JP2010129109A - 信号処理装置および信号処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】信号処理装置および信号処理方法を提供すること。
【解決手段】被記録媒体に形成されている同一トラックから信号を読取る同一極性の複数のMR素子70と、前記複数のMR素子により読取られた信号の各々を離散化して複数のサンプル値列を得る複数の離散化部と、前記複数のサンプル値列の各々から同期信号を検出する複数の同期検出部と、前記複数の同期検出部による同期検出に基づいて前記複数のサンプル値列を同期させて加算する加算部152と、を備える信号処理装置。
【選択図】図6

Description

本発明は、信号処理装置および信号処理方法に関する。
従来、磁気ディスク装置におけるSN比やBER(ビットエラーレート)を改善するために、ヘッド、媒体、および信号処理技術などの研究が行なわれている。例えば、より大きい信号振幅を得るためのMR(Magneto Resistive )感度の向上、媒体の粒径の微細化および媒体ノイズの低減、低いSN比でも所定のエラー率を確保するためのLDPC(Low Density Parity Check)コードおよび繰り返し復号(Iterative Decoding)などの信号処理技術などが研究されている。
また、近日、2のMR素子により同一トラックから読取られた信号を加算して復号するためのデュアルストライプヘッドが提案されている。なお、デュアルストライプヘッドについては、例えば特許文献1に記載されている。
特開2001−14603号公報
しかし、従来のデュアルストライプヘッドでは、2のMR素子が離隔して設けられているため、一方のMR素子から読取られた信号に対し、他方のMR素子から読取られた信号は遅延している。このため、媒体の記録密度を高くすると、2のMR素子が同一の記録ビットから信号を正常に読取ることが困難になってしまうという問題があった。すなわち、従来のデュアルストライプヘッドでは、2のMR素子間の距離に応じて媒体の記録密度が制限されてしまうことが懸念された。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、複数のMR素子により読取られた信号を同期させて加算することが可能な、新規かつ改良された信号処理装置および信号処理方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、被記録媒体に形成されている同一トラックから信号を読取る同一極性の複数のMR素子と、前記複数のMR素子により読取られた信号の各々を離散化して複数のサンプル値列を得る複数の離散化部と、前記複数のサンプル値列の各々から同期信号を検出する複数の同期検出部と、前記複数の同期検出部による同期検出に基づいて前記複数のサンプル値列を同期させて加算する加算部と、を備える信号処理装置が提供される。
かかる構成においては、1のMR素子のみを利用する場合と比較して、信号成分がN倍(N=MR素子の数)となる一方、信号処理の過程で混入する電気的ノイズは√N倍となるため、SN利得の向上を図ることが可能である。さらに、加算部が複数のサンプル値列を同期させて加算するため、被記録媒体の記録密度を高くしても正常な結果を得ることが可能となる。
また、前記信号処理装置は、前記加算部における加算後に、繰り返し復号を行なう復号部をさらに備える。ここで、繰り返し復号により向上されるSN利得は、全ノイズに対する被記録媒体をノイズ元とする媒体ノイズの割合が高いほど顕著に現れる。また、上記複数のサンプル値列を同期させて加算する構成によれば、全ノイズに対する媒体ノイズの割合を高めることができる。したがって、上記複数のサンプル値列を同期させて加算する構成と繰り返し復号を組み合わせることにより、繰り返し復号により得られるSN利得を相乗的に向上することが可能となる。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、被記録媒体に形成されている同一トラックから同一極性を有する複数のMR素子が信号を読取るステップと、前記複数のMR素子により読取られた信号の各々を離散化して複数のサンプル値列を得るステップと、前記複数のサンプル値列の各々から同期信号を検出するステップと、同期検出に基づいて前記複数のサンプル値列を同期させて加算するステップと、を含む信号処理方法が提供される。
