JP2010139342A - 高精度同期方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】離れた2点間において、高精度に時刻等の同期を行う方法であって、特に、前記2地点がGPS電波を受信できず、距離的にもコスト的にも光ケーブル等の敷設ができない場所である場合に好適な同期方法を提供する。
【解決手段】同期の基準となる同期基準情報を自身の内部に保持する第一乃至第三の同期装置を用い、前記第一の同期装置は、第一の制御対象装置に接続してその内部時計を自身の前記同期基準情報によって同期させる一方、前記第二の同期装置は、前記第一の制御対象装置と同期を取るべき第二の制御対象装置に接続してその内部時計を自身の前記同期基準情報によって同期させ、そして、前記第三の同期装置を前記第一の同期装置に接続して両者を同期させた後に、接続を解除し、前記第三の同期装置を前記第二の同期装置に接続して両者を同期させることを特徴とする同期方法。
【選択図】 図1

Description

本発明は、離れた2地点間において、高精度に時刻等の同期を行う方法に係り、特に、前記2地点がGPS電波を受信できず、距離的にもコスト的にも光ケーブル等の敷設ができない場所である場合に好適な同期方法に関する。
建設工事現場等において離れた2点間の時刻の同期をとる方法としては、精度の良い時計の時刻を合わせておいて各場所に持ち込む方法が一般的である。しかし、精度の良い時計でも、数時間、数日を経過すると時刻にばらつきが出てくる。ばらつきが出ないように原子時計のような高精度の時計を利用する方法も考えられるが、コストや使用環境などから望めない場合が多い。そこで、この時刻のばらつきを補正するために、時刻の校正が必要となってくる。この校正の方法として電波時計やGPS(Global Positioning System)を利用する方法(例えば、特許文献1)やコンピュータの内部時刻を利用する方法(例えば、特許文献2)等がある。
図8は、従来の校正方法における時刻精度を示した図である。図8に示されるように、電波時計等を使用した従来の校正方法によれば時刻精度は低く1/100秒が限界である。このため、例えば2点間において音波を送受信し、送信から受信までにかかった時間を計測することにより2点間の距離を測る場合(音波探査等)、音速は気中ならば340m/秒、水中ならば1500m/秒であるため時刻の同期精度が1/100秒であれば3〜15m程度の距離誤差となってしまう。そこで、精度の高いGHS時計等を利用することも考えられる。GHS時計は原子時計を搭載したGPSから発信される時刻パルスを利用しているため、その精度は500ナノ秒以内であり極めて精度が高い。
特開2001−324584号公報 特開2007−218670号公報
ところで、図1に示すように、地中に二以上の立坑102a、102bを設けてトンネル等を地中接合する際に、位置確認のために音波探査をする場合がある。このような場合、各坑口から離れた切羽で音波の発信側と受信側の時刻同期をとらなければならない。
しかしながら、従来のGHS時計を利用する方法はGPS電波が受信できる地上に限られ、図1に示すような地下の坑内では利用することはできない。
また、GHS時計自体はGPS電波を受信できる場所に設置し、その信号を取り出して光ファイバや同軸ケーブル等により地中の目的地に送信する方法等も考えられるが、ケーブルの長さによる遅延や同期信号の光変換時間等が加わり誤差が大きくなる。
また、例えば、各坑口から10kmも離れた切羽で音波の発信側と受信側の時刻同期をとる場合、光ファイバを音波の発信側から受信側に引き回すとすれば、少なくとも20kmもの光ファイバを敷設することになるがシングルモードのMIL規格の光ファイバを800円/mとして、800円×20,000m=16,000,000円ものコストがかかるため容易には利用できない。
そこで、本発明は、離れた2地点間において、高精度に時刻等の同期を行う同期方法に係り、特に、前記2地点がGPS電波を受信できず、距離的にもコスト的にも光ケーブル等の敷設ができない場所である場合に好適な同期方法を提供することを目的としている。
