JP2010131172A - シワ取用保形具 - Google Patents

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Abstract

【課題】クリーニング後の衣類の乾燥時に袖部全体のシワ取を効率的に行うことができ、しかも袖口からの挿脱操作がスムーズに行えるシワ取用保形具を提供する。
【解決手段】与圧または与圧解除により伸縮駆動する伸縮部材2と、該伸縮部材2の上端に第1ジョイント5を介して所定の角度範囲内で開閉自在となるように枢着した二股V字状の第1アーム6と、伸縮部材2の下端に第2ジョイント12を介して開閉自在となるように枢着した二股V字状の第2アーム13と、第1アーム6のV字開放端部および第2アーム13のV字開放端部の各一端にアームヒンジ部21にて揺動自在に枢着した一方の保形用アーム型20aと、第1アーム6のV字開放端部および第2アーム13のV字開放端部の各他端にアームヒンジ部21にて揺動自在に枢着した他方の保形用アーム型20bとを備える。伸縮部材2はペダルスイッチ4の踏圧によって与圧解除可能にする。
【選択図】図2

Description

本発明は、クリーニング後の衣類である例えば背広上着やブレザー等の特に袖部を乾燥させる際に生じるシワを取除くためのシワ取用保形具に関する。
従来、クリーニング店において、背広上着やブレザー等をドライクリーニング等で洗浄し、乾燥した後にスチームトンネルと言われる全自動立体仕上げ機において、袖の部分に服地の表面からアイロンを当てプレスしてシワを伸ばす方法が一般的であった。
しかしながら、このようなアイロンでの仕上げは、手作業であるため手間と時間が掛かり、しかもアイロンによるプレス作用によって服地の表面に対し新調感や高級感が損なわれる虞がある。
このため、従来では、例えば特許文献1に開示されているように、ドライクリーニングによる洗浄、乾燥後の袖の仕上げにアイロンを使う必要がなく、自動立体仕上げ機における工程のみでしわを取ることの出来る袖仕上げ補助具が提供されている。
すなわち、この袖仕上げ補助具は、外側が円柱状の2本の平行な支持棒の間に、これらの支持棒を互いに外側へ付勢するパンタグラフ状のスプリングワイヤによる付勢部材を設け、支持棒をこの付勢部材による付勢力に抗して互いに内側に圧縮するときの指を掛ける指掛け部を設けている。そして、使用に際し、指掛け部に指を掛けて付勢部材を圧縮し、支持棒の間隔を縮めた状態で背広等の上着の袖口に差込、指を離して付勢部材の付勢力で袖口をピンと張った状態で、自動立体仕上げ機に通すことにより、袖の幅方向は付勢部材で、袖の長手方向には袖仕上げ補助具の重みで、シワがきれいに伸びた状態となって仕上げられるものとなっている。
また、特許文献2に開示されているように、互いに平行に配置された2本の引張棒を有し、該引張棒間の距離がバネの弾性張力の作用に抗して変動し得る袖用引張アイロン装置なるものが提案されている。
すなわち、この引張棒は、異なる処理ステーション間を共同で移動し得るものであり、例えば、引張棒の一方が他方に対して固定され、他方の引張棒はバネにより取付けられ、このバネ力の作用に抗して、一方の引張棒に対して平行状態で移動し得るものとなっている。そして、引張棒は円形の断面形状を有し、また引張棒の少なくとも一方が中空構造であって、衣類の袖部分の内側からまたは内側に向かって空気またはスチームを取除くまたは噴射するための孔が配備されている。
特開平9−294900号公報 特開平7−68195号公報
しかしながら、従来においては、例えば特許文献1の袖仕上げ補助具の場合、指掛け部に指を掛けて2本の平行な支持棒の間隔を縮めた状態にしてから背広等の上着の袖口に差込、指を離して付勢部材の付勢力で袖口をピンと張った状態とするから、差込操作が非常に面倒であり、しかも付勢部材による過度な付勢力が袖口に働くことから使用後の取出操作もまた面倒なものとなる。また、この袖仕上げ補助具は、袖口のみをピンと張った状態にするだけであって、肩部から袖口にかけての袖部全体を内側から外方に向けての押圧付勢力で緊張させるのではないので、衣類の袖部全体のシワ取を行うことはできないものである。そればかりでなく、袖口内への挿入、取り外しに際し、弾発的に拡開している付勢部材に対する付勢力を解除するために手動で押し狭める操作をしなければならず、面倒で手間が掛かる。そのために、シワ取作業のためにこれを何度も繰り返すことになると、非常な労力を伴なう等の作業者の肉体的な疲労も大きいのである。
