JP2010134447A - Exposure device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、露光装置に関する。 The present invention relates to an exposure apparatus.
従来、複写機,プリンターなどの画像形成装置において、シリコンを主体とする非晶質材料からなる光導電層を有する感光体ドラム(以下、a−Si感光体ドラムという)が使用されている。a−Si感光体ドラムは、例えば特許文献1に示されるように露光波長が680〜700〔nm〕付近に露光感度が最大となる波長が存在している。そのため、a−Si感光体ドラムの露光には、一般に、この680〜700〔nm〕の付近で出力が最大となる波長を有するAlGaAsを発光層とする半導体の発光素子が用いられていた。
Conventionally, in an image forming apparatus such as a copying machine or a printer, a photosensitive drum (hereinafter referred to as a-Si photosensitive drum) having a photoconductive layer made of an amorphous material mainly composed of silicon has been used. In the a-Si photosensitive drum, for example, as disclosed in
しかしながら、a−Si感光体ドラムには、特許文献1にも記載されているように光メモリが発生し易いという問題がある。この問題を解消するために、特許文献1では、a−Si感光体ドラムの露光に用いる光の波長を短波長化する技術が提案されている。この特許文献1では、a−Si感光体ドラムの周速が116〔mm/sec〕(約7〔m/min〕)である実施例に対して、光メモリを低減可能であることが記載されている。
However, the a-Si photosensitive drum has a problem that an optical memory is easily generated as described in
ところが、a−Si感光体ドラムには、露光に用いる光の短波長化によって露光感度が低下し、露光量が不足し易くなるという問題がある。 However, the a-Si photosensitive drum has a problem that the exposure sensitivity is lowered due to the shortening of the wavelength of light used for exposure, and the exposure amount tends to be insufficient.
また、例えば上記のAlGaAsを発光層とする半導体の発光素子では、短波長化に伴って内部量子効率の低下が顕著となり、発光量の減少も顕著となる。そのため、a−Si感光体ドラムの露光感度の低下とあわさって、a−Si感光体ドラムの露光量がさらに不足し易くなる。 Further, for example, in a semiconductor light emitting device having the above-described AlGaAs as a light emitting layer, the internal quantum efficiency is remarkably lowered and the amount of emitted light is significantly reduced as the wavelength is shortened. For this reason, the exposure amount of the a-Si photosensitive drum is further insufficient due to a decrease in the exposure sensitivity of the a-Si photosensitive drum.
これに対し、発光量を増加させるために、露光光源である発光素子へ供給する電流量を増やすことも考えられるが、電流量を増やすと画像形成装置の電力消費効率が悪くなり、省エネルギー化を図れないという問題があった。 On the other hand, in order to increase the amount of light emission, it is conceivable to increase the amount of current supplied to the light emitting element that is the exposure light source. However, if the amount of current is increased, the power consumption efficiency of the image forming apparatus deteriorates and energy saving is achieved. There was a problem that could not be planned.
本発明は、上記の問題を鑑みてなされたものであり、a−Si感光体ドラムを露光する露光装置において、a−Si感光体ドラムへの露光量を確保しつつ、省エネルギー化を可能にすることを目的とする。 The present invention has been made in view of the above problems, and enables an energy saving while ensuring the exposure amount to the a-Si photosensitive drum in the exposure apparatus that exposes the a-Si photosensitive drum. For the purpose.
本発明に係る露光装置は、シリコンを主体とする非晶質材料からなる光導電層を有している感光体ドラムの表面に帯電した電荷を露光して静電潜像を形成する。そして、前記露光装置は、基板の上に形成されたAlGaInPからなる発光体を有する発光素子アレイを備えている。 The exposure apparatus according to the present invention forms an electrostatic latent image by exposing a charged charge on the surface of a photosensitive drum having a photoconductive layer made of an amorphous material mainly composed of silicon. The exposure apparatus includes a light emitting element array having a light emitter made of AlGaInP formed on a substrate.
本発明によれば、a−Si感光体ドラムを露光する露光装置において、a−Si感光体ドラムへの露光量を確保しつつ、省エネルギー化を可能にすることができる。 According to the present invention, in an exposure apparatus that exposes an a-Si photosensitive drum, it is possible to save energy while securing an exposure amount to the a-Si photosensitive drum.
以下、本発明に係る露光装置の一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。図1は、本実施形態に係る露光装置を備える画像形成装置の構成を示す概略図である。 Hereinafter, an embodiment of an exposure apparatus according to the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a schematic diagram illustrating a configuration of an image forming apparatus including an exposure apparatus according to the present embodiment.
