JP2010123735A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】PIDの影響を遮断することのできるレイアウト手法を用いてアンテナダイオードを配置することにより、PIDに起因する電界効果トランジスタの特性劣化を防止して、信頼度の高い半導体装置を実現する。
【解決手段】第1アンテナダイオードAD1とnMISのゲート電極16とを第1層目の配線M1を介して電気的に接続し、第2アンテナダイオードAD2と他の半導体素子とを第1層目の配線M1から第4層目の配線(アナログブロック内の最上層配線から1層下の配線)M4を介して電気的に接続する。さらに第1アンテナダイオードAD1と電気的に繋がる第4層目の配線M4と第2アンテナダイオードAD2と電気的に繋がる第4層目の配線M4とをアナログブロック内の最上層配線である第5層目の配線25によって結線する。
【選択図】図4

Description

本発明は、半導体装置に関し、特に、PID(Plasma Induced Damage)による影響を遮断することのできる保護素子を備えた電界効果トランジスタを有する半導体装置に適用して有効な技術に関するものである。
半導体装置の製造工程におけるエッチング、スパッタまたはCVD(Chemical Vapor Deposition)等では、プラズマ放電によりチャージアップした電荷が電界効果トランジスタのゲート絶縁膜の劣化や破壊を誘発することがある。この対策の一つとして、アンテナダイオード等の保護素子の設置が提案されている。
例えば特開2006−173144号公報(特許文献1)では、層間絶縁膜の上層をプラズマ雰囲気中において導電性を示す絶縁体である窒化シリコン膜により形成することで、配線形成工程のプラズマプロセスにおけるプラズマチャージングダメージの発生を防止する技術が開示されている。
また、特開2005−142363号公報(特許文献2)では、製造工程中で発生するプラズマダメージからMOSFETを保護する保護素子を備えた半導体集積回路が開示されている。
また、特開平4−225532号公報(特許文献3)では、フィールド酸化膜の一部に設けられた開口部下の半導体基板に半導体基板とは異なる導電型の拡散層を形成し、その拡散層を含んでゲート電極が形成されるとともに、その開口部の上でゲート電極と導体配線とを接続することにより、ゲート電極に一定以上の電圧がかからないMIS構造が開示されている。
また、特開2003−163274号公報(特許文献4)では、アンテナ効果を防止しつつ、回路ブロックに跨る配線パターンの制約を緩めることのできる複数の回路ブロックの階層化レイアウト設計を行う半導体回路設計方法、および1つのチップ内に複数の回路ブロックが組み込まれた半導体集積回路が開示されている。
また、特開2007−293822号公報(特許文献5)では、LSIなどの製造プロセスで形成される配線がアンテナとなることにより内部のMOSトランジスタに発生するダメージを回避するLSI設計システムが開示されている。
また、特開2001−358143号公報(特許文献6)では、複数のゲート電極にそれぞれ電気的に接続された複数の中継ピンを含む少なくとも1層の配線と、層間絶縁膜を介して形成され、複数の中継ピンにそれぞれ電気的に接続された複数の配線パターンを含む最上層とを具備することにより、メタル配線層のエッチング工程における電荷チャージングに起因するゲート絶縁膜の劣化等を防止する技術が開示されている。
特開2006−173144号公報 特開2005−142363号公報 特開平4−225532号公報 特開2003−163274号公報 特開2007−293822号公報 特開2001−358143号公報
ロジックまたはメモリなどの集積回路においては、一般にアンテナダイオード等の保護素子を用いる手法によって、PIDによる電界効果トランジスタの特性変動の抑制が図れている。また、集積回路の設計工程においては、この手法の設計方法や検証方法などの設計環境も確立されている。
ところで、近年、例えば演算増幅器に備わる演算差動回路やカレントミラー回路などのセンシティブなアナログ回路を構成するアンテナダイオードを備えた電界効果トランジスタにおいて、要求される数mV以下の閾値電圧の変動量の相対精度ばらつきが得られない場合がある。
通常、電界効果トランジスタの閾値電圧の変動量の相対精度ばらつきは、電界効果トランジスタの構造上のばらつき、例えばチャネルの不純物濃度のばらつきに起因することが多く、構造ばらつきを小さくすることにより低減することが可能である。しかし、半導体装置の高集積化に伴い、センシティブなアナログ回路では、電界効果トランジスタの閾値電圧の変動量の相対精度ばらつきへ与える製造工程におけるPIDの影響が顕在化している。そのため、従来の集積回路の設計工程では考慮していなかったPIDに起因した電界効果トランジスタの閾値電圧の変動量の相対精度ばらつきを考慮した設計や検証が必要となっている。しかし、PIDにより発生する電荷量を予測することは難しいことから、発生原因を切り分けた、PIDに起因する上記相対精度ばらつきを考慮しない新たな設計方法や検証方法などの設計環境の確立が望まれていた。
本発明の目的は、PIDの影響を遮断することのできるレイアウト手法を用いてアンテナダイオードを配置することにより、PIDに起因する電界効果トランジスタの特性劣化を防止して、信頼度の高い半導体装置を実現することのできる技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの一実施の形態を簡単に説明すれば、次のとおりである。
この実施の形態は、半導体基板のアナログブロックにおいて、電界効果トランジスタと、第1アンテナダイオードと、この第1アンテナダイオードとは互いに異なる領域に形成された第2アンテナダイオードとを有する半導体装置であって、第1アンテナダイオードの第1半導体領域は第1層目の配線を介して電界効果トランジスタのゲート電極と電気的に接続され、第2アンテナダイオードの第2半導体領域は1層または複数層の配線を介して電界効果トランジスタとは異なる他の半導体素子等と電気的に接続されており、アナログブロック内の最上層配線を除いて、第1アンテナダイオードの第1半導体領域と電気的に接続されるアナログブロック内の配線の上面における総面積を、第2アンテナダイオードの第2半導体領域と電気的に接続されるアナログブロック内の配線の上面における総面積よりも小さくする。
