JP2010127235A - 風車配置決定装置、風車配置決定プログラム、記録媒体 - Google Patents

風車配置決定装置、風車配置決定プログラム、記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】発電量の観点から見て最適な風車の配置を、自動的に決定することを目的とする。
【解決手段】発電量算出処理と、選択処理と、決定処理と、更新処理とを少なくとも含む一連の処理を繰り返し行って建設予定地内における風車の配置を1台ずつ順に決定する風車配置自動決定装置であって、N(N>2)台目の風車の候補地を選択する場合には、選択処理として、風速データにN台目風車の風下における風速低下を反映させた上で算出した1台目からN−1台目までの各風車の見込発電量の平均値が基準値を上回り、かつN台目の風車の発電量が大きいことを条件に候補地を選択する。
【選択図】図3

Description

本発明は、風車配置決定装置、風車配置決定プログラム、記録媒体に関する。
地球環境保全のため、従来の大規模火力発電、原子力発電の代替エネルギーとして風力発電が見直されている。風力発電は、風力によって風車を回転させることにより発電するものであるが、風車一台では発電量に限界がある。そのため、一地域に風車を複数台、設置することによって、大きな発電量を確保するようにしている(下記特許文献1)。一方、風車個々の発電量は風速の大きさに比例して大きくなるので、複数台の風車を配置する場合には、風車を離して配置することが好ましい。これは、風車の風下に形成される弱風域に他の風車が重なってしまうと、受ける風が弱くなり、その風車の発電量が低下するためである。しかしながら、風車の配置スペースは限られていることに加え、近年では、風車自体が大型化しており、風車同士を隣接して配置せざるを得ない状況にある。そのため、発電量が少なくならないように、風車を一定の配置スペース内に効率よく配置することが求められており、現状では、こうした要請にオペレータが試行錯誤して対応している。
特開2000−78895公報
ところが、風車の設置台数が増えてくると、その分、弱風域の数が増えるので風車の配置を決定するのに時間がかかり、また、時間をかけて決定したとしても、一部の風車が弱風域に重なっている恐れもあり、その風車配置が発電量の観点から見て最適かどうか、判断する材料がない。
本発明は上記事情に基づいて考案されたものであって、発電量の観点から見て最適な風車の配置を、自動的に決定することを目的とする。
本発明は、建設予定地内の各地点の風速値を各風況ごとにまとめた風速データを少なくとも記憶させた記憶部と、建設予定地内の各地点の発電量を前記風速データに基づいて算出する発電量算出処理を、各風況ごとに行う発電量算出手段と、建設予定地内の複数地点の中から、前記発電量算出手段により算出された発電量の優劣を条件として風車を配置する候補地を選択する選択処理を、各風況ごとに行う選択手段と、前記選択手段にて各風況ごとに選択された各候補地のうち、全風況の発電量の総和であるトータル発電量の大きい候補地を風車の設置位置に決定する決定処理を実行する決定手段と、決定された設置位置に設置される風車の風下となる各地点の風速値を修正して前記風速データをデータ更新する更新処理を実行するデータ更新手段と、を備えてなると共に、前記発電量算出処理と、前記選択処理と、前記決定処理と、前記更新処理とを少なくとも含む一連の処理を繰り返し行って建設予定地内における風車の配置を1台ずつ順に決定する風車配置自動決定装置であって、前記選択手段は、N(N>2)台目の風車の候補地を選択する場合には、前記選択処理として、前記風速データにN台目風車の風下における風速低下を反映させた上で算出した1台目からN−1台目までの各風車の見込発電量の平均値が基準値を上回り、かつN台目の風車の発電量が大きいことを条件に候補地を選択する。
本発明は、前記建設予定地内の各地点の風速を各風況ごとにまとめた風速データを少なくとも記憶させたコンピュータに、建設予定地内の各地点の発電量を前記風速データに基づいて算出する発電量算出処理を実行させる発電量算出ステップと、建設予定地内の複数地点の中から、前記発電量算出ステップにて算出された発電量の優劣を条件として風車を配置する候補地を選択する選択処理を各風況ごとに実行させる選択ステップと、前記選択ステップにて各風況ごとに選択された各候補地のうち、全風況の発電量の総和であるトータル発電量の大きい候補地を風車の設置位置に決定する決定処理を実行させる決定ステップと、決定された設置位置に設置される風車の風下となる各地点の風速値を修正して前記風速データをデータ更新する更新処理を実行させるデータ更新ステップと、を少なくとも含む一連のステップを繰り返し行わせて建設予定地内における風車の配置を1台ずつ順に決定する風車配置決定プログラムであって、前記選択ステップにてN(N>2)台目の風車の候補地が選択される場合には、前記選択処理として、前記風速データにN台目風車の風下における風速低下を反映させた上で算出した1台目からN−1台目までの各風車の見込発電量の平均値が基準値を上回り、かつN台目の風車の発電量が大きいことを条件に候補地を選択する処理が実行される。