<第1の実施形態>
図1に示したように、画像形成装置1は、用紙Pを搬送する搬送方向に回転するように設けられたa−Si感光体ドラム3と、所定の電圧を印加することでa−Si感光体ドラム3の表面に一様な電荷を帯電させる帯電装置5と、a−Si感光体ドラム3の表面に光を照射することによって静電潜像を形成する本実施形態の露光装置7と、a−Si感光体ドラム3の上に形成された静電潜像にトナーを供給してトナー像を現像する現像装置9と、トナー像が現像されたa−Si感光体ドラム3の表面へ用紙Pを供給する給紙装置11と、現像されたトナー像を用紙Pに転写する転写装置13と、転写されたトナー像を用紙Pに定着させる定着装置15と、トナー像を用紙Pに転写した後にa−Si感光体ドラム3の表面に残留したトナーを除去するクリーニング装置17と、a−Si感光体ドラム3の表面に残留した電荷を除去する除電装置19と、を備えている。
<First Embodiment>
As shown in FIG. 1, the
a−Si感光体ドラム3について、図2〜4を参照しつつ説明する。図2〜4は、a−Si感光体ドラム3の縦断面図である。a−Si感光体ドラム3は、図2に示したように、導電性基体31の上に光導電層32および表面保護層33を積層した構造を基本とするものである。また、図3には、導電性基体31の上にシリコン(Si)を主体とする非晶質材料からなる電荷注入阻止層34を設けたa−Si感光体ドラムを示している。さらに、図4には、導電性基体31と電荷注入阻止層34との間に、シリコンを主体とする非晶質材料からなる耐圧層35を設けたa−Si感光体ドラムを示している。ここで「シリコンを主体とする」とは、シリコン元素が全体に対して50質量%以上であるものをいい、例えば添加物を含んでいてもよい。
The a-Si photosensitive drum 3 will be described with reference to FIGS. 2 to 4 are longitudinal sectional views of the a-Si photosensitive drum 3. As shown in FIG. 2, the a-Si photosensitive drum 3 basically has a structure in which a
a−Si感光体ドラム3の支持母体となる導電性基体31には、導電部材、絶縁体の表面を導電処理したものが用いられる。この導電部材としては、例えばAl,Zn,Cu,Fe,Ti,Ni,Cr,Ta,Sn,Au,Agなどの金属材料、およびステンレス鋼などのような、これら金属材料の合金材料などが挙げられる。この絶縁体としては、例えば樹脂、ガラス、セラミックなどが挙げられる。導電処理の方法としては、例えば絶縁体の表面に導電成膜を蒸着などによって形成する方法などが挙げられる。この導電成膜を形成する材料としては、ITOおよびSnO2などの透明導電性材料、上述の金属材料が挙げられる。特に、導電性基体31としてAl合金を用いる場合は、低コスト化と、軽量化とを両立することができる。加えて、Al合金を用いる場合は、光導電層32、電荷注入阻止層34にシリコンを主体とする非晶質材料を用いた場合に、これらの層との密着性が高くなって信頼性が向上するという点で好適となる。
As the
導電性基体31の上、または電荷注入阻止層34の上に形成される光導電層32としては、シリコンを主体とする非晶質材料を用いることができる。特に、アモルファスシリコン(a−Si),このa−SiにC,N,Oなどを加えたシリコンを主体とする非晶質材料を光導電層32として用いると、良好な電子写真特性が安定して得られる。この電子写真特性としては、例えば光導電性,応答性,繰り返し安定性,耐熱性,耐久性などが挙げられる。さらに、このようにa−Si系を光導電層32として採用すると、表面保護層33を後述するa−Si:Hで形成した際に、整合性に優れるという点で好適となる。
As the
かかるシリコンを主体とする非晶質材料としては、例えばa−Si,a−SiC,a−SiN,a−SiO,a−SiGe,a−SiCN,a−SiNO,a−SiCO,a−SiCNOなどが挙げられる。これらは、例えばグロー放電分解法,ECR法,光CVD法,触媒CVD法,反応性蒸着法などによって成膜形成することができる。また、これらのシリコンを主体とする非晶質材料は、成膜形成に当たってダングリングボンド終端用に水素(H),ハロゲン元素(F,Cl)を膜中に1〜40〔原子%〕含有している。また、各層の暗導電率,光導電率などの電気的特性、および光学的バンドギャップなどについて所望の特性を得るために、周期表第13族元素(以下、「第13族元素」と略す),周期表第15族元素(以下、「第15族元素」と略す)を含有させたり、C,N,Oなどの元素の含有量を調整したりして、光導電層32との上記の諸特性を調整する。ここで「シリコンを主体とする」とは、シリコン元素が全体に対して50質量%以上であるものをいい、例えば添加物を含んでいてもよい。
Examples of the amorphous material mainly composed of silicon include a-Si, a-SiC, a-SiN, a-SiO, a-SiGe, a-SiCN, a-SiNO, a-SiCO, and a-SiCNO. Is mentioned. These can be formed into a film by, for example, a glow discharge decomposition method, an ECR method, a photo CVD method, a catalytic CVD method, a reactive vapor deposition method, or the like. In addition, these amorphous materials mainly composed of silicon contain 1 to 40 [atomic%] hydrogen (H) and halogen elements (F, Cl) for terminating dangling bonds in forming the film. ing. In addition, in order to obtain desired characteristics of the electrical characteristics such as dark conductivity and photoconductivity of each layer, optical band gap, etc., a
上記の第13族元素および第15族元素としては、ホウ素(B)およびリン(P)が共有結合性に優れて半導体特性を敏感に変えられ、優れた光感度が得られるという点で好適となる。そして、C,N,Oなどの元素とともに含有させる場合は、第13族元素を0.1〜20×103〔ppm〕の範囲で含有させるのがよく、第15族元素を0.1〜10×103〔ppm〕の範囲で含有させるのがよい。また、C,N,Oなどの元素を含有させないか、または微量含有させる場合は、第13族元素を0.01〜200〔ppm〕の範囲で含有させるのが良く、第15族元素を0.01〜100〔ppm〕の範囲で含有させるのがよい。これらの元素は、層厚方向にわたって含有量に勾配を設けてもよい。含有量に勾配を設ける場合には、光電層32の全体の平均含有量が上記の範囲内であればよい。