〔発明1〕 上記目的を達成するために、発明1の同期方法は、同期をとる基準となる同期基準情報を自身の内部に保持する第一乃至第三の同期装置を用い、前記第一の同期装置は、第一の制御対象装置に接続してその第一の制御対象装置の内部時計を自身の前記同期基準情報によって同期させる一方、前記第二の同期装置は、前記第一の制御対象装置と同期を取る必要がある第二の制御対象装置に接続してその第二の制御対象装置の内部時計を自身の前記同期基準情報によって同期させ、そして、前記第三の同期装置を前記第一の同期装置に接続して、前記第三の同期装置の前記同期基準情報と、前記第一の同期装置の前記同期基準情報とを同期させた後に、前記接続を解除する、第一同期ステップと、前記第三の同期装置を前記第二の同期装置に接続して、前記第三の同期装置の前記同期基準情報と、前記第二の同期装置の前記同期基準情報とを同期させる第二同期ステップと、を有することを特徴とする。
ここで、「同期基準情報」とは、前記発信装置及び前記受信装置の同期をとる基準となる情報である。具体的には、時刻情報、カウンタ値等が挙げられる。また、時刻情報やカウンタ値は数値で示されるものであるが、同期基準情報を英数字や記号等のシンボルで示したものとして構成してもよい。
〔発明2〕 さらに、発明2の同期方法は、発明1の同期方法において、前記第三の同期装置の前記同期基準情報は原子時計により保持されることを特徴とする。
〔発明3〕 さらに、発明3の同期方法は、発明2の同期方法において、前記原子時計はルビジウムを使用することを特徴とする。
〔発明4〕 さらに、発明4の同期方法は、発明1から3のいずれか一の同期方法において、前記第一の制御対象装置は、弾性波を発生する発信装置及び前記弾性波を受信する受信装置のいずれか一方の装置であり、前記第二の制御対象装置は、前記発信装置及び前記受信装置の他方の装置であり、前記発信装置と前記受信装置との距離を測定するために、前記第一同期ステップと前記第二同期ステップを実行することを特徴とする。
〔発明5〕 さらに、発明5の同期方法は、発明4の同期方法において、前記発信装置及び前記受信装置は、独立した二つの坑内にそれぞれ設置されていることを特徴とする。
ここで、「坑内」とは、地面を開削して設けられた坑道の内部のみを指すのではなく、岩などを掘削してできた空間等をも広く意味するものである。すなわち、GPS電波の届かないような場所を広く含む趣旨である。
〔発明6〕 さらに、発明6の同期方法は、発明4又は5の同期方法において、前記第三の同期装置の前記同期基準情報の精度は、前記発信装置から前記受信装置への弾性波の到達時間に応じて必要とされる精度以上であることを特徴とする。
ここで、「前記発信装置から前記受信装置への弾性波の到達時間に相当する精度以上」とは、発信装置から受信装置への弾性波の到達時間は、発信装置と受信装置との距離や、弾性波の種類、弾性波が伝搬する弾性体の種類等によって変わってくるため、実際の弾性波の到達時間に応じて必要とされる精度以上であることを意味する。例えば、トンネル接合などはミリメートルレベルで精度管理するが、土中での音速を1500m/秒とすると、前記同期基準情報の精度が10ナノ秒程度の精度であれば0.015ミリメートル程度の誤差にしかならないため好適である。
〔発明7〕 さらに、発明7の同期方法は、発明4から6のいずれか一の同期方法において、前記第三の同期装置の前記同期基準情報の精度は、前記発信装置から前記受信装置への弾性波の到達時間、及び前記第一同期ステップの実行から前記第二同期ステップの実行までに要する時間に応じて必要とされる精度以上であることを特徴とする。
例えば、発信装置及び受信装置がそれぞれの坑口から10km離れた切羽に設置されていれば、同期装置を発信装置に接続した後、受信装置に接続するまでに同期装置を移動させる距離は最低でも40kmになる。そして、この移動の間にも同期装置の同期基準情報の更新においては多少のズレが生じてくる。よって、この同期装置の移動中の同期基準情報のズレをも考慮して同期基準情報の更新の精度を決定することで、発信装置から受信装置への弾性波の到達時間、及び二つの坑内間の移動に要する時間に応じて、発信装置及び受信装置を必要な精度で同期させることができる。
〔発明8〕 さらに、発明8の同期方法は、発明1から7のいずれか一の同期方法において、前記第一の同期装置、前記第二の同期装置、及び前記第三の同期装置は、同一構成の装置であることを特徴とする。