また、この実施の形態は、半導体基板のアナログブロックにおいて、第1アンテナダイオードと、第1アンテナダイオードとは互いに異なる領域に形成された第2アンテナダイオードとを備えた2つの電界効果トランジスタにより構成されるトランジスタ対を有する半導体装置であって、第1アンテナダイオードの第1半導体領域は第1層目の配線を介して電界効果トランジスタのゲート電極と電気的に接続されており、アナログブロック内の最上層配線を除いて、第1アンテナダイオードの第1半導体領域と電気的に接続されるアナログブロック内の配線の上面における総面積を、第2アンテナダイオードの第2半導体領域と電気的に接続されるアナログブロック内の配線の上面における総面積よりも小さくする。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの一実施の形態によって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
PIDの影響を遮断することのできるレイアウト手法を用いてアンテナダイオードを配置することにより、アンテナ効果が低減し、またPIDに起因する電界効果トランジスタの閾値電圧の変動量の相対精度ばらつきを考慮した設計が不要となるので、PIDに起因する電界効果トランジスタの特性劣化を防止して、信頼度の高い半導体装置を実現することができる。
以下の実施の形態において、便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。
また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
まず、PIDに起因する電界効果トランジスタ(以下の実施の形態においては、電界効果トランジスタをMISFET(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor)と記載し、pチャネル型のMISFETをpMISと略し、nチャネル型のMISFETをnMISと略すこともある)の閾値電圧の変動量の相対精度ばらつきを切り分けた新たな設計環境を必要とする根拠がより明確になると思われるため、これまで本発明者らによって検討された既存の設計環境について簡単に説明する。
一般に、隣接する回路どうし間で相対精度が要求される同一仕様の複数の回路を有する半導体装置においては、回路を構成する素子のマッチングをとることにより、複数端子の出力特性の向上が図られている。例えば演算増幅器が備える差動増幅回路やカレントミラー回路では、それらを構成するMISFETの2つが対(以下、MISFET対と記載する)となって等間隔に並列に配置されており、MISFET対を構成する2つのMISFETの相対精度によって、その特性が決定される。そこで、2つのMISFETの配置を対称化することに加えて、配線、コンタクトを等しく構成し、配置することにより、隣接する回路どうし間で特性が互いに等しくなるようにしている。
本発明者らは、アンテナダイオードを備えたMISFETとアンテナダイオードを備えないダミーMISFETとを配置して両者の閾値電圧の変動量を測定し、さらに隣接するアンテナダイオードを備えるMISFETで得られた閾値電圧の変動量の相対精度ばらつきによりMISFETの特性を評価している。
図1および図2に、本発明者らが行ったアンテナダイオードを備えるMISFETのミスマッチTEG(Test Element Group)の評価結果の一例を示す。
図1(a)および(b)はそれぞれ評価に用いたTEGパターンの平面構造の模式図および断面構造の模式図であり、左側は参照用MISFETの模式図を示し、右側は評価用MISFETの模式図を示す。評価用MISFETでは、参照用MISFETよりもアンテナダイオードに繋がる配線が長く形成されている。図中、Gはゲート、SDはソース・ドレイン、ADはアンテナダイオード、M1〜M5は第1層目から第5層目の配線およびPADはパッド電極を示している。図1(c)はMISFETの閾値電圧の変動量(ΔVth)の相対精度ばらつきとアンテナ比(配線の上面における面積/ゲートの上面における面積)との関係を説明するグラフ図である。
評価用MISFETおよび参照用MISFETともに、アンテナダイオードADを備えており、第1層目の配線M1を介してゲートGとアンテナダイオードADとを結線した後、第2層目の配線M2から第5層目の配線M5を介して第1層目の配線M1をパッド電極PADに電気的に接続している。しかし、評価用MISFETの第2層目の配線M2から第5層目の配線M5の配線の上面における総面積が、参照用MISFETの第2層目の配線M2から第5層目の配線M5の配線の上面における総面積よりも大きくなるように設計されている。
また、図2(a)および(b)はそれぞれ評価に用いたTEGパターンの平面構造の模式図および断面構造の模式図であり、左側は参照用MISFETの模式図を示し、右側は評価用MISFETの模式図を示す。評価用MISFETでは、参照用MISFETよりもアンテナダイオードに繋がる配線が長く形成されている。図中、Gはゲート、SDはソース・ドレイン、ADはアンテナダイオード、M1〜M5は第1層目から第5層目の配線およびPADはパッド電極を示している。図2(c)はMISFETの閾値電圧の変動量(ΔVth)の相対精度ばらつきとアンテナ比(配線の上面における面積/ゲートの上面における面積)との関係を説明するグラフ図である。
参照用MISFETでは第1層目の配線M1を介してゲートGとアンテナダイオードADとを結線した後、第2層目の配線M2から第5層目の配線M5を介して第1層目の配線M1をパッド電極PADに電気的に接続している。一方、評価用MISFETでは第1層目の配線M1および第2層目の配線M2を介してゲートGとアンテナダイオードADとを結線した後、第2層目の配線M2から第5層目の配線M5を介して第1層目の配線M1をパッド電極PADに電気的に接続しており、参照用MISFETと評価用MISFETとでは、第2層目の配線M2の構造が異なっている。
