JP2010128761A - 情報処理装置及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】電子メールサーバに蓄積される履歴情報のみを用いつつ、ノイズとなる記録に配慮した分析処理を可能とする。
【解決手段】電子メールのサーバが記録して生成した履歴情報を取得し、当該履歴情報に含まれる記録の組のうち、電子メールの送信に係る第1記録、及び、当該第1記録に含まれる送受信の日時から、予め定められた時間以内だけ後の日時を含む第2記録であって、第1記録の電子メールの送信先のアドレスを送信元とした第2記録の組を検出する。そして履歴情報から、検出された第1記録及び第2記録であって予め定められた条件を満足する第1記録及び第2記録に係る履歴情報について所定の処理を行いつつ、電子メールの送信元と送信先との組み合わせに係る分析の処理を実行する。
【選択図】図1
【解決手段】電子メールのサーバが記録して生成した履歴情報を取得し、当該履歴情報に含まれる記録の組のうち、電子メールの送信に係る第1記録、及び、当該第1記録に含まれる送受信の日時から、予め定められた時間以内だけ後の日時を含む第2記録であって、第1記録の電子メールの送信先のアドレスを送信元とした第2記録の組を検出する。そして履歴情報から、検出された第1記録及び第2記録であって予め定められた条件を満足する第1記録及び第2記録に係る履歴情報について所定の処理を行いつつ、電子メールの送信元と送信先との組み合わせに係る分析の処理を実行する。
【選択図】図1
Description
本発明は、情報処理装置及びプログラムに関する。
組織内の複数の部署の各々の間で情報が授受される頻度である部署間情報伝達頻度を取得する部署間情報伝達頻度取得部と、組織内の1以上の部署を含むグループを規定するグループ規定データを取得するグループ規定データ取得部と、部署間情報伝達頻度に基づいて、複数のグループのそれぞれの間で情報が授受されるグループ間情報伝達頻度を算出するグループ間情報伝達頻度算出部と、グループ間情報伝達頻度に基づいて、グループ規定データにより規定された組織構造の効率を算出する組織効率算出部とを備える組織効率評価装置が特許文献1に開示されている。
特開2006−48142号公報
電子メールサーバに蓄積される履歴情報のみを用いつつ、ノイズとなる記録に配慮した分析処理を可能とすること。
請求項1記載の発明は、情報処理装置であって、電子メールのサーバが電子メールを送受信するごとに、当該電子メールの送信元、送信先、送受信の日時を含む情報を記録して生成した履歴情報を取得する取得手段と、前記取得した履歴情報に含まれる記録の組のうち、電子メールの送信に係る第1記録、及び、当該第1記録に含まれる送受信の日時から、予め定められた時間以内だけ後の日時を含む第2記録であって、前記第1記録の電子メールの送信先のアドレスを送信元とした第2記録の組を検出する検出手段と、前記履歴情報から、前記検出された第1記録及び第2記録であって予め定められた条件を満足する第1記録及び第2記録に係る履歴情報について所定の処理を行いつつ、電子メールの送信元と送信先との組み合わせに係る分析の処理を実行する分析処理実行手段と、を含むこととしたものである。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の情報処理装置であって、前記履歴情報に基づいて、送信元のアドレスごとに、当該送信元のアドレスから送信された電子メールの送信先のアドレスごとの送信頻度の情報を、送信元ごとの頻度情報として生成する手段をさらに含み、前記検出手段は、さらに、いずれかの送信元であって、前記頻度情報の表す分布の峰が2つあり、その一方が予め定めた頻度のしきい値より下側にある送信元の情報を含む記録を検出し、前記分析処理実行手段は、前記検出された記録を少なくとも除く履歴情報を用いて、電子メールの送信元と送信先との組み合わせに係る分析の処理を実行することとしたものである。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の情報処理装置であって、前記検出手段は、さらに、いずれかの送信元であって、当該送信元から送信される複数の電子メールの送信日時の間隔が、予め定めた条件を満足する送信元の情報を含む記録を検出し、前記分析処理実行手段は、前記検出された記録を少なくとも除く履歴情報を用いて、電子メールの送信元と送信先との組み合わせに係る分析の処理を実行することとしたものである。
請求項4記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置であって、前記履歴情報に含まれる各記録で送信先となったアドレスの組み合わせを集計し、共通して送信先となる確率が予め定めた確率しきい値より高いアドレスの組を群情報として抽出する群情報抽出手段をさらに備え、前記分析処理実行手段は、前記検出された群情報に含まれるアドレスを送信先として含む記録に対して所定の処理を実行しつつ、電子メールの送信元と送信先との組み合わせに係る分析の処理を実行することとしたものである。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の情報処理装置であって、前記検出手段は、さらに、前記抽出された群情報のいずれかに含まれる全アドレスを送信先とする電子メールの送信に係る第3記録、及び、当該第3記録に含まれる送受信の日時から、予め定められた時間以内だけ後の日時を含む記録であって、前記第3記録の電子メールの送信先であったアドレスのいずれか1つのみを送信元とし、前記第3記録の電子メールの送信元を送信先とした第4記録を抽出し、群情報ごとに、前記抽出した第4記録の総数を、群情報に属するアドレスを送信元とする記録の総数で除した値が、予め定めた回数しきい値を上回る場合に、前記抽出した第4記録に係るアドレスを群情報の代表アドレスとして検出し、前記分析処理実行手段は、前記検出された代表アドレスを含む記録に対して所定の処理を実行しつつ、電子メールの送信元と送信先との組み合わせに係る分析の処理を実行することとしたものである。
請求項6記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の情報処理装置であって、前記検出手段は、さらに、前記履歴情報に含まれる記録を順次選択して、当該選択した記録に含まれる送受信の日時から、予め定められた時間以内だけ後の日時を含む記録であって、前記選択した記録において送信先として含まれるアドレスとは異なるアドレスを送信元とする少なくとも一つの第5記録を抽出し、前記履歴情報に含まれる履歴に、送信元として含まれるアドレスごとに、前記抽出した第5記録のうち、前記選択した記録の送信元のアドレスを送信先とする第5記録の数と、前記選択した記録の送信元のアドレス以外のアドレスを送信先とする第5記録の数とを累算し、第5記録の送信元のアドレスを送信先とする第5記録の数の累算値を、前記選択した記録の送信元のアドレス以外のアドレスを送信先とする第5記録の数の累算値で除した値が、予め定めたしきい値を超える送信元のアドレスを代理アドレスとして検出し、前記分析処理実行手段は、前記検出された代理アドレスを含む記録に対して所定の処理を実行しつつ、電子メールの送信元と送信先との組み合わせに係る分析の処理を実行することとしたものである。
