JP2010147950A - 画像処理装置および画像処理方法、ならびに、撮像装置 - Google Patents

画像処理装置および画像処理方法、ならびに、撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】特定の被写体を適切に追跡することができるようにする。
【解決手段】先ず、入力画像に対して顔検出を行い(S402)、検出された顔領域を基準画像として登録する。次のフレーム画像に対して基準画像によるマッチング処理を施し、相関度の高い部分画像を抽出する(S405)。追跡を継続するか否かを判定する条件が設定されていれば(S406)、その条件を満たしているか否かが判定され(S409)、満たしていればマッチング処理による部分画像で基準画像が更新される(S403)。判定条件が設定されていなければ、マッチング処理の信頼度が算出され、閾値と比較される(S407、S408)。信頼度が閾値以上であれば、マッチング処理による部分画像で基準画像が更新される(S403)。信頼度が閾値未満であれば、判定条件が設定され(S409)、その条件を満たしているか否かが判定される(S410)。
【選択図】図4

Description

本発明は、撮像装置および撮像装置の制御方法に関し、特には、画像中に含まれる特定の被写体を検出し追跡する画像処理装置および画像処理方法、ならびに、撮像装置に関する。
画像から特定の被写体を自動的に検出する画像処理方法は非常に有用であり、例えば動画像における人間の顔領域の特定に利用することができる。このような画像処理方法は、通信会議、マンマシンインタフェース、セキュリティシステム、人間の顔を追跡するためのモニタシステム、画像圧縮などの多くの分野で使用することができる。デジタルカメラやデジタルビデオカメラでは、撮影画像から顔を検出し、その検出結果を制御対象として焦点や露出を最適化させている。特許文献1には、画像中の顔の位置を検出して顔に焦点を合わせると共に、顔に最適な露出で撮影する装置が開示されている。
このとき、検出された顔を追跡することにより、時系列に対して安定的な制御が可能になる。特許文献2には、テンプレートマッチングの手法を利用して自動で特定の被写体を追跡するようにした記述が開示されている。テンプレートマッチングは、追跡対象の画像領域を切り出した部分画像を基準画像(テンプレート画像)として登録し、画像内で基準画像と最も相関度が高い領域を推定し、特定の被写体を追跡する手法である。
図1は、従来技術による、テンプレートマッチングを用いて被写体追跡を行う一例の処理のフローチャートを示す。また、図2は、図1のフローチャートの処理に従った被写体追跡の例をより具体的に示す。
図1のフローチャートにおいて、先ず、ビデオカメラなどの撮像装置において、フレームt=0における入力画像201を読み込む(ステップS101)。次に、入力画像201に対して、例えば顔検出処理といった被写体検出処理を行って被写体領域を抽出し、画像202に枠210で示されるような被写体検出結果を得る(ステップS102)。次のステップS103で、この被写体検出結果から初期の基準画像203を登録する。
続いて、ステップS104で、次のフレームt=1における入力画像204を読み込む。そして、次のステップS105で、入力画像204の部分領域と、フレームt=0の入力画像201において登録された基準画像203とのマッチング処理を行なう。マッチング処理は、例えば入力画像204の部分画像をずらしながら、当該部分画像と基準画像203とを比較してこれらの画像の相関度を求める。入力画像204の全域に対して基準画像203との比較が終了したら(ステップS106)、相関度が最も高い領域をフレームt=1での被写体領域であると推定し、画像205に枠211で示されるようなマッチング結果を得る(ステップS107)。そして、推定された被写体領域に基づき、前のフレームt=0で得られた基準画像203を更新し、新たな基準画像206を得る(ステップS108)。
処理をステップS104に戻し、次のフレームt=2における入力画像207を読み込む。そして、次のステップS105で、入力画像207の部分領域と、フレームt=1の入力画像204において更新された基準画像206とのマッチング処理を行なう。マッチング処理が完了したら(ステップS106)、相関度が最も高い領域をフレームt=2での被写体領域であると推定し、画像208に枠212で示されるようなマッチング結果を得る(ステップS107)。そして、推定された被写体領域に基づき、前のフレームt=1で得られた基準画像206を更新し、新たな基準画像209を得る(ステップS108)。
以上のように、連続して入力される画像と、前フレームにおけるマッチング結果によって得られる基準画像との相関をとることにより、目的とする被写体を追跡する。
特開2005−318554号公報 特開2001−60269号公報
上述したような被写体追跡方法では、現在フレームの画像と基準画像とのパターンの類似性に基づいて、フレーム間で対応する被写体を検出して、被写体の追跡を行っている。そのため、被写体が障害物に隠れた場合や被写体が撮像範囲から外れた場合などに、被写体とは異なる領域を被写体領域として抽出する可能性があるという問題点があった。
例えば、被写体の一部が障害物に隠れている場合であっても、マッチング処理により、当該被写体が信頼度の低い状態で検出されることが考えられる。この検出結果に基づき基準画像を更新すると、更新された基準画像は、本来の被写体に対して障害物の形状を部分的に含む画像となる。そして、次のフレームからは、この障害物の形状を含む基準画像に基づきマッチング処理が行われることになる。この場合、本来追跡を行いたい被写体とは別の被写体を追跡することになってしまう。
したがって、本発明の目的は、特定の被写体を適切に追跡することができる画像処理装置および画像処理方法、ならびに、撮像装置を提供することにある。
本発明は、上述した課題を解決するために、所定時間間隔で供給される画像から所定の被写体を検出し、検出した所定の被写体を追跡する画像処理装置であって、画像から所定の被写体を検出し、所定の被写体に対応する基準画像を抽出する抽出手段と、基準画像を抽出した画像の後に供給される画像から基準画像に対応する部分画像を検出することにより、所定の被写体を追跡する追跡手段と、追跡手段が検出した部分画像で基準画像を更新する更新手段と、部分画像の、追跡手段による検出に対する信頼度を算出する算出手段と、追跡手段による追跡および更新手段による基準画像の更新を継続するか否かを判定する判定手段とを有し、判定手段は、信頼度が閾値未満であった場合、追跡手段による追跡および更新手段による基準画像の更新を所定の期間だけ継続させた後に終了させ、信頼度が閾値以上であれば、追跡手段による追跡および更新手段による基準画像の更新を継続させると判定することを特徴とする画像処理装置である。