アンテナルールの規定では、閾値電圧の変動量(ΔVth)がある一定電圧(例えば、数10mV)以下となるアンテナ比を設定しており、図1(a)および図2(a)に示した全てのMISFETはこの規定内で設計されている。
設計時に用いられるペア係数(閾値電圧の変動量の相対精度ばらつきの設計値)は参照用MISFET対で得られた約1.75mVである。しかし、図1(a)に示したTEGパターンでは、参照用MISFETと評価用MISFETとで得られた評価用MISFETのアンテナ比が10の場合の閾値電圧の変動量の相対精度ばらつきは約2.5mVに増加する。同様に、図2(a)に示したTEGパターンでは、参照用MISFETと評価用MISFETとで得られた評価用MISFETのアンテナ比が10の場合の閾値電圧の変動量の相対精度ばらつきは約4.6mVに増加する。
これらTEGパターンの測定結果からわかるように、上記アンテナルール規定内で作成したTEGパターンであっても、アンテナダイオードに接続される配線の上面における総面積、すなわちアンテナ比が増加するに従って吸収される電荷が増加して、MISFETの閾値電圧の変動量の相対精度ばらつきがペア係数よりも増加すると考えられる。このようなMISFETの閾値電圧の変動量の相対精度ばらつきによって、複数端子の出力特性は不均一となり、差動増幅回路やカレントミラー回路などのセンシティブなアナログ回路の特性が劣化する。
PIDの場合も同様に、PIDが発生すると、同じ配線面積であっても吸収される電荷が増加するため、MISFETの閾値電圧の変動量の相対精度ばらつきはペア係数よりも増加すると考えられる。しかし、PIDの発生を予測することやPIDにより生じた電荷量を予測することは困難であるため、既存の設計環境では、PIDに起因する閾値電圧の変動量の相対精度ばらつきを考慮した設計や検証を行うことができず、また、閾値電圧の変動量の相対精度ばらつきを抑制することは難しいと考えられる。
(実施の形態1)
以下に、本実施の形態1によるアンテナダイオードを備えたMISFETについて説明する。
図3は、本実施の形態1によるシステムLSI(Large Scale Integration)の概略平面図を示す。
システムLSI1は、動作検証済みの機能回路ブロック(IP:Intellectual Property)を多数組み合わせて大規模な機能システムを1チップ上に形成した半導体集積回路である。顧客のニーズに合わせて、高性能で様々な機能回路ブロックとして、例えばロジック、メモリまたはアナログなどを組むことができる。図3には、CPU(Central Processing Unit)ブロック2、ユーザロジックブロック3、メモリブロック4、アナログブロック5、DSP(Digital Signal Processor)ブロック6および周辺I/F(Interface)ブロック7などの機能回路ブロックを組み合わせたシステムLSI1を例示している。システムLSI1は、例えばカーナビゲーション、あるいはデジタルテレビまたは携帯電話などの情報機器の心臓部に用いられる。CPUブロック2、ユーザロジックブロック3、メモリブロック4等の各機能回路ブロックでそれぞれの用途毎に信号処理を行い、アナログブロック(A/D変換器、D/A変換器等)5で人間が感知できる画像や音声といったアナログ信号へ変換することにより、システムを構成する。アナログブロック5は、上述の差動増幅回路やカレントミラー回路などのセンシティブなアナログ回路を構成する半導体素子が形成される領域である。
各回路ブロック内では複数層の配線を介して各半導体素子(MISFET、抵抗素子、容量素子またはインダクタ素子等)間での信号のやりとりが行われており、さらに回路ブロック間の信号のやり取りは、各回路ブロック内に形成された最上層の配線よりもさらに上層の配線をも介して行われている。本実施の形態1では、各回路ブロック内に形成された最上層の配線を単に「最上層配線」と記載し、回路ブロック間を接続する配線を「回路ブロック間配線(またはIP間配線)」と記載して両者を区別している。すなわち、本実施の形態1では、アナログブロック5内での最上層配線を配線M5として記載しているが、これは、システムLSI1内の最上層配線ではない。システムLSI1内の配線層は、例えば第9層まで形成されている。上記の回路ブロック間配線は、本実施の形態1では、第1層目から第9層目の配線で構成されている。
次に、本実施の形態1によるアンテナダイオードを備えたMISFETの構造について図4を用いて説明する。図4は本実施の形態1によるアンテナダイオードを備えたnMIS(nチャネル型のMISFET)の要部断面図である。
図4に示すように、p型の単結晶シリコンからなる半導体基板11の主面にはp型ウェル12が形成されており、p型ウェル12には各種半導体素子間を電気的に分離するための素子分離部13が形成されている。nMISは、この素子分離部13に囲まれた活性領域に形成されている。
nMISは、p型ウェル12に形成された一対のn型の半導体領域からなるソース・ドレインを有しており、一対のソース・ドレイン間の半導体基板11の表面には、例えば酸化シリコンからなるゲート絶縁膜15が設けられ、さらにその上には導電材料からなるゲート電極16が設けられている。上記導電材料は、例えば多結晶シリコン膜とすることができる。ゲート絶縁膜15下の半導体基板11のチャネル領域には、例えばp型のチャネルストッパ層が形成されている。
nMISは、層間絶縁膜17により覆われており、この層間絶縁膜17に形成された接続孔18に埋められたプラグ電極19を介して、ゲート電極16と第1層目の配線M1とが電気的に接続されている。また、図示は省略するが、この層間絶縁膜17に形成された接続孔18に埋められたプラグ電極19を介して、ソース・ドレインを構成するn型の半導体領域と第1層目の配線M1とが電気的に接続されている。
