JP2010141635A - 自律分散制御によるパス設定方法およびシステム、それに用いる通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】パス設定の始点ノードで適切な待ち時間を設定できるパス設定方法およびシステム並びにそれに用いる通信装置を提供する。
【解決手段】自律分散制御によるパス設定機能を有する通信装置は、パス設定待ち時間WaitTimeを計時するタイマ部106と、自装置がパスの始点ノードである場合、パス設定要求メッセージを当該パスの終点ノードへ向けて送信してタイマ部をスタートさせ、パス設定待ち時間WaitTime内にパス上のノードからパス設定に要する処理時間計算値を受信すると、処理時間計算値に基づいてパス設定待ち時間WaitTimeを延長する制御手段(102,107)と、を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は自律分散制御によりパス設定を行う技術に係り、特に自律分散制御パス設定機能を有する通信装置、パス設定方法およびシステムに関する。
MPLS(Multi-Protocol Label Switching)やGMPLS(Generalized MPLS)、あるいはGMPLSのASON(Automatically Switched Optical Network)への適用など、自律分散型のパス設定・運用技術が種々提案されている。自律分散制御によるパス設定技術の一例は、たとえば特許文献1に開示されている(11〜12ページ参照)。
特許文献1に開示されたパス設定システムでは、ネットワーク管理装置(NMS)が始点となるノードに対してパス設定指示を出すと、終点ノードまでの各中間ノードが資源の予約を行いながら下流へ向けてPath(パス設定メッセージ)を順次送信する。Pathメッセージを受信した終点ノードは、自ノードのパス設定処理を行うとResv(応答メッセージ)を上流へ向けて送信する。Resvメッセージを受信した各中間ノードは、同様にパス設定処理を行い上流へ向けてResvメッセージを順次送信する。こうして始点ノードがResvメッセージを受信すると、自ノードのパス設定処理を行うことで始点ノードから終点ノードまでのパス設定が完了する。
特開2006−135945号公報
上述したような自律分散制御によるパス設定システムでは、通常、始点ノードがパス設定を開始する時に所定待機時間を設定したタイマ(Wait Timer)を起動し、下流からの応答メッセージの受信を待機する。もしタイムアウトするまでに応答メッセージを受信しない場合には、始点ノードはパス削除を開始することで、各ノードのリソースが不要に長い時間占有される事態を回避するのが望ましい。なぜならば、一部のノードが障害等でパス設定に失敗していても、他のノードではパス設定用の帯域を予約あるいは既に占有している場合があるからである。
しかしながら、始点ノードは、パス設定を開始した時点で、終点までのパス設定にどれだけの時間を要するかを知ることができない。このタイマ(Wait Timer)の設定値が適正ではない場合には好ましくない事態が生じうる。たとえば、タイマの待機時間が各ノードのパス設定にかかる処理時間の合計値より短ければ、例え全ノードに故障等の異常が無くとも、始点ノードはパス設定が失敗したものと見なし、自律的にパス削除を開始する。逆に、タイマの待機時間が経路の各ノードのパス設定に要する処理時間の合計より不要に長く設定されていれば、パス設定中にあるノードが故障等になったとき、始点ノードはパス削除を開始することが遅れ、各ノードのリソースを不要に長い時間占有してしまう。
ところが、パス設定に要する時間は、中間ノードの個数、ネットワークの状況および各ノードの負荷状態などに依存しており実際には固定値ではない。
そこで、本発明の目的は、パス設定の始点ノードで適切な待ち時間を設定できるパス設定方法およびシステム並びにそれに用いる通信装置を提供することにある。
本発明による通信装置は、自律分散制御によるパス設定機能を有する通信装置であって、パス設定待ち時間を計時する計時手段と、自装置がパスの始点ノードである場合、パス設定要求メッセージを当該パスの終点ノードへ向けて送信して前記計時手段をスタートさせ、前記パス設定待ち時間内に前記パス上のノードからパス設定に要する処理時間計算値を受信すると、前記処理時間計算値に基づいて前記パス設定待ち時間を延長する制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によるパス設定システムは、複数のノードが自律分散制御によりパスを設定するシステムであって、前記パスの始点ノードは、パス設定待ち時間を計時する計時手段と、パス設定要求メッセージを下流ノードへ向けて送信して前記計時手段をスタートさせ、前記パス設定待ち時間内に前記パス上のノードからパス設定に要する処理時間計算値を受信すると、前記処理時間計算値に基づいて前記パス設定待ち時間を延長する始点ノード制御手段と、を有し、前記パスの少なくとも1つの中間ノードおよび終点ノードの各々は、自装置でのパス設定に要する処理時間を自装置の処理状況に応じて計算する処理時間計算手段と、自装置におけるパス設定を実行する際に前記処理時間計算手段により計算された処理時間を前記処理時間計算値として始点ノードへ送信する制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によるパス設定方法は、複数のノードが自律分散制御によりパスを設定する方法であって、前記パスの始点ノードは、パス設定要求メッセージを下流へ送信してからパス設定待ち時間内にパス上のノードからパス設定に要する処理時間計算値を受信すると、前記処理時間計算値に基づいて前記パス設定待ち時間を延長し、前記パスの少なくとも1つの中間ノードおよび終点ノードの各々は、自装置でのパス設定に要する処理時間を自装置の処理状況に応じて計算し、自装置におけるパス設定を実行する際に前記計算された処理時間を前記処理時間計算値として始点ノードへ送信する、ことを特徴とする。
本発明により、始点ノードでパス設定のための待ち時間を適切に設定できる。
まず、本発明の実施形態について説明する前に、ここで使用されるラベルスイッチ技術に関する用語について簡単に説明しておく。
