JP2010158448A - 吸収性物品 - Google Patents
吸収性物品 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010158448A JP2010158448A JP2009003171A JP2009003171A JP2010158448A JP 2010158448 A JP2010158448 A JP 2010158448A JP 2009003171 A JP2009003171 A JP 2009003171A JP 2009003171 A JP2009003171 A JP 2009003171A JP 2010158448 A JP2010158448 A JP 2010158448A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- zeolite
- absorber
- absorbent article
- reinforcing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)
Abstract
【課題】結合剤を含有させることなく、粒子状制臭剤の添加量を増加させることができ、高い制臭効果を得ることができる吸収性物品を提供する。
【解決手段】吸収体22と、少なくとも一部が液透過性材料からなるトップシート18と、微多孔性ポリフィルムからなるバックシート20と、を備え、通気性材料からなり、ゼオライトを含有するゼオライト含有シート50,52と、ゼオライト含有シート50,52を補強する補強シート54,56と、を更に備え、ゼオライト含有シート50,52は、その少なくとも一方の面が被覆されるように補強シート54,56が接合されて、補強シート54,56と一体化された積層シート58,60を構成しており、積層シート58,60は、少なくとも吸収体22とバックシート20の間に配置されている吸収性物品1A。
【選択図】図1B
【解決手段】吸収体22と、少なくとも一部が液透過性材料からなるトップシート18と、微多孔性ポリフィルムからなるバックシート20と、を備え、通気性材料からなり、ゼオライトを含有するゼオライト含有シート50,52と、ゼオライト含有シート50,52を補強する補強シート54,56と、を更に備え、ゼオライト含有シート50,52は、その少なくとも一方の面が被覆されるように補強シート54,56が接合されて、補強シート54,56と一体化された積層シート58,60を構成しており、積層シート58,60は、少なくとも吸収体22とバックシート20の間に配置されている吸収性物品1A。
【選択図】図1B
Description
本発明は、吸収体、トップシート及びバックシートに加えて、制臭効果を有するゼオライト含有シートを更に備えた吸収性物品に関するものである。
一般に、使い捨ておむつ、尿パッド等の吸収性物品は、吸収体と、少なくとも一部が液透過性材料からなり、吸収体の表面を被覆するように配置されたトップシートと、液不透過性材料からなり、吸収体の裏面を被覆するように配置されたバックシートと、を備えている。
このような吸収性物品は、トップシートが着用者の肌と接するように使用され、着用者が排泄した尿はトップシートの液透過性部分を透過して吸収体に吸収・保持される。そして、吸収体の裏面側に配置された液不透過性のバックシートによって、排泄物が外部に漏洩することが防止される。
また、前記のような吸収性物品においては、バックシートとして微多孔性ポリフィルムを用いることも行われている。この微多孔性ポリフィルムは多数の微細な細孔が形成され透湿性及び通気性を有する。従って、排泄物の漏洩を抑止しつつ、吸収性物品内部の蒸れを防止することができる。しかしながら、微多孔性ポリフィルムは、通気性を有するが故に湿気のみならず悪臭をも吸収性物品外部に透過させてしまうという問題があった。
そこで、制臭剤を含有する吸収性物品が提案されている。例えば、吸収体中及び/又は吸収体表面に、制臭剤を含むフラッフパルプ層を配置した軽失禁パッドが提案されている(特許文献1参照)。
また、活性炭、ベントナイト等の制臭剤を含む制臭シートを用い、この制臭シートによってフラッフパルプ等からなる吸収保持部(吸収コア)の上下面及び両側面を被覆して、吸収体を構成した吸収性物品が提案されている(特許文献2参照)。
更に、銀ゼオライト等の制臭剤を含む制臭シートを用い、この制臭シートを吸収体とバックシートの間に配置した吸収性物品も提案されている(特許文献3参照)。
しかしながら、特許文献1に記載の軽失禁パッドは、嵩高いフラッフパルプ中に制臭剤粒子を含有させる構造であるため、フラッフパルプ全体に制臭剤粒子を均一分散させることが困難であった。また、この構造では制臭剤粒子を緻密な面状に配置することが難しく、制臭剤粒子間の空隙が大きくなり易い。このため、悪臭に対して制臭剤を十分に接触させ難く、制臭効果が未だ十分とは言えなかった。
一方、特許文献2及び3に記載の制臭シートは、嵩高い吸収体ではなく別体の繊維シートに制臭剤粒子を含有させた構造である。従って、特許文献1に記載の構造に比して制臭剤を緻密な面状に配置することができ、制臭剤粒子間の空隙を小さくすることも可能である。このような構造は悪臭に対し制臭剤を十分に接触させることが可能であり、制臭効果の向上を期待することができる。
しかし、前記構造の制臭シートは十分な量の制臭剤粒子を繊維シートに含有させようとすると、制臭剤粒子によってシートを構成する繊維同士の水素結合が阻害され、シート強度が低下し、シートが破断され易くなるという問題があった。シートが破断されると、たとえ制臭剤粒子を緻密な面状に配置してあっても、制臭剤粒子が存在しないシートの破断部分を悪臭が通過するおそれがある。従って、悪臭は制臭剤粒子に十分に接触することなく吸収性物品外部に排出されることになり、十分な制臭効果を得ることができない。
