JP2010154024A - 画像処理装置、および画像処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ベイヤ形式からフルRGB形式の画像データに変換し、さらにYUV444形式の画像データに変換する場合に、信頼性の高いYUV444形式の画像データを得る。
【解決手段】 デモザイキング部21により、ベイヤ画像の画素データを補間してフルRGB形式の画素データに変換し、YUV444変換部22により、フルRGB形式の画素データをYUV444形式の画素データに変換する。そして、YUV420変換部23により、YUV444形式の画素データを間引いてYUV420の画素データに変換する。この場合に、ベイヤ形式のB画素位置はYU、R画素位置はYV、G画素位置はYとなるようにYUV420形式に間引く。そして、YUV444補間部24ではYUV420形式の画素データを補間してYUV444形式の画素データを作成する。
【選択図】図3
【解決手段】 デモザイキング部21により、ベイヤ画像の画素データを補間してフルRGB形式の画素データに変換し、YUV444変換部22により、フルRGB形式の画素データをYUV444形式の画素データに変換する。そして、YUV420変換部23により、YUV444形式の画素データを間引いてYUV420の画素データに変換する。この場合に、ベイヤ形式のB画素位置はYU、R画素位置はYV、G画素位置はYとなるようにYUV420形式に間引く。そして、YUV444補間部24ではYUV420形式の画素データを補間してYUV444形式の画素データを作成する。
【選択図】図3
Description
本発明は、ベイヤ(Bayer)形式の画像データを、輝度信号(Y)と色差信号(U,V)で表されるYUV形式の画像データに変換する、画像処理装置、および画像処理方法に関する。
従来技術のデジタルカメラ装置において、撮影画像をベイヤ(RAW)形式からYUV形式に変換する際に、ベイヤ画像を、1画素あたりにRGBの全てのデータが揃っているRGB444(「フルRGB」と記載)形式に変換した後にYUV444形式に変換する方法が開示されている(例えば、特許文献1を参照)。
この特許文献1で開示されたデジタルカメラ装置においては、画素データのベイヤ形式からフルRGB形式への変換には次の式が用いられている。
G=(1/4)G1+(1/4)G2+(1/4)G3+(1/4)G4、
R=(1/4)R1+(1/4)R2+(1/4)R3+(1/4)R4、
B=(1/4)B1+(1/4)B2+(1/4)B3+(1/4)B4
G=(1/4)G1+(1/4)G2+(1/4)G3+(1/4)G4、
R=(1/4)R1+(1/4)R2+(1/4)R3+(1/4)R4、
B=(1/4)B1+(1/4)B2+(1/4)B3+(1/4)B4
また、フルRGB形式からYUV444形式への変換には次の式が用いられている。
Y=0.299*R+0.587*G+0.114*B、
U=−0.169*R−0.331*G+0.5*B、
V=0.5*R−0.419*G−0.081*B
特開2004−328072号公報
Y=0.299*R+0.587*G+0.114*B、
U=−0.169*R−0.331*G+0.5*B、
V=0.5*R−0.419*G−0.081*B
しかしながら、この特許文献1のデジタルカメラ装置において開示されているような、ベイヤ画像をフルRGB形式の画像に変換してから、さらにYUV444形式の画像に変換する方法では、色差成分であるU成分とV成分に対してB,R以外の画素で画質が落ちるという問題がある。
これは、ベイヤ画像の画素データをフルRGB形式の画素データに補間した時に、ベイヤ画像のR画素位置におけるB画素値の近似性と、ベイヤ画像のB画素位置におけるR画素値の近似性が悪くなるためである。このため、フルRGB形式からYUV形式に変換した時に、ベイヤ画像のR画素位置とG画素位置のU成分、ベイヤ画像のB画素位置とG画素位置のV成分は近似性が悪くなるという問題が生じる。以下、この事情について説明する。
図9は、画素の近似性について説明するための図である。図9(A)に示すように、ベイヤ形式の画素データをフルRGB形式の画素データに変換し、フルRGB形式の画素データをYUV形式の画素データに変換する場合に、それぞれの画素データの内において、○印で囲んだ部分の画素は近似しない画素となる。
