JP7434893B2 - 情報処理管理装置および情報処理管理方法 - Google Patents

情報処理管理装置および情報処理管理方法 Download PDF

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Description

本発明は、端末機器による情報処理を管理する装置および方法に係わる。
ネットワークに接続する端末機器は、様々なアプリケーションプログラムの実行を要求されることがある。ここで、複数のアプリケーションプログラムを並列に実行するためには、性能の高いプロセッサ及び/又は大容量のメモリが必要となることがある。ただし、性能の高いプロセッサ及び/又は大容量のメモリは、一般に高価である。このため、端末機器の価格を抑えながら複数のアプリケーションプログラムを並列に実行するためには、端末機器のリソースを効率よく利用する方法または構成が求められる。一例として、複数のアプリケーションを動作させるサーバにおいて、重要度の高いアプリケーションのリソース不足を防止し、かつ、リソースの利用効率を向上させるリソース管理方法が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2018-190355号公報
しかしながら、従来技術では、端末機器のリソースの利用効率の向上が十分ではない。例えば、上述した特許文献1においては、重要度の高いアプリケーションのリソース不足は解消し得るが、他のアプリケーションに対して効率よくリソースを割り当てる方法は提案されてない。
本発明の1つの側面に係わる目的は、アプリケーションプログラムを実行する端末機器のリソースの利用効率を向上させることである。
本発明の1つの態様の情報処理管理装置は、第1のアプリケーションおよび前記第1のアプリケーションより優先度の低い第2のアプリケーションを複数に分割することで得られる複数のアプリケーション部品の特徴を表すアプリ管理情報、各アプリケーション部品の実行状況を表す実行状況管理情報、および端末機器のリソースの状態を表す端末管理情報を保存する保存部と、前記アプリ管理情報、前記実行状況管理情報、および前記端末管理情報を利用して、前記端末機器による情報処理を管理するプロセッサ、を備える。前記プロセッサは、前記第1のアプリケーションを前記端末機器に実行させ、前記端末機器が前記第1のアプリケーションを実行しているときの前記端末機器の使用可能リソース量に基づいて、前記複数のアプリケーション部品の中から実行対象アプリケーション部品を選択して前記端末機器に実行させ、前記端末機器において前記実行対象アプリケーション部品の実行が完了したときに、前記端末機器に対して前記実行対象アプリケーション部品を削除する指示を送信し、前記端末機器において前記実行対象アプリケーション部品が削除された後の前記端末機器の使用可能リソース量に基づいて、前記複数のアプリケーション部品の中から他の実行対象アプリケーション部品を選択して前記端末機器に実行させる。
上述の態様によれば、アプリケーションプログラムを実行する端末機器のリソースの利用効率が向上する。
本発明の実施形態に係わるネットワークシステムの一例を示す図である。 アプリ管理情報、実行状況管理情報、および端末管理情報の実施例を示す図である。 本発明の実施形態に係わる情報処理管理方法の一例を示すフローチャートである。 アプリケーション情報を設定する処理の一例を示すフローチャートである。 端末機器のリソースをアプリケーションに割り当てる処理の一例を示すフローチャートである。 アプリ管理部の処理の一例を示すフローチャートである。 端末機器の処理の一例を示すフローチャートである。 管理サーバおよび端末機器によるアプリケーション処理のシーケンスを示す図である。 入換えアプリケーションを実行する手順の実施例を示す図(その1)である。 入換えアプリケーションを実行する手順の実施例を示す図(その2)である。 入換えアプリケーションを実行する手順の実施例を示す図(その3)である。 入換えアプリケーションを実行する手順の実施例を示す図(その4)である。 入換えアプリケーションを実行する手順の実施例を示す図(その5)である。 入換えアプリケーションを実行する手順の実施例を示す図(その6)である。 入換えアプリケーションを実行する手順の実施例を示す図(その7)である。 入換えアプリケーションを実行する手順の実施例を示す図(その8)である。
図1は、本発明の実施形態に係わるネットワークシステムの一例を示す。ネットワークシステム100は、この実施例では、管理サーバ10、端末機器20、およびアプリ格納サーバ30を備える。なお、ネットワークシステム100は、他のネットワーク機器または情報処理装置を備えてもよい。また、ネットワークシステム100は、複数の端末機器20を備えてもよい。
管理サーバ10は、ユーザまたはネットワーク管理者からの指示に応じて、アプリ格納サーバ30に格納されているアプリケーションプログラムを端末機器20に実行させる。このとき、管理サーバ10は、必要に応じて、1台の端末機器20に複数のアプリケーションプログラムを並列に実行させる。ただし、この実施例では、端末機器20は、必ずしも十分な処理能力を備えているわけではない。例えば、端末機器20のストレージ容量またはメモリ容量は比較的小さいものとする。そこで、管理サーバ10は、端末機器20のリソースが効率よく利用されるように、アプリケーションプログラムの実行を管理する。なお、以下の記載では、アプリケーションプログラムを「アプリケーション」または「アプリ」と呼ぶことがある。
管理サーバ10は、図1に示すように、メモリ11およびプロセッサ12を備えるコンピュータにより実現される。なお、管理サーバ10は、図1に示していない他の回路または機能を備えていてもよい。例えば、管理サーバ10は、入出力インタフェース、通信インタフェース、記憶装置などを備える。
メモリ11には、アプリ管理情報、実行状況管理情報、および端末管理情報が保存される。アプリ管理情報は、端末機器20に実行させるアプリケーションの特徴を表す。この例では、アプリ管理情報は、優先度の高いアプリケーションおよび優先度の低いアプリケーションを複数に分割することで得られる複数のアプリケーション部品の特徴を表す。実行状況管理情報は、端末機器20による各アプリケーション部品の実行状況を表す。端末管理情報は、端末機器20のリソースの状態を表す。なお、アプリ管理情報、実行状況管理情報、および端末管理情報については、後で説明する。