また、本発明は、所定時間間隔で供給される画像から所定の被写体を検出し、検出した所定の被写体を追跡する画像処理方法であって、画像から所定の被写体を検出し、所定の被写体に対応する基準画像を抽出する抽出ステップと、基準画像を抽出した画像の後に供給される画像から基準画像に対応する部分画像を検出することにより、所定の被写体を追跡する追跡ステップと、追跡ステップが検出した部分画像で基準画像を更新する更新ステップと、部分画像の、追跡ステップによる検出に対する信頼度を算出する算出ステップと、追跡ステップによる追跡および更新ステップによる基準画像の更新を継続するか否かを判定する判定ステップとを有し、判定ステップは、信頼度が閾値未満であった場合、追跡ステップによる追跡および更新手段による基準画像の更新を所定の期間だけ継続させた後に終了させ、信頼度が閾値以上であれば、追跡ステップによる追跡および更新ステップによる基準画像の更新を継続させると判定することを特徴とする画像処理方法である。
本発明によれば、特定の被写体を適切に追跡することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳述する。図3は、本発明の各実施形態に共通して適用可能な撮像装置300の一例の構成を示す。撮像手段としての撮像部302は、撮像光学系と、CCDイメージセンサやCMOSイメージセンサなどによる撮像素子と、撮像素子を駆動する駆動回路とを有する。撮像光学系に設けられる撮像レンズ301によって被写体からの光線が集光され、撮像部302の撮像素子に照射される。撮像部302において、入射した光線が撮像素子において光電変換により画素単位で電荷に変換される。撮像部302は、この光が変換された電荷を画素毎に読み出して、画像信号として出力する。
なお、撮像部302において、撮像素子からの電荷の読み出しを所定時間間隔、例えばフレーム周期で連続的に行うことで、動画像信号を得ることができる。
撮像部302から出力された画像信号は、アナログ信号処理部303において相関二重サンプリング(CDS)やゲイン調整などのアナログ信号処理が行われる。アナログ信号処理部303から出力された画像信号は、A/D変換部304でデジタル信号に変換され、画像データとされる。
A/D変換部304から出力された画像データは、撮影制御部305および画像処理部306にそれぞれ供給される。画像処理部306は、供給された画像データに対してガンマ補正、ホワイトバランス処理など所定の画像処理を施す。画像処理部306は、通常の画像処理に加え、後述する顔検出部309または顔追跡部310から供給される画像中の顔の領域に関する情報を用いた画像処理を行う機能を有する。
画像処理部306から出力された画像データは、表示部307および記録部308に供給されると共に、顔検出部309および顔追跡部310に供給される。
表示部307は、例えばLCDや有機ELディスプレイによる表示デバイスと、画像データに基づき表示デバイスを駆動する駆動回路とを有する。表示部307は、供給された画像データを表示デバイスに対して表示させる。時系列的に連続撮影した画像を逐次的に表示部307で表示することで、表示部307を、撮像画像をモニタする電子ビューファインダ(EVF)として機能させることができる。
記録部308は、画像処理部306から供給された画像データを記録媒体321に記録する。記録媒体321は、例えば撮像装置300に対して着脱可能な不揮発性の半導体メモリである。これに限らず、記録媒体321が撮像装置300に内蔵される図示されない内蔵メモリや内蔵ハードディスクであってもよいし、図示されない通信部により通信可能に接続された外部装置であってもよい。勿論、記録媒体321が光ディスクや磁気テープであってもよい。
抽出手段としての顔検出部309は、画像処理部306から供給された画像データから画像中の人物の顔を検出し、被写体となる人物の人数と顔領域とを特定する。顔検出部309は、公知の顔検出方法を用いて顔検出を行うことができる。
顔検出の公知技術としては、顔に関する知識(肌色情報、目・鼻・口などのパーツ)を利用する方法や、ニューラルネットに代表される学習アルゴリズムにより顔検出のための識別器を構成する方法などがある。顔の認識率向上のために、これらを組み合わせて顔認識を行なうのが一般的である。具体的な例としては、特開2002−251380号広報に記載のウェーブレット変換と画像特徴量を利用して顔検出する方法などが挙げられる。
顔検出部309から、顔領域の情報として、例えば検出した人数分の顔のそれぞれについて、位置、大きさ、傾きおよび信頼度などが出力される。ここで、信頼度とは、検出結果の確からしさを示す値であり、顔検出の処理過程の中で決定される。
信頼度の算出方法の例として、予め記憶された被写体の画像の特徴と、顔検出部309により検出した顔領域の画像の特徴とを比較して、検出した顔領域の画像が被写体の画像である確率を求め、この確率から算出する方法がある。予め記憶された被写体の画像としては、例えば典型的な顔による顔画像や、顔の特徴を抽出して図式化した画像を用いることが考えられる。また、信頼度の算出方法の他の例として、予め記憶された被写体の画像の特徴と、顔検出部309によって検出した顔領域の画像の特徴との差を算出し、その差の大きさから算出する方法がある。顔検出の信頼度は、さらに他の方法を用いて算出してもよい。出力された信頼度のレベルが高ければ、誤検出の可能性が少なく、低ければ誤検出の可能性が高い。
顔検出部309で検出された顔領域の情報は、撮影制御部305、画像処理部306および顔追跡部310にそれぞれ供給される。
顔追跡部310は、基準画像登録部311、マッチング処理部312、継続判定部313、信頼度算出部314および継続条件設定部315を有する。顔追跡部310は、画像処理部306から出力される時刻の異なる画像データから、画像データのパターンの類似性に基づき特定の顔を追跡する。顔追跡部310は、処理結果として、追跡された顔による顔領域の情報を出力する。
更新手段としての基準画像登録部311は、顔検出部309または顔追跡部310における顔領域の検出結果に基づき、画像処理部306から出力される画像データの部分領域を基準画像として登録する。既に基準画像が登録されている場合には、登録済みの基準画像が更新される。
ここで、基準画像登録部311は、顔追跡部310の初期動作時には、顔追跡部310により検出された顔領域が存在しないため、顔検出部309で検出された顔領域を基準画像として登録することが必要となる。一方、顔追跡部310の初期動作以降は、顔追跡部310により検出された顔領域を、基準画像として登録することが可能となる。顔検出部309の検出結果と顔追跡部310の検出結果とにおいて、より信頼性の高い検出結果に基づき基準画像を登録することにより、顔追跡部310の精度を向上させることができる。