以上説明したように、発明1の同期方法によれば、第三の同期装置を第一の同期装置に接続して同期基準情報を同期させた後、第二の同期装置に接続して同期基準情報を同期させることにより第一の同期装置と第二の同期装置との間の同期をとるため、第一の同期装置及び第二の同期装置を精度よく且つ簡単に同期させることができる。特に、第一の同期装置と第二の同期装置が、GPS電波を受信できず、距離的にもコスト的にも光ケーブル等の敷設ができない状況下にある場合において好適である。
また、発信装置及び受信装置の間に光ケーブル等を敷設する必要はなく、同期装置は一般的な電子装置で構成できるため、コストを低減することができる。
さらに、発明2及び発明3の同期方法によれば、第一の同期装置と第二の同期装置との間の時刻同期をより高精度に行うことが可能である。
さらに、発明4の同期方法によれば、音波探査等において、音波等の発信装置と受信装置との間の時刻同期を高精度に行い、よって発信装置と受信装置との距離を正確に測定することができる。
さらに、発明5の同期方法によれば、弾性波の発信装置及び受信装置がGPS電波を受信できず、距離的にもコスト的にも光ケーブル等の敷設ができないような場所に設置されている場合であっても、発信装置と受信装置の時刻を高精度かつ簡単に同期させることができる。
さらに、発明6の同期方法によれば、発信装置から受信装置への弾性波の到達時間に応じて、発信装置及び受信装置を必要な精度で同期させることができる。
さらに、発明7の同期方法によれば、発信装置から受信装置への弾性波の到達時間、及び二つの坑内間の移動に要する時間に応じて、発信装置及び受信装置を必要な精度で同期させることができる。
さらに、発明8の同期方法によれば、第一の同期装置、第二の同期装置、及び第三の同期装置は、同一構成の装置により実現されるので、同期装置にかかるコストが低減される。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
まず、本実施の形態に係る同期方法の概要について説明する。図1は、本実施の形態に係る同期方法の概要を示す図である。
図1は、地中に二以上の立坑102a、102bを設けてトンネル等を地中接合している場面を示している。このような場面においては、立坑102a、102bにおける切羽の位置確認を行うために音波探査を行う場合がある。音波探査は、各切羽に発信装置104及び受信装置106を設置し、発信装置104から音波110を発信し受信装置106でこれを受信するまでの時間差を利用して各切羽間の距離を算出するものである。よって、この時、発信装置104と受信装置106とは同期がとれている必要がある。本実施の形態に係る同期方法は、図1のような場面において、一の基準用同期装置107を用いて発信装置104に接続される発信用同期装置108と受信装置106に接続される受信用同期装置109との同期をとるための同期方法に関するものである。
次に、発信装置104、発信用同期装置108、受信装置106、及び受信用同期装置109の構成について説明する。図2は、発信装置104、発信用同期装置108、受信装置106、及び受信用同期装置109の構成を示す図である。
まず、発信装置104の構成について説明する。
発信装置104は、図2に示すように、発信用PC(コンピュータ)204、DAコンバータ206、高出力AMP(アンプ)208、及び出力用素子210を有する。
発信用PC204は、RS232CIF234を介して発信用同期装置108と通信を行い、発信用同期装置108の内部の状態監視やパラメータ設定などを行う。また、制御回路228からはクロック信号を受け取る。
DAコンバータ206は、発信用PC204から出力されたデジタル信号をアナログ信号に変換して高出力AMP208に出力する。また、発信用同期装置108の制御回路228から変換タイミングとなるクロック信号や変換開始のトリガ信号を受け取る。
高出力AMP208は、DAコンバータ206から出力されたアナログ信号を増幅して出力用素子210に出力する。
出力用素子210は、高出力AMP208で増幅されたアナログ信号を音波として出力する。
次に、発信用同期装置108の構成について説明する。
発信用同期装置108は、図2に示すように、クロック装置222、外部同期回路224、カウンタ226、制御回路228、同期SW(スイッチ)230、基準/発信/受信用選択SW(スイッチ)232、RS232CIF(インタフェース)234、外部電源IF(インタフェース)236、電源回路238、蓄電池240、及びDCコンバータ242を有する。