メモリ11は、図1に示していない他の情報を保存することも可能である。また、メモリ11は、プロセッサ12の作業領域として使用され得る。
プロセッサ12は、予め用意されている管理プログラムを実行することにより、端末機器20による情報処理を管理する。管理プログラムは、メモリ11または不図示の記憶装置に保存されている。そして、プロセッサ12が管理プログラムを実行することにより、端末管理部13およびアプリ管理部14の機能が提供される。
端末管理部13は、アプリ管理情報を参照して、端末機器20に実行させるアプリケーションを特定する。また、端末管理部13は、端末管理情報を参照して、特定したアプリケーションを実行するために必要な端末機器20のリソースを決定する。具体的には、後術する優先アプリ実行環境23および非優先アプリ実行環境24を決定する。そして、端末管理部13は、決定したリソースを表すリソース情報を端末機器20に送信する。
アプリ管理部14は、端末機器20が実行すべきアプリケーションをアプリ格納サーバ30から取得して端末機器20に送信し、そのアプリケーションを端末機器20に実行させる。このとき、優先度の高いアプリケーションはそのまま送信される。一方、優先度の低いアプリケーションは複数のアプリケーション部品に分割され、端末機器20のリソースの状態に応じてアプリケーション部品単位で端末機器20に送信される。また、アプリ管理部14は、端末機器20においてアプリケーション部品の実行が終了したときに、端末機器20に対してそのアプリケーション部品を削除する指示を送信する。さらに、アプリ管理部14は、端末機器20においてアプリケーション部品が削除された後の端末機器20の使用可能リソース量に基づいて、他のアプリケーション部品を選択して端末機器20に実行させる。なお、アプリ管理部14は、端末機器20によりすべてのアプリケーション部品が実行されるまで、上述の手順を繰り返す。
端末機器20は、メモリおよびプロセッサを備えるコンピュータにより実現される。なお、端末機器20は、入出力インタフェース、通信インタフェース、記憶装置などをさらに備える。
制御部21は、管理サーバ10から与えられる指示に応じて、管理サーバ10から与えられるアプリケーションを実行するための環境を構成する。このとき、制御部21は、端末機器20のリソース(例えば、プロセッサ、メモリ、ストレージ)を各アプリケーションに割り当てることでアプリケーション実行環境を構成する。この実施例では、優先度の高いアプリケーションを実行するための優先アプリ実行環境23および優先度の低いアプリケーションを実行するための非優先アプリ実行環境24が構成される。また、制御部21は、アプリケーションの実行が完了したときに、その旨を管理サーバ10に通知する。なお、制御部21は、プロセッサが制御プログラムを実行することで実現される。
連携情報保持部22は、あるアプリケーション部品の処理結果が他のアプリケーション部品により使用されるときに、その処理結果を一時的に保持する。処理結果は、各種変数またはパラメータなどを含む。
アプリ格納サーバ30は、ネットワークシステム100において端末機器20により実行されるアプリケーションを格納する。なお、管理サーバ10は、アプリ格納サーバ30から所望のアプリケーションを取り出すことができる。
図2(a)は、アプリ管理情報の一例を示す。アプリ管理情報は、各アプリケーションについて、アプリ名、優先度、分割の有無、部品ID、実行順序、使用ストレージ量、および使用メモリ量を表す。すなわち、アプリ管理情報は、端末機器20が実行すべきアプリケーションまたはアプリケーション部品の特徴を表す。なお、この実施例では、管理サーバ10は、端末機器20に対してアプリケーションA1およびアプリケーションA2の実行を依頼するものとする。また、アプリ管理情報は、例えば、ユーザまたはシステム管理者から管理サーバ10に与えられる。
アプリ名は、各アプリケーションの名称を表す。優先度は、各アプリケーションの優先度を表す。この実施例では、リアルタイム処理が要求されるアプリケーションに対して高い優先度が与えられ、リアルタイム処理が要求されないアプリケーションに対して低い優先度が与えられる。図2(a)では、アプリケーションA1に対して高い優先度が与えられており、アプリケーションA2に対して低い優先度が与えられている。なお、この実施例では、2レベルの優先度が定義されているが、3レベル以上の優先度が定義されてもよい。
分割の有無は、アプリケーションを複数のアプリケーション部品に分割するか否かを表す。また、部品IDは、あるアプリケーションが複数のアプリケーション部品に分割される場合、各アプリケーション部品を識別する。この例では、アプリケーションA2は、アプリケーション部品P1~P3に分割される。具体的には、解析アプリ(A2)は、データ取得処理(P1)、データ解析処理(P2)、および解析結果通知処理(P3)に分割される。なお、優先度の高いアプリケーションは、分割されないものとする。
実行順序は、アプリケーション部品の実行順序を表す。この例では、アプリケーション部品P2はアプリケーション部品P1の実行結果を必要とし、また、アプリケーション部品P3はアプリケーション部品P2の実行結果を必要とする。よって、アプリケーション部品P1、P2、P3に対して、実行順序として「1番目」「2番目」「3番目」が設定されている。
使用ストレージ量は、アプリケーションまたはアプリケーション部品を格納するために必要なストレージの量を表す。また、使用メモリ量は、アプリケーションまたはアプリケーション部品を実行するために必要なメモリの量を表す。
図2(b)は、実行状況管理情報の一例を示す。実行状況管理情報は、各アプリケーション部品について、端末機器20における実行状況を表す。実行状況は、「未実行」「実行中」または「実行済み」を表す。図2(b)に示す例では、実行状況管理情報は、アプリケーション部品P1が実行済みであり、アプリケーション部品P2が実行中であり、アプリケーション部品P3が未実行である状況を表している。なお、端末機器20における各アプリケーション部品の実行状況は、例えば、定期的に又は状況が変化したことを契機として、端末機器20から管理サーバ10に通知される。この場合、アプリ管理部14は、端末機器20から受信する通知に従って実行状況管理情報を更新する。
