JP2010128616A - 円検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】入力画像から円を検出する処理が高速に行え、且つ、メモリの使用量が少なくて済む円検出装置を提供する。
【解決手段】円検出装置Aは、撮像手段1からの入力画像に対して微分処理を行い、微分強度が所定のしきい値よりも大きいエッジ点を抽出するエッジ画像抽出手段3と、抽出されたエッジ点に直線検出用のハフ変換処理を施して(ρ,θ)パラメータ空間に投票処理を行う際に、エッジ点におけるエッジ方向を中心とした所定角度範囲のθにのみ投票を行う投票手段4と、(ρ,θ)パラメータ空間から投票されたセルを抽出する投票セル抽出手段5と、投票セル抽出手段5によって抽出されたセル群からθ方向に連続する2本の正弦波状の略平行な曲線を求めるとともに、当該2本の曲線のρ方向間隔から探索対象の円の直径を求める直径検出手段6と、2本の曲線から等距離にある中間線の形状から円の中心位置を求める中心位置検出手段7とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、入力画像から円を検出する円検出装置に関するものである。
従来、入力画像から円を検出する円検出装置として、例えば特許文献1に開示された円検出装置がある。この円検出装置は、先ず入力線画から直線成分を除去する処理を行った後、直線成分を除去した入力線画とx方向の走査線、及び、y方向の走査線との交点をそれぞれ求め、交点間の中点が描く図形から探索対象の円を抽出するものである。
特許第3694911号公報
上記特許文献1に開示された円検出装置では、入力線画中の円形図形に途切れがあると、中点を正しく検出できないため、円形図形を正しく抽出できない可能性があった。
途切れのある入力線画から図形を抽出する方法としてはハフ変換を用いた抽出方法が従来知られている。ハフ変換処理では、入力線画内の図形上の各点から、図形を表すパラメータで構成されるパラメータ空間に投票し、パラメータ空間で極大値を求めることによって、パラメータを決定して図形を抽出するものである。このようなハフ変換処理を用いて円を検出する場合には、円の中心位置(a,b)と半径rの3つのパラメータを求めるために、abrパラメータ空間(3次元空間)への投票を行い、極大値を求めることで上記3つのパラメータを決定するのであるが、3次元空間への投票や極大値探索の処理が必要になるので、処理時間や使用メモリが大きくなるという問題があった。
本発明は上記問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、入力画像から円を検出する処理が高速に行えるとともに、メモリの使用量が少なくて済む円検出装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、入力画像に対して微分処理を行い、微分強度が所定のしきい値よりも大きいエッジ点を抽出するエッジ画像抽出手段と、抽出されたエッジ点に対して直線検出用のハフ変換処理を行い(ρ,θ)パラメータ空間に投票処理を行う際に、エッジ点におけるエッジ方向を中心とした所定角度範囲のθにのみ投票を行う投票手段と、(ρ,θ)パラメータ空間から投票されたセルを抽出する投票セル抽出手段と、投票セル抽出手段によって抽出されたセル群からθ方向に連続する2本の正弦波状の略平行な曲線を求めるとともに、当該2本の曲線のρ方向間隔から探索対象の円の直径を求める直径検出手段と、2本の曲線から等距離にある中間線の形状から探索対象の円の中心位置を求める中心位置検出手段とを備えたことを特徴とする。ここにおいて、エッジ方向とはエッジの濃淡が変化する方向のことであり、エッジ点における円の接線と直交する方向となる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、投票セル抽出手段は、(ρ,θ)パラメータ空間の投票値が所定範囲内にあるセルを抽出することを特徴とする請求項1記載の円検出装置。