請求項7記載の発明は、プログラムであって、コンピュータを、電子メールのサーバが電子メールを送受信するごとに、当該電子メールの送信元、送信先、送受信の日時を含む情報を記録して生成した履歴情報を取得する取得手段と、前記取得した履歴情報に含まれる記録の組のうち、電子メールの送信に係る第1記録、及び、当該第1記録に含まれる送受信の日時から、予め定められた時間以内だけ後の日時を含む第2記録であって、前記第1記録の電子メールの送信先のアドレスを送信元とした第2記録の組を検出する検出手段と、前記履歴情報から、前記検出された第1記録及び第2記録であって予め定められた条件を満足する第1記録及び第2記録に係る履歴情報について所定の処理を行いつつ、電子メールの送信元と送信先との組み合わせに係る分析の処理を実行する分析処理実行手段と、として機能させることとしたものである。
請求項1,7記載の発明によると、電子メールサーバに蓄積される履歴情報のみを用いつつ、ノイズとなる記録に配慮した分析処理を行うことができる。
請求項2記載の発明によると、専ら送信のみを行う機械的な電子メール送信に配慮した分析処理を行うことができる。
請求項3記載の発明によると、定時的な送信等の機械的な電子メール送信に配慮した分析処理を行うことができる。
請求項4記載の発明によると、同報メールアドレスを検出して、同報メールアドレスに配慮した分析処理を行うことができる。
請求項5,6記載の発明によると、代理により送信される電子メールを検出して、そのような電子メールに配慮した分析処理を行うことができる。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。本発明の実施の形態に係る情報処理装置1は、図1に例示するように、電子メールサーバ2に接続される。この情報処理装置1は、制御部11、記憶部12、操作部13、表示部14、及び通信部15を含んで構成されている。ここで制御部11は、CPU(Central Processing Unit)等のプログラム制御デバイスであり、記憶部12に格納されたプログラムに従って動作している。本実施の形態では、この制御部11が、電子メールサーバ2において記録される電子メールの送受信の履歴情報を取得し、当該履歴情報に含まれる記録からノイズとなる記録を検出し、当該検出の結果を利用して、少なくとも当該検出された記録を除く履歴情報を用いて、電子メールの送受信に係る分析の処理を実行する。この制御部11の詳しい処理の内容は後に述べる。
なお、ここで電子メールの送受信に係る分析の処理としては、例えば、送信元となるアドレスと送信先となるアドレスとの組み合わせが共通する記録の頻度をカウントする処理などがある。
記憶部12は、RAM(Random Access Memory)等のメモリデバイスを含む。この記憶部12には、制御部11によって実行されるプログラムが保持される。このプログラムは、例えばDVD−ROM(Digital Versatile Read Only Memory)等のコンピュータ可読な記録媒体に格納されて提供され、この記憶部12に複写されたものであってもよい。また、この記憶部12は、制御部11のワークメモリとしても動作する。
操作部13は、キーボードやマウスなどであり、利用者の指示操作を受け入れて、当該指示操作の内容を制御部11に出力する。表示部14は、例えばディスプレイであり、制御部11から入力される指示に従って情報を表示する。通信部15は、ネットワークインタフェースなどであり、通信手段を通じて、他の装置(例えば電子メールサーバ2)との間で情報を送受する。
また、本実施の形態の情報処理装置1に接続される電子メールサーバ2は、例えばSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)サーバや、またはそれに準じる動作を行い、図示しない送信元となるクライアント側からの電子メールを受信して、当該電子メールに含まれる送信先の情報に基づき、電子メールの転送を行う電子メール転送エージェント(MTA:Mail Transfer Agent)である。また、この電子メールサーバ2は一般に、このような電子メールの送受信の際に、図2に例示するような記録を生成する。
図2(a),(b)に示した記録は、電子メールサーバ2の一例であるPostfixサーバの生成する記録であり、送受信の日時の情報(T)と、サーバ名を表す情報(S)と、動作内容を表す情報(D)と、電子メールごとの固有の識別情報(P)と、送信元の情報(From)と、送信先の情報(To)とが含まれる。また、これらの記録のほかに、転送元のサーバの情報なども含まれている。電子メールサーバ2は、このような記録を蓄積して履歴情報として保持している。
なお、同じ送信元から、同じ内容の電子メールを複数の送信先に送信した場合の記録は、図2(b)に示すように、共通の識別情報(P)に関連づけられた、互いに異なる送信先の情報が複数繰り返して記録されることとなる。
次に、本実施の形態の情報処理装置1の制御部11の動作について述べる。この制御部11は、機能的には図3に例示するように、履歴情報取得部31と、頻度情報生成部32と、群情報抽出部33と、検出部34と、分析処理部35とを含んで構成される。
履歴情報取得部31は、電子メールサーバ2が保持する履歴情報を通信部15を介して取得する。また、この履歴情報取得部31は、送受信された電子メールごとに、送受信の日時と、送信元を表す情報(アドレスでよい)と、送信先を表す情報(同じくアドレスでよい)とを抽出する。既に例示したように、電子メールサーバ2は、一つの電子メールについても動作ごとに複数の記録を生成しており、このような記録には、それぞれ共通の識別情報(電子メール識別子)が含まれている。
そこでこの履歴情報取得部31は、履歴情報に含まれる記録を、それに含まれる識別情報ごとに集積する(例えば記録の文字列を、記録された順に連結して一連の文字列としてもよい)。そして履歴情報取得部31は、集積した情報ごとに、送受信に係る日時(例えば集積された情報のうち、より早い時間に生成された記録に含まれる日時情報などとしておく)と、「From=」に引き続く送信元のアドレスの情報と、「To=」に引き続く送信先のアドレスの情報とを取り出す。履歴情報取得部31は、集積した情報ごとに、固有の送受信識別子を発行し、この送受信識別子と、取り出された送受信に係る日時の情報と、送信元のアドレスの情報と、送信先のアドレスの情報とを互いに関連づけたエントリーを生成して、履歴情報データベースに含めて、記憶部12に格納する(図4)。