以上説明したように本発明にかかる信号処理装置および信号処理方法によれば、複数のMR素子により読取られた信号を同期させて加算することが可能である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、以下に示す項目順序に従って当該「発明を実施するための最良の形態」を説明する。
〔1〕本実施形態にかかるHDDの概要
〔1−1〕HDDの外観
〔1−2〕ディスクの構成
〔1−3〕本実施形態に至る経緯
〔2〕本実施形態にかかるHDDの詳細な説明
〔2−1〕HDDの構成
〔2−2〕HDDの動作
〔3〕まとめ
〔1〕本実施形態にかかるHDDの概要
まず、図1を参照し、本実施形態にかかるHDD10について概略的に説明する。
〔1−1〕HDDの外観
図1は、本実施形態にかかるHDD10の外観図である。本実施形態にかかるHDD10は、図1に示したように、ベース部材11上に設置されたスピンドルモータ30と、スピンドルモータ30に装着された被記録媒体としてのディスク群20と、データの再生および記録のための読み出し/書き込みヘッドをディスク群20上の所定位置に移動させるためのアクチュエータ40とを備える。なお、ディスク群20は複数のディスクを含む。また、一般には、図1のベース部材11に対応するカバー部材が存在し、ベース部材11がカバー部材で覆われて1つの筐体(ハウジング)を構成するが、カバー部材については図示および説明を省略する。
アクチュエータ40は、ベース部材11に設置されたピボット42に回転自在に結合されたスイングアーム44と、スイングアーム44の一側端部に設置されたヘッド48をディスク群20の表面方向に付勢されるように支持するサスペンション46と、スイングアーム44を回転させるためのボイスコイルモータ(以下、VCMという。)50と、を備える。なお、スイングアーム44、サスペンション46、およびヘッド48は、ディスク群20に含まれる各ディスクの間にも設けられる。
VCM50は、例えば、サーボ制御システムにより制御され、VCMコイルに入力される電流とマグネットにより形成された磁場との相互作用により、フレミングの左手の法則による方向にスイングアーム44を回転させるヘッド駆動部として機能する。すなわち、HDD10の電源がオンとなってディスク群20が回転し始めると、VCM50は、スイングアーム44を回転させて、読み出し/書き込みを行なうヘッド48をディスク群20の記録面上に移動させる。一方、HDD10の電源がオフとなってディスク群20の回転が停止すると、VCM50は、スイングアーム44を回転させて、ヘッド48がディスク群20の記録面から外れるようにする。
また、ヘッド48は、図11に示すプリアンプIC100やリードチャネルIC120の機能により、ディスク群20を構成するあるディスクの一面へのデータを記録、またはディスクの一面からのデータの読み出しを行なう。
なお、このような信号処理装置としての機能を有するHDD10は、例えばPC(Personal Computer)、家庭用映像処理装置(DVDレコーダ、ビデオデッキなど)、携帯電話、PHS(Personal Handyphone System)、携帯用音楽再生装置、携帯用映像処理装置、PDA(Personal Digital Assistants)、家庭用ゲーム機器、携帯用ゲーム機器、家電機器などの情報処理装置に設けられてもよい。
〔1−2〕ディスクの構成
続いて、図2〜図4を参照してディスク群20を構成するあるディスク21の構成を説明する。
(パターンド媒体)
図2は、ディスク群20に含まれるディスク21の構成例を示した説明図である。より詳細には、図2では、ディスク21がパターンド媒体である場合を示している。ディスク21の一面には、図2に示したように、記録ビット22と、非記録ビット23とが規則的に形成されている。記録ビット22は、微小な磁性体であり、1ドットごとに1ビットの情報が記録される記録領域として機能する。
