JP2010123478A - 高圧放電ランプ点灯装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】水銀封入量が0.20mg/mm3 以上の超高圧放電ランプにおいて、小電力点灯時において、アーク輝点を位置的に安定させて、フリッカーの発生を防止すること。
【解決手段】高圧放電ランプ10に、降圧チョッパー回路1とフルブリッジ回路2を有する給電回路から交流電圧を供給して点灯させる。定格電力の80%を超える電力で点灯させる定常点灯時には、60〜1000Hzの定常点灯周波数の交流電流と、5〜200Hzの周波数の低周波数の交流電流を、半サイクル以上5サイクル以下の長さで、0.01秒〜120秒の間隔で、交互に供給しながら点灯させる。また、定格電力の80%以下の小電力点灯時、60〜1000Hzの小電力点灯周波数の交流電流と、直流点灯期間が0.2〜5秒の範囲で直流点灯の間隔が1〜100秒の間隔で直流電流を交互に供給し、ランプ10を点灯させる。
【選択図】 図4

Description

この発明は高圧放電ランプ点灯装置に関し、特に、水銀が0.20mg/mm3 以上封入されて、点灯時の圧力が200気圧以上になる高圧放電ランプとその給電装置よりなる高圧放電ランプ点灯装置に関するものである。
従来から、水銀が0.20mg/mm3 以上封入されて、点灯時の圧力が200気圧以上になる超高圧放電ランプとその給電装置よりなる高圧放電ランプ点灯装置が知れている。
このような高圧放電ランプ点灯装置では、点灯中、高圧放電ランプに対して、特別な点灯方式によって、電極の先端に突起を形成し、この突起を起点としてアーク放電を安定化して、フリッカーの発生を防止している。
この特別な点灯方式は、特許文献1に記載の点灯方式であり、高圧放電ランプに対して、60〜1000Hzの範囲から選択された周波数を定常点灯周波数として交流電流を供給するとともに、定常点灯周波数よりも低い周波数であって、5〜200Hzの範囲から選択された周波数を低周波数として、この低周波数の交流電流を、定常点灯周波数の交流電流に対して、半サイクル以上5サイクル以下の長さであって、0.01秒〜120秒の範囲から選択された間隔で、定常点灯周波数の交流電流と低周波数の交流電流を交互に供給しながら点灯するものである。
このような高圧放電ランプ点灯装置を用いた、プロジェクター装置の多くはランプを定格電力で点灯させるノーマルモードと電力を下げて使用するエコモードをユーザーが任意に切り替えて使用できるようになっている。従来、エコモードはノーマルモードの80%程度の電力が一般的である。
さらに、近年、ノーマルモードの80%以下の電力、例えば60%〜40%で使用するスーパーエコモードや、コントラスト比を上げる為に画面に応じてランプへの入力電力を低く制御するディミング機能を用いた明るさ調整モードでの使用ニーズがある。
現在の高圧放電ランプ点灯装置では、「ノーマルモード」と「エコモード」の両方を備えたものが一般的であり、本明細書では、「ノーマルモード」と「エコモード」でランプを点灯することを、定常点灯と規定する。
また、「スーパーエコモード」は定常点灯時より電力が小さく、「明るさ調整モード」でも定常点灯時より電力が小さくなるので、「スーパーエコモード」と「明るさ調整モード」でランプを点灯することを、小電力点灯と規定する。
特開2006−59790号公報
上記特許文献1に記載される技術によって高圧放電ランプを「スーパーエコモード」と「明るさ調整モード」で点灯させると、点灯電力の低下に伴い電極の温度が低下し電極からの熱電子放出が不十分になる為、アーク輝点が安定せず、いわゆるフリッカーが発生した。
このフリッカー現象が発生する原理を、図9を用いて説明する。
図9は、電極の突起の状態を示す模式図であり、20は電極、20aは電極の球部、21は電極20の先端部に形成される突起である。
図9(a)はノーマルモードもしくはエコモードでランプを点灯させた時のアークの状態を模式的に示したものである。アークは電極先端の突起間で安定して放電しており、フリッカーは認められなかった。
図9(b)はノーマルモードもしくはエコモードからスーパーエコモードあるいは明るさ調整モードに切り替えた直後のアークの状態を模式的に示したものである。点灯電力の低下の伴い電極の温度が低下し熱電子放出が不十分になる為、アーク輝点が安定せず、フリッカーが発生した。
図9(c)はスーパーエコモードあるいは明るさ調整モードでフリッカーが発生したまま、ランプを点灯し続けた時のアークの状態を模式的に示したものである。フリッカーは電極温度が低いと発生する。フリッカーが発生しない適正な電極温度であれば、放電容器内に封入されたハロゲンガスによりハロゲンサイクルが作用し、タングステンからなる蒸発したタングステンは再び電極に戻ってくるが、この状態では電極温度が低いため、ハロゲンサイクルが作用しない為、電極表面は侵食され電極が変形する。
