JP2010134667A - 埃の浮遊軌跡情報の作成方法、作成プログラム及び作成システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】撮影画像を撮影順に一枚ずつ取込む画像取込みステップと、取込み時刻が前後する前の取込み画像と後の取込み画像を画素毎に輝度に関して差分比較し、輝度が設定基準より上がった差分領域を当該後の取込み画像で初めて映し出された埃画像と確定する埃画像確定ステップと、前記背景画像データのうち前記埃画像に対応する位置の画素を埃描画データに書き換えることで背景画像に埃を上書き描画する埃描画ステップとを備え、撮影画像の取込み毎に、埃画像確定ステップと、埃描画ステップとを行うことで、背景画像に埃が累積描画された累積画像データを、埃の浮遊軌跡情報として作成する。
【選択図】 図5
Description
この方法では、当該カメラは埃が通過する際の一瞬しか捕らえることができないので、埃の浮遊軌跡情報を得ることはできなかった。
而して、埃が存在すれば、室内環境への悪影響があるため、特許文献1に記載されているように、建物に集塵装置を備えさせて極力埃を除去しているが、埃の浮遊軌跡が分れば、それに基づいて発生位置、落下・付着位置、その間の飛翔経路を推測できるので、上記した集塵装置やその他のクリーン機器を効率的に働かせることができると考えられる。
請求項1の発明は、埃の浮遊軌跡情報の作成方法であって、背景画像データを取得する背景画像取得ステップと、撮影画像を撮影順に一枚ずつ取込む画像取込みステップと、取込み時刻が前後する、前の取込み画像と後の取込み画像を画素毎に輝度に関して差分比較し、輝度が設定基準より上がった差分領域を、当該後の取込み画像で初めて現れた埃画像として確定する埃画像確定ステップと、前記背景画像データのうち前記埃画像に対応する位置の画素を、埃の表示に適した数値に書き換えることで背景画像に埃を上書き描画する埃描画ステップとを備え、撮影画像の取込み毎に、前記埃画像確定ステップと、前記埃描画ステップとを行うことで、背景画像に埃が累積描画された累積画像データを、埃の浮遊軌跡情報として作成することを特徴とする作成方法である。
作成システム1は、ハロゲンランプや水銀系ランプが単数若しくは複数配置されてなる照明光源3と、撮影手段としてのCCDカメラ7と、CCDカメラ7に接続された画像処理手段としてのパーソナルコンピュータ(ディスプレイ、CPU、RAM、ROM、ハードディスク、キーボードなどを含む)9とを備えており、このパーソナルコンピュータ9がCCDカメラ7で撮影された画像を処理することで、埃の浮遊軌跡情報を作成する。CPUは、ハードディスクに格納された作成プログラムをRAMに展開しながら実行し、作成された情報をハードディスクに記憶したり、ディスプレイに出力したりする。
照明手段としての照明光源3と、CCDカメラ7の位置は、撮影中は固定されている。CCDカメラ7による1秒間当たりの撮影・取込み枚数は30〜60枚程度とする。
なお、以下で記載されている[配列メモリ]は表示画面と同じサイズで確保された二次元メモリ領域を意味する。
<1枚目の画像取込み>
最初の撮影画像を、CCDカメラ7の撮影画像が一旦保存されたカメラボードメモリから、用意された[現在配列メモリ]にその画像データを転送することで取込む。
そして、(背景画像取得ステップ)を実行してその画像を被処理対象領域の背景画像とする。具体的には、用意した[重ね配列メモリ]に転送する。最初に[重ね配列メモリ]に格納されたものが背景画像データとなるので、このように処理することで、この実施の形態では、最初の実写画像である撮影画像が背景画像になっている。実際の場所の撮影画像上に埃画像が重畳描画されることになるので、実際の撮影場所内における埃の浮遊位置が確認し易くなっている。
