JP2010147112A - リフロー装置 - Google Patents

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修二 岡田
Katsumi Tsuriga
勝美 釣賀
Kazuhiro Onishi
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Abstract

【課題】一時的に基板が供給されない場合において、その間の消費電力量やガス消費量を大幅に低減させることが可能であるとともに、稼働状態に迅速に復帰できるリフロー装置を提供する。
【解決手段】休止モードにおいて、加熱ガス循環機構2によるガス循環速度を低下させるとともに冷却ガス循環機構3の動作を停止させる一方、前記搬送機構11の動作を停止させ、かつ、前記基板搬出口及び基板搬入口にそれぞれ設置されたシャッタ5を閉塞する。
【選択図】図2

Description

本発明は、プリント基板等に部品をはんだ付けする際に用いるリフロー装置に関するものである。
特許文献1、2に示すようなこの種のリフロー装置は、電子装着部品等の生産ライン上に設置されるものであり、他の機器と併用される。例えば、リフロー装置に至るまでの工程としては、基板にハンダを印刷するハンダ印刷工程、ハンダが印刷された基板に電子部品(例えばSMD)を搭載する部品搭載工程などが挙げられ、これら工程を経て、リフロー装置に基板が次々搬送される。また、リフロー装置でハンダ付けされた基板は、さらにケーシングへの組み込み等の後工程を経る場合もある。
ところで、前記工程のいずれかで不具合が発生するなどしてラインが止まると、ハンダ付けすべき基板がリフロー装置に供給されなくなる場合が生じ得る。これに対し、リフロー装置を停止させてしまうと、炉内温度が低下し、この状態から温度を上昇させて稼働状態とするまでに少なくとも1〜数時間程度かかってしまうことから、従来は、基板の非供給状態がかなりの長時間続くと見積もられない限りは、リフロー装置をそのまま稼働状態に保つようにしている。
特開2007−67061号公報 特開2003−324272号公報
しかしながら、上述した稼働状態では、炉内温度を維持するために電力を著しく消費する。さらに、炉内を不活性ガスで充満させるタイプのものでは、炉の外部に漏れ出す分量の不活性ガスを新たに供給しなければならないことから、かなりの量の不活性ガスも消費する。
かといって、リフロー装置を停止させてしまうと、上述したように次に稼働状態とするまでに長い時間がかかり、生産リードタイムの大幅なロスとなる。
本発明は、かかる問題点を鑑みてなされたものであって、その主たる目的は、ライン停止などでリフロー装置に一時的に基板が供給されない場合において、その間の消費電力量やガス消費量を大幅に低減させることが可能であるとともに、稼働状態に迅速に復帰できるリフロー装置を提供することにある。
すなわち、本発明1に係るリフロー装置は、内部空間が複数の加熱ゾーン及び1以上の冷却ゾーンに分けられた加熱炉と、基板を前記加熱炉の基板搬入口から内部空間を通過させて基板搬出口から搬出する搬送機構と、前記各加熱ゾーンにそれぞれ形成され、各加熱ゾーンでの独立した温度調節を可能とする加熱ガス循環機構と、前記冷却ゾーンに形成され、該冷却ゾーンでの独立した温度調節を可能とする冷却ガス循環機構とを具備したものである。
そして、前記基板搬出口及び基板搬入口にそれぞれ設置された開閉可能なシャッタと、稼働モード、休止モード又は停止モードに切り換えるための切換操作手段と、制御部とをさらに具備し、前記制御部が、休止モードにおいて、加熱ガス循環機構によるガス循環速度を低下させるとともに冷却ガス循環機構の動作を停止させる一方、前記搬送機構の動作を停止させ、かつ、前記各シャッタを閉塞することを特徴とする。
