JP2010139221A - 換気設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】換気扇に運転開始指令が伝達された状態で、実際に換気扇が運転されているか否かを確実に検知でき、既存の厨房設備、台所設備でも実現可能な換気設備を提供する。
【解決手段】換気扇と、換気扇を運転する運転開始指令を伝達する通信・制御モジュールと、換気扇の運転により発生する変化に関する計測情報を計測可能な計測機構部とを備え、換気扇に通信・制御モジュールから運転開始指令を伝達した後、計測機構部により計測される計測情報が、換気扇が運転されている状態で計測される運転状態計測情報となっている場合に、通信・制御モジュールが換気扇運転情報を出力する。
【選択図】図10

Description

本発明は、換気扇と、当該換気扇に、運転開始指令を伝達する通信・制御モジュールを備えた換気設備に関する。
特許文献1に示すように、例えば、各食堂の厨房に、換気扇及び警報器を備える場合に、警報器がガスを検出した状態で、自動的に換気扇の運転開始、運転停止を制御するシステムが採用されつつある。
上記の特許文献に記載の発明では、警報に至るまでの段階で、ガス検出の状態、流量に応じた換気量で換気を行う。このようにすることで、ガス濃度が警報を発生する濃度に至る以前に換気することができる。
この特許文献1に記載の技術では、換気扇の運転は、換気扇が運転開始指令を受取った場合、当然に換気扇の運転(ファンの回転)が始まることが予定されている。
この種の警報器と換気扇との連動が可能な連動システムを構築する場合、警報器及び換気扇に、それぞれ通信・制御用のアダプタ(このアダプタを本願では、通信・制御モジュールと呼んでいる)を装着し、これら通信・制御モジュール間において、警報器側から換気扇側へガス濃度情報を送り、そのガス濃度情報に基づいて、換気扇に対して運転開始指令を出力する構造が取られる。
特開2008−232584号公報
このようなシステム構造を採用すると、換気扇側に備えられる通信・制御モジュールから換気扇へ運転開始指令が伝達されるが、この運転開始指令を換気扇が受け付けたとしても、現実に、換気扇が運転されない場合がある。例えば、換気扇において、機械的事情、電気的事情により、運転自体ができない場合である。この状況は、換気扇の手動スイッチがON操作されているにもかかわらず、換気扇が回らない状態と相似している。
さらに、警報器がガス漏れ警報を発生した場合は、換気扇の運転を開始するのが好ましい対応であるが、警報器が、火災警報を発した場合は、その運転を強制的に停止するのが好ましい対応である。
そして、例えば、食堂の厨房、各住宅の台所等には、現状で、警報器及び換気扇が独立して設置されているため、上記のような連動システムを構築する場合、外付けで、連動システムを構築できることが必須となる。
本発明の目的は、換気扇に運転開始指令が伝達された状態で、実際に換気扇が運転されているか否かを確実に検知することができ、既存の厨房設備、台所設備でも実現可能な換気設備を提供する点にある。
上記目的を達成するための本発明に係る換気設備の第1特徴構成は、
換気扇と、
前記換気扇に装着もしくは連動され、前記換気扇の運転を必要とする状態変化を認識することで前記換気扇を運転する運転開始指令を伝達する計測・通信・制御システム機器とを備えて構成され、
前記計測・通信・制御システム機器に、
前記換気扇に運転開始指令を伝達する場合に所定の接点状態となるリレー機構部と、
当該換気扇の運転により発生する変化に関する計測情報を計測可能な計測機構部と、
前記リレー機構部の接点状態と、前記計測機構部の計測情報により前記換気扇の運転・停止状態を表現可能な情報を出力する換気扇情報出力部とを備え、
前記換気扇に運転開始指令を伝達した後、前記計測機構部により計測される計測情報が、前記換気扇が運転されている状態で計測される運転状態計測情報となっている場合に、前記換気扇情報出力部が換気扇運転情報を出力し、前記換気扇が運転されていない状態で計測される非運転状態計測情報となっている場合に、前記換気扇情報出力部が換気扇非運転情報を出力する点にある。
上記第1特徴構成によれば、換気設備は、換気扇、計測・通信・制御システム機器を備えて構成される。ここで、この計測・通信・制御システム機器は、リレー機構部、計測機構部及び換気扇情報出力部を備えて構成される。このシステム機器は、換気扇に対する運転開始制御を受け持つとともに、そのリレー機構部が換気扇運転開始指令を出力する伝達機構となる。即ち、計測・通信・制御システム機器に設けられているリレー機構部の接点状態に従って、換気扇が運転されたり、停止されたりする。そして、本願にあっては、換気扇に対して運転開始指令を出した後、計測機構部から計測情報を受け取り、その計測情報が運転状態計測情報となっている場合に、始めて、換気扇情報出力部が換気扇運転情報を出力する。従って、確実に換気扇が運転されている状態で、初めて、換気扇運転情報が出力されることとなり、例えば、台所、厨房に備えられる予防・保安システムにおいて、換気扇の運転状態を確かに確認して、事後の処理を実行できる。
さらに、上記、計測・通信・制御システム機器は、換気扇とは別体に構成され外付けであるため、設置済みの換気扇を使用して、本願の換気設備を容易に構築できる。
本発明に係る換気設備の第2特徴構成は、上記第1特徴構成に加えて、
前記換気扇の本体外に位置し、当該換気扇に電力を供給する電力線を断続して、前記換気扇を運転・停止制御可能なスイッチ機構部を備えた点にある。
上記第2特徴構成によれば、スイッチ機構部が運転・停止制御可能とされるため、必要な場合は、このスイッチ機構部を介して、強制的に換気扇の運転・停止を制御できる。
本発明に係る換気設備の第3特徴構成は、上記第2特徴構成に加えて、