このような問題に対し、特許文献2に記載の吸収性物品は、制臭シートに熱溶融性接着繊維(ポリエチレン繊維等)等の結合剤を含有させる方法で制臭シートの強度向上を図ろうとしている。即ち、制臭シートの構成繊維同士を結合剤によって強固に結着させることで、制臭シートの強度向上を図るという思想である。しかし、前記結合剤は制臭シートの通気性を低下させるため、却って制臭効果を減殺するおそれがあるという問題があった。
一方、特許文献3に記載の吸収性物品は、結合剤を含有させるのではなく制臭シートにおける制臭剤粒子の含有率を5〜30質量%と低く抑える方法で制臭シートの強度向上を図ろうとしている。しかし、制臭シートにおける制臭剤含有率を低減させる方法では、シート強度の向上によって制臭効果を向上させても、制臭剤の含有率低下によって効果が相殺されてしまうため、十分な制臭効果を得るには至っていない。
本発明は、このような従来技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、結合剤を含有させることなく、粒子状制臭剤の添加量を増加させることができ、高い制臭効果を得ることができる吸収性物品を提供するものである。
本発明者は、従来技術の課題を解決するために鋭意検討した結果、制臭剤としてゼオライトを含有するゼオライト含有シートを用い、このゼオライト含有シートに補強シートを接合した積層シートの状態で吸収性物品に配置することによって上記課題が解決されることに想到し、本発明を完成させた。具体的には、本発明により、以下の吸収性物品が提供される。
[1] 吸収体と、少なくとも一部が液透過性材料からなり、前記吸収体の表面を被覆するように配置されたトップシートと、微多孔性ポリフィルムからなり、前記吸収体の裏面を被覆するように配置されたバックシートと、を備え、通気性材料からなり、ゼオライトを含有するゼオライト含有シートと、前記ゼオライト含有シートを補強する補強シートと、を更に備え、前記ゼオライト含有シートは、その少なくとも一方の面が被覆されるように前記補強シートが接合されて、前記補強シートと一体化された積層シートを構成しており、前記積層シートは、少なくとも前記吸収体と前記バックシートの間に配置されている吸収性物品。
[2]前記補強シートが、湿潤強力紙からなるシートである前記[1]に記載の吸収性物品。
[3] 前記補強シートが、間欠パターンで塗工された接着剤によって、前記ゼオライト含有シートの少なくとも一方の面に接合されている前記[1]又は[2]に記載の吸収性物品。
[4] 前記ゼオライト含有シートは、第1のゼオライト含有シートと第2のゼオライト含有シートからなり、前記第1のゼオライト含有シートが、少なくとも前記吸収体と前記バックシートの間に配置され、前記吸収体の中央部と前記バックシートの間に配置された部分が被覆されるように前記第2のゼオライト含有シートが接合されることによって、前記ゼオライト含有シートのうち前記吸収体の中央部と前記バックシートの間に配置された部分が他の部分に比して厚さが大となるように構成されている前記[1]〜[3]のいずれかに記載の吸収性物品。
[5] 前記ゼオライト含有シートは、その一方の面が被覆されるように前記補強シートが接合されて、前記積層シートを構成しており、前記積層シートは、補強シート側の面が前記吸収体に対向し、ゼオライト含有シート側の面が前記バックシートに対向するように配置されている前記[1]〜[4]のいずれかに記載の吸収性物品。
[6] 前記吸収体を被包する吸収体被包シートが、前記積層シートによって構成されている前記[1]〜[5]のいずれかに記載の吸収性物品。
本発明の吸収性物品は、結合剤を含有させることなく、粒子状制臭剤の添加量を増加させることができ、高い制臭効果を得ることができる吸収性物品を提供するものである。
以下、本発明の吸収性物品を実施するための最良の形態について尿パッドの例により具体的に説明する。但し、本発明はその発明特定事項を備える吸収性物品(例えば、テープ型使い捨ておむつ、パンツ型使い捨ておむつ等)を広く包含するものであり、以下の実施形態に限定されるものではない。
なお、「尿パッド」とは、吸収体と、吸収体の表面を被覆するように配置されたトップシートと、吸収体の裏面を被覆するように配置されたバックシートとを備えるが、使い捨ておむつとは異なり、着用者の腰周りを被包する部分を持たない吸収性物品を意味する。「尿パッド」はインナーパッド、補助パッドとも称され、下着の内面や使い捨ておむつのトップシートの表面に載置した状態で用いることが一般的である。
[1]本発明の実施形態:
本発明の吸収性物品は、図1A及び図1Bに示す吸収性物品1Aのように、通気性材料からなり、ゼオライトを含有するゼオライト含有シート50,52と、ゼオライト含有シート50,52を補強する補強シート54,56と、を更に備え、ゼオライト含有シート50,52は、その少なくとも一方の面が被覆されるように補強シート54,56が接合されて、補強シート54,56と一体化された積層シート58,60を構成しており、積層シート58,60は、少なくとも吸収体22とバックシート20の間に配置されているものである。
本発明の吸収性物品は、図1A及び図1Bに示す吸収性物品1Aのように、通気性材料からなり、ゼオライトを含有するゼオライト含有シート50,52と、ゼオライト含有シート50,52を補強する補強シート54,56と、を更に備え、ゼオライト含有シート50,52は、その少なくとも一方の面が被覆されるように補強シート54,56が接合されて、補強シート54,56と一体化された積層シート58,60を構成しており、積層シート58,60は、少なくとも吸収体22とバックシート20の間に配置されているものである。
