JP2010149392A - 画像形成装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】使用履歴の手動削除や自動削除を伴わずに、ユーザに不満が及ばない程度の期間、メモリに使用履歴を保存し続けることが可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】本発明のプリンタ装置は、ログファイルを有するNVRAMの空き容量を検出し(S410)、この空き容量をユーザ所望の保存期間で除算して、ログファイルに対するレコードの登録動作で一日当たりに使用可能な記憶容量CDを算出する(S420)。また、過去に登録されたレコードの総数RGと稼動日数DWとから、レコードの一日当たり登録件数RDを算出し(S430)、レコード1件当たりに割当可能な記憶容量Qを式Q=CD/RDに従って算出する(S440)。更に、記憶容量Qに基づき、レコードに格納するデータの項目数を決定し(S450〜S500)、印刷ジョブ実行時には、ジョブ詳細データとして上記決定した項目数のデータを格納したレコードを、ログファイルに登録する。
【選択図】図7

Description

本発明は、画像形成装置及び当該画像形成装置に用いられるプログラムに関する。
従来、画像形成装置としては、パーソナルコンピュータから入力されるプリントデータに基づいて、当該プリントデータに対応した画像を用紙に印刷するプリンタ装置や、原稿台に載置された原稿を光学的に読み取り、その読取画像データに基づく画像を用紙に印刷する複写機が知られている。
その他、電話回線網を通じて受信したファクシミリデータに基づき、当該ファクシミリデータに対応した画像を用紙に印刷するファクシミリ装置なども知られている。
また、プリンタ装置や複写機としては、ユーザの使用状況に応じて課金処理を行うために、画像印刷が行われる度、印刷枚数の情報等を含む使用履歴を表すレコードをメモリに記録するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−156958号公報
ところで、使用履歴をメモリに記録する場合には、電気的にデータ書換可能な不揮発性メモリとして知られるフラッシュメモリやEEPROM等に、使用履歴を記録することになる。しかしながら、大量の使用履歴の記録に備えて、記憶容量の大きい上記メモリを画像形成装置に搭載すると、製品単価が高くなるといった問題がある。
一方、製品単価を抑えるために、記憶容量の小さいメモリを画像形成装置に搭載すると、保存可能な使用履歴の量が制限されてしまい、ユーザに不満が及ぶ可能性が高くなる。
例えば、メモリの空き容量がなくなった場合には古い履歴から順に削除して新しい使用履歴を書き込むように画像形成装置を構成すると、ユーザに確認されていない使用履歴が古い履歴として削除されてしまう可能性があり、この点で、ユーザに不満が及ぶ可能性がある。
尚、平均的な使用頻度を見積もって、ユーザに不満が及ばない程度の期間、使用履歴をメモリに保存し続けることができるように、画像形成装置に搭載するメモリの記憶容量を選択すれば、平均的な頻度で装置が使用される環境では、ユーザに対して上記不満が及ぶのを回避することができる。
しかしながら、このような手法では、高頻度に画像形成装置が使用される場合、短期間で、ユーザに確認されていない使用履歴が古い履歴として削除されてしまう可能性があり、上述の問題を解決することはできない。
また、自動で古い履歴を削除しないように画像形成装置を構成すれば、自動で使用履歴を削除することによる問題は発生しないが、このような画像形成装置では、メモリの空き容量がなくなった時点で、新しい使用履歴を書き込むことができなくなるため、ユーザは、頻繁にメモリに記録された使用履歴を確認し、空き容量が不足しそうであれば、古い履歴を削除する必要がある。従って、この種の画像形成装置では、使用履歴の管理について、ユーザに対し負荷がかかるといった問題がある。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、ユーザによる使用履歴の手動削除や装置による使用履歴の自動削除を伴わずに、ユーザに不満が及ばない程度の期間、メモリに使用履歴を保存し続けることが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するためになされた本発明(請求項1)は、シートに画像を形成する画像形成手段と、印刷ジョブを実行して、画像形成手段に、印刷ジョブに対応する画像を、シートに形成させる制御手段と、印刷ジョブの実行履歴を記憶するための記憶手段と、制御手段によって実行される印刷ジョブ毎に、当該印刷ジョブの実行履歴を表すレコードを、記憶手段に登録する登録手段と、を備える画像形成装置であって、更に、記憶手段の空き容量を検出する空き容量検出手段と、選択手段と、を備えるものである。
この画像形成装置において、選択手段は、空き容量検出手段により検出された空き容量に基づき、レコードにデータを格納可能な項目として予め定められた項目群である選択可能項目群の中から、格納対象項目(実際にレコードにデータを格納する項目)を、一つ又は複数、選択する。
そして、登録手段は、制御手段によって実行される印刷ジョブ毎に、当該印刷ジョブの実行履歴を表すレコードとして、上記選択可能項目群の内、選択手段により格納対象項目として選択された各項目のデータを格納してなるレコードを、記憶手段に登録する。
このように構成された本発明の画像形成装置では、記憶手段の空き容量に基づき、複数項目の中から、レコードに格納するデータの項目を選択することで、レコード1件当りのデータ量を、空き容量に対応したデータ量に調整することができる。
即ち、この画像形成装置によれば、空き容量が少ないときには、レコード1件当りのデータ量を減らすことができ、ユーザによる装置の使用頻度が高く、レコードの登録頻度が高い場合には、レコード1件当りのデータ量を抑えて、メモリに多数のレコードを登録することができる。
従って、この画像形成装置によれば、使用頻度が高くても、ユーザによるレコードの手動削除や装置によるレコードの自動削除を伴わず、長期間(換言すれば、ユーザに不満が及ばない程度に)、記憶手段にレコードを保存し続けることができる。
