JP2010122843A - システム切替方法、計算機切替システムおよびプログラム - Google Patents

システム切替方法、計算機切替システムおよびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ネットワークを介して他計算機に接続された現用計算機と予備計算機との系切替を行う計算機切替システムにおいて、構築や運用に関するコストを低減し、負荷分散や信頼性向上を実現する。
【解決手段】現用計算機2から予備計算機3への系切替の際に、予備計算機3から使用するアドレス情報を含むアドレス登録要求を複数のネットワーク4における全経路を通じて送信する。当該アドレス登録要求を受信した他計算機1はアドレス削除要求を現用計算機2に送信し、現用計算機2は当該アドレス削除要求で通知されたアドレスを使用したコネクションを切断後に、他計算機1にアドレス削除応答を送信する。アドレス削除応答を受信した他計算機1はコネクション切断後、予備計算機3にアドレス登録応答を送信し、他計算機1と予備計算機3間で使用する経路を選択してコネクションを再確立する。
【選択図】図1

Description

本発明は、システム切替方法、計算機切替システムおよびプログラムに関する。
従来の現用計算機と予備計算機とを備えるシステムにおいては、予備計算機への系切替時に現用計算機で使用していたアドレスを引き継ぐ場合、そのアドレスが重複しないように、センタオペレータ等が運用で回避する必要がある。アドレスが重複した場合には、系切替後のコネクション確立の不可や、業務の復旧失敗に至る可能性があるからである。
このアドレス重複を回避し、システム運用者の運用設計に頼らずにスタンバイシステムを構築する方法として、現用計算機から予備計算機へアドレスを引き継ぐ系切替の際に、予備計算機から通信相手である他計算機に対して系切替が発生したことを通知すると共に、現用計算機に対しても他計算機から系切替が発生したことを通知することで、現用計算機と予備計算機とのアドレス重複を防止する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−249659号公報
この従来技術では、他計算機との通信において、通信相手である他計算機のアドレスに対し使用可能な通信経路は一つの場合しか対応しておらず、通信の信頼性向上や負荷分散を行うようなシステムを構築できないという課題がある。
本発明が解決しようとする課題は、業務アプリケーションを制限することなく、同一の通信相手のアドレスに対し複数経路を使用可能とすることで、高信頼なスタンバイシステムを平易に構築する技術を提供することにある。
本発明は、ネットワークを介して他計算機に接続された現用計算機と予備計算機との系切替を行う計算機切替システムにおいて、現用計算機から予備計算機への系切替の際に、予備計算機から通信相手である他計算機に対し、予備計算機において使用するアドレス情報を含むアドレス登録要求を他計算機のアドレスに対応する各経路に対して送信する。
また、他計算機は受信したアドレス登録要求を受理してよいかを判断する手段を持ち、アドレス登録要求を受理する場合、そのアドレス登録要求に含まれるアドレスが既に現用計算機によって経路管理テーブルに登録されているかを調べ、登録されている場合には系切替が発生したと判断し、その現用計算機のアドレスに対応する経路に対してアドレス削除要求を送信する。
そして、前記アドレス削除要求を受信した現用計算機は、対応するアドレスを使用したコネクションを切断後に、アドレス削除要求を送信した他計算機に対してアドレス削除応答を送信する。次に、そのアドレス削除応答を受信した他計算機は、当該アドレスを使用したコネクションを切断後に予備計算機に対してアドレス登録応答を送信し、現用計算機と予備計算機間でアドレスが重複しないことの確認を行う。その後、予備計算機と他計算機間の業務で使用するコネクションの再確立の際に、当該アドレスに対する各通信経路の候補から使用する経路を選択してコネクション確立処理を行う。
本発明によれば、スタンバイシステムの構築や運用に関するコストを低減し、ネットワークを介して複数の通信経路が存在する環境において、アプリケーションを制限することなくネットワークの負荷分散・信頼性向上を実現できる。
次に、本発明を実施するための最良の形態(以下、「実施形態」という)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る計算機切替システムの構成と系切替の処理の流れの概要を例示した図である。
図1に示すように、本実施形態に係る計算機切替システム5は、現用系サーバ(現用計算機)2と、予備系サーバ(予備計算機)3と、クライアント(他計算機)1とを備えて構成される。また、現用系サーバ2とクライアント1、予備系サーバ3とクライアント1は、それぞれ複数のネットワーク4(4a、4b、…、4n)を介して接続されている。
図1に示した計算機切替システム5においては、現用系サーバ2、予備系サーバ3およびクライアント1は、それぞれ1台の構成として示しているが、現用系サーバ2、予備系サーバ3およびクライアント1について、それぞれ2台以上存在していてもよい。
以下、図1に基づいて、本実施形態における現用系サーバ2から予備系サーバ3への系切替時の基本動作について説明する。
現用系サーバ2から予備系サーバ3への系切替が発生すると、予備系サーバ3は、自局のアドレス情報を含むアドレス登録要求を、クライアント1に対して使用可能な全経路を通じて送信する(ステップS101)。なお、本実施形態における全経路を通じての送信は、全ての通信経路への送信を必ず行う必要があるものではなく、通信経路が存在する複数の各経路について送信されていればよいものである。
次に、アドレス登録要求を受信したクライアント1は、現用系サーバ2に対して使用可能な全経路を通じてアドレス削除要求を送信する(ステップS102)。
続いて、アドレス削除要求を受信した現用系サーバ2は、当該アドレス削除要求で通知を受けたアドレスを使用したクライアントとの通信コネクションを切断する(ステップS103)。そして、現用系サーバ2は、クライアント1に対して使用可能な全経路を通じてアドレス削除応答を送信する(ステップS104)。