吸収性物品1Aのように、ゼオライト含有シート50を補強シート54と一体化された積層シート58とすることで、又はゼオライト含有シート52を補強シート56と一体化された積層シート60とすることで、ゼオライト含有シート50,52自体のシート強度が低い場合でもその破断や破損を抑制することができる。また、仮にゼオライト含有シート50,52が破断・破損等された場合でも補強シート54,56と接合されているため、積層シート58,60全体としての構造は維持され、ゼオライト含有シート50,52がバラバラに分断されてしまうことを防止することができる。従って、比較的シート強度が低くなり易い、ゼオライトを高含有率で含むゼオライト含有シートを使用することができ、制臭効果を高めることができる。
更に、ゼオライト含有シート52を含む積層シート60が吸収体22とバックシート20の間に配置されているので、透湿性ポリフィルムからなるバックシート20の直前で悪臭を吸着することができ、高い制臭効果を得ることができる。
[1−1]ゼオライト含有シート:
本発明の吸収性物品は、図1A及び図1Bに示す吸収性物品1Aのように、通気性材料からなり、ゼオライトを含有するゼオライト含有シート50,52を備えている。
本発明の吸収性物品は、図1A及び図1Bに示す吸収性物品1Aのように、通気性材料からなり、ゼオライトを含有するゼオライト含有シート50,52を備えている。
制臭剤としては、金属酸化物、活性炭、粘度鉱物、ベタイン等、種々の物質が用いられているが、本発明においてはゼオライトを用いる。ゼオライトは結晶中に微細孔を持つアルミノ珪酸塩であり、その微細孔に悪臭の原因物質を吸着することにより臭気を低減させることができる。また、ゼオライトには銀イオン、銅イオン等の金属イオンを担持させることにより抗菌効果を付与することができるという利点がある。金属イオンによる抗菌効果によって、細菌の増殖による悪臭の発生が防止され、より高い制臭効果を得ることができる。本発明においても、銀イオンが担持された銀ゼオライト、銅イオンが担持された銅ゼオライトを好適に用いることができる。
「通気性材料」とは、気体を通過させ得る細孔ないし空隙が形成された材料を意味する。具体的には、紙、不織布等の繊維状材料からなる繊維シートを挙げることができる。
通気性材料にゼオライトを含有させる方法は特に限定されず、例えば、前記繊維シートにゼオライト粒子を分散させる方法等を採用することができる。但し、ゼオライトを緻密な面状に配置するという観点から、予めゼオライトが担持された繊維を用い、これをシート状に形成する方法がより好ましい。例えば、セルロース繊維中に結晶化されたゼオライトを含む繊維材料が市販されている(商品名:セルガイア、レンゴー社製)。この繊維材料を用いて、周知の抄紙方法により、シート状に形成する方法を採用することが好ましい。
最低限のシート強度を確保しつつ十分な制臭効果を得るため、ゼオライト含有シートの全質量に対するゼオライト含有率は10〜50質量%であることが好ましい。10質量%未満であると、十分な制臭効果を得ることができない場合がある。50質量%を超えると、シート強度が低くなり過ぎて後述する補強シートを接合した状態でもシートが破断する等して制臭効果の低下を招くおそれがある。シートの材質や厚さにもよるが、従前の制臭シートでは、ゼオライト含有率が10質量%以上であると、十分なシート強度を維持できず、シートの破断等により制臭効果の低下を招いていた。これに対し、本発明においては10質量%以上、50質量%以下のゼオライトを含有していてもシートの破断等を有効に防止することができ、かつ高い制臭効果を維持することができる。
ゼオライト含有シートの坪量は、10〜40g/m2とすることが好ましい。10g/m2未満であると、高い制臭効果が得られないおそれがあり、40g/m2を超えると、良好な着用感が得られないおそれがある。
ゼオライト含有シートの厚さは、0.05〜0.4mmとすることが好ましい。0.05mm未満であると、高い制臭効果が得られないおそれがあり、0.4mmを超えると、良好な着用感が得られないおそれがある。
図2A及び図2Bに示す吸収性物品1Bのように、ゼオライト含有シート52は、第1のゼオライト含有シート70と第2のゼオライト含有シート72からなり、第1のゼオライト含有シート70が、少なくとも吸収体22とバックシート20の間に配置され、吸収体22の中央部とバックシート20の間に配置された部分が被覆されるように第2のゼオライト含有シート72が接合されることによって、ゼオライト含有シート52のうち吸収体22の中央部とバックシート20の間に配置された部分の厚さが他の部分に比して大となるように構成されていることが好ましい。
吸収体中央部は着用者の股下に宛がわれる部分であり、排泄物が収束し易く悪臭を発生し易い。吸収体中央部に相当する部分のゼオライト含有シートを二層構造として肉厚に構成することで制臭効果をより向上させることができる。
「吸収体中央部」とは、吸収体の長さ方向(装着時における前後方向)の中央部であって、かつ、幅方向(装着時における左右方向)の中央部を意味する。具体的には、吸収体の前後方向の最も長い部分を基準(全長)として、吸収体前端から20%長さまでの部分(前端部)及び吸収体後端から20%長さまでの部分(後端部)を除いた吸収体中央側60%長さの部分を「長さ方向の中央部」とし、吸収体の幅方向の最狭部を基準(全幅)として、吸収体の幅方向最狭部左端から20%幅までの部分(左端部)及び吸収体の幅方向最狭部右端から20%幅までの部分(右端部)を除いた吸収体中央側60%幅の部分を「幅方向の中央部」とする。
