JP2016131298A - パス計算装置およびパス計算方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】同時または短い期間内に複数のパス計算要求を受信した場合であっても、正しいパス計算を実行できる装置を提供する。【解決手段】パス計算装置は、ネットワークのトポロジーを表す第1のトポロジー情報を格納する第1の格納部と、第1の格納部に格納されている第1のトポロジー情報から生成される第2のトポロジー情報を格納する第2の格納部と、パスの始点および終点を表す情報を含むパス計算要求を前記ネットワークから受信したときに、第2の格納部に格納されている第2のトポロジー情報に基づいて始点と終点との間のパスを決定し、そのパスを表すパス情報をネットワークへ提供する処理部と、を備える。処理部は、決定したパスに基づいて第2の格納部に格納されている第2のトポロジー情報を更新する。【選択図】図3

Description

本発明は、パス計算要求に応じてパス計算を実行するパス計算装置およびパス計算方法に係わる。
従来より、データプレーンとコントロールプレーンとが分離された伝送ネットワークが実用化されている。データプレーンは、ユーザトラヒックを伝送する。コントロールプレーンは、伝送ネットワークの制御のための通信を行う。たとえば、コントロールプレーンは、パスの設定/削除、およびプロテクションスイッチなどを実現する。
図1は、データプレーンおよびコントロールプレーンを含む伝送ネットワークの一例を示す。図1に示す例では、伝送ネットワークは、ノードA〜Fを含む。そして、ユーザトラヒックは、データプレーンにおいて伝送される。
ユーザトラヒックを伝送するためのパスは、通信に先立って設定される。このとき、伝送ネットワーク内のノードは、コントロールプレーンを介して、パス計算装置(PCE:Path Computation Element)に対してパス計算を依頼する。PCEは、帯域を確保した経路を決定するパス計算を実行する。そして、コントロールプレーンは、PCEによる計算結果に基づいて、データプレーンにパスを設定する。
図2は、PCEによるパス設定の一例を示す。この例では、PCE500は、図2に示すように、記憶部510、処理部520、通信IF部530を備える。記憶部510は、データベース(TED:Traffic Engineering Database)511を含む。TED511は、伝送ネットワークのデータプレーンのトポロジーを表すトポロジー情報を格納する。処理部520は、パス計算要求に対してパス計算を実行するパス計算部521を含む。以下、PCE500の動作を記載する。
(1)PCE500は、コントロールプレーンにおいて各ノードが広告する隣接ノード情報を収集する。そして、収集した情報からトポロジー情報が生成され、TED511に格納される。
(2)PCE500は、コントロールプレーンを介してノードからパス計算要求を受信する。図2に示す例では、ノードN1がパス計算要求を発行している。パス計算要求は、パスの始点および終点を指定する情報、および制約条件(帯域の指定など)を含む。そして、このパス計算要求は、通信IF部530を介してパス計算部521に渡される。
(3)パス計算部521は、TED511からトポロジー情報を読み出して、パス計算を実行する。パス計算の結果は、指定された始点と終点との間のパスの経路を表す情報を含む。そして、パス計算部521は、パス計算要求の送信元ノード(図2では、ノードN1)へ計算結果を送る。
(4)コントロールプレーンは、パス計算結果に基づいてデータプレーンにパスを設定する。パスの設定が完了すると、データプレーンのトポロジー更新を表す情報が、コントロールプレーンからPCE500に通知される。そして、この通知に応じてTED511が更新される。
なお、関連する技術は、例えば、特許文献1、2に記載されている。
特開2005−323129号公報 特開2009−225314号公報
上述のように、PCEは、コントロールプレーンを介してノードからパス計算要求を受信すると、TEDに格納されているトポロジー情報を利用してパス計算を実行する。そして、パス設定が完了すると、TEDに格納されているトポロジー情報は更新される。
ところが、同時または短い期間内に複数のパス計算要求を受信したときは、PCEは、正しいパス計算を実行できないことがある。例えば、ノードN1からパス計算要求1が発行され、その直後にノードN2からパス計算要求2が発行されるものとする。この場合、PCEは、TEDに格納されているトポロジー情報を利用してパス計算要求1に対してパス計算を実行し、その計算結果をノードN1へ送る。続いて、PCEは、TEDに格納されているトポロジー情報を利用してパス計算要求2に対してパス計算を実行する。ところが、このパスが伝送ネットワークに設定されると、それがコントロールプレーンに広告されてTEDに反映されるが、実際にパスが設定されてからそれがTEDに反映されるまで時間差がある。このため、パス計算要求2に対するパス計算が実行されるときに、パス計算要求1に対応するパス設定の結果をPCEが受信していない場合がある。この場合、TEDに格納されているトポロジー情報は、パス計算要求1に対応するパスに係わる情報を反映していない。すなわち、PCEは、最新のネットワークトポロジーを表していないトポロジー情報に基づいてパス計算を実行してしまう。そうすると、不適切な計算結果がノードN2に与えられるので、パス設定が失敗することがある。
なお、この問題は、例えば、先のパス計算要求に対応するパス設定が完了した後に、次のパス計算を実行すれば解決し得る。しかし、この方法では、複数のパス計算要求を処理するために長い時間を要することになる。
本発明の1つの側面に係わる目的は、同時または短い期間内に複数のパス計算要求を受信した場合であっても、正しいパス計算を実行できる装置および方法を提供することである。
本発明の1つの態様のパス計算装置は、ネットワークのトポロジーを表す第1のトポロジー情報を格納する第1の格納部と、前記第1の格納部に格納されている第1のトポロジー情報から生成される第2のトポロジー情報を格納する第2の格納部と、パスの始点および終点を表す情報を含むパス計算要求を前記ネットワークから受信したときに、前記第2の格納部に格納されている第2のトポロジー情報に基づいて前記始点と終点との間のパスを決定し、前記パスを表すパス情報を前記ネットワークへ提供する処理部と、を備える。前記処理部は、前記パスに基づいて前記第2の格納部に格納されている第2のトポロジー情報を更新する。
上述の態様によれば、同時または短い期間内に複数のパス計算要求を受信した場合であっても、正しいパス計算を実行できる。
伝送ネットワークの一例を示す図である。 パス設定の一例を示す図である。 第1の実施形態のパス計算装置の構成の一例を示す図である。 第1の実施形態のパス計算装置の動作を示す図(その1)である。 第1の実施形態のパス計算装置の動作を示す図(その2)である。 パス計算装置の動作状態の遷移を示す図である。 第1の実施形態のパス計算装置の動作を示すフローチャートである。 第1の実施形態のパス計算装置の動作例を示す図(その1)である。 第1の実施形態のパス計算装置の動作例を示す図(その2)である。 第1の実施形態のパス計算装置の動作例を示す図(その3)である。 第1の実施形態のパス計算装置の動作例を示す図(その4)である。 図8〜図11に示すパス設定のタイムチャートである。 パス計算用トポロジー情報を利用しないでパス計算を実行した場合のタイムチャートである。 第2の実施形態のパス計算装置の構成の一例を示す図である。 トポロジー情報データベースTEDおよび2次データベースの構成の一例を示す図である。 管理表の一例を示す図である。 パス計算装置PCEとノードとの間で使用されるメッセージの例を示す図である。 第2の実施形態のパス計算装置の動作を示す図(その1)である。 第2の実施形態のパス計算装置の動作を示す図(その2)である。 第2の実施形態のパス計算装置の動作を示す図(その3)である。 第2の実施形態のパス計算装置の動作を示す図(その4)である。 第2の実施形態のパス計算装置の動作を示すフローチャートである。 第2の実施形態のパス計算処理を示すフローチャート(その1)である。 第2の実施形態のパス計算処理を示すフローチャート(その2)である。 第2の実施形態のパス計算装置の動作例を示す図(その1)である。 第2の実施形態のパス計算装置の動作例を示す図(その2)である。 第2の実施形態のパス計算装置の動作例を示す図(その3)である。 第2の実施形態のパス計算装置の動作例を示す図(その4)である。 第2の実施形態のパス計算装置の動作例を示す図(その5)である。 第2の実施形態のパス計算装置の動作例を示す図(その6)である。 第2の実施形態のパス計算装置の動作例を示す図(その7)である。 第2の実施形態のパス計算装置の動作例を示す図(その8)である。 パス計算装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
