JP2010141911A - 画像記録方法、画像記録装置、およびプログラム - Google Patents

画像記録方法、画像記録装置、およびプログラム Download PDF

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Koichi Nakagome
浩一 中込
Yutaka Onodera
豊 小野寺
Shinichi Matsui
紳一 松井
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Abstract

【課題】自動記録処理を安定して動作させることができる画像記録方法を提供すること。
【解決手段】画像記録方法は、画像の特定領域に所定数の探索点を生成する初期設定手順
と、乱数を用いて、複数の探索点の座標を更新し、特定領域の特徴量と前記画像における
前記更新後の探索点の特徴量とを比較して、類似度が高いほど重みを大きくして、重み付
けを行い、探索点を重み付けに応じて選別し、選別した探索点の座標の分散を算出し、選
別した探索点の座標の重みつき平均を算出するフィルタ手順と、選別した探索点の分散、
選別した探索点の座標の重みつき平均、および追跡範囲に基づいて、画像を記録するか否
かを判定し、記録すると判定した場合には、画像を記録する画像記録判定手順と、を備え
る。
【選択図】図3

Description

本発明は、画像記録方法、画像記録装置、およびプログラムに関する。詳しくは、連続
する画像を順番に取得して、当該画像の中の1つを記録する画像記録方法、画像記録装置
、およびプログラムに関する。
従来より、デジタルカメラなどの撮像装置としては、画像中の撮影対象の動作を契機と
して、自動的に画像を記録する手法が知られている。
例えば、ブロックマッチング法を用いて、自動的に画像を記録する手法が知られている
(特許文献1参照)。すなわち、所定の画像において撮影対象を含むブロックを記憶し、
この所定の画像に連続する画像において、撮影対象を含むブロックに類似するブロックを
探索する。このようにブロックの移動を検出することにより、撮影対象を追跡して、自動
的に画像を記録する。
特開平9−70012号公報
しかしながら、動物や人間などの生物を撮影する場合、撮影対象は、手足を動かしたり
、体の姿勢を変えたりする。よって、上述のような単純な追跡手法では、類似するブロッ
クを検出できず、撮影対象を追跡できない場合があった。その結果、自動記録処理の安定
性が低くなる、という問題があった。
本発明は、撮影対象の移動や変形の瞬間を捉えて自動的に記録する自動記録処理を安定
して動作させることができる画像記録方法、画像記録装置、およびプログラムを提供する
ことを目的とする。
請求項1に記載の発明は、連続する画像を順番に取得して、当該画像の中の1つを記録
する画像記録方法であって、前記画像中に特定領域および当該特定領域を囲む追跡範囲を
設定する手順と、当該画像中の前記特定領域の特徴量を記憶する手順と、当該画像の前記
特定領域に、所定数の探索点を生成する手順と、を備える初期設定手順と、乱数を用いて
、前記複数の探索点の座標を更新する手順と、前記特定領域の特徴量と前記画像における
前記更新後の探索点の特徴量とを比較して、類似度が高いほど重みを大きくして、重み付
けを行う手順と、前記探索点を重み付けに応じて選別する手順と、前記選別した探索点の
座標の分散を算出する手順と、前記選別した探索点の座標の重みつき平均を算出する手順
と、を備えるフィルタ手順と、前記選別した探索点の座標の分散、前記選別した探索点の
座標の重みつき平均、および前記追跡範囲に基づいて、当該画像を記録するか否かを判定
し、記録すると判定した場合には、当該画像を記録する画像記録判定手順と、を備えるこ
とを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像記録方法において、前記探索点を重み
付けに応じて選別する手順は、前記探索点の重みの総和を算出し、この総和に等しい数だ
け識別子を生成し、当該識別子のそれぞれを、重みに応じて前記探索点に対応付けておき
、当該識別子の中からランダムに前記所定数の回数だけ前記識別子を選択し、選択された
識別子に対応する探索点を記憶する手順であることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の画像記録方法において、前記探索点を重み
付けに応じて選別する手順は、前記重み付けが所定の閾値以下である探索点を除去する手
順であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれかに記載の画像記録方法において、
最初の画像に対して前記初期設定手順および前記フィルタ手順を実行し、その後、2番目
の画像からk(kは自然数)番目の画像まで、前記フィルタ手順を繰り返す学習手順と、
(k+1)番目以降の画像について、前記フィルタ手順および前記画像記録判定手順を繰
り返す画像記録手順と、を備えることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の画像記録方法において、前記学習手順を実
行した後、前記画像記録手順を実行するまでの間に、前記フィルタ手順を繰り返して、前
記特定領域および前記追跡範囲を追従して移動させることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項4または5に記載の画像記録方法において、前記学習
手順の前記選別した探索点の座標の重みつき平均を算出する手順では、前記選別した探索
点の座標の重みつき平均が前記追跡範囲の外に位置する場合、エラーを出力することを特
徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項4から6のいずれかに記載の画像記録方法において、
前記学習手順の前記選別した探索点の座標の分散を算出する手順では、前記分散が所定の
閾値以上である場合、エラーを出力することを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項4から7のいずれかに記載の画像記録方法において、
前記学習手順の前記選別した探索点の座標の分散を算出する手順では、前記分散の前回の
分散からの変化量が大きい場合、エラーを出力することを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項4から8のいずれかに記載の画像記録方法において、
前記画像記録手順の前記選別した探索点の座標の重みつき平均を算出する手順では、前記
選別した探索点の座標の重みつき平均が前記追跡範囲の外に位置する場合、前記画像を記
録することを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項4から9のいずれかに記載の画像記録方法において
、前記画像記録手順の前記選別した探索点の座標の分散を算出する手順では、前記分散が
所定の閾値以上である場合、前記画像を記録することを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項4から10のいずれかに記載の画像記録方法におい
て、前記画像記録手順の前記選別した探索点の座標の分散を算出する手順では、前記分散
の前回の分散からの変化量が大きい場合、前記画像を記録することを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、請求項1から11のいずれかに記載の発明をコンピュータ
に実行させるためのプログラムである。
請求項13に記載の発明は、連続する画像を順番に取得して、当該画像の中の1つを記
録する画像記録装置であって、前記画像中に特定領域および当該特定領域を囲む追跡範囲
を設定し、当該画像中の前記特定領域の特徴量を記憶し、当該画像の前記特定領域に、所
定数の探索点を生成する初期設定手段と、乱数を用いて、前記複数の探索点の座標を更新
し、前記特定領域の特徴量と前記画像における前記更新後の探索点の特徴量とを比較して
、類似度が高いほど重みを大きくして、重み付けを行い、前記探索点を重み付けに応じて
選別し、前記選別した探索点の座標の分散を算出し、前記選別した探索点の座標の重みつ
き平均を算出するフィルタ手段と、前記選別した探索点の座標の分散、前記選別した探索
点の座標の重みつき平均、および前記追跡範囲に基づいて、当該画像を記録するか否かを
判定し、記録すると判定した場合には、当該画像を記録する画像記録判定手段と、を備え
ることを特徴とする画像記録装置。
本発明によれば、自動記録処理を安定して動作させることができる。