クロック装置222は、カウンタ226に一定周期のパルスを出力する。また、クロックの種類は必要とされる計測精度に応じて選択する。図4は、一般的なクロックとその安定性を示す図である。一般的に安定性が高いほど価格も高い。
外部同期回路224は、基準用同期装置107から時刻を示す基準同期信号を入力するための回路であり、制御回路228によりその動作を制御される。すなわち、この回路によって基準用同期装置107の基準同期信号を自身に保持することができ、これにより基準用同期装置107と発信用同期装置108の時刻を合わせることができる。また、回路自体は一般のTTL ICで組めば、ナノ秒レベルでの反応となる。この応答速度を考慮すると10ナノ秒程度の同期誤差が生じることとなるが、例えば図1に示したような音波探査への利用を想定した場合、土中での音速を1500m/秒とすると10ナノ秒では0.015ミリメートルの距離誤差となり、トンネル接合などミリメートルレベルで精度管理する場合において支障はない。
カウンタ226は、クロック装置222から出力されるパルスを積算する。すなわち、カウンタ226が保持する基準同期信号は、クロック装置222からのパルスによって更新される。例えば、0.01秒ごとに更新される場合には、カウンタ226とクロック装置222によって最小単位を0.01秒とするタイマが構成されることになる。また、カウンタ226は基準同期信号を制御回路228に出力する。また、基準用同期装置107から出力される信号でその内容がリセットされる。
制御回路228は、発信用同期装置108の全体の動作を制御する。同期SW230の設定監視、基準/発信/受信用選択SW232の設定監視、RS232CIF234を介した外部コンピュータとの通信、外部同期回路224の制御、カウンタ226のカウンタ値の読み取り、外部のDAコンバータ206などに変換タイミングとなるクロック信号や変換開始のトリガ信号の出力等を行う。
同期SW230は、発信用同期装置108が同期をとる際に使用するスイッチである。同期SW230を入れると制御回路228が認識して同期モードとなり、基準用同期装置107からの基準同期信号の入力が可能となる。
基準/発信/受信用選択SW232は、発信用同期装置108を発信側の同期装置として動作させるためのスイッチである。後述するように、受信用同期装置109及び基準用同期装置107も発信用同期装置108と同様の構成をとるため、これらを同一構成の装置で実現することも可能であるが、その場合、この基準/発信/受信用選択SW232によって装置を発信用同期装置108、受信用同期装置109及び基準用同期装置107のいずれとして動作させるかを選択する。このスイッチを制御回路228が認識して、装置の動作を決定する。
RS232CIF234は、外部のコンピュータ等を接続するためのインタフェースである。
外部電源IF236、電源回路238、蓄電池240、及びDCコンバータ242は、外部からの電源供給を受けるとともに電源のバックアップを行うための機構である。特に、基準/発信/受信用選択SW232を切り換えることにより基準用同期装置107として動作する場合には、離れて設置されている発信装置104と受信装置106との間で移動しなければならないため、電源のバックアップが必要となる。具体的には、外部のAC電源等に接続された場合には、DCコンバータ242を通じて発信用同期装置108内の各回路に電力を供給すると同時に、蓄電池240への充電を行う。また、外部のAC電源等に接続されていない場合には、蓄電池240がDCコンバータ242を通じて各回路に電力供給されるように電源制御を行う。
次に、受信装置106の構成について説明する。
受信装置106は、図2に示すように、受信用素子214、AMP(アンプ)216、ADコンバータ218、及び受信用PC(コンピュータ)220を有する。
受信用素子214は、発信装置104の出力用素子210から出力された音波を受信してAMP216にアナログ信号として出力する。
AMP216は、受信用素子214から出力されたアナログ信号を増幅してADコンバータ218に出力する。
ADコンバータ218は、AMP216からの出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換して受信用PC220に出力する。また、制御回路228から変換タイミングとなるクロック信号や変換開始のトリガ信号を受け取る。