追跡手段としてのマッチング処理部312では、現在フレームにおける画像データの画像と、基準画像登録部311により登録されている基準画像とのマッチング処理を行う。マッチング処理では、背景技術において既に説明したように、現在フレームにおける画像データの画像に対して基準画像をずらしながら相関を求める。そして、現在フレームによる画像データの画像において基準画像と最も相関度が高い領域を、目的とする特定の領域として抽出する。
ここで、マッチング処理部312は、現在フレームの画像データと時刻の異なる基準画像が登録されている場合のみ、マッチング処理を行うものとする。換言すれば、マッチング処理部312は、基準画像が現在フレームの画像データから抽出されたものである場合は、マッチング処理を行わない。
判定手段としての継続判定部313は、画像処理部306から時系列上で連続的に出力される画像データに基づき動作する、顔追跡部310による顔追跡処理を継続するか否かを、所定の判定条件(以下、継続判定条件)に基づき判定する。この継続判定条件は、後述する継続条件設定部315により設定される。
すなわち、上述したマッチング処理部312では、追跡対象の顔が障害物に隠れた場合など、所期の目的とする画像とは異なる画像の領域を、追跡対象の顔領域として抽出する可能性がある。また、基準画像登録部311において、基準画像をマッチング処理部312の結果に基づき順次更新していく場合は、一旦、目的とする顔領域とは異なる領域を抽出すると、それ以降で所期の目的の領域を抽出することが困難となる。そのため、マッチング処理部312が誤った結果を出力した場合などは、顔追跡部310の動作を中断させる必要がある。
算出手段としての信頼度算出部314は、マッチング処理部312によるマッチング処理結果の信頼度を算出する。信頼度の算出方法については、後述する。信頼度算出部314で算出された信頼度が閾値未満の場合に、継続条件設定部315により、継続判定部313に対して上述の継続判定条件が設定される。換言すれば、継続判定部313における継続判定条件は、信頼度算出部314で算出された信頼度が閾値未満にならない限り設定されない。
ここで、継続条件設定部315により設定された継続判定条件は、顔追跡部310が継続的に動作している期間は、維持される。継続判定部313の判定結果に応じて顔追跡部310の動作が中断された場合は、継続条件設定部315に設定された継続判定条件が解除される。また、顔検出部309の顔検出結果に基づき基準画像登録部311により基準画像が登録された場合、継続条件設定部315に設定された継続判定条件が解除される。
顔追跡部310で検出された顔領域の情報は、継続判定部313において継続判定条件を満たしていると判定された場合は、撮影制御部305および画像処理部306にそれぞれ供給される。一方、継続判定部313において継続判定条件を満たしていないと判定された場合は、顔追跡部310の動作は中断され、顔追跡部310から撮影制御部305および画像処理部306に対する顔領域の情報の供給が行われない。顔追跡部310は、一旦動作が中断されると、顔検出部309により顔が検出され、基準画像の登録または更新が行われない限り、動作が再開されないものとする。
撮影制御部305は、A/D変換部304から出力された画像データに基づいて、撮像レンズ301の図示されない焦点制御機構や露出制御機構を制御する。撮影制御部305は、この焦点制御機構や露出制御機構の制御に、顔検出部309または顔追跡部310により検出された顔領域の情報を用いることができる。したがって、本実施形態の撮像装置300は、撮像画像中の顔領域の情報を考慮した撮影処理を行なう機能を有する。撮影制御部305は、撮像部302の出力タイミングや出力画素などの制御も行なう。
制御手段としての制御部320は、撮像装置300の全体の動作を制御する。制御部320は、例えばCPU、ROMおよびRAMを有し、ROMに予め記憶されたプログラムに従い、RAMをワークメモリとして用いて動作し、撮像装置300の各部を制御する。ここで、上述した顔追跡部310は、制御部320におけるプログラムによりその機能が実現されるようにできる。プログラムにより、さらに顔検出部309の機能を実現してもよい。勿論、これらの機能を、制御部320に制御されるハードウェアで実現してもよい。
<第1の実施形態>
次に、本発明の第1の実施形態について説明する。図4は、本第1の実施形態による顔追跡処理を示す一例のフローチャートである。このフローチャートの各処理は、制御部320がプログラムに従い、顔検出部309および顔追跡部310を制御することで実行される。顔追跡部310においては、制御部320は、フローチャートに従い基準画像登録部311、マッチング処理部312、継続判定部313、信頼度算出部314および継続条件設定部315を制御する。これに限らず、顔検出部309および顔追跡部310、ならびに、顔追跡部310が有する各部がそれぞれ自律的および互いに協働して図4のフローチャートの処理を実行するようにしてもよい。
図4において、ステップS401およびステップS402は、主に顔検出部309による処理、ステップS403からステップS411は、主に顔追跡部310による処理を示す。ここで、顔検出処理とは、1フレームの画像から目的とする特定の領域を抽出する処理を示す。また、顔追跡処理とは、時刻の異なる2つ以上の画像から特定の領域を抽出する処理を示す。以下では、顔検出処理や顔追跡処理で抽出される特定の領域の例として、顔領域を適用する。
先ず、ビデオカメラなどの撮像装置により、最初のフレームt=0における撮像画像を入力画像として読み込む(ステップS401)。そして、読み込んだ入力画像に対して、次のステップS402において顔検出部309で顔検出を行い、顔領域を抽出する。抽出された顔領域の画像は、基準画像登録部311により、初期の基準画像として登録される。基準画像による画像データは、例えば顔追跡部310が有するメモリに記憶される。フレームt=0の画像データにおける基準画像の位置を示す情報を、フレームt=0の画像データと共にメモリに記憶しておいてもよい。
なお、ステップS402で、入力画像から顔が検出されなかった場合、処理がステップS401に戻され、次のフレームにおける撮像画像が入力画像として読み込まれる。そして、ステップS402で当該入力画像に対して顔検出が行われる。