図2(c)は、端末管理情報の一例を示す。端末管理情報は、端末機器20のリソースの状態を表す。具体的には、端末管理情報は、ストレージ容量、メモリ容量、使用可能ストレージ量、および使用可能メモリ量を表す。尚、ストレージ容量およびメモリ容量は、端末機器20が備えるストレージおよびメモリの容量を表し、ユーザまたはシステム管理者により予め設定される。
使用可能ストレージ量は、端末機器20が備えるストレージ内で使用されていない領域の大きさを表す。また、使用可能メモリ量は、端末機器20が備えるメモリ内で使用されてない領域の大きさを表す。この実施例では、図2(a)に示すアプリケーションA1が端末機器20に実装されている。ここで、アプリケーションA1の使用ストレージ量および使用メモリ量は、それぞれ600および200である。他方、端末機器20のストレージ容量およびメモリ容量は、それぞれ1000および500である。よって、この端末機器20の使用可能ストレージ量および使用可能メモリ量は、それぞれ400および300である。
なお、図2に示す実施例では、端末機器20のリソースとしてストレージおよびメモリが管理されるが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、管理サーバ10は、ストレージまたはメモリの一方のみを管理してもよい。或いは、管理サーバ10は、端末機器20のプロセッサの使用率を管理してもよい。
図3は、本発明の実施形態に係わる情報処理管理方法の一例を示すフローチャートである。なお、このフローチャートの処理が実行される前に、ネットワークシステム100のユーザまたはシステム管理者により、端末機器20に実行させるアプリケーションが指定される。指定されたアプリケーション(図2(a)に示す実施例では、アプリケーションA1、A2)は、アプリ管理情報内に登録される。また、各アプリケーションの仕様は既知である。よって、各アプリケーションおよび各アプリケーション部品の使用ストレージ量および使用メモリ量は、アプリ管理情報内に登録される。さらに、各端末機器20の仕様も既知である。よって、各端末機器20のストレージ容量およびメモリ容量は、端末管理情報内に登録される。
S1において、ユーザまたはシステム管理者は、アプリケーション情報を設定する。S2において、管理サーバ10は、端末機器20のリソース割当てを行う。このとき、管理サーバ10は、端末機器20に対して優先アプリ実行環境23および非優先アプリ実行環境24の構成を指示する。そして、S3において、管理サーバ10は、アプリケーションの実装、実行、削除を管理する。アプリケーションの実装、実行、削除は、管理サーバ10および端末機器20により連携して行われる。
なお、以下の記載では、優先度の高いアプリケーションを「高優先アプリ」または「高優先アプリケーション」と呼ぶことがある。また、複数のアプリケーション部品に分割されて実行される優先度の低いアプリケーションを「入換えアプリ」または「入換えアプリケーション」と呼ぶことがある。図2に示す例では、アプリケーションA1が高優先アプリケーションに相当し、アプリケーションA2が入換えアプリケーションに相当する。
図4は、アプリケーション情報を設定する処理の一例を示すフローチャートである。このフローチャートの処理は、図3に示すフローチャートのS1に対応する。
S11において、ネットワークシステム100のユーザまたはシステム管理者は、端末機器20に実行させる各アプリケーションの優先度を指定する。優先度は、例えば、リアルタイム処理が要求されるか否かを応じて指定される。そして、各アプリケーションの優先度を表す情報は、S12において、アプリ管理情報内に登録される。図2(a)に示す例では、アプリケーションA1に対して高い優先度が設定され、アプリケーションA2に対して低い優先度が設定されている。
S13において、ネットワークシステム100のユーザまたはシステム管理者は、アプリケーションの分割に係わる分割情報を指定する。分割情報は、S14において、アプリ管理情報内に登録される。また、分割情報は、実行状況管理情報内にも登録される。分割情報は、図2(a)を参照して説明したように、分割の有無を表す情報、部品ID、および実行順序を表す情報を含む。さらに、各アプリケーションおよび各アプリケーション部品の使用ストレージ量および使用メモリ量が登録される。なお、各アプリケーションおよび各アプリケーション部品の使用ストレージ量および使用メモリ量は、既知であるものとする。
図5は、端末機器20のリソースをアプリケーションに割り当てる処理の一例を示すフローチャートである。このフローチャートの処理は、図3に示すフローチャートのS2に対応する。
S21~S22において、端末管理部13は、アプリ管理情報を参照し、端末機器20に実行させるアプリケーションを特定する。また、端末管理部13は、端末管理情報を参照し、特定したアプリケーションを実行するために必要な端末機器20のリソースを決定する。すなわち、端末管理部13は、アプリ管理情報および端末管理情報を参照し、優先アプリ実行環境23および非優先アプリ実行環境24に割り当てるリソースを決定する。そして、端末管理部13は、端末管理情報を参照し、決定したリソースを端末機器20において設定できるか否かを判定する。
決定したリソースを端末機器20において設定できるときは、端末管理部13は、S23において、決定したリソースを表すリソース情報を端末機器20に送信する。リソース情報は、例えば、優先アプリ実行環境23に割り当てられるストレージおよびメモリを表す情報、及び、非優先アプリ実行環境24に割り当てられるストレージおよびメモリを表す情報を含む。
一方、決定したリソースを端末機器20において設定できないときは、端末管理部13は、S24において、そのような設定が可能でない旨をユーザまたはシステム管理者に通知する。なお、ネットワークシステム100内に性能の異なる端末機器20が混在するときは、端末管理部13は、S24において他の端末機器20を探してもよい。
図6は、アプリ管理部14の処理の一例を示すフローチャートである。このフローチャートの処理は、図3に示すフローチャートのS3に対応する。
