JP2010156170A - 省エネ建物構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
従来の建物の構造である建物構造にかわって、建物の壁、天井または床のうちの少なくとも一つを支える構造体である基礎構造体と、前記基礎構造体に支持され壁、天井または床のうちの少なくとも一つの表面を形成する面部材と、前記面部材の裏面に接する位置に所定の方向に整列した複数の空隙を各々に形成する複数の空隙形成部を有する空隙形成部材と、複数の前記空隙に各々に封入された複数の蓄熱材と、を備え、複数の前記第一潜熱蓄熱材と複数の前記第二潜熱蓄熱材とが複数の前記空隙に混在して各々に封入されたものとした。
【選択図】 図2
Description
例えば、夏季には冷蔵設備を用い、冬期には暖房設備を用いる。
これらの冷暖房設備による冷暖房を効率良く行うため、建物の構造である建物構造には各種の工夫がされている。
効率アップのために、さらなる工夫が嘱望される。
その結果、複数の前記空隙形成部に各々に封入される複数の前記蓄熱材が建物の内部の温度に対応して建物の内部の熱を吸熱しまたは放熱し、建物の内部の温度を快適に保とうとする。
上記の実施形態の構成により、前記蓄熱材が第一の潜熱蓄熱材である第一潜熱蓄熱材と第二の潜熱蓄熱材である第二潜熱蓄熱材とのうちの一方である。複数の前記第一潜熱蓄熱材と複数の前記第二潜熱蓄熱材とが複数の前記空隙に混在して各々に封入される。前記第一潜熱蓄熱材が夏期の冷房用の相変化温度である第一相変化温度をもつ。前記第二潜熱蓄熱材が冬期の暖房用の相変化温度である第二相変化温度をもつ。
その結果、夏期には前記第一潜熱蓄熱材が前記第一相変化温度の付近で潜熱を吸熱しまたは放熱し、冬期には前記第二潜熱蓄熱材が前記第二相変化温度の付近で潜熱を吸熱しまたは放熱し、四季を通して建物の内部の温度を快適に保とうとする。
上記の実施形態の構成により、複数の前記第一潜熱蓄熱材と複数の前記潜熱第二蓄熱材とが壁の表面を形成する内壁部材の裏面に接する位置に縦方向に整列して形成された複数の前記空隙に混在して各々に封入され、夏期の冷房用の前記第一潜熱蓄熱材の前記第一密度が上に移るのに従って粗から密になり、冬期の暖房用の前記第二潜熱蓄熱材の前記第二密度が上に移るのに従って密から粗になる。
その結果、夏場は壁の上側が壁の下側よりも熱を吸熱しまたは放熱するので冷気が上から下へ流れ、冬場は壁の下側が壁の上側よりも熱を吸熱しまたは放熱するので暖気が下から上へ流れ、四季を通して建物の室内の温度を快適に保とうとする。
上記の実施形態の構成により、前記空隙形成部材の縦方向に整列した複数の前記空隙形成部の複数の群の互いの間に設けられた前記通気路が縦方向に沿って気体の流れるのを許す。
その結果、冷気が前記通気路を通して上から下へ流れ、または暖気が前記通気路を通して下から上へながれ、四季を通して建物の室内の温度を快適に保とうとする。
上記の実施形態の構成により、前記空隙形成部が、前記空隙を密閉して囲う部分であり、前記面部材の裏面に密着可能な平面を設けられる。
その結果、熱が前記空隙に封入された前記蓄熱材と建物の内部との間で前記面部材を介して流れ、四季を通して建物の室内の温度を快適に保とうとする。
上記の実施形態の構成により、前記空隙が前記空隙形成部材の前記空隙形成部材の前記面部材の裏面に対面する側に設けられた窪みとして形成される。
その結果、熱が前記窪みに封入された前記蓄熱材と建物の内部との間で前記面部材を介して流れ、硬質発泡樹脂製が他に熱を逃がすのを抑制し、四季を通して建物の室内の温度を快適に保とうとする。