尚、本発明は、例えば、予め設計段階で「空き容量と選択すべき項目」との対応関係を定めて、これを画像形成装置に記憶させておき、選択手段に、この対応関係に従って、格納対象項目を選択させることで実現することができる。
また、上述の画像形成装置には、レコードを記憶手段にて記憶保持すべき期間である保存期間を表す情報を、利用者が操作可能な入力装置を通じて、外部から取得する期間情報取得手段を設けるのが好ましい。
そして、選択手段は、空き容量検出手段により検出された空き容量と、期間情報取得手段が取得した保存期間を表す情報と、に基づき、選択可能項目群の中から、所定規則に従って、格納対象項目を選択する構成にされるのが好ましい(請求項2)。
例えば、選択手段は、登録手段により記憶手段に登録された各レコードが、期間情報取得手段の取得情報が示す保存期間が経過するまでの期間、記憶手段に記憶保持されても、記憶手段の空き容量が不足しないように、選択可能項目群の中から、空き容量に対応する格納対象項目を選択する構成にすることができる。
ユーザが所望する保存期間は、使用環境等によって異なるため、ユーザが所望する保存期間が不明である場合には、保存期間を冗長に見積もって、格納対象項目を選択し、レコード1件当りのデータ量を調整する必要がある。
これに対し、ユーザが所望する保存期間の情報を取得するように画像形成装置を構成すれば、ユーザが所望する保存期間に応じて、格納対象項目を選択すればよく、格納対象項目の選択によりレコード1件当りのデータ量を最適な量に調整することができる。
即ち、この発明によれば、ユーザが所望する保存期間、レコードを記憶手段に記憶しても、記憶手段の空き容量が不足しないようにしつつ、可能な限り、詳細なジョブの実行履歴を記憶保持することができるように、画像形成装置を構成することができる。
また、上述の画像形成装置は、登録手段による過去の記憶手段へのレコードの登録件数に基づき、今後、登録手段によって記憶手段に登録されるレコードの単位期間当たりの登録件数を推定する推定手段を備える構成にされると好ましい。
そして、選択手段は、空き容量検出手段により検出された空き容量と、期間情報取得手段が取得した保存期間を表す情報と、推定手段により推定された単位期間当たりの登録件数と、に基づき、選択可能項目群の中から、所定規則に従って、格納対象項目を選択する構成にされると好ましい(請求項3)。
この画像形成装置によれば、過去のレコードの登録件数に基づき、未来のレコードの登録頻度を予測し、格納対象項目を選択するので、装置の設計時に一律に見積もった登録頻度に基づいて、格納対象項目を選択するよりも、高精度に、ユーザが所望する保存期間、レコードを保存できるよう、レコード1件当りのデータ量を調整することができる。
尚、選択手段は、空き容量検出手段により検出された空き容量と、期間情報取得手段が取得した保存期間を表す情報と、推定手段により推定された単位期間当たりの登録件数と、に基づいて、レコード1件当たりに使用可能な記憶手段の記憶容量を算出し、予め設定されたレコード1件当たりに使用可能な記憶手段の記憶容量と格納対象項目として選択すべき項目との対応関係に従って、算出の結果得られたレコード1件当たりに使用可能な記憶手段の記憶容量に対応する項目を、格納対象項目として選択する構成にすることができる(請求項4)。
また、この画像形成装置には、入力装置を通じて入力される利用者の操作情報に従って、選択手段に対して設定された対応関係を変更する対応関係更新手段を設けるのが好ましい(請求項5)。例えば、画像形成装置は、レコード1件当たりに使用可能な記憶容量を超えない範囲で、自由にユーザが格納対象項目を変更できるように、構成することができる。このように画像形成装置を構成すれば、利便性が向上する。
この他、上述の画像形成装置は、選択可能項目群に属する各項目について、当該項目が選択手段により格納対象項目として選択されるべき順位を表す優先順位情報を記憶する優先順位記憶手段を備える構成にすることができる。
そして、選択手段は、空き容量検出手段により検出された空き容量と、期間情報取得手段が取得した保存期間を表す情報と、推定手段により推定された単位期間当たりの登録件数と、に基づいて、レコード1件当たりに使用可能な記憶手段の記憶容量を算出し、算出した記憶容量に基づき、格納対象項目として選択する項目数を決定し、更に、優先順位記憶手段が示す各項目の優先順位に従って、優先順位の高い項目から決定した項目数分の項目を、選択可能項目群の中から格納対象項目として選択する構成にすることができる(請求項6)。
画像形成装置は、各項目に対応するデータのバイト数を指標に、格納対象項目に対応するデータの総量が、レコード1件当たりに使用可能な記憶容量を超えないよう、格納対象項目を選択する構成にされてもよいが、このように画像形成装置を構成すると、格納対象項目を選択するために必要な演算が煩雑となる。
これに対し、レコード1件当たりに使用可能な記憶手段の記憶容量と、格納対象項目として選択可能な項目数との対応関係を予め定めておき、レコード1件当たりに使用可能な記憶手段の記憶容量に対応した項目数分の格納対象項目を、予め定められた優先順位に従って選択するように、画像形成装置を構成すれば、格納対象項目の選択手順を簡素化することができる。
また、このように画像形成装置を構成する場合には、上記対応関係更新手段に対応する手段として、入力装置を通じて入力される利用者の操作情報に従って、優先順位記憶手段が記憶する優先順位情報を更新することにより、各項目の優先順位を変更する優先順位更新手段を画像形成装置に設けるのが好ましい(請求項7)。
このように画像形成装置を構成すれば、ユーザが必要とする項目のデータを、優先的にジョブの実行履歴として保存することができて、利便性が向上する。
この他、画像形成装置が備えるフラッシュメモリやEEPROM等の記憶手段は、ジョブの実行履歴だけでなく、種々のデータの保存にも利用される場合があるため、上記レコード登録以外の原因で、メモリの空き容量が変化する場合がある。また、レコードをユーザが手動で削除する場合には、ユーザによる当該削除操作によって何時メモリの空き容量が変化するか予測できない。
