JP2010158744A - クーラント装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】単純な構成で省スペース化の図れるクーラント装置を提供する。
【解決手段】クーラントにワーク加工中に発生した切粉が混ざったダーティ液から、切粉を分離するクーラント装置10であって、上面にダーティ液が流入される流入口11が開口した箱状のケーシング23と、このケーシング23内において流入口11の下方に配置され、無端状に形成されたフィルター20を備えたコンベア装置21と、フィルター20の内側に配置され、フィルター20を透過したクーラントを回収するクリーンタンク30と、ケーシング23内においてコンベア装置21の下方に配置され、フィルター20で分離された切粉を回収する切粉タンク40と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、クーラントにワーク加工中に発生した切粉が混ざったダーティ液から、切粉を分離するクーラント装置に関する。
従来のクーラント装置は、ダーティ液の貯槽内からその斜め上方に位置する切粉の排出口へと架け渡されたコンベアチェーンに、ダーティ液を掻き上げる掻上げ板が設けられて構成されているものが一般的であった。このようなクーラント装置では、掻上げ板が貯槽底部から排出口へと移動する方向にコンベアチェーンを回転させることで、掻上げ板が傾斜部分で切粉を掻き上げつつクーラントを落下させて切粉とクーラントとを分離し、排出口から切粉のみを排出するようになっていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−177713号公報
しかしながら、従来のクーラント装置では、掻上げ板や排出口の形状が複雑で掻上げ角度の調整に細かい精度が必要であり、また、コンベアチェーンは、貯槽内の水平部分と斜め上方に傾斜する傾斜部分とが必要となり水平方向に広い設置スペースを必要とするといった問題があった。さらに、コンベアチェーンは大きい負荷で常時駆動させなければならず、駆動機構の大型化を招いていた。
そこで、本発明は前記の問題を解決するために案出されたものであって、単純な構成で省スペース化の図れるクーラント装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための請求項1に係る発明は、クーラントにワーク加工中に発生した切粉が混ざったダーティ液から、前記切粉を分離するクーラント装置であって、上面に前記ダーティ液の流入口が開口した箱状のケーシングと、このケーシング内において前記流入口の下方に配置され、無端状に形成されたフィルターを備えたコンベア装置と、前記フィルターの内側に配置され、前記フィルターを透過したクーラントを回収するクリーンタンクと、前記ケーシング内において前記コンベア装置の下方に配置され、前記フィルターで分離された切粉を回収する切粉タンクと、を備えたことを特徴とするクーラント装置である。
このような構成によれば、流入口から流入したダーティ液は、フィルター上に落下し、そこで切粉はフィルター上に残留してクーラントのみがフィルターを透過して、切粉とクーラントとに分離される。クーラントは、フィルターの内側のクリーンタンクに落下し、切粉は、コンベア装置を駆動させてフィルターを回転させることで、コンベア装置の下方の切粉タンクに落下して回収される。このように本発明によれば、従来と比較して単純な構成でダーティ液から切粉を分離することができる。さらに、コンベア装置は、流入口の開口をカバーできる広さを有していればよく、クリーンタンクや切粉タンクとともにケーシング内に収容されて、装置全体を小さくでき、装置の省スペース化を図ることができる。
請求項2に係る発明は、前記コンベア装置と前記切粉タンクとの間に配置され、前記フィルターの外周面に付着した前記切粉を剥がすスクレーパーをさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のクーラント装置である。
このような構成によれば、切粉を確実に落下させて効率よく回収することができる。
請求項3に係る発明は、前記フィルターの内側に、前記フィルターの外周面に付着した前記切粉を内側から吹き飛ばすエアブロー装置を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のクーラント装置である。
このような構成によっても、切粉を確実に落下させて効率よく回収することができる。
請求項4に係る発明は、前記流入口に、前記ダーティ液の重量によって下方に回動するとともにその先端が前記フィルターの表面に当接する回動カバーを設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のクーラント装置である。