前記基礎構造体が建物の壁、天井または床のうちの少なくとも一つを支え、前記面部材が前記基礎構造体に支持されて建物の壁、天井または床の表面を形成し、前記空隙形成部材の複数の空隙形成部が所定の方向に整列した複数の空隙を形成し、複数の蓄熱材が複数の空隙に各々に封入される様にしたので、複数の前記空隙形成部に各々に封入される複数の前記蓄熱材が建物の内部の温度に対応して建物の内部の熱を吸熱しまたは放熱し、建物の内部の温度を快適に保とうとする。
また、夏期の冷房用の相変化温度である第一相変化温度をもつ第一潜熱蓄熱材と冬期の暖房用の相変化温度である第二相変化温度をもつ第二潜熱蓄熱材とが複数の前記空隙に混在して各々に封入される様にしたので、前記第一相変化温度と前記第二相変化温度とを目的に合わせて所望の温度に設定することにより、夏期には第一潜熱蓄熱材が第一相変化温度の付近で潜熱を吸熱しまたは放熱し、冬期には第二潜熱蓄熱材が第二相変化温度の付近で潜熱を吸熱しまたは放熱し、四季を通して建物の内部の温度を快適に保とうとする。
また、壁の縦方向に整列した複数の前記空隙に各々に封入された複数の前記第一潜熱蓄熱材の縦方向の単位長さ当たりの第一密度が上に移るのに従って粗から密になり、壁の縦方向に整列した複数の前記空隙に各々に封入された複数の前記第二潜熱蓄熱材の縦方向の単位長さ当たりの第二密度が上に移るのに従って密から粗になる様にしたので、夏場は壁の上側が壁の下側よりも熱を吸熱しまたは放熱するので冷気が上から下へ流れ、冬場は壁の下側が壁の上側よりも熱を吸熱しまたは放熱するので暖気が下から上へ流れ、四季を通して建物の室内の温度を快適に保とうとする。
また、通気路を空隙形成部材に設けて、冷気が前記通気路を通して上から下へ流れ、または暖気が前記通気路を通して下から上へながれる様にしたので、外気と室内との温度差がある場合でも蓄熱材の表面に結露するのを防止し、四季を通して建物の室内の温度を快適に保とうとする。
また、前記空隙形成部が、前記空隙を密閉して囲う部分であり、前記面部材の裏面に密着可能な平面を設けられる様にしたので、熱が前記空隙に封入された前記蓄熱材と建物の内部との間で前記面部材を介して伝達し、四季を通して建物の室内の温度を快適に保とうとする。
また、空隙形成部材に窪みを設けて、熱が前記窪みに封入された前記蓄熱材と建物の内部との間で前記面部材を介して流れ、硬質発泡樹脂製が他に熱が逃げるのを抑制する様にしたので、四季を通して建物の室内の温度を快適に保とうとする。
従って、簡易な構成で建物の温度を快適に保つことをできる建物の構造である省エネ建物構造を提供できる。
図1は、本発明の実施形態に係る建物の概念図である。図2は、本発明の第一の実施形態に係る省エネ建物構造の側面断面図である。図3は、本発明の第一の実施形態に係る省エネ建物構造のA−A断面図である。図4は、本発明の第二の実施形態に係る省エネ建物構造の側面断面図である。図5は、本発明の第二の実施形態に係る省エネ建物構造のB−B断面図である。図6は、本発明の第三の実施形態に係る省エネ建物構造の側面断面図である。図7は、本発明の第四の実施形態に係る省エネ建物構造の側面断面図である。図8は、本発明の第五の実施形態に係る省エネ建物構造の概念図である。図9は、本発明の第六の実施形態に係る省エネ建物構造の斜視図である。図10は、本発明の第七の実施形態に係る省エネ建物構造の側面断面図である。図11は、本発明の第八の実施形態に係る省エネ建物構造の側面断面図である。