この発明によれば、風車の設置位置の決定手順は、以下の4つのステップ(処理)より構成されている。
(1)発電量算出ステップ(発電量算出処理)
(2)選択ステップ(選択処理)
(3)決定ステップ(決定処理)
(4)データ更新ステップ(データ更新処理)
風車の決定手順について説明すると、(1)の発電量算出ステップでは、建設予定地内の各地点の発電量が風速データに基づいて各風況ごとに算出され、続く、(2)の選択ステップでは、発電量算出ステップにて算出された発電量の優劣を条件として風車を配置する候補地が、各風況ごとに選択される。
そして、(3)の決定ステップにて、全風況の発電量の総和であるトータル発電量の大きい候補地が、風車の設置位置に決定される。これにより、例えば、1台目の風車の設置位置が決定される。
また、続く(4)のデータ更新ステップでは、(3)のステップにて決定された設置位置に設置される風車の風下となる各地点の風速値が、風車からの距離に応じて修正される。これは、1台目の風車の風下に出来る弱風域に重なる地点では風速値が、風車設置前に比べて小さくなることを考慮するためであり、このような風車風下地点の風速値を修正するデータ更新処理を行うことで、次の風車の配置を決定するときに、各地点の発電量を正確に算出することが可能できる。
そして、2台目及びそれ以降N台目の風車の設置位置を決定するときには、(1)〜(4)のステップが改めて行われ、その上で、風車の設置位置が決定されることとなる。すなわち、(1)の発電量算出ステップでは、各地点に風車を配置した場合の風車の発電量が更新された風速データに基づいて改めて算出され、(2)の選択ステップでは、風速データに基づいて算出された発電量の優劣を条件として風車を配置する候補地が、各風況ごとに改めて選択される。その後、(3)の決定ステップにて、全風況の発電量の総和であるトータル発電量の大きい候補地が、風車の設置位置に決定され、続く(4)のデータ更新ステップで、(3)のステップにて決定された設置位置に設置された風車の風下となる各地点の風速値が風車からの距離に応じて修正される。
そして、本発明では、風車を配置する候補地を選択する選択ステップにて、N(N>2)台目の風車の候補地が選択される場合には、N台目の風車の風下となる各地点の風速値を仮修正した風速データに基づいて算出した1台目からN−1台目までの各風車の見込発電量の平均値が基準値を上回り、かつN台目の風車の発電量が大きいことを条件に候補地を選択される。そのため、発電量、それ自体が大きくても、1台目からN−1台目までの風車の発電量を低下させる場所は条件を満たさないこととなり、N台目の風車の候補地に選択されない。従って、決定される風車の配置は他の風車が作る弱風域の影響が小さく、それに起因する発電量の低下が極力少ない配置となり、風車群全体の発電量が高くなる。
この発明の実施態様として、以下の構成とすることが、好ましい。前記基準値は、前記風速データにN台目風車の風下における風速低下を反映させないで算出した1台目からN−1台目までの各風車の発電量にN台目の風車の発電量を加えた全N台の発電量の平均値とする。
本発明によれば、発電量の観点から見て最適な風車の配置を、自動的に決定できる。
本発明の実施形態1を図1ないし図15によって説明する。本実施形態は、コンピュータである風車配置自動決定装置10を用いて、より多くの発電量が確保できる風車の配置を自動的に決定するものである。風車の配置を決定するには、まず、風車の設置対象場所である建設予定地Rの風況を精査(例えば、建設予定地Rに風向風速計などを設置して実測するなど)して風速データFを作成する必要がある。風速データFというのは、図1に示す風車建設予定地Rを格子状に区分した各地点の風向、風速値を、風況のパターンごとにデータ化したものである。
尚、風況とは建設予定地内に吹き込む風の向きと、大きさを意味しており、例示すると、「南西の風、風速4メートル」、「西の風、風速8メートル」などである。本実施形態では、32風向、2風速の合計64パターンの風況が設定されており、これら64パターンの風況に応じて、64パターンの風速データF1〜F64が予め作成されている(図2参照)。