従って、上述の選択手段は、登録手段により記憶手段にレコードが登録される度、空き容量検出手段により検出された空き容量に基づき、格納対象項目を選択する構成にされるのが好ましい(請求項8)。
レコード登録の度に、その時点での空き容量に基づいて格納対象項目を選択するように画像形成装置を構成すれば、空き容量の変化に、適切に対応して、レコードを記憶手段に登録することができる。
また、上述した画像形成装置における各手段としての機能は、プログラムにより、コンピュータに実現させることができる。
例えば、本発明の画像形成装置は、シートに画像を形成する画像形成手段と、印刷ジョブを実行して、画像形成手段に、印刷ジョブに対応する画像を、シートに形成させる制御手段と、印刷ジョブの実行履歴を記憶するための記憶手段と、を備える画像形成装置のコンピュータに、上記空き容量検出手段と、登録手段と、選択手段としての機能を実現させるためのプログラムを実行させることにより、実現することができる(請求項9)。また、このプログラムは、磁気ディスクや光ディスク等の記録媒体に記録して提供することができる。
以下に本発明の実施例について、図面と共に説明する。図1は、本実施例のプリンタ装置1の構成を表すブロック図である。
図1に示すように、本実施例のプリンタ装置1は、制御部10と、印刷部20と、表示部30と、操作部40と、LAN通信部50と、USBインタフェース60とを備える。
制御部10は、各種プログラムを実行するCPU11と、CPU11が実行するプログラムを記憶するROM13と、CPU11によるプログラム実行時に作業領域として使用されるRAM15と、電気的にデータ書換可能な不揮発性メモリとしてのNVRAM17(フラッシュメモリ等)とを備え、CPU11にて各種プログラムを実行することにより、装置各部を統括制御する。
一方、印刷部20は、制御部10に制御されて、印刷対象の画像データに基づく画像を、用紙に印刷し、その印刷物(用紙)を出力する周知の印刷装置である。また、表示部30は、液晶ディスプレイにて構成されており、制御部10に制御されて、各種情報をユーザに向けて表示する。
この他、操作部40は、ユーザが操作可能な操作キーを備えた構成にされており、各種操作キーを通じて入力されたユーザの操作情報を、制御部10に入力する。尚、制御部10は、操作部40から入力される操作情報に基づき、ユーザ操作に対応した処理を実行する。
また、LAN通信部50は、周知のLAN(ローカルエリアネットワーク)インタフェースとして構成されたものである。LAN通信部50は、例えば、プリンタ装置1と同一のオフィスに構築されたLANに接続されて、LANに接続された他のノードと通信可能にされる。具体的に、本実施例のLAN通信部50は、LANに接続されたパーソナルコンピュータ(PC)3と通信可能に接続され、PC3から送信されてくるプリントデータ等を受信し、これを制御部10に入力する。
この他、USBインタフェース60は、USBケーブルを介して外部のパーソナルコンピュータ(PC)5と接続されるものであり、パーソナルコンピュータ5から送信されてくるプリントデータ等を受信し、これを制御部10に入力する。
このように構成されたプリンタ装置1において、制御部10は、LAN通信部50やUSBインタフェース60を通じて外部装置(PC3,5)からプリントデータを受信すると、印刷ジョブ(印刷処理)を実行することにより、印刷部20を制御し、印刷部20に、このプリントデータに基づく画像を、用紙に印刷させる。
この他、制御部10は、印刷ジョブの実行毎に、当該印刷ジョブの実行履歴を表すレコードを、NVRAM17が記憶するログファイルに登録する。図2は、ログファイルに登録されるレコードの構成を表す説明図である。
図2に示すように、本実施例において、ログファイルに登録されるレコードは、印刷ジョブの実行日時を表すデータと、印刷ジョブの詳細を表すジョブ詳細データとからなる。また、ジョブ詳細データは、印刷ジョブの詳細を表す単数又は複数項目のデータからなる。
具体的に、本実施例のプリンタ装置1は、ジョブ詳細データとして、「ジョブ名」、「ユーザ名」、「用紙種別」、「I/F種別」、「印刷枚数」、及び「カバレッジ」の各項目に対応するデータを、プリントデータ等から収集して、ログファイルに登録可能な構成にされている。そして、これら計6つの項目の中から、NVRAM17の空き容量に応じた数の項目を格納対象項目に選択し、選択した格納対象項目に対応するデータを、レコードに、上記ジョブ詳細データとして格納する。即ち、上記レコードを構成するジョブ詳細データは、1〜6個の各項目に対応する小データ群からなる。
尚、項目「ジョブ名」に対応するデータとしては、印刷ジョブに供されたプリントデータに付属するジョブ名(基本的には、オリジナルデータのファイル名)のデータが、レコードに格納され、項目「ユーザ名」に対応するデータとしては、印刷ジョブに供されたプリントデータに付属するユーザ名(基本的には、PC側でプリントデータを送信する操作を行ったユーザのログイン名)のデータが、レコードに格納される。
また、項目「用紙種別」に対応するデータとしては、印刷ジョブに供されたプリントデータに付属する普通紙、光沢紙、はがき等の用紙種別のデータが、レコードに格納され、項目「I/F種別」に対応するデータとしては、印刷ジョブに供されたプリントデータを受信したインタフェースの種別を表すデータが、レコードに格納される。尚、インタフェースの種別を表すデータは、「LAN」及び「USB」のいずれかの値を採る。
また、項目「印刷枚数」に対応するデータとしては、印刷ジョブの実行時に使用された用紙枚数を表すデータが、レコードに格納され、項目「カバレッジ」に対応するデータとしては、用紙に対する印刷領域の割合を表すデータが、レコードに格納される。
続いて、制御部10が、プリンタ装置1の電源投入直後から実行するメイン処理について、図3を用いて説明する。図3は、制御部10が実行するメイン処理を表すフローチャートである。
メイン処理を開始すると、制御部10は、最初に、図4に示す初期処理を実行する(S100)。図4は、制御部10が実行する初期処理を表すフローチャートである。