1.用語の説明
WaitTimer : パス設定メッセージ(LSP Setup)を送信してから応答メッセージ(LSP Accept または LSP Upstream error)を受信するまでの待ち時間であり、始点ノードの計時手段(タイマ)に設定される。WaitTimerが満了になるとタイマがタイムアウトし、始点ノードはLSP Downstream errorを下流に向けて送信することでパス削除を開始する。すなわち、WaitTimerは、ノード故障やネットワーク障害等によりパス設定に失敗したとき、始点ノードがLSPを削除する目的のために設定される。ここで用いられるWaitTimerは、Resv Wait TimerやAdmin Status Timerなどを含むものとする。
LSP : Label Switched Pathの略で、GMPLS,MPLS,ASON等の自律分散制御システムで設定されるパスである。LSPの経路上のノードは、上流から始点ノード、中間ノード、終点ノードと呼ばれる。RSVP-TE (Resource ReSerVation Protocol-Traffic Engineering)では、始点ノードはIngress、中間ノードはTransit、終点ノードはEgressともいう。物理的には同じノードであっても、設定されるパスによって、始点ノード、中間ノードあるいは終点ノードになりうる。
LSP Setup : LSP設定要求をおこなうメッセージ。Ingressからメッセージが送信され、下流ノードは、メッセージの帯域予約を行いさらにメッセージを転送する。RSVP-TE Protocol MessageではPathメッセージ。
LSP Accept : LSPの予約を受諾することを通知するメッセージ。LSP Setupを受信したEgressが上流に向けて送信する。RSVP-TE Protocol MessageではResvメッセージ。
LSP Upstream error: パス削除を要求するメッセージ。下流から上流に送信される。このメッセージを受信したノードはLSPを削除し、上流にLSP Upstream errorを転送する。RSVP-TE Protocol MessageではPathErrメッセージ。
LSP Downstream error: パス削除を要求するメッセージ。上流から下流に送信される。このメッセージを受信したノードはLSPを削除し、下流にLSP Downstream errorを転送する。RSVP-TE Protocol MessageではPathTearメッセージ。
LSP error : 上述したLSP Upstream errorあるいはLSP Downstrean error。以下、本発明の実施形態では、LSP Upstream errorとLSP Downstrean errorとをまとめてLSP errorとする。
パス設定処理 : 実際のパス設定(回線の設定、光クロスコネクト処理等)。
パス識別情報 : 自律分散制御によって既に設定済の、または設定しようとしているパスを識別するための情報。一般にGMPLSでは、パスの始点ノード識別子と、終点ノード識別子と、ノードごとに持つパス識別子と、によってネットワーク上に存在する、または設定しようとしているパスを一意に特定することができる。
パス設定シグナリング : 自律分散制御によるパス設定のために、LSP SetupとLSP Acceptメッセージをノード間でのやり取りをおこなうこと。
LSP Setupシグナリング : 始点ノードから終点ノードへLSP Setupを転送する。
LSP Acceptシグナリング : 終点ノードから始点ノードへLSP Acceptを転送すること。LSP Acceptシグナリングには、光回線の導通のために通信インターフェイスのハード設定や制御ソフトウェアへの帯域予約などのパス設定処理を実現する回線設定の実施も含まれる。
LSP errorシグナリング : 始点ノードから終点ノードへLSP errorを転送すること。本発明の実施形態では、回線に設定された削除の完了は待たずに、LSP errorを送信するものとしている。
2.一実施形態
図1は本発明の一実施形態によるパス設定制御を説明するためのシステムを示すネットワーク構成図である。本実施形態によるシステムは、図面を煩雑にしないために、始点ノード10、3つの中継ノード20、30、40および終点ノード50からなるネットワークと、始点ノード10へパス設定要求を送信する管理装置60と、を有するものとする。
始点ノード10、中間ノード20、30、40および終点ノード50には、GMPLS、MPLS、ASON等の自律分散制御に基づいてパス設定処理を実行する手段が設けられ、管理装置60からのパス設定要求に従ってパス設定処理を実行し、ユーザ端末AおよびB間にパスを提供する。
さらに、中間ノード20、30、40および終点ノード50の各々には、当該ノードにおけるパス設定が完了するまでの処理時間を計算する手段が設けられ、上流からパス設定要求を受信したときにパス設定に要する処理時間を計算し、その計算値を始点ノード10へ送信する。始点ノード10では、下流側から通知された各ノードのパス設定に要する時間が含まれるようにタイマの待ち時間WaitTimerを延長する。
このように、パス系路上の中間ノードおよび終点ノードの各々は、パス設定のために自ノードが要する処理時間を計算し、その処理時間計算値を始点ノードに通知する。始点ノードは、下流側の各ノードから受信した処理時間計算値によりタイマの待ち時間WaitTimerを更新する。これにより、始点ノード10のタイマの待ち時間WaitTimerは、下流ノードのパス設定処理時間を考慮した適正値に設定され、ユーザにパスを確実に提供することが可能となる。以下、詳細に説明する。
3.ノード構成
上述したように、パス上のノードは、上流から始点ノード、中間ノード、終点ノードと呼ばれるだけであり、物理的には同じノードであっても、設定されるパスによって、始点ノード、中間ノードおよび終点ノードのいずれにもなりうる。以下、このようなノードの構成について詳細に説明する。