例えば、図9(B)に示すように、ベイヤ画像の画素データをRGB形式の画素データに補間した場合に、補間されたフルRGB形式の画素データにおいて、符号a1で示す画素位置(ベイヤではRの画素位置)のRGB画素の内、B画素は近似しない(近似性が悪い)画素となる。また、符号a2およびa3で示す画素位置(ベイヤではGの画素位置)のRGB画素の内、RとB画素は近似しない画素となり、符号a4で示す画素位置(ベイヤではBの画素位置)のRGB画素の内、R画素は近似しない画素となる。
これは、例えば、図9(B)に示すフルRGB形式の画像データに変換された画素データの内、符号a1で示す画素位置の部分に着目すると、この画素位置a1の部分には本来はRの画素データしかないため、GおよびBの画素データについては、周囲の画素データから補間することになる。
この場合に、G画素については、図(C)に示すように、縦及び横方向に隣接するG画素から補間されるため、比較的近似性のよい補間ができる。一方、B画素については、図(D)に示すように、縦及び横方向に隣接するG画素よりも距離が遠い斜め方向に隣接するB画素を用いて補間するため近似性が悪くなる。他の画素位置a2、a3、a4内のRGB画素についても、同様な理由により、近似する画素と近似しない画素が生じることになる。
また、フルRGB形式の画像データをYUV444形式の画像データに変換する場合は、前述の「フルRGB形式→YUV形式」への変換式を用いるが、この場合に、例えば、図(B)に示すYUV444形式の画素データにおいて符号b1の画素位置に着目する。
この画素位置b1のYUV画素のうちのY画素については、前述の式「Y=0.299*R+0.587*G+0.114*B」により算出されるが、この式においては、本来のR画素に乗算される係数と、近似性のよいG画素に乗算される係数とがそれぞれ大きく、R画素とG画素とが算出結果に大きく影響するため、Y画素は近似する画素となる。
また、U画素については、「U=−0.169*R−0.331*G+0.5*B」により算出され、近似しないB画素に乗算される係数が大きく、B画素が算出結果に大きく影響するため、U画素は近似しない画素となる。
一方、V画素については、「V=0.5*R−0.419*G−0.081*B」で算出され、本来のR画素に乗算される係数と、近似性のよいG画素に乗算される係数とがそれぞれ大きく、R画素とG画素とが算出結果に大きく影響するため、V画素は近似する画素となる。他の画素位置b2、b3、b4内のYUV画素についても、同様な理由により、近似する画素と近似しない画素が生じることになる。
このように、ベイヤ形式の画像データをフルRGB形式の画像データに変換し、フルRGB形式の画像データからYUV444形式の画像データに変換して表示する場合には、色差成分であるU成分とV成分に近似しない画素データが含まれることにより、表示画像の画質が落ちるという問題が生じていた。このため、この問題の解決が望まれていた。
本発明は、このような問題点に鑑みなされたものであり、本発明の目的は、ベイヤ画像をフルRGB形式の画像データに変換し、さらにフルRGB形式からYUV444形式の画像データに変換する際に、信頼性のあるYUV形式の画像データを得ることができ、表示される画像の画質の向上を図ることができる、画像処理装置、および画像処理方法を提供することにある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の画像処理装置は、ベイヤ配列された撮像素子から出力されるベイヤ画像の画素データを、フルRGB形式の画素データに補間するデモザイキング部と、前記デモザイキング部により得られた前記フルRGB形式の画素データを基に、YUV444形式の画素データを生成するYUV444変換部と、前記YUV444形式の画素データを間引いてYUV420形式の画素データに変換するYUV420変換部と、前記YUV420変換部により得られたYUV420形式の画素データを補間して、再度、YUV444形式の画素データを生成するYUV444補間部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の画像処理装置は、前記YUV420変換部において前記YUV444形式の画素データを間引く場合に、ベイヤ画像のB画素位置に相当する部分についてはYUV画素データからV画素データを間引いてYU画素データとし、ベイヤ画像のR画素位置に相当する部分についてはYUV画素データからU画素データを間引いてYV画素データとし、ベイヤ画像のG画素位置に相当する部分についてはYUV画素データからUV画素データを間引いてY画素データとすること、を特徴とする。
