JP2010152775A - Usb/無線変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
特別なドライバソフトウエアを必要とせずにUSB通信を無線化する。
【解決手段】
赤外線通信制御装置(30A、30B)は、USB信号送受信装置(24A,24B)からのUSB信号を駆動回路(36A,36B)及び発光素子(38A、38B)により赤外線信号に変換する。赤外線通信制御装置(30A、30B)はまた、対向するUSB中継装置(20B,20A)からのUSB信号を搬送する光信号を受光素子(40A,40B)及び再生回路(42A,42B)で受信し、受信したUSB信号をUSB信号送受信装置(24A,24B)に供給する。USB中継装置(20A,20B)間で赤外線通信のリンクを確立すると、電源制御装置(26A)はUSBコネクタ(22A)の電源線を終端し、電源制御装置(26B)はUSBコネクタ(22B)の電源線に所定の電圧/電流を供給する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ユニバーサルシリアルバス(USB)信号を無線信号に、又はその逆に変換するUSB/無線変換装置に関する。
USBインタフェース(I/F)は、パーソナルコンピュータを中心に広く普及しており、USB-I/Fを搭載した様々なUSB機器が市販されている。また、USB通信を無線化する規格Wireless USBが策定され、海外では製品化されている。
USB機器の利用シーンは広がっており、多くの携帯情報機器がUSBインターフェースを有するようになってきている。パーソナルコンピュータや携帯情報端末で、これらのUSB機器を利用する場合、USBホストには、基本的に専用のドライバを組み込む必要がある。勿論、汎用的なドライバを使用可能で、標準的に装備されている場合には、ドライバのインストール作業は不要である。
一方、携帯情報機器向けのワイヤレスI/Fとして赤外線方式があり、日本国内の携帯電話の90%以上に赤外線通信モジュールが実装されている。このような赤外線通信をパソコンで利用するために、USB型の赤外線通信アダプタをパーソナルコンピュータに接続することで、パーソナルコンピュータと、携帯情報機器との間で赤外線通信により、相互にデータを送受信できる。しかし、この場合、パーソナルコンピュータには、USB型の赤外線通信アダプタを使用するための専用ドライバをインストールする必要がある。
USB信号の無線化に関する技術が、特許文献1、2に記載されている。
特開平11−112524号公報 特開2006−243866号公報 特開2001−100874号公報
USB信号を従来の赤外線通信を用いてワイヤレス化する場合、赤外線通信プロトコルには、この目的に沿ったプロトコルが存在しないので、独自にプロトコルを開発する必要がある。USB機器やパーソナルコンピュータには、そのような独自プロトコルをサポートするファームウエア又はドライバソフトウエアをインストールする必要がある。
本発明は、このような特別のソフトウエアをインストールする必要無しに,USB信号を無線化するUSB/無線変換装置を提示することを目的とする。
本発明に係るUSB/無線変換装置は、USB信号線を介してUSB機器と接続するUSB信号送受信装置と、発光手段及び受光手段を介して光通信機器と光通信する光通信制御手段であって、当該USB信号送受信装置からの第1のUSB信号を当該発光手段により当該光通信機器に送信させ、当該受光手段により当該光通信機器からの第2のUSB信号を搬送する光信号を受信して当該第2のUSB信号を当該USB信号送受信装置に供給する光通信制御手段と、当該光通信制御手段からの、当該光通信機器との間の光通信リンクの確立の通知に応じて、当該USB機器との間の電源線を終端する電源制御装置とを具備することを特徴とする。
本発明に係るUSB/無線変換装置は、USB信号線を介してUSB機器と接続するUSB信号送受信装置と、発光手段及び受光手段を介して光通信機器と無線通信する光通信制御手段であって、当該USB信号送受信装置からの第1のUSB信号を当該発光手段により当該光通信機器に送信させ、当該受光手段により当該光通信機器からの第2のUSB信号を搬送する光信号を受信して当該第2のUSB信号を当該USB信号送受信装置に供給する光通信制御手段と、当該光通信制御手段からの、当該光通信機器との間の光通信リンクの確立の通知に応じて、当該USB機器に所定の電圧/電流を供給する電源制御装置とを具備することを特徴とする。
