JP2010127674A - ワークケースおよび耐食試験装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】耐食試験装置における処理容器の内壁への異物の付着を抑制することができるワークケースおよびこれを備えた耐食試験装置を提供すること。
【解決手段】処理容器2内でワークWおよび試験薬液を加熱および加圧して、試験薬液に対するワークWの耐腐食性を加速試験する耐食試験装置1に設けられ、ワークWおよび試験薬液を収容した状態で、処理容器2に投入されるワークケース3であって、ワークケース3内と処理容器2内とを連通する開口部53と、開口部53を閉塞するように設けられ、加熱により蒸発した試験薬液を含むケース内雰囲気を、排気抵抗をもって排気させるフィルタ46と、を備えたものである。
【選択図】図2

Description

本発明は、処理容器内でワークおよび試験薬液を加熱および加圧して、試験薬液に対するワークの耐腐食性を加速試験する耐食試験装置に設けられ、ワークおよび試験薬液を収容した状態で、処理容器に投入されるワークケースおよびこれを備えた耐食試験装置に関するものである。
従来、この種の圧力容器(耐食試験装置)として、容器と、容器を閉塞する蓋と、容器を外囲し、容器に貯留した溶媒を加熱する電気ヒータと、を有するものが知られている(特許文献1参照)。
この圧力容器では、電気ヒータによって試験温度に加熱した溶媒に、試験片(ワーク)を一定期間浸漬することで、溶媒に対する試験片の腐食性試験(加速試験)を行う。そして、試験終了後の試験片を新しい試験片に交換して、溶媒を再び試験温度に加熱し、次の腐食性試験を行うようになっている。
特開平5−256369号公報
ところで、このような腐食の加速試験を行う場合には、加熱した溶媒より、加熱・加圧した気体状の試験薬液(薬液蒸気)に試験片を曝した方が、試験時間を短縮(加速)することができる。
係る場合、加速試験を繰り返し行うことで、加熱・加圧した試験薬液が、圧力容器の内壁に異物として経時的に付着してしまい、安定に加速試験を行うことができない。したがって、圧力容器内を頻繁にクリーニングしなければならず、クリーニング作業が煩雑になると共に、試験のサイクルタイムが長くなるという問題があった。
本発明は、耐食試験装置における処理容器の内壁への異物の付着を抑制することができるワークケースおよびこれを備えた耐食試験装置を提供することをその課題としている。
本発明のワークケースは、処理容器内でワークおよび試験薬液を加熱および加圧して、試験薬液に対するワークの耐腐食性を加速試験する耐食試験装置に設けられ、ワークおよび試験薬液を収容した状態で、処理容器に投入されるワークケースであって、ワークケース内と処理容器内とを連通する開口部と、開口部を閉塞するように設けられ、加熱により蒸発した試験薬液を含むケース内雰囲気を、排気抵抗をもって排気させる抵抗排気手段と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、処理容器を加熱すると、ワークケースが加熱され、収容してある試験薬液が薬液蒸気となることで体積が極端に膨張する。このとき、薬液蒸気の一部は開口部から処理容器内に流出するが、抵抗排気手段が抵抗となるため、ワークケースから処理容器内に徐々に流出する。すなわち、薬液蒸気がワークケースからいっきに流出し、処理容器の内壁に勢いよく衝突することがないため、処理容器の内壁への試験薬液(異物)の付着を抑制することができる。また、薬液蒸気が徐々に流出することで、ワークケース内の圧力を一定(処理容器内の圧力よりも高い)に保つことができる。さらに、目標加熱温度までの到達時間も短縮することができる。
この場合、抵抗排気手段が、試験薬液の含有成分を濾過するフィルタであることが、好ましい。
この構成によれば、フィルタを使い分けることで、処理容器内への薬液蒸気の流出を制御することができる。また、試験薬液が複数の成分で組成されている場合には、特定の含有成分(異物)をトラップすることができるフィルタを使用することで、特定の含有成分の処理容器への流出を防止することができ、内壁への付着をさらに抑制することができる。
この場合、ケース本体と、相互の周側板が間隙を存し且つ閉塞方向にオーバーラップするようにケース本体を閉塞するケース蓋と、から成り、開口部は、周側板同士の間隙で構成され、フィルタは、周側板同士の間隙に充填されていることが、好ましい。