以上のように、水銀が0.20mg/mm3 以上封入され、点灯時の圧力が200気圧以上になる超高圧放電ランプにおいては、小電力点灯時、フリッカーが発生し、安定した点灯をさせることができなかった。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであって、この発明が解決しようとする課題は、水銀封入量が0.20mg/mm3 以上の超高圧放電ランプにおいて、小電力点灯時において、アーク輝点を位置的に安定させて、いわゆるフリッカーの発生を防止することである。
上記課題を次のように解決する。
石英ガラスからなる放電容器内に、先端に突起が形成された一対の電極が2.0mm以下の間隔で対向配置して、この放電容器に0.20mg/mm3 以上の水銀と、10-6μmol/mm3 〜10-2μmol/mm3 の範囲のハロゲンが封入された高圧放電ランプと、この放電ランプに対して交流電流を供給する給電装置から構成される高圧放電ランプ点灯装置において、給電装置は、上記高圧放電ランプに対して交流電流と直流電流を供給して次のように点灯させる。
(1)定常点灯時(定格電力の80%より大きい電力で点灯させる場合)
前記高圧放電ランプに対して、定常点灯周波数の交流電流と低周波数の交流電流を交互に供給する。
定常点灯周波数の交流電流は、60〜1000Hzの範囲から選択された周波数の交流電流であり、前記低周波数の交流電流は、前記定常点灯周波数の交流電流の周波数よりも低い5〜200Hzの範囲から選択された周波数の交流電流である。該低周波数の交流電流は、半サイクル以上5サイクル以下の長さであって、低周波数の交流電流が発生し、次の前記低周波数の交流電流が発生するまでの間隔が、0.01秒〜120秒の範囲である。
(2)小電力点灯時(定格電力の80%以下の電力で点灯させる場合)
前記高圧放電ランプに対して、小電力点灯周波数の交流電流と直流電流を交互に供給する。
前記小電力点灯周波数の交流電流は、60〜1000Hzの範囲から選択された周波数の交流電流であり、直流電流は、0.2〜5秒の範囲の長さであって、直流電流が発生し、次の前記直流電流が発生するまでの間隔が、1〜100秒の範囲である。
本発明の高圧放電ランプ点灯装置においては、水銀封入量が0.20mg/mm3 以上の超高圧放電ランプにおいて、小電力点灯時において、アーク輝点を位置的に安定させて、いわゆるフリッカーの発生を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1に本発明の対象となる高圧放電ランプを示す。
放電ランプ10は、石英ガラスからなる放電容器によって形成された概略球形の発光部11を有する。この発光部11の中には一対の電極20が2mm以下の間隔で対向配置している。また、発光部11の両端部には封止部12が形成される。この封止部12には、モリブデンよりなる導電用金属箔13が、例えばシュリンクシールにより気密に埋設される。金属箔13の一端には電極20の軸部が接合しており、また、金属箔13の他端には外部リード14が接合して外部の給電装置から給電が行なわれる。
発光部11には、水銀と、希ガスと、ハロゲンガスが封入されている。水銀は、必要な可視光波長、例えば、波長360〜780nmの放射光を得るためのもので、0.20mg/mm3 以上封入されている。この封入量は、温度条件によっても異なるが、点灯時200気圧以上で極めて高い蒸気圧となる。また、水銀をより多く封入することで点灯時の水銀蒸気圧250気圧以上、300気圧以上という高い水銀蒸気圧の放電ランプを作ることができ、水銀蒸気圧が高くなるほどプロジェクター装置に適した光源を実現できる。
希ガスは、例えば、アルゴンガスが約13kPa封入される。その機能は点灯始動性を改善することにある。ハロゲンは、沃素、臭素、塩素などが水銀あるいはその他の金属と化合物の形態で封入される。ハロゲンの封入量は、10-6μmol/mm3 〜10-2μmol/mm3 の範囲から選択される。ハロゲンの機能は、いわゆるハロゲンサイクルを利用した長寿命化であるが、本発明の放電ランプのように極めて小型できわめて高い点灯蒸気圧のものは、放電容器の失透防止をいう作用もある。
放電ランプの数値例を示すと、例えば、発光部の最大外径10mm、電極間距離1.0mm、発光管内容積64.8mm3 、定格電圧80V、定格電力230Wであり交流点灯される。