本発明の実施形態に係わるパス計算装置は、ネットワークからの要求に応じてパスの経路を決定する。1つの実施例では、ネットワークは、図1に示すように、データプレーンおよびコントロールプレーンに分離されている。この場合、パス計算装置は、コントロールプレーンを介してノードから受信するパス計算要求に対してパスを決定し、その計算結果を表すパス情報をパス計算要求元のノードに提供する。そうすると、コントロールプレーンは、パス計算装置により生成されるパス情報に従ってデータプレーンにパスを設定する。なお、以下の記載では、PCE(Path Computation Element)は、パス計算装置の一例である。
<第1の実施形態>
図3は、第1の実施形態に係わるパス計算装置の構成の一例を示す。第1の実施形態のパス計算装置PCE1は、図3に示すように、記憶部10、処理部20、通信IF部30を有する。
記憶部10は、例えば、半導体メモリにより実現される。ただし、記憶部10は、他の記録媒体を利用して実現されるようにしてもよい。そして、記憶部10は、トポロジー情報データベース(TED:Traffic Engineering Database)11および2次データベース(2次DB)12を含む。
トポロジー情報データベースTED11は、伝送ネットワークのコントロールプレーン200において広告されるトポロジー情報を格納する。トポロジー情報は、データプレーンのトポロジーを表す。また、この実施例では、トポロジー情報は、データプレーンの資源の割当を表す情報を含む。
2次データベース12は、トポロジー情報データベースTED11に格納されているトポロジー情報から生成されるトポロジー情報を格納する。一例としては、初期動作時または同期処理が実行されるときに、トポロジー情報データベースTED11に格納されているトポロジー情報が2次データベース12にコピーされる。ただし、2次データベース12に格納されたトポロジー情報は、処理部20によるパス計算結果に応じて更新される。一方、トポロジー情報データベースTED11に格納されたトポロジー情報は、処理部20によるパス計算結果に応じて更新されることはない。なお、以下の記載では、トポロジー情報データベースTED11に格納されているトポロジー情報を「パス計算用トポロジー情報」と呼ぶことがある。
処理部20は、例えば、CPUにより実現される。すなわち、処理部20は、与えられたプログラムを実行することにより、受信したパス計算要求に対してパスを決定することができる。処理部20は、パス計算部21およびトポロジー情報制御部22を備える。
パス計算部21は、コントロールプレーン200を介して伝送ネットワーク内のノードからパス計算要求を受信すると、2次データベース12に格納されているパス計算用トポロジー情報を利用して、パス計算を実行する。パス計算要求は、データプレーンに設定するパスの始点および終点を表す情報およびそのパスの制約条件を含む。制約条件は、たとえば、ユーザが要求する帯域などを含む。パス計算部21による計算結果は、パス計算要求の送信元ノードへ送られる。なお、パス計算部21による計算結果は、パス計算要求において指定された始点と終点との間のパスが設定される経路およびそのパスの帯域を表すパス情報を含む。
トポロジー情報制御部22は、トポロジー情報データベースTED11および2次データベース12を更新する。例えば、パス計算装置PCE1がコントロールプレーン200において広告されているトポロジー情報を受信すると、トポロジー情報制御部22は、受信したトポロジー情報でトポロジー情報データベースTED11を更新する。また、パス計算部21によりパス計算が実行されると、トポロジー情報制御部22は、その計算結果に応じて2次データベース12を更新する。さらに、トポロジー情報制御部22は、必要に応じて、トポロジー情報データベースTED11と2次データベース12との間の同期を確立することができる。すなわち、トポロジー情報制御部22は、トポロジー情報データベースTED11に格納されているトポロジー情報と2次データベース12に格納されているパス計算用トポロジー情報とが一致するように、2次データベース12を更新することができる。この場合、2次データベース12は、トポロジー情報データベースTED11に格納されているトポロジー情報で上書きされる。
通信IF部30は、処理部20とコントロールプレーン200との間のインタフェースを提供する。すなわち、通信IF部30は、コントロールプレーン200において広告されているトポロジー情報を受信すると、そのトポロジー情報をトポロジー情報制御部22に渡す。また、通信IF部30は、コントロールプレーン200を介してノードからパス計算要求を受信すると、そのパス計算要求をパス計算部21に渡す。さらに、通信IF部30は、パス計算部21による計算結果を、パス計算要求の送信元ノードへ送信する。
上記構成のパス計算装置PCE1は、コントロールプレーン200を介してノードから受信するパス計算要求に応じてパスを決定する。以下、図4を参照しながらパス計算要求に応じてパスを決定する手順について記載する。
(1)パス計算部21は、コントロールプレーン200を介して伝送ネットワーク内のノードからパス計算要求を受信する。パス計算要求は、例えば、伝送ネットワークのユーザが当該ノードにパス設定のコマンドを入力することにより生成される。また、パス計算要求は、上述したように、データプレーンに設定するパスの始点および終点を表す情報およびそのパスの制約条件を含む。図4に示す例では、ノードN1からパス計算要求が発行されている。
(2)〜(3)パス計算部21は、2次データベース12からパス計算用トポロジー情報を読み出す。そして、パス計算部21は、パス計算用トポロジー情報を利用してパス計算要求により指定されている始点、終点、制約条件を満足するパスを決定する。
(4)トポロジー情報制御部22は、パス計算結果に基づいて、2次データベース12を更新する。この更新により、2次データベース12に格納されているパス計算用トポロジー情報は、パス計算部21により決定されたパスが伝送ネットワークに設定された状態を表す。すなわち、処理部20は、パス計算用トポロジー情報を利用して、パス計算で決定したパスを伝送ネットワークに仮想的に設定する。ただし、この時点では、コントロールプレーン200は、未だパス設定を実行していない。このため、この時点では、トポロジー情報データベースTED11により表されるトポロジーは、伝送ネットワークの実際のトポロジーと一致しています。また、トポロジー情報データベースTED11に格納されているトポロジー情報と2次データベース12に格納されているパス計算用トポロジー情報とは一致していない。
(5)パス計算部21は、パス計算結果をパス計算要求の送信元ノードへ送信する。このパス計算結果は、上述したように、パス計算要求において指定された始点と終点との間のパスが設定される経路およびそのパスの帯域を表すパス情報を含む。
(6)コントロールプレーン200は、パス計算部21によって生成されたパス情報に基づいて、パス設定のための帯域予約を開始する。一例としては、始点ノードから終点ノードへパスメッセージ(Path)が送信され、また、終点ノードから始点ノードへ予約メッセージ(Resv)が返送される。これらのメッセージは、パス情報により指定されているルートを経由して伝送される。そして、始点ノード、終点ノード、およびルート上にすべてのノードにおいて帯域予約が成功すると、各ノードは、トポロジーの変化を表すトポロジー更新情報をコントロールプレーン200に広告する。
(7)〜(8)パス計算装置PCE1は、コントロールプレーン200において広告されているトポロジー更新情報を取得する。そうすると、トポロジー情報制御部22は、新たに取得したトポロジー更新情報でトポロジー情報データベースTED11を更新する。この結果、トポロジー情報データベースTED11に格納されているトポロジー情報は、新たなパスが設定された伝送ネットワークのトポロジーを表すことになる。
上述のように、2次データベース12に格納されているパス計算用トポロジー情報は、パス計算部21によりパス計算が実行されたときに更新される。その後、コントロールプレーン200により実際にパスが設定されたときに、トポロジー情報データベースTED11に格納されているトポロジー情報が更新される。ここで、コントロールプレーン200によるパス設定が成功したときは、トポロジー情報データベースTED11に格納されているトポロジー情報と2次データベース12に格納されているパス計算用トポロジー情報とは、一致することになる。