図3には、本発明の風車配置自動決定装置10の電気的構成を示すブロック図が示されている。この風車配置自動決定装置10は、演算処理部20と、プログラム格納部30と、RAM40と、入出力部50と、表示部60と、記憶部70と、を主体に構成されている。
演算処理部20は、風車配置決定プログラムを実行しつつ各種演算処理を行って、風車の配置を自動決定するものである。プログラム格納部30には風車配置決定プログラムが格納されている。RAM40は、演算処理部20が各種作業を行う際の作業領域となるものである。入出力部50には、キーボート、マウスなどのユーザインターフェースと、USBメモリなどの外部メディアを接続させるUSBインターフェースが連なっている。表示部60は演算処理部20の制御下のもと、各種の表示を行うものである。
記憶部70には上述した風速データF、建設予定地Rの土地データ、発電量算出データ、風速値補正データ、風況パターンの出現率に関するデータなどの各種データが記憶されている。発電量算出データは、図4に示すように、風速値と発電量との相関を示すデータである。この発電量算出データを使用することで、風速値Vから発電量Eを算出することができる。例えば、ある地点の風速がV1であったとすると、そのときの発電量はE1となる。
風速値補正データは、風車の風下となる地点の風速値Vを補正するためのデータである。簡単に説明すると、一般に、風車風下では気流に乱れが生じ、風車周辺に比べ風速が低下する(以下、弱風域と呼ぶ)。風車風下の風速値Vは、風車からの距離Xに関係しており、以下の(a)式にて近似できる。また、同様、風速が低下する範囲Dwも風車からの距離Xに関係しており、以下の(b)式にて近似できる。尚、図5には、風車風下に生じる弱風域のモデルを示してあり、図中に示す矢印の長さが風速値Vを、矢印の向きが風の向きを示している。
Figure 2010127235
Figure 2010127235
V=風車風下の風速値
U=風車周辺の風速値
D=風車を構成する翼の直径
X=風車からの距離
Ct・・風車特性で決まる推力係数[−]
k・・・後流拡大係数[−]
上記の如く構成された風車配置自動決定装置10を用いて風車の配置を自動決定するには、装置を起動させてやればよく、これを行うと、RAM40の所定領域上に風車配置決定プログラムがロードされ、次に説明する図6の処理フローに従って処理が自動的に進められてゆく。
まず、S10では、演算処理部20の制御下のもと表示制御がなされ、表示部60に風車設置条件の設定を促す表示がなされる。ここでいう、風車設置条件というのは、風車の設定台数、風車を構成する翼の直径D、風車が設置できない設置禁止位置などであり、これらの条件がユーザインターフェースを通じて入力されると、処理は次のS20に移る。尚、ここでは、風車の設定台数は10台であるものとして、以下の説明を行う。
S20では、記憶部70から風速データFを読み出す処理が演算処理部20により行われる。これにより、64パターンある風速データF1〜F64の中から、風況パターン1に対応する1番目の風速データF1を読み出される。
そして、S20に続くS30では、S20にて読み出した風速データF1に基づいて、建設予定地R内の各地点(設置禁止位置を除く複数地点)の発電量Eを算出する処理が演算処理部20により行われる。具体的には、記憶部70から発電量算出データが読み出されると共に、風速データF1から建設予定地R内の各地点の風速値Vが読み取られる。そして、読み取った各地点の風速値Vと発電量算出データとに基づいて、建設予定地R内の各地点の発電量Eがそれぞれ算出される。
建設予定地R内の各地点の発電量Eが算出されると、次にS40に移行する。S40では、設置対象の風車が何台目の風車にあたるか、判定する処理が演算処理部20により実行される。ここでは、設置対象の風車は1台目であるから、Yes判定され、処理はS50に移行する。
S50では、演算処理部20により風況別候補地を、発電量Eの優劣を条件として選択する処理が行われる。具体的には、S30にて算出した各地点の発電量Eを大小比較する処理が行われ、発電量Eの最も大きい地点が風況別候補地P1に選択される(図7の(a)参照)。
そして、S50にて風況別候補地を選択する処理が完了すると、次はS70に移行して、全風況について風況別候補地を選択したか否か、判定が行われる。ここでは、風況パターン1に対応する風況別候補地P1しか選択されてないから、No判断され、処理はS110に移行する。
そして、S110では、風況パターン2に対応する2番目の風速データF2を、読み出す処理が演算処理部20により行われ、その後、上記したS20〜S50までの処理が順に行われる。これにより、風況パターン2に対応する2番目の風況別候補地P2が選択される(図7の(b)参照)。そして、S70で再びNo判定された後、処理はS110に再び移行され、風況パターン3に対応する3番目の風速データF3を読み出す処理が演算処理部20により行われる。
