JP2010140286A - 情報処理装置、印刷システムおよびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】実際に画像形成装置において印刷する際にかかる消費電力を表示することで、最も消費電力の少ない画像形成装置を知ることができる情報処理装置を提供する。
【解決手段】本発明のコンピュータ200は、プリンタ310,320,330,340とネットワークを介して接続しており、プリンタ310,320,330,340の印刷する際にかかる単位枚数あたりの消費電力を示す第1固有情報を取得する第1取得部210と、プリンタ310,320,330,340の現在の状態情報を取得する第2取得部220と、第1取得部210にて取得した第1固有情報と第2取得部220にて取得した状態情報と印刷ジョブ情報とに基づいて、プリンタ310,320,330,340が印刷ジョブを完了するまでの消費電力を演算する第1演算部230と、第1演算部230の演算結果とその演算結果に対応するプリンタとを表示する表示部240と、を備える。
【選択図】図2
【解決手段】本発明のコンピュータ200は、プリンタ310,320,330,340とネットワークを介して接続しており、プリンタ310,320,330,340の印刷する際にかかる単位枚数あたりの消費電力を示す第1固有情報を取得する第1取得部210と、プリンタ310,320,330,340の現在の状態情報を取得する第2取得部220と、第1取得部210にて取得した第1固有情報と第2取得部220にて取得した状態情報と印刷ジョブ情報とに基づいて、プリンタ310,320,330,340が印刷ジョブを完了するまでの消費電力を演算する第1演算部230と、第1演算部230の演算結果とその演算結果に対応するプリンタとを表示する表示部240と、を備える。
【選択図】図2
Description
本発明は、画像形成装置からの情報を取得する情報処理装置、この情報処理装置を備える印刷システムおよび画像形成装置からの情報を取得するステップを情報処理装置に実行させるプログラムに関する。
近年では、複数の情報処理装置が共有する画像形成装置として、ローカルエリアネットワーク(LAN)などに代表されるネットワークシステムに接続される共有の画像形成装置にネットワークを介して印刷データを高速に送信して印刷する方式が実用化されている。
ネットワーク上に複数の画像形成装置が配置されている場合には、印刷を要求する情報処理装置が直接画像形成装置を指定することにより、指定の画像形成装置にて印刷を行うことができる。
しかし、ネットワークに接続された情報処理装置の数が増えるに連れ、それに比例するように出力機器の台数も増加し、その結果ネットワークの規模が大きくなる傾向にある。規模の大きなネットワークにおいて、ユーザがネットワーク接続された全ての画像形成装置に関して、その性能や機能に熟知することは困難である。
そのため、ネットワークに接続された画像形成装置の消費電力等の効率的な運用が行われず、ネットワークを有している組織全体の効率や生産性の向上が望めない状況にある。
そこで、ネットワークに接続された複数の画像形成装置をサーバーで管理することによって、消費電力の最も少ない画像形成装置を選択できる印刷システムが開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−062359号公報
しかし、特許文献1では、画像形成装置の定格消費電力のみを管理しており、画像形成装置の印刷準備にかかる消費電力を管理していないため、特許文献1に係るサーバーにおいて消費電力の最も少ないものとして選択された画像形成装置と実際に印刷する際にかかる消費電力の最も少ない画像形成装置とは、必ずしも一致していなかった。
そこで本発明の目的は、上記課題に鑑み、実際に画像形成装置において印刷する際にかかる消費電力を表示することで、最も消費電力の少ない画像形成装置を知ることができる情報処理装置を提供することにある。
本発明の情報処理装置は、複数の画像形成装置とネットワークを介して接続する情報処理装置であって、それぞれの前記画像形成装置の印刷する際にかかる単位枚数あたりの消費電力を示す第1固有情報を取得する第1取得部と、それぞれの前記画像形成装置の現在の状態情報を取得する第2取得部と、前記第1取得部にて取得した前記第1固有情報と前記第2取得部にて取得した前記状態情報と印刷ジョブ情報とに基づいて、それぞれの前記画像形成装置が印刷ジョブを完了するまでの消費電力を演算する第1演算部と、前記第1演算部の演算結果と前記演算結果に対応する前記画像形成装置とを表示する表示部と、を備える。