一方、コントロールプレーン200によるパス設定が失敗したときは、トポロジー情報データベースTED11に格納されているトポロジー情報と2次データベース12に格納されているパス計算用トポロジー情報とは、一致しない。この場合、トポロジー情報制御部22は、強制的に、トポロジー情報データベースTED11と2次データベース12との間の同期を確立する。具体的には、トポロジー情報制御部22は、トポロジー情報データベースTED11に格納されているトポロジー情報で2次データベース12を上書きする。なお、トポロジー情報制御部22は、定期的にトポロジー情報データベースTED11と2次データベース12とを比較し、それらが互いに一致しないときに強制的に同期を確立するようにしてもよい。
トポロジー情報データベースTED11を更新する手順は、図5に示す通りである。
(1)トポロジー情報制御部22は、コントロールプレーン200において広告されるトポロジー情報を受信する。
(2)トポロジー情報制御部22は、受信したトポロジー情報でトポロジー情報データベースTED11を更新する。
(3)トポロジー情報制御部22は、トポロジー情報データベースTED11と2次データベース12との間の同期を確立する。すなわち、トポロジー情報制御部22は、トポロジー情報データベースTED11の更新内容を2次データベース12にも反映させる。
図6は、パス計算装置PCE1の動作状態の遷移を示す。パス計算装置PCE1は、図6に示すように、4つの動作状態のうちのいずれか1つで動作する。例えば、「パス計算要求待ち」において、パス計算装置PCE1がコントロールプレーン200からトポロジー情報の広告を受信すると、動作状態は「パス計算要求待ち」から「TED更新」に遷移する。トポロジー情報データベースTED11の更新処理が完了すると、動作状態は「TED更新」から「パス計算要求待ち」に戻る。一方、「パス計算要求待ち」において、パス計算装置PCE1がパス計算要求を受信すると、動作状態は「パス計算要求待ち」から「計算中」に遷移する。パス計算が終了すると、動作状態は「計算中」から「同期」に遷移する。そして、トポロジー情報データベースTED11と2次データベース12との間の同期を確立する処理が完了すると、動作状態は「同期」から「パス計算要求待ち」に戻る。
図7は、第1の実施形態のパス計算装置PCE1の動作を示すフローチャートである。このフローチャートの処理は、処理部20のパス計算部21およびトポロジー情報制御部22により実行される。なお、S1〜S2は、図6に示す「TED更新」状態において実行される。S3は、「パス計算要求待ち」状態において実行される。S4〜S9は、「計算中」状態において実行される。S10〜S12は、「同期」状態において実行される。
S1において、トポロジー情報制御部22は、コントロールプレーン200においてトポロジー更新情報が広告されているかモニタする。なお、伝送ネットワークにおいて新たなパスが設定されたとき、或いは伝送ネットワークに設定されていたパスが解除されたときに、パスの設定/解除に係わるノードは、コントロールプレーン200においてトポロジー更新情報を広告する。そして、コントロールプレーン200においてトポロジー更新情報が広告されているときは、S2において、トポロジー情報制御部22は、その広告の内容に従ってトポロジー情報データベースTED11を更新する。
S3において、パス計算部21は、パス計算要求を待ち受ける。パス計算要求は、例えば、新たなパスの始点ノードにより発行される。そして、パス計算部21がパス計算要求を受信したときは、処理部20の処理はS4へ進む。一方、パス計算部21がパス計算要求を受信していないときは、処理部20の処理はS1に戻る。
S4において、トポロジー情報制御部22は、パス計算部21からの依頼に応じて、トポロジー情報データベースTED11に格納されているトポロジー情報を取得して2次データベース12に書き込む。以降、2次データベース12に書き込まれたトポロジー情報は、パス計算用トポロジー情報として使用される。
S5において、パス計算部21は、2次データベース12に格納されているパス計算用トポロジー情報に基づいて、受信したパス計算要求に対してパス計算を実行する。この結果、受信したパス計算要求に適合するパスが決定される。そして、パス計算部21は、決定したパスが設定される経路およびそのパスの帯域を表すパス情報を生成する。
S6において、トポロジー情報制御部22は、パス計算部21により生成されたパス情報を利用して2次データベース12を更新する。S7において、パス計算部21は、パス計算要求の送信元ノードへパス情報を送信する。なお、パス情報を受信したノードは、そのパス情報に基づいて、帯域予約処理を開始する。
S8において、処理部20は、タイマを起動する。このタイマは、所定のタイムアウト時間を計時する。所定のタイムアウト時間は、例えば、コントロールプレーン200における帯域予約シーケンスに対して規定されている最大予約時間よりも長いものとする。
S9において、処理部20は、待ち行列にパス計算要求が残っているか確認する。1つの実施例では、パス計算装置PCE1が複数のパス計算要求を受信したとき、処理部20は、それら複数のパス計算要求を1つずつ順番に処理する。このため、例えば、同時に或いは短い期間内に複数のパス計算要求が発行されたときは、パス計算要求は待ち行列に格納される。そして、待ち行列にパス計算要求が残っていないときは、処理部20の処理はS10へ進む。一方、待ち行列にパス計算要求が残っているときは、処理部20の処理はS5に戻る。この場合、待ち行列の先頭に格納されているパス計算要求についてパス計算が実行される。
S10〜S11において、トポロジー情報制御部22は、トポロジー情報データベースTED11に格納されているトポロジー情報と2次データベース12に格納されているパス計算用トポロジー情報とが一致しているかモニタする。ここで、トポロジー情報制御部22は、トポロジー更新を表す広告をコントロールプレーン200から受信したときは、その広告の内容に従ってトポロジー情報データベースTED11を更新する。なお、コントロールプレーン200の広告に応じてトポロジー情報データベースTED11を更新する処理は、図7に示すフローチャートの処理と並列に実行され得る。
S8で起動したタイマが満了する前に、トポロジー情報とパス計算用トポロジー情報とが一致する状態が得られたときは(S10:Yes)、処理部20の処理はS1へ戻る。この場合、トポロジー情報制御部22は、2次データベース12を更新する必要はない。一方、トポロジー情報とパス計算用トポロジー情報とが一致することなくタイマが満了したときは(S11:Yes)、トポロジー情報制御部22は、トポロジー情報データベースTED11と2次データベース12との間の同期を確立する。すなわち、2次データベース12は、トポロジー情報データベースTED11に格納されているトポロジー情報で上書きされる。この後、処理部20の処理はS1へ戻る。なお、タイマが満了する前にパス計算装置PCE1が新たなパス計算要求を受信したときは(S9:Yes)、処理部20の処理はS5に戻る。
図7に示すフローチャートにおいて、パス計算装置PCE1が同時または短い期間内に複数のパス計算要求を受信したときは、S5〜S9が繰り返し実行される。このとき、パス計算部21は、2次データベース12に格納されているパス計算用トポロジー情報を利用してパス計算を実行する。また、パス計算用トポロジー情報は、各パス計算要求に対応するパス計算が実行されるごとに更新される。したがって、コントロールプレーン200において帯域予約が完了する前であっても、パス計算装置PCE1は、先に実行したパス計算の結果を考慮して新たなパス計算要求に対して適切なパスを決定できる。
図8〜図11は、第1の実施形態のパス計算装置PCE1の動作例を示す。この実施例では、伝送ネットワークは、ノードA〜Fを備える。コントロールプレーンは、データプレーンから分離されている。データプレーンにおいて、ノードA、B間、ノードA、F間、ノードB、C間、ノードC、D間、ノードC、F間、ノードD、E間には、それぞれリンクが設けられている。各リンクは、例えば、光ファイバ回線により実現される。各リンクの帯域は、2.5Gbpsである。なお、以下の記載では、1組の端点Xおよび端点Yにより識別されるリンクを「リンクXY」と呼ぶことがある。
トポロジー情報データベースTED11には、伝送ネットワークの状態を表すトポロジー情報が格納されている。「端点1」および「端点2」は、リンクの両端のノードを識別する。「最大帯域」は、各リンクが提供可能な最大帯域を表す。「予約可能帯域」は、使用されていない帯域(すなわち、新たなパス要求に対して割当て可能な帯域)を表す。
ここで、図8に示すように、ノードFからノードCへ1.25Gbps信号を伝送するパス3が設定されているものとする。この場合、トポロジー情報データベースTED11に格納されているトポロジー情報は、伝送ネットワークにおいてパス3が設定されたときに更新されている。具体的には、リンクCFの予約可能帯域が「2.5Gbps」から「1.25Gbps」に更新されている。また、リンクCF上にパス3が設定されていることを表す情報が登録されている。