このような構成によれば、回動カバーによって、流入口とフィルターとを架け渡す壁面が形成されるので、フィルター上に落下するダーティ液がケーシング内において四方に飛散するのを防止でき、クーラントをクリーンタンクに確実に回収することができる。
請求項5に係る発明は、前記フィルターが、当該フィルターの幅方向両側に配置された一対の無端チェーンに、複数本のピンを所定間隔で架け渡し、前記ピンの配置間隔と同等の長さのフィルター部材の一端を回動可能に接合して構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のクーラント装置である。
このような構成によれば、フィルター部材がコンベアの上部から下部に移動したときに、ピンを中心として回動するので、フィルター上の切粉を効率的に落下させることができる。
請求項6に係る発明は、前記フィルターが、当該フィルターの幅方向両側に配置された一対の無端チェーンに、複数本のピンを所定間隔で架け渡し、隣り合う前記ピン間に波型のフィルター部材を架け渡して設けて構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のクーラント装置である。
このような構成によれば、波型の上部および傾斜部にダーティ液が落下したときは、傾斜に沿って滑らかに下部側に流れ、一方、波型の下部にダーティ液が落下したときは、周りに跳ねても傾斜部に衝突するので、ダーティ液がコンベア装置の周囲に飛散するのを防止できる。
本発明によれば、クーラント装置において、単純な構成で省スペース化を図ることができるといった優れた効果を発揮する。
第一実施形態に係るクーラント装置を示した斜視図である。 コンベア装置とクリーンタンクを示した斜視図である。 第一実施形態に係るクーラント装置を示した断面図である。 第二実施形態に係るクーラント装置を示した断面図である。 第二実施形態に係るフィルターを示した斜視図である。 第三実施形態に係るクーラント装置を示した断面図である。 第三実施形態に係るフィルターを示した斜視図である。
(第一実施形態)
本発明に係るクーラント装置を実施するための第一の形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。本実施形態では、かかるクーラント装置をワーク加工室エリアの下方にベッドがないベッドレスタイプの工作機械に設置した場合を例にあげて説明する。
工作機械は、ワークの加工を行う加工ユニットと、ワークの加工中に生じる切粉とクーラントが混ざったダーティ液を回収して、切粉とクーラントを分離して、ワーク加工室エリアにクーラントを循環させるクーラント装置と、工作機械の動作を制御する制御ユニットとを備えている。
ベッドレスタイプの工作機械によれば、通常の工作機械ではコラムの下部に設けられていたベッドがないので、ワーク加工室エリアの下方にベッドが突出せず、クーラント装置の設置スペースを上下方向において、通常の工作機械よりも大きく確保することができる。
図1および図3に示すように、クーラント装置10は、ワーク加工室エリアの下部空間に配置される大きさのケーシング23を備えている。このケーシング23の上面には、ワーク加工室エリアに対向する、ダーティ液の流入口11が開口して形成されている。流入口11の周囲は、流入口11に向かってダーティ液が流れるように漏斗状に傾斜して形成されている。ケーシング23内において、流入口11の下方には、無端状に形成されたフィルター20を備えたコンベア装置21が設けられている。また、フィルター20の内側には、フィルター20を透過したクーラントを回収するクリーンタンク30が設けられている。さらに、ケーシング23内において、コンベア装置21の下方には、フィルター20で分離された切粉を回収する切粉タンク40が設けられている。
図2および図3に示すように、フィルター20は、例えば、ステンレス等の金属製メッシュ、もしくは薄板の枠体に布状フィルターを張り合わせたもの等から構成されており、目の粗さは、例えば♯40メッシュである。フィルター20は、帯状に形成された金属製メッシュの長手方向両端を互いに接続することで無端状に形成されている。フィルター20は、一対のローラ22,22間に巻き掛けられており、ローラ22部分で折り返し可能なように可撓性を有している。フィルター20は、その周囲を囲むケーシング23の内側寸法と同等の幅(移動方向と直交する方向の長さ)を有しており、フィルター20の幅方向両端にケーシング23の壁面23aが近接するように構成されている。フィルター20は、ローラ22,22を挟んで上辺部20aと下辺部20bが構成されている。