アドレス削除応答を受信したクライアント1は、現用系サーバ2との通信コネクションを切断する(ステップS105)。そして、クライアント1は、当該アドレスについての経路情報を更新する(ステップS106)。次に、クライアント1は、予備系サーバ3に対して使用可能な全経路を通じてアドレス登録応答を送信する(ステップS107)。
その後、クライアント1から予備系サーバ3に対する業務用のコネクションを再確立する際、経路情報の全候補から使用する経路を選択し通信コネクションを確立する(ステップS108)。
次に、本実施形態に係る計算機切替システム5の具体的な機能について説明する。図2は、本実施形態に係る計算機切替システムの構成例を示す機能ブロック図である。
図2に示すように、本実施形態では、現用系サーバ2、予備系サーバ3およびクライアント1は、同一の構成を備えているものである。
クライアント1は、メモリ10と、CPU(Central Processing Unit)11と、通信部12と、補助記憶部13と、入出力部14とを含んで構成される。
また、現用系サーバ(現用計算機)2および予備系サーバ(予備計算機)3についても、クライアント1の構成と同様に、メモリ20,30と、CPU21,31と、通信部22,32と、補助記憶部23,33と、入出力部24,34とを含んで構成される。
よって、各計算機に共通する機能については、クライアント1を例に説明し、各計算機に特有の具体的な動作内容については、後記する図7〜図10を用いて詳細に説明する。
まず、クライアント1のCPU11は、クライアント1の全体の制御および演算を行う。また、通信部12は、複数のネットワークアダプタ(符号121,122)等からなり、LAN(Local Area Network)等の複数の通信ネットワークからなるネットワーク4を介して、現用系サーバ2や予備系サーバ3からの情報を送受信する。
補助記憶部13は、フラッシュメモリ、ハードディスク等の記憶手段からなる。入出力部14は、キーボードやタッチパネル等からなり、ユーザからの系切替に関する指示を受け付ける。
メモリ10は、RAM(Random Access Memory)等の記憶装置からなり、メモリ10上には、OS(Operating System)120、業務アプリケーション130、および通信管理部110が読み込まれている。OS120は、クライアント1全体の制御を司るプログラムであり、業務アプリケーション130は、サーバ等との通信を行うためのプログラムである。
なお、この通信管理部110、OS120、および業務アプリケーション130は、クライアント1の補助記憶部13に記憶されたプログラムをCPU11が、メモリ10に展開し実行することで実現される。
通信管理部110は、現用系サーバ2から予備系サーバ3への系切替を行うための全体の制御を司り、経路制御部111と、切替制御部112と、経路管理テーブル(経路管理情報)113と、アドレス変換テーブル114と、実アドレス管理テーブル115とを含んで構成される。
経路制御部111は、経路管理テーブル113の参照、更新を行い、業務用のコネクションを確立する際に経路を選択してコネクション確立要求を送信する機能や、コネクション切断を行う機能を持つ。
なお、現用系サーバ2の経路制御部211および予備系サーバ3の経路制御部311も、それぞれの計算機に備わる経路管理テーブル213,313の参照、更新等を行う同様の機能を持つ。
切替制御部112は、系切替時に予備系サーバ3からクライアント1に対して系切替が発生したことの通知を受けると共に、現用系サーバ2に対して系切替が発生したことを通知するための通信を行う等の系切替の全般に関する制御を行う。
具体的にはクライアント1の切替制御部112は、アドレス登録要求の送受信や、アドレス削除応答の受信、アドレス削除要求やアドレス登録応答の生成、送信を行う。また、現用系サーバ2の切替制御部212は、アドレス登録要求の送受信や、アドレス削除要求の受信、アドレス削除応答の生成や送信を行い、予備系サーバ3の切替制御部312は、アドレス登録要求の生成や送信、アドレス登録応答の受信を行う。なお、詳細は、図7および図8において後記する。
なお、本実施形態において、経路制御部111および切替制御部112が、制御部としての機能を有する。
経路管理テーブル(経路管理情報)113,213,313は、各計算機が通信可能な経路を管理するための情報である。図3は、本実施形態に係る経路管理テーブルの例を示す図である。図3(a)は、クライアント1の経路管理テーブル113を示す。経路管理テーブル113は、クライアント1が通信可能な経路として、業務アプリケーション130が使用する相手局仮想アドレスと通信管理部110が実際の通信で使用する相手局実アドレスとの対応関係、そしてその相手局実アドレスに対し通信可能な自局実アドレスの対応関係を管理する。また、アドレス登録要求の受信により経路情報を作成するための各計算機毎に固有な情報であるマシンID(Identification)とアドレス登録要求が送信された時刻を示すタイムスタンプ情報とを管理する。
また、図3(b)は同様に現用系サーバ2の経路管理テーブル213を示し、図3(c)は、予備系サーバ3の経路管理テーブル313を示している。
アドレス変換テーブル114,214,314は、自局仮想アドレスと自局実アドレスとの対応関係を管理するための情報である。図4は、本実施形態に係るアドレス変換テーブルの例を示す図である。図4(a)は、クライアント1のアドレス変換テーブル114を示す。図4(a)に示すように、クライアント1の自局仮想アドレスは「Vb」であり、これに対応する自局実アドレスが「Rb1」「Rb2」であり、マシンIDが「1」であることが記憶されている。
また、図4(b)は現用系サーバ2のアドレス変換テーブル214を示し、図4(c)は予備系サーバ3のアドレス変換テーブル314を示している。
なお、これらのアドレス変換テーブル114,214,314は、各通信管理部110,210,310の起動時に作成されるものである。
実アドレス管理テーブル115,215,315は、自局の実アドレスと、通信相手である相手局の実アドレスとの対応関係を管理するための情報である。図5は、本実施形態に係る実アドレス管理テーブルの例を示す図である。図5(a)は、クライアント1の実アドレス管理テーブル115を示す。図5(a)に示すように、自局(クライアント1)の実アドレスと相手局(現用系サーバ2、予備系サーバ3)の実アドレス、そして相手局実アドレスに対応した相手局ポート番号が対応付けられる。