次のステップS403で、基準画像登録部311により、登録された基準画像が更新される。ここで、処理がステップS402から直接的にステップS403に移行された場合には、実質的には、基準画像の更新は行われない。後述するステップS410の判定により処理がステップS403に戻された場合に、後述するステップS405によるマッチング処理で得られた部分画像で基準画像の更新が行われる。
処理はステップS404に移行され、次のフレームにおける撮像画像を入力画像として読み込む。そして、ステップS405で、マッチング処理部312は、この読み込んだ入力画像に対して、ステップS403で登録された基準画像によりマッチング処理を行う。マッチング処理は、例えば入力画像の部分画像をずらしながら、当該部分画像と基準画像とを比較してこれらの画像の相関度を求める。入力画像の全域に対して基準画像203との比較が終了したら、相関度が最も高い領域をマッチング処理結果の部分画像とする。
マッチング処理が終了すると、処理がステップS406に移行され、顔追跡部310による顔追跡処理の継続の可否を判定するための継続判定条件が継続判定部313に対して設定されているか否かが判定される。なお、継続判定部313に対して設定する継続判定条件については、後述する。
若し、ステップS406で、継続判定部313に対して継続判定条件が設定されていると判定されたら、処理はステップS410に移行される。ステップS410の処理については、後述する。
一方、ステップS406で、継続判定部313に対して継続判定条件が設定されていないと判定されたら、処理はステップS407に移行される。ステップS407では、信頼度算出部314により、ステップS405によるマッチング処理の結果に基づき、当該マッチング処理で抽出される部分画像の信頼度が算出される。なお、信頼度の算出は、ステップS405におけるマッチング処理の際に行ってもよい。
信頼度算出部314による信頼度の算出の例に関して説明する。例えば、マッチング処理では、現在フレームの画像における基準画像と同じサイズの部分領域の各画素と、基準画像の各画素との差分絶対値和を算出する。そして、算出された差分絶対値和が最小となる現在フレーム画像における部分領域の位置が、基準画像との相関度が最も高い領域とする。この場合、差分絶対値和の最小値が小さいほど信頼度が高く、差分絶対値和の最小値が大きいほど信頼度が低いとすることができる。
また、差分絶対値和の最小値を、現在フレーム画像における各部分領域の差分絶対値和の平均値で除した値が小さいほど、信頼度が高く、この値が大きいほど信頼度が低いとすることができる。この方法によれば、信頼度の算出に各部分領域による差分絶対値和の最小値を用いることにより、マッチング処理を行なう画像中に基準画像と類似するパターンが複数箇所ある場合などは、信頼度が低く算出されるようになる。一方で、マッチング処理を行なう画像中に基準画像と類似するパターンが、結果として出力する領域以外に無い場合は、信頼度が高く算出されるようになる。
ステップS407でマッチング処理結果の信頼度が算出されると、処理は次のステップS408に移行される。ステップS408では、ステップS407で算出された信頼度と閾値とが、例えば比較手段としての信頼度算出部314で比較される。比較の結果、若し、信頼度が閾値以上であると判定されたら、処理はステップS403に戻され、マッチング処理の結果検出された部分画像で、基準画像が更新される。そして、ステップS404以降で次のフレームの処理が行われる。
一方、ステップS408の比較の結果、信頼度が閾値未満であると判定されたら、処理はステップS409に移行される。ステップS409では、継続条件設定部315により、継続判定部313に対して継続判定条件が設定される。そして、次のステップS410で、継続判定部313により、顔追跡部310における処理が設定された継続判定条件を満たしているか否かが判定される。若し、満たしていると判定されたら、処理がステップS403に戻され、ステップS405のマッチング処理の結果検出された部分画像で基準画像が更新され、ステップS404以降、次のフレームの処理が行われる。
一方、ステップS410で、顔追跡部310における処理が、設定された継続判定条件を満たしていないと判定されたら、処理はステップS411に移行され、顔追跡部310による顔追跡処理が中断される。そして、処理がステップS401に戻され、次のフレームに対する処理が行われる。このとき、基準画像が初期化される。
図5を用いて、上述の図4のフローチャートによる処理をより具体的に説明する。図4のステップS401で、最初のフレームt=0が入力画像501として読み込まれ、入力画像501に対してステップS402で顔検出が行われる。図5の例では、入力画像501から顔領域510が検出されたので、処理がステップS403に移行され、この顔領域510の画像が基準画像として登録される。
続いて、ステップS404で次のフレームt=1が入力画像502として読み込まれ、フレームt=1の画像に対して、ステップS403で登録された基準画像によりマッチング処理が行われる。マッチング処理の結果、画像502における領域511が、顔領域510と画像の相関度が高い領域として検出されたものとする。
フレームt=1の処理の時点では、継続判定部313に対して継続判定条件が設定されていないので、ステップS406の判定により処理がステップS407に移行される。ステップS407でマッチング処理結果の信頼度が算出され、次のステップS408で、算出された信頼度が閾値以上か否かが判定される。この例では、信頼度が閾値未満であると判定され、処理がステップS409に移行されて継続判定部313に対して継続判定条件が設定される。
次のステップS410で、継続判定部313により、顔追跡部310における処理が設定された継続判定条件を満たしていると判定されたものとする。処理はステップS403に戻され、マッチング処理により検出されたフレームt=1による画像502の領域511の画像で基準画像が更新される。そして、ステップS404で次のフレームt=2が入力画像として読み込まれる。
ここで、フレームt=nより前までは、信頼度が閾値以上であり、ステップS403〜ステップS408の処理が繰り返されたものとする。また、フレームt=nによる画像503において、追跡対象の顔領域512における顔の一部が障害物513に隠れてしまい、ステップS408で信頼度が閾値未満と判定されたものとする。この場合、ステップS409の処理により、継続判定部313に対して継続判定条件が設定され、次のステップS410で、継続判定条件を満たしているか否かが判定される。
この例では、フレームt=nでは継続判定条件を満たしているものとし、処理がステップS402に戻され、次のフレームt=n+1が読み込まれる。以降、フレームt=n+kより前までは、この継続判定条件が満たされているものとする(ステップS410で「YES」)。そして、ステップS403〜ステップS406およびステップS410による処理が連続的に繰り返され、ステップS403において基準画像が順次更新される。