少なくとも一方のローラ22には、図示しない回転駆動機構が接続されており、ローラ22を回転することでフィルター20を回転させる。なお、フィルター20と、ローラ22,22と回転駆動機構とで、コンベア装置21が構成されている。コンベア装置21は、ワークの加工時にはフィルター20を回転させずに停止している。そして、上辺部20aの上にダーティ液が落下して、切粉が所定時間載置されることで、クーラントはフィルター20を透過して下方に落下し、切粉はフィルター20上に残置する。切粉が所定量に達したら、ローラ22を回転させて、フィルター20を回転させる。これによって、フィルター20上の切粉は、フィルター20とともに移動して、フィルター20がローラ22で下側に折り返す部分で、下方に落下し切粉タンク40に回収される。
図3に示すように、切粉タンク40は、上部が開口した箱状で、フィルター20の下方全体を覆うように形成されている。切粉タンク40は、フィルター20の下方でクーラント装置10の外部に引き出し可能に設けられている。なお、切粉タンク40の形状は前記の形状に限定されるものではなく、一対のローラ22,22の下方に分割形成して、それぞれ外部に引き出し可能に設けるようにしてもよい。
ケーシング23内において、コンベア装置21と切粉タンク40との間には、フィルター20の外周面に付着した切粉を剥がすスクレーパー24が設けられている。スクレーパー24は、薄板もしくはブラシ等にて構成されており、ケーシング23もしくは切粉タンク40に固定されている。スクレーパー24は、フィルター20の外周面に近接して設けられ、フィルター20の幅と同等の幅を有している。スクレーパー24は、フィルター20が下部へ折り返す側のローラ22の下部に配置されている。スクレーパー24は、その先端がフィルター20の表面に近接しており、フィルター20から突出した切粉を係止して落下させる。スクレーパー24は、切粉タンク40の開口部上方に配置されており、落下した切粉は、切粉タンク40に回収される。なお、スクレーパー24の設置位置は、前記位置に限定されるものではなく、フィルター20の下辺部20bの任意の位置であってもよい。また、スクレーパー24の形状、材質は前記のものに限定されるものではない。
一方、フィルター20が上部へと折り返す側のローラ22には、フィルター20の外周面に付着した切粉(フィルター20に目詰まりするような比較的小さい切粉)を内側から吹き飛ばすエアブロー装置25が設けられている。エアブロー装置25は、ローラ22を回転可能に支持する支持軸26と、支持軸26に圧縮空気を供給する圧縮空気供給手段(図示せず)とを備えて構成されている。支持軸26には、フィルター20の幅方向全長に亘って所定ピッチで貫通孔(図示せず)が形成されており、この貫通孔から圧縮空気が吹き出るように構成されている。貫通孔は、支持軸26の下部に形成されており、フィルター20の内側から下方に向けて切粉を吹き飛ばすように構成されている。吹き飛ばされた切粉は、下方の切粉タンク40に落下して回収される。
フィルター20の上方に位置する流入口11には、ダーティ液の重量によって下方に回動するとともにその先端がフィルター20の表面に当接する回動カバー12が設けられている。流入口11は、矩形を呈しており、フィルター20の移動方向両端で互いに対向する辺に回動カバー12が設けられている。回動カバー12は、矩形のプレートにて構成されており、その一辺が、バネヒンジ13を介して流入口11の互いに対向する各辺に回動可能に支持されている。バネヒンジ13は、ダーティ液が流れず荷重かかからない状態では、そのバネ力によって、回動カバー12を水平状態(図3中、二点鎖線にて示す状態)に保つように構成されている。バネヒンジ13のバネ力は、回動カバー12上にダーティ液が流れると、その重量によって回動カバー12が下方に回動する程度の付勢力に設定されている。回動カバー12は、下方に回動したときに、その下端部が、フィルター20の表面に当接する(図3中、実線にて示す状態)長さを有している。
図2に示すように、クリーンタンク30は、ケーシング23内に収容され、フィルター20の内側でクーラントを受ける一次クリーンタンク30aと、ケーシング23に隣り合わせて一次クリーンタンク30aの側部下方に配置された二次クリーンタンク30bとを備えている。フィルター20の上辺部20aと下辺部20bとの間でローラ22,22間の空間には、一次クリーンタンク30aが配置されている。一次クリーンタンク30aは、フィルター20の上辺部20aを透過したクーラントを一時的に受けて、二次クリーンタンク30bに流すものである。二次クリーンタンク30bは、一次クリーンタンク30aよりも大きい容量に形成されており、クーラントを貯留するものである。二次クリーンタンク30bには、クーラントをワーク加工室エリアに循環させるポンプが取り付けられている。なお、二次クリーンタンク30bを収容するケース部23b(図1参照)は、ケーシング23と一体成形あるいは結合されて、一体化している。