本発明の一実施形態に係る画像記録システムの外観を示す図である。 前記実施形態に係る画像記録システムの概略構成を示すブロック図である。 前記実施形態に係る画像記録システムの自動記録処理のフローチャートである。 前記実施形態に係る画像記録システムの表示領域を示す図である。 前記実施形態に係る表示領域に撮影対象の一部を表示した状態を示す図である。 前記実施形態に係る表示領域に撮影対象の全体を表示した状態を示す図である。 前記実施形態に係る表示領域に表示した撮影対象が動作した状態を示す図である。 前記実施形態に係る画像記録システムの学習処理のフローチャートである。 前記実施形態に係る学習処理の探索領域を説明するための図である。 前記実施形態に係る学習処理の基準画素値を算出する手順を説明するための図である。 前記実施形態に係る学習処理の探索点の分布を示す図である。 前記実施形態に係る学習処理のリサンプリングおよびサンプリングの手順を説明するための図である。 前記実施形態に係る学習処理の探索点にリサンプリングおよびサンプリングを実行した結果を示す図である。 前記実施形態に係る学習処理を、鳥が表示された時系列の画像に実行して得られる探索点の分布の変化を示す図である。 前記実施形態に係る学習処理を、建物の壁が表示された時系列の画像に実行して得られる探索点の分布の変化を示す図である。 前記実施形態に係る画像記録システムの画像記録処理のフローチャートである。 前記実施形態に係る画像記録システムの変形例を説明するための図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
[外観図および回路構成]
図1(A)は、本実施の形態に係る画像記録装置としての撮像装置1の外観を示す正面
図であり、図1(B)は背面図である。
この撮像装置1には、前面に撮像レンズ2が設けられており、上面部にはシャッタボタ
ン3が設けられている。このシャッタボタン3は、半押し操作と全押し操作とが可能な所
謂ハーフシャッタ機能を備えるものである。
また、背面には、ファンクションキー4、カーソルキー5、および、表示部6が設けら
れている。カーソルキー5は、図中aの方向に回転可能なロータリースイッチとしての役
割を果たす。
図2は、撮像装置1の概略構成を示すブロック図である。この撮像装置1は、バスライ
ン18を介して各部に接続された制御部17を備えている。制御部17は、撮像装置1の
各部を制御するワンチップマイコンである。
同図において、撮像レンズ2は、詳細には光学系部材を実装するレンズユニットである
。また、駆動制御部7は、撮影者のズーム操作または撮影者のシャッタボタン3の半押し
操作の検出による制御部17からのAF(自動合焦)処理に基づく制御信号に基づいて、
撮像レンズ2の位置を移動させる回路部である。
撮像部8は、CMOS等のイメージセンサからなり、上述の撮像レンズ2の光軸上に配
置されている。
ユニット回路9は、撮像部8から出力される被写体の光学像に応じたアナログの撮像信
号を、デジタル信号に変換する回路である。このユニット回路9は、入力した撮像信号を
保持するCDSと、AE(自動露出調整)処理等に伴って撮像信号を増幅するゲイン調整
アンプ(AGC)、増幅された撮像信号をデジタルの撮像信号に変換するA/D変換器(
ADC)等から構成されている。
撮像部8の出力信号はユニット回路9を経て各々デジタル信号として画像処理部10に
送られて、各種画像処理が施されるとともに、プレビューエンジン12にて縮小加工され
て、表示部6に供給される。
表示部6は、16:9のアスペクト比を備えるLCDからなり、ドライバを内蔵してお
り、このデジタル信号とドライバを駆動する駆動制御信号とが入力されると、デジタル信
号に基づく画像をスルー画像として下位レイヤーに表示する。
また、表示部6は、制御部17から出力されるメッセージやアイコンなどを上位レイヤ
ーに表示する。
また、画像記録モードにおいて、画像処理部10で処理された信号は、符号化/復号化
処理部11で圧縮符号化され、JPEG形式等の所定のファイル形式でファイル化されて
画像記録部14に記録される。一方、画像再生モードにおいては画像記録部14から読み
出された画像ファイルを符号化/復号化処理部11で復号化し表示部6に表示する。
プレビューエンジン12は、上記スルー画像の生成の他、画像記録モードにおいて画像
記録部14に記録される直前の画像を表示部6に表示させる際に必要な制御を行う。
さらに、バスライン18には、プログラムメモリ15や連続撮影された画像を一時的に
記憶するRAM16が接続されている。プログラムメモリ15には、後述するフローチャ
ートに示す処理を実行するためのプログラムを記憶する。
制御部17は、プログラムメモリ15からプログラムを読み出して、デジタルカメラの
各部を制御して、撮像信号に含まれる輝度情報に基づいたAE制御処理、コントラスト検
出方式によるAF制御処理、後述の自動記録処理などを行う。