また、図5(b)は現用系サーバ2の実アドレス管理テーブル215を示し、図5(c)は予備系サーバ3の実アドレス管理テーブル315を示している。
なお、これらの実アドレス管理テーブル115,215,315は、各通信管理部110,210,310の起動時に作成されるものである。
次に、本実施形態に係る計算機切替システム5における各計算機へのアドレス付与例について説明する。図6は、本実施形態に係る計算機切替システムにおける仮想アドレスと実アドレスを付与した一例を示す図である。
図6に示すように、本実施形態に係る計算機は、トランザクション等の業務処理を行う業務アプリケーション130,230,330が使用する仮想アドレスと、通信管理部110,210,310が実際の通信で使用する各計算機固有の実アドレスを持つ。業務アプリケーション130,230,330が使用する仮想アドレスは、予備計算機への切替において業務処理が動作する計算機に引き継ぐアドレスであり、例えばエイリアスIPアドレスに相当する。計算機固有の実アドレスは、各計算機やLANボード等に割り当てたアドレスであり、例えば物理IPアドレスに相当する。
図6では、現用系サーバ2およびクライアント1上に、それぞれ業務アプリケーション230,130が動作しており、それぞれ仮想アドレス「Va」、仮想アドレス「Vb」を持つ。また、予備系サーバ3上の業務アプリケーション330も現用系サーバ2と同様に系切替時に仮想アドレス「Va」を使用するものである。
また、各計算機固有のアドレスとして、現用系サーバ2は実アドレス「Ra1」「Ra2」を持ち、予備系サーバ3は、実アドレス「Ra3」「Ra4」を持ち、クライアント1は実アドレス「Rb1」「Rb2」を持つものとする。
次に、図2から図6を参照しつつ、図7〜図10に沿って、本実施形態に係るシステム切替方法の処理を説明する。
図7は、本実施形態に係る計算機切替システムの初回起動時の動作シーケンスの一例を示す図である。この一例においては、図2の機能ブロック図および図6のアドレス付与例に基づいて、クライアント1の業務アプリケーション130と現用系サーバ2の業務アプリケーション230との間での初回起動時のデータ通信用TCP(Transmission Control Protocol)コネクション(以下、コネクションまたは通信コネクションと呼ぶ。)を確立する。
図7において、まず、現用系サーバ2のポートがオープンにされる(ステップS721)。そして、現用系サーバ2の通信管理部210(図6参照)とクライアント1の通信管理部110(図6参照)、予備系サーバ3の通信管理部310(図6参照)とクライアント1の通信管理部110の間で、アドレス登録要求(応答)およびアドレス削除要求(応答)を送受信するための制御コネクションを、クライアント1の切替制御部112(図6参照)が、実アドレス単位(Rb1−Ra1,Rb1−Ra2,Rb1−Ra3,Rb1−Ra4,Rb2−Ra1,Rb2−Ra2,Rb2−Ra3,Rb2−Ra4)で確立する(ステップS701)。
この時、切替制御部112は、制御コネクションの確立先の実アドレスや、通信管理部210,310のポート番号を、実アドレス管理テーブル115(図5(a)参照)を参照して入手する。
ここで、実アドレス管理テーブル115への通信相手であるサーバの実アドレスの格納には、例えば通信相手の実アドレスに関する情報をファイルに定義しておき、通信管理部110をメモリ10上に展開する際に、実アドレス管理テーブル115に情報を格納する方法などをとる。
なお、本実施形態では、クライアント1から制御コネクションを確立しているが、サーバ側から確立してもよい。また、予備系サーバ3との制御コネクション確立のシーケンスについては、図7では省略している。
次に、クライアント1の通信管理部110は、例えば業務アプリケーション130の起動等を契機に、クライアント1の仮想アドレス「Vb」を業務アプリケーション130において使用可能な状態に活性化する(ステップS702)。続いて、切替制御部112は、アドレス変換テーブル114(図4参照)を参照し、仮想アドレス「Vb」に対応する実アドレスRb1,Rb2を取得する。そして切替制御部112は、実アドレス管理テーブル115を参照し、実アドレスRb1,Rb2に対応する経路情報として、相手局実アドレスを取得する(ステップS703)。そして、取得した全経路に対応する制御コネクションを通して、クライアント1の切替制御部112は、アドレス登録要求を送信する(704)。
本実施例では、Rb1−Ra1,Rb1−Ra2,Rb1−Ra3,Rb1−Ra4,Rb2−Ra1,Rb2−Ra2,Rb2−Ra3,Rb2−Ra4の8回、アドレス登録要求の送信を行う。なお、このアドレス登録要求処理の詳細については、後記する(図9参照)。
このアドレス登録要求は、クライアント1の仮想アドレス「Vb」、実アドレス(例えば、実アドレスRb1の制御コネクションを通して送信する場合はRb1)、そのアドレス登録要求の送信時のタイムスタンプ情報(TS)、およびそのアドレス登録要求を送信したクライアント固有のマシンID(MID)の情報が付加され、現用系サーバ2、予備系サーバ3へ送信される。なお、予備系サーバ3へのアドレス登録要求の送信については、図7では省略している。
次に、現用系サーバ2は、クライアント1からアドレス登録要求を受信する(ステップS722)。そして、現用系サーバ2の切替制御部212は、経路制御部211を通じて経路管理テーブル213に、受信したアドレス登録要求で通知された、仮想アドレス情報、実アドレス情報、マシンID、タイムスタンプ情報を登録する(ステップS723)。ここで、仮想アドレス情報、マシンID、タイムスタンプ情報については、クライアント1からの仮想アドレス情報を含むアドレス登録要求を初めて受信した場合にのみ、切替制御部212は、経路制御部211を通じて経路管理テーブル213に登録を行う。
続いて、切替制御部212は、クライアント1に対してアドレス登録応答を送信する(ステップS724)。