このようなものであれば、休止モードにおいて、冷却ゾーンでのガス循環が停止することから、冷却機能が低下する。また、加熱ゾーンでのガス循環速度を低下させているので、加熱ガスが炉内壁に接触することによる熱放散を可及的に少なくできる。さらに、炉の外部との連通口でもある基板搬出入口を閉塞することから、ここでの熱損失も防止できる。加えて、内部のガスを走行とともに炉外に持ち出し、あるいは炉外のガスを炉内に持ち込む基板搬送機構を停止させることによっても、熱損失を防止できる。したがって、低電力で炉内温度を維持できる。
さらに、基板搬出入口が閉塞されることから、内部ガスの漏れを大幅に減らすことができ、例えば、炉内を不活性ガスで充満させるタイプのものにおいて、休止モード時に新たに供給するガス量を軽減することができる。この追加供給ガスは、炉内温度を下げる原因の1つであることから、この供給量を減らせることで、電力消費の軽減効果も図れる。
また、本発明2に係るリフロー装置は、前記制御部が、休止モードにおいて、一部の加熱ガス循環機構のガス循環速度を低下させるとともに、残りの加熱ガス循環機構及び冷却ガス循環機構の動作を停止させる一方、前記搬送機構の動作を停止させ、かつ、前記各シャッタを閉塞することを特徴とする。
このようなものであれば、必要最低限のガス循環機構だけを動作させることができるので、さらに省エネルギ化を推し進めることができる。
動作させる一部のガス循環機構は、初段及び最終段の加熱ゾーンでの加熱ガス循環機構であることが好ましい。一連の加熱ゾーンの両端だけを作動させることによって、外部との熱交換を効率的に遮断でき、その内部の保温をより低い電力で達成することが可能となる。
前記加熱ゾーンから内部のガスを吸い込み、不純物除去用の冷却器を通過させて、加熱ゾーンに再度戻す不純物除去機構を更に具備するものでは、休止モードにおいて、前記不純物除去機構の動作を停止させたほうがよい。
このように構成した本発明によれば、低電力で炉内温度を維持できる休止モードが存在するので、従来、待ち時間においてフルに稼働させていた場合と比べ、大幅な省エネルギ化を実現できる。また、炉内温度は維持されているので、稼働モードに極めて短時間で復帰することができ、待ち時間において停止させた場合のように生産リードタイムが大幅に長くなってしまうこともない。さらに、例えば、炉内を不活性ガスで充満させるタイプのものにおいて、待ち時間に新たに供給するガス量を軽減することができる。この追加供給ガスは、炉内温度を下げる原因の1つであることから、この供給量を減らせることで、電力消費の軽減効果も図れる。
以下に本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係るリフロー装置100の全体構成を示す模式図である。
この図1に示すように、本リフロー装置100は、互いに異なる温度に調節可能な複数のゾーンZ(以下、ゾーンを区別するときには、Zの後にかっこ書きで段数を付記する。)を水平に直列させた加熱炉1を具備しており、各ゾーンZを基板Pが一定速度で通過することでハンダ付けされるように構成したものである。
なお、このリフロー装置100は、後述するが、稼働モード、休止モード、停止モードという3状態をとることができ、以下の動作や機能説明部分において、特に断りがない場合は、稼働モードでの説明となっている。
図1において各ゾーンZの上下中間部分に連続的に形成された符号ARで示される領域が、基板Pの通過領域である。基板Pは、図2に示すように、基板搬送機構11によって、炉1の基板搬入口1aから炉内に入り、前記通過領域ARを通って、炉1の基板搬出口1bから搬出される。
この搬送機構11は、図2、図7に示すように(図1では省略してある)、プリント基板Pの左右辺部を載置して循環走行する平行な一対の搬送チェーン11A、11Bを有したものである。