受信用PC220は、弾性波の受信時に受信用同期装置109のカウンタ226で保持されている基準同期信号に基づいて発信装置104と受信装置106との距離を算出する。算出方法としては様々な方法がありうるが、例えば、弾性波受信時に受信用同期装置109のカウンタ226で保持されている基準同期信号が示す時刻と弾性波発信時の時刻との時間差、及び弾性波の伝搬速度とを乗算することによって距離を算出することができる。また、この場合、弾性波発信時の時刻は、例えば、発信用同期装置108のカウンタ226で保持されている基準同期信号を弾性波に乗せて受信装置106に送信する場合や、あらかじめ発信予定時刻のデータとして受信用PC220のメモリ等に記憶しておく場合等が想定される。
また、受信用同期装置109の構成は発信用同期装置108の構成と同様である。つまり、発信用同期装置108と受信用同期装置109は、同一構成の装置で実現することが可能である。なお、受信用同期装置109は、基準/発信/受信用選択SW232の切り換えにより、受信側の同期装置として動作するようになっている。
次に、基準用同期装置107の構成について説明する。図3は、基準用同期装置107の構成を示す図である。なお、基準用同期装置107は、基準/発信/受信用選択SW232の切り換えにより、基準用の同期装置として動作するようになっている。
ここで、基準用同期装置107の構成は、クロック装置302以外については発信用同期装置108や受信用同期装置109の構成と同様である。
クロック装置302の機能は、発信用同期装置108のクロック装置222の機能と同様であり、クロック装置302の精度と、発信用同期装置108及び受信用同期装置109のクロック装置222の精度は同じである。ただし、クロック装置302の精度は、発信装置104から受信装置106への弾性波の到達時間に応じて必要とされる精度以上であってもよい。これにより、発信装置104から受信装置106への弾性波の到達時間に応じて、発信装置104及び受信装置106を必要な精度により同期させることができる。
また、基準用同期装置107においてカウンタ226は、外部の発信用同期装置108又は受信用同期装置109に対して基準同期信号を出力する機能を有する。
次に、図5ないし図7を用いて、本実施の形態の同期方法について説明する。図5は、本実施の形態の同期方法を示すフローチャートである。図6は、基準用同期装置107と発信用同期装置108の時刻を合わせる方法を示す図である。図7は、基準用同期装置107と受信用同期装置109の時刻を合わせる方法を示す図である。
最初に、立坑102aにおいて、図6に示すように、基準用同期装置107を発信用同期装置108に接続する(ステップS502)。
次に、基準用同期装置107のカウンタ226より、基準同期信号を発信用同期装置108に送信する(ステップS504)。
次に、発信用同期装置108では、同期SW230を入れることで外部同期回路224が動作し、受信した基準同期信号が入力されて保持される。(ステップS506)。
以上のステップS502ないしステップS506の動作により、基準用同期装置107と発信用同期装置108にて保持している時刻が一致することになる。
次に、基準用同期装置107と発信用同期装置108との接続を解除する(ステップS507)。
次に、基準用同期装置107を立坑102bに移動する(ステップS508)。
次に、立坑102bにおいて、図7に示すように、基準用同期装置107を受信用同期装置109に接続する(ステップS509)。
次に、基準用同期装置107のカウンタ226により、基準同期信号を受信用同期装置109に送信する(ステップS510)。
次に、受信用同期装置109では、同期SW230を入れることで外部同期回路224が動作し、受信した基準同期信号が入力されて保持される。(ステップS512)。
以上のステップS508ないしステップS512の動作により、基準用同期装置107と受信用同期装置109にて保持している時刻が一致することになる。
以上のように、本実施の形態では、立坑102aにおいて基準用同期装置107を発信用同期装置108に接続して基準同期信号を保持させた後、立坑102bにおいて基準用同期装置107を受信用同期装置109に接続して基準同期信号を保持させることにより発信用同期装置108と受信用同期装置109の同期をとるため、発信用同期装置108と受信用同期装置109を精度よく且つ簡単に同期させることができる。