前記スイッチ機構部が、前記リレー機構部の接点状態に従ってされ、前記換気扇が運転・停止制御される点にある。
上記第3特徴構成によれば、計測・通信・制御システム機器に設けられるリレー機能部を介して換気扇の運転・停止を制御できることとなり、例えば、火災発生時に、強制的に換気扇を停止させる必要がある状況で、計測・通信・制御システム機器から換気扇を制御するに加えて、リレー機構部を介しても換気扇を利用して、確実に、その運転・停止を制御できる。
本発明に係る換気設備の第4特徴構成は、上記第1から第3の何れかの特徴構成に加えて、前記計測情報が、前記換気扇が運転されている状態で、前記換気扇に電力を供給する電力線を流れる電流に関して計測される電気的運転状態計測情報、又は、前記換気扇の周りで計測される気流運転状態計測情報である点にある。
上記第4特徴構成によれば、電気的運転状態計測情報、又は気流運転状態計測情報を計測することで、換気扇の運転状態を確認できる。
本発明に係る換気設備の第5特徴構成は、上記第1から第4の何れかの特徴構成に加えて、前記換気扇情報出力部が換気扇非運転情報を出力した場合に、前記換気扇の運転を促す警報を出力する警報出力部を備えた点にある。
このように構成することで、換気扇非運転情報が出力される状況で警報を発し、換気扇の確実な運転状態を確保できる。
本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図1に示す本願の換気設備100を予防・保安システム1に採用した例である。
以下の説明では、当該予防・保安システム1の概略を先ず説明し、実施の形態として、第1実施形態、第2実施形態の各々の形態を説明する。
予防・保安システム
図1に示すように、本願に係る予防・保安システム1は、燃料ガスである都市ガスの供給を受けて、当該燃料ガスの燃焼により熱を得て様々な目的に使用するガス燃焼機器(ガス湯沸し器2、ファンヒータ3等)、各住宅の入口部位に設けられるガスメータ4、各住宅の台所等、燃焼機器2,3が使用される場所に設置されるガス・火災警報装置5、換気扇6を主要な機器として成立する。ここで、ガス・火災警報器5は、ガス漏れ検知機能、不完全燃焼検知機能の他、火災検知機能も備える。さらに、このガス・火災警報器5は、換気扇6が実際に運転されていないことが確認された場合に、「換気扇6を確認し、運転をしてください」といった警報を出力するように構成されている。
本願に係る住宅用予防・保安システム1は、上記各機器(ガス燃焼機器2,3、ガスメータ4、ガス・火災警報器5、換気扇6)に、通信・制御モジュール7をそれぞれ装着して構成される。さらに、この通信・制御モジュール7は、換気扇6、ファンヒータ3の場合、本願独特の計測・スイッチングモジュール8も装着される構成が採用されている。
本実施形態では、換気扇6に、上記の通信・制御モジュール7と、計測・スイッチングモジュール8とが装着されるが、これらが一体として、本願の計測・通信・制御システム機器を構成する。そして、この計測・通信・制御システム機器が、換気扇6に装着され、もしくは連動する形態で、本願独特の換気設備100が実現される。
本願では、通信・制御モジュール7が装着されている機器を総称して、装着対象機器9と呼ぶ。また、特定の通信・制御モジュール7が装着されている装着対象機器9を、その特定の通信・制御モジュール7に対して、「自己の」と呼び、自己以外を「他の」と呼ぶ。
前記通信・制御モジュール7の主な機能は、各通信・制御モジュール7間の通信、各装着対象機器9からのその機器9の検出情報・運転状態情報(ON操作情報を含む)の収集、自己もしくは他の通信・制御モジュール7からの受信情報に含まれる検出情報・運転状態情報に基づいて、自分の装着対象機器9の運転・停止等を制御する制御機能である。
前記計測・スイッチングモジュール8は、先にも示したように、特定の装着対象機器(換気扇6、ファンヒータ3)に対して使用する機器である。この計測・スイッチングモジュール8は、このモジュール8を使用する電力線10に対して、その一部構成部品として使用され、電力線10を流れる電流・電圧等の情報から、この計測・スイッチングモジュール8が使用される装着対象機器9の運転状態に関する情報(電流値等)を計測する計測機能を備えるとともに、電力線10を接続・切断するスイッチング機能を備えている。
本願においては、通信・制御モジュール7により運転が能動制御される装着対象機器9を被能動制御機器と呼び、自己が検出した検出情報または自己の状態を表す運転状態情報を通信・制御モジュール7に出力する装着対象機器9を検出・自己情報出力機器と呼ぶ。
以下、上記の通信・制御モジュール7、計測・スイッチングモジュール8の順に説明する。
〔通信・制御モジュール〕
図2に、この通信・制御モジュール7の構成を示した。
同図に示すように、この通信・制御モジュール7は、個々に装着対象機器9に装着可能に構成されており、装着対象機器9の入出力部91と接続されるモジュール入出力部71と、演算処理機能を有する制御部72と、自己及び他の通信・制御モジュール7との通信を担う通信部73と、モジュール7の作動について電力を供給する電源部74とを、主要な構成部として構成されている。ここで、図2に示すように、この通信・制御モジュール7は、電池駆動式に構成されており、電源部74に装着される電池11から電力の供給を受けて働くように構成されている。無論、外部電源方式としてもいっこうに問題はない。
制御部
制御部72は、所定の演算処理が可能なマイクロコンピュータから構成されており、図2に示すように、識別情報記憶手段m1、機器情報認識手段m2、能動制御手段m3、送信制御手段m4、送信順序決定手段m5を備えて構成されている。
識別情報記憶手段
識別情報記憶手段m1は、複数の通信・制御モジュール7間で、自己を他者と区別する識別情報を記憶する記憶手段であり、この識別情報が、装着された装着対象機器9のシステム内における機能に応じた自己識別情報として設定可能に構成されている。
