JP2010122081A - 水測能力予測システム、水測能力予測方法、水測能力予測プログラム及び水測機器搭載移動体 - Google Patents

水測能力予測システム、水測能力予測方法、水測能力予測プログラム及び水測機器搭載移動体 Download PDF

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Abstract

【課題】空間的に水温変化が大きい海洋環境下や、時間的に水温変化が大きい海洋環境下であっても、周辺海域の正確な水温分布データを取得し、この水温分布データをパラメータとして水測機器の能力を高精度に予測する。
【解決手段】水温分布予報データにもとづいて水測機器の能力を予測するにあたり、水測機器を運用するビークルn、及び/又は、その周辺に位置する一又は二以上のビークル1〜Nにて、所定の水温データを計測する水温計測部1−1〜1−Nと、海洋予報システムで生成された水温分布予報データを取得する予報データ取得部5と、取得した水温分布予報データを、ビークル1〜Nにて実際に計測した水温データにもとづいて修正する同化処理部6とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、ソーナーシステム、魚群探知機などの水測機器の能力を予測する水測能力予測システム、水測能力予測方法、水測能力予測プログラム及び水測機器搭載移動体に関する。
ソーナーシステムなどの水測機器を備えた船、潜水艦、飛行機、ヘリコプタなどのビークル(移動体)は、水測機器の能力が海洋の水温分布によって大きく変化するため、水測機器が運用される海域の水温分布状況からその能力を予測する手段を備えることが好ましい。
水測機器の能力を予測する方法としては、水測機器を運用するビークルにおいて、鉛直水温分布を計測し、この計測データをパラメータとして水測機器の能力を予測する方法や、水測機器を運用するビークルにおいて、海洋予報システム(水温分布予報システム)で生成された3次元の水温分布予報データを取得し、この予報データをパラメータとして水測機器の能力を予測する方法が知られている(特許文献1−3参照。)。
以下、これらの水測能力予測方法を実施するための構成及びその動作について説明する。
図4は、一般的な水測能力予測方法を実施するための構成を示すブロック図である。
この図に示すように、水測機器の運用現場でその能力予測を実施する場合、水測機器を運用するビークルには、水温計測部101、予報データ取得部102、予測処理部103などが搭載される。
なお、水温計測部101は、鉛直方向の水温分布を計測可能なものであり、例えば、特許文献1、2に示されるような公知の水温計測方法を用いることができる。
前者の方法で水測機器の能力を予測する場合は、まず、水測機器を運用するビークルにおいて、水温計測部101で深度対水温のデータを適宜計測し、ピンポイントの鉛直水温分布データファイルを生成する。
生成したピンポイントの鉛直水温分布データファイルのうち、最新のデータを海洋環境パラメータとして利用し、予測処理部103で水測機器能力の予測計算を実施する。
一方、後者の方法で水測機器の能力を予測する場合は、まず、水測機器を運用するビークルにおいて、海洋予報システムで生成された3次元の水温分布予報データを予報データ取得部102で取得する。この3次元の水温分布データを海洋環境パラメータとして利用し、予測処理部103で水測機器能力の予測計算を実施する。
特開平05−034206号公報 特開平05−066273号公報 特開2008−107963号公報
しかしながら、前者の水測能力予測方法では、ピンポイントで計測された海洋環境(鉛直水温分布)が水平面内で一様に広がっているという仮定のもとで水測機器の能力が計算されることになるので、空間的に水温変化が大きい海洋環境下では予測誤差が大きくなるという問題があった。
一方、後者の水測能力予測方法では、3次元の水温分布予報データを利用するため、周辺海域の水温分布が考慮された水測能力予測を行うことが可能であるが、水測機器の運用タイミング(水測能力の予測タイミング)と、水温分布予報データの予報タイミングとに隔たりが生じると、時間的に水温変化が大きい海洋環境下では水温分布の予報精度が劣化し、予測誤差が大きくなるという問題があった。
なお、上記の問題は、周辺海域の多数ポイントで鉛直水温分布データを実際に計測し、これらの実測データから生成される3次元の水温分布データを用いて、水測機器の能力を予測すれば、解決することが可能であるが、周辺海域の多数ポイントで鉛直水温分布データをリアルタイムに計測することは実質的に困難である。
