JP2010143625A - 泡形成機能を備えた容器及びその容器用の蓋 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、二酸化炭素が加圧溶解された通常のビールを、生ビールディスペンサー、炭酸ガスボンベ等の装置を使用せず、また窒素ガスをビールに溶解させずに、さらに別の容器にビールを移し変える必要がなく、容器のみの機能で平均泡径が100μm未満で密度の高いクリーミー感のあるビール泡を形成することができる泡形成機能を備えた容器を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明に係る泡形成機能を備えた容器は、ビールその他発泡性醸造酒を密封することができる容器において、容器の密封状態を保持したままで、ビール充填空間の容積を一気に増加させ、かつ、前記ビール充填空間の陽圧を一気に低下させる陽圧開放手段と、該陽圧開放手段の作動を開始させるトリガーと、を有することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、ビールその他発泡性醸造酒を密封する容器に関し、特に、ディスペンサー、炭酸ガスボンベなどを使用せずに、また窒素ガスをビールに溶解させること無く、ビールその他発泡性醸造酒のクリーミーな泡を形成する機能を付帯する容器に関する。本発明は、簡単な操作でビールのクリーミーな泡を形成でき、そのまま製品として提供することもできる容器に関する。ここで、本発明でビールその他発泡性醸造酒とは、ビール、発泡酒及び所謂第3のビールと分類される発泡性アルコール飲料である。本発明では、ビールその他発泡性醸造酒を単にビールともいう。
壜、缶又は生ビールディスペンサーからグラスにビールを注いだときに発生する泡は、それまで加圧状態でビールに溶解していた二酸化炭素(炭酸ガス)が、大気圧に減圧されることで過飽和状態となり、ビールの振動、グラスの凹部をきっかけとして核沸騰によって形成される泡である。平均泡径は100μm以上あり、泡密度が低いのでクリーミー感が感じられにくい。
生ビールディスペンサーの泡出し機能によって発生する泡は、吐出バルブ内部の細かいオリフィスにビールを通過させて、ビールを噴霧状に吐出させて形成した泡である。エネルギー保存の法則の下では、ビールがオリフィスを通過すると流速が増加し、運動エネルギーが増加する。その結果、圧力エネルギーが減少する。この激しい振動と急激な減圧によって、ビールに溶解していた二酸化炭素の遊離が促進される。形成された泡径は細かいが、ビール成分を攪拌してできた泡であるため、角が立つようなクリーミー感はない。
市販のビールにはウィジェットを内装した容器に充填された製品があるが、注いだときに発生する泡は、ビールに窒素ガスを予め溶解させて、窒素ガスのガス拡散速度の遅さを利用して形成された泡である。泡径は非常に細かいが窒素ガスで形成した泡であるため、生粋のビールと二酸化炭素から形成される泡とは成分が異なる(例えば、特許文献1を参照。)。
その他の泡形成方法としては次の技術がある。例えば、超音波発生装置を使用して、ビールの泡を立てる装置と方法がある(例えば、特許文献2を参照。)。また、缶容器の蓋の内側に多数の突起や凹部からなる粗面部を設けた容器があり、この容器を使用することにより、開口部から内溶液を注ぐ際に泡出しが促進される(例えば、特許文献3を参照。)。さらに、容器の天板に本流用と補助流用の2本のノズルを装着することによって、泡を発生させる抽出具がある(例えば、特許文献4を参照。)。
特開平08‐164939号公報 特開平04‐253691号公報 特開2004‐1871号公報 特開2002‐12248号公報
前述したとおり、壜、缶などから注いだときの泡よりもクリーミーな泡を形成するためには、生ビールディスペンサーと炭酸ガスボンベなどの装置が必要となる。また、生ビールディスペンサー等の装置を使用しない特許文献1の方法では、製造段階での工程が複雑となる上に、窒素ガスなどを使用した場合にはビール本来の泡とは成分が異なってしまい、本物感を出すことができなかった。さらに特許文献2の方法では、高価な超音波発生装置を消費者が購入しなければならない。また、特許文献3又は4の方法では、泡立ちは改善するものの、発泡性飲料をコップなど別の容器に移し変える必要があった。
そこで本発明は、二酸化炭素が加圧溶解された通常のビールを、生ビールディスペンサー、炭酸ガスボンベ等の装置を使用せず、また窒素ガスをビールに溶解させずに、さらに別の容器にビールを移し変える必要がなく、容器のみの機能で平均泡径が100μm未満で密度の高いクリーミー感のあるビール泡を形成することができる泡形成機能を備えた容器を提供することを目的とする。また、本発明は、このような泡形成機能を備えた容器用の蓋を提供することを目的とする。