初期処理を開始すると、制御部10は、NVRAM17が記憶する管理ファイルに登録されたログ削除機能の設定値を参照することにより、ログ削除機能が手動モードに設定されているか否かを判断する(S101)。尚、ログ削除機能は、自動モード又は手動モードのいずれかのモードを採り、設定値は、「自動」又は「手動」との値を採る。
そして、ログ削除機能が手動モードであると判断すると(S101でYes)、制御部10は、S103に移行し、保存期間の経過したレコードを削除してもよいか否かを問い合わせるメッセージを表示部30に表示させた後、その回答を表す操作情報が操作部40を通じて入力されるまで待機する(S104)。
そして、回答を表す操作情報が操作部40を通じて入力されると(S104でYes)、S105に移行し、回答が削除することを許可する旨の回答であるか否かを判断する。
ここで、削除することを許可する旨の回答であると判断すると(S105でYes)、制御部10は、NVRAM17が記憶するログファイル内において、管理ファイルに登録された保存期間の設定値が示す当該保存期間が経過したレコードを検索し、保存期間が経過したレコードを、ログファイルから削除する(S107)。その後、当該初期処理を終了して、S110に移行する。
例えば、S107では、ログファイルに格納された各レコードについて、当該レコードが示す印刷ジョブの実行日時に、保存期間分の時間を加算した日時が、現在日時より過去の日時であるか否かを判断することにより、保存期間が経過したレコードを検索する。
尚、この場合には、当然のことながら、レコードが示す印刷ジョブの実行日時に、保存期間分の時間を加算した日時が、現在日時より過去の日時であるレコードが、保存期間の経過したレコードとして検索されることになる。
一方、S105で、削除することを許可する旨の回答ではないと判断すると(S105でNo)、制御部10は、S107の処理を実行することなく、当該初期処理を終了する。
この他、制御部10は、ログ削除機能が手動モードではなく自動モードに設定されていると判断すると(S101でNo)、S109に移行して、図5に示す自動削除処理を開始した後、当該初期処理を終了し、S110に移行する。
尚、S109において、制御部10は、自動削除処理をメイン処理と並列に実行し、その後、この自動削除処理をプリンタ装置1がシャットダウンされるまで繰返し実行する。図5は、制御部10が実行する自動削除処理を表すフローチャートである。
S109で、図5に示す自動削除処理を開始すると、制御部10は、NVRAM17が記憶するログファイル内において、管理ファイルに登録された保存期間の設定値が示す当該保存期間が経過したレコードを検索する(S210)。そして、保存期間の経過したレコードがログファイル内に存在する場合には(S220でYes)、ログファイルから保存期間の経過したレコードを削除する処理を行う(S230)。その後、自動削除処理を一旦終了する。一方、保存期間の経過したレコードがログファイル内に存在しない場合には(S220でNo)、S230の処理を実行することなく、当該自動削除処理を一旦終了する。
このような内容の自動削除処理を、制御部10は、所定時間毎に繰返し実行する。
また、S100での初期処理を終了して、S110に移行すると、制御部10は、予め定められた複数種類のイベントのいずれかが発生するまで待機する(S110)。そして、イベントが発生すると(S110でYes)、S120以降の処理を実行することで、発生したイベントに対応する処理を実行する。
具体的に、制御部10は、イベントが発生すると(S110でYes)、S120に移行し、発生したイベントが、外部装置からプリントデータを受信することで発生するプリントデータ受信イベントであるか否かを判断する。そして、プリントデータ受信イベントであると判断すると(S120でYes)、S125に移行して、後述する印刷ログ登録処理(図6参照)を開始する。その後、S110に移行し、次のイベントが発生するまで待機する。
尚、詳細は後述するが、印刷ログ登録処理では、受信したプリントデータに基づく印刷ジョブを実行すると共に、実行した印刷ジョブに対応するレコードを、ログファイルに登録する。
一方、発生したイベントがプリントデータ受信イベントではないと判断すると(S120でNo)、制御部10は、S130に移行し、発生したイベントが、操作部40を通じてログの出力操作が行われることで発生するログ出力操作イベントであるか否かを判断する。そして、ログ出力操作イベントであると判断すると(S130でYes)、S135に移行して、ログ出力処理を開始する。その後、S110に移行し、次のイベントが発生するまで待機する。
尚、ログ出力処理では、NVRAM17が記憶するログファイルに登録された各レコードの内容を、印刷出力する。即ち、制御部10は、NVRAM17が記憶するログファイルに登録された各レコードの内容を表したプリントデータを生成すると共に、印刷部20を制御し、印刷部20に、当該プリントデータに基づく画像を用紙に印刷させることにより、NVRAM17が記憶するログファイルに登録された各レコードの内容を、印刷部20に印刷出力させる。
但し、プリンタ装置1は、ログファイルの内容を、印刷出力する構成にされなくてもよい。換言すると、プリンタ装置1は、例えば、LAN通信部50やUSBインタフェース60を通じて、特定の外部装置(PC3,5等)に向けて、ログファイルを電子データとして出力する構成にされてもよい。
この他、上記発生したイベントが、ログ出力操作イベントでもないと判断すると(S130でNo)、制御部10は、S140に移行し、発生したイベントが、操作部40を通じて期間設定画面の呼出操作が行われることで発生する期間設定画面呼出操作イベントであるか否かを判断する。
そして、期間設定画面呼出操作イベントであると判断すると(S140でYes)、制御部10は、S145に移行して、管理ファイルが記憶する保存期間の設定値の変更操作を受け付けるための期間変更受付処理を開始する。その後、S110に移行し、次のイベントが発生するまで待機する。
尚、期間変更受付処理では、保存期間の変更操作をユーザから受け付けるための期間設定画面を表示部30に表示させ、期間設定画面に対するユーザの操作情報を、操作部40を通じて取得することにより、保存期間の変更操作を受け付ける。