また、本発明の画像処理装置は、前記YUV444変換部を削除すると共に、前記YUV420変換部において、前記フルRGB形式の画素データからYUV420形式の画素データを直接に算出するように構成され、前記YUV420変換部は、前記フルRGB形式の画素データを基に、ベイヤ画像のB画素位置に相当する部分に対してはYU画素データを算出し、ベイヤ画像のR画素位置に相当する部分に対してはYV画素データを算出し、ベイヤ画像のG画素位置に相当する部分に対してはY画素データを算出すること、を特徴とする。
また、本発明の画像処理方法は、ベイヤ配列された撮像素子から出力されるベイヤ画像の画素データを、フルRGB形式の画素データに補間するデモザイキング手順と、前記デモザイキング手順により得られた前記フルRGB形式の画素データを基に、YUV444形式の画素データを生成するYUV444変換手順と、前記YUV444形式の画素データを間引いてYUV420形式の画素データに変換するYUV420変換手順と、前記YUV420変換手順により得られたYUV420形式の画素データを補間して、再度、YUV444形式の画素データを生成するYUV444補間手順と、が画像処理装置内の制御部により行われることを特徴とする。
本発明の画像処理装置においては、デモザイキング部により、ベイヤ画像の画素データを補間してフルRGB形式の画素データに変換し、YUV444変換部により、フルRGB形式の画素データをYUV444形式の画素データに変換する。そして、YUV420変換部により、YUV444形式の画素データを間引いてYUV420の画素データに変換する。この場合に、例えば、ベイヤ形式のB画素位置はYU、R画素位置はYV、G画素位置はYとなるようにYUV420形式に間引く。そして、YUV444補間部ではYUV420形式の画素データを補間してYUV444形式の画素データを作成する。
このように、画素データをYUV444形式からYUV420形式に一度間引くことにより、信頼性のあるYUV420形式の画素データを算出し、さらに、画素データをYUV420形式からYUV444形式を補間することで、信頼性のあるYUV420形式の画素データからYUV444形式の画素データを算出することができる。このため、表示する画像の画質の向上を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る画像処理装置の構成を示す図である。図1に示すように、本発明の画像処理装置1は、撮像部10、データ変換部20、圧縮/伸張部30、表示処理部40、モニタ50により構成される。また、制御部60は、CPU等を含み、画像処理装置1内の各部の処理動作を統括して所望の処理動作を行わせるための制御部である。
図1に示す画像処理装置1において、撮像部10は、図2に示すベイヤ配列のCCD(電荷結合素子)11とAD変換部(アナログ/デジタル変換部)12で構成されている。この撮像部10は、CCD11により取得した画像データをAD変換部12でデジタル信号に変換して出力する。
データ変換部20は、撮像部10から入力されたデジタル信号の画像データをYUV形式の画像データに変換して出力する。データ変換部20の詳細については後述する。圧縮/伸張部30は、JPEG(Joint Photographic Experts Group)規格に基づいた画像データの圧縮および伸張を行なう。表示処理部40は、圧縮/伸張部30で加工された画像データをモニタ50に出力するためのフルRGB形式の画像データに変換し、モニタ出力のための同期信号を付加して、モニタ50に出力する。モニタ50は、表示処理部40から入力される画像データを液晶表示装置等に表示する。
図3は、本実施の形態の画像処理装置1におけるデータ変換部20の構成を示す図である。データ変換部20は、デモザイキング部21、YUV444変換部22、YUV420変換部23、およびYUV444補間部24で構成されている。
図4は、デモザイキング部21の構成を示す図である。デモザイキング部21は、G画素補間部101、R画素補間部111、B画素補間部121がそれぞれ存在する構成になっている。これらの演算には、以下に示す対称性を持つフィルタが用いられる。