さらに、2つのアンテナダイオードAD1,AD2が、nMISが形成された活性領域に近接して配置されており、第1アンテナダイオードAD1は素子分離部13に囲まれたn型の第1半導体領域23とp型ウェル12とから構成され、第2アンテナダイオードAD2は素子分離部13に囲まれたn型の第2半導体領域24とp型ウェル12とから構成されている。第1アンテナダイオードAD1の第1半導体領域23は、層間絶縁膜17に形成された接続孔18に埋められたプラグ電極19を介して第1層目の配線M1と電気的に接続されている。さらに、この第1アンテナダイオードAD1の第1半導体領域23と電気的に接続する第1層目の配線M1は、nMISのゲート電極16と電気的に接続する第1層目の配線M1と繋がっている。すなわち、第1層目の配線M1を介して、nMISのゲート電極16と第1アンテナダイオードAD1の第1半導体領域23とが電気的に接続されている。
また、ゲート電極16と電気的に接続された第1層目の配線M1は、第1層目の配線M1に接続して形成されたプラグ電極20を介して第2層目の配線M2に電気的に接続され、第2層目の配線M2は、第2層目の配線M2に接続して形成されたプラグ電極21を介して第3層目の配線M3に電気的に接続され、さらに第3層目の配線M3は、第3層目の配線M3に接続して形成されたプラグ電極22を介して、このnMISが形成されたアナログブロック内の最上層配線から1層下の第4層目の配線M4に電気的に接続されている。第1アンテナダイオードAD1の第1半導体領域23と結線するために設けられる第1層目の配線M1から第4層目の配線M4の配線の上面における総面積は特性に影響を及ぼさない範囲で最小の面積となるようにすることが望ましく、例えばこれら各層の配線は平面構造で重なった位置となるように形成される。
第1アンテナダイオードAD1のアンテナ効果により、例えば第2層目の配線M2から第4層目の配線M4において吸収された電荷をnMISのゲート電極16ではなく、第1アンテナダイオードAD1へ流すことができる。ここでは、第1層目の配線M1を介して、nMISのゲート電極16と第1アンテナダイオードAD1の第1半導体領域23とを電気的に接続したが、他の層の配線を用いてもよい。但し、各層の配線に対してアンテナ効果を得るにはなるべく下層の配線を用いる方がよい。
また、第2アンテナダイオードAD2の第2半導体領域24は、層間絶縁膜17に形成された接続孔18に埋められたプラグ電極19を介して第1層目の配線M1と電気的に接続されている。さらに、第1層目の配線M1は、第1層目の配線M1に接続して形成されたプラグ電極20を介して第2層目の配線M2に電気的に接続され、第2層目の配線M2は、第2層目の配線M2に接続して形成されたプラグ電極21を介して第3層目の配線M3に電気的に接続され、さらに第3層目の配線M3は、第3層目の配線M3に接続して形成されたプラグ電極22を介して、このnMISが形成されたアナログブロック内の最上層配線から1層下の第4層目の配線M4に電気的に接続されている。第2アンテナダイオードAD2の第2半導体領域24と結線するために設けられる第1層目の配線M1から第4層目の配線M4の配線の上面における総面積は特性に影響を及ぼさない範囲で最小の面積となるようにすることが望ましく、例えばこれら各層の配線は平面構造で重なった位置となるように形成される。
第2アンテナダイオードAD2に電気的に繋がる第2層目の配線M2には、第3層目の配線M3および第4層目の配線M4を用いて他の半導体素子が電気的に接続されている。従って、第2アンテナダイオードAD2のアンテナ効果により、他の半導体素子に繋がる第2層目の配線M2から第4層目の配線M4の製造工程において生じるPIDによる電荷は全て第2アンテナダイオードAD2へ流すことができる。
仮に第1層目の配線M1から第4層目の配線M4の製造工程において、nMISのゲート電極16に繋がる第1層目の配線M1から第4層目の配線M4にPIDによる電荷が発生しても、nMISのゲート電極16に繋がる第1層目の配線M1から第4層目の配線M4の配線の上面における総面積は、第2アンテナダイオードAD2に繋がる第1層目の配線M1から第4層目の配線M4の配線の上面における総面積よりも小さく、また第1アンテナダイオードAD1がアンテナ効果を有しているので、nMISのゲート電極16へ流れる電荷を抑制することができる。ここでは、第2層目の配線M2から第4層目の配線M4の複数層の配線を用いて他の半導体素子と第2アンテナダイオードAD2の第2半導体領域24とを繋いだが、これに限定されるものではなく、例えばいずれか1層の配線を用いて繋いでもよい。
nMISのゲート電極16および第1アンテナダイオードAD1に繋がり、第1アンテナダイオードAD1の第1半導体領域23と平面構造では重なった位置に形成される第4層目の配線M4と、第2アンテナダイオードAD2に繋がり、第2アンテナダイオードAD2の第2半導体領域24と平面構造では重なった位置に形成される第4層目の配線M4とは、このnMISが形成されたアナログブロック内の最上層配線である第5層目の配線25によって結線されている。
なお、第1アンテナダイオードAD1に繋がる上記第4層目の配線M4と第2アンテナダイオードAD2に繋がる上記第4層目の配線M4との結線は、上記第5層目の配線25に限定されるものではなく、他の半導体素子等に電気的に接続された配線において生じるPIDのnMISの特性へ与える影響を防止することのできる結線であればよい。例えばnMISのゲート電極16と第1アンテナダイオードAD1の第1半導体領域23とを接続する配線(本実施の形態1では第1層目の配線M1)よりも1層以上上に位置する配線を用いて両者を結線してもよい。
次に、本実施の形態1によるアンテナダイオードを備えたMISFETが対になって配置された回路の構成について図5を用いて説明する。図5(a)はアンテナダイオードを備えたMISFETが対になって配置された回路の要部平面図、図5(b)は図5(a)のA−A′線における要部断面図である。ここではnMIS(nチャネル型のMISFET)を例示するが、pMIS(pチャネル型のMISFET)を用いてもよい。