図2は本発明の一実施形態による通信装置(ノード)の機能的構成を示すブロック図である。本実施形態によるノードには自律分散制御プロトコル処理部100が設けられ、通信ポート101によりLAN等のネットワークに接続されている。自律分散制御プロトコル処理部100は、制御部102の制御の下で、通信ポート101を通して他のノードとの間でシグナリングを実行し、自律分散制御プロトコルに従ったパス設定制御を実行する。
自律分散制御プロトコル処理部100は、パス設定要求(LSP Setup)処理部103、パス受諾(LSP Accept)処理部104、パス削除要求(LSP Error)処理部105、および、パス設定ための待ち時間WaitTimeが更新可能に設定されたタイマ部106を機能的に有する。タイマ部106には、待ち時間WaitTimeの初期値が設定されるものとする。この初期値は、少なくとも最初のタイマ更新時までの時間、すなわち始点ノードがタイマ起動した後、下流側から受信したパス設定処理時間計算値によりタイマが最初に更新されるまでの時間であることが必要である。
LSP Setup処理部103は、管理装置60からパス設定要求に応じてリソースの予約を行い、LSP設定要求(LSP Setup)メッセージを下流へ転送する。
LSP Accept処理部104は、自ノードが終点ノードであればパス設定処理が完了したときにLSP Acceptメッセージを上流へ送信する。中間ノードであれば、下流からLSP Acceptメッセージしたときに、自ノードのパス設定処理を実行し、パス設定処理が完了したときにLSP Acceptメッセージを上流へ転送する。始点ノードであれば、下流からLSP Acceptメッセージしたときに、自ノードのパス設定処理を実行し、パス設定完了通知を管理装置60へ送信する。
LSP Error処理部105は、自ノードが始点ノードであればタイマ部106がタイムアウトしたときに、自ノードのLSPを削除し、LSP Errorメッセージを下流へ送信する。中間ノードであれば、LSP Errorメッセージを受信すると、自ノードのLSPを削除し、下流にLSP Errorメッセージを転送する。終点ノードであれば、LSP Errorメッセージを受信すると、自ノードのLSPを削除する。
タイマ部106は、LSP Setup処理部103により起動され、処理時間加算部107によりパスごとに待ち時間WaitTimeが更新される。タイムアウトすると、LSP Error処理部105へ当該パスの設定失敗を通知する。なお、待ち時間WaitTimerはパス単位で用意され、LSP Setup処理部103、LSP Accept処理部104、LSP Error処理部105はパス単位で動作する。
ノードは、さらに処理時間加算部107、処理時間計算部108、処理時間情報部109、パス設定実行部110および伝送装置111を有する。
処理時間加算部107は、自ノードが始点ノードとなるパスにおいて機能し、通信ポート101を介して他のノードから処理時間計算値を受信したとき、その処理時間計算値とパス識別情報とをタイマ部106へ渡し、対応するパスの待ち時間WaitTimerに加算する。
処理時間計算部108は、自ノードが中間ノードあるいは終点ノードとなるパスにおいて機能し、LSP Accept処理部104の要求によりパス設定実行部110がそのパス識別情報のパス設定処理を開始したときに、そのパス設定処理が完了するまでにかかる時間を処理時間情報部109の情報を参照しながら計算する。計算された処理時間およびパス識別情報は、通信ポート101を介して始点ノード10へ通知される。
処理時間加算部107および処理時間計算部108は、パス識別情報を用いてパスを判別している。すなわち、自律分散制御プロトコルでは、パスを識別できる情報(パス識別情報)が割り当てられている。一般にGMPLSでは、パスの始点ノード識別子、終点ノード識別子およびノードごとに持つパス識別子によって、ネットワーク上に存在するパスあるいは今から設定しようとしているパスを一意に特定することができる。したがって、このパス識別情報を用いることで、処理時間加算部107および処理時間計算部108はパス単位で動作できる。処理時間情報部109を利用した処理時間の計算については後述する。
パス設定実行部110は、光クロスコネクトや光ファイバー等の実際の通信回線ハードである伝送装置111を制御する機能を有し、LSP Accept処理部104からの要求を受けてパス設定処理を実行する。
なお、制御部102、自律分散制御プロトコル処理部、処理時間加算部107および処理時間計算部108は、コンピュータのCPU等のプログラム制御プロセッサ上でプログラムを実行することにより実現することもできる。
4.パス設定処理時間の計算
一般に、計算機(コンピュータ)ではオペレーティングシステムが現在のタスクを一覧で所持しており、要求に応じて、処理に関する情報を返すことが可能である。たとえば、これから設定しようとしているパスがどのインターフェイスを利用して、どれくらいの帯域を設定しようとしているのか等の情報を取得することができる。したがって、処理の種類とその処理に要する時間とを対応付けて記憶しておけば、処理時間計算部108は、現在抱えている処理を収集し、これらの処理種別から処理時間を得ることができる。これらの処理時間を用いて、現在の状態からパス設定処理が終了するまでに要する時間を推定することが可能となる。なお、「現在抱えている処理」としては、要求されたパス設定処理、自律分散制御による他のパスのための処理、自律分散制御を使用しない他のパスのための処理、他のパスに関する障害情報収集のための処理、その他計算機の処理等がある。
図3は本実施形態によるノードに設けられた処理時間情報部の格納情報の一例を示す模式図である。処理時間情報部109には、処理種別、その処理に要求される帯域、インターフェイスの種別、自律分散制御パスか非自律分散制御パスかの区別、計算機の処理内容および処理時間が処理種別のキーとして検索可能に格納されている。
図3において、例えば処理種別Pは、パス帯域が10Gbpsでインターフェイスは「IF(p)」という種類を使用していて自律分散制御のパスを示している。これらの情報から当該処理種別Pの処理時間Tpを予め予測して格納しておく。