本発明によれば、USBホストとなるUSB機器に特別のドライバソフトウエアをインストールする必要無しに、USB信号を無線化することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例によりUSB信号を赤外線伝送するシステムの概略構成ブロック図を示す。ここでは、USBホスト10AとUSBデバイス10Bとの間のUSB接続を、USB/無線変換装置であるUSB中継装置20A,20Bで無線化している。図2は、USBホスト10AとUSBデバイス10Bとの間のUSB接続のシーケンス例を示す。
USBホスト10Aは、USB通信制御装置12AとUSBコネクタ14Aを具備し、USBコネクタ14AにUSB中継装置20Aが接続する。他方、USBホスト10Bは、USB通信制御装置12BとUSBコネクタ14Bを具備し、USBコネクタ14BにUSB中継装置20Bが接続する。
USB中継装置20A,20Bは、電源制御装置26A,26Bの機能を除いて、同じ機能を有する。ここでは、USB中継装置20Aを例に、その主要な機能を説明する。USBホスト10AのUSBコネクタ14Aは、USBケーブルを介してUSB中継装置20AのUSBコネクタ22Aに接続する。USB中継装置20A内では、USBコネクタ22Aは、USB信号送受信装置24Aと電源制御装置26Aに接続する。電源制御装置26Aは、USBコネクタ22Aに何らかのUSB機器(ここでは、USBホスト10A)が接続しても、そのままでは、USBケーブルの電源線を開放状態に維持する。従って、単にUSB中継装置20AをUSBホスト10AにUSBケーブルを介して接続した状態では、USBホスト10Aは、USBコネクタ14Aに何のUSB機器も接続されていないと認識している。
USBホスト側に接続するUSB中継装置20Aでは、電源28Aは二次電池である場合、電源制御装置26Aは、USBコネクタ22Aに接続するUSB機器(ここでは、USBホスト10A)からの電力で、電源28Aを充電可能である。
USBデバイス側に接続するUSB中継装置20Bでは、電源制御装置26Bは、USBデバイスにUSB中継装置20BをUSBホストと誤認させるために、USBコネクタ22Bの電源線に、USBで規定される5V,250mAの電流を供給できる。
USB信号送受信装置24Aは、USBホスト10A(のUSB通信制御装置12A)との間でUSB信号を送受信可能である。赤外線通信制御装置30Aは、IDメモリ32Aに固有のIDを記憶する。赤外線通信制御装置30Aには、一時的にデータを記憶するバッファメモリ34Aが接続する。駆動回路36Aは、赤外線通信制御装置30Aからの信号に従い、発光素子(発光ダイオード又はレーザ発光素子)38Aを駆動して、発光素子38Aから赤外線信号を出力させる。受光素子40Aは、相手のUSB中継装置20Bからの赤外線信号を受光し、再生回路42Aは、受光素子40Aの出力信号を波形整形する。
赤外線通信制御装置30Aは、USB信号送受信装置24AからのUSB信号を誤り訂正符号化し、駆動回路36Aに供給し、再生回路42Aからの受信信号の伝送誤りを訂正してUSB信号送受信装置24Aに供給する。赤外線通信制御装置30Aは、この誤り訂正符号化及び誤り訂正の際に、バッファメモリ34Aを利用する。
赤外線通信制御装置30Aには、発光ダイオード(LED)44Aとスイッチ46Aが接続する。赤外線通信制御装置30Aは、USB中継装置20Bとの間で赤外線通信によるリンクが確立すると、LED44Aを発光又は点滅させる。本実施例では、USB中継装置20A,20B間の赤外線通信のリンク確立を手動でスタートさせるための操作スイッチ46Aを、赤外線通信制御装置30Aに接続してある。ユーザが操作スイッチ46Aをオンにすると、赤外線通信制御装置30Aは、対向する赤外線通信装置(ここでは、USB中継装置20B)との間の赤外線通信によるリンクを確立する作業を開始する。
対向する赤外線通信装置(ここでは、USB中継装置20B)との間の赤外線通信によるリンクを確立すると、赤外線通信制御装置30Aは、電源制御装置26Aに指示して、USBコネクタ22Aに接続するUSBケーブルに含まれる電源ラインを一定抵抗で終端させる。これにより、USBホスト10Aは,USB中継装置20AがUSB接続したこと検知する。電源28Aが二次電池からなる場合、電源制御装置26Aは、USBホスト10Aからの電力で電源28Aを充電する。