前述したように、隣接する回路どうし間で相対精度が要求される同一仕様の複数の回路を有する半導体装置においては、その回路に形成される素子のマッチングをとることにより複数端子の出力特性を向上させることができる。ここでは、回路を構成する素子として前述の図4を用いてその構造を説明したnMISと同様の2つのアンテナダイオード(第1アンテナダイオードAD1および第2アンテナダイオードAD2)を備えたnMISを例示し、さらに1つのMISFET対を例示しているが、例えば演算増幅器に備わる差動増幅回路やカレントミラー回路では、複数のMISFET対が等間隔に並列に配置されている。また、MISFET対の部分のみを記載しているが、第2層目の配線M2はそれより上層の配線に電気的に接続されている。
図5(a)に示すように、2つのnMIS31a,31bが向きを揃えて配置されている。また、2つのnMIS31a,31bの配置を対称化することに加えて、nMIS31a,31bの構造および第1アンテナダイオードAD1および第2アンテナダイオードAD2の構造(配線、接続孔およびプラグ電極等の構造)を等しくすることにより、MISFET対の特性が対称的に等しくなるようにしている。また、MISFET対の両側にダミーnMIS32a、32bを配置することにより、対称性を持たせている。これらにより、製造過程におけるエッチングずれやマスクずれに対して相対精度を確保することができる。
図5(b)に示すように、nMISのゲート電極16および第1アンテナダイオードAD1に第1層目の配線M1、第2層目の配線M2、第3層目の配線M3および第4層目の配線M4が電気的に接続され、第2アンテナダイオードAD2に第1層目の配線M1、第2層目の配線M2、第3層目の配線M3および第4層目の配線M4が電気的に接続され、両方の第4層目の配線M4どうしは、アナログブロック内の最上層配線である第5層目の配線25により接続されている。ダミーnMIS32a,32bは第1アンテナダイオードAD1および第2アンテナダイオードAD2を有しない構造であり、ゲート電極16にはプラグ電極19を介して第1層目の配線M1が接続されている。図示はしないが、第2層目の配線M2と電気的に接続される上層の配線の製造工程において生じるPIDによる電荷は全て第2アンテナダイオードAD2へ流すことができる。
このように、2つのnMIS31a,31bを対称に配置し、その構造を等しくすることにより、nMIS31a,31bの閾値電圧の変動量の相対精度ばらつきを低減することができる。さらに、第1アンテナダイオードAD1および第2アンテナダイオードAD2を設けることにより、配線の製造工程においてPIDが発生しても、PIDのnMIS31a,31bの特性に及ぼす影響を遮断することができるので、設計工程においてPIDに起因するnMIS31a,31bの閾値電圧の変動量の相対精度ばらつきを考慮する必要がなくなる。
また、PIDに起因するnMIS31a,31bの閾値電圧の変動量の相対精度ばらつきを考慮した設計および検証が不要となり、上記相対精度ばらつきを切り分けた設計および検証を行うことができるので、回路特性の設計値と実測値との差が小さくなり、精度のよい回路設計を行うことができる。
また、図6に示すように、このMISFETの閾値電圧の変動量の相対精度ばらつき(ΔVth)は、MISFETのチャネル長とチャネル幅との積の平方の逆数(1/√(LW))に比例する。その傾きは前述したペア係数に相当することから、相対精度ばらつきを同じとした場合、ペア係数が小さくできればMISFETのサイズを小さくすることができる。本実施の形態1では、MISFETの閾値電圧の変動量の相対精度ばらつきに及ぼすPIDの影響が無くなるので、ペア係数が小さくなり、MISFETのサイズを小さく設計することができる。その結果、回路面積の低減を図ることができる。
次に、本実施の形態によるアンテナダイオードを備えたMISFETの製造方法を図7〜図11を用いて工程順に説明する。図7〜図11は、アンテナダイオードを備えたMISFETの要部断面図である。ここではnMIS(nチャネル型のMISFET)の製造方法について説明するが、pMIS(pチャネル型のMISFET)も同様に形成することができる。
まず、図7に示すように、単結晶シリコンからなる半導体基板(円形の薄い板状に加工した半導体ウエハ)11の主面の素子分離領域に絶縁膜からなる素子分離部13を形成した後、半導体基板11にp型の導電性を示す不純物をイオン注入してp型ウェル12を形成する。続いて半導体基板11を熱酸化して、半導体基板11の表面にゲート絶縁膜15を形成した後、ゲート絶縁膜15上にn型の導電性を示す多結晶シリコン膜をCVD(Chemical Vapor Deposition)法により堆積した後、レジストパターンをマスクとしたドライエッチング法により多結晶シリコン膜を加工して、ゲート電極16を形成する。
次に、図8に示すように、半導体基板11の主面上に絶縁膜をCVD法により堆積した後、この絶縁膜をRIE(Reactive Ion Etching)法に異方性エッチングして、ゲート電極16の側壁にサイドウォール26を形成する。続いてゲート電極16の両側のp型ウェル12にn型の導電性を示す不純物(たとえばリンまたはヒ素)をイオン注入し、ソース・ドレインとして機能するn型半導体領域をゲート電極16およびサイドウォール26に対して自己整合的に形成する。
次に、図9に示すように、半導体基板11の主面上にプラズマCVD法により窒化シリコン膜を堆積して第1絶縁膜17aを形成する。続いて第1絶縁膜17a上にプラズマCVD法によりTEOS(Tetra Ethyl Ortho Silicate)膜を堆積して第2絶縁膜17bを形成し、第1および第2絶縁膜17a,17bからなる層間絶縁膜17を形成する。その後、第1絶縁膜17aの表面をCMP(Chemical Mechanical Polishing)法により研磨する。下地段差に起因して第1絶縁膜17aの表面に凹凸形状が形成されても、第2絶縁膜17bの表面をCMP法により研磨することにより、その表面が平坦化された層間絶縁膜17が得られる。