本発明者は、キャビテーションの原理を応用することで、ビール中に泡径の細かい泡を発生させることができ、かつ、泡噴きが発生しないことを見出し、本発明を完成させた。すなわち、本発明に係る泡形成機能を備えた容器は、ビールその他発泡性醸造酒を密封することができる容器において、容器の密封状態を保持したままで、ビール充填空間の容積を一気に増加させ、かつ、前記ビール充填空間の陽圧を一気に低下させる陽圧開放手段と、該陽圧開放手段の作動を開始させるトリガーと、を有することを特徴とする。
本発明に係る泡形成機能を備えた容器では、前記陽圧開放手段は、袋部材又は伸縮自在で一端が閉じられた蛇腹部材と前記袋部材又は前記蛇腹部材を縮めた状態で保持する保持部材とを有し、前記トリガーは前記保持部材による保持を開放し、前記袋部材又は前記蛇腹部材は、陽圧によって一気に伸長した状態に変化することが好ましい。第一形態の容器である。
本発明に係る泡形成機能を備えた容器では、前記陽圧開放手段は、前記ビール充填空間とは仕切られた内部空間を形成するケース部材と該ケース部材の内部空間と前記ビール充填空間との連通を遮断する遮断部材とを有し、前記トリガーは前記遮断部材による前記ケース部材の内部空間と前記ビール充填空間との連通の遮断を解除することが好ましい。第二形態の容器である。
本発明に係る泡形成機能を備えた容器では、前記袋部材若しくは前記蛇腹部材が縮められた状態におけるその外部空間又は前記ケース部材の内部空間が大気圧となっているか又は大気圧未満となっていることが好ましい。袋部材又は蛇腹部材が縮められた状態におけるビール充填空間とその外部空間との内外圧差、又は、ビール充填空間とケース部材の内部空間との圧力差を大きくすることができ、キャビテーションの現象の程度を高くして、よりきめの細かい泡を形成することができる。
本発明に係る泡形成機能を備えた容器では、前記陽圧開放手段は、前記ビール充填空間をその容積が小さくなるように歪ませた状態に維持する歪み部材を有し、前記トリガーは前記歪み部材による歪み状態を開放し、前記ビール充填空間は、陽圧によって一気に歪みのない状態の容積に戻ることが好ましい。第三形態の容器である。
本発明に係る泡形成機能を備えた容器では、ビールその他発泡性醸造酒の容積をx、ヘッドスペースの容積をy、前記陽圧開放手段の開放によって増加する陽圧開放容積をzとするとき、x:y:z=45〜55:10〜20:30〜40であることが好ましい。より細かな気泡を形成でき、かつ、容器本体に残るビール量と泡量とのバランスが良い。
本発明に係る泡形成機能を備えた容器では、ビール液面部の直径をa、ヘッドスペースの最細部分の直径をb、前記陽圧開放手段の開放によって容積が増加する陽圧開放部の入口の直径をcとするとき、a:b:c=1:0.4〜1.3:0.4〜1.3であることが好ましい。より細かな気泡を形成でき、かつ、容器本体に残るビール量と泡量とのバランスが良い。
本発明に係る泡形成機能を備えた容器用蓋は、本発明に係る泡形成機能を備えた容器の陽圧開放手段とトリガーとが設けられたことを特徴とする。
本発明の泡形成機能を備えた容器は、二酸化炭素が加圧溶解された通常のビールを、生ビールディスペンサー、炭酸ガスボンベ等の装置を使用せず、また窒素ガスをビールに溶解させずに、さらに別の容器にビールを移し変える必要がなく、容器のみの機能で平均泡径が100μm未満で密度の高いクリーミー感のあるビール泡を形成することができる。また、その泡形成機能を容器の蓋に備えさせることができる。
添付の図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。以下に説明する実施の形態は本発明の構成の例であり、本発明は、以下の実施の形態に制限されるものではない。本発明の効果を奏する限り、種々の形態変更をしてもよい。
本発明に係る泡形成機能を備えた容器は、キャビテーションの原理を応用してビール中に泡径の細かい泡を発生させる。その原理について説明する。ビール中には炭酸ガスが過飽和の状態で溶け込んでいる。通常、50g/リットルの炭酸ガス量となっている。25℃でこの量の炭酸ガスを溶け込ませるためには、約2.5気圧の圧力が必要となる。ビールの飲用好適温度は5℃前後であるため、ビールを密封した容器ごと5℃前後に冷やす。このとき、炭酸ガスは、過飽和状態であるものの、容器の内圧は約1気圧で若干の陽圧となっている。ビールをコップに注ぐと過飽和状態の炭酸ガスが放出され、ビールに泡が形成される。このとき、きめ細やかな泡を形成する要因は、ビールには起泡タンパクとなる中程度の分子量のタンパク質と、表面張力を小さくする各種の成分、泡を保持する力となる糖類であり、これらの総合力によって決まる。