JP2010156799A - 画像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置の薄型化を実現しつつ、且つ、効率の良い放熱が可能な液冷式の冷却システムを利用した、画像表示装置を提供する。
【解決手段】本発明の画像表示装置1は、画像を表示する表示デバイスの一例としてのPDP11と、PDP11と熱的に接触して配置され、且つ、内部が冷却用液体で満たされている受熱輸送管131と、受熱輸送管131と連続し、且つ、内部が冷却用液体で満たされている放熱輸送管132と、受熱輸送管131及び放熱輸送管132の内部に冷却用液体を循環させる輸送ポンプ14と、を備えている。放熱輸送管132の少なくとも一部は、PDP11の表示面側から見て、PDP11の周端部11aよりも外側であって、且つ、周端部11aに沿って配置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、テレビ映像等の画像を表示する画像表示装置に関するものである。
近年、テレビ映像等の画像を表示する画像表示装置の薄型化が進み、画像表示装置においては、従来のCRT(cathode-ray tube)に代わって、プラズマディスプレイパネル(以下、PDPと記載する。)や液晶パネル等の平面型の表示パネルを用いたフラットパネルディスプレイ(以下、FPDと記載する。)が主流となっている。
例えば、PDPを用いたプラズマディスプレイは、PDP内のガス放電を利用して画像を表示するので、動作時にPDPが高温になりやすいという特性を有する。PDPが高温になると、PDP内部に形成されている電極の電気容量が変化して正常な放電が行われなくなる等の弊害が生じる。このため、プラズマディスプレイの場合、PDP内で発生した熱を放出して、PDP内を所定温度範囲に保つことが必要となる。
従来、PDP等の表示パネル内の熱を放出するために、種々の放熱構造が提案されている。一般に、PDPでは、冷却ファンを用いてPDPとシャーシとの間に空気を流してPDPの温度を低減する、空冷式の放熱構造が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、上記のような空冷式の放熱構造の場合、表示パネルから空気への熱伝達が不充分であるため、FPDのさらなる薄型化や高輝度化に伴って増大する発熱量に対応しきれなくなることが予想される。
一方、ポータブルコンピュータ等の電子機器では、処理速度の高速化や多機能化に伴い、動作中の発熱量が急速に増加する傾向にある。このため、従来の電動ファンを用いた空冷式の冷却システムでは対応しきれなくなり、空気よりも高い比熱を有する冷却用液体を用いた液冷式の冷却システムを利用することが提案されている。例えば特許文献2には、電子機器の高発熱部品(中央演算処理装置)で発生した熱を、液冷式の冷却ユニットによって放熱する構造が開示されている。
図8を参照しながら、液冷式の冷却システムを利用した放熱構造を有する電子機器の一例を説明する。
電子機器の一例であるポータブルコンピュータ101は、機器本体102と表示ユニット103とで構成されている。ポータブルコンピュータ101には、高発熱部品である半導体パッケージ104を冷却する液冷式の冷却ユニットが設けられている。冷却ユニットには、機器本体102に配置された受熱部としての受熱ヘッド105と、表示ユニット103に配置された放熱部としての放熱器106と、受熱ヘッド105の冷媒流路(図示せず)と放熱器106の冷媒流路107との間で冷却用液体を循環させるための循環経路108とが設けられている。半導体パッケージ104で発生した熱は、受熱ヘッド105の冷媒流路中の冷却用液体に吸収される。熱を吸収した受熱ヘッド105を流れる冷却用液体は、遠心ポンプ109によって表示ユニット103側に配置されている放熱器106に圧送される。放熱器106の冷媒流路107は、表示パネル(図示せず)の背面と筐体110との間で、蛇行状に屈曲された形状で配置されている。冷却用液体は、放熱器106を通過する過程での熱交換によって冷やされる。放熱器106で冷やされた冷却用液体は、循環経路108を経由して受熱ヘッド105の冷媒流路に戻される。このようなサイクルを繰り返すことによって、機器本体102側で発生した熱が、表示ユニット103側で放熱される。
他に、液冷式を利用したFPDの例として、冷却用液体が注入された冷却層を液晶表示パネルの背面に設け、その冷却層を囲んで配置された放熱用フィンによって、冷却層で受け取った熱を放出する放熱構造も提案されている(特許文献3参照)。
また、PDPの表示面側に、PDPの表示面と前面板との間で形成される気密容器が設けられ、当該気密容器内に封入された冷却用液体によってPDPから発生した熱を冷却する放熱構造も提案されている(特許文献4参照)。この構造では、気密容器の上方部と下方部とをPDPの背面を経由してつなぐ対流管が設けられており、この対流管の途中にヒートシンクが形成されている。PDPで発生した熱は、気密容器内の冷却用液体に移動し、対流によって対流管からヒートシンクに移動して、外部に放出される。
特開2000−040474号公報 特開2003−324174号公報 特開平2−153317号公報 特開平5−121005号公報
しかしながら、電子機器の冷却システムとして特許文献2で提案されている上記放熱構造は、機器本体102側で発生した熱を受け取った冷却用液体を、表示パネルの背面と筐体110との間に配置された冷媒流路107に通過させて、放熱を行うものである。したがって、この放熱構造をプラズマディスプレイ等の画像表示装置にそのまま適用すると、十分な放熱を実現するための流路を画像表示装置の表示デバイスの背面領域に設けることになるため、画像表示装置の厚みの増大化を招き、装置の薄型化を図ることが困難となる。