そして、期間設定画面を通じて最終的に指示された保存期間を、管理ファイルに登録することにより、ユーザの指示に従って、管理ファイルが記憶する保存期間の設定値を更新する。
具体的に、期間設定画面は、1日/1週間/1月等の予め定められた期間のいずれかを保存期間としてユーザが選択可能な構成にすることができる。その他、期間設定画面は、任意の日数を保存期間としてユーザが入力可能な構成にされてもよい。
また、上記発生したイベントが、期間設定画面呼出操作イベントでもないと判断すると(S140でNo)、制御部10は、S150に移行し、発生したイベントが、操作部40を通じて順位設定画面の呼出操作が行われることで発生する順位設定画面呼出操作イベントであるか否かを判断する。
そして、順位設定画面呼出操作イベントであると判断すると(S150でYes)、制御部10は、S155に移行して、管理ファイルが記憶する優先順位テーブルにて定義される各項目の優先順位の変更操作を受け付けるための順位変更受付処理を開始する。その後、S110に移行し、次のイベントが発生するまで待機する。
尚、管理ファイルが記憶する優先順位テーブルは、ログファイルに登録するレコードに格納するデータ項目(格納対象項目)として、上記計6つの項目の中から、NVRAM17の空き容量に応じた数の項目を選択する際に、選択すべき優先順位の情報が、各項目に対応付けられたものである。
図1に示す優先順位テーブルの例では、項目「ジョブ名」の優先順位が第1位に設定され、項目「ユーザ名」の優先順位が第2位に設定され、項目「用紙種別」の優先順位が第4位に設定され、項目「I/F種別」の優先順位が第5位に設定され、項目「印刷枚数」の優先順位が第3位に設定され、項目「カバレッジ」の優先順位が第6位に設定されている。
S155で実行する順位変更受付処理では、このような構成の優先順位テーブルにて定義される各項目の優先順位について、この変更操作をユーザから受け付けるための順位設定画面を表示部30に表示させ、順位設定画面に対するユーザの操作情報を、操作部40を通じて取得することにより、優先順位の変更操作を受け付ける。
そして、順位設定画面を通じて最終的に指示された各項目の優先順位を、管理ファイルの優先順位テーブルに登録することにより、ユーザの指示に従って、管理ファイルが記憶する各項目の優先順位を更新する。
一方、発生したイベントが、順位設定画面呼出操作イベントでもないと判断すると(S150でNo)、制御部10は、S160に移行し、発生したイベントに対応したその他の処理を実行する。例えば、制御部10は、ログ削除機能の設定値を変更する操作が行われた場合、S160で、この変更操作に対応して、NVRAM17が記憶するログ削除機能の設定値を変更する処理を行う。その後、S110に移行し、次のイベントが発生するまで待機する。
続いて、制御部10がS125で実行する印刷ログ登録処理について説明する。図6は、制御部10が実行する印刷ログ登録処理を表すフローチャートである。
印刷ログ登録処理を開始すると、制御部10は、まず、受信したプリントデータに基づく印刷ジョブを実行する。即ち、印刷部20を制御して、印刷部20に、受信したプリントデータに基づく画像を、用紙に印刷させる(S310)。
また、この処理を終えると、制御部10は、印刷ジョブに供されたプリントデータ等から、S310で実行した印刷ジョブに関するデータ(ジョブデータ)を取得し、RAM15に一時記憶する(S320)。具体的に、S320では、ジョブデータとして、プリントデータに付属された「ジョブ名」のデータ、「ユーザ名」のデータ、及び、「用紙種別」のデータを取得し、これをRAM15に一時記憶する。
更に、制御部10は、プリントデータを受信したインタフェースがLAN通信部50及びUSBインタフェース60のいずれであるかを特定し、プリントデータを受信したインタフェースの種別を表す「LAN」又は「USB」との値を採るデータを、S320において、ジョブデータとしてRAM15に一時記憶する。
この他、制御部10は、印刷ジョブの実行時に使用された用紙枚数、及び、印刷ジョブの実行時に用いられた用紙に対する印刷領域の割合を特定し、当該特定した用紙枚数を表すデータ、及び、用紙に対する印刷領域の割合を表すデータ(カバレッジ)を、S320において、ジョブデータとしてRAM15に一時記憶する。
また、この処理を終えると、制御部10は、S330に移行し、今回S310で実行した印刷ジョブが、プリンタ装置1の電源投入後、初回の印刷ジョブであるか否かを判断する。
そして、初回の印刷ジョブであると判断すると(S330でYes)、S340に移行して、NVRAM17の管理ファイルに登録された稼動日数DWを、1加算した値に更新した後(DW←DW+1)、S360に移行する。
また、S360では、図7に示す項目数設定処理を実行する。図7は、制御部10が実行する項目数設定処理を表すフローチャートである。
図7に示す項目数設定処理を開始すると、制御部10は、NVRAM17の空き容量Cを検出し(S410)、その検出結果に基づいて、ログファイルにレコードを登録する際に使用可能なNVRAM17の記憶容量であって、一日当りに使用可能な記憶容量(以下、「一日当り使用可能容量」と称する。)CDを算出する(S420)。
具体的には、S410で検出した空き容量Cを、管理ファイルが示す保存期間の設定値PRで除算して、一日当り使用可能容量CDを算出する(CD=C÷PR)。
また、このようにして一日当り使用可能容量CDを算出すると、制御部10は、S430に移行し、管理ファイルが示すプリンタ装置1の稼動日数DW及びレコードの総登録件数RGの情報に基づき、今後予想されるログファイルに対するレコードの一日当り登録件数RDを算出する。
尚、管理ファイルが示す稼動日数DWは、上述したように、プリンタ装置1の電源投入後、初回の印刷ジョブ実行時にS340の処理でカウントアップされるものであり、プリンタ装置1が稼動した日であって印刷ジョブが実行された日の総数を表すものである。
一方、管理ファイルが示す総登録件数RGは、制御部10にて印刷ジョブが実行される度にS390でカウントアップされるものであり、上記稼動日数のカウント開始日から現在までに実行された印刷ジョブの回数、換言すれば、ログファイルに過去登録されたレコードの総数を表すものである。