また、この種の放電ランプは、小型化するプロジェクター装置に内蔵されるものであり、全体寸法として極めて小型化が要請させる一方で高い発光光量も要求される。このため、発光部内の熱的影響は極めて厳しいものとなる。
ランプの管壁負荷値は0.8〜2.4W/mm2 、具体的には2.15W/mm2 となる。
このような高い水銀蒸気圧や管壁負荷値を有することがプロジェクター装置やオーバーヘッドプロジェクターのようなプレゼンテーション用機器に搭載された場合に、演色性の良い放射光を提供することができる。
図2は電極先端と突起を示すことを目的として、図1に示す電極20の先端を模式化して表したものである。電極20は、それぞれ球部20aと軸部20bから構成され、球部20aの先端に第1の突起21と第2の突起22が形成している。この第2の突起22は、ノーマルモードあるいはエコモードから小電力点灯に切り替えた直後の時点では存在しない場合であっても、その後の点灯により形成される。
この第2の突起22は、いかなる放電ランプであっても生じるというわけではなく、電極間距離が2mm以下であって、発光部に0.20mg/mm3 以上の水銀と、希ガスと、1×10-6〜1×10-2μmol/mm3 の範囲でハロゲンを封入したショートアーク型放電ランプにおいて、ランプ点灯に伴い形成される。
本願発明によれば、ランプを小電力点灯で点灯させることにより、第1の突起21の先端(他方の電極に対向する端部)には、第2の突起22が形成される。
このような第2の突起22が形成される現象は、必ずしも明らかではないが、図3を用いて、電極の突起の変化を模式化して説明する。
(a)交流点灯(図3(a))
ノーマルモードあるいはエコモードで点灯している時は第1の突起しか存在せず、電極は高温である為、第1の突起の表層の大部分が溶融状態にあり、小電力点灯に切り替えると電力の低下にともない電極温度も低下するので、溶融している部分が縮小し、アークアタッチメントしている付近のみが溶融している状態となる。
(b)直流点灯(図3(b))
小電力点灯時では、ランプに対して、60〜1000Hzの範囲から選択された小電力点灯周波数の交流を供給し、この交流電流に続き直流電流を供給する。この直流は、直流点灯期間が0.2〜5秒の範囲であり、直流点灯の間隔(直流電流供給間隔)が1〜100秒の範囲から選択された間隔である。このような直流点灯中は、アークアタッチメントしている付近の陽極となっている方の電極の第1の突起21のみが溶融しており、表面張力により溶融部分が盛り上がり第2の突起22が形成される。
(c)交流点灯(図3(c))
引き続き、小電力点灯を続けるが、直流電流から、60〜1000Hzの範囲から選択された小電力点灯周波数の交流に切り替える。
(d)直流点灯(図3(d))
さらに引き続き、小電力点灯を続けるが、小電力点灯周波数の交流から、前記の点灯方式の直流電流の供給に切り替える。この場合、先の直流電流の供給で陰極となっていた方の電極が陽極となるように、直流電流の極性を変えて電極に直流電流を供給する。
この時、今度は、前回とは反対側の電極が陽極となっており、アークアタッチメントしている付近の陽極となっている方の電極の第1の突起21のみが溶融し、表面張力により溶融部分が盛り上がり第2の突起22が形成される。
(e)交流点灯(図3(e))
さらに引き続き、小電力点灯を続けるが、直流電流から、60〜1000Hzの範囲から選択された小電力点灯周波数の交流に切り替える。
これらの動作を繰り返すことにより両方の電極の第1の突起21の先端に第2の突起22が形成されるものと考えられる。
このようにして形成された第2の突起22は、ノーマルモードあるいはエコモードに切り替えると電力の上昇にともない電極温度も上昇するので消失し、再び小電力点灯に切り替えると上述したメカニズムにより再び第2の突起22が形成される。
さらに、本願発明が対象とされる放電ランプは、第1の突起21の先端に第2の突起22が形成され、そこを起点としてアーク放電をするため、アークからの光が電極の球部20aによって遮られにくくなり、このため、光の利用効率が向上するという利点も生じる。なお、図2は模式化した図面ではあるが、通常、軸部20bの先端には、軸径より大きい径を有する球部に相当する要素を有している。
図4に上記放電ランプを点灯させる給電装置の構成を示す。
点灯装置は放電ランプ10と給電装置から構成される。給電装置は、直流電圧が供給される降圧チョッパ回路1と、降圧チョッパ回路1の出力側に接続され直流電圧を交流電圧に変化させて放電ランプ10に供給するフルブリッジ型インバータ回路2(以下、「フルブリッジ回路」ともいう)と、放電ランプに直列接続されたコイルL1、コンデンサC1、およびスタータ回路3と、上記フルブリッジ回路2のスイッチング素子Q1〜Q4を駆動するドライバ4と、制御部5から構成される。
