JP2010159977A - スケーリング試験体の製造方法及びそれに使用される成形部材 - Google Patents

スケーリング試験体の製造方法及びそれに使用される成形部材 Download PDF

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Abstract

【課題】
試験体の堰の内部の液体が漏出することを効果的に抑制したスケーリング試験体の製造方法及びそれに使用される成形部材を提供すること。さらに、試験体を構成するコンクリート成形体と堰との間の結合力を高め、場合によっては、従来のような接着剤を必要としない、スケーリング試験体の製造方法及びそれに使用される成形部材を提供すること。
【解決手段】
コンクリート製の試験体の試験面に堰を設け、該堰内4に液体を溜めて試験体の劣化状態を調査するスケーリング試験に使用されるスケーリング試験体の製造方法において、該堰として、該試験体を成形する際の型枠1(11)の一部を利用することを特徴とする。型枠内にはコンクリート成形体3が収容されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、スケーリング試験体の製造方法及びそれに使用される成形部材に関し、特に、コンクリート製の試験体の試験面に堰を設け、該堰内に液体を溜めて試験体の劣化状態を調査するスケーリング試験に使用されるスケーリング試験体の製造方法及びそれに使用される成形部材に関する。
冬期における道路の安全対策として、凍結防止剤の散布量が増加している。主に散布している凍結防止剤は塩化カルシウムあるいは塩化ナトリウムである。このため、凍結防止剤の散布を起因として生じるコンクリートの劣化の一つに、塩化物と凍結融解の複合作用によって表層剥離(粗骨材が洗い出されるような状態)が促進されるスケーリングがある。
凍結防止剤の作用を受けるコンクリートでのスケーリング劣化(表層剥離)に対する耐久性を評価するための試験方法の一つに、「除氷塩にさらされたコンクリート表面のスケーリング抵抗性」(ASTMC672)の試験方法がある。この試験方法の特徴は、試験体の周囲に堰を作り、表面に塩水で水膜(高さ6mm分)を形成した状態で、気中で1日1サイクルの凍結融解を繰り返すことである。
また、ASTMC672の試験方法では、試験体の表面積は、0.045m以上、試験体の厚さは75mm以上が規定されている。具体的な試験体としては、図6に示すように、横幅240mm×奥行240mm×厚さ75mmのコンクリート成形体33を作成し、該コンクリートの試験面に、塩化ビニル樹脂材料で形成された幅20mmの板状体31を接着し、堰を形成している。該堰の内側のコンクリート表面は、横幅220mm×奥行220mm(表面積は0.0484m)となり、試験方法が定める表面積の規格値(0.045m以上)を満足する。
試験方法においては、堰の内部34に塩水を投入し、1日1サイクルの凍結融解を繰り返す。しかしながら、このような試験体においては、塩化ビニルの板状体31とコンクリート成形体とは、エポキシ接着剤32などで接着されているため、凍結融解を繰り返すことで、接着剤32が剥がれ、堰の内部の塩水が漏出することがある。このような漏出は、スケーリング劣化に対する耐久性の評価自体ができないこととなる。
以下の非特許文献1又は2には、スケーリング試験方法(ASTMC672)を実施した試験例が、種々開示されている。
月永洋一 他2名,「凍結防止剤によるコンクリートのスケーリング性状とその評価に関する基礎的研究」,P.121-133,コンクリート工学論文集 第8巻第1号,1997年1月,日本コンクリート工学協会発行 楠貞則 他3名,「凍結融解作用による各種混和剤を用いたコンクリートのスケーリング特性」,P.237-242,コンクリート工学年次論文集,Vol.29,No.1,2007年,日本コンクリート工学協会発行
本発明が解決しようとする課題は、上述したような問題を解決し、試験体の堰の内部の液体が漏出することを効果的に抑制したスケーリング試験体の製造方法及びそれに使用される成形部材を提供することである。さらに、試験体を構成するコンクリート成形体と堰との間の結合力を高め、場合によっては、従来のような接着剤を必要としない、スケーリング試験体の製造方法及びそれに使用される成形部材方法を提供することである。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明では、コンクリート製の試験体の試験面に堰を設け、該堰内に液体を溜めて試験体の劣化状態を調査するスケーリング試験に使用されるスケーリング試験体の製造方法において、該堰として、該試験体を成形する際の型枠の一部を利用することを特徴とする。