即ち、S430において、制御部10は、管理ファイルが示すレコードの総登録件数RGを、管理ファイルが示すプリンタ装置1の稼動日数DWで除算することにより、過去の実績から今後予想される一日当り登録件数RDを算出する(RD=RG/DW)。
また、一日当り登録件数RDを算出すると、制御部10は、S440に移行し、S420で算出した一日当り使用可能容量CDを、S430で算出した一日当り登録件数RDで除算することにより、レコード1件当りに割当可能なNVRAM17の記憶容量(以下、「一件当り割当可能容量」と称する。)Qを、算出する(Q=CD÷RD)。
また、S440での処理を終えると、制御部10は、S450以降の処理を実行することにより、一件当り割当可能容量Qに基づいて、レコードにジョブ詳細データとして格納する項目数(以下、「格納項目数」と称する。)を設定する。
具体的に、制御部10は、一件当り割当可能容量Qが予め定められたAバイト未満であるか否かを判断し(S450)、一件当り割当可能容量QがAバイト未満である場合には(S450でYes)、格納項目数を1個に設定する(S455)。その後、当該項目数設定処理を終了する。
一方、一件当り割当可能容量QがAバイト以上である場合には(S450でNo)、S460に移行し、一件当り割当可能容量QがAバイト以上2・Aバイト未満であるか否かを判断する。例えば、A=200バイトである場合には、一件当り割当可能容量Qが200バイト以上400バイト未満であるか否かを判断する。
そして、一件当り割当可能容量QがAバイト以上2・Aバイト未満であると判断すると(S460でYes)、格納項目数を2個に設定して(S465)、当該項目数設定処理を終了する。
この他、一件当り割当可能容量Qが2・Aバイト以上であると判断すると(S460でNo)、制御部10は、一件当り割当可能容量Qが2・Aバイト以上3・Aバイト未満であるか否かを判断し(S470)、一件当り割当可能容量Qが2・Aバイト以上3・Aバイト未満であると判断すると(S470でYes)、格納項目数を3個に設定して(S475)、当該項目数設定処理を終了する。
また、一件当り割当可能容量Qが3・Aバイト以上であると判断すると(S470でNo)、制御部10は、一件当り割当可能容量Qが3・Aバイト以上4・Aバイト未満であるか否かを判断し(S480)、一件当り割当可能容量Qが3・Aバイト以上4・Aバイト未満であると判断すると(S480でYes)、格納項目数を4個に設定して(S485)、当該項目数設定処理を終了する。
また、一件当り割当可能容量Qが4・Aバイト以上であると判断すると(S480でNo)、制御部10は、一件当り割当可能容量Qが4・Aバイト以上5・Aバイト未満であるか否かを判断し(S490)、一件当り割当可能容量Qが4・Aバイト以上5・Aバイト未満であると判断すると(S490でYes)、格納項目数を5個に設定して(S495)、当該項目数設定処理を終了する。
この他、一件当り割当可能容量Qが5・Aバイト以上であると判断すると(S490でNo)、格納項目数を6個に設定して(S500)、当該項目数設定処理を終了する。
また、このようにしてS360で項目数設定処理を終えると、制御部10は、S370に移行し、管理ファイルの優先順位テーブルにて定義された優先順位に従い、優先順位の高い項目から、S360で設定された格納項目数分の項目を、格納対象項目に選択し、S320で取得したジョブデータの中から、上記選択した各格納対象項目に対応するデータを、登録対象データとして抽出する。
例えば、図1に示す優先順位テーブルの場合には、格納項目数=1であるとき、「ジョブ名」を格納対象項目に選択し、格納項目数=2であるとき、「ジョブ名」「ユーザ名」の項目を格納対象項目に選択し、格納項目数=3であるとき、「ジョブ名」「ユーザ名」「印刷枚数」の項目を格納対象項目に選択することになる。
そして、この処理を終えると、制御部10は、上記抽出した登録対象データの一群をジョブ詳細データとして格納してなるレコードであって、ジョブ実行日時を表すデータとして、現在日時を記述したデータを格納してなるレコードを、NVRAM17が記憶するログファイルに、追加登録する(S380)。
その後、制御部10は、S390にて、NVRAM17の管理ファイルが記憶する総登録件数RGを1加算した値に更新し(RG←RG+1)、当該印刷ログ登録処理を終了する。
以上が、電源投入後、初回の印刷ログ登録処理実行時の処理手順である。
一方、二回目以降の印刷ログ登録処理では、S330において、今回S310で実行した印刷ジョブが、電源投入後、初回の印刷ジョブではないと判断し、S350に移行する。そして、S350では、管理ファイルが示す保存期間の設定値が、保存期間の最小単位である「1日」であるか否かを判断する。そして、管理ファイルが示す保存期間の設定値が、「1日」ではなく、2日以上であると判断すると(S350でNo)、S360に移行し、上述した項目数設定処理を実行した後、S370に移行する。
対して、管理ファイルが示す保存期間の設定値が「1日」であると判断すると(S350でYes)、制御部10は、上述した項目数設定処理を実行することなく、S370に移行する。このとき、S370では、前回若しくはそれ以前に実行された印刷ログ登録処理において設定された格納項目数の情報に基づき、登録対象データを抽出する。
制御部10は、二回目以降の印刷ログ登録処理において、このような処理手順で、実行した印刷ジョブに対応するレコードを、ログファイルに登録し(S380)、総登録件数RGを1加算した値に更新した後(S390)、当該印刷ログ登録処理を終了する。
以上、本実施例のプリンタ装置1について説明したが、このプリンタ装置1によれば、NVRAM17の空き容量に基づき、複数項目の中から、レコードに格納する項目を選択することで、レコード1件当りのデータ量を、NVRAM17の空き容量に対応したデータ量に調整する。これにより、ユーザが所望する保存期間は、レコードをログファイルに保存し続けても、NVRAM17の空き容量が可能限り不足しないようにする。