搬送チェーン11A、11Bは、互いに回転自在に連結されて環状のチェーン本体を形成するチェーン要素11aと、前記チェーン要素11aから対向する搬送チェーン1に向かって延びるピン11bとからなるもので、図2に示すチェーン案内レール12A、12Bによって、上側に水平軌道部分が形成される。この水平軌道部分において、基板Pはその対向する辺部分をピン11bに支持され搬送される。
また、幅サイズの異なる基板Pにも対応できるように、搬送チェーン11間の離間距離は調整可能に構成してある。具体的に言えば、一方の搬送チェーン11Bが、ねじ送り機構(図示しない)などによって、基板搬送方向と直交する水平方向(以下、幅方向とも言う)に移動可能に構成してあり、前記一方の搬送チェーン11B(以下、移動搬送チェーン11Bとも表記する)が、他方の搬送チェーン11A(以下、固定搬送チェーン11Aとも表記する)に対して接近及び離間できるようにしてある。
次にゾーンZについて説明する。この図1では、6つのゾーンZ(1)〜Z(6)が記載されている。基板搬入口1aから見て、1段目〜3段目のゾーンZ(1)〜Z(3)が予備加熱ゾーン、4、5段目のゾーンZ(4)、Z(5)が半田溶融の行われる本加熱ゾーンである。また、6段目のゾーンZ(6)が冷却ゾーンである。なお、請求項における加熱ゾーンとは、予備加熱ゾーンZ(1)〜Z(3)及び本加熱ゾーンZ(4)、Z(5)のことである。
各加熱ゾーンZ(1)〜Z(5)の上下には、図3に示すように、それぞれ加熱ガス循環機構2が配備されている。
この加熱ガス循環機構2は、送風手段たるブロア22及び熱源たる電気ヒータ21に加え、これらを収容した収容室23と、この収容室23からブロア22の動作によって導出された加熱ガスを前記加熱ゾーンZに導く吹出経路24と、前記ゾーンZからガスを吸い込んで収容室23に導く吸込経路25とからなるものである。
収容室23には、内部に区画壁23aが設けてあり、この区画壁23aによって、ブロア22を収容するブロア収容室27と、電気ヒータ21を収容する加熱器収容室26とが区画形成してある。そして、前記吹出経路24の始端たるガス導出口24aをブロア収容室25に、前記吸込経路25の終端たるガス導出口25aを加熱器収容室24に開口させている。
さらに、この区画壁23aには、前記ガス導入口24aとは加熱器21を隔てて略反対側に位置する領域に、所定の大きさの連通孔Hを設けている。この部位に連通孔Hを設けているのは、収容室23に吸い込まれたガスがヒータ21で十分に暖められた後、ブロア22に吸入されるようにして、ガスを効率よく加熱するためである。なお、符号29は、不純物(フラックス)のうち、VOCと称される揮発性有機化合物を主として除去する触媒フィルタである。
前記吹出経路24の終端は、ガス吹出口2aとして、各加熱ゾーンZの上面又は下面に開口させてある。このガス吹出口2aは、例えば多数の貫通孔2aaからなるものである。これら貫通孔2aaは、図4にも示すように、加熱ゾーンZの上面又は下面に嵌め込んだ矩形状(ほぼ正方形状)をなす簿板材に貫通させたものである。また、上下の貫通孔2aaは、それぞれが鉛直方向に正対するように構成してある。
前記吸込経路25の始端は、ガス吸込口2bとして、各加熱ゾーンZの上下に開口させてある。このガス吸込口2bは、ガス吹出口2aの基板進行方向とは直交する方向に隣接する両側にそれぞれ形成された帯状をなすものであり、その長さはガス吹出口2aの辺長さとほぼ同じである。
このような構成によって、上側及び下側ガス吹出口2aからそれぞれ吹き出したガスが、基板通過領域ARに基板Pがある場合には基板Pに当たり、基板Pが無い場合には互いにぶつかって基板搬送方向と垂直でかつ水平方向に流れを変え、当該加熱ゾーンZの上下のガス吸込口2bから吸い込まれ、収容室23内に配置されたヒータ21及びブロア22を経て、再度、ガス吹出口2aから吹き出すようにしてある。