2次データベース12に格納されているパス計算用トポロジー情報は、パス計算の結果に従って更新される。ただし、この実施例の動作が開始されるとき、図8に示すように、2次データベース12に格納されているパス計算用トポロジー情報は、トポロジー情報データベースTED11に格納されているトポロジー情報と一致しているものとする。
上記構成の伝送ネットワークにおいて、同時または短い期間内に複数のパス計算要求が発行されるものとする。この実施例では、ほぼ同時にノードFおよびノードAによりそれぞれ下記のパス計算要求1およびパス計算要求2が発行される。
パス計算要求1:始点=F、終点=D、帯域=1.25Gbps
パス計算要求2:始点=A、終点=D、帯域=1.25Gbps
そして、パス計算装置PCE1は、これらのパス計算要求1およびパス計算要求2を受信する。なお、データプレーンにおいてリンク障害が発生したときには、複数のパス計算要求がほぼ同時に発行されることがある。或いは、トラヒックが増加して特定のノードにおいて輻輳が生じたときにも、複数のパス計算要求がほぼ同時に発行されることがある。
パス計算装置PCE1は、受信したパス計算要求に対してパス計算を実行する。この実施例では、パス計算装置PCE1は、先にパス計算要求1に対してパス計算を実行する。この場合、パス計算要求2は、処理部20の中に設けられている待ち行列に保持される。
パス計算部21は、2次データベース12に格納されているパス計算用トポロジー情報を利用してパス計算を実行し、パス計算要求1を満足するパスを決定する。この例では、パス計算要求1に対してパス1「F→C→D」が決定される。そうすると、トポロジー情報制御部22は、伝送ネットワークにパス1が設定された状態を表すように、パス計算用トポロジー情報を更新する。具体的には、パス1が設定されるリンクCDおよびリンクCFの予約可能帯域から、それぞれパス1の帯域が差し引かれる。この結果、図9に示すように、パス計算用トポロジー情報において、リンクCDの予約可能帯域は「2.5Gbps」から「1.25Gbps」に更新され、リンクCFの予約可能帯域は「1.25Gbps」から「ゼロ」に更新される。このとき、パス計算用トポロジー情報は、伝送ネットワークにパス1が設定された状態を表している。
ただし、この時点で、パス1は伝送ネットワークに設定されていない。したがって、この時点で、トポロジー情報データベースTED11に格納されているトポロジー情報は、パス1が設定されていない状態を表している。
この後、処理部20は、パス計算要求1に対する計算結果を表すパス情報1をノードFへ送信する。このとき、処理部20は、図7のS8に示すタイマを起動する。すなわち、ガードタイム期間が開始される。
ノードFは、パス計算装置PCE1から受信したパス情報1に従ってパス1の帯域を予約する処理を開始する。この結果、リンクCDおよびリンクCFにおいてパス1を設定するための帯域が予約される。そして、帯域予約が成功すると、ノードF(或いは、各ノードF、C、D)は、トポロジー更新情報をコントロールプレーンに広告する。すなわち、パス1が新たに設定されたことを表すトポロジー更新情報がコントロールプレーンに広告される。
続いて、パス計算部21は、2次データベース12に格納されているパス計算用トポロジー情報を利用してパス計算を実行し、パス計算要求2を満足するパスを決定する。このとき、パス計算用トポロジー情報は、図9に示す状態に更新されている。すなわち、パス計算用トポロジー情報によれば、リンクCFの予約可能帯域は「ゼロ」である。よって、パス計算部21は、リンクCFを使用することなく、パス計算要求2を満足するパスを決定する。
この例では、パス計算要求2に対してパス2「A→B→C→D」が決定される。そうすると、トポロジー情報制御部22は、伝送ネットワークにパス2が設定された状態を表すように、パス計算用トポロジー情報を更新する。すなわち、パス2が設定されるリンクAB、リンクBC、及びリンクCDの予約可能帯域から、それぞれパス2の帯域が差し引かれる。具体的には、図10に示すように、パス計算用トポロジー情報において、リンクABの予約可能帯域は「2.5Gbps」から「1.25Gbps」に更新され、リンクBCの予約可能帯域は「2.5Gbps」から「1.25Gbps」に更新され、リンクCDの予約可能帯域は「1.25Gbps」から「ゼロ」に更新される。この結果、パス計算用トポロジー情報は、データプレーンにパス1およびパス2が設定された状態を表す。
ただし、この時点で、パス1およびパス2は伝送ネットワークに設定されていない。したがって、この時点で、トポロジー情報データベースTED11に格納されているトポロジー情報は、パス1およびパス2が設定されていない状態を表している。
この後、処理部20は、パス計算要求2に対する計算結果を表すパス情報2をノードAへ送信する。このとき、処理部20は、図7のS8に示すタイマを再起動する。即ち、ガードタイム期間が開始される。
ノードAは、パス計算装置PCE1から受信したパス情報2に従ってパス2の帯域を予約する処理を開始する。この結果、リンクAB、リンクBC、及びリンクCDにおいてパス2を設定するための帯域が予約される。そして、帯域予約が成功すると、ノードA(或いは、各ノードA、B、C、D)は、トポロジー更新を表す情報をコントロールプレーンに広告する。すなわち、パス2が設定されたことを表すトポロジー更新情報がコントロールプレーンに広告される。
パス計算装置PCE1は、コントロールプレーンにおいて広告されているトポロジー更新情報を取得する。すなわち、パス計算装置PCE1は、トポロジー更新(パス1およびパス2の設定)を表す広告を取得する。そうすると、トポロジー情報制御部22は、図11に示すように、トポロジー更新情報に基づいて、トポロジー情報データベースTED11を更新する。この結果、トポロジー情報データベースTED11に格納されているトポロジー情報と2次データベース12に格納されているパス計算用トポロジー情報とは一致することになる。
なお、図7のS10〜S11に示すように、タイマが満了した時点で、トポロジー情報データベースTED11に格納されているトポロジー情報と2次データベース12に格納されているパス計算用トポロジー情報とが一致していないときは、トポロジー情報制御部22は、強制的に、トポロジー情報データベースTED11と2次データベース12との間の同期を確立する。すなわち、2次データベース12は、トポロジー情報データベースTED11に格納されているトポロジー情報で上書きされる。
図12は、図8〜図11に示すパス設定のタイムチャートである。なお、図12において、実線は、予約可能帯域が2.5Gbpsであるリンクを表す。また、破線は、予約可能帯域が1.25Gbpsであるリンクを表す。
時刻T1において、実際のトポロジー、トポロジー情報データベースTED11に格納されているトポロジー情報、2次データベースに格納されているパス計算用トポロジー情報は、一致している。そして、パス計算装置PCE1は、パス計算要求1およびパス計算要求2を受信する。
時刻T1〜T2において、パス計算部21は、パス計算用トポロジー情報を利用して、パス計算要求1を満足するパス1を決定する。そして、時刻T2において、トポロジー情報制御部22は、パス計算要求1についての計算結果に基づいてパス計算用トポロジー情報を更新する。すなわち、パス計算用トポロジー情報は、伝送ネットワークにパス1が設定されたトポロジーを表す。また、パス計算要求1についての計算結果を表すパス情報1がノードFに通知される。
ノードFは、受信したパス情報1に従って帯域予約を開始する。そして、時刻T3において、パス情報1に対応する帯域予約が完了する。ただし、この時点で、パス計算装置PCE1は、パス1の設定を表す広告を受信していない。よって、トポロジー情報データベースTED11に格納されているトポロジー情報は、未だ更新されていない。
時刻T2〜T4において、パス計算部21は、パス計算用トポロジー情報を利用して、パス計算要求2を満足するパス2を決定する。このとき、パス計算用トポロジー情報は、パス1が設定されたトポロジーを表している。すなわち、パス計算部21は、パス1の設定が成功したと仮定して、パス計算要求2についてのパス計算を実行することができる。そして、時刻T4において、トポロジー情報制御部22は、パス計算要求2についての計算結果に基づいてパス計算用トポロジー情報を更新する。すなわち、パス計算用トポロジー情報は、パス1およびパス2が設定されたトポロジーを表す。また、パス計算要求2についての計算結果を表すパス情報2がノードAに通知される。
ノードAは、受信したパス情報2に従って帯域予約を開始する。そして、時刻T5において、パス情報2に対応する帯域予約が完了する。また、パス1の帯域予約が成功したことを表す広告により、トポロジー情報データベースTED11に格納されているトポロジー情報が更新される。この後、図示していないが、パス2の帯域予約が成功したことを表す広告により、トポロジー情報がさらに更新される。