そして、容器に振動を与えてヘッドスペースの内圧を高くして、その後、密封を保持したままビール充填空間の容積を一気に増加させることで、ビール充填空間の陽圧を一気に低下させる。すると、増加した容積の下で炭酸ガスは再度飽和蒸気圧になる。このようにビールが瞬間的に減圧されるとき、ビール中にはキャビテーションによって泡径の細かい泡が発生し、容器内の圧力が飽和蒸気圧に戻ると核沸騰に移行せず、そのまま細かい泡はビール液面状に層を形成し、30秒ほどで安定する。この状態で容器の蓋を外して容器内のヘッドスペース圧を大気圧にしても泡噴きせず、ビールとクリーミーな泡が適度な量のバランスで形成され、この状態で容器本体を製品として提供することができる。なお、きめ細やかな泡になる理由として本発明者は次のように推測している。すなわち、ビール充填空間の容積を一気に増加させると、ビール中にキャビテーションが発生し、この作用によって発生した気泡は直ぐに断熱変化によって高圧になるため、気体状態変化の式はPV=P (kはポリトロープ指数)に従い、P<Pになると、V>Vの関係になるので、きめ細やかな泡となる。なお、本発明でいうビール充填空間とは、ビールが占める空間と炭酸ガスで満たされたヘッドスペースとからなる空間である。
そこで、上記の現象を利用するために、本実施形態に係る泡形成機能を備えた容器は、容器の密封状態を保持したままで、ビール充填空間の容積を一気に増加させ、かつ、ビール充填空間の陽圧を一気に低下させる陽圧開放手段と、陽圧開放手段の作動を開始させるトリガーと、を有する。具体的には三つの形態があるため、次にそれぞれについて説明する。
(第一形態に係る泡形成機能を備えた容器)
図1は、第一形態に係る泡形成機能を備えた容器の縦断面概略図であり、(a)はビール入り容器本体をカートリッジキャップ(物流用蓋)が密封している容器、(b)はビール入り容器本体を、泡形成機能を備えた蓋が密封している容器である。図1(a)に示した容器は、容器本体3にカートリッジキャップ(物流用蓋)4が装着されており、容器内部にはビール1が充填されている。なお、ビール1の液面上にはヘッドスペース2がある。カートリッジキャップ4は、ねじ込み式で容器本体3に固定されており、容器内部を密封しているが、カートリッジキャップ4の固定法はこれに限られない。カートリッジキャップ4は、例えば、ビール工場から飲用者の手元に届くまで安全にビールを密封しておく機能を有する。図1(b)に示した容器は、容器本体3からカートリッジキャップ4を取り外し、さらに、泡形成機能を備えた蓋5を装着している。すなわち、図1(b)に示した容器が第一形態に係る泡形成機能を備えた容器となる。図1(b)の容器では、ビールが占める空間1a、物流用蓋が装着されていたときのヘッドスペース相当2’及び蛇腹部材7の空間7dの和がビール充填空間23となる。図2は、泡形成機能を備えた蓋5の縦断面概略図であり、(a)〜(c)は組み立て順序を示している。
図2に示すように、第一形態に係る泡形成機能は、泡形成機能を蓋5に付与しており、蓋5が、容器の密封状態を保持したままで、ビール充填空間の容積を一気に増加させ、かつ、ビール充填空間の陽圧を一気に低下させる陽圧開放手段と、陽圧開放手段の作動を開始させるトリガーと、を備えている。
陽圧開放手段は、具体的には、伸縮自在で一端7aが閉じられた蛇腹部材7と蛇腹部材7を縮めた状態で保持する保持部材6,8とを有し、トリガー20は保持部材6,8による保持を開放し、蛇腹部材7は、陽圧によって一気に伸長した状態に変化する。
蛇腹部材7は、伸縮自在とする蛇腹部7bを有し、一端7aが閉じられており、開放された他端7cはネジ部を有しており、アダプターキャップ6に螺号してはめ込まれる。なお、蛇腹部材7に代わりに袋部材を用いても良い。
アダプターキャップ6は、蓋5を容器本体3に取り付けるための部材であり、容器本体3の口部のネジ部3aに螺号してはめ込まれるネジ部10と、容器本体3の口部の縁を密封するシール部11とを有する。
アダプターキャップ6の上端側にはネジ部12が設けられており、ネジ部12はオーバーキャップ9のネジ部21にねじ込まれて、アダプターキャップ6とオーバーキャップ9とが固定される。オーバーキャップ9の内壁面には、トリガー20となる係止部が設けられており、トリガーキャップ8を係止する(図2(b))。
トリガーキャップ8は、蛇腹部材7の一端7aを押さえつけ、また、アダプターキャップ6が蛇腹部材7の他端7cを押さえつけるため、アダプターキャップ6とトリガーキャップ8とは、蛇腹部材7を縮めた状態で保持する保持部材6,8となる(図2(c))。