As the
また、シリコンを主体とする非晶質材料には、微結晶シリコン(μc−Si)を含んでもよく、このμc−Siを含んだ場合には、暗/光導電率を高めることができるので、光導電層32の設計自由度を高めるうえで好適である。このようなμc−Siは、上記と同様の形成法を採用するものの、成膜条件を変えることによって形成することができる。例えばグロー放電分解法では、導電性基体31の温度、および高周波電力を高めに設定し、希釈ガスとしての水素流量を増すことによって形成できる。また、μc−Siを含む場合にも上記と同様の不純物元素を添加させてもよい。
Further, the amorphous material mainly composed of silicon may include microcrystalline silicon (μc-Si), and when this μc-Si is included, dark / photoconductivity can be increased. This is suitable for increasing the design freedom of the
上記の光導電層32の厚みは、使用する光導電性材料および所望の電子写真特性に応じて適宜設定される。また、シリコンを主体とする非晶質材料を用いた場合には、通常、5〜100〔μm〕の範囲に設定され、好適には8〜60〔μm〕の範囲に設定される。
The thickness of the
電荷注入阻止層34は、図3,4に示したように、導電性基体31と、光導電層32との間に必要に応じて設けられる。この電荷注入阻止層34は、導電性基体31からの電荷の注入を阻止するうえで設けることが好ましい。すなわち、電荷注入阻止層34によって、所定方向の電荷の流れを制御し、ひいては、表面保護層33における電子の横流れなどをさらに厳密に制御して、解像度がさらに優れた電子写真用の感光体とすることができる。
As shown in FIGS. 3 and 4, the charge
また、電荷注入阻止層34は、上述のようにa−Siなどのシリコンを主体とする非晶質材料によって形成されるが、特に、a−Siに、C,N,Oなどを加えたシリコンを主体とする非晶質材料を用いるのが好ましい。シリコンを主体とする非晶質材料を採用することで、優れた上記の電子写真特性が安定して得られる。さらに、シリコンを主体とする非晶質材料を採用した場合は、シリコンを主体とする非晶質材料によって形成される表面保護層33との整合性に優れたものとなる。ここで、a−SiにC,N,Oなどを加えたシリコンを主体とする非晶質材料としては、例えばa−SiC,a−SiN,a−SiO,a−SiGe,a−SiCN,a−SiNO,a−SiCO,a−SiCNOなどを挙げることができる。
The charge
これらのシリコンを主体とする非晶質材料による電荷注入阻止層34は、例えばグロー放電分解法,各種スパッタリング法,各種蒸着法,ECR法,光CVD法,触媒CVD法,反応性蒸着法などによって成膜形成することができる。この電荷注入阻止層34としてシリコンを主体とする非晶質材料を採用した場合、成膜形成に当たってダングリングボンド終端用に水素(H),ハロゲン元素(F,Cl)を、膜全体を100〔原子%〕としたときに、1〜40〔原子%〕の範囲で含有している。
The charge
また、電荷注入阻止層34の成膜にあたっては、各層の暗導電率,光導電率などの電気的特性、および光学的バンドギャップなどについて所望の特性を得るために、周期表第13族元素,周期表第15族元素を含有させたり、C,N,Oなどの元素の含有量を調整したりして、上記の諸特性を調整することもできる。
Further, in forming the charge
また、第13族元素および第15族元素としては、共有結合性に優れて半導体特性を敏感に変え得る点、および優れた光感度が得られるという点でホウ素(B)およびリン(P)を用いるのが望ましい。
Further, as the
第13族元素および第15族元素をC,Oなどの元素とともに含有させる場合には、第13族元素の含有量は0.1〜20×103〔ppm〕の範囲、第15族元素の含有量は0.1〜10×103〔ppm〕の範囲であるのが好ましい。また、C,Oなどの元素を含有させないか、または微量含有させる場合は、第13族元素の含有量は0.01〜200〔ppm〕の範囲、第15族元素の含有量は0.01〜100〔ppm〕の範囲であることが好ましい。さらに、これらの元素は、層厚方向にわたって含有量に勾配を設けてもよい。含有量に勾配を設ける場合には、電荷注入阻止層34の全体の平均含有量が上記の範囲内であればよい。
In case of containing
また、電荷注入阻止層34の膜厚を0.5〜12〔μm〕の範囲内の値とすることが好ましい。この理由は、かかる電荷注入阻止層34の膜厚が0.5〔μm〕未満の値になると、導電性基体31に対する電荷注入を阻止する効果が著しく低下したり、均一な厚さに形成したりすることが困難となる場合があるためである。一方、電荷注入阻止層34の膜厚が12〔μm〕を超えると、製造管理が困難となったり、著しい残留電位の増大を招いたりする場合があるためである。したがって、かかる電荷注入阻止層34の膜厚を1〜10〔μm〕の範囲内の値とすることがより好ましく、2〜7〔μm〕の範囲内の値とすることがさらに好ましい。
The thickness of the charge
次に、光導電層32の上に形成される表面保護層33について説明する。
Next, the surface
表面保護層33に求められる特性として、まず、a−Si感光体ドラム3に照射される光が表面保護層33を良好に透過して光導電層32に到達する為に、照射される光に対して十分広い光学バンドギャップを有することが挙げられる。
As the characteristics required for the surface
また、画像形成における静電潜像を保持し得る抵抗値が必要である。この静電潜像を保持し得る抵抗値としては、一般的に1×1011〜1012〔Ω・cm2〕の範囲以上であるとされている。 Further, a resistance value capable of holding an electrostatic latent image in image formation is required. The resistance value capable of holding this electrostatic latent image is generally considered to be in the range of 1 × 10 11 to 10 12 [Ω · cm 2 ].
さらに、摺擦による摩耗に耐え得る高い硬度を持った材料であることが求められる。このような材料としては、例えばa−SiC,a−SiNなどが実用化されている。 Furthermore, the material is required to have a high hardness that can withstand abrasion due to rubbing. As such a material, for example, a-SiC, a-SiN and the like have been put into practical use.