一方、最終段の冷却ゾーンZ(6)には、冷却ガス循環機構3が設けてある。
この冷却ガス循環機構3は、図5に示すように、ブロア31と、このブロア31を収容するブロア収容室32と、このブロア収容室32から吹き出される冷却ガスを冷却ゾーンZ(6)に導く吹出経路33と、冷却ゾーンZ(6)からガスを吸い込んでブロア収容室32に導く吸込経路34と、この吸込経路34上に設けた冷却器35とを具備するものである。
吹出経路33は、ブロア収容室32から2つに分岐して、冷却ゾーンZ(6)の上面及び下面にそれぞれ開口するものであり、その開口がガス吹出口3aとなっている。このガス吹出口3aは、前記加熱ガス循環機構2のものと同様、例えば多数の貫通孔3aaからなるものである。そして、上下の貫通孔3aaは、それぞれが鉛直方向に正対するように構成してある。
一方、吸込経路34の始端たるガス吸込口3bは、冷却ゾーンZ(6)の下面にのみ開口させてある。より具体的に、このガス吸込口3bは、下側のガス吹出口3aの基板進行方向とは直交する方向に隣接する両側にそれぞれ形成された帯状をなすものである。
冷却器35は、後述する冷却器42(図6参照)とほぼ同じ構造を有するものであり、内部に図示しないフィルタを有している。
そして、例えば下側のガス吹出経路33の内径を、上側のガス吹出経路33の内径よりも小さくすることによって、上側ガス吹出口3aからのガス流速(又はガス流量)が、下側ガス吹出口3aからのガス流速(又はガス流量)よりも小さくなるようにし、基板Pの無い状態での基板通過領域ARにおいて、ガスの流れが下方に向かうように設定している。
また、この冷却ゾーンZ(6)でのガス循環速度を、少なくともその1つ手前の5段目のゾーンZ(5)でのガス循環速度よりも小さくして動圧による圧力降下を抑制し、冷却ゾーンZ(6)での圧力が5段目のゾーンZ(5)での圧力よりも大きくなるように設定している。なお、ガス循環速度とは、ガス循環の平均速度やブロア吐出流量など、トータルとしてのガス循環速度であり、要は、前述したように、冷却ゾーンZ(6)での圧力が5段目のゾーンZ(5)での圧力よりも大きくなるようなガス循環速度に設定されていればよい。
なお、図1、図4に示す符号9は、ゾーンZ間、より具体的には、隣り合うガス吹出口2aの間に設けた矩形帯板状をなすガス分離板である。このガス分離板9は、ゾーンZの上面及び下面から基板通過領域ARに向かって上下に所定距離延出させたもので、ゾーンZ間でのガス流通をできるだけ防止するためのものである。
このような構成によれば、各加熱及び冷却ゾーンZにおいて、ガス吹出口2aの左右(基板搬送方向と直交する方向に隣接する領域)にガス吸込口2bを設けた構成によって、ガスはその循環回転軸が基板搬送方向と合致することとなり、各ゾーンZでのガスの流れ方向に基板搬送方向成分がほとんど含まれなくなる。したがって、ゾーンZ間でのガスのぶつかり合いとそれによる乱流の発生を可及的に防止でき、ゾーンZ間でのガスの混合を抑制することができる。
また、仮に混ざり合ったとしても、ガスの循環速度を、冷却ゾーンZ(6)よりもその1つ手前のゾーンZ(5)の方が速くなるようにして、減圧効果を発生させ、手前のゾーンZ(5)の圧力が冷却ゾーンZ(6)の圧力よりも低くなるようにしているため、手前のゾーンZ(5)から冷却ゾーンZ(6)へのガス流入を抑制できる。
このようにして、手前の加熱ゾーンZ(5)から冷却ゾーンZ(6)へのガス流入を可及的に防止し、そのガス流入による最終段の冷却ゾーンZ(6)でのフラックスの顕出抑制を図っている。
一方、基板PがゾーンZ間を通過して搬送されてくる場合、その基板に伴って、ある一定量のガスが手前の加熱ゾーンZ(5)から冷却ゾーンZ(6)へ流入してくることは避けられない。