請求項2に係る発明では、請求項1に記載のスケーリング試験体の製造方法において、該試験体は、該型枠の底部を封止し、該型枠内にコンクリートを注入し、該型枠の上部が堰となるように、コンクリートの充填量を調整することにより製造することを特徴とする。
請求項3に係る発明では、請求項1に記載のスケーリング試験体の製造方法において、該試験体は、該型枠の底部に嵩上げ材を設置し、該型枠内にコンクリートを注入し、コンクリートが固化した後に、該嵩上げ材を除去することにより製造することを特徴とする。
請求項4に係る発明では、請求項1に記載のスケーリング試験体の製造方法において、該試験体は、該型枠の側面開口部に嵩上げ材を設置し、該型枠内にコンクリートを注入し、コンクリートが固化した後に、該嵩上げ材を除去し、コンクリートの打込み面に補助側板を貼付け、該型枠及び該補助側板で堰を構成するように製造することを特徴とする。
請求項5に係る発明では、請求項1乃至4のいずれかに記載のスケーリング試験体の製造方法に使用される成形部材において、該成形部材には、該試験体の試験面に設けられる堰となる部分を有する型枠を備えることを特徴とする。
請求項6に係る発明では、請求項3に記載のスケーリング試験体の製造方法に使用される成形部材において、該成形部材には、該試験体の試験面に設けられる堰となる部分を有する型枠と、嵩上げ材とを備え、該嵩上げ材は、該型枠の底部に設置され、該型枠内にコンクリートを注入し、コンクリートが固化した後に該型枠から除去されることを特徴とする。
請求項7に係る発明では、請求項4に記載のスケーリング試験体の製造方法に使用される成形部材において、該成形部材には、該試験体の試験面に設けられる堰となる部分を有する型枠と、嵩上げ材と、補助側板とを備え、該嵩上げ材は、該型枠の側面開口部に設置され、該型枠内にコンクリートを注入し、コンクリートが固化した後に該型枠から除去され、該補助側板は、該嵩上げ材が除去された後に、該コンクリートの打込み面に貼付けられ、該型枠の一部と共に堰を構成することを特徴とする。
請求項8に係る発明では、請求項5乃至7のいずれかに記載のスケーリング試験体の製造方法に使用される成形部材において、少なくとも該型枠は、塩化ビニル樹脂材料で形成されていることを特徴とする。
請求項1に係る発明により、コンクリート製の試験体の試験面に堰を設け、該堰内に液体を溜めて試験体の劣化状態を調査するスケーリング試験に使用されるスケーリング試験体の製造方法において、該堰として、該試験体を成形する際の型枠の一部を利用するため、コンクリート成形体と型枠とが一体化しているため、堰の内部の液体が漏出することも無い。
請求項2に係る発明により、試験体は、型枠の底部を封止し、該型枠内にコンクリートを注入し、該型枠の上部(コンクリートの打込み面側)が堰となるように、コンクリートの充填量を調整することにより製造された試験体であるため、打込み面を試験面とする試験体自体を簡便に製造することが可能となる。
請求項3に係る発明により、試験体は、型枠の底部に嵩上げ材を設置し、該型枠内にコンクリートを注入し、コンクリートが固化した後に、該嵩上げ材を除去することにより製造された試験体であるため、コンクリートの打込み面に対して、底面を試験面とする試験体自体を簡便に製造することが可能となる。
請求項4に係る発明により、試験体は、型枠の側面に嵩上げ材を設置し、該型枠内にコンクリートを注入し、コンクリートが固化した後に、該嵩上げ材を除去し、コンクリートの打込み面に補助側板を貼付け、該型枠及び該補助側板で堰を構成するように製造された試験体であるため、コンクリートの打込み面に対して、側面を試験面とする試験体自体を簡便に製造することが可能となる。
請求項5に係る発明により、スケーリング試験体の製造方法に使用される成形部材において、該成形部材には、試験体の試験面に設けられる堰となる部分を有する型枠を備えるため、コンクリート成形体と型枠とが一体化し、堰の内部の液体が漏出することも無い。