記録ビット22の各々は、トラック方向に所定間隔で形成され、非記録ビット23により分離されている。また、各トラックも非記録ビット23により分離されている。ヘッド48は、例えばあるトラック上を移動し、該トラックに含まれる記録ビット22上に位置している間に情報を記録し、非記録ビット23上に位置している間に磁場を反転させる。したがって、このようなパターンド媒体であるディスク21への記録には、ディスク21の回転に同期した記録方法が必要であるが、パターンド媒体には、連続媒体の記録密度の限界を超えて、高密度記録が可能である。
なお、図2においてはトラックを直線的に示しているが、厳密には円弧状であってもよい。また、トラックの形状は、ディスク21の同心円と複数回交差する正弦波であっても、多角形であってもよい。
(ディスクリート媒体)
図3は、ディスク群20に含まれるディスク21の他の構成例を示した説明図である。より詳細には、図3では、ディスク21がディスクリート媒体である場合を示している。ディスク21は、図3に示したように、トラック方向に磁性体の薄膜24が連続的に配置された媒体である。そして、この薄膜24にヘッド48で面内あるいは面に垂直に磁化した微小な領域を作り、0、1の情報ビットを書き込む。また、各磁性体の薄膜24の間には溝25が設けられている。
なお、図2及び図3ではディスク21がパターンド媒体又はディスクリート媒体である例について説明したが、ディスク21はかかる例に限定されない。ディスク21は、例えば連続媒体など、任意の構成を有する媒体であってよい。
(フォーマット構成)
図4は、ディスク21のフォーマットの一例を示す説明図である。当該ディスク21のフォーマットは、例えば図4Aに示したように、サーボ領域320−1(Servo1)、320−2(Servo2)と、データ領域310−1(Data1)、310−2(Data2)、・・・、310−N(DataN)と、サーボ領域とデータ領域間のギャップ部(Gap)とを含む。
図4Aに示した一例では、データ領域はN個あり、各データ領域は例えば512バイトのデータを保持する。この図4Aに示されたフォーマットを一単位として、サーボ領域およびデータ領域がトラック方向に繰り返し配列される。
図4Bは、図4Aの各データ領域(Data1、2、・・・、N)の詳細を示す説明図である。データ領域(Data1、2、・・・、N)のフォーマットは、例えば図4Bに示したように、データ読み出しの際に同期を取るためのプリアンブル部(Preamble)311と、データの先頭を示すデータ先頭部であるSync Mark(同期信号)312と、例えば512バイトからなるデータ部(Data)313と、エラー訂正のためのECC及びエラー検出のためのCRCを有するECC/CRC314とを含む。
図4Cは、図4Aの各サーボ領域(Servo1、2)の詳細を示す説明図である。サーボ領域(Servo1、2)のフォーマットは、例えば図4Cに示したように、サーボ読み出しの際に同期を取るためのプリアンブル部(Preamble)321と、サーボの先頭を示すサーボ先頭部(Sync Mark)322と、ヘッド情報やセクター情報等が含まれるグレーコード(Gray Code)323と、位置決めをするための情報等が含まれるバースト(Burst)324とを含む。
〔1−3〕本実施形態に至る経緯
従来、磁気ディスク装置におけるSN比やBERを改善するために、ヘッド、媒体、および信号処理技術などの研究が行なわれている。例えば、より大きい信号振幅を得るためのMR感度の向上、媒体の粒径の微細化および媒体ノイズの低減、低いSN比でも所定のエラー率を確保するためのLDPCコードおよび繰り返し復号などの信号処理技術などが研究されている。
なお、媒体ノイズ以外の突発的なノイズはガウス分布に従う熱雑音が大部分を占め、エラーが生じた場合には再読み出し(Reread)により、正常にデータを復調できる確立を高めることができる。
ここで、磁気ディスク装置の容量や記録密度は年約40%で向上しているが、記録ビットの微細化によるSN比の低下、およびBERの劣化が懸念されている。また、上記のLDPCコードおよび繰り返し復号においてパリティビットを増やすと、訂正能力は向上するが、媒体における周波数がより高くなるため、ノイズが強調され、本来の効果が得られないという問題がある。また、再読み出しの頻度が高まると、磁気ディスク装置の性能が低下してしまう。