学習処理部13は、自動記録処理を実行する際に、後述の学習処理を行う回路部である
。
[自動記録処理]
次に、撮像装置1における自動記録処理について、図3のフローチャートを参照しなが
ら説明する。
まず、ユーザは、ファンクションキー4およびカーソルキー5を操作して、画像記録モ
ードとし、さらに、自動記録機能を選択する。すると、制御部17は、この操作を検出し
、プログラムメモリ15から自動記録処理に係るプログラムを読み出して自動記録処理を
実行する。
ステップS1では、表示部6の下位レイヤーにスルー画像を表示するとともに、表示部
6の上位レイヤーに、自動記録処理を伴う画像記録モードである旨のアイコン、および、
撮影対象を追跡する範囲(以降、追跡範囲と呼ぶ)を表示する。
具体的には、図4に示すように、表示部6の表示領域61の中心には、撮影対象を決定
するフォーカスエリア63が表示され、フォーカスエリア63の中心には、追跡対象領域
Cが設けられている。また、表示部6の表示領域61には、追跡対象領域Cを囲んで追跡
範囲62が表示される。
ステップS2では、ユーザは、撮影対象がフォーカスエリア63内に位置するように、
撮像装置1の向きを変更し、さらに、ファンクションキー4およびカーソルキー5を操作
して、追跡範囲62の横幅、縦幅を変更して、追跡範囲62の範囲を設定する。
具体的には、ここでは、図5に示すように、ユーザは、鳥を撮影対象として撮像装置1
の向きを調整し、表示領域61に表示させる。そして、撮影対象の鳥の特徴部分であるく
ちばし部分を追跡対象領域C内に位置させる。
次に、鳥の挙動を観測しながら、カーソルキー5を右方向若しくは左方向に回転させて
追跡範囲62の範囲を調整し、ファンクションキー4を操作して、追跡範囲62の範囲を
設定する。
ステップS3では、ユーザは、シャッタボタン3を半押し操作する。すると、制御部1
7は、この操作を検出し、フォーカスエリアについてAF(自動合焦)処理、AE(自動
露出調整)処理、および、AWB(オートホワイトバランス)処理を行う。
ステップS4では、スルー表示される画像の中から5枚の画像を取得して、撮影対象を
追跡する学習処理を行う。この学習処理については、後に詳述する。
ステップS5では、学習処理の結果、撮影対象を追跡可能であるか否かを判定する。こ
の判定がNOの場合には、撮影対象を追跡不可能である旨を表示部6の表示領域61に表
示し(ステップS6)、ステップS3に戻る。一方、この判定がYESの場合には、撮影
対象を追跡可能である旨を表示部6の表示領域61に表示し(ステップS7)、ステップ
S8に移る。
ステップS8では、シャッタボタン3が全押し操作されたか否かを判定する。この判定
がNOの場合には、ステップS9に移り、YESの場合には、表示領域61内の追跡範囲
62の位置をロックして(ステップS10)、ステップS11に移る。
ステップS9では、ユーザは、カメラの向きを操作して、フレーミングを行う。すると
、制御部17は、このフレーミングに伴って追従処理を行う。すなわち、表示部6の表示
領域61内では、フレーミングにより撮影対象が移動するから、追跡対象領域Cおよび追
跡範囲62を撮影対象に追従して移動させて、ステップS8に戻る。この追従処理につい
ては、後に詳述する。
具体的には、図6に示すように、撮影対象である鳥の全体が表示領域61に入るように
、ユーザがフレーミングを行うと、追跡対象領域Cおよび追跡範囲62は、鳥のくちばし
を追跡して表示領域61内を移動する。
ステップS11では、撮影対象が移動または変化したことを検出して、画像を記録する
画像記録処理を行い、終了する。この画像記録処理については、後に詳述する。
具体的には、図7(A)および図7(B)に示すように、撮影対象である鳥が飛び立と
うとしたり水に頭を入れたりすると、この鳥の動作を検出し、その瞬間の画像を記録する
。
[学習処理]
以下、ステップS4の学習処理について、図8のフローチャートを参照しながら説明す
る。
上述のように、取得した5枚のスルー画像を評価対象画像として、これら評価対象画像
に対して順番に学習処理を行う。
ステップS21では、評価対象画像に所定数の探索点Pを生成する。
具体的には、探索点Pの個数を256個とする。すると、探索点Pの座標は、P[nu
m](Px[num],Py[num])(0<=num<=255)と表される。
本実施形態では、探索点Pの個数を256個としたが、これに限らず、撮像装置1に搭
載されるCPUの処理能力に基づいて、適宜決定されてよい。
ステップS22では、各探索点P[num]を中心とする所定範囲を探索対象領域T[