第1のゼオライト含有シートと第2のゼオライト含有シートのゼオライト含有率、坪量、厚さについては特に限定されない。各々のシートが既に述べたゼオライト含有率、坪量、厚さについての好ましい範囲を満たすように構成すればよい。
[1−2]補強シート:
本発明の吸収性物品は、図1A及び図1Bに示す吸収性物品1Aのように、ゼオライト含有シート50,52を補強する補強シート54,56を備えている。
本発明の吸収性物品は、図1A及び図1Bに示す吸収性物品1Aのように、ゼオライト含有シート50,52を補強する補強シート54,56を備えている。
補強シートは、ゼオライト含有シートを補強するという性質上、ゼオライト含有シートに比してシート強度が高いこと、より具体的には、尿等の排泄物で濡れた場合のシート強度が高いことが好ましい。また、ゼオライト含有シートと同様に通気性を付与すべく繊維シートであることが好ましい。これらの条件を考慮すると、本発明の吸収性物品は補強シートが湿潤強力紙からなるシートとすることが好ましい。
「湿潤強力紙」とは、湿潤紙力剤を含有する紙を意味し、通常、水を飽和させた際の引張強度が乾燥時の引張強度の15%以上の値を示す。湿潤紙力剤は、ベースとなる紙の湿潤紙力を向上させるための添加剤であり、主として熱硬化性樹脂が用いられる。具体的には、ポリアミドポリアミン・エピクロロヒドリン系樹脂、メラミン・ホルマリン系樹脂、尿素・ホルマリン系樹脂等を挙げることができる。これらの湿潤紙力剤の中でも、高い湿潤紙力を得ることができ、有害物質のホルマリンを含まず、内添する場合に使用可能な抄紙pH域が広い点で、ポリアミドポリアミン・エピクロロヒドリン系樹脂を用いることが好ましい。
湿潤紙力剤を配合するベースとなる紙としては、例えば、ティシュ、吸収紙等を挙げることができる。配合の方法は、抄紙の際に湿潤紙力剤を配合する方法(内添法)、ベースとなる紙シートに湿潤紙力剤を付着させる方法(外添法)等を挙げることができる。但し、本発明においては、外添法のような大掛かりな製造設備が不要であるという理由から、内添法により湿潤強力紙を得ることが好ましい。
湿潤紙力剤は、紙パルプ100質量部に対し、0.2〜2.0質量部を配合することが好ましい。配合量が0.2質量部未満であると、湿潤紙力向上の効果が不十分となる場合がある。2.0質量部を超えると、湿潤強力紙(ひいては補強シート)が硬くなりすぎて良好な着用感が得られないおそれがある。
補強シートの坪量は、10〜30g/m2とすることが好ましい(この坪量は補強シートとして湿潤強力紙を用いる場合には湿潤紙力剤を含んだ状態における坪量である。)。10g/m2未満であると、十分な補強効果が得られないおそれがあり、30g/m2を超えると、良好な着用感が得られないおそれがある。
補強シートの厚さは、0.015〜0.045mmとすることが好ましい。0.015mm未満であると、十分な補強効果が得られないおそれがあり、0.045mmを超えると、良好な着用感が得られないおそれがある。
[1−3]積層シート:
本発明の吸収性物品は、図1A及び図1Bに示す吸収性物品1Aのように、ゼオライト含有シート50,52は、その少なくとも一方の面が被覆されるように補強シート54,56が接合されて、補強シート54,56と一体化された積層シート58,60を構成している。
本発明の吸収性物品は、図1A及び図1Bに示す吸収性物品1Aのように、ゼオライト含有シート50,52は、その少なくとも一方の面が被覆されるように補強シート54,56が接合されて、補強シート54,56と一体化された積層シート58,60を構成している。
補強シートとゼオライト含有シートを接合する方法については特に限定されるものではない。例えば、両シートを積層した状態で、エンボス加工、クリンパー加工を施す接合方法等を挙げることができる。
但し、本発明においては、接着剤によって補強シートとゼオライト含有シートを接合することが好ましい。この方法によれば、緻密な面状に配置したゼオライト層に欠陥等を生じさせることなく、両シートを接合することができる。
中でも、補強シートが、間欠パターンで塗工された接着剤によって、ゼオライト含有シートの少なくとも一方の面に接合されていることが好ましい。接着剤の塗工部分は通気性を失うことがあるが、間欠パターンで塗工することにより通気性の低下を回避しつつ前記効果を得ることができる。
間欠パターンとの例としては、ドットパターン、ストライプパターン、スパイラルパターン等を挙げることができる。中でも、補強効果に優れたスパイラルパターンで接着剤を塗工することが好ましい。図1Cは、図1A及び図1Bに示す吸収性物品1Aにおけるゼオライト含有シート52の吸収体22側の面を示した図である。この例では、接着剤の塗工部68は6本の帯状塗工部からなるストライプパターンに形成されている。
間欠パターンとする際の塗工部分の比率としては、補強シートとゼオライト含有シートとを確実に接合しつつ、接着剤塗工部分の通気性低下を最小限に抑えるという観点から、
補強シート全体の面積に対し、接着剤塗工部の面積が5〜50面積%であることが好ましい。5面積%未満であると、補強シートとゼオライト含有シートとの接合強度が不十分となるおそれがある。50面積%を超えると、間欠パターンとした効果を得られ難く、補強シート配置部分の通気性が低下するおそれがある。
補強シート全体の面積に対し、接着剤塗工部の面積が5〜50面積%であることが好ましい。5面積%未満であると、補強シートとゼオライト含有シートとの接合強度が不十分となるおそれがある。50面積%を超えると、間欠パターンとした効果を得られ難く、補強シート配置部分の通気性が低下するおそれがある。