さらに、今後益々加速する画像表示装置の薄型化に伴い、画像表示装置の表示デバイスと背面筐体との隙間が小さくなって背面筐体の温度が上昇するため、表示デバイスの背面領域を放熱部位として利用することが困難となる。
特許文献3に開示されている放熱構造では、パネル全域において厚み方向に冷却用液体を封入する間隔を必要とするため、セット厚みが大きくなる。また、自然対流によって冷却用液体を循環させるため、この部分を薄くすると冷却用液体の循環が困難となり、排熱効率が低下する。したがって、この放熱構造による薄型化は困難となる。また、特許文献4に開示されている放熱構造でも、同様に、パネル全域において厚み方向に冷却用液体を封入する間隔を必要とするため、セット厚みが大きくなる。また、この放熱構造の場合、冷却用液体を循環させるためにある程度大きな隙間を必要とするため、この部分を極端に薄くすることは困難である。したがって、この放熱構造による薄型化は困難となる。したがって、今後益々発熱量が増加し、さらなる薄型化が要求される画像表示装置に、これらの構造を適用することは困難であると予想される。
以上のように、従来は液冷式の冷却システムを画像表示装置に適用するための有効な手段がなく、今後益々加速する薄型化や高輝度化による発熱量の増加に対応することが困難であった。
そこで、本発明では、装置の薄型化を実現しつつ、且つ、効率の良い放熱が可能な液冷式の冷却システムを利用した画像表示装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の画像表示装置は、画像を表示する表示デバイスと、前記表示デバイスと熱的に接触して配置され、且つ、内部が冷却用液体で満たされている受熱輸送管と、前記受熱輸送管と連続し、且つ、内部が前記冷却用液体で満たされている放熱輸送管と、前記受熱輸送管及び前記放熱輸送管の内部に前記冷却用液体を循環させる輸送ポンプと、を備えており、前記放熱輸送管の少なくとも一部が、前記表示デバイスの表示面側から見て、前記表示デバイスの周端部よりも外側であって、且つ、前記周端部に沿って配置されている。
本発明の画像表示装置は、液冷式の冷却システムを利用しているため、空冷式の冷却システムを利用している従来の画像表示装置と比較して、効率良く放熱できる。さらに、本発明の画像表示装置では、放熱輸送管の少なくとも一部が、表示デバイスの周端部よりも外側の領域に配置されている。この領域は、装置の薄型化に伴い駆動時の温度上昇が激しい表示デバイスの背面部分よりも低温であるため、当該領域を利用することによって効率の良い放熱が可能となる。したがって、本発明の構造によれば、薄型化された場合でもあっても、冷却用液体が受熱輸送管を介して表示デバイスや回路基板から受けとった熱を、効果的に画像表示装置外に放出できる。さらに、本発明の構成によればこのような効果的な放熱が可能となるので、十分な放熱量を確保するために冷却用液体の流路を長くする必要がなく、冷却用液体の流路を長く配置するために画像表示装置の厚みを確保する必要もない。
以上のとおりであるため、本発明によれば、装置の薄型化を実現しつつ、且つ、効率の良い放熱が可能な液冷式の冷却システムを利用した画像表示装置を提供できる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施の形態は一例であり、本発明は以下の実施の形態に限定されない。また、以下の実施の形態では、同一の部分については同一の符号を付して重複する説明を省略する場合がある。
(実施の形態1)
実施の形態1では、画像表示装置としてプラズマディスプレイを例に挙げて、本発明の構成の一例を説明する。
図1は、本実施の形態における画像表示装置1を、水平方向中央位置において、PDP(表示デバイス)の表示面に対して垂直に切断した状態を示す断面図である。図2は、本実施の形態における画像表示装置1のバックカバーを取り除いた状態における背面図である。なお、本明細書において、画像表示装置の水平方向とは、画像表示装置の通常の設置状態における水平方向を意味し、画像表示装置の鉛直方向とは、画像表示装置の通常の設置状態における鉛直方向を意味する。通常は、PDPの長辺方向と水平方向とが平行となり、短辺方向と鉛直方向とが平行となる。また、本明細書では、PDPの表示面のことを前面、表示面と反対側の面を背面ということがある。
図1及び図2に示すように、本実施の形態の画像表示装置1は、PDP(表示デバイス)11と、PDP11を支持するためのシャーシ12と、冷却用液体の循環経路となる輸送管13と、輸送管13内に冷却用液体を循環させるための輸送ポンプ14と、筐体15と、PDP11の前面側に配置される前面フィルタ18と、駆動回路基板や電源回路基板等の回路基板19と、回路基板19に対向するように配置された放熱板20と、PDP11とシャーシ12との間に設けられた熱伝導シート21と、を備えている。輸送管13は、受熱輸送管131及び放熱輸送管132によって構成されている。受熱輸送管131は、放熱板20に接して設けられており、放熱板20を介してPDP11や回路基板19の自己発熱体と熱的に接触している。放熱輸送管132は、実質的にその全体が、PDP11の表示面側から見て、PDP11の周端部11aよりも外側に、周端部11aに沿って配置されている。筐体15は、フロントカバー16及びバックカバー17によって構成されている。なお、「放熱輸送管132の実質的に全体がPDP11の周端部11aよりも外側で、周端部11aに沿って配置されている」とは、放熱輸送管132の全体長さの50%以上、好ましくは70%以上の部分が、PDP11の周端部11aよりも外側であって、且つ、周端部11aに沿って配置されていることを意味する。他の側面から言い換えると、放熱輸送管132のうち、受熱輸送管131と連結するための部分を除く全体が、PDP11の周端部11aよりも外側であって、且つ、周端部11aに沿って配置されていることを意味する。