請求項3の発明は、請求項1又は2の何れか1つの発明において、直径検出手段は、投票セル抽出手段により抽出されたセル群について、同一のθにおけるセル間のρ方向間隔を階級とするヒストグラムを作成し、度数が極大で、且つ、所定のしきい値以上となるρ方向間隔を直径として求めることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れか1つの発明において、中心位置検出手段は、θが0度のときの中間線のρ値を中心位置のx座標とし、θが90度のときの中間線のρ値を中心位置のy座標とすることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1乃至3の何れか1つの発明において、中心位置検出手段は、中間線上の各点の座標(ρ,θ)を、点(a,b)を通る直線の式、a・cosθ+b・sinθ=ρに代入し、直線の式を満たすa,bの値を、中心位置の座標(a,b)として求めることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、投票手段が、エッジ点におけるエッジ方向、すなわちエッジ点における円の接線と直交する方向を中心とする所定角度範囲のθにのみ、(ρ,θ)パラメータ空間へ投票を行い、直径検出手段では、投票セル抽出手段によって抽出されたセル群から、θ方向に連続する2本の正弦波状の略平行な曲線を求めている。この2本の曲線の角度θにおけるρ値は、円の接線と直交する垂線(すなわちエッジ方向と平行な直線)の角度がθとなるような2本の接線と原点との間の距離となり、また角度θにおける両曲線のρ値の差の絶対値が円の直径となるので、直径検出手段では、2本の曲線のρ方向間隔から円の直径を求めることができる。さらに、2本の曲線から等距離にある中間線は、円の中心位置を通る全ての直線を(ρ,θ)パラメータ空間に写像した図形となるので、中心位置検出手段では、中間線の形状に基づいて円の中心位置を求めることができる。したがって、従来の円検出方法のように3次元のパラメータ空間への投票を行うことなく、各エッジ点についてエッジ方向を中心とする所定角度範囲のθにのみ(ρ,θ)パラメータ空間へ投票を行うことで円の検出が行えるので、円の探索処理が高速に行え、またメモリの使用量が少なくて済むという効果がある。また直線検出用のハフ変換処理を行うことで求めた2本の曲線から円の直径及び中心位置を求めているので、入力線画において探索対象の円が途切れていても、円を正確に検出することができるという効果がある。
請求項2の発明によれば、投票セル抽出手段は、投票値が所定範囲内にあるセルを抽出しているので、不要なセルを取り除くことで、円の直径や中心位置を検出する処理を高速に行え、効率良く円を検出することができる。また上述した特許文献1の円検出装置では、入力線画から直線成分を除去する処理を行っているが、請求項2の発明によれば、投票値が所定範囲内にあるセルを抽出することで、不要なセルを取り除いているので、入力線画から直線成分を除去する処理が不要になり、円の探索をさらに高速に行うことができる。
請求項3の発明によれば、直径検出手段は、同一のθにおけるセル間のρ方向間隔を階級としてヒストグラムを作成した結果に基づいて、円の直径を求めているので、セル間のρ方向間隔にばらつきがあったり、探索対象の円や抽出された曲線に途切れが発生していても、円の直径を正確に検出することができる。
請求項4の発明によれば、中間線上の2点を求めるだけで、探索対象の円の中心位置が求まるので、中心位置の検出処理を高速に行えるという効果がある。
請求項5の発明によれば、点(a,b)を通る直線の式に中間線上の多くの点の座標を代入することで、直線の式を満たすa,bの値、すなわち中心位置の座標を求めているので、探索対象の円や抽出された曲線に途切れがあったとしても、円の中心位置を精度良く求めることができる。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
本実施形態の円検出装置Aは、例えばCCDカメラのような撮像手段1で撮像された画像から円形の形状を検出するために用いられるものであり、図1のブロック図に示すように、撮像手段1から入力された画像データを画像メモリ(図示せず)に記憶させる画像記憶手段2と、画像メモリに記憶された撮像手段1からの入力画像に対して微分処理を行い、微分強度が所定のしきい値よりも大きいエッジ点を抽出するエッジ画像抽出手段3と、抽出されたエッジ点に対して直線検出用のハフ変換処理を施して(ρ,θ)パラメータ空間に投票処理を行う際に、各エッジ点におけるエッジ方向を中心とした所定角度範囲のθにのみ投票を行う投票手段4と、(ρ,θ)パラメータ空間から投票されたセルを抽出する投票セル抽出手段5と、投票セル抽出手段5により抽出されたセル群からθ方向に連続する2本の正弦波状の略平行な曲線を求めるとともに、当該2本の曲線のρ方向間隔から探索対象の円の直径を求める直径検出手段6と、上記2本の曲線から等距離にある中間線の形状から探索対象の円の中心位置を求める中心位置検出手段7とを備えている。