また、履歴情報取得部31は、集積した情報のうちに、複数の送信先のアドレスが含まれていた場合は、それぞれにエントリーを生成する。すなわち、2つの送信先に対して同一内容の電子メールが送信されたときは、この履歴情報データベースには、図4に例示するように、同じ送受信識別子と、同じ送信元のアドレスとに係る情報とに関連づけられた、互いに異なる送信先のアドレスを含む複数のエントリーが記録されることとなる(X)。以下、履歴情報データベース中の各エントリーを「記録」と呼ぶ。
頻度情報生成部32は、履歴情報取得部31が生成した履歴情報データベースを参照し、送信元のアドレスごとに、当該送信元のアドレスから送信された電子メールの送信先のアドレスごとの送信頻度をカウントして、頻度情報として記憶部12に格納する(図5)。
群情報抽出部33は、履歴情報取得部31が生成した履歴情報データベースを参照し、当該履歴情報データベースに含まれる記録を、共通する送受信識別子ごとに分類する。群情報抽出部33は、分類した記録(共通する送受信識別子ごとの記録)のうち、送信先となっているアドレスが複数ある記録を抽出する。さらに群情報抽出部33は、抽出した記録のうちから、各記録にて送信先となっているアドレスの組を表す情報を生成する。そして群情報抽出部33は、抽出した記録のうちに含まれるアドレスの組ごとの出現回数をカウントし、抽出した記録の数で、当該カウント値を除して、アドレスの組ごとの出現の確率を算出する。
群情報抽出部33は、こうして算出したアドレスの組ごとの出現の確率が予め定めた確率しきい値よりも高いアドレスの組を、群情報として抽出し、記憶部12に蓄積して記録する。
検出部34は、履歴情報データベース等を参照して、電子メールサーバ2が生成した記録のみ(一例としては、送受信日時、送信元アドレス、送信先アドレス部分のみ)に基づいて、分析の処理にとってノイズとなる記録を検出する。ここでの分析処理は、例えば送受信者間の電子メールの送受頻度を算出するものであるが、この例のような分析処理においては、次のような記録がノイズとなる。
すなわち、
(1)メーリングリストからの送信、
(2)メールを用いた情報提供サービスからの送信、
(3)定時報告などの定型業務でのメール送信、
等である。ここでメーリングリストとは、複数の送信先に一斉に電子メールを送信(同報)するサービスをいう。一例としてメーリングリストのサービスでは、図6にその概要を表すように、サービスに係るアドレスを送信先として、利用者の一人が電子メールを送信すると(S1)、サービス側で、当該送信された電子メールを、予め定められた(一般に)複数の送信先に対して一斉に送信することになっている(S2)。
(1)メーリングリストからの送信、
(2)メールを用いた情報提供サービスからの送信、
(3)定時報告などの定型業務でのメール送信、
等である。ここでメーリングリストとは、複数の送信先に一斉に電子メールを送信(同報)するサービスをいう。一例としてメーリングリストのサービスでは、図6にその概要を表すように、サービスに係るアドレスを送信先として、利用者の一人が電子メールを送信すると(S1)、サービス側で、当該送信された電子メールを、予め定められた(一般に)複数の送信先に対して一斉に送信することになっている(S2)。
以下、検出部34が、これらノイズとなり得る情報を検出する処理について説明する。
[メーリングリストの検出]
まず、検出部34がメーリングリストに係る電子メールを検出する処理について図7を参照しつつ説明する。図7は、検出部34によるメーリングリストの検出処理例を表すフローチャート図である。検出部34は、履歴情報データベースに含まれる記録を送受信に係る日時の順に並べ替える(S11)。そして、日時の順(日時の早いものから順)に未だ選択していない記録を第1記録として選択する(S12)。検出部34は、選択した第1記録に含まれる送信先のアドレスを抽出し、当該第1記録に含まれる送受信の日時から、予め定められた時間ΔT以内だけ後の日時を含み、かつ上記第1記録から抽出した送信先のアドレスを送信元のアドレスとして含む第2記録を履歴情報データベースから検索する(S13)。
まず、検出部34がメーリングリストに係る電子メールを検出する処理について図7を参照しつつ説明する。図7は、検出部34によるメーリングリストの検出処理例を表すフローチャート図である。検出部34は、履歴情報データベースに含まれる記録を送受信に係る日時の順に並べ替える(S11)。そして、日時の順(日時の早いものから順)に未だ選択していない記録を第1記録として選択する(S12)。検出部34は、選択した第1記録に含まれる送信先のアドレスを抽出し、当該第1記録に含まれる送受信の日時から、予め定められた時間ΔT以内だけ後の日時を含み、かつ上記第1記録から抽出した送信先のアドレスを送信元のアドレスとして含む第2記録を履歴情報データベースから検索する(S13)。
そして、検出部34は、第2記録が検索できたか否かを調べ(S14)、検索ができなかった(第2記録を見いだせなかった)ならば(Noならば)、第1記録として選択していない記録が履歴情報データベースに含まれるか否かを調べ(S15)、第1記録として選択していない記録が履歴情報データベースに含まれるならば(Yesならば)、処理S12に戻って処理を続ける。また、検出部34は、処理S15において、第1記録として選択していない記録が履歴情報データベースに含まれていなければ(Noならば)、処理を終了する。
一方、検出部34は、処理S14において、第2記録が検索ができた(第2記録を見いだせた)ならば(Yesならば)、第2記録の送信元のアドレスをそれぞれ注目アドレスiとして順次選択し、履歴情報データベースにおいて、当該注目アドレスiが送信先となっている記録の数Niをカウントする。また、当該注目アドレスiを送信元として含む各第2記録のうちにアドレスjが送信先となっているものがいくつあるか(つまり、アドレスjごとの出現回数)を表す値nijを、送信先のアドレスjごとにカウントする。そして、検出部34は、注目アドレスiに係る第2記録における送信先のアドレスjごとの出現確率Pij=nij/Niを算出する(S16)。
この出現確率Pijは図8に例示するように、履歴情報データベースに含まれる記録において、第2記録の送信元として含まれるアドレスごとに生成される。検出部34は、これらの出現確率Pijのうち、予め定めた第1確率しきい値Pth1を超える出現確率となっているものの数Nth1をカウントし、また、予め定めた第2確率しきい値Pth2(Pth1>Pth2)を下回る出現確率となっているものの数Nth2をカウントする。検出部34は、これらNth1と、Nth2との和Nth=Nth1+Nth2を求め、この和Nthと、注目アドレスiが送信先となっている記録に含まれる送信先のアドレスの数NAとの差、Nth−NAが、予め定めたしきい値を下回るか否かを調べる(S17)。