制御部5は例えばマイクロプロセッサ等の処理装置で構成することができ、図4ではその機能構成をブロック図で示している。
図4において、降圧チョッパ回路1は、直流電圧が供給される+側電源端子に接続されたスイッチング素子QxとリアクトルLxと、スイッチング素子QxとリアクトルLxの接続点と−側電源端子間にカソード側が接続されたダイオードDxと、リアクトルLxの出力側に接続された平滑コンデンサCxと、平滑コンデンサCxの−側端子とダイオードDxのアノード側の間に接続された電流検出用の抵抗Rxから構成される。
上記スイッチング素子Qxを所定のデューティで駆動することにより、入力直流電圧Vdcをこのデューティに応じた電圧に降圧する。降圧チョッパ回路1の出力側には、電圧検出用の抵抗R1,R2の直列回路が設けられている。
フルブリッジ回路2は、ブリッジ状に接続したスイッチング素子Q1〜Q4から構成され、スイッチング素子Q1,Q4、スイッチング素子Q2,Q3を交互にオンにすることにより、スイッチング素子Q1,Q2の接続点と、スイッチング素子Q3,Q4の接続点間に矩形波状の交流電圧が発生する。
スタータ回路3は、抵抗R3とスイッチング素子Q5の直列回路と、コンデンサC2とトランスT1から構成される。
スイッチング素子Q5をオンにすると、コンデンサC2に充電されていた電荷がスイッチング素子Q5、トランスT1の一次側巻線を介して放電し、トランスT1の二次側にパルス状の高電圧が発生する。この高電圧は、ランプ10の補助電極Etに印加され、ランプを点灯させる。
上記回路において、DC(直流)点灯はフルブリッジ回路2のスイッチング素子Q1〜Q4のスイッチング周期を調整することで達成でき、また、出力電力は降圧チョッパ回路1のスイッチング素子Qxの動作デューティーを調整することで達成できる。
一例として、定常点灯の「ノーマルモード」は230W、定常点灯の「エコモード」は184W、小電力点灯は140Wである。
降圧チョッパー回路1のスイッチング素子Qxは、ゲート信号Gxのデューティに応じてオン/オフし、ランプ10に供給される電力が変化する。すなわち、電力アップならQxのデューティーを上げ、電力ダウンならQxのデューティーを下げるなどして、その入力された電力調整信号値に合致する電力値になるようにゲート信号Gxの制御を行う。
制御部5は、駆動信号発生手段51と、コントローラ52から構成される。
駆動信号発生手段51は、例えば交流信号発生部51a〜51c、直流信号発生部51dと、これらの出力を選択するセレクタ51eから構成され、交流信号発生部51a〜51c、直流信号発生部51dの出力を選択的に出力し、フルブリッジ回路2のスイッチング素子Q1〜Q4を駆動するための駆動信号を発生する。
コントローラ52は、ランプ10の点灯動作を制御する点灯動作制御部52aと、外部からの点灯電力指令に応じて、降圧チョッパー回路1のスイッチング素子Qxを設定されたデューティで駆動し、ランプ電力を制御する電力制御部52cを備える。
また、上記スイッチング素子Q1〜Q4の駆動信号を設定するため、定常点灯か小電力点灯かに応じて上記駆動信号発生手段51のセレクタに周波数選択指令を送出する周波数選択部52bを備える。
電力制御部52cは、電流検出用の抵抗Rxの両端電圧と、電圧検出用の抵抗R1,R2により検出された電圧から、ランプ電流I、ランプ電圧Vを求めてランプ電力を演算し、この電力が点灯電力指令に一致するように降圧チョッパー回路1のスイッチング素子Qxのデューティを制御する。また、点灯電力指令の値から定常点灯か、小電力点灯かを判別し、判別結果を周波数選択部52bに送出する。
図5、図6は放電ランプ10の電流波形の一例を示し、縦軸は電流値、横軸は時間を表し、2種類の点灯パターンであるパターン1(図5)とパターン2(図6)を示す。
図4に示した給電装置は次のように動作し、図5、図6に示すパターンの電流をランプに供給し点灯させる。
(1)点灯指令が与えられると、ランプ10への給電が開始されるとともに、コントローラ52の点灯動作制御部52aは、始動回路駆動信号を発生し、スタータ回路3をトリガして、ランプ10を点灯させる。
(2)ランプ10が点灯すると、電力制御部52cにおいて、分圧抵抗R1,R2により検出される電圧値Vと、抵抗Rxにより検出される電流値Iにより点灯電力が演算される。
(3)コントローラ52の電力制御部52cは、点灯電力指令信号と、上記演算された電力値に基づき、降圧チョッパー回路1のスイッチング素子Qxを制御して、点灯電力を制御する。