S31において、アプリ管理部14は、高優先アプリケーションが既に端末機器20に送信されているか否かを確認する。そして、高優先アプリケーションが未だ端末機器20に送信されていなければ、アプリ管理部14は、S32において、高優先アプリケーションを端末機器20に送信する。S33において、アプリ管理部14は、高優先アプリケーションの実行指示を端末機器20に送信する。
S34において、アプリ管理部14は、アプリ管理情報を参照し、端末機器20に実行させるべき入換えアプリケーション(すなわち、リアルタイム処理が要求されない優先度の低いアプリケーション)が存在するか否かを確認する。そして、端末機器20に実行させるべき入換えアプリケーションが存在するときは、アプリ管理部14の処理はS35に進む。
S35において、アプリ管理部14は、端末管理情報を参照し、端末機器20における非優先アプリ実行環境24の空きリソースを確認する。非優先アプリ実行環境24の空きリソースは、例えば、図2(c)に示す端末管理情報の使用可能ストレージ量および使用可能メモリ量で表される。
S36において、アプリ管理部14は、アプリ管理情報および実行状況管理情報を参照し、実行すべきアプリケーション部品を選択する。具体的には、アプリ管理部14は、端末機器20において未だ実行されていないアプリケーション部品の中で、実行順序の早い方から順番に、1また複数のアプリケーション部品を選択する。このとき、アプリ管理部14は、非優先アプリ実行環境24の空きリソースの範囲内で可能な限り多くのアプリケーション部品を選択することが好ましい。ただし、アプリ管理部14は、実行すべきアプリケーション部品を1つずつ順番に選択してもよい。そして、アプリ管理部14は、選択した1または複数のアプリケーション部品を端末機器20に送信する。さらに、S37において、アプリ管理部14は、S36で送信したアプリケーション部品の実行指示を端末機器20に送信する。
S38において、アプリ管理部14は、端末機器20から送信される実行完了報告を待ち受ける。実行完了報告は、端末機器20においてアプリケーション部品の実行が完了したときに、端末機器20から管理サーバ10に送信される。また、実行完了報告は、実行が完了したアプリケーション部品を識別する部品IDを含む。
アプリ管理部14は、アプリケーション部品の実行完了報告を受信すると、S39において、そのアプリケーションの削除を指示する削除指示を端末機器20に送信する。削除指示は、削除すべきアプリケーション部品を識別する部品IDを含む。また、S40において、アプリ管理部14は、アプリケーション部品の削除に起因して、実行状況管理情報および端末管理情報を更新する。具体的には、実行状況管理情報において、削除指示に係わるアプリケーション部品の「状況」が「実行中」から「実行済」に更新される。また、端末管理情報の「使用可能ストレージ量」および「使用可能メモリ量」は、それぞれ、削除指示に係わるアプリケーション部品の「使用ストレージ量」および「使用メモリ量」の分だけ加算される。なお、端末機器20の使用可能ストレージ量および使用可能メモリ量を表す報告が、端末機器20から管理サーバ10に定期的にまたは所定の契機に応じて送信されるときは、アプリ管理部14は、その報告に応じて端末管理情報の「使用可能ストレージ量」および「使用可能メモリ量」を更新してもよい。
S41において、アプリ管理部14は、実行状況管理情報を参照し、端末機器20において未だ実行されていないアプリケーション部品が残っているか否かをチェックする。そして、未実行のアプリケーション部品が残っているときは、アプリ管理部14の処理はS36に戻る。すなわち、アプリ管理部14は、すべてのアプリケーション部品が端末機器20において実行されるまでS36~S40の処理を繰り返し実行する。
図7は、端末機器20の処理の一例を示すフローチャートである。なお、このフローチャートにおいては、管理サーバ10から与えられるアプリケーションの実行と直接的に係わらない処理は、省略されている。
S51において、制御部21は、管理サーバ10からリソース情報を受信する。リソース情報は、図5に示すS23において作成される。S52において、制御部21は、リソース情報に従って優先アプリ実行環境23および非優先アプリ実行環境24を構成する。このとき、優先アプリ実行環境23は、リソース情報に従って高優先アプリケーションを保存するためのストレージ領域および高優先アプリケーションを実行するためのメモリ領域を確保することで構成される。同様に、非優先アプリ実行環境24は、リソース情報に従って入換えアプリケーションを保存するためのストレージ領域および入換えアプリケーションを実行するためのメモリ領域を確保することで構成される。
S53において、制御部21は、管理サーバ10から高優先アプリケーションを受信する。この高優先アプリケーションは、優先アプリ実行環境23に割り当てられているストレージに保存される。また、制御部21は、管理サーバ10から実行指示を受信すると、S54において、高優先アプリケーションの実行を開始する。なお、高優先アプリケーションは、優先アプリ実行環境23において実行される。
S55において、制御部21は、アプリケーション部品を待ち受ける。そして、制御部21は、管理サーバ10から1または複数のアプリケーション部品および対応する実行指示を受信すると、アプリケーション部品の実行を開始する。アプリケーション部品は、非優先アプリ実行環境24において実行される。
S57において、制御部21は、アプリケーション部品の実行状態をモニタする。この実施例では、アプリケーション部品の実行状態は、非優先アプリ実行環境24から制御部21に通知される。そして、あるアプリケーション部品の実行が完了すると、制御部21は、S58において、その実行結果を取得して連携情報保持部22に保存する。また、S59において、制御部21は、実行完了報告を作成して管理サーバ10に送信する。この実行完了報告は、実行が完了したアプリケーション部品を識別する部品IDを含む。尚、この実行完了報告は、図6に示すS38において管理サーバ10により受信される。