例えば、図1に示すように、システムが、ガス・火災警報器5、ガス湯沸し器2、換気扇6、ファンヒータ3、ガスメータ4から構成される場合、ガス・火災警報器5に装着される通信・制御モジュール7の識別情報が「a」,ガス湯沸し器2に装着される通信・制御モジュール7の識別情報が「b」、換気扇6に装着される通信・制御モジュール7の識別情報が「c」、ファンヒータ3に装着される通信・制御モジュール7の識別情報が「d」、ガスメータ4に装着される通信・制御モジュール7の識別情報が「e」と設定可能となっている。
機器情報認識手段
機器情報認識手段m2は、上記のモジュール入出力部71を介して、検出情報である装着対象機器9から出力情報を受けて装着対象機器9の機器情報I2を認識する。ここで、機器情報I2としては、装着対象機器9により検出される検出情報、装着対象機器9の状態を表す運転状態情報が含まれる。運転状態情報には、機器が運転状態にあるか否かの情報の他、運転スイッチがON操作され、運転開始指令を受け付けたか否かの情報を含む。
機器情報I2には、装着対象機器9がガス・火災警報器5である場合、その正常監視状態情報、電源異常情報、不完全燃焼警報情報、ガス漏れ警報情報、火災警報情報が含まれる。装着対象機器9がガス湯沸し器2である場合、ガス湯沸し器2がON操作されているかどうか、実際に運転されているかどうかの運転状態情報が含まれる。装着対象機器9が換気扇6である場合、実際に運転されているかどうかの運転状態情報が含まれる。装着対象機器9がファンヒータ3である場合、ファンヒータ3がON操作されているかどうか、実際に運転されているかどうかの運転状態情報が含まれる。
ここで、機器情報認識手段m2における換気扇6が運転されているか否かの認識は、換気扇6に、能動制御手段m3がリレー機構部12を介して運転開始指令を伝達した後、計測・スイッチングモジュール8に設けられる計測機構部(電流検出部14)で計測される計測情報が換気扇6が運転されている状態で計測される運転状態計測情報となっている場合に換気扇6が運転されていると、換気扇6が運転されていない状態で計測される非運転状態計測情報となっている場合に換気扇6が運転されていないとする形態とされている。
そして、このような換気扇6が運転されているか否かの情報は、図1に示す換気扇6に装着される通信・制御モジュール7に設けられるモジュール入出部71から出力される。さらに、この情報は、送信手段41を介して、他の通信・制御モジュール7にも送信される。そして、ガス・火災警報器5に装着されている通信・制御モジュール7における「換気扇6が運転されていないとの情報」は、この能動制御手段m3により処理され、ガス・警報器5を所定の形態で、能動制御する。
このような出力部(モジュール入出力部71、送信手段41)が、本願における「換気扇情報出力部」に相当する。さらに、本願では、ガス燃焼機器2,3がON操作され、そのON操作に連動して、換気扇6の運転開始操作を実行した場合に、上記の電流検出部14が所定の電流値以上の電流を検出できなかった場合に、その状況で、ガス・火災警報器5の通信・制御モジュール7の能動制御手段m3は、ガス・火災警報器5を、換気扇6の運転を促す警報を発するように制御する。この警報発報の形態は、ガス・火災警報器5に設けられている発光による警報及び音声による警報とされている。発光警報は、換気扇5の運転を促すための発光パターンとして予め設けられたパターンでの発光であり、音声による警報は、例えば、「換気扇が運転されておりません。換気扇の運転を確認し、運転してください。」と言った形態である。後に示す図10のフローにおいてステップ107(#107)に記載の「警報出力部」は、ガス・火災警報器5に装着される通信・制御モジュール7の能動制御部m3及びガス・火災警報器5における警報の出力に関係する機能部位を意味する。
機器情報認識手段m2では、装着対象機器9がON操作されたか、運転状態にあるか否かが認識されているとともに、装着対象機器9がガス・火災警報器5である場合は、警報器5から出力される警報が、その警報の種類を含めて認識されている。
装着対象機器9がガス・火災警報器5である場合、本願独特のリレー機構部12の接点情報を火災警報の認識に使用する構成が採用されており、リレー機構部12の接点状態に従って、一方の状態で、火災警報をガス・火災警報器5から火災警報が発生されたことを認識し、他方の状態では、火災警報は発生されていないと認識する。
能動制御手段
能動制御手段m3は、通信部73に備えられる受信手段42を介して、受信した受信情報に基づいて装着対象機器9を制御する。この制御に関して、この能動制御手段m3は、前記受信手段42により受信される受信情報に対応する、自己の装着対象機器9に対する能動制御内容(どのような能動制御判定条件においてどのような能動制御を行うか)を設定可能に構成されている。そして、当該能動制御判定条件を判定して、能動制御を実行するように構成されている。この能動制御内容に関しては、後に、個々の実施形態において、具体的に説明する。
この能動制御手段m3に連動する形態で、本願の通信・制御モジュール7には、リレー機構部12が設けられており、このリレー機構部12が、その接点の状態に従って、装着対象機器9の運転状態を決定するように構成されている。
さらに具体的に説明すると、装着対象機器9がガス湯沸し器2である場合、リレー機構部12の接点状態に従って、一方の状態(例えば閉状態)で、燃焼停止制御を実行する。他方の状態では、ガス湯沸し器2の運転は、ガス湯沸し器2自体に対する操作状態に従う。
装着対象機器9が換気扇6である場合も、リレー機構部12の接点状態に従って、一方の状態(例えば閉状態)で、運転開始制御を実行する。この運転開始制御は、換気扇6のON操作に相当する。他方の状態では、運転停止制御を実行する。
