JP2010137614A - トルクロッドの支持構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】構造の複雑化や重量増し等を伴う構造変更を行うことなしにトルクロッドを確実に支持できる構造を提案する。
【解決手段】エンジン1の本体壁部1aに第1の連結部材2を介してつながる連結端4aを備え、該エンジン1のトルク変動に伴う主軸周りの揺動を抑制するトルクロッド4の支持構造において、前記第1の連結部材3の軸芯Lに沿う軸芯L1を有し、一端5aがエンジン1の本体壁部1aに連結し、他端5bが自由端になる第2の連結部材5を設け、この第2の連結部材5と第1の連結部材3との相互間に、弾性部材6a、6bを介して該第1の連結部材3及び第2の連結部材5を連結する支持部材6を配置する。
【選択図】図1
【解決手段】エンジン1の本体壁部1aに第1の連結部材2を介してつながる連結端4aを備え、該エンジン1のトルク変動に伴う主軸周りの揺動を抑制するトルクロッド4の支持構造において、前記第1の連結部材3の軸芯Lに沿う軸芯L1を有し、一端5aがエンジン1の本体壁部1aに連結し、他端5bが自由端になる第2の連結部材5を設け、この第2の連結部材5と第1の連結部材3との相互間に、弾性部材6a、6bを介して該第1の連結部材3及び第2の連結部材5を連結する支持部材6を配置する。
【選択図】図1
Description
本発明は、トルク変動等によって生じるエンジンの主軸周りの揺動を抑制するのに用いられるトルクロッドの支持構造に関するものであり、該トルクロッドを構造の複雑化や重量増しを伴うことなしに確実に支持してその有する機能をより確実に発揮させようとするものである。
最大トルクが比較的大きい前輪駆動式の横置きエンジンは、変速機を含めてエンジンの本体両側壁部を車体サイドフレームに連係、固定するようになっており、車体サイドフレームとの相互間にはマウント部材を介在させてエンジンの振動を減衰する一方、エンジン負荷時のロール挙動を抑制するためトルクロッドと呼ばれるエンジン支持材を車体のフレームとの間に配設(ロール挙動を効果的に抑えるためにエンジン慣性主軸から離れた位置に配置)した構造になっている。
ここに、エンジン負荷時におけるロール挙動は、車両の加速時等、エンジンのトルクが大きく変動する時にその反力によってエンジンが変速機とともに主軸(出力軸)の周りに揺動することによって発生するものであって、他の部品との干渉を起こす原因になったり、マウント部材の負荷が増大してその寿命に影響を与えることから、ロール挙動の抑制を図ることは極めて重要であり、この点に関する先行技術としては、例えば、トルクロッドをマウント部材とその側方に隣接するエンジンとの間で前後方向に延びるように配設し、その前後両端部をいずれもマウント本体部の前後に少しだけ突出させてパワープラント側及び車体側に連結する一方、マウント本体部の上方で前後に跨ぐように逆U字状ストッパ部材を設け、このストッパ部材の後側脚部にブラケットを介してトルクロッドの後端部を取り付け、トルクロッドの前端部をマウント本体部とパワープラントとの連結部材とするフランジ板に締結した構造になる防振マウント装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−67500号公報
ところで、従来のトルクロッドの支持構造にあっては、該トルクロッドを支持する連結部材(フランジ板)がエンジンに対して片端のみで固定された構造になっているため、トルクロッドからの入力が大きくなると固定部を起点として連結部材が変位するおそれがあり、かかる入力に対応するには連結部材そのものの取り付け部分について補強を施すか、あるいはトルクロッドを複数本設置することにより荷重の分散を図るといった設計手法が採られているところ、かかる対処法にあっては取り付け構造の複雑化や重量増しが避けられないばかりか、コスト増加等につながることも懸念され未だ改善の余地が残されていた。
本発明の課題は、上述したような従来の問題を伴うことなしにトルクロッドを支持できる支持構造を提案するところにある。
本発明は、上記従来の課題を解決するためになされたものであり、エンジンの本体壁部に、片端支持になる第2の連結部材を設け、この第2の連結部材とトルクロッドにつながる第1の連結部材とを、弾性部材を備えた支持部材にて連結した支持構造とするところに特徴を有する。
トルクロッドを支持する第1の連結部材は、その一端がエンジンの本体壁部につながっており、もう一端は第2の連結部材の自由端に連結する支持部材を介してつながっているため両端が支持された状態に保持されることとなり、エンジンのロール挙動によりトルクロッドに大きな入力があっても支持部材を通して入力の分散を図ることが可能となり構造の複雑化を伴うような変更を行ったりトルクロッドの設置本数を増やす等の手立てを施さずとも第1の連結部材の変位を確実に抑制することができる。
また、第1の連結部材と第2の連結部材とをつなぐ支持部材は弾性部材を備えているため、エンジンの振動に対してはダイナミックダンパとして機能することとなり騒音の低減を図ることが可能となる。
以下、図面を用いて本発明をより具体的に説明する。
図1は、本発明にしたがうトルクロッドの支持構造の実施の形態(実施例)をエンジンの本体側壁部に取り付けた状態で模式的に示した図であり、図2は図1の側面を示した図である。
図1は、本発明にしたがうトルクロッドの支持構造の実施の形態(実施例)をエンジンの本体側壁部に取り付けた状態で模式的に示した図であり、図2は図1の側面を示した図である。
図における符号1は車体のエンジンルーム内にトランスミッション(図示せず)とともに横向き(エンジンの出力軸が車体の幅方向に向けて配置される向き)に配置するエンジン、2はエンジン1の本体壁部(サイド側の壁部)1aに設けられたエンジンマウントである(トランスミッション側のエンジンマウントは図示せず)。このエンジンマウント2は、ボルト連結によりブラケット2aを介して車体のサイドフレームに連係しており、エンジン1をトランスミッションとともにエンジンルームないに固定、保持するものであって、エンジン1からの振動あるいは車体からの振動を減衰する機能を有している。