このような処理が繰り返し行われることで、S50にて各風況パターンに対応する風況別候補地Pが順に決定され、全ての風況パターンについて風況別候補地Pが選択されると、S70にて判定処理を行ったときに、Yes判定される。これにより、処理の流れは、S30、S40、S50、S70、S110の処理を繰り返すループを抜け、S80の処理が演算処理部20により実行される。
このS80では、演算処理部20によって風車の設置位置が決定される。具体的には、S50にて算出した各風況別候補地P1〜P64についてトータル発電量Emaxが、以下の(c)式に基づいてそれぞれ算出される。
Emax=ΣEi×Si・・・・・・・・・・・(c)式
Ei・・・・風況パターンiの発電量
Si・・・・風況パターンiの出現率
例えば、図8にて示すように、1番目の風況別候補地P1であれば、まず、全64の風況パターンについて発電量Eiが算出される。そして、算出された各風況パターンの発電量Eiに対して各風況毎の出現率(年間出現率)Siが乗ぜられ、その総和が風況別候補地P1のトータル発電量(年間発電量)Emaxとなる。また、同様に、2番目の風況別候補地P2であれば、全64の風況パターンについて発電量Eiがそれぞれ算出され、算出した各発電量Eiに各風況毎の出現率(年間出現率)Siを乗じたものの総和が風況別候補地P2のトータル発電量Emaxとなる。
そして、全風況別候補地P1〜P64のうち、トータル発電量Emaxの最も大きい風況別候補地、例えば風況パターン1に対応する風況別候補地P1が1台目の風車の設置位置P1sに決定される。そして、決定された設置位置P1sは、土地データ上に登録される。
かくして、S80の処理が行われると、次にS90に移行する。このS90では、各風況パターンに対応する各風速データFを更新するデータ更新処理が演算処理部20により行われる。
風速データFを更新するとは、S80にて決定された設置位置Psに配置される風車の風下となる地点の風速値Vを、改めて算出して書き換えることであり、この段階では、設置位置P1sに配置される風車の風下となる地点の風速値Vが、改めて算出される。
例えば、図9Aの左隅の風況パターン1のように、建設予定地Rに南西から風が吹き込む風況であれば、設置位置P1sに配置された風車から見て北東の範囲が風車の風下になる。そのため、風車風下となる同範囲(図9Aにてハッチングで示す範囲であって、上記(b)式より算出)に含まれる各地点の風速値Vが改めて算出(修正)され、書き換えられる。
尚、風車風下となる各地点の風速値Vを如何様に算出するかは、以下の通りである。例えば、設置位置P1sからの距離がXaであり、元の風速値(風速データF上に登録されている風速値)がVaである場合では、上記した(a)式の「U」の値に「設置位置P1sにおける風速値V1s」を代入し「X」の値に「Xa」の値を代入してやることで、設置位置P1sからの距離がXaである地点の風速値Va’が求まり、元は「Va」であった風速値が、求めた「Va’」に書き換えられる(図9B参照)。
そして、64パターンある全ての風速データFが更新されると、処理はS100に移行する。S100では、設置位置が決定された風車の台数が、設定台数に達したか、判定する処理が演算処理部20により実行される。ここでは、設置位置が決定した風車の台数は1台であり、設定台数(10台)に達していないから、No判定される。
かくして、No判定されると、処理は再びS20に戻り、その後、S20から改めて処理を行うことで、2台目の風車の設置位置P2sが決定されることとなる。順に説明してゆくと、まず、S20では、演算処理部20のもと、記憶部70から風速データFを読み出す処理が、再び行われる。読み出される風速データFは前回のステップ90にてデータを更新した新しい風速データFであり、ここでは、更新された64パターンある風速データF1〜F64の中から、風況パターン1に対応する1番目の風速データF1が読み出される。
そして、S20に続いて、S30に移行する。S30では、S20にて読み出した風況パターン1に対応する1番目の風速データF1に基づいて建設予定地R内の各地点(既に配置が決定された地点P1s、設置禁止位置を除く)の発電量Eを算出する処理が、1台目の風車と同じ要領で行われる。
そして、建設予定地R内の各地点の発電量Eが算出されると、S40に移行する。S40では、設置対象となる風車が何台目の風車にあたるか、判定する処理が演算処理部20により実行される。ここでは、設置対象となる風車は2台目であるから、No判定され、処理はS60に移行する。