「少なくとも一方の面」とは、ゼオライト含有シートの表裏両面のうちの一方又は双方の面を意味する。即ち、本発明においては、ゼオライト含有シートの表裏両面に補強シートが接合されていてもよい。このような形態は、ゼオライト含有シートを補強する効果が高い点において好ましい。
本発明の吸収性物品は、図1A及び図1Bに示す吸収性物品1Aのように、積層シート60が、少なくとも吸収体22とバックシート20の間に配置されている。積層シート60を吸収体22とバックシート20の間に配置することで、透湿性ポリフィルムからなるバックシート20の直前で悪臭を吸着することができ、高い制臭効果を得ることができる。
「少なくとも吸収体とバックシートの間」であるから、積層シート(特にゼオライト含有シート)が少なくとも吸収体の裏面を完全に被覆する面積に形成されていることが好ましい。また、「少なくとも」とは、吸収体とバックシートの間のみならず、他の部分に配置されていてもよいことをも意味する。悪臭のバックシート側からの漏れを有効に防止する観点からは、吸収体とバックシートの間に積層シートを配置することが好ましいが、他の部分に配置してもその部分における制臭効果を得ることができるからである。
例えば、吸収体とトップシートの間(吸収体の表面及び側面に対応する部分)に前記積層シートが配置されていてもよい。より具体的には、図1Bに示すように、吸収体22を被包する吸収体被包シート(上シート62、下シート64)が、積層シート58,60によって構成されている形態を挙げることができる。
「吸収体被包シート」は、吸収体に配合されるSAPの脱落を防止し、吸収体の形状安定性を付与する目的で、吸収体を被包しているシート状部材である。吸収体被包シートを前記積層シートで構成することで、排泄物を吸収・保持する吸収体全体がゼオライト含有シートで被包されることになり、吸収体のバックシート側のみならずトップシート側においても制臭効果を得ることができる。
図1Bに示すように、ゼオライト含有シート50,52が、その一方の面が被覆されるように補強シート54,56が接合されて、積層シート58,60を構成している場合にあっては、積層シート58,60は、補強シート54,56側の面が吸収体22に対向し、ゼオライト含有シート50,52側の面がトップシート18又はバックシート20に対向するように配置されていることが好ましい。
前記形態は、補強シート側の面がトップシート又はバックシートに対向し、ゼオライト含有シート側の面が吸収体に対向するように配置されている形態と比較して、補強シートが排泄物を吸収した場合であっても、ゼオライト含有シートによりトップシート又はバックシートの直前で悪臭を吸着することができるという利点があり、制臭効果を向上させることができるため好ましい。
[2]吸収性物品の他の構成部材:
本発明の吸収性物品は、図1A及び図1Bに示す吸収性物品1Aのように、必須構成部材として、吸収体22と、少なくとも一部が液透過性材料からなり、吸収体22の表面を被覆するように配置されたトップシート18と、微多孔性ポリフィルムからなり、吸収体22の裏面を被覆するように配置されたバックシート20と、を備える。また、目的に応じて立体ギャザー、伸縮材等の任意構成部材が付設される。
本発明の吸収性物品は、図1A及び図1Bに示す吸収性物品1Aのように、必須構成部材として、吸収体22と、少なくとも一部が液透過性材料からなり、吸収体22の表面を被覆するように配置されたトップシート18と、微多孔性ポリフィルムからなり、吸収体22の裏面を被覆するように配置されたバックシート20と、を備える。また、目的に応じて立体ギャザー、伸縮材等の任意構成部材が付設される。
[2−1]吸収体:
「吸収体」は、着用者の尿等を吸収し、保持するための部材であり、吸収性材料によって構成される。通常、吸収体はトップシートとバックシートの間に挟みこまれ、両シートと一体化された状態で用いられる。
「吸収体」は、着用者の尿等を吸収し、保持するための部材であり、吸収性材料によって構成される。通常、吸収体はトップシートとバックシートの間に挟みこまれ、両シートと一体化された状態で用いられる。
「吸収性材料」としては、例えば、フラッフパルプ、高吸水性ポリマー(Super Absorbent Polymer;以下、「SAP」と記す。)、親水性シート等を挙げることができる。「フラッフパルプ」としては、木材パルプや非木材パルプを綿状に解繊したものを、「SAP」としては、ポリアクリル酸ナトリウムを、「親水性シート」としては、ティシュ、吸収紙、親水化処理を行った不織布等を用いることが好ましい。
吸収体は、1種又は2種以上の吸収性材料を単層又は複層のマット状に成形したものを用いることが好ましい。中でも、フラッフパルプ100質量部に対して、10〜500質量部のSAPを併用したものが好ましい。この際、SAPはフラッフパルプのマット中に混在させるか、フラッフパルプのマットの層間に層状に配置して用いればよい。
吸収体は、矩形状、砂時計型、ひょうたん型、T字型等、所望の形状に成形して用いることができる。吸収体は、SAPの脱落を防止し、形状安定性を付与するという目的から、親水性シートによって被包されていることが好ましい。図1Bに示す吸収性物品1Aは、親水性シートとしてティシュを用い、吸収体22が上シート62と下シート64によって被包されている例である。
[2−2]トップシート:
トップシートは、着用者の尿等を透過させる必要から、その少なくとも一部(全部又は一部)が液透過性材料により構成される。
トップシートは、着用者の尿等を透過させる必要から、その少なくとも一部(全部又は一部)が液透過性材料により構成される。
「液透過性材料」としては、織布、不織布、多孔性フィルム等を挙げることができる。中でも、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、脂肪族ポリアミド等の熱可塑性樹脂からなる不織布に親水化処理を施したものを用いることが好ましい。