次に、クライアント1は、アドレス登録応答を受信し(ステップS705)、切替制御部112が、該当する経路の全てのアドレス登録応答を受信したか否かを判断する(ステップS706)。ここで、全ての経路のアドレス登録応答を受信していない場合は、ステップS704に戻り、次の経路のアドレス登録要求を送信する処理を続ける。一方、全ての経路の登録応答を受信した場合には、次のステップS707へ進む。
このステップS706までの処理が、クライアント1と現用系サーバ2間、そしてクライアント1と予備系サーバ3(図7において不図示)間において同様に行われる。
次に、現用系サーバ2の通信管理部210は、例えば業務アプリケーション230の起動等を契機に、現用系サーバ2の仮想アドレス「Va」を業務アプリケーション230から使用可能な状態に活性化する(ステップS725)。すると、切替制御部212がアドレス変換テーブル214を参照し、仮想アドレス「Va」に対応する実アドレスRa1,Ra2を取得する。続いて、切替制御部212は実アドレス管理テーブル215を参照し、実アドレスRa1,Ra2に対応する経路情報として相手局実アドレスを取得する(ステップS726)。そして、取得した全経路に対応する制御コネクションを通して、現用系サーバ2の切替制御部212からクライアント1に対してアドレス登録要求を送信する(ステップS727)。本実施例では、Ra1−Rb1,Ra1−Rb2,Ra2−Rb1,Ra2−Rb2の4回、アドレス登録要求の送信を行う。
次に、クライアント1の切替制御部112は、アドレス登録要求を受信する(ステップS707)。そして、切替制御部112は、経路制御部111を通じて、経路管理テーブル113に、受信したアドレス登録要求により通知された、仮想アドレス情報、実アドレス情報、マシンID、タイムスタンプ情報を登録する(ステップS708)。ここで、仮想アドレス情報、マシンID、タイムスタンプ情報については、現用系サーバ2から仮想アドレスを含むアドレス登録要求を初めて受信した場合のみ経路管理テーブル113に登録する。
続いて、現用系サーバ2に対して、切替制御部112は、アドレス登録応答を送信する(ステップS709)。
次に、現用系サーバ2は、アドレス登録応答を受信し(ステップS728)、切替制御部212が、該当する経路の全てのアドレス登録応答を受信した否かを判断する(ステップS729)。ここで、全ての経路のアドレス登録応答を受信していない場合は、ステップ727に戻り、次の経路のアドレス登録要求を送信する処理を続ける。一方、全ての経路の登録応答を受信した場合には、次のステップS730へ進む。
なお、アドレス登録要求は、本実施形態のようにTCPコネクション上で通知を行う方法だけでなく、UDP(User Datagram Protocol)のユニキャストでも通知が可能である。また、事前にアドレス登録要求送信先の構成情報を持たせずに、UDPのマルチキャストやブロードキャスト等を使用し通知することも可能である。
以上により、現用系サーバ2とクライアント1間の制御コネクションを通じて、アドレス登録要求(応答)の処理により、制御コネクションが確立している現用系サーバ2とクライアント1との全経路の情報がクライアント1の経路管理テーブル113に格納され、現用系サーバ2とクライアント1のそれぞれの仮想アドレスが活性化された。これ以降、クライアント1の業務アプリケーション130からコネクション確立処理(ステップS710、S730)を行う。
例えば、クライアント1の業務アプリケーション130から自局仮想アドレス「Vb」,相手局仮想アドレス「Va」間の通信コネクションを確立する場合、業務アプリケーション130から通信管理部110がコネクション確立要求を受け、通信管理部110の経路制御部111はまずアドレス変換テーブル114を参照し、自局仮想アドレス「Vb」に対応する自局実アドレスRb1、Rb2を取得する。
続いて、経路管理テーブル113を参照し、相手局仮想アドレス「Va」に対応する相手局実アドレスRa1、Ra2を取得し、自局実アドレスRb1、Rb2と通信可能な経路の組み合わせを抽出する。本実施形態においては、Rb1−Ra1、Rb1−Ra2、Rb2−Ra1、Rb2−Ra2の4通りとなる。そして、抽出した通信可能な経路の中から通信コネクションを確立する経路を選択する。例えば、抽出した組み合わせの先頭からラウンドロビンで経路を選択する場合は、クライアント1の経路制御部111は、自局実アドレスRb1から相手局実アドレスRa1に対してコネクション確立要求を送信する。
この経路の選択方法については、本実施形態のようなラウンドロビン選択に限らず、例えば当該経路の接続コネクション数や、通信負荷、レスポンスタイムなどの情報を経路管理テーブルに保持しておき、当該システムにとって最適なパラメータの値を重視して通信経路を選択するなどの方法をとってもよい。
なお、本実施形態では通信プロトコルをTCP/IPと想定しているが、プロトコルに制限はなく、例えばOSI(Open System Interconnection)等でも良く、この場合にはNSAP(Network Service Access Point)アドレスやPSAP(Presentation Service Access Point)アドレスといったアドレス情報を用いることも可能である。また、仮想アドレスにエイリアスIPアドレス、実アドレスに物理IPアドレスを想定しているが、仮想アドレスは系切替を行う単位(サーバ・クライアント・業務アプリケーション)を識別するためのものであり、識別可能なものであれば単なる識別情報でも良く、アドレス体系に制約はない。また、物理アドレスについても同様である。
次に、図2から図6を参照しつつ、図8に沿って、現用系サーバ2とクライアント1間で業務アプリケーションがデータ通信を行っている場合に、障害または計画的な系切替が発生したときの動作について説明する。図8は、本実施形態に係るシステム切替方法について説明するための動作シーケンスを示す図である。
まず、現用系サーバ2において系切替が発生する(ステップS821)。この系切替は、現用系サーバ2に障害が発生した場合、あるいは計画切替により発生する場合がある。
現用系サーバ2から予備サーバ3への系切替が行われると、予備系サーバ3の通信管理部310は、現用系サーバ2から引き継いだ仮想アドレス「Va」を業務アプリケーション330から使用可能な状態に活性化する(ステップS831)。