二次クリーンタンク30bの上部には、クーラントに混入した駆動油等の浮上油を回収するオイルスキマー31が設けられている。オイルスキマー31は、金属製または樹脂製のベルト31aをクーラント上から内部に回転させることで、表面の浮上油をベルト31aに絡め取って回収する。本実施形態では、ベルト31aの駆動軸31bは、ローラ22の回転軸と連結されており、フィルター20の回動と同時に回転するようになっている。なお、ベルト31aの回転は、前記構成に限定されるものではなく、別途駆動回転機構を設けて回転させるようにしてもよい。
図1に示すように、二次クリーンタンク30bの上部には、液面計32が設けられており、タンク内のクーラント量を検知できるようになっている。さらに、二次クリーンタンク30bの上部には、低圧タンク33aと中圧タンク33bが設けられており、コンベア装置21やオイルスキマー31の作動やクーラントの循環に利用されている。
クーラント装置10の上部には、ワーク加工室エリアを覆って区画するカバーユニット(図示せず)が設けられており、切粉やクーラントがワーク加工室エリアの外部に飛散するのを防止している。
次に、工作機械を用いて、ワークを加工する際のクーラント装置の作用を説明する。
工作機械でワークの加工を行う際には、低圧タンク33aと中圧タンク33bによってポンプを作動させて、ワーク加工室エリアにクーラントを循環させて供給する。
このとき、クーラントや切粉は、カバーユニットによって外部に飛散することはなく、下方のクーラント装置10上に落下する。そして、クーラントに切粉が混ざったダーティ液は、クーラント装置上部の傾斜部分から流入口11へと流れる。そして、流入口11の回動カバー12上にダーティ液が流れると、図3に示すように、ダーティ液の重量によって回動カバー12が下方へ回動し、ダーティ液がフィルター20の上辺部20aの上に落下する。このとき、回動カバー12は、その下端がフィルター20の表面に当接して、フィルター20の移動方向両側において、壁面を形成することになる。これと合わせて、フィルター20の幅方向両端には、ケーシング23の壁面23aが近接している。これによって、フィルター20のダーティ液の落下領域の周囲は壁面で覆われることとなり、落下してきたダーティ液が飛び跳ねたとしても、フィルターの下方へ落下するのを防止することができる。
そして、フィルター20上に落下したダーティ液から、クーラントがフィルター20を透過して一次クリーンタンク30aに落下する。落下したクーラントは、二次クリーンタンク30bへと流れて貯留される。二次クリーンタンク30bに貯留されたクーラントはオイルスキマー31によって、浮上油を除去されてクリーンなクーラントとなり、ポンプによってワーク加工室エリアへと送られる。
フィルター20上の切粉が所定量に達すると、ワークの加工を一旦停止させて、回動カバー12を元の水平状態に戻した後に、コンベア装置21を駆動させて、フィルター20を回転させる。これによって、クーラントが取り除かれた切粉は、コンベアの端部へと搬送された後、フィルター20が下方に折り返した所で、下方に落下して切粉タンク40へと回収される。ここで下方に落下せずに、フィルター20に付着している切粉は、下流側に設けられたスクレーパー24で掻き落とされて、切粉タンク40へと回収される。スクレーパー24では、フィルター20の表面から突出した比較的大きい切粉が掻き落とされる。さらに、スクレーパー24によっても落下しなかった切粉は、さらに下流側に設けられたエアブロー装置25によって、下方に吹き飛ばされて、切粉タンク40へと回収される。エアブロー装置25では、フィルター20に目詰まりするような比較的小さい切粉が吹き飛ばされる。切粉タンク40内に所定量の切粉が溜まったら、切粉タンク40を外部に取り出して切粉を排出する。