以下に、画像表示装置1の各構成要素について説明する。
PDP11は、画像を表示する表示デバイスである。なお、以下にPDP11の構成要素について具体的に説明するが、図1及び図2にはこれらの構成要素を図示しない。
PDP11は、前面ガラス基板と、背面ガラス基板とを有する。前面ガラス基板には、第1の方向と平行な走査電極と維持電極とからなる表示電極対が、複数形成されている。背面ガラス基板には、第1の方向と交差する第2の方向と平行なアドレス電極が、複数形成されている。表示電極対は誘電体層で覆われている。誘電体層は、MgO等で形成された保護層で覆われている。また、背面ガラス基板には、赤・青・緑の蛍光体が塗布されている。前面ガラス基板と背面ガラス基板とは、貼り合わされている。前面ガラス基板及び背面ガラス基板の最も広い面は長方形である。当該長方形の長辺方向が上記第1の方向に相当し、一般に水平方向になるようにして、PDP11が設置される。また、当該長方形の短辺方向が上記第2の方向に相当し、一般に鉛直方向になるようにして、PDP11が設置される。前面ガラス基板及び背面ガラス基板は、それぞれ約1.5mm〜3mmの厚さである。
前面から見て表示電極対とアドレス電極とが交わる位置であって、表示電極対とアドレス電極とに挟まれた部分を放電セルという。放電セルには、赤・青・緑の何れかの蛍光体が塗布されている。放電セルには、ヘリウム(He)、ネオン(Ne)、キセノン(Xe)等の希ガスを含む放電ガスが封入されている。表示電極対及びアドレス電極に電圧を印加して放電セルに放電を起こし、紫外線を発生させる。発生した紫外線によって蛍光体が刺激されて発光し、画像が表示される。
具体的には、まず、走査電極の全ラインに電圧を印加して全部の放電セルで放電を起こす初期化放電を行う。次に、走査電極に順次電圧を印加するとともに、電圧が印加された走査電極上で発光させたい放電セルと交わるアドレス電極にも電圧を印加する。これをアドレス放電といい、電圧が印加された走査電極とアドレス電極とが交わる位置の放電セルが発光し、当該放電セルが発光セルとして選択される。その後、走査電極と維持電極との間に交流電圧を印加する維持放電を行う。維持放電により、先程選択された発光セルのみが発光し、PDP11が画像を表示する。
PDP11が放電セルの内部で放電を発生させて画像を表示する際、PDP11自体が高温になりやすい。PDP11が高温になると、放電特性が変化して、発光すべき放電セルが発光しない、又は、発光すべきでない放電セルが発光する等の誤放電が発生しやすくなり、画像表示品質を低下させるという問題が生じる。また、PDP11が高温になると、前面ガラス基板又は背面ガラス基板の割れといった問題が生じる。したがって、これらの問題の発生を抑制するためには、PDP11で発生する熱を効率よく外部へ逃がし、PDP11を低い温度、例えば70〜80℃に抑えることが重要となる。
次に、シャーシ12について説明する。シャーシ12は、PDP11を支持する部材である。シャーシ12は、熱伝導率及び電気伝導率の高いアルミニウム、銅等の金属板で構成されている。シャーシ12の最も広い面の大きさは、PDP11の前面ガラス基板及び背面ガラス基板の最も広い面とほぼ等しく設計されており、厚みは1.5〜4mm程度である。また、必要に応じて、補強のための折り曲げ加工あるいは補強リブが設けられていてもよい。シャーシ12は、一方の面(前面)でPDP11を支持している。PDP11は、シャーシ12の前面に、熱伝導シート21を介して取り付けられている。シャーシ12の他方の面(背面)には、電源回路基板や駆動回路基板等の回路基板19が、シャーシ12の背面とほぼ平行になるように取り付けられている。
シャーシ12は、PDP11や回路基板19が発生した熱を吸収し、空気中や他の部材に熱を逃がす放熱部材として機能する。また、シャーシ12は、PDP11や回路基板19を支持して、これらの強度を保つ補強部材としても機能する。さらに、シャーシ12は、PDP11や回路基板19等の電気的なグラウンドとしても機能する。
次に、輸送管13について説明する。上述したとおり、輸送管13は、受熱輸送管131及び放熱輸送管132によって構成されている。
受熱輸送管131は、輸送管13のうち、PDP11や回路基板102等の自己発熱体に熱的に接触している部分であって、高温な自己発熱体から低温な冷却用液体に熱を移動させて、自己発熱体の温度を低減させる機能を有する。
一方、放熱輸送管132は、輸送管13のうち、自己発熱体には熱的に接触していない部分である。放熱輸送管132は、受熱輸送管131内で高温となった冷却用液体の熱を、放射によって雰囲気中に移動させる、もしくは放熱輸送管132が接触する筐体15に伝導によって移動させる。
受熱輸送管131及び放熱輸送管132の配置について、冷却用液体の流れに沿って以下に説明する。
受熱輸送管131は、受熱部インレット131aと受熱部アウトレット131bとを具備する。受熱部インレット131aにおいて低温である冷却用液体は、循環方向134に沿って、受熱部インレット131aから受熱部である受熱輸送管131に流入する。受熱輸送管131は、放熱板20の背面に接しており、図2に示すように放熱板20の背面上を蛇行するように配置されている。
受熱輸送管131内を通過しながら、PDP11や回路基板19で発生した熱を放熱板20を介して受け取った冷却用液体は、受熱部アウトレット131bを通過して放熱輸送管132内に流れ込む。本実施の形態では、放熱輸送管132は、実質的にその全体がPDP11の表示面側からみてPDP11の周端部11aよりも外側であって、且つ、PDP11の周端部11aを構成する側端部及び上端部に沿って配置されている。具体的には、放熱輸送管132は、受熱部アウトレット131bからPDP11の一方の側端部(図2中の右側端部)に向かって筐体15(本実施の形態ではフロントカバー16)の内壁面に達するまで延び、次に、フロントカバー16の内壁面に接した状態で、図2における反時計回りに、PDP11の側端部に沿って鉛直方向上向き、さらにPDP11の上端部及び他方の側端部(図2中の左側端部)に沿って延びる。放熱輸送管132は、PDP11の左側端部の下部分から、PDP11の周端部11aよりも内側に再び入り、受熱部インレット131aに向かって延びて受熱輸送管131と連結される。このようにして、一連の流路が形成されている。