ここでNth−NAが、予め定めたしきい値を下回る場合は、すなわち注目アドレスiから送信される電子メールは、特定のアドレス群に対しては比較的高い確率(Pth1を超える確率)で送信されるが、その他のアドレス群に対しては比較的低い確率(Pth2を下回る確率)でしか送信されていないことを表し、注目アドレスiにより特定される送信元は、送信先のアドレスに偏りのあるような送信元であることを意味する。本実施の形態では、検出部34が、このような注目アドレスi(電子メールを受信すると、予め定めた時間ΔT内に他のアドレスへ送信しているが、当該送信先のアドレスに偏りのあるような送信元のアドレス)を、メーリングリストのアドレスであると判断する。そして検出部34は、当該メーリングリストのアドレスと判断されるアドレスを送信先、または送信元として含む記録を、履歴情報データベースから検索して、検索された記録について、分析処理の対象から除外することを表す情報(除外フラグと呼ぶ)を、関連づけて履歴情報データベースを更新する(S18)。そして検出部34は、処理S15に移行して処理を続ける。また処理S17で、Nth−NAが、予め定めたしきい値を下回らないときは、処理S15に移行して処理を続ける。
なお、ここでは、送信先となる確率を用いて処理を行ったが、これに限らず確率に代えて、頻度情報生成部32によってカウントされた送信先となった頻度の情報Fj(すなわち上記のnijのみ)を用いて処理を行ってもよい。この場合、当該アドレスiごとの頻度の情報Fjが表す分布において、ピーク(峰)を検出する。そして検出部34は、検出したピークが2つあり、その一方が予め定めた第1の頻度のしきい値Fth1より上側にあり、かつ、他方が予め定めた第2の頻度のしきい値Fth2(Fth1>Fth2)より下側にある場合に、アドレスiが送信先のアドレスに偏りのあるような(すなわち専ら送信元となるような)送信元のアドレスであると判断してもよい。
さらに、上述の処理において、第1記録はドメイン外のアドレスへの送信に限ってもよい。すなわち、電子メールサーバ2は、ネットワークのドメイン(各管理者が管理する範囲)内に配置され、ドメイン内の送信先に宛てられた電子メールは、当該電子メールを当該送信先またはドメイン内の電子メール受信サーバ(POP(Post Office Protocol)サーバなど)に送信し、ドメイン外の送信先に宛てられた電子メールは、ドメイン外の他の電子メールサーバ2へ転送する処理を行っている。そこで、ドメイン内にメーリングリストのサービスを提供するサーバが設置されていない場合は、メーリングリストのサーバを送信先とする電子メールは、必ずドメイン外への転送が行われることとなるので、ドメイン外のアドレスへ送信される電子メールのみを第1記録として選択することとしても構わない。
分析処理部35は、履歴情報データベースに含まれる記録のうち、除外フラグが付されていない記録を参照し(つまり、検出部34により検出された第1記録及び第2記録であって予め定められた条件を満足する第1記録及び第2記録を除いた履歴情報を用いて)、参照した記録に係る電子メールの送信元と送信先との組み合わせの出現頻度をカウントするなど、参照した記録に係る電子メールの送信元と送信先との組み合わせについての予め定められた分析処理を実行する。
なお、検出部34は、除外フラグを付した記録を表す情報を表示部14等に出力してもよい。また、上述の検出部34の処理において、各しきい値(ΔT、Pth1、Pth2等)については、利用者の操作により設定可能となっていてもよい。この場合、利用者は、例えば、除外フラグが付された記録を参照しつつ、各しきい値を調整するなどの作業を行うことになる。また、出現確率Pijの分布に基づいて検出部34が、動的に確率しきい値(Pth1、Pth2)を定めてもよい。例えば、Pijの分布の平均値Pと、分散σと、予め定められた計数α(例えばα=1)とを用いて、
Pth1=P+ασ
Pth2=P−ασ
としてもよい。さらに、このようにして動的に定めたしきい値を初期値として用い、利用者が設定可能となっていてもよい。
Pth1=P+ασ
Pth2=P−ασ
としてもよい。さらに、このようにして動的に定めたしきい値を初期値として用い、利用者が設定可能となっていてもよい。
さらに、ここではメーリングリストを介しての電子メールの送信は、分析の処理に加えないこととしているが、本実施の態様はこのような例に限られない。例えば検出部34は、履歴情報データベースに含まれる記録のうち、メーリングリストのアドレスと判断されるアドレスを送信元として含む記録については、除外フラグではなく、メーリングリストを介して、第1記録における送信元からの送信であることを表す情報(原送信元を特定する情報)を関連づけて履歴情報データベースを更新してもよい。
この場合、分析処理部35では、原送信元を特定する情報が関連づけられた記録についての処理を行う場合は、当該記録に含まれた送信元から送信先への電子メールとして処理するのではなく、原送信元から送信先への電子メールであるとして処理を行うこととなる。
[情報提供サービスからの送信等の検出]
また、以上の説明では、検出部34がメーリングリストを介して行われる電子メールの送信を検出する例を述べてきたが、本実施の形態はこれに限られるものではない。例えば検出部34は、情報提供サービスからの送信や、定時報告などの定型業務でのメール送信を検出してもよい。本実施の形態では、これら情報提供サービスからの送信や、定時報告などの定型業務に係る電子メールは、毎日ほぼ定時に送受信されるものとして検出を行う。
また、以上の説明では、検出部34がメーリングリストを介して行われる電子メールの送信を検出する例を述べてきたが、本実施の形態はこれに限られるものではない。例えば検出部34は、情報提供サービスからの送信や、定時報告などの定型業務でのメール送信を検出してもよい。本実施の形態では、これら情報提供サービスからの送信や、定時報告などの定型業務に係る電子メールは、毎日ほぼ定時に送受信されるものとして検出を行う。
すなわち検出部34は、履歴情報データベースに含まれる記録に含まれる送信元の一覧を生成する。そして、当該一覧に含まれる各送信元を順次選択して、次の処理を実行する。検出部34は、選択した送信元から送信される複数(N個とする)の電子メールを送信日時の順に並べ替える。そして、並べ替え後におけるi番目の電子メールとi+1番目の電子メールとのそれぞれの送信日時の間隔Di(i=1,2,…,N−1)を算出する。
