JP2010150833A - くさり竪樋 - Google Patents

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Abstract

【課題】長期にわたって、カップ体の外表面部の意匠性が維持できるくさり竪樋を提供する。
【解決手段】くさり竪樋は、上面部を開口し、底部に貫通孔12を設けたカップ体10を複数、連設片20で連設してなり、カップ体10の外表面部17にはホーロー被膜が形成されているとともに、上記連結片20は、上下に上引掛け部21、下引掛け部22が形成され、中間部には水はね防止部23が形成され、該上引掛け部21、下引掛け部22のそれぞれが上記カップ体の開口11、貫通孔12より突出されるようにするとともに上記水はね防止部23が上記カップ体10の内部に配設されており、上記上引掛け部21、下引掛け部22の外面の一部にホーロー皮膜が形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、底部に貫通孔を設けたカップ体を複数、連設片で連設してなるくさり竪樋に関する。
くさり竪樋は、雨水を、鎖状に連設した複数のカップ体および連設片よりなる鎖部材に伝わせて、下方に誘導するものであり、銅、ステンレス等の金属で製されていることが通例である(例えば、特許文献1を参照)。
ところで、くさり竪樋の重要な付加価値は、その意匠性にある。特許文献1のものが、円筒形状のカップ体(化粧鎖)の上部に花弁体を有しているように、一般的に、くさり竪樋は形状でもって美感を創出している。また、カップ体の金属基材表面に凹凸加工等により模様を施せば、さらなる美感を形成することができる。
特開2008−133607号公報
しかしながら、カップ体の金属基材表面に板金加工等によって模様を施すには、十分な手間とコストが必要とされる。また、近年の金属加工技術によれば細かな装飾模様を施すことも可能であるが、カップ体は外部にさらされているため、経年によって細かな模様が変形したり色落ちしたりして、模様が目立たなくなったり、あるいは汚れが目立ったりするおそれもある。
さらに、塗装によってカップ体の外表面部に色、柄、模様等を施すことも想定できるが、表面を従来の塗装技術で強固にコーティングしたとしても、カップ体の外表面部には雨水が流れるし、また常に外部環境下に置かれているため、時間とともに変色、剥離するおそれがある。
本発明は、このような事情を考慮して提案されたもので、その目的は、長期にわたって、カップ体の外表面部の意匠性が維持できるくさり竪樋を提供することにある。また、従来の金属加工技術や塗装技術ではとうてい実現できないような色、柄、模様等をカップ体表面に施すことも、本発明の目的に含まれる。
上記目的を達成するために、請求項1に記載のくさり竪樋は、上面部を開口し、底部に貫通孔を設けたカップ体を複数、連設片で連設してなるくさり竪樋において、カップ体の外表面部にホーロー被膜が形成されていることを特徴としている。
請求項2に記載のくさり竪樋は、連設片は、上、下に上引掛け部、下引掛け部が形成され、中間に水はね防止部が形成され、該上引掛け部、下引掛け部のそれぞれが上記カップ体の開口、貫通孔より突出されるようにするとともに上記水はね防止部が上記カップ体の内部に配設されており、上引掛け部、下引掛け部の外表面の一部にホーロー被膜が形成されている。
請求項1に記載のくさり竪樋によれば、カップ体の外表面部にホーロー被膜が形成されているため、表面が経年により色あせることはなく、ホーロー加工による色、柄、模様等を長期間にわたって維持することができる。また、メンテナンスの必要性もほとんどない。さらに、ホーロー加工によって種々の細やかな色、柄、模様を施すことができるため、従来のものよりも、装飾性ゆたかなくさり竪樋を形成することができる。