装着対象機器9がファンヒータ3である場合、リレー機構部12の接点状態に従って、一方の状態(例えば閉状態)で、燃焼停止制御を実行する。他方の状態では、ファンヒータ3の運転は、ファンヒータ3自体に対する操作状態に従う。
装着対象機器9がガスメータ4である場合も、リレー機構部12の接点状態に従って、一方の状態(例えば閉状態)で、下流側へのガスメータ4からのガス供給を停止する緊急遮断を実行する。他方の状態では、通常状態であるガス供給状態(ガスメータ4が開かれた状態)を維持する。
通信部
通信部73には、送信手段41、受信手段42を備えて構成されている。
送信手段41は、前記識別情報記憶手段m1に記憶された自己識別情報I1と前記機器情報認識手段m2で認識される装着対象機器9の機器情報I2とを送信可能に構成されており、前記送信制御手段m4からの送信制御に従って、現状の送信情報Ieを送信する。その送信形態は、所謂、ブロードキャストと呼ばれる送信形態であり、自己及び他の通信・制御モジュール7に備えられる受信手段42に、送信情報Ieを送信する。
具体的には、送信制御手段m4は、自己の送信順が到来しているか否かを判断し、送信順が到来していると判断すれば、この送信手段41による送信が促され、送信順が到来していないと判断すれば、送信手段41による送信を禁止されるため、この制御指令に従って送信情報Ieの送信を行う。
受信手段42は、自己及び他の通信・制御モジュール7に備えられる送信手段41から送信される送信情報Ieを常時受信可能に維持される構成が採用されている。
送信制御手段m4は、自己の送信手段41による送信を制御する。本願においては、通信・制御システムを構成する全ての通信・制御モジュール7間で、その送信順が設定され、設定された送信順に従って、送信制御手段m4は、自己の送信手段41による送信を制御する。
受信情報の中には、送信を行った通信・制御モジュール7の自己識別情報I1が含まれているが、この受信情報を受け取ることで、自己の送信順が到来しているか否かを判断する。そして、送信順が到来していると判断すれば、送信制御手段m4は、自己の送信手段41による送信を促し、送信順が到来していないと判断すれば、自己の送信手段41による送信を禁止する。
このように構成されることで、予め設定された送信順に従って、自己識別情報I1及び自己が装着されている装着対象機器9の機器情報I2を、自己及び他の通信・制御モジュール7に備えられる受信手段42に送信することができる。
送信順序決定手段m5は、通信・制御システムを構成する装着対象機器9の数及び種類に従って、複数の通信・制御モジュール7間における前記送信順を決定する。
本願に係る通信・制御システムでは、システムを構成する装着対象機器9が、システムの構築時(例えば、特定の住宅に設置する時)に、その数及びその種類の点で決定する。そこで、システムを構築する段階で、各通信・制御モジュール7毎に、その送信順を決定する。例えば、上記の自己識別情報I1におけるアルファベット順を、そのまま送信順として決定する。
このように、送信順序を自動的に決定するのみならず、図11に示すように、複数の通信・制御モジュール7間における送信順を、外部入力として受け付ける送信順受付手段51を備え、この送信順受付手段51により受付られる送信順を自動的に送信順序決定手段m5が送信順とするものとしてもよい。
〔計測・スイッチングモジュール〕
計測・スイッチングモジュール8は、先に説明した通信・制御モジュール7に隷属する構成でシステムを構成する。即ち、計測・スイッチングモジュール8は、隷属する通信・制御モジュール7に対して、その通信・制御モジュール7が装着される装着対象機器9の運転状態を表す運転状態情報I3を出力するとともに、その装着対象機器9の運転・停止を制御するスイッチ機構部13を備えて構成されている。
具体的には、装着対象機器9に電力を供給する電力線10に取り付け可能な機器であり、この電力線10を流れる電流検出部14(計測機構部の一例)と、その電力線10を接続・切断するスイッチ機構部13を備えて構成されている。即ち、この電流検出部14で所定の電流値以上の電流が流れている状態を検出した場合には、装着対象機器9が実際に運転されていると判断することができ、流れていない場合は、装着対象機器9が停止しているままと判断することができる。
一方、計測・スイッチングモジュール8のスイッチ機構部13は、先に説明したリレー機構部12の状態に従って、スイッチ動作される。即ち、先に説明した能動制御手段m3の能動制御を受ける。
以上、要約すると、計測・スイッチングモジュール8は、装着対象機器9の本体外に配設され、当該装着対象機器9に電力を供給する電力線10に関する計測情報を検出して、装着対象機器9に繋がる電力線10を流れる電流・電圧等の情報から、この計測・スイッチングモジュール8が使用される装着対象機器9の運転状態に関する情報(電流値等)を計測するとともに、その電力線10を接続・切断するスイッチ機能を備えている。
この計測・スイッチングモジュール8の本願独特の使用形態について、以下説明する。