(4)点灯電力指令値が大きい(ランプの定格電力の80%より大きい)定常点灯時には、コントローラ52の周波数選択部52bは、駆動信号発生手段51のセレクタ51eにより、交流信号発生部51aの出力と交流信号発生部51cの出力を選択し、セレクタから定常点灯周波数信号f1と低周波信号f3を交互に出力させる。
セレクタ51eの出力はドライバ4を介してフルブリッジ回路2のスイッチング素子Q1〜Q4に与えられる。
スイッチング素子Q1〜Q4は上記定常点灯時、定常点灯周波数信号f1(60〜1000Hz)で駆動されるが、第1の所定時間(0.01秒〜120秒)毎に、定常点灯周波数よりも低い周波数である低周波信号f3(5〜200Hz)で、第2の所定時間(該低周波信号の半サイクル〜5サイクルの期間)、駆動される(図5の定常点灯時の波形参照)。
(5)点灯電力指令値が小さい(ランプの定格電力の80%以下)小電力点灯時、コントローラ52の周波数選択部52bは、駆動信号発生手段51のセレクタ51eにより、交流信号発生部51bの出力と直流信号発生部51dの出力を選択し、セレクタ51eから小電力点灯周波数信号f2と直流電圧+V1、−V1を交互に出力させる。直流電圧の極性は、出力される毎に反転する。
セレクタ51eの出力はドライバ4を介してフルブリッジ回路2のスイッチング素子Q1〜Q4に与えられる。
スイッチング素子Q1〜Q4は上記小電力点灯時、小電力点灯周波数信号f2(60〜1000Hz)で駆動されるが、第3の所定時間(1秒〜100秒)毎に、極性が交互に変わる直流電圧+V1、−V1で、第4の所定時間(0.2〜5秒)、駆動される(図5の小電力点灯時の波形参照)。
(6)なお、小電力点灯時に、小電力点灯が長時間(例えば3時間以上)に及ぶ場合、第2の突起が変形し、ランプ電圧値Vが上昇する。
コントローラ52の周波数選択部52bは、上記電圧値Vの値が閾値を越えると、駆動信号発生手段51のセレクタ51eにより、交流信号発生部51bの出力と交流信号発生部51cの出力を選択し、セレクタ51eから小電力点灯周波数信号f2と低周波信号f3を交互に出力させる。
セレクタ51eの出力はドライバ4を介してフルブリッジ回路2のスイッチング素子Q1〜Q4に与えられ、スイッチング素子Q1〜Q4は上記小電力点灯時、小電力点灯周波数信号f2(60〜1000Hz)で駆動されるが、第1の所定時間(0.01秒〜120秒)毎に、定常点灯周波数よりも低い周波数である低周波信号f3(5〜200Hz)で、第2の所定時間(該低周波信号の半サイクル〜5サイクルの期間)、駆動される(図6の小電力点灯時波形a’参照)。
以下、図5、図6に示すパターンについて詳述する。
図5のパターン1では、定常点灯時(ノーマルモードあるいはエコモードの時)には放電ランプ10を波形(a)で点灯させ、小電力点灯時には波形(b)に切り替えて点灯させる。
定常点灯時には図5に示すように波形(a)で点灯させる。
波形(a)は、高電圧放電ランプに対して、60〜1000Hzの範囲から選択された周波数を定常点灯周波数として交流電流を供給するとともに、この定常点灯周波数よりも低い周波数であって、5〜200Hzの範囲から選択された周波数を低周波数として、この低周波数の交流電流を、前記定常点灯周波数の交流電流に対して、低周波のサイクル数で半サイクル以上5サイクル以下の長さであって、0.01秒〜120秒の範囲から選択された間隔(低周波が発生し次の低周波が発生するまでの間隔)で、定常点灯周波数の交流電流と低周波数の交流電流を交互に供給しながら点灯する。
具体的な波形(a)の例を表1に示す。
Figure 2010123478
そして、定常点灯時より電力が小さい小電力点灯時に、波形(b)で点灯させる。
波形(b)は、高圧放電ランプに対して、60〜1000Hzの範囲から選択された周波数を小電力点灯周波数として交流電流を供給するとともに、直流電流であって、直流点灯期間が0.2〜5秒の範囲であり、前記直流点灯の間隔が1〜100秒の範囲から選択された間隔(直流電流が発生し次の直流電流が発生するまでの間隔)で直流電流を供給し、前記小電力点灯周波数の交流電流と前記直流電流を交互に供給しながら点灯させる。
具体的な波形(b)を以下の表2に示す。
Figure 2010123478
定常点灯(「ノーマルモード」)のときの電力を定格電力の100%とした場合に、省電力点灯のときの電力は定格電力に対しては、例えば60%〜40%の範囲である。
1本のランプで調光範囲が大きければ、明るい場所では高電力でランプを点灯させることで鮮明な画像を表示させることができ、また、暗い場所では低電力で点灯させることで省エネにすることができ、さらに、冷却も弱くすることが出来る。したがって、調光範囲が大きければ、静音設計が可能になる。また表示する画像に応じて点灯電力を連続的に調光することでコントラスト比の高い画像を表示させることが出来る。