フレームt=n+kによる画像504において、追跡対象の大部分が障害物513に隠れてしまい、ステップS405によるマッチング処理結果の信頼度が閾値未満であったものとする。この場合、ステップS409で設定された継続判定条件が満たされなかったとされ(ステップS410で「NO」)、ステップS411で顔領域の追跡処理が中断され、継続判定条件が解除される。
なお、上述では、ステップS406による判定が、継続判定条件が継続判定部313に対して設定されているか否かで行っている。ここで、継続判定条件は、ステップS408における信頼度と閾値との比較結果に基づき、信頼度が閾値よりも低いと判定された場合にのみ、継続判定部313に対して設定される。したがって、ステップS406における判定は、前回の信頼度と閾値との比較結果による判定と等価であるといえる。
<継続判定条件について>
次に、顔追跡を継続するか否かを判定する継続判定条件について説明する。本第1の実施形態では、判定処理が開始された時点からの所定の期間を、継続判定条件として設定する。具体的には、下記の3種類の条件のうち何れか、あるいは、当該3種類の条件のうち2または3種類を組み合わせて継続判定条件として用いる。
(1)処理の継続回数または継続時間
(2)顔追跡結果の位置が設定された範囲を出るまでの期間
(3)連続するフレーム間での顔追跡結果の移動量が上限を超えるまでの期間
(1)の、「処理の継続回数または継続時間」について説明する。この場合、継続判定条件として、継続判定条件の設定時以降において、顔追跡が継続的に行われた回数または時間の上限を設定する。そして、顔追跡が継続的に行われた回数または時間が設定された上限を超えない場合に、ステップS410において継続判定条件を満たしていると判定する。なお、以下では、顔追跡が継続的に行われた回数または時間を、それぞれ継続回数および継続時間と呼ぶ。
より具体的には、顔追跡結果で得られた顔領域(以下、適宜、顔追跡結果と記述する)の信頼度が閾値以上のまま維持できていれば、その顔追跡を継続する時間に制限を設けない。一方、途中で一度でも顔追跡結果の信頼度が低くなったと判定された場合には、それ以降に得られた顔追跡結果の信頼度が再び閾値以上になったとしても、所定のフレーム数または所定時間だけしか、同一の顔領域に対して追跡を継続しない。
顔追跡結果の信頼度が閾値未満と判定された場合にのみ、継続判定条件として設定時以降の継続回数または継続時間の上限を設けるため、信頼度が継続して閾値以上になる場合は、継続回数または継続時間に依存せず動作することができる。また、顔追跡結果の信頼度が閾値未満と判定された場合に、それ以降の継続回数または継続時間に制限を設けることにより、誤った領域を追跡する可能性を軽減できる。
なお、継続回数は、ステップS403〜ステップS406およびステップS410による繰り返しの回数であり、例えば制御部320などによりステップS410からステップS403に処理が戻される回数を計測することで得られる。換言すれば、継続回数は、ステップS403で基準画像が更新された回数に相当する。継続時間は、例えば、制御部320などにより、ステップS409で継続判定条件が設定された時点からの経過時間を計測することで得られる。継続回数および継続時間は、処理がステップS411に移行すると初期化される。
また、継続回数または継続時間の上限は、追跡継続判定の条件設定時における信頼度の値に応じて適応的に決定してもよい。この場合、信頼度が低いほど、継続回数または継続時間の上限を低くする。
(2)の「顔追跡結果の位置が設定された範囲を出るまでの期間」について説明する。この場合、継続判定条件として、継続判定条件の設定時における顔追跡結果すなわち顔領域の中心を基準とし、画像中に顔追跡を許容する範囲を設ける。そして、顔追跡結果が当該範囲内にあれば、継続判定条件を満たしていると判定する。すなわち、継続判定条件の設定時以降に、顔追跡結果が当該範囲外に出た場合は、継続判定条件を満たしてないと判定され(ステップS410の「NO」)、顔追跡を中断する。
図6を用いて、より具体的に説明する。図6のフレームt=nによる画像601では、信頼度が閾値以上になったものとする。この場合、顔追跡を許容する範囲は設定されておらず、顔領域610が画像中のどの位置に移動しても顔追跡が継続される。
次のフレームt=n+1の画像602において、信頼度が閾値未満となったものとする。この場合、顔追跡結果(顔領域610)の中心位置を基準として、顔追跡を許容する範囲611が設定される。範囲611は、顔領域610よりも大きい範囲が設定される。フレームt=n+1による画像602で顔追跡結果の信頼度が閾値未満となったため、それ以降のフレームでは、顔追跡結果の信頼度が再び閾値以上になったとしても、この範囲611内でしか追跡を継続しない。
次のフレームt=n+2による画像603では、顔追跡結果が顔追跡を許容する範囲611内に存在するため、顔追跡が継続される。一方、次のフレームt=n+3による画像604では、顔追跡結果が顔追跡を許容する範囲611外に出たため、継続判定条件を満たしてないと判定され(ステップS410の「NO」)、顔追跡を中断する。
顔追跡を許容する範囲611は、継続判定条件の設定時の顔追跡結果の大きさに基づいて、適応的に決定しても良い。この場合、顔追跡結果の大きさが小さいほど、許容する領域の範囲611を小さくする。
(3)の「連続するフレーム間での顔追跡結果の移動量が上限を超えるまでの期間」について説明する。この場合、継続判定条件として、連続するフレームの画像間における顔追跡結果の移動量の累積値に対して上限を設定する。そして、当該移動量の累積値が設定された上限以下で、継続判定条件を満たしているものとする。すなわち、当該移動量の累積値が設定された上限を超えたら、継続判定条件を満たしていないと判定され、顔追跡を中断する。
移動量の累積値に対する上限は、顔追跡結果の大きさに応じて決定される。被写体の動き量が同じであれば、被写体領域の大きさが大きいほど、連続するフレーム間の画像中の移動量は大きく、小さければ連続するフレーム間の画像中の移動量は小さいためである。したがって、顔追跡結果が大きいほど、移動量の累積値に対する上限を大きく設定する。
顔追跡結果の信頼度が継続して閾値以上であれば、連続するフレーム間の顔追跡結果の移動量の累積値に依存せず顔追跡を継続することができる。つまり、画像中の動き量の大きい被写体であっても、顔追跡の対応が可能である。また、顔追跡結果の信頼度が閾値未満の場合に、連続するフレーム間の顔追跡結果の移動量の累積値に顔追跡結果の大きさに応じた閾値を設けるため、誤った領域を追跡する可能性を軽減できる。