放熱輸送管132を上記のように配置することにより、装置の薄型化により駆動時の温度上昇が激しいPDP11の背面部分ではなく、この背面部分よりも低温である領域(PDP11の周端部11aよりも外側の領域)を利用して放熱が行われるので、良好な放熱特性が得られる。さらに、放熱輸送管132を上記のように配置すれば効率の良い放熱が可能となり、放熱輸送管132を長く設けなくても十分な放熱量を確保できるため、長い放熱輸送管132を配置するために装置の厚みを確保する必要もなくなり、薄型化が実現できる。
なお、本実施の形態では、実質的に放熱輸送管132の全体がPDP11の周端部11aよりも外側に配置されているが、放熱輸送管132の少なくとも一部がPDP11の周端部11aよりも外側に配置されていれば、本発明が目的としている効果的な放熱及び装置厚さ増大化の抑制を実現できる。
また、本発明の画像表示装置においては、放熱輸送管の少なくとも一部が表示デバイスの周端部よりも外側に配置されていればよいため、表示デバイスの周端部や筐体の内壁面に対する放熱輸送管の相対的な位置は、図1及び図2に示す位置に限定されない。しかし、放熱輸送管から筐体を介して画像表示装置外に効率よく熱を移動させるために、放熱輸送管と表示デバイスとの距離よりも、放熱輸送管と筐体との距離の方が小さくなるように、放熱輸送管を配置することが好ましい。すなわち、図7に示すように、表示デバイスであるPDP11の周端部11aと放熱輸送管132との間の距離をL1とし、筐体15の内壁面と放熱輸送管132との間の距離をL2と表した場合に、L1>L2の関係が満たされることが好ましい。図1,2に示すように、本実施の形態では、放熱輸送管132を筐体15を構成するフロントカバー16に接触させて配置しているが、筐体15から離間して配置されていてもよい。その場合は、放熱輸送管132とPDP11の周端部11aとの距離よりも、放熱輸送管132と筐体15との距離の方が小さくなるように、放熱輸送管132を配置することが好ましい。
さらに、より効率良く熱を移動させるために、本実施の形態における放熱輸送管132(図1及び図2参照)のように、放熱輸送管の少なくとも一部を筐体に熱的に接触させることがより好ましい。ここで、「放熱輸送管を筐体に熱的に接触させる」とは、放熱輸送管と筐体とを直接接触させる構造だけでなく、放熱輸送管と筐体とが熱伝導性部材を介して接触している構造も含まれる。
また、本発明の画像表示装置では、放熱輸送管の少なくとも一部が、表示デバイスの側端部よりも外側で、且つ、当該側端部に沿って配置されており、さらに、当該側端部に沿って配置されている放熱輸送管が、その内部で冷却用液体が鉛直方向上向きに輸送される部分を有していることが好ましい。熱は鉛直方向上側に上昇するため、画像表示装置においては下側が最も温度が低くなっている。したがって、放熱輸送管を上記のように形成することによって、受熱により高温となった冷却用液体は、比較的低温である鉛直方向下側の部分から、熱を雰囲気中及び筐体に効率良く移動させることができ、より高い放熱効果が得られる。なお、本実施の形態の画像表示装置1では、放熱輸送管132の一部が、PDP11の一方の側端部(図2中の右側端部)に沿って鉛直方向上向きに延びており、内部の冷却用液体が鉛直方向上向きに輸送されるので、高い放熱効果を実現できる。
冷却用液体には、例えば蒸留水や、フッ素系不活性液体(例えば、フロリナート(登録商標))等の液体を用いることができるが、一般的には、プロピレングリコール等の凍結防止剤を混合した液体が好適に用いられる。
輸送ポンプ14は、輸送管13の内部に冷却用液体を循環させる。本実施の形態では、図2中に示す循環方向134を実現するように、冷却用液体を循環させる。
筐体15を構成するフロントカバー16は、金属や樹脂で形成できるが、フロントカバー16を介して放熱させることを考慮すると、金属によって形成されることが好ましい。フロントカバー16は、表示面側から見て中央部が開口した矩形状の枠体である。フロントカバー16は、前面フィルタ18の周縁部を前方から覆うように構成されている。
筐体15を構成するバックカバー17は、例えば金属板をプレス成形することにより形成される。バックカバー17は、PDP11の背面を覆うように配置されて、シャーシ12に固定される。なお、図1及び図2では、放熱輸送管132の配置をわかりやすく示すために、シャーシ12とバックカバー17との取り付け構造を図示していない。なお、バックカバー17は、回路基板19を覆うように構成される。バックカバー17は、通風孔(図示せず)を有しており、バックカバー17の外部と内部とを空気の入れ替えが可能となっている。バックカバー17は、導電性を有し、PDP11及び回路基板19等から放射される電磁波を遮蔽する。
前面フィルタ18は、PDP11の前面に配置される。前面フィルタ18は、ガラス又はアクリル等の樹脂で構成された矩形状の透明基板と、透明基板上に形成された種々の機能フィルムとによって形成されている。機能フィルムとは、具体的に、反射防止フィルム、着色フィルム、ネオンカットフィルム、近赤外カットフィルム、導電性フィルム等である。
熱伝導シート21は、PDP11の背面とシャーシ12の前面との間に、ほぼパネル全面に渡って設けられる。熱伝導シート21には、シリコーンゴム等の、熱伝導率が比較的高く、柔軟性を有する材料が一般的に用いられる。また、熱伝導シート21は、その両面に粘着性を有しており、PDP11をシャーシ12に保持する役割を果たす。