また、<2枚目の画像取込み>用に(準備ステップ)として、[現在配列メモリ]中の画像データを[直前配列メモリ]に転送しておく。
CCDカメラ7の撮影画像が一旦保存されたカメラボードメモリから、用意された[現在配列メモリ]に次の取込み画像の画像データを転送して取込むことで、(画像取込みステップ)を実行する。
次に、(埃画像確定ステップ)の(差分領域確定ステップ)として、1枚目と2枚目の取込み画像を画素毎に輝度に関して差分比較し、2枚目の画像内の画素の輝度が1枚目の画像の対応する位置の画素の輝度より、設定基準を超えて上がった差分領域を先ず確定する。具体的には、[現在配列メモリ]と[直前配列メモリ]の対応する同じ位置の画素を、輝度に関して差分比較する。そして輝度に関して[現在配列メモリ]が[直前配列メモリ]より所定の輝度差以上に高くなった(=明るくなった)差分領域の輪郭線を、境界線追跡のアルゴリズムに従って探索する。
始点が見つかると、その始点のサーチコードを7にして、以下の表1に従って、近傍の調査をする。そして、調査結果により、サーチコードを変更すると共に移動することで、現在点(境界点)を、図3に示すように移動していく。この境界線追跡では、反時計回りに一周する。なお、図では説明の便宜のために、輝度の高い白画素の回りは、境界線を示す●を書き入れている。
2枚目の取込み画像について差分領域の確定処理が終了すると、(チェックステップ)を実行して、今度はその確定された差分領域に基づいて2枚目の取込み画像の異常をチェックする。具体的には、個々の差分領域の境界線の長さと差分領域の数には許容範囲が規定されており、それを超えた場合には異常と判断して、処理を再スタートさせる。すなわち、次の取込み画像を背景画像とすると共に、埃の浮遊軌跡情報作成のための最初(=1枚目)の取込み画像とする。この再スタートは正常状態になるまで繰り返される。
また、室内照明やシステムの各構成要素の位置や向きが変化したりした場合には、差分領域の発生個数が一挙に変化するので、差分領域の発生個数の増減が許容範囲を超えたか否かで異常の発生をチェックしている。
異常が無かった場合には、確定された差分領域を当該後の取込み画像で初めて現れた埃画像として確定し、差分領域の境界線を埃の輪郭線とする。
その後、<3枚目の画像取込み>用の準備ステップとして、(次処理の準備ステップ)を実行して、 [現在配列メモリ]内の画像データを、[直前配列メモリ]に転送しておく。
[重ね配列メモリ]に格納された画像データを展開して表示画面としてディスプレイ表示する。初期画面は実写画像であるが、上記の(埃描画ステップ)で[重ね配列メモリ]が書き換えられると、その書き換えられた部分は埃画像となって表示される。表示画面は、[重ね配列メモリ]の書き換え回数が多くなるほど、多くの埃画像が上書き描画された累積画像となる。
(ビデオファイル作成ステップ)
上記したように[重ね配列メモリ]に格納された画像データを展開して画像を表示しながら、ハードディスクに保存してビデオファイルも作成する。
<2枚目の画像取込み>について実行した(画像取込みステップ)→(埃画像確定ステップ(差分領域確定ステップ)+(チェックステップ))→(埃描画ステップ)→(準備ステップ)を繰り返す。また、表示画面についても逐次(表示ステップ)、(ビデオファイル作成ステップ)を繰り返す。
画像の取込み毎に、上記ステップの実行を繰り返すことで、元の背景画像に対して埃が累積描画された累積画像データを、埃の浮遊軌跡情報として作成することができる。
また、累積画像をリアルタイムで作ってディスプレイ表示するので、撮影途中でも埃の発生位置などを知ることができる。