次に、予備系サーバ3の切替制御部312は、アドレス変換テーブル314を参照し、仮想アドレス「Va」に対応する自局実アドレスRa3,Ra4を取得する。続いて、切替制御部312は、実アドレス管理テーブル315を参照し、自局実アドレスRa3,Ra4に対応する通信経路として相手局実アドレスを取得する(ステップS832)。
取得した全経路に対応する制御コネクションを通して、予備系サーバ3の切替制御部312からクライアント1に対して、アドレス登録要求を送信する(ステップS833)。本実施形態においては、Ra3−Rb1、Ra3−Rb2、Ra4−Rb1、Ra4−Rb2の4回、アドレス登録要求の送信が行われる。なお、このアドレス登録要求処理の詳細については、後記する(図9参照)。
次に、クライアント1の切替制御部112は、予備系サーバ3からアドレス登録要求を受信する(ステップS801)。
アドレス登録要求を受信したクライアント1の切替制御部112は、経路制御部111を通じて、まずアドレス登録要求で受信した仮想アドレス「Va」が経路管理テーブル113に登録されていないものであり初めて受信したものなのか否かを判断する(ステップS802)。
切替制御部112は、アドレス登録要求を初めて受信したものではないと判断した場合(ステップS802→No)、ステップS809へ進む。
一方、切替制御部112が、アドレス登録要求を初めて受信したものと判断した場合には(ステップS802→Yes)、次のステップS803へ進み、そのアドレス登録要求を受理すべきか否かを判定する。
ステップS803において、切替制御部112がアドレス登録要求を受理すべきでないと判定した場合は(ステップS803→No)、ステップS810において、登録拒否のアドレス登録応答を予備系サーバ3に対して送信する。
一方、切替制御部112が、アドレス登録要求を受理すべきと判定した場合は(ステップS803→Yes)、まずクライアント1の経路制御部111が経路管理テーブル113を参照し、当該アドレス登録要求で通知された予備系サーバ3の仮想アドレス「Va」に対応する経路を抽出する。そして、抽出した経路上の制御コネクションを通して、切替制御部112はアドレス削除要求を、現用系サーバ2へ送信する(ステップS804)。本実施形態においては、Rb1−Ra1、Rb1−Ra2、Rb2−Ra1、Rb2−Ra2の4回、アドレス削除要求の送信が行われる。
なお、ステップS802〜S804の処理については、後記する図10において詳細に説明する。
次に、現用系サーバ2の切替制御部212は、クライアント1からのアドレス削除要求を受信する(ステップS822)。
アドレス削除要求を受信した現用系サーバ2の切替制御部212は、経路制御部211を通じて当該アドレス削除要求を受信した経路を経路管理テーブル213から検索し、通信コネクションが確立されている経路の通信コネクションを切断する(ステップS823)。例えば、クライアント1からのアドレス削除要求を受信したときの自局仮想アドレス「Va」、自局実アドレスがRa1で、アドレス削除要求で通知された相手局仮想アドレスが「Vb」、相手局実アドレスがRb1ならば、実アドレスRb1−Ra1間で確立されている通信コネクションを切断することとなる。
切替制御部212は、通信コネクション切断後に、切断した通信コネクションに対応する経路情報を経路管理テーブル213から削除する(ステップS824)。経路情報削除後、切替制御部212は、当該経路に対応する制御コネクションを通して、アドレス削除応答をクライアント1に対して送信する(ステップS825)。
また、現用系サーバ2の通信管理部210は、アドレス削除要求で通知された仮想アドレス「Va」を使用不可能な状態に非活性化したか否かを判断する(ステップS826)。仮想アドレス「Va」を非活性化していない場合には(ステップS826→No)、アドレス「Va」を使用不可能な状態に非活性化する(ステップS827)。仮想アドレス「Va」が既に非活性化されている場合には(ステップS826→Yes)、処理を終了する。
次に、クライアント1の切替制御部112は、現用系サーバ1からアドレス削除応答を受信する(ステップS805)。このアドレス削除応答には、現用系サーバ2の仮想アドレス「Va」および実アドレスが付加されており、切替制御部112は、経路制御部111を通じて経路管理テーブル113を参照し、削除応答に付加された仮想アドレス「Va」および実アドレスに対応する経路で確立している通信コネクションを切断する(ステップS806)。そして通信コネクションの切断に伴い、経路制御部111は当該経路を経路管理テーブル113から削除する(ステップS807)。
続いて、クライアント1の切替制御部112は、現用系サーバ2の切替制御部212との間での削除要求・削除応答の送受信により、仮想アドレス「Va」に対する全経路を、クライアント1の経路管理テーブル113から削除し終えたか否かを判断する(ステップS808)。切替制御部212が、全経路を経路管理テーブル113から削除していないと判断した場合には(ステップS808→No)、ステップS804に戻って処理を続ける。一方、切替制御部212が、全経路を経路管理テーブル113から削除したと判断した場合には(ステップS808→Yes)、次のステップS809へ進む。
そして、クライアント1の経路制御部111は、メモリ10に保持していた予備系サーバ3から受信したアドレス登録要求により通知された仮想アドレス「Va」および実アドレスRa3,Ra4に対応する経路を、経路管理テーブル113に登録する(ステップS809)。
そして、クライアント1の切替制御部112は、アドレス登録要求を受信した制御コネクションの情報を取得し、アドレス登録応答を予備系サーバ3に送信する(ステップS810)。
予備サーバ3の切替制御部312は、クライアント1からアドレス登録応答を受信すると(ステップS834)、全ての経路のアドレス登録応答を受信したか否かを判断する(ステップS835)。ここで、クライアント1が、全ての経路のアドレス登録応答を受信していない場合には(ステップS835→No)、ステップS833に戻り処理を続ける。一方、全ての経路のアドレス登録応答を受信している場合には(ステップS835→Yes)、次のステップS836のコネクション確立処理に進む。