トリガー20となる係止部は、トリガーキャップ8の係止を解除することで、保持部材(アダプターキャップ6とトリガーキャップ8)による保持を開放する。このとき、蛇腹部材7は、陽圧によって一気に伸長した状態に変化する。つまり、オーバーキャップ9の内側のうちトリガーキャップ8によって仕切られた空間22(オーバーキャップの内部空間)に、蛇腹部材7の一端7aが入り込むことで、蛇腹部材7内の空間7dの容積が一気に増加しうることとなる。蛇腹部材7の空間7dの容積が一気に増加することから、図1(b)に示した、ビールが占める空間1a、物流用蓋が装着されていたときのヘッドスペース相当2’及び蛇腹部材7の空間7dの容積の和であるビール充填空間23の陽圧が一気に低下することとなる。なお、本実施形態に係る泡形成機能を備えた蓋が密封している容器において、ヘッドスペースは、物流用蓋が装着されていたときのヘッドスペース相当2’と空間7dの容積の和となる。また、物流用蓋が装着されていたときのヘッドスペース相当2’とビールが占める空間1aとの和が、物流蓋が装着されているときのビール充填空間相当24である。
ここで、蛇腹部材が縮められた状態におけるその外部空間であるオーバーキャップの内部空間22が大気圧となっているか又は大気圧未満となっていることが好ましい。蛇腹部材7が縮められた状態における内部空間(蛇腹部材7内の空間7dであり、すなわち陽圧がかかっている)とその外部空間であるオーバーキャップの内部空間22の内外圧差を大きくすることができ、キャビテーションの現象の程度を高くして、よりきめの細かい泡を形成することができる。なお、蛇腹部材7に代わりに袋部材を用いた場合も同様である。
なお、第一形態に係る泡形成機能を備えた容器の材質は、特に制限はないが、例えば、容器本体3はポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)、アダプターキャップ6はポリプロピレン樹脂、カートリッジキャップ4及びオーバーキャップ9はポリエチレン樹脂(PE)又はポリプロピレン樹脂(PP)、トリガーキャップ8はポリプロピレン樹脂、蛇腹部材7又は袋部材(不図示)はポリエチレンテレフタレート樹脂で形成する。
本実施形態に係る泡形成機能を備えた容器では、ビール1の容積1aをx、ヘッドスペースの容積(物流用蓋が装着されていたときのヘッドスペース相当2’と空間7dの容積の和)をy、陽圧開放手段5の開放によって増加する陽圧開放容積30a(図3(c)の陽圧開放部30の容積)をzとするとき、x:y:z=45〜55:10〜20:30〜40であることが好ましい。特に好ましくはx:y:z=50:15:35である。解放後のビール充填空間(解放前の符号23の空間と解放後によって増加する符号30aの空間の和)の容積を100としたとき、xの割合が45より小さいと炭酸ガスの溶解量が少なくなり、ビールの味が水っぽくなる。xの割合が55より大きいとキャビテーションが生じにくくなる。また、yの割合が10より小さいとキャビテーションが生じにくくなり、yの割合が20より大きいときめ細かい泡が生じにくくなる。さらに、zの割合が30より小さいと泡噴きしやすくなり、zの割合が40より大きいときめ気泡が大きく成長してしまう。
本発明に係る泡形成機能を備えた容器では、ビール1の液面部の直径をa、ヘッドスペース(物流用蓋が装着されていたときのヘッドスペース相当2’と空間7d)の最細部分の直径をb、陽圧開放手段5の開放によって容積が増加する陽圧開放部30の入口の直径をcとするとき、a:b:c=1:0.4〜1.3:0.4〜1.3であることが好ましい。特に好ましくはa:b:c=1:1:1である。より細かな気泡を形成でき、かつ、容器本体に残るビール量と泡量とのバランスが良い。cが0.4よりも小さいと、ビール充填空間23内が一気に減圧されにくくなり、キャビテーションの発生の程度が小さくなり、泡径が大きくなり、cが1.3よりも大きいと蛇腹部材7及び蓋5が大きくなりすぎる。また、bが0.4よりも小さいと、ビール充填空間23内が一気に減圧されにくくなり、キャビテーションの発生の程度が小さくなり、泡径が大きくなり、bが1.3よりも大きいと飲料容器として取り扱い難くなり、飲みにくくなる。