この円検出装置Aによる円の検出処理について図2〜図8を参照して説明する。図2(a)は撮像手段1により撮像された白黒濃淡画像F1を示し、撮像手段1から入力された白黒濃淡画像F1の画像データは画像記憶手段2によって画像メモリに記憶される。
エッジ画像抽出手段3は、画像メモリから白黒濃淡画像F1の画像データを読み出し、白黒濃淡画像F1の各画素について、例えば図3(a)(b)に示すソーベルフィルタを用いた微分処理を実行し、得られた微分強度が所定のしきい値以上であるエッジ点を抽出することによって、図2(b)に示すようなエッジ画像F2が作成される。ここで、図3(a)は垂直成分を抽出するためのフィルタ(水平方向微分)、同図(b)は水平成分を抽出するためのフィルタ(垂直方向微分)であり、エッジ画像抽出手段3では、2つのフィルタを用いて水平方向及び垂直方向の微分強度をそれぞれ求め、水平方向及び垂直方向の微分強度から各画素のエッジ方向を算出している。なお図2(b)に示すエッジ画像F2には図形要素として円Cと直線Bとが現れており、本実施形態の円検出装置Aでは以下の処理を実行することによって探索対象である円Cの中心位置及び直径を検出するのである。
投票手段4は、図2(b)に示すエッジ画像F2上の各エッジ点に対し、直線検出用のハフ変換処理を施して、(ρ,θ)パラメータ空間に投票処理を行うのであるが、エッジ点におけるエッジ方向ωを中心とした所定角度範囲(ω−Tw<θ<ω+Tw)のθにのみ投票を行う。すなわちエッジ点の座標を(p,q)、エッジ方向をωとすると、以下の式(1)で求まる(ρ,θ)に相当するセルに投票を行う。
ρ=p×cosθ+q×sinθ(但し、ω−Tw<θ<ω+Tw) …(1)
ここで、Twとはエッジ方向ωに対する角度許容値であり、エッジ方向ωを中心として(ω−Tw)より大きく且つ(ω+Tw)より小さい角度範囲のθのみに投票を行う。なお、エッジ方向ωとはエッジの濃淡が変化する方向をいい、円上のエッジ点の場合はエッジ点における円の接線と直交する方向となる。また、探索対象の円の半径が小さいほど、1画素当たりの振れ角が大きくなるので、角度許容値Twを大きくとる必要があるが、例えば円の半径が80画素程度であれば、角度許容値Twを5度とし、(ω−5)<θ<(ω+5)の角度範囲内のθにのみ投票を行うのが好ましい。
図4(b)は投票手段4が上記の投票処理を行った後のハフ投票空間((ρ,θ)パラメータ空間)を示しており、円C上の各エッジ点に対して上述の投票処理を行うことでθ方向に連続する2本の正弦波状の略平行な曲線D1,D2が作成されるとともに、直線B上のエッジ点を投票することによってセル群Eが作成される。尚、図4(b)では図示を簡略化するため、曲線D1,D2及びセル群Eはその濃淡が一様となるように図示されているが、実際には投票数に応じて濃淡が異なり、画素値が大きい(濃い)ほど投票数が多くなっている。
ここで、投票手段4では、エッジ画像F2上の全てのエッジ点について(ρ,θ)パラメータ空間への投票処理を行うのであるが、円C上にあるエッジ点の内、エッジ方向ωがθ1であるエッジ点P11,P12に投票処理を行う場合について図4(a)(b)を参照して説明する。尚、エッジ方向がθ1となる2つのエッジ点P11,P12のうち原点に近い方をP11とする。
点P11において、投票手段4がエッジ方向θ1を中心とした所定角度範囲のθについて投票を行うと、エッジ点P11において当該エッジ点P11を通る接線L11とこの接線L11をエッジ点P11において上記角度範囲(θ1±Tw)内で傾斜させた直線が(ρ,θ)パラメータ空間へ写像されることになり、接線L11を写像したときのρ値は原点から接線L11までの距離ρ11となる。また点P12において、投票手段4がエッジ方向θ1を中心とした所定角度範囲のθについて投票を行うと、エッジ点P12において当該エッジ点P12を通る接線L12とこの接線L12をエッジ点P12において上記角度範囲(θ1±Tw)内で傾斜させた直線が(ρ,θ)パラメータ空間へ写像されることになり、接線L12を写像したときのρ値は原点から接線L12までの距離ρ12となる。ここで、接線L11までの距離ρ11と接線L12までの距離ρ12との差の絶対値|ρ12−ρ11|は円Cの直径に等しくなるので、角度θ1においてρ値がρ11とρ12の中間値ρ10(=(ρ11+ρ12)/2)となる直線L10は円Cの中心位置P0を通ることになる。