次に、レジストパターンをマスクとして層間絶縁膜17をエッチングし、ゲート電極16またはソース・ドレインに達する接続孔18を所定の箇所に形成する。続いて半導体基板11の主面上にバリアメタル膜を形成する。バリアメタル膜は、例えば窒化チタン膜、タンタル膜または窒化タンタル膜等である。さらにバリアメタル膜上に金属膜、例えばタングステン膜を堆積し、例えばCMP法でこの金属膜の表面を平坦化することによって接続孔18の内部にプラグ電極19を形成する。
次に、半導体基板11の主面上にストッパ絶縁膜27aおよび配線形成用の絶縁膜27bを順次形成する。ストッパ絶縁膜27aは絶縁膜27bへの溝加工の際にエッチングストッパとなる膜であり、絶縁膜27bに対してエッチング選択比を有する材料を用いる。ストッパ絶縁膜27aは、例えばプラズマCVD法により形成される窒化シリコン膜とし、絶縁膜27bは、例えばプラズマCVD法により形成される酸化シリコン膜とすることができる。なお、ストッパ絶縁膜27aと絶縁膜27bには次に説明する第1層目の配線M1が形成される。
次に、シングルダマシン法により第1層目の配線M1を形成する。まず、レジストパターンをマスクとしたドライエッチングによってストッパ絶縁膜27aおよび絶縁膜27bの所定の領域に配線溝27cを形成した後、半導体基板11の主面上にバリアメタル膜を形成する。バリアメタル膜は、例えば窒化チタン膜、タンタル膜または窒化タンタル膜等である。続いてCVD法またはスパッタリング法によりバリアメタル膜上に銅のシード層を形成し、さらに電解めっき法を用いてシード層上に銅めっき膜を形成する。銅めっき膜により配線溝27cの内部を埋め込む。続いて配線溝27c以外の領域の銅めっき膜、シード層およびバリアメタル膜をCMP法により除去して、銅を主導電材料とする第1層目の配線M1を形成する。
次に、図10に示すように、デュアルダマシン法により第2層目の配線M2を形成する。まず、半導体基板11の主面上にキャップ絶縁膜28a、層間絶縁膜28bおよび配線形成用のストッパ絶縁膜28cを順次形成する。キャップ絶縁膜28aおよび層間絶縁膜28bには、後に説明するように接続孔28eが形成される。キャップ絶縁膜28aは、層間絶縁膜28bに対してエッチング選択比を有する材料で構成され、例えばプラズマCVD法により形成される窒化シリコン膜とすることができる。さらにキャップ絶縁膜28aは第1層目の配線M1を構成する銅の拡散を防止する保護膜としての機能を有している。層間絶縁膜28bは、例えばプラズマCVD法により形成されるTEOS膜とすることができる。ストッパ絶縁膜28cは、層間絶縁膜28bおよび後にストッパ絶縁膜28cの上層に堆積される配線形成用の絶縁膜に対してエッチング選択比を有する絶縁材料で構成され、例えばプラズマCVD法により形成される窒化シリコン膜とすることができる。
次に、孔形成用のレジストパターンをマスクとしたドライエッチングによりストッパ絶縁膜28cを加工した後、ストッパ絶縁膜28c上に配線形成用の絶縁膜28dを形成する。絶縁膜28dは、例えばTEOS膜とすることができる。
次に、配線溝形成用のレジストパターンをマスクとしたドライエッチングにより絶縁膜28dを加工する。この際、ストッパ絶縁膜28cがエッチングストッパとして機能する。続いてストッパ絶縁膜28cおよび配線溝形成用のレジストパターンをマスクとしたドライエッチングにより層間絶縁膜28bを加工する。この際、キャップ絶縁膜28aがエッチングストッパとして機能する。続いて露出したキャップ絶縁膜28aをドライエッチングにより除去することにより、キャップ絶縁膜28aおよび層間絶縁膜28bに接続孔28eが形成され、ストッパ絶縁膜28cおよび絶縁膜28dに配線溝28fが形成される。
次に、接続孔28eおよび配線溝28fの内部に第2層目の配線M2を形成する。第2層目の配線M2は、バリアメタル層および主導電層である銅膜からなり、この配線と下層配線である第1層目の配線M1とを接続する接続部材は第2層目の配線M2と一体に形成される。まず、接続孔28eおよび配線溝28fの内部を含む半導体基板11の主面上にバリアメタル膜を形成する。バリアメタル膜は、例えば窒化チタン膜、タンタル膜または窒化タンタル膜等である。続いてCVD法またはスパッタリング法によりバリアメタル膜上に銅のシード層を形成し、さらに電解めっき法を用いてシード層上に銅めっき膜を形成する。銅めっき膜により接続孔28eおよび配線溝28fの内部を埋め込む。続いて接続孔28eおよび配線溝28f以外の領域の銅めっき膜、シード層およびバリアメタル膜をCMP法により除去して、第2層目の配線M2を形成する。
次に、図11に示すように、例えば前述した第2層目の配線M2と同様な方法によりさらに各回路ブロック内の上層の配線を形成する。図11では、第3層目の配線M3、第4層目の配線M4および第5層目の配線25を例示している。最上層配線である第5層目の配線25を形成する際に、この第5層目の配線25を用いて、第1アンテナダイオードAD1の第1半導体領域23と結線するために設けられている第4層目の配線M4と第2アンテナダイオードAD2の第2半導体領域24と結線するために設けられている第4層目の配線M4とを接続する。
その後、図示は省略するが、半導体基板11の主面上に絶縁膜を形成した後、レジストパターンをマスクとしたエッチングによりこの絶縁膜を加工して、第5層目の配線25の一部を露出させる。続いて半導体基板11の主面上にアルミニウム合金膜を堆積した後、レジストパターンをマスクとしたエッチングによりアルミニウム合金膜を加工して、回路ブロック間配線およびPAD電極等を形成する。以上の工程により、本実施の形態1であるアンテナダイオードを備えたnMISが略完成する。
このように、本実施の形態1によれば、MISFETのゲート電極16に第1層目の配線M1を介して電気的に接続された第1アンテナダイオードAD1と、MISFETのゲート電極16に第1層目の配線M1を介して電気的に接続されない第2アンテナダイオードAD2とを形成し、他の半導体素子等と繋がる第1層目の配線M1から第4層目の配線M4(アナログブロック内の最上層配線から1層下の配線)を第2アンテナダイオードAD2に接続することにより、他の半導体素子等と繋がる第1層目の配線M1から第4層目の配線M4が吸収した電荷を第2アンテナダイオードAD2へ流すことができる。これにより、ゲート電極16に結線された第4層目の配線M4と第2アンテナダイオードAD2に結線された第4層目の配線M4とを、アンテナブロック内の最上層配線である第5層目の配線25により接続しても、他の半導体素子に接続された第1層目の配線M1から第4層目の配線M4に吸収された電荷がゲート電極16へ流れることを防止できるので、MISFETのゲート絶縁膜15の破壊を防止することができる。