請求項2に記載のくさり竪樋によれば、連設片が、カップ体の内部に配設される水はね防止部を一体的に含んだ構造となっているため、くさり竪樋をカップ体と連設片の2部材よりなる簡易な構造とすることができ、さらに、連設片を金属板状体の板金加工等によって簡易に製することもできる。連設片を板状体で製すれば、連設片の外観上露出される表面積の大きい板面にもホーロー被膜を形成することで、カップ体と同様の、あるいは統一感のとれた模様等を施すことができ、全体としてバランスのとれた意匠性を表出することができる。また、2部材で構成されているため、現場での組立てが簡易であり、作業によって、ホーロー被膜が施されたカップ体が傷つけられるおそれもない。
図1〜図3は、本発明の第1の実施形態として示されるくさり竪樋を構成する鎖部材の説明図で、図1(a)は斜視図、図1(b)は平面図である。図2(a)は鎖部材の構成部品である連設片の正面図、図2(b)は側面図であり、図2では鎖部材の他の構成部品であるカップ体を想像線(2点鎖線)で描いている。図3は、同くさり竪樋(鎖部材が連設された状態)の概略斜視図である。
このくさり竪樋1は、図3に示すように、複数の鎖部材2を連設してなり、雨水を、複数の鎖部材2に伝わせて下方に誘導し、地面に流下させるものであり、玄関先などで屋根先から地面までの間に、吊り下げるように配設される。なお、くさり竪樋1の下端には、地面に安定的に載置されるように終端鎖部材3が取り付けられている。
くさり竪樋1を構成する個々の鎖部材2(終端鎖部材3を除く。)は、上下を開口したカップ体10と、上下の鎖部材2と連設する機能およびカップ体10を支持する機能を兼ね備えた連設片20との2部品によって構成されている。
より具体的には、カップ体10は銅などの金属で製され、上面部が開口され底部13に貫通孔12が設けられた、上部方向にやや広がった六角筒体状に形成されており、上端には開口11を囲むように装飾用の花弁体14が形成されている。また、カップ体10の内部空間16は、それぞれが底部13の貫通孔12に向けてわずかに降下傾斜した6面の内壁面15によって囲まれている。なお、カップ体10は六角筒体でなくてもよく、横断面が他の多角形、円形あるいは楕円形などの筒体であってもよく、流下してくる雨水を受け止め下方に流す機能と、花弁体14のように、外観を装飾するデザイン性を要したものであることが望ましい。
そして、カップ体10の外表面部17には、ホーロー被膜が形成されている。ホーロー被膜は、花弁体14を含めてカップ体の外表面部17全体に形成することが望ましく、やや上方に開いて外部に露出される花弁体14の内面に施してもよい。
ホーロー被膜は、二酸化珪素を主成分とするガラス質の釉薬を窯や電気炉等で、高温で焼成して基材表面に形成したもので、耐久性、耐酸性、耐食性、耐摩耗性、保湿性があり、美しい色合いとガラス様の光沢を表出することができる。また、例えば七宝焼きのごとく、装飾模様を形成することもできる。そして、その被膜はガラス質であるため、化学反応を起こさず、変色等の経年劣化を惹起するおそれはない。また、着色のためにチタン等の金属を含有させてもよい。
このように、本実施形態のくさり竪樋1は、カップ体10の外表面部17にホーロー被膜が形成されているので、色あせ、さび等の経年劣化を惹起するおそれがなく、ガラス様、エナメル様の美観にすぐれた表面を半永久的に維持させることができる。したがって、カップ体10の外表面部17のメンテナンスは汚れを拭き取る程度でよく、ほとんど手間がかからない。
また、カップ10の外表面部17の表面積は、くさり竪樋1の大部分を占めるから、ホーロー被膜によって、従来にない種々の色、柄、模様等を施して、すぐれた意匠性を創出することができる。例えば、カップ体10間で共通の絵柄や、統一感のとれた模様を施すことができ、また微細な模様を形成することもできる。
なお、後述するように、連設片20の水はね防止部23はカップ体10の内壁面15に接触するため、接触箇所は相互に擦れるおそれがあるから、カップ体10の内壁面15には、被膜剥離による外表面部への悪影響を考慮して、ホーロー被膜は形成しないほうが望ましい。