建物100は、内壁110と床120と天井130と外壁140と屋根150とで形成される。
建物は、柱と梁と壁とで構成される。例えば、建物は、木造在来工法(軸組み)の建物、枠組み壁工法(ツーバイフォー工法)の建物、木造パネル工法の建物、等、である。
また、建物は、コンクリート製の壁を備えた建物であってもよい。
また、本発明の実施形態にかかる省エネ建物構造100は、基礎構造体10と面部材20と外壁全形部材30と空隙形成部材40と複数の蓄熱材50と断熱部材60とで構成される。
また、本発明の実施形態にかかる省エネ建物構造100は、基礎構造10と面部材20と外壁全形部材30と空隙形成部材40と複数の蓄熱材50と断熱部材60と伝熱シート70とで構成される。
また、本発明の実施形態にかかる省エネ建物構造100は、基礎構造体10と面部材20と外壁全形部材30と空隙形成部材40と複数の蓄熱材50と断熱部材60と伝熱シート70と胴縁80とで構成される。
例えば、基礎構造体10は、建物の壁110を支える。
例えば、面部材20は、壁の室内に向いた面を形成する内壁部材(以下「内壁全形部材」と呼称する。)である。
例えば、複数の空隙形成部41が内壁全形部材29の裏面に接する位置に縦方向に整列した複数の空隙Wを各々に形成する。
また、空隙形成部材40が縦方向に整列した複数の空隙形成部41の複数の群の互いの間に所定の方向に沿って気体の流れるのを許す通路である通気路Gを各々に設けられてもよい。
また、空隙形成部41が空隙Wを密閉して囲う部分であり面部材の裏面に密着可能な平面を設けられてもよい。
また、空隙形成部材40が硬質発泡樹脂製であり、空隙Wが空隙形成部材41の面部材20の裏面に対面する側に設けられた窪みとして形成されてもよい。
蓄熱材50が第一の潜熱蓄熱材である第一潜熱蓄熱材51と第二の潜熱蓄熱材である第二潜熱蓄熱材52とのうちの一方であってもよい。複数の第一潜熱蓄熱材と複数の第二潜熱蓄熱材とが複数の空隙に混在して各々に封入されてもよい。
第一潜熱蓄熱材51が、夏期の冷房用の相変化温度である第一相変化温度をもってもよい。
第二潜熱蓄熱材52が、冬期の暖房用の相変化温度である第二相変化温度をもってもよい。
図2は、本発明の第一の実施形態に係る省エネ建物構造の側面断面図である。図3は、本発明の第一の実施形態に係る省エネ建物構造のA−A断面図である。
本発明の第一の実施形態にかかる省エネ建物構造は、本発明を建物の壁に適用したものである。
例えば、略6面体の空間が1対の柱11と1対の横桟12との隙間または1対の柱11と横桟12と梁との隙間に挟まれる。
内壁板材21は、基礎構造体10の内側に固定される板材である。
例えば、内壁板材21は、ボード材である。
内装材22は、内壁板材21の室内に向いた面を化粧する部材である。
例えば、内装材22は、壁紙である。
外壁板材31は、基礎構造体10の外側に固定される板材である。
例えば、外壁板材31は、ベニア合板である。
外装材32は、外壁板材21の屋外に向いた表面を化粧する部材である。
空隙形成部41が空隙Wを密閉して囲う部分であり内壁全形部材20の裏面に密着可能な平面を設けられる、
例えば、空隙Wは円柱状の空間である。
例えば、空隙形成部41は空隙Wを密閉して囲う円筒状の部分である。
例えば、空隙形成基礎部42はシート状の部分である。
シート状の空隙形成基礎部42が複数の円筒状の空隙形成部41の底部に相当する部分を繋ぐ。
複数の空隙形成部41が後述する伝熱シート70を介して内蔵部材20の裏面に密着される。