また、特許文献2の場合、引張棒間の距離がバネの弾性張力の作用に抗して変動し得る袖用引張アイロン装置が使用され、バネの弾性張力の作用に抗して、一方の引張棒に対して平行状態で移動させるから、これもまた差込操作が非常に面倒であり、しかも使用後における引張棒からの衣類の取出操作もまた非常に面倒なものとなる。
そこで、本発明は叙上のような従来存した諸事情に鑑み創出されたもので、クリーニング後の例えば背広上着やブレザー等の衣類を乾燥させる際に、当該衣類の肩部から袖口にかけての袖部全体を内側から外方に向けての押圧付勢力で緊張させることで袖部全体のシワ取を効率的に行うことができ、しかも袖口からの挿脱操作がスムーズに行えるものとしたシワ取用保形具を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明にあっては、与圧または与圧解除により伸縮駆動される伸縮部材2と、該伸縮部材2の一端に第1ジョイント5を介して所定の角度範囲内で開閉自在となるように枢着された二股V字状の第1アーム6と、伸縮部材2の他端に第2ジョイント12を介して開閉自在となるように枢着された二股V字状の第2アーム13と、第1アーム6のV字開放端部および第2アーム13のV字開放端部の各一端にアームヒンジ部21を介して揺動自在に枢着された一方の保形用アーム型20aと、第1アーム6のV字開放端部および第2アーム13のV字開放端部の各他端にアームヒンジ部21を介して揺動自在に枢着された他方の保形用アーム型20bとを備えて成るものである。
伸縮部材2は、空圧供給部3に接続されて常時与圧状態とし、該空圧供給部3側に備えた踏圧式のペダルスイッチ4によって伸縮部材2への与圧を解除可能にしたものとできる。
両保形用アーム型20a,20bは互いに略平行に配置されていて、クリーニング衣類Pの肩部から袖口Qにかけての袖部全体の長さおよび袖部の外郭形状に対応して成るものとできる。
第1ジョイント5は、その全体が中空の略逆台形駒形状に形成され、台形下底の幅狭下端側は伸縮部材2の上端に連結され、台形上底の幅広上端側には第1ピン嵌合孔9が開穿されて成る凹所7を設け、該凹所7内に二股V字状の第1アーム6の開閉基部側が挿入され、第1ピン嵌合孔9と、開閉基部側に開穿された第1ピン挿通孔10とを互いに合致させて第1軸ピン11を貫挿して成るものとできる。
第1アーム6の開閉基部側は、一対のアーム部材の各端部に形成された相欠き部同士を揺動自在に互いに合致させて第1ジョイント5の凹所7内に挿入されて成るものとできる。
第1ジョイント5には第1アーム6を一定範囲の拡がり角度で開閉基部両側面を係止させるよう前記凹所7内側面の左右対向縁部にテーパ状係止面8が形成されているものとできる。
第2ジョイント12は、第2嵌合孔14が開穿されている二股形状に形成され、その内部空所内に二股V字状の第2アーム13の開閉基部側が挿入され、第2ピン嵌合孔14と開閉基部側に開穿された第2ピン挿通孔15とを互いに合致させて第2軸ピン16を貫挿して成るものとできる。
第2アーム13の開閉基部側は、一対のアーム部材の各端部に形成された相欠き部同士を揺動自在に互いに合致させて第2ジョイント12の内部空所内に挿入されて成り、いずれか一方のアーム部材の相欠き部における基端側内側面には、前記第1アーム6の拡がり角度に対応した拡がり角度位置で他方のアーム部材を係止する傾斜状係止面17が形成されているものとできる。
以上のように構成された本発明に係る袖部シワ取用保形具にあって、伸縮部材2は、これが与圧によって伸長された際に、二股V字状の第1アーム6を第1ジョイント5を介して所定の角度まで拡開させると同時に、二股V字状の第2アーム13を第1ジョイント5による第1アーム6の開き角度と同じ角度に拡開させることで、両保形用アーム型20a,20bはアームヒンジ部21を介して所定の幅間隔に離反される。