請求項6に係る発明により、成形部材には、試験体の試験面に設けられる堰となる部分を有する型枠と、嵩上げ材とを備え、該嵩上げ材は、該型枠の底部に設置され、該型枠内にコンクリートを注入し、コンクリートが固化した後に該型枠から除去されるため、コンクリートの打込み面に対して、底面を試験面とする試験体自体を簡便に製造することが可能となる。
請求項7に係る発明により、成形部材には、試験体の試験面に設けられる堰となる部分を有する型枠と、嵩上げ材と、補助側板とを備え、該嵩上げ材は、該型枠の側面開口部に設置され、該型枠内にコンクリートを注入し、コンクリートが固化した後に該型枠から除去され、該補助側板は、該嵩上げ材が除去された後に、該コンクリートの打込み面に貼付けられ、該型枠の一部と共に堰を構成するため、コンクリートの打込み面に対して、側面を試験面とする試験体自体を簡便に製造することが可能となる。
請求項8に係る発明により、スケーリング試験体の製造方法に使用される成形部材において、少なくとも型枠は、塩化ビニル樹脂材料で形成されているため、スケーリング試験で使用する液体に対する堰の耐久性を高めると共に、コンクリート成形体と型枠との接着性をより高くし、液体漏出の抑制効果を高めることも可能となる。
本発明に係るスケーリング試験方法で使用される試験体の一例を示す概略図である。 図1(a)の試験体を製造する方法を示す説明図である。 図1(a)の試験体を製造する他の方法を示す説明図である。 図1(b)の試験体を製造する方法を示す説明図である。 側面を試験面とする試験体を製造する方法を示す説明図である。 従来の試験体の一例を示す概略図である。
以下、本発明のスケーリング試験体の製造方法及びそれに使用される成形部材について、詳細に説明する。
本発明に係るスケーリング試験体の製造方法は、コンクリート製の試験体の試験面に堰を設け、該堰内に液体を溜めて試験体の劣化状態を調査するスケーリング試験に使用されるスケーリング試験体に対し、図1に示すように、該堰として、該試験体を成形する際の型枠1(11)を利用することを特徴とする。図1の符号3は、各型枠に充填されたコンクリート(コンクリート成形体)を示している。
図1に示す試験体を利用してスケーリング試験を行うには、型枠1(11)の上部が堰を兼ねているため、堰の内部(矢印4で示す部分)に塩水などの液体を溜めて試験を行う。本発明に用いられる試験体は、コンクリート成形体と型枠とが一体化しているため、コンクリート成形体と堰を構成する部材とを接着する接着剤が不要であり、しかも、堰の内部の液体が漏出することも無い。
堰内に溜める液体としては、塩化ナトリウム水溶液又は塩化カルシウム水溶液を利用することにより、「除氷塩にさらされたコンクリート表面のスケーリング抵抗性」(ASTMC672)の試験方法を容易に実施することが可能となる。
試験体の形状、特に型枠の形状としては、図1(a)のような円筒状のもの、図1(b)のような底面が開口したすり鉢状のものなどが、好適に利用可能である。ただし、試験体の表面積(コンクリート成形体の表面の内、塩水等の液体に触れる部分の表面積)が、例えば、0.045m以上であり、かつ、試験体(コンクリート成形体)の厚さが、例えば、75mm以上あるものであれば、図1の型枠の形状に限らず、角型等の形状や有底のものなども利用可能である。
型枠の材質としては、型枠内に注入されるコンクリートと強固な接合を形成する材料であり、試験で使用する液体に対する耐久性があり、スケーリング試験温度域においてコンクリート材料と型枠が膨張率の差により隙間が生じて漏水しない材料であれば、種々のものが採用できる。例えば、塩化ビニル樹脂材料は好適なものの一つである。しかも、塩化ビニル製のパイプは、安価で容易に入手できることから、本発明に係る試験体に利用する型枠としては、より好適な材料である。
試験体の製造方法としては、図2に示すように、型枠1の底部を板状体5などで封止し、該型枠内1にコンクリート3を注入し、該型枠の上部が堰となるように、コンクリートの充填量を調整し、必要に応じて、コンクリートが固化した後に、底部の封止手段である板状体5を除去することにより製造される。封止手段5は特に板状体に限定されるものでは無く、型枠の1の底からコンクリートが漏出しない構造であれば良い。また、封止手段5を除去する場合には、封止手段5のコンクリートに接触する部分に、コンクリートの接合を抑制する処理を施すことが好ましく、例えば、封止手段にテフロン(登録商標)材料を使用したり、封止手段の表面にビニルシートを配置するなどの処理を行うことが好ましい。さらに、底部を除去する必要がない場合には、側板と底部とが一体化した型枠を利用することも可能である。