このように、第1の実施形態では、パス計算装置PCE1は、トポロジー情報データベースTED11に格納されているトポロジー情報ではなく、2次データベース12に格納されているパス計算用トポロジー情報を利用してパス計算を実行する。ここで、トポロジー情報データベースTED11に格納されているトポロジー情報は、伝送ネットワークにおいて実際に帯域予約が完了した後にコントロールプレーンで広告される情報に基づいて更新される。このため、短い期間内に複数のパス計算要求が発行されたときは、先に実行されたパス計算結果を考慮することなく、次のパス計算が実行されることがあるので、適切なパスが得られないことがある。これに対して、2次データベース12に格納されているパス計算用トポロジー情報は、実際の帯域予約の完了を待つことなく、先に実行されたパス計算結果を考慮して、次のパス計算が実行される。したがって、第1の実施形態のパス計算方法によれば、適切なパス設定が可能である。したがって、第1の実施形態によれば、従来技術の課題(例えば、あるリンクに対して過剰に帯域を割り当ててしまう状態)を回避することができる。
これに加えて、多数のパスを設定する必要が生じた場合(例えば、障害の発生、ネットワークの切替え等)、帯域が保証されたパスを適切に決定することができる。よって、伝送ネットワークにおいて帯域予約が失敗する可能性が低く、パス設定のための作業時間が短縮される。
図13は、パス計算用トポロジー情報を利用しないでパス計算を実行した場合のタイムチャートである。この処理は、例えば、図2に示すPCE500により実行される。この場合、パス計算部21は、トポロジー情報データベースTED11に格納されているトポロジー情報を利用してパス計算を実行する。すなわち、パス計算部21は、時刻T2〜T4において、図13に示すトポロジー情報を利用してパス計算要求2についてのパス計算を実行する。ところが、時刻T2〜T4において、トポロジー情報にパス1は反映されていない。たとえば、この時点でのトポロジー情報においては、リンクCFの予約可能帯域は1.25Gbpsである。すなわち、パス計算部21は、パス計算要求2についてパスを決定する際に、リンクCFを除外しない。
図13に示す例では、パス計算要求2に対してパス2「A→F→C→D」が得られている。ところが、リンクCFには、既にパス3が設定されており、さらにパス1が割り当てられている。したがって、パス2の帯域予約は、失敗することになる。この場合、ノードAは、再度、パス計算要求を発行する。そして、PCE500は、新たに発行されたパス計算要求についてパス計算を実行する。すなわち、第1の実施形態のパス計算方法と比較すると、適切なパスを決定するまでに要する時間が長くなる。
<第2実施形態>
図14は、第2の実施形態に係わるパス計算装置の構成の一例を示す。第2の実施形態のパス計算装置PCE2は、第1の実施形態のパス計算装置PCE1と同様に、記憶部10、処理部20、通信IF部30を有する。ただし、第2の実施形態の記憶部10は、トポロジー情報データベースTED11および2次データベース12に加えて、タイムアウト値表13および管理表14を有する。
トポロジー情報データベースTED11および2次データベース12の構成は、実質的に、第1の実施形態および第2の実施形態において同じである。また、トポロジー情報データベースTED11および2次データベース12の構成は、実質的に、互いに同じである。トポロジー情報データベースTED11および2次データベース12の構成の一例を図15に示す。
リンクIDは、伝送ネットワークの各リンクを識別する。ローカルノードIDは、対応するリンクの両端に位置するノードの一方を識別する。リモートノードIDは、対応するリンクの両端に位置するノードの他方を識別する。ローカルノードIDおよびリモートノードIDは、例えば、ノードのIPアドレスであってもよい。最大帯域は、対応するリンクにおいて利用可能な帯域を表す。最大予約帯域は、対応するリンクにおいて予約可能な帯域を表す。未使用帯域(予約可能帯域)は、対応するリンクにおいて予約されていない帯域を表す。
タイムアウト値表13には、伝送ネットワーク内の各ノードに対応するタイムアウト値が格納される。タイムアウト値は、この例では、パス設定のための帯域予約シーケンスに対して許容されているタイムアウト値に基づいて決定される。例えば、始点ノードは、帯域予約を行うときは、終点ノードへ向けてパスメッセージ(Path)を送信する。そして、このパスメッセージを受信した終点ノードは、始点ノードへ予約メッセージ(Resv)を返送する。このとき、始点ノードは、所定のタイムアウト期間内に予約メッセージを受信できなかったときに、帯域予約が失敗したと判定する。タイムアウト値表13に登録されるタイムアウト値は、上述した帯域予約シーケンスのためのタイムアウト値に基づいて決定される。タイムアウト値表13に登録されるタイムアウト値は、帯域予約シーケンスのタイムアウト値以上である。一例としては、タイムアウト値表13に登録されるタイムアウト値は、帯域予約シーケンスのタイムアウト値の5倍である。ただし、帯域予約シーケンスのためのタイムアウト値がそのままタイムアウト値表13に格納されるようにしてもよい。
管理表14は、トポロジー情報データベースTED11と2次データベース12との間の差分を管理する。ここで、パス計算装置PCE2は、第1の実施形態と同様に、受信したパス計算要求を満足するパスを決定し、そのパスを表すパス情報をパス計算要求の送信元ノードへ送信する。ここで、2次データベース12は、伝送ネットワークにおいて実際にパス設定が行われる前に、パス計算部21によりパスが決定されたときに更新される。その後、伝送ネットワークにおいてパスが設定されると、そのパス設定に応じてトポロジー情報データベースTED11が更新される。即ち、パス計算が実行されたときから、伝送ネットワークにおいて実際にパス設定が行われるまでの期間は、トポロジー情報データベースTED11に格納されているトポロジー情報と、2次データベース12に格納されているパス計算用トポロジー情報とは異なっている。そこで、管理表14は、トポロジー情報データベースTED11と2次データベース12との間の差分(或いは、実際のトポロジーとパス計算用トポロジー情報により表されるトポロジーとの差分)を管理する。
図16は、管理表14の一例を示す。ノードIDは、パス計算要求の送信元ノードを識別する。なお、ノードIDは、例えば、ノードのIPアドレスであってもよい。リクエストIDは、パス計算要求を識別する。リンクIDは、パス計算要求を満足するパスの経路上のリンクを識別する。図15に示す例では、パス計算要求1に対して、2つのリンクが特定されている。予約帯域は、パス計算要求に対してパス計算により予約された帯域を表す。結果は、伝送ネットワークにおけるパス設定の結果(成功、失敗、処理中)を表す。
図17は、パス計算装置PCE2とコントロールプレーン上のノードとの間で使用されるメッセージの例を示す。なお、図示していないが、各メッセージは、送信元アドレスおよび宛先アドレスを含む。
起動通知メッセージは、発信元のノードが起動したことをPCE2に通知する情報を含む。タイムアウト値メッセージは、ノードのタイムアウト値を表す情報を含む。パス計算要求メッセージは、リクエストID、始点、終点、帯域、制約条件を含む。始点および終点は、設定すべきパスの始点ノードおよび終点ノードを表す。帯域は、設定すべきパスの帯域を表す。制約条件は、設定すべきパスについて必要な条件を表す。
パス計算結果通知メッセージは、リクエストID、パスルート情報、帯域を含む。パスルート情報は、始点ノードから終点ノードへ至るルートを表す。帯域は、許可された帯域を表す。パス設定結果通知メッセージは、リクエストIDおよびパス設定結果を含む。パス設定結果は、伝送ネットワークにおいて帯域予約が成功したか否かを表す。
第2の実施形態では、パス計算装置PCE2は、下記の処理を実行する。
(1)タイムアウト値の設定
(2)パス計算実行
(3)トポロジー情報データベースTED11と2次データベース12との間の同期
(4)トポロジー情報データベースTED11の更新
以下、図18〜図21を参照しながら各処理(1)〜(4)について記載する。
図18は、タイムアウト値を設定する処理を示す。パス計算装置PCE2が起動されたときは、トポロジー情報制御部22は、通信IF部30を介して、伝送ネットワーク上の各ノードからタイムアウト値を収集する。なお、各ノードには、それぞれ帯域予約シーケンスのためのタイムアウト値が設定されているものとする。そして、トポロジー情報制御部22は、各ノードから収集したタイムアウト値から処理部20が使用するタイムアウト値を生成してタイムアウト値表13に登録する。