これに対し、本実施形態では、冷却ゾーンZ(6)の基板通過領域ARにおいて、上側からのガス吹出速度の方が下側からよりも速くなるようにするとともに、下側にのみガス吸込口2bを設け、基板P付近にはガスの下降流が発生するように構成しているので、基板Pとともに流入してきたガスは、炉内壁の基板通過領域ARよりも下方で顕出する。したがってそのフラックスが、基板Pに滴下して付着することを確実に防止できる。
さらにこのリフロー装置100は、不純物除去機構4を有している。この不純物除去機構4は、図1、図3、図6に示すように炉内空間の所要箇所からガスを吸い込むとともに、その内部のガスに含まれる不純物を除去し、不純物除去後のガスを同一又は他の所要箇所から炉内空間に戻すものである。
より具体的には、この不純物除去機構4は、ガス流路41と、このガス流路41上に設けられて流通するガスを冷却するとともにガス中の不純物を液化して除去する冷却器42と、前記冷却器42よりも下流におけるガス流路41上に設けられてガスを圧送するブロア43とを具備してなる。
前記ガス流路41の始端であるガス吸入端4aは、図4に示すように隣り合うゾーンZの間に開口させてある。また、ガス流路41の終端であるガス吐出端4bは各加熱ガス循環機構2における吸込経路25上及び冷却ガス循環機構3に開口させてある。これは冷却器を42を通過して冷えたガスがまずはヒータ21を通るようにし、直接ゾーンZに入らないようにするためである。なお、図3は模式図のため、ガス吸入端4aが加熱ガス循環機構2に連通しているように記載されているが、実際には図4に示す位置に設定されている。
冷却器42は、図5に示すように、迷路状に壁体を設け、所定の流路抵抗を有するものとした上で、該壁体を、例えば水などの液体で冷却するようにした水冷式のものである。この実施形態では、冷却器42のガス導入口42a及びガス導出口42bを、下側収容室2におけるガス吐出端4bの開口よりも下方に設けて、液化して冷却器42内に蓄積されている不純物が、停電などの不測の場合に収容室2や基板通過領域ARに戻ることを防止している。
ところで、前記ガス吸入端4aは、全てのゾーンZ間に開口させてあるわけではなく、ゾーン間温度が所定以上異なる部位だけである。かかる箇所にガス吸入端4aを開口させているのは、あるゾーンZの設定温度がその前段ゾーンZよりも高い場合には、フラックスがハンダから気化発生することから、この気化フラックスを効果的に除去するためであり、逆の場合は、ガス中に含まれる気体状のフラックスが境界で液化又は固化する恐れがあることから、この液化又は固化フラックス(主として樹脂成分)を効果的に除去するためである。全てのゾーンZ間にガス吸入端4aを開口させないのは、ガスの流れが乱れ、ゾーンZ間のガス不干渉といった効果を得ることができなくなる恐れがあるからである。
各ガス吐出端4bの近傍には、ガス吐出端4bから吐出するガス流量を調節する調節バルブ44がそれぞれ設けてある(図5には示していない)。この調節バルブ44は、例えば電磁弁であり、図示しない制御部によって自動制御される。この制御部は、アナログ電気回路又はCPUやメモリ等からなるデジタル電気回路、又はそれらの組み合わせからなるもので、各ゾーンZにそれぞれ設けた温度センサ(図示しない)からの出力信号を受信し、その出力信号が示す検出温度が各ゾーンZで予め定められた設定温度に近づくように、前記各調節バルブ44にそれぞれ駆動信号を出力して、その開度、つまり冷却器42を通って各加熱ガス循環機構2に流入するガスの流量をそれぞれ個別に制御する。なお、予備加熱ゾーン及び本加熱ゾーンZ(1)〜Z(5)において全ての調節バルブ44が全閉となった場合は、図1に示すように、冷却ゾーンZ(6)の調節バルブ44が開放され、冷却ゾーンZ(6)に冷却されたガスが流入するように構成してある。