num]として設定する。具体的には、この探索対象領域T[num]は、以下の式(1
)で表される。
Figure 2010141911
具体的には、size=2とし、図9に示すように、探索対象領域Tを、各探索点を中
心とする縦5画素、横5画素の範囲とする。
なお、本実施形態では、理解の容易のためsize=2としたが、これに限らない。す
なわち、学習精度を維持しつつ実時間計測を行うため、4<size<10が望ましい。
ステップS23では、全ての探索点P[num]の初期座標をフォーカスエリア63中
心に設定する。
すなわち、フォーカスエリア63の中心の座標を(Fx,Fy)とすると、探索点P[
num]の初期座標は、以下の式(2)のように表される。
Figure 2010141911
ステップS24では、図10に示すように、探索対象領域T[num]の初期位置を追
跡対象領域Cとする。1枚目の評価対象画像のYUVの各色空間において、追跡対象領域
Cを構成する画素Qの画素値を算出し、基準画素値B1、B2、B3として記憶する。
評価対象画像のY色空間をSr1、U色空間をSr2、V色空間をSr3とすると、基
準画素値B1、B2、B3は、以下の式(3)〜(5)のように表される。
Figure 2010141911
本実施形態では、評価対象画像の色空間としてYUV色空間を用いたが、これに限らず
、RGB色空間、HSV色空間、HLS色空間、OHHTA色空間などを用いてもよく、
カメラのスルー画像出力の色空間に応じて適宜選択されてよい。
ステップS25では、正規分布に従う乱数を用いて、全ての探索点P[num]の座標
を更新する。すると、図11に示すように、表示領域61内に探索点Pが分布する。図1
1には、理解を容易にするため、256個の探索点Pのうち20個のみを示す。
すなわち、平均μ、分散σ2の正規分布に従う乱数をN(μ,σ2)として、探索点P
[num]の座標は、以下の式(6)のように更新される。
Figure 2010141911
ステップS26では、各探索点の重みを算出する。
具体的には、評価対象画像のYUVの各色空間において、探索対象領域T[num]を
構成する画素Qの画素値を算出する。そして、これら画素値と、記憶した基準画素値B1
〜B3との差分を算出し、この差分が所定範囲内であるものの画素数を計数し、この個数
を当該探索点の重みとする。
よって、重みが大きいということは、評価対象画像の探索対象領域T[num]と、1
枚目の評価対象画像の追跡対象領域Cと、が類似していることを意味する。
具体的には、上下の閾値をTH1,TH2として、以下の式(7)〜(9)を満たすも
のの画素Qの個数をカウントし、重みPw[num]とする。
本実施形態では、sizeを2とし、各探索対象領域T[num]を構成する画素Qは
25個としたので、重みPw[num]の最小値はゼロであり、最大値は25となる。
Figure 2010141911
ステップS27では、探索点Pのリサンプリングを行う。
すなわち、探索点Pの重みPwの総和を所定値Nとする。次に、N個の識別子を生成し
、これらN個の識別子のそれぞれを、重みPwに応じて探索点Pに対応付ける。つまり、
探索点Pの重みPwが大きいほど、この探索点Pに対応する識別子の個数が多くなる。
次に、N個の識別子の中の1つをランダムに選択する処理を、探索点Pの個数に等しい
回数だけ繰り返し、この選択された識別子に対応する探索点Pを、新たな256個の探索
点P[num]として記憶する。ここで、特定の探索点Pが複数回選択される場合がある
が、この場合、特定の探索点Pを複数回記憶する。
具体的には、図12に示すように、重みPwの総和であるNを1024とし、識別子と
して0〜1023までの整数を生成する。そして、これら1024個の整数のそれぞれを
、重みPwに応じて探索点Pに対応付ける。
例えば、探索点P[23]は、重みPwが22であるため、0−21の整数に対応する
。探索点P[248]は、重みPwが22であるため、22−43の整数に対応する。
次に、ゼロから1023の範囲内で乱数を256回発生させて、発生した乱数に等しい
数値を1024個の整数の中から抽出し、この抽出した数値に対応する探索点Pを新たな
探索点P[num]として記憶する。
つまり、以上のステップS27の処理により、P[num]の中から特定のものが選択
されて、0〜255の番号が付されて、新たなP[num]として記憶される。
具体的には、表示領域61内の探索点Pの分布は、図11に示す状態から図13に示す
状態となる。例えば、P[5]、P[6]は、乱数により選択されなかったため、消去さ