また、特許文献3に示すように、観測船によって鉛直水温分布を計測するとともに、人工衛星によって海面の水温を計測し、計測データが存在しないポイントについては水温を推定することにより、3次元の水温分布データを生成することも考えられるが、この方法では、実測値をベースとし、推定値で補間しているため、多くの実測値が得られない状況では、生成される水温分布データの精度が著しく低下し、水測機器の能力予測が困難になるという問題がある。
本発明は、上記の事情にかんがみなされたものであり、空間的に水温変化が大きい海洋環境下や、時間的に水温変化が大きい海洋環境下であっても、周辺海域の正確な水温分布データを取得し、この水温分布データをパラメータとして水測機器の能力を高精度に予測することができる水測能力予測システム、水測能力予測方法、水測能力予測プログラム及び水測機器搭載移動体の提供を目的とする。
上記目的を達成するため本発明の水測能力予測システムは、水温分布予報データにもとづいて水測機器の能力を予測するにあたり、水測機器を運用する移動体、及び/又は、その周辺に位置する一又は二以上の移動体にて、所定の水温データを計測する水温計測手段と、海洋予報システムで生成された水温分布予報データを取得する予報データ取得手段と、取得した水温分布予報データを、前記移動体にて実際に計測した水温データにもとづいて修正する予報データ修正手段と、を備える構成としてある。
また、上記目的を達成するため本発明の水測能力予測方法は、水温分布予報データにもとづいて水測機器の能力を予測するにあたり、水測機器を運用する移動体、及び/又は、その周辺に位置する一又は二以上の移動体にて、所定の水温データを計測し、海洋予報システムで生成された水温分布予報データを取得し、取得した水温分布予報データを、前記移動体にて実際に計測した水温データにもとづいて修正する方法としてある。
また、上記目的を達成するため本発明の水測能力予測プログラムは、水温分布予報データにもとづいて水測機器の能力を予測するにあたり、コンピュータに、水測機器を運用する移動体、及び/又は、その周辺に位置する一又は二以上の移動体にて計測された所定の水温データを取得させ、海洋予報システムで生成された水温分布予報データを取得させ、取得した水温分布予報データを、前記移動体にて実際に計測した水温データにもとづいて修正させる構成としてある。
また、上記目的を達成するため本発明の水測機器搭載移動体は、水温分布予報データにもとづいて水測機器の能力を予測するにあたり、水測機器を運用する移動体、及び/又は、その周辺に位置する一又は二以上の移動体にて計測された所定の水温データを取得する計測データ取得手段と、海洋予報システムで生成された水温分布予報データを取得する予報データ取得手段と、取得した水温分布予報データを、前記移動体にて実際に計測した水温データにもとづいて修正する予報データ修正手段と、を備える構成としてある。
本発明によれば、空間的に水温変化が大きい海洋環境下や、時間的に水温変化が大きい海洋環境下であっても、周辺海域の正確な水温分布データを取得し、この水温分布データをパラメータとして水測機器の能力を高精度に予測することができる。
以下、本発明の好ましい実施形態について、図面を参照して説明する。
[第一実施形態]
図1は、本発明の第一実施形態に係る水測能力予測システムの構成を示すブロック図、図2は、本発明の第一実施形態に係る水測能力予測システムの適用例を示すブロック図である。
これらの図に示すように、本発明の第一実施形態に係る水測能力予測システムは、ソーナーシステムなどの水測機器が運用されるビークル(水測機器搭載移動体:本実施形態では水測機器の能力予測を実施するビークルn)及びその周辺海域で運用されているビークル1〜Nにおいて、それぞれのビークル1〜Nに搭載される水温計測部(水温計測手段)1−1〜1−N及びデータ送信部(データ送信手段)2−1〜2−Nや、水測機器の能力予測を実施するビークルnに搭載されるデータ受信部(データ受信手段、計測データ取得手段)3、データ管理部(データ管理手段)4、予報データ取得部(予報データ取得手段)5、同化処理部(予報データ修正手段)6及び予測処理部(予測処理手段)7から構成されている。
水温計測部1−1〜1−Nは、各ビークル1〜Nにおいて適宜鉛直水温分布を計測し、ピンポイントの深度対水温のデータファイルを生成する機能を有している。なお、水測機器の能力予測を実施するビークルnが、水測機器を運用するビークルである場合は、ビークルnにも水温計測部が搭載される。
データ送信部2−1〜2−Nは、各ビークル1〜Nで計測された鉛直水温分布データ(深度対水温のデータファイル)を、無線通信手段等によるデータ交換のネットワークを介して、水測機器の能力予測を実施するビークルnに送信する機能を有する。