そこで、上記事情を一着眼点にして本実施形態にかかるHDD10を創作するに至った。本実施形態にかかるHDD10によれば、複数のMR素子により読取られた信号を同期させて加算することにより、SN利得の向上を図ることが可能である。以下、このようなHDD10について詳細に説明する。
〔2〕本実施形態にかかるHDDの詳細な説明
〔2−1〕HDDの構成
図5は、本実施形態にかかるHDD10の構成を示した機能ブロック図である。図5に示したように、本実施形態にかかるHDD10は、ヘッド48と、プリアンプIC100と、リードチャネルIC120と、を備える。
本実施形態においては、図5に示したように、ヘッド48が複数のMR素子70Aおよび70Bを備える。以下、図6を参照し、当該ヘッド48の詳細な構造を説明する。
図6は、ヘッド48の構成を示した説明図である。より詳細には、図6には、ディスク面を視点とした場合のヘッド48の構成を模式的に示している。図6に示したように、ヘッド48は、MR素子70Aおよび70Bと、MR素子70Aの磁気シールドおよび電極72Aと、MR素子70Bの磁気シールドおよび電極72Bと、絶縁層74と、を備える。
MR素子70Aおよび70Bは、同一トラックから信号を読取るため、同一の幅、および同一のトラック上に配置される。また、MR素子70Aおよび70Bは、各々により読取られる信号が干渉しない程度の間隔Lで配置される。なお、ヘッド48には、ディスク21への書き込みを行なうための機構も積層されるが、図6においては記載を省略している。
また、本明細書においては、同一トラックから信号を読取るMR素子が2つである例に重きをおいて説明するが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、同一トラックから信号を読取るMR素子が3つ以上の任意の数設けられる場合にも同様に本発明を適用可能である。
ここで図5を参照してHDD10の構成の説明に戻ると、MR素子70Aおよび70Bの各々には、電気信号としてディスク21から信号(磁気再生信号)を読取るための端子が独立して設けられている。そして、MR素子70Aおよび70Bの各々により読取られた信号は、以下に説明するように、プリアンプIC100およびリードチャネルIC120において個別に処理される。
プリアンプIC100は、MR素子70Aにより読取られた信号を増幅する増幅器108A、およびMR素子70Aにより読取られた信号を増幅する増幅器108Bを備える。
リードチャネルIC120は、VGA124Aおよび124Bと、CTF128Aおよび128Bと、ADC132Aおよび132Bと、FIRフィルタ136Aおよび136Bと、AGC140Aおよび140Bと、TRC144Aおよび144Bと、SMD148Aおよび148Bと、加算部152と、データ検出部156と、復号部160と、を備える。
VGA(Variable Gain Amplifiers)124Aは、増幅器108Aにより増幅された信号を、AGC140Aによる制御に基づき、所望の出力振幅になるように増幅する。同様に、VGA124Bは、増幅器108Bにより増幅された信号を、AGC140Bによる制御に基づき、所望の出力振幅になるように増幅する。このため、VGA124Aおよび124Bは、MR素子70AとMR素子70Bの感度や、増幅器108Aと108Bの増幅率が異なる場合であっても、信号を同一の振幅にして出力することが可能である。
CTF(Continuous Time Filter)128Aは、VGA124Aから出力された信号の高域ノイズの抑制や、所定帯域のブーストなどの信号特性の粗調整を行なうアナログフィルタである。同様に、CTF128Bは、VGA124Bから出力された信号の高域ノイズの抑制や、所定帯域のブーストなどの信号特性の粗調整を行なうアナログフィルタである。