第1のフィルタは、以下の式(1)に示す特性を持つフィルタである。この第1のフィルタは、図5(A)に示すよう7個の画素中の図に示す位置の4個の画素のそれぞれに対して重み係数a11,a12,a13,a14を付与し、これらの4個の画素データのそれぞれに対し、対応する重み係数a11,a12,a13,a14を乗算して、1つの画素データを生成するために使用される。なお、図5(A)では、図上で横方向に配列された画素を用いる例を示しているが、縦方向に配列された画素を用いることもできる。
第2のフィルタは、以下の式(2)に示す特性を持つフィルタである。この第2のフィルタは、図5(B)に示すように、35個(横7個×縦5個)の画素中の図に示す位置の12個の画素のそれぞれに対して重み係数b11,b12,b13,b14、b21,b22,b23,b24、b31,b32,b33,b34を付与し、これらの12個の画素データのそれぞれに対し、対応する重み係数b11,b12,b13,b14、b21,b22,b23,b24、b31,b32,b33,b34を乗算して、1つの画素データを生成するために使用される。
第3のフィルタは、以下の式(3)に示す特性を持つフィルタである。この第3のフィルタは、図5(C)に示すように、35個(横5個×縦7個)の画素中の図に示す位置の12個の画素のそれぞれに対して重み係数c11,c12,c13,c21,c22,c23、c31,c32,c33,c41,c42,c43を付与し、これらの12個の画素データのそれぞれに対し、対応する重み係数c11,c12,c13,c21,c22,c23、c31,c32,c33,c41,c42,c43を乗算して、1つの画素データを生成するために使用される。
第4のフィルタは、以下の式(4)に示す特性を持つフィルタである。この第4のフィルタは、図5(D)に示すように、49個(横7個×縦7個)の画素中の図に示す位置の12個の画素のそれぞれに対して重み係数d11,d21,d22,d23,d31,d32,d33,d34,d41,d42,d43,d51を付与し、これらの12個の画素データのそれぞれに対し、対応する重み係数d11,d21,d22,d23,d31,d32,d33,d34,d41,d42,d43,d51を乗算して、1つの画素データを生成するために使用される。
そして、G画素補間部101では、例えば、図6(A)に示す画素位置a(図2に示すベイヤ画像ではB44の画素データのみがある位置)に、画素G44を補間する場合、式(1)に示す第1のフィルタを使用して、以下の式(5)により、B画素位置のG画素(G44)の補間を行なっている。この例では、ベイヤ画像の画素G14,G34,G41,G43,G45,G47,G54,G74から、算出画素G44を求めている。
また、図6(B)に示すように、図6(B)に示す画素位置b(図2に示すベイヤ画像ではR55の画素データのみがある位置)に、画素G55を補間する場合も、式(1)に示す第1のフィルタを使用し、同様にして、R画素位置のG画素の補間を行なっている。この例では、ベイヤ画像の画素G25,G45,G52,G54,G56,G58,G65,G85から、算出画素G55を求めている。
そして、ベイヤ画像のG画素と、ベイヤ画像のRおよびB画素位置に補間されたG画素とを、メモリ部130のG画素領域131に走査線順にアドレスを割り当て格納する。
また、図4に示すように、R画素補間部111は、G画素位置補間部112とB画素位置補間部113とで構成されている。
R画素補間部111中のG画素位置補間部112では、例えば、図7(A)に示す画素位置a(図2に示すベイヤ画像ではG34の画素データのみがある位置)に、画素R34を補間する場合、式(2)に示す第2のフィルタを使用して、以下の式(6)により、G画素位置のR画素の補間を行なっている。この例では、ベイヤ画像の画素R11,R13,R15,R17,R31,R33,R35,R37,R51,R53,R55,R57から、算出画素R34を求めている。
また、図7(B)に示す画素位置b(図2に示すベイヤ画像ではG43データのみがある位置)に、画素R43を補間する場合、式(3)に示す第3のフィルタを使用して、以下の式(7)により、G画素位置のR画素の補間を行なっている。この例では、ベイヤ画像の画素R11,R13,R15,R31,R33,R35,R51,R53,R55,R71,R73,75から、算出画素R43を求めている。