取込み時刻が前後する2枚の取込み画像で確定された埃画像どうしを比較し、前の取込み画像で映し出された埃が移動して後の取込み画像でその埃が近接の移動先で映し出されたと推測されるものを検索する。具体的には、前の取込み画像に映し出された埃画像群の1つ1つの埃画像についてそれらの移動先画像の可能性が高い埃画像を後の取込み画像内に映し出された埃画像群から検索する。そして、移動先画像と推測される接続先画像が見つかった場合には、当該2つの埃画像データを一対一対応の線分データとして格納する。この線分を連結したものが埃の軌跡線になっている。
以下、処理内容を図7のフローチャートに従って説明する。
先ず、図12に示すように、最初の後の取込み画像となる1枚の画像について、上記(埃画像確定ステップ)で新たな埃画像を確定する毎に、(埃データ収集ステップ)を実行して、[新たな埃の情報配列メモリ]にその埃画像データを1行分で格納する。データ格納欄は、(X、Y軸方向の中心座標)と、(埃サイズ(境界線の長さ))と、(接続不可フラグ)とになっている。XY座標データが埃画像の中心位置データに対応している。
埃画像が確定される毎に行が追加されていくので、当該後の取込み画像内で20個の埃画像が確定された場合には、[新たな埃の情報配列メモリ]は20行になる。
そして、以下のように、データ処理する。
(0:X 先端線の終点座標)に、[新たな埃の情報配列メモリ] の(0:X 中心座標)のデータを格納する。
(1:Y 先端線の終点座標)に、[新たな埃の情報配列メモリ] の(1:Y 中心座標)のデータを格納する。
(4:埃サイズ)に、[新たな埃の情報配列メモリ] の(2:埃サイズ)のデータを格納する。
(6:画像取込番号)に、プログラム内カウンタから番号を取得して格納する。
[軌跡線の情報配列メモリ−2]
(2:埃サイズの累計)に、[新たな埃の情報配列メモリ] の(2:埃サイズ)のデータを格納する。
新たに、(埃データ収集ステップ)を実行する。具体的には、[新たな埃の情報配列メモリ]を一旦廃棄し、その3枚目の取込み画像について、その取込み画像に対応する[新たな埃の情報配列メモリ]を<2枚目の画像取込み>の場合と同様に再生成する。
・算出距離が1ドット以内である。
2つの埃画像間の算出距離が短すぎるので、同位置重複点であると見なして、[新たな埃の情報配列メモリ]の(3:接続不可フラグ)に「1」を格納して検索対象から外す。
・算出距離が近傍認識距離より長い。
算出距離が長すぎるので、2枚目の取込み画像で映し出された埃画像が接続先とは見なさない。
[軌跡線の情報配列メモリ−1]
(0:X 先端線の終点座標)から、(2:X 先端線の始点座標)に移動する。
(1:Y 先端線の終点座標)から、(3:Y 先端線の始点座標)に移動する。
空いた(0:X 先端線の終点座標)に、[新たな埃の情報配列メモリ]の(0:X 中心座標)のデータを格納する。
空いた(1:Y 先端線の終点座標)に、[新たな埃の情報配列メモリ]の(1:Y 中心座標)のデータを格納する。
(4:埃サイズ)に、[新たな埃の情報配列メモリ]の(2:埃サイズ)のデータを格納する。
(6:画像取込番号)に、現在の画像の取込み番号をプログラムのカウンタから取得して格納する。
(8:接続回数)に、「1」を格納する。接続回数は、接続された線分の数に対応しており、この場合には初めて1本の線分が作成されたので、「1」を格納する。
(12:X 基準線の始点座標)に、[軌跡線の情報配列メモリ−1]の(2:X 先端線の始点座標)のデータをコピーして格納する。基準線の概念については後で詳述する。
(13:Y 基準線の始点座標)に、[軌跡線の情報配列メモリ−1]の(3:Y 先端線の始点座標)のデータをコピーして格納する。
(0:基準線の長さ)に、算出した「先端線の長さ」のデータを格納する。この段階では基準線が形成されていないので、先端線が基準線を兼ねている。なお、基準線の概念については後で詳述する。
(1:先端線の長さの累計)に、算出した「先端線の長さ」のデータをそのまま格納する。
(2:埃サイズの累計)に、既に格納されたデータに、(4:埃サイズ)のデータを加算して格納する。