この構成によれば、フィルタがケース蓋を開放する際の抵抗体として機能するため、試験薬液が突沸することでワークケース内の圧力が突如上昇した場合であっても、ケース蓋が勢いよく外れることがない。これにより、試験薬液は、必ずフィルタを介して処理容器内に流出するため、内壁への異物の付着をさらに抑制することができる。また、ケース蓋とケース本体との間隙が開口部となるため、ケース本体あるいはケース蓋に別途開口部を形成する必要がない。
この場合、少なくとも2重の本体周側板を有するケース本体と、本体周側板で構成される呑込み溝に挿入される少なくとも1重の蓋周側板を有し、ケース本体を閉塞するケース蓋と、から成り、開口部は、呑込み溝の溝底と蓋周側板の下端との間隙で構成され、フィルタは、蓋周側板の下端が上側から接触するように呑込み溝に充填されていることが、好ましい。
この構成によれば、開口部にフィルタを簡単にセットすることができる。また、本体周側板と蓋周側板、およびフィルタが排気抵抗となることで、試験薬液の処理容器内への流出を抑制することができる。なお、この場合、ケース蓋は、内部圧力によりケース本体から浮き上がるのを防止すべく、重いものを用いることが好ましい。
この場合、ケース本体と、ケース本体を閉塞するケース蓋と、から成り、開口部は、ケース蓋の天板に形成され、フィルタは、開口部を内側から閉塞するように設けられていることが、好ましい。
この構成によれば、ワークケースの表面積に対するフィルタの面積割合が増加することで、排気抵抗を維持しつつ、濾過性能およびワークケース内の圧力の均一化を向上させることができる。
本発明の耐食試験装置は、上記のワークケースと、処理容器と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、特にワークの腐食性の加速試験を連続して行う場合において、処理容器の内壁への異物の付着を抑制することができる。また、これにより、加速試験における繰返し精度を向上させることができると共に、サイクルタイムを短縮することができる。
この場合、処理容器の内面がフッ素コーティングまたはイオンコーティングされていることが、好ましい。
この構成によれば、処理容器の内壁への異物の付着を抑制することができると共に、仮に内壁に異物が付着した場合であっても、拭取るだけで簡単に異物を取り除くことができる。
以下、添付した図面を参照して、本発明の一実施形態に係るワークケースおよび耐食試験装置について説明する。この耐食試験装置は、表面に被膜処理を施した穴開きのワークの耐腐食試験(加速試験)を行うものであり、このワークが部品として装置に組み込まれたときに接する液体を試験薬液とし、この試験薬液を加熱して気体化した薬液蒸気に、一定時間ワークを曝すことで試験を行う。また、ワークおよび試験薬液は、ワークケースに収容した状態で耐食試験装置に投入される。
図1に示すように、耐食試験装置1は、容器本体11および容器本体11を開閉する容器蓋12からなる金属製の処理容器2と、容器蓋12の下面にセットされるワークケース3と、制御装置5に制御され、容器本体11を外側から包み込むように設けた外部ヒータ4と、外部ヒータ4の外側を覆う断熱材(図示省略)と、を備えている。
処理容器2は、法上の小型圧力容器であり、容器本体11と容器蓋12との間には環状のシール部材13が介設され、容器本体11の上部に設けたロック金具(図示省略)により容器本体11を閉止した容器蓋12が強固に閉塞されるようになっている。容器本体11は、厚肉の金属材により有底の略筒状に形成されており、上部がフランジ状に形成されている。そして、このフランジ状の上部に上記のロック金具が組み込まれている。容器蓋12を取り付けた状態における容器本体11の下部が、処理室14となっており、この処理室14にワークWおよび試験薬液が収容されたワークケース3がセットされる。また、処理室14には、制御装置5に制御され、加速試験後の処理室14の圧力を抜くためのバルブを有する大気開放装置15が連通している。容器本体11に対し容器蓋12は深く嵌入され、この嵌入封止部16の下部に上記のシール部材13が装着されている。
また、容器本体11の内側面11aおよび底面11bには、フッ素コーティング17あるいはイオンコーティングが施されており、加速試験における異物(主に試験薬液の溶質)の付着を抑制している。なお、フッ素コーティング17に用いるコーティング剤は、PTEE、FEP、PEA、PTEE/PFA複合塗料や変性塗料等であってもよい。また、異物の付着を抑制するコーティング剤であれば、フッ素コーティング17あるいはイオンコーティングに限定されるものではない。