検出部34は、間隔の情報Diの平均値Dと分散σDとを算出し、平均値Dと、予め定められた間隔候補値のいずれかとの差が予め定められた間隔しきい値より小さく、かつ、分散σDが予め定められた分散しきい値より小さいとの条件を満足する場合に、選択している送信元を表す情報(アドレス)が、情報提供サービスの送信元アドレスまたは、定時連絡を行うだけのアドレスであると判断し、当該アドレスを送信元とする記録に、除外フラグを関連づけて履歴情報データベースを更新する。なお、ここで間隔候補値は、例えば1時間、24時間、168時間(7日)、720時間(30日)など複数あってもよい。
[情報提供サービスからの送信等の検出の別の例]
また、情報提供サービスのアドレスは、
(1)電子メールを送信先となることが原則として(誤って送信されるなどの場合を除いて)ない、
(2)当該アドレスを送信元とする電子メールについては、その送信先が予め定められており、従って、送信先の数の分散が小さい
等の特徴がある。
また、情報提供サービスのアドレスは、
(1)電子メールを送信先となることが原則として(誤って送信されるなどの場合を除いて)ない、
(2)当該アドレスを送信元とする電子メールについては、その送信先が予め定められており、従って、送信先の数の分散が小さい
等の特徴がある。
そこで本実施の形態の検出部34は、履歴情報データベースに含まれる記録に含まれる送信元の一覧を生成し、当該一覧に含まれる送信元のうち、履歴情報データベースに含まれる記録において送信先として指定された回数が予め定められている回数しきい値を下回る送信元を選抜する。そして検出部34は、当該選抜された送信元のいずれかと、共通する送受信識別子とを含む記録群を検出し、当該検出した各記録群について送信先として含まれるアドレスの数をそれぞれカウントする。検出部34は、記録群ごとのカウントの結果の分散を算出して、当該分散が予め定めたしきい値を下回る場合に、情報提供サービスの送信元アドレスまたは、定時連絡を行うだけのアドレスであると判断し、当該アドレスを送信元とする記録に、除外フラグを関連づけて履歴情報データベースを更新することとしてもよい。
さらに検出部34は、上記選抜された送信元のうち、さらに当該送信元に係る記録に含まれる送信日時のうちの時刻の情報の分散が、時刻情報の分散に係るしきい値として予め定められたしきい値を下回るものをさらに選抜し(再選抜)、当該再選抜された送信元のいずれかと、共通する送受信識別子とを含む記録群を検出し、当該検出した各記録群について送信先として含まれるアドレスの数をそれぞれカウントしてもよい。この場合、検出部34は、記録群ごとのカウントの結果の分散を算出して、当該分散が予め定めたしきい値を下回る場合に、情報提供サービスの送信元アドレスまたは、定時連絡を行うだけのアドレスであると判断し、当該アドレスを送信元とする記録に、除外フラグを関連づけて履歴情報データベースを更新する。
[代理発信者1]
さらに、分析処理の態様によっては、例えばコールセンターなどのように、複数の送信先に対して同じ内容の電子メールが一斉に送信されるが、回答を行うのは、担当の一人だけというようなケースを除外したり、当該ケースにおける送信元と送信先の情報とを調整したい場合がある。
さらに、分析処理の態様によっては、例えばコールセンターなどのように、複数の送信先に対して同じ内容の電子メールが一斉に送信されるが、回答を行うのは、担当の一人だけというようなケースを除外したり、当該ケースにおける送信元と送信先の情報とを調整したい場合がある。
そこで検出部34は、このようなケースに係る電子メールの記録を検出してもよい。この処理として検出部34は、図9に例示するような処理を行ってもよい。すなわち検出部34は、群情報抽出部33が記録した群情報を読み出し(S21)、読み出した群情報を順次選択群情報として選択する(S22)。そして選択群情報に含まれる全アドレスを送信先とする記録の群(互いに送受信識別子が共通する記録であって、選択群情報に含まれるすべてのアドレスの各々を送信先とする記録からなる群)を第3記録として抽出する(同報グループへの送信記録の推定:S23)。このように抽出された第3記録が同報グループへの電子メール送信の記録であると推定される。
検出部34は、第3記録となった記録の日時情報を参照し、当該参照した日時情報から予め定めた時間以内だけ後の日時を含む記録であって、第3記録の電子メールの送信先であったアドレスのいずれか1つのみを送信元とし、かつ第3記録において送信元となっているアドレスを送信先として含む記録を第4記録として抽出する(同報グループからの返信メールの推定:S24)。
そして検出部34は、処理S23で抽出した第3記録の総数N3をカウントするとともに、履歴情報データベース内で、選択群情報に属するアドレスを送信元とする記録の総数NTをカウントする。そして、第4記録の総数N4を、選択群情報に属する任意のアドレスを送信元とし、第3記録に送信元として含まれるアドレスを送信先として含む記録の総数NTで除した値N4/NTを算出する。この値は、第3記録に送信元として含まれるアドレスAから、群情報で表される各アドレス(同報グループ)へ送信された電子メールに対するアドレスBからの返信と推定される電子メールの数を、群情報に属する任意のアドレスからアドレスAへ送信される電子メールの総数で除した値である。検出部34は、この値が予め定めたしきい値を上回るか否かを調べる(特定者からの返信確率はしきい値を上回るか:S25)。ここでN4/NTが、予め定めたしきい値を上回る場合(Yesの場合)、当該第4記録の送信元であるいアドレスBを代表アドレスとして検出し、当該第4記録に除外フラグを関連づける(S26)。なお、処理S24にて第4記録として抽出した記録が複数ある場合は、抽出した各記録について、除外フラグを関連づけることとする。
さらに検出部34は、選択していない群情報があるか否かを調べ(S27)、選択していない群情報があれば、処理S22に戻って処理を続ける。また、処理S27において、選択していない群情報がなければ、処理を終了する。さらに処理S25において、N4/NTが、予め定めたしきい値を上回らない場合(Noの場合)、処理S27に移行して処理を続ける。
また、ここでは代表アドレスを検出した場合に、対応する第4記録に除外フラグを関連づける例について述べたが、本実施の形態はこれに限られず、例えば、代表アドレスを送信元とするすべての記録に除外フラグを関連づけてもよい。
[代理発信者2]
さらに、電子メールの受信者によっては、図10にその概要を例示するように、送信者Sを送信元とし、受信者Rを送信先とする電子メールが電子メールサーバ2によって仲介され、受信者R側で当該電子メールを受信したときに、受信者Rがその電子メールに対する返信を別の利用者(例えば受信者Rの秘書など)Xに依頼し、当該利用者Xから送信元である元の電子メールの送信者Sへの実質的な返信が行われる場合がある。この場合、利用者Xから元の電子メールの送信者Sへの電子メールの送信は、元の電子メールの受信者Rから送信者Sへの返信として分析されるべきと考えられることがある。