当該埃画像が[軌跡線の情報配列メモリ]にデータが格納されたある埃画像の移動先のものであると判断されれば、 [軌跡線の情報配列メモリ]にデータが格納された他の埃画像の接続先にはなり得ない。従って、埃画像の接続先を検索するときにその対象から外すために、上記データ欄に不可(接続済み)の旨のデータが格納される。
そして、以下のデータ処理を行う。
(1:Y 終点座標)に、[軌跡線の情報配列メモリ−1] の(1:Y 先端線の終点座標)のデータを格納する。
(2:X 始点座標)に、[軌跡線の情報配列メモリ−1] の(2:X 先端線の始点座標)のデータを格納する。
(3:Y 始点座標)に、[軌跡線の情報配列メモリ−1] の(3:Y 先端線の始点座標)のデータを格納する。
(4:軌跡線の番号)に、[軌跡線の情報配列メモリ−1] の(7:軌跡線の番号)のデータを格納する。
(5:描画配列番号)に、配列毎に番号を付す。
(表示ステップ)[軌跡線の描画配列メモリ]は逐次展開され、軌跡線が埃画像に重畳表示された画面をリアルタイムで作ってディスプレイ表示するので、撮影途中でも埃の移動方向などを知ることができる。
そして、処理が終了した後、どの埃画像の接続先とも見なされなかった埃画像が残ったときには、それを新たな埃の出現と認め、その埃画像に関して<2枚目の画像取込み>と同様の処理を行う。即ち、図10に示すように、軌跡線に関する配列メモリのうち、[軌跡線の情報配列メモリ−1]、[軌跡線の情報配列メモリ−2]を新たに生成する。そして、同じようにデータ処理を行う。
具体的には、[軌跡線の情報配列メモリ−1]の(6:画像取込番号)と現在の画像取込番号との差から、前回の接続からの「経過回数」(=待ち回数)を算出する。次に、「経過回数」が以下の規定回数を超えた場合には、この軌跡を作っていた埃が既に消えてしまったものと判断して、[軌跡線の情報配列メモリ−1]の(5:接続検索終了)に「1」を格納する。格納後は、その[軌跡線の情報配列メモリ−1]に「1」が格納された埃については、もはや接続検索処理は行わない。
・接続回数が「0」回で、
無風状態を設定している場合:10回 設定していない場合:1回
・接続回数が「≧1」回で、
無風状態を設定している場合:30回 設定していない場合:3回
但し、この段階では、接続回数が「0」回だから、気流状態がどうであれ、「待ち」となる。
新たに、(埃データ収集ステップ)を実行する。具体的には、[新たな埃の情報配列メモリ]を一旦廃棄し、その4枚目の取込み画像について、その取込み画像に対応する[新たな埃の情報配列メモリ]を同様にして再生成する。
(基準線と接続線の合計長さ:Lと、基準線に対する接続線の傾き:θ)
・Lが60ドット以上で、 θが近傍認識角以上ある。
・Lが30〜59ドットで、θが近傍認識角の1.3倍以上ある。
・Lが10〜29ドットで、θが近傍認識角の1.8倍以上ある。
・Lが9ドット以下で、 θが近傍認識角の2.3倍以上ある。
(接続線長さ/基準線長さと、θ)
・接続線長さ/基準線長さの比率が2倍以上で、θが近傍認識角度より大きい。
埃の浮遊傾向から考慮して上記のものを検索対象から除外している。
今回は、条件として基準線に対する傾きが加わっている。埃の浮遊傾向を考慮してこの2つを設定しており、最も接続先として可能性が高いものが選ばれるものと推測される。
「基準線」は、先端線の始点と接続線の終点とを結んだ線分のことであるが、この段階では未だ形成されていないので、先端線が基準線を兼ねている。
[軌跡線の情報配列メモリ−1]
(2:X 先端線の始点座標)から、(12:X 基準線の始点座標)にデータを移動する。
(3:Y 先端線の始点座標)から、(13:Y 基準線の始点座標)にデータを移動する。
(0:X 先端線の終点座標)に、[新たな埃の情報配列メモリ]の(0:X 中心座標)のデータを格納する。