一方、連設片20は、リン青銅などの弾性のある金属や樹脂で製された棒状体を折り曲げ加工して成形されており、上、下に上引掛け部21、下引掛け部22が形成され、中間にらせん状に旋回加工された水はね防止部23が形成されている。つまり、連設片20は1本の棒状体よりなるため、その一方の端部で上引掛け部21が形成され、他方の端部で下引掛け部22が形成されており、上引掛け部21では一方の開放端21bを折り曲げて上端部21aに掛部が形成され、下引掛け部22では他方の開放端22bを折り曲げて下端部に掛受部22aが形成されている。さらに、上引掛け部21、下引掛け部22のそれぞれには、棒状体の開放端21b、22bによる開口21c、22cが形成されている。また、上引掛け部21と下引掛け部22とは、平面視で交差している(図1(b)を参照)。なお、棒状体は、径が3mm〜5mm程度のものが望ましいが、これには限定されない。
また、下引掛け部22はカップ体10を下方より支持するための一対の支持突片22d、22dを有した、下向き矢印状の形状となっており、一対の支持突片22d、22dがカップ体10の底部13の貫通孔12周辺を下方より支持する構造となっている。さらに、下引掛け部22の上端部は、開口22cによって弾性変形が可能となっているため、その弾性力によってもカップ体10との係合が補完される。
また、水はね防止部23を構成するらせん体は、上部から下部に向けて径が小さくなるようなコイルばね体であり、本実施形態ではらせん体の外側面の数箇所が、直立させたカップ体10の内壁面15に接している。このように、らせん体を内壁面15に接触させることで、カップ体10をぐらつかせることなく安定化できる。カップ体10をより確実に安定化させるために、カップ体10の内壁面15に段部や溝などを設けて、それらにらせん体を係合、固定できるようにしてもよい。
なお、カップ体10を直立させた状態で、水はね防止部23とカップ体10の内壁面15とが全く接触しないものでもよい。水はね防止部23と内壁面15との間にわずかな空隙を形成させておけば、風や流下する雨水などでくさり竪樋1が揺れ動くたびに、個々のカップ体10もそれぞれ異なる方向に揺れ動く可能性があり、それによってホーロー被膜によるガラス様の反射光が散乱して動的な意匠性が得られる。
さらに、連設片20の水はね防止部23によれば、そのらせん形状によって、図1(b)の平面図に示すように、上下に開口されたカップ体10の内部空間16が平面視で目皿のごとく適度に塞がれており、かつ図2に示すように水はね防止部23が立体的に形成されているため、上方よりカップ体10に流れ込んでくる雨水をカップ体10の内方でいったん受け止めて、雨水をらせん体や内壁面15に伝わせるように流下させ、それによって大量の雨水が直接落下することを防ぎ、単位時間当たりの流水量を減じるように、貫通孔12より雨水を流出させることができる。
こうして、カップ体10に流れ込んできた雨水は水はね防止部23を伝い流下していくため、カップ体10の出口(貫通孔12)から雨水が飛散、水はねすることを防止できる。また、上引掛け部21と下引掛け部22が平面視で交差しているため、水はね防止部23だけによらず、これらによっても水はね防止効果を向上させることができる。つまり、本実施形態に示した鎖部材2によれば、カップ体10および連設片20の協働によって、水はねを防止することができる。
なお、水はね防止部23はらせん体に限られず、棒状体を種々の形状に折り曲げたり湾曲させたりして変形させたものでもよい。特に、雨水の直接落下が防げるように、平面視で上面開口11の一部を塞いで、開口11を塞ぐそれらの障害物に雨水を当てて伝い流下させやすくでき、かつカップ体10の内壁面15に周端の一部が近接あるいは接触するような形状のものが望ましい。例えば、棒状体を平面視で星形、放射状などに折曲加工したものでもよい。
また、本実施形態に示した上記鎖部材2によれば、鎖部材2を構成する部品の点数が少なく、またカップ体10および連設片20の形状、構造も簡易であるため、コストダウンにも貢献でき、また部品がカップ体10および連設片20の2点なので在庫管理も面倒ではない。利用者にとっても、安価で入手できるうえ、カップ体10にホーロー被膜が形成されているため、美感維持のためのコストがかからない。
また、本実施形態では、連設片20にはホーロー被膜が形成されていないが、外観上露出される上引掛け部21および下引掛け部22の外表面のうち、引掛けによる上下部材との接触のない箇所については、ホーロー被膜を形成してもよい。