容器蓋12は、厚肉の金属材により形成されており、容器本体11の開口端を覆う蓋本体21と、開口端から容器本体11の嵌入封止部16に深く嵌入される封止蓋部22と、から構成されている。蓋本体21は、容器本体11の上部に対応してフランジ状に形成されており、容器本体11の上面にフランジ接合様に密接することで閉塞する。封止蓋部22は、その外周面が嵌入封止部16と相補的形状に形成されており、下面が平坦に形成されている。封止蓋部22の下面には、ワークケース3を着脱自在に装着するためのケースセット部23が設けられている。ケースセット部23は、詳細は図示しないが、例えば二対の係止爪を有し、ワークケース3を水平にセット可能に構成されている。容器蓋12を閉塞すると、封止蓋部22の外周面が上記のシール部材13に密接することよって、容器本体11内が気密に封止されると共に、ワークケース3が処理室14に収容される。
また、封止蓋部22の下面には、容器本体11と同様のフッ素コーティング17あるいはイオンコーティングが施されている。すなわち、処理容器2の処理室14を構成する容器本体11の部分および容器蓋12の部分に、フッ素コーティング17あるいはイオンコーティングが施されている。なお、容器本体11および容器蓋12の嵌合部分にも、これらコーティングを行ってもよい。
外部ヒータ4は、マントルヒータやラバーヒータで構成した上部ヒータ24、下部ヒータ25および底部ヒータ26から成り、処理容器2全体を加熱する。この場合、制御装置5内には、試験開始時の昇温および試験終了時の降温を含む試験温度および試験時間に関する制御テーブルが用意されており、制御装置5は、この制御テーブルに倣って外部ヒータ4を制御する。これにより、処理室14が所定の目標加熱温度に昇温され、ワークケース3の内部が加熱される。ワークケース3の内部が加熱されると、後述する不織布34に浸み込ませた試験薬液が気体化して薬液蒸気に変化する。そして、薬液蒸気に対して加熱されたワークWを一定時間曝すことで加速試験が行われる。
次に、図2および図3を参照して、第1実施形態に係るワークケース3について説明する。ワークケース3は、ケース本体31と、ケース本体31を閉塞するケース蓋32と、ケース本体31内に収容され、ワークWを支持するワークホルダ33と、から構成されている。この場合、ケース本体31およびケース蓋32は、ステンレス等の耐食金属材料で形成されている。
ワークホルダ33は、熱伝導性の高いアルミニウム等で格子枠状に形成されており、各枠内に内向きに突設した支持突起(図示省略)により、各ワークWを下側から支持するようになっている。また、ワークホルダ33の下面には、不織布34をセットするセット爪(図示省略)が形成されている。すなわち、ワークホルダ33に対して複数のワークWが上面からマトリクス状にセットされると共に、予め一定量の薬液を染み込ませた不織布34がワークホルダ33の下面全体に広がるようにセットされた状態で、ケース本体31に収容するようになっている。なお、不織布34は、ワークホルダ33の上面にもセットされていてもよい(図示省略)。
ケース本体31は、ワークホルダ33を載置する方形の本体底板41と、載置されたワークホルダ33を囲うように本体底板41の縁部から立ち上がる本体周側板42とで構成され、全体として上面開放の箱状に形成されている。本体周側板42は、2重構造になっており、ワークホルダ33を囲うように本体底板41の外周端に位置する外側周側板43と、外側周側板43と同じ高さで、ワークホルダ33を囲うように外側周側板43の内側に位置する内側周側板44と、から構成されている。内側周側板44と外側周側板43との間には十分な間隙があり、内側周側板44、外側周側板43および本体底板41により画成された呑み込み溝45には、後述する蓋周側板52が臨むと共に蓋周側板52が上側から接触する方形環状のフィルタ(抵抗排気手段)46が充填されている。
フィルタ46は、布や金属、セラミック製の多孔質材等で構成されており、使用する試験薬液の含有成分の大きさや特性に応じて任意に選択するようになっている。なお、フィルタ46が金属の素材で構成されている場合には、複数枚重ねて排気抵抗を有するようにして呑み込み溝45に充填する。