次に第一形態に係る泡形成機能を備えた容器の使用方法について説明する。図3は第一形態に係る泡形成機能を備えた容器の使用方法を示す工程図であり、(a)〜(e)は工程手順を示している。図3(a)は、図1(b)の状態に相当し、容器本体3に泡形成機能を備えた蓋5を装着した時を示している。なお、ビール1の容積1aをx、ヘッドスペースの容積(物流用蓋が装着されていたときのヘッドスペース相当2’と空間7dの容積の和)をy、陽圧開放手段5の開放によって増加する陽圧開放容積30aをzとするとき、x:y:z=50:15:35(x=420ml)とした。またa:b:c=1:1:1とした。まず、5℃前後に冷却しておく。次に蓋をしたまま容器を振って、蟹泡様の粗い泡を形成する。このときへッドスペースの内圧が高まる。そして、オーバーキャップ9を容器本体3に対して回して、外し始める(図3(b))。次にオーバーキャップ9の外し途中で、トリガー20によるトリガーキャップ8の係止を解除することで、トリガーキャップ8ごと蛇腹部材7の一端7aがオーバーキャップの内部空間22に飛び込む。これによってビール充填空間23が、容積が増加したビール充填空間(解放前の符号23の空間と解放後に増加する符号30aの空間とからなる空間)となることで、一気に減圧され激しいキャビテーションが発生し、図3(a)で軽く振ったときとは異なる微細な泡がビール中に霧状に発生する(図3(c))。次に20〜40秒静置させ、泡が落ち着くのを待つ(図3(c))。このとき容器内の圧力は炭酸ガスの飽和蒸気圧に戻り、その後、霧状の気泡はゆっくりと上昇してビールの液面の上にクリーミーな泡層を形成する。ヘッドスペース(物流用蓋が装着されていたときのヘッドスペース相当2’の空間及び蛇腹部材7の内部)は泡で満たされる。特に蛇腹部材7の内部は初期に形成された蟹泡様の粗い泡で占められており、そこに留まり、又は一部液体となり、容器3に戻る。次にアダプターキャップ6を外す。大気開放されるが(図3(d))、このとき、泡が吹き出すことはない。容器本体のビールの液面上にはきめの細やかな泡だけが残り、飲用できる状態となっている(図3(e))。
(第二形態に係る泡形成機能を備えた容器)
次に図4を参照しながら、第二形態に係る泡形成機能を備えた容器について説明する。図4は、第二形態に係る泡形成機能を備えた容器の縦断面概略図である。ここで、第一形態に係る泡形成機能を備えた容器との差異点を中心に説明する。第二形態に係る泡形成機能を備えた容器は、泡形成機能を蓋50に付与しており、蓋50が、容器の密封状態を保持したままで、ビール充填空間55の容積を一気に増加させ、かつ、ビール充填空間55の陽圧を一気に低下させる陽圧開放手段と、陽圧開放手段の作動を開始させるトリガーと、を備えている。陽圧開放手段は、ビール充填空間55とは仕切られた内部空間54を形成するケース部材53とケース部材53の内部空間54とビール充填空間55との連通を遮断する遮断部材51aとを有し、トリガー(バルブ51)は遮断部材51aによるケース部材53の内部空間54とビール充填空間55との連通の遮断を解除し、連通状態とする。なお、ビール充填空間55の容積は、ビール1が占める空間1aの容積とヘッドスペース2の容積の和である。
蓋50は、図1(a)に示したカードリッジキャップ4をしたビール1入り容器本体3について、カードリッジキャップ4を取り外した後に装着する蓋である。そして、蓋50は、蓋板57を有するアダプターキャップ58と、アダプターキャップ58にねじ込んで固定されるケース部材53と、蓋板57に設けられた連通孔59の栓となる遮断部材51aを有するバルブ51と、ケース部材53の内部空間54内に配置され、ケース部材53の内部空間内に粗い泡を保持するための泡切りスリット52とを有する。
アダプターキャップ58及び蓋板57は、一体に成形されていることが好ましく、例えばPP製とする。蓋板57の中央には、連通孔59が設けられている。連通孔の孔径は、第一形態における「陽圧開放手段5の開放によって容積が増加する陽圧開放部30の入口の直径c」に相当し、a、bに対してa:b:c=1:0.4〜1.3:0.4〜1.3の関係を有することが好ましい。特に好ましくはa:b:c=1:1:1である。より細かな気泡を形成でき、かつ、容器本体に残るビール量と泡量とのバランスが良い。cが0.4よりも小さいと、ビール充填空間55内が一気に減圧されにくくなり、キャビテーションの発生の程度が小さくなり、泡径が大きくなり、cが1.3よりも大きいとケース部材53が大きくなりすぎる。また、bが0.4よりも小さいと、ビール充填空間55内が一気に減圧されにくくなり、キャビテーションの発生の程度が小さくなり、泡径が大きくなり、bが1.3よりも大きいと容器の設計が難しくなる。