(1:Y 先端線の終点座標)に、[新たな埃の情報配列メモリ]の(1:Y 中心座標)のデータを格納する。
(4:埃サイズ)に、[新たな埃の情報配列メモリ]の(2:埃サイズ)のデータを格納する。
(6:画像取込番号)に、現在の画像の取込み番号をプログラム内のカウンタから取得して格納する。
(8:接続回数)に、「1」を加算して格納する。従って、接続回数は「1」または「2」になる。接続回数は、接続先が見つかった回数に相当する
(0:基準線の長さ)に、算出した「基準線の長さ」のデータを格納する。2本の線分が連結された場合に、初めて基準線が形成される。
(1:先端線の長さの累計)に、算出した「先端線の長さ」のデータを加算して格納する。このデータの累計が最終的な軌跡線の長さとなる。
(2:埃サイズの累計)に、既に格納されたデータに、(4:埃サイズ)のデータを加算して格納する。 このデータは平均埃サイズを算出する時に用いられる。
これにより描画データの格納範囲が解かり、描画検索を効率良く行うことができる。
そして、その処理が終了した後、どの埃画像の接続先とも見なされなかった埃画像が残ったときには、それを新たな埃の出現と認め、その埃画像に関して<2枚目の画像取込み>と同様の処理を行う。即ち、(準備ステップ)を実行して、図10に示すように、 [軌跡線の情報配列メモリ−1]、[軌跡線の情報配列メモリ−2]を生成して、次の画像取込みの際に行われる(接続先検索ステップ)に備える。
以下、<5枚目の画像取込み>、<6枚目の画像取込み>‥‥<最終枚目の画像取込み>まで、図14、図15に示すように、同じように処理を繰り返す。但し、<最終枚目の画像取込み>では、もはや(準備ステップ)は必要ないので実行しない。
上記のステップの繰り返し実行により、軌跡線の描画データが[軌跡線の描画配列メモリ]に格納されていく。
軌跡線の描画データが作成された場合には、図16に示すように、埃画像に軌跡線が重畳描画された画面がディスプレイ表示される。なお、この図で描画されている埃画像は図5で描画されている埃画像とは別のものになっているが、視認の便宜のために別のものにしたに過ぎない。
即ち、埃の浮遊傾向から、以下の基準を満たしているものを有効軌跡とする。
・無風状態を設定している場合
接続回数が3回以上 軌跡線の長さが10ドット以上
・無風状態を設定せず、
「気流速度(S)」を40以上(ドット単位)に設定している場合
接続回数が2回以上 軌跡線の長さが30ドット以上
「気流速度(S)」を40未満(ドット単位)に設定している場合
接続回数が(5−S/2)以上 軌跡線の長さが30ドット以上
また、風がある場合には、「気流速度」から算出された値を基に、有効軌跡か否かが適切に判断できるようにしている。
なお、軌跡線の長さは、[軌跡線の情報配列メモリ−2]の(1:先端線の長さの累計)である。
以上の処理を、[軌跡線の情報配列]の全行のデータに対して行い、その結果に基づいて、[軌跡線の描画配列]の全行のデータの(6:描画不要フラグ)に結果を反映させる。
(図16の段階で表示されていた軌跡線でも、描画不要と見なされれば、図17の段階では表示されていない。)
7……CCDカメラ 9……パーソナルコンピュータ
Claims (12)
- 埃の浮遊軌跡情報の作成方法であって、
背景画像データを取得する背景画像取得ステップと、
撮影画像を撮影順に一枚ずつ取込む画像取込みステップと、
取込み時刻が前後する、前の取込み画像と後の取込み画像を画素毎に輝度に関して差分比較し、輝度が設定基準より上がった差分領域を、当該後の取込み画像で初めて現れた埃画像として確定する埃画像確定ステップと、
前記背景画像データのうち、前記埃画像に対応する位置の画素を埃描画データに書き換えることで、背景画像に埃を上書き描画する埃描画ステップとを備え、