上記処理により、ベイヤ画像のR画素とG画素位置補間部112により補間されたR画素をメモリ部130のR画素領域132に走査線順にアドレスを割り当て格納する。
この場合に、まだ算出されていないB画素位置のアドレスには何も書き込まれない。B画素位置補間部113では、メモリ部130のR画素領域132から、算出に必要なベイヤ画像のR画素と、G画素位置補間部112で補間されたR画素とを読み出し、補間を行う。
例えば、図7(C)に示す画素位置c(図2に示すベイヤ画像ではB44の画素データのみがある位置)に、画素R44を補間する場合、式(4)に示す第4のフィルタを使用して、以下の式(8)により、B画素位置のR画素の補間を行なう。
この演算に使用するR画素R14,R34,R41,R43,R45,R47,R54,R74は、G画素位置補間部112において算出された算出済みのR画素のデータであり、R画素R33,R35,R53,R55はベイヤ画像のR画素である。これにより、算出画素R44が求まる。
このようにして補間されたR画素をメモリ部130のR画素領域132に走査線順にアドレスを割り当て格納する。
また、B画素補間部121も、R画素補間部111と同様に、G画素位置補間部122とR画素位置補間部123で構成されている。
B画素補間部121中のG画素位置補間部122では、例えば、図8(A)に示す画素位置a(図2に示すベイヤ画像ではG45の画素データのみがある位置)に、画素B45を補間する場合、式(2)に示す第2のフィルタを使用して、以下の式(9)により、G画素位置のB画素の補間を行なっている。この例では、ベイヤ画像の画素B22,B24,B26,B28,B42,B44,B46,B48,B62,B64,B66,B68から、算出画素B45を求めている。
また、図8(B)に示す画素位置b(図2に示すベイヤ画像ではG54の画素データのみがある位置)に、画素B54を補間する場合、式(3)に示す第3のフィルタを使用して、以下の式(10)により、G画素位置のB画素の補間を行なっている。この例では、ベイヤ画像の画素B22,B24,B26,B42,B44,B46,B62,B64,B66,B82,B84,B86から、算出画素B54が求まる。
上記処理により、ベイヤ画像のB画素とG画素位置補間部122により補間されたB画素をメモリ部130のB画素領域133に走査線順にアドレスを割り当て格納する。
この場合に、まだ算出されていないR画素位置のアドレスには何も書き込まれない。R画素位置補間部123では、メモリ部130のB画素領域133から、算出に必要なベイヤ画像のB画素と、G画素位置補間部122で補間されたB画素とを読み出して補間を行う。
例えば、図8(C)に示す画素位置c(図2に示すベイヤ画像ではR55の画素データのみがある位置)に、画素B55を補間する場合、式(4)に示す第4のフィルタを使用して、以下の式(11)により、R画素位置のB画素の補間を行なう。
この演算に使用するB画素B25,B45,B52,B54,B56,B58,B65,B85は、G画素位置補間部122において算出された算出済みのB画素のデータであり、B画素B44,B46,B64,B66はベイヤ画像のB画素である。これにより、算出画素B55が求まる。
このようにして補間されたB画素をメモリ部130のB画素領域133に走査線順にアドレスを割り当て格納する。
上述したデモザイキング部21における処理により、1画素あたりRGB形式の全てのデータが揃ったフルRGB形式の画素データがメモリ部130に格納される。
なお、各画素領域131,132,133は、フレームメモリもしくは12ラインのラインメモリで実装される。12ラインのラインメモリの場合には、12ライン毎にメモリアドレスをリセットする。フレームメモリの場合には、1フレーム毎にメモリアドレスをリセットする。
図3に戻り、YUV444変換部22では、デモザイキング部21内のメモリ部130に格納されたフルRGB形式のデータを読み出し、前述した以下の式(12)〜(14)を用いてYUV444形式に変換する。
Y=0.299*R+0.587*G+0.114*B ・・・・(12)、
U=−0.169*R−0.331*G+0.5*B ・・・・(13)、
V=0.5*R−0.419*G−0.081*B ・・・・(14)
Y=0.299*R+0.587*G+0.114*B ・・・・(12)、
U=−0.169*R−0.331*G+0.5*B ・・・・(13)、