以上の処理により系切替発生時に、予備系サーバ3とクライアント1との間で使用する通信経路を、クライアント1の経路管理テーブル113に新たに登録できる。その後、 クライアント1上の業務アプリケーション130と予備系サーバ3の業務アプリケーション330との間に通信コネクション確立を行う(ステップS811,S836)。
例えば、クライアント1の業務アプリケーション130が通信管理部110に対して、自局仮想アドレス「Vb」と相手局仮想アドレス「Va」を指定してコネクション確立要求を行うと、まずクライアント1の経路制御部111は、アドレス変換テーブル114を参照し、自局仮想アドレス「Vb」に対応する自局実アドレスRb1,Rb2を取得する。続いて、経路制御部111は、経路管理テーブル113を参照し、相手局仮想アドレス「Va」に対応する相手局実アドレスRa3,Ra4を取得する。この自局実アドレスRb1,Rb2と、相手局実アドレスRa3、Ra4の経路の組み合わせを抽出し、本実施形態においては、Rb1−Ra3、Rb1−Ra4、Rb2−Ra3、Rb2−Ra4の4通りについて、その中から使用する経路を選択し経路制御部111からコネクション確立要求を予備系サーバ3へ送信する。
本実施形態において、例えば、ラウンドロビンで経路を選択する場合は、実アドレスRb1−Ra3を最初に選択し、仮想アドレスVb−Vaを実アドレスRb1−Ra3に変換して、通信コネクションを確立する。ただし、このような通信コネクションを確立する経路の選択方法については、既存の技術内容であり特に限定するものではない。
以上の手順を実施することにより、現用系サーバ2から予備系サーバ3に系切替が発生した場合でも、業務アプリケーションに相手実アドレスを意識させず、複数経路での通信を行うことが可能となる。
次に、図7のステップS704,S727、図8のステップS833におけるアドレス登録要求を送信する処理について詳細に説明する。図9は、本実施形態に係るアドレス登録要求を送信する処理の流れを示すフローチャートである。このアドレス登録要求を送信する処理の流れは、クライアント1の切替制御部112が行う図7のステップS704、現用系サーバ2の切替制御部212が行う図7のステップS727、予備系サーバ3の切替制御部312が行う図8のステップS833において、各計算機が同様に行う処理であるので、図8のステップS833を例に説明する。
図8のステップS833のアドレス登録要求を送信する処理が発生すると、予備サーバ3の切替制御部312は、アドレス変換テーブル314を参照し、当該サーバのマシンIDおよび仮想アドレスを取得する(ステップS901)。次に、切替制御部312は、実アドレス管理テーブル315を参照して、アドレス登録要求が未送信である制御コネクションを一つ選択する(ステップS902)。続いて、不図示の時計によりアドレス登録要求送信時刻を取得し、切替制御部312は、タイムスタンプ情報(TS)を生成する(ステップS903)。そして、切替制御部312は、選択した制御コネクションを通して、仮想アドレス、実アドレス、タイムスタンプ情報(TS)、およびマシンID(MID)を付加し、アドレス登録要求を送信する(ステップS904)。続いて、切替制御部312は、全てのアドレス登録要求を送信したか否かを判断する(ステップS905)。そして、まだ送信していないアドレス登録要求がある場合には(ステップS905→No)、ステップS902へ戻り処理を続ける。一方、全てのアドレス登録要求を送信した場合には(ステップS905→Yes)、処理を終える。
次に、図8のステップS801〜S804におけるアドレス登録要求受信処理の流れを図10を用いて詳細に説明する。
図10は、アドレス登録要求を受信したクライアント1の通信管理部110の処理の流れを示したフローチャートである。
まず、予備系サーバ3からアドレス登録要求を受信したクライアント1の切替制御部112は、経路制御部111を通して経路管理テーブル113を参照する(ステップS1001)。
次に、切替制御部111は、アドレス登録要求に付加されてきた仮想アドレスと経路管理テーブル113に登録してある相手局仮想アドレスとが、重複するか否かを判断する(ステップS1002)。仮想アドレスが重複していなければ(ステップS1002→No)、ステップS1009へ進む。
一方、仮想アドレスが重複している場合は(ステップS1002→Yes)、次のステップS1003へ進む。そして切替制御部112は、経路管理テーブル113で仮想アドレスに対応するマシンID(MID)が重複するか否かを判断する(ステップS1003)。ここで、マシンIDが重複している場合には(ステップS1003→Yes)、既に登録している計算機からのアドレス登録要求であると判断し、ステップS1009へ進む。
一方、マシンIDが重複していない場合は(ステップS1003→No)、登録されていない別の計算機からのアドレス登録要求であり系切替が発生したと判断し、次のステップS1004へ進む。そして、今回受信したアドレス登録要求のタイムスタンプ情報と、経路管理テーブル113に登録してある同一仮想アドレスのタイムスタンプ情報の差を求め、その差が所定時間内か否かを判断する(ステップS1004)。このように判断するのは、複数の予備系サーバが存在し同一仮想アドレスのアドレス登録要求が所定時間内に複数送信されることにより競合し、系切替の遅延や業務の復旧失敗に至る可能性を回避するためである。なお、この所定時間は、例えば、アドレス削除要求の送信からアドレス削除応答の受信に要する時間に設定される。
このタイムスタンプ情報の差が所定時間以下の場合は(ステップS1004→No)、アドレス登録要求を受理すべきでないと判定し、切替制御部112が当該アドレス登録要求の送信元に登録拒否のアドレス登録応答を送信する(ステップS1008)。一方、タイムスタンプ情報の差が所定時間より大きい場合は、次のステップS1005へ進む。
次に、切替制御部112は、当該アドレス登録要求のタイムスタンプ情報が、経路管理テーブル113に登録してある同一仮想アドレスのタイムスタンプ情報より新しいか否かを判断する(ステップS1005)。そして、当該アドレス登録要求のタイムスタンプ情報が登録してあるアドレス登録要求のタイムスタンプ情報よりも新しくなければ(ステップS1005→No)、アドレス登録要求を受理すべきでないと判定し、切替制御部112が当該アドレス登録要求の送信元に登録拒否のアドレス登録応答を送信する(ステップS1008)。