以下、表面保護層33にa−SiCを用いた場合について説明する。
Hereinafter, the case where a-SiC is used for the surface
表面保護層33に求められる特性を得るには、a−SiCに水素を含有させたa−SiC:Hによって形成することが望ましい。
In order to obtain the characteristics required for the surface
a−SiC:Hは、元素比率を組成式a−Si1−XCX:Hと表した場合、例えばX値が0.55以上0.93未満の範囲が好ましいとされる。X値を0.55以上にすることで表面保護層として適切な硬度を得ることが可能となり、表面保護層33、ひいてはa−Si感光体ドラム3の耐久性を確保でき、X値を0.93未満にすることで同様に表面保護層としての硬度を得ることができる。このX値の好適な範囲としては、0.6以上0.85以下の範囲とされる。表面保護層33をa−SiC:Hによって形成する場合のH含有量は、1原子%以上70原子%以下の範囲に設定するとよい。この範囲内では、Si−H結合がSi−C結合に比して少なくなり、表面保護層33に光が照射されたときに生じた電荷のトラップを抑えることができる。また、残留電位を防止することができる点で好ましい。また、このH含有量を45原子%以下の範囲とすると、より良好な結果が得られる。
When the element ratio is expressed as a composition formula a-Si 1-X C X : H, a-SiC: H, for example, is preferably in a range where the X value is 0.55 or more and less than 0.93. By setting the X value to 0.55 or more, it is possible to obtain an appropriate hardness as the surface protective layer, the durability of the surface
また、表面保護層33の膜厚を0.3〜2〔μm〕の範囲内の値とすることが好ましい。この理由は、かかる表面保護層33の膜厚が0.3〔μm〕未満の値になると、著しく耐久性が低下するためである。一方、表面保護層33の膜厚が2〔μm〕を超えると、製造管理が困難となったり、著しい残留電位の増大を招いたりする場合があるためである。したがって、かかる表面保護層33の膜厚を0.4〜1.5〔μm〕の範囲内の値とすることがより好ましく、0.5〜1.2〔μm〕の範囲内の値とすることがさらに好ましい。
Moreover, it is preferable to make the film thickness of the surface
耐圧層35は、電気的な耐圧を向上させる為に設けられ、導電性基体31と電荷注入阻止層34との間に設けられることが望ましい。この理由は、電荷注入阻止層34に比べて導電性基体31側に設けることで電子写真特性に必要な帯電性,感度,残留電位などの電気特性、解像度、"かぶり"などの画像特性が大きく低下するの抑えつつ、耐圧性を向上することができる為である。
The
この耐圧層35の構造としては、シリコンを主体とする非晶質材料ではa−SiC,a−SiN,a−SiO,a−SiNO,a−SiCNなどの抵抗値の高い材料を単層で設けたり、a−Siと、a−SiN,a−SiCなどとを積層する構造などが用いられる。
As the structure of the
次に、露光装置7について説明する。露光装置7は、図5に示した発光素子71を基板73の上に列をなして複数形成した発光素子アレイ(不図示)を備えており、例えば、各発光素子71から発せられる光をレンズアレイを介してa−Si感光体ドラム3に照射可能に構成されたLEDプリントヘッドの形態とすることができる。
Next, the
発光素子71は、基板73の上に形成されたDBR層75と、このDBR層75の上の一部分に形成された発光部分となる活性層77とを備えている。なお、このDBRは、Distributed Bragg. Reflector(分布ブラッグ反射体)の略称である。また、活性層77の上面には、コンタクト層79が設けられている。そして、これらの各半導体層は、後述する共通電極81とDBR層75との接点部分、および後述する個別電極83とコンタクト層79との接点部分を除いて、絶縁膜85によって全体的に被覆されている。また、共通電極81、個別電極83、および絶縁膜85の上には、これらの各部材を部分的に被覆する保護膜87が設けられている。
The
基板73は、高抵抗性のGaAs基板であり、2×103〜6×103〔Ω・cm〕程度の電気抵抗率を有している。
The
DBR層75は、屈折率の異なる2種類の層を交互に複数層積層することで形成され、本実施形態では、膜厚が約500〔Å〕のAlAs層と、膜厚が約500〔Å〕のAlGaAs層と、を1組として、5〜20組を交互に積層することで形成されている。このように組成の異なる2つの層を交互に積層することで、後述する発光層77bで発光した光をDBR層75で反射させることによって、この光が基板73に吸収されてしまうのを低減し、光出力を実質的に向上させている。また、このDBR層75は、オーミックコンタクト層としても機能するように、半導体不純物としてSiを1.5×1018〔atoms(原子)/cm3〕程度含有している。
The
上記のように、DBR層75の上面の一部分には、活性層77が形成されている。また、DBR層75の上面において活性層77が形成されていない部分には、共通電極81が接続されている。
As described above, the
共通電極81は、例えばCrとAuとを交互に2層ずつ積層して、1〔μm〕程度の厚さで形成されている。また、共通電極81および個別電極83は、図示しない駆動回路に接続されている。この駆動回路によって、共通電極81と個別電極83との間に電圧が印加されることによって、発光素子71に電流が流れて、発光素子71が発光する。
The
活性層77は、DBR層75の上に、n型クラッド層77a、発光層77b、およびp型クラッド層77cをこの順に積層して構成されている。n型クラッド層77aは、例えば膜厚が約5×103〔Å〕のAlInP層であり、半導体不純物としてのSiを8×1017〔atoms(原子)/cm3〕程度含有している。発光層77bは、例えば膜厚が約3×103〔Å〕のAlGaInP層であり、半導体不純物は含有していない。p型クラッド層77cは、例えば、膜厚が約4×103〔Å〕のAlInP層であり、半導体不純物としてMgを7×1017〔atoms(原子)/cm3〕程度含有している。なお、発光層77bが本発明における発光体に相当する。
The
活性層77の上面、つまり、p型クラッド層77cの上面には、コンタクト層79が形成されている。コンタクト層79は、例えば、膜厚が約11×103〔Å〕のGaP層であり、半導体不純物としてのMgを1.5×1018〔atoms(原子)/cm3〕程度含有している。
A
コンタクト層79の上には、個別電極83が形成されている。この個別電極83は、例えばCrとAuとを交互に積層して、1〔μm〕程度の厚さで形成されている。
On the
基板73の上に列をなして複数並べられた各発光素子71は、上記の共通電極81と個別電極83とによって選択的に電流が供給されることで、選択的に発光するように構成されている。
A plurality of
次に、除電装置19について説明する。除電装置19は、複数の発光素子を基板73の上に配置することで構成された光源を備えている。この除電用の発光素子としては、例えば、上記の露光装置7と同様、AlGaInPを発光層とする発光素子を用いることができる。
Next, the
以上、画像形成装置1を構成するa−Si感光体ドラム3、露光装置7、および除電装置19の構成の一部について説明したが、説明を省略した構成や帯電装置5などのこれら以外の各装置は、公知のものを適用すればよい。
In the above, a part of the configuration of the a-Si photosensitive drum 3, the