以上説明したように、本実施形態に係るクーラント装置10によれば、流入口11から流入したダーティ液は、フィルター20上に落下し、そこで切粉はフィルター上に残留してクーラントのみがフィルター20を透過して、切粉とクーラントとに分離される。特に、本発明では、クーラントの分離時にフィルター20は停止した状態であるので、駆動エネルギーを必要としない。また、切粉は、コンベア装置21を駆動させてフィルター20を回転させることで、コンベア装置21の下方の切粉タンク40に落下させているが、その回転負荷は、切粉を水平方向へ移動させるだけなので、クーラントと切粉を上方に移動させる従来の掻上げ型のコンベアと比較して非常に小さく、回転駆動機構の単純化および省エネルギー化を達成することができる。さらに、クーラント装置10は、概ね、フィルター20の広さに合わせたケーシング23の設置スペースがあれば済むので、従来と比較して単純な構成でダーティ液から切粉を分離することができる。さらに、コンベア装置21は、流入口の開口をカバーできる広さを有していればよく、クリーンタンク30や切粉タンク40とともにケーシング内に収容されて、装置全体を小さくでき、装置の省スペース化を図ることができる。
また、スクレーパー24とエアブロー装置25を設けたことによって、切粉を確実に落下させて効率よく回収することができる。さらに、フィルター20に付着した切粉を除去できるので、上辺部20aのダーティ液の落下位置におけるクーラントの透過率の低下を防止することができる。
さらに、流入口11に、回動カバー12を設けたことによって、ダーティ液の落下領域の周囲に壁面が形成されるので、フィルター20上に落下するダーティ液が、飛び散っても、フィルター20の下方に落下するのを防止でき、クーラントをクリーンタンク30に確実に回収することができる。
(第二実施形態)
第二実施形態に係るクーラント装置110は、コンベア装置121の形状が第一実施形態と異なる。なお、その他の構成は、第一実施形態と同様であるので、同じ符号を付して説明を省略する。
図4および図5に示すように、本実施形態に係るコンベア装置121のフィルター120は、フィルター120の幅方向両側に配置された一対の無端チェーン122(図4では一方のみ図示)に、複数本のピン123,123・・を所定間隔で架け渡し、ピン123の配置間隔と同等の長さのフィルター部材124の一端を回動可能に接合して構成されている。
無端チェーン122,122は、コンベア装置121の両端で、フィルター120の幅方向両側にそれぞれ設けられた二対のスプロケット125,125(図4では一対のみ図示)間に巻き掛けられている。
ピン123は、フィルター部材124を回動可能に支持するための部材で、フィルター120の幅方向に延在している。ピン123は、その両端が一対の無端チェーン122にそれぞれ固定されており、無端チェーン122の回転と同時に移動する。
フィルター部材124は、矩形枠状の枠体124aの内側に金属製メッシュ124bを固定して構成されている。枠体124aの一端にはピン123が回動可能に取り付けられている。枠体124aは、コンベアの移動方向前方にピン123が位置するように、ピン123に取り付けられている。枠体124aの他端(ピン123が取り付けられた側とは逆側の先端部)には、立上り部126が形成されており、この立上り部126でフィルター120上の切粉を係止して確実に移動させるようになっている。ピン123には、フィルター部材124が下辺部120bに移動したときに、所定の回動角度で停止するようにストッパ(図示せず)が設けられている。
少なくとも一つのスプロケット125には、図示しない回転駆動機構が接続されており、スプロケット125を回転することで無端チェーン122を回転させて、フィルター120を回転させるようになっている。
このような構成のコンベア装置121を備えたクーラント装置110によれば、第一実施形態の他に、下記のような作用効果を得られる。かかるクーラント装置110によれば、フィルター部材124が、一方のスプロケット125を越えて上辺部120aから下辺部120bへと折り返すときに、ピン123を中心に回動して斜めにぶら下がった状態となる。このとき、フィルター部材124は回動して、ピン123のストッパによって所定の角度で回動が急激に停止するので、このときの衝撃で、フィルター部材124に付着した切粉を効率的に落下させることができる。また、ここで落下しなかった切粉は、さらに下流側に設けられたエアブロー装置25によって、下方に吹き飛ばされて、切粉タンク40へと回収される。
(第三実施形態)
第三実施形態に係るクーラント装置210は、コンベア装置221のフィルター220の形状が第二実施形態と異なる。なお、その他の構成は、第二実施形態と同様であるので、同じ符号を付して説明を省略する。
図6および図7に示すように、本実施形態に係るフィルター220は、フィルター220の幅方向両側に配置された一対の無端チェーン222(図6では一方のみ図示)に、複数本のピン223,223・・を所定間隔で架け渡し、隣り合うピン223,223間に波型のフィルター部材224を架け渡して設けて構成されている。