したがって、投票手段4が、円周上の全てのエッジ点に対して上述の投票処理を行うことによって、図4(b)に示すようにθ方向に連続する2本の正弦波状の略平行な曲線D1,D2が(ρ,θ)パラメータ空間に作成されることになり、2本の曲線D1,D2から等距離にある正弦波状の中間線D0(図5(c)参照)は、円Cの中心位置P0を通る全ての直線を(ρ,θ)パラメータ空間に写像したものとなる。
次に、投票手段4による投票処理が終了すると、投票セル抽出手段5は、投票値があるセル群、すなわち投票値が1以上のセル群を抽出しており、図5(a)に示すように3つのセル群G1,G2,G3が抽出される。ここで、セル群G1,G2は円C上のエッジ点を(ρ,θ)パラメータ空間に写像してできるセル群であり、セル群G3は直線B上のエッジ点を(ρ,θ)パラメータ空間に写像してできるセル群である。
直径検出手段6は、図5(b)に示すように、投票セル抽出手段5により抽出されたセル群G1,G2,G3に対してそれぞれ隣接するセル同士に同一のラベルLB1,LB2,LB3を付与した後、各ラベルのセル毎にθの最大値と最小値の差を求め、最大値と最小値の差が所定の閾値(例えば150°)以上であるラベル(図示例ではラベルLB1,LB2)を抽出することにより、円C上のエッジ点を写像してできたセル群G1,G2のみが抽出される。ここで、直線B上の各エッジ点のエッジ方向は略同じ方向となるので、直線上のエッジ点を(ρ,θ)パラメータ空間に写像してできるセル群は、角度θの範囲が円の場合に比べて小さくなると考えられ、θの最大値と最小値の差を上記閾値と比較することで、直線を写像してできるセル群を取り除くことができる。
そして、ラベルの抽出が終了すると、直径検出手段6は、抽出された各ラベルLB1,LB2毎に最小二乗法で直線を当てはめ、傾きの差が所定の閾値以内であるラベル同士を略平行な曲線として抽出しており、図5(b)の例ではラベルLB1,LB2のセル群G1,G2が略平行な2本の曲線D1,D2として抽出される(図5(c)参照)。そして、上記の処理により曲線D1,D2に対応するセル群が抽出されると、直径検出手段6は、2本の曲線D1,D2において同一のθ座標におけるρ座標の差の絶対値を直径として求めている。なお直径検出手段6では、2本の曲線D1,D2において複数のθ座標におけるρ座標の差の絶対値をそれぞれ求め、これらの平均値をとることで円の直径を求めても良く、検出誤差を少なくすることができる。
上述のように円の直径が検出されると、中心位置検出手段7では、2本の曲線D1,D2から等距離にある中間線D0を求め、この中間線D0の形状から円Cの中心位置を求める。すなわち中心位置検出手段7では、各々の角度θについて、直径検出手段6により抽出された曲線D1,D2のρ値を平均することで中間線D0のρ値を求めており、中間線D0上でρ値が最大となる点Cmaxの座標値(ρ0,θ0)と、ρ値が最小となる点Cminの座標値(ρ1,θ1)を求める。ここで、中間線D0は円の中心P0を通る全ての直線を写像してできる正弦波となるので、中心位置検出手段7では、予め、点Cmax,Cminの座標と円の中心位置とを対応付けた中心算出テーブル(表1参照)を作成して図示しないメモリに記憶させておき、上記の処理で求めた点Cmaxの座標(ρ0,θ0)と点Cminの座標(ρ1,θ1)を検索キーにして、中心算出テーブルを参照することによって、円の中心P0の座標を求めている。
Figure 2010128616