ADC(Analog to Digital Converter)132Aは、CTF128Aから出力された信号をアナログ形式からデジタル形式に変換する、すなわち離散化する離散化部として機能する。同様に、ADC132Bは、CTF128Bから出力された信号を離散化する離散化部として機能する。なお、以下では、ADC132Aにおける離散化により得られるサンプル値列をサンプル値列Aと称し、ADC132Bにおける離散化により得られるサンプル値列をサンプル値列Bと称する。
FIR(Finite Impulse Response)フィルタ136Aは、サンプル値列Aの信号特性の微調整(波形等化など)を行なうデジタルフィルタである。同様に、FIRフィルタ136Bは、サンプル値列Bの信号特性の微調整を行なうデジタルフィルタである。
AGC(Automatic Gain Control)140Aは、FIRフィルタ136Aから出力されるサンプル値列Aの振幅に基づき、VGA124Aにおける増幅率を制御する。同様に、AGC140Bは、FIRフィルタ136Bから出力されるサンプル値列Bの振幅に基づき、VGA124Bにおける増幅率を制御する。
TRC(Timing Rccovery Circuit)144Aは、プリアンブル部311におけるサンプル値列Aの値に基づき、ADC132Aにおいて所望の信号位置でサンプリングが行なわれるよう位相制御する。同様に、TRC144Bは、プリアンブル部311におけるサンプル値列Bの値に基づき、ADC132Bにおいて所望の信号位置でサンプリングが行なわれるよう位相制御する。以下、図7を参照し、当該TRC144の機能を具体的に説明する。
図7は、複数のMR素子70Aおよび70Bにより読取られるアナログ形式の信号、およびサンプル値列を示した説明図である。図7に示したように、TRC144は、プリアンブル部311において、1、1、0、0、1、1、0、0、・・・という規則にしたがってサンプル値が得られるよう、ADC132におけるサンプリングのタイミングを制御する。
ここで、MR素子70Bにより読取られるアナログ形式の信号(以下、アナログ信号B)は、MR素子70Aにより読取られるアナログ信号Aに対し、L(素子間隔)/V(ヘッド48とディスク21の相対速度)で表される遅延時間dを有する。
また、当該遅延時間dは、必ずしもサンプリング周期Tの整数倍とはならず、例えば遅延時間d=nT+φと書き換えられる(nはサンプル値列の遅延ビット数(整数))。しかし、上記のようにTRC144Aおよび144Bが、ADC132AおよびADC132Bにおけるサンプリングの位相制御を行なうため、上記φはTRC144Aおよび144Bにより吸収される。このため、ADC132AおよびADC132Bは、図7に示したように、アナログ信号上の同一の位置でサンプリングを行うことが可能となる。
図5に示したSMD(Synchronous Mark Detector)148Aは、サンプル値列Aから、データ部313の開始を示すSync Mark312を検出する同期検出部として機能する。同様に、SMD148Bは、サンプル値列Bから、データ部313の開始を示すSync Mark312を検出する同期検出部として機能する。そして、加算部152が、サンプル値列Aおよびサンプル値列Bを、SMD148Aおよび148BによるSync Mark312の検出に基づいて同期させて加算する。以下、図8を参照し、SMD148および加算部152の機能を具体的に説明する。
図8は、データ線頭部312付近のアナログ信号およびサンプル値列を示した説明図である。図8に示したように、加算部152は、SMD148AによるSync Mark312の検出により、サンプル値列Aのx番目のサンプル値でSync Mark312が終了し、x+1番目のサンプル値からデータ部313が開始することを把握する。同様に、加算部152は、SMD148BによるSync Mark312の検出により、サンプル値列Bのy番目のサンプル値でSync Mark312が終了し、y+1番目のサンプル値からデータ部313が開始することを把握する。