この構成では、本発明の情報処理装置とネットワークを介して接続する複数の画像形成装置から、印刷する際にかかる単位枚数あたりのエネルギー消費量の情報と現在の状態情報(スタンバイ、ローパワーまたはスリープ等)とを取得し、これらの情報と印刷枚数等を示す印刷ジョブ情報とに基づいてそれぞれの画像形成装置が印刷ジョブを完了するまでの消費電力を演算し、その演算結果とこの演算結果に対応する画像形成装置とを表示することで、どの画像形成装置で印刷を行えば最も消費電力が少なくて済むかを知ることができる。
本発明の情報処理装置は、前記第1演算部の演算結果において前記消費電力が最少の前記画像形成装置に印刷ジョブを行わせることを決定する第1決定部をさらに備えると好ましい。
この構成では、表示部において表示された演算結果からユーザが使用する画像形成装置をユーザ自らが選択する必要がないため、印刷する際のユーザの手間を省くことができる。
本発明の情報処理装置は、前記第1取得部は、それぞれの前記画像形成装置の印刷処理速度を示す第2固有情報をさらに取得し、前記第1取得部にて取得した前記第2固有情報と前記第2取得部にて取得した前記状態情報と印刷ジョブ情報とに基づいて、それぞれの前記画像形成装置が印刷ジョブを完了するまでの時間を演算する第2演算部をさらに備えると好ましい。また、前記表示部は、前記第2演算部の演算結果と前記演算結果に対応する前記画像形成装置とを表示すると好ましい。
この構成では、本発明の情報処理装置とネットワークを介して接続する複数の画像形成装置から、印刷処理速度の情報をさらに取得し、この情報と状態情報と印刷ジョブ情報とに基づいてそれぞれの画像形成装置が印刷ジョブを完了するまでの時間を演算し、その演算結果とこの演算結果に対応する画像形成装置とを表示することで、ユーザは、それぞれの画像形成装置のジョブ完了までの消費電力と時間とを考慮して印刷を行わせる画像形成装置を決定することができる。
本発明の情報処理装置は、前記消費電力または前記時間のどちらの要素を優先するかをユーザに選択させる選択部と、前記選択部で前記消費電力が選択された場合には前記第1演算部の演算結果において前記消費電力が最少の前記画像形成装置に印刷ジョブを行わせることを決定し、前記選択部で前記時間が選択された場合には前記第2演算部の演算結果において前記時間が最少の前記画像形成装置に印刷ジョブを行わせることを決定する第2決定部と、をさらに備えると好ましい。
この構成では、ユーザが消費電力を優先するか時間を優先するかを選択することができ、ユーザが消費電力を選択したならば第1演算部での演算結果から最も消費電力の少ない画像形成装置を決定し、時間を選択したならば第2演算部での演算結果から最も時間のかからない画像形成装置を決定することで、表示部において表示された演算結果からユーザが使用する画像形成装置をユーザ自らが選択する必要がないため、印刷する際のユーザの手間を省くことができる。
本発明の印刷システムは、複数の画像形成装置と、前記画像形成装置とネットワークを介して接続する本発明の情報処理装置と、を備える。
印刷システムに本発明の情報処理装置を適用することにより、どの画像形成装置で印刷を行えば最も消費電力が少なくて済むかという情報を少なくとも知ることができる。
本発明のプログラムは、複数の画像形成装置とネットワークを介して接続する情報処理装置に用いられるプログラムであって、それぞれの前記画像形成装置の印刷する際にかかる単位枚数あたりの消費電力を示す固有情報を取得する第1取得ステップと、それぞれの前記画像形成装置の現在の状態情報を取得する第2取得ステップと、前記第1取得ステップにて取得した前記固有情報と前記第2取得ステップにて取得した前記状態情報と印刷ジョブ情報とに基づいて、それぞれの前記画像形成装置が印刷ジョブを完了するまでの消費電力を演算する演算ステップと、前記演算ステップの演算結果と前記演算結果に対応する前記画像形成装置とを表示する表示ステップと、を前記情報処理装置に実行させる。
情報処理装置に本発明のプログラムを適用することにより、どの画像形成装置で印刷を行えば最も消費電力が少なくて済むかという情報を知ることができる。
本発明における情報処理装置は、実際に画像形成装置において印刷する際にかかる消費電力を表示することで、最も消費電力の少ない画像形成装置を知ることができる。