回路基板19としては、例えば、画像表示をコントロールするためのSUS基板、SCAN基板及びデータコントロール基板と、映像を受信するためのチューナー基板と、映像を処理するためのデジタル信号基板と、電気回路及びデバイスに電力を供給するための電源回路基板とが挙げられる。
放熱板20は、回路基板19のバックカバー17側に、回路基板19と所定の間隔をおいて並行に保持され、回路基板19上の実装部品であるコンデンサ、パワートランジスタ及びトランス等の高発熱部品と熱伝導シートを介して接触している。
次に、画像表示装置1の放熱動作について説明する。
PDP11で発生した熱は、熱伝導シート21及びシャーシ12を介して放熱板20に伝えられ、回路基板19で発生した熱も放熱板20に伝えられる。これらの熱によって放熱板20の温度は上昇する。冷却用液体は、放熱板20のバックカバー17側の表面に接触して配置された受熱輸送管131の内部を通過する間に、放熱板20から熱を吸収する。
冷却用液体は、受熱輸送管131の入口部である受熱部インレット131aでは低温であって、受熱輸送管131を通過する間に温度が上昇し、受熱輸送管131の出口部である受熱部アウトレット131bで最も高温となる。
高温となった冷却用液体は、受熱部アウトレット131bを通過して放熱輸送管132に入る。放熱輸送管132は、受熱部アウトレット131bからPDP11と平行な面内に配置される。
高温の冷却用液体は、筐体15を構成するフロントカバー16の内壁面に接しながらPDP11の周端部11aよりも外側に配置されている放熱輸送管132の内部を通過する間に、熱を放射によって雰囲気へ放散すると共に、フロントカバー16に伝達する。フロントカバー16に伝達された熱は、フロントカバー16内部で熱伝導によって拡散すると共に、フロントカバー16の表面から放射によって雰囲気へ放散される。
上記のような熱の放散は、フロントカバー16の側面全体という長い経路に渡って行われるため、多くの熱量を放散可能である。したがって、受熱部インレット131aに到達時には、冷却用液体の温度は最も低温となる。
なお、PDP11の周端部11aよりも外側に配置される放熱輸送管132の経路が長い程、放熱量は大きくなる。そのため、画像表示装置1が大画面になる程、本発明の構成による放熱効果は大きくなる。
(実施の形態2)
実施の形態2では、画像表示装置としてプラズマディスプレイを例に挙げて、本発明の構成の別の例を説明する。
図3は、本実施の形態における画像表示装置2を、水平方向中央位置において、PDP(表示デバイス)の表示面に対し垂直に切断した状態を示す断面図である。図4は、本実施の形態における画像表示装置2のバックカバーを取り除いた状態における背面図である。
本実施の形態の画像表示装置2は、輸送管の配置を除いて、実施の形態1の画像表示装置1と構成が同じである。そのため、本実施の形態では、輸送管以外の説明を省略する。
輸送管23は、受熱輸送管231及び放熱輸送管232から構成されている。受熱輸送管231と放熱輸送管232は、受熱部インレット231a及び受熱部アウトレット231bで互いに連結されて、一連の流路を形成している。なお、本実施の形態における輸送管23において、放熱輸送管232の配置以外は実施の形態1で説明した輸送管13と同じであるため、ここでは放熱輸送管232の配置の特徴についてのみ説明する。
本実施の形態では、放熱輸送管232は、実質的にその全体がPDP11の表示面側からみてPDP11の周端部11aよりも外側に配置されている。受熱部アウトレット231bと連結された放熱輸送管232は、PDP11の下端部からPDP11の周端部11aよりも外側に延び、さらにPDP11の下端部、一方の側端部、上端部及び他方の側端部に沿って、図4において反時計回りに冷却用液体が流れるように配置されている。具体的には、放熱輸送管232は、受熱部アウトレット231bからPDP11の下端部に向かって延び、当該下端部からPDP11の周端部11aよりも外側に出た後、PDP11の下端部に沿って筐体15(本実施の形態ではフロントカバー16)の一方の側内壁面(図4中の左側内壁面)に到達するまで延びた後、折り返して、筐体15の下内壁面に接し且つ他方の側内壁面(図4中の右側内壁面)に到達するまで延び、そのままフロントカバー16の右側内壁面、上内壁面、左側内壁面に接しながら反時計周りに延びている。放熱輸送管232は、PDP11の左側端部の下側から、PDP11の周端部11aよりも内側に再び入り、受熱部インレット231aに向かって延びて受熱輸送管231と連結される。このようにして、一連の流路が形成されている。
放熱輸送管232を上記のように配置することにより、実施の形態1の場合と同様に、装置の薄型化により駆動時の温度上昇が激しいPDP11の背面部分ではなく、この背面部分よりも低温である領域(PDP11の周端部11aよりも外側の領域)を利用して放熱が行われるので、良好な放熱特性が得られる。さらに、放熱輸送管232を上記のように配置すれば効率の良い放熱が可能となり、放熱輸送管232を長く設けなくても十分な放熱量を確保できるため、長い放熱輸送管232を配置するために装置の厚みを確保する必要もなくなり、薄型化が実現できる。
本実施の形態のように、放熱輸送管232の少なくとも一部が、表示デバイスであるPDP11の表示面側から見て、PDP11の下端部よりも下側であって、且つ、当該下端部に沿って配置されていることにより、比較的低温であるPDP11の下部において効率良く放熱できる。また、PDP11の下部は比較的低温であるため、ユーザーが接触した際に危険となる温度まで上昇可能な温度幅が大きいので、安全面からも有効な放熱部分となる。さらに、下部の温度が上昇した場合でも、画像表示装置が据え置きで使用された場合に、画像表示装置の下部はユーザーが比較的触りにくい箇所である。このため、より高い安全性が得られる。