以上説明したように本実施形態の円検出装置Aでは、投票手段4が、エッジ画像中のエッジ点におけるエッジ方向、すなわちエッジ点における円の接線と直交する方向を中心とする所定角度範囲のθにのみ、(ρ,θ)パラメータ空間へ投票を行い、直径検出手段6では、投票セル抽出手段5によって抽出されたセル群から、θ方向に連続する2本の正弦波状の略平行な曲線D1,D2を求めている。ここで、角度θにおける2本の曲線D1,D2のρ値は、あるエッジ点における円の接線と直交する垂線(すなわちエッジ方向と平行な直線)の角度がθとなるような2本の接線と原点との間の距離となり、また角度θにおける曲線D1,D2のρ値の差の絶対値が円の直径となるので、直径検出手段6では、2本の曲線D1,D2のρ方向間隔から円の直径を求めることができる。さらに、2本の曲線D1,D2から等距離にある中間線D0は、円Cの中心P0を通る全ての直線を(ρ,θ)パラメータ空間に写像した図形となるので、中心位置検出手段7では、中間線D0の形状に基づいて円Cの中心位置P0を求めることができる。したがって、従来の円検出方法のように3次元のパラメータ空間への投票を行うことなく、各エッジ点についてエッジ方向を中心とする所定角度範囲のθにのみ(ρ,θ)パラメータ空間へ投票を行うことで円の検出が行えるので、円の探索処理が高速に行え、またメモリの使用量が少なくて済むという効果がある。また、各エッジ点についてエッジ方向を中心とした所定角度範囲のθにのみ(ρ,θ)パラメータ空間へ投票を行っており、エッジ方向は接線と直交する方向となるので、エッジ方向を中心とした所定角度範囲のθにのみ(ρ,θ)パラメータ空間への投票を行うことで、接線の存在する可能性が高い角度範囲に限定して(ρ,θ)パラメータ空間への投票処理を行うことによって、円の探索処理をより高速に行うことができる。また更に直線検出用のハフ変換処理を行うことで求めた2本の略平行な曲線D1,D2から円の直径及び中心位置を求めているので、入力線画において探索対象の円が途切れていたり、抽出した2本の曲線が途切れていたとしても、探索対象の円を正確に検出することができる。
ところで、上述の投票セル抽出手段5では、投票手段4による投票後の(ρ,θ)パラメータ空間から投票値があるセル、つまり投票値が1以上のセルを全て抽出しているが、投票値が所定範囲内にあるセルを抽出することも好ましい。図2(b)に示すエッジ画像F2において直線B上のエッジ点を(ρ,θ)パラメータ空間に写像する場合、
直線B上の各エッジ点のエッジ方向は略同じ角度となるため、(ρ,θ)パラメータ空間では大きな投票値が得られるが(例えば50以上)、円Cを(ρ,θ)パラメータ空間に写像する場合はエッジ方向が略同じになるエッジ点が直線に比べて少ないため、投票値も小さくなる(例えば20以下)。したがって、投票セル抽出手段5が、(ρ,θ)パラメータ空間からセルを抽出する際に、投票値が所定範囲内(例えば1以上且つ20以下)であるセルを抽出することによって、図6に示すように円C上のエッジ点を写像して投票されたセル群G1,G2のみを抽出することができ、円上のエッジ点を写像して投票されたセルのみを抽出することで、以後の検出処理を高速に行え、効率良く円を検出することができる。また従来技術で説明した特許文献1の円検出装置のように、入力線画から直線成分を除去する処理を行う必要がないから、円の探索処理を高速に行うことができる。
また上述の直径検出手段6では、投票セル抽出手段5によって抽出されたセル群からθ方向に連続する正弦波状の2本の略平行な曲線D1,D2を求めた後、同一のθ座標における曲線D1,D2のρ値を求め、その差の絶対値から円の直径を求めているが、直径の算出方法を上記の方法に限定する趣旨のものではなく、以下に説明する方法で直径を求めても良い。すなわち直径検出手段6が、図7(a)に示すように、投票セル抽出手段5によって抽出されたセル群から、あるθ座標上(θ=α)に存在するセルを全て抽出し(θ=αの場合はセルC0,C1,C2)、抽出された複数のセルの内、2つのセルのρ座標の差の絶対値D(すなわちセル間のρ方向間隔)を全ての組み合わせで求める処理を、角度αを0°から180°まで変化させながら行って、上記Dの値を階級とするヒストグラムを作成する(図7(b)参照)。そして、直径検出手段6では、ヒストグラムの結果をもとに、度数が極大で且つ所定のしきい値Th1以上となるρ方向間隔d0を直径として求めており、曲線D1,D2間のρ方向間隔にばらつきがあったり、曲線D1,D2に途切れが発生していても、円の直径を正確に検出することができる。