以下、本発明の最良の実施形態に係る情報処理装置、この情報処理装置を備える印刷システムおよびプログラムを、図面を参照にしつつ詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る情報処理装置を備える印刷システムの構成を示す図である。
印刷システム100は、コンピュータ200とプリントサーバ300と複数のプリンタ310,320,330,340とが、それぞれLAN400に接続されて構成される。コンピュータ200は、本発明の情報処理装置に相当する。プリンタ310,320,330,340は、本発明の画像形成装置に相当する。なお、ここで示すコンピュータの台数やプリンタの台数などはあくまで例示であり、様々に変更可能である。
コンピュータ200は、ネットワーク印刷機能を備えた文書表示プログラムや画像表示プログラムを有している。そして、各プログラムでのユーザの印刷操作により印刷ジョブ情報を生成し、その印刷ジョブ情報をLAN400を介してプリントサーバ300に送信する。なお、印刷ジョブ情報には、画像データや印字データのほかに、カラーまたはモノクロでの印刷、印刷枚数、用紙サイズなどを指定する印刷条件データも含まれる。
プリントサーバ300は、印刷管理装置であり、コンピュータ200から印刷ジョブ情報が送信されてくると、管理するプリンタ310,320,330,340を使って順次印刷を行わせる。コンピュータ200は、プリントサーバ300に印刷ジョブ情報を送信した時点で印刷作業から解放され、後はプリントサーバ300がスプールしたデータに従って処理を行う。つまり、一度印刷ジョブ情報をプリントサーバ300に送信すれば、プリンタが停止した場合にもデータの再送信を自動的に行うため、コンピュータ200に直にプリンタを接続して印刷する場合に比べ、コンピュータ200にかかる負担を軽減することができる。
それぞれのプリンタ310,320,330,340は、プリントサーバ300から送信されてくる印刷ジョブ情報を受信した場合には印刷モードになり、印刷ジョブ情報に含まれる画像データに基づくトナー像を記録用紙に転写し、そのトナー像を装置内部の定着器により記録用紙に熱定着させ記録用紙を排出する。
以上のように印刷システム100では、プリンタ310,320,330,340に送信されてくる印刷ジョブ情報に含まれる画像データを印刷する。
図2は、本発明の実施形態に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。
コンピュータ200は、プリンタ310,320,330,340の印刷する際にかかる単位枚数(例えば、A4換算で1枚)あたりのエネルギー消費量を示す第1固有情報を取得する第1取得部210と、プリンタ310,320,330,340の現在の状態情報を取得する第2取得部220と、印刷ジョブ情報を設定する印刷ジョブ設定部290と、第1取得部210にて取得した第1固有情報と第2取得部220にて取得した状態情報と印刷ジョブ設定部290で設定した印刷ジョブ情報とに基づいて、プリンタ310,320,330,340が印刷ジョブを完了するまでの消費電力を演算する第1演算部230と、第1演算部230の演算結果とその演算結果に対応するプリンタとをそれぞれ表示する表示部240と、を備える。
また、コンピュータ200は、第1演算部230の演算結果において印刷ジョブを完了するまでの消費電力が最少のプリンタに印刷ジョブを行わせることを決定する第1決定部250と、第1取得部210にてプリンタ310,320,330,340の印刷処理速度を示す第2固有情報をさらに取得したうえでその第2固有情報と第2取得部220にて取得した状態情報と印刷ジョブ設定部290で設定した印刷ジョブ情報とに基づいて、プリンタ310,320,330,340が印刷ジョブを完了するまでの時間を演算する第2演算部260と、印刷ジョブを完了するまでの消費電力または時間のどちらの要素を優先するかをユーザに選択させる選択部270と、選択部270で消費電力が選択された場合には第1演算部230の演算結果において消費電力が最少のプリンタに印刷ジョブを行わせることを決定し、選択部270で時間が選択された場合には第2演算部260の演算結果において時間が最少のプリンタに印刷ジョブを行わせることを決定する第2決定部280と、を備え、表示部240は、第2演算部の演算結果とその演算結果に対応するプリンタとをさらに表示する。