ビークルnに搭載されているデータ受信部3は、各ビークル1〜Nから送信された鉛直水温分布データを受信する機能を有する。なお、ビークルnに搭載されているデータ送信部からは、ビークルn内の有線通信手段を介して、データ受信部3に鉛直水温分布データを送信することも可能である。
ビークルnに搭載されているデータ管理部4は、受信した各ビークル1〜Nの鉛直水温分布データを格納し、計測位置/計測時刻をフラグとしてアクセスを制御する機能を有する。また、データ管理部4は、ビークル1〜Nが異なる形式で鉛直水温分布データを送信する場合に、それらのデータ形式を統一するためのデータ形式変換機能を有する。
ビークルnに搭載されている予報データ取得部5は、海洋予報システムで生成された3次元の水温分布予報データを取得し、ビークルnに搭載されている同化処理部6に出力する機能を有する。
同化処理部6は、3次元の水温分布予報データを、各ビークル1〜Nで実際に計測した鉛直水温分布データにもとづいて修正する機能を有する。具体的には、特定の時間内に各ビークル1〜Nで計測された鉛直水温分布データをデータ管理部4より抽出し、最新の水温分布予報データと同化処理することにより、水温分布予報データを水測機器が運用される海域における実際の3次元水温分布に近い状態に修正して出力する。この同化処理は、例えば、特開2004−085394号公報に示されるデータ同化手法を用いて、特定の時間内に複数点でサンプルされた鉛直水温分布データと3次元の水温分布予報データを統合することにより可能となる。
ビークルnに搭載されている予測処理部7は、同化処理部6より出力された3次元の水温分布データを海洋環境パラメータとして入力し、現場海域で運用される水測機器の能力、例えば、音響信号の伝搬状況や、水中物体の捜索可能エリアなどを予測計算し、表示出力する機能を有する。
なお、本実施形態のデータ受信部3、データ管理部4、予報データ取得部5、同化処理部6、予測処理部7などは、本発明に係る水測能力予測プログラムにしたがって動作するコンピュータによって構成することができる。
つぎに、本発明の第一実施形態に係る水測能力予測システムの動作(水測能力予測方法)について、図1及び図2を参照して説明する。
まず、水測機器を運用するビークル(本実施形態では水測機器の能力予測を実施する特定のビークルn)と、その周辺海域で行動するビークル1〜Nにおいて、定期的に、又は水測機器を運用する直前のタイミングで、それぞれのビークル1〜Nに搭載される水温計測部1−1〜1−Nが深度対水温のデータを計測し、計測位置/計測時刻の情報がヘッダ付与されたピンポイントの鉛直水温分布データファイルを生成する。水温計測部1−1〜1−Nにおいて水温を計測するセンサとしては、一般的にX−BT装置やBTソノブイなどが用いられる。
つぎに、それぞれのビークル1〜Nで生成された最新のデータファイルを、データ交換のネットワークを介して、それぞれのビークル1〜Nに搭載されるデータ送信部2−1〜2−Nから、水測機器の能力予測を実施するビークルnに搭載されるデータ受信部3に送信する。
データ交換のネットワークとしては、一般的に衛星通信装置やUHF/VHF無線装置などによる無線回線があるほか、水測機器の能力予測を実施するビークルnに搭載されているデータ送信部とデータ受信部3の間では、ビークルn内のLANなどの有線回線が用いられる。
データ受信部3で受信された各ビークル1〜Nの最新データファイルは、水測機器の能力予測を実施するビークルnに搭載されるデータ管理部4に順次格納、蓄積され、データ管理部4のアクセス制御機能により、計測位置/計測時刻をフラグとしてデータアクセスが可能になる。
また、ビークル1〜Nが異なるデータ形式で鉛直水温分布データファイルを送信してきた場合は、データ管理部4のデータ形式変換機能によりデータ形式を統一する。
一方、図2に示す海洋予報システムでは、3次元の水温分布予報データが生成される。
この水温分布予報データは、水測機器の能力予測を実施するビークルnに搭載される予報データ取得部5に入力、保管される。3次元の水温分布予報データは、海洋予報システムにより生成される緯度・経度グリッドの深度対水温のデータ(鉛直水温分布データ)であり、一般的に数時間から数日間隔で予報が行われ、データが生成される。また、これらの予報データを海洋予報システムからビークルn上の予報データ取得部5まで移動させる手段としては、ビークルnが出港する度に電子媒体によりハンドキャリーする場合や、衛星通信など用いたオンライン伝送による場合がある。
水温分布予報データは、このような予報間隔及びデータ移動手段によって扱われるため、水測機器を運用するタイミングと水温分布データを予報したタイミングが隔たり、予報精度が保てなくなることから、水温分布予報データをそのまま用いて水測機器の能力予測を行うと、予測誤差が大きくなるという問題が生じる。