したがって、サンプル値列Aのx+1番目のサンプル値と、サンプル値列Bのy+1番目のサンプル値は、同一の信号位置に対応するサンプル値であると判断できるため、加算部152は、双方のサンプル値を加算する。同様に、加算部152は、サンプル値列Aのx+2番目のサンプル値と、サンプル値列Bのy+2番目のサンプル値を加算し、サンプル値列Aのx+3番目のサンプル値と、サンプル値列Bのy+3番目のサンプル値を加算する。一般化すると、加算部152は、サンプル値列Aのx+z番目のサンプル値と、サンプル値列Bのy+z番目のサンプル値を加算する。
なお、上記では加算部152がサンプル値列AとBのデータ開始部(z>0)から加算する例を示したが、データ検出部156ではSync Markの符号間干渉も考慮する場合もあり、この場合には時間を遡って、Sync Mark開始位置から加算が必要となる場合がある。従って、x+z番目のサンプル値と、サンプル値列Bのy+z番目のサンプル値を加算する際に、バッファなどを用いて、z<0としてもよい。また、上記ではSync Mark312の検出に基づいてサンプル値列AおよびBを同期させて加算する例を説明したが、本実施形態はかかる例に限定されない。例えば、加算部152は、MR素子70Aおよび70Bの素子間隔d、サンプリング周期、およびディスク回転速度から、サンプル値列Aに対するサンプル値列Bの遅延ビット数を特定し、当該遅延ビット数に基づいてサンプル値列AおよびBの同期および加算を行なってもよい。
以下、図9および図10を参照し、加算部152における上記加算により得られる効果について説明する。
図9は、図5に示した機能ブロック図を、信号成分およびノイズ成分に着目して書き換えた説明図である。図9において、sはディスク21からの信号元を示し、nmはディスク21からの媒体ノイズを示し、MRG1はMR素子70Aの感度(ゲイン)を示し、MRG2はMR素子70Bの感度(ゲイン)を示し、n1eおよびn2eはヘッド48およびプリアンプIC100などで混入する電気的ノイズを示す。この場合、加算部152へのMR素子70Aを介する入力i1は以下の式1のように表され、MR素子70Bを介する入力i2は以下の式2のように表される。
Figure 2010129109
Figure 2010129109
ここで、説明の便宜上、MRG1=MRG2=1と仮定すると、加算部152からの出力aは、以下の数式3のように表現される。
Figure 2010129109
また、電気的ノイズn1eの標準偏差をσ1eとし、電気的ノイズn2eの標準偏差をσ1eとし、電気的ノイズn1eおよびn2eが無相関であると仮定すると、加算部152からの出力の標準偏差σaeは、以下の数式4のように表現される。
Figure 2010129109
上記の各パラメータを利用すると、本実施形態によるSN利得(SNG)は、以下の数式5のように表現される。
Figure 2010129109
さらに、媒体ノイズと電気的ノイズを合わせた全ノイズσtを以下の数式6のように定義し、全ノイズに対する媒体ノイズ比rを以下の数式7のように定義すると、数式8が得られる。
Figure 2010129109
図10は、媒体ノイズ比rと本実施形態により得られるSN利得との関係を示した説明図である。図10に示したように、本実施形態により得られるSN利得は、媒体ノイズ比が小さいほど大きくなる。ここで、MR素子70Aおよび70Bの感度を2倍にした場合の効果は本実施形態より大きくなるが、図10の三角のプロットで示したように、双方を組み合わせることによりさらなるSN利得を得ることが可能となる。
なお、媒体ノイズ比は、HDD10の記録密度やデータ転送速度に依存し、例えば周波数帯域の狭い1.8”では0.8〜0.9、周波数帯域が広い3.5”では0.5〜0.7程度である。したがって、本実施形態は、径が大きく高速回転であるHDD10において顕著な効果が得られると予測される。また、高密度化が進み、ディスク21からの信号やノイズが微弱になった場合に媒体ノイズ比が小さくなるため、本実施形態による効果が大きくなると予測される。
ここで図5を参照してHDD10の構成の説明に戻ると、データ検出部156は、加算部152における加算により得られたサンプル値の0、1判定を行なう。上述したように、加算部152における加算により得られたサンプル値は通常より高いSN利得を有するため、データ検出部156はより高い精度で2値化(0、1判定)を行なうことが可能となる。