さらに、この鎖部材2の構造によれば、くさり竪樋1の組立て作業(複数の鎖部材の連設作業)も効率的に行える。図4には、くさり竪樋1の組立て手順の一例を斜視図で示している。なお、図4では、連設作業を行おうとしている当該鎖部材とその構成部材、部分については符号に「D」を付加し、被連設鎖部材とその構成部材、部分については符号に「U」を付加している。
図4に示すように、まず、上側の鎖部材(図4には不図示)のカップ体(図4には不図示)を少し上に持ち上げて連設片20Uの下引掛け部22Uの開口22cUを露出させた状態にしておき、その下引掛け部22Uの掛受部22aUに、吊り下げようとする鎖部材2Dの連設片20Dの上引掛け部21Dの開放端21bDを通して、掛部21aDを引掛けて、連設片20Dのみを吊るした状態にする(図4には、このときの状態を示している)。それから、単独で吊るされた連設片20Dをカップ体10Dの上面部の開口11Dより挿入させていき、その連設片20Dの下引掛け部22Dを弾性変形させながら、カップ体10Dの底部13Dの貫通孔12Dを通過させて両者を係合させる。このような連設作業を繰り返すことでくさり竪樋を組み立てることができる。
なお、上記の組立て作業によれば、いったん吊り下げた鎖部材2について、カップ体10を連設片20より持ち上げて作業する必要があるため、引っかかりなく持上げできるように、またスムースに状態復帰できるように、下引掛け部22の開放端22bは開口22c側にわずかに折曲されている(図2なども参照)。
また、図1、図2で示したように、連設片20の下引掛け部22には弾性変形用の開口22cが形成されているため、カップ体10に連設片20を取り付けて鎖部材2を形成してからでも、連設作業は行える。すなわち、くさり竪樋1の組立ては、図4の例のように連設片20とカップ体10とを個別に取り付けながら作業してもよいし、図5および図6に示すように、事前に形成準備した個々の鎖部材2を鎖部材2ごと現場で連設するようにしてもよい。この作業手順について、図5および図6を参照しながら説明する。
図5、図6および図7は、連設作業の手順を示す正面図で、作業は図5(a)、図5(b)、図6(a)、図6(b)、図7の順に進められる。
図5に示すように、まず、カップ体10Dと連設片20Dとを合体させて鎖部材2Dを形成する。すなわち、まず連設片20Dをカップ体10Dの上面部の開口11Dより挿入させていき、その連設片20Dの下引掛け部22Dを弾性変形させながら、カップ体10Dの底部13Dの貫通孔12Dを通過させて両者を係合させる(挿入前の状態を示す図5(a)および係合前の状態を示す図5(b)を参照)。さらに下方に吊るす鎖部材2Dについても、同様に形成しておく。
つぎに、被連設鎖部材2Uのカップ体10Uを少し上に持ち上げて連設片20Uの下引掛け部22Uの開口22cUが露出する程度に隙間Sを空けておき、あらかじめ形成しておいた当該鎖部材2Dを斜め状に持ち、鎖部材2Uの上引掛け部21Dの掛部21aDを上記隙間Sに通して(図6(a)および図6(b)を参照)、鎖部材2Uの下引掛け部22Uの掛受部22aDまで落とし込む。
その後、当該鎖部材2Dを吊るした状態で、被連設鎖部材2Uのカップ体10Uを、底部13Uが支持突片22dUに支持される状態まで引き下げる(図7を参照)。そして、このような連設作業を繰り返しながら、所要の長さのくさり竪樋を形成する。なお、鎖部材2Uを取り外す場合は、上記とは逆に、図7、図6(b)、図6(a)の順に作業を行えばよい。
また、連設片20の上引掛け部21にも開口21c(図1、図2を参照)が形成されているため、その開口21cの開放端21bを上側の鎖部材2の下引掛け部22の掛受部22aに差し入れるようにして引掛けて連設する方法をとってもよい。以上のように種々の組立て方法が想定できるが、そのいずれの組立て方法であっても、作業は短時間で行うことができ、作業効率はきわめてよい。
以上のように、どのような方法であっても、くさり竪樋1の組立ては現場で簡易にでき、しかも作業上、カップ体10を打撃、折曲等する必要がないから、組立て作業によってカップ体10の外表面部17が傷つけられるおそれはなく、よって外表面部17に施したホーロー被膜が傷むおそれはない。