そして、コンピュータ200は、第1取得部210、第2取得部220、第1演算部230、第1決定部250、第2演算部260、選択部270および第2決定部280の各機能を実現するためのCPU291と、第1取得部210、第2取得部220、第1演算部230、第1決定部250、第2演算部260、選択部270および第2決定部280を含むプログラムを格納するHDD292と、を備える。
図3は、本発明の実施形態に係る情報処理装置における処理内容を示すフローチャートである。
以下、CPU291が行うフローについて説明する。
コンピュータ200における本発明の各処理は、コンピュータ200において印刷要求がなされるまで実行されない(S10のN)。コンピュータ200において印刷要求がなされると(S10のY)、第1取得部210は、プリンタ310,320,330,340のそれぞれの印刷する際にかかる単位枚数あたりのエネルギー消費量を示す第1固有情報および印刷処理速度を示す第2固有情報をLAN400を介して取得する(S20)。次に、第2取得部220は、プリンタ310,320,330,340のそれぞれの現在の状態情報(スタンバイ、ローパワーまたはスリープ等)をLAN400を介して取得する(S30)。次に、第1演算部230は、第1固有情報と状態情報と印刷ジョブ情報とに基づいて、プリンタ310,320,330,340のそれぞれが印刷ジョブを完了するまでの消費電力を演算し(S40)、第2演算部260は、第2固有情報と状態情報と印刷ジョブ情報とに基づいて、プリンタ310,320,330,340のそれぞれが印刷ジョブを完了するまでの時間を演算する(S40)。次に、表示部240は、第1演算部230の演算結果と第2演算部260の演算結果と、それぞれの演算結果に対応するプリンタとを表示する(S50)。予め選択部270にて消費電力または時間のどちらの要素を優先するかが選択されているときには、第2決定部280は、選択部270で消費電力が選択された場合には第1演算部230の演算結果において消費電力が最少のプリンタに印刷ジョブを行わせることを決定し(S60)、選択部270で時間が選択された場合には第2演算部260の演算結果において時間が最少のプリンタに印刷ジョブを行わせることを決定し(S60)、選択部270にて選択操作がなされていないときには、第1決定部250は、第1演算部230の演算結果において印刷ジョブを完了するまでの消費電力が最少のプリンタに印刷ジョブを行わせることを決定する(S60)。
ここで、状態情報のスタンバイとは、定着ローラの温度が定着温度に達しており、すぐに印刷ジョブを行える状態のことである。また、ローパワーとは、定着ローラの温度を定着温度未満の状態に保つことで待機中の消費電力を抑えている状態のことである。さらに、スリープとは、定着ローラのヒータをOFFにすることで待機中の消費電力をさらに抑えている状態のことである。
なお、第1取得部210および第2取得部220は、コンピュータ200において印刷要求がなされた後に各情報を取得しているが、これに限るものではない。予め各情報を取得しておき、HDD292にこれらの情報を記憶しておき、印刷要求時にこれらの情報を読み出してもよい。
図4は、本発明の実施形態に係る情報処理装置における情報処理テーブルを示す図である。
図4では、第1取得部210で取得した第1固有情報および第2固有情報と、第2取得部220で取得した状態情報とがテーブル上に示されている。ここでは一例として、プリンタ310は、A4換算で1枚あたりのエネルギー消費量が3.5Wh(Watt hour)、処理速度が60ppm(page per minute)、現在の状態がローパワーに移行してから25分が経過しており、プリンタ320は、A4換算で1枚あたりのエネルギー消費量が3.2Wh、処理速度が45ppm、現在の状態がスリープに移行してから45分が経過しており、プリンタ330は、A4換算で1枚あたりのエネルギー消費量が3.8Wh、処理速度が30ppm、現在の状態がスタンバイであり、プリンタ340は、A4換算で1枚あたりのエネルギー消費量が4.0Wh、処理速度が45ppm、現在の状態がジョブ処理中であるとする。
図5は、本発明の実施形態に係る情報処理装置における情報処理テーブルを示す図である。
図5では、図4の各条件に基づいて第1演算部230および第2演算部260の演算内容について説明する。また、印刷ジョブ内容は、50枚のA4紙を印刷する場合であるとする。