復号部160は、データ検出部156により2値化されたビット値列を復号する。より詳細には、本実施形態においては、ディスク21に信号がLDPCコードにより記録されていることを想定しており、復号部160は、LDPCコードを繰り返し復号により復号する。このように復号部160が繰り返し復号を行なうことにより、上記の加算部152における加算との相乗効果が得られる。以下、この相乗効果について、図11〜図13を参照して説明する。
図11は、LDPCコードと繰り返し復号の採用により予測されるSN利得を示した説明図である。ここでのSN利得は、所定のビットエラーレートを得るためのSN比の従来のPRML方式との差分に該当する。また、SN利得は、媒体ノイズ比だけでなく、規格化線密度(信号の立ち上がり時間をビット周期で規格化した値、User Bit Density:UBDとも呼ばれる。)にも依存するが、UBD=1.2に設定して算出した。
図11に示したように、LDPCコードと繰り返し復号の採用により予測されるSN利得は、媒体ノイズ比が大きくなるほど向上する。これは、現在の磁気記録における媒体ノイズの特質と繰り返し復号の処理方式によるものと推測される。
具体的には、現在の磁気記録において、媒体ノイズは磁化遷移のジッタ(Jitter)あるいは遷移幅のばらつきによって起こると考えている。従って、同じSN比でも媒体ノイズ比が小さい場合には、電気的ノイズが支配的である為、再生信号に均等に(どこの位置にも確率的に分散量が同じ様に)ノイズが重畳しているが、媒体ノイズ比が大きい場合には、ノイズが磁化遷移の密な所に集中し、粗な所ではノイズがほとんど無い状態である。
一方、繰り返し復号は、Sum−Product Algorithmなどの確率伝播Algorithmを用い、信頼度の高い情報(再生信号)で信頼度の低い情報を救う方式である。したがって、繰り返し復号は、ノイズが平均的に重畳している場合よりも、ノイズの密と粗の領域が存在して信頼度の高い粗な領域の情報を利用できる場合に適していると考えられる。また、上記のように、媒体ノイズ比が大きい場合に媒体ノイズが磁化遷移の密な所に集中していると推測されるため、繰り返し復号は、媒体ノイズ比が大きいほど有利であると考えられる。
ここで、本実施形態によれば、図12に示すように、媒体ノイズ比を高めることが可能である。
図12は、本実施形態の適用により媒体ノイズ比が変化する様子を示した説明図である。本実施形態では、電気的ノイズや全ノイズを低減できるため、図12に示したように、結果的に媒体ノイズ比を大きくすることができる。例えば、0.7であった媒体ノイズ比は、本実施形態により0.8以上に向上される。
また、上述のように繰り返し復号は媒体ノイズ比が大きいほど有利であると考えられるため、本実施形態によるサンプル値列AおよびBの加算部152における加算は、図13に示すように繰り返し復号による効果を一層顕著にする。なお、MR素子70Aおよび70Bの感度を2倍にした場合の効果は本実施形態より大きくなるが、図12の三角のプロットで示したように、双方を組み合わせることによりさらなる媒体ノイズ比の向上を図ることが可能となる。
図13は、本実施形態において繰り返し復号を適用した場合のSN利得を示した説明図である。繰り返し復号、およびサンプル値列AおよびBの加算を別個に適用した場合に得られるSN利得を加算すると、すなわち、図10の丸プロットと図11のプロットを加算すると、図13の四角プロットが得られる。これに対し、本実施形態においては、繰り返し復号とサンプル値列AおよびBの加算を同時に適用することにより、図13の三角プロットに示したように、より高いSN利得を得ることが可能である。
〔2−2〕HDDの動作
以上、図1〜図12を参照して本実施形態にかかるHDD10の構成について説明した。続いて、図14を参照し、本実施形態にかかるHDD10において実行される信号処理方法について説明する。
図14は、本実施形態にかかるHDD10において実行される信号処理方法の流れを示したフローチャートである。図14に示したように、まず、HDD10は、MR素子70Aおよび70Bによりディスク21の同一トラックから信号を読取る(S204)。そして、HDD10は、双方の信号に対して個別に離散化、信号処理などを行う(S208)。