処理時間計算部108は、自ノードが現在抱えている処理を収集し、その処理ごとに対応する処理種別を割り当て、処理種別をキーとして処理時間情報部109を検索する。その検索により得られた各処理種別の処理時間を用いて、今設定しようとしているパスの回線処理に要する時間を計算することができる。なお、処理種別は、光クロスコネクトでは処理する波長数等によって、時分割多重装置では処理するタイムスロット数によって割り当てられる。また、自ノードが持つ回線のインターフェイス処理能力もパス種別を割り当てに用いられる。
5.始点ノードのパス設定制御
図4は図2に示すノードが始点ノードであるときのパス設定制御動作を示すフローチャートである。まず、管理装置60から1つのパスを設定するためのパス設定要求を受信すると、制御部102はLSP Setup処理部103を制御して当該パス設定要求を通信ポート101を通して終点ノードへ向けて(下流へ)送信し(ステップS201)、これによって待ち時間WaitTimeのタイマ部106がスタートする(ステップS202)。
タイマ部106がタイムアウトしていなければ(ステップS203:NO)、制御部102は下流のノードから当該パス設定に関するLSP Acceptメッセージを受信したか否かを判定する(ステップS204)。LSP Acceptメッセージを受信していなければ(ステップS204:NO)、制御部102は下流のノードから当該パス設定に関する処理時間計算値を受信したか否かを判定する(ステップS205)。あるノードから処理時間計算値Tを受信すれば(ステップS205:YES)、制御部102は当該パス識別情報と処理時間計算値Tとを処理時間加算部107へ渡し、処理時間加算部107はタイマ部106へパス識別情報と処理時間計算値Tとを渡し、待ち時間の更新を指示する。これによって、タイマ106は、その時点での待ち時間WaitTimeに処理時間計算値Tを加算して待ち時間WaitTimeを更新する(ステップS206)。これによって、下流ノードでのパス設定処理に要する時間を考慮した待ち時間WaitTimeを設定することができる。
待ち時間WaitTimeを更新された場合あるいはどのノードからも処理時間計算値を受信しなかった場合(ステップS205:NO)には、制御はステップS203へ戻り、タイマ部106がタイムアウトするか、あるいはLSP Acceptメッセージを受信するまで、ステップS203〜S206が繰り返される。
タイマ部106がタイムアウトする前に、下流ノードからLSP Acceptメッセージを受信すると(ステップS204:YES)、LSP Accept処理部104はタイマ部106を完了させ(ステップS207)、パス設定実行部110に当該パス識別情報を渡して伝送装置111に対する当該パス設定処理を実行させる(ステップS208)。当該パス設定処理が完了すると、LSP Accept処理部104は管理装置60へパス設定完了通知を送信する(ステップS209)。こうして、始点から終点ノードまでのパス設定が完了する。
なお、タイマ部106がタイムアウトすると(ステップS203:YES)、LSP Error処理部105は、自ノードのパスを削除すると共に、LSP Errorメッセージを下流へ送信するエラー処理を実行し、ネットワークのリソース予約あるいは占有を解除する(ステップS210)。
6.中間ノードのパス設定制御
図5は図2に示すノードが中間ノードであるときのパス設定制御動作を示すフローチャートである。上流ノードからあるパスを設定するためのパス設定要求を受信すると(ステップS300)、LSP Setup処理部103は当該パス設定要求の終点ノードが自ノードか否かを判定する(ステップS301)。
自ノードが当該パス設定に対して中間ノードである場合には(ステップS301:NO)、LSP Setup処理部103は当該パス設定要求を通信ポート101を通して終点ノードへ向けて(下流へ)転送する(ステップS302)。そして、下流からのLSP Acceptメッセージあるいは上流からのパス削除要求メッセージを待機する状態になる(ステップS303、S304)。
下流ノードからLSP Acceptメッセージを受信すると(ステップS303:YES)、LSP Accept処理部104はパス設定実行部110に当該パス識別情報を渡して伝送装置111に対する当該パス設定処理を開始させる(ステップS305)。これと並行して、制御部102は、処理時間計算部108を起動して当該パス設定処理に要する時間を計算させ(ステップS306)、得られた処理時間計算値を当該パス識別情報と共に始点ノードへ送信する(ステップS307)。ステップS306の処理時間計算については後述する。制御部102は、パス設定処理が完了したか否か(ステップS308)あるいはその間にパス削除要求を受信したか否か(ステップS309)を判定し、当該パス設定処理が完了すると(ステップS308:YES)、LSP Accept処理部104は上流ノードへLSP Acceptメッセージを送信する(ステップS310)。こうして設定されたパスは、パス削除要求などがない限り維持される(ステップS311、S312)。
ステップS304、S309あるいはS311において、パス削除要求が上流ノードから受信されると、LSP Error処理部105はパス設定実行部110に当該パス識別情報を渡して伝送装置111に設定されているパスを削除すると共に、パス削除要求を下流ノードへ転送する(ステップS313)。
また、自ノードが当該パス設定に対して終点ノードであれば(ステップS301:YES)、次に述べる終点ノードのパス設定制御が実行される。
7.終点ノードのパス設定制御
図6は図2に示すノードが終点ノードであるときのパス設定制御動作を示すフローチャートである。ここでは、上流ノードからあるパスを設定するためのパス設定要求を受信し(ステップS400)、LSP Setup処理部103が当該パス設定要求の終点ノードが自ノードであると判定したものとする(ステップS401:YES)。