一方、当該アドレス登録要求のタイムスタンプ情報が、登録してあるタイムスタンプ情報よりも新しければ(ステップS1005→Yes)、アドレス登録要求を受理すべきと判定し、当該アドレス登録要求(仮想アドレス、実アドレス、TS、MID)を、経路管理テーブル113に登録するため、クライアント1のメモリ10上に一時的に記憶する(ステップS1006)。そして、切替制御部112は、経路管理テーブル113において仮想アドレスが重複した計算機に対してアドレス削除要求を送信し(ステップS1007)、処理を終える。
ここで、図8のステップS802における初めて受信したアドレス登録要求か否かの判定は、図10においてはステップS1001〜S1003での判定に相当する処理である。また、図8のステップS803におけるアドレス登録要求を受理すべきか否かの判定は、図10のステップS1004,S1005での判定に相当する処理である。また、図8のステップS804におけるアドレス削除要求の送信が、図10のステップS1007に相当する処理である。
一方、ステップS1002において仮想アドレスが重複していない場合(ステップS1002→No)およびステップS1003においてマシンIDが重複している場合(ステップS1003→Yes)には、クライアント1の切替制御部112は、系切替が発生したものと判断せず、そのアドレス登録要求を経路管理テーブルに登録し(ステップS1009)、当該アドレス登録要求送信元に対しアドレス登録応答を送信し(ステップS1010)、処理を終える。
このようにすることで、本実施形態に係るシステム切替方法、計算機切替システムおよびプログラムによれば、現用計算機から予備計算機への系切替の際に、同一の通信相手のアドレスに対し複数の経路を利用することができ、ネットワークの負荷分散や信頼性の向上が可能となる。
本実施形態に係る計算機切替システムの構成と系切替の処理の流れを例示した図である。 本実施形態に係る計算機切替システムの構成例を示す機能ブロック図である。 本実施形態に係る経路管理テーブル(経路管理情報)の例を示す図である。 本実施形態に係るアドレス変換テーブルの例を示す図である。 本実施形態に係る実アドレス管理テーブルの例を示す図である。 本実施形態に係る計算機切替システムにおける仮想アドレスと実アドレスの例を示す図である。 本実施形態に係る計算機切替システムの初回起動時の動作シーケンスの例を示す図である。 本実施形態に係るシステム切替方法についての動作シーケンスを示す図である。 本実施形態に係るアドレス登録要求を送信する処理の流れを示すフローチャートである。 本実施形態に係るアドレス登録要求を受信した通信管理部の処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1 クライアント(他計算機)
2 現用系サーバ(現用計算機)
3 予備系サーバ(予備計算機)
4 ネットワーク
5 計算機切替システム
10,20,30 メモリ
11,21,31 CPU
12,22,32 通信部
13,23,33 補助記憶部
14,24,34 入出力部
110,210,310 通信管理部
111,211,311 経路制御部
112,212,312 切替制御部
113,213,313 経路管理テーブル(経路管理情報)
114,214,314 アドレス変換テーブル
115,215,315 実アドレス管理テーブル
120,220,320 OS
130,230,330 業務アプリケーション
121,122,221,222,321,322 ネットワークアダプタ

Claims (6)

  1. 複数のネットワークを介して他計算機に接続された現用計算機と予備計算機との系切替を行うシステム切替方法において、
    各計算機は、
    前記複数のネットワークを介して各計算機間で通信可能な経路情報を管理する経路管理情報を記憶する記憶部と、
    前記経路管理情報の参照、更新を行う経路制御および系切替の発生の通知・系切替に関する切替制御を行う制御部と、
    各計算機間の情報の送受信を行う通信部とを備え、
    前記現用計算機から前記予備計算機への系切替の際に、
    前記予備計算機の前記制御部は、前記予備計算機のアドレス情報を含むアドレス登録要求を、前記通信部により、前記複数のネットワークの各通信経路を通じて前記他計算機に送信し、
    前記他計算機の前記制御部は、前記他計算機のアドレス情報を含んだアドレス削除要求を、前記通信部により、前記複数のネットワークの各通信経路を通じて前記現用計算機に送信し、
    前記アドレス削除要求を受信した前記現用計算機の前記制御部は、前記アドレス削除要求のアドレス情報により指定されるアドレスを使用した通信コネクションを切断し、当該現用計算機のアドレス情報を含んだアドレス削除応答を、前記通信部により、前記複数のネットワークの各通信経路を通じて前記他計算機に送信し、
    前記アドレス削除応答を受信した前記他計算機の前記制御部は、当該アドレスを使用した通信コネクションを切断し、前記受信したアドレス登録要求に含まれる前記予備計算機のアドレス情報を前記経路管理情報に登録し、前記アドレス登録要求に対応するアドレス登録応答を、前記通信部より、前記複数のネットワークの各通信経路を通じて前記予備計算機に送信し、当該経路管理情報を参照して前記他計算機と前記予備計算機間における各通信経路の中から使用する通信経路を選択して通信コネクションを再確立すること
    を特徴とするシステム切替方法。
  2. 前記アドレス登録要求は、前記アドレス登録要求を送信した時刻であるタイムスタンプ情報と各計算機の識別情報であるマシンIDとを含み、
    前記各計算機の前記制御部は、前記アドレス登録要求を初めて受信すると、前記アドレス登録要求に含まれる前記アドレス情報と前記タイムスタンプ情報と前記マシンIDとを前記経路管理情報に登録し、
    前記予備計算機から前記アドレス登録要求を受信した前記他計算機の前記制御部は、前記アドレス登録要求が系切替の指示として適正であるか否かを判断し、