また、例えば演算増幅器に備わる差動増幅回路やカレントミラー回路において用いられるMISFET対においても、MISFETに第1アンテナダイオードAD1および第2アンテナダイオードAD2を設けることにより、PIDのMISFETの特性に及ぼす影響を遮断することができるので、設計工程においてPIDに起因するMISFETの閾値電圧の変動量の相対精度ばらつきを考慮した設計および検証が不要となる。また、上記相対精度ばらつきを切り分けた設計および検証を行うことができるので、回路特性の設計値と実測値との差が小さくなり、精度のよい回路設計を行うことができる。
(実施の形態2)
本実施の形態2によるアンテナダイオードを備えたMISFETについて図12を用いて説明する。図12は本実施の形態2によるアンテナダイオードを備えたnMIS(nチャネル型のMISFET)の要部断面図である。
前述した実施の形態1のアンテナダイオードを備えたnMISと相違する点は、第1層目の配線M1から第4層目の配線M4において吸収された電荷をクランプさせる第2アンテナダイオードAD2の配置場所が異なることである。前述した実施の形態1では、nMISのゲート電極16と第1層目の配線M1を介して接続された第1アンテナダイオードAD1の直近に第2アンテナダイオードAD2を配置したが、本実施の形態2では、第1アンテナダイオードAD1から一定の距離を置いて第2アンテナダイオードAD2が配置されている。
このように第2アンテナダイオードAD2を配置しても、前述した実施の形態1と同様な効果を得ることができ、さらに第2アンテナダイオードAD2の配置の制約が緩和されるので、第2アンテナダイオードAD2の配置による面積増加を抑えることが可能となる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
本発明は、アンテナダイオード等の保護素子を備える電界効果トランジスタを有する半導体装置に適用することができる。
(a)および(b)はそれぞれ本発明者によって検討されたTEGパターンの平面構造の模式図および断面構造の模式図、(c)はMISFETの閾値電圧の変動量(ΔVth)の相対精度ばらつきとアンテナ比(配線の上面における面積/ゲートの上面における面積)との関係を説明するグラフ図である。 (a)および(b)はそれぞれ本発明者によって検討されたTEGパターンの平面構造の模式図および断面構造の模式図、(c)はMISFETの閾値電圧の変動量(ΔVth)の相対精度ばらつきとアンテナ比(配線の上面における面積/ゲートの上面における面積)との関係を説明するグラフ図である。 本実施の形態1によるシステムLSIの概略平面図である。 本実施の形態1によるアンテナダイオードを備えたMISFETの要部断面図である。 (a)はアンテナダイオードを備えたMISFETが対になって配置された回路の要部平面図、(b)は同図(a)のA−A′線における要部断面図である。 電界効果トランジスタの閾値電圧の変動量の相対精度ばらつき(ΔVth)と、電界効果トランジスタのチャネル長とチャネル幅との積の平方の逆数(1/√(LW))との関係を説明するグラフ図である。 本実施の形態1によるアンテナダイオードを備えた電界効果トランジスタの製造工程を示す要部断面図である。 図7に続く電界効果トランジスタの製造工程中の図7と同じ箇所の要部断面図である。 図8に続く電界効果トランジスタの製造工程中の図7と同じ箇所の要部断面図である。 図9に続く電界効果トランジスタの製造工程中の図7と同じ箇所の要部断面図である。 図10に続く電界効果トランジスタの製造工程中の図7と同じ箇所の要部断面図である。 本実施の形態2によるアンテナダイオードを備えたMISFETの要部断面図である。
符号の説明
1 システムLSI
2 CPUブロック
3 ユーザロジックブロック
4 メモリブロック
5 アナログブロック
6 DSPブロック
7 周辺I/Fブロック
11 半導体基板
12 p型ウェル
13 素子分離部
15 ゲート絶縁膜
16 ゲート電極
17 層間絶縁膜
17a 第1絶縁膜
17b 第2絶縁膜
18 接続孔
19,20,21,22 プラグ電極
23 第1半導体領域
24 第2半導体領域
25 第5層目の配線
26 サイドウォール
27a ストッパ絶縁膜
27b 絶縁膜
27c 配線溝
28a キャップ絶縁膜
28b 層間絶縁膜
28c ストッパ絶縁膜
28d 絶縁膜
28e 接続孔
28f 配線溝
29a 窒化シリコン膜
29b 酸化シリコン膜
31a,31b nチャネル型のMISFET
32a,32b ダミーnチャネル型のMISFET
AD アンテナダイオード
AD1 第1アンテナダイオード
AD2 第2アンテナダイオード
G ゲート
M1,M2,M3,M4,M5 配線
PAD パッド電極
SD ソース・ドレイン

Claims (17)

  1. 第1導電型の半導体基板のアナログブロックにおいて、電界効果トランジスタと、前記半導体基板と前記第1導電型とは異なる第2導電型の第1半導体領域とからなる第1アンテナダイオードと、前記第1アンテナダイオードとは互いに異なる領域に形成され、前記半導体基板と前記第2導電型の第2半導体領域とからなる第2アンテナダイオードとを有し、
    前記第1アンテナダイオードの前記第1半導体領域は、第n層目の配線を介して前記電界効果トランジスタのゲート電極と電気的に接続され、前記第2アンテナダイオードの前記第2半導体領域は、1層または複数層の配線を介して前記電界効果トランジスタとは異なる他の半導体素子と電気的に接続されており、
    前記アナログブロック内の最上層配線を除いて、前記第1アンテナダイオードの前記第1半導体領域と電気的に接続される前記アナログブロック内の配線の上面における総面積が、前記第2アンテナダイオードの前記第2半導体領域と電気的に接続される前記アナログブロック内の配線の上面における総面積よりも小さいことを特徴とする半導体装置。