さらに、電子メールの受信者によっては、図10にその概要を例示するように、送信者Sを送信元とし、受信者Rを送信先とする電子メールが電子メールサーバ2によって仲介され、受信者R側で当該電子メールを受信したときに、受信者Rがその電子メールに対する返信を別の利用者(例えば受信者Rの秘書など)Xに依頼し、当該利用者Xから送信元である元の電子メールの送信者Sへの実質的な返信が行われる場合がある。この場合、利用者Xから元の電子メールの送信者Sへの電子メールの送信は、元の電子メールの受信者Rから送信者Sへの返信として分析されるべきと考えられることがある。
そこで検出部34は、このような、利用者Xから元の電子メールの送信者Sへの電子メールの送信を、履歴情報データベースを参照して検出する。具体的に検出部34は、図11に例示するような処理を行ってもよい。すなわち検出部34は、履歴情報データベースに格納された記録を、それぞれに含まれる日時情報の順(送受信の日時が早いものからの順)に並べ替える(S31)。また検出部34は、各記録に送信元として含まれるアドレスpごとにカウント値Mpを記憶する領域を確保し、また、アドレスpごとに、各記録に送信先として含まれる各アドレスqに対応するカウント値Npqを記憶する領域を確保して、それらカウント値を「0」にリセットする(カウンタ初期化:S32)。
検出部34は、並べ替えた記録をその順に一つずつ選択する(S33)。検出部34は、当該選択した記録に含まれる日時情報が表す日時から、予め定められた時間以内だけ後の日時に係る日時情報を含み、かつ選択した記録の電子メールの送信先Xとは異なるアドレスを送信元とする少なくとも一つの記録(他の記録)を検索する(S34)。
検出部34は、処理S34における検索の結果、条件を満足する記録を見出したか否かを調べ(S35)、見出したならば(Yesならば)、当該見出した少なくとも一つの記録をそれぞれ第5記録とする。そして検出部34は、当該第5記録のそれぞれを順次選択して(S36)、選択した第5記録に送信元として含まれるアドレスpに対応するカウンタ(処理S32で記憶領域を確保したカウンタ)Mpを、「1」だけインクリメントする。すなわち、Mp←Mp+1とする(S37:総数累算)。また検出部34は、当該選択した第5記録が処理S33で選択した記録の送信元のアドレスを送信先としているか否かを判断し(S38)、選択した第5記録が処理S33で選択した記録の送信元のアドレスSを送信先としているならば、選択した第5記録に送信元として含まれるアドレス及び処理S33で選択した記録に送信先として含まれるアドレスXに対応するカウンタ(処理S32で記憶領域を確保したカウンタ)NpXを、「1」だけインクリメントする。すなわち、NpX←NpX+1とする(S39:送信頻度累算)。また、このときに選択している第5記録に、代理送信の候補であることを表す情報(代理送信候補フラグ)を関連づけて、履歴情報データベースを更新する。
検出部34は、処理S36にてすべての第5記録が選択されたか否かを判断し(S40)、選択されていない第5記録があれば(Noならば)、処理S36に戻って処理を続ける。また、処理S40において、すべての第5記録が選択されたと判断したならば(Yesならば)、次に処理S33にてすべての記録が選択されたか否かを判断する(S41)。この処理S41において、未だ選択されていない記録があると判断されると、検出部34は、処理S33に戻って処理を続ける。
また検出部34は、処理S41にてすべての記録が選択されたと判断されたならば(Yesならば)、アドレスp及びアドレスqごとに推定返信確率PRpq=Npq/Mpを算出する(S42)。検出部34は、この推定返信確率PRpqが、予め定めたしきい値を超えるアドレスpとアドレスqとの組を検索する(S43)。そして、検索によりいずれかの組を見いだすと、アドレスpを、アドレスqの代理アドレスとして検出する。そして、この代理アドレスとして検出したアドレスpを送信元とし、代理送信候補フラグが関連づけられている記録を履歴情報データベースから検索して、アドレスqを表す情報(原送信元を特定する情報)と、代理送信であることを表す情報とを関連づけて履歴情報データベースを更新する(S44:所定処理)。
さらに検出部34は、処理の終了前に履歴情報データベースから代理送信候補フラグを除去してもよい。なお、処理S38において、選択した第5記録が処理S33で選択した記録の送信元のアドレスを送信先としていなければ、検出部34は、処理S40に移行して処理を続けるものとする。また、処理S35において、条件を満足する記録を見出さなかったならば(Noならば)、検出部34は、処理S33に移行して処理を続ける。
分析処理部35では、原送信元を特定する情報が関連づけられた記録についての処理を行う場合は、当該記録に含まれた送信元から送信先への電子メールとして処理するのではなく、原送信元から送信先への電子メールであるとして処理を行うこととなる。
さらに検出部34は、上述の処理S34に代えて、処理S33にて選択された記録Rsに含まれる日時情報が表す日時Tsから、予め定められた時間以内だけ後の日時に係る日時情報を含み、かつ選択された記録Rsに送信先として含まれるアドレスXとは異なるアドレスpを送信元とする少なくとも一つの記録Rrを検索するとともに、上記TsからRrに含まれる日時情報が表す日時Trまでの間に、選択された記録Rsに送信先として含まれるアドレスXから、記録Rrに送信元として含まれるアドレスpへの送信の記録がある場合は、送信元のアドレスX及び送信先のアドレスpの組ごとに、その回数をカウントするカウンタCXpを「1」だけインクリメントしておいてもよい。
この場合検出部34は、処理S43にて検索によりいずれかの組を見いだしたときに直ちに、アドレスpを、アドレスqの代理アドレスとするのではなく、カウンタの値Cqp(記録Rsと記録Rrとのそれぞれで表される電子メールの送受信の間に、記録Rsに送信先として含まれるアドレスqから記録Rrに送信元として含まれるアドレスpへ電子メールが送信された回数)を参照して、当該回数が別途定めたしきい値βを超える場合に、アドレスpを、アドレスqの代理アドレスとすることとしてもよい。
[多重配信]
既に述べたように、本実施の形態では、検出部34は電子メールサーバ2が生成する履歴の情報に基づいて、メーリングリストのアドレスを検出しており、また、メーリングリストのアドレスから、各利用者宛の電子メールは、当該メーリングリストへ先に送信した送信者からの電子メールとして扱うこととしてもよい。
既に述べたように、本実施の形態では、検出部34は電子メールサーバ2が生成する履歴の情報に基づいて、メーリングリストのアドレスを検出しており、また、メーリングリストのアドレスから、各利用者宛の電子メールは、当該メーリングリストへ先に送信した送信者からの電子メールとして扱うこととしてもよい。