一方、定常点灯(ノーマルモード)の40%以下の電力になるとランプの点灯維持が困難になる。
図6のパターン2では、定常点灯時(ノーマルモードあるいはエコモードの時)は波形(a)で放電ランプ10を点灯させ、小電力点灯時は先ず初めに波形(b)に切り替えられ、その後、波形(a′)で点灯するパターンで点灯させる。
パターン2では、定常点灯時に、波形(a)で点灯させる。この波形(a)は、パターン1の波形(a)と同じである。
そして、定常点灯時より電力が小さい小電力点灯時には、波形(b)で点灯させる。この波形(b)は、パターン1の波形(b)と同じである。
この波形(b)によって、小電力点灯時に、電極に第2の突起を形成する。
小電力点灯が長時間、例えば3時間以上に及ぶ場合、この波形(b)で3時間以上連続点灯していると、第2の突起が変形する場合がある。
変形する理由は第2の突起が形成された後、波形(b)で点灯を続けると、電極先端の温度が高くなりハロゲンサイクルにより電極の帰還するタングステン量よりも蒸発量の方が多い為と考えられる。
第2の突起が変形し始めたにも係わらず点灯をそのまま続けるとフリッカーが発生し出す。
このように第2の突起が変形し始めると電圧値も上昇し始めるので、電圧値が閾値を超えた時点で、波形(a′)で点灯する。
この波形(a′)は、定常点灯時の波形範囲を満たす波形であり、高圧放電ランプに対して、60〜1000Hzの範囲から選択された周波数を、小電力第2点灯周波数として交流電流を供給するとともに、この小電力第2点灯周波数よりも低い周波数であって、5〜200Hzの範囲から選択された周波数を低周波数として、この低周波数の交流電流を、前記小電力第2点灯周波数の交流電流に対して、低周波のサイクル数で半サイクル以上5サイクル以下の長さであって、0.01秒〜120秒の範囲から選択された間隔(低周波が発生し次の低周波が発生するまでの間隔)で、小電力第2点灯周波数の交流電流と低周波数の交流電流を交互に供給しながら点灯する。
このように小電力時に、波形(a′)でランプを点灯すると電極の変形が抑制され、しかも、電極の第2の突起は、非常に体積が小さな突起であり、第2の突起は温度低下が少なく、熱電子放出が十分に機能するものであり、アーク起点が安定し、フリッカーを防止できる。
具体的には、波形(a′)は、波形(a)の電力が異なるだけであり、点灯周波数、低周波数、低周波数の長さ、低周波供給間隔は同じである。
具体的な波形(a′)を表3に示す。
なお、図6のパターンは、小電力点灯が長時間に及ぶ場合に適用されるパータンの一例であり、その他のパターンでも同様の効果を得ることができるものと考えられる。
Figure 2010123478
つぎに小電力点灯時における本願発明の点灯パラメータの数値範囲について述べる。
高圧放電ランプを60Hz以下あるいは1000Hz以上の小電力点灯周波数で小電力点灯させるとフリッカーが発生した。その原因を推定すると60Hz以下の場合は周期が遅いので一方の電極が陰極動作をしている間に電極温度が下がり過ぎてしまい、つぎに陽極動作しても電極温度を十分に上げることができない為、アーク輝点が安定せずフリッカーが発生すると考えられる。また60Hz以下になると人間の目にはちらついて見えるようになってくるので実用的ではない。
一方、1000Hz以上の場合は1パルスあたりの時間が短すぎる為、電極温度が十分に上がらないうちに極性が反転しまう為、フリッカーが発生すると考えられる。
また、直流点灯期間が0.2秒以下または直流点灯の間隔が100秒以上の場合も電極温度を十分に上げることができず、フリッカーが発生する。一方、直流点灯期間が5秒以上または直流点灯の間隔が1秒以下の場合は、電極温度が高すぎる為、第2の突起が形成せず、条件によっては第1の突起までも消失させてしまう。
このような理由により、60〜1000Hzの範囲から選択された周波数を小電力点灯周波数として交流電流を供給するとともに、直流電流であって、直流点灯期間が0.2〜5秒の範囲であり、前記直流点灯の間隔が1〜100秒の範囲から選択された間隔で直流電流を供給し、前記交流電流と前記直流電流を交互に供給しながら点灯させることでフリッカーが無く、良好な点灯状態を作ることが出来る。
本願発明の点灯パラメータの数値範囲を明確にするため、点灯条件を変えてフリッカーの有無を調べた。
図7に定常点灯時に図5の点灯波形(a)で点灯させた場合の評価結果(1)を示す。(1)は、点灯電力をパラメータとして変化させた場合の評価を示したものである。