先にも説明したように、通信部73に備えられる受信手段42は、自己の送信手段41から送信される送信情報Ieを受信可能に構成されている。そして、先に説明した機器情報認識手段m2は、送信情報Ieとして自己の装着対象機器9の運転開始情報を受信した場合に、先に説明した計測・スイッチングモジュール8からの出力情報に基づいて、自己の装着対象機器9の機器情報I2を認識する構成が採用されている。さらに具体的には、図1に示す例では、装着対象機器9としての換気扇6とファンヒータ3とに、それぞれ、計測・スイッチングモジュール8が使用される。そして、換気扇6に通信・制御モジュール7が装着されている構成において、この通信・制御モジュール7の能動制御手段m3から換気扇6に運転開始制御(ON制御)が出力されると、同時に、この機器情報認識手段m2には、計測・スイッチングモジュール8の電流検出部14からの出力情報が取り込まれる。そして、機器情報認識手段m2は、所定値以上の電流が流れている場合に、換気扇6の運転を確認、認識する。一方、電流が流れていない場合に、換気扇6がなんらかの事情により運転されていないことを確認、認識する。このように、計測・スイッチングモジュール8の電流検出部14は、装着対象機器9が実際に運転されているか、否かを確認するための情報を、通信・制御モジュール7とは別に、電力線10を流れる電流に関係する情報として出力する。
以下、第1実施形態、第2実施形態の順に、その実施形態における予防・保安システム1の働きについて説明する。
第1実施形態の構成及び作動
第1実施形態の通常状態における動作状態を図3に示した。
この予防・保安システム1の構成は、図1、図2に示す構成に対して、ガスメータ4が備えられていない点で異なる。
即ち、予防・保安システム1は、ガス・火災警報器5、ガス湯沸し器2、換気扇6、ファンヒータ3から構成され、その自己識別情報I1は、記載順にa,b,c,dと設定されている。さらに、先に説明した送信順は、この自己識別情報I1のa,b,c,d順と設定される。
この予防・保安システム1において、ガス湯沸し器2、ファンヒータ3、ガス・火災警報器5及び換気扇6が検出・自己情報出力機器となっており、ガス湯沸し器2、換気扇6、ファンヒータ3が、被能動制御機器となる。
この図3では、通信・制御モジュール7内には、前述のリレー機構部12を、モジュール内に接点として図示している。このリレー機構部12は、ガス・火災警報器5を除いて、先に説明した能動制御手段m3の制御に対応して、その接点状態が決まる。ガス・火災警報器5に関しては、警報器5が火災警報を発報する状態で、リレー機構部12の接点が閉となる構造とされ、機器情報認識手段m2側で、火災警報の発報が認識される。
各装着対象機器9内におけるリレー機構部12の接点と、装着対象機器9に対する制御に関しては、以下のとおりである。
装着対象機器9がガス湯沸し器2の場合、リレー機構部12の接点が閉となると、ガス湯沸し器2を緊急停止する。接点が開の状態では、ガス湯沸し器2に対する操作がそのまま許容する。装着対象機器9がファンヒータ3の場合も、同様である。装着対象機器9が換気扇6の場合、リレー機構部12の接点が閉となると、換気扇6に対して運転制御指令が発せられる。接点が開の状態では、換気扇6を停止させる。
後に説明する図5、図6、図8、図9には、上記のガス湯沸し器2、ファンヒータ3、ガス・火災警報器5及び換気扇6の他に、ガスメータ4が図示されているが、装着対象機器9がガスメータ4の場合、リレー機構部12の接点が閉となると、ガスメータ4を遮断してガスの供給を緊急停止する。接点が開の状態では、ガスの供給を維持する。
一方、ガス湯沸し器2、ファンヒータ3、ガス・火災警報器5に関して、装着対象機器9内から通信・制御モジュール7への入力情報を一対の信号線91aで、リレー機構部12の右側に示している。ガス湯沸し器2、ファンヒータ3に関しては、装着対象機器9内に接点として図示している。これらは、機器状態情報認識手段m2により認識される機器情報の例を示しており、装着対象機器9、それぞれの態様は以下のとおりである。
装着対象機器9がガス湯沸し器2の場合、接点閉は、ガス湯沸し器2がON操作されたことを意味する。これは単なる例示であって、運転状態、停止状態を認識できる情報となっていてもよい。接点開では、ガス湯沸し器2がON操作を待っていることを意味する。装着対象機器9がファンヒータ3の場合も、同様である。装着対象機器9がガス・火災警報器5の場合、一対の信号線91a間の電位差に従って、正常監視状態情報、電源異常情報、不完全燃焼警報情報、ガス漏れ警報情報が、識別認識されることを示している。
被能動制御機器に装着される通信・制御モジュール7の能動制御手段m3の能動制御判定について先ず説明する。
この例では、ガス湯沸し器2を運転する場合の予防・保安システム1の働きについて説明する。
装着対象機器9としてのガス湯沸し器2に対する能動制御判定は、換気扇6が運転されている運転状態で、ガス・火災警報器5が正常監視状態にあり、同時に、不完全燃焼、ガス漏れ、火災の全てを検出していない正常状態にある場合に、ガス湯沸し器2の運転を許容する。一方、この判定条件が満たされない場合は、ガス湯沸し器2の運転を許容することはない。
装着対象機器9としての換気扇6に対する能動制御判定は、ガス湯沸し器2が運転開始操作を受けた場合には、換気扇6の運転を開始するものであり、このように換気扇6の運転を開始する能動制御判定が成されると、機器情報認識手段m2は、計測・スイッチングモジュール8からの出力に基づいて、換気扇6に電流が流れている場合に、換気扇6が実際に運転されていると認識する。この換気扇6が運転されている状態が正常状態となる。
装着対象機器9としてのファンヒータ3に対する能動制御判定は、換気扇6が運転されている運転状態で、且、ガス・火災警報器5が正常監視状態にあり、同時に、不完全燃焼、ガス漏れ、火災の全てを検出していない正常状態にあり、ファンヒータ3の運転を許容する。一方、この能動制御判定条件が満たされない場合は、ファンヒータ3の運転を許容することはない。
さらに、ファンヒータ3が運転開始操作を受けた場合には、機器情報認識手段m2は、計測・スイッチングモジュール8からの出力に基づいて、ファンヒータ3に電流が流れている場合に、ファンヒータ3が実際に運転されていると認識する。