この後、伝送ネットワーク内で新たなノードが起動されたときは、そのノードは、パス計算装置PCE2へ起動通知メッセージを送信する。そうすると、トポロジー情報制御部22は、通信IF部30を介して、そのノードからタイムアウト値を取得する。そして、トポロジー情報制御部22は、取得したタイムアウト値から処理部20が使用するタイムアウト値を生成してタイムアウト値表13に登録する。
なお、伝送ネットワーク上のすべてのノードのタイムアウト値が同じであり、既知であるときは、トポロジー情報制御部22は、各ノートからタイムアウト値を収集する必要はない。この場合、タイムアウト値は、例えば、ネットワーク管理者によりパス計算装置PCE2に与えられる。或いは、各ノードのタイムアウト値とは無関係に、処理部20が使用するタイムアウト値を設定してもよい。
図19は、パス計算処理を示す。パス計算は、ノードからパス計算要求が発行されたときに実行される。図19に示す例では、ノードN1においてパス計算要求が発行されている。パス計算部21は、通信IF部30を介して、パス計算要求を受信する。そうすると、パス計算部21は、2次データベース12からパス計算用トポロジー情報を取得する。そして、パス計算部21は、パス計算用トポロジー情報を利用してパス計算を実行し、受信したパス計算要求を満足するパスを決定する。
トポロジー情報制御部22は、パス計算部21によるパス計算の結果を2次データベース12に書き込むことにより、パス計算用トポロジー情報を更新する。また、トポロジー情報制御部22は、パス計算部21によるパス計算の結果を管理表14に登録する。よって、トポロジー情報制御部22は、必要に応じて、管理表14を参照することにより、パス計算用トポロジー情報を更新前の状態に戻すことができる。
ここで、パス計算部21がパス計算要求を受信したときに、トポロジー情報データベースTED11に格納されているトポロジー情報と、2次データベース12に格納されているパス計算用トポロジー情報とが同じであったものとする。この場合、管理表14に登録された情報(即ち、パス計算の結果)は、トポロジー情報データベースTED11と2次データベース12との間の差分を表す。よって、トポロジー情報制御部22は、パス計算用トポロジー情報を更新した後であっても、管理表14を参照することにより、2次データベース12の内容をトポロジー情報データベースTED11と同じ状態にすることができる。
この後、パス計算部21は、通信IF部30を介して、図17に示すパス計算結果通知メッセージを、パス計算要求の送信元ノードへ送信する。パス計算結果通知メッセージを受信したノードは、パス情報に従って帯域予約処理を開始する。
図20は、トポロジー情報データベースTED11と2次データベース12との間の同期を確立する処理を示す。パス計算要求を発行したノードは、パス計算装置PCE2により生成されるパス情報に従ってパス設定を実行する。そして、このノードは、図17に示すパス設定の結果(成功または失敗)を表すパス設定結果通知メッセージをパス計算装置PCE2へ送信する。
トポロジー情報制御部22は、ノードから受信するパス設定結果通知メッセージに応じて、2次データベース12および管理表14を更新する。具体的には、伝送ネットワークにおいてパス設定が成功したときは(すなわち、パス設定の成功を表すパス設定結果通知メッセージを受信したときは)、トポロジー情報制御部22は、管理表14に登録した情報を削除する。このとき、パス設定結果通知メッセージに格納されているリクエストIDに対応する情報が管理表14から削除される。なお、伝送ネットワークにおいてパス設定が成功すると、伝送ネットワークのトポロジーが2次データベース12に登録されている状態と一致することになる。したがって、パス設定が成功したときは、トポロジー情報制御部22は、2次データベース12を更新する必要はない。
一方、伝送ネットワークにおいてパス設定が失敗したときは(即ち、パス設定の失敗を表すパス設定結果通知メッセージを受信したときは)、トポロジー情報制御部22は、2次データベース12を更新する。このとき、トポロジー情報制御部22は、管理表14を参照し、2次データベース12に格納されているパス計算用トポロジー情報を、パス計算を実行する前の状態に戻す。この後、トポロジー情報制御部22は、管理表14に登録されている情報を削除する。なお、トポロジー情報制御部22がパス設定結果通知メッセージを受信する前に、パス計算結果がノードに通知されたときからの経過時間が対応するタイムアウト値を超えたときは、トポロジー情報制御部22は、パス設定が失敗したと判定する。この場合、パス設定の失敗を表すパス設定結果通知メッセージを受信したときと同様に、トポロジー情報制御部22は、2次データベース12を更新する。
図21は、トポロジー情報データベースTED11を更新する処理を示す。トポロジー情報制御部22は、ネットワークのトポロジー更新を表す広告をコントロールプレーンから受信する。なお、パスの設定/解除等に起因してネットワークのトポロジー更新が行われたときは、コントロールプレーンにおいてトポロジー更新が広告される。
そうすると、トポロジー情報制御部22は、受信した広告に従ってトポロジー情報データベースTED11を更新する。また、トポロジー情報制御部22は、更新後のトポロジー情報データベースTED11に格納されているトポロジー情報で、2次データベース12に格納されている情報を上書きする。すなわち、同期処理が実行される。その後、トポロジー情報制御部22は、管理表14に格納されている情報で2次データベース12を更新する。
パス計算装置PCE2の動作状態の遷移は、実質的に第1の実施形態と同じである。すなわち、パス計算装置PCE2の動作状態も、図6に示すように、「パス計算要求待ち」「TED更新」「パス計算要求待ち」「計算中」の間で遷移する。
図22は、第2の実施形態のパス計算装置PCE2の動作を示すフローチャートである。このフローチャートの処理は、処理部20のパス計算部21およびトポロジー情報制御部22により実行される。なお、S22は、「パス計算要求待ち」状態において実行される。S23〜S24は、「TED更新」状態において実行される。S25〜S27は、「計算中」状態または「同期」状態において実行される。
S21において、トポロジー情報制御部22は、伝送ネットワーク内の各ノードからタイムアウト値を収集する。そして、トポロジー情報制御部22は、収集したタイムアウト値からそれぞれ処理部20が使用するタイムアウト値を生成してタイムアウト値表13に登録する。
S22において、処理部20は、実行していないパス計算要求があるか否か確認する。なお、パス計算装置PCE2が受信したパス計算要求は、例えば、処理部20内の待ち行列にいったん保持される。そして、実行していないパス計算要求が残っているときは、処理部20の処理はS23へ進む。
S23において、トポロジー情報制御部22は、コントロールプレーン200においてトポロジー更新情報が広告されているかモニタする。そして、コントロールプレーン200においてトポロジー更新情報が広告されているときは、S24において、トポロジー情報制御部22は、図21に示す更新処理を実行する。すなわち、トポロジー情報制御部22は、伝送ネットワークにおいて行われたトポロジー更新をトポロジー情報データベースTED11に反映させる。また、トポロジー情報制御部22は、更新後のトポロジー情報データベースTED11に格納されているトポロジー情報で、2次データベース12に格納されている情報を上書きする。その後、トポロジー情報制御部22は、管理表14に格納されている情報で2次データベース12を更新する。なお、コントロールプレーン200においてトポロジー更新情報が広告されていないときは、S24はスキップされる。
S25〜S26において、処理部20は、次のパス計算要求の実行可能フラグを確認する。そして、次のパス計算要求の実行可能フラグが「可能」であれば、処理部20は、S27において、パス計算処理を呼び出す。すなわち、次のパス計算要求がパス計算部21に与えられる。なお、図22に示すフローチャートの処理と、図23〜図24に示すフローチャートの処理は、並列に実行可能である。
図23〜図24は、第2の実施形態のパス計算処理を示すフローチャートである。この処理は、図22に示すS27において呼び出される。
S31において、処理部20は、次のパス計算要求の実行可能フラグを「不可」に設定する。なお、実行可能フラグは、パス計算を実行してもよいか否を処理の呼出し元に伝えるために使用される。S32において、パス計算部21は、パス計算用トポロジー情報を利用してパス計算を実行し、パス計算要求を満足するパスを決定する。S33において、トポロジー情報制御部22は、2次データベース12および管理表14にパス計算の結果を反映させる。S34において、パス計算部21は、パス計算の結果を表すパス情報を含むパス計算結果通知メッセージをパス計算要求の送信元ノードへ送信する。このとき、処理部20は、タイマを起動する。そして、S35において、処理部20は、パス計算要求の実行可能フラグを「可能」に設定する。