  2. 請求項1記載の半導体装置において、前記第1アンテナダイオードの前記第1半導体領域と電気的に接続される前記アナログブロック内の配線と前記第2アンテナダイオードの前記第2半導体領域と電気的に接続される前記アナログブロック内の配線とは、前記アナログブロック内の最上層配線を介して接続されていることを特徴とする半導体装置。
  3. 請求項1記載の半導体装置において、前記第1アンテナダイオードの前記第1半導体領域と電気的に接続される前記アナログブロック内の配線と前記第2アンテナダイオードの前記第2半導体領域と電気的に接続される前記アナログブロック内の配線とは、前記電界効果トランジスタのゲート電極と電気的に接続される前記第n層目の配線よりも1層以上上に位置する配線により接続されていることを特徴とする半導体装置。
  4. 請求項1記載の半導体装置において、前記第1アンテナダイオードの前記第1半導体領域と前記アナログブロック内の最上層配線とを電気的に接続するための各層の配線は、前記第1半導体領域と平面構造では重なった位置に形成され、前記第2アンテナダイオードの前記第2半導体領域と前記アナログブロック内の最上層配線とを電気的に接続するための各層の配線は、前記第2半導体領域と平面構造では重なった位置に形成されていることを特徴とする半導体装置。
  5. 請求項1記載の半導体装置において、前記第n層目の配線は、第1層目の配線であることを特徴とする半導体装置。
  6. 請求項1記載の半導体装置において、前記第1アンテナダイオードと前記第2アンテナダイオードとが素子分離部を挟んで隣接して形成されていることを特徴とする半導体装置。
  7. 請求項1記載の半導体装置において、前記アナログブロックは差動増幅回路またはカレントミラー回路が形成される領域であり、前記電界効果トランジスタは前記差動増幅回路または前記カレントミラー回路の一部を構成していることを特徴とする半導体装置。
  8. 第1導電型の半導体基板のアナログブロックにおいて、前記半導体基板と前記第1導電型とは異なる第2導電型の第1半導体領域とからなる第1アンテナダイオードと、前記第1アンテナダイオードとは互いに異なる領域に形成され、前記半導体基板と前記第2導電型の第2半導体領域とからなる第2アンテナダイオードとを備えた2つの電界効果トランジスタにより構成されるトランジスタ対を有し、
    前記第1アンテナダイオードの前記第1半導体領域は、第n層目の配線を介して前記電界効果トランジスタのゲート電極と電気的に接続されており、
    前記アナログブロック内の最上層配線を除いて、前記第1アンテナダイオードの前記第1半導体領域と電気的に接続される前記アナログブロック内の配線の上面における総面積が、前記第2アンテナダイオードの前記第2半導体領域と電気的に接続される前記アナログブロック内の配線の上面における総面積よりも小さいことを特徴とする半導体装置。
  9. 請求項8記載の半導体装置において、前記第1アンテナダイオードの前記第1半導体領域と電気的に接続される前記アナログブロック内の配線と、前記第2アンテナダイオードの前記第2半導体領域と電気的に接続される前記アナログブロック内の配線とは、前記アナログブロック内の最上層配線を介して接続されていることを特徴とする半導体装置。
  10. 請求項8記載の半導体装置において、前記第1アンテナダイオードの前記第1半導体領域と電気的に接続される前記アナログブロック内の配線と前記第2アンテナダイオードの前記第2半導体領域と電気的に接続される前記アナログブロック内の配線とは、前記電界効果トランジスタのゲート電極と電気的に接続される前記第n層目の配線よりも1層以上上に位置する配線により接続されていることを特徴とする半導体装置。
  11. 請求項8記載の半導体装置において、前記第1アンテナダイオードの前記第1半導体領域と前記アナログブロック内の最上層配線とを電気的に接続するための各層の配線は、前記第1半導体領域と平面構造では重なった位置に形成され、前記第2アンテナダイオードの前記第2半導体領域と前記アナログブロック内の最上層配線とを電気的に接続するための各層の配線は、前記第2半導体領域と平面構造では重なった位置に形成されていることを特徴とする半導体装置。
  12. 請求項8記載の半導体装置において、前記第n層目の配線は、第1層目の配線であることを特徴とする半導体装置。
  13. 請求項8記載の半導体装置において、前記第1アンテナダイオードと前記第2アンテナダイオードとが素子分離部を挟んで隣接して形成されていることを特徴とする半導体装置。
  14. 請求項8記載の半導体装置において、前記トランジスタ対の両側に、アンテナダイオードを備えていないダミー電界効果トランジスタが配置されていることを特徴とする半導体装置。
  15. 請求項14記載の半導体装置において、前記ダミー電界効果トランジスタの構造は、前記トランジスタ対を構成する前記第1および第2アンテナダイオードを備えた前記電界効果トランジスタの構造と、前記第1および第2アンテナダイオードを備えていないことを除いて、同一構造であることを特徴とする半導体装置。
  16. 請求項14記載の半導体装置において、前記トランジスタ対を構成する前記電界効果トランジスタと前記ダミー電界効果トランジスタとは、等間隔で同一方向に配置されていることを特徴とする半導体装置。
  17. 請求項8記載の半導体装置において、前記アナログブロックは差動増幅回路またはカレントミラー回路が形成される領域であり、前記電界効果トランジスタは前記差動増幅回路または前記カレントミラー回路の一部を構成していることを特徴とする半導体装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104425605A (zh) * 2013-09-04 2015-03-18 中芯国际集成电路制造(上海)有限公司 检测结构及其形成方法、检测方法

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