このように、本発明の第1の実施形態によれば、顔追跡部310による顔追跡結果の信頼度が閾値以上の状態が維持されている期間は、継続して顔追跡部310による顔追跡処理を行うことができる。また、顔追跡部310による顔追跡結果の信頼度が閾値未満となった場合に、それ以降の継続判定部313に対して、上述の(1)〜(3)の各項で説明したように継続判定条件を設定する。これにより、顔追跡部310が誤った領域を追跡結果として動作する可能性を軽減できる。
<顔追跡の継続判定を行うタイミングについて>
ここで、顔追跡結果の信頼度が閾値未満のフレームにおいて顔追跡の継続判定を行なうのではなく、信頼度が閾値未満となったフレーム以降で顔追跡の継続判定を行なう理由について、図7を用いて説明する。
上述したように、本第1の実施形態による顔追跡結果の信頼度は、基準画像と現在フレームの画像とのマッチング処理結果の相関度に基づき算出される。図7において、フレームt=0による画像701を初期画像とし、以降、フレームt=1(画像703)、フレームt=2(画像705)およびフレームt=3(画像707)と、フレーム毎に順次処理が進んでいくものとする。なお、画像702、704、706および708は、それぞれ画像701、703、705および707で登録される基準画像の例を示す。
図7において、フレームt=0による画像701では、顔検出部309により検出された顔領域710の画像が基準画像702として登録される(ステップS402)ため、顔追跡結果の信頼度は算出されない。次のフレームt=1による画像703では、追跡対象とする顔領域710の、画像701に対する見えの変化が少なく、基準画像702と当該顔領域710との相関度が高いため、高い信頼度が算出される。
一方、次のフレームt=2による画像705では、追跡対象とする顔領域710が障害物711により隠れたとする。この場合、当該顔領域710に対して障害物711の一部が含まれ、フレームt=1において登録された基準画像704と、当該顔領域710との相関度が低くなり、低い信頼度が算出される。障害物711の一部を含んだ顔領域710の画像が、フレームt=1における基準画像706として登録される。
次のフレームt=3では、追跡対象とする顔領域710は、依然として障害物711に隠れた状態である。しかしながら、フレームt=1において登録された基準画像706と、当該顔領域710との相関度が高いため、高い信頼度が算出される。障害物711の一部を含んだ顔領域710の画像が、フレームt=2における基準画像708として登録される。この基準画像708は、障害物711の占める割合が大きく、当初に目的としていた追跡対象の顔領域の画像(例えば基準画像702)とは異なる画像である。
つまり、時系列で連続的に供給される画像に対して行う顔追跡処理では、一旦信頼度の低い顔追跡結果が得られると、それ以降のフレームにおいて顔追跡結果の信頼度が高く算出された場合に、所期の領域と異なった領域を追跡している可能性が高くなる。本第1の実施形態では、継続判定条件として、判定処理が開始された時点からの所定の期間を設定し、継続判定条件が満たされている間は、信頼性の評価を行わないようにしている。そのため、一旦信頼性の低い顔追跡結果が得られた直後に当該信頼性が高く算出された場合であっても、所期の領域と異なった領域を追跡する可能性が低く抑えられる。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。上述の第1の実施形態では、初期フレームに関しては顔検出部309による結果に基づき基準画像を登録する。そして、その後は、継続判定部313の判定により顔追跡部310の動作が中断されない限り、マッチング処理部312の結果に基づき基準画像を順次更新するように説明した。本第2の実施形態では、フレーム画像毎において顔検出部309による顔検出処理と、顔追跡部310による顔追跡処理とを行い、顔検出処理および顔追跡処理の結果のうち信頼性の高い結果に基づき基準画像を更新する。
図8は、本第2の実施形態による顔追跡処理を示す一例のフローチャートである。このフローチャートの各処理は、制御部320がプログラムに従い、顔検出部309および顔追跡部310を制御することで実行される。顔追跡部310においては、制御部320は、フローチャートに従い基準画像登録部311、マッチング処理部312、継続判定部313、信頼度算出部314および継続条件設定部315を制御する。これに限らず、顔検出部309および顔追跡部310、ならびに、顔追跡部310が有する各部がそれぞれ自律的および互いに協働して図8のフローチャートの処理を実行するようにしてもよい。
先ず、ビデオカメラなどの撮像装置により、撮像画像を入力画像として読み込む(ステップS801)。次に、前フレームに対する処理の際に基準画像が登録または更新されているか否かを判定する(ステップS802)。若し、登録または更新がなされていないと判定されたら、処理は後述するステップS804に移行される。例えば、現在の処理対象が初期フレームである場合や、前フレームに対する処理において、後述する処理により顔検出および顔追跡の結果が得られなかった場合は、基準画像が登録もしくは更新されていないと判定される。
一方、ステップS802で、前フレームにおいて基準画像が登録または更新されていると判定されたら、処理はステップS803に移行される。ステップS803では、基準画像登録部311に登録された基準画像を用いて、顔追跡部310による顔追跡処理が行われる。
図9は、このステップS803での顔追跡処理を示す一例のフローチャートである。先ず、ステップS901で、マッチング処理部312により入力画像に対する基準画像によるマッチング処理を行い、入力画像中でマッチング処理において最も相関度の高い部分画像を抽出する。次のステップS902で、顔追跡処理を継続するか否かを判定するための継続判定条件が継続判定部313に対して設定されているか否かが判定される。若し、設定されていると判定されたら、処理は後述するステップS906に移行される。
一方、ステップS902で、継続判定条件が継続判定部313に対して設定されていないと判定されたら、処理はステップS903に移行され、マッチング処理で得られた結果の信頼度が信頼度算出部314で算出される。そして、次のステップS904で、算出された信頼度と閾値とが比較される。若し、信頼度が閾値以上であると判定されたら、処理は後述するステップS907に移行される。