S60において、制御部21は、削除指示を待ち受ける。削除指示は、図6に示すS39において管理サーバ10から送信される。また、削除指示は、削除すべきアプリケーション部品を識別する部品IDを含む。そして、制御部21は、削除指示を受信すると、S61において、その削除指示により指定されるアプリケーション部品を非優先アプリ実行環境24から削除する。この削除により、削除されたアプリケーション部品に対して割り当てられていたストレージおよびメモリが使用可能な状態になる。
この後、制御部21の処理はS55に戻る。すなわち、端末機器20は、次のアプリケーション部品を待ち受ける。そして、端末機器20は、新たに受信するアプリケーション部品に対してS56~S61の処理を実行する。ただし、非優先アプリ実行環境24内に未実行のアプリケーション部品が残っているときは、端末機器20は、新たに受信するアプリケーション部品の前に、非優先アプリ実行環境24内に残っているアプリケーション部品を先に実行する。また、先に実行されたアプリケーション部品の実行結果が連携情報保持部22に保存されているときは、端末機器20は、連携情報保持部22に保存されている実行結果を利用して次のアプリケーション部品を実行する。
なお、端末機器20は、例えば、入換えアプリケーションの終了を表す通知を管理サーバ10から受信したときに、S55~S61の処理を終了する。ただし、高優先アプリケーションは、継続して実行される。
また、端末機器20は、定期的に、使用可能ストレージ量および使用可能メモリ量を検出して管理サーバ10に報告してもよい。或いは、端末機器20は、アプリケーション/アプリケーション部品を受信したとき、及び、アプリケーション/アプリケーション部品を削除したときに、使用可能ストレージ量および使用可能メモリ量を検出して管理サーバ10に報告してもよい。
図8は、管理サーバ10および端末機器20によるアプリケーション処理のシーケンスを示す。なお、このシーケンスは、図5~図7に示すフローチャートの処理に対応する。
管理サーバ10は、端末機器20にアプリケーションの実行を依頼するときは、リソース情報を生成して端末機器20に送信する。そうすると、端末機器20は、リソース情報に従って優先アプリ実行環境23および非優先アプリ実行環境24を構成する。
また、管理サーバ10は、高優先アプリケーションおよびその実行指示を端末機器20に送信する。そうすると、端末機器20は、実行指示に従って、受信した高優先アプリケーションの実行を開始する。この後、端末機器20は、管理サーバ10から高優先アプリケーションを終了する旨の指示を受信しない限り、その高優先アプリケーションの実行を継続する。
続いて、管理サーバ10は、アプリケーション部品およびその実行指示を端末機器20に送信する。アプリケーション部品は、上述したように、入換えアプリケーション(または、非優先アプリケーション)の一部に相当する。端末機器20は、実行指示に従って、受信したアプリケーション部品を実行する。そして、アプリケーション部品の実行が完了すると、端末機器20は、実行完了報告を管理サーバ10に送信する。
管理サーバ10は、実行完了報告を受信すると、実行状況管理情報および端末管理情報を更新すると共に、実行が完了したアプリケーション部品を削除するための削除指示を端末機器20に送信する。そうすると、端末機器20は、削除指示に従って、指定されたアプリケーション部品を削除する。以下、全てのアプリケーション部品が実行されるまで、上述の手順が繰り返される。
<実施例>
以下の実施例では、図1に示す管理サーバ10が端末機器20にアプリケーションの実行を依頼する。具体的には、管理サーバ10は、端末機器20にアプリケーションA1およびアプリケーションA2の実行を依頼する。アプリケーションA1は高優先アプリケーションであり、アプリケーションA2は、入換えアプリケーション(即ち、優先度の低いアプリケーション)である。また、この実施例は、下記の条件を前提とする。
(1)入換えアプリケーションA2は、アプリケーション部品P1~P3に分割される
(2)P1、P2、P3の順番で実行する
(3)A1、P1、P2、P3の使用ストレージ量および使用メモリ量は、図2(a)に示す通りである
(4)端末機器20のストレージ容量およびメモリ容量は、図2(c)に示すように、それぞれ「1000」および「500」である
なお、実行状況管理情報の「部品ID」「実行順序」および端末管理情報の「ストレージ容量」「メモリ容量」は、ユーザまたはシステム管理者により登録されるものとする。また、この実施例では、管理サーバ10は、端末機器20から送信される報告に応じて、端末管理情報の「使用可能ストレージ量」および「使用可能メモリ量」を更新するものとする。
図9は、アプリケーションA1、A2の実行が依頼される前の管理サーバ10および端末機器20の状態を表す。なお、管理サーバ10の状態として、実行状況管理情報および端末管理情報を示す。
管理サーバ10から端末機器20にリソース情報が送信されると、端末機器20において優先アプリ実行環境23および非優先アプリ実行環境24が構成される。ここで、リソース情報の内容は、以下の通りであるものとする。
優先アプリ実行環境23:「ストレージ:600、メモリ200」
非優先アプリ実行環境24:「ストレージ:400、メモリ200」
この場合、端末機器20は、図9(a)に示すように、受信したリソース情報に従って、優先アプリ実行環境23および非優先アプリ実行環境24に対してそれぞれ必要なリソース(ここでは、ストレージおよびメモリ)を割り当てる。
なお、図9(b)に示すように、実行状況管理情報において、アプリケーション部品P1~P3の状態は「未実行」である。また、端末管理情報の使用可能ストレージ量および使用可能メモリ量は、図9(c)に示すように、それぞれストレージ容量およびメモリ容量と同じである。
管理サーバ10は、端末機器20に高優先アプリケーションA1およびその実行指示を送信する。そうすると、端末機器20は、図10(a)に示すように、優先アプリ実行環境23において高優先アプリケーションA1の実行を開始する。また、端末機器20は、空きリソース報告を管理サーバ10に送信する。空きリソース報告は、使用可能ストレージ量および使用可能メモリ量を表す。この実施例では、容量が1000であるストレージに使用ストレージ量が600の高優先アプリケーションA1が保存されるので、使用可能ストレージ量は「400」である。また、容量が500であるメモリを使用して使用メモリ量が200の高優先アプリケーションA1が実行されるので、使用可能メモリ量は「300」である。そして、管理サーバ10は、空きリソース報告に応じて、図10(c)に示すように、端末管理情報を更新する。