また、この制御部は、加熱器21にも制御信号を送信して温度制御を行う。ところで、このように2つの制御手段(加熱器21及び調節バルブ44)を用いて温度制御すると、両者が競合して制御に不具合が生じる恐れがあるが、ここでは、例えば一方のみを用いて温度制御し、その温度制御の結果、一方の動作範囲が予め定めた基準範囲を超えた場合に、他方を用いて温度制御を行うようにしている。
しかしてこの実施形態では、以上の構成に加えて、図2、図7〜図9に示すように前記基板搬出口1b及び基板搬入口1aに配置された開閉可能なシャッタ5と、本装置100を、稼働モード、休止モード、停止モードのいずれかに切り換えるための切換操作手段(図示しない)とを設けている。
シャッタ5は、搬送チェーン11A、11B間に配置される第1シャッタ要素51と、移動側のチェーン案内レール12Bに固定された第2シャッタ要素52とからなるものである。
第2シャッタ要素42は、移動側のチェーン案内レール12Bから外側に伸びる矩形板状をなすものであり、チェーン案内レール12Bが、固定側搬送チェーン11Aに向かって移動しても、チェーン案内レール12Bの外側に空く基板搬出入口1a、1bを閉塞できるようにしてある。
第1シャッタ要素51は、複数の矩形板体511を上部レール512でスライド可能に懸架したものであり、各板体511が重合し、幅方向長さが最も小さくなる重合状態と、各板体がほとんど重合することなく並んで幅方向長さが最も長くなる展開状態との間で幅方向に拡縮可能な構造となっている。各板体511には、幅方向端部に爪状の係合部511a、511bが設けてあって、これらが係合することにより、隣り合う板体511同士が展開状態で離れることなく、かつ、重合したときに隣の板体511を超えて次の板体511の位置まで移動することがないようにしてある。この実施形態では、これら板体511のうち、もっとも移動搬送チェーン11Bよりに位置するものに、第2シャッタ要素42又は移動側チェーン案内レール12Bに固定した係合部材を上下動可能に取り付けている。具体的には、例えば、板体511に上下方向に延びる長孔を設け、その長孔に第2シャッタ要素42又は移動側チェーン案内レール12Bから延出した係合部材の先端を係合させ、その係合部材の先端が長孔に沿って動くように構成している。
したがって、第1シャッタ要素51は、幅方向には常に移動側チェーン案内レール12Bの移動に合わせて拡縮する一方、上下方向には、図7に示すような上下駆動機構6により上下動し、下位置において基板搬出入口1a、1bを閉塞するとともに、上位置において基板搬出入口1a、1bを開放する。
切換操作手段は、例えば、このリフロー装置の動作設定や状態監視をするためのディスプレイタッチパネルやキーボードなどがその機能を担う。
しかして、オペレータがこの切換操作手段を使って稼働モードから休止モードに切り換えると、制御部がその信号を受信して、各部を以下のように制御する。
(1)初段の加熱ゾーンZ(1)及び最終段の加熱ゾーンZ(5)におけるガス循環速度の低下。
これらのゾーンZ(1)、Z(5)では、温度を直前の稼働モードの設定温度のまま、あるいは予め定められた保温温度となるように、ヒータ21を制御する。ガス循環速度は、ブロア22を予め定めた所定回転数まで下げて低下させる。
(2)他の加熱ゾーンZ(2)〜Z(4)における加熱ガス循環機構2の停止
これらのゾーンZ(2)〜Z(4)では、ブロア22及びヒータ21を停止させる。
(3)冷却ゾーンZ(6)における冷却ガス循環機構3の停止
このゾーンZ(6)では、ブロア31を停止させる。
(4)搬送機構11の停止
搬送チェーン11A、11Bの循環走行を停止させる。
(5)基板搬出入口1a、1bを閉塞