次に、画像形成装置1の動作について説明する。画像形成装置1において、画像形成動作が開始されると、まずa−Si感光体ドラム3が図1の矢印R方向に回転を始める。次いで、所定の電圧が印加された帯電装置5によって、a−Si感光体ドラム3への放電が行われ、a−Si感光体ドラム3の表面に一様な電荷が帯電される。そして、a−Si感光体ドラム3の表面に露光装置7によって光が照射され、画像となる部分の表面電位を所定の電位とすることによって、形成する画像に対応する静電潜像が形成される。
Next, the operation of the
現像装置9は、ハウジング9aに充填されたトナーをa−Si感光体ドラム3表面に形成された静電潜像に付着させ、トナー像を形成する。そして、このトナー像は、a−Si感光体ドラム3の回転によって転写装置13へ搬送される。
The developing
続いて、給紙装置11によってa−Si感光体ドラム3と転写装置13との間に用紙Pが供給され、転写装置13によってa−Si感光体ドラム3の上のトナー像が用紙Pの上に転写される。そして、トナー像が転写された用紙Pは、図示しない分離装置によってa−Si感光体ドラム3から分離されて定着装置15に搬送され、この定着装置15によってトナー像が用紙Pの上に定着される。
Subsequently, the paper P is supplied between the a-Si photosensitive drum 3 and the
一方、転写装置13によるトナー像の転写後にa−Si感光体ドラム3の表面に残留するトナーは、クリーニング装置17によって除去される。次いで、残留トナーが除去されたa−Si感光体ドラム3は、複数の発光素子を除電用光源として有する除電装置19によって、表面の残留電荷が除去される。
On the other hand, the toner remaining on the surface of the a-Si photosensitive drum 3 after the transfer of the toner image by the
次に、上記のように構成された画像形成装置1と同様に構成された実験機を用いて、a−Si感光体ドラム3の周速の変化に対する露光波長と光メモリとの関係を実験によって求めた。なお、光メモリとは、一定の光量の下で発生する帯電電位の減少量をいう。また、本実験では、露光装置7の露光光源としてハロゲンランプを用い、分光器を使用して所望の波長の光を抽出している。
Next, using an experimental machine configured in the same manner as the
[実験例1]
図6は、露光によってa−Si感光体ドラム3の表面電位を300〔V〕から30〔V〕に減少させるのに必要な光量(本実験条件では、1.1〔μJ/cm2〕)に対する帯電電位の減少量(光メモリ)を示している。ここで用いたa−Si感光体ドラム3は、直径が30〔mm〕であり、図3に示すように、導電性基体31の上に、電荷注入阻止層34、光導電層32、および表面保護層33をこの順に積層したものである。また、導電性基体31は、Al合金からなり、電荷注入阻止層34は膜厚が7〔μm〕のa−SiNOからなり、光導電層32は膜厚が17〔μm〕のa−Siからなり、表面保護層33は膜厚が1〔μm〕のa−SiCからなる。
[Experimental Example 1]
FIG. 6 shows the amount of light necessary for reducing the surface potential of the a-Si photosensitive drum 3 from 300 [V] to 30 [V] by exposure (1.1 [μJ / cm 2 ] under the present experimental conditions). The amount of decrease in the charged potential (optical memory) with respect to is shown. The a-Si photosensitive drum 3 used here has a diameter of 30 [mm]. As shown in FIG. 3, the charge
[実験例2]
図7は、露光によってa−Si感光体ドラム3の表面電位を650〔V〕から100〔V〕に減少させるのに必要な光量(本実験条件では、0.7〔μJ/cm2〕)に対する帯電電位の減少量(光メモリ)を示している。ここで用いたa−Si感光体ドラム3は、直径が242〔mm〕である。このa−Si感光体ドラム3では、図4に示したように、導電性基体31の上に、耐圧層35、電荷注入阻止層34、光導電層32、および表面保護層33をこの順に積層したものである。また、導電性基体31はAl合金からなり、耐圧層35はa−SiNとa−Siとを積層して形成され、電荷注入阻止層34はa−SiNOからなり、光導電層32はa−Siからなり、表面保護層33はa−SiCからなる。ここでは、耐圧層35の膜厚を2〔μm〕に設定し、電荷注入阻止層34の膜厚を3〔μm〕に設定し、光導電層32の膜厚を35〔μm〕に設定し、表面保護層33の膜厚を1〔μm〕に設定している。
[Experiment 2]
FIG. 7 shows the amount of light necessary to reduce the surface potential of the a-Si photosensitive drum 3 from 650 [V] to 100 [V] by exposure (0.7 [μJ / cm 2 ] under the present experimental conditions). The amount of decrease in the charged potential (optical memory) with respect to is shown. The a-Si photosensitive drum 3 used here has a diameter of 242 [mm]. In the a-Si photosensitive drum 3, as shown in FIG. 4, a pressure-
なお、実験例1および実験例2では、a−Si感光体ドラム3の直径が互いに異なっているので、同じ回転数でも周速が異なっている。実験例1および実験例2では、a−Si感光体ドラムの回転数を同条件に設定し、具体的には、1.974〔rps〕,2.193〔rps〕,2.632〔rps〕,3.290〔rps〕,3.729〔rps〕,4.387〔rps〕に設定し、それぞれの周速を異ならせている。この「rps」は、単位秒当たりの回転数(roll per second)を意味している。 In Experimental Example 1 and Experimental Example 2, since the diameters of the a-Si photosensitive drums 3 are different from each other, the peripheral speed is different even at the same rotational speed. In Experimental Example 1 and Experimental Example 2, the rotational speed of the a-Si photosensitive drum is set to the same condition, and specifically, 1.974 [rps], 2.193 [rps], 2.632 [rps]. , 3.290 [rps], 3.729 [rps], and 4.387 [rps], and the peripheral speeds thereof are different. This “rps” means the number of rotations per unit second (roll per second).