管理サーバ10は、入換えアプリケーションA2を構成するアプリケーション部品P1~P3の中から、端末機器20に実行させるアプリケーション部品を選択する。ここで、管理サーバ10は、端末機器20において未だ実行されていないアプリケーション部品のうちで、実行順序の早い方から順番に、1また複数のアプリケーション部品を選択する。このとき、アプリ管理部14は、端末機器20の空きリソースの範囲内で可能な限り多くのアプリケーション部品を選択することが好ましい。具体的には、以下の通りである。
すなわち、この時点では、図10(b)に示すように、アプリケーション部品P1~P3はいずれも未実行状態であり、その実行順序は「P1→P2→P3」である。また、端末機器20の空きリソース(すなわち、使用可能ストレージ量および使用可能メモリ量)は、図10(c)に示すように、それぞれ「400」および「300」である。したがって、管理サーバ10は、この空きリソースの範囲内で、P1から順番にアプリケーション部品を選択する。
ここで、アプリケーション部品P1の使用ストレージ量および使用メモリ量は、それぞれ100および100である。このとき、アプリケーション部品P1の使用ストレージ量は使用可能ストレージ量以下であり、且つ、アプリケーション部品P1の使用メモリ量も使用可能メモリ量以下である。よって、管理サーバ10は、アプリケーション部品P1を選択する。
また、アプリケーション部品P2の使用ストレージ量および使用メモリ量は、それぞれ300および200である。このとき、アプリケーション部品P1、P2の使用ストレージ量の和は使用可能ストレージ量以下であり、且つ、アプリケーション部品P1、P2の使用メモリ量の和も使用可能メモリ量以下である。よって、管理サーバ10は、アプリケーション部品P1に加えて、アプリケーション部品P2も選択する。
さらに、アプリケーション部品P3の使用ストレージ量および使用メモリ量は、それぞれ100および100である。このとき、アプリケーション部品P1~P3の使用ストレージ量の和は使用可能ストレージ量より大きく、アプリケーション部品P1~P3の使用メモリ量の和も使用可能メモリ量より大きい。したがって、管理サーバ10は、この時点では、アプリケーション部品P3を選択しない。
管理サーバ10は、選択したアプリケーション部品P1、P2およびそれらの実行指示を端末機器20に送信する。このとき、管理サーバ10は、図11(b)に示すように、アプリケーション部品P1、P2の状態を「未実行」から「実行中」に更新する。また、端末機器20は、アプリケーション部品P1、P2をストレージに保存する。さらに、端末機器20は、アプリケーション部品P1の実行を開始する。
また、端末機器20は、空きリソース報告を管理サーバ10に送信する。この実施例では、アプリケーション部品P1、P2がストレージに保存されるので、使用可能ストレージ量は「0」である。また、アプリケーション部品P1、P2が実行され得る状態に配置されるので、使用可能メモリ量も「0」である。そして、管理サーバ10は、空きリソース報告に応じて、図11(c)に示すように、端末管理情報を更新する。
端末機器20は、アプリケーション部品P1の実行を完了すると、図12(a)に示すように、その実行結果を連携情報保持部22に保存する。また、端末機器20は、管理サーバ10に完了報告を送信する。そうすると、管理サーバ10は、図12(b)に示すように、アプリケーション部品P1の状態を「実行中」から「実行済」に更新する。
この後、管理サーバ10は、アプリケーション部品P1の削除指示を端末機器20に送信する。そうすると、端末機器20は、図12(a)に示すように、非優先アプリ実行環境24からアプリケーション部品P1を削除する。また、管理サーバ10は、実行が完了したアプリケーション部品P1が使用していたリソースの分だけ端末機器20の使用可能リソースを増加させる。この結果、図12(c)に示すように、使用可能ストレージ量が「0」から「100」に更新され、使用可能メモリ量が「0」から「100」に更新される。
なお、端末機器20は、アプリケーション部品P1を削除した後に、端末機器20の空きリソース量を表す報告を管理サーバ10に送信してもよい。この場合、管理サーバ10は、この報告に応じて端末管理情報を更新してもよい。
管理サーバ10は、端末機器20に削除指示を送信した後、未実行のアプリケーション部品が残っているか否かをチェックする。この時点では、図12(b)に示すように、アプリケーション部品P3は実行されていない。この場合、管理サーバ10は、端末機器20の空きリソースの範囲内でアプリケーション部品P3を実装/実行できるか否かを判定する。ここで、使用可能ストレージ量および使用可能メモリ量は、図12(c)に示すように、それぞれ「100」および「100」である。一方、アプリケーション部品P3の使用ストレージ量および使用メモリ量は、それぞれ「100」および「100」である。すなわち、アプリケーション部品P3の使用ストレージ量および使用メモリ量は、端末機器20の空きリソースの範囲内である。この場合、管理サーバ10は、アプリケーション部品P3を端末機器20に実装できると判定する。
管理サーバ10は、端末機器20にアプリケーション部品P3およびその実行指示を送信する。このとき、管理サーバ10は、図13(b)に示すように、アプリケーション部品P3の状態を「未実行」から「実行中」に更新する。また、端末機器20は、アプリケーション部品P3をストレージに保存する。
端末機器20は、空きリソース報告を管理サーバ10に送信する。この実施例では、アプリケーション部品P2、P3がストレージに保存されるので、使用可能ストレージ量は「0」である。また、アプリケーション部品P2、P3が実行され得る状態に配置されるので、使用可能メモリ量も「0」である。そして、管理サーバ10は、空きリソース報告に応じて、図13(c)に示すように、端末管理情報を更新する。
この後、端末機器20は、アプリケーション部品P2の実行を開始する。このとき、端末機器20は、連携情報保持部22に保持されているアプリケーション部品P1の実行結果を利用してアプリケーション部品P2を実行する。