「不織布」としては、エアスルー(カード熱風)、カードエンボス等の製法によって製造された不織布を好適に用いることができる。「親水化処理」は、界面活性剤を塗布、スプレー、含浸等させることにより行うことができる。
トップシートは、「少なくとも一部」、具体的には、トップシートを平面的に見た場合に、少なくとも吸収体の表面近傍は液透過性材料により構成されていることが好ましい。
例えば、テープ型使い捨ておむつにおいては、おむつの幅方向中央部には液透過性材料からなるトップシートを配置し、おむつのサイドフラップ部分には液の透過に対して抵抗性を示す通気撥水性材料からなるサイドシートを配置した形態が採用されることが多い。この場合、通気撥水性シートとしては、カードエンボス、スパンボンド等の製法により製造された不織布等を用いることができるが、防水性の高いSMS、SMMS等の不織布シートを用いることが更に好ましい。
[2−3]バックシート:
バックシートは、吸収体の裏面(吸収性物品の装着時において着用者の肌から遠い側に位置する面)を被覆するように配置されるシートである。バックシートは、着用者の尿が吸収性物品外部に漏洩してしまうことを防止する必要から、液不透過性材料によって構成される。
バックシートは、吸収体の裏面(吸収性物品の装着時において着用者の肌から遠い側に位置する面)を被覆するように配置されるシートである。バックシートは、着用者の尿が吸収性物品外部に漏洩してしまうことを防止する必要から、液不透過性材料によって構成される。
バックシートを構成する液不透過性材料としては、ポリエチレン等の樹脂からなる液不透過性フィルム等を用いる場合もあるが、本発明においては、微多孔性ポリフィルムを用いる。この微多孔性ポリフィルムは、0.1〜数μmの微細な孔が多数形成されており、液不透過性ではあるが透湿性を有する。従って、吸収性物品内部の蒸れを防止することができるという利点がある。微多孔性ポリフィルムとしては、微多孔性ポリエチレンフィルムが好ましい。
バックシートの配置位置については特に制限はない。吸収体で吸収された尿の漏れを防止するという観点から、少なくとも吸収体の存在する部分にバックシートが配置されていることが好ましい。
なお、バックシートの外表面側にカバーシートを貼り合わせてもよい。このカバーシートは、バックシートを補強し、バックシートの手触り(触感)を良好なものとするために用いられる。
カバーシートを構成する材料としては、例えば、織布、不織布等を挙げることができる。中でも、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等の熱可塑性樹脂からなる乾式不織布、湿式不織布を用いることが好ましい。
[2−4]セカンドシート:
本発明の吸収性物品は、図1A及び図1Bに示す吸収性物品1Aのように、液透過性材料からなり、トップシート18と吸収体22の間に配置されたセカンドシート66を備えていてもよい。セカンドシート66は、拡散シート、トランスファーシート等とも称され、尿の一時的貯留や尿の拡散促進を目的としてトップシート18と吸収体22の間に配置される、トップシート18と吸収体22の中間層となるシート状部材である。
本発明の吸収性物品は、図1A及び図1Bに示す吸収性物品1Aのように、液透過性材料からなり、トップシート18と吸収体22の間に配置されたセカンドシート66を備えていてもよい。セカンドシート66は、拡散シート、トランスファーシート等とも称され、尿の一時的貯留や尿の拡散促進を目的としてトップシート18と吸収体22の間に配置される、トップシート18と吸収体22の中間層となるシート状部材である。
セカンドシートとしては、トップシートと類似の材料、例えば、不織布シートを好適に用いることができる。中でも、エアスルー(熱風カード)、スパンボンド、カードエンボス、スパンレース等の嵩が高い不織布を好適に用いることができる。嵩が高い不織布を用いることにより、尿がシート中を流れ、良好な拡散効果を得ることができる。なお、「嵩が高い」とは、シートの坪量が40g/m2以下、荷重2kPaで押圧した際のシート厚さが0.2mm以上であることを意味する。中でも、坪量が15〜35g/m2、荷重2kPa押圧時の厚さが0.25〜1.0mmのシートを用いることが好ましい。
[2−5]立体ギャザー:
本発明の吸収性物品は、例えば、図1A及び図1Bに示すように、撥水性シート32からなり、吸収体22の両側に配置された少なくとも一対の立体ギャザー26を備えていることが好ましい。
本発明の吸収性物品は、例えば、図1A及び図1Bに示すように、撥水性シート32からなり、吸収体22の両側に配置された少なくとも一対の立体ギャザー26を備えていることが好ましい。
立体ギャザーの構成は、従来の吸収性物品に使用される構成を採用することができる。例えば、図1Bに示す吸収性物品1Aのように、撥水性シート32の層間に伸縮材(立体ギャザー伸縮材36)を挟み込んで固定し、その立体ギャザー伸縮材36の収縮力によってギャザー(襞)を形成したもの等を好適に用いることができる。図1Bに示す吸収性物品1Aは、撥水性シート32の折り返し部分に立体ギャザー伸縮材36を挟み込んで固定した例である。
なお、立体ギャザーは、前記のように立体ギャザー用の撥水性シートを別途付設してもよいし、吸収性物品を構成するシート材の一部によって形成してもよい。撥水性シートは、カードエンボス、スパンボンド等の製法により製造された不織布であってもよいが、防水性の高いSMS、SMMS等の不織布シートが更に好ましい。
[2−6]伸縮材:
本発明の吸収性物品には、着用者の肌に対して吸収性物品をフィットさせるための伸縮材を配置してもよい。例えば、尿パッドであれば両側縁部に沿って、テープ型使い捨ておむつであれば脚周り開口部及びウエスト周り開口部に沿って、パンツ型使い捨ておむつであれば脚周り開口部、ウエスト周り開口部の他、腹周り開口部に沿って、伸縮材を配置することが好ましい。これにより、当該部分に伸縮性に富むギャザーを形成することができる。従って、当該部分と着用者の肌との間に隙間が形成され難くなり、フィット性が向上することに加えて、排泄物が吸収性物品外部に漏れ出す事態を効果的に防止することができる。
本発明の吸収性物品には、着用者の肌に対して吸収性物品をフィットさせるための伸縮材を配置してもよい。例えば、尿パッドであれば両側縁部に沿って、テープ型使い捨ておむつであれば脚周り開口部及びウエスト周り開口部に沿って、パンツ型使い捨ておむつであれば脚周り開口部、ウエスト周り開口部の他、腹周り開口部に沿って、伸縮材を配置することが好ましい。これにより、当該部分に伸縮性に富むギャザーを形成することができる。従って、当該部分と着用者の肌との間に隙間が形成され難くなり、フィット性が向上することに加えて、排泄物が吸収性物品外部に漏れ出す事態を効果的に防止することができる。
伸縮材については、ギャザーの収縮の程度等を勘案した上で、構成材料、その材料の伸長率、固定時の伸長状態等を決定すればよい。
伸縮材としては、従来の吸収性物品で使用されてきた伸縮材を好適に用いることができる。具体的には、天然ゴムからなる平ゴムや合成ゴム(ウレタンゴム等)の弾性糸からなる糸ゴムの他、伸縮性ネット、伸縮性フィルム、伸縮性フォーム(ウレタンフォーム等)等を挙げることができる。
伸縮材は、十分な伸縮力を作用させるため、伸長状態で固定することが好ましい。例えば、伸縮材が天然ゴムからなる平ゴムや合成ゴムの弾性糸からなる糸ゴムである場合には、120〜400%の伸長状態で固定することが好ましく、200〜300%の伸長状態で固定することがより好ましい。このような範囲の伸長状態で固定することにより、着用者に対して過度の締め付け力を作用させることなく、十分な伸縮力を作用させることが可能となる。
前記のような伸縮材は、吸収性物品の他の構成部材に対して、接着剤その他の手段により固定される。固定方法としては、例えば、ホットメルト接着剤、その他の流動性の高い接着剤を用いた接着であってもよいし、ヒートシールをはじめとする熱や超音波等による溶着であってもよい。
[3]適用対象:
なお、本発明の吸収性物品は、図1A及び図1Bに示す吸収性物品1Aのような尿パッドの他、テープ型使い捨ておむつ、パンツ型使い捨ておむつにも適用することができる。即ち、テープ型使い捨ておむつやパンツ型使い捨ておむつにおける吸収体とバックシートの間に、ゼオライト含有シートと補強シートからなる積層シートを配置することで本発明の効果を享受することができる。
なお、本発明の吸収性物品は、図1A及び図1Bに示す吸収性物品1Aのような尿パッドの他、テープ型使い捨ておむつ、パンツ型使い捨ておむつにも適用することができる。即ち、テープ型使い捨ておむつやパンツ型使い捨ておむつにおける吸収体とバックシートの間に、ゼオライト含有シートと補強シートからなる積層シートを配置することで本発明の効果を享受することができる。
「テープ型使い捨ておむつ」とは、吸収体と、トップシートと、バックシートとを備え、後身頃の左右の各側縁から延出するように配置された、前身頃と後身頃とを固定するための止着テープを更に備えた使い捨ておむつである。止着テープのファスニング部材としては、粘着ファスナーの他、メカニカルファスナー(面状ファスナー)等が用いられる。
一方、「パンツ型使い捨ておむつ」とは、前身頃と後身頃の対応する側縁同士を接合することによって、一つのウエスト周り開口部及び一対の脚周り開口部が形成され、予めパンツ型に構成された使い捨ておむつである。
「パンツ型使い捨ておむつ」としては、トップシートとバックシートとの層間に吸収体が内包され、パッド状に形成された吸収性本体と、一つのウエスト周り開口部及び一対の脚周り開口部が形成されたパンツ型を呈する外装シートとを備え、外装シートの内側に吸収性本体が配置・固定された「2ピースタイプ」が採用されることが多い。
なお、「前身頃」とは、着用者に装着した際に、着用者の腹側(身体前方)を覆う部分、「後身頃」とは、着用者に装着した際に、着用者の背側(身体後方)を覆う部分を意味するものとする。なお、前身頃と後身頃の間には着用者に装着した際に、着用者の股下を覆う部分である「股下部」が形成される。
本発明の吸収性物品は、乳幼児用又は介護を必要とする高齢者や障害者等の成人用の使い捨ておむつ、尿パッド等の吸収性物品に利用することができる。
1A,1B:吸収性物品、18:トップシート、20:バックシート、22:吸収体、26:立体ギャザー、32:撥水性シート、36:立体ギャザー伸縮材、50,52:ゼオライト含有シート、54,56:補強シート、58,60:積層シート、62:上シート、64:下シート、66:セカンドシート、68:塗工部、70:第1のゼオライト含有シート、72:第2のゼオライト含有シート。
Claims (6)
- 吸収体と、少なくとも一部が液透過性材料からなり、前記吸収体の表面を被覆するように配置されたトップシートと、微多孔性ポリフィルムからなり、前記吸収体の裏面を被覆するように配置されたバックシートと、を備え、
通気性材料からなり、ゼオライトを含有するゼオライト含有シートと、前記ゼオライト含有シートを補強する補強シートと、を更に備え、
前記ゼオライト含有シートは、その少なくとも一方の面が被覆されるように前記補強シートが接合されて、前記補強シートと一体化された積層シートを構成しており、