従って、ガス湯沸し器2の運転開始指令が入力された場合に、図3、図4に示すように、それらの情報が、換気扇6及びガス・火災警報器5に備えられる通信・制御モジュール7に送られ、換気扇6の運転が開始され、その運転状態が確認、認識される。その後、ガス・火災警報器5及び換気扇6が正常状態にある場合に、これら情報に基づいて、通信・制御モジュール7がガス湯沸し器2及びファンヒータ3の運転開始を許容し、ガス湯沸し器2に関しては、運転が開始される(図3中、(イ)〜(ホ)参照)。
また、ファンヒータ3の運転開始指令が入力された場合も、図3中(I)〜(IV)の動作を行って運転が開始される。
第2実施形態の構成及び作動
第2実施形態の通常状態における動作状態を図5に示した。図6、図8、図9は、ガス・火災警報器5により火災が検出された場合の動作状態(図6)、不完全燃焼が検出された場合の動作状態(図8)、ガス漏れが検出された場合の動作状態(図9)をそれぞれ示している。
この予防・保安システム1の構成は、図1、図2に示す構成と同様である。
即ち、予防・保安システム1は、ガス・火災警報器5、ガス湯沸し器2、換気扇6、ファンヒータ3、ガスメータ4から構成され、その自己識別情報I1は、記載順にa,b,c,d,eと設定されている。さらに、先に説明した送信順は、この自己識別情報I1のa,b,c,d,e順と設定される。
この予防・保安システム1において、ガス湯沸し器2、ファンヒータ3、ガス・火災警報器5及び換気扇6が検出・自己情報出力機器となっており、ガス湯沸し器2、換気扇6、ファンヒータ3、ガスメータ4が、被能動制御機器となる。被能動制御機器に装着される通信・制御モジュール7の能動制御手段m3の能動制御判定について先ず説明する。
通常動作状態
装着対象機器9としてのガス湯沸し器2に対する能動制御判定は、ガス・火災警報器5が正常監視状態にあり、同時に、不完全燃焼、ガス漏れ、火災の全てを検出していない正常状態にあり、且、換気扇6が運転されている運転状態で、ガス湯沸し器2の運転を許容する。一方、この能動制御判定条件が満たされない場合は、ガス湯沸し器2の運転を許容することはない。
装着対象機器9としての換気扇6に対する能動制御判定は、ガス湯沸し器2もしくはファンヒータ3が運転開始操作(ON操作)を受けた場合には、換気扇6の運転を開始する能動制御を実行するものである。また、このように換気扇6の運転を開始する能動制御が実行されると、機器情報認識手段m2は、計測・スイッチングモジュール8からの出力に基づいて、換気扇6に電流が流れている場合に、換気扇6が実際に運転されていると認識する。通常動作状態では、換気扇6が運転されている状態が正常状態となる。
装着対象機器9としてのファンヒータ3に対する判定は、ガス・火災警報器5が正常監視状態にあり、同時に、不完全燃焼、ガス漏れ、火災の全てを検出していない正常状態にあり、且、換気扇6が運転されている運転状態で、ファンヒータ3の運転を許容する。一方、この判定条件が満たされない場合は、ファンヒータ3の運転を許容することはない。
さらに、ファンヒータ3が運転開始操作(ON操作)を受けた場合には、機器情報認識手段m2は、計測・スイッチングモジュール8からの出力に基づいて、ファンヒータ3に電流が流れている場合に、ファンヒータ3が実際に運転されていると認識する。
装着対象機器9としてのガスメータ4に対する判定は、この通常動作状態においては、特に判定されることはない。
従って、この通常動作状態においては、図4、図5に示すように、ガス・火災警報器5及び換気扇6が正常状態にある場合に、それらの情報が、ガス湯沸し器2及びファンヒータ3に備えられる通信・制御モジュール7に送られ、これら情報に基づいて、通信・制御モジュール7がガス湯沸し器2及びファンヒータ3の運転開始を許容し、運転が開始される。
一方、換気扇6が運転されていない状態では、この換気扇6の運転が開始されるとともに、その運転状態が計測・スイッチングモジュール8からの出力に基づいて認識確保され、その後、通信・制御モジュール7がガス湯沸し器2及びファンヒータ3の運転開始を許容し、運転が開始される。
異常動作状態
火災検出
火災がガス・火災警報器により検出された場合の動作が、図6に示されている。
装着対象機器9としてのガス湯沸し器2に対する能動制御判定は、ガス・火災警報器5が正常監視状態にあり、同時に、火災が検出された火災検出状態で、ガス湯沸し器2の運転を停止するものである。
装着対象機器9としての換気扇6に対する能動制御判定は、火災が検出された場合は、換気扇6の運転を強制的に停止する能動制御を実行するものである。
装着対象機器9としてのファンヒータ3に対する能動制御判定は、ガス・火災警報器5が正常監視状態にあり、同時に、火災が検出された火災検出状態で、ファンヒータ3の運転を停止するものである。
装着対象機器9としてのガスメータ4に対する能動制御判定は、ガス・火災警報器5が正常監視状態にあり、同時に、火災が検出された火災検出状態で、ガスメータ4からのガス供給を緊急停止するものである。
従って、この火災検出状態においては、図6、図7に示すように、ガス・火災警報器5で火災が検出されると、その情報が、ガス湯沸し器2、換気扇6、ファンヒータ3及びガスメータ4に、それぞれ備えられる通信・制御モジュール7に送られ、これら情報に基づいて、通信・制御モジュール7がガス湯沸し器2、換気扇6及びファンヒータ3の運転が停止され、ガスメータ4からのガスの供給が停止される。
不完全燃焼検出
不完全燃焼がガス・火災警報器により検出された場合の動作が、図8に示されている。
装着対象機器9としてのガス湯沸し器2に対する能動制御判定は、ガス・火災警報器5が正常監視状態にあり、同時に、不完全燃焼が検出された不完全燃焼検出状態で、ガス湯沸し器2の運転を停止するものである。
装着対象機器9としての換気扇6に対する能動制御判定は、不完全燃焼が検出された場合は、換気扇6の運転に関して、それが停止されている場合は強制的に運転を開始し、運転されている場合は、その運転を継続するものである。