また、放熱輸送管232は、PDP11の表示面側から見て、内部の冷却用液体がPDP11の下端部からPDP11の周端部11aよりも外側に輸送されるように設けられているので、受熱によって高温になった冷却用液体を、比較的低温度のPDP11の下部から効果的に放熱できる。
なお、本実施の形態では、実質的に放熱輸送管232の全体が、PDP11の周端部11aよりも外側に配置されているが、放熱輸送管232の少なくとも一部がPDP11の周端部11aよりも外側に配置されていれば、本発明が目的としている効果的な放熱及び装置厚さ増大化の抑制を実現できる。
また、実施の形態1でも説明したように、本発明の画像表示装置では、放熱輸送管と表示デバイスの距離よりも、放熱輸送管と筐体との距離の方が小さくなるように、放熱輸送管を配置することが好ましい。本実施の形態では、放熱輸送管232を筐体15を構成するフロントカバー16に接触させて配置しているが、筐体15から離間して配置されていてもよい。その場合は、放熱輸送管232とPDP11の周端部11aとの距離よりも、放熱輸送管232と筐体15との距離の方が小さくなるように、放熱輸送管232を配置することが好ましい。
また、本実施の形態の画像表示装置2では、放熱輸送管232の一部が、PDP11の一方の側端部(図4中の右側端部)に沿って鉛直方向上向きに延びており、内部の冷却用液体が鉛直方向上向きに輸送されるので、実施の形態1の場合と同様に、高い放熱効果が得られる。
本実施の形態の画像表示装置2の放熱動作について説明する。
実施の形態1と同様に、PDP11及び回路基板19で発生した熱が受熱輸送管231内部の冷却用液体に伝えられて、高温となった冷却用液体が放熱輸送管232に入る。
放熱輸送管232は、受熱部アウトレット231bからPDP11と平行な面内に配置される。受熱部アウトレット231bから放熱輸送管232に入った冷却用液体は、上記に説明したように配置された放熱輸送管232の内部を通過する間に、熱を放射によって雰囲気へ放散すると共に、フロントカバー16に伝達する。フロントカバー16に伝達された熱は、フロントカバー16内部で熱伝導によって拡散すると共に、フロントカバー16の表面から放射によって雰囲気へ放散される。
本実施の形態においては、高温となった冷却用液体が受熱部アウトレット231bから放熱輸送管232に流れた直後にフロントカバー16の下内壁面に熱的に接触するように、放熱輸送管232が配置されている点が重要である。これは、熱は、鉛直上方に上昇するため、フロントカバー16においては、下側の温度が最も低くなっているためである。また、フロントカバー16の下側は、上側及び側面と比較するとユーザーが接触する可能性が最も低いため、安全性の面からも有効な放熱部位となる。
なお、PDP11の周端部11aよりも外側に配置される放熱輸送管232の経路が長い程、放熱量は大きくなる。そのため、画像表示装置2が大画面になる程、本発明の構成による放熱効果は大きくなる。
(実施の形態3)
実施の形態3では、画像表示装置としてプラズマディスプレイを例に挙げて、本発明の構成のさらに別の例を説明する。
図5は、本実施の形態における画像表示装置3を、水平方向中央位置において、PDP(表示デバイス)の表示面に対し垂直に切断した状態を示す断面図である。図6は、本実施の形態における画像表示装置3のバックカバーを取り除いた状態における背面図である。
本実施の形態の画像表示装置3は、輸送管の配置を除いて、実施の形態1の画像表示装置1と構成が同じである。そのため、本実施の形態では、輸送管以外の説明を省略する。
輸送管33は、受熱輸送管331及び放熱輸送管332から構成されている。受熱輸送管331と放熱輸送管332は、受熱部インレット331a及び受熱部アウトレット331bで互いに連結されて、一連の流路を形成している。なお、本実施の形態における輸送管33において、放熱輸送管332の配置以外は実施の形態1で説明した輸送管13と同じであるため、ここでは放熱輸送管332の配置の特徴についてのみ説明する。
本実施の形態では、放熱輸送管332は、実質的にその全体がPDP11の表示面側からみてPDP11の周端部11aよりも外側に配置されている。放熱輸送管332は、PDP11の表示面側から見て、奥行き方向に複数列(本実施の形態では3列)で配置されており、放熱輸送管332の複数列で配置された部分では、内部の冷却用液体が、より奥側(背面側)に配置された放熱輸送管からより手前(前面側)に配置された放熱輸送管に輸送される。
最も奥側に配置された放熱輸送管332aは、受熱部アウトレット331bと連結されており、受熱部アウトレット331bからPDP11の下端部に向かって延び、当該下端部からPDP11の周端部11aよりも外側に出た後、PDP11の下端部に沿って筐体15(本実施の形態ではフロントカバー16)の一方の側内壁面(図6中の左側内壁面)に到達するまで延びた後、折り返して、フロントカバー16の下内壁面に接し且つ他方の側内壁面(図6中の右側内壁面)に到達するまで延び、そのままフロントカバー16の右側内壁面、上内壁面、左側内壁面、さらに再び下内壁面に接しながら反時計周りに延び、そのまま連続してさらに2回転、フロントカバー16のバックカバー17側(奥側)からPDP11側(手前側)に向かって延びることによって、より手前側に放熱輸送管332b及び332cが配置される。最も手前側に配置される放熱輸送管332cは、PDP11の左側端部の下部分から、PDP11の周端部11aよりも内側に再び入り、受熱部インレット331aに向かって延びて受熱輸送管331と連結される。このようにして、一連の流路が形成されている。