同図に示すように、点灯電力230W(定格電力比100%)及び点灯電力184W(定格電力比80%)で、定常点灯周波数370Hz、低周波数46.25Hz、低周波の長さ1サイクル、次の低周波が発生するまでの間隔0.1秒で点灯させた場合、フリッカはなく、第1の突起は「あり」、第2の突起は「なし」、電極変形は「なし」となり、判定はOKであった。
図8に小電力点灯時に図5の点灯波形(b)で点灯させた場合の評価結果(2)〜(8)を示す。
(2)〜(6)は点灯電力と小電力点灯周波数をパラメータとして変化させた場合、(7)は、直流点灯時間をパラメータとして変化させた場合、(8)は、次の直流電流が発生するまでの間隔をパラメータとして変化させた場合を示したものである。
同図の(2)は、点灯電力184W(定格電力比80%)、点灯電力138W(定格電力比60%)、点灯電力92W(定格電力比40%)及び点灯電力81W(定格電力比35%)で、小電力点灯周波数50Hz、直流電流点灯時間1秒、次の直流電流が発生するまでの間隔4秒で点灯させた場合を示す。
この場合、同図に示すように、フリッカがあり、第1の突起は「あり」、第2の突起は「なし」、電極変形は「あり」となり、判定はNGであった。
この場合は、小電力点灯周波数が小さいので、極性反転している間に、一方の電極が冷めてしまうので、直流点灯においても、電極先端を溶かすことができない。
同図の(3)は、上記(2)と同様の点灯電力で、小電力点灯周波数60Hz、直流電流点灯時間1秒、次の直流電流が発生するまでの間隔4秒で点灯させた場合を示す。
同図に示すように、点灯電力が81Wの場合を除き、フリッカが「なし」、第1の突起は「あり」、第2の突起は「あり」、電極変形は「なし」となり、判定はOKとなったが、点灯電力が81Wの場合は、フリッカが「あり」、第1の突起は「あり」、第2の突起は「なし」、電極変形は「あり」となり、NGであった。
このように、点灯電力が定格電力の35%になると、直流点灯時間を設けても電極先端を溶かすことができない。
同図の(4)は、上記(2)と同様の点灯電力で、小電力点灯周波数500Hz、直流電流点灯時間1秒、次の直流電流が発生するまでの間隔4秒で点灯させた場合を示す。
同図に示すように、点灯電力が81Wの場合を除き、フリッカが「なし」、第1の突起は「あり」、第2の突起は「あり」、電極変形は「なし」となり、判定はOKとなったが、点灯電力が81Wの場合は、フリッカが「あり」、第1の突起は「あり」、第2の突起は「なし」、電極変形は「あり」となり、NGであった。
(3)と同様、点灯電力が定格電力の35%になると、直流点灯時間を設けても電極先端を溶かすことができない。
同図の(5)は、上記(2)と同様の点灯電力で、小電力点灯周波数1000Hz、直流電流点灯時間1秒、次の直流電流が発生するまでの間隔4秒で点灯させた場合を示す。 同図に示すように、点灯電力が81Wの場合を除き、フリッカが「なし」、第1の突起は「あり」、第2の突起は「あり」、電極変形は「なし」となり、判定はOKとなったが、点灯電力が81Wの場合は、フリッカが「あり」、第1の突起は「あり」、第2の突起は「なし」、電極変形は「あり」となり、NGであった。
(3)(4)と同様、点灯電力が定格電力の35%になると、直流点灯時間を設けても電極先端を溶かすことができない。
同図の(6)は、上記(2)と同様の点灯電力で、小電力点灯周波数1100Hz、直流電流点灯時間1秒、次の直流電流が発生するまでの間隔4秒で点灯させた場合を示す。 同図に示すように、フリッカが「あり」、第1の突起は「あり」、第2の突起は「なし」、電極変形は「あり」となり、判定はNGであった。
この場合は、小電力点灯周波数が大きいので、電極が暖まっていないうちに、極性反転してしまうので、保温効果がなく、直流点灯においても電極先端を溶かすことができない。
同図の(7)は、点灯電力を92W(定格電力比40%)で、小電力点灯周波数500Hz、直流電流点灯時間を0.1秒、0.2秒、5秒、6秒と変え、次の直流電流が発生するまでの間隔4秒で点灯させた場合を示す。
同図に示すように、直流点灯時間が0.1秒の場合、フリッカが「あり」、第1の突起は「あり」、第2の突起は「なし」、電極変形は「あり」となり判定はNGとなり、直流点灯時間が6秒の場合、フリッカが「あり」、第1の突起は「なし」、第2の突起は「なし」、電極変形は「あり」となり、判定はNGであったが、直流点灯時間が0.2秒、5秒の場合は、フリッカが「なし」、第1の突起は「あり」、第2の突起は「あり」、電極変形は「なし」となり、判定はOKであった。
この場合は、直流点灯時間が0.1秒になると、電極を暖める期間が短いので、電極先端を溶かすことができない。一方、6秒になると電極を暖める期間が長すぎるため、第1の突起まで溶かしてしまいNGとなる。