    前記系切替の指示として適正であるか否かの判断は、
    前記他計算機の前記制御部が、前記予備計算機から前記アドレス登録要求を受信すると、前記予備計算機の前記マシンIDと前記他計算機の前記経路管理情報に登録されている同一アドレスについての前記マシンIDとを比較し、前記マシンIDが異なることにより、前記アドレス登録要求が異なる計算機から送信されたものと判断したときに、
    前記アドレス登録要求に含まれる前記タイムスタンプ情報と、前記経路管理情報に登録されている前記タイムスタンプ情報とを比較し、
    前記アドレス登録要求に含まれる前記タイムスタンプ情報が、前記経路管理情報に登録されている前記アドレス登録要求のタイムスタンプ情報より古い場合には、前記通信部により、前記複数のネットワークの各通信経路を通じて登録拒否のアドレス登録応答を前記予備計算機に送信し、
    前記アドレス登録要求に含まれる前記タイムスタンプ情報が、前記経路管理情報に登録されている前記タイムスタンプ情報より新しい場合には、前記アドレス登録要求に含まれるアドレスと一致するアドレスを持つ前記現用計算機に対して、前記通信部により、前記複数のネットワークの各通信経路を通じて前記アドレス削除要求を送信すること
    を特徴とする請求項1に記載のシステム切替方法。
  3. 前記複数のネットワークを介して前記他計算機に接続された前記予備計算機が複数存在する場合において、
    前記他計算機が、前記予備計算機から前記アドレス登録要求を受信した後に、更に前記予備計算機以外の予備計算機から前記アドレス登録要求に含まれるアドレスと同一アドレスを含む他のアドレス登録要求を受信したときに、
    前記他計算機の前記制御部は、前記アドレス登録要求と前記他のアドレス登録要求に含まれる前記タイムスタンプの差を計算し、所定時間内である場合には、前記他のアドレス登録要求を送信した前記予備計算機に対し、前記通信部により、前記複数のネットワークの各通信経路を通じて登録拒否のアドレス登録応答を送信すること
    を特徴とする請求項2に記載のシステム切替方法。
  4. 複数のネットワークを介して他計算機に接続された現用計算機と予備計算機との系切替を行うシステム切替方法において、
    前記他計算機は、
    前記複数のネットワークを介して前記現用計算機および前記予備計算機と通信する際の経路情報を管理する経路管理情報を記憶する記憶部と、
    前記経路管理情報の参照、更新を行う経路制御および系切替の発生の通知・系切替に関する切替制御を行う制御部と、
    各計算機間の情報の送受信を行う通信部とを備え、
    前記他計算機は、
    前記現用計算機から前記予備計算機への系切替に際して、
    前記予備計算機から当該予備計算機のアドレス情報を含むアドレス登録要求を受信すると、削除すべきアドレスとして自身のアドレス情報を指定したアドレス削除要求を、前記通信部により、前記複数のネットワークの各通信経路を通じて前記現用計算機に送信し、
    前記アドレス削除要求に対応して、前記現用計算機が、前記指定されるアドレスを使用した通信コネクションを切断して送信する当該現用計算機のアドレス情報を含んだアドレス削除応答を受信し、
    前記受信したアドレス削除応答に含まれるアドレスを使用した通信コネクションを切断し、前記受信したアドレス登録要求に含まれる前記予備計算機のアドレス情報を前記経路管理情報に登録し、前記アドレス登録要求に対応するアドレス登録応答を、前記通信部により、前記複数のネットワークの各通信経路を通じて前記予備計算機に送信し、
    さらに、前記他計算機は、
    前記経路管理情報を参照して前記他計算機と前記予備計算機間における通信経路の中から使用する通信経路を選択して通信コネクションを再確立すること
    を特徴とするシステム切替方法。
  5. 複数のネットワークを介して他計算機に接続された現用計算機と予備計算機との系切替を行う計算機切替システムであって、
    各計算機は、
    前記複数のネットワークを介して各計算機間で通信可能な経路情報を管理する経路管理情報を記憶する記憶部と、
    前記経路管理情報の参照、更新を行う経路制御および系切替の発生の通知・系切替に関する切替制御を行う制御部と、
    各計算機間の情報の送受信を行う通信部とを備え、
    前記現用計算機から前記予備計算機への系切替の際に、
    前記予備計算機の前記制御部は、前記予備計算機のアドレス情報を含むアドレス登録要求を、前記通信部により、前記複数のネットワークの各通信経路を通じて前記他計算機に送信し、
    前記他計算機の前記制御部は、前記他計算機のアドレス情報を含んだアドレス削除要求を、前記通信部により、前記複数のネットワークの各通信経路を通じて前記現用計算機に送信し、
    前記アドレス削除要求を受信した前記現用計算機の前記制御部は、前記アドレス削除要求のアドレス情報により指定されるアドレスを使用した通信コネクションを切断し、当該現用計算機のアドレス情報を含んだアドレス削除応答を、前記通信部により、前記複数のネットワークの各通信経路を通じて前記他計算機に送信し、
    前記アドレス削除応答を受信した前記他計算機の前記制御部は、当該アドレスを使用した通信コネクションを切断し、前記受信したアドレス登録要求に含まれる前記予備計算機のアドレス情報を前記経路管理情報に登録し、前記アドレス登録要求に対応するアドレス登録応答を、前記通信部より、前記複数のネットワークの各通信経路を通じて前記予備計算機に送信し、当該経路管理情報を参照して前記他計算機と前記予備計算機間における各通信経路の中から使用する通信経路を選択して通信コネクションを再確立すること
    を特徴とする計算機切替システム。
  6. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のシステム切替方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015011472A (ja) * 2013-06-27 2015-01-19 富士通株式会社 制御方法、制御プログラムおよび情報処理システム

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