (ja) | 2010-07-20 | 2012-01-26 | パナソニック株式会社 | 瞳孔検出装置及び瞳孔検出方法 |
JP2012148672A (ja) * | 2011-01-19 | 2012-08-09 | Ncc:Kk | 自転車用ペダル |
JP2017222343A (ja) * | 2016-06-13 | 2017-12-21 | 金 有 哲Kim Yoo Chul | ペダル |
US11794851B2 (en) | 2021-11-10 | 2023-10-24 | Shinji Marui | Spacers for adjusting treads of bicycle pedals |
-
2009
- 2009-01-13 JP JP2009005245A patent/JP2010162964A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012148672A (ja) * | 2011-01-19 | 2012-08-09 | Ncc:Kk | 自転車用ペダル |
JP2017222343A (ja) * | 2016-06-13 | 2017-12-21 | 金 有 哲Kim Yoo Chul | ペダル |
US11794851B2 (en) | 2021-11-10 | 2023-10-24 | Shinji Marui | Spacers for adjusting treads of bicycle pedals |
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