このとき、二股V字状の第1アーム6は、当該第1アーム6の開閉基部両側面が第1ジョイント5のテーパ状係止面8によって共に係止されて一定範囲しか拡がらない。また、二股V字状の第2アーム13は、その一方のアーム部材の基端の相欠き部に形成してある傾斜状係止面17が他方のアーム部材を係止することによって、第1アーム6の拡がり角度に対応した一定範囲しか拡がらない。
一方、伸縮部材2は、この与圧の解除により当該伸縮部材2は収縮される。これにより二股V字状の第1アーム6を第1ジョイント5を介して閉動させると同時に、二股V字状の第2アーム13を第2ジョイント12を介して閉動させることで、両保形用アーム型20a,20bはアームヒンジ部21を介して互いに平行を保ったまま狭窄される。
また、空圧供給部3側に備えた踏圧式のペダルスイッチ4は、当該ペダルスイッチ4が踏圧されていない状態では、空圧供給部3からの与圧によって伸縮部材2を常時伸長させていることで両保形用アーム型20a,20bを互いに拡開させる。
一方、袖口Qからの挿入に際し、ペダルスイッチ4の踏圧によって空圧供給部3からの与圧を解除させ、伸縮部材2を収縮させることで両保形用アーム型20a,20bを互いに狭窄させる。
本発明によれば、クリーニング後の例えば背広上着やブレザー等の衣類Pを乾燥させる際に、当該衣類Pの肩部から袖口Qにかけての袖部全体を内側から外方に向けての押圧付勢力で緊張させることで袖部全体のシワ取を効率的に行うことができ、しかも袖口Qからの挿脱操作がスムーズに行える。
すなわち、これは本発明が、与圧または与圧解除により伸縮駆動される伸縮部材2と、該伸縮部材2の一端に第1ジョイント5を介して所定の角度範囲内で開閉自在となるように枢着された二股V字状の第1アーム6と、伸縮部材2の他端に第2ジョイント12を介して開閉自在となるように枢着された二股V字状の第2アーム13と、第1アーム6のV字開放端部および第2アーム13のV字開放端部の各一端にアームヒンジ部21を介して揺動自在に枢着された一方の保形用アーム型20aと、第1アーム6のV字開放端部および第2アーム13のV字開放端部の各他端にアームヒンジ部21を介して揺動自在に枢着された他方の保形用アーム型20bとを備えて成るからである。
伸縮部材2は、空圧供給部3に接続されて常時与圧状態とし、該空圧供給部3側に備えた踏圧式のペダルスイッチ4によって伸縮部材2への与圧を解除可能にしたので、ペダルスイッチ4の踏圧または踏圧解除によって両保形用アーム型20a,20bを互いに狭窄または拡開させることができ、袖口Qに対する両保形用アーム型20a,20bの挿脱操作がスムーズに行える。
両保形用アーム型20a,20bは互いに略平行に配置されていて、クリーニング衣類Pの肩部から袖口Qにかけての袖部全体の長さおよび袖部の外郭形状に対応して成るので、クリーニング衣類Pの袖部全体を内側から外方に向けての押圧付勢力で均一に緊張させることができ、袖部全体のシワ取を効率的に行うことができる。
第1ジョイント5は、その全体が中空の略逆台形駒形状に形成され、台形下底の幅狭下端側は伸縮部材2の上端に連結され、台形上底の幅広上端側には第1ピン嵌合孔9が開穿されて成る凹所7を設け、該凹所7内に二股V字状の第1アーム6の開閉基部側が挿入され、第1ピン嵌合孔9と、開閉基部側に開穿された第1ピン挿通孔10とを互いに合致させて第1軸ピン11を貫挿して成るので、伸縮部材2への与圧または与圧解除に伴う二股V字状の第1アーム6の開閉動作が確実で且つスムーズに行えるものとなり、両保形用アーム型20a,20bを狭窄または拡開方向に同時に作動させることができる。
第1アーム6の開閉基部側は、一対のアーム部材の各端部に形成された相欠き部同士を揺動自在に互いに合致させて第1ジョイント5の凹所7内に挿入されて成るので、第1アーム6の開閉基部側を狭い凹所7に収めることができ、第1アーム6の開閉動作が確実で且つスムーズに行える。