図2の製造方法で製造した試験体は、試験面がコンクリートの打込み面となる。ただし、コンクリート二次製品には、製品自体の表面が型枠の底面や側面となる場合がある。このような二次製品についても模擬的な試験を行う場合は、図3又は4のように、型枠内に、嵩上げ材2(12)を配置して、試験体を製造することが好ましい。
つまり、図3又は4に示すように、試験体の製造方法として、型枠1(11)の底部に嵩上げ材2(12)を設置し、該型枠内にコンクリート3を注入し、コンクリートが固化した後に、該嵩上げ材2(12)を除去することにより製造される。
嵩上げ材のコンクリートに接触する部分には、コンクリートの接合を抑制する処理を施すことが好ましく、例えば、嵩上げ材の上部にテフロン(登録商標)材料を使用したり、嵩上げ材の試験面にビニルシートを配置するなどの処理を行うことが好ましい。
また、型枠の内面とコンクリート成形体との接合をより強固なものとするためには、型枠の内面に接着剤を塗布してからコンクリートを注入するように構成することも可能である。
図5は、型枠の側面を試験面とする試験体の製造方法を示したものである。図5(a)のように、型枠21と嵩上げ材22を用意し、図5(b)のように、型枠21の側面に嵩上げ材22を配置し、型枠内にコンクリート23aを注入する。コンクリートが固化した後に、図5(c)のように、嵩上げ材22を除去する。次に、図5(d)のように、コンクリートの打込み面に補助側板25を貼付け、型枠21及び補助側板25で堰を構成するように製造する。なお、符号23bは、硬化後のコンクリート成形体を示す。
補助側板25の固定方法としては、種々の有機/無機接着剤が利用可能である。ただし、図5(d)のように、補助側板25は、コンクリートの打込み面を広く使用して接着することが可能となるため、図6のようにコンクリート成形体33の試験面の周辺部に、板状体31を接着剤32で接合する場合と比較し、格段に接合強度が高く、そして、止水効果が高い試験体を得ることが可能となる。
本発明に係る「スケーリング試験体の製造方法に使用される成形部材」は、上述したスケーリング試験体の製造方法において使用され、かつ、試験体の試験面に設けられる堰となる部分を有する型枠を備えている。具体的には、図1乃至5に示された型枠(1,11又は21)を少なくとも含んでいる。
また、成形部材には、試験体の試験面に設けられる堰となる部分を有する型枠だけでなく、図3乃至5で示された、嵩上げ材(2,12又は22)を使用する場合には、当該嵩上げ材を含んでいる。さらに、図5に示す補助側板25を使用する場合には、当該補助側板も含んでいる。
成形部材を構成する、少なくとも型枠は、塩化ビニル樹脂材料で形成することにより、上述したように、スケーリング試験で使用する液体に対する堰の耐久性を高めると共に、コンクリート成形体と型枠との接着性をより高くし、液体漏出の抑制効果を高めることも可能となる。
本発明に係るスケーリング試験方法について、図3に示した試験体を製造し、試験を行った。
まず、試験体の製造では、型枠として、内径250mm×高さ105mmの塩化ビニル製のパイプ(厚さ8mm)を準備した。次に、図3(b)に示すような、2つの円盤の間にスペーサーを配置した嵩上げ材(高さ30mm)を準備した。ただし、コンクリートに接触する側の円盤上には、直径249mm×高さ1mmの鉄板の上にテフロン(登録商標)材料を糊付けしたものを載置した。
塩化ビニル製の型枠1に嵩上げ材2を図3(a)のようにセットし、型枠1の上部開口からコンクリートを注入し、型枠1の上端部までコンクリートを充填した。コンクリートが固化した後、図3(b)のように、嵩上げ材2を型枠1から取り外し、型枠1及びコンクリート成形体3を上下反転して、図1(a)に示す試験体を得た。試験体の堰の内部表面積については、内径250mmであり、試験体の表面積の規格値である0.045m以上を満足している。また、コンクリート成形体の高さは、75mmであり、試験体の厚さの規格値である75mm以上を満足している。