まず、第2演算部260の演算内容から説明する。プリンタ310でのジョブ開始可能までの時間は、ローパワーからの復帰に必要な時間が30秒であるので、ジョブ開始可能までの時間は30秒であると演算される。次に、印刷に必要な時間は、印刷枚数が50枚であり、処理速度が60ppmであるので、50÷60×60で、50秒であると演算される。そして2つの合計時間である80秒が、プリンタ310の印刷ジョブを完了するまでの時間である。
プリンタ320でのジョブ開始可能までの時間は、スリープからの復帰に必要な時間が130秒であるので、ジョブ開始可能までの時間は130秒であると演算される。次に、印刷に必要な時間は、印刷枚数が50枚であり、処理速度が45ppmであるので、50÷45×60で、67秒であると演算される。そして2つの合計時間である197秒が、プリンタ320の印刷ジョブを完了するまでの時間である。
プリンタ330でのジョブ開始までの時間は、状態がスタンバイであるので、ジョブ開始までの時間は0秒であると演算される。次に、印刷に必要な時間は、印刷枚数が50枚であり、処理速度が30ppmであるので、50÷30×60で、100秒であると演算される。そして2つの合計時間である100秒が、プリンタ330の印刷ジョブを完了するまでの時間である。
プリンタ340でのジョブ開始までの時間は、状態がジョブ処理中であり、キューに配分されているジョブの処理時間が32秒であるので、ジョブ開始可能までの時間は32秒であると演算される。次に、印刷に必要な時間は、印刷枚数が50枚であり、処理速度が45ppmであるので、50÷45×60で、67秒であると演算される。そして2つの合計時間である99秒が、プリンタ340の印刷ジョブを完了するまでの時間である。
次に、第1演算部230の演算内容を説明する。プリンタ310でのジョブ開始までに必要なエネルギー量は、ローパワーからの復帰に必要なエネルギー量である18Whである。そして、実行しようとするジョブで消費されるエネルギー量は、A4換算した1枚あたりのエネルギー消費量が3.5Whであり、印刷枚数が50枚であるので、3.5×50で、175Whであると演算される。そして2つの合計エネルギー消費量である193Whが、プリンタ310の印刷ジョブを完了するまでの消費電力である。
プリンタ320でのジョブ開始までに必要なエネルギー量は、スリープからの復帰に必要なエネルギー量である36Whである。そして、実行しようとするジョブで消費されるエネルギー量は、A4換算した1枚あたりのエネルギー消費量が3.2Whであり、印刷枚数が50枚であるので、3.2×50で、160Whであると演算される。そして2つの合計エネルギー消費量である196Whが、プリンタ320の印刷ジョブを完了するまでの消費電力である。
プリンタ330でのジョブ開始までに必要なエネルギー量は、スタンバイであるので0Whである。そして、実行しようとするジョブで消費されるエネルギー量は、A4換算した1枚あたりのエネルギー消費量が3.8Whであり、印刷枚数が50枚であるので、3.8×50で、190Whであると演算される。そして2つの合計エネルギー消費量である190Whが、プリンタ330の印刷ジョブを完了するまでの消費電力である。
プリンタ340でのジョブ開始までに必要なエネルギー量は、ジョブ処理中であるので0Whである。そして、実行しようとするジョブで消費されるエネルギー量は、A4換算した1枚あたりのエネルギー消費量が4.0Whであり、印刷枚数が50枚であるので、4.0×50で、200Whであると演算される。そして2つの合計エネルギー消費量である200Whが、プリンタ340の印刷ジョブを完了するまでの消費電力である。
図6は、本発明の実施形態に係る情報処理装置における表示部の表示内容を示す図である。
図5のように、第1演算部230でプリンタ310,320,330,340の印刷ジョブを完了するまでの消費電力が演算され、第2演算部260でプリンタ310,320,330,340の印刷ジョブを完了するまでの時間が演算されると、表示部240は、これらの演算結果と演算結果に対応するプリンタとを表示する。そして、第2決定部280は、印刷ジョブを完了するまでの消費電力が最少のプリンタであるプリンタ330を決定する。ここでは、予め選択部270において消費電力を優先することが選択されているものとする。ここで、OKキー241が選択されると、プリンタ330で印刷ジョブが開始される。また、プリンタ選択キー242が選択されると、ユーザは手動で違うプリンタを選択してそのプリンタで印刷ジョブを開始させることができる。