S60では、風況別候補地を選択する処理が演算処理部20により実行される。この風況別候補地を選択する処理は、図10に示すS61〜S69の処理から構成されている。まず、S61では、S30にて算出した各地点の発電量Eを、大小比較する処理が行われ、発電量Eの最も大きい地点が仮選択される。ここでは、図11に示すA地点が最も大きく、A地点が仮選択されたものとする。
さて、S61にて仮選択したA地点に2台目の風車を設置すると、その風車の風下には風速値Vの低い弱風域が出来、その弱風域に既に配置が決定している1台目の風車が重なると、1台目の風車の発電量Eは減少する。そのため、S63ではN台目風車の風下の風速低下を反映させた見込発電量Gを、既に配置が決定された1台目〜N−1台目の各風車について演算処理部20により算出することとしている。
具体的には、まず、S61にて仮選択された地点に配置されるN台目の風車の作る弱風域に含まれる各地点の風速値V’を、既に説明した(a)式、(b)式に基づいて求める。そして、風速データFの内、N台目風車の弱風域に含まれる各地点の風速値Vを求めた風速値V’に一時修正する。そして、弱風域に含まれる各地点の風速値をVからV’に一時修正(すなわち、風速低下を反映)した風速データFと、発電量算出データと、に基づいて1台目〜N−1台目までの各風車の発電量E、すなわち見込発電量Gを算出する。
ここでは、風況パターン1に対応する1番目の風速データF1が読み出された状態にあり、またN=2であるので、風況パターン1に対する1台目の風車の見込発電量G1が算出されることとなる。
そして、見込発電量G1が算出されると、処理はS65に移行し、そこで演算処理部20により判定処理が行われる。この判定処理は、N台目の風車の風下に出来る弱風域が、それ以前に配置が決まっている1台目〜N−1台目までの各風車の発電量Eに与える影響の度合いを判定する処理であり、具体的には、S63にて算出した1台目〜N−1台目までの風車の見込発電量Gの平均値と、基準値とを比較する処理が行われる。
基準値というのは、風速データFにN台目風車の風下における風速低下を反映させないで算出した1台目からN−1台目までの各風車の発電量Eに、N台目の風車の発電量Eを加えた全N台の発電量Eの平均値である。言い直すと、基準値というのは、N台目風車の弱風域に含まれる各地点の風速値をV’ではなくVのままとした(N台目風車の風速低下を反映させない)風速データFと、発電量算出データと、に基づいて算出した各風車の発電量Eに、N台目の風車の発電量Eを加えた全N台の発電量Eの平均値である。
具体例を挙げて説明すると(図11参照)、例えば、設置位置P1sに配置される1台目の風車の発電量(A地点に配置される風車の風下地点の風速低下を反映させないで算出した発電量)Eが「96」、A地点の発電量Eが「94」であったとすると、両者の平均値は「95」となり、これが基準値となる。一方、A地点に風車を配置したときの、1台目の風車の見込発電量(A地点に配置される風車の風下地点の風速低下を反映させて算出した発電量)G1が「86」であったとすると、見込発電量G1が基準値を下回ることとなり、この場合、S65の判定処理で、「No判定」される。
すると、処理はS67に移行し、演算処理部20により次に発電量Eの大きい地点、例えば、図11(c)中のB地点が仮選択される。このB地点の発電量Eが例えば、「90」であったとすると、基準値は、設置位置P1sに配置される1台目の風車の発電量(B地点に配置される風車の風下地点の風速低下を反映させないで算出した発電量)「96」とB地点の発電量「90」の平均である「93」となる。そして、B地点に風車を配置したときの、1台目の風車の見込発電量(B地点に配置される風車の風下地点の風速低下を反映させて算出した発電量)G1が「94」であったとすると、見込発電量G1が基準値を上回ることとなり、S65の判定処理で「Yes判定」され、S69にてB地点が風況パターン1に対応する風況別候補地に選択される。
このようにS65の判定処理を設けて、風況別候補地の選択条件に、見込発電量Gの平均値が基準値を上回ることを課しているから、例えば、A地点のように、その場所自体の発電量Eが大きくても、他の風車の発電量Eを下げてしまう場所は、風況別候補地から除外されることとなり、建設予定地R内に配置される風車群全体の発電量Eが大きくとれるように、風況別候補地を選択できる。
さて、上記要領にて、候補地が選択されると、処理は図6のS70に戻り、全風況について風況別候補地を選択したか否か、判定が行われる。ここでは、風況パターン1に対応する風況別候補地しか選択されてないから、No判定され、処理はS110に移行する。