LSP Accept処理部104はパス設定実行部110に当該パス識別情報を渡して伝送装置111に対する当該パス設定処理を開始させる(ステップS402)。これと並行して、制御部102は、処理時間計算部108を起動して当該パス設定処理に要する時間を計算させ(ステップS403)、得られた処理時間計算値を当該パス識別情報と共に始点ノードへ送信する(ステップS404)。ステップS403の処理時間計算については後述する。制御部102は、パス設定処理が完了したか否か(ステップS405)あるいはその間にパス削除要求を受信したか否か(ステップS406)を判定し、当該パス設定処理が完了すると(ステップS405:YES)、LSP Accept処理部104は上流ノードへLSP Acceptメッセージを送信する(ステップS407)。こうして設定されたパスは、パス削除要求などがない限り維持される(ステップS408、S409)。
ステップS406あるいはS408において、パス削除要求が上流ノードから受信されると、LSP Error処理部105はパス設定実行部110に当該パス識別情報を渡して伝送装置111に設定されているパスを削除する(ステップS410)。
8.処理時間計算
次に、図5のステップS306および図6のステップS403において処理時間計算部108が実行する処理時間計算処理について説明する。
図7は処理時間計算手順を概略的に示すフローチャートである。図7において、ある自律分散制御パスDの回線を設定するために、LSP Accept処理部104がパス設定実行部110に対して回線設定の処理を要求し、これと同時に、処理時間計算部108に対して当該回線設定処理に要する時間の計算を要求したものとする(ステップS501)。
まず、処理時間計算部108は自ノードが現在抱えている処理を収集する(ステップS502)。ここで、現在抱えている処理の一例として、図3に示す自律分散制御パスAの回線処理P、非自律分散制御パスBの回線処理Q、および、回線Cにおける警報収集処理Rを持っており、この状態で自律分散制御パスDの回線処理Sを実行するものとする。すなわち、回線処理Pおよび回線処理Qは、回線処理Sより前に処理の予約が入っており、かつ、パス設定実行部110での処理が完了していないものとする。回線Cの警報収集処理Rは、回線処理Sより前に処理の予約がはいっており、かつ、ノード内に装備されている計算機での処理が完了していないものとする。
続いて、処理時間計算部108は、各処理に対応した処理種別を、例えば帯域幅やインターフェイスの種別などに基づいて割り当て(ステップS503)、処理種別をキーとして処理時間情報部109を検索することで、対応する処理時間を取得する(ステップS504)。これらの処理時間を用いて、当該回線処理Sに要する処理時間を次のように求める(ステップS505)。まず、図3に示す処理時間情報部109によれば、処理P、Q、RおよびSにそれぞれ要する時間を次のように求まる。
・自律分散制御パスAの設定処理時間=Tp
・非自律分散制御パスBの設定処理時間=Tq
・回線Cの警報収集時間=Tr
・自律分散制御パスDの設定処理時間=Ts
処理時間計算部108は、計算対象である自律分散制御パスDの設定が完了するまでの時間Tを次式:
処理時間T=Tp+Tq+Tr+Ts
で計算することができる。なお、この例では、単純に各処理の処理時間を合計して回線処理Sが完了するまでの処理時間Tとしているが、これに限定されるものではない。たとえば、処理種別c1,c2,・・・と処理時間t1,t2・・・とを変数とした関数として表してもよい。
このように、LSP Accept処理部の要求による回線設定処理の開始に最も近い時点で、その回線設定処理に要する時間の計算が実行される。これにより、他の処理が割り込むことで回線処理が完了するまでの時間に変化が生じる事態を回避することができ、実態に即した回線設定処理時間を計算することができる。
通信機器一般にいえることだが、回線設定に要する時間に比べて、各メッセージをやり取りしたり処理時間を計算したりする時間の方が十分に短い。したがって、始点ノードのタイマの待ち時間WaitTimerに下流ノードの処理時間計算値が加算され、その更新された待ち時間WaitTimerが満了となる前に、次の下流ノードの処理時間計算値が待ち時間WaitTimerに加算される、というタイマ更新が繰り返えされることにより、始点ノードのタイマの待ち時間WaitTimerはノード単位で延長する。したがって、回線設定に多くの時間を要する場合に、柔軟に待ち時間WaitTimerを伸長することができ、仮に下流でパス設定が失敗した場合には、それ以降のノードから処理時間計算値が加算されなくなるので、パス設定の失敗をより早く知ることができる。
7.一実施例
7.1)構成
図8は本発明の一実施例によるパス設定システムを示すブロック図である。ここでは、設定しようとするパスの始点となる始点ノード4000と、終点となる終点ノード6000と、それらの間にある1以上の中間ノード5000とが図示されており、それぞれ主要な機能を示すブロックのみが図示されている。始点ノード4000、中間ノード5000および終点ノード6000は、基本的には図2に示す機能的構成を有するが、ここでは図2におけるブロックの参照番号に各ノードの参照番号の最上位桁の数字を付加して表すものとする。たとえば、始点ノード4000であれば、「4***」の「***」の部分に図2での対応するブロックの参照番号を入れる。すなわち、図2における通信ポート101に対応する始点ノード4000の通信ポートは参照番号「4101」、中間始点ノード5000の通信ポートは参照番号「5101」というように表す。他のブロックの参照番号も同様である。
始点ノード4000、中間ノード5000および終点ノード6000のそれぞれの通信ポート4101、5101および6101はLAN等のネットワークに接続され、パス設定シグナリングやLSP errorシグナリングなどのシグナリングが実行される。また、パス設定実行部4110、5110および6110は、ここでは光クロスコネクトや光ファイバー等の実際の通信回線ハードを制御し、それぞれLSP Accept処理部4104、5104および6104からの要求を受けて回線処理を実行する。
始点ノード4000における処理時間加算部4107は、中間ノード5000および終点ノード6000からそれぞれ回線処理に要する処理時間計算値を通信ポート4101を介して受信したとき、その処理時間計算値をWaitTimer4106に加算する処理を行う。