図6および図7から明らかなように、露光波長が大きくなるにつれて、光メモリが大きくなることがわかる。ここで、光メモリの大きさが16〔V〕に比べて大きくなると、用紙Pに形成される画像にゴースト画像などが現れ、画像品質が悪くなることがわかっている。したがって、光メモリを考慮した場合、露光波長としては、650〔nm〕以下の波長を用いると好適であることがわかる。 As can be seen from FIGS. 6 and 7, the optical memory increases as the exposure wavelength increases. Here, it is known that when the size of the optical memory is larger than 16 [V], a ghost image or the like appears in the image formed on the paper P, and the image quality deteriorates. Therefore, when an optical memory is considered, it is understood that it is preferable to use a wavelength of 650 [nm] or less as the exposure wavelength.
次に、実験例1で使用したa−Si感光体ドラム3の分光感度特性を図8に示す。図8に示した感度は、a−Si感光体ドラム3の表面電位を露光によって500〔V〕から250〔V〕へと減少させるのに必要な光量の逆数で示したものである。なお、実験例2で使用したa−Si感光体ドラムも同様の結果を示していたので、記載を省略する。 Next, the spectral sensitivity characteristics of the a-Si photosensitive drum 3 used in Experimental Example 1 are shown in FIG. The sensitivity shown in FIG. 8 is the reciprocal of the amount of light required to reduce the surface potential of the a-Si photosensitive drum 3 from 500 [V] to 250 [V] by exposure. In addition, since the a-Si photosensitive drum used in Experimental Example 2 showed the same result, the description is omitted.
図8から明らかなように、実験例1で使用したa−Si感光体ドラム3の感度は、700〔nm〕付近でピークを示し、露光波長が短くなるにつれて感度が低くなっている。また、露光波長が600〔nm〕に比べて短くなると感度の低下がより顕著となっている。したがって、a−Si感光体ドラムの感度を考慮した場合、露光波長としては、600〜700〔nm〕の範囲の波長を用いることが好適であることがわかる。 As is clear from FIG. 8, the sensitivity of the a-Si photosensitive drum 3 used in Experimental Example 1 shows a peak in the vicinity of 700 [nm], and the sensitivity decreases as the exposure wavelength becomes shorter. Further, when the exposure wavelength is shorter than 600 [nm], the decrease in sensitivity becomes more remarkable. Therefore, when the sensitivity of the a-Si photosensitive drum is taken into consideration, it is understood that it is preferable to use a wavelength in the range of 600 to 700 [nm] as the exposure wavelength.
以上のことから、a−Si感光体ドラムの光メモリおよび感度を考慮すると、ピーク波長が600〜650〔nm〕の光によってa−Si感光体ドラム表面を露光することで、光メモリによる画像品質の低下を解消するとともに、a−Si感光体ドラムの感度の低下を小さくすることができる。 From the above, considering the optical memory and sensitivity of the a-Si photosensitive drum, the surface quality of the a-Si photosensitive drum is reduced by exposing the surface of the a-Si photosensitive drum with light having a peak wavelength of 600 to 650 [nm]. Can be eliminated, and the decrease in sensitivity of the a-Si photosensitive drum can be reduced.