この場合に、検出部34は、次のような電子メールをさらに検出することとしてもよい。すなわち、元の送信者が誤って、メーリングリストとともに、メーリングリストに含まれるメンバーXへ同報にて電子メールを送信している場合、本実施の形態の情報処理装置1が、メーリングリストを介して送信された元の送信者からメンバーXへの電子メールと、送信者から直接送信されたメンバーXへの電子メールとが多重にカウントされる結果となる。
そこで、検出部34は、メーリングリストとともに、当該メーリングリストに含まれるメンバーXへ同報にて送信される電子メールに係る記録を検出してもよい。
すなわち検出部34は、メーリングリストのアドレスを送信先として含む記録を履歴情報データベースから検索する。なお、ここまでの説明によりメーリングリストのアドレスの検出方法については説明したので、ここで繰り返して説明することを省略する。
そして検出部34は、検索により見いだされたメーリングリスト宛の電子メールに係る記録の各々について次の処理を行う。なお、処理の対象とする記録をここでは対象記録と呼び、当該対象記録において送信先として含まれるメーリングリストのアドレスを、ここでは注目アドレスと呼ぶ。
検出部34は、対象記録に含まれる送受信識別子を読み出す。そして当該読み出した送受信識別子と同じ送受信識別子を含み、メーリングリストのアドレスでないアドレスを送信先として含む記録(候補記録と呼ぶ)を抽出する。
検出部34は、抽出した記録に送信先として含まれるアドレスpを読み出しておき、次に、注目アドレスを送信元として含み、読み出したアドレスpを送信先として含み、かつ、候補記録に含まれる日時情報が表す日時よりも前の日時情報を含む記録があるか否かを調べる。そして、注目アドレスを送信元として含み、読み出したアドレスpを送信先として含み、かつ、候補記録に含まれる日時情報が表す日時よりも前の日時情報を含む記録がある場合は、アドレスpは、注目アドレスによって特定されるメーリングリストの同報メンバーに含まれるものとして、候補記録に対して除外フラグを関連づける。
[他のシステムのログを参照]
また、ここまでの説明では、検出部34は、電子メールサーバ2が生成した履歴の情報に含まれる情報のみを用いて、分析処理において特段の扱いを要すると判定される記録を検出しているものとしたが、本実施の形態はこれに限られない。
また、ここまでの説明では、検出部34は、電子メールサーバ2が生成した履歴の情報に含まれる情報のみを用いて、分析処理において特段の扱いを要すると判定される記録を検出しているものとしたが、本実施の形態はこれに限られない。
一例として本実施の形態の情報処理装置1は、営業日報などを登録するサーバ(以下、情報サーバと呼ぶ)と通信を行い、当該情報サーバに対して営業日報などの情報の登録があった日時を表す情報を情報サーバから取得する。また記憶部12には、情報サーバに情報を登録する利用者のアドレスなど、情報サーバに情報が登録されてから電子メールを送信する蓋然性の高い利用者のアドレス(情報サーバ関連アドレス)が予め記録されているものとする。
検出部34は、上記情報サーバから取得した日時の情報と、記憶部12に格納されている当該情報サーバに関連する情報サーバ関連アドレスとを参照し、当該情報に含まれる日時(一つでなくてもよい)からそれぞれ予め定めた時間以内に、情報サーバ関連アドレスで表されるアドレスを送信元とする記録を、履歴情報データベースから検索し、検索によって見いだされた記録に、除外フラグを関連づけてもよい。
[複数の電子メールサーバ]
さらに、ここまでの説明では、電子メールサーバ2は一つしか図示してこなかったが、複数の電子メールサーバ2が生成する履歴の情報を収集して、一つの履歴情報データベースに蓄積し、上述の処理を行っても構わない。
さらに、ここまでの説明では、電子メールサーバ2は一つしか図示してこなかったが、複数の電子メールサーバ2が生成する履歴の情報を収集して、一つの履歴情報データベースに蓄積し、上述の処理を行っても構わない。
さらに、本実施の形態の情報処理装置1は、電子メールサーバ2と一体の装置であっても構わない。
[動作]
本実施の形態の情報処理装置1は、上述の例のように構成され、次に述べるように動作する。すなわち、本実施の形態の情報処理装置1は、電子メールサーバ2が電子メールの送受信を行うごとに生成する履歴情報を取得し、当該履歴情報に基づき、送受信された電子メールごとに送受信日時、送信元、及び送信先の情報を抽出して記録する。そして、これら抽出した情報を用いて規定される予め定めた条件を満足する記録、または記録の組を除外して、送信元と送信先との情報に係る分析の処理を実行する。
本実施の形態の情報処理装置1は、上述の例のように構成され、次に述べるように動作する。すなわち、本実施の形態の情報処理装置1は、電子メールサーバ2が電子メールの送受信を行うごとに生成する履歴情報を取得し、当該履歴情報に基づき、送受信された電子メールごとに送受信日時、送信元、及び送信先の情報を抽出して記録する。そして、これら抽出した情報を用いて規定される予め定めた条件を満足する記録、または記録の組を除外して、送信元と送信先との情報に係る分析の処理を実行する。
本実施の形態では、このようにしているので、例えば上述のようにメーリングリストのサービスのアドレスに関わる記録を検出して除外することで、送信元と送信先との組み合わせごとに電子メールの送受信が行われた頻度を算出する際に、メーリングリストのアドレスからの電子メール送信をカウントすることがなくなり、メールサービスなど、相手が人物でないアドレスを除外する等の処理が行われる。
1 情報処理装置、2 電子メールサーバ、11 制御部、12 記憶部、13 操作部、14 表示部、15 通信部、31 履歴情報取得部、32 頻度情報生成部、33 群情報抽出部、34 検出部、35 分析処理部。
Claims (7)
- 電子メールのサーバが電子メールを送受信するごとに、当該電子メールの送信元、送信先、送受信の日時を含む情報を記録して生成した履歴情報を取得する取得手段と、
前記取得した履歴情報に含まれる記録の組のうち、
(1)電子メールの送信に係る第1記録、及び、
(2)当該第1記録に含まれる送受信の日時から、予め定められた時間以内だけ後の日時を含む第2記録であって、前記第1記録の電子メールの送信先のアドレスを送信元とした第2記録
の組を検出する検出手段と、
前記履歴情報から、前記検出された第1記録及び第2記録であって予め定められた条件を満足する第1記録及び第2記録に係る履歴情報について所定の処理を行いつつ、電子メールの送信元と送信先との組み合わせに係る分析の処理を実行する分析処理実行手段と、