即ち、このプリンタ装置1によれば、空き容量が少ないときには、レコード1件当りのデータ量を減らすことで、NVRAM17に多数のレコードを登録することができるようにして、ユーザが所望する保存期間は、レコードをログファイルに登録し続けることができるようにする。
従って、このプリンタ装置1によれば、ユーザは、従来装置のようにメモリ不足を原因としてレコードの登録が止まらないように、メモリ空き容量を頻繁に確認しなくて済み、簡単にログファイルを管理することができる。
更に言えば、このプリンタ装置1によれば、ユーザが所望する保存期間前にメモリ不足を原因としてレコードを削除しなくて済むので、従来装置のように、未確認のレコードが自動削除されてしまうことにより、ユーザに不満が及ぶのを解消することができる。
また、本実施例によれば、ユーザから所望する保存期間の情報を取得し、この情報に基づいて、レコード1件当たりのデータ量を調整するので、様々な使用環境において、レコード1件当りのデータ量を最適な量に調整することができる。即ち、このプリンタ装置1によれば、ユーザが所望する保存期間、レコードをNVRAM17に保存しても、空き容量が不足しないようにしつつ、可能な限り、詳細な印刷ジョブの実行履歴をログファイルに登録することができる。
また、本実施例のプリンタ装置1によれば、過去のレコードの登録頻度に基づいて、今後のレコードの登録頻度を予測し、登録頻度に応じたデータ量に、レコード1件当たりのデータ量を調整するので、ユーザの使用頻度に影響されることなく、高精度に、ユーザが所望する保存期間、レコードを保存できる。
この他、本実施例では、レコード1件当たりに割当可能な記憶容量Qと、レコードに格納する項目数との対応関係を設計段階で定めると共に、各項目に対して優先順位を割り当てて、空き容量に応じて決定した項目数(格納項目数)分の格納対象項目を、優先順位の情報に従って選択するようにした。そして、優先順位については、ユーザ操作により変更可能にプリンタ装置1を構成した。
従って、本実施例によれば、空き容量に応じてログファイルに記録するジョブの実行履歴の情報量を抑えつつも、ユーザにとって必要な情報については優先的にログファイルに記録することができる。
この他、本実施例では、NVRAM17の空き容量の変動に迅速に対応して、常時最大限の情報量でレコードをログファイルに登録できるように、保存期間が短い場合を除いては、印刷ジョブの実行の都度、項目数設定処理を実行して、空き容量に応じた格納項目数を設定するようにした。
従って、本実施例によれば、空き容量に応じてレコード1件当たりの情報量を調整しても、情報量の少なさから、ユーザに不満が及ぶのを極力回避することができる。
尚、「特許請求の範囲」に記載の画像形成手段は、本実施例の印刷部20に相当し、記憶手段及び優先順位記憶手段は、NVRAM17に相当する。また、制御手段は、制御部10が実行するS310の処理にて実現され、空き容量検出手段は、S410の処理にて実現され、登録手段は、S380の処理にて実現され、選択手段は、S360,S370の処理にて実現されている。
この他、期間情報取得手段は、制御部10が実行するS145の処理にて実現され、推定手段は、S430の処理にて実現され、対応関係更新手段及び優先順位更新手段は、S155の処理にて実現されている。
また、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、種々の態様を採ることができる。例えば、上記実施例では、プリンタ装置に、本発明を適用した例を説明したが、本発明は、ファクシミリ装置やディジタル複合機等にも適用することができる。
また、上記実施例では、電源が頻繁にオン/オフされないオフィス向けのプリンタ装置を前提にして、電源投入された後の初回の印刷ジョブ実行時に、稼動日数をカウントアップすることで、稼動日数を更新するようにしたが、電源が一日の内に何度もオン/オフされる家庭向けのプリンタ装置においては、電源投入された後の初回の印刷ジョブ実行時に、当日二回目以降の印刷ジョブであるか否かを判断し、二回目以降の印刷ジョブであれば、稼動日数をカウントアップしないように印刷ログ登録処理を構成するとよい。
また、上記実施例では、USBインタフェース60を通じてPC5からプリントデータを受信するプリンタ装置1を説明したが、USBインタフェース60を通じては、ストレージデバイスからプリントデータを受信するように、プリンタ装置1を構成してもよい。
即ち、プリンタ装置1は、USBインタフェース60にUSBメモリ等のストレージデバイスが接続された場合には、ストレージデバイス内にプリントデータが存在するか否かを判断し、プリントデータが存在する場合には、ストレージデバイスからプリントデータを受信し、S125の処理を実行する構成にされてもよい。
プリンタ装置1の構成を表すブロック図である。 ログファイルに登録されるレコードの構成を表す説明図である。 制御部10が実行するメイン処理を表すフローチャートである。 制御部10が実行する初期処理を表すフローチャートである。 制御部10が実行する自動削除処理を表すフローチャートである。 制御部10が実行する印刷ログ登録処理を表すフローチャートである。 制御部10が実行する項目数設定処理を表すフローチャートである。
符号の説明
1…プリンタ装置、3,5…パーソナルコンピュータ、10…制御部、11…CPU、13…ROM、15…RAM、17…NVRAM、20…印刷部、30…表示部、40…操作部、50…LAN通信部、60…USBインタフェース

Claims (9)

  1. シートに画像を形成する画像形成手段と、
    印刷ジョブを実行して、前記画像形成手段に、前記印刷ジョブに対応する画像を、シートに形成させる制御手段と、
    印刷ジョブの実行履歴を記憶するための記憶手段と、
    前記記憶手段の空き容量を検出する空き容量検出手段と、
    前記制御手段によって実行される印刷ジョブ毎に、当該印刷ジョブの実行履歴を表すレコードを、前記記憶手段に登録する登録手段と、
    前記空き容量検出手段により検出された前記空き容量に基づき、前記レコードにデータを格納可能な項目として予め定められた項目群である選択可能項目群の中から、前記レコードにデータを格納する項目としての格納対象項目を、一つ又は複数、選択する選択手段と、
    を備え、