本実施例のUSB中継装置20A,20Bは1対1でリンクし、中継対象のUSB信号の転送レート(例えば,480Mbit/s)よりも高い転送レート(例えば,1Gbit/s)で動作する。USB中継装置20A,20Bによる光空間伝送でパケットロスが生じたり、通信が途切れた場合、上位レイヤーであるUSBプロトコルでカバーされる。
図2を参照して、本実施例におけるUSB信号の中継動作を説明する。USB中継装置20A,20B間で赤外線通信のリンクを確立するために、ユーザは,操作スイッチ46A,46Bをオン操作する。これにより、USB中継装置20A,20Bの赤外線通信制御装置30A,30Bは、互いにIDメモリ32A,32Bから読み出した自己のID付きのリンク要求信号(赤外線信号)を発光素子38A,38Bから出力させ(S1,S2,S3)、受光素子40A,40Bによる受光を待機する。
図2に示す例では、USB中継装置20BがUSB中継装置20Aからのリンク要求信号(S3)を受信している。すなわち、受光素子40Bは、USB中継装置20Aからの赤外線リンク要求信号を電気信号に変換し、再生回路42Bがリンク要求信号を再生し、赤外線通信制御装置30Bに供給する。赤外線通信制御装置30Bは、受信したリンク要求信号からID(IDメモリ32Aに記憶されるUSB中継装置20AのID)を抽出する。そして、受信したID(USB中継装置20AのID)と、自身のID(IDメモリ32Bから読み出したID)を付与したリンク要求確認信号(S4)を生成し、駆動回路36B及び発光素子38BによりUSB中継装置20Aに送信する。
このリンク確認信号(S4)は、受光素子40A及び再生回路42Aを介して赤外線通信制御装置30Aに入力する。赤外線通信制御装置30Aは、受信したリンク確認信号に自己を示すIDが付加されていることを確認してリンクの確立を確認し、同内容のリンク確認信号(S5)をUSB中継装置20Bに返信する。USB中継装置20Bの赤外線通信制御装置30Bは、受信したリンク確認信号に自己を示すIDが付加されていることを確認してリンクの確立を確認する。
赤外線通信のリンクの確立が確認されると、赤外線通信制御装置30A,30Bは、それぞれ、発光ダイオード44A,44Bを発光又は点滅させる。赤外線通信のリンクを確立する手順は、定期的に実行される。
赤外線通信制御装置30Aはまた、電源制御装置26Aに指示して、USBコネクタ22Aに接続するUSBケーブルに含まれる電源ラインを一定抵抗で終端させる(S6)。これにより、USBホスト10Aは,USB中継装置20AがUSB接続したこと検知する。電源28Aが二次電池からなる場合、電源制御装置26Aは、USBホスト10Aからの電力で電源28Aを充電する。
USB中継装置20Bの赤外線通信制御装置30Bは、リンク確認信号の受信に応じて、電源制御装置26Bに指示して、USBコネクタ22Bの電源線に電源28Bから5V,250mAの電流を供給させる(S7)。これにより、USBデバイス10Bに、USBホストに接続されたと誤解させることができる。USBでバイス10Bは、USB中継装置20Bから必要な電力を得て、USB信号待ちとなる。
USBホスト10AのUSB通信制御装置12Aは、USB機器の接続を検知して、USB通信を開始する。まずは、所定のUSB信号(S8)を、USBコネクタ14Aに接続するUSB中継装置20Aに送信する。USB中継装置20AはUSBホスト10AからのUSB信号(S8)を誤り訂正符号化し、赤外線のUSB信号(S9)を、無線通信のリンクを確立した相手、即ち、USB中継装置20Bに送信する。
USB中継装置20BはUSB中継装置20Aからの赤外線信号を受信する。USB通信制御装置30Bは、誤り訂正符号を使って受信信号の伝送誤りを訂正し、誤り訂正したUSB信号(S10)をUSBデバイス10Bに送信する。
USB中継装置20A,20B間の赤外線通信リンクが一定時間遮断された場合、USB中継装置20A,20Bは以下の切断手順を開始する。すなわち、USB中継装置20Aの電源制御装置26Aは、USBコネクタ22Aの電源線を開放する。これにより、USBホスト10Aは、USBコネクタ14Aに接続されたUSBデバイスが取り外されたと認識する。他方、USB中継装置20Bの電源制御装置26Bは、USBコネクタ22Bの電源線を開放し、USBでバイス10Bへの電源供給を停止する。これにより、USBデバイス10Bは、USBホストから取り外されたと認識する。