第1ジョイント5には第1アーム6を一定範囲の拡がり角度で開閉基部両側面を係止させるよう前記凹所7内側面の左右対向縁部にテーパ状係止面8が形成されているので、両保形用アーム型20a,20bの過度な拡がりを確実に阻止でき、クリーニング衣類Pを破損させない。
第2ジョイント12は、第2嵌合孔14が開穿されている二股形状に形成され、その内部空所内に二股V字状の第2アーム13の開閉基部側が挿入され、第2ピン嵌合孔14と開閉基部側に開穿された第2ピン挿通孔15とを互いに合致させて第2軸ピン16を貫挿して成るので、第1アーム6のY字開放端部のそれぞれに枢着されている両保形用アーム型20a,20bに同様に枢着されている第2アーム13の開閉動作も確実且つスムーズに行なえる。このような第1アーム6、第2アーム13それぞれの開閉動作によって両保形用アーム型20a,20bの開閉動作も同時平行して行なわれ、衣類Pの袖部内への挿入、袖部外への取外し作業を迅速に行なえる。
第2アーム13の開閉基部側は、一対のアーム部材の各端部に形成された相欠き部同士を揺動自在に互いに合致させて第2ジョイント12の内部空所内に挿入されて成り、いずれか一方のアーム部材の相欠き部における基端側内側面には、前記第1アーム6の拡がり角度に対応した拡がり角度位置で他方のアーム部材を係止する傾斜状係止面17が形成されているので、第2アーム13の拡がり角度は第1アーム6の拡がり角度に対応したものとなっている。そのため、両アーム6,13が一定範囲の拡がり角度で規制されることで、衣類Pの袖部内で必要以上に拡がらず、袖部を損傷させることがなく、業務上のクリーニングに必要な顧客へのサービス向上に役立てることができる。
尚、上記の課題を解決するための手段、発明の効果の項それぞれにおいて付記した符号は、図面中に記載した構成各部を示す部分との参照を容易にするために付したもので、図面中の符号によって示された構造・形状に本発明が限定されるものではない。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の一形態を詳細に説明する。図において示される符号1は、工場側にてクリーニングを行った後の例えば背広上着やブレザー等の衣類Pを立て掛けた状態で乾燥させる際に生じる袖部分全体のシワを取除くために用いる本発明に係るシワ取用保形具である。
このシワ取用保形具1は、図1または図2に示すように、例えばピストン2a・シリンダ2b構造の複動片ロッドによる伸縮部材2を備えており、該伸縮部材2は、これのシリンダ2b内に圧縮エアー等を供給するための空圧供給部3に接続されている。
そして、伸縮部材2と空圧供給部3との間には、圧縮エアーの流路を開閉するための踏圧式のペダルスイッチ4が設けられ、該ペダルスイッチ4の踏圧解除によるスイッチ開成状態では、複動片ロッ2と空圧供給部3との流路が開放されて当該複動片ロッ2が常時与圧されて伸長した状態となるようにしてある。
一方、ペダルスイッチ4の踏圧によるスイッチ閉成状態では、伸縮部材2と空圧供給部3との流路が遮断されて当該伸縮部材2が与圧解除されることで、当該伸縮部材2は、この内部の空気が例えば外部へ自然漏洩、あるいは空圧供給部3に戻ること等によって収縮されるようにしてある。
尚、ペダルスイッチ4の踏圧状態で伸縮部材2内の空気を外部に自然漏洩させる替わりに、ペダルスイッチ4自体に例えば排気機構(図示せず)等を接続することで、ペダルスイッチ4の踏圧によって伸縮部材2内の空気を外部に逃がすようにしても良い。
この伸縮部材2の一端には、衣類Pの袖部における上方の肩部側に位置するよう(図1参照)、例えばナックルジョイントである第1ジョイント5を介して所定の角度範囲内で開閉自在となるように例えばナックルアームである二股V字状の第1アーム6の開閉基部側が枢着されている。
この第1ジョイント5は、図3に示すように、その全体が中空の略逆台形駒形状に形成され、台形下底の幅狭一端側には雌ネジ部5aが形成されている。この雌ネジ部5aには、伸縮部材2の例えばピストン2a側端部に形成された雄ネジ部をねじ込むことで第1ジョイント5と、伸縮部材2のピストン2a側とが一体となっている。