そして、S110では、風況パターン2に対応する2番目の風速データF2を、読み出す処理が演算処理部20により行われ、その後、上記したS20、S30、S40の処理が順に行われる。そして、S40でNo判定され、再び、S60の風況別候補地を選択する処理、すなわち図10に示すS61〜S69の各処理が実行され、風況パターン2に対応する風況別候補地P2が選択されることとなる。
このような処理を繰り返し、全風況パターンについて風況別候補地P1〜P64が選択されると(図12参照)、S70の判定処理を行ったときにYes判定され、処理はS80に移行される。
S80では、一台目の風車について設置位置を決定したのと同様に、2台目の風車の設置位置が決定される。具体的には、決定した各風況別候補地P1〜P64についてトータル発電量Emaxが、(c)式に基づいてそれぞれ算出される。そして、全風況別候補地P1〜P64のうち、トータル発電量Emaxの最も大きい風況別候補地が、風車の設置位置Psに決定される。ここでは、風況パターン2に対応する風況別候補地P2が2台目の風車の設置位置P2sに決定されたものとする。
かしくて、2台目の風車の設置位置P2sが決定されると、決定された設置位置P2sは土地データ上に登録され、次にS90の処理が行われる。このS90では、1台目の風車の配置を決定した場合と同じく、各風況パターンに対応する各風速データFを更新する更新処理が演算処理部20により行われる。
風速データFの更新処理はS80にて決定された設置位置Psに配置される風車の風下となる地点の風速値Vを修正するものであり、この段階では、設置位置P2sに配置される風車の風下となる地点の風速値Vが修正される。
例えば、図13の(a)に示す風況パターン1のように、建設予定地Rに南西から風が吹き込む風況であれば、設置位置P2sに配置された風車から見て北東の範囲が風車の風下になる。そのため、風車風下となる同範囲(図13にてハッチングで示す)に含まれる各地点の風速値Vが修正される。
そして、64パターンある全風速データF1〜F64が全て更新されると、処理はS100に移行する。S100では、設置位置が決定された風車の台数が、設定台数に達したか、判定する処理が演算処理部20により実行される。ここでは、設置位置が決定した風車の台数は2台であり、設定台数(10台)に達していないから、No判定される。
かくして、No判定されると、処理は再びS20に戻り、その後、2台目の風車の設置位置を決定した場合と同様に、S20から処理を順に行うことで、3台目(N=3)の風車の設置位置P3sが決定されることとなる。
この場合もやはり、風況別候補地Pを選択するときに、図10に示す一連の処理が演算処理部20により実行され、S63の見込発電量算出処理にて、仮選択された地点に設置される風車風下の風速低下を見込んで、1台目の風車の見込発電量G1と2台目の風車の見込発電量G2が算出される。
S63に続くS65の判定処理では、S63にて算出した1台目の風車の見込発電量G1と2台目の風車の見込発電量G2の平均値が、基準値を上回っているか、どうか判定される。尚、ここではN=3であるから、基準値は、設置位置P1sに設置される1台目の風車の発電量(仮選択された地点に設置される3台目風車の風下の風速低下を反映させないで算出した発電量)Eと、設置位置P2sに設置される2台目の風車の発電量(仮選択された地点に設置される3台目風車の風下の風速低下を反映させないで算出した発電量)Eと、仮選択された地点に設置される3台目の風車の発電量Eとを加算した全3台の発電量Eの平均値となる。
そして、S65の判定対象となる地点が、例えば、図14のC地点のように、設置位置P1s、P2sに配置された1台目、2台目の風車に位置が近く、それら風車に弱風域が重なる場合には、1台目の風車の見込発電量G1と2台目の風車の見込発電量G2の平均値が基準値を下回ることとなる。そのため、S65の判定処理にて「No判定」され、風況別候補地に選択されない。
そのため、3台目の風車の場合も、2台目の風車の場合と同じく、図14のD地点のように、その地点に3台目の風車を設置したとしても、その風下に出来る弱風域が、設定位置P1s、P2sに配置された1台目、2台目の風車にほとんど影響を及ぼさない、或いは影響を及ぼしたとしてもそれが小さい場所が、風況別候補地に選択される。そして、最終的には、これら各風況別候補地の中からトータル発電量Emaxの最も大きい候補地が3台目の風車の設置位置P3sになる(図15参照)。
このような処理が繰り返し行われることで、風車の配置が1台ずつ決定され、決定された設置位置Psは、土地データ上に登録される。そして、全10台の風車の配置が決定すると、S100の判定処理を行ったときにYes判定され、続くS120に移行する。そして、S120では演算処理部20による表示制御がなされ、表示部60の表示画面上に全10台の風車を決定した設置位置を図示させた土地データ、各風車のトータル発電量Emax、全風車のトータル発電量Emaxを合算した合計発電量などが表示される。かくして、全処理が終了する。