V=0.5*R−0.419*G−0.081*B ・・・・(14)
その後、YUV420変換部23により、YUV444形式に変換されたデータを間引いてYUV420形式に変換する。この場合、図9(A)に示すように、YUV444形式の画素データから、○印で囲む近似しない画素データだけを間引く。
すなわち、YUV444形式の画素データを間引く場合に、ベイヤ画像のB画素位置に相当する部分についてはYUV画素データからV画素データを間引いてYU画素データとする。ベイヤ画像のR画素位置に相当する部分についてはYUV画素データからU画素データを間引いてYV画素データとする。ベイヤ画像のG画素位置に相当する部分についてはYUV画素データからUV画素データを間引いてY画素データとする。これにより、信頼性の高いYUV420形式の画像データを得ることができる。図10(A)にYUV420形式の画像データの配列を示す。
そして、YUV444補間部24では、YUV420形式に変換されたデータをYUV444形式に補間する。この補間については、前述の式(1)から(4)に示したフィルタを用いて行うことができる。
例えば、図10(B)に示す画素位置a(図(A)に示すYUV420ではY34の画素データのみがある位置)に、画素V34を補間する場合、式(3)に示す第3のフィルタを使用して、以下の式(15)により、Y画素位置のV画素の補間を行うことができる。
同様にして、V43,V44についても、以下の式(16),(17)を用いて、V画素の補間を行うことができる。
また、例えば、図11(B)に示す画素位置a(図(A)に示すYUV420ではY45の画素データのみがある位置)に、画素U45を補間する場合、式(3)に示す第3のフィルタを使用して、以下の式(18)により、Y画素位置のU画素の補間を行うことができる。
同様にして、U54,U55についても、以下の式(19),(20)を用いて、U画素の補間を行うことができる。
上記補間処理を繰り返すことにより、YUV420形式の画素データをYUV444形式の画素データに補間することができる。これにより、信頼性の高いYUV420形式の画素データを基にして、YUV444形式の画素データを生成することができる。このため、表示する画像の品質を向上させることができる。
また、図12は、データ変換部の変形例を示す図である。図3に示したデータ変換部20では、デモザイキング部21で補間されたフルRGB形式の画像をYUV420形式に変換する際に、YUV444形式に一度変換して間引く処理を行っていたが、図12に示すデータ変換部20Aでは、図13に示すように、デモザイキング部21で補間されたフルRGB形式の画像をYUV420形式に直接に変換する点に特徴がある。
この場合、デモザイキング部21では、ベイヤ形式の画素データを補間しフルRGB形式の画素データに変換し、メモリ部130(図4を参照)に格納する。そして、YUV420変換部23Aでは、図13に示すように、メモリ部130に格納されたフルRGB形式の画素データを用いて、ベイヤ画像のB画素位置はYU、R画素位置はYV、G画素位置はYとなるようにYUV420形式の画素データを算出する。この場合に、前述の式(12),(13),(14)を使用することにより、近似する画素の影響が大きくなるようにして、Y,U,Vを算出することができる。
例えば、ベイヤ画像のR画素位置に対しては、YV画素データを算出するが、このうちY画素については、前述の式「Y=0.299*R+0.587*G+0.114*B」により算出される。この式においては、本来のR画素に乗算される係数と、近似性のよいG画素に乗算される係数とがそれぞれ大きく、R画素とG画素とが算出結果に大きく影響するため、Y画素は近似する画素となる。
また、V画素については、「V=0.5*R−0.419*G−0.081*B」で算出される。この式においては、本来のR画素に乗算される係数と、近似性のよいG画素に乗算される係数とがそれぞれ大きく、R画素とG画素とが算出結果に大きく影響するため、V画素は近似する画素となる。他の画素位置についても、同様にして、近似する画素の影響が大きくなるようにして、Y,U画素を算出することができる。
そして、図12に示すように、YUV444補間部24によりYUV420形式の画素データを補間してYUV444形式の画素データを作成する。