放熱輸送管332を上記のように配置することにより、実施の形態1の場合と同様に、装置の薄型化により駆動時の温度上昇が激しいPDP11の背面部分ではなく、この背面部分よりも低温である領域(PDP11の周端部11aよりも外側の領域)を利用して放熱が行われるので、良好な放熱特性が得られる。さらに、PDP11の周端部11aよりも外側の領域を利用して放熱輸送管332を配置することにより、放熱輸送管332の巻き付け回数を多くして放熱輸送管332の経路を長くしても、装置の厚みを増加させることなく、薄型化を実現できる。
また、実施の形態1でも説明したように、本発明の画像表示装置では、放熱輸送管と表示デバイスの距離よりも、放熱輸送管と筐体との距離の方が小さくなるように、放熱輸送管を配置することが好ましい。本実施の形態では、放熱輸送管232を筐体15を構成するフロントカバー16に接触させて配置しているが、筐体15から離間して配置されていてもよい。その場合は、放熱輸送管232とPDP11の周端部11aとの距離よりも、放熱輸送管232と筐体15との距離の方が小さくなるように、放熱輸送管232を配置することが好ましい。
次に、本実施の形態の画像表示装置3の放熱動作について説明する。
実施の形態1と同様に、PDP11及び回路基板19で発生した熱が受熱輸送管331内部の冷却用液体に伝えられて、高温となった冷却用液体が放熱輸送管332aに入る。
放熱輸送管332aは、受熱部アウトレット331bからPDP11と平行な面内に配置される。受熱部アウトレット331bから放熱輸送管332aに入った冷却用液体は、上記に説明したように配置された放熱輸送管332a〜332cの内部を通過する間に、熱を放熱によって雰囲気へ放散すると共に、フロントカバー16に伝達する。フロントカバー16に伝達された熱は、フロントカバー16内部で熱伝導によって拡散すると共に、フロントカバー16の表面から放熱によって雰囲気へ放散される。
本実施の形態の画像表示装置3では、フロントカバー16の側面全体という長い経路を3回転に渡って放熱に利用するため、多くの熱量を放散可能である。したがって、受熱部インレット331aに到達時は、冷却用液体の温度が最も低温となる。
PDP11の周端部11aよりも外側に配置される放熱輸送管332の経路が長い程放熱量は大きくなる。そのため、画像表示装置3が大画面になる程、放熱効果は大きくなる。また、放熱輸送管332のフロントカバー16内壁面への巻付け回数が多くなる程、放熱量及び温度が均等化されるため、スポット的に高温となる部分の発生を抑制することが可能となる。
また、本実施の形態では、実施の形態2の場合と同様に、高温となった冷却用液体が受熱部アウトレット331bから放熱輸送管332aに流れた直後に、フロントカバー16の下側内壁面に熱的に接触するような構造となっている。そのため、実施の形態2の場合と同様に、放熱効率の面及び安全性の面で良好な効果が得られる。
(その他の実施の形態)
なお、実施の形態1〜3では、輸送管をPDPの周りに反時計周りに配置しているが、この方向に限定するものではなく、時計回りに配置してもよい。
また、フロントカバーからの放熱を促進する目的で、フロントカバーにさらに放熱フィン形状を設けてもよい。特に、フロントカバー外周に設けると最も大きな効果が得られる。
上記の各実施の形態では、ファンを用いない通風孔を通して自然対流のみで画像表示装置の内部を冷却させる構造について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ファンを用いてバックカバーの内部の空気を排出する構造であっても、同様の効果が得られる。
上記の各実施の形態では、表示デバイスとしてPDPを例に挙げて説明したが、液晶ディスプレイやELディスプレイ等にも適用できる。
また、上記の各実施の形態において用いた具体的な数値等は、単に一例を挙げたに過ぎず、表示デバイスの特性や画像表示装置の仕様等に合わせて、適宜最適な値に設定することが可能である。
(実施の形態の特徴)
実施の形態の特徴を以下に列挙する。なお、実施の形態の特徴は以下に限定されるものではない。
(1)
本実施の形態における画像表示装置は、
画像を表示する表示デバイスと、
前記表示デバイスと熱的に接触して配置され、且つ、内部が冷却用液体で満たされている受熱輸送管と、
前記受熱輸送管と連続し、且つ、内部が前記冷却用液体で満たされている放熱輸送管と、
前記受熱輸送管及び前記放熱輸送管の内部に前記冷却用液体を循環させる輸送ポンプと、を備えており、
前記放熱輸送管の少なくとも一部が、前記表示デバイスの表示面側から見て、前記表示デバイスの周端部よりも外側であって、且つ、前記周端部に沿って配置されている。
(2)
前記画像表示装置は、前記表示デバイス、前記受熱輸送管及び前記放熱輸送管を収めた筐体をさらに備え、
前記放熱輸送管の前記少なくとも一部は、前記表示デバイスの表示面側から見て、前記表示デバイスの前記周端部と前記筐体の内側面との間に配置されており、
前記表示デバイスの前記周端部と前記放熱輸送管との間の距離をL1とし、前記筐体の前記内側面と前記放熱輸送管との間の距離をL2と表した場合に、L1>L2の関係が満たされる。
(3)
前記放熱輸送管の前記少なくとも一部は、前記筐体に熱的に接触している。
(4)
前記表示デバイスの前記周端部は、上端部、下端部及び側端部によって構成されており、
前記放熱輸送管の前記少なくとも一部が、前記表示デバイスの表示面側から見て、前記表示デバイスの前記側端部よりも外側であって、且つ、前記側端部に沿って配置されており、
前記側端部に沿って配置されている前記放熱輸送管は、内部の前記冷却用液体が鉛直方向上向きに輸送される部分を有する。
(5)
前記表示デバイスの前記周端部は、上端部、下端部及び側端部によって構成されており、
前記放熱輸送管の前記少なくとも一部が、前記表示デバイスの表示面側から見て、前記表示デバイスの前記下端部よりも下側であって、且つ、前記下端部に沿って配置されている。