S36において、処理部20は、パス計算要求の送信元ノードに対応するタイムアウト値をタイムアウト値表13から取得する。S37において、処理部20は、タイムアウト値により表される時間が経過する前にパス設定結果通知メッセージを受信したか否かを判定する。タイムアウト前にパス設定結果通知メッセージを受信したときには、処理部20は、S38〜S39において更新可能フラグを確認する。そして、更新可能フラグが「可能」であれば、処理部20は、この更新可能フラグを「不可」に設定する。なお、更新可能フラグは、管理表14を更新しても良いか否かを表す。
S40において、処理部20は、受信したパス計算結果通知メッセージを参照し、伝送ネットワークにおいてパス設定が成功したか否かを判定する。パス設定が成功したときには、S41において、トポロジー情報制御部22は、伝送ネットワークにおいて設定されたパスに対応する情報を管理表14から削除する。このとき、トポロジー情報制御部22は、2次データベース12を更新しない。この後、処理部20は、S45において、この更新可能フラグを「可能」に設定する。
タイムアウト前にパス設定結果通知メッセージを受信していないときには、処理部20は、S42〜S43において更新可能フラグを確認する。そして、更新可能フラグが「可能」であれば、処理部20は、この更新可能フラグを「不可」に設定する。この後、S44において、トポロジー情報制御部22は、伝送ネットワークにおいて設定されたパスに対応する情報を2次データベース12および管理表14から削除する。なお、パス設定が失敗したときにも(S40:No)、トポロジー情報制御部22は、S44において、伝送ネットワークにおいて設定されたパスに対応する情報を2次データベース12および管理表14から削除する。
図25〜図32は、第2の実施形態のパス計算装置PCE2の動作例を示す。伝送ネットワークの構成は、図8に示す実施例と同じである。すなわち、伝送ネットワークは、ノードA〜Fを備える。データプレーンにおいて、ノードA、B間、ノードA、F間、ノードB、C間、ノードC、D間、ノードC、F間、ノードD、E間には、それぞれリンクが設けられている。各リンクの帯域は、2.5Gbpsである。さらに、図8に示すように、ノードFからノードCへ1.25Gbps信号を伝送するパス3が設定されている。
このとき、トポロジー情報データベースTED11に格納されているトポロジー情報、および2次データベース12に格納されているパス計算用トポロジー情報は、図25に示す通りである。また、図25に示すように、この時点で、管理表14には何も登録されていないものとする。
上記構成の伝送ネットワークにおいて、ほぼ同時にノードFおよびノードAによりそれぞれ下記のパス計算要求1およびパス計算要求2が発行される。
パス計算要求1:始点=F、終点=D、帯域=1.25Gbps
パス計算要求2:始点=A、終点=D、帯域=1.25Gbps
パス計算装置PCE2は、これらのパス計算要求1およびパス計算要求2を受信する。そして、パス計算装置PCE2は、先にパス計算要求1に対してパス計算を実行するものとする。
パス計算部21は、2次データベース12に格納されているパス計算用トポロジー情報を利用してパス計算を実行し、パス計算要求1を満足するパスを決定する。この実施例では、パス計算要求1に対して、図26に示すパス1を表すパスルート「F→C→D」が決定される。そうすると、トポロジー情報制御部22は、パス計算部21により決定されたパスに従ってパス計算用トポロジー情報を更新する。具体的には、パス1が設定されるリンクCDおよびリンクCFの予約可能帯域から、それぞれパス1の帯域が差し引かれる。すなわち、図27に示すように、パス計算用トポロジー情報において、リンクCDの予約可能帯域は「2.5Gbps」から「1.25Gbps」に更新され、また、リンクCFの予約可能帯域は「1.25Gbps」から「ゼロ」に更新される。
トポロジー情報制御部22は、図27に示すように、パス計算要求1に対応するパス1を表すパス情報を管理表14に登録する。なお、リンクID=5はリンクCFを識別し、リンクID=4はリンクCDを識別する。そして、パス1の帯域が1.25Gbpsなので、リンクCFおよびリンクCDに対してそれぞれ帯域1.25Gbpsが予約されている。
ただし、この時点で、実際には、伝送ネットワークにパス1は設定されていない。すなわち、実際の伝送ネットワークのトポロジーとパス計算用トポロジー情報により表されるトポロジーとは異なっている。なお、管理表14に登録されているパス情報は、実際のトポロジーとパス計算用トポロジー情報により表されるトポロジーとの差分を表す。
この後、処理部20は、図26に示すように、パス計算要求1に対して得られた計算結果を表すパス情報1をノードFへ送信する。このとき、処理部20は、タイムアウト値表13からノードFのタイムアウト値を取得し、タイマを起動する。
ノードFは、パス計算装置PCE2から受信したパス情報1に従ってパス1の帯域を予約する処理を開始する。この結果、リンクCDおよびリンクCFにおいてパス1を設定するための帯域が予約される。そして、パス設定が成功すると、ノードFは、パス設定が成功したことを表すパス設定結果通知メッセージをパス計算装置PCE2へ送信する。
上述のタイマがタイムアウトする前にパス計算装置PCE2がパス設定結果通知メッセージ「成功」を受信すると、トポロジー情報制御部22は、管理表14の結果フィールドを「実行中」から「成功」に更新する。この場合、トポロジー情報制御部22は、2次データベース12を更新することなく、パス1に対応するリンクに係わる情報を管理表14から削除する。
続いて、パス計算部21は、2次データベース12に格納されているパス計算用トポロジー情報を利用してパス計算を実行し、パス計算要求2を満足するパスを決定する。このとき、パス計算用トポロジー情報は、図27に示す状態に更新されている。すなわち、リンクCFの予約可能帯域は「ゼロ」である。よって、パス計算部21は、リンクCFを使用することなく、パス計算要求2を満足するパスを決定する。
この結果、この例では、パス計算要求2に対して、図28に示すパス2を表すパスルート「A→B→C→D」が決定される。そうすると、トポロジー情報制御部22は、このパスに従ってパス計算用トポロジー情報を更新する。具体的には、パス計算要求2に対応するパス2が設定されるリンクAB、リンクBC、及びリンクCDの予約可能帯域から、それぞれパス2の帯域が差し引かれる。この結果、図29に示すように、パス計算用トポロジー情報において、リンクABの予約可能帯域は「2.5Gbps」から「1.25Gbps」に更新され、リンクBCの予約可能帯域は「2.5Gbps」から「1.25Gbps」に更新され、リンクCDの予約可能帯域は「1.25Gbps」から「ゼロ」に更新される。このとき、パス計算用トポロジー情報は、伝送ネットワークにパス1およびパス2が設定された状態を表す。
また、トポロジー情報制御部22は、図29に示すように、パス計算要求2に対応するパス2を表すパス情報を管理表14に登録する。なお、リンクID=1はリンクABを識別し、リンクID=3はリンクBCを識別し、リンクID=4はリンクCDを識別する。そして、リンクAB、リンクBC、及びリンクCDに対してそれぞれ帯域1.25Gbpsが予約されている。
この後、処理部20は、図28に示すように、パス計算要求2に対する計算結果を表すパス情報2をノードAへ送信する。このとき、処理部20は、タイムアウト値表13からノードAのタイムアウト値を取得し、タイマを起動する。
ノードAは、パス計算装置PCE2から受信したパス情報2に従ってパス2の帯域を予約する処理を開始する。この結果、リンクAB、リンクBC、及びリンクCDにおいてパス2を設定するための帯域が予約される。そして、パス設定が成功すると、ノードAは、パス設定が成功したことを表すパス設定結果通知メッセージをパス計算装置PCE2へ送信する。
上述のタイマがタイムアウトする前にパス計算装置PCE2がパス設定結果通知メッセージ「成功」を受信すると、トポロジー情報制御部22は、管理表14の結果フィールドを「実行中」から「成功」に更新する。この場合、トポロジー情報制御部22は、2次データベース12を更新することなく、パス2に対応するリンクに係わる情報を管理表14から削除する。
コントロールプレーンにおいては、データプレーンのトポロジーが更新されたときに、トポロジー更新情報が広告される。すなわち、パス1およびパス2が追加されたことを表すトポロジー更新情報が広告される。そして、パス計算装置PCE2がこれらのトポロジー更新情報を受信すると、トポロジー情報制御部22は、図30に示すように、トポロジー情報データベースTED11を更新する。具体的には、トポロジー情報データベースTED11にパス1およびパス2が登録される。
なお、図26〜図30に示す例では、パス計算装置PCE2により決定されたパスが伝送ネットワークに設定されている。すなわち、パス設定が成功している。これに対して、図31に示す例では、パス2の設定が失敗している。この場合、ノードAは、パス設定が失敗したことを表すパス設定結果通知メッセージをパス計算装置PCE2へ送信する。