端末機器20は、アプリケーション部品P2の実行を完了すると、図14(a)に示すように、その実行結果を連携情報保持部22に保存する。また、端末機器20は、管理サーバ10に完了報告を送信する。そうすると、管理サーバ10は、図14(b)に示すように、アプリケーション部品P2の状態を「実行中」から「実行済」に更新する。
管理サーバ10は、アプリケーション部品P2の削除指示を端末機器20に送信する。そうすると、端末機器20は、図14(a)に示すように、非優先アプリ実行環境24からアプリケーション部品P2を削除する。また、管理サーバ10は、実行が完了したアプリケーション部品P2が使用していたリソースの分だけ端末機器20の使用可能リソースを増加させる。この結果、図14(c)に示すように、使用可能ストレージ量が「0」から「300」に更新され、使用可能メモリ量が「0」から「200」に更新される。
なお、端末機器20は、アプリケーション部品P2を削除した後に、端末機器20の空きリソース量を表す報告を管理サーバ10に送信してもよい。この場合、管理サーバ10は、この報告に応じて端末管理情報を更新してもよい。
管理サーバ10は、端末機器20に削除指示を送信した後、未実行のアプリケーション部品が残っているか否かをチェックする。このとき、図14(b)に示すように、未実行のアプリケーション部品は残っていない。よって、管理サーバ10は、アプリケーション部品P3についての完了報告を待ち受ける。
端末機器20は、図15(a)に示すように、アプリケーション部品P3の実行を開始する。このとき、端末機器20は、連携情報保持部22に保持されているアプリケーション部品P2の実行結果を利用してアプリケーション部品P3を実行する。
端末機器20は、アプリケーション部品P3の実行を完了すると、図16(a)に示すように、その実行結果を連携情報保持部23に保存する。なお、アプリケーション部品P3は、入換えアプリケーションA2を構成する複数のアプリケーション部品の中の最後のアプリケーション部品である。よって、端末機器20は、連携情報保持部23に保存されている実行結果を、入換えアプリケーションA2の実行結果として出力する。
端末機器20は、管理サーバ10に完了報告を送信する。そうすると、管理サーバ10は、図16(b)に示すように、アプリケーション部品P3の状態を「実行中」から「実行済」に更新する。
管理サーバ10は、アプリケーション部品P3の削除指示を端末機器20に送信する。そうすると、端末機器20は、図16(a)に示すように、非優先アプリ実行環境24からアプリケーション部品P3を削除する。また、管理サーバ10は、アプリケーション部品P3が使用していたリソースの分だけ端末機器20の使用可能リソースを増加させる。この結果、図16(c)に示すように、使用可能ストレージ量が「300」から「400」に更新され、使用可能メモリ量が「200」から「300」に更新される。
なお、端末機器20は、アプリケーション部品P3を削除した後に、端末機器20の空きリソース量を表す報告を管理サーバ10に送信してもよい。この場合、管理サーバ10は、この報告に応じて端末管理情報を更新してもよい。
このように、ネットワークシステム100においては、優先度の低いアプリケーションは、管理サーバ10により複数のアプリケーション部品に分割され、端末機器20の空きリソースを利用して順番に実行される。このため、端末機器20の空きリソース量が、あるアプリケーションを保存および/または実行できない程度に少ない場合であっても、そのアプリケーションを実行できることがある。例えば、端末機器20のストレージ容量は1000である。他方、アプリケーションA1の使用ストレージ量は600であり、アプリケーションA2の使用ストレージ量は500(=100+300+100)である。よって、アプリケーションA2を分割しないものとすると、端末機器20にアプリケーションA1、A2を同時に実行させることはできない。これに対して、本発明の実施形態によれば、アプリケーションA2を複数のアプリケーション部品P1~P3に分割することで、端末機器20は、アプリケーションA1を実行しながらアプリケーションA2も実行できる。この結果、端末機器20のリソースの利用効率が向上する。
また、端末機器20において実行が完了したアプリケーション部品は、管理サーバ10からの指示に応じて削除される。そして、この削除により解放されたリソースは、他のアプリケーションまたは他のアプリケーション部品のために使用され得る。よって、この点でも、端末機器20のリソースの利用効率が向上する。
<他の実施形態>
上述の実施例では、端末機器20に1つの高優先アプリケーションが実装されるが、端末機器20に2以上の高優先アプリケーションを実装してもよい。
また、上述の実施例では、図6に示すS36においてアプリケーション部品を選択するときに、最新の使用可能ストレージ量および使用可能メモリ量が参照されるが、本発明の実施形態はこの方法に限定されるものではない。例えば、端末機器20においてアプリケーション部品が1つずつ順番に実行されるときは、管理サーバ10は、次のアプリケーション部品の使用ストレージ量が最新の使用可能ストレージ量以下であり、且つ、そのアプリケーション部品の使用メモリ量が非優先アプリ実行環境24に割り当てられているメモリ量以下であれば、そのアプリケーション部品を端末機器20に送信できると判定してもよい。
さらに、上述の実施例では、管理サーバ10は、端末機器20から送信される報告に応じて端末管理情報の使用可能ストレージ量および使用可能メモリ量を更新するが、本発明の実施形態はこの方法に限定されるものではない。例えば、各アプリケーションおよび各アプリケーション部品の使用ストレージ量および使用メモリ量は既知である場合、管理サーバ10は、端末機器20から送信される報告を受信しなくても、端末管理情報を更新できる。具体的には、管理サーバ10は、あるアプリケーション部品を端末機器20に送信したときに、そのアプリケーション部品の使用ストレージ量および使用メモリ量だけ、使用可能ストレージ量および使用可能メモリ量をそれぞれ減少させてもよい。また、管理サーバ10は、あるアプリケーション部品の削除指示を端末機器20に送信したときに、そのアプリケーション部品の使用ストレージ量および使用メモリ量だけ、使用可能ストレージ量および使用可能メモリ量をそれぞれ増加させてもよい。