れる。一方、P[0]は、新たなP[92]、P[119]として記憶され、P[1]は
、新たなP[208]として記憶され、P[2]は、新たなP[103]として記憶され
る。また、P[3]は、新たなP[139]として記憶され、P[4]は、新たなP[5
4]として記憶される。
ステップS28では、新たな探索点P[num]の座標の分散Vを算出し、ステップS
29では、この分散Vが所定の閾値未満であるか否かを判定する。
この判定がNOの場合には、撮影対象を追跡できないため、ステップS30に移り、学
習エラーを出力する。一方、この判定がYESの場合には、ステップS31に移る。
ステップS31では、分散Vの前回からの変化量が大きいか否かを判定する。
この判定がNOの場合には、ステップS32に移り、撮影対象を追跡できないため、学
習エラーを出力する。一方、この判定がYESの場合には、ステップS33に移る。
ステップS33では、全探索点P[num]の座標の重みつき平均を撮影対象の現在の
座標として算出し、ステップS34では、この座標が評価対象画像の追跡範囲内に位置し
ているか否かを判定する。この判定がNOの場合には、撮影対象を追跡できないため、ス
テップS35に移り、学習エラーを出力する。一方、この判定がYESの場合には、ステ
ップS36に移る。
ステップS36では、現在の評価対象画像が5枚目であるか否かを判定する。この判定
がYESの場合には、終了し、この判定がNOの場合には、評価対象画像を次の画像に更
新して(ステップS37)、ステップS25に戻ってループ処理を行う。
図14は、鳥が表示された時系列の画像に上述の学習処理を実行して得られる探索点P
の分布の変化を示す図である。図15は、建物の壁が表示された時系列の画像に上述の学
習処理を実行して得られる探索点Pの分布の変化を示す図である。
鳥が表示された画像では、図14(a)〜(e)に示すように、鳥のくちばしには特徴
があるため、探索点Pがそれほど分散せず、学習エラーとならない。一方、建物の壁が表
示された画像では、図15(a)〜(e)に示すように、壁面のテクスチャは均一である
ため、探索点Pが分散し、学習エラーとなる。
[画像記録処理]
以下、画像記録処理について、図16のフローチャートを参照しながら説明する。
ステップS40〜ステップS43までは、学習処理のステップS25〜ステップS28
と同様の処理である。
ステップS44では、分散Vが閾値以上であるか否かを判定する。この判定がYESの
場合、撮影対象が追跡できないほど素早く移動した、あるいは、撮影対象を見失ったと考
えられるので、ステップS45に移り、画像を記録する。一方、この判定がNOの場合、
ステップS46に移る。
ステップS46では、分散Vの前回からの変化量が大きいか否かを判定する。分散Vの
変動が大きい場合、例えば鳥や昆虫が羽ばたきだしたなど、撮影対象の形状が大きく変化
したと考えられる。
例えば、以下の式(10)、(11)の両方を満たす場合である。
Figure 2010141911
ステップS46の判定がYESの場合、ステップS45に移り、画像を記録する。一方
、この判定がNOの場合、ステップS47に移る。
ステップS47は、学習処理のステップS33と同様の処理である。
ステップS48では、撮影対象の現在の座標Pnが、追跡範囲62の外にあるか否かを
判定する。この判定がYESの場合、撮影対象が移動したと考えられるので、ステップS
45に移り、画像を記録する。一方、この判定がNOの場合、ステップS49に移る。
ステップS49は、学習処理のステップS37と同様の処理である。このステップS4
9の後、ステップS40に戻る。
[追従処理]
追従処理では、撮影対象の現在の座標Pnが中心となるように、表示領域61内で追跡
範囲62を移動させる。
なお、この追従処理では、学習処理のステップS25からステップS37までのループ
処理を継続して行う。ただし、一旦、撮影対象を追跡可能であると判定したので、ステッ
プS29、ステップS31、およびステップS34のエラー判定を行わないこととする。
以上のように、分散Vの閾値は、学習処理のステップS29および画像記録処理のステ
ップS44の判定で用いられる。
また、分散Vの変化量は、学習処理のステップS31および画像記録処理のステップS
46の判定で用いられる。
また、追跡範囲の位置や大きさは、学習処理のステップS34および画像記録処理のス
テップS48の判定で用いられる。
よって、ファンクションキー4およびカーソルキー5を操作して、分散Vの閾値、分散