ケース蓋32は、ケース本体31の本体底板41に対面する方形の天板51と、天板51の縁部に垂設された1重の蓋周側板52とで構成され、全体として下面開放の箱状に形成されている。また、天板51はその外周が上記した内側周側板44と外側周側板43の間に位置する大きさに形成されており、蓋周側板52は内側周側板44と外側周側板43より低く形成されている。ケース蓋32でケース本体31を閉塞すべく内側周側板44と外側周側板43との間に蓋周側板52を挿入すると、蓋周側板52によりフィルタ46が僅かに押し込まれると共に、天板51が、内側周側板44の上端に当接するか僅かに間隙を生ずることで、閉塞状態となる。また、呑み込み溝45の溝底と蓋周側板52の下端とにより開口部53が構成されており(図3(a)参照)、ワークケース3内の雰囲気は、昇温・昇圧に伴いこの開口部53に介設したフィルタ46により、処理室14に流れ出すようになっている。
なお、ケース蓋32は、加速試験においてワークケース3内の圧力が上昇しても、フィルタ46と蓋周側板52との接触が解除されない程度に重く形成されていることが好ましい。また、本体周側板42は3重や4重になっていていてもよく、係る場合には、蓋周側板52を2重や3重とし、各呑み込み溝45にフィルタ46を設置する。
また、逆に蓋周側板52が、3重や4重の多重構造で、それに対応して本体周側板42が2重や3重の多重構造になっていてもよい。(共に図示省略)。この場合、フィルタ46は、ケース蓋32側の複数の呑み込み溝に設置する。ただし、フィルタ46の落下を防止する構造とすると共に交換可能な構造とする。さらに、ケース本体31およびケース蓋32は、それぞれ各部を同一の板厚で形成してもよいし、図3に示すように、本体底板41および天板51のみ厚手に形成するようにしてもよい。
図3に示すように、上記したワークケース3をセットした耐食試験装置1によって試験薬液に対するワークWの加速試験が開始されると(図3(a)参照)、外部ヒータ4によって処理室14(処理容器2)が加熱されると共に、ワークケース3が加熱される。この時、不織布34に染み込ませた試験薬液が加熱されて薬液蒸気となることで、その体積が極端に膨張し、ワークケース3内の圧力が著しく増加する(図3(b)参照)。そして、圧力により蓋周側板52の下端とフィルタ46の接触が維持される程度にケース蓋32が僅かに持ち上げられることで、薬液蒸気を含むケース内雰囲気が内側周側板44と蓋周側板52との間に流れ込み(図3(c)参照)、さらにフィルタ46を通過して処理室14に流出(排気)する。
このとき、フィルタ46が排気抵抗となるため、処理室14に対しワークケース3内は、幾分高い圧力を維持しつつ、薬液蒸気を徐々に流出させる。また、フィルタ46が機能し、試験薬液の含有成分をトラップ(濾過)する。これにより、薬液蒸気の急激な流出が抑制され、且つ付着成分がトラップされるため、異物の処理容器2の内壁への付着を著しく抑制することができる。また、処理容器2のクリーニングの頻度が少なくなり、且つ処理容器2のコーティングによるクリーニングの容易性と相俟って、加速試験のサイクルタイムを短縮することができる。さらに、ワークケース3内の圧力を処理容器2と比して高く且つ一定に保つことができ、試験精度を向上させることができる。なお、この場合、試験薬液の含有成分(異物)は、フィルタ46にトラップされ、溶媒は、処理容器2へ流出するため、ワークケース3内にある試験薬液の溶媒に対する含有成分の濃度が変化することがなく、加速試験に影響を及ぼすことがない。
次に、図4および図5を参照して、第2実施形態に係るワークケース3について、異なる部分を主に説明する。第2実施形態に係るケース本体31の本体周側板42およびケース蓋32の蓋周側板52は、それぞれ単一に形成されており、ケース蓋32は、その外周が本体周側板42より小さく形成されている。また、蓋周側板52は、本体周側板42より深く形成され、間隙を存して対峙するこの蓋周側板52と本体周側板42とのオーバーラップ部分に開口部53が形成されている(図5(a)参照)。そして、この開口部53には、本体周側板42に装着するようにして、方形環状の第1フィルタ54が設けられている。開口部53に対し第1フィルタ54は、ケース蓋32の開閉に抵抗感を与える程度に充填されており、内部の昇圧によりケース蓋32が浮き上がらないようになっている。
また、ケース蓋32の天板51中央部には、大きく第2開口部55が形成されている。そして、第2開口部55を内側から覆うように、天板51の内側には第2フィルタ56が取り付けられている(接着または枠を介してねじ止め)。第2フィルタ56は平板上に形成され、ほぼワークホルダ33に対応する大きさに形成されている。なお、第1フィルタ54および第2フィルタ56は、第1実施形態のフィルタ46と同様の材質のものを用いる。また、内圧により第2フィルタ56が外側に大きく湾曲しないように、天板51の外側に格子枠を設けるか、天板51自身を格子枠状に形成することが好ましい。さらに、上記のオーバーラップ部分を長くすべく、本体周側板42の立上げ寸法を大きくしてもよい。