中間ノード5000における処理時間計算部5108は、上述したように、LSP Accept処理部5104からの要求により回線設定処理が実行されると同時に、その設定処理に要する時間を処理時間情報部5109に問い合わせて計算を行う。ここで、回線設定処理に要する時間とは、LSP Accept処理部5104から計算を求められた時点から回線設定が完了する時点までの時間をいう。終点ノード6000における処理時間計算も同様である。こうして中間ノード5000および終点ノード6000のそれぞれで計算された処理時間計算値が始点ノードへ通知される。
7.2)動作
図9は本実施例による自律分散制御によるパス設定方法を説明するためのシーケンス図である。ここで説明するシステムは、設定しようとする回線の始点ノード4000がNE(Network Element)10、終点ノード6000がNE50、その間の中間ノード5000が3つのNE20〜40であるものとする。
まず、オペレーションユーザは管理装置60を操作して、NE10〜NE50までの自律分散制御によるパス設定を始点ノードとなるNE10に要求する(ステップS601)。
NE10は、管理装置60からパス設定要求を受信すると、LSP SetupメッセージをNE20へ送信し(ステップS602)、同時に当該パスのパス識別情報に対応した待ち時間WaitTimerのタイマ4106をスタートさせる(ステップS603)。
NE20は、NE10からLSP Setupメッセージを受信すると、NE30へLSP Setupメッセージを転送する(ステップS604)。同様に、NE30はNE40へLSP Setupメッセージを転送し(ステップS605)NE40はNE50へLSP Setupメッセージを転送する(ステップS606)。
終点ノードであるNE50は、NE40からLSP Setupメッセージを受信すると、要求されたパスに対するLSP Acceptシグナリングを開始する。まず、当該パスのための回線設定を開始すると共に、その回線処理に要する時間を計算する(ステップS607)。上述したように、NE50は現在抱えている処理を収集し、その処理ごとに対応する処理種別を割り当て、そして処理種別に対応した処理時間から今設定しようとしているパスの回線処理に要する時間の計算結果を得る。こうして、NE50における回線設定のための処理時間計算値T50が得られると、NE50は処理時間計算値T50を始点ノードNE10へ送信する(ステップS608)。回線設定が完了したならば、NE50はLSP Acceptメッセージを上流ノードであるNE40へ送信する(ステップS609)。
NE40は、NE50からLSP Acceptメッセージを受信すると、要求されたパスに対するLSP Acceptシグナリングを開始する。まず、当該パスのための回線設定を開始すると共に、その回線処理に要する時間を計算する(ステップS610)。NE40における回線設定のための処理時間計算値T40が得られると、NE40は処理時間計算値T40を始点ノードNE10へ送信する(ステップS611)。回線設定が完了したならば、NE40はLSP Acceptメッセージを上流ノードであるNE30へ送信する(ステップS612)。
NE30は、NE40からLSP Acceptメッセージを受信すると、要求されたパスに対するLSP Acceptシグナリングを開始する。まず、当該パスのための回線設定を開始すると共に、その回線処理に要する時間を計算する(ステップS613)。NE30における回線設定のための処理時間計算値T30が得られると、NE30は処理時間計算値T30を始点ノードNE10へ送信する(ステップS614)。回線設定が完了したならば、NE30はLSP Acceptメッセージを上流ノードであるNE20へ送信する(ステップS615)。
NE20は、NE30からLSP Acceptメッセージを受信すると、要求されたパスに対するLSP Acceptシグナリングを開始する。まず、当該パスのための回線設定を開始すると共に、その回線処理に要する時間を計算する(ステップS616)。NE20における回線設定のための処理時間計算値T20が得られると、NE20は処理時間計算値T20を始点ノードNE10へ送信する(ステップS617)。回線設定が完了したならば、NE20はLSP Acceptメッセージを上流ノードであるNE10へ送信する(ステップS618)。
始点ノードであるNE10は、NE50から処理時間計算値T50を受信すると、タイマ4106の現在の待ち時間WaitTimerに処理時間計算値T50を加算し(+T50)、新たな待ち時間WaitTimerとして計時動作を続行する。続いて、NE40から処理時間計算値T40を受信すると、タイマ4106の現在の待ち時間WaitTimerに処理時間計算値T40を加算し(+T40)、新たな待ち時間WaitTimerとして計時動作を続行する。以下同様に、NE30から処理時間計算値T40を、NE20から処理時間計算値T20を順次受信すると、タイマ4106の現在の待ち時間WaitTimerに処理時間計算値T30、続いて処理時間計算値T20をそれぞれ加算し(+T30、+T20)、新たな待ち時間WaitTimerとして計時動作を続行する。
そして、タイマ4106の待ち時間WaitTimerが満了する前に、直前の下流ノードであるNE20からLSP Acceptメッセージを受信すると(ステップS618)、NE10は、当該パスのための回線設定を開始し(ステップS619)、タイマ4106を完了させる(ステップS620)。当該回線設定が完了すると、NE10はパス設定完了を管理装置60へ通知する(ステップS621)。
管理装置60が始点ノードからパス設定完了を受信することで、オペレーションユーザはNE10からNE50までの自律分散制御によるパス設定が完了したことを認識する。
7.3)効果
本実施例によれば、始点ノードは、終点までの各ノードでパス設定にどれだけの時間を要するかを処理時間計算値として知り、それを用いてタイマを更新することができるので、常時、適正な待ち時間WaitTimerを設定することができる。したがって、待ち時間WaitTimerが各ノードのパス設定にかかる処理時間の合計値より短かくなってパス削除があまりに早く起動したり、逆に待ち時間WaitTimerが各ノードのパス設定にかかる処理時間の合計値より不要に長くなってパス削除を開始することが遅れ、各ノードのリソースを不要に長い時間占有してしまうといった事態を回避することができる。