パス計算装置PCE2がノードAからパス設定結果通知メッセージ「失敗」を受信すると、トポロジー情報制御部22は、図32に示すように、管理表14の結果フィールドを「実行中」から「失敗」に更新する。この場合、トポロジー情報制御部22は、管理表14の内容に基づいて、パス計算用トポロジー情報を、パス計算が実行される前の状態に戻す。この実施例では、トポロジー情報制御部22は、パス計算用トポロジー情報からパス2を削除する。このとき、トポロジー情報制御部22は、パス計算用トポロジー情報においてパス2が割り当てられていたリンクの予約可能帯域に、管理表14の対応する予約帯域を加算する。すなわち、図32に示すように、リンクAB(リンクID=1)の予約可能帯域は「1.25Gbps」から「2.5Gbps」に更新され、リンクBC(リンクID=3)の予約可能帯域は「1.25Gbps」から「2.5Gbps」に更新され、リンクCD(リンクID=4)の予約可能帯域は「ゼロ」から「1.25Gbps」に更新される。この後、トポロジー情報制御部22は、パス2に対応するリンクに係わる情報を管理表14から削除する。
このように、第2の実施形態においては、伝送ネットワークにおいてパス設定が失敗したときは、パス計算用トポロジー情報は、パス計算が実行される前の状態に戻される。すなわち、パス計算用トポロジー情報は、伝送ネットワークの実際のトポロジーを表す状態に更新される。したがって、パス計算用トポロジー情報において解放された通信資源(ここでは、帯域)を他のパスに対して割り当てることが可能になるので、パス計算の自由度が高くなる。
なお、パス計算装置PCE2がタイムアウト値により表される期間内にパス設定結果通知メッセージを受信しないときは、処理部20は、伝送ネットワークにおいてパス設定が失敗したと判定する。この場合、トポロジー情報制御部22は、パス設定結果通知メッセージ「失敗」を受信したときと同様の処理を実行する。
<パス計算装置のハードウェア構成>
図33は、本発明の実施形態に係わるパス計算装置(PCE1またはPCE2)のハードウェア構成の一例を示す。パス計算装置は、図33に示すコンピュータシステム1000を含む。コンピュータシステム100は、CPU101、メモリ102、記憶装置103、読み取り装置104、通信インタフェース106、入出力装置107を備える。CPU101、メモリ102、記憶装置103、読み取り装置104、通信インタフェース106、入出力装置107は、例えば、バス108を介して互いに接続されている。
CPU101は、メモリ102を利用して、図4および図22〜図24に示すフローチャートの処理を記述したパス計算プログラムを実行する。これにより、上述したパス計算方法が実現される。メモリ102は、例えば半導体メモリであり、RAM領域およびROM領域を含んで構成される。記憶装置103は、例えばハードディスク装置であり、上述のパス計算プログラムを格納する。なお、記憶装置103は、フラッシュメモリ等の半導体メモリであってもよい。また、記憶装置103は、外部記録装置であってもよい。
読み取り装置104は、CPU101の指示に従って着脱可能記録媒体105にアクセスする。着脱可能記録媒体105は、例えば、半導体デバイス(USBメモリなど)、磁気的作用により情報が入出力される媒体(磁気ディスク等)、光学的作用により情報が入出力される媒体(CD−ROM、DVD等)などにより実現される。通信インタフェース106は、CPU101の指示に従ってネットワークを介してデータを送信および受信することができる。入出力装置107は、ユーザからの指示を受け付けるデバイスなどを含む。
処理部20は、例えば、CUP101により実現される。記憶部20は、例えば、メモリ101および/または記憶装置103により実現される。通信IF部30は、例えば、通信インタフェース106により実現される。
実施形態のパス計算プログラムは、例えば、下記の形態でコンピュータシステム100に提供される。
(1)記憶装置103に予めインストールされている。
(2)着脱可能記録媒体105により提供される。
(3)プログラムサーバ110から提供される。
1、2 パス計算装置(PCE)
10 記憶部
11 トポロジー情報データベース(TED)
12 2次データベース(2次DB)
13 タイムアウト値表
14 管理表
20 処理部
21 パス計算部
22 トポロジー情報制御部
30 通信IF部
200 コントロールプレーン

Claims (8)

  1. ネットワークのトポロジーを表す第1のトポロジー情報を格納する第1の格納部と、
    前記第1の格納部に格納されている第1のトポロジー情報から生成される第2のトポロジー情報を格納する第2の格納部と、
    パスの始点および終点を表す情報を含むパス計算要求を前記ネットワークから受信したときに、前記第2の格納部に格納されている第2のトポロジー情報に基づいて前記始点と終点との間のパスを決定し、前記パスを表すパス情報を前記ネットワークへ提供する処理部と、を備え、
    前記処理部は、前記パスに基づいて前記第2の格納部に格納されている第2のトポロジー情報を更新する
    ことを特徴とするパス計算装置。
  2. 前記処理部は、前記第2の格納部に格納されている第2のトポロジー情報を、前記パスが設定されていないときの前記ネットワークのトポロジーを表す第1の状態から前記パスが設定されたときの前記ネットワークのトポロジーを表す第2の状態へ更新する
    ことを特徴とする請求項1に記載のパス計算装置。
  3. 前記処理部は、前記第2の格納部に格納されている第2のトポロジー情報に基づいて、与えられた制約条件を満たす前記始点と終点との間のパスが設定される経路を決定し、
    前記処理部は、前記第2の格納部に格納されている第2のトポロジー情報において、前記パスが設定される経路の予約可能帯域から前記パスの帯域を引算する
    ことを特徴とする請求項1に記載のパス計算装置。
  4. 前記処理部は、前記ネットワーク内で広告される、前記ネットワークのトポロジーの更新を表す更新情報を取得して前記第1の格納部に格納されている第1のトポロジー情報を更新する
    ことを特徴とする請求項1に記載のパス計算装置。
  5. 前記処理部が前記ネットワークへ前記パス情報を提供したときから所定期間内に前記第1の格納部に格納されている第1のトポロジー情報と前記第2の格納部に格納されている第2のトポロジー情報とが一致しないときは、前記処理部は、前記第2のトポロジー情報が前記第1のトポロジー情報に一致するように前記第2の格納部に格納されている第2のトポロジー情報を更新する
    ことを特徴とする請求項4に記載のパス計算装置。
  6. 前記処理部により決定された前記パスが設定される経路および前記パスの帯域を表す情報を格納する第3の格納部をさらに備え、
    前記パスの設定に失敗したことを表す通知を前記ネットワークから受信したときに、前記処理部は、前記第3の格納部に格納されている情報に基づいて、前記第2の格納部に格納されている第2のトポロジー情報を、前記処理部により更新される前の状態に戻す
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つの記載のパス計算装置。
  7. 前記処理部により決定された前記パスが設定される経路および前記パスの帯域を表す情報を格納する第3の格納部をさらに備え、
    前記処理部が前記ネットワークへ前記パス情報を提供したときから所定期間内に前記パスの設定の結果を表す通知を前記ネットワークから受信しないときに、前記処理部は、前記第3の格納部に格納されている情報に基づいて、前記第2の格納部に格納されている第2のトポロジー情報を、前記処理部により更新される前の状態に戻す
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つの記載のパス計算装置。
  8. 複数のノードを含むネットワークに設定するパスを決定するパス計算方法であって、
    前記ネットワーク内で広告される、前記ネットワークのトポロジーを表すトポロジー情報を取得して第1の格納部に格納し、
    前記第1の格納部に格納されているトポロジー情報を取得して第2の格納部に格納し、
    パスの始点および終点を表す情報を含むパス計算要求を前記ネットワークから受信したときに、前記第2の格納部に格納されている第2のトポロジー情報に基づいて前記始点と終点との間のパスを決定し、
    前記決定したパスを表すパス情報を前記ネットワークへ提供し、
    前記決定したパスに基づいて前記第2の格納部に格納されているトポロジー情報を更新する
    ことを特徴とするパス計算方法。
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