撮影画像の取込み毎に、前記埃画像確定ステップと、前記埃描画ステップとを行うことで、背景画像に埃が累積描画された累積画像データを、埃の浮遊軌跡情報として作成することを特徴とする作成方法。 - 請求項1に記載した埃の浮遊軌跡情報の作成方法において、
埃画像確定ステップでは、境界線追跡により境界線として埃の輪郭線を検出し、
埃描画ステップでは、当該輪郭線を埃描画データとして利用することを特徴とする作成方法。 - 請求項1または2に記載した埃の浮遊軌跡情報の作成方法において、
埃画像確定ステップは、差分領域の確定ステップと、差分領域に基づいてその後の取込み画像の異常をチェックするチェックステップとからなり、その後の取込み画像を異常と判断した場合には作業やり直しにして、その次の取込み画像を埃の浮遊軌跡情報作成のための最初の取込み画像とすることを特徴とする作成方法。 - 請求項1から3のいずれかに記載した埃の浮遊軌跡情報の作成方法において、
背景画像データとして実写画像データを使用することを特徴とする作成方法。 - 請求項1から4のいずれかに記載した埃の浮遊軌跡情報の作成方法において、
さらに、背景画像に埃が上書き描画された画像データを新しく作成する毎に逐次表示する表示ステップを有することを特徴とする作成方法。 - 請求項5に記載した埃の浮遊軌跡情報の作成方法において、
表示画像のビデオファイルを作成するビデオファイル作成ステップを備えることを特徴とする作成方法。 - 請求項1から6のいずれかに記載した埃の浮遊軌跡情報の作成方法において、
取込み時刻が前後する2枚の取込み画像で確定された埃画像どうしを距離と方向に基づいて一対一対応させ、前の取込み画像中の埃画像を始点とし、後の取込み画像中の埃画像を終点とする線分データを順次作成していくことで、1本以上の線分が連結された1本の軌跡線データを1つの埃の浮遊軌跡線情報として作成する軌跡線作成ステップと、
埃が累積描画された累積画像に前記で作成された軌跡線を重畳表示する軌跡線重畳表示ステップを備えることを特徴とする作成方法。 - 請求項7に記載した埃の浮遊軌跡情報の作成方法において、
軌跡線作成ステップで、1つの埃の浮遊軌跡線を構成するものとして直前とその一つ前に作成され互いに連結された2本の線分の直近の線分の終点とその一つ前の線分の始点とを結んだ基準線と、当該直近の線分の終点を始点とし次の取込み画像中の任意の埃画像の中心を終点とする接続線を想定し、当該基準線に対する当該接続線の傾きと、当該接続線の長さに基づいて当該接続線を次に連結されるべき線分である否かを判断し、連結されるべき線分であると判断されると当該接続線が当該軌跡線を延ばす新たな線分データとなることを特徴とする作成方法。 - 請求項7または8に記載した埃の浮遊軌跡情報の作成方法において、さらに、撮影時の気流状態に基づいて軌跡線が有効か無効かを判断するステップと、
軌跡線が無効と判断した場合には、その軌跡線を描画対象から外す描画内容チェックステップと、を備えることを特徴とする作成方法。 - 請求項7から9のいずれかに記載した埃の浮遊軌跡情報の作成方法において、
軌跡線描画ステップで、累積画像に前記で作成された軌跡線を重畳表示する際、最後に延びた線分の終点に矢印も表示することを特徴とする作成方法。 - 埃の浮遊軌跡情報の作成方法であって、
請求項1から10のいずれかの方法に記載されたステップをコンピュータに実行させるためのプログラム。 - 埃の浮遊軌跡情報の作成システムであって、
二次元の処理対象領域を奥行きを持って照らし出す照明手段と、前記処理対象領域を撮影する撮影手段と、前記撮影手段により撮影された画像を取得し、請求項1から10のいずれかのステップを実行するための画像処理手段とを備えることを特徴とする作成システム。
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