そこで、水測機器の能力予測を実施するビークルnにおいて、水測機器の運用時を基準とする最新の水温分布予報データと、周辺海域のビークル1〜Nが計測した最新の鉛直水温分布データを同化処理し、3次元水温分布の予報精度や計測精度を補償したうえで、水測機器の能力予測に使用する。
上記の同化処理を行う場合は、まず、予報データ取得部5から最新の水温分布予報データを同化処理部6に入力する。
つぎに、特定の時間内に各ビークル1〜Nで計測された最新の鉛直水温分布データを、データ管理部4に蓄積されたデータから抽出し、同化処理部6に入力する。
ここでデータが抽出される計測時間の範囲は、水測機器の運用者により設定される値であり、時間的な水温変化が大きい場合ほど短時間の設定となる。
つぎに、同化処理部6において最新の水温分布予報データと最新の鉛直水温分布データを同化処理し、水温分布予報データを運用現場周辺の実際の3次元水温分布により近い状態に修正する。この同化処理は、例えば、特開2004−085394号公報に示されているデータ同化手法を用いて実現することが可能である。前記特許文献では、海洋予報データの一部を修正して同化処理に用いることが述べられているが、本発明はこの修正内容として現場周辺海域で計測された複数の鉛直水温分布データを当てはめるものである。
同化処理部6で生成された3次元の水温分布データは、水測機器の能力予測を実施するビークルnに搭載される予測処理部7に入力される。
予測処理部7では、入力された3次元の水温分布データを海洋環境パラメータとして、現場海域で運用される水測機器の能力、例えば、音響信号の伝搬状況、残響や雑音に対する検知信号のエクセス状況、水中物体の捜索可能エリアなどを予測計算し、これを表示出力する。
以上のように構成された本発明の第一実施形態に係る水測能力予測システムによれば、水温分布予報データにもとづいて水測機器の能力を予測するにあたり、水測機器を運用するビークル(本実施形態では水測機器の能力予測を実施する特定のビークルn)、及び/又は、その周辺に位置する一又は二以上のビークル1〜Nにて、所定の水温データを計測する水温計測部1−1〜1−Nと、海洋予報システムで生成された水温分布予報データを取得する予報データ取得部5と、取得した水温分布予報データを、ビークル1〜Nにて実際に計測した水温データにもとづいて修正する同化処理部6とを備えるので、空間的に水温変化が大きい海洋環境下や、時間的に水温変化が大きい海洋環境下であっても、周辺海域の正確な水温分布データを取得し、この水温分布データをパラメータとして水測機器の能力を高精度に予測することができる。
しかも、水温分布予報データをベースとし、これを実測値にもとづいて修正するので、多くの実測値が得られない状況でも、水温分布予報データにもとづいて水測機器の能力予測を継続的に実施することができる。
また、水温計測部1−1〜1−Nは、鉛直水温分布データを計測し、予報データ取得手段5は、海洋予報システムで生成された3次元の水温分布予報データを取得し、同化処理部6は、3次元の水温分布予報データを、実際に計測した鉛直水温分布データにもとづいて修正するので、予測処理部7は、修正された3次元の水温分布予報データをパラメータとして水測機器の3次元の能力を予測することができる。
また、ビークル1〜Nにて計測した水温データを送信するデータ送信部2−1〜2−Nと、ビークル1〜Nから送信された水温データを受信するデータ受信部3と、受信した水温データを管理するデータ管理部4とを備えるので、各ビークル1〜Nにて計測した水温データを効率的に収集・管理し、水測機器の運用に資するデータベースとして提供することができる。
また、本実施形態の水測能力予測システムでは、データ受信部3、データ管理部4、予報データ取得部5、同化処理部6及び予測処理部7が、一のビークルnに集中装備されるので、一連の水測能力予測処理を効率良く実施することができる。
さらに、本実施形態のデータ管理部4は、各ビークル1〜Nから送信された水温データのデータ形式を所定のデータ形式に統一させるデータ形式変換機能を備えるので、データ形式が異なる水温計測部1−1〜1−Nの水温データも有効活用し、より高精度な水温分布データを取得することが可能になる。
[第二実施形態]
つぎに、本発明の第二実施形態に係る水測能力予測システムについて、図3を参照して説明する。ただし、前記実施形態と共通の構成については、前記実施形態と同じ符号を付けることにより、前記実施形態の説明を援用する。
図3は、本発明の第二実施形態に係る水測能力予測システムの構成を示すブロック図である。