ついで、本発明の第2の実施形態について、図8を参照しながら説明する。
図8は、本実施形態のくさり竪樋を構成する鎖部材の説明図であり、図8(a)は鎖部材の構成部品である連設片の正面図、図8(b)は図8(a)のA−A線の側断面図、図8(c)は連設片の右側面図である。なお、本実施形態では、連設片の形状が第1の実施形態のものと異なるが、カップ体については同一であるため、2点鎖線で外形を示すとともに、その構成部分については第1の実施形態と同一の符号を付してその詳細の説明については省略する。
この鎖部材2Aは、板状体を切り欠きしたり、切り起こして折り曲げたりして連設片20を形成したもので、図例では、連設片20の材料として、上引掛け部21に相当する部分を幅狭とし、中間の水はね防止部23に相当する部分を幅広とし、下引掛け部22に相当する部分を上引掛け部21よりもやや幅広とした、リン青銅などの金属板を使用している。
上引掛け部21は、その基端部21dの少し上で水平方向に直角にひねり、他の板状部(水はね防止部23および下引掛け部22)と平面視で交差するように形成され、その上端には、湾曲形成し開口21cを有した掛部21aが形成されている。
一方、下引掛け部22は、下端部に切込み孔22eが形成されて、連設片20の上引掛け部21の掛部21aを挿入して引掛けるようにした掛受部22aが形成され、その切込み孔22eより上方には、カップ体10を下方より支持するために、相互に異なる方向に上方を開くように垂直方向に切断形成した一対の支持突片22d、22dが形成されている。
この下引掛け部22の一対の支持突片22d、22dは、切り起こし加工されてほぼ同一角度で相互に反対側に開いており、それらの開放端部22da、22daでカップ体10の底部13の貫通孔12周辺を支持できるようになっている。
また、この連設片20はカップ体10の上面部の開口11より挿入、装着するが、下引掛け部22を底部13の貫通孔12に通すときには、下引掛け部22の一対の支持突片22d、22dが貫通孔12の周縁に当たり、さらに押し入れてゆくと一対の支持突片22d、22dは弾性変形してその上端が近づくように徐々に閉じてゆき、支持突片22d、22dが完全に抜けると元の状態に復帰して、底部13を下方より支持する状態となる。
連設片20の中間に位置する水はね防止部23は、上下2箇所に平行に、相互に異なる方向に開くように水平方向に切断形成した切り起こし片23b、23bが形成されている。これらの切り起こし片23b、23bは、平面視で、水はね防止部23の本体板23aに対し直交するように、中央位置に折り曲げ加工され、その先端23baが内壁面15に近接あるいは接触するように形成されている。この切り起こし片23b、23bによって、連設片20は平面視で十字形状を形成する。なお、3以上の切り起こし片を種々の方向に折り曲げ形成させてもよい。
このように、本実施形態に示した鎖部材2Aも、平面視で、カップ体10の内部空間16の一部を塞ぐように水はね防止部23(連設片20)が配設されるため、水はね防止効果が期待できる。この鎖部材2Aは、連設片20として板状体を立てて使用するため、平面視では上下に貫通する開口をわずかにしか塞げないが、板状体であるため横方向を向く外面が広く、そのため落下してきた雨水は板面に当たりやすく、雨水がいったん板面に当たるとそのまま伝い流下するので、貫通孔12からの流出の勢いは制される。よって、この鎖部材2Aによっても水はね、飛散を効果的に防止できる。
また、鎖部材2Aはカップ体10および連設片20の2部品で構成され、構成部品であるカップ体10および連設片20の形状、構造も簡易であるため、組立てが簡単にでき、またコスト面、在庫管理面でも効果的である。さらに、くさり竪樋1の組立て作業(複数の鎖部材の連設作業)も効率的に行える。
また、本実施形態においても、カップ体10の外表面部17および花弁体14の両面にはホーロー被膜が形成されており、さらに連設片20のうち、上引掛け部21の平板部および下引掛け部22の平板部の他部材との接触がない箇所にもホーロー被膜が形成されている。
このように、連設片20の外観上露出される表面積の大きい板面にもホーロー被膜を形成することで、カップ体10と同様の、あるいは統一感のとれた模様等を施すことができ、全体としてバランスのとれた意匠性を表出することができる。