本実施形態においては情報処理装置について説明したが、それぞれのプリンタ310,320,330,340の印刷する際にかかる単位枚数あたりの消費電力を示す固有情報を取得する第1取得ステップと、それぞれのプリンタ310,320,330,340の現在の状態情報を取得する第2取得ステップと、第1取得ステップにて取得した固有情報と第2取得ステップにて取得した状態情報と印刷ジョブ情報とに基づいて、それぞれのプリンタ310,320,330,340が印刷ジョブを完了するまでの消費電力を演算する演算ステップと、演算ステップの演算結果とその演算結果に対応するプリンタとを表示する表示ステップと、を情報処理装置に実行させるプログラムをHDD292に格納しておき、そのプログラムをCPU291が読み出すことで上記ステップを実行させてもよい。
最後に、上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
100−印刷システム
200−コンピュータ
210−第1取得部
220−第2取得部
230−第1演算部
240−表示部
250−第1決定部
260−第2演算部
270−選択部
280−第2決定部
310−プリンタ
320−プリンタ
330−プリンタ
340−プリンタ
200−コンピュータ
210−第1取得部
220−第2取得部
230−第1演算部
240−表示部
250−第1決定部
260−第2演算部
270−選択部
280−第2決定部
310−プリンタ
320−プリンタ
330−プリンタ
340−プリンタ
Claims (6)
- 複数の画像形成装置とネットワークを介して接続する情報処理装置であって、
それぞれの前記画像形成装置の印刷する際にかかる単位枚数あたりの消費電力を示す第1固有情報を取得する第1取得部と、
それぞれの前記画像形成装置の現在の状態情報を取得する第2取得部と、
前記第1取得部にて取得した前記第1固有情報と前記第2取得部にて取得した前記状態情報と印刷ジョブ情報とに基づいて、それぞれの前記画像形成装置が印刷ジョブを完了するまでの消費電力を演算する第1演算部と、
前記第1演算部の演算結果と前記演算結果に対応する前記画像形成装置とを表示する表示部と、
を備える情報処理装置。 - 前記第1演算部の演算結果において前記消費電力が最少の前記画像形成装置に印刷ジョブを行わせることを決定する第1決定部をさらに備える請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記第1取得部は、それぞれの前記画像形成装置の印刷処理速度を示す第2固有情報をさらに取得し、
前記第1取得部にて取得した前記第2固有情報と前記第2取得部にて取得した前記状態情報と印刷ジョブ情報とに基づいて、それぞれの前記画像形成装置が印刷ジョブを完了するまでの時間を演算する第2演算部をさらに備え、
前記表示部は、前記第2演算部の演算結果と前記演算結果に対応する前記画像形成装置とを表示する請求項1または2に記載の情報処理装置。 - 前記消費電力または前記時間のどちらの要素を優先するかをユーザに選択させる選択部と、
前記選択部で前記消費電力が選択された場合には前記第1演算部の演算結果において前記消費電力が最少の前記画像形成装置に印刷ジョブを行わせることを決定し、前記選択部で前記時間が選択された場合には前記第2演算部の演算結果において前記時間が最少の前記画像形成装置に印刷ジョブを行わせることを決定する第2決定部と、
をさらに備える請求項3に記載の情報処理装置。 - 複数の画像形成装置と、
前記画像形成装置とネットワークを介して接続する請求項1〜4のいずれか1項に記載の情報処理装置と、
を備える印刷システム。 - 複数の画像形成装置とネットワークを介して接続する情報処理装置に用いられるプログラムであって、
それぞれの前記画像形成装置の印刷する際にかかる単位枚数あたりの消費電力を示す固有情報を取得する第1取得ステップと、
それぞれの前記画像形成装置の現在の状態情報を取得する第2取得ステップと、
前記第1取得ステップにて取得した前記固有情報と前記第2取得ステップにて取得した前記状態情報と印刷ジョブ情報とに基づいて、それぞれの前記画像形成装置が印刷ジョブを完了するまでの消費電力を演算する演算ステップと、
前記演算ステップの演算結果と前記演算結果に対応する前記画像形成装置とを表示する表示ステップと、
を前記情報処理装置に実行させるプログラム。
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