連通孔59の栓となるのが、バルブ51の先端部であり、その先端部が遮断部材51aとなっている。バルブ51は蓋板57と同じくPP製とする。バルブ51は、ケース部材53の中央内部に設けられたネジ部にねじ込まれ、バルブ51を回すことで、遮断部材51aが連通孔59から離れ、ケース部材53の内部空間54とビール充填空間55とが連通される。すなわち、バルブ51自体がトリガーとなる。ケース部材53は例えばアクリル樹脂で形成する。ケース部材53の内部空間54の容積は、第一形態における「陽圧開放容積30a(図3(c)の陽圧開放部30の容積)z」に相当し、ビールの容積をx、ヘッドスペース2の容積をy、ケース部材53の内部空間54の容積zとしたときに、x:y:z=45〜55:10〜20:30〜40であることが好ましい。特に好ましくはx:y:z=50:15:35である。解放後のビール充填空間(解放前の符号55の空間と解放後によって増加する符号54の空間の和)の容積を100としたとき、xの割合が45より小さいと炭酸ガスの溶解量が少なくなり、ビールの味が水っぽくなる。xの割合が55より大きいとキャビテーションが生じにくくなる。また、yの割合が10より小さいとキャビテーションが生じにくくなり、yの割合が20より大きいときめ細かい泡が生じにくくなる。さらに、zの割合が30より小さいと泡噴きしやすくなり、zの割合が40より大きいときめ気泡が大きく成長してしまう。
泡切りスリット52は、ケース部材53と同様に例えばアクリル樹脂で形成する。泡形成には直接無関係であるが、ケース部材53の内部空間54に到達した粗い泡を保持し、容器本体から取り除く役目をなす。
ケース部材53の内部空間54は大気圧となっているか又は大気圧未満となっていることが好ましい。ケース部材53の内部空間54とビール充填空間55との圧力差を大きくすることができ、キャビテーションの現象の程度を高くして、よりきめの細かい泡を形成することができる。
なお、バルブ51の遮断部材51aで連通孔59を栓する代わりに、フィルム又はシートを破壊することで、連通孔が形成される形態としても良い。またバルブ51の胴部を切り欠いたスニフト溝を設け、容器内圧のガス抜け構造を設けることが好ましい。または、ガス抜き用のバルブ部を設けても良い。
次に第二形態に係る泡形成機能を備えた容器の使用方法について説明する。図5は第二形態に係る泡形成機能を備えた容器の使用方法を示す工程図であり、(a)〜(e)は工程手順を示している。図5(a)は、図4の状態に相当し、容器本体3に泡形成機能を備えた蓋50を装着した時を示している。なお、ビール1が占める空間1aの容積をx、ヘッドスペース2の容積をy、陽圧開放手段51の開放によって増加する陽圧開放容積(ケース部材53の内部空間54の容積に相当)をzとするとき、x:y:z=50:15:35(x=420ml)とした。まず、5℃前後に冷却しておく。次に蓋をしたまま容器を振って、蟹泡様の粗い泡を形成する(図5(b))。このときへッドスペース2の内圧が高まる。そして、バルブ51を容器本体3に対して回して、外し始める。次にバルブ51の回し途中で、バルブ51の先端である遮断部材51aが連通孔59から離れ、ケース部材53の内部空間54にビール及び泡が一気に流れ込む。これによってビール充填空間55が、容積が増加したビール充填空間(解放前の符号55の空間と解放後に増加する符号54の空間とからなる空間)となることで、一気に減圧され激しいキャビテーションが発生し、図5(a)で軽く振ったときとは異なる微細な泡がビール中に霧状に発生する。そして20〜40秒静置させ、泡が落ち着くのを待つ(図5(c))。このとき容器内の圧力は炭酸ガスの飽和蒸気圧に戻り、その後、霧状の気泡はゆっくりと上昇してビールの液面の上にクリーミーな泡層を形成する。ヘッドスペース2及びケース部材53の内部空間54も泡で満たされる。特に内部空間54は初期に形成された蟹泡様の粗い泡で占められており、そこに留まる。次にバルブ51を完全に上まで上げ、バルブ51の胴部を切り欠いたスニフト溝によって容器内圧は大気圧となる。このとき、泡噴きはしない。また初期に発生した粗い泡層は泡切りスリット52によって内部空間54に留まる(図5(d))。次にアダプターキャップ58を外す。このとき、容器本体のビールの液面上にはきめの細やかな泡だけが残り、飲用できる状態となっている(図5(e))。
(第三形態に係る泡形成機能を備えた容器)
次に図6を参照しながら、第三形態に係る泡形成機能を備えた容器について説明する。図6は、第三形態に係る泡形成機能を備えた容器の縦断面概略図である。ここで、第一形態に係る泡形成機能を備えた容器との差異点を中心に説明する。第三形態に係る泡形成機能を備えた容器は、泡形成機能を容器本体70側に付与しており、第一実施形態と同様に陽圧開放手段とトリガーとを備えている。陽圧開放手段は、ビール充填空間74をその容積が小さくなるように歪ませた状態に維持する歪み部材72を有し、トリガー73(結束部材)は歪み部材72による歪み状態を開放し、ビール充填空間74は、陽圧によって一気に歪みのない状態の容積に戻る。
容器本体70は、例えばPET樹脂で形成され、ビール充填空間74の容積が予め小さくなるよう内側方向に歪めることができる形状としておく。また、容器本体70は、上下に分離可能となっていることが好ましく、例えば組み立てネジ部75によって合体・分離可能としておく。歪み部材72は容器の歪み形状に対応する形状を有しており、トリガー73である結束部材で歪みを保持するように歪み部材72が容器本体70に固定されている。