また、第1ジョイント5の台形上底の幅広他端側にはその中央面に略矩形状の凹所7を設け、該凹所7内側面の左右両側縁部には互いに外方に向けて傾斜したテーパ状係止面8を形成し、さらに凹所7の側壁には第1ピン嵌合孔9が対向開穿されている。
図4に示すように、前記二股V字状の第1アーム6の開閉基部側は、互いに揺動自在となる一対のアーム部材の各端部に段差を介して形成された肉薄の相欠き部同士を互いに合致させて成り、両相欠き部の略中央には第1ピン挿通孔10が開穿されている。そして、互いに合致させた相欠き部同士による開閉基部側を第1ジョイント5の凹所7内に挿入し、該凹所7の第1ピン嵌合孔9と第1アーム6の第1ピン挿通孔10とを互いに合致させておいて外側から第1軸ピン11を貫挿させ、凹所7の第1ピン嵌合孔9から突出した第1軸ピン11の端部を当該第1ピン嵌合孔9に対し例えば鳩目状に固定させる等して構成されている。尚、第1アーム6の開閉基部における相次き部は、アーム部材の端部相互を交差状に重ね合わせたときの交差部分がアーム部材の肉厚とほぼ同一となり、また、相次き部における基端側と反対側に形成した傾斜縁が互いに当接することで一定角度範囲以下には閉鎖しないように配慮してある。
図3(a)に示すように、凹所7内側面の左右両側縁部は、例えば60°の角度に互いに外向きに傾斜させることでテーパ状係止面8が形成されている。そして、第1ジョイント5に対し二股V字状の第1アーム6が閉じている状態から、図3(b)に示すように、二股V字状の第1アーム6が互いに開いた状態では、凹所7の左右両側縁部におけるテーパ状主係止面8に各第1アーム6の開閉基部両側面を係止することで、当該第1アーム6はそれ以上に拡開しないようにしてある。すなわち、二股V字状の第1アーム6自体は第1ジョイント5のテーパ状主係止面8によって一定範囲である例えば100°の角度しか拡がらないようになっている。
一方、伸縮部材2の他端には例えば二股状のクレビスである第2ジョイント12を介して開閉自在となるように二股V字状の例えばナックルアームである第2アーム13の開閉基部側が枢着されている。
第2ジョイントは、第2ピン嵌合孔14が開穿されている形状に形成され、その内部空所内に二股V字状の第2アーム13の開閉基部側が挿入されている。そして、第2ジョイント12の第2ピン嵌合孔14と、第2アーム13の開閉基部側に開穿された第2ピン挿通孔15とを互いに合致させて外側から第2軸ピン16を貫挿させ、第2ジョイント12の第2ピン嵌合孔14に対し例えば鳩目状に固定させる等して構成されている。
また、第2アーム13は第1アーム6と同様に一対のアーム部材から構成されており、図5に示すように、第2アーム13の開閉基部側は、一対のアーム部材の各端部に形成された相欠き部同士を揺動自在に互いに合致させて第2ジョイント12の内部空所内に挿入されて成る。そして、いずれか一方のアーム部材の相欠き部におけるアーム部材自体の基端側、すなわち第2ピン挿通孔15が開穿されている基端側内側面には、拡開したときに、前記第1アーム6の拡がり角度に対応した拡がり角度位置で、いずれか他方のアーム部材を係止する傾斜状係止面17が形成されている(図5(b)参照)。この傾斜状係止面17は、第2ピン挿通孔15の開穿位置に比し基端側に位置していて、相欠き部の形成によって残存している突部面であり、アーム部材の長手方向に沿う軸線に対して例えば約20°(19、79°)で傾斜している。尚、第2アーム13の開閉基部における相欠き部は、アーム部材の端部相互を交差状に重ね合わせたときの交差部分がアーム部材の肉厚とほぼ同一となり、また、第1アーム6と同様に、相欠き部における傾斜状係止面17と反対側に形成した傾斜縁が互いに当接することで一定角度範囲以下には閉鎖しないように配慮してある(図5(a)参照)。
また、第1アーム6のV字開放端部のいずれか一方の先端部と、第2アーム13のV字開放端部のいずれか一方の先端部とは、アームヒンジ部21を介して一方の保形用アーム型20aが揺動自在に枢着されている。この保形用アーム20aと対称的にほぼ平行配置されるように、第1アーム6のV字開放端部のいずれか他方の先端部と、第2アーム13のV字開放端部のいずれか他方の先端部とは、アームヒンジ部21を介して他方の保形用アーム型20bが揺動自在に枢着されている。