この図に示すように、第二実施形態の水測能力予測システムは、データ管理部4、同化処理部6及び予測処理部7が、複数のビークルに分散装備される点が第一実施形態と相違している。
例えば、専ら計測データの収集、蓄積を実施するビークルにデータ受信部3及びデータ管理部4を装備し、専ら同化処理を実施するビークルに予報データ取得部5及び同化処理部6を装備し、専ら水測機器の能力予測を実施するビークルに予測処理部7を装備し、これらをリアルタイムのデータ交換を可能するネットワークを介して接続する。
このようにすると、大規模な水測能力予測システムを構築する場合に、その処理負荷を複数のビークルで分担することができる。
なお、水測機器を運用するビークルは、少なくとも予測処理部7を備え、自ら水測機器の能力予測を実施することが好ましいが、他のビークルで実施された能力予測の結果を取得するようにしてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、前記実施形態に限定されず、特許請求の範囲内で適宜変更できることは勿論である。
例えば、前記実施形態では、各ビークルにて鉛直水温分布データを計測しているが、鉛直水温分布データ以外の水温データ(例えば、一定深度の水温データ、海面の水温データなど)を計測するようにしてもよい。また、前記実施形態で取り扱う水温分布予報データは3次元であるが、2次元の水温分布予報データとしてもよい。
本発明は、対潜用艦船、漁船、海洋観測船などに搭載されるソーナーシステム、魚群探知器、海底探査装置などの水測機器の能力予測に適用することができる。
本発明の第一実施形態に係る水測能力予測システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第一実施形態に係る水測能力予測システムの適用例を示すブロック図である。 本発明の第二実施形態に係る水測能力予測システムの構成を示すブロック図である。 一般的な水測能力予測方法を実施するための構成を示すブロック図である。
符号の説明
n ビークル(水測機器の能力予測を実施するビークル)
1〜N ビークル(周辺海域で水温分布を計測するビークル)
1 水温計測部
2 データ送信部
3 データ受信部
4 データ管理部
5 予報データ取得部
6 同化処理部
7 予測処理部

Claims (13)

  1. 水測機器を運用する移動体、及び/又は、その周辺に位置する一又は二以上の各移動体において、所定の水温データを計測する水温計測手段と、
    所定の海洋予報システムで生成された水温分布予報データを取得する予報データ取得手段と、
    前記予報データ取得手段により取得された水温分布予報データを、前記水温計測手段により各移動体において計測された水温データにもとづいて修正する予報データ修正手段と、を備える
    ことを特徴とする水測能力予測システム。
  2. 前記水温計測手段は、
    水測機器を運用する移動体、及び/又は、その周辺に位置する一又は二以上の各移動体にて、鉛直水温分布データを計測し、
    前記予報データ取得手段は、
    前記所定の海洋予報システムで生成された3次元の水温分布予報データを取得し、
    前記予報データ修正手段は、
    前記予報データ取得手段により取得された3次元の水温分布予報データを、前記水温計測手段により各移動体において計測された鉛直水温分布データにもとづいて修正する
    ことを特徴とする請求項1記載の水測能力予測システム。
  3. 前記予報データ修正手段により修正された水温分布予報データをパラメータとして水測機器の能力を予測する予測処理手段を備える
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の水測能力予測システム。
  4. 前記移動体において計測された水温データを送信するデータ送信手段と、
    前記移動体から送信された水温データを受信するデータ受信手段と、
    受信した水温データを管理するデータ管理手段と、を更に備える
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項記載の水測能力予測システム。
  5. 前記データ受信手段、前記データ管理手段、前記予報データ取得手段、前記予報データ修正手段及び前記予測処理手段が、一の移動体に集中装備されることを特徴とする請求項4記載の水測能力予測システム。
  6. 前記データ管理手段、前記予報データ修正手段及び前記予測処理手段が、複数の移動体に分散装備されることを特徴とする請求項4記載の水測能力予測システム。