一方、ステップS904での比較の結果、信頼度が閾値未満であると判定されたら、処理はステップS905に移行され、継続条件設定部315により、顔追跡処理の継続判定条件が継続判定部313に対して設定される。ここで設定される継続判定条件は、上述の第1の実施形態において、「(1)処理の継続回数または継続時間」、「(2)顔追跡結果の位置」、「(3)連続するフレーム間での顔追跡結果の移動量」として説明した条件と同様とする。継続判定条件が継続判定部313に設定されると、処理はステップS906に移行される。
ステップS906では、継続判定部313により、顔追跡部310における処理が設定された顔追跡処理の継続判定条件を満たしているか否かが判定される。若し、満たしていないと判定されたら、処理はステップS908に移行され、顔追跡処理による追跡結果が得られなかったとされる。そして、図9のフローチャートによる一連の処理を抜け、処理が図8のステップS804に移行される。
一方、ステップS906で、顔追跡部310における処理が設定された顔追跡処理の継続判定条件を満たしていると判定された場合、処理はステップS907に移行される。ステップS907では、ステップS901で行われたマッチング処理の結果で得られた部分画像を、追跡結果とする。そして、図9のフローチャートによる一連の処理を抜け、処理が図8のステップS804に移行される。
ステップS804では、顔検出部309により現在フレームの画像に対して顔検出処理が行われる。すなわち、前フレームにおいて基準画像が登録されている場合は(ステップS802で「YES」)、顔追跡の結果による顔領域と、顔検出の結果による顔領域の2つの顔領域が得られることになる。
次のステップS805では、顔検出による結果と、顔追跡による結果の何れかの結果があるか否かが判定される。若し、何れの結果も存在しないと判定されたら、一連の処理は終了される。この後、例えば処理がステップS801に戻され、次のフレームに対する処理が開始される。
一方、ステップS805で、顔検出による結果と顔追跡による結果とのうち少なくとも何れか一方の結果が存在すると判定されたら、処理はステップS806に移行される。ステップS806では、顔追跡による結果すなわち顔追跡により検出された顔領域よりも、顔検出による結果すなわち顔検出により検出された顔領域の方が信頼性が高いか否かが判定される。
若し、顔追跡結果よりも顔検出結果の方が信頼性が高いと判定されたら、処理はステップS807に移行され、顔検出結果による顔領域が現在フレームの顔領域の抽出結果として用いるように決定される。そして、次のステップS808で、設定されている継続判定条件を解除する。これにより、顔検出結果による顔領域を基準画像として用いることにより、時系列で連続的に供給される画像に対して顔追跡処理を行った場合に誤った領域が追跡されてしまうことが抑制される。
一方、顔検出結果よりも顔追跡結果の方が信頼性が高いと判定されたら、処理はステップS809に移行され、顔追跡結果による顔領域が現在フレームの顔領域の抽出結果として用いるように決定される。例えば、被写体の顔が横を向いており検出されなかった時や、顔検出結果の信頼性が低い時などは、顔検出結果よりも顔追跡結果の方が信頼性が高いと判定される。
なお、ステップS802において前フレームの基準画像が登録されていないと判定され、ステップS803の顔追跡処理を行わずにステップS806に処理が移行した場合は、現在フレームにおける顔追跡結果が存在しないことになる。この場合には、顔追跡結果よりも顔検出処理の方が信頼性が高いと判定する。
ステップS808またはステップS809の処理が終了すると、処理はステップS810に移行される。ステップS810では、基準画像登録部311により、上述のステップS807またはステップS808で用いるように決定された顔領域の画像で基準画像が更新される。そして、処理がステップS801に戻され、次のフレームの処理が開始される。
上述のように、本第2の実施形態では、各フレームにおいて顔検出部309による顔検出処理と、顔追跡部310による顔追跡処理とを行うことで、画像中の顔領域の抽出をより安定的に行うことができる。また、顔検出部309で検出された顔領域を基準画像として用いる場合、継続判定部313で設定された継続判定条件を解除することにより、画像中の顔領域の抽出を安定的に継続することができる。
上述した第2の実施形態では、各フレームにおいて顔検出結果による顔領域または顔追跡結果による顔領域が存在する場合は、基準画像の更新または登録を行うように説明したが、これはこの例に限定されない。
例えば、顔検出結果が存在しないか、顔検出結果の信頼性が低いため顔追跡結果が利用され、且つ、顔追跡結果の信頼度も低い場合が考えられる。このような場合、基準画像を更新せず、前フレームの基準画像を維持するようにできる。また、基準画像だけでなく、画像中の顔領域の情報についても、前フレームの状態を維持するようにできる。これにより、瞬間的に現れるノイズや障害物などによる誤追跡の可能性を軽減できる。
上述した各実施形態では、初期の基準画像登録時において、顔検出により検出された顔領域の画像を基準画像として登録すると説明したが、これはこの例に限定されない。すなわち、初期の基準画像登録における画像中の部分領域は、任意に指定することができる。例えば、撮像装置300の図示されない操作部に対する操作や、外部装置から図示されない通信部を介して送られた指示に基づき、画像中の任意の領域を指定し、当該領域の画像を基準画像として登録可能である。また、焦点制御機構や露出制御機構に利用される画像中の領域を、初期の基準画像として登録することもできる。
上述の各実施形態では、被写体として顔を検出する場合について説明したが、これはこの例に限られない。すなわち、人物、動物、自動車など目的とする被写体を抽出するために、特定の形状の被写体を検出するものであれば、本発明を適用可能である。
また、上述した各実施形態では、本発明が撮像装置に適用されるように説明したが、これはこの例に限定されない。すなわち、本発明は、動画像を再生する再生装置に対して適用することができる。再生装置では、動画像を再生する再生データに対して被写体検出を行う。
<他の実施形態>
本発明の目的は、以下のようにして達成することも可能である。まず、上述した各実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶または記録媒体を、本発明が適用されるシステムあるいは装置に接続する。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行する。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、本発明は、上述の方法に限らず、以下のようにして達成することも可能である。すなわち、読み出したプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した各実施形態の機能を実現させることができる。