また、発信用同期装置108及び受信用同期装置109の間に光ケーブル等を敷設する必要がなく、基準用同期装置107は一般的な電子装置で構成できるため、コストを低減することができる。
また、本実施の形態においては、発信装置104及び受信装置106の同期をとるために、発信用同期装置108と受信用同期装置109を用いている。ここで、発信用同期装置108と受信用同期装置109を用いずに、発信装置104及び受信装置106に直接、基準用同期装置107を接続して発信装置104及び受信装置106との同期をとる方法も考えられるが、そのためには、発信装置104及び受信装置106の内部時計の精度が問題となり、既存の発信装置や受信装置は利用できない場合も考えられる。これに対して、本実施の形態のように、発信用同期装置108と受信用同期装置109を用いれば、発信装置や受信装置の内部時計の精度は特に問題とならず、発信装置と受信装置を高精度かつ低コストに同期させることが可能となる。
さらに、立坑102aと立坑102bとの間の距離によって、基準用同期装置107の移動距離が決まるが、実際に音波探査等を行う場所によって、立坑同士間の距離は当然に異なってくる。そのため、仮に、発信装置104や受信装置106に直接、基準用同期装置107を接続することとなると、立坑同士間の距離として考えられる最大の距離を前提に、基準用同期装置107、発信装置104及び受信装置106の内部クロック等の精度を決定することとなり、発信装置104及び受信装置106は高精度かつ高価なものとなってしまう。これに対し、発信装置104及び受信装置106に、別装置である発信用同期装置108及び受信用同期装置109を接続する構成であれば、発信装置104及び受信装置106の内部時計の精度は問題とならず、音波探査等をする際の実際の立坑同士間の距離に応じた必要な精度に対応した各同期装置を準備すればよい。よって、これに必要なコストは必要最小限に抑えられる。
本実施の形態において、発信装置104、受信装置106、発信用同期装置108、受信用同期装置109、及び基準用同期装置107は、それぞれ発明1における、第一の制御対象装置、第二の制御対象装置、第一の同期装置、第二の同期装置、及び第三の同期装置、に対応する。また、基準同期信号は、発明1における同期基準情報に対応する。
〔他の実施の形態〕
なお、上記実施の形態において、発信用同期装置108にて時刻の設定を行い、その後、受信用同期装置109にて時刻の設定を行う場合を示したが、先に受信用同期装置109にて時刻の設定を行い、その後、発信用同期装置108にて時刻の設定を行ってもよい。
また、上記実施の形態においては、基準用同期装置107の基準同期信号の精度と、発信用同期装置108及び受信用同期装置109の基準同期信号の精度は同じであるが、基準用同期装置107の基準同期信号の精度を、発信装置104から受信装置106への弾性波の到達時間、及び基準用同期装置107を発信用同期装置108に接続して時刻同期させてから受信用同期装置109に接続して時刻同期させるまでに要する時間に応じて必要とされる精度以上としてもよい。これにより、発信装置104から受信装置106への弾性波の到達時間、及び基準用同期装置107の二つの坑内間の移動に要する時間に応じて、発信用同期装置108及び受信用同期装置109を必要な精度で同期させることができる。
また、上記実施の形態において、基準用同期装置107のクロック装置302は、ルビジウム等の原子時計を利用してもよい。これにより、自身の基準同期信号を高精度に保つことができるため、発信用同期装置108及び受信用同期装置109の基準同期信号も高精度に保たれることになる。
また、上記実施の形態においては、主に音波探査を行う場合を前提としているが、本発明に係る同期方法は音波探査以外にも時刻等の同期が必要な分野に広く利用できる。
さらに、発明1における第二の同期装置と第三の同期装置は一の同期装置で兼用するようになっていてもよい。すなわち、図1に示す基準用同期装置107を発信用同期装置108に接続して双方の装置のクロックを同期させた後、両者の接続を解除し、発信用同期装置108を立坑102bに移動させて、発信用同期装置108を受信用同期装置109に接続して双方の装置のクロックを同期させた後、両者の接続を解除し、発信用同期装置108を立坑102aに移動させて発信装置104に接続することで、発信装置104と受信装置106との同期をとるようになっていてもよい。この場合、受信装置106、受信用同期装置109が、それぞれ発明1における第一の制御対象装置、第一の同期装置、に対応し、発信装置104、発信用同期装置108が、それぞれ発明1における第二の制御対象装置、第二の同期装置及び第三の同期装置、に対応する。つまり、発信用同期装置108が第二の同期装置及び第三の同期装置として機能することになる。