空隙形成部材40が、縦方向に整列した複数の空隙形成部41の複数の群の互いの間に縦方向に沿って気体の流れるのを許す通路である通気路Gを各々に設けられる、
横桟12は、上下方向に分断された通気路Gを繋ぐ様に、通気路Gに対応する部分に切欠き部Dを設けられる。気体は、横桟12の切欠き部Dを通過して縦方向に沿って流れる。
蓄熱材50が第一の潜熱蓄熱材である第一潜熱蓄熱材51と第二の潜熱蓄熱材である第二潜熱蓄熱材52とのうちの一方である。
複数の第一潜熱蓄熱材51と複数の第二潜熱蓄熱材52とが複数の空隙Wに混在して各々に封入される。
第一潜熱蓄熱材51が夏期の冷房用の相変化温度である第一相変化温度をもつ。
第二潜熱蓄熱材52が冬期の暖房用の相変化温度である第二相変化温度をもつ。
例えば、夏期に室内の温度が23℃から33℃の間で変化する様に、第一相変化温度を設定する。
例えば、冬期に室内の温度が15℃から25℃の間で変化する様に、第二相変化温度を設定する。
例えば、蓄熱材50は、パラフィンを主成分とする材料である。パラフィンの炭素数を変更することで所望の相変化温度を得ることができる。
例えば、蓄熱材50は、塩化ナトリウム水溶液、塩化ナアンモニウム水溶液、塩化ナルシウム6水塩水溶液、塩化カルシウム6水塩水溶液、酢酸塩化ナトリウム化合物、等のうちの一つを主成分とする材料である。
例えば、断熱材61は、ロックウールを主材料とする材料である。
例えば、防水シート62は、防水性の樹脂製シートである。
伝熱シート70の一面は、空隙形成部材40の空隙形成基礎部42に密着または接着される。
伝熱シート70の他の一面は、内壁全形部材20の裏側に密着または接着される。
例えば、伝熱シートはアルミ製のシートである。
室内の温度が蓄熱材50の温度より低いときは、蓄熱材50の熱が内壁全形部材20と伝熱シート70とを通過して、室内に伝わる。蓄熱材50は顕熱を放熱し相変化温度に達すると相変化をして潜熱を放熱する。
図4は、本発明の第二の実施形態に係る省エネ建物構造の側面断面図である。図5は、本発明の第二の実施形態に係る省エネ建物構造のB−B断面図である。
本発明の第二の実施形態にかかる省エネ建物構造体は、本発明を建物の壁に適用したものである。
例えば、基礎構造体10は、コンクリート製の壁13と壁の内側に固定された胴縁(図示せず)である。
内壁板材21は、基礎構造体10の内側に固定される板材である。
例えば、内壁板材21は、ボード材である。
例えば、内壁板材21は、コンクリート製の壁に固定された胴縁(図示せず)に固定される。
内装材22は、内壁板材21の室内に向いた面を化粧する部材である。
例えば、内装剤22は、壁紙である。
外壁板材31は、基礎構造体10の外側に固定される板材である。
例えば、外壁板材31は、コンクリート製の壁に外壁隙間Sを隔てて支持具(図示せず)により固定される。
外装材32は、外壁板材31の表面に設けられる化粧仕上である。
例えば、外装材32は、タイルである。
空隙形成部材40は、空隙形成基礎部42を後述する断熱部材60に向けて固定される。
例えば、シート状の空隙形成基礎部42が断熱部材60に密着または接着される。
例えば、断熱材は硬質発泡樹脂である。
例えば、断熱部材60は、発泡ウレタン製の板である。
図6は、本発明の第三の実施形態に係る省エネ建物構造の側面断面図である。図7は、本発明の第三の実施形態に係る省エネ建物構造の概念図である。図8は、本発明の第三の実施形態に係る省エネ建物構造の部分斜視図である。