ここで、プログラムコードが格納される記憶または記録媒体としては、例えば、ROM、RAMおよび不揮発性のメモリカードといった半導体メモリ、CDおよびDVDといった光ディスク、さらには、光磁気ディスクやハードディスクなどが考えられる。また、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)などのコンピュータネットワークを、プログラムコードを供給するために用いることができる。
従来技術の問題点を説明するための図である。 従来技術の問題点を説明するための図である。 本発明の各実施形態に共通して適用可能な撮像装置の一例の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態による顔追跡処理を示す一例のフローチャートである。 本発明の第1の実施形態による処理を説明するための図である。 本発明の第1の実施形態による処理を説明するための図である。 本発明の第1の実施形態による処理を説明するための図である。 発明の本第2の実施形態による顔追跡処理を示す一例のフローチャートである。 本発明の第2の実施形態による顔追跡処理を示す一例のフローチャートである。
符号の説明
300 撮像装置
309 顔検出部
310 顔追跡部
311 基準画像登録部
312 マッチング処理部
313 継続判定部
314 信頼度算出部
315 継続条件設定部

Claims (11)

  1. 所定時間間隔で供給される画像から所定の被写体を検出し、検出した該所定の被写体を追跡する画像処理装置であって、
    前記画像から前記所定の被写体を検出し、該所定の被写体に対応する基準画像を抽出する抽出手段と、
    前記基準画像を抽出した画像の後に供給される画像から該基準画像に対応する部分画像を検出することにより、前記所定の被写体を追跡する追跡手段と、
    前記追跡手段が検出した前記部分画像で前記基準画像を更新する更新手段と、
    前記部分画像の、前記追跡手段による検出に対する信頼度を算出する算出手段と、
    前記追跡手段による追跡および前記更新手段による前記基準画像の更新を継続するか否かを判定する判定手段と
    を有し、
    前記判定手段は、
    前記信頼度が閾値未満であった場合、前記追跡手段による追跡および前記更新手段による前記基準画像の更新を所定の期間だけ継続させた後に終了させ、
    前記信頼度が該閾値以上であれば、前記追跡手段による追跡および前記更新手段による前記基準画像の更新を継続させると判定する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記所定の期間は、前記信頼度が閾値未満になった時点からの経過時間である
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記所定の期間は、前記信頼度が閾値未満になった時点から前記更新手段により前記基準画像が更新された回数に対応する期間である
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記所定の期間は、前記信頼度が閾値未満になった時点から、前記部分画像の前記画像中の位置が該部分画像の中心を基準として該部分画像よりも大きく設定された所定の範囲から出るまでの期間である
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記所定の範囲は、前記信頼度が閾値未満になった時点での前記部分画像の大きさが小さいほど小さく設定される
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記所定の期間は、前記信頼度が閾値未満になった時点から、前記部分画像の前記所定時間間隔で供給される画像間での移動量の累積値が上限を超えるまでの期間である
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記移動量の累積値の前記上限は、前記信頼度が閾値未満になって時点での前記部分画像の大きさが大きいほど大きく設定される
    ことを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 前記抽出手段は、前記所定時間間隔で供給される画像毎に前記所定の被写体を検出すると共に、該所定の被写体の検出に対する信頼度を算出し、
    前記更新手段は、
    前記抽出手段で算出された前記所定の被写体の検出に対する信頼度の方が、前記算出手段で算出された信頼度よりも高い場合、該所定の被写体に対応する部分画像を用いて前記基準画像の更新を行うように制御する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載の画像処理装置。
  9. 前記抽出手段は、前記所定の被写体として顔を検出する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れか1項に記載の画像処理装置。
  10. 所定時間間隔で供給される画像から所定の被写体を検出し、検出した該所定の被写体を追跡する画像処理方法であって、
    前記画像から前記所定の被写体を検出し、該所定の被写体に対応する基準画像を抽出する抽出ステップと、
    前記基準画像を抽出した画像の後に供給される画像から該基準画像に対応する部分画像を検出することにより、前記所定の被写体を追跡する追跡ステップと、
    前記追跡ステップが検出した前記部分画像で前記基準画像を更新する更新ステップと、
    前記部分画像の、前記追跡ステップによる検出に対する信頼度を算出する算出ステップと、
    前記追跡ステップによる追跡および前記更新ステップによる前記基準画像の更新を継続するか否かを判定する判定ステップと
    を有し、
    前記判定ステップは、
    前記信頼度が閾値未満であった場合、前記追跡ステップによる追跡および前記更新ステップによる前記基準画像の更新を所定の期間だけ継続させた後に終了させ、
    前記信頼度が該閾値以上であれば、前記追跡ステップによる追跡および前記更新ステップによる前記基準画像の更新を継続させると判定する
    ことを特徴とする画像処理方法。
  11. 撮像光学系を介して入射された光に基づく前記画像を前記所定時間間隔で連続的に出力する撮像手段と、
    前記撮像手段を用いて得られた前記画像を記録媒体に記録する記録手段と、
    請求項1乃至請求項9の何れか1項に記載の画像処理装置と
    を有する
    ことを特徴とする撮像装置。
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