  7. 前記データ管理手段が、各移動体から送信された水温データのデータ形式を所定のデータ形式に統一させるデータ形式変換機能を備えることを特徴とする請求項4乃至6のいずれか一項記載の水測能力予測システム。
  8. 水測機器を運用する移動体、及び/又は、その周辺に位置する一又は二以上の各移動体において、所定の水温データを計測するステップと、
    所定の海洋予報システムで生成された水温分布予報データを取得するステップと、
    前記所定の海洋予報システムから取得した水温分布予報データを、前記各移動体において計測された水温データにもとづいて修正するステップと、を有する
    ことを特徴とする水測能力予測方法。
  9. 前記所定の水温データを計測するステップが、
    水測機器を運用する移動体、及び/又は、その周辺に位置する一又は二以上の各移動体にて、鉛直水温分布データを計測し、
    前記水温分布予報データを取得するステップが、
    前記所定の海洋予報システムで生成された3次元の水温分布予報データを取得し、
    前記水温分布予報データを修正するステップが、
    前記所定の海洋予報システムから取得した3次元の水温分布予報データを、前記移動体において計測された鉛直水温分布データにもとづいて修正する
    ことを特徴とする請求項8記載の水測能力予測方法。
  10. 所定の水温分布予報データにもとづいて水測機器の能力を予測するコンピュータを、
    水測機器を運用する移動体、及び/又は、その周辺に位置する一又は二以上の各移動体において、所定の水温データを計測する水温計測手段、
    所定の海洋予報システムで生成された水温分布予報データを取得する予報データ取得手段、
    前記予報データ取得手段により取得された水温分布予報データを、前記水温計測手段により各移動体において計測された水温データにもとづいて修正する予報データ修正手段
    として機能させることを特徴とする水測能力予測プログラム。
  11. 前記水温計測手段が、
    水測機器を運用する移動体、及び/又は、その周辺に位置する一又は二以上の各移動体にて、鉛直水温分布データを計測し、
    前記予報データ取得手段が、
    前記所定の海洋予報システムで生成された3次元の水温分布予報データを取得し、
    前記予報データ修正手段が、
    前記予報データ取得手段により取得された3次元の水温分布予報データを、前記水温計測手段により各移動体において計測された鉛直水温分布データにもとづいて修正する
    ことを特徴とする請求項10記載の水測能力予測プログラム。
  12. 所定の水測機器を搭載した移動体であって、
    当該移動体、及び/又は、その周辺に位置する一又は二以上の各移動体において計測された所定の水温データを取得する計測データ取得手段と、
    所定の海洋予報システムで生成された水温分布予報データを取得する予報データ取得手段と、
    前記予報データ取得手段により取得された水温分布予報データを、前記計測データ取得手段により取得された各移動体において計測された水温データにもとづいて修正する予報データ修正手段と、を備える
    ことを特徴とする水測機器搭載移動体。
  13. 前記計測データ取得手段は、
    前記当該移動体、及び/又は、その周辺に位置する一又は二以上の移動体にて計測された鉛直水温分布データを取得し、
    前記予報データ取得手段は、
    前記所定の海洋予報システムで生成された3次元の水温分布予報データを取得し、
    前記予報データ修正手段は、
    前記予報データ取得手段により取得された3次元の水温分布予報データを、前記計測データ取得手段により取得された各移動体において計測された鉛直水温分布データにもとづいて修正する
    ことを特徴とする請求項12記載の水測機器搭載移動体。
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US9719866B2 (en) 2013-03-21 2017-08-01 Fujitsu Limited Sensor failure detection device, and method
CN107766974A (zh) * 2017-09-30 2018-03-06 浙江海洋大学 一种融合多种数据的海洋渔情预测方法
JP2020050229A (ja) * 2018-09-28 2020-04-02 株式会社ブルーオーシャン研究所 海洋観測ブイ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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