図7、図8では、蓄熱材50を見せるために仮に空隙形成部材40の一部を破っている。
本発明の第三の実施形態にかかる省エネ建物構造体は、本発明を建物の壁に適用したものである。
複数の空隙形成部41は毎に独立していてもよい。
空隙形成部材40は、複数の空隙形成部41で構成される。
例えば、空隙形成部41は、6面体の形状をした空隙Wを形成する部分である。
例えば、空隙形成部41は、金属製または樹脂製の6面体の箱状の部分である。箱状の部分に蓄熱材50が封入される。
空隙形成部41は、縦方向に整列した後述する胴縁80に挟まれる様に設けられる。
空隙形成部材40は、縦方向に整列した複数の空隙形成部41の複数の群の互いの間に所定の方向に並行する方向に気体の流れるのを許す通路である通気路Gを各々に設けられる。
例えば、縦方向に並べられた複数の空隙形成部41の群と縦方向に並べられた複数の空隙形成部41の他の群とが所定の隙間を隔てて左右に設けられる。
例えば、第一潜熱蓄熱材51を封入した空隙形成部41と第二潜熱蓄熱材52を封入した空隙形成部41とが混在して縦方向に整列して設けられる。
例えば、第一潜熱蓄熱材51を封入した空隙形成部41の縦方向の個数の密度が上に上がるのに従って粗から密になり、第二潜熱蓄熱材52を封入した空隙形成部41の縦方向の個数の密度が上に上がるのに従って密から粗になる。
例えば、胴縁80は、基礎構造体10のコンクリート製の壁13に固定される。
図9は、本発明の第四の実施形態に係る省エネ建物構造の側面断面図である。
本発明の第四の実施形態にかかる省エネ建物構造体は、本発明を建物の壁に適用したものである。
複数の空隙形成部41は毎に独立していてもよい。
空隙形成部材40は、複数の空隙形成部41と蓄熱材調整部材43とで構成される。
例えば、空隙形成部41は、6面体の形状をした空隙を形成する部分である。
例えば、空隙形成部41は、金属製または樹脂製の6面体の箱状の部分である。
複数の空隙形成部41は、縦方向に整列した後述する胴縁80に挟まれる様に設けられる。
蓄熱材調整部材43は、断熱部材60と内壁全形部材20との間に設けた空隙形成部41に封入する蓄熱材の量を調整するための部材である。
蓄熱材調整部材43の厚みを所望の寸法にすることにより空隙形成部41の厚みを調整でき、空隙Wに封入される蓄熱材50の量を調整できる。
図10は、本発明の第五の実施形態に係る省エネ建物構造の側面断面図である。
本発明の第五の実施形態にかかる省エネ建物構造体は、基礎構造体10と内壁全形部材20と外壁全形部材30と空隙形成部材40と複数の蓄熱材50と断熱部材60と伝熱シート70と構成される。
本発明の第五の実施形態にかかる省エネ建物構造体は、本発明を建物の壁に適用したものである。
空隙Wが、空隙形成部材の面部材の裏面に対面する側に設けられた窪みとして形成される。
例えば、空隙形成部材40は、硬質発泡樹脂製の板材であり、断熱材を兼ねる。
空隙Wが、硬質発泡樹脂製の板材の面部材の裏面に対面する側に設けられた窪みとして形成される。
例えば、窪みは水平に延びた溝状の窪みである。
蓄熱材が第一の潜熱蓄熱材である第一潜熱蓄熱材51と第二の潜熱蓄熱材である第二潜熱蓄熱材52とのうちの一方である。
例えば、蓄熱材50は、袋状のものに封入され、硬質発泡樹脂製の板材に設けられた溝状の窪みに配置される。
複数の第一潜熱蓄熱材51と複数の第二潜熱蓄熱材52とが複数の空隙に混在して各々に封入される。
第一潜熱蓄熱材が夏期の冷房用の相変化温度である第一相変化温度をもつ。