なお、上記の実験例1および実験例2では、ハロゲンランプを露光光源として用い、分光器によって露光波長を変化させているが、上記の実施形態のように、AlGaInPからなる発光層77bを有する発光素子71を露光光源として用いた場合であっても、ピーク波長を600〜650〔nm〕の範囲にすることで図6および図7と同様の結果を得ることができる。また、発光素子71を用いる場合は、AlGaInPからなる発光層77bの組成、より具体的には、Alの混晶比を変えることで露光波長を変化させることができる。例えば、格子定数が5.65〔Å〕であるGaAs基板に格子整合する(AlxGa1−X)0.5In0.5Pでは、Alの混晶比Xの値をX=0.01〜0.7の範囲で変化させることで、653.5〜556〔nm〕の波長の光を直接遷移領域で得ることができる。
In Experimental Example 1 and Experimental Example 2 described above, a halogen lamp is used as an exposure light source, and the exposure wavelength is changed by a spectroscope. However, as in the above embodiment, light emission having a
また、上記のように発光素子71の発光層77bをAlGaInPで構成した場合には、ピーク波長を600〜650〔nm〕の範囲に設定することで、内部量子効率を80〔%〕以上にすることが可能である。これに対し、従来のように発光層をAlGaAsで構成した場合は、600〜650〔nm〕の波長範囲で内部量子効率が10〔%〕を下回る。したがって、上記の実施形態のように、発光素子71における発光層77bをAlGaInPで構成することによって、画像形成装置の省エネルギー化を図ることができる。また、このように内部量子効率を高くすることができるので、発光層77bに同じ量の電流を与えた場合でも、発光層77bからの発光量を従来に比べて増加させることができる。したがって、露光波長の短波長化に伴うa−Si感光体ドラムの露光感度の低下を補って露光量を確保することができ、露光量が不足するという問題を解消することができる。
Moreover, when the
また、図6および図7の結果から、a−Si感光体ドラム3の回転数が同じであっても、周速が大きくなるほど、光メモリの値が大きくなることがわかる。特に、a−Si感光体ドラム3の周速が100〔m/min〕に比べて大きくなると光メモリが増加する傾向がある。これに対し、図7から明らかなように、上記のように露光波長を600〜650〔nm〕の範囲にすることで、a−Si感光体ドラム3の周速が100〜200〔m/min〕の場合であっても、光メモリを16〔V〕以下にすることができ、画像品質の低下の問題を解消することができる。したがって、近年、市場から要望されているプリント速度の高速化への対応も可能となる。 6 and 7 that the value of the optical memory increases as the peripheral speed increases even if the rotational speed of the a-Si photosensitive drum 3 is the same. In particular, when the peripheral speed of the a-Si photosensitive drum 3 is larger than 100 [m / min], the optical memory tends to increase. On the other hand, as apparent from FIG. 7, by setting the exposure wavelength in the range of 600 to 650 [nm] as described above, the peripheral speed of the a-Si photosensitive drum 3 is 100 to 200 [m / min. ], The optical memory can be reduced to 16 [V] or less, and the problem of deterioration in image quality can be solved. Therefore, it is possible to cope with the increase in printing speed requested by the market in recent years.
なお、上記の各実験例では、除電装置19によってa−Si感光体ドラム3の表面の残留電荷を除去する場合に、ピーク波長が650〔nm〕の光を用いているが、この場合に、露光装置7による露光波長と同じか、露光波長に比べて短い波長を用いることで、a−Si感光体ドラム3の光導電層32の内部にトラップされるキャリアが必要以上に発生せず、光メモリによる電位ムラの発生を軽減することができる。したがって、除電装置19による除電工程においても、露光装置7による露光工程と同様、ピーク波長が600〜650〔nm〕の光を用いることが好ましい。
In each of the above experimental examples, when the residual charge on the surface of the a-Si photosensitive drum 3 is removed by the
また、上記の実施形態においては、発光層77bと基板73との間にDBR層75を設けているので、発光素子71からの光出力を向上させることができる。特に、波長が600〜650〔nm〕の光の反射率が他の波長範囲の光の反射率に比べて高くなるようにDBR層を形成することで、波長が600〜650〔nm〕の光の出力を主に向上させることができる。これにより、a−Si感光体ドラム3の光メモリを低減しつつ、露光量を増やすことができる。
In the above embodiment, since the
<第2の実施形態>
図9に本発明の露光装置の他の実施形態の概略構成を示す。図9に示した露光装置7Aは、この露光装置7Aは、露光装置7と基本構成が共通している。本実施形態の露光装置7Aの発光層77b、p型クラッド層77c、コンタクト層79、および絶縁膜85の構成について詳述する。なお、図9では、保護膜87を省略している。
<Second Embodiment>
FIG. 9 shows a schematic configuration of another embodiment of the exposure apparatus of the present invention. The exposure apparatus 7A shown in FIG. 9 has the same basic configuration as the exposure apparatus 7A. The configurations of the
本実施形態の発光層77bは、AlGaInPからなり、不純物がドーピングされていない。この発光層77bの厚さは、例えば0.3〔μm〕程度の厚みとされる。また、この発光層77bは、屈折率が3.2となるように形成されている。この発光層77bは、平面方向に沿った幅W77が5〔μm〕となるように設けられている。
The
p型クラッド層77cは、発光層77bの上に接して設けられている。このp型クラッド層77cには、p型不純物がドープされている。このp型不純物としては、例えばBe(ベリリウム),Zn(亜鉛),Mn(マンガン),Cr(クロム),Mg(マグネシウム),Ca(カルシウム)などの元素が挙げられる。本実施形態のp型クラッド層77cは、AlInPにp型不純物としてMgがドーピングされている。Mgのドーピング濃度は、例えば、7×1017〔atoms/cc〕程度の濃さとされる。このp型クラッド層77cの厚さは、例えば0.4〔μm〕程度の厚みとされる。また、このp型クラッド層77cは、屈折率が3.2となるように形成されている。このp型クラッド層77cは、厚みを0.2〔μm〕以上にすることで、電荷の閉じ込め効果を高めることが好ましい。
The p-
コンタクト層79は、p型クラッド層77cの上に接して設けられている。このコンタクト層79は、個別電極83から発光素子71に流れる電流を拡散して、p型クラッド層77cの広い領域に電流を流すのに寄与している。このコンタクト層79には、p型不純物がドープされている。本実施形態のコンタクト層79は、GaPにp型不純物としてMgがドーピングされている。Mgのドーピング濃度は、例えば、1.5×1018〔atoms/cc〕程度の濃さとされる。このコンタクト層79の厚さは、例えば1.1〔μm〕程度の厚みとされる。このコンタクト層79は、厚みを0.05〔μm〕以上にすることで、p型クラッド層77cの上に個別電極83を設ける際に当該個別電極83がp型クラッド層77cに拡散するのを低減することが好ましい。また、このコンタクト層79は、屈折率が3.2となるように形成されている。さらに、このコンタクト層79は、発光層77bから発する光の波長に対する減衰量が小さいものが好ましい。GaPが545.77〔nm〕以下の波長の光を吸収することから、発光層77bから発する光の波長は、545.77〔nm〕に比べて大きいことが好ましい。