前記積層シートは、少なくとも前記吸収体と前記バックシートの間に配置されている吸収性物品。 - 前記補強シートが、湿潤強力紙からなるシートである請求項1に記載の吸収性物品。
- 前記補強シートが、間欠パターンで塗工された接着剤によって、前記ゼオライト含有シートの少なくとも一方の面に接合されている請求項1又は2に記載の吸収性物品。
- 前記ゼオライト含有シートは、第1のゼオライト含有シートと第2のゼオライト含有シートからなり、
前記第1のゼオライト含有シートが、少なくとも前記吸収体と前記バックシートの間に配置され、前記吸収体の中央部と前記バックシートの間に配置された部分が被覆されるように前記第2のゼオライト含有シートが接合されることによって、
前記ゼオライト含有シートのうち前記吸収体の中央部と前記バックシートの間に配置された部分が他の部分に比して厚さが大となるように構成されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の吸収性物品。 - 前記ゼオライト含有シートは、その一方の面が被覆されるように前記補強シートが接合されて、前記積層シートを構成しており、
前記積層シートは、補強シート側の面が前記吸収体に対向し、ゼオライト含有シート側の面が前記バックシートに対向するように配置されている請求項1〜4のいずれか一項に記載の吸収性物品。 - 前記吸収体を被包する吸収体被包シートが、前記積層シートによって構成されている請求項1〜5のいずれか一項に記載の吸収性物品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009003171A JP2010158448A (ja) | 2009-01-09 | 2009-01-09 | 吸収性物品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009003171A JP2010158448A (ja) | 2009-01-09 | 2009-01-09 | 吸収性物品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010158448A true JP2010158448A (ja) | 2010-07-22 |
Family
ID=42576071
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009003171A Withdrawn JP2010158448A (ja) | 2009-01-09 | 2009-01-09 | 吸収性物品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010158448A (ja) |
-
2009
- 2009-01-09 JP JP2009003171A patent/JP2010158448A/ja not_active Withdrawn
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5189960B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP2010017342A (ja) | 吸収性物品 | |
JP5318614B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP4627500B2 (ja) | 使い捨ておむつ | |
JP5290392B2 (ja) | パンツ型使い捨ておむつ | |
JP3754528B2 (ja) | 体液処理用吸収性物品 | |
CN116983146A (zh) | 制备吸收复合材料的方法和利用吸收复合材料的吸收制品 | |
JP2001500025A (ja) | 使い捨て吸収性物品の二重弾性液体バリヤー収納フラップ | |
JP2000506036A (ja) | 使い捨て吸収性物品の液体不透過性バックシート | |
JP2011234896A (ja) | 使い捨て吸収性物品 | |
JP2009000327A (ja) | 吸収性物品 | |
JP5426288B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP2009082482A (ja) | 使い捨ておむつ | |
JP5225818B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP2006230920A (ja) | トランクス型おむつ | |
JP2010005342A (ja) | 吸収性物品及びその製造方法 | |
JP2012086092A (ja) | 使い捨ておむつ | |
JPH11285513A (ja) | 吸収性物品 | |
JP5053608B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP6245916B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP5716418B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP5515536B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP3812460B2 (ja) | 使い捨て吸収性物品 | |
JP7292075B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP2009254662A (ja) | 吸収性物品 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20120403 |