第二潜熱蓄熱材が冬期の暖房用の相変化温度である第二相変化温度をもつ。
図11は、本発明の第六の実施形態に係る省エネ建物構造の側面断面図である。
複数の空隙形成部41は毎に独立していてもよい。
空隙形成部41は、円柱形の空隙を囲む円筒状の部材である。
空隙形成部41が基礎構造体10と内壁全形部材20とに挟まれる。
蓄熱材50を封入した空隙形成部41が基礎構造体10のコンクリート製の壁に接着される。
接着部材90を基礎構造体10のコンクリート製の壁13の内面に接着し、内壁全形部材20を基礎構造体10に向けて押付ける。
この様にすると、省エネ建物構造の施工が容易になる。
基礎構造体10が建物の壁、天井または床のうちの少なくとも一つを支え、面部材20が基礎構造体10に支持されて建物の壁、天井または床の表面を形成し、空隙形成部材40の複数の空隙形成部41が所定の方向に整列した複数の空隙Wを形成し、複数の蓄熱材50が複数の空隙Wに各々に封入される様にしたので、複数の空隙形成部41に各々に封入される複数の蓄熱材50が建物の内部の温度に対応して建物の内部の熱を吸熱しまたは放熱し、建物の内部の温度を快適に保とうとする。
また、夏期の冷房用の相変化温度である第一相変化温度をもつ第一潜熱蓄熱材51と冬期の暖房用の相変化温度である第二相変化温度をもつ第二潜熱蓄熱材52とが複数の空隙Wに混在して各々に封入される様にしたので、夏期には第一潜熱蓄熱材51が第一相変化温度の付近で潜熱を吸熱しまたは放熱し、冬期には第二潜熱蓄熱材52が第二相変化温度の付近で潜熱を吸熱しまたは放熱し、四季を通して建物の内部の温度を快適に保とうとする。
また、壁の縦方向に整列した複数の空隙Wに各々に封入された複数の第一蓄熱材51の縦方向の単位長さ当たりの第一密度が上に移るのに従って粗から密になり、壁の縦方向に整列した複数の空隙Wに各々に封入された第二潜熱蓄熱材52の縦方向の単位長さ当たりの第二密度が上に移るのに従って密から粗になる様にしたので、夏場は壁の上側が壁の下側よりも熱を吸熱しまたは放熱するので冷気が上から下へ流れ、冬場は壁の下側が壁の上側よりも熱を吸熱しまたは放熱するので暖気が下から上へ流れ、四季を通して建物の室内の温度を快適に保とうとする。
また、冷気が通気路Gを通して上から下へ流れ、または暖気が通気路Gを通して下から上へながれる様に通気路Gを空隙形成部材に設けたので、四季を通して建物の室内の温度を快適に保とうとする。
また、空隙形成部41が、空隙Wを密閉して囲う部分であり、面部材20の裏面に密着可能な平面を設けられる様にしたので、熱が空隙Wに封入された蓄熱材50と建物の内部との間で面部材20を介して流れ、四季を通して建物の室内の温度を快適に保とうとする。
また、熱が窪みに封入された蓄熱材と建物の内部との間で面部材20を介して流れ、硬質発泡樹脂製が他に熱が逃げるのを抑制する様にしたので、四季を通して建物の室内の温度を快適に保とうとする。
冷・暖房の方法は自由であるが、冷・暖房時の放熱を自然回収されるランニングコストを無料とする画期的工法です。
木造・鉄骨造の住宅としては、柱と桂の壁厚さ部分、または天井裏(屋根裏)等の部分に、室内の暖房時に廃熱回収用潜熱蓄熱材を室内装仕上げ面に般置した省エネ建物構造及ぴ内装材料仕様により、冷・暖房効果の欠陥を補った省エネ型省エネ建物構造である。