(6)
前記放熱輸送管は、前記表示デバイスの表示面側から見て、内部の前記冷却用液体が前記表示デバイスの前記下端部から前記表示デバイスの外側に輸送されるように設けられている。
(7)
前記放熱輸送管の前記少なくとも一部は、前記表示デバイスの表示面側から見て、奥行き方向に複数列で配置されており、
前記放熱輸送管の複数列で配置された部分では、内部の前記冷却用液体が、より奥側に配置された放熱輸送管からより手前に配置された放熱輸送管に輸送される。
(8)
実質的に前記放熱輸送管の全体が、前記表示デバイスの表示面側から見て、前記表示デバイスの周端部よりも外側であって、且つ、前記周端部に沿って配置されている。
上述の実施の形態は本発明の一例である。本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
本発明にかかる画像表示装置は、効果的に表示デバイス(例えばPDP)の温度を低減可能であるという効果を有し、薄型大画面の画像表示装置等として有用である。
本発明の実施の形態1に係る画像表示装置において、水平方向中央位置で、表示デバイスの表示面に対し垂直に切断した状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態1に係る画像表示装置の背面図である。 本発明の実施の形態2に係る画像表示装置において、水平方向中央位置で、表示デバイスの表示面に対し垂直に切断した状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態2に係る画像表示装置の背面図である。 本発明の実施の形態3に係る画像表示装置において、水平方向中央位置で、表示デバイスの表示面に対し垂直に切断した状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態3に係る画像表示装置の背面図である。 放熱輸送管とPDPの周端部との距離と、放熱輸送管と筐体の内壁との距離との関係を説明するための図である。 従来の画像表示装置の放熱構造を示すための断面図である。
符号の説明
1,2,3 画像表示装置
11 プラズマディスプレイパネル(表示デバイス)
11a 表示デバイスの周端部
12 シャーシ
13,23,33 輸送管
131,231,331 受熱輸送管
132,232,332,332a,332b,332c 放熱輸送管
14 輸送ポンプ
15 筐体
16 フロントカバー
17 バックカバー
18 前面フィルタ
19 回路基板
20 放熱板
21 熱伝導シート

Claims (8)

  1. 画像を表示する表示デバイスと、
    前記表示デバイスと熱的に接触して配置され、且つ、内部が冷却用液体で満たされている受熱輸送管と、
    前記受熱輸送管と連続し、且つ、内部が前記冷却用液体で満たされている放熱輸送管と、
    前記受熱輸送管及び前記放熱輸送管の内部に前記冷却用液体を循環させる輸送ポンプと、を備えており、
    前記放熱輸送管の少なくとも一部が、前記表示デバイスの表示面側から見て、前記表示デバイスの周端部よりも外側であって、且つ、前記周端部に沿って配置されている、画像表示装置。
  2. 前記表示デバイス、前記受熱輸送管及び前記放熱輸送管を収めた筐体をさらに備え、
    前記放熱輸送管の前記少なくとも一部は、前記表示デバイスの表示面側から見て、前記表示デバイスの前記周端部と前記筐体の内壁面との間に配置されており、
    前記表示デバイスの前記周端部と前記放熱輸送管との間の距離をL1とし、前記筐体の前記内壁面と前記放熱輸送管との間の距離をL2と表した場合に、L1>L2の関係が満たされる、請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 前記放熱輸送管の前記少なくとも一部が、前記筐体に熱的に接触している、請求項2に記載の画像表示装置。
  4. 前記表示デバイスの前記周端部は、上端部、下端部及び側端部によって構成されており、
    前記放熱輸送管の前記少なくとも一部が、前記表示デバイスの表示面側から見て、前記表示デバイスの前記側端部よりも外側であって、且つ、前記側端部に沿って配置されており、
    前記側端部に沿って配置されている前記放熱輸送管は、内部の前記冷却用液体が鉛直方向上向きに輸送される部分を有する、請求項1〜3の何れか1項に記載の画像表示装置。
  5. 前記表示デバイスの前記周端部は、上端部、下端部及び側端部によって構成されており、
    前記放熱輸送管の前記少なくとも一部が、前記表示デバイスの表示面側から見て、前記表示デバイスの前記下端部よりも下側であって、且つ、前記下端部に沿って配置されている、請求項1〜4の何れか1項に記載の画像表示装置。
  6. 前記放熱輸送管は、前記表示デバイスの表示面側から見て、内部の前記冷却用液体が前記表示デバイスの前記下端部から前記表示デバイスの外側に輸送されるように設けられている、請求項5に記載の画像表示装置。
  7. 前記放熱輸送管の前記少なくとも一部は、前記表示デバイスの表示面側から見て、前記表示デバイスの前記周端部よりも外側において奥行き方向に複数列で配置されており、
    前記放熱輸送管の複数列で配置された部分では、内部の前記冷却用液体が、より奥側に配置された放熱輸送管からより手前に配置された放熱輸送管に輸送される、請求項1〜6の何れか1項に記載の画像表示装置。
  8. 実質的に前記放熱輸送管の全体が、前記表示デバイスの表示面側から見て、前記表示デバイスの周端部よりも外側であって、且つ、前記周端部に沿って配置されている、請求項1〜7の何れか1項に記載の画像表示装置。
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