前記シャッタ5によって基板搬出入口1a、1bをそれぞれ閉塞する。具体的には、図7の想像線に示すように、基板搬出入口1a、1bを閉塞しない上位置にある第1シャッタ要素511を、基板搬出入口1a、1bを閉塞可能な下位置(図7の実線に示す)まで、上下駆動機構6に指令を出して降ろす。このとき、第1シャッタ要素511は、移動側搬送チェーン11Bと固定側搬送チェーン11Aの間に、幅方向にほぼ隙間なく入る。このことによって、搬送チェーン11A、11B間の基板搬出入口部分を閉塞する。一方、移動側搬送チェーン11Bの外側における基板搬出入口部分は前述したように第2シャッタ要素52によって閉塞されている。
(6)不純物除去機構4の停止
前記不純物除去機構4におけるブロア43を停止するとともに、全ての調節バルブ44を閉塞する。
なお、前記(1)〜(6)の工程は同時に行っても良いし、任意の順番で行っても良いが、(5)及び(3)を最初に行い、他の工程をその後にすることが温度安定の観点から好ましい。
一方、この休止モードから稼働モードに切り換えてリスタートさせると、以下の(7)〜(12)の工程が制御部によって営まれる。
(7)初段及び最終段の加熱ゾーンZ(1)、Z(5)におけるガス循環速度の復帰
(8)他の加熱ゾーンZ(2)〜Z(4)における加熱ガス循環機構2の再起動
(9)冷却ガス循環機構3の再起動
(10)搬送機構11の再起動
(11)基板搬出入口1a、1bを開放
具体的には、第1シャッタ要素51を、基板搬出入口を1a、1b閉塞しない上位置に持ち上げる。
(12)不純物除去機構4の再起動
なお、これらの工程は同時に行ってもよいが、順次行うとすれば、(7)、(8)の工程を先に行って、炉内温度が安定してから、他の工程を行うことが好ましい。
このように構成した本実施形態によれば、休止モードにおいて、冷却ゾーンZ(6)でのガス循環や不純物除去機構4でのガス循環が停止することから、冷却機能が大幅に低減してほとんど作用しなくなる。また、加熱ゾーンZ(1)〜Z(5)でのガス循環速度を低下させているので、加熱ガスが炉内壁に接触することによる熱放散を可及的に少なくできる。さらに、炉1の外部との連通口でもある基板搬出入口1a、1bを閉塞することから、ここでの外部とのガス流通による放熱も防止できる。加えて、内部のガスを走行とともに炉外に持ち出し、あるいは炉外のガスを炉内に持ち込む基板搬送機構11を停止させることによっても、熱損失を防止できる。
つまり、休止モードでは、極めて低電力で炉内温度を維持できるので、従来、待ち時間等においてフルに稼働させていた場合と比べ、大幅な省エネルギ化を実現できる。また、炉内温度は維持されているので、稼働モードに極めて短時間で復帰することができ、生産リードタイムが大幅に長くなってしまうこともない。
さらに、基板搬出入口1a、1bが閉塞されることから、内部ガスの漏れを大幅に減らすことができ、本実施形態のように、炉1内を不活性ガスで充満させるタイプのものにおいて、休止モード時に新たに供給するガス量を軽減することができ、ランニングコストの大幅な削減を図れる。この追加供給ガスは、炉内温度を下げる原因の1つであることから、この供給量を減らせることで、電力消費の軽減効果も奏する。
特にこの実施形態では、各ゾーンZでの吹出口2a、3aや吸込口2b、3bの工夫、あるいはガス分離板9の設置等により、隣り合うゾーンZ間でのガスの出入りを可及的に抑制できるので、保温効果が特に顕著になり、休止モードでの電力消費の大幅な軽減を図れる。
ちなみに、実験では、休止モードにおいて、稼働モードでの1/2以下の電力で炉内温度を維持できることが確認されている。
なお、本発明は前記実施形態に限られるものではない。例えば、ゾーンの数や加熱ガス循環機構、不純物除去機構など、各部の構成は、他の態様でも構わないし、シャッタの構造も実施形態に限定されるものではない。その他、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であるのは言うまでもない。