つぎに、本発明の第3の実施形態について、図9を参照しながら説明する。
図9は、本実施形態のくさり竪樋を構成する鎖部材の説明図であり、図9(a)は鎖部材の構成部品であるカップ体の平面図、図9(b)は鎖部材の正面図である。
この鎖部材2Bは、上下に開口11、貫通孔12を有したカップ体10と、直上の鎖部材2Bに吊り下げ連設するための上引掛け部21と、下方に他の鎖部材2Bを吊り下げさせるための上引掛け部21とは別体で構成された下引掛け部22と、中央に開口31を有した板状体よりなる水はね防止部30とを備えている。
この水はね防止部30は、カップ体10の内壁面15の上部位置に、水平状態に固着され、ドーナツ状の板部32によって、カップ体10の上面開口11を部分的に塞いでいる。
すなわち、本実施形態に示した鎖部材2Bは、連設片20が相互に別体で構成された上引掛け部21と下引掛け部22とよりなり、さらに水はね防止部30も連設片20とは別体で構成されている。
この水はね防止部30によれば、上方から流れてくる雨水はいったん板部32で受け止められて開口31や上引掛け部21係合用の係合孔よりなる係合部33、33より落下するため、単位時間当たりの落下水量が低減され、カップ体10の貫通孔12からの雨水の飛散(水はね)を防止できる。
また、上引掛け部材21は、カップ体10の上面開口11より突出するように、係合部21e、21eが水はね防止部30の係合部33、33と係合しており、下引掛け部材22は、カップ体10の貫通孔12から突出するように、係合部22f、22fがその復帰弾性力によってカップ体10の底部13に形成された段部13a、13aと係合している。
そして、本実施形態においても、カップ体10の外表面部17および花弁体14の両面にはホーロー被膜が形成されている。なお、ホーロー被膜による効果については、第1、第2の実施形態で示したものと同様であるため、説明は割愛する。また、水はね防止部30の上面30aや、上引掛け部21、下引掛け部22の一部も外観上露出されるため、それらの部分にはホーロー被膜を形成してもよい。
本発明の第1の実施形態として示されるくさり竪樋を構成する鎖部材の説明図で、(a)は斜視図、(b)は平面図である。 (a)は同鎖部材の構成部品である連設片の正面図、(b)は側面図である。 同くさり竪樋(鎖部材が連設された状態)の概略斜視図である。 同くさり竪樋の組立て手順の一例を示した斜視図である。 (a)、(b)は同くさり竪樋の組立て手順の他例を示した正面図である。 (a)、(b)は同くさり竪樋の組立て手順の他例を示した正面図である。 同くさり竪樋の組立て手順の他例を示した正面図である。 本発明の第2の実施形態として示されるくさり竪樋を構成する鎖部材の説明図で、(a)は同鎖部材の構成部品である連設片の正面図、(b)は(a)のA−A線の側断面図、(c)は同連設片の右側面図である。 本発明の第3の実施形態として示されるくさり竪樋を構成する鎖部材の説明図で、(a)は鎖部材の構成部品であるカップ体の平面図、(b)は鎖部材の正面図である。
符号の説明
1 くさり竪樋
2、2A、2B 鎖部材
10 カップ体
11 上面開口
12 貫通孔
17 カップ体の外表面部
20 連設片
21 上引掛け部
22 下引掛け部
23、30 水はね防止部

Claims (2)

  1. 上面部を開口し、底部に貫通孔を設けたカップ体を複数、連設片で連設してなるくさり竪樋において、
    上記カップ体の外表面部にホーロー被膜が形成されていることを特徴とする、くさり竪樋。
  2. 請求項1において、
    上記連設片は、上、下に上引掛け部、下引掛け部が形成され、中間に水はね防止部が形成され、該上引掛け部、下引掛け部のそれぞれが上記カップ体の開口、貫通孔より突出されるようにするとともに上記水はね防止部が上記カップ体の内部に配設されており、上記上引掛け部、下引掛け部の外表面の一部にホーロー被膜が形成されている、くさり竪樋。
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