そして、伸縮部材2が伸縮することで、二股V字状の第1アーム6、更には第2アーム13が開閉し、これにより両保形用アーム型20a,20bが互いに平行を保ちながら拡開したり狭窄したりする。このとき、第1アーム6および第2アーム13と、保形用アーム型20a,20bとの各連結点が一定位置となっているから、第1ジョイント5を介して二股V字状の第1アーム6を連結している伸縮部材2が伸縮することで、二股V字状の第1アーム6および第2アームの拡開および両保形用アーム型20a、20bの広がりが円滑に行われるものとなっている。尚、第1アーム6および第2アーム13の拡開角度は180°以内に設定されていて、閉鎖角度は約30°程度とされることで、保形用アーム20a,20b相互の離反による拡開、近接による狭窄作動の繰り返しが円滑に行なわれるようにしている。
これら両保形用アーム型20a,20bは互いに略平行に配置されていて、クリーニング衣類Pの肩部から袖口Qにかけての袖部全体の長さおよび袖部の外郭形状に対応している。具体的には、袖部の外側に対応する保形用アーム型20aは全体が緩やかな円弧状で、断面が略半長円状となったパイプ材によって形成され、袖部の内側に対応する保形用アーム型20bはS字を引き延ばした略蛇行状で、断面が略半長円状となったパイプ材によって形成されている。
また、これらの両保形用アーム型20a,20bでは、必要があれば袖部の内側面に対して蒸気を当てるように蒸気供給手段と連結させて、蒸気噴出孔を形成しておく。
次に、以上のように構成された最良の形態についての使用、動作の一例について説明する。先ず、図1に示すように、ペダルスイッチ4の踏圧によってスイッチ閉成状態にして、伸縮部材2と空圧供給部3との流路を遮断し、当該伸縮部材2の与圧を解除することで当該伸縮部材2は収縮される。これと同時に二股V字状の第1アーム6および二股V字状の第2アーム13の各V字開放端部同士が共に閉じることで両保形用アーム型20a,20bが互いに平行を保ちながら狭窄する。
このようにして狭窄した状態のシワ取用保形具1を、クリーニングすべき衣類Pの例えば右袖部の袖口Qから肩部にかけて挿入する。このとき、略円弧状に形成されている保形用アーム型20aの方を袖部の外側に対応させ、S字を引き延ばした略蛇行状となって形成されている保形用アーム型20bの方を袖部の内側に対応させる。
挿入後、図2に示すように、ペダルスイッチ4の踏圧解除によってスイッチ開成状態にすることで、伸縮部材2と空圧供給部3との流路が開放され、当該伸縮部材2を与圧状態にする。これにより、伸縮部材2のピストン2aがシリンダ2bから伸長され、二股V字状の第1アーム6のV字開放端部が互いに開くと共に、両保形用アーム型20a,20bにつられて第2アーム13のV字開放端部も開くことで当該両保形用アーム型20a,20bが互いに平行を保ちながら拡開する。このとき、二股V字状の第1アーム6自体は当該第1アーム6の開閉基部両側面が第1ジョイント5のテーパ状係止面8に係止される一方、第2アーム13の基部は傾斜状係止面17に当接されることによって一定範囲しか拡がらない。
このようにして、クリーニング衣類Pの肩部から袖口Qにかけての袖部全体を、内側から外方に向けての押圧付勢力で緊張させることで袖部全体のシワ取を行い、必要があれば、保形用アーム型20a,20b内部から所定圧の蒸気を噴出させるようにする。
また、シワ取用保形具1を、クリーニング衣類Pの左袖部の袖口Qから肩部にかけて挿入する場合には、この両保形用アーム型20a,20bの左右の向きを違えて挿入してから、上記と同じ操作で袖部全体の保形を行えば良い。