装着対象機器9としてのファンヒータ3に対する能動制御判定は、ガス・火災警報器5が正常監視状態にあり、同時に、不完全燃焼が検出された不完全燃焼検出状態で、ファンヒータ3の運転を停止するものである。
装着対象機器9としてのガスメータ4に対する能動制御判定は、特に何も行うものではない。
従って、この不完全燃焼検出状態においては、図7、図8に示すように、ガス・火災警報器5で不完全燃焼が検出されると、その情報が、ガス湯沸し器2、換気扇6、ファンヒータ3及びガスメータ4に、それぞれ備えられる通信・制御モジュール7に送られ、これら情報に基づいて、通信・制御モジュール7がガス湯沸し器2、換気扇6及びファンヒータ3の運転が停止される。
ガス漏れ検出
ガス漏れがガス・火災警報器により検出された場合の動作が、図9に示されている。
装着対象機器9としてのガス湯沸し器2に対する能動制御判定は、ガス・火災警報器5が正常監視状態にあり、同時に、ガス漏れが検出されたガス漏れ検出状態で、ガス湯沸し器2の状態を維持するものである。
装着対象機器9としての換気扇6に対する判定は、ガス漏れが検出された場合は、換気扇6の運転に関して、それが停止されている場合は強制的に運転を開始し、運転されている場合は、その状態を継続するものである。
装着対象機器9としてのファンヒータ3に対する能動制御判定は、ガス・火災警報器5が正常監視状態にあり、同時に、ガス漏れが検出されたガス漏れ検出状態で、ファンヒータ3の状態を維持するものである。
装着対象機器9としてのガスメータ4に対する能動制御判定は、ガス・火災警報器5が正常監視状態にあり、同時に、ガス漏れが検出されたガス漏れ検出状態で、ガスメータ4からのガス供給を緊急停止するものである。
従って、このガス漏れ検出状態においては、図7、図9に示すように、ガス・火災警報器5でガス漏れが検出されると、その情報が、ガス湯沸し器2、換気扇6、ファンヒータ3及びガスメータ4に、それぞれ備えられる通信・制御モジュール7に送られ、これら情報に基づいて、通信・制御モジュール7がガス湯沸し器2、換気扇6及びファンヒータ3の運転が維持され、ガスメータ4を遮断して、ガスの供給が停止される。
以上が、本願に係る換気設備100を、その一部とする予防・保安システム1の構成及び働きであるが、以下、換気扇6が運転できる場合と、換気扇6が運転できない場合とに関して説明する。この説明では、ガス燃焼機器2,3の運転検知は、各ガス燃焼機器2,3に設けられた熱センサ(図示省略)からの出力によるものとする。この構成にあっては、熱センサの出力が所定の温度を超えている場合は、ガス燃焼機器2,3が運転されていると認められ、所定の温度に達していない場合は、ガス燃焼機器2,3が運転されていないと認められる。
各通信・制御モジュールにおける機器情報認識、能動制御判定
装着対象機器9としてのガス湯沸し器2に対する機器情報認識は、熱センサからの出力が所定値を超えている場合に、ガス湯沸し器2が運転しており、その値に達していない場合はガス湯沸し器2が停止しているとするものである。
装着対象機器9としての換気扇6に対する機器情報認識は、電流検出部14からの出力が所定値を超えている場合に、換気扇6が運転しており、その値に達していない場合は換気扇6が停止しているとするものである。
装着対象機器9としての換気扇6に対する能動制御判定は、ガス湯沸し器2もしくはファンヒータ3が運転している場合には、換気扇6の運転を開始する能動制御を、リレー機構部12、スイッチ機構部13を介して、実行するものである。一方、ガス湯沸し器2及びファンヒータ3が停止している場合は、換気扇6の運転を停止する能動制御を、リレー機構部12、スイッチ機構部13を介して、実行するものである。
また、このように換気扇6の運転を開始する能動制御が実行されると、機器情報認識手段m2は、計測・スイッチングモジュール8からの出力に基づいて、換気扇6に電流が流れている場合に、換気扇6が実際に運転されていると認識する。
装着対象機器9としてのファンヒータ3に対する機器情報認識は、熱センサからの出力が所定値を超えている場合に、ファンヒータ3が運転しており、その値に達していない場合はファンヒータ3が停止しているとするものである。
装着対象機器9としてのガス・火災警報器5に対する能動制御判定は、ガス燃焼機器2,3が運転状態にあり、且つ、換気扇6が運転されていないとする換気扇非運転情報を受けた場合に、換気扇6の運転を促す警報を発するものである。
装着対象機器9としてのガスメータ4に対する能動制御判定は、警報の発生から換気扇が所定時間継続して警報を発報していることを条件として、ガスメータ4からのガス供給を緊急停止するものである。
以下、事象順に、図10に従って説明する。
換気扇が運転できる場合
1.ガス燃焼機器2,3が燃焼していると、それら機器2,3に備えられる熱センサの出力により、これらガス燃焼機器2,3に装着される通信・制御モジュール7において、当該ガス燃焼機器2,3が運転されていることが認識され、換気扇6に装着される通信・制御モジュール7に、その情報が送信される。
2.換気扇6に装着される通信・制御モジュール7が、ガス燃焼機器2,3が運転されているとの情報を受けると、その能動制御手段m3が働き、リレー機構部12を接点ON状態する。この接点ON状態は、計測・スイッチングモジュール8のスイッチ機構部13に伝達され、換気扇6は、ON操作された状態となり、その運転を開始しようとする。
3−1.この状態で、計測・スイッチングモジュール8に備えられている電流検出部14は、電力線10を流れる電流値を検出し、その出力が、通信・制御モジュール7に戻され、換気扇6の運転を確認できる状態であるとき、機器情報認識手段m2は、換気扇6が運転されていると認識し、このことが確認される。そして、特に問題がないため、先に説明した警報が発生される等の動作を行うことはない。