歪み部材72によって、ビール充填空間74が小さくさせられた容積は、第一形態における「陽圧開放容積30a(図3(c)の陽圧開放部30の容積)z」に相当し、ビール1の占める空間1aの容積をx、ヘッドスペース2の容積をy、歪み部材72を取り外すことによって増加する陽圧開放容積(すなわち、容器本体70の胴部のくびれが反転して縦楕円球状に戻ったときに増加する容積)をzとしたときに、x:y:z=45〜55:10〜20:30〜40であることが好ましい。特に好ましくはx:y:z=50:15:35である。解放後のビール充填空間(容器本体70の胴部のくびれが反転して縦楕円球状に戻ったときの容器容積)の容積を100としたとき、xの割合が45より小さいと炭酸ガスの溶解量が少なくなり、ビールの味が水っぽくなる。xの割合が55より大きいとキャビテーションが生じにくくなる。また、yの割合が10より小さいとキャビテーションが生じにくくなり、yの割合が20より大きいときめ細かい泡が生じにくくなる。さらに、zの割合が30より小さいと泡噴きしやすくなり、zの割合が40より大きいときめ気泡が大きく成長してしまう。
次に第三形態に係る泡形成機能を備えた容器の使用方法について説明する。x:y:z=50:15:35(x=420ml)とした。まず、5℃前後に冷却しておく。次に蓋をしたまま容器を振って、ヘッドスペース部分に蟹泡様の粗い泡を形成する。このときへッドスペースの内圧が高まる。そして、トリガー73である結束部材を取り外す。このとき、陽圧によって歪が一気に取り除かれ、容器本体は歪み前の形状に復元する。これによってビール充填空間74が、容積が増加したビール充填空間(解放後の楕円体状に膨らんで基に戻ったときの容器本体の内部空間)となることで、一気に減圧され激しいキャビテーションが発生し、軽く振ったときとは異なる微細な泡がビール中に霧状に発生する。そして20〜40秒静置させ、泡が落ち着くのを待つ。このとき容器内の圧力は炭酸ガスの飽和蒸気圧に戻り、その後、霧状の気泡はゆっくりと上昇してビールの液面の上にクリーミーな泡層を形成する。ヘッドスペースも泡で満たされる。特にヘッドスペースの上層は初期に形成された蟹泡様の粗い泡で占められている。次に蓋71を開け、容器内圧を大気圧とする。このとき、泡噴きはしない。次に組み立てネジ部75を外す方向に回して、容器本体70を上下に分離する。このとき、容器本体の下部には、ビールの液面上にきめの細やかな泡だけが残った状態となり、それは直ぐに飲用できる状態となっている。
本実施形態に係る容器に充填する内容物はタンパク質とホップ苦味成分を含有する場合に特に機能を発揮する。特に、ビールが好ましかった。試料液としてビール(商品名:一番搾り)、発泡酒(商品名:淡麗)、所謂第3のビール((商品名:のどごし生)、清涼飲料(商品名:コカコーラ)を使用した。その結果、前者三試料はクリーミーな泡が形成できたが清涼飲料では形成できなかった。前者三試料の中では一番搾りが最もクリーミーであった。すなわち、麦芽に由来するタンパク質とホップ苦味成分の量が泡のクリーミーに影響を与えることがわかった。
本発明の容器を用いて泡を形成し、泡径を測定した。中身はビール(商品名:一番搾り)とした。泡径は、顕微鏡写真を撮影し、個数認識数、平均泡径、最大値及び最小値を求めた。また標準偏差を求めた。また比較例1として缶ビールからビールジョッキ(500ml)に三回注いだ泡を測定した。結果を表1に示す。

Figure 2010143625
実施例1及び2では、平均泡径が0.1mm以下のきめの細かい泡が得られた。なお、参考例1は、a:b:c=1:0.15:1であるため、やや平均泡径が大きくなっているが、遮蔽部材51aを大きくするなどして、a:b:c=1:0.4〜1.3:0.4〜1.3とすれば、きめの細かい泡が得られる。
第三形態の容器において、容器容量は変えずに、x:y:zを50:10:40とした場合においても、実施例2と同等のきめ細かい泡が得られ、また、ビールと泡の比率のバランスがとれていた。同様に、x:y:zを49:16:35、又は、49:15:36とした場合においても、実施例2と同等のきめ細かい泡が得られ、また、ビールと泡の比率のバランスがとれていた。