既存技術では、全体を外断熱工法とし、建物の断熱性を高めることが一般的とされている。しかしこれでも省エネには不十分である揚合、既存技術では最高水準の外断熱工法を採用し、冷暖房の効果を計っているが、断熱性が省エネ建物構造仕様毎に異なって、蓄熱性に乏しく、その冷暖房方法も、電気・ガスを主体とする動力源であり、化石燃料が主である。そこでCO2の削減に効果のある太陽光ソーラー、太陽熱集熱、地熱(15℃)利用をする、ヒートポンプとの組合せによる冷暖房システムの開発が進んでいる。しかし、木造、鉄骨、鉄筋コンクリート造りと、建物本体の材質仕様は多様化し、使用材料により蓄熱性や断熱性が異なる為、例えぱ最高ランクの外断熟工法を採用しても、窒内冷暖房の効率は、作動停止後は長時間室温を維持できず、外気温度に影響され、無駄な放熱は避けられないのが現在の日本家屋である。
また、空調エアコンによる暖房方法が一般的であるが、健康に快適な輻射暖房は、電気床暖房、温水床暖房を中心とした潜熱の蓄熱式暖房は、先端技術として割安な深夜電力料金で発熱した熱を夜間に蓄熱材に蓄え、昼間に放熱させる。そのために床面積の65%強の設備があれぽ、単独の施設で賄うことが出来る為、このシステムは、ランニングコストが大幅に低減され、エアコンに換わる健康暖房となる。しかし、そのための動力源の無い、室内の通路や、壁面、天井面にまで、効果が及ぱない。そこで、木造住宅、鉄骨住宅は、壁面は壁心、天井には天井裏に、それぞれ断熱材をグラスウール吹込充填、又は硬質ウレタンフォーム(一部にはポリスチレンフフォームがある)を包み込む等、外気温に影響されない対策や、まだ室内の冷曝房熱を外部に無駄な放熱をさせないとされている断熱材取付高機密仕様とするのが一般的である。
一方、省エネ効果を考えると、冷暖房エアコンと基本的に異なる幅射式床埋込型電気ヒータ、並びに温水冷腰房などは、初期投資は割高ではあるが、ランニングコストが大幅に軽減される利点がある。空気を攪拌しない健康に良い輻射熱式方法である。しかしそのための動カ、電力等の特別な設備のない天井、監面に、室内冷暖房使用時の涼・温暖熱を回収蓄熱することができれば、大幅な省ユネが可能となる、すぱやく壁面や天井の受材(蓄熱材パラフィンや硫酸ナトリウム10水塩、又は塩化カルシウム6水塩、又はパラフィン系潜熱蓄熱材に蓄熱させる本発明のシステムエ法は、冬夏の毎シーズン期間一定温度を維持することが可能となり、年間ランニングコストが無用であり、廃熱回収させる潜熱蓄熱機能は、ローロストで優れ、これからの潜熱蓄熱省エネ建物構造である。
空調暖房を含め、無駄の無い、しかも健康輻射冷暖房をここに実現させることができる。既存技術の欠点である再度の始動立上り時に外気温に近くなった室温を再度0から立ち上げるための動カと時間を要するする欠点の解決方法でもある。
建物躯体内部の断熱材と蓄熱材の接点には、防水シート、防水塗装膜等を般けるのが望ましい。
建物躯体構造の潜熱蓄熱材について以下に説明する。
蓄熱可能な湿度城は、蓄熱材の相変化温産、即ち融点や凝固点で決まる。
夏期の冷腐は融点が20℃〜30℃の箱囲に設定される第一潜熱蓄熱材ある。
冬期の畷房は融点が10℃〜20℃の範歯に設定される第二潜熱蓄熱材である。
尚、第一潜熱蓄熱時は、第二潜熟が余計な放熱等を起こさない般定をする。第二潜熱蓄熱時は、第一潜熱が余計な放熱等を起こさない設定をする。
冬季に昼間室温昼が摂氏23℃に達すると、樹鴉性マツト状に封じ込めたパラフィンが始める。固体から液体に変わる週程で、室内熱を融解熱として吸収する。窒内沮度はそれ以上は上昇しにくくなる。
固体→液体
夏期の冷房用に融点を23℃〜28℃の範囲に設定する
冬期の暖房用に融点を18℃〜23℃の箱囲に設定する