また、上述したように、LSP Accept処理部の要求による回線設定処理の開始に最も近い時点で、その回線設定処理に要する時間の計算が実行される。これにより、他の処理が割り込むことで回線処理が完了するまでの時間に変化が生じる事態を回避することができ、実態に即した回線設定処理時間を計算することができる。
通信機器一般にいえることだが、回線設定に要する時間に比べて、各メッセージをやり取りしたり処理時間を計算したりする時間の方が十分に短い。したがって、始点ノードのタイマの待ち時間WaitTimerに下流ノードの処理時間計算値が加算され、その更新された待ち時間WaitTimerが満了となる前に、次の下流ノードの処理時間計算値が待ち時間WaitTimerに加算される、というタイマ更新が繰り返えされることにより、始点ノードのタイマの待ち時間WaitTimerはノード単位で延長する。したがって、回線設定に多くの時間を要する場合に、柔軟に待ち時間WaitTimerを伸長することができ、仮に下流でパス設定が失敗した場合には、それ以降のノードから処理時間計算値が加算されなくなるので、パス設定の失敗をより早く知ることができる。
本発明は、光通信装置で構成されているネットワークにおけるGMPLS、MPLS、ASON等の自律分散制御によるパス設定に提供可能である。
本発明の一実施形態によるパス設定制御を説明するためのシステムを示すネットワーク構成図である。 本発明の一実施形態による通信装置(ノード)の機能的構成を示すブロック図である。 本実施形態によるノードに設けられた処理時間情報部の格納情報の一例を示す模式図である。 図2に示すノードが始点ノードであるときのパス設定制御動作を示すフローチャートである。 図2に示すノードが中間ノードであるときのパス設定制御動作を示すフローチャートである。 図2に示すノードが終点ノードであるときのパス設定制御動作を示すフローチャートである。 処理時間計算手順を示すフローチャートである。 本発明の一実施例によるパス設定システムを示すブロック図である。 本実施例による自律分散制御によるパス設定方法を説明するためのシーケンス図である。
符号の説明
10 始点ノード
20,30,40 中間ノード
50 終点ノード
60 管理装置
101 通信ポート
102 制御部
103 LSP Setup処理部
104 LSP Accept処理部
105 LSP Error処理部
106 タイマ部
107 処理時間加算部
108 処理時間計算部
109 処理時間情報部
110 パス設定実行部
111 伝送装置

Claims (25)

  1. 自律分散制御によるパス設定機能を有する通信装置において、
    パス設定待ち時間を計時する計時手段と、
    自装置がパスの始点ノードである場合、パス設定要求メッセージを当該パスの終点ノードへ向けて送信して前記計時手段をスタートさせ、前記パス設定待ち時間内に前記パス上のノードからパス設定に要する処理時間計算値を受信すると、前記処理時間計算値に基づいて前記パス設定待ち時間を延長する制御手段と、
    を有することを特徴とする通信装置。
  2. 前記制御手段は、前記パス設定待ち時間内に前記パス設定要求メッセージに対する応答メッセージを受信すると、自装置におけるパス設定を実行することで前記パス設定を完了することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記制御手段は、前記パス設定待ち時間内に前記パス設定要求メッセージに対する応答メッセージを受信しなかった場合には、前記終点へ向けてパス削除メッセージを送信することを特徴とする請求項1または2に記載の通信装置。
  4. 自装置でのパス設定に要する処理時間を自装置の処理状況に応じて計算する処理時間計算手段を更に有し、
    前記制御手段は、前記パスの中間ノードとして前記パス設定要求メッセージを上流ノードから受信すると、前記パス設定要求メッセージを下流へ転送し、下流ノードから前記パス設定要求メッセージに対する応答メッセージを受信すると、自装置におけるパス設定を実行すると共に、前記処理時間計算手段により計算された処理時間を前記処理時間計算値として始点ノードへ送信する、ことを特徴とする請求項1−3のいずれか1項に記載の通信装置。
  5. 前記制御手段は、前記パスの終点ノードとして前記パス設定要求メッセージを上流ノードから受信すると、自装置におけるパス設定を実行すると共に、前記処理時間計算手段により計算された処理時間を前記処理時間計算値として始点ノードへ送信する、ことを特徴とする請求項4に記載の通信装置。
  6. 前記制御手段は、自装置におけるパス設定が完了すると、前記パス設定要求メッセージに対する応答メッセージを上流のノードへ送信することを特徴とする請求項4または5に記載の通信装置。
  7. 前記処理時間計算手段は、自装置で実行されうる処理種別とその処理時間とを検索可能に格納する処理時間情報格納手段を用いてパス設定を実行する際に自装置で実行されている処理を収集し、収集された処理の処理時間と当該パス設定処理の処理時間とから前記パス設定に要する処理時間を計算することを特徴とする請求項4−6のいずれか1項に記載の通信装置。
  8. 複数のノードが自律分散制御によりパスを設定するシステムにおいて、
    前記パスの始点ノードは、パス設定待ち時間を計時する計時手段と、パス設定要求メッセージを下流ノードへ向けて送信して前記計時手段をスタートさせ、前記パス設定待ち時間内に前記パス上のノードからパス設定に要する処理時間計算値を受信すると、前記処理時間計算値に基づいて前記パス設定待ち時間を延長する始点ノード制御手段と、を有し、
    前記パスの少なくとも1つの中間ノードおよび終点ノードの各々は、自装置でのパス設定に要する処理時間を自装置の処理状況に応じて計算する処理時間計算手段と、自装置におけるパス設定を実行する際に前記処理時間計算手段により計算された処理時間を前記処理時間計算値として始点ノードへ送信する制御手段と、を有する、