本実施例では、赤外線USB中継装置をUSBホストとデバイスに対して外付けする構成で示したが、USBホストとデバイスの内部に赤外線USB中継装置を実装することで、同様の動作を実現できる。
このように、本実施例では、特別のドライバソフトウエアを必要とすることなしに、USBケーブルを無線化することができる。ドライバソフトウエアを必要としないので、即座に利用可能である。
上記実施例では、USB中継装置20A,20B間の無線通信のリンクを手動で開始させたが、次のようにしてもよい。すなわち、USB信号送受信装置24A,24Bに、USBコネクタ22A,22BへのUSBケーブルの接続を検知し、検知結果を赤外線通信制御装置30A,30Bに通知する手段を設ける。例えば、USBコネクタ22A,22Bに近接して実装される機械スイッチであってもよい。赤外線通信制御装置30A,30Bは、この接続検知手段からの接続検知信号に従い、対向するUSB中継装置20B,20Aとの間の赤外線通信リンクの確立作業を開始する。開始後の動作は、図2を参照して説明した手順と同じでよい。
上記実施例では、USB中継装置20A,20Bをそれぞれ、USBホスト10A及びUSBでバイス10Bに外付けしたが、内蔵しても良いことは勿論である。これにより、USB信号を簡易に無線化することが可能になる。
無線の一例として赤外線通信を説明したが、赤外線以外の光通信も利用可能であることは明らかである。
特定の説明用の実施例を参照して本発明を説明したが、特許請求の範囲に規定される本発明の技術的範囲を逸脱しないで、上述の実施例に種々の変更・修整を施しうることは、本発明の属する分野の技術者にとって自明であり、このような変更・修整も本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明の一実施例の概略構成ブロック図である。 本実施例の接続シーケンス図である。
符号の説明
10A:USBホスト
10B:USBデバイス
12A,12B:USB通信制御装置
14A,14B:USBコネクタ
20A,20B:USB中継装置
22A,22B:USBコネクタ
24A,24B:USB信号送受信装置
26A,26B:電源制御装置
28A,28B:電源
30A,30B:赤外線通信制御装置
32A,32B:IDメモリ
34A,34B:バッファメモリ
36A,36B:駆動回路
38A,38B:発光素子
40A,40B:受光素子
42A,42B:再生回路
44A,44B:発光ダイオード(LED)
46A,46B:操作スイッチ

Claims (4)

  1. USB信号線を介してUSB機器と接続するUSB信号送受信装置と、
    発光手段及び受光手段を介して光通信機器と無線通信する光通信制御手段であって、当該USB信号送受信装置からの第1のUSB信号を当該発光手段により当該光通信機器に送信させ、当該受光手段により当該光通信機器からの第2のUSB信号を搬送する光信号を受信して当該第2のUSB信号を当該USB信号送受信装置に供給する光通信制御手段と、
    当該光通信制御手段からの、当該光通信機器との間の光通信リンクの確立の通知に応じて、当該USB機器との間の電源線を終端する電源制御装置
    とを具備することを特徴とするUSB/無線変換装置。
  2. 当該電源制御装置は、当該光通信制御手段からの、当該光通信機器との間の光通信リンク断の通知に応じて、当該USB機器との間の当該電源線を開放することを特徴とする請求項1に記載のUSB/無線変換装置。
  3. USB信号線を介してUSB機器と接続するUSB信号送受信装置と、
    発光手段及び受光手段を介して光通信機器と無線通信する光通信制御手段であって、当該USB信号送受信装置からの第1のUSB信号を当該発光手段により当該光通信機器に送信させ、当該受光手段により当該光通信機器からの第2のUSB信号を搬送する光信号を受信して当該第2のUSB信号を当該USB信号送受信装置に供給する光通信制御手段と、
    当該光通信制御手段からの、当該光通信機器との間の光通信リンクの確立の通知に応じて、当該USB機器に所定の電圧/電流を供給する電源制御装置
    とを具備することを特徴とするUSB/無線変換装置。
  4. 当該電源制御装置は、当該光通信制御手段からの、当該光通信機器との間の光通信リンク断の通知に応じて、当該USB機器との間の電源線を開放することを特徴とする請求項3に記載のUSB/無線変換装置。
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