また上述の中心位置検出手段7では、中間線D0上でρ値が最大となる点Cmaxの座標値(ρ0,θ0)と、ρ値が最小となる点Cminの座標値(ρ1,θ1)とをもとに、中心算出テーブルから中心P0の座標を求めているが、中心位置の検出方法を上記の方法に限定する趣旨のものではなく、以下に説明する方法で中心P0の座標を求めても良い。すなわち中心位置検出手段7では、直径検出手段6が2本の略平行な曲線D1,D2のρ値を平均することで中間線D0を求めた後、角度θが0°のときの中間線D0のρ座標値ρ(0°)を中心P0のx座標、角度θが90°のときの中間線D0のρ座標値ρ(90°)を中心P0のy座標として求めても良く、中間線D0上の2点を求めるだけで、探索対象の円の中心位置が求まるので、中心位置の検出処理を高速に行うことができる。
また更に中心位置検出手段7では、上述のように中間線D0を求めた後、中間線D0上の全てのセルの座標(ρ,θ)を求め、点(a,b)を通る直線の式(2)に全てのセルの座標(ρ,θ)を代入し、式(2)を満たすa,bの値を最小自乗法により求めることで、中心P0の座標(a,b)を求めてもよい。
a・cosθ+b・sinθ=ρ …(2)
このように、中心位置検出手段7では、点(a,b)を通る直線の式(2)に中間線D0上の多くの点の座標を代入することで中心P0の座標を求めているので、曲線D1,D2に途切れがあったとしても、中心位置を精度良く求めることができる。
本実施形態の円検出装置の構成を示すブロック図である。 (a)は入力画像の説明図、(b)はエッジ画像の説明図である。 (a)(b)はソーベルフィルタの説明図である。 (a)は投票手段による投票処理の説明図、(b)は(ρ,θ)パラメータ空間に写像した結果を示す図である。 (a)〜(c)は円検出装置による円の検出処理を説明する図である。 同上の他の検出処理を説明する図である。 (a)は同上のまた別の検出処理を説明する図、(b)は作成されたヒストグラムの説明図である。 同上のさらに別の検出処理を説明する図である。
符号の説明
A 円検出装置
1 撮像手段
2 画像記憶手段
3 エッジ画像抽出手段
4 投票手段
5 投票セル抽出手段
6 直径検出手段
7 中心位置検出手段

Claims (5)

  1. 入力画像に対して微分処理を行い、微分強度が所定のしきい値よりも大きいエッジ点を抽出するエッジ画像抽出手段と、
    抽出されたエッジ点に対して直線検出用のハフ変換処理を施して(ρ,θ)パラメータ空間に投票処理を行う際に、エッジ点におけるエッジ方向を中心とした所定角度範囲のθにのみ投票を行う投票手段と、
    前記(ρ,θ)パラメータ空間から投票されたセルを抽出する投票セル抽出手段と、
    投票セル抽出手段によって抽出されたセル群からθ方向に連続する2本の正弦波状の略平行な曲線を求めるとともに、当該2本の曲線のρ方向間隔から探索対象の円の直径を求める直径検出手段と、
    前記2本の曲線から等距離にある中間線の形状から探索対象の円の中心位置を求める中心位置検出手段とを備えたことを特徴とする円検出装置。
  2. 前記投票セル抽出手段は、前記(ρ,θ)パラメータ空間の投票値が所定範囲内にあるセルを抽出することを特徴とする請求項1記載の円検出装置。
  3. 前記直径検出手段は、前記投票セル抽出手段により抽出されたセル群について、同一のθにおけるセル間のρ方向間隔を階級とするヒストグラムを作成し、度数が極大で、且つ、所定のしきい値以上となるρ方向間隔を直径として求めることを特徴とする請求項1又は2の何れか1つに記載の円検出装置。
  4. 前記中心位置検出手段は、θが0度のときの前記中間線のρ値を前記中心位置のx座標とし、θが90度のときの前記中間線のρ値を前記中心位置のy座標とすることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の円検出装置。
  5. 前記中心位置検出手段は、前記中間線上の各点の座標(ρ,θ)を、点(a,b)を通る直線の式、a・cosθ+b・sinθ=ρに代入し、前記直線の式を満たすa,bの値を、前記中心位置の座標(a,b)として求めることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の円検出装置。
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