同図の(8)は、上記(2)と同様の点灯電力で、小電力点灯周波数500Hz、直流電流点灯時間1秒、次の直流電流が発生するまでの間隔を0.5秒、1秒、100秒、110秒と変えた場合を示す。
同図に示すように、次の直流電流が発生するまでの間隔が0.5秒、110秒の場合、フリッカが「あり」、第1の突起は「なし」、第2の突起は「なし」、電極変形は「あり」となり、判定はNGであり、次の直流電流が発生するまでの間隔が110秒の場合、フリッカが「あり」、第1の突起は「あり」、第2の突起は「なし」、電極変形は「あり」となり、判定はNGであったが、次の直流電流が発生するまでの間隔が1秒、100秒の場合、フリッカが「なし」、第1の突起は「あり」、第2の突起は「あり」、電極変形は「なし」となり、判定はOKであった。
この場合、次の直流電流が発生するまでの期間が0.5秒になると、頻繁に電極を暖めることとなり、第1の突起を溶かしてしまう。一方、110秒になると電極を暖める間隔が長すぎるため、直流点灯時間を設けても、電極先端を溶かすことができない。
以上の実施例では、定常点灯時(定格電力の80%より大きい電力で点灯させる場合)と小電力点灯時(定格電力の80%以下の電力で点灯させる場合)における電流波形パターンについて説明したが、前記ディミング機能(コントラスト比を上げる為に画面に応じてランプへの入力電力を低く制御する機能)を用いた明るさ調整モードにおいても、上記小電力点灯時の電流波形で点灯させることにより安定に点灯させることができる。
本発明の対象となる高圧放電ランプを示す図である。 本発明の対象となる高圧放電ランプの電極の先端を模式化して表した図である。 本発明の対象となる高圧放電ランプの電極の突起の変化を模式化して示し下図である。 放電ランプを点灯させる給電装置の構成を示す図である。 放電ランプの電流波形の一例(パターン1)を示す図である。 放電ランプの電流波形の一例(パターン2)を示す図である。 定常点灯時に図5の点灯波形(a)で点灯させた場合の評価結果を示す図である。 小電力点灯時に図5の点灯波形(b)で点灯させた場合の評価結果を示す図である。 高圧放電ランプの電極の突起の状態を示す模式図である。
符号の説明
1 降圧チョッパー回路
2 フルブリッジ回路
3 スタータ回路
4 ドライバ
5 制御部
51 駆動信号発生手段
51a〜51c 交流信号発生部
51d 直流信号発生部
51e セレクタ
52 コントローラ
52a 点灯動作制御部
52b 周波数選択部
52c 電力制御部
10 高圧放電ランプ
11 発光部
12 封止部
13 導電用金属箔
14 外部リード
20 電極
Cx,C2 コンデンサ
Dx ダイオードと、
Lx リアクトル
R1,R2,R3,Rx 抵抗
Q1〜Q4,Q5,Qx スイッチング素子
T1 トランス
Et 補助電極

Claims (1)

  1. 石英ガラスからなる放電容器内に、先端に突起が形成された一対の電極が2.0mm以下の間隔で対向配置して、この放電容器に0.20mg/mm3 以上の水銀と、10-6μmol/mm3 〜10-2μmol/mm3 の範囲のハロゲンが封入された高圧放電ランプと、この放電ランプに対して交流電流を供給する給電装置から構成される高圧放電ランプ点灯装置において、
    前記給電装置は、定常点灯時には、前記高圧放電ランプに対して、定常点灯周波数の交流電流と低周波数の交流電流を交互に供給するとともに、
    前記定常点灯周波数の交流電流は、60〜1000Hzの範囲から選択された周波数の交流電流であって、
    前記低周波数の交流電流は、前記定常点灯周波数の交流電流の周波数よりも低い5〜200Hzの範囲から選択された周波数の交流電流であって、半サイクル以上5サイクル以下の長さであって、
    前記低周波数の交流電流が発生し、次の前記低周波数の交流電流が発生するまでの間隔が、0.01秒〜120秒の範囲であり、
    また、前記給電装置は、定常点灯時より電力が小さい小電力点灯時には、前記高圧放電ランプに対して、小電力点灯周波数の交流電流と直流電流を交互に供給するとともに、
    前記小電力点灯周波数の交流電流は、60〜1000Hzの範囲から選択された周波数の交流電流であって、
    前記直流電流は、0.2〜5秒の範囲の長さであって、
    前記直流電流が発生し、次の前記直流電流が発生するまでの間隔が、1〜100秒の範囲である
    ことを特徴とする高圧放電ランプ点灯装置。
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