本発明の一実施形態に係るリフロー装置の模式的全体構成図。 同実施形態における基板搬出入口、搬送機構、シャッタ等を示す部分斜視図。 同実施形態における加熱ガス循環機構を、基板通過方向から視たときの内部構造を示す模式的内部構造図。 同実施形態におけるガス吹出口、ガス吸込口等を上方から視たときの構造を示す模式的内部構造図。 同実施形態における冷却ガス循環機構を、基板通過方向と直交する水平方向から視たときの内部構造を示す模式的内部構造図。 同実施形態における不純物除去機構を示す模式的構造図。 同実施形態におけるシャッタを基板通過方向と直交する水平方向から視たときの模式図。 同実施形態における第1シャッタ要素の斜視図。 同実施形態における第1シャッタ要素の側面図。
符号の説明
100・・・リフロー装置
P・・・基板
Z(1)〜Z(5)・・・加熱ゾーン
Z(6)・・・冷却ゾーン
1・・・加熱炉(炉)
1a・・・基板搬入口
1b・・・基板搬出口
11・・・搬送機構と、
2・・・加熱ガス循環機構
3・・・冷却ガス循環機構
5・・・シャッタ

Claims (4)

  1. 内部空間が複数の加熱ゾーン及び1以上の冷却ゾーンに分けられた加熱炉と、
    基板を前記加熱炉の基板搬入口から搬入し、内部空間を通過させて基板搬出口から搬出する搬送機構と、
    前記各加熱ゾーンにそれぞれ形成され、各加熱ゾーンでの温度調節を可能とする加熱ガス循環機構と、
    前記冷却ゾーンに形成され、該冷却ゾーンでの温度調節を可能とする冷却ガス循環機構とを具備したリフロー装置において、
    前記基板搬出口及び基板搬入口にそれぞれ設置された開閉可能なシャッタと、
    稼働モード、休止モード又は停止モードに切り換えるための切換操作手段と、
    制御部とをさらに具備し、
    前記制御部が、休止モードにおいて、加熱ガス循環機構によるガス循環速度を低下させるとともに冷却ガス循環機構の動作を停止させる一方、前記搬送機構の動作を停止させ、かつ、前記各シャッタを閉じることを特徴とするリフロー装置。
  2. 内部空間が複数の加熱ゾーン及び1以上の冷却ゾーンに分けられた加熱炉と、
    基板を前記加熱炉の基板搬入口から搬入し、内部空間を通過させて基板搬出口から搬出する搬送機構と、
    前記各加熱ゾーンにそれぞれ形成され、各加熱ゾーンでの独立した温度調節を可能とする加熱ガス循環機構と、
    前記冷却ゾーンに形成され、該冷却ゾーンでの独立した温度調節を可能とする冷却ガス循環機構とを具備したリフロー装置において、
    前記基板搬出口及び基板搬入口にそれぞれ設置された開閉可能なシャッタと、
    稼働モード、休止モード又は停止モードに切り換えるための切換操作手段と、
    制御部とをさらに具備し、
    前記制御部が、休止モードにおいて、一部の加熱ガス循環機構のガス循環速度を低下させるとともに、残りの加熱ガス循環機構及び冷却ガス循環機構の動作を停止させる一方、前記搬送機構の動作を停止させ、かつ、前記各シャッタを閉じることを特徴とするリフロー装置。
  3. 前記制御部が、休止モードにおいて、前記加熱ゾーンのうち、初段及び最終段の加熱ゾーンでの加熱ガス循環機構によるガス循環速度を低下させるとともに、残りの加熱ガス循環機構の動作を停止させる請求項2記載のリフロー装置。
  4. 前記加熱ゾーンから内部のガスを吸い込み、不純物除去用の冷却器を通過させて、加熱ゾーンに再度戻す不純物除去機構を更に具備してなり、
    前記制御部が、休止モードにおいて、前記不純物除去機構の動作を停止するようにしている請求項1、2又は3記載のリフロー装置。
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