同期方法の概要を示す図である。 発信装置104、発信用同期装置108、受信装置106、及び受信用同期装置109の構成を示すブロック図である。 基準用同期装置107の構成を示すブロック図である。 一般的なクロックの種類と各クロックの安定性を示す図である。 同期方法を示すフローチャートである。 基準用同期装置107と発信用同期装置108の時刻を合わせる方法を示す図である。 基準用同期装置107と受信用同期装置109の時刻を合わせる方法を示す図である。 従来の校正方法における時刻精度を示す図である。
符号の説明
102a・・・立坑、 102b・・・立坑、 104・・・発信装置、 106・・・受信装置、 107・・・基準用同期装置、 108・・・発信用同期装置、 109・・・受信用同期装置、 110・・・音波、 204・・・発信用PC、 206・・・DAコンバータ、 208・・・高出力AMP、 210・・・出力用素子、 214・・・受信用素子、 216・・・AMP、 218・・・ADコンバータ、 220・・・受信用PC、 222・・・クロック装置、 224・・・算出手段、 226・・・カウンタ、 228・・・制御回路、 230・・・同期SW、 232・・・基準/発信/受信用選択SW、 234・・・RS232CIF、 236・・・外部電源IF、 238・・・電源回路、 240・・・蓄電池、 242・・・DCコンバータ、 302・・・クロック装置

Claims (8)

  1. 同期をとる基準となる同期基準情報を自身の内部に保持する第一乃至第三の同期装置を用い、前記第一の同期装置は、第一の制御対象装置に接続してその第一の制御対象装置の内部時計を自身の前記同期基準情報によって同期させる一方、前記第二の同期装置は、前記第一の制御対象装置と同期を取る必要がある第二の制御対象装置に接続してその第二の制御対象装置の内部時計を自身の前記同期基準情報によって同期させ、そして、
    前記第三の同期装置を前記第一の同期装置に接続して、前記第三の同期装置の前記同期基準情報と、前記第一の同期装置の前記同期基準情報とを同期させた後に、前記接続を解除する、第一同期ステップと、
    前記第三の同期装置を前記第二の同期装置に接続して、前記第三の同期装置の前記同期基準情報と、前記第二の同期装置の前記同期基準情報とを同期させる第二同期ステップと、
    を有する同期方法。
  2. 前記第三の同期装置の前記同期基準情報は原子時計により保持されることを特徴とする請求項1に記載の同期方法。
  3. 前記原子時計はルビジウムを使用することを特徴とする請求項2に記載の同期方法。
  4. 前記第一の制御対象装置は、弾性波を発生する発信装置及び前記弾性波を受信する受信装置のいずれか一方の装置であり、
    前記第二の制御対象装置は、前記発信装置及び前記受信装置の他方の装置であり、
    前記発信装置と前記受信装置との距離を測定する前に、前記第一同期ステップと前記第二同期ステップとを実行することを特徴とする請求項1から3のいずれか一に記載の同期方法。
  5. 前記発信装置及び前記受信装置は、独立した二つの坑内にそれぞれ設置されていることを特徴とする請求項4に記載の同期方法。
  6. 前記第三の同期装置の前記同期基準情報の精度は、前記発信装置から前記受信装置への弾性波の到達時間に応じて必要とされる精度以上であることを特徴とする請求項4又は5に記載の同期方法。
  7. 前記第三の同期装置の前記同期基準情報の精度は、前記発信装置から前記受信装置への弾性波の到達時間、及び前記第一同期ステップの実行から前記第二同期ステップの実行までに要する時間に応じて必要とされる精度以上であることを特徴とする請求項4から6のいずれか一に記載の同期方法。
  8. 前記第一の同期装置、前記第二の同期装置、及び前記第三の同期装置は、同一構成の装置であることを特徴とする請求項1から7のいずれか一に記載の同期方法。
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