4−1.換気扇6が運転されている状態で、通信・制御モジュール7がガス燃焼機器2,3側からその停止情報を受けた場合、その通信・制御モジュール7の能動制御手段m3は、リレー機構部12の接点を開放し接点OFF状態とし、この接点OFF状態は、計測・スイッチングモジュール8のスイッチ機構部13に伝達され、換気扇6は、OFF操作される。このとき、電流検出部14は、なにも制御されることはない。
換気扇が運転できない場合
3−2.一方、その出力が、換気扇6の運転を確認できる状態でないとき、その出力が、通信・制御モジュール7に戻され、機器情報認識手段m2は、換気扇6が運転されていないと認識し、このことが確認される。
そして、換気扇6の運転が望まれるため、先に説明した警報が発生されることとなる。
4−2.当然、この警報発報状態で、計測・スイッチングモジュール8が換気扇6の運転による出力を出力した場合は、警報は停止される。
同じく、ガス燃焼機器2,3側から、その停止を示す熱センサの出力が出力され、ガス燃焼機器2,2に装着された通信・制御モジュール7、換気扇6に装着された通信・制御モジュール7を介して、ガス燃焼機器2,3のOFF情報が入った場合も警報は停止される。
5−2.上記の警報発報状態が所定時間継続され、なお、換気扇6の運転が確認されない場合は、ガスメータ4に装着の通信・制御モジュール7の能動制御手段m3が、ガスメータ4の緊急遮断を実行するように働き、当該、通信・制御モジュール7内のリレー機構部12が閉操作される。
〔別実施形態〕
(1) 上記の実施形態では、通信・制御モジュール7に対して、これに隷属する形態で、計測・スイッチングモジュール8を設け、その電流検出部14において電力線10を流れる電流を検出することで、所定値以上の電流が流れている場合に、この電流値が運転状態計測情報(電気的運転状態計測情報でもある)であるとして、換気扇6が運転されている状態を検出したが、換気扇6の近傍に、換気扇6の周りに流れる気流量を計測して、この気流量が所定の閾値を越えた場合に、換気扇6の運転を確認するものとしてもよい。この場合、所定の閾値を越える気流量を気流運転状態計測情報とできる。
(2) また、電気的運転状態計測情報としては、電流値を基準とする他、所定の測定点間の電圧値としてもよい。
換気扇に運転開始指令が伝達された状態で、実際に換気扇が運転されているか否かを確実に検知することができ、既存の厨房設備、台所設備でも実現可能な換気設備を提供できた。
本願に係る換気設備を採用する予防・保安システムの設置状況を示す図 単一の装着対象機器に対する通信・制御モジュール及び計測・スイッチングモジュールの接続状態を示す機能説明図 第1実施形態の通信構成を示す図 ガス燃焼機器がON操作された場合の第1実施形態の動作フローを示す図 通常動作状態における第2実施形態の通信・制御状態を示す説明図 火災警報発生時の第2実施形態の通信・制御状態を示す説明図 火災、不完全燃焼、ガス漏れ警報が出力された場合の第2実施形態の動作フローを示す図 不完全燃焼警報発生時の第2実施形態の通信・制御状態を示す説明図 ガス漏れ警報発生時の第2実施形態の通信・制御状態を示す説明図 換気扇の運転、停止に関する動作フローを示す図 別実施形態に関する、装着対象機器に対する通信・制御モジュール及び計測・スイッチングモジュールの接続状態を示す機能説明図
符号の説明
1 予防・保安システム
5 ガス・火災警報器(警報出力部)
6 換気扇(装着対象機器)
7 通信・制御モジュール(計測・通信・制御システム機器)
8 計測・スイッチングモジュール(計測・通信・制御システム機器)
10 電力線
14 電流検出部(計測機構部)
13 スイッチ機構部
41 送信手段(換気扇情報出力部)
100換気設備
m3 能動制御手段(警報出力部)

Claims (5)

  1. 換気扇と、
    前記換気扇に装着もしくは連動され、前記換気扇の運転を必要とする状態変化を認識することで前記換気扇を運転する運転開始指令を伝達する計測・通信・制御システム機器とを備えて構成され、
    前記計測・通信・制御システム機器に、
    前記換気扇に運転開始指令を伝達する場合に所定の接点状態となるリレー機構部と、
    当該換気扇の運転により発生する変化に関する計測情報を計測可能な計測機構部と、
    前記リレー機構部の接点状態と、前記計測機構部の計測情報により前記換気扇の運転・停止状態を表現可能な情報を出力する換気扇情報出力部とを備え、
    前記換気扇に運転開始指令を伝達した後、前記計測機構部により計測される計測情報が、前記換気扇が運転されている状態で計測される運転状態計測情報となっている場合に、前記換気扇情報出力部が換気扇運転情報を出力し、前記換気扇が運転されていない状態で計測される非運転状態計測情報となっている場合に、前記換気扇情報出力部が換気扇非運転情報を出力する換気設備。
  2. 前記換気扇の本体外に位置し、当該換気扇に電力を供給する電力線を断続して、前記換気扇を運転・停止制御可能なスイッチ機構部を備えた請求項1記載の換気設備。
  3. 前記スイッチ機構部が、前記リレー機構部の接点状態に従って制御され、前記換気扇が運転・停止制御される請求項2記載の換気設備。
  4. 前記計測情報が、前記換気扇が運転されている状態で、前記換気扇に電力を供給する電力線を流れる電流に関して計測される電気的運転状態計測情報、又は、前記換気扇の周りで計測される気流運転状態計測情報である請求項1〜3の何れか1項に記載の換気設備。
  5. 前記換気扇情報出力部が換気扇非運転情報を出力した場合に、前記換気扇の運転を促す警報を出力する警報出力部を備えた請求項1〜4の何れか1項記載の換気設備。
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