第一形態に係る泡形成機能を備えた容器の縦断面概略図であり、(a)はビール入り容器本体をカートリッジキャップが密封している容器、(b)はビール入り容器本体を、泡形成機能を備えた蓋が密封している容器である。 泡形成機能を備えた蓋の縦断面概略図であり、(a)〜(c)は組み立て順序を示している。 第一形態に係る泡形成機能を備えた容器の使用方法を示す工程図であり、(a)〜(e)は工程手順を示している。 第二形態に係る泡形成機能を備えた容器の縦断面概略図である。 第二形態に係る泡形成機能を備えた容器の使用方法を示す工程図であり、(a)〜(e)は工程手順を示している。 第三形態に係る泡形成機能を備えた容器の縦断面概略図である。
符号の説明
1 ビール
1a ビールが占める空間
2 ヘッドスペース
2’ 物流用蓋が装着されていたときのヘッドスペース相当
3 容器本体
3a,10,12,21 ネジ部
4 カートリッジキャップ
5,50 泡形成機能を備えた蓋
6 アダプターキャップ(保持部材)
7 蛇腹部材
7a 蛇腹部材の一端
7b 蛇腹部
7c 蛇腹部材の他端
7d 蛇腹部材内の空間
8 トリガーキャップ(保持部材)
9 オーバーキャップ
11 シール部
20 トリガー
22 オーバーキャップの内部空間
23,55,74 ビール充填空間
24 物流蓋が装着されているときのビール充填空間相当
30 陽圧開放部
30a 陽圧開放容積
51 バルブ(トリガー)
51a 遮断部材
52 泡切りスリット
53 ケース部材
54 ケース部材の内部空間
57 蓋板
58 アダプターキャップ
59 連通孔
70 容器本体
71 蓋
72 歪み部材
73 トリガー
75 組み立てネジ部

Claims (8)

  1. ビールその他発泡性醸造酒を密封することができる容器において、
    容器の密封状態を保持したままで、ビール充填空間の容積を一気に増加させ、かつ、前記ビール充填空間の陽圧を一気に低下させる陽圧開放手段と、
    該陽圧開放手段の作動を開始させるトリガーと、を有することを特徴とする泡形成機能を備えた容器。
  2. 前記陽圧開放手段は、袋部材又は伸縮自在で一端が閉じられた蛇腹部材と前記袋部材又は前記蛇腹部材を縮めた状態で保持する保持部材とを有し、前記トリガーは前記保持部材による保持を開放し、前記袋部材又は前記蛇腹部材は、陽圧によって一気に伸長した状態に変化することを特徴とする請求項1に記載の泡形成機能を備えた容器。
  3. 前記陽圧開放手段は、前記ビール充填空間とは仕切られた内部空間を形成するケース部材と該ケース部材の内部空間と前記ビール充填空間との連通を遮断する遮断部材とを有し、前記トリガーは前記遮断部材による前記ケース部材の内部空間と前記ビール充填空間との連通の遮断を解除することを特徴とする請求項1に記載の泡形成機能を備えた容器。
  4. 前記袋部材若しくは前記蛇腹部材が縮められた状態におけるその外部空間又は前記ケース部材の内部空間が大気圧となっているか又は大気圧未満となっていることを特徴とする請求項2又は3に記載の泡形成機能を備えた容器。
  5. 前記陽圧開放手段は、前記ビール充填空間をその容積が小さくなるように歪ませた状態に維持する歪み部材を有し、前記トリガーは前記歪み部材による歪み状態を開放し、前記ビール充填空間は、陽圧によって一気に歪みのない状態の容積に戻ることを特徴とする請求項1に記載の泡形成機能を備えた容器。
  6. ビールその他発泡性醸造酒の容積をx、ヘッドスペースの容積をy、前記陽圧開放手段の開放によって増加する陽圧開放容積をzとするとき、x:y:z=45〜55:10〜20:30〜40であることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の泡形成機能を備えた容器。
  7. ビール液面部の直径をa、ヘッドスペースの最細部分の直径をb、前記陽圧開放手段の開放によって容積が増加する陽圧開放部の入口の直径をcとするとき、a:b:c=1:0.4〜1.3:0.4〜1.3であることを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載の泡形成機能を備えた容器。
  8. 請求項1に記載の陽圧開放手段とトリガーとが設けられたことを特徴とする泡形成機能を備えた容器用蓋。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014217828A (ja) * 2013-05-07 2014-11-20 株式会社かがやき ナノバブルの製造方法及びナノバブル製造装置
JP2015002703A (ja) * 2013-06-20 2015-01-08 キリン株式会社 容器入り穀類分解物含有発泡性飲料の製造方法
JP2015027677A (ja) * 2014-10-06 2015-02-12 株式会社かがやき ナノバブルの製造方法及びナノバブル製造装置

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