Vの変化量、および追跡範囲の位置や大きさを適宜設定することで、自動記録の感度を任
意のレベルに設定できる。
ただし、撮影対象の移動量や撮影対象の形状の変化量が小さくても自動記録するように
設定すると、学習処理で学習エラーが出力されやすくなるが、自動記録の感度を高感度と
することができる。
一方、撮影対象の移動量や撮影対象の形状の変化量が大きくなければ自動記録しないよ
うに設定すると、自動記録の感度は低感度となるが、学習処理で学習エラーを出力され難
くできる。
本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)学習処理において撮影対象を追跡できるか否か、つまり、自動記録可能か否かを
判定し、表示部6に表示したので、ユーザがパラメータを再設定することにより、確実に
自動記録できる。よって、自動記録処理を安定して動作させることができる。
(2)シャッタボタン3を半押し操作することで、追跡対象領域Cおよび追跡範囲62
が撮影対象に追従して移動するので、ユーザは、フレーミングにより所望の構図で自動記
録できる。
(3)シャッタボタン3を全押し操作することで、表示領域61内の追跡範囲62の位
置をロックし、撮影対象が移動したり変形したりすると、自動記録を行う。よって、ユー
ザに緊張を強いることなく、撮影対象が移動した瞬間や変形した瞬間を確実に捉えて、自
動的に記録できる。
例えば、動物や昆虫が飛び立つ瞬間、人間がサッカーボールを蹴り出す瞬間、あるいは
、ゴルフクラブとゴルフボールとのインパクトの瞬間等を、自動的に記録できる。
(4)ファンクションキー4およびカーソルキー5により、追跡範囲の位置や大きさ、
分散Vの閾値、および分散Vの変化量を設定できるようにしたので、ユーザは、自動記録
の感度を任意のレベルに設定できる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範
囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、本実施形態では、フォーカスエリア63の中心に1つの追跡対象領域Cを生成
して、この1つの追跡対象領域Cに対して学習処理を行ったが、これに限らない。すなわ
ち、図17に示すように、フォーカスエリア63の中心部分に9つの追跡対象領域Cを生
成し、これら9つの追跡対象領域Cに対して学習処理を行い、これら9つの追跡対象領域
Cのうち分散Vが閾値未満かつ最小となったものに対して、画像記録処理を行ってもよい
。
また、本実施形態では探索点Pのリサンプリングを、重み付けに応じて確率的に選択す
る方法を採用したが、これに限らず、所定の閾値TH3を用いて、重みPwがTH3以下
である探索点Pを除去する方法を採用してもよい。あるいは、これらの確率的リサンプリ
ングと閾値リサンプリングを併用してもよい。
1 撮像装置(画像記録装置)
62 追跡範囲
P 探索点
C 追跡対象領域(特定領域)
Pw 探索点の重み
V 分散

Claims (13)

  1. 連続する画像を順番に取得して、当該画像の中の1つを記録する画像記録方法であって
    、
    前記画像中に特定領域および当該特定領域を囲む追跡範囲を設定する手順と、
    当該画像中の前記特定領域の特徴量を記憶する手順と、
    当該画像の前記特定領域に、所定数の探索点を生成する手順と、を備える初期設定手順
    と、
    乱数を用いて、前記複数の探索点の座標を更新する手順と、
    前記特定領域の特徴量と前記画像における前記更新後の探索点の特徴量とを比較して、
    類似度が高いほど重みを大きくして、重み付けを行う手順と、
    前記探索点を重み付けに応じて選別する手順と、
    前記選別した探索点の座標の分散を算出する手順と、
    前記選別した探索点の座標の重みつき平均を算出する手順と、を備えるフィルタ手順と
    、
    前記選別した探索点の座標の分散、前記選別した探索点の座標の重みつき平均、および
    前記追跡範囲に基づいて、当該画像を記録するか否かを判定し、記録すると判定した場合
    には、当該画像を記録する画像記録判定手順と、を備えることを特徴とする画像記録方法
    。
  2. 前記探索点を重み付けに応じて選別する手順は、前記探索点の重みの総和を算出し、こ
    の総和に等しい数だけ識別子を生成し、当該識別子のそれぞれを、重みに応じて前記探索
    点に対応付けておき、当該識別子の中からランダムに前記所定数の回数だけ前記識別子を