試験体の堰の高さは、嵩上げ材の高さと同様の30mmであり、「除氷塩にさらされたコンクリート表面のスケーリング抵抗性」(ASTMC672)の試験方法で、試験体の表面に、液体の水膜(高さ6mm分)を形成するには、十分な高さを確保した。
上述した試験体について、「除氷塩にさらされたコンクリート表面のスケーリング抵抗性」(ASTMC672)の試験方法に従って、堰の中に塩水を所定量投入し、1日1サイクルの凍結融解を、合計50サイクル繰り返したが、コンクリート成形体と型枠との間から塩水が漏出する現象は見られなかった。
以上説明したように、本発明によれば、試験体の堰の内部の液体が漏出することを効果的に抑制したスケーリング試験体の製造方法及びそれに使用される成形部材を提供することが可能となる。さらに、試験体を構成するコンクリート成形体と堰との間の結合力を高め、場合によっては、従来のような接着剤を必要としない、スケーリング試験体の製造方法及びそれに使用される成形部材を提供することも可能となる。
1,11,21 型枠
2,12,22 嵩上げ材
3,23b,33 コンクリート成形体
4,24,34 堰の内部(液体を溜める部分)
5 封止手段
23a 硬化前コンクリート
25 補助側板
31 堰
32 接着層

Claims (8)

  1. コンクリート製の試験体の試験面に堰を設け、該堰内に液体を溜めて試験体の劣化状態を調査するスケーリング試験に使用されるスケーリング試験体の製造方法において、
    該堰として、該試験体を成形する際の型枠の一部を利用することを特徴とするスケーリング試験体の製造方法。
  2. 請求項1に記載のスケーリング試験体の製造方法において、該試験体は、該型枠の底部を封止し、該型枠内にコンクリートを注入し、該型枠の上部が堰となるように、コンクリートの充填量を調整することにより製造することを特徴とするスケーリング試験体の製造方法。
  3. 請求項1に記載のスケーリング試験体の製造方法において、該試験体は、該型枠の底部に嵩上げ材を設置し、該型枠内にコンクリートを注入し、コンクリートが固化した後に、該嵩上げ材を除去することにより製造することを特徴とするスケーリング試験体の製造方法。
  4. 請求項1に記載のスケーリング試験体の製造方法において、該試験体は、該型枠の側面開口部に嵩上げ材を設置し、該型枠内にコンクリートを注入し、コンクリートが固化した後に、該嵩上げ材を除去し、コンクリートの打込み面に補助側板を貼付け、該型枠及び該補助側板で堰を構成するように製造することを特徴とするスケーリング試験体の製造方法。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載のスケーリング試験体の製造方法に使用される成形部材において、
    該成形部材には、該試験体の試験面に設けられる堰となる部分を有する型枠を備えることを特徴とするスケーリング試験体の製造方法に使用される成形部材。
  6. 請求項3に記載のスケーリング試験体の製造方法に使用される成形部材において、
    該成形部材には、該試験体の試験面に設けられる堰となる部分を有する型枠と、嵩上げ材とを備え、
    該嵩上げ材は、該型枠の底部に設置され、該型枠内にコンクリートを注入し、コンクリートが固化した後に該型枠から除去されることを特徴とするスケーリング試験体の製造方法に使用される成形部材。
  7. 請求項4に記載のスケーリング試験体の製造方法に使用される成形部材において、
    該成形部材には、該試験体の試験面に設けられる堰となる部分を有する型枠と、嵩上げ材と、補助側板とを備え、
    該嵩上げ材は、該型枠の側面開口部に設置され、該型枠内にコンクリートを注入し、コンクリートが固化した後に該型枠から除去され、
    該補助側板は、該嵩上げ材が除去された後に、該コンクリートの打込み面に貼付けられ、該型枠の一部と共に堰を構成することを特徴とするスケーリング試験体の製造方法に使用される成形部材。
  8. 請求項5乃至7のいずれかに記載のスケーリング試験体の製造方法に使用される成形部材において、少なくとも該型枠は、塩化ビニル樹脂材料で形成されていることを特徴とするスケーリング試験体の製造方法に使用される成形部材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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