このように本実施形態では、その場所に風車を設置したとしても、風車風下に出来る弱風域が他の風車に影響を及ぼさない、或いは及ぼしたとしてもそれが小さい場所が、風況別候補地に自動的に選択され、最終的には、これら各風況別候補地の中からトータル発電量Emaxの最も大きい候補地が風車の設置位置Psになる。そのため、決定された風車配置では合計発電量(風車群全体として発電量E)が高くなる。
また、風車風下に出来る弱風域が他の風車に影響を及ぼさないようにするには、風車同士を離して配置(弱風域を避ける配置)すればよいが、このような方法をとると、建設予定地内に設置できる風車の台数が少なくなってしまう。この点、本実施形態では、風況別候補地の適否についての判定(S65の判定処理)を、発電量Eに基づいて行っている。このようにすれば、風車風下に出来る弱風域が他の風車に重なる配置であっても、影響の度合いが小さければ、その位置には風車が配置される。そのため、風車の配置密度を高く出来、建設予定地内により多くの風車を設置できる。
尚、この実施形態において、S30の処理が本発明の「発電量算出ステップ(発電量算出処理)」に相当しており、演算処理部20により実行されるS30の処理により、本発明の「発電量算出手段」の果たす処理機能が実現されている。また、S50、S60の処理が本発明の「選択ステップ(選択処理)」に相当しており、演算処理部20により実行されるS50、S60の処理により、本発明の「選択手段」の果たす処理機能が実現されている。
また、S80の処理が本発明の「決定ステップ(決定処理)」に相当しており、演算処理部20により実行されるS80の処理により、本発明の「決定手段」の果たす処理機能が実現されている。また、S90の処理が本発明の「データ更新ステップ(データ更新処理)」に相当しており、演算処理部20により実行されるS90の処理により、本発明の「データ更新手段」の果たす処理機能が実現されている。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図16を参照して説明する。実施形態1の処理フローは設定した台数分、風車の設置位置が決定されると、S100の判定処理にてYes判定され、その後はS120にて、風車の配置位置などの演算結果が表示された。
これに対して、実施形態2の処理フローでは、S100の判定処理に続いて、S115の風車配置調整処理が設けられており、設定した台数分、風車の設置位置が決定された後、各風車の設置位置が演算処理部20により微調整され、それと共に各風車の発電量Eが演算処理部20により算出されるようになっている。このように設置位置を微調整するのは、各風車の配置をずらすことで、発電量Eがより高くなる場合があるからである。
というのも、実施形態1による風車の決定手順では、1台目の風車の設置位置を基準として、続く、2台目、3台目の風車の配置が決定されるが、例えば、この基準となる1台目の風車の設置位置を微調整することにより、全体として発電量Eが高くなる場合があるからである。尚、微調整の仕方は、全ての風車を一括して同じ方向に同じ距離移動させたり、或いは各風車ごとに移動させるものなど、種々行うことが可能である。
<他の実施形態>
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)実施形態1では、風車配置決定プログラムをROMに記憶させていたが、コンピュータにて読み取り可能な記録媒体(例えば、CD、DVDなどの光ディスク)に記憶させてもよく、この場合には、使用時に、記録媒体から風車配置決定プログラムをコンピュータのRAM上にロードしてやればよい。
(2)実施形態1では、S65の判定処理の判定基準となる、基準値を、N台目風車の風下における風速低下を反映させない風速値で算出した1台目からN−1台目までの各風車の発電量Eに、N台目の風車の発電量Eを加えた全N台の発電量Eの平均値とした。基準値の設定は、この他にも、例えば、全N台の発電量Eの平均値に対して一定の比率(95%、105%など)を乗じるなどすることも可能である。
(3)実施形態1では、風速値補正データの一例として、上記した(a)式、(b)式を例示したが、この他にも、風車を構成する翼の直径D、及び風車からの距離Xなどの変数に持つ補正式に基づいて風速が低下する範囲Dwを求め、風車周辺の風速U、風車を構成する翼の直径D、及び風車からの距離Xなどの変数に持つ補正式に基づいて風車風下の風速Vを求めるものであれば、適宜適用できる。