    選択し、選択された識別子に対応する探索点を記憶する手順であることを特徴とする請求
    項1に記載の画像記録方法。
  3. 前記探索点を重み付けに応じて選別する手順は、前記重み付けが所定の閾値以下である
    探索点を除去する手順であることを特徴とする請求項1に記載の画像記録方法。
  4. 最初の画像に対して前記初期設定手順および前記フィルタ手順を実行し、その後、2番
    目の画像からk(kは自然数)番目の画像まで、前記フィルタ手順を繰り返す学習手順と
    、
    (k+1)番目以降の画像について、前記フィルタ手順および前記画像記録判定手順を
    繰り返す画像記録手順と、を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の
    画像記録方法。
  5. 前記学習手順を実行した後、前記画像記録手順を実行するまでの間に、前記フィルタ手
    順を繰り返して、前記特定領域および前記追跡範囲を追従して移動させることを特徴とす
    る請求項4に記載の画像記録方法。
  6. 前記学習手順の前記選別した探索点の座標の重みつき平均を算出する手順では、前記選
    別した探索点の座標の重みつき平均が前記追跡範囲の外に位置する場合、エラーを出力す
    ることを特徴とする請求項4または5に記載の画像記録方法。
  7. 前記学習手順の前記選別した探索点の座標の分散を算出する手順では、前記分散が所定
    の閾値以上である場合、エラーを出力することを特徴とする請求項4から6のいずれかに
    記載の画像記録方法。
  8. 前記学習手順の前記選別した探索点の座標の分散を算出する手順では、前記分散の前回
    の分散からの変化量が大きい場合、エラーを出力することを特徴とする請求項4から7の
    いずれかに記載の画像記録方法。
  9. 前記画像記録手順の前記選別した探索点の座標の重みつき平均を算出する手順では、前
    記選別した探索点の座標の重みつき平均が前記追跡範囲の外に位置する場合、前記画像を
    記録することを特徴とする請求項4から8のいずれかに記載の画像記録方法。
  10. 前記画像記録手順の前記選別した探索点の座標の分散を算出する手順では、前記分散が
    所定の閾値以上である場合、前記画像を記録することを特徴とする請求項4から9のいず
    れかに記載の画像記録方法。
  11. 前記画像記録手順の前記選別した探索点の座標の分散を算出する手順では、前記分散の
    前回の分散からの変化量が大きい場合、前記画像を記録することを特徴とする請求項4か
    ら10のいずれかに記載の画像記録方法。
  12. 請求項1から11のいずれかに記載の画像記録方法をコンピュータに実行させるための
    プログラム。
  13. 連続する画像を順番に取得して、当該画像の中の1つを記録する画像記録装置であって
    、
    前記画像中に特定領域および当該特定領域を囲む追跡範囲を設定し、当該画像中の前記
    特定領域の特徴量を記憶し、当該画像の前記特定領域に、所定数の探索点を生成する初期
    設定手段と、
    乱数を用いて、前記複数の探索点の座標を更新し、前記特定領域の特徴量と前記画像に
    おける前記更新後の探索点の特徴量とを比較して、類似度が高いほど重みを大きくして、
    重み付けを行い、前記探索点を重み付けに応じて選別し、前記選別した探索点の座標の分
    散を算出し、前記選別した探索点の座標の重みつき平均を算出するフィルタ手段と、
    前記選別した探索点の座標の分散、前記選別した探索点の座標の重みつき平均、および
    前記追跡範囲に基づいて、当該画像を記録するか否かを判定し、記録すると判定した場合
    には、当該画像を記録する画像記録判定手段と、を備えることを特徴とする画像記録装置
    。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2012102276A1 (ja) * 2011-01-24 2014-06-30 エイディシーテクノロジー株式会社 静止画抽出装置
JP2016048967A (ja) * 2016-01-14 2016-04-07 オリンパス株式会社 撮影機器及び撮影方法
JP2017055445A (ja) * 2016-11-24 2017-03-16 オリンパス株式会社 撮影機器及び撮影方法

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