その後、MR素子70Aにより読取られた信号のサンプル値列AからSMD148AがSync Mark312を検出し、MR素子70Bにより読取られた信号のサンプル値列BからSMD148BがSync Mark312を検出する(S212)。そして、加算部152が、サンプル値列AおよびBを同期させて加算する(S216)。さらに、加算部152における加算により得られたサンプル値列をデータ検出部156が2値化し、2値化により得られたビット列を復号部160が繰り返し復号により復号する(S220)。
〔3〕まとめ
以上説明したように、本実施形態にかかるHDD10は、複数のMR素子70Aおよび70Bにより読取られた信号を個別に処理し、離散化により得られたビット値列AおよびBを同期させて加算することにより、SN利得を向上することができる。なお、仮にアナログ段階で同期をとるためには一方の信号の遅延量を適切に制御する必要がある点でも、Sync Mark312の検出に基づいてデジタル段階で同期を行なう本実施形態は有利である。
また、本実施形態によれば、図12に示したように媒体ノイズ比が高まる。このため、本実施形態に媒体ノイズ比が高いほど有利である繰り返し復号を適用することにより、SN利得の相乗的な向上を実現できる。
なお、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本実施形態にかかるHDDの外観図である。 ディスク群に含まれるディスクの構成例を示した説明図である。 ディスク群に含まれるディスクの他の構成例を示した説明図である。 ディスクのフォーマットの一例を示す第1の説明図である。 ディスクのフォーマットの一例を示す第2の説明図である。 ディスクのフォーマットの一例を示す第3の説明図である。 本実施形態にかかるHDDの構成を示した機能ブロック図である。 ヘッドの構成を示した説明図である。 複数のMR素子により読取られるアナログ形式の信号、およびサンプル値列を示した説明図である。 データ線頭部付近のアナログ信号およびサンプル値列を示した説明図である。 図5に示した機能ブロック図を、信号成分およびノイズ成分に着目して書き換えた説明図である。 媒体ノイズ比と本実施形態により得られるSN利得との関係を示した説明図である。 LDPCコードと繰り返し復号の採用により予測されるSN利得を示した説明図である。 本実施形態の適用により媒体ノイズ比が変化する様子を示した説明図である。 本実施形態において繰り返し復号を適用した場合のSN利得を示した説明図である。 本実施形態にかかるHDDにおいて実行される信号処理方法の流れを示したフローチャートである。
符号の説明
10 HDD
70、70A、70B MR素子
132A、132B ADC
148A、148B SMD
152 加算部
160 復号部

Claims (3)

  1. 被記録媒体に形成されている同一トラックから信号を読取る同一極性の複数のMR素子と;
    前記複数のMR素子により読取られた信号の各々を離散化して複数のサンプル値列を得る複数の離散化部と;
    前記複数のサンプル値列の各々から同期信号を検出する複数の同期検出部と;
    前記複数の同期検出部による同期検出に基づいて前記複数のサンプル値列を同期させて加算する加算部と;
    を備える、信号処理装置。
  2. 前記信号処理装置は、前記加算部における加算後に、繰り返し復号を行なう復号部をさらに備える、請求項1に記載の信号処理装置。
  3. 被記録媒体に形成されている同一トラックから同一極性を有する複数のMR素子が信号を読取るステップと;
    前記複数のMR素子により読取られた信号の各々を離散化して複数のサンプル値列を得るステップと;
    前記複数のサンプル値列の各々から同期信号を検出するステップと;
    同期検出に基づいて前記複数のサンプル値列を同期させて加算するステップと;
    を含む、信号処理方法。
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