実施形態1において、風車が配置される建設予定地の土地データを示す図 風速データを示す図 風車配置自動決定装置の電気的構成を示すブロック図 発電量算出データをグラフにて示した図 風車風下に生じる弱風域のモデルを示した図 風車配置を自動決定する処理フローを示す図 各風況についてそれぞれ風況別候補地が選択された状態を示す図 風況パターン1に対応する風況別候補地P1と、風況パターン2に対応する風況別候補地P2について、トータル発電量を算出する過程を示す図 各風速データの風速値の修正対象範囲を示す図 図9Aの一部(風況パターン1の風速データ)を拡大した図 図6に示すS60の処理の内容を示す図 風況別候補地の選択過程を示す図 各風況について、それぞれ風況別候補地が選択された状態を示す図 各風速データの風速値の修正対象範囲を示す図 風況別候補地の選択過程を示す図 各風況についてそれぞれ風況別候補地が選択された状態を示す図 実施形態2における、風車配置を自動決定する処理フローを示す図
符号の説明
10…風車配置自動決定装置(コンピュータ)
20…演算処理部
30…プログラム格納部
40…RAM
50…入出力部
60…表示部
70…記憶部

Claims (4)

  1. 建設予定地内の各地点の風速値を各風況ごとにまとめた風速データを少なくとも記憶させた記憶部と、
    建設予定地内の各地点の発電量を前記風速データに基づいて算出する発電量算出処理を、各風況ごとに行う発電量算出手段と、
    建設予定地内の複数地点の中から、前記発電量算出手段により算出された発電量の優劣を条件として風車を配置する候補地を選択する選択処理を、各風況ごとに行う選択手段と、
    前記選択手段にて各風況ごとに選択された各候補地のうち、全風況の発電量の総和であるトータル発電量の大きい候補地を風車の設置位置に決定する決定処理を実行する決定手段と、
    決定された設置位置に設置される風車の風下となる各地点の風速値を修正して前記風速データをデータ更新する更新処理を実行するデータ更新手段と、を備えてなると共に、
    前記発電量算出処理と、前記選択処理と、前記決定処理と、前記更新処理とを少なくとも含む一連の処理を繰り返し行って建設予定地内における風車の配置を1台ずつ順に決定する風車配置自動決定装置であって、
    前記選択手段は、N(N>2)台目の風車の候補地を選択する場合には、前記選択処理として、前記風速データにN台目風車の風下における風速低下を反映させた上で算出した1台目からN−1台目までの各風車の見込発電量の平均値が基準値を上回り、かつN台目の風車の発電量が大きいことを条件に候補地を選択することを特徴とする風車配置自動決定装置。
  2. 前記建設予定地内の各地点の風速を各風況ごとにまとめた風速データを少なくとも記憶させたコンピュータに、
    建設予定地内の各地点の発電量を前記風速データに基づいて算出する発電量算出処理を実行させる発電量算出ステップと、
    建設予定地内の複数地点の中から、前記発電量算出ステップにて算出された発電量の優劣を条件として風車を配置する候補地を選択する選択処理を各風況ごとに実行させる選択ステップと、
    前記選択ステップにて各風況ごとに選択された各候補地のうち、全風況の発電量の総和であるトータル発電量の大きい候補地を風車の設置位置に決定する決定処理を実行させる決定ステップと、
    決定された設置位置に設置される風車の風下となる各地点の風速値を修正して前記風速データをデータ更新する更新処理を実行させるデータ更新ステップと、を少なくとも含む一連のステップを繰り返し行わせて建設予定地内における風車の配置を1台ずつ順に決定する風車配置決定プログラムであって、
    前記選択ステップにてN(N>2)台目の風車の候補地が選択される場合には、前記選択処理として、前記風速データにN台目風車の風下における風速低下を反映させた上で算出した1台目からN−1台目までの各風車の見込発電量の平均値が基準値を上回り、かつN台目の風車の発電量が大きいことを条件に候補地を選択する処理が実行されることを特徴とする風車配置決定プログラム。
  3. 請求項1に記載の風車配置自動決定装置、請求項2に記載の風車配置決定プログラムにおいて、
    前記基準値は、前記風速データにN台目風車の風下における風速低下を反映させないで算出した1台目からN−1台目までの各風車の発電量にN台目の風車の発電量を加えた全N台の発電量の平均値である。
  4. 請求項2、又は請求項3に記載の風車配置決定プログラムを記憶した、コンピュータで読み取り可能な記録媒体。
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