JP2010147681A - 無線通信システムおよび屋内基地局 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】屋外基地局と、屋内基地局と、該屋内基地局に接続された読み取り装置と、移動局とを備え、前記読み取り装置と前記移動局とが近距離無線または接触式の伝送路を介して通信する手段を備えた無線通信システムであって、前記移動局は、移動局識別子を前記読み取り装置へ送信する手段を備え、前記読み取り装置は、前記移動局から移動局識別子を受信して前記屋内基地局へ送信する手段を備え、前記屋内基地局は、前記読み取り装置から移動局識別子を受信して記憶手段に登録し、移動局識別子が該記憶手段に登録された移動局の接続を許可する手段を備える。移動局の接続を許可するか否かの判定が屋内基地局内で完結し、コアネットワークへの移動局IDの伝送などの手順が不要となる。
【選択図】図1
Description
好ましくは、上記無線通信システムの屋内基地局は、ハンドオーバー要求を受信した場合に、該屋内基地局にハンドオーバーする移動局の移動局識別子が前記記憶手段に登録されていればハンドオーバー処理を実行する。
好ましくは、上記無線通信システムの移動局は、前記位置登録要求を拒否した屋内基地局に、一定時間の間、位置登録要求を再送しない。
好ましくは、上記無線通信システムの移動局は、同一の屋内基地局に位置登録している他の移動局とデータ通信することを許可する手段を備える。
好ましくは、上記無線通信システムは、前記屋内基地局に接続され、該屋内基地局の記憶手段に登録された移動局識別子および該屋内基地局に位置登録している移動局識別子および位置登録要求を受信したが前記記憶手段に登録されていないために位置登録要求拒否を送信した移動局識別子を該屋内基地局から取得して表示する表示装置をさらに備える。
また、例えば、読み取り装置を建物のドアの施錠装置を開錠するための読み取り装置と兼用すれば、開錠の手順のみで屋内基地局の記憶手段に移動局IDを登録させることができる。
フェムトセル基地局10は屋内に設置された屋内基地局である。フェムトセル基地局10、および、屋外に設置された屋外基地局であるマクロセル基地局20はコアネットワーク40に接続され、移動局30に無線通信サービスを提供する。この無線通信サービスは、例えば、3G(第3世代携帯電話)、LTE(Long Term Evolution(スーパー3Gとも呼ばれている))、4G(LTE-advanced)、WiMAX、WLANなどである。
なお、フェムトセル基地局10は、図6に示すように読み取り装置11を備える構成とすることも可能であり、この場合、フェムトセル基地局10は、読み取り装置11、移動局IDを登録する記憶手段、記憶手段に移動局IDが登録された移動局の接続を許可する許可手段、許可の状態に応じて基地局の動作を制御する制御手段103を備える。
また、フェムトセル基地局10に接続された表示装置12は、フェムトセル基地局10の記憶手段に登録された移動局IDを読み出して表示し、また、フェムトセル基地局10への位置登録が完了している移動局IDを読出して表示し、また記憶手段に登録されていない移動局IDからの位置登録要求であったために位置登録拒否を送信した移動局IDを読み出して表示する機能を有する。これにより、移動局30の所有者やフェムトセル基地局10の管理者が容易に接続許可IDの登録状況、位置登録、接続許可しない移動局の状況を知ることができる。
まず、図1に示す無線通信システムにおいて、移動局30を携帯したユーザが建物50のドア51の施錠装置を開錠して屋内に入り、読み取り装置11に移動局30をかざすと、読み取り装置11は移動局30の移動局IDを読み取り(図3のS11)、フェムトセル基地局10へ伝送する(図3のS12)。フェムトセル基地局10は受信した移動局IDを接続許可IDとして記憶手段に登録する(図3のS13)。
一方、図2に示す無線通信システムでは、ユーザが屋外に設置された読み取り装置11に移動局30をかざすと、読み取り装置11は移動局30の移動局IDを読み取り(図4のS21)、予め設定された移動局IDと合致するか判定する。合致したと判定すると、ドア51の施錠装置に開錠を指示する信号を送出し(図4のS22)、この信号を受信した施錠装置は開錠を行う。合致しなければ、施錠装置は開錠されず、動作シーケンスはこれ以上進まない。合致すると、次に、読み取り装置11はフェムトセル基地局10へこの移動局IDを有線の伝送路4を介して伝送し(図4のS23)、フェムトセル基地局10は受信した移動局IDを接続許可IDとして記憶手段に登録する(図4のS24)。ユーザは建物50のドア51を開けて屋内に入る。
以上で、図3、図4のいずれの動作シーケンスにおいても、フェムトセル基地局10の記憶手段に登録された接続許可IDは、屋内への入室が許可されている者が使用している移動局30の移動局IDであることが保証され、セキュリティが確保される。これ以降の動作シーケンスは同じであるので、図3、図4の両方の動作シーケンスを一緒に説明する。
上記の通り、フェムトセル基地局10は接続許可IDを管理し、接続を許可するかどうか判断するので、コアネットワークへ移動局IDを伝送して接続許可を仰ぐ必要はない。