10 管理サーバ
11 メモリ
12 プロセッサ
13 端末管理部
14 アプリ管理部
20 端末機器
21 制御部
22 連携情報保持部
23 優先アプリ実行環境
24 非優先アプリ実行環境
30 アプリ格納サーバ
100 ネットワークシステム

Claims (4)

  1. 第1のアプリケーションおよび前記第1のアプリケーションより優先度の低い第2のアプリケーションを複数に分割することで得られる複数のアプリケーション部品の特徴を表すアプリ管理情報、各アプリケーション部品の実行状況を表す実行状況管理情報、および端末機器のリソースの状態を表す端末管理情報を保存する保存部と、
    前記アプリ管理情報、前記実行状況管理情報、および前記端末管理情報を利用して、前記端末機器による情報処理を管理するプロセッサと、を備え、
    前記アプリ管理情報または前記実行状況管理情報のうちの少なくとも一方は、前記端末機器において前記複数のアプリケーション部品を実行すべき順序を表す順序情報を含み、
    前記プロセッサは、
    前記第1のアプリケーションを前記端末機器に実行させ、
    前記端末機器が前記第1のアプリケーションを実行しているときの前記端末機器の使用可能リソース量および前記順序情報に基づいて、前記端末機器において未だ実行されていないアプリケーション部品の中で、実行すべき順序の早い方から順番に、1または複数の実行対象アプリケーション部品を選択して前記端末機器に実行させ、
    前記端末機器において前記1または複数の実行対象アプリケーション部品の実行が完了したときに、前記端末機器に対して前記1または複数の実行対象アプリケーション部品を削除する指示を送信し、
    前記端末機器において前記1または複数の実行対象アプリケーション部品が削除された後の前記端末機器の使用可能リソース量および前記順序情報に基づいて、前記複数のアプリケーション部品の中から他の1または複数の実行対象アプリケーション部品を選択して前記端末機器に実行させる
    ことを特徴とする情報処理管理装置。
  2. 前記端末管理情報は、前記端末機器の使用可能リソース量を表す情報を含み、
    前記プロセッサは、前記端末機器において未だ実行されていないアプリケーション部品の中で、実行すべき順序の早い方から順番に、使用可能リソース量の範囲内で可能な限り多くのアプリケーション部品を選択し、選択したアプリケーション部品を前記端末機器に送信する
    ことを特徴とする請求項に記載の情報処理管理装置。
  3. 第1のアプリケーションおよび前記第1のアプリケーションより優先度の低い第2のアプリケーションを端末機器に実行させる情報処理管理方法であって、
    前記第2のアプリケーションを複数に分割することで複数のアプリケーション部品を生成し、
    前記第1のアプリケーションを前記端末機器に実行させ、
    前記端末機器が前記第1のアプリケーションを実行しているときの前記端末機器の使用可能リソース量、及び、前記端末機器において前記複数のアプリケーション部品を実行すべき順序を表す順序情報に基づいて、前記端末機器において未だ実行されていないアプリケーション部品の中で、実行すべき順序の早い方から順番に、1または複数の実行対象アプリケーション部品を選択して前記端末機器に実行させ、
    前記端末機器において前記1または複数の実行対象アプリケーション部品の実行が完了したときに、前記端末機器に対して前記1または複数の実行対象アプリケーション部品を削除する指示を送信し、
    前記端末機器において前記1または複数の実行対象アプリケーション部品が削除された後の前記端末機器の使用可能リソース量および前記順序情報に基づいて、前記複数のアプリケーション部品の中から他の1または複数の実行対象アプリケーション部品を選択して前記端末機器に実行させる
    ことを特徴とする情報処理管理方法。
  4. 端末機器および前記端末機器による情報処理を管理する管理サーバを備えるネットワークシステムであって、
    前記管理サーバは、
    第1のアプリケーションおよび前記第1のアプリケーションより優先度の低い第2のアプリケーションを複数に分割することで得られる複数のアプリケーション部品の特徴を表すアプリ管理情報、各アプリケーション部品の実行状況を表す実行状況管理情報、および前記端末機器のリソースの状態を表す端末管理情報を保存する保存部と、
    前記アプリ管理情報、前記実行状況管理情報、および前記端末管理情報を利用して、前記端末機器による情報処理を管理するプロセッサと、を備え、
    前記アプリ管理情報または前記実行状況管理情報のうちの少なくとも一方は、前記端末機器において前記複数のアプリケーション部品を実行すべき順序を表す順序情報を含み、
    前記プロセッサは、
    前記第1のアプリケーションを前記端末機器に実行させ、
    前記端末機器が前記第1のアプリケーションを実行しているときの前記端末機器の使用可能リソース量および前記順序情報に基づいて、前記端末機器において未だ実行されていないアプリケーション部品の中で、実行すべき順序の早い方から順番に、1または複数の実行対象アプリケーション部品を選択して前記端末機器に実行させ、
    前記端末機器において前記1または複数の実行対象アプリケーション部品の実行が完了したときに、前記端末機器に対して前記1または複数の実行対象アプリケーション部品を削除する指示を送信し、
    前記端末機器において前記1または複数の実行対象アプリケーション部品が削除された後の前記端末機器の使用可能リソース量および前記順序情報に基づいて、前記複数のアプリケーション部品の中から他の1または複数の実行対象アプリケーション部品を選択して前記端末機器に実行させ、
    前記端末機器は、前記管理サーバによる制御に従って、前記第1のアプリケーションおよび前記第2のアプリケーションを分割することで得られる複数のアプリケーション部品を実行する
    ことを特徴とするネットワークシステム。
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