また、3は一端がエンジン1の本体壁部1aにつながり、他端が自由端になる第1の連結部材、4は車体の前後方向に配置されるトルクロッドである。トルクロッド4は、その両端にそれぞれ円筒状のケース部材と、このケース部材の内側に配置される弾性部材からなる連結端4a、4bを備えていて、一方の連結端4aが第1の連結部材3に連係し、もう一方の連結端4bが車体フレームに連係している。
5は第1の連結部材1の軸芯Lに沿う軸芯L1を有し、エンジンの本体壁部1aに設けられた第2の連結部材である。この第2の連結部材5は、ここでは一端5aがエンジンマウント2のブラケット2aに一体的に連結した場合を例として示してあり、他端5bが自由端になっている。
さらに、6は第1の連結部材3と第2の連結部材5との相互間に配置された支持部材である。この支持部材6は金属材料からなる剛性の高い本体部分6aと、この本体部分6aの両端にそれぞれ一体的に設けられたゴムの如き材質からなる弾性部材6b、6cから構成されていて、弾性部材6bが第1の連結部材1の自由端でつながり、弾性部材6cが第2の連結部材5の自由端でつながっている。
上記の支持構造にあっては、第1の連結部材3は両端が支持された状態になっており、車両の急加速時等においてトルクロッド4に大きな荷重が入力されても該荷重は支持部材6を通して効果的に分散されることとなるため、重量増し等につながる構造変更を行わなくとも第1の連結部材3における変位は効果的に軽減されることとなる。
図3はエンジンマウント2のブラケット2aの先端部における振動(dB)と周波数(Hz)の関係を示したグラフである。本発明におけるトルクロッドの支持構造は、図3に示すように、車両の加速時における騒音領域において支配的となるエンジンマウント2のブラケット倒れモードに対するダイナミックダンパとしての機能をもたせることが可能であって車両の加速時等における騒音の低減も見込める。
ダイナミックダンパとしての機能を発揮させるためには、第2の支持部材5と弾性部材6b、6cとで発生する共振周波数を、エンジンマウント2のブラケット2aで発生する1次倒れモードの共振周波数と近似するように第2の支持部材5の質量と弾性部材6b、6cの剛性を適宜調整すればよい。
第2の連結部材5は、エンジンマウント2のブラケット2aに一体的に設けた場合を例示したが、エンジン1の本体壁部1aに直接設けることも可能である。第2の連結部材5をブラケット2aに一体的に設ける場合には上述したように、ダイナミックダンパとしての機能をもたせることができる他、第2の連結部材5そのものの小型化(短縮化)が可能となる利点がある。
本発明によれば、支持部における強度を確保するための構造変更を伴うことなしにロール挙動を抑制し得るトルクロッドの支持構造が提供できる。
エンジンマウントのブラケットに第2の連結部材を設けて、この第2の連結部材と第1の連結部材を、弾性部材を有する支持部材にて連結することで、とくに車両の加速時において発生する騒音をより有利に低減することが可能となる。
1 エンジン
1a 本体壁部
2 エンジンマウント
2a ブラケット
3 第1の連結部材
4 トルクロッド
4a 連結端
4b 連結端
5 第2の連結部材
5a 一端
5b 他端
6 支持部材
6a 本体部分
6b 弾性部材
6c 弾性部材
L 第1の連結部材の軸芯
L1 第2の連結部材の軸芯
1a 本体壁部
2 エンジンマウント
2a ブラケット
3 第1の連結部材
4 トルクロッド
4a 連結端
4b 連結端
5 第2の連結部材
5a 一端
5b 他端
6 支持部材
6a 本体部分
6b 弾性部材
6c 弾性部材
L 第1の連結部材の軸芯
L1 第2の連結部材の軸芯
Claims (2)
- エンジンの本体壁部に第1の連結部材を介してつながる連結端を備え、該エンジンのトルク変動に伴う主軸周りの揺動を抑制するトルクロッドの支持構造において、
前記第1の連結部材の軸芯に沿う軸芯を有し、一端がエンジンの本体壁部に連結し他端が自由端になる第2の連結部材を設け、この第2の連結部材と第1の連結部材との相互間に、弾性部材を介して該第1の連結部材及び第2の連結部材を連結する支持部材を配置したことを特徴とするトルクロッドの支持構造。 - 前記第2の連結部材が、エンジンマウントのブラケットに一体的に設けられたものである、請求項1記載のトルクロッドの支持構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008313502A JP2010137614A (ja) | 2008-12-09 | 2008-12-09 | トルクロッドの支持構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008313502A JP2010137614A (ja) | 2008-12-09 | 2008-12-09 | トルクロッドの支持構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010137614A true JP2010137614A (ja) | 2010-06-24 |
Family
ID=42348137
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008313502A Pending JP2010137614A (ja) | 2008-12-09 | 2008-12-09 | トルクロッドの支持構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010137614A (ja) |
-
2008
- 2008-12-09 JP JP2008313502A patent/JP2010137614A/ja active Pending
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