使用する昼間を23℃であると想定すると15℃〜30℃の範囲を設定して、夏・冬共通の潜熱蓄熱材の使用が可能である。
例えば、断熱材について特別な記載がないが、断熱材を除湿機能または調湿機能を有する断熱材としてもよい。
また、断熱材の蓄熱材に対向する面に除湿機能や調湿機能を有する塗料を塗布してもよい。
また、防水シートは防水性の樹脂製シートであるとしてが、防水シートは、防湿機能または調湿機能を有するシートまたは板材であってもよい。
この様にすると、断熱材に結露することを抑制できる。
G 通気路
W 空隙
D 切欠き部
10 基礎構造体
11 柱
12 横桟
13 コンクリート製の壁
20 内壁全形部材
21 内壁板材
22 内装材(化粧仕上)
30 外壁全形部材
31 外壁板材(下地)
32 外装材(化粧仕上)
40 空隙形成部材
41 空隙形成部
42 空隙形成基礎部
43 蓄熱材調整部材
50 蓄熱材
51 第一潜熱蓄熱材
52 第二潜熱蓄熱材
60 断熱部材
61 断熱材
62 防水シート
70 伝熱シート
80 胴縁
90 接着部材
100 建物
110 壁
120 天井
130 床
Claims (6)
- 建物の構造である省エネ建物構造であって、
建物の壁、天井または床のうちの少なくとも一つを支える構造体である基礎構造体と、
前記基礎構造体に支持され壁、天井または床のうちの少なくとも一つの表面を形成する面部材と、
前記面部材の裏面に接する位置に所定の方向に整列した複数の空隙を各々に形成する複数の空隙形成部を有する空隙形成部材と、
複数の前記空隙に各々に封入された複数の蓄熱材と、
を備えたことを特徴とする省エネ建物構造。 - 前記蓄熱材が第一の潜熱蓄熱材である第一潜熱蓄熱材と第二の潜熱蓄熱材である第二潜熱蓄熱材とのうちの一方であり、
複数の前記第一潜熱蓄熱材と複数の前記第二潜熱蓄熱材とが複数の前記空隙に混在して各々に封入され、
第一潜熱蓄熱材が夏期の冷房用の相変化温度である第一相変化温度をもち、
第二潜熱蓄熱材が冬期の暖房用の相変化温度である第二相変化温度をもつ、
ことを特徴とする請求項1の省エネ建物構造。 - 前記基礎構造体が建物の壁を支え、
前記面部材が壁の室内に向いた表面を形成する内壁部材であり、
複数の前記空隙形成部が前記内壁部材の裏面に接する位置に縦方向に整列した複数の空隙を各々に形成し、
縦方向に整列した複数の前記空隙に各々に封入された複数の前記第一潜熱蓄熱材の縦方向の単位長さ当たりの体積または重量のうちのひとつである第一密度が上に移るのに従って粗から密になり、
縦方向に整列した複数の前記空隙に各々に封入された複数の前記第二潜熱蓄熱材の縦方向の単位長さ当たりの体積または重量のうちのひとつである第二密度が上に移るのに従って密から粗になる、
ことを特徴とする請求項2に記載の省エネ建物構造。 - 前記空隙形成部材が縦方向に整列した複数の前記空隙形成部の複数の群の互いの間に縦方向に沿って気体の流れるのを許す通路である通気路を各々に設けられる、
ことを特徴とする請求項3に記載の省エネ建物構造。 - 前記空隙形成部が前記空隙を密閉して囲う部分であり前記面部材の裏面に密着可能な平面を設けられる、
ことを特徴とする請求項4に記載の省エネ建物構造。 - 前記空隙形成部材が硬質発泡樹脂製であり、
前記空隙が前記空隙形成部材の前記面部材の裏面に対面する側に設けられた窪みとして形成される、
ことを特徴とする請求項5に記載の省エネ建物構造。
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