このように、フルRGB形式からYUV420形式の画素データに変換することで、信頼性のあるYUV420形式の画素を算出することができる。そして、YUV420形式からYUV444形式を補間することで、信頼性のあるYUV420形式の画素データから、YUV444形式の画素データが算出されるために、表示する画像の画質の向上を図ることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、上述の画像処理装置1は、前述したように内部にコンピュータシステムを有している。
そして、図1に示す画像圧縮装置1、図3に示すデータ変換部20、図4に示すデモザイキング部21、および図12に示すデータ変換部20Aにおける各処理部は専用のハードウェアにより実現されるものであってもよく、また、各処理部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによりその機能を実現させるものであってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の画像処理装置は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
1・・・画像処理装置、10・・・撮像部、20,20A・・・データ変換部、21・・・デモザイキング部、22・・・YUV444変換部、23,23A・・・YUV420変換部、24・・・YUV444補間部、30・・・圧縮/伸張部、40・・・表示処理部、50・・・モニタ、60・・・制御部、101・・・G画素補間部、111・・・R画素補間部、112・・・G画素位置補間部、113・・・B画素位置補間部、121・・・B画素補間部、122・・・G画素位置補間部、123・・・R画素位置補間部、130・・・メモリ部
Claims (4)
- ベイヤ配列された撮像素子から出力されるベイヤ画像の画素データを、フルRGB形式の画素データに補間するデモザイキング部と、
前記デモザイキング部により得られた前記フルRGB形式の画素データを基に、YUV444形式の画素データを生成するYUV444変換部と、
前記YUV444形式の画素データを間引いてYUV420形式の画素データに変換するYUV420変換部と、
前記YUV420変換部により得られたYUV420形式の画素データを補間して、再度、YUV444形式の画素データを生成するYUV444補間部と、
を備えることを特徴とする画像処理装置。 - 前記YUV420変換部において前記YUV444形式の画素データを間引く場合に、
ベイヤ画像のB画素位置に相当する部分についてはYUV画素データからV画素データを間引いてYU画素データとし、
ベイヤ画像のR画素位置に相当する部分についてはYUV画素データからU画素データを間引いてYV画素データとし、
ベイヤ画像のG画素位置に相当する部分についてはYUV画素データからUV画素データを間引いてY画素データとすること、
を特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記YUV444変換部を削除すると共に、前記YUV420変換部において、前記フルRGB形式の画素データからYUV420形式の画素データを直接に算出するように構成され、
前記YUV420変換部は、前記フルRGB形式の画素データを基に、
ベイヤ画像のB画素位置に相当する部分に対してはYU画素データを算出し、
ベイヤ画像のR画素位置に相当する部分に対してはYV画素データを算出し、
ベイヤ画像のG画素位置に相当する部分に対してはY画素データを算出すること、
を特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - ベイヤ配列された撮像素子から出力されるベイヤ画像の画素データを、フルRGB形式の画素データに補間するデモザイキング手順と、
前記デモザイキング手順により得られた前記フルRGB形式の画素データを基に、YUV444形式の画素データを生成するYUV444変換手順と、
前記YUV444形式の画素データを間引いてYUV420形式の画素データに変換するYUV420変換手順と、
前記YUV420変換手順により得られたYUV420形式の画素データを補間して、再度、YUV444形式の画素データを生成するYUV444補間手順と、
が画像処理装置内の制御部により行われることを特徴とする画像処理方法。
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