移動局IDが接続許可IDとしてフェムトセル基地局10の記憶手段に登録されていない移動局30がフェムトセル基地局10へ位置登録要求を送信すると(S31)、フェムトセル基地局10は位置登録を許可せず、移動局30へ位置登録拒否通知を送信する(S32)。移動局30は位置登録拒絶通知(S33)を受信して拒否されたことを認識する。移動局が備える一般的な機能として、移動局30は一定時間が経過すると位置登録要求を再送することになるが、フェムトセル基地局10からの受信電波強度が大きい場合でも、一定時間の間、位置登録要求を送出せずに、上記の動作シーケンスが繰り返されることを防止する(S34)。
従って、マクロセル基地局20に位置登録した移動局30が屋内に入室したが、移動局30の移動局IDが接続許可IDとしてフェムトセル基地局10の記憶手段に登録されていない場合は、そのままマクロセル基地局20に位置登録された状態を維持することになる。フェムトセル基地局10に接続された表示装置12には該登録拒否した移動局IDを表示し、フェムトセル基地局10の所有者や管理者に接続許可しない移動局の進入を警告することができる。また、その際に測定された伝播損失値からフェムトセル基地局10と移動局30の距離を推測することで、ある一定以内の距離である際に特に強く警告表示することが可能となる。
上記の構成に代えて、フェムトセル基地局10は、移動局30の移動局IDを接続許可IDとして記憶手段に登録してからある一定時間後に抹消するように構成してもよい。この構成により、建物50の屋外へ出た移動局30が一定時間以内に再び建物50に入った場合には、読み取り装置11との通信を省略することが可能となる。
いずれの構成も、フェムトセル基地局10の記憶手段に再度使用されない接続許可IDが蓄積されることを防止することができる。
移動局は、既存のシーケンスにより、位置登録している基地局のセル番号およびセル情報を取得することができる。また、移動局は、図3または図4の動作シーケンスに従った動作を行う機能が実装されたフェムトセル基地局のセル番号を予め設定する手段をさらに備えるように構成される。
このとき、次のような手順でデータ通信を行うことができる。移動局30と移動局31(図示せず)がともに建物50の屋内に入ると、フェムトセル基地局10に位置登録され、フェムトセル基地局10からセル番号を取得する。移動局30または移動局31のいずれか一方が他方にデータ通信の開始を要求すると、移動局30と移動局31は、位置登録している基地局から取得したセル番号を交換する。移動局30と移動局31は、セル番号が互いに一致し、かつ、上記の予め設定されたセル番号とも一致することを確認すると、それぞれに記録されている静止画、動画などのデータ通信を開始する。このような手順によれば、移動局30と移動局31のどちらも入室を許可され、同一レベルセキュリティを満たしていることが保証される。
Claims (7)
- 屋外基地局と、屋内基地局と、該屋内基地局に接続された読み取り装置と、移動局とを備え、前記読み取り装置と前記移動局とが近距離無線または接触式の伝送路を介して通信する手段を備えた無線通信システムであって、
前記移動局は、移動局識別子を前記読み取り装置へ送信する手段を備え、
前記読み取り装置は、前記移動局から移動局識別子を受信して前記屋内基地局へ送信する手段を備え、
前記屋内基地局は、前記読み取り装置から移動局識別子を受信して記憶手段に登録し、移動局識別子が該記憶手段に登録された移動局の接続を許可する手段を備えることを特徴とする無線通信システム。 - 前記屋内基地局は、前記移動局から位置登録要求を受信した場合に、該移動局の移動局識別子が前記記憶手段に登録されていれば位置登録処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
- 前記屋内基地局は、ハンドオーバー要求を受信した場合に、該屋内基地局にハンドオーバーする移動局の移動局識別子が前記記憶手段に登録されていればハンドオーバー処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
- 前記移動局は、前記位置登録要求を拒否した屋内基地局に、一定時間の間、位置登録要求を再送しないことを特徴とする請求項2に記載の無線通信システム。
- 前記移動局は、同一の屋内基地局に位置登録している他の移動局とデータ通信することを許可する手段を備えることを特徴とする請求項2または3に記載の無線通信システム。
- 前記屋内基地局に接続され、該屋内基地局の記憶手段に登録された移動局識別子および該屋内基地局に位置登録している移動局識別子および位置登録要求を受信したが前記記憶手段に登録されていないために位置登録要求拒否を送信した移動局識別子を該屋内基地局から取得して表示する表示装置をさらに備えることを特徴とする請求項2または3に記載の無線通信システム。
- 移動局から近距離無線または接触式の伝送路を介して受信した移動局識別子を読み取る読み取り装置と、該読み取り装置の読み取った移動局識別子を登録する記憶手段と、該記憶手段に移動局識別子が登録された移動局の接続を許可する許可手段とを備えることを特徴とする屋内基地局。
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2008
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