The
また、このコンタクト層79は、厚みを厚くすることによって、個別電極83から供給される電力を発光層77bの広い領域に供給したり、側面を全反射させて光強度を高めたりすることができる。そのため、コンタクト層79は、照明などの光強度を大きくする用途の場合、厚くすることが求められており、一般的に8〔μm〕以上の厚みが用いられている。しかしながら、発光層77bを広い領域で発光させると、隣り合う発光素子71の間で光の漏れが生じてしまい、結果として、各発光素子71が発する光の分離性が低下してしまい、高密度化が困難になる場合がある。
Further, by increasing the thickness of the
絶縁膜85は、発光素子71を保護する機能を有するものである。この絶縁膜85は、発光素子71を覆うように形成されている。この絶縁膜85を形成する材料としては、例えばSiN系材料,SiO2系材料などが挙げられる。本実施形態の絶縁膜85は、電気絶縁性及び透光性を有するSiO2によって形成されており、屈折率が1.41となるように形成されている。本実施形態では、この絶縁膜85と、コンタクト層79との境界条件によって、活性層43の中央領域で発する光がコンタクト層79の上面の外周領域で全反射が生じるように設けられている。そのため、本実施形態では、発光層77bの中央領域で発する光の強度を高めることができる。
The insulating
さらに、コンタクト層79の屈折率n4が3.2であり、絶縁膜85の屈折率n5が1.41であることから、臨界角θlimは、“sinθlim=n5/n4”を基に算出され、25.9°となる。本実施形態では、発光層77bの周縁と、コンタクト層79の周縁とを結んでなる仮想線LVの当該コンタクト層79の側面に対する法線角度θVが臨界角θlimを下回る領域を含んでいる。よって、p型クラッド層77c及びコンタクト層79の積層厚みの最大厚さTMAXは、“tanθlim≧TMAX/W77”を基に算出され、2.43〔μm〕以下の厚みとなる。よって、p型クラッド層77c及びコンタクト層79の積層厚みの最小厚さは、2.43〔μm〕以下の厚みとなる。このように、発光層77bの周縁と、コンタクト層79の周縁とを結んでなる仮想線LVの当該コンタクト層79の側面に対する法線角度θVが臨界角θlimを下回る領域を含んでいるようにすると、発光層77bの周縁からコンタクト層79の側面に向かうエスケープコーンがコンタクト層79の上面を横切ることとなる。つまり、コンタクト層79の側面方向に発する光の一部が上面方向に照射されることとなる。これによって、側面方向に発光層77bの発する光が照射されるのを低減するとともに、上面方向に発光層77bの発する光を増やすことができる。したがって、本実施形態の構成では、隣り合う発光素子71の発する光の分離性を高めることができる。
Further, since the refractive index n 4 of the
なお、p型クラッド層77c及びコンタクト層79の積層厚みの最小厚さの範囲は、発光素子71及び絶縁膜85の材料によって変動するのは勿論のこと、コンタクト層79の側面の傾きによっても変動する。例えばコンタクト層79がメサ構造である場合と、逆メサ構造である場合とでは異なっている。
Note that the minimum thickness range of the p-
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。また、上記の実験例1および実験例2はa−Si感光体ドラムを用いた画像形成装置による実験結果の一例を示すものであり、本発明はa−Si感光体ドラムを用いた種々の画像形成装置に適用可能である。 As mentioned above, although embodiment of this invention was described, this invention is not limited to said embodiment, A various change is possible unless it deviates from the meaning. Also, Experimental Example 1 and Experimental Example 2 described above show examples of experimental results obtained by an image forming apparatus using an a-Si photosensitive drum, and the present invention provides various images using the a-Si photosensitive drum. It can be applied to a forming apparatus.
1・・・画像形成装置
3・・・a−Si感光体ドラム
31・・・導電性基体
32・・・光導電層
33・・・表面保護層
34・・・電荷注入阻止層
35・・・耐圧層
5・・・帯電装置
7・・・露光装置
71・・・発光素子
73・・・基板
75・・・DBR層
77・・・活性層
77a・・・n型クラッド層
77b・・・発光層
77c・・・p型クラッド層
79・・・コンタクト層
81・・・共通電極
83・・・個別電極
85・・・絶縁膜
87・・・保護膜
9・・・現像装置
11・・・給紙装置
13・・・転写装置
15・・・定着装置
17・・・クリーニング装置
19・・・除電装置
P・・・用紙
DESCRIPTION OF
Claims (7)
該露光装置は、基板の上に形成されたAlGaInPからなる発光体を有する発光素子アレイを備えている、露光装置。 An exposure apparatus that forms an electrostatic latent image by exposing a charged charge on the surface of a photosensitive drum having a photoconductive layer made of an amorphous material mainly composed of silicon,
The exposure apparatus includes a light emitting element array having a light emitter made of AlGaInP formed on a substrate.
前記発光層の周縁と、前記電流拡散層の周縁とを結んでなる線の該電流拡散層の側面に対する法線角度が臨界角を下回る領域を含んでいる、請求項1から5のいずれかに記載の発光素子アレイ。 The light emitter is provided between a first clad layer, a second clad layer provided on the first clad layer, and the first clad layer and the second clad layer. A light emitting layer, and a current spreading layer provided on the second cladding layer,
The line according to any one of claims 1 to 5, including a region in which a normal angle of a line connecting the periphery of the light emitting layer and the periphery of the current diffusion layer with respect to a side surface of the current diffusion layer is less than a critical angle. The light emitting element array of description.
The light emitting element array according to claim 6, wherein a band of the current diffusion layer that absorbs light is different from a wavelength of light emitted from the light emitting layer.
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