を含むことを特徴とする情報処理装置。 - 前記履歴情報に基づいて、送信元のアドレスごとに、当該送信元のアドレスから送信された電子メールの送信先のアドレスごとの送信頻度の情報を、送信元ごとの頻度情報として生成する手段をさらに含み、
前記検出手段は、さらに、
いずれかの送信元であって、前記頻度情報の表す分布の峰が2つあり、その一方が予め定めた頻度のしきい値より下側にある送信元の情報を含む記録を検出し、
前記分析処理実行手段は、前記検出された記録を少なくとも除く履歴情報を用いて、電子メールの送信元と送信先との組み合わせに係る分析の処理を実行する、
請求項1記載の情報処理装置。 - 前記検出手段は、さらに、
いずれかの送信元であって、当該送信元から送信される複数の電子メールの送信日時の間隔が、予め定めた条件を満足する送信元の情報を含む記録を検出し、
前記分析処理実行手段は、前記検出された記録を少なくとも除く履歴情報を用いて、電子メールの送信元と送信先との組み合わせに係る分析の処理を実行する、
請求項1または2記載の情報処理装置。 - 前記履歴情報に含まれる各記録で送信先となったアドレスの組み合わせを集計し、共通して送信先となる確率が予め定めた確率しきい値より高いアドレスの組を群情報として抽出する群情報抽出手段をさらに備え、
前記分析処理実行手段は、前記検出された群情報に含まれるアドレスを送信先として含む記録に対して所定の処理を実行しつつ、電子メールの送信元と送信先との組み合わせに係る分析の処理を実行する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置。 - 前記検出手段は、さらに、
(1)前記抽出された群情報のいずれかに含まれる全アドレスを送信先とする電子メールの送信に係る第3記録、及び、
(2)当該第3記録に含まれる送受信の日時から、予め定められた時間以内だけ後の日時を含む記録であって、前記第3記録の電子メールの送信先であったアドレスのいずれか1つのみを送信元とし、前記第3記録の電子メールの送信元を送信先とした第4記録
を抽出し、群情報ごとに、前記抽出した第4記録の総数を、群情報に属するアドレスを送信元とする記録の総数で除した値が、予め定めた回数しきい値を上回る場合に、前記抽出した第4記録に係るアドレスを群情報の代表アドレスとして検出し、
前記分析処理実行手段は、前記検出された代表アドレスを含む記録に対して所定の処理を実行しつつ、電子メールの送信元と送信先との組み合わせに係る分析の処理を実行する、
請求項4記載の情報処理装置。 - 前記検出手段は、さらに、
前記履歴情報に含まれる記録を順次選択して、当該選択した記録に含まれる送受信の日時から、予め定められた時間以内だけ後の日時を含む記録であって、前記選択した記録において送信先として含まれるアドレスとは異なるアドレスを送信元とする少なくとも一つの第5記録を抽出し、
前記履歴情報に含まれる履歴に、送信元として含まれるアドレスごとに、前記抽出した第5記録のうち、前記選択した記録の送信元のアドレスを送信先とする第5記録の数と、前記選択した記録の送信元のアドレス以外のアドレスを送信先とする第5記録の数とを累算し、第5記録の送信元のアドレスを送信先とする第5記録の数の累算値を、前記選択した記録の送信元のアドレス以外のアドレスを送信先とする第5記録の数の累算値で除した値が、予め定めたしきい値を超える送信元のアドレスを代理アドレスとして検出し、
前記分析処理実行手段は、前記検出された代理アドレスを含む記録に対して所定の処理を実行しつつ、電子メールの送信元と送信先との組み合わせに係る分析の処理を実行する、
請求項1から5のいずれか一項に記載の情報処理装置。 - コンピュータを、
電子メールのサーバが電子メールを送受信するごとに、当該電子メールの送信元、送信先、送受信の日時を含む情報を記録して生成した履歴情報を取得する取得手段と、
前記取得した履歴情報に含まれる記録の組のうち、
(1)電子メールの送信に係る第1記録、及び、
(2)当該第1記録に含まれる送受信の日時から、予め定められた時間以内だけ後の日時を含む第2記録であって、前記第1記録の電子メールの送信先のアドレスを送信元とした第2記録
の組を検出する検出手段と、
前記履歴情報から、前記検出された第1記録及び第2記録であって予め定められた条件を満足する第1記録及び第2記録に係る履歴情報について所定の処理を行いつつ、電子メールの送信元と送信先との組み合わせに係る分析の処理を実行する分析処理実行手段と、
として機能させることを特徴とするプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008302365A JP2010128761A (ja) | 2008-11-27 | 2008-11-27 | 情報処理装置及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008302365A JP2010128761A (ja) | 2008-11-27 | 2008-11-27 | 情報処理装置及びプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010128761A true JP2010128761A (ja) | 2010-06-10 |
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ID=42329115
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2008302365A Pending JP2010128761A (ja) | 2008-11-27 | 2008-11-27 | 情報処理装置及びプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2010128761A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012014660A (ja) * | 2010-07-05 | 2012-01-19 | Ntt Communications Corp | ノイズ除去条件決定装置、ノイズ除去条件決定方法、及びプログラム |
CN114726603A (zh) * | 2022-03-30 | 2022-07-08 | 北京明朝万达科技股份有限公司 | 一种邮件检测方法及装置 |
-
2008
- 2008-11-27 JP JP2008302365A patent/JP2010128761A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN114726603B (zh) * | 2022-03-30 | 2023-09-01 | 北京明朝万达科技股份有限公司 | 一种邮件检测方法及装置 |
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