    ことを特徴とするパス設定システム。
  9. 前記始点ノード制御手段は、前記パス設定待ち時間内に前記パス設定要求メッセージに対する応答メッセージを受信すると、自装置におけるパス設定を実行することで前記パス設定を完了することを特徴とする請求項8に記載のパス設定システム。
  10. 前記始点ノード制御手段は、前記パス設定待ち時間内に前記パス設定要求メッセージに対する応答メッセージを受信しなかった場合には、前記終点へ向けてパス削除メッセージを送信することを特徴とする請求項8または9に記載のパス設定システム。
  11. 前記制御手段は、自装置におけるパス設定が完了すると、前記パス設定要求メッセージに対する応答メッセージを上流のノードへ送信することを特徴とする請求項8−10のいずれか1項に記載のパス設定システム。
  12. 前記処理時間計算手段は、自装置で実行されうる処理種別とその処理時間とを検索可能に格納する処理時間情報格納手段を用いてパス設定を実行する際に自装置で実行されている処理を収集し、収集された処理の処理時間と当該パス設定処理の処理時間とから前記パス設定に要する処理時間を計算することを特徴とする請求項8−11のいずれか1項に記載のパス設定システム。
  13. 複数のノードが自律分散制御によりパスを設定する方法において、
    前記パスの始点ノードは、パス設定要求メッセージを下流へ送信してからパス設定待ち時間内にパス上のノードからパス設定に要する処理時間計算値を受信すると、前記処理時間計算値に基づいて前記パス設定待ち時間を延長し、
    前記パスの少なくとも1つの中間ノードおよび終点ノードの各々は、自装置でのパス設定に要する処理時間を自装置の処理状況に応じて計算し、自装置におけるパス設定を実行する際に前記計算された処理時間を前記処理時間計算値として始点ノードへ送信する、
    ことを特徴とするパス設定方法。
  14. 前記始点ノードは、前記パス設定待ち時間内に前記パス設定要求メッセージに対する応答メッセージを受信すると、自装置におけるパス設定を実行することで前記パス設定を完了することを特徴とする請求項13に記載のパス設定方法。
  15. 前記始点ノードは、前記パス設定待ち時間内に前記パス設定要求メッセージに対する応答メッセージを受信しなかった場合には、前記終点へ向けてパス削除メッセージを送信することを特徴とする請求項13または14に記載のパス設定方法。
  16. 前記パスの少なくとも1つの中間ノードおよび終点ノードの各々は、自装置におけるパス設定が完了すると、前記パス設定要求メッセージに対する応答メッセージを上流のノードへ送信することを特徴とする請求項13−15のいずれか1項に記載のパス設定方法。
  17. 前記パスの少なくとも1つの中間ノードおよび終点ノードの各々は、自装置で実行されうる処理種別とその処理時間とを検索可能に格納する処理時間情報格納手段を用いてパス設定を実行する際に自装置で実行されている処理を収集し、収集された処理の処理時間と当該パス設定処理の処理時間とから前記パス設定に要する処理時間を計算することを特徴とする請求項13−16のいずれか1項に記載のパス設定方法。
  18. 自律分散制御によるパス設定機能を有する通信装置の制御方法において、
    自装置がパスの始点ノードである場合、パス設定要求メッセージを当該パスの終点ノードへ向けて送信した時に、パス設定待ち時間を計時する計時手段をスタートさせ、
    パス設定待ち時間内に前記パス上のノードからパス設定に要する処理時間計算値を受信すると、前記処理時間計算値に基づいて前記計時手段のパス設定待ち時間を延長する、
    ことを特徴とする制御方法。
  19. 前記パス設定待ち時間内に前記パス設定要求メッセージに対する応答メッセージを受信すると、自装置におけるパス設定を実行することで前記パス設定を完了することを特徴とする請求項18に記載の制御方法。
  20. 前記パス設定待ち時間内に前記パス設定要求メッセージに対する応答メッセージを受信しなかった場合には、前記終点へ向けてパス削除メッセージを送信することを特徴とする請求項18または19に記載の制御方法。
  21. 前記パスの中間ノードとして前記パス設定要求メッセージを上流ノードから受信すると、前記パス設定要求メッセージを下流へ転送し、
    下流ノードから前記パス設定要求メッセージに対する応答メッセージを受信すると、自装置におけるパス設定を実行すると共に、自装置の処理状況に応じて計算された処理時間を前記処理時間計算値として始点ノードへ送信する、
    ことを特徴とする請求項18−20のいずれか1項に記載の制御方法。
  22. 前記パスの終点ノードとして前記パス設定要求メッセージを上流ノードから受信すると、自装置におけるパス設定を実行すると共に、前記計算された処理時間を前記処理時間計算値として始点ノードへ送信する、ことを特徴とする請求項21に記載の制御方法。
  23. 自装置におけるパス設定が完了すると、前記パス設定要求メッセージに対する応答メッセージを上流のノードへ送信することを特徴とする請求項21または22に記載の制御方法。
  24. 自装置で実行されうる処理種別とその処理時間とを検索可能に格納する処理時間情報格納手段を用いてパス設定を実行する際に自装置で実行されている処理を収集し、収集された処理の処理時間と当該パス設定処理の処理時間とから前記パス設定に要する処理時間を計算する、ことを特徴とする請求項21−23のいずれか1項に記載の制御方法。
  25. コンピュータを、自律分散制御によるパス設定機能を有する通信装置として機能させるプログラムにおいて、
    自装置がパスの始点ノードである場合、パス設定要求メッセージを当該パスの終点ノードへ向けて送信した時に、パス設定待ち時間を計時する計時手段をスタートさせ、
    パス設定待ち時間内に前記パス上のノードからパス設定に要する処理時間計算値を受信すると、前記処理時間計算値に基づいて前記計時手段のパス設定待ち時間を延長する、
    ように前記コンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
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