本発明を実施するための最良の形態におけるシワ取用保形具の使用の一例を示し、保形用アーム型を狭窄させてクリーニング衣類の袖口から袖部内に挿入させた状態の正面図である。 同じく保形用アーム型を拡開させてクリーニング衣類の袖部のシワ取を行っている状態の正面図である。 同じく二股V字状の保形用アーム型の開閉動作を説明するもので、(a)は第1ジョイントに対して第1アームが閉じている状態の一部切欠正面図、(b)は第1ジョイントに対して第1アームが開いた状態の一部切欠正面図である。 同じく第1ジョイントに枢着された二股V字状の第1アームが拡開した状態を示す一部切欠平面図である。 同じく第2ジョイントに枢着された二股V字状の第2アームの開閉動作を説明するもので、(a)は第2ジョイントに対して第2アームが閉じている状態の一部切欠正面図、(b)は第2ジョイントに対して第2アームが開いた状態の一部切欠正面図である。
符号の説明
P…衣類 Q…袖口
1…シワ取用保形具 2…伸縮部材
2a…ピストン 2b…シリンダ
3…空圧供給部 4…ペダルスイッチ
5…第1ジョイント 5a…雌ネジ部
6…第1アーム 7…凹所
8…テーパ状係止面 9…第1ピン嵌合孔
10…第1ピン挿通孔 11…第1軸ピン
12…第2ジョイント 13…第2アーム
14…第2ピン嵌合孔 15…第2ピン挿通孔
16…第2軸ピン 17…傾斜状係止面
21…アームヒンジ部 20a,20b…保形用アーム型

Claims (8)

  1. 与圧または与圧解除により伸縮駆動される伸縮部材と、該伸縮部材の一端に第1ジョイントを介して所定の角度範囲内で開閉自在となるように枢着された二股V字状の第1アームと、伸縮部材の他端に第2ジョイントを介して開閉自在となるように枢着された二股V字状の第2アームと、第1アームのV字開放端部および第2アームのV字開放端部の各一端にアームヒンジ部を介して揺動自在に枢着された一方の保形用アーム型と、第1アームのV字開放端部および第2アームのV字開放端部の各他端にアームヒンジ部を介して揺動自在に枢着された他方の保形用アーム型とを備えて成ることを特徴とするシワ取用保形具。
  2. 伸縮部材は、空圧供給部に接続されて常時与圧状態とし、該空圧供給部側に備えた踏圧式のペダルスイッチによって伸縮部材への与圧を解除可能にした請求項1記載のシワ取用保形具。
  3. 両保形用アーム型は互いに略平行に配置されていて、クリーニング衣類の肩部から袖口にかけての袖部全体の長さおよび袖部の外郭形状に対応して成る請求項1または2記載のシワ取用保形具。
  4. 第1ジョイントは、その全体が中空の略逆台形駒形状に形成され、台形下底の幅狭下端側は伸縮部材の上端に連結され、台形上底の幅広上端側には第1ピン嵌合孔が開穿されて成る凹所を設け、該凹所内に二股V字状の第1アームの開閉基部側が挿入され、第1ピン嵌合孔と、開閉基部側に開穿された第1ピン挿通孔とを互いに合致させて第1軸ピンを貫挿して成る請求項1乃至3のいずれか記載のシワ取用保形具。
  5. 第1アームの開閉基部側は、一対のアーム部材の各端部に形成された相欠き部同士を揺動自在に互いに合致させて第1ジョイントの凹所内に挿入されて成る請求項4記載のシワ取用保形具。
  6. 第1ジョイントには第1アームを一定範囲の拡がり角度で開閉基部両側面を係止させるよう前記凹所内側面の左右対向縁部にテーパ状係止面が形成されている請求項1乃至5のいずれか記載のシワ取用保形具。
  7. 第2ジョイントは、第2嵌合孔が開穿されている二股形状に形成され、その内部空所内に二股V字状の第2アームの開閉基部側が挿入され、第2ピン嵌合孔と開閉基部側に開穿された第2ピン挿通孔とを互いに合致させて第2軸ピンを貫挿して成る請求項1乃至6のいずれか記載のシワ取用保形具。
  8. 第2アームの開閉基部側は、一対のアーム部材の各端部に形成された相欠き部同士を揺動自在に互いに合致させて第2ジョイントの内部空所内に挿入されて成り、いずれか一方のアーム部材の相欠き部における基端側内側面には、前記第1アームの拡がり角度に対応した拡がり角度位置で他方のアーム部材を係止する傾斜状係止面が形成されている請求項1乃至7のいずれか記載のシワ取用保形具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016101251A (ja) * 2014-11-27 2016-06-02 ワイエイシイ株式会社 上着仕上げ装置

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