    前記登録手段は、前記制御手段によって実行される印刷ジョブ毎に、当該印刷ジョブの実行履歴を表すレコードとして、前記選択可能項目群の内、前記選択手段により格納対象項目として選択された各項目のデータを格納してなるレコードを、前記記憶手段に登録すること
    を特徴とする画像形成装置。
  2. 前記記憶手段に登録されたレコードを前記記憶手段にて記憶保持すべき期間である保存期間を表す情報を、利用者が操作可能な入力装置を通じて、外部から取得する期間情報取得手段
    を備え、
    前記選択手段は、前記空き容量検出手段により検出された前記空き容量と、前記期間情報取得手段が取得した保存期間を表す情報と、に基づき、前記選択可能項目群の中から、所定規則に従って、前記格納対象項目を選択する構成にされていること
    を特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記登録手段による過去の前記記憶手段への前記レコードの登録件数に基づき、今後、前記登録手段によって前記記憶手段に登録されるレコードの単位期間当たりの登録件数を推定する推定手段
    を備え、
    前記選択手段は、前記空き容量検出手段により検出された前記空き容量と、前記期間情報取得手段が取得した保存期間を表す情報と、前記推定手段により推定された前記単位期間当たりの登録件数と、に基づき、前記選択可能項目群の中から、所定規則に従って、前記格納対象項目を選択する構成にされていること
    を特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記選択手段は、前記空き容量検出手段により検出された前記空き容量と、前記期間情報取得手段が取得した保存期間を表す情報と、前記推定手段により推定された前記単位期間当たりの登録件数と、に基づいて、レコード1件当たりに使用可能な前記記憶手段の記憶容量を算出し、予め設定されたレコード1件当たりに使用可能な前記記憶手段の記憶容量と前記格納対象項目として選択すべき項目との対応関係に従って、前記算出の結果得られたレコード1件当たりに使用可能な前記記憶手段の記憶容量に対応する項目を、前記格納対象項目として選択する構成にされていること
    を特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  5. 前記入力装置を通じて入力される利用者の操作情報に従って、前記選択手段に対して設定された前記対応関係を変更する対応関係更新手段
    を備えること特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
  6. 前記選択可能項目群に属する各項目について、当該項目が前記選択手段により前記格納対象項目として選択されるべき順位を表す優先順位情報を記憶する優先順位記憶手段
    を備え、
    前記選択手段は、前記空き容量検出手段により検出された前記空き容量と、前記期間情報取得手段が取得した保存期間を表す情報と、前記推定手段により推定された前記単位期間当たりの登録件数と、に基づいて、レコード1件当たりに使用可能な前記記憶手段の記憶容量を算出し、算出した記憶容量に基づき、前記格納対象項目として選択する項目数を決定し、更に、前記優先順位記憶手段が示す各項目の優先順位に従って、優先順位の高い項目から前記決定した項目数分の項目を、前記選択可能項目群の中から前記格納対象項目として選択することを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  7. 前記入力装置を通じて入力される利用者の操作情報に従って、前記優先順位記憶手段が記憶する前記優先順位情報を更新することにより、各項目の優先順位を変更する優先順位更新手段
    を備えることを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
  8. 前記選択手段は、前記登録手段により前記記憶手段に前記レコードが登録される度、前記空き容量検出手段により検出された現時点での前記空き容量に基づいて、前記格納対象項目を選択すること
    を特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. シートに画像を形成する画像形成手段と、
    印刷ジョブを実行して、前記画像形成手段に、前記印刷ジョブに対応する画像を、シートに形成させる制御手段と、
    印刷ジョブの実行履歴を記憶するための記憶手段と、
    を備える画像形成装置のコンピュータに、
    前記記憶手段の空き容量を検出する空き容量検出機能と、
    前記制御手段によって実行される印刷ジョブ毎に、当該印刷ジョブの実行履歴を表すレコードを、前記記憶手段に登録する登録機能と、
    前記空き容量検出機能により検出された前記空き容量に基づき、前記レコードにデータを格納可能な項目として予め定められた項目群である選択可能項目群の中から、前記レコードにデータを格納する項目としての格納対象項目を、一つ又は複数、選択する選択機能と、
    を実現させると共に、前記登録機能として、
    前記制御手段によって実行される印刷ジョブ毎に、当該印刷ジョブの実行履歴を表すレコードとして、前記選択可能項目群の内、前記選択機能により格納対象項目として選択された各項目のデータを格納してなるレコードを、前記記憶手段に登録する機能
    を実現させるためのプログラム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013022857A (ja) * 2011-07-22 2013-02-04 Brother Industries Ltd 印刷装置
JP5482946B1 (ja) * 2013-08-09 2014-05-07 富士ゼロックス株式会社 画像出力システム及びプログラム
CN104850366A (zh) * 2015-05-15 2015-08-19 苏州德锐朗智能科技有限公司 一种打印机的打印任务生成及控制系统

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