本実施形態に係るワークケース3を用いてワークWの加速試験を開始すると(図5(a)参照)、外部ヒータ4により、処理室14およびワークケース3が加熱される。この時、不織布34に染み込ませた試験薬液が加熱されて薬液蒸気となり、ワークケース3内の圧力が著しく増加する(図5(b)参照)。そして、第1フィルタ54および不織布34の直上に配設されている第2フィルタ56が排気抵抗となり、薬液蒸気を含むケース内雰囲気が徐々に流出する(図5(c)参照)。また、流出する薬液蒸気は、その含有成分を第1フィルタ54および第2フィルタ56によりトラップされる。これにより、第1実施形態と同様に、薬液蒸気の急激な流出が抑制され、且つ付着成分がトラップされるため、異物の処理容器2の内壁への付着を著しく抑制することができる。また、加速試験のサイクルタイムを短縮することができ、且つ試験精度を向上させることができる。
なお、第2開口部55は、ケース本体31の本体周側板42や本体底板41に形成されていてもよい。また、第1実施形態に係るワークケース3の天板51に第2開口部55およびそれを閉塞する第2フィルタ56を設けるようにしてもよい。さらに、相互の周側板がそれぞれ単一に形成されたワークケース3に第2開口部55および第2開口部55を閉塞する第2フィルタ56のみを設けてもよい(いずれも図示省略)。
耐食試験装置の断面模式図である。 第1実施形態に係るワークケースの分解斜視図である。 第1実施形態に係るワークケースを用いた加速試験におけるワークケース内の様子を示した図である。 第2実施形態に係るワークケースの分解斜視図である。 第2実施形態に係るワークケースを用いた加速試験におけるワークケース内の様子を示した図である。
符号の説明
1…耐食試験装置 2…処理容器 3…ワークケース 17…フッ素コーティング 31…ケース本体 32…ケース蓋 42…本体周側板 43…外側周側板 44…内側周側板 45…呑み込み溝 46…フィルタ 52…蓋周側板 53…開口部 54…第1フィルタ 55…第2開口部 56…第2フィルタ W…ワーク

Claims (7)

  1. 処理容器内でワークおよび試験薬液を加熱および加圧して、試験薬液に対する前記ワークの耐腐食性を加速試験する耐食試験装置に設けられ、
    前記ワークおよび前記試験薬液を収容した状態で、前記処理容器に投入されるワークケースであって、
    前記ワークケース内と前記処理容器内とを連通する開口部と、
    前記開口部を閉塞するように設けられ、加熱により蒸発した前記試験薬液を含むケース内雰囲気を、排気抵抗をもって排気させる抵抗排気手段と、を備えたことを特徴とするワークケース。
  2. 前記抵抗排気手段が、前記試験薬液の含有成分を濾過するフィルタであることを特徴とする請求項1に記載のワークケース。
  3. ケース本体と、相互の周側板が間隙を存し且つ閉塞方向にオーバーラップするように前記ケース本体を閉塞するケース蓋と、から成り、
    前記開口部は、前記周側板同士の前記間隙で構成され、
    前記フィルタは、前記周側板同士の前記間隙に充填されていることを特徴とする請求項2に記載のワークケース。
  4. 少なくとも2重の本体周側板を有するケース本体と、前記本体周側板で構成される呑込み溝に挿入される少なくとも1重の蓋周側板を有し、前記ケース本体を閉塞するケース蓋と、から成り、
    前記開口部は、前記呑込み溝の溝底と前記蓋周側板の下端との間隙で構成され、
    前記フィルタは、前記蓋周側板の下端が上側から接触するように前記呑込み溝に充填されていることを特徴とする請求項2に記載のワークケース。
  5. ケース本体と、前記ケース本体を閉塞するケース蓋と、から成り、
    前記開口部は、前記ケース蓋の天板に形成され、
    前記フィルタは、前記開口部を内側から閉塞するように設けられていることを特徴とする請求項2に記載のワークケース。
  6. 請求項1ないし5に記載のワークケースと、
    前記処理容器と、を備えたことを特徴とする耐食試験装置。
  7. 前記処理容器の内面がフッ素コーティングまたはイオンコーティングされていることを特徴とする請求項6に記載の耐食試験装置。
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