無端チェーン222は、第二実施形態の無端チェーン122と同様の構成であり、コンベア装置121の両端で、フィルター120の幅方向両側にそれぞれ設けられた二対のスプロケット125,125(図6では一対のみ図示)間に巻き掛けられている。少なくとも一つのスプロケット125には、図示しない回転駆動機構が接続されており、スプロケット125を回転することで無端チェーン222を回転させて、フィルター220を回転させるようになっている。
ピン223は、フィルター部材224を固定するための部材で、その両端が一対の無端チェーン222にそれぞれ固定されており、無端チェーン222の回転と同時に移動する。
フィルター部材224は、金属製メッシュを断面円弧状に形成して構成されており、隣り合うピン223,223間に掛け渡して固定されている。フィルター部材224は、上向き、下向きを繰り返すように配置されており、フィルター220全体で、波型を形成するようになっている。なお、本実施形態では二つのフィルター部材224,224で波型の一つの周期を形成しているが、これに限定されるものではなく、一つのフィルター部材で凹凸(一つの周期)を形成する波型としてもよい。
このような構成のコンベア装置221を備えたクーラント装置210によれば、第一実施形態の他に、下記のような作用効果を得られる。かかるクーラント装置210によれば、フィルター220が波型に形成されているので、波型の上部および傾斜部にダーティ液が落下したときは、傾斜に沿って滑らかに下部側に流れ、一方、波型の下部にダーティ液が落下したときは、周りに跳ねても隣り合う傾斜部に衝突するので、ダーティ液がコンベア装置221の周囲に飛散するのを防止できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更が可能であるのは勿論である。例えば、本実施形態では、ベッドレスタイプの工作機械1に適用した場合を例に挙げて説明したが、ベッドを設ける通常の工作機械であっても適用可能であるのは勿論である。この場合も、クーラント装置の省スペース化を達成できるといった作用効果は得られる。
10 クーラント装置
11 流入口
12 回動カバー
20 フィルター
21 コンベア装置
23 ケーシング
24 スクレーパー
25 エアブロー装置
30 クリーンタンク
40 切粉タンク
110 クーラント装置
120 フィルター
121 コンベア装置
210 クーラント装置
220 フィルター
221 コンベア装置

Claims (6)

  1. クーラントにワーク加工中に発生した切粉が混ざったダーティ液から、前記切粉を分離するクーラント装置であって、
    上面に前記ダーティ液の流入口が開口した箱状のケーシングと、
    このケーシング内において前記流入口の下方に配置され、無端状に形成されたフィルターを備えたコンベア装置と、
    前記フィルターの内側に配置され、前記フィルターを透過したクーラントを回収するクリーンタンクと、
    前記ケーシング内において前記コンベア装置の下方に配置され、前記フィルターで分離された切粉を回収する切粉タンクと、を備えた
    ことを特徴とするクーラント装置。
  2. 前記コンベア装置と前記切粉タンクとの間に配置され、前記フィルターの外周面に付着した前記切粉を剥がすスクレーパーをさらに備えた
    ことを特徴とする請求項1に記載のクーラント装置。
  3. 前記フィルターの内側に、前記フィルターの外周面に付着した前記切粉を内側から吹き飛ばすエアブロー装置を設けた
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のクーラント装置。
  4. 前記流入口に、前記ダーティ液の重量によって下方に回動するとともにその先端が前記フィルターの表面に当接する回動カバーを設けた
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のクーラント装置。
  5. 前記フィルターは、当該フィルターの幅方向両側に配置された一対の無端チェーンに、複数本のピンを所定間隔で架け渡し、前記ピンの配置間隔と同等の長さのフィルター部材の一端を回動可能に接合して構成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のクーラント装置。
  6. 前記フィルターは、当該フィルターの幅方向両側に配置された一対の無端チェーンに、複数本のピンを所定間隔で架け渡し、隣り合う前記ピン間に